JP2013258086A - 速結端子 - Google Patents

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Masaru Komiyama
優 小宮山
Yo Yoshimura
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梢吾 供田
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Abstract

【課題】速結端子において小型化を実現する。
【解決手段】速結端子1は、電気を導通する端子板2と端子板2を保持するボディ3とを備え、端子板2は、電線10の挿入方向xにばね性を有する可動部21と、可動部21に設けられた開口22と、を備え、可動部21は上下に傾動する。速結端子1は、可動部21のばね性に抗して開口22に挿入される電線10を、そのばね性による付勢力Fによって開口22の内壁に押圧し、電線10を内壁に電気的および機械的に結合する。開口22は、その一方の開口縁を電線10に対する鎖錠部となるエッジ形状22aとされ、他方の開口縁を電線10の挿入をガイドする面取り形状22bとされている。鎖錠部(点P部分)と押圧部(点Q部分)との距離が開口22の直径寸法程度に近づけられるので、電線10の挿入方向xにおける速結端子1の高さHを低く抑えて小型化することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線を端子板に電気的および機械的に結合する速結端子に関する。
従来から、スイッチやコンセント等の電気器具に対し、器体に設けられた電線挿入孔に電線を挿入するだけで、電気器具内の端子板に電線を電気的および機械的に接続することができる速結端子が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような従来の端子装置の例を、図13によって説明する。図13(a)に示すように、速結端子9は、ボディ91と、端子板92と、錠ばね93と、解除ボタン94と、を備えている。端子板92と錠ばね93は、ボディ91に挿入される電線90を挟持するようにボディ91内に納められている。錠ばね93は、長尺矩形のばね板材を大略リング状に屈曲して成り、その2つの自由端部によって鎖錠部93aと、押圧部93bとが形成されている。鎖錠部93aは、自由端に至る直線部分で構成され、その先端は電線90の挿入方向x前方に向けられ、電線挿入を容易にしている。押圧部93bは、電線90に接する円弧部を有し、電線抜き差しを容易にしている。鎖錠部93aと押圧部93bとは、電線90の挿入に伴って変形し、その変形によって電線90を押圧する付勢力が発生する。鎖錠部93aの先端は、付勢力によって電線90に食い込み、電線90の抜けを機械的に防止する。押圧部93bは、付勢力によって電線90を端子板92に押圧し、電線90と端子板92とを電気的に接続する。解除ボタン94は、図13(b)に示すように、ドライバなどの工具を用いて移動され、その移動によって解除ボタン94の先端94aが鎖錠部93aを押して電線90から離脱させる。これにより、付勢力による鎖錠部93aの先端の食い込みが解除され、電線90は引き抜き自在となる。
特開平04−196072号公報
しかしながら、上述した図13や特許文献1に示されるような従来の速結端子においては、屈曲させたばね板材の2つの自由端部によって鎖錠部と押圧部を形成しており、鎖錠部と押圧部に適切なばね性を確保して小型化するには限界がある。
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡単な構成により、より小型化を実現できる速結端子を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明の速結端子は、端子板と端子板を保持するボディとを備えて電線を端子板に結合して保持する速結端子において、端子板は、ボディに保持される基端部と、この基端部から伸び所定の姿勢を保持するばね性を有した可動部とを有し、可動部は、電線が挿入され該電線を鎖錠するための開口を有し、可動部は、電線の挿入時には開口を電線に対して正対させて電線を開口に通し、電線を通した後には開口が電線に正対しなくなり、電線が開口に機械的および電気的に保持されることを特徴とする。
また、本発明の速結端子は、端子板と端子板を保持するボディとを備えて電線を端子板に結合して保持する速結端子において、端子板は、ボディに保持される基端部と、この基端部から伸び所定の姿勢を保持するばね性を有した可動部とを有し、可動部は、電線が挿入され該電線を鎖錠するための開口を有し、可動部は、前記電線の挿入方向への前記開口の投影面積が、電線の挿入前よりも挿入後において小さくなるように移動し、挿入後の電線が開口に機械的および電気的に保持されることを特徴とする。
この速結端子において、可動部は、2つ折りにされ、2つ折りにされた可動部のそれぞれに開口を有し、それらの開口に電線を通すことにより電線を保持するものとしてもよい。
この速結端子において、端子板は、その一方の面の開口縁を電線に対する鎖錠部となるエッジ形状とし、他方の面の開口縁を電線の挿入をガイドする面取り形状としてもよい。
この速結端子において、電線の保持を解除する方向に可動部を押圧する解除ボタンを備えてもよい。
この速結端子において、解除ボタンは、電線の挿入をガイドするガイド構造を備えてもよい。
この速結端子において、解除ボタンは、その可動域を制限するストッパ構造を備えてもよい。
本発明の速結端子によれば、ばね性を有する端子板の可動部に設けた開口に電線を通すことによって電線の結合を行い、従来の錠ばねを用いないようにしたので、小型化を実現することができる。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る速結端子の断面図、(b)は電線を結合した状態の同速結端子の断面図、(c)は(b)の要部拡大断面図。 (a)は同速結端子の要部斜視図、(b)は電線を結合した状態の同速結端子の要部斜視図。 電線の結合を解除した状態の同速結端子の断面図。 (a)は第2の実施形態に係る速結端子の側面図、(b)は同速結端子に電線を結合した状態の端子板の斜視図、(c)は同端子板の斜視図。 (a)は電線を結合した状態の同端子板の断面図、(b)は電線の結合を解除した状態の同端子板の断面図。 同端子板の製造段階における屈曲前の断面図。 (a)は同速結端子の変形例の端子板に電線を結合した状態の断面図、(b)は電線の結合を解除した状態の同端子板の断面図。 同変形例の端子板の製造段階における屈曲前の断面図。 (a)は第3の実施形態に係る速結端子の断面図、(b)は解除ボタンの動作を説明する同速結端子の断面図。 (a)は同速結端子の変形例を示す断面図、(b)は解除ボタンの動作を説明する同変形例の断面図。 同速結端子の他の変形例を示す断面図。 同変形例の端子板の斜視図。 (a)は従来の速結端子の断面図、(b)は電線の結合を解除した状態の同速結端子の断面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態に係る速結端子について、図面を参照して説明する。図1、図2、図3は第1の実施形態を示す。速結端子1は、図1(a)(b)に示すように、電気を導通する端子板2と端子板2を保持するボディ3とを備えて、ボディ3の挿入孔から挿入される電線10を端子板2に結合する。端子板2は、ボディ3に保持される基端部(不図示)と、この基端部から伸び所定の姿勢を保持するばね性を有した可動部21とを有し、可動部21は、電線10が挿入され電線10を鎖錠するための開口22を有している。
端子板2の可動部21は、電線10の挿入方向xにばね性を有する。なお、方向xを上下方向として説明するが、速結端子1は任意の姿勢で用いることができる。可動部21は、そのばね性のもとで矢印Rで示すように上下に傾動する。速結端子1は、可動部21のばね性に抗して開口22に挿通される電線10を、そのばね性による付勢力Fによって開口22の内壁に押圧し、電線10を内壁に電気的および機械的に結合する。開口22は、図1(c)に示すように、端子板2の一方の面の開口縁(図の上側の周縁)を電線10に対する鎖錠部となるエッジ形状22aとされ、他方の面の開口縁(図の下側の周縁)を電線10の挿入をガイドする面取り形状22bとされている。電線10が端子板2に結合された状態において、開口22の内壁のエッジ形状22aの部分が、付勢力Fに基づく分力f1によって電線10の表面(点P部分)に食い込むように押圧される。これにより、電線10が鎖錠されて機械的に保持され、また、端子板2に電気的に結合される。また、開口22の内壁の面取り形状22bの部分が、付勢力Fに基づく分力f2によって電線10の表面(点Q部分)に押圧され、これにより、電線10が電気的に結合される。この状態で、付勢力Fによる回転モーメントが電線10に作用し、その回転モーメントによる電線10の回転はボディ3によって保持されることにより防止される。
図2(a)(b)は速結端子1による電線10の結合の前後を示す。速結端子1から電線10を外す場合は、図3に示すように、端子板2の可動部21を、そのばね性に抗して矢印Rで示す方向に移動させればよい。速結端子1について、さらに説明する。速結端子1は、言い換えると、端子板2に開口22を設け、結合時には開口22を電線10に正対させて電線10を通し、電線10を通した後、開口22が電線10に正対しなくなることにより電線10を機械的・電気的に保持するものである。また、面取り形状22bの部分(R形状に加工した面)は電線10との接触面積が広く、例えば、従来の錠ばねにおける押圧部の働きをする。エッジ形状22aの部分は電線に食い込み、例えば、従来の錠ばねにおける鎖錠部の働きをする。これにより電線10と端子板2とを電気的にも機械的にも強固に結合することができる。端子板2は、それ自体がばね性を有する導電性の材料、例えば、リン青銅、黄銅、コルソン合金などを用いて作られ、弾性変形によって屈曲する。また、可動部21にばね性を付与する部分を別体として、開口22が形成された端子板2の可動部21を、別途の板ばねやコイルばねによって付勢してもよい。
上記において、開口22が電線10に対して正対とは、開口22が電線10の挿入方向に対向する状態をいい、正対しなくなるとは、開口22が電線10の挿入方向に対向しない状態をいう。従って、正対状態では開口22に電線10を抜き差しすることができる。図1(a)において、破線で示した端子板2の状態が開口22が正対した状態、実線で示した端子板2の状態が開口22が正対していない状態である。正対の状態か正対でない状態かは、開口22の深さや開口寸法等の形状と電線10の断面形状等に依存する。また、電線10の挿入方向への開口22の投影面積に注目すると、開口22が電線10に対して正対している状態では投影面積が大きく、正対していない状態では投影面積が小さい。そこで、可動部21の動作を言い換える、可動部21は、電線10の挿入方向への開口22の投影面積が、電線10の挿入前よりも挿入後において小さくなるように移動し、これにより、挿入後の電線10が開口22に機械的および電気的に保持されることとなる。
速結端子1によれば、端子板2にばね性を持たせて端子板2の可動部21に設けた開口22を用いて、電線10の鎖錠と押圧とを局在化した領域で行って電線10を端子板2に結合するので、速結端子の小型化を実現することができる。例えば、従来の錠ばねを用いる方法では、鎖錠部と押圧部とが電線の挿入方向に離れて存在しているので、電線の挿入方向における速結端子の寸法を短くするには限界がある。これに対し、速結端子1によれば、鎖錠部(点P部分)と押圧部(点Q部分)との距離が、開口22の直径寸法程度に近づけられるので、電線10の挿入方向xにおける速結端子1の高さH(図1(a)参照)を低く抑えることができる。速結端子1は、大きさを小型化することができる中で、特に高さH方向への小型化に有効である。
(第2の実施形態)
図4乃至図8は第2の実施形態を示す。本実施形態の速結端子1は、図4(a)(b)(c)に示すように、可動部21が屈曲線23において上下に2つ折りにされ、2つ折りにされた可動部21の各々に開口22を有し、各開口22に電線10を通すことにより電線10を保持する構成とされている。各開口22は互いに略同軸とされている。この速結端子1は、上述の第1の実施形態における可動部21を2つ連結したものと見倣すことができ、屈曲線23の両側に分割された2つの可動部21a,21bの各々がばね性のもとで矢印Rで示すように傾動する。端子板2は、可動部21とは反対側に位置する基端部20においてボディ3に固定保持されている。可動部21は、この基端部20から伸びるばね材から成り、そのばね性によって所定の姿勢を保持する。電線10は、図5(a)に示すように、下向きの付勢力F1を有する下側の可動部21aとその開口22、および下向きの付勢力F2を有する上側の可動部21bとその開口22によって端子板2に結合されている。電線10に沿って上下に並んだ2つの開口22は、上下に屈曲した可動部21の内側部分に鎖錠部(点P部分)を有し、外側部分に押圧部(点Q部分)を有している。このような構成の速結端子1では、端子板2が電線10を上下の2カ所で固定するので、上述の第1の実施形態の速結端子1とは異なり、電線10に対する回転モーメントは発生しない。速結端子1から電線10を外す場合は、図5(b)に示すように、端子板2の2つの可動部21a,21bを、そのばね性に抗して矢印R1,R2で示す方向に、さらに屈曲させればよい。この屈曲によって、各開口22が電線10に正対し、電線10が上下方向xに沿って移動自在となる。
上述の可動部21a,21bを有する端子板2は、図6に示すように、電気導電性とばね性とを有する板材に、矢印Aで示すように、パンチングによって各開口22を形成し、その後、屈曲線23に沿って矢印Rで示すように2つ折りにして形成することができる。パンチングの際に、パンチの入り側に面取り形状22bが形成され、パンチの抜け側にエッジ形状22aが形成される。従って、1回のパンチングで、面取り形状22bとエッジ形状22aとを有する開口22を2つ同時に形成して端子板2形成することができ、より一般には、複数の端子板2をフープ材等に同時に形成することができる。本実施形態の速結端子1によれば、第1の実施形態の速結端子1と比べて、端子板2と電線10との結合力を増強することができる。
図7(a)(b)、図8は、第2の実施形態の変形例を示す。この変形例は、図7(a)(b)に示すように、上下2つの開口22のうち、上側の開口22の向きが、図5(a)(b)に示したものと逆向きになっている。従って、上下2つの開口22のいずれも、下方に面取り形状22bを有し、上方にエッジ形状22aを有している。従って、下方から挿入する電線10の挿入がより容易となる。このような可動部21a,21bを有する端子板2は、図8に示すように、矢印A,Bで示すように上下方向から、パンチングによって各開口22を形成し、その後、屈曲線23に沿って矢印Rで示すように2つ折りにして形成することができる。
(第3の実施形態)
図9(a)(b)は第3の実施形態を示す。本実施形態は速結端子1の具体例を示し、上述の第2の実施形態に示した端子板2とともに解除ボタン4をボディ3に組み込んで構成されている。ボディ3は、断面が額縁状であって、内部に略矩形の結合用空間30を備えて成り、下方に電線挿入孔31と解除ボタン保持孔32とを有している。端子板2は、2つの開口22が電線挿入孔31と略同軸になるように、結合用空間30に納められている。端子板2の基端部20の端部2aは、結合用空間30の内壁に沿って形成されたボディ3の嵌め込み凹部3aに係合し、端子板2の上部に形成された固定用の曲げ起こし爪2bが結合用空間30の内方に突出したボディ3の凸部3bに係合している。これにより、端子板2は、その基端部20をボディ3の内壁に接し、その上部を結合用空間30の天井部(凸部3bの下面)に接してボディ3に固定されている。
解除ボタン4は、端子板2を外部から屈曲させるものであり、外部から操作可能なように配置されている。解除ボタン4は、下部41と上部42とを有して上下に伸びる本体部、および本体部の略中央部から側方に延びる腕部43とを備え、下部41を解除ボタン保持孔32に上下移動自在に保持されている。解除ボタン4の腕部43は、端子板2の屈曲した可動部21aの端部の下方に配置されており、解除ボタン4が上方向xに沿って移動された際に、可動部21aを上方に押し上げる。すなわち、解除ボタン4は、端子板2に結合された電線10を解除する方向に端子板2を押圧する。そこで、図9(a)に示すように、電線10が端子板2に結合されているときは解除ボタン4が下方に位置しており、図9(b)に示すように、解除ボタン4が上方に位置するときは、電線10を端子板2から外すときか、結合のために挿入するときである。言い換えると、解除ボタン4を押し上げて端子板2を外部から屈曲させた状態で電線を挿入し、挿入後に解除ボタン4を押し上げる力を解放すると、端子板2の弾性力によって、解除ボタン4が下がり、電線10と端子板2とが電気的に結合される。また、解除ボタン4の上部42は、解除ボタン4が上方に押し上げられた際に上部42の上面が凸部3bの下面に当接することにより上向き移動が停止されるように、凸部3bと共に、その可動域を制限するストッパ構造を構成している。このストッパ構造を有することにより、解除ボタン4を押し込みすぎて端子板2を塑性変形させてしまうことを防止することができる。
図10(a)(b)は第3の実施形態の変形例を示す。この変形例では、上述の解除ボタン4の腕部43が電線挿入孔31の開口上部を越えて延伸されており、その延伸部に電線挿入孔31と同軸の開孔44が備えられている。この開孔44は、速結端子1への電線10の挿入時および抜き取り時に、電線10の挿入方向をガイドするガイド構造を構成する。このガイド構造を有することにより、電線10が確実に端子板2の開口22を通るようにすることができる。
図11、図12は第3の実施形態の他の変形例を示す。この変形例は、上述の図10(a)(b)に示した速結端子1を左右対称に2連構成としたものである。端子板2は、左右の端子板を一体化した構成とされ、その中央部(基端部20)に固定用開孔24を有し、固定用開孔24と、ボディ3の天井部分におけるねじ穴33と、固定ねじ33aとによってボディ3に固定されている。左右の可動部21における各開口22には、それぞれ独立に電線10を結合することができ、左右それぞれに設けられた解除ボタン4によって個別に電線10を着脱することができる。このような速結端子1は、例えば、ボディ3に挿入される2本の電線10の端子同士を互いに接続する端子台として用いることができ、また、左右の可動部21に対する共通の基端部20を介して端子板2、従って各電線10を外部に電気接続することができる。また、このような2連構成の速結端子1を並列させて使用する場合に、各速結端子1における各々一方の開口22を、互いに隣接する2つの速結端子1間の電気接続用とすることができる。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、上述した各実施形態や変形例の構成を互いに組み合わせた構成とすることができる。
1 速結端子
10 電線
2 端子板
20 基端部
21,21a,21b 可動部
22 開口
22a エッジ形状
22b 面取り形状
23 屈曲線
3 ボディ
4 解除ボタン
42 上部(ストッパ構造)
44 開孔(ガイド構造)

Claims (7)

  1. 端子板と前記端子板を保持するボディとを備えて電線を前記端子板に結合して保持する速結端子において、
    前記端子板は、前記ボディに保持される基端部と、この基端部から伸び所定の姿勢を保持するばね性を有した可動部とを有し、
    前記可動部は、前記電線が挿入され該電線を鎖錠するための開口を有し、
    前記可動部は、前記電線の挿入時には前記開口を電線に対して正対させて電線を開口に通し、電線を通した後には開口が電線に正対しなくなり、電線が開口に機械的および電気的に保持されることを特徴とする速結端子。
  2. 端子板と前記端子板を保持するボディとを備えて電線を前記端子板に結合して保持する速結端子において、
    前記端子板は、前記ボディに保持される基端部と、この基端部から伸び所定の姿勢を保持するばね性を有した可動部とを有し、
    前記可動部は、前記電線が挿入され該電線を鎖錠するための開口を有し、
    前記可動部は、前記電線の挿入方向への前記開口の投影面積が、電線の挿入前よりも挿入後において小さくなるように移動し、挿入後の電線が開口に機械的および電気的に保持されることを特徴とする速結端子。
  3. 前記可動部は、2つ折りにされ、前記2つ折りにされた可動部のそれぞれに前記開口を有し、それらの開口に電線を通すことにより電線を保持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の速結端子。
  4. 前記端子板は、その一方の面の開口縁を電線に対する鎖錠部となるエッジ形状とし、他方の面の開口縁を電線の挿入をガイドする面取り形状としていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の速結端子。
  5. 電線の保持を解除する方向に前記可動部を押圧する解除ボタンを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の速結端子。
  6. 前記解除ボタンは、電線の挿入をガイドするガイド構造を備えていることを特徴とする請求項5に記載の速結端子。
  7. 前記解除ボタンは、その可動域を制限するストッパ構造を備えていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の速結端子。
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