JP2013258098A - プラズマ処理装置、プラズマ生成装置、アンテナ構造体、及びプラズマ生成方法 - Google Patents

プラズマ処理装置、プラズマ生成装置、アンテナ構造体、及びプラズマ生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置の構成を簡素化できるとともに、プラズマの生成効率の低下を防止することができるプラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】プラズマ処理装置10は、チャンバ11と、該チャンバ11の内部に配置されて基板Sを載置する載置台12と、チャンバ11の外部において載置台12と対向するように配置されて高周波電源26に接続されるICPアンテナ13と、ICPアンテナ13と対向するチャンバ11の壁部を構成し、載置台12及びICPアンテナ13の間に介在する、導電体からなる窓部材14と、窓部材14に両端が接続される導線28とを備え、窓部材14及び導線28は閉回路を形成し、導線28はコンデンサ29を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ICP(Inductive Coupling Plasma)アンテナを用いてプラズマを生成するプラズマ処理装置、プラズマ生成装置、アンテナ構造体、及びプラズマ生成方法に関する。
チャンバと、チャンバの外に配置されたICP(Inductive Coupling Plasma)アンテナとを備えるプラズマ処理装置では、ICPアンテナと対向するチャンバの天井部が誘電体、例えば、石英からなる誘電体窓によって構成される。このプラズマ処理装置では、高周波電源に接続されたICPアンテナを高周波電流が流れ、該高周波電流はICPアンテナに磁力線を発生させる。発生した磁力線は誘電体窓を透過してチャンバ内においてICPアンテナに沿って磁界を生じさせる。該磁界が時間的に変化すると誘導電界を生じ、該誘導電界によって加速された電子がチャンバ内に導入された処理ガスの分子や原子と衝突してプラズマが生じる。誘導電界はICPアンテナに沿うように発生するため、チャンバ内においてプラズマもICPアンテナに沿うように発生する。
誘電体窓は減圧環境であるチャンバの内部と大気圧環境であるチャンバの外部とを仕切るため、圧力差に耐えうる剛性が確保できる厚みが必要である。また、チャンバに収容されてプラズマ処理が施される基板、例えば、FPD(Flat Panel Display)の大型化は今後も進展することが予想されるため、基板と対向する誘電体窓を大型化する必要があり、大型化された際の剛性を確保する必要があることから、誘電体窓をさらに厚くする必要がある。
ところが、誘電体窓が厚くなればなるほど、誘電体窓の重量は増加し、またコストも上昇するので、チャンバの天井部を剛性が高く安価な導電体、例えば、金属からなる導電体窓によって構成することが提案されている。導電体窓では金属が磁力線を遮蔽するため、該導電体窓を貫通するスリットを設け、該スリットを介して磁力線を透過させる。但し、設けられるスリットの数や大きさには制限があるため、導電体窓では磁力線の透過効率が低下し、その結果、チャンバ内においてプラズマの生成効率が低下する。
一方、コンデンサ付きのフローティングコイルをチャンバの外であって、ICPアンテナの近傍に設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このフローティングコイルにはICPアンテナが発生する磁力線による電磁誘導によって誘導電流が流れ、該誘導電流はフローティングコイルに磁力線を発生させ、発生した磁力線は誘電体窓を透過してチャンバ内においてフローティングコイルに沿って磁界を生じさせる。すなわち、チャンバ内にはICPアンテナに沿う磁界だけでなくフローティングコイルに沿う磁界も発生するため、フローティングコイルが補助アンテナの役割を果たし、チャンバ内において生じる誘導電界が強くなり、その結果、プラズマの生成効率の低下を防止することができる。
特開2011−119659号
導電体窓と対向するICPアンテナにおいても、上述の特許文献1の技術を適用して誘導電界を補強することが考えられるが、上述した特許文献1の技術では、ICPアンテナや導電体窓とは別に独立したフローティングコイルを設ける必要があるため、装置の構成が複雑になるという問題がある。
本発明の目的は、装置の構成を簡素化できるとともに、プラズマの生成効率の低下を防止することができるプラズマ処理装置、プラズマ生成装置、アンテナ構造体、及びプラズマ生成方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載のプラズマ処理装置は、基板を収容する処理室と、該処理室の内部に配置されて前記基板を載置する載置台と、前記処理室の外部において前記載置台と対向するように配置されて高周波電源に接続される誘導結合アンテナとを備えるプラズマ処理装置において、前記誘導結合アンテナと対向する前記処理室の一の壁部であって、前記処理室の他の壁部と電気的に直接導通しない前記一の壁部を構成し、且つ前記載置台及び前記誘導結合アンテナの間に介在する、導電体からなる窓部材と、前記窓部材に両端が接続される導線とを備え、前記窓部材及び前記導線は閉回路を形成し、前記導線は少なくとも1つのコンデンサを有することを特徴とする。
請求項2記載のプラズマ処理装置は、請求項1記載のプラズマ処理装置において、前記閉回路のリアクタンスが負になるように前記コンデンサの静電容量が調整されることを特徴とする。
請求項3記載のプラズマ処理装置は、請求項1又は2記載のプラズマ処理装置において、前記処理室内のプラズマの分布に応じて前記導線及び前記窓部材の接続位置が変更されることを特徴とする。
請求項4記載のプラズマ処理装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置において、前記窓部材は複数の分割片に分割され、前記分割片の少なくとも一つに対応して前記導線が設けられ、前記導線が対応して設けられた前記分割片に前記導線の両端が接続されることを特徴とする。
請求項5記載のプラズマ処理装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置において、前記窓部材は複数の分割片に分割され、前記導線の一端は一の前記分割片に接続され、前記導線の他端は他の前記分割片に接続され、前記一の分割片及び前記他の分割片は、前記導線とは別の導線によって接続されることを特徴とする。
請求項6記載のプラズマ処理装置は、請求項5記載のプラズマ処理装置において、前記誘導結合アンテナは前記一の分割片にのみ対向することを特徴とする。
請求項7記載のプラズマ処理装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置において、前記窓部材は複数の分割片に分割され、前記導線の一端は一の前記分割片に接続され、前記導線の他端は他の前記分割片に接続され、前記一の分割片及び前記他の分割片は隣接するとともに間に配置された誘電体によって分離されて互いに電気的に導通しないように直接接触せず、前記一の分割片及び前記他の分割片の間の前記誘電体の一部が薄く形成されることを特徴とする。
請求項8記載のプラズマ処理装置は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置において、前記配線は、前記誘導結合アンテナから生じる磁力線が通過する通過面を形成するように巻回されることを特徴とする。
請求項9記載のプラズマ処理装置は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置において、前記コンデンサは容量可変コンデンサであり、前記処理室内のプラズマの密度及び密度分布の少なくとも一方に応じて前記コンデンサの静電容量が調整されることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項10記載のプラズマ生成装置は、減圧室内にプラズマを生成させるプラズマ生成装置であって、前記減圧室の外部に配置されて高周波電源に接続される誘導結合アンテナと、該誘導結合アンテナ及び前記減圧室内のプラズマの間に介在する、導電体からなる窓部材と、前記窓部材に両端が接続される導線とを備え、前記窓部材及び前記導線は閉回路を形成し、前記導線は少なくとも1つのコンデンサを有することを特徴とする。
請求項11記載のプラズマ生成装置は、請求項10記載のプラズマ生成装置において、前記閉回路のリアクタンスが負になるように前記コンデンサの静電容量が調整されることを特徴とする。
請求項12記載のプラズマ生成装置は、請求項10又は11記載のプラズマ生成装置において、前記窓部材は複数の分割片に分割され、前記導線の一端は一の前記分割片に接続され、前記導線の他端は他の前記分割片に接続され、前記一の分割片及び前記他の分割片は、前記導線とは別の導線によって接続されることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項13記載のアンテナ構造体は、高周波電源に接続される誘導結合アンテナを備えるアンテナ構造体において、前記誘導結合アンテナ及び前記誘導結合アンテナにより生成されるプラズマの間に介在する、導電体からなる窓部材と、前記窓部材に両端が接続される導線とを備え、前記窓部材及び前記導線は閉回路を形成し、前記導線は少なくとも1つのコンデンサを有することを特徴とする。
請求項14記載のアンテナ構造体は、請求項13記載のアンテナ構造体において、前記閉回路のリアクタンスが負になるように前記コンデンサの静電容量が調整されることを特徴とする。
請求項15記載のアンテナ構造体は、請求項13又は14記載のアンテナ構造体において、前記窓部材は複数の分割片に分割され、前記導線の一端は一の前記分割片に接続され、前記導線の他端は他の前記分割片に接続され、前記一の分割片及び前記他の分割片は、前記導線とは別の導線によって接続されることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項16記載のプラズマ生成方法は、高周波電源に接続される誘導結合アンテナと、前記誘導結合アンテナ及びプラズマの間に介在する導電体からなる窓部材と、導線とを備え、前記導線は少なくとも1つのコンデンサを有するアンテナ構造体を用いたプラズマ生成方法であって、前記導線の両端を前記窓部材に接続して閉回路を形成し、前記閉回路のリアクタンスが負になるように前記コンデンサの静電容量を調整することを特徴とする。
請求項17記載のプラズマ生成方法は、請求項16記載のプラズマ生成方法において、前記コンデンサは容量可変コンデンサであり、前記プラズマの密度及び密度分布の少なくとも一方に応じて前記コンデンサの静電容量が調整されることを特徴とする。
本発明によれば、高周波電源に接続される誘導結合アンテナと対向する、導電体からなる窓部材に導線の両端が接続されて閉回路が形成され、導線は少なくとも1つのコンデンサを有する。これにより、誘導結合アンテナから発生する磁界が電磁誘導によって閉回路に誘導電流を生成し、該誘導電流は閉回路を構成する窓部材に沿って磁界を生じさせ、当該窓部材に沿って生じた磁界が誘導電界を生じさせ、結果としてプラズマを生成するので、コンデンサの容量を変化させて閉回路のリアクタンスを調整して閉回路に生成された誘導電流を制御することにより、独立したフローティングコイルを設けることなくプラズマの生成効率の低下を防止することができる。すなわち、装置の構成を簡素化できるとともに、プラズマの生成効率の低下を防止することができる。
本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置の構成を概略的に示す断面図である。 図1における窓部材及びICPアンテナの構成を概略的に示す斜視図である。 図2における閉回路に生成される誘導電流を説明するための図である。 閉回路の有無と処理空間における電子密度の分布との関係を示すグラフである。 図2の窓部材及びICPアンテナの第1の変形例を示す斜視図である。 図2の窓部材及びICPアンテナの第2の変形例を示す斜視図である。 図2の窓部材及びICPアンテナの第3の変形例を示す斜視図である。 図2の窓部材及びICPアンテナの第4の変形例を示す斜視図である。 図2の窓部材及びICPアンテナの第5の変形例を示す斜視図である。 図2の窓部材及びICPアンテナの第6の変形例を示す斜視図である。 図2の窓部材及びICPアンテナの第7の変形例を示す斜視図である。 図2の窓部材及びICPアンテナの第8の変形例を示す斜視図である。 図2の窓部材及びICPアンテナの第9の変形例を示す斜視図である。 図2の窓部材及びICPアンテナの第10の変形例を示す斜視図である。 図2の窓部材及びICPアンテナの第11の変形例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るプラズマ生成装置の構成を概略的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置の構成を概略的に示す断面図である。
図1において、プラズマ処理装置10は、例えば、FPD用のガラス基板(以下、単に「基板」という。)Sを収容するチャンバ11(処理室、減圧室)と、該チャンバ11の底部に配置されて基板Sを上面に載置する載置台12と、チャンバ11の外部においてチャンバ11の内部の載置台12と対向するように配置されるICPアンテナ13(誘導結合アンテナ)と、チャンバ11の天井部を構成し、載置台12及びICPアンテナ13の間に介在する窓部材14とを備える。
チャンバ11は略筐体状であり、例えば、2880mm×3130mmのサイズを有する第10世代の基板Sを収容可能に大きさが設定されている。チャンバ11は排気装置15を有し、該排気装置15はチャンバ11を真空引きしてチャンバ11の内部を減圧環境にする。一方、チャンバ11の外部は大気圧環境であり、窓部材14はチャンバ11の内部と外部とを仕切る。窓部材14は導電体、例えば、アルミ等の金属又は半導体、例えば、シリコンによって構成される。
窓部材14は、少なくとも絶縁部材、若しくは絶縁被膜(いずれも図示しない)を介して、チャンバ11に設けられた支持部12によって支持されている。これにより、窓部材14とチャンバ11は直接的に接触せず、電気的に導通しない。また、窓部材14及びチャンバ11の間を隔絶する上記絶縁部材、若しくは絶縁被膜の厚みを制御することにより、窓部材14及びチャンバ11の間に誘導結合が生じるのを抑制することもできる。
窓部材14は少なくとも載置台12に載置された基板Sの全面を覆うことが可能な大きさを有する。なお、窓部材14は、後述するように、複数の分割片35から構成されてもよい。
載置台12は、導電性部材からなり、基台として機能する直方体状のサセプタ16と、該サセプタ16の上面に形成された静電チャック17とを有する。サセプタ16は給電棒18及び整合器19を介して高周波電源20に接続される。高周波電源20は、比較的低い高周波電力、例えば、13.56MHz以下の高周波電力をサセプタ16へ供給し、該サセプタ16においてバイアス電位を発生させる。これにより、載置台12及び窓部材14の間の処理空間PSで生成されるプラズマ中のイオンを載置台12に載置される基板Sへ引き込む。
静電チャック17は電極板21を内蔵する誘電性部材からなり、該電極板21には直流電源22が接続される。静電チャック17は直流電源22から印加される直流電圧に起因する静電気力によって基板Sを載置台12へ静電吸着する。
チャンバ11の側壁には処理ガス導入口23が設けられ、処理ガス供給装置24から供給される処理ガスをチャンバ11内へ導入する。ただし、処理の均一性の観点からはチャンバ11の側壁からでなくチャンバ11の上部から処理ガスを供給する方が望ましいため、例えば、窓部材14を複数の分割片35で構成するような場合には、各分割片35を支える梁部にガス導入口を設けてもよい。
ICPアンテナ13は窓部材14の上面に沿って配置される環状の導線、若しくは導体板からなり、整合器25を介して高周波電源26に接続される。なお、本明細書及び特許請求の範囲において、導線と導体板を総称して導線と称する。
プラズマ処理装置10では、高周波電流がICPアンテナ13を流れ、該高周波電流はICPアンテナ13に磁力線を発生させる。発生した磁力線は、従来のように窓部材が誘電体で形成されている場合には当該窓部材を透過するが、本実施の形態のように、窓部材14が導電体で形成されている場合には窓部材14の周縁部を通り、窓部材14にスリットが形成されている場合にはスリットを通過し、窓部材14が複数の分割片35で構成されている場合には各分割片35の間隙を通り、チャンバ11内において磁界を構成する。該磁界が時間的に変化すると誘導電界を生じ、該誘導電界によって加速された電子がチャンバ11内に導入された処理ガスの分子や原子と衝突してプラズマが生じる。
生成されるプラズマ中のイオンはサセプタ16のバイアス電位によって基板Sへ引き込まれ、同プラズマ中のラジカルは移動して基板Sへ到達し、それぞれ基板Sへプラズマ処理、例えば、物理的エッチング処理や化学的エッチング処理を施す。
図2は、図1における窓部材及びICPアンテナの構成を概略的に示す斜視図である。
図2において、窓部材14は矩形を呈し、ICPアンテナ13は窓部材14と平行に配された直線状の平行部13aと、平行部13aの両端から窓部材14に対して垂直に立ち上がる2つの垂直部13b,13cとを有する。平行部13aは窓部材14の対角線に部分的に沿って配され、垂直部13bは整合器25を介して高周波電源26に接続され、垂直部13cは接地される。平行部13a及び垂直部13bの接続部13d、並びに、平行部13a及び垂直部13cの接続部13eと、窓部材14との間には絶縁材27が配され、ICPアンテナ13は窓部材14から絶縁される。
また、プラズマ処理装置10は、窓部材14の一の対角線に関する両頂点14a,14bに両端が接続される導線28を有し、該導線28はコンデンサ29を有する。
導線28及び窓部材14は図中破線で示す環状の閉回路30を形成するが、閉回路30 が窓部材14と平行な面内に存在せず、閉回路30が存在する面と窓部材14とが交差するように、導線28が両端で窓部材14と接続される。また、ICPアンテナ13の平行部13aは窓部材14の上面に沿って配置されるため、ICPアンテナ13と閉回路30は近接する。なお、本実施の形態では、ICPアンテナ13、窓部材14及び導線28がアンテナ構造体を構成する。
図3は、図2における閉回路に生成される誘導電流を説明するための図である。
図3において、ICPアンテナ13に高周波電流31が流れると、該高周波電流31はICPアンテナ13の回りに磁力線32を発生させる。閉回路30はICPアンテナ13に近接するので、ICPアンテナ13の回りに発生する磁力線32は、閉回路30が形成する環状部30aを通過する。このとき、磁力線32の電磁誘導によって閉回路30に誘導電流33が流れ、該誘導電流33は環状部30aを通過する磁力線(以下、「副磁力線」という。)34を発生させる。
本実施の形態では、磁力線32が窓部材14の周縁部を通る等して処理空間PSにおいて磁界(以下、「主磁界」という。)を生じさせるが、磁力線32は窓部材14に沿って分布するため、主磁界も窓部材14に沿って発生する。また、副磁力線34も窓部材14 の周縁部を通る等して処理空間PSにおいて磁界(以下、「副磁界」という。)を生じさせるが、副磁力線34も窓部材14に沿って発生する。したがって、主磁界と副磁界は処理空間PSにおいて重畳する。
このとき、処理空間PSにおいて主磁界と副磁界が逆向きであれば、互いに打ち消し合うため、磁界によって処理空間PSにおいて発生する誘導電界が弱くなり、プラズマの生成効率が低下する。
そこで、本実施の形態では、主磁界と副磁界の向きを同じ向きにするために、誘導電流33の流れる方向を高周波電流31が流れる方向と同じにする。上述した特許文献1において開示されているように、閉回路30を流れる誘導電流33は下記近似式(1)で示される。
IND ≒ −MωIRF/(L−1/Cω) … (1)
ここで、IINDは誘導電流33、MはICPアンテナ13及び閉回路30の間の相互インダクタンス、ωは角周波数、IRFは高周波電流31、Lは閉回路30の自己インダクタンス、Cはコンデンサ29の静電容量、L−1/Cωは閉回路30のリアクタンスである。
上記近似式(1)より、閉回路30のリアクタンスを負にすると、IIND(誘導電流33)の符号(正又は負)がIRF(高周波電流31)の符号と同じになり、誘導電流33の流れる方向は高周波電流31が流れる方向と同じとなるため、本実施の形態では閉回路30のリアクタンスが負になるようにコンデンサ29の静電容量(C)が調整される。なお、コンデンサ29が容量固定コンデンサの場合は、当該コンデンサ29を取り替えることによって静電容量が調整される。
上述したように、閉回路30のリアクタンスを負にすることにより、誘導電流33の流れる方向を高周波電流31が流れる方向と同じにして処理空間PSにおいて主磁界と副磁界を同じ向きにすることができ、処理空間PSにおいて発生する誘導電界を強くすることができる。その結果、例え、磁力線32が窓部材14の周縁部を通る等して処理空間PSに到達する際に減衰したとしても、プラズマの生成効率が低下するのを防止することができる。
すなわち、本実施の形態に係るプラズマ処理装置10によれば、独立したフローティングコイルを設けることなく、装置の構成を簡素化することができるとともに、プラズマの生成効率の低下を防止することができる。
また、誘導電流33を効率よく生成するには、上記近似式(1)より、閉回路30のリアクタンスの絶対値を小さくするのが好ましく、コンデンサ29の静電容量を大きくするのが好ましい。
図4は、閉回路の有無と処理空間における電子密度の分布との関係を示すグラフである。
本発明者等が、プラズマ処理装置10において、絶縁材27を除去するとともにICPアンテナ13を接続部13d,13eで窓部材14に直接接続して、窓部材14を載置台12と対をなす平行平板電極として機能させた場合の電子密度を「●」で示し、コンデンサ29の静電容量を極小にして閉回路30のリアクタンスを極大にすることによって閉回路30に誘導電流33を流さず、ICPアンテナ13のみを機能させた場合の電子密度を「▲」で示し、コンデンサ29の静電容量を大きくして閉回路30のリアクタンスを小さくすることによって閉回路30に誘導電流33を流し、ICPアンテナ13のみならず閉回路30に誘導電流33を流して閉回路30もアンテナとして機能させた場合の電子密度を「×」で示す。
窓部材14を載置台12と対をなす平行平板電極として機能させた場合、プラズマが処理空間PSに均一に分布して電子密度も均一となるが、処理空間PSには電界のみが発生し、磁界が発生しないため、処理空間PSにおいて電子が加速されずに処理ガスの分子や電子とあまり衝突せず、結果としてプラズマの生成効率が低下し、全体的に電子密度が低くなることが分かった。
また、ICPアンテナ13のみを機能させた場合、処理空間PSにおいて主磁界が発生するものの、平行部13aは窓部材14の両頂点14a,14b近傍には存在していないため、主磁界は窓部材14の中心部近傍で特に強くなり、その結果、電子密度が窓部材14の中心部近傍で特に高くなることが分かった。
これらに対して、ICPアンテナ13のみならず閉回路30もアンテナとして機能させた場合、処理空間PSにおいて主磁界だけでなく副磁界も発生するため、処理空間PSにおいて強い磁界が発生し、結果として処理空間PSの全体において電子密度が高くなることが分かった。特に、導線28と窓部材14の接続位置である両頂点14a,14bは、 窓部材14の周縁部の近くに存在し、高い磁束密度で磁力線が通過することが可能であるため、両頂点14a,14bの近傍で副磁界が強くなり、もって、電子密度も両頂点14a,14bの近傍で局地的に高くなることが分かった。
すなわち、本実施の形態に係るプラズマ処理装置10によれば、ICPアンテナ13のみならず閉回路30に誘導電流33を流して閉回路30もアンテナとして機能させることにより、処理空間PSに強い磁界を発生させてプラズマの生成効率を向上することができることが分かった。
また、上述したように、導線28と窓部材14の接続位置は高い磁束密度で磁力線が通過することが可能であり、当該接続位置近傍で副磁界を強くすることができるため、処理空間PSのプラズマの分布に応じて導線28と窓部材14の接続位置を変更することにより、処理空間PSにおけるプラズマの分布を均一にすることができる。例えば、処理空間PSにおいてプラズマの密度を高めたい部分に対向する位置で導線28を窓部材14へ接続すれば、プラズマの密度を高めたい部分における副磁界を強くすることができ、もって、当該部分において副磁界によるプラズマの生成効率を向上してプラズマの密度を高くすることができる。
以上、本発明について、実施の形態を用いて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。
例えば、ICPアンテナ13の平行部13aは、窓部材14の対角線に沿って配される必要はなく、図5に示すように、窓部材14の長辺と平行に配されてもよい(第1の変形例)。また、導線28も窓部材14の両頂点14a,14bに接続される必要はなく、窓部材14とともに形成する閉回路30の環状部30aを磁力線32が通過可能であれば、特に、接続箇所は制約されない。例えば、ICPアンテナ13の平行部13aが窓部材14の長辺と平行に配される場合、図5に示すように、導線28を窓部材14の両短辺14c,14dに接続して閉回路30を窓部材14の長辺と平行に形成してもよい。
さらに、導線28は窓部材14の周縁部に接続される必要はなく、図6に示すように、閉回路30の環状部30aを磁力線32が通過可能である限り、導線28を窓部材14の周縁部以外の箇所に接続してもよい(第2の変形例)。すなわち、閉回路30は窓部材14よりも小さくてもよい。また、導線28を窓部材14の周縁部以外の箇所に接続して閉回路30を小さくすることにより、副磁界を生じさせる範囲を限定して処理空間PSにおけるプラズマの分布の局所的な改善を行うことができる。
また、ICPアンテナ13における平行部13aは直線状に形成されていなくてもよく、例えば、図7に示すように、巻回されてコイル状に形成されていてもよく(第3の変形例)、さらに、導線28も、閉回路30の環状部30aを磁力線32が通過可能であれば、例えば、図8に示すように、磁力線32が通過する通過面30bを形成するように巻回されてコイル状に形成されてもよい(第4の変形例) 。
さらに、閉回路30が存在する面と窓部材14とは交差する必要はなく、例えば、閉回路30が存在する面と窓部材14とが平行であってもよい(第5の変形例)。この場合、図9に示すように、導線28によって環状部28aを形成し、該環状部28aが存在する面が窓部材14と平行となる。
また、窓部材14は複数の分割片35に分割され、各分割片35は互いに誘電体(図示しない)によって分離されて互いに電気的に導通しないように直接接触しなくてもよい(第6の変形例)。この場合、図10に示すように、隣接する2つ分割片35は導線36(別の導線)によって接続されて互いに導通し、導線28の一端は一の分割片35に接続され、導線28の他端は他の分割片35に接続される。特に、一の分割片35では、導線36が接続される場所から離れた縁部35aへ導線28の一端が接続され、他の分割片35でも、導線36が接続される場所から離れた縁部35bへ導線28の他端が接続される。これにより、隣接する2つの分割片35の配列方向に沿う閉回路30を形成することができる。なお、図11に示すように、導線36もコンデンサ37を有していてもよい(第7の変形例) 。
閉回路30を構成する分割片35の数は2つに限られず、例えば、処理空間PSにおいて広範囲の副磁界を発生させる場合には、3つ以上の分割片35を組み合わせて閉回路30を形成するのが好ましい。すなわち、複数の分割片35の組み合わせを変更することによって処理空間PSにおける副磁界の分布を任意に調整することができる。
さらに、複数の分割片35で閉回路30を構成する場合、閉回路30の環状部30aを磁力線32が通過可能であれば、ICPアンテナ13は全ての分割片35に対向する必要はない。例えば、図12に示すように、導線28の一端が一の分割片35の頂部35cに接続され、導線28の他端が他の分割片35の頂部35dに接続されて2つの分割片35と導線28で閉回路30を形成する一方、ICPアンテナ13が一の分割片35のみに対向していてもよい(第8の変形例)。このとき、閉回路30を構成する他の分割片35には誘導電流33が流れるため、ICPアンテナ13が対向しない他の分割片35に対向する処理空間PSの部分にも磁界を生じさせることができる。
また、複数の分割片35で閉回路30を構成する場合、図13に示すように、隣接する2つの分割片35の間の誘電体38の一部38aを薄く形成してもよく、このとき、薄く形成された誘電体38の一部38aの静電容量が大きくなり、コンデンサとして機能する。したがって、導線28にコンデンサ29を設けることなく閉回路30を形成でき、もって、閉回路30の構成を簡素化して部品点数を削減することができる(第9の変形例)。
さらに、窓部材14が複数の分割片35に分割される場合、図14に示すように、分割片35の各々に対応して導線28を設け、分割片35の各々に導線28の各々の両端を接続することにより、分割片35の各々において閉回路30を形成してもよい(第10の変形例)。この場合、各分割片35に対向する処理空間PSの部分における副磁界を個別に調整することができ、もって、処理空間PSにおけるプラズマの分布をより細かく調整することができる。
なお、窓部材14の全面において均一なプラズマを形成するためには全ての分割片35に対応して導線28を設けることが望ましいが、処理空間PSの形状(例えば、非対称形状)等、プラズマの密度分布が不均一になる要因がある場合や、意図的にプラズマの密度分布に偏りを持たせたい場合には、全ての分割片35ではなく、一部の分割片35に対応して導線28を設けてもよい。すなわち、処理空間PSの形状やプラズマ処理の内容等に応じ、本実施の形態では、少なくとも1つの分割片35に対応して導線28が設けられていればよい。
また、窓部材14の形状は矩形に限られず、例えば、円形であってもよい。この場合も、図15に示すように、窓部材14を複数の分割片39に分割し、隣接する分割片39を導線28や導線36で接続して閉回路が形成される(第11の変形例)。
上述したプラズマ処理装置10では、導線28が有するコンデンサ29は容量固定のコンデンサであるが、当該コンデンサ29を容量可変コンデンサで構成してもよい。この場合、処理空間PS内のプラズマの密度に応じてコンデンサ29の静電容量を調整することによって誘導電流33の値を変更し、処理空間PSに生じる副磁界の強さを変更する。これにより、処理空間PSにおけるプラズマの密度分布を調整することができる。
また、本発明はプラズマの生成効率を向上することから、内部において基板Sへプラズマ処理を施すプラズマ処理装置10だけでなく 各種用途に用いられるプラズマのプラズマ源としてのプラズマ生成装置にも適用することができる。例えば、本発明が適用されたプラズマ生成装置40としては、図16に示すように、図1のプラズマ処理装置10から載置台12及び該載置台12に関連する構成要素を除去したものとなり、例えば、チャンバ11からプラズマを取り出して他の箇所へ供給するリモートプラズマ装置として用いることができる。
PS 処理空間
S 基板
10 プラズマ処理装置
11 チャンバ
12 載置台
13 ICPアンテナ
14 窓部材
28,36 導線
29 コンデンサ
30 閉回路
35,39 分割片
38 誘電体
40 プラズマ生成装置

Claims (17)

  1. 基板を収容する処理室と、該処理室の内部に配置されて前記基板を載置する載置台と、前記処理室の外部において前記載置台と対向するように配置されて高周波電源に接続される誘導結合アンテナとを備えるプラズマ処理装置において、
    前記誘導結合アンテナと対向する前記処理室の一の壁部であって、前記処理室の他の壁部と電気的に直接導通しない前記一の壁部を構成し、且つ前記載置台及び前記誘導結合アンテナの間に介在する、導電体からなる窓部材と、
    前記窓部材に両端が接続される導線とを備え、
    前記窓部材及び前記導線は閉回路を形成し、
    前記導線は少なくとも1つのコンデンサを有することを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記閉回路のリアクタンスが負になるように前記コンデンサの静電容量が調整されることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記処理室内のプラズマの分布に応じて前記導線及び前記窓部材の接続位置が変更されることを特徴とする請求項1又は2記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記窓部材は複数の分割片に分割され、前記分割片の少なくとも一つに対応して前記導線が設けられ、前記導線が対応して設けられた前記分割片に前記導線の両端が接続されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記窓部材は複数の分割片に分割され、
    前記導線の一端は一の前記分割片に接続され、前記導線の他端は他の前記分割片に接続され、前記一の分割片及び前記他の分割片は、前記導線とは別の導線によって接続されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記誘導結合アンテナは前記一の分割片にのみ対向することを特徴とする請求項5記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記窓部材は複数の分割片に分割され、
    前記導線の一端は一の前記分割片に接続され、前記導線の他端は他の前記分割片に接続され、
    前記一の分割片及び前記他の分割片は隣接するとともに間に配置された誘電体によって分離されて互いに電気的に導通しないように直接接触せず、
    前記一の分割片及び前記他の分割片の間の前記誘電体の一部が薄く形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記配線は、前記誘導結合アンテナから生じる磁力線が通過する通過面を形成するように巻回されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記コンデンサは容量可変コンデンサであり、前記処理室内のプラズマの密度及び密度分布の少なくとも一方に応じて前記コンデンサの静電容量が調整されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  10. 減圧室内にプラズマを生成させるプラズマ生成装置であって、
    前記減圧室の外部に配置されて高周波電源に接続される誘導結合アンテナと、
    該誘導結合アンテナ及び前記減圧室内のプラズマの間に介在する、導電体からなる窓部材と、
    前記窓部材に両端が接続される導線とを備え、
    前記窓部材及び前記導線は閉回路を形成し、
    前記導線は少なくとも1つのコンデンサを有することを特徴とするプラズマ生成装置。
  11. 前記閉回路のリアクタンスが負になるように前記コンデンサの静電容量が調整されることを特徴とする請求項10記載のプラズマ生成装置。
  12. 前記窓部材は複数の分割片に分割され、
    前記導線の一端は一の前記分割片に接続され、前記導線の他端は他の前記分割片に接続され、前記一の分割片及び前記他の分割片は、前記導線とは別の導線によって接続されることを特徴とする請求項10又は11記載のプラズマ生成装置。
  13. 高周波電源に接続される誘導結合アンテナを備えるアンテナ構造体において、
    前記誘導結合アンテナ及び前記誘導結合アンテナにより生成されるプラズマの間に介在する、導電体からなる窓部材と、
    前記窓部材に両端が接続される導線とを備え、
    前記窓部材及び前記導線は閉回路を形成し、
    前記導線は少なくとも1つのコンデンサを有することを特徴とするアンテナ構造体。
  14. 前記閉回路のリアクタンスが負になるように前記コンデンサの静電容量が調整されることを特徴とする請求項13記載のアンテナ構造体。
  15. 前記窓部材は複数の分割片に分割され、
    前記導線の一端は一の前記分割片に接続され、前記導線の他端は他の前記分割片に接続され、前記一の分割片及び前記他の分割片は、前記導線とは別の導線によって接続されることを特徴とする請求項13又は14記載のアンテナ構造体。
  16. 高周波電源に接続される誘導結合アンテナと、前記誘導結合アンテナ及びプラズマの間に介在する導電体からなる窓部材と、導線とを備え、前記導線は少なくとも1つのコンデンサを有するアンテナ構造体を用いたプラズマ生成方法であって、
    前記導線の両端を前記窓部材に接続して閉回路を形成し、
    前記閉回路のリアクタンスが負になるように前記コンデンサの静電容量を調整することを特徴とするプラズマ生成方法。
  17. 前記コンデンサは容量可変コンデンサであり、前記プラズマの密度及び密度分布の少なくとも一方に応じて前記コンデンサの静電容量が調整されることを特徴とする請求項16記載のプラズマ生成方法。
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