JP2013256989A - スイング式逆止弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁体による圧力損失を低減でき、流路の圧力が保持された状態で流体の流れが減少したときでも弁体がすみやかに閉じるようにする。
【解決手段】スイング式逆止弁1は、弁体16の開閉を補助する開閉補助手段3を備える。開閉補助手段3は、自重により弁体16の開方向へ揺動を補助するように設けられたサポートウエイト30と、サポートウエイト30を弁軸14に対する近接位置と離間位置との間を移動可能に収納し、連通管路18を介して弁箱11の上流室12と連通するウエイト収納部31とを備え、上流室12からウエイト収納部31へ供給される圧力によって、サポートウエイト30を近接位置から離間位置へ移動するように構成され、サポートウエイト30を離間位置に移動させた状態で、流体の順方向Yの流れによって弁体16を全開位置に保持し、流体の順方向Yの流れが減少すると、弁体16が自重により全開位置から全閉位置へ揺動する。
【選択図】図4

Description

本発明は、弁体の開閉を補助する開閉補助手段を備えたスイング式逆止弁に関する。
従来から、スイング式逆止弁を流路に設置して、流路内を順方向に流れる流体が逆流することを防止している。スイング式逆止弁では、自重により流路を塞ぐ弁体を流体の流れにより押し開けることで流体が順方向に流れるようにしている。
流路を流れる流体は、水などの液体や、空気などの気体である。水などの液体は弁体を押す力は強いが、空気などの気体は圧縮性流体であり弁体を押す力が弱いという欠点がある。すなわち、空気などの圧縮性流体は、弁体による抵抗の影響を大きく受けてしまい、流れが悪くなってしまう。
そこで、弁体を開けやすいようにして、弁体による圧力損失を低減する構成を備えた様々なスイング式逆止弁が提案されている。
例えば、特許文献1のスイング式逆止弁は、シリンダ装置を備え、当該シリンダ装置のピストンの往復動作と弁体の開閉動作とを連動させている。そして、流路内の圧力をシリンダ装置に供給してピストンを動かすことで弁体を開ける。これにより、弁体による圧力損失を大きく低減している。
特許文献1のように、流路からの圧力供給でピストンを動かして弁体を直接的に開く構成では、流路内の圧力が高い限りピストンは弁体を開状態に維持し続ける。すなわち、流体が流路内を流れているか止まっているかに関係なく、圧力が高ければ弁体が開いた状態のままである。
そのため、当該構成では、流路内の圧力が高く保持されたまま流体の流れが減少したり、止まったりした場合、弁体が閉じてくれないので、流体の逆流を防ぐことはできない。当該逆流によって、流路の上流側に設けられたブロアを損傷させてしまうことがあった。
特開2006−266416号公報
本発明が解決しようとする課題は、弁体による圧力損失を低減でき、圧力が保持された状態で流体の流れが減少したときでも弁体がすみやかに閉じるスイング式逆止弁を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るスイング式逆止弁は、流路内を順方向に流れる流体が逆流することを防止するために流路に設置されるスイング式逆止弁であって、
弁座と、弁座より流路の上流側の上流室と、弁座より流路の下流側の下流室とを有し、上流室および下流室により流路の一部を形成する弁箱と、弁箱に回転可能に支持された弁軸と、弁座に当接して流路を閉じる全閉位置と、弁座から下流室側へ離れ流路を開く全開位置との間を弁軸周りに揺動する弁体と、弁体とともに弁軸周りに揺動するように設けられ、弁体の開閉を補助する開閉補助手段と、を備え、
開閉補助手段は、自重により弁体に対して開方向に作用するように設けられたサポートウエイトと、サポートウエイトを弁軸に対する近接位置と離間位置との間を移動可能に収納し、連通管路を介して上流室と連通するウエイト収納部と、を備え、連通管路を介して上流室からウエイト収納部へ供給される圧力によって、サポートウエイトを近接位置から離間位置へ移動するように構成され、サポートウエイトを離間位置に移動させた状態で、流体の順方向の流れによって弁体を全開位置に保持し、流体の順方向の流れが減少すると、弁体が全開位置から全閉位置へ揺動することを特徴とする。
好ましくは、上流室の圧力が上昇することによりサポートウエイトが離間位置に移動した後に、弁体が流体の順方向の流れにより全閉位置から全開位置へ揺動する。
好ましくは、開閉補助手段は、サポートウエイトを近接位置に付勢する付勢手段を備える。
さらに、本発明に係るスイング式逆止弁は、流路内を順方向に流れる流体が逆流することを防止するために流路に設置されるスイング式逆止弁であって、
弁座と、弁座より流路の上流側の上流室と、弁座より流路の下流側の下流室とを有し、上流室および下流室により流路の一部を形成する弁箱と、弁箱に回転可能に支持された弁軸と、弁座に当接して流路を閉じる全閉位置と、弁座から下流室側へ離れ流路を開く全開位置との間を弁軸周りに揺動する弁体と、自重により弁体に対して開方向に作用するように設けられたカウンタウエイトと、弁体とともに弁軸周りに揺動するように設けられ、弁体の開閉を補助する開閉補助手段と、を備え、開閉補助手段は、自重により弁体に対して閉方向に作用するように設けられたサポートウエイトと、サポートウエイトを弁軸に対する近接位置と離間位置との間を移動可能に収納し、連通管路を介して上流室と連通するウエイト収納部と、を備え、連通管路を介して上流室からウエイト収納部へ供給される圧力によって、サポートウエイトを離間位置から近接位置へ移動するように構成され、サポートウエイトを近接位置に移動させた状態で、流体の順方向の流れによって弁体を全開位置に保持し、流体の順方向の流れが減少すると、弁体が全開位置から全閉位置へ揺動することを特徴とするスイング式逆止弁。
好ましくは、開閉補助手段は、サポートウエイトを離間位置に付勢する付勢手段を備える。
本発明に係るスイング式逆止弁は、特許文献1のように流路からの圧力供給を利用して弁体を直接的に開ける構成ではなく、サポートウエイトを弁体に対して開方向に作用するように設け、流路からの圧力供給を利用してサポートウエイトを弁軸に対する近接位置から離間位置に移動させる構成である(第1の実施形態)。これによって、流体が順方向に流れる際、サポートウエイトを離間位置に移動させて、弁体が開きやすいようにして、弁体による圧力損失を低減する。
弁体は、離間位置に移動したサポートウエイトによる補助と、流体の順方向への流れにより生じる弁体を押す力とによって開いているため、流体の順方向への流れが減少すれば弁体を押す力が減少し、弁体は閉じるようになっている。したがって、流路内の圧力が保持されたまま流体の流れが減少した場合でも、弁体がすみやかに閉じて逆流を防止するので、逆流によるブロアの損傷を防止できる。
本発明に係るスイング式逆止弁は、上記の構成ではなく、サポートウエイトを弁体に対して閉方向に作用するように設け、さらに、カウンタウエイトを弁体に対して開方向に作用するように設け、流路からの圧力供給を利用してサポートウエイトを弁軸に対する離間位置から近接位置に移動する構成でもよい(第2の実施形態)。当該構成によっても、流路内の圧力が保持されたまま流体の流れが減少した場合でも、弁体がすみやかに閉じて逆流を防止することができる。
本発明に係るスイング式逆止弁の縦断面図である。 図1に示す本発明に係るスイング式逆止弁の部分切欠き側面図である。 本発明に係るスイング式逆止弁の動作を示す図である。 本発明に係るスイング式逆止弁の動作を示す図である。 本発明に係るスイング式逆止弁の動作を示す図である。 本発明に係るスイング式逆止弁の他の実施形態の縦断面図である。 本発明に係るスイング式逆止弁の他の実施形態の部分切欠き側面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るスイング式逆止弁について説明する。
[第1の実施形態]
スイング式逆止弁1は、図1に示す通り、流体が流れる流路2に設置されるものであり、流体が順方向Yにだけ流れるように流体の逆流を防止するためのものである。なお、流路2内を流れる流体は、例えば空気などの圧縮性流体であることが好ましい。
流路2のスイング式逆止弁1より上流側には、流体を順方向Yに圧送する不図示のブロアが設けられる。流路2のスイング式逆止弁1より下流側には、流路2内の流体の流れを制御する不図示の電動弁が設けられる。
図1に示す通り、スイング式逆止弁1は、弁座10を有する弁箱11を備える。弁箱11内は、弁座10より上流側に形成され流入口を有する上流室12と、弁座10より下流側に形成され流出口を有する下流室13とに区画される。弁箱11は、流入口と流出口との両側において、流路2を形成する配管20に接続される。上流室12と下流室13とは互いに連通し流路2の一部を形成している。
スイング式逆止弁1は、順方向Yに直交する水平方向にのびる弁軸14と、アーム部15を介して弁軸14に固定された弁体16とを備える。弁軸14は、図1および図2に示す通り、弁箱11の気密状態を保持しながら弁箱11の内外に貫通している。さらに、弁軸14は弁箱11に回転可能に支持され、これにより弁軸14に固定された弁体16は弁軸14周りに揺動可能となっている。
弁体16は、弁座10に当接して流路2を閉じて、上流室12と下流室13と間の流体の移動を防止する全閉位置(図1の実線参照)と、弁座10から下流室13側に離間して流路2を開き、流体の順方向Yへの流れを許容する全開位置(図1の一点鎖線参照)とにわたって揺動する。
スイング式逆止弁1は、図2に示す通り、弁体16が全閉位置に揺動して弁座10に当接する際の衝撃を緩和するために緩衝装置17を備える。
さらに、スイング式逆止弁1は、上記の弁体16の揺動による開閉を補助するため開閉補助手段3を備える。開閉補助手段3は、サポートウエイト30、サポートウエイト30を収納するウエイト収納部31、および、サポートウエイト30を付勢するためのスプリング32(付勢手段)を備える。
サポートウエイト30は、その自重によって弁体16に対して開方向へ作用するように設けられる。すなわち、サポートウエイト30は、弁体16に対して弁軸14周りの開モーメントを生じさせるように設けられる。
弁体16には、弁軸14周りにおいて、弁体16の自重による閉モーメントと、上記のサポートウエイト30の自重による開モーメントとが作用している。閉モーメントは開モーメントより大きく設定されており、弁体16は自重により全閉位置に位置する。弁体16は、流体の順方向Yへの流れにより両モーメントの差分に相当する力を受けると、開方向へ揺動する。
したがって、サポートウエイト30の自重による開モーメントが小さければ、弁体16を開けるために大きな力を要し、弁体16が流路2を塞ぐ力は大きい。一方、サポートウエイト30の自重による開モーメントが大きければ、弁体16を少ない力で開けることができ、流体が流路2を流れるときの弁体16の抵抗を少なくでき、弁体16による圧力損失をより低減できる。
ウエイト収納部31は、シリンダ状に形成され、サポートウエイト30を長手方向に摺動可能に収納する。ウエイト収納部31は、長手方向が弁軸14の軸方向と直交するように連結部材33を介して弁軸14に固定される。これにより、弁体16の揺動に伴って、開閉補助手段3も弁軸14周りに揺動する。
さらに、ウエイト収納部31は、弁軸14に対して近い端部31aにおいて、連通管路18を介して弁箱11の上流室12と連通している。これにより、流路2内の圧力をウエイト収納部31へ供給することができる。
スプリング32は、ウエイト収納部31の弁軸14に対して遠い端部31b側に収納される。スプリング32は、その付勢力によってサポートウエイト30をウエイト収納部31の端部31a側に付勢する。
弁体16が全閉位置にあるとき、ウエイト収納部31は、開方向に僅かに傾斜した略垂直に起立した状態にある(図1)。そして、ウエイト収納部31に圧力供給がなければ、サポートウエイト30はその自重およびスプリング32の付勢力によりウエイト収納部31の端部31a側に位置している(図3A参照)。すなわち、サポートウエイト30が弁軸14に対して近い位置(以下、近接位置とする)に位置する。
連通管路18を介して上流室12からウエイト収納部31へ圧力が供給されると、サポートウエイト30は当該圧力により、自重及びスプリング32の付勢力に抗して、ウエイト収納部31内を移動し始める。これにより、サポートウエイト30は、スプリング32を最大限に圧縮してウエイト収納部31の端部31b側にまで移動する(図3C参照)。すなわち、サポートウエイト30が弁軸14に対して遠い位置(以下、離間位置という)に移動する。
サポートウエイト30が近接位置にあれば、弁軸14からサポートウエイト30までの距離は短いので、サポートウエイト30の自重による開モーメントは小さい。すなわち、サポートウエイト30による弁体16の重量軽減効果は小さく、弁体16が開けにくい(閉じやすい)状態である。
一方、サポートウエイト30が離間位置にあれば、弁軸14からサポートウエイト30までの距離が大きいので、サポートウエイト30の自重による開モーメントは大きい。すなわち、サポートウエイト30による弁体16の重量軽減効果は大きく、弁体16が開けやすい状態である。
このようにして、上流室12からの圧力供給によってサポートウエイト30を近接位置から離間位置にまで移動させることにより、重量軽減効果を増加させて、弁体16を開けにくい状態から開けやすい状態にする。
そして、流路2内の圧力が低下すれば、サポートウエイト30はその自重とスプリング32の付勢力とにより離間位置から近接位置に移動し、サポートウエイト30による弁体16の重量軽減効果が減少する。すなわち、弁体16は開けにくい状態に戻る。
なお、重量バランスを調整するために、弁軸14から延設された棒状部材34にカウンタウエイト35を設けてもよい。なお、本実施形態では、カウンタウエイト35は必須の構成ではない。以下では、カウンタウエイト35が設けられていないものとして説明する。
図3〜図5を参照して、上記構成を備えたスイング式逆止弁1の動作についてより詳細に説明する。
スイング式逆止弁1より上流側に設けられたブロアが運転停止しているとき、流体の流れはなく、図3Aに示す通り、弁体16は自重により全閉位置にある。このとき、サポートウエイト30は近接位置にあり、サポートウエイト30による弁体16の重量軽減効果は最小であり、弁体16は開けにくい状態である。言い換えると、弁体16は自重により弁座10に強く密接し、流路2をしっかりと塞いでいる。
ブロアが運転を開始すると、上流室12の圧力が徐々に上昇する。上述の通り、上流室12とウエイト収納部31とは連通管路18を介して連通しているので、上流室12の圧力が上昇するとその圧力がウエイト収納部31へ供給される。
当該圧力供給により、図3Bに示す通り、サポートウエイト30が離間位置に向かって移動し始め、サポートウエイト30による弁体16の重量軽減効果が次第に大きくなっていく。すなわち、弁体16が徐々に開きやすくなる。
ブロアが通常運転になり流路2内の圧力が最大となると、図3Cに示す通り、サポートウエイト30が離間位置にまで移動し、サポートウエイト30による弁体16の重量軽減効果が最大となる。すなわち、弁体16が最も開きやすい状態になる。
流路2内の圧力が安定して、スイング式逆止弁1より下流側に設けられた電動弁が開き始めると、流体の順方向Yへの流れにより生じる力によって弁体16は押され、図4Aに示す通り、全閉位置から開方向に揺動する。
そして、図4Bに示す通り、弁体16は全開位置にまで揺動する。流体が流路2を順方向Yに流れている間、サポートウエイト30は離間位置にあり、サポートウエイト30による弁体16の重量軽減効果が最大であり、弁体16による圧力損失は大きく低減される。
電動弁が閉じ始めると、流体の順方向Yへの流れは徐々に減少する。流体の弁体16を押す力が弱くなるので、図4Cに示す通り、弁体16はその自重により全開位置から閉方向へ揺動し始める。そして、電動弁が完全に停止すると、図5Aに示す通り、弁体16は全閉位置にまで揺動する。このとき、サポートウエイト30は離間位置にあり弁体16が開きやすい状態である。
それから、ブロアが徐々に回転数を落とすと、流路2内の圧力が次第に低下し、これにともないウエイト収納部31内の圧力も低下していく。そして、サポートウエイト30は、図5Bに示す通り、その自重およびスプリング32の付勢力によって近接位置に向かって移動する。すなわち、サポートウエイト30による弁体16の重量軽減効果は減少していき、弁体16が徐々に開きにくくなる。
ブロアが完全に運転を停止すると、サポートウエイト30は近接位置に位置する(図3Aに戻る)。サポートウエイト30による弁体16の重量軽減効果は最小になり、弁体16が全閉位置に保持される。
以上によれば、サポートウエイト30を離間位置にまで移動させた状態で、すなわち、サポートウエイト30による弁体16の重量軽減効果を最大にした状態で、流体を順方向Yに流すので、弁体16による抵抗は小さく、弁体16による圧力損失を大きく低減できる。弁体16は離間位置のサポートウエイト30および流体の順方向Yへの流れによって全開位置に保持されているので、流体の順方向Yへの流れが減少すると、弁体16が自重により全閉位置にまで揺動し逆流を防止する。これにより、停電等によりブロア、電動弁が作動しなくなり、流路2内の圧力が保持されたまま流体の流れが減少することがあっても、弁体16がすみやかに閉じて流体の逆流を阻止するので、逆流によりブロアが損傷することはない。
また、弁体16を閉じているとき、サポートウエイト30を近接位置にまで移動させておくことで、サポートウエイト30による弁体16の重量軽減効果を最小にして、弁体16が流路2を塞ぐ力を増大させて、逆止弁としての機能を高める。
スイング式逆止弁1は、揺動による弁体16の開閉に連動してサポートウエイト30を移動させる構成ではなく、上述の通り、流路2の弁体16より上流側からの圧力供給によってサポートウエイト30を移動させる構成となっている。
弁体16の開閉に連動してサポートウエイト30を移動させる構成の場合、弁体16が開いて所定の角度まで揺動してから、ようやくサポートウエイト30が移動し始めて、サポートウエイト30による弁体16の重量軽減効果が増大していく。すなわち、弁体16が開き始めるときは、サポートウエイト30による弁体16の重量軽減効果が最大ではなく、弁体16が開き始める段階においては弁体16による抵抗は大きい。
これに対して、本願発明の構成では、弁体16を開く前に、サポートウエイト30を離間位置にまで移動し、サポートウエイト30による弁体16の重量軽減効果を最大にすることができる。すなわち、サポートウエイト30による弁体16の重量軽減効果を最大にした後に弁体16を開くことができ、弁体16が開き始める段階においても弁体16による抵抗を小さくすることができる。
[第2の実施形態]
以下、図6および図7を参照して、本発明に係るスイング式逆止弁1の他の実施形態を説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明は可能な限り省略する。
図6および図7に示す通り、第2の実施形態のスイング式逆止弁1は、第1の実施形態と異なり、サポートウエイト30とカウンタウエイト35との位置関係が反対になっている。すなわち、サポートウエイト30は、弁体16に対して閉方向に作用するように設けられる。そして、カウンタウエイト35は、弁軸14を間にして弁体16とは反対側に設けられ、自重により弁体16に対して開方向に作用する。カウンタウエイト35は、本実施形態では必須の構成である。
上記構成では、弁体16には、弁軸14周りにおいて、弁体16およびサポートウエイト30の自重による閉モーメントと、カウンタウエイト35の自重による開モーメントとが作用している。弁体16は、流体の順方向Yの流れにより両モーメントの差分に相当する力を受けると、開方向へ揺動する。
ウエイト収納部31は、図7に示す通り、弁軸14に対して遠い端部31bにおいて、連通管路18を介して弁箱11の上流室12と連通する。スプリング32はウエイト収納部31の弁軸14に対して近い端部31a側に設けられ、サポートウエイト30を端部31bに、すなわち弁軸14に対する離間位置に付勢する。
サポートウエイト30は、自重とスプリング32の付勢力とにより離間位置に位置する。この状態から、連通管路18を介してウエイト収納部31に圧力を供給するとサポートウエイト30が端部31aに、すなわち弁軸14に対する近接位置に移動する。
サポートウエイト30が離間位置にあるとき、サポートウエイト30の弁軸14からの距離は長いので、サポートウエイト30の自重による閉モーメントは大きい。すなわち、弁体16が開けにくい状態となっている。一方、圧力供給により、サポートウエイト30を離間位置から近接位置に移動させると、サポートウエイト30の弁軸14までの距離は短くなり、サポートウエイト30の自重による閉モーメントは小さくなる。すなわち、サポートウエイト30の開方向への作用がなくなり(非常に小さくなり)、弁体16が開きやすくなる。
このように本実施形態では、サポートウエイト30を弁体16に対して閉方向に作用するように設け、流路内の圧力供給によって離間位置から近接位置へ移動するようにして、弁体16を開きやすくする。
本実施形態のスイング式逆止弁1は、第1の実施形態の図3〜図5に示した動作と、同じ要領で動作する。以下で、その動作について簡単に説明する。ブロアおよび電動弁が作動していないときは、図6および図7に示す通り、弁体16はその自重と離間位置にあるサポートウエイト30の自重とによって全閉位置にある。この状態からブロアが運転を開始すると、流路内の圧力が上昇し、当該圧力が連通管路18を介してウエイト収納部31に供給され、サポートウエイト30が離間位置から近接位置に移動する。これによって、弁体16が開きにくい状態から開きやすい状態になる。
それから、電動弁が開き始めると、弁体16が流体の順方向Yの流れによって押されて全閉位置から全開位置へ揺動し、全開位置に保持される。このとき、サポートウエイト30が近接位置にあるためサポートウエイト30の閉方向への作用がなく、そしてカウンタウエイト35が開方向に作用しているため、弁体16による圧力損失が大きく低減される。
電動弁が閉じ始めると、流体の順方向Yの流れが減少して、流体の弁体16を押す力が減少し、弁体16が自重により全開位置から全閉位置へ揺動する。それから、ブロアが徐々に回転数を落とすと、流路2の圧力が低下して、近接位置にあるサポートウエイト30が離間位置に移動し、弁体16が開きにくくなる。
上記構成からなる第2の実施形態のスイング式逆止弁1も、第1の実施形態と同様に、弁体16による圧力損失を低減でき、圧力が保持された状態で流体の流れが減少したときでも弁体16がすみやかに閉じる構成になっている。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の構成は当然ながら本実施形態に限定されるものではない。
1 スイング式逆止弁
10 弁座
11 弁箱
12 上流室
13 下流室
14 弁軸
16 弁体
18 連通管路
2 流路
3 開閉補助手段
30 サポートウエイト
31 ウエイト収納部
32 付勢手段
35 カウンタウエイト
Y 順方向

Claims (5)

  1. 流路内を順方向に流れる流体が逆流することを防止するために前記流路に設置されるスイング式逆止弁であって、
    弁座と、前記弁座より前記流路の上流側の上流室と、前記弁座より前記流路の下流側の下流室とを有し、前記上流室および前記下流室により前記流路の一部を形成する弁箱と、
    前記弁箱に回転可能に支持された弁軸と、
    前記弁座に当接して前記流路を閉じる全閉位置と、前記弁座から前記下流室側へ離れ前記流路を開く全開位置との間を前記弁軸周りに揺動する弁体と、
    前記弁体とともに前記弁軸周りに揺動するように設けられ、前記弁体の開閉を補助する開閉補助手段と、を備え、
    前記開閉補助手段は、
    自重により前記弁体に対して開方向に作用するように設けられたサポートウエイトと、
    前記サポートウエイトを前記弁軸に対する近接位置と離間位置との間を移動可能に収納し、連通管路を介して前記上流室と連通するウエイト収納部と、を備え、
    前記連通管路を介して前記上流室から前記ウエイト収納部へ供給される圧力によって、前記サポートウエイトを前記近接位置から前記離間位置へ移動するように構成され、
    前記サポートウエイトを前記離間位置に移動させた状態で、前記流体の順方向の流れによって前記弁体を前記全開位置に保持し、前記流体の順方向の流れが減少すると、前記弁体が前記全開位置から前記全閉位置へ揺動することを特徴とするスイング式逆止弁。
  2. 前記上流室の圧力が上昇することにより前記サポートウエイトが前記離間位置に移動した後に、前記弁体が前記流体の順方向の流れにより開方向へ揺動することを特徴とする請求項1に記載のスイング式逆止弁。
  3. 前記開閉補助手段は、前記サポートウエイトを前記近接位置に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスイング式逆止弁。
  4. 流路内を順方向に流れる流体が逆流することを防止するために前記流路に設置されるスイング式逆止弁であって、
    弁座と、前記弁座より前記流路の上流側の上流室と、前記弁座より前記流路の下流側の下流室とを有し、前記上流室および前記下流室により前記流路の一部を形成する弁箱と、
    前記弁箱に回転可能に支持された弁軸と、
    前記弁座に当接して前記流路を閉じる全閉位置と、前記弁座から前記下流室側へ離れ前記流路を開く全開位置との間を前記弁軸周りに揺動する弁体と、
    自重により前記弁体に対して開方向に作用するように設けられたカウンタウエイトと、
    前記弁体とともに前記弁軸周りに揺動するように設けられ、前記弁体の開閉を補助する開閉補助手段と、を備え、
    前記開閉補助手段は、
    自重により前記弁体に対して閉方向に作用するように設けられたサポートウエイトと、
    前記サポートウエイトを前記弁軸に対する近接位置と離間位置との間を移動可能に収納し、連通管路を介して前記上流室と連通するウエイト収納部と、を備え、
    前記連通管路を介して前記上流室から前記ウエイト収納部へ供給される圧力によって、前記サポートウエイトを前記離間位置から前記近接位置へ移動するように構成され、
    前記サポートウエイトを前記近接位置に移動させた状態で、前記流体の順方向の流れによって前記弁体を前記全開位置に保持し、前記流体の順方向の流れが減少すると、前記弁体が前記全開位置から前記全閉位置へ揺動することを特徴とするスイング式逆止弁。
  5. 前記開閉補助手段は、前記サポートウエイトを前記離間位置に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項4に記載のスイング式逆止弁。
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