JP2013258490A - 電圧変換回路、チャージポンプ回路、及び、dc/dcコンバータ - Google Patents

電圧変換回路、チャージポンプ回路、及び、dc/dcコンバータ Download PDF

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Abstract

【課題】 高耐圧のトランジスタを使用せず、且つ回路規模の小さな、正電圧から負電圧への電圧変換回路を提供する。
【解決手段】
電圧変換回路1は、入力電圧信号が制御端子に入力される第1トランジスタ11、第2トランジスタ22、及び、分圧回路13をこの順で直列に接続してなる直列回路を備え、かかる直列回路の第1トランジスタ11側の一端が正の第1電圧VCCに、分圧回路13側の他端が負の第4電圧VNNに接続されている。分圧回路13の中間ノードの電圧Vmを、出力電圧信号として出力することで、VCC/GNDレベルの入力電圧信号Vinが、GND/VNNレベルの出力電圧信号Voutに変換される。ここで、第2トランジスタ12は、PチャネルMOSFETであり、制御端子に例えばGNDが印加されることで、第1トランジスタのソース電位がGND以下に低下するのを防止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電圧変換回路に関し、特に正電圧レベルから負電圧レベルに電圧変換する電圧変換回路に関する。
様々な電気・電子機器のなかには、機器を動作させるために外部から供給される電源電圧と異なる電圧が必要な場合がある。例えば、携帯電話やノートPCなどは屋外でも使用するため電池を電源とする場合が多いが、電池電圧はせいぜい数V程度である。しかしながら、表示デバイスである液晶パネルの駆動には高電圧の正電源電圧や負電源電圧など複数の電源電圧が必要であり、またバックライトLEDの点灯にも高電圧の正電源電圧が必要である。一方、マイコンやメモリなどのデバイスでは、高速に、かつ低消費電力で動作させるため、1.8V程度の電源電圧より低い電圧が必要である。
単一の電源電圧から必要な電圧を生成するための電源回路として、チャージポンプ回路、DC/DCコンバータ回路、或いは、レギュレータ回路などがある。特に負電圧を生成するためには、反転チャージポンプ回路や反転DC/DCコンバータ回路などが挙げられる。
図4に反転チャージポンプ回路、図5に反転DC/DCコンバータの簡単な回路図の一例を示す。どちらも、スイッチ31〜33、35がオンオフされることで、コンデンサ34に蓄えられる電荷により、或いはコイル36の逆起電力により、正の電源電圧VCCから負電圧を生成する。これらの回路では、負電圧を出力する最終段で、負荷側のデバイスに負電圧を供給し、かつ負荷側から自身の回路内部側への電荷の逆流を防ぐため、NMOSスイッチが必要である。また、このNMOSスイッチをオン/オフするためには、NMOSのゲートを負電圧で制御する回路が必要である。しかしながら、通常、回路内の制御信号は正電圧である電源電圧VCCと基準電圧GNDの間で動作するため、その制御信号を負電圧であるVNNと基準電圧GNDの間で動作する信号に変換する必要がある。
入力された信号を電圧変換するために、電圧変換回路(レベルシフタ)が用いられる。上記の反転チャージポンプ回路や反転DC/DCコンバータの制御に用いるレベルシフタにおいて、使用されるトランジスタ素子は、電位差VCC−VNNの電圧印加に耐えられる耐圧特性が必要である。
一般的なレベルシフタの回路図を図6に示す。VCC/GNDレベルの入力信号VinがPチャネルMOSトランジスタ51のゲートに入力され、かかる入力信号Vinをインバータ55で反転させた信号が、PチャネルMOSトランジスタ52のゲートに入力される。入力信号VinがGNDの場合、PチャネルMOSトランジスタ51がオンし、VCCがNチャネルMOSトランジスタ54のゲートに印加される。この結果、NチャネルMOSトランジスタ54がオンし、出力信号Voutは負電圧VNNとなる。一方、入力信号VinがVCCの場合、インバータ55の出力がGNDとなりPチャネルMOSトランジスタ52がオンする。この結果、出力信号VoutはVCCとなる。このようにして、VCC/GNDレベルの入力信号が、VCC/VNNレベルの出力信号に変換される。
特開2000−174600号公報
図6のレベルシフタでは、例えば、入力信号VinがGNDの場合、NチャネルMOSトランジスタ54のゲート-バックゲート間およびPチャネルMOSトランジスタ52のソース-ドレイン間にVCC−VNNの電圧差が印加される。したがって、各トランジスタ51〜54は、VCC−VNNの高電圧に耐えうる耐圧特性が必要である。
しかしながら、一般的にトランジスタは微細化プロセスであるほどゲート酸化膜厚が薄くなり、チャネル長が短くなるので、耐圧が低下する。このため、高い耐圧が必要な場合、微細化プロセスを使用できず、トランジスタ面積が大きくなってしまう。
また、図4の反転チャージポンプや図5の反転DC/DCコンバータの最終段に必要な制御回路の出力信号はGND/VNNレベルであればよいが、図6のレベルシフタではVCC/VNNレベルの出力信号になってしまう。
上記耐圧の課題を解決し、低耐圧のトランジスタを用いて正電圧から負電圧へのレベルシフトを実現する方法として、特許文献1に開示された方法がある。この構成を図7の回路図に示す。
図7に示すレベルシフタでは、電源電圧VCC、基準電圧GND及び負電圧VNNの他に、中間の負電圧VNMINが必要である。VNMINは、GNDより低くVNNより高い電圧であり、VCC−VNMINを低耐圧トランジスタの耐圧を超えないような電圧とする。
すなわち、図7に示すレベルシフタは、VCC/GNDレベルの入力信号をVCC/VNMINに変換する第1レベルシフタと、GND/VNMINレベルの入力信号をGND/VNNに変換する第2レベルシフタとで構成され、かかる第1レベルシフタと第2レベルシフタの間に、入力がVCC/VNMINレベルで出力がGND/VNMINレベルであるインバータが挿入されている。このように、2回に分けてレベルシフトを行うことで夫々のレベルシフタを低耐圧のトランジスタで構成することを可能にしている。
しかしながら、このようなレベルシフタでは、2個のレベルシフタを必要とし回路規模が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記の状況に鑑み、回路規模を大きくすることなく、簡単な構成で、且つ、低耐圧のトランジスタを用いてレベルシフトが可能な電圧変換回路を提供することをその目的とする。
さらに、本発明は、上記本発明の電圧変換回路を備えることで、小型であって且つ低耐圧で動作するチャージポンプ回路、及び、DC/DCコンバータを提供することをその目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る電圧変換回路は、第1電圧と前記第1電圧より低電圧の第2電圧との間の第1電圧範囲で信号レベルが変化する入力電圧信号を、前記第1電圧より低電圧の第3電圧と前記第3電圧より低電圧の第4電圧との間の第2電圧範囲で信号レベルが変化する出力電圧信号に変換する電圧変換回路であって、
制御端子に前記入力電圧信号が入力される第1トランジスタと、
PチャネルMOSFETである、第2トランジスタと、
1つの分圧素子、又は、直列に接続された2以上の分圧素子からなる分圧回路と、を備え、
前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタ、及び、前記分圧回路をこの順で直列に接続してなる直列回路の前記第1トランジスタ側の一端が前記第1電圧に、前記分圧回路側の他端が前記第4電圧に接続され、
前記第1トランジスタの制御端子に入力される電圧が前記第1電圧か前記第2電圧かに応じて、前記第1トランジスタのオン状態とオフ状態とが切り替えられ、
前記第2トランジスタの制御端子に、前記第1電圧より前記第1及び第2トランジスタの閾値電圧の和だけ低い電圧よりも低電圧の所定の電圧が印加され、
前記分圧回路の前記分圧素子同士の接続ノードの中間電圧、又は、前記分圧回路と前記第2トランジスタとの接続ノードの中間電圧を出力することを第1の特徴とする。
上記第1の特徴の本発明に係る電圧変換回路は、更に、高電位側端子に前記第3電圧が入力され、低電位側端子に前記第4電圧が入力されるインバータ、又は、前記インバータを複数段接続してなるインバータ回路を備え、
前記中間電圧が、前記インバータ又は前記インバータ回路に入力され、
前記中間電圧が、前記第1のトランジスタがオン状態のとき、前記インバータの閾値電圧よりも高電圧になるように設定されていることが好ましい。
上記目的を達成するための本発明に係る電圧変換回路は、第1電圧と前記第1電圧より高電圧の第2電圧との間の第1電圧範囲で信号レベルが変化する入力電圧信号を、前記第1電圧より高電圧の第3電圧と前記第3電圧より高電圧の第4電圧との間の第2電圧範囲で信号レベルが変化する出力電圧信号に変換する電圧変換回路であって、
制御端子に前記入力電圧信号が入力される第1トランジスタと、
NチャネルMOSFETである、第2トランジスタと、
1つの分圧素子、又は、直列に接続された2以上の分圧素子からなる分圧回路と、を備え、
前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタ、及び、前記分圧回路をこの順で直列に接続してなる直列回路の前記第1トランジスタ側の一端が前記第1電圧に、前記分圧回路側の他端が前記第4電圧に接続され、
前記第1トランジスタの制御端子に入力される電圧が前記第1電圧か前記第2電圧かに応じて、前記第1トランジスタのオン状態とオフ状態とが切り替えられ、
前記第2トランジスタの制御端子に、前記第1電圧より前記第1及び第2トランジスタの閾値電圧の和だけ高い電圧よりも高電圧の所定の電圧が印加され、
前記分圧回路の前記分圧素子同士の接続ノードの中間電圧、又は、前記分圧回路と前記第2トランジスタとの接続ノードの中間電圧を出力することを第2の特徴とする。
上記第2の特徴の本発明に係る電圧変換回路は、更に、低電位側端子に前記第3電圧が入力され、高電位側端子に前記第4電圧が入力されるインバータ、又は、前記インバータを複数段接続してなるインバータ回路を備え、
前記中間電圧が、前記インバータ又は前記インバータ回路に入力され、
前記第1のトランジスタがオン状態のときの前記分圧回路の前記中間ノードの電圧が、前記インバータの閾値電圧よりも低電圧になるように設定されていることが好ましい。
上記第1又は第2の特徴の本発明に係る電圧変換回路は、更に、
前記第1トランジスタ、及び、前記第2トランジスタがオン状態のときの前記中間電圧が、前記第3電圧に等しくなるように、前記第1及び第2トランジスタのオン抵抗、及び、前記分圧素子の抵抗値が設定されていることが好ましい。
上記第1又は第2の特徴の本発明に係る電圧変換回路は、更に、
前記分圧回路が、2以上の前記分圧素子からなり、
前記2以上の分圧素子同士を接続する中間ノードの何れかの電圧を、前記出力電圧信号として出力することが好ましい。
上記第1又は第2の特徴の本発明に係る電圧変換回路は、更に、
前記第2トランジスタの制御端子に、前記第2電圧が印加されることが好ましい。
上記第1又は第2の特徴の本発明に係る電圧変換回路は、更に、
前記第3電圧が、前記第2電圧と同じ電圧であることが好ましい。
上記第1又は第2の特徴の本発明に係る電圧変換回路は、更に、
前記分圧素子の少なくとも1つが、MOSトランジスタからなることが好ましい。
上記目的を達成するための本発明に係るチャージポンプ回路は、上記第1又は第2の特徴の本発明に係る電圧変換回路を備えてなることを特徴とする。
上記目的を達成するための本発明に係るDC/DCコンバータは、上記第1又は第2の特徴の本発明に係る電圧変換回路を備えてなることを特徴とする。
上記第1の特徴の本発明の電圧変換回路によれば、制御端子に入力電圧信号が入力される第1トランジスタと、分圧回路を直列に接続した直列回路を含んでなる。かかる直列回路の一端には正の第1電圧VCCが、他端には負の第4電圧VNNが接続されている。入力電圧信号が第2電圧から第1電圧間との第1電圧範囲で変化するのに従って、第1トランジスタのオンオフが切り替えられるのに応じて、かかる分圧回路により分圧される中間電圧(第1トランジスタがオン状態のとき)と第4電圧VNN(第1トランジスタがオフ状態のとき)の間で変化する電圧を出力するものである。
ここで、かかる直列回路内において、第1トランジスタと分圧回路の間には、PチャネルMOSFETである第2トランジスタを挿入している。
第1トランジスタの制御端子に入力される入力電圧信号により、第1トランジスタがオフ状態であるとき、第2トランジスタがなければ、第1トランジスタの入出力端子対の両端にはVCC−VNNの高電圧が印加される虞がある。しかしながら、本発明では、第2トランジスタとしてのPチャネルMOSFETを備えたことにより、かかるPチャネルMOSFETと分圧回路との接続ノードの電圧が、PチャネルMOSFETの制御端子に印加される電圧を基準としてPチャネルMOSFETの閾値電圧以下に低下すると、PチャネルMOSFETはオフされる。したがって、第1トランジスタの入出力端子対の分割回路側の一端の電圧が、PチャネルMOSFETの制御端子に印加される電圧以下に低下することはない。
これにより、第1トランジスタとして高耐圧のものを使用することなく、かつ、簡便な回路構成の電圧変換回路を構成することができる。
PチャネルMOSFET(第2トランジスタ)の制御端子に印加される電圧は、第1トランジスタがオン状態のとき第2トランジスタもオン状態となるように、第1電圧VCCを基準として第1及び第2トランジスタの閾値電圧の和だけ低い電圧よりも低電圧であることが必要であるが、第1トランジスタの耐圧に応じて、適宜設定することができる。好適には、第2トランジスタの制御端子には入力電圧信号の低レベルである第2電圧を印加しておくことで、第1トランジスタとして、耐圧が第1電圧と第2電圧との間の電圧差以上のものを用いることができる。
上述の通り、上記第1の特徴の本発明の電圧変換回路では、第1トランジスタがオン状態のとき、分圧回路により分圧される中間電圧が、高レベルの出力電圧信号として出力される。このときの中間電圧は、出力電圧信号の第2電圧範囲の上限として設定される第3電圧と等しくなるように、第1及び第2トランジスタのオン抵抗、及び、分圧素子の抵抗値を設定しておくことが好ましい。しかしながら、必ずしもかかる中間電圧を第3電圧と厳密に一致させる必要はなく、回路動作に影響がない範囲で、かかる中間電圧が第3電圧からずれていても差し支えない。
とくに、かかる分圧回路の出力を、第3電圧と、第4電圧VNNとの間で動作するインバータの入力とする場合には、第1トランジスタがオンのときに分圧回路により分圧される中間電圧は、インバータの閾値電圧よりも高電圧になるように設定されていれば、中間電圧を第3電圧または第4電圧の何れかに変換することができる。なお、かかるインバータは、複数段カスケード接続し、インバータ回路を構成することが好ましい。ここで、インバータの閾値電圧とは、インバータに入力される電圧を上昇させていったときに、出力電圧が高レベル(ここでは、第3電圧)から低レベル(ここでは、第4電圧VNN)に切り替わる境界の電圧のことである。
このように、インバータ又はインバータ回路を介することにより、分圧回路の抵抗値設定に余裕を持たせつつ、第2電圧と第1電圧VCCとの間の第1電圧範囲で変化する入力電圧信号を、第4電圧VNNと第3電圧との間の第2電圧範囲で変化する出力電圧信号に変換する電圧変換回路を実現することができる。
さらに、上記第1の特徴の本発明の電圧変換回路は、入力電圧信号を出力電圧信号に、低電圧側に変換する場合であるが、本発明により、入力電圧信号を出力電圧信号に、高電圧側に変換する構成も可能である。
上記第2の特徴の本発明の電圧変換回路によれば、制御端子に入力電圧信号が入力される第1トランジスタと、分圧回路を直列に接続した直列回路を含んでなる。かかる直列回路の一端には負の第1電圧VNNが、他端には正の第4電圧VCCが接続されている。入力電圧信号が第1電圧から第2電圧間の第1電圧範囲で変化するのに従って、第1トランジスタのオンオフが切り替えられるのに応じて、第4電圧VCC(第1トランジスタがオフ状態のとき)かかる分圧回路により分圧される中間電圧(第1トランジスタがオン状態のとき)との間で変化する電圧を出力するものである。
ここで、かかる直列回路内において、第1トランジスタと分圧回路の間には、NチャネルMOSFETである第2トランジスタを挿入している。
第1トランジスタの制御端子に入力される入力電圧信号により、第1トランジスタがオフ状態であるとき、第2トランジスタがなければ、第1トランジスタの入出力端子対の両端にはVCC−VNNの高電圧が印加される虞がある。しかしながら、本発明では、第2トランジスタとしてのNチャネルMOSFETを備えたことにより、かかるNチャネルMOSFETと分圧回路との接続ノードの電圧が、NチャネルMOSFETの制御端子に印加される電圧を基準として、絶対値がNチャネルMOSFETの閾値電圧である負電圧以上に上昇すると、NチャネルMOSFETはオフされる。したがって、第1トランジスタの入出力端子対の分圧回路側の一端の電圧が、NチャネルMOSFETの制御端子に印加される電圧以上に上昇することはない。
これにより、第1トランジスタとして高耐圧のものを使用することなく、かつ、簡便な回路構成の電圧変換回路を構成することができる。
NチャネルMOSFET(第2トランジスタ)の制御端子に印加される電圧は、第1トランジスタがオン状態のとき第2トランジスタもオン状態となるように、第1電圧VNNを基準として第1及び第2トランジスタの閾値電圧の和だけ高い電圧よりも高電圧であることが必要であるが、第1トランジスタの耐圧に応じて、適宜設定することができる。好適には、第2トランジスタの制御端子には入力電圧信号の高レベルである第2電圧を印加しておくことで、第1トランジスタとして、耐圧が第1電圧と第2電圧との間の電圧差以上のものを用いることができる。
上述の通り、上記第2の特徴の本発明の電圧変換回路では、第1トランジスタがオン状態のとき、分圧回路により分圧される中間電圧が、低レベルの出力電圧信号として出力される。このときの中間電圧は、出力電圧信号の第2電圧範囲の下限として設定される第3電圧と等しくなるように、第1及び第2トランジスタのオン抵抗、及び、分圧素子の抵抗値を設定しておくことが好ましい。しかしながら、必ずしもかかる中間電圧を第3電圧と厳密に一致させる必要はなく、回路動作に影響がない範囲で、かかる中間電圧が第3電圧からずれていても差し支えない。
とくに、かかる分圧回路の出力を、第3電圧と第4電圧VCCの間で動作するインバータの入力とする場合には、第1トランジスタがオンのときに分圧回路により分圧される中間電圧は、インバータの閾値電圧よりも低電圧になるように設定されていれば、中間電圧を第3電圧または第4電圧の何れかに変換することができる。なお、かかるインバータは、複数段カスケード接続し、インバータ回路を構成することが好ましい。
このように、インバータ又はインバータ回路を介することにより、分圧回路の抵抗値設定に余裕を持たせつつ、第1電圧VNNと第2電圧との間の第1電圧範囲で変化する入力電圧信号を、第3電圧と第4電圧VCCとの間の第2電圧範囲で変化する出力電圧信号に変換する電圧変換回路を実現することができる。
以上、本発明の電圧変換回路は、第1及び第2のトランジスタ、及び、分圧回路を構成する分圧素子の非常に少ない素子で構成されており、回路規模の低減を図ることができる。そして、回路規模を大きくすることなく、簡単な構成で、且つ、低耐圧のトランジスタを用いて、負電圧へのレベルシフトが可能な電圧変換回路、及び、負電圧から正電圧にレベルシフトが可能な電圧変換回路を実現できる。
さらに、低耐圧のトランジスタを使用できることで、より微細化されたプロセスを使用可能となり、この結果さらに回路面積を低減できる。
さらに、上記本発明の電圧変換回路を備えることにより、小型であって且つ低耐圧で動作するチャージポンプ回路、及び、DC/DCコンバータを提供することができる。
本発明に係る電圧変換回路(レベルシフタ)の構成例を示す回路図 本発明に係る電圧変換回路(レベルシフタ)の構成例を示す回路図 本発明に係る電圧変換回路(レベルシフタ)の構成例を示す回路図 反転チャージポンプ回路の回路図の一例 反転DC/DCコンバータ回路の回路図の一例 従来構成のレベルシフタの構成の一例を示す回路図 従来構成のレベルシフタの構成の一例を示す回路図
〈第1実施形態〉
本発明の一実施形態に係る電圧変換回路(レベルシフタ)1(以降、適宜「本発明回路1」と称する)の構成例を図1に示す。尚、以降の実施形態の説明に用いる図面では、同一の構成要素には同一の符号を付すこととし、また、名称及び機能も同一であるので、同様の説明を繰り返すことはしない。
図1の回路ブロック図に示すように、本発明回路1は、第1トランジスタ11、第2トランジスタ12、分圧素子13aと13bを直列に接続してなる分圧回路13、及び、インバータ回路14を備え、VCC/GNDレベルの第1電圧範囲で変化する入力電圧信号を、GND/VNNレベルの第2電圧範囲で変化する出力電圧信号に変換する。
第1トランジスタ11、第2トランジスタ12、分圧回路13がこの順で直列に接続され、直列回路を構成し、かかる直列回路の第1トランジスタ11側の一端が正の電源電圧(第1電圧)VCC(例えば、+5V)に接続されている。一方、かかる直列回路の分圧回路13側の他端が負の電源電圧(第4電圧)VNN(例えば、−5V)に接続されている。
第1トランジスタ11は、本実施形態ではNチャネルMOSFETであり、制御端子(ゲート)には第2電圧(ここでは、GND)から第1電圧VCCの間で変化する入力電圧信号Vinが入力される。入力電圧信号が高レベルの第1電圧か低レベルの第2電圧の何れかに応じて、第1トランジスタ11のオンオフが切り替わる。
第2トランジスタ12は、PチャネルMOSFETであり、その制御端子(ゲート)には第1電圧VCCより低電圧の所定の制御電圧Vgが入力される。なお、かかる制御電圧Vgは、第1トランジスタがオン状態のときに第2トランジスタもオン状態となるような低電圧であればよく、第1電圧VCCを基準として第1トランジスタの閾値電圧Vt1及び第2トランジスタの閾値電圧Vt2の和だけ低い電圧よりも低電圧である(Vg<VCC−Vt1−Vt2)ことが必要である。制御電圧Vgは、第1及び第2トランジスタの耐圧に応じて適宜設定されるものである。本実施形態では、第2トランジスタ12の制御端子には第2電圧と同じGNDを印加している。
分圧回路13は、抵抗である分圧素子13aと13bからなり、分圧素子13aと13bの中間ノードの電圧(中間電圧)Vmが、インバータ回路14を構成する一方のインバータ14aの入力に接続されている。分圧素子13aと13bの抵抗値は、好ましくは、第1トランジスタ11と第2トランジスタ12がオン状態のとき、中間電圧Vmが、出力電圧信号の電圧範囲の上限である第3電圧(ここでは、第2電圧と同じGND)とほぼ等しくなるように、夫々設定される。
インバータ回路14は、2つのインバータ14aと14bをカスケード接続してなり、夫々のインバータ14aと14bにおいて、高電位側の基準電圧端子が第3電圧GNDに接続し、低電位側の基準電圧端子が第4電圧VNNに接続している。インバータ回路14は、分圧回路13が出力した中間電圧Vmを整形し、第3電圧GNDを高レベルとし、第4電圧VNNを低レベルとする出力電圧信号Voutに波形整形する。
以下に、本発明回路1の動作について説明する。
第1トランジスタ11の制御端子に高レベル(VCC)の電圧信号が印加されているとき、第1トランジスタ11、及び、第2トランジスタ12はオン状態となり、第2トランジスタ12と分圧回路13の接続ノードの電位(第2トランジスタ12のソース電位)Vsは、VCC近くまで上昇する。分圧回路13内の分圧素子13aと13bの間の中間電圧Vmは、上述したように、第3電圧GNDに近似した電圧となっている。
かかる中間電圧Vmは、インバータ回路14を構成するインバータ14aに入力される。今、インバータ14aの閾値電圧は、第1トランジスタ11がオン状態のときの中間電圧Vmより低電圧に設定されているので、中間電圧Vmは、インバータ14aにより低レベルの第4電圧VNNに変換され、さらに、インバータ14bにより高レベルの第3電圧GNDに変換されて、出力電圧信号Voutとして出力される。
一方、第1トランジスタ11の制御端子に低レベル(GND)の電圧信号が印加されると、第1トランジスタ11はオフ状態に切り替わる。第2トランジスタ12はオン状態を維持しているとする。この結果、分圧回路13内の分圧素子13aと13bの間の中間電圧Vmは、第4電圧VNN近くまで低下する。同様に、第2トランジスタ12と分圧回路13の接続ノードの電位Vsも、VNN近くまで低下し、これに伴って第1トランジスタ11と第2トランジスタ12の接続ノードの電位(すなわち、第2トランジスタ12のドレイン電位)も低下し始める。
しかしながら、今、PチャネルMOSFETである第2トランジスタ12のゲートにはGNDが印加されているので、PチャネルMOSFETのドレインに相当する第1トランジスタ11と第2トランジスタ12の接続ノードの電位がGND+Vt2以下に低下すると、第2トランジスタ12はオフ状態に変化する。
したがって、第1トランジスタ11と第2トランジスタ12の接続ノードの電位は、GND以下になることはなく、第1トランジスタ11のソース‐ドレイン間には最大でもVCC−GNDの電圧差が印加されるにとどまる。
第4電圧VNNに近似した中間電圧Vmがインバータ回路14に入力されると、かかる中間電圧Vmは、インバータ14aにより高レベルの第3電圧GNDに変換され、さらに、インバータ14bにより低レベルの第4電圧VNNに変換されて、出力電圧信号Voutとして出力される。
この結果、第1電圧VCCを高レベル、第2電圧GNDを低レベルとする入力電圧信号Vinが、第3電圧GNDを高レベル、第4電圧VNNを低レベルとする出力電圧信号Voutに変換される。
本発明回路1では、上記の通り、PチャネルMOSFET12により、第1トランジスタ11のソースと第4電圧VNNとを切り離すことができ、第1トランジスタのソース‐ドレイン間には(VCC−GND)以上の電圧差が印加されることはないため、第1トランジスタ11として通常の(VCC−GND)耐圧のトランジスタを用いることができる。同様に、第2トランジスタについても、(GND−VNN)耐圧の低耐圧のものを用いることができる。
以上、本発明回路1に依れば、回路規模を大きくすることなく、簡単な構成で、且つ、低耐圧のトランジスタを用いて、負電圧へのレベルシフトが可能な電圧変換回路を実現できる。
そして、上記本発明回路1を備えることにより、例えば図4又は図5の例に示される、小型であって且つ低耐圧で動作する反転チャージポンプ回路、及び、反転DC/DCコンバータを提供することができる。
〈第2実施形態〉
本発明の一実施形態に係る電圧変換回路(レベルシフタ)2(以降、適宜「本発明回路1」と称する)の構成例を図2に示す。図2の回路ブロック図に示すように、本発明回路2は、第1トランジスタ11、第2トランジスタ15、分圧素子13aと13bを直列に接続してなる分圧回路13、及び、インバータ14cを備え、GND/VNNレベルの第1電圧範囲で変化する入力電圧信号を、VCC/GNDレベルの第2電圧範囲で変化する出力電圧信号に変換する。なお、上記第1実施形態では、正の電源電圧VCCを第1電圧、負の電源電圧VNNを第4電圧としたが、本実施形態では、説明の都合上、負の電源電圧VNNを第1電圧、正の電源電圧VCCを第4電圧とする。
本発明回路2は、上述の第1実施形態における本発明回路1と同様、第1トランジスタ11、第2トランジスタ15、分圧回路13がこの順で直列に接続され、直列回路を構成している。ただし、本発明回路1と異なり、かかる直列回路の第1トランジスタ11側の一端は負の電源電圧(第1電圧)VNN(例えば、−5V)に接続されている。一方、かかる直列回路の分圧回路13側の他端が正の電源電圧(第4電圧)VCC(例えば、+5V)に接続されている。
第1トランジスタ11は、本実施形態ではNチャネルMOSFETであり、制御端子(ゲート)には第2電圧(ここでは、GND)から第1電圧VNNの間で変化する入力電圧信号Vinが入力される。入力電圧信号が低レベルの第1電圧か高レベルの第2電圧の何れかに応じて、第1トランジスタ11のオンオフが切り替わる。
第2トランジスタ15は、NチャネルMOSFETであり、その制御端子(ゲート)には第1電圧VNNより高電圧の所定の制御電圧Vgが入力される。なお、かかる制御電圧は、第1トランジスタがオン状態のときに第2トランジスタもオン状態となるような低電圧であればよく、第1電圧VNNを基準として第1トランジスタの閾値電圧Vt1及び第2トランジスタの閾値電圧Vt2の和だけ高い電圧よりも高電圧である(Vg>VNN+Vt1+Vt2)ことが必要である。制御電圧Vgは、第1及び第2トランジスタの耐圧に応じて適宜設定される。本実施形態では、第2トランジスタ15の制御端子には第2電圧と同じGNDを印加している。
分圧回路13は、抵抗である分圧素子13aと13bからなり、分圧素子13aと13bの中間ノードの電圧(中間電圧)Vmが、インバータ14cの入力に接続されている。分圧素子13aと13bの抵抗値は、好ましくは、第1トランジスタ11と第2トランジスタ12がオン状態のとき、中間電圧Vmが、出力電圧信号の電圧範囲の下限である第3電圧(ここでは、第2電圧と同じGND)とほぼ等しくなるように、夫々設定される。
インバータ14cは、低電位側の基準電圧端子が第3電圧GNDに接続し、高電位側の基準電圧端子が第4電圧VCCに接続している。インバータ14cは、分圧回路13が出力した中間電圧Vmを整形し、第3電圧GNDを低レベルとし、第4電圧VCCを高レベルとする出力電圧信号Voutに波形整形する。
第1トランジスタ11の制御端子に高レベル(GND)の電圧信号が印加されているとき、第1トランジスタ11、及び、第2トランジスタ15はオン状態となり、第2トランジスタ12と分圧回路13の接続ノードの電位(第2トランジスタ15のドレイン電位)Vdは、VNN近くまで低下する。分圧回路13内の分圧素子13aと13bの間の中間電圧Vmは、上述したように、第3電圧GNDに近似した電圧となっている。かかる中間電圧Vmが、インバータ14cに入力されると、今、インバータ14cの閾値電圧は、第1トランジスタ11がオン状態のときの中間電圧Vmより高電圧に設定されているので、中間電圧Vmは、インバータ14cにより高レベルの第4電圧VCCに変換されて、出力電圧信号Voutとして出力される。
一方、第1トランジスタ11の制御端子に低レベル(VNN)の電圧信号が印加されると、第1トランジスタ11はオフ状態に切り替わる。第2トランジスタ15はオン状態を維持しているとする。この結果、分圧回路13内の分圧素子13aと13bの間の中間電圧Vmは、第4電圧VCC近くまで上昇する。同様に、第2トランジスタ15と分圧回路13の接続ノードの電位も、VCC近くまで上昇し、これに伴って第1トランジスタ11と第2トランジスタ15の接続ノードの電位(すなわち、第2トランジスタ15のソース電位)が上昇し始める。
しかしながら、今、NチャネルMOSFETである第2トランジスタ15のゲートにはGNDが印加されているので、NチャネルMOSFETのソースに相当する第1トランジスタ11と第2トランジスタ15の接続ノードの電位がGND−Vt2以上に上昇すると、第2トランジスタ15はオフ状態に変化する。
したがって、第1トランジスタ11と第2トランジスタ15の接続ノードの電位は、GND以上になることはなく、第1トランジスタ11のソース‐ドレイン間には最大でもGND−VNNの電圧差が印加されるにとどまる。
第4電圧VCCに近似した中間電圧Vmがインバータ14cに入力されると、かかる中間電圧Vmは、インバータ14cにより低レベルの第3電圧GNDに変換され、出力電圧信号Voutとして出力される。
この結果、第1電圧VNNを低レベル、第2電圧GNDを高レベルとする入力電圧信号Vinが、第3電圧GNDを低レベル、第4電圧VCCを高レベルとする出力電圧信号Voutに変換される。
本発明回路2では、上記の通り、NチャネルMOSFET15により、第1トランジスタ11のドレインと第4電圧VCCとを切り離すことができ、第1トランジスタのソース‐ドレイン間には(GND−VNN)以上の電圧差が印加されることはないため、第1トランジスタ11として(GND−VNN)耐圧のトランジスタを用いることができる。第2トランジスタ15についても、(VCC−GND)耐圧の低耐圧のものを用いることができる。
以上、本発明回路2に依れば、回路規模を大きくすることなく、簡単な構成で、且つ、低耐圧のトランジスタを用いて、負電圧から正電圧にレベルシフトが可能な電圧変換回路を実現できる。
上記本発明回路2を備えることにより、小型であって且つ低耐圧で動作する昇圧型のチャージポンプ回路、及び、昇圧型のDC/DCコンバータを提供することができる。
〈別実施形態〉
以下に、別実施形態について説明する。
〈1〉上記第1実施形態(図1)では、第1トランジスタ11のバックゲートをGNDに接続してなるが、第1トランジスタ11のバックゲートを第1トランジスタ11のソースと接続しても構わない。本発明回路1では、第2トランジスタ12を備えることにより、第1トランジスタ11のソース電位はGND以下に低下することはないため、バックゲートをソースと接続しても、ゲート‐バックゲート間の電圧差がVCC−GNDを超えることがなく、低耐圧のトランジスタを利用できる。
〈2〉上記第1及び第2実施形態において、分圧回路13として、2つの分圧素子13aと13bを直列接続した構成を例示したが、本発明はこれに限られるものではなく、3つ以上の分圧素子を直列に接続して、分圧回路13を構成しても構わない。この場合、かかる3つ以上の分圧素子同士の接続ノードの電圧の何れかを、中間電圧Vmとしてインバータ回路の入力とすることができる。
また、分圧素子は、少なくとも第4電圧と接続する分圧素子が1つあればよい。第1及び第2トランジスタのオン抵抗を調整することで、分圧回路13と第2トランジスタとの接続ノードの電圧(図1のVs、又は、図2のVd)を中間電圧Vmとし、インバータの入力とすることができる。別の言い方をすると、上記図1及び図2において、分圧素子13bは必ずしも必要ではなく、第1トランジスタ11、及び、第2トランジスタ12又は15のオン抵抗を調整することにより同等の作用効果を得ることができる。
〈3〉上記第1及び第2実施形態において、分圧素子として抵抗素子を用いたが、入力電圧信号が高レベルのときはVCCからVNNに電圧が流れるため、低消費電力のために、抵抗素子の抵抗値は高くすることが好ましい。しかしながら抵抗素子の抵抗値を高くするには抵抗長を長くする必要が生じ、回路規模が大きくなるという問題がある。この場合の解決策として、図3に示すように、抵抗素子としてMOSトランジスタを用いることができる。図3の例に示す電圧変換回路(本発明回路)3では、ゲートとドレインを短絡したN型のMOSFET13cと13dを、分圧素子として用い、そのオン抵抗によりVCCとVNNの間の電圧を分圧している。
〈4〉上記第1及び第2実施形態では、第1トランジスタ11をNチャネルMOSFETとして説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、第1トランジスタ11としてPチャネルMOSFETを用いても構わない。その場合、第1電圧範囲の低レベルの入力電圧信号が第2電圧範囲の高レベルの出力電圧信号に、第1電圧範囲の高レベルの入力電圧信号が第2電圧範囲の低レベルの出力電圧信号に電圧変換され、電圧変換後の出力レベルが反転するだけである。これについては、インバータ回路14内のインバータの段数を変更することで、反転した出力レベルを元に戻すことができる。
〈5〉上記第1実施形態では、インバータ回路14が、2つのインバータ14a、14bを備える場合、上記第2実施形態では、1つのインバータ14cからなる場合を例示したが、本発明はカスケード接続されるインバータの個数により制限されるものではない。
〈6〉上記第1及び第2実施形態では、VCC/GNDレベルの入力信号を、GND/VNNレベルの出力電圧信号に変換する場合、或いは、逆に、GND/VNNレベルの入力電圧信号を、VCC/GNDレベルの出力電圧信号に変換する場合を説明した。すなわち、上記実施形態では、入力電圧信号の高(低)レベルの第2電圧が、高(低)電圧側に電圧変換したときの低(高)レベルの第3電圧と同じGNDである場合を説明した。しかしながら、本発明はこのような場合に限られるものではなく、第2電圧と第3電圧の電圧値を異ならせても構わない。
つまり、図1又は図3において、インバータ14a、14bの高電位側の基準電圧端子はGNDと接続しているが、これを異なる第3電圧に接続するように構成しても構わない。同様に、図2において、インバータ14cの低電位側の基準電圧端子はGNDと接続しているが、これを異なる第3電圧に接続するように構成しても構わない。
本発明は、電圧変換回路としての利用が可能であり、好適には、反転チャージポンプ回路や反転DC/DCコンバータ回路において必要とされる、制御信号を低電圧側に電圧変換する回路に利用することができる。
1〜3: 本発明に係る電圧変換回路(レベルシフタ)
11: 第1トランジスタ
12、15: 第2トランジスタ
13: 分圧回路
13a、13b: 分圧素子(抵抗)
13c、13d: 分圧素子(MOSトランジスタ)
14: インバータ回路
14a〜14c: インバータ
31〜33、35: スイッチ
34: コンデンサ
36: コイル
51、52: PチャネルMOSトランジスタ(スイッチ)
53、54: NチャネルMOSトランジスタ(スイッチ)
55: インバータ
GND: 接地電圧
VCC: 正の電源電圧
Vg: 制御電圧
Vin: 入力電圧信号
Vm: 中間電圧
VNN: 負の電源電圧
Vout: 出力電圧信号

Claims (11)

  1. 第1電圧と前記第1電圧より低電圧の第2電圧との間の第1電圧範囲で信号レベルが変化する入力電圧信号を、前記第1電圧より低電圧の第3電圧と前記第3電圧より低電圧の第4電圧との間の第2電圧範囲で信号レベルが変化する出力電圧信号に変換する電圧変換回路であって、
    制御端子に前記入力電圧信号が入力される第1トランジスタと、
    PチャネルMOSFETである、第2トランジスタと、
    1つの分圧素子、又は、直列に接続された2以上の分圧素子からなる分圧回路と、を備え、
    前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタ、及び、前記分圧回路をこの順で直列に接続してなる直列回路の前記第1トランジスタ側の一端が前記第1電圧に、前記分圧回路側の他端が前記第4電圧に接続され、
    前記第1トランジスタの制御端子に入力される電圧が前記第1電圧か前記第2電圧かに応じて、前記第1トランジスタのオン状態とオフ状態とが切り替えられ、
    前記第2トランジスタの制御端子に、前記第1電圧より前記第1及び第2トランジスタの閾値電圧の和だけ低い電圧よりも低電圧の所定の電圧が印加され、
    前記分圧回路の前記分圧素子同士の接続ノードの中間電圧、又は、前記分圧回路と前記第2トランジスタとの接続ノードの中間電圧を出力することを特徴とする電圧変換回路。
  2. 高電位側端子に前記第3電圧が入力され、低電位側端子に前記第4電圧が入力されるインバータ、又は、前記インバータを複数段接続してなるインバータ回路を備え、
    前記中間電圧が、前記インバータ又は前記インバータ回路に入力され、
    前記中間電圧が、前記第1のトランジスタがオン状態のとき、前記インバータの閾値電圧よりも高電圧になるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電圧変換回路。
  3. 第1電圧と前記第1電圧より高電圧の第2電圧との間の第1電圧範囲で信号レベルが変化する入力電圧信号を、前記第1電圧より高電圧の第3電圧と前記第3電圧より高電圧の第4電圧との間の第2電圧範囲で信号レベルが変化する出力電圧信号に変換する電圧変換回路であって、
    制御端子に前記入力電圧信号が入力される第1トランジスタと、
    NチャネルMOSFETである、第2トランジスタと、
    1つの分圧素子、又は、直列に接続された2以上の分圧素子からなる分圧回路と、を備え、
    前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタ、及び、前記分圧回路をこの順で直列に接続してなる直列回路の前記第1トランジスタ側の一端が前記第1電圧に、前記分圧回路側の他端が前記第4電圧に接続され、
    前記第1トランジスタの制御端子に入力される電圧が前記第1電圧か前記第2電圧かに応じて、前記第1トランジスタのオン状態とオフ状態とが切り替えられ、
    前記第2トランジスタの制御端子に、前記第1電圧より前記第1及び第2トランジスタの閾値電圧の和だけ高い電圧よりも高電圧の所定の電圧が印加され、
    前記分圧回路の前記分圧素子同士の接続ノードの中間電圧、又は、前記分圧回路と前記第2トランジスタとの接続ノードの中間電圧を出力することを特徴とする電圧変換回路。
  4. 低電位側端子に前記第3電圧が入力され、高電位側端子に前記第4電圧が入力されるインバータ、又は、前記インバータを複数段接続してなるインバータ回路を備え、
    前記中間電圧が、前記インバータ又は前記インバータ回路に入力され、
    前記第1のトランジスタがオン状態のときの前記分圧回路の前記中間ノードの電圧が、前記インバータの閾値電圧よりも低電圧になるように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の電圧変換回路。
  5. 前記第1トランジスタ、及び、前記第2トランジスタがオン状態のときの前記中間電圧が、前記第3電圧に等しくなるように、前記第1及び第2トランジスタのオン抵抗、及び、前記分圧素子の抵抗値が設定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の電圧変換回路。
  6. 前記分圧回路が、2以上の前記分圧素子からなり、
    前記2以上の分圧素子同士を接続する中間ノードの何れかの電圧を、前記出力電圧信号として出力することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の電圧変換回路。
  7. 前記第2トランジスタの制御端子に、前記第2電圧が印加されることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の電圧変換回路。
  8. 前記第3電圧が、前記第2電圧と同じ電圧であることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の電圧変換回路。
  9. 前記分圧素子の少なくとも1つが、MOSトランジスタからなることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の電圧変換回路。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載の電圧変換回路を備えてなることを特徴とするチャージポンプ回路。
  11. 請求項1〜9の何れか一項に記載の電圧変換回路を備えてなることを特徴とするDC/DCコンバータ。
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