JP2013256746A - 通気構造を有する布帛、衣服及びアウトドア製品 - Google Patents

通気構造を有する布帛、衣服及びアウトドア製品 Download PDF

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Abstract

【課題】内部に蓄積する熱気と湿気を外部に効率よく放散することができ、しかも雨水が内部に侵入せず、常に快適な状態に保つことができる通気構造を有する布帛を提供する。
【解決手段】上下に配置された上段布帛2と上端が玉縁処理された下段布帛3を重ね合せ、該重ね合せ部4の上下段布帛の間に、左下角部に縫代11を有するメッシュ布帛で形成された収納空間内に長方形状の三次元立体編物10が収納された通気部材5を配置し、該下段布帛の上端部が縫代11を挟んで外側に折り返され、該下段布帛3の折返し片13と下段布帛が縫代11を介して縫着されるとともに、該収納空間の右上角部が上段布帛の下端を内側に折返した折返し片13と縫着され、かつ、該折返し片の先端が上段布帛に接合されて下段布帛の上端部と上段布帛との間に第一の通気口、上段布帛の下端部と下段布帛との間に第二の通気口が設けられた通気構造を有する布帛である。
【選択図】図11

Description

本発明は、布帛の構造を変えることで機能性を高めた通気構造を有する布帛及び該布帛を使用した衣服、テントや幕などのアウトドア製品に関するものである。
本発明の通気構造を有する布帛は、内部に蓄積する熱気と湿気を外部に効率よく放散することができるため、作業着、ワイシャツ、ユニフォーム、ジャンパー、コート、カジュアルウエア、運動用衣服、学生服、スポーツウエア、アンダーウエアなどの衣服に使用される。
特に、通気性が乏しい防水性の布帛、例えば、繊維製品をポリウレタンやポリエステルなどの樹脂でコーティング、あるいは、ナイロン、ポリエステルなどの樹脂シートやゴムシートなどを使用した防水性の布帛は、例えばレインコート、レインスーツ、各種作業着、ヤッケ、アノラック、ウインドブレーカー、トレーナー、ポンチョ、登山衣、ブルゾン、ジャンバーなどの各種衣服や、仮設用、レジャー用、オートキャンプ用、仮設建築などのテント、トラックや乗用車の幌、温室用ビニールハウスなどのアウトドア製品などに好適である。
また、該布帛は、強風時に受ける風圧を外部に効率よく放散して風圧を減衰させるため、露天での設営に使用される幔幕、陣幕、工事現場で使用される養生幕、広告宣伝用の横断幕、懸垂幕・垂れ幕、さらに雨傘、日傘などのアウトドア製品や雨衣のフードなどにも使用される。
以下の説明では、ポリエステル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、綿・麻などの天然繊維、レーヨンなどの再生繊維等を使用した織物、編物などの繊維製品、該繊維製品に樹脂をコーティン,または樹脂フィルムを積層したシート、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、それらを併用した樹脂シート、さらに裏面をウレタンコーティング、ウレタンラミネートあるいはアクリルコーティングにより防湿加工を施した防水透湿性の複合シート、ゴムシートなどを総称して布帛という。
本発明は主として通気構造を有する布帛を使用した衣服について説明する。
従来より、作業服やワイシャツ等の衣服は暑い時期、特にシャツなどのアンダーウエアを着用した場合には発汗し易く、衣服内部が蒸れて不快感を生じるとともに、発汗して蒸れた状態で冷房設備が備えられた建物内に入ると、急激に体温が低下して体に多大な負担をかける。そのため通気性や透湿性を備えた布帛が要望されている。
特に、雨天に着用するレインコート、レインスーツなどの雨衣に使用する布帛は、通気性が乏しく、内部が蒸れて発汗して不快感を生じるため、防水性とともに、通気性と透湿性の両方の機能を備えた布帛が強く要望されている。
近年、防水性と透湿性の両方の機能を備えた布帛として、防水透湿性フィルムを布帛に積層した防水透湿性布帛や、防水透湿性フィルムの表面に織物の表生地を積層し、その裏面に裏生地を積層した防水透湿性布帛などが提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
しかしながら、従来の防水透湿性を有する布帛には、次のような問題があった
(1)布帛の表面に水膜ができると通気孔が塞がれて透湿性が低下する。例えば、防水透湿性布帛を使用した衣服は、長年の使用により衣服表面の撥水性能が低下して表面に水膜ができたり、また、綿生地のような保水性のアンダーウエアを着用した場合には、綿生地が汗を吸って濡れて水膜の役割をし、該水膜が布帛の透湿性を阻害する。
(2)防水透湿性を有する布帛を使用した衣服は、内部で発生した水蒸気の蒸気圧が外気圧以上に上昇しないと布帛を透過しないため、蒸気圧が上昇するまで衣服内部は蒸れた状態になる。
(3)水透湿性フィルムの強度を上げるためにフィルムに織物、編物等の布帛を積層すると防水透湿性布帛の製造コストがアップするため防水透湿性布帛は高価である。
(4)防水透湿性布帛を使用したスポーツ用の雨衣は、例えばゴルフでは、布帛に通気性がないため風であおられた時などに布帛が擦れて発生する音が耳障りで不快である。特にスイング時の耳障りな音と雨衣の上衣が体にまとわりつくことでスムースなスイングができない。
(5)テント、例えば宿営用テントなどに使用される布帛は、長期間にわたり居住者が生活することや、パソコン等の電子機器、通信機器等が長期間設置されることなどから、テント内部が蒸れるが、透湿量が少ないため蒸れの解消が困難である。
本発明者らは、従来の防水防湿性を有する布帛及び該布帛を使用した衣服を徹底的に検討した結果、従来の防水透湿性布帛を使用した衣服、例えばレインコートなどの雨衣は布帛に通気性がないため基本的に上記問題点の解決が困難であるとの結論に到達し、布帛に通気口を設け、かつ該通気口からの雨水侵入を防止することで
(1)通気性が向上し、かつ、通気口から流出する空気が衣服内部の湿気を同伴するため蒸れも解消できる。
(2)通気口からの雨水の侵入を確実に阻止する構造を採用することで雨衣の防水性が確保される。
ことを見出し、更に検討した結果、布帛を上下に分割し、該分割された上段布帛の下部と下段布帛の上部を重ね、かつ、該下段布帛の上端部を外側に折り返して雨水浸入防止用堰を形成し、該折り返し片と上段布帛の端部を、例えば3次元立体織物などの連結手段で連結して、該折り返し片と上段布帛との間に第一の通気口、該上段布帛の端部と下段布帛との間に第二の通気口を設け、該上段布帛の端部と重ね合せ部より下方の下段布帛を細幅の布帛で連結した通気性衣服を提案した(特許文献4参照)。
本発明者らが提案した、通気口を有する通気性衣服、例えば雨衣は、
(1)第二の通気口から流入する雨水が雨水浸入防止用堰で阻止される。
(2)第二の通気口から流入する空気が内部で発生する水蒸気を伴って第一の通気口から外部に排出される。
(3)上段布帛の端部と重ね合せ部より下方の下段布帛を細い布帛で連結することで、風の強い時に上段布帛の端部の捲き上がりが防止される。
など布帛構造によって防水防湿性に加えて通気性を有する雨衣の画期的な提案であったが、雨衣の装着者が前屈みになったり、両手を前で組むと、三次元立体編物の多数の連結糸が露出するとともに、背面に設けられた重ね合せ部の上段布帛が横方向に引っ張られて第一及び第二の通気口を塞ぐことがある。通気口が塞がれると通気性低下と同時に透湿性も低下する。また下段布帛が下方に垂れさがって型崩れすることがある。更に、連結手段に使用する不織布や三次元立体編物は厚くて、柔らかいため上段布帛との縫着が困難で、例え縫着できたとしても縫着ラインに発生する凹凸と、使用後に乾燥した縫着糸の収縮により発生する皺が雨衣の表面に現れて外観を著しく損なうなどの問題があった。
特開2002−61009号公報 特開昭60−39014号公報 特開平10−298869号公報 特許第4697560号公報
したがって、本発明の第一の目的は、三次元立体編物と布帛との縫着が容易で、しかも縫着ラインに凹凸が発生せず、また縫着糸が収縮しても縫着ラインに発生する皺が布帛の表面に現れない通気構造を有する布帛を提供することである。
本発明の第二の目的は、該通気構造を有する布帛を使用した雨衣の装着者が前屈みなどの姿勢をとっても三次元立体編物を構成する多数の連結糸が露出せず、しかも通気口の閉塞がなく、通気性や透湿性が損なわれることのない通気構造を有する布帛を提供することである。
本発明の第三の目的は、下段布帛の垂れ下がりが防止されることにより型崩れしない通気構造を有する布帛を提供することである。
本発明の第四の目的は、布帛の撥水性が低下して布帛の表面が濡れたとしても、雨水が第一の開口から内部に侵入しない通気構造を有する布帛を提供することである。
本発明の第五の目的は、上記通気構造を有する布帛を使用した通気性を有する安価な衣服、アウトドア製品を提供することである。
本発明の第六の目的は、強風時に受ける風圧を外部に効率よく放散して、風圧を減衰させる雨衣のフード、幕、傘などを提供することである。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、本発明に到達したものである。すなわち、本発明は、
1.上下に配置された上段布帛の下端部と下段布帛の上端部の重ね合せ部の間に、左下角部に縫代を有するメッシュ布帛で形成された四角筒状の収納空間と連結糸が上下段布帛に対して垂直方向となるように該収納空間内に収納された三次元立体編物からなる通気部材が配置され、該収納空間の右上角部が上段布帛の下端が内側に折返された折返し片と縫着され、かつ、該折返し片の先端が上段布帛に接合されるとともに、該下段布帛の上端部が収納空間の左下角部に設けられた縫代を挟んで折り返され、該折返された下段布帛と下段布帛が縫代を挟んで縫着されて、該下段布帛の上端部と上段布帛との間に第一の通気口、該上段布帛の下端部と下段布帛との間に第二の通気口が設けられたことを特徴とする通気構造を有する布帛である。
2.上下に配置された上段布帛の下端部と下段布帛の上端部の重ね合せ部の間に、左下角部に縫代を有するメッシュ布帛で形成された四角筒状の収納空間と連結糸が上下段布帛に対して垂直方向となるように該収納空間内に収納された三次元立体編物からなる通気部材が配置され、該収納空間の右上角部が細幅状の上段補助布帛の下部に縫着され、該上段補助布帛の上部が上段布帛に接合されるとともに、該下段布帛の先端部が収納空間の左下角部に形成された縫代を挟んで折り返され、該折返された下段布帛と下段布帛が縫代を挟んで縫着されて、該下段布帛の上端部と上段布帛との間に第一の通気口、上段布帛の下端部と下段布帛との間に第二の通気口が設けられたことを特徴とする通気構造を有する布帛である。
3.該下段布帛の先端が玉縁処理されたことを特徴とする(1)又は(2)記載の通気構造を有する布帛である。
4.該上段布帛の折返し片又は上段補助布帛の上端部と下段布帛の先端部、下段布帛と該折返し片又は上段補助布帛の下端部がスポット的に止着、又は連結部材で連結されたことを特徴とする(1)又は(2)記載の通気構造を有する布帛である。
5.該収納空間の左上角部が上段布帛の折返し片又は上段補助布帛の上端部と縫着され、かつ下段布帛と該折返し片又は上段補助布帛の下端部がスポット的に止着、又は連結部材で連結されたことを特徴とする(1)又は(2)記載の通気構造を有する布帛である。
6.該収納空間の左上角部が上段布帛の折返し片又は上段補助布帛の上部と縫着され、かつ右下角部が下段布帛と縫着されたことを特徴とする(1)又は(2)記載の通気構造を有する布帛である。
7.該下段布帛が細幅状の下段補助布帛と該補助布帛と連接された下段主布帛から構成され、該下段補助布帛の上端部が収容空間の左角部に形成された縫代を挟んで折り返され、該折返された下段補助布帛と下段補助布帛が縫代を挟んで縫着されるとともに、該下段補助布帛の下端部に下段主布帛が連接されたことを特徴とする(6)記載の通気構造を有する布帛である。
8.(7)記載の通気構造を有する布帛に使用する通気部材ユニットであって、上下に配置された細幅状の上下段補助布帛との間に、左下角部に縫代を有するメッシュ布帛で形成された四角筒状の収納空間と連結糸が上下段布帛に対して垂直方向となるよう収納された三次元立体編物からなる通気部材が配置され、該四角筒状の収納空間の左右上角部が細幅状の上段補助布帛の上下部に縫着され、該収納空間の左右下角部が細幅状の下段補助布帛の上下部に縫着されるとともに、該下段補助布帛の上端部が収納空間の左下角部に形成された縫代を挟んで折り返され、該折返された下段補助布帛と下段補助布帛が縫代を挟んで縫着されたことを特徴とする通気部材ユニットである。
9.該折返し片又は上段補助布帛の下端部と下段補助布帛の下端部又は下段布帛の夫々にスライドファスナーの左右の支持テープが取着され、該ファスナーのスライダーを移動させて、第二の通気口を開閉するよう構成したことを特徴とする(1)乃至(7)のいずれか1項記載の通気構造を有する布帛である。
10.(1)乃至(7)、(9)のいずれか1項記載の通気構造を有する布帛を使用した上衣及び/又はズボンである。
11.雨衣用フードの少なくとも頭の後方に重ね合わせ部が設けられた(1)乃至(7)のいずれか1項記載の通気構造を有する雨衣用フードである。
12.(1)乃至(7)のいずれか1項記載の通気構造を有する布帛を使用したアウトドア製品である。
本発明の通気構造を有する布帛は、
(1)メッシュ布帛で形成された四角筒状の収納空間内に、三次元立体編物を構成する連結糸を上下段布帛に対して垂直方向に収納しているため連結糸が露出することがない。
(2)雨摘は三次元立体編物を構成する多数の連結糸に接触して捕捉され布帛内部への侵入が阻止される。
(3)収納空間の右上角部を細長状の上段補助布帛に縫着し、該補助布帛の上端を上段布帛に接合するとともに、左下角部を下段布帛と縫着し、かつ、下段布帛の先端部を収納空間の左下角部に形成された縫代を挟んで折り曲げて、その先端部と下段布帛が縫代を挟んで縫着されることで布帛の製作が容易となり、かつ上段布帛の上端が第一の開口を塞いで通気面積を減少させることもない。
(4)薄い布帛の場合は、下段布帛の上端を玉縁処理して剛性を付与することで型崩れが防止できる。
(5)収納空間の左右上角部を上段補助布帛に縫着し、該補助布帛を上段布帛に接合することにより、上段布帛の表面に縫着ラインや縫着糸の収縮により発生する皴が現れない。
(6)通気部材を上段補助布帛と下段布帛の間に予め縫着しておくことで通気構造を有する布帛の製作が容易となり、コストダウンが可能である。
(7)本発明の通気構造を有する布帛を使用した衣服やアウトドア製品は、生体に対する負担度が少なく、疲労が少ない。
という優れた効果を奏している。
通気構造を有する布帛(1)の模式図 通気構造を有する布帛(2)の模式図 通気構造を有する布帛(3)の模式図 通気構造ユニットの模式図 通気部材の模式図 通気構造を有する布帛(1)の改良図 通気構造を有する布帛(4)の模式図 通気構造を有する布帛(4)の改良図 通気構造を有する布帛(5)の模式図 通気構造を有する布帛(5)の使用状態の説明図 下段布帛の先端部構造の詳細図 下段布帛の先端部構造の製作方法の説明図 スライドファスナーを取り付けた重ね合せ部の模式図 通気性の布帛(5)の製作方法の説明図 雨衣(1)の前面模式図 雨衣(1)の背面模式図 雨衣(2)の前面模式図 雨衣(2)の背面模式図 雨衣(3)の前面模式図 雨衣(3)の背面模式図 ズボン(1)の模式図 雨衣(4)の前面模式図 雨衣(4)の背面模式図 ズボン(2)の模式図 作業着の前面模式図 作業着の背面模式図 ジャンバーの前面模式図 ジャンバーの背面模式図 ランニングウエアの前面模式図 袖口の模式図 傘、又はパラソルの模式図 屋外用遮蔽幕の模式図 簡易設営テントの模式図 幌付トラックの模式図 外気温とカッパ内温度の差の変化を示すグラフ 外気温と3種類のカッパ内温度との差の変化を示すグラフ 被験者の心拍数の変化を示すグラフ 被験者の酸素摂取量の変化を示すグラフ 被験者の酸素脈の変化を示すグラフ
次に本発明の通気構造を有する布帛の一実施例を図面にて説明する。図1は上下に配置された二枚の布帛からなる通気構造を有する布帛1の一例を示す模式図であり、上段布帛2と下段布帛3は通気部材5を挟んで重ね合わせた重ね合せ部4を形成している。通気部材5はメッシュ布帛からなる収納空間9と該収納空間内に連結糸が上下段布帛に対して垂直方向となるよう収納された三次元立体編物10で構成されている。メッシュ布帛からなる収納空間9内に三次元立体編物10を収納したため多数の連結糸が露出することがない。
また、下段布帛3の上端は型崩れと第一の開口か塞がれるのを防止のため玉縁処理(パイピング)されている。剛性のある布帛、例えばテント用の帆布やゴムシートなどは型崩れ防止のための玉縁処理をしなくてもよい。下段布帛の上端部は通気部材5を形成する収納空間9の左下角部Aに設けられた帯状の縫代11を挟んで外側に折返されている。該下段布帛の折返し片13’と下段布帛3が折返し部近傍で帯状の縫代11を挟んで縫着一体化されている。
更に、上段布帛2の下端を内方に折返した折返し片13に、収納空間の右上角部Dが縫着されている。折返し片13の先端は目止めテープ14で上段布帛2に接合されている。目止めテープの代わりに接着剤で折返し片13の先端部を上段布帛2の内面に接着してもよい。目止めテープで接合する場合は、布帛の表面が目止めテープの接着面になるため、布帛の表面に被覆された樹脂を除去するか、又は、折返し片13の上端部を内方に折返してその端部を折返し片13に縫着して布帛の裏面を接着面とする必要がある。
[図1]では、収納空間の左右上角部が上段布帛2の端部を内方に折返した折返し片13に接合されるため、メッシュ布帛と折返し片の縫着部で発生する皺や縫着ラインが上段布帛2の表面に現れず外観を損ねることがない。6は下段布帛3の上端部と上段布帛2との間に形成された第一の通気口であり、7は上段布帛2の下端部と下段布帛3との間に形成された第二の通気口である。
[図2]は、上段布帛2の下端を内方に折返した折返し片13の代わりに細幅状の上段補助布帛2’を使用した例であり、通気部材5を構成するメッシュ布帛からなる収納空間9の右上角部Dが上段補助布帛2’に縫着されている。上段補助布帛2’は上段布帛2の裏面に接合、例えば上段補助布帛2’を上段布帛2の裏面に貼着したり、上段補助布帛2’の上下端を目止めテープ又は縫着によって上段布帛に接合している。[図2]は目止めテープ14で接合している。縫着の場合は図に示すように上段補助布帛2’の下端を、三つ折りした上段布帛2の折り曲げ部に挿入して縫着することが好ましい。本発明の布帛を製造する際に、上段補助布帛2’を上段布帛2に接合する工程を最終工程とすると通気構造を有する布帛の製造が容易となり、製造コストが低減できる。
[図3]は下段補助布帛3’と下段主布帛3”からなる下段布帛3を使用した例であり、下段補助布帛3’と下段主布帛3”は縫着、又は溶着あるいは接着などで接合一体化されて下段布帛3を構成している。下段補助布帛3’と下段主布帛3”の接合部は通気部材5より下部が好ましい。下段補助布帛3’の上端部は通気部材5を形成する収納空間の左下角部Aに設けられた帯状の縫代11を挟んで外側に折返されている。該折返された下段補助布帛3’の折返し片13’と下段補助布帛3’が折返し部近傍で帯状の縫代11を挟んで縫着一体化されている。予め通気部材5の上下面に上段補助布帛2’と上段補助布帛3’を逢着した通気部材ユニットを製作しておくと通気構造を有する布帛の製作が容易となり、コストダウンを図ることができる。
[図4]は通気部材ユニット15の一例であり、通気部材5を構成する収納空間9の少なくとも右下角部が細幅状と下段補助布帛3’縫着され、左右上角部が上段補助布帛2’と縫着されている。下段補助布帛3の上端部が通気部材5を形成する収納空間の左下角部Aから突出する帯状の縫代11を挟んで外側に折返され、該下段補助布帛3’の折返し片13’と下段補助布帛3’が折返し部近傍で縫代11を挟んで縫着一体化されている。下段補助布帛3’の下端部は収納空間の右下角部Cと縫着されている。また、上段補助布帛2’の上下端部は収納空間の左右上角部B、Dと縫着されている。通常該上下段補助布帛2’、3’は上下段布帛2、3と同じ布帛が使用されるが、二枚の布帛の縫着が困難な帆布、ゴムシートなどの厚い布帛の場合は上下段補助布帛2’、3’に上下段布帛2、3と同じか異なる素材からなる薄い布帛を使用することが好ましい。
下段布帛3と上段布帛2又は上段補助布帛2’の間に配置される通気部材5は、[図5]に一部断面で示すようにメッシュ布帛8で形成された角筒状の収納空間9と、該収納空間9内に連結糸が上下段布帛に対して垂直方向となるよう収納された三次元立体編物10で構成されている。
収納空間9は一枚のメッシュ布帛8を角筒形状に形成し、左下角部Aに折り曲げたメッシュ布帛8の両端を重ね合せて突出させた通常幅0.5〜1.5cmの帯状の縫代11が設けられている。該収納空間9の左下角部で上下のメッシュ布帛8を縫着することにより角筒形状が形成される。
また、収納空間9の長手方向の左右両端には隣接する布帛との縫着作業を容易に、かつ縫着ラインに凹凸を発生させないための縫代11’を設けることが好ましい。更に、三次元立体編物10の下面に薄い緩衝部材を収納空間9の左下角部Aに突出させて配置するとメッシュ布帛で挟持すると帯状の縫代11の形体が保持されて好ましい。該緩衝部材は通気性を有する厚さ0.5〜5mmの不織布、三次元立体編物などが用いられる。通常三次元立体編物が好ましく用いられる。
メッシュ布帛8は三次元立体編物10の紫外線による劣化を防止するため、紫外線が透過し難い、例えば黒や紺色などの暗黒色系統の布帛が好ましい。暗黒色系統の色でない場合は通気部材5が目立たない色、例えば上下段布帛と類似した色が好ましい。
三次元立体編物10の連結糸に垂直方向から流入する雨摘は疎水性の連結糸に付着し、更にその上に微細な雨滴が付着する現象の繰り返しにより微細な雨滴が集合して次第に大きく成長し、ついには、大きな雨滴の集合物(例えば直径20〜100μm)として流れ出るため雨滴の侵入が確実に阻止される。
通気部材5に使用される三次元立体編物10は、通気抵抗が少なく、かつ雨摘の透過を阻止するために、厚さが5〜15mm、好ましくは8〜10mm、幅が10〜40mm、好ましくは15〜25mmの三次元立体編物が使用される。厚さが5mm以下では通気面積が少ない。また、厚さは厚い程望ましいが、厚さ15mm以上の立体織物は市販されていない。三次元立体編物10の幅が10mm以下では立体織物の切断が困難である。幅が40mm以上では通気性が低下して実用的でない。三次元立体編物の厚さと幅は、特に衣服では着心地やデザインなどを考慮して決定される。
三次元立体編物10は、表裏二層の編地を連結糸で連結した構造であり、例えば特開平10−102363号公報、特開20002−138352号公報、特開平02−74648号公報などに記載されている。三次元立体織物は、通常ダブルラッセル編機、ダブルトリコット編機、ダブル丸編機、Vベッドを有する横編機等で編成される。表裏面二層の編地を構成する糸としてはポリエステル系繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維などの疎水性の繊維が用いられる。また表裏面二層の編地を連結する連結糸は上記表裏面二層の編地と同じ繊維が使用されるが、通常圧縮回復率の優れたポリエステル系繊維が好ましく用いられる。また、三次元立体編物は各繊維メーカー、例えば、ユニチカ(株)から「キュービックアイ▲R▼」、住江織物(株)から「スウィングネット▲R▼」、旭化成せんい(株)から「フュージョン▲R▼」などの商品名で販売されている。本発明では上記各社の三次元立体編物の中から用途に応じて最適の商品が使用される。
[図6]に示す通気構造を有する布帛は、風雨の強い時に上段布帛2の下端部が通気部材5とともに風で捲り上ったり、下段布帛が下方に垂れさがって型崩れするなどの[図1]の布帛の問題点を解消したものであり、下段布帛3の上端部と上段布帛2、上段布帛2の折返し片13の下端部と下段布帛3が、例えば10〜20cm間隔でスポット的に縫着、またはボタン、ピン等の留め具で止着、あるいはテープ状布帛などの連結手段16で連結されている。該連結手段16によって上段布帛2の下端部の捲り上りや型崩れが防止できる。
[図7]に示す通気構造を有する布帛1は、[図1]の布帛の型崩を防止したものであり、上段布帛2の下端を内方に折返した折返し片13に収納空間の左右上角部B、Dが縫着されている。そのため第一の開口の開口面積が一定となり、風雨の流入量が制御される。しかし風雨の激しい時には、上段布帛2の下端部が通気部材5とともに風で捲りあがり、第二の通気口7が拡大して大量の風雨が布帛内に流入する恐れがある。上段布帛2の捲き上がりは、[図8]に示すように上段布帛2の折返し片13と重ね合せ部4より下方の下段布帛3を、例えば10〜20cm間隔でスポット的に縫着、またはボタン、ピン等の留め具で止着あるいはテープ状布帛や紐などの連結手段16で連結することにより防止できる。
[図9]は、上段布帛2の下端部の捲り上りがなく、型崩れのない通気構造を有する布帛1である。該布帛は収納空間9の上下左右の四角部A、B、C、Dが夫々下段布帛3と上段布帛2の折返し片13に縫着されているため下段布帛の垂れ下がりが目立たないほどに少なく、しかも上段布帛の下端部の捲き上がりもない。型崩れしやすい薄い布帛の場合は下段布帛の先端を玉縁処理することで垂れ下がりを確実になくすことができる。図では通気部材5を構成する三次元立体編物10の底部に薄い緩衝部材10’を設けている。
上記通気構造を有する布帛を製作する場合は、上段補助布帛2’と下段補助布帛3’間に通気部材5を構成する収納空間を縫着した図4の通気部材ユニット15を使用するとの布帛の製作が容易である。
[図10]は[図9]に示す通気構造を有する布帛を使用した雨衣の使用状態を示す模式図であり、雨摘を含む外気は矢印Xのように第二の開口7から三次元立体編物を構成する多数の連結糸に垂直方向から内部に侵入するが、外気は三次元立体編物を通過する。一方雨摘は多数の連結糸で捕捉されて雨衣の内部への侵入が阻止される。雨衣内に流入した外気は雨衣内の暖かく湿った空気を同伴しながら矢印Yのように第一の開口6から三次元立体編物を経て外部に排出される。また、下段布帛の先端部近傍で折返された折り返し片13’が堰となり、布帛の撥水性が低下した時に発生する水膜の侵入を阻止する。
[図11]は[図1]の下段布帛3の上端部構造の一例を示す詳細図であり、下段布帛3の上端はバイアス布、テープ、リボン、撚糸やコードなどの芯材12を包むように玉縁処理(パイピング)が施されている。玉縁処理されたテープ、例えばパイピングテープを下段布帛3の上端に取付けてもよい。玉縁処理された下段布帛3の上端が通気部材5を構成する収納空間の左下角部Aに設けられた帯状の縫代11を挟んで外側に折返され、該折返された下段布帛3が帯状の縫代11を挟んで下段布帛3と先端部近傍で縫着される。下段布帛3の先端部で二枚の布帛と二枚のメッシュ布帛が縫着一体化され、更に一方の布帛の先端が玉縁処理されているため先端部が硬くなり、下段布帛が引っ張られたとしても型崩れすることはない。しかし、重ね合せ部4が着用者の背中に当たって圧迫され着心地が悪くなる恐れがある。そのため柔らかい布帛では玉縁の芯材に柔らかい芯材、例えば糸芯などを使用することが好ましい。硬くて厚い布帛では玉縁処理はしなくてもよい。また、下段布帛の先端部近傍で折返された下段布帛と縫着された縫着ラインが堰となり、該堰で雨水の侵入が阻止される。
[図12]は下段布帛3の上端部構造の製作方法を示す図であり、まず下段布帛の上端を複数本の糸芯からなる芯材12を包んで玉縁処理を行う(第一工程)、次いで玉縁処理された下段布帛3の上端部を通気部材5を構成する収納空間9の左下角部Aに設けられた帯状の縫代11を挟んで折返し(第二工程)、最後に下段布帛3の折返し片13’と下段布帛3が縫代11を挟んで縫着される(第三工程)。
本発明の通気構造を有する布帛1を衣服に使用する場合は、衣服とシャツなどのアンダーウエアとの密着防止と、衣服着用時に重ね合せ部4に形成された第一の通気口6に手を引掛けないよう、布帛1の内側に通気性の裏地、例えばメッシュ布帛などを設けることが好ましい。通気性の裏地によりアンダーウエアと衣服との間に隙間が形成されて通気性が向上し、かつアンダーウエアとのべとつき等がなく清涼感を保つことができる。通気構造を有する布帛をアウトドア製品に使用する場合は裏地を取り付けなくてもよい。
[図13]は、通気構造を有する布帛1の第二の通気口7をスライドファスナー18によって、開閉、又は開口幅の調整が可能な重ね合せ部4の詳細図であり、[図13(1)]は[図1]に示す通気構造を有する布帛1を構成する上段布帛2の折返し片13の下端部と、重ね合せ部4より下方の下段布帛3に各々スライドファスナー18の一対の支持テープ19、20が取り付けられている。支持テープ19、20は第二の通気口7から流入する雨摘が支持テープと布帛との縫着部に溜まらないように下向きに取付けることが好ましい。また、スライダー(図示せず)は一つ、又は左右に各々一つ取り付けられる。左右に各々一つ取り付けると、第二の通気口7の位置及び開口幅が調整できて好ましい。第二の通気口7をスライドファスナー18によって開閉したり、開口幅を調整することで、内部に流入する気体の流入量が調整でき、冬山登山者での低体温症防止に役立てることができる。
[図13(2)]は[図4]の通気部材ユニット15の上下段補助布帛2’、3’に左右のスライドファスナー支持テープ19、20を取り付け例であり、通気性部材ユニットを上下段補助布帛2’、3’に取付けるときは、スライドファスナーの右支持テープ20を上段布帛(図示せず)と上下段補助布帛2’の端部に挟み、左支持テープ19を下段布帛(図示せず)と下段補助布帛3’の端部に挟んで縫着すると仕上がりが綺麗である。
次に、[図9]に示す通気構造を有する布帛1の製作方法の一例を[図14]にて説明する。まず、下端部を内方に折返した折返し片13を有する上段布帛2を用意し、該折返し片13の下部に収納空間を形成するメッシュ布帛8を配置して、収納空間の左右上角部B、Dに対応する位置で折返し片13と縫着する(第一工程)。次に、玉縁処理された下段布帛3をメッシュ布帛8の下部に配置し、収納空間の右下角部Cに対応する位置で下段布帛3と縫着する(第二工程)。次いで、所定の幅に裁断された三次元立体編物10を上下段布帛2、3間に取付けられたメッシュ布帛8の間に挿入した後、メッシュ布帛8を三次元立体編物10に沿って保形して収納空間の左下角部Aで上下側メッシュ布帛を縫着し収納空間を形成する。また、収納空間の左下角部Aで上下側メッシュ布帛を突出させて縫代11を設ける。(第三工程)。玉縁処理された下段布帛3の先端部をメッシュ布帛8に設けられた縫代11を挟んで外方に折返し、該下段布帛3の折返し片13’と下段布帛を縫着する(第四工程)。最後に上段布帛2の折返し片13の先端を目止めテープ14で上段布帛と接合する(第五工程)。上記第三工程で三次元立体編物10を上下段布帛2、3の間に挿入せずに、メッシュ布帛8を四角筒状に保形して収納空間の左下角部Aに上下側メッシュ布帛を重ねて突出させた縫代11を設けた後、左下角部Aで上下側メッシュ布帛を縫着して収納空間を形成し、次の第四工程で玉縁処理された下段布帛3の先端部を縫代11を挟んで外方に折返し、該下段布帛3の折返し片13’と下段布帛を縫着する。その後収納空間の端部開口から三次元立体編物10と同じ断面を有するガイド用四角柱状体に続いて三次元立体編物10を導入することによって通気構造を有する布帛を製作することもできる。
[図15]は本発明の通気構造を有する布帛1を使用した雨衣21の前面模式図であり、左右の前身頃a,a’の上下二カ所に夫々重ね合せ部4が設けられている。また、左右の脇見頃b、b’の上部に通気部24が設けられている。該通気部24は多数の通気孔を設けていても、上下の布帛を重ね合わせて上下の布帛の隙間にメッシュ布帛や薄い三次元立体編物を設けてもよい。25は左右の脇見頃に設けられた脇ポケットである。帽子23は雨衣の首回りに予め取付けていても、ホックや面ファスナーなどで着脱自在に取付けてもよい。[図16]は雨衣21と帽子23の背面模式図であり、後身頃26の上下二カ所に重ね合せ部4が設けられている。下部重ね合せ部の上段布帛には再帰反射素材のパイピング27が施されている。上部重ね合せ部は装着者が違和感を感じない位置、例えば神経が過敏な肩甲骨に当たらない位置に設けることが好ましい。
また重ね合せ部4はベンチュレーション効果による通気性向上のため通常上下二カ所に設けられる。雨衣に着脱自在に取付けられる帽子23の後方に空気流出用の重ね合わせ部4が設けられ、帽子の前面から帽子内に侵入する風を重ね合わせ部4から流出させて帽子が飛ばされることを防止している。帽子23に設けられる重ね合せ部4は帽子の後方のほかに、両側の耳の近くに設けると外からの声や音を聞き取り易くなる。
[図17]は、他の雨衣21と帽子23の前面模式図であり、警備など夜間作業用に適している。重ね合せ部4が左右の前身頃a,a’の上下二カ所に設けられている。また、左右の脇見頃b、b’の上部に[図15]と同じ通気部24が設けられている。25は左右の脇見頃b、b’に設けられた脇ポケットであり、28は左前身頃に設けられた胸ポケットである。29は右袖の上部に設けられた袖ポケットである。上下の重ね合せ部4の上段布帛2には再帰反射素材のパイピング27が施されている。また、左袖の上部に再帰反射素材のパイピング27が三重に施されている。帽子23は視界を確保するため透明である。[図18]は雨衣21と帽子23の後面模式図であり、[図16]と同様に、後身頃26の上下二カ所に重ね合せ部4が設けられ、上下部重ね合せ部4の下布帛に再帰反射素材のパイピング27が施されている。雨衣に着脱自在に取付けられる帽子23の後方に空気流出用の重ね合わせ部4が設けられている。
[図19]は、袖が着脱可能な雨衣21と帽子23の前面模式図である。また、重ね合せ部4には再帰反射素材のパイピング27は施されていない。その他は[図15]と同じため説明を省略する。[図20]は、雨衣21と帽子23の後面模式図である。後身頃23の上部一カ所のみに重ね合せ部4が設けられているためベンレーション効果は期待できないが重ね合せ部を一カ所とすることでコストダウンを図ることができる。
[図21]はズボン29の前面をモデル的に示す模式図である。ズボン29では脚を動かし易いように重ね合せ部4を膝下部に設けるのが好ましい。重ね合せ部はズボンの全周であっても半周であってもよい。また、ベルト又はゴムライン22の下部に、幅2〜3cmのメッシュ布帛を胴回り全周、半周、あるいは長さ5〜10cmのメッシュ布帛を複数取り付けるか、また、内径6.5〜15mmのアイレットを、例えば5〜8個取り付けて重ね合せ部4から流入する外気の排出口とする。メッシュ布帛を胴回り全周又は半周取り付ける場合は、ベルトラインの下部と上段布帛を細幅の布帛で連結し、メッシュ布帛を補強することが好ましい。ベルト付近に設けられたメッシュ布帛、又はアイレットは上着を着用すると隠れるため雨水が流入することはない。31はポケットである。
上着及びズボンに設けられた重ね合せ部4の位置と形状は、通気性の衣服の種類、着用者の身体の大きさ、着用場所、デザイン等を考慮して適宜決定される。また、各縫着ラインには、日が暮れるのが早い雨天の日の安全性を確保するため、再帰反射素材のパイピングなどを施すことが好ましい。
[図22]は本発明の通気構造を有する布帛を使用した他の雨衣21の前面模式図であり、左右の前身頃a,a’の上下二カ所に重ね合せ部4が設けられている。また、左右の脇見頃b、b’の上下二カ所にも重ね合せ部4が設けられ、袖にも重ね合せ部4が設けられている。[図23]は背面26の模式図であり、後身頃26の上下二カ所に重ね合せ部4が設けられている。下部重ね合せ部4の上段布帛の下端部が捲き上がらないように重ね合せ部4の中心で上下段布帛を縫着している。
[図24]はズボン29をモデル的に示す模式図である。ズボン29では脚を動かせやすいように重ね合せ部4を膝下部に設けるのが好ましい。また、ズボンの上部ベルト芯縫付ラインから下方に傾斜した重ね合せ部4が設けられているが、
[図25]は本発明の通気構造を有する布帛を使用した作業着の前面模式図であり、左右の前身頃a,a’の上下二カ所に重ね合せ部4が設けられている。また、左右の袖に重ね合せ部4が設けられている。17はスライドファスナーである。[図26]は作業着の後面模式図であり、後身頃26の上下二カ所に重ね合せ部4が設けられている。
[図27]は本発明の通気構造を有する布帛を使用したジャンバーの前面模式図であり、左右の前身頃a,aの上部に設けられた上部重ね合せ部4と袖下から斜め下方に伸びる重ね合せ部4が設けられている。[図28]はジャンバーの後面模式図であり、後身頃26の上部に重ね合せ部4が設けられ、前身頃と同様に袖下から斜め下方に伸びる重ね合せ部4が設けられている。
[図29]は、ランニングウエアの前面模式図であり、上下3枚の布片からなる前身頃a及び左右の脇見頃b、b’で構成されている。また、前見頃の上下二カ所に重ね合せ部4が設けられている。上下の重ね合せ部4は後見頃にも同様に設けられている。ランニングウエアでは通気性を向上させるため通気性の裏地、例えばメッシュ布帛などを取り付けることが好ましい。
[図30]は本発明の通気性の布帛を円筒状に加工した袖口32の模式図であり、袖口32の直径が先端方向に向けて漸次縮小されている。4は重ね合せ部であり、2、3は上下段布帛である。該重ね合せ部4は袖の全周囲、半周囲、あるいは周囲の一部に設けてもよい。また、袖口32となる下段布帛3の先端に面ファスナー33を取り付けると袖口32の先端を手首に締め付けることができ袖口32からの雨摘の侵入が阻止できる。面ファスナー33の代わりに下段布帛の先端にリング状の空洞を設け、この空洞内にゴム又は細紐を挿入して袖口32の先端を締め付けるようにしてもよい。
[図31]は、本発明の通気構造を有する布帛を使用した傘、又はパラソル(以下傘という)34の模式図である。傘に使用する傘布45は防水性で通気性がなく、しかも雨摘が流下しやすいようにお椀を伏せた形状をしているため、風が強いと傘34が飛ばされたり、破損する危険があるが、傘布45に通気性の布帛1を使用して、重ね合せ部4を傘の上部に設けると傘34の内側のお椀内に侵入する風を重ね合せ部4から外部へ逃がして、傘が受ける風圧を減衰させることができる。重ね合せ部4は、傘の大きさ、使用目的等により、複数設けてもよい。また、傘骨間に設ける重ね合せ部4の数は同じでも、異なっていてもよい。重ね合せ部4は傘を折り畳みやすい位置に設けることが好ましい。
[図32]は屋外で使用される屋外用遮蔽幕36の模式図であり、屋外における着替やシャワー用として使用されるが、強風時に風圧で飛ばされることがある。該遮蔽幕36は、例えば4本のパイプ状支柱37を連結パイプ38で連結し、その周囲を通気性の布帛1で囲んでいる。重ね合せ部4を遮蔽幕36の上下部に設けることにより遮蔽幕36の内部に侵入する風を重ね合せ部4から外部へ逃がして、遮蔽幕が受ける風圧を減衰させることができるため風の強いときでも遮蔽幕36が飛ばされることがない。39はスライドファスナーで開閉する出入り口である。
[図33]は、キャンプ用の簡易設営テント40の模式図である。簡易テントは、例えば4本の支柱41と各支柱間に通気性の布帛1が張設されて4つの屋根面を形成している。また、4つの屋根面の内の一つに出入口42が設けられている。また、屋根面に重ね合せ部4が設けられている。例えば、上部重ね合せ部4を屋根の頂部付近に設け、下部重ね合せ部4をテントの下部に設けるとベンチュレーション効果によりテント内の湿った暖かい空気が効率よく排気されてテント内部を快適な空間とすることができる。
[図34]は、幌付トラック43の模式図であり、トラック43の荷台に複数の幌枠44が取り付けられ、該幌枠44に通気性の布帛1が張設されている。幌の上下に重ね合せ部4を設けるとベンチュレーション効果により幌の内部を快適な空間とすることができる。
実施例1
本発明の通気構造を有する布帛を使用した雨カッパの効果を確認するため分速90mのトレッドミル歩行時の雨衣内温度及び外気温を下記の3条件で測定し、外気と雨衣間の温度差を求めた。
(1)雨衣の第2の開口をテープで閉止した状態で無風下での走行を開始し、40分後にテープを剥して開口を開放し、その状態で20分間歩行する。
(2)上記条件と同様であるが、20分間歩行後に被験者の2m前方から工業用扇風機で送風(弱風)する。
(3)雨衣の第2の開口を開放した状態で、被験者の2m前方から工業用扇風機で送風(弱風)しながら60分間歩行する。
なお、実験に使用した雨カッはナイロンにウレタンをコーティングした耐水圧:2000mm以上、透湿:0の布帛を使用して[図15]のカッパを製作した。布帛は[図9]の通気構造を採用した。また、ポリエステルのメッシュ布帛からなる収容空間に三次元立体編物(20mm幅に切断した旭化成商事(株)製「フォージョン▲R▼」品番:AKE65710(厚さ:10mm))を収容した通気部材を使用した。裏地にはポリエステルのメッシュ布帛を使用した。
温度の計測にはJ熱電対を使用し、J熱電対が衣服やカッパに接触しないように衣服の表面に両面接着テープで張り付け、その上からカッパを着用した。
被験者はポリエステル製の半袖Tシャツの上に同素材のロングTシャツを着用した。
[図35]は、上記3条件でトレッドミル歩行中の外気温とカッパ内温度を測定し、外気温とカッパ内温度の差の変化を示すグラフである。グラフから歩行開始前に第2の開口をテープで閉止し、40分後にテープを剥して開口を開放すると、外気とカッパ内の温度が小さくなったことから、本発明の通気構造が有効であることが明らかである。
実施例2及び比較例1
次に、本発明の通気構造を有する布帛を使用したカッパ1(実施例1で使用したカッパ)と機能の異なる2種類の布帛を使用したカッパ2及び3の効果を比較するため被験者に各カッパを着用させて、2m前方から工業用扇風機で送風(弱風)しながらトレッドミル歩行(分速90m)を60分間行なわせ、トレッドミル歩行中の外気温、カッパ内温度、心拍数、酸素摂取量を測定した。
カッパ1: 発明品
布帛:ナイロンにウレタンをコーティング
耐水圧:20000mm以上
透湿:0
カッパ2: ノースフェイス社製
商品名:ノースフェイス NP10180
布帛:「HYVENT▲R▼・D」(ナイロンに防水透湿ウレ タンをコーティング)
耐水圧:20000mm以上
透湿:15000g/m2/24h以上
カッパ3: マック社製
商品名:フェニックスAS−7200
布帛:ナイロンに透湿ウレタンをコーティング
耐水圧:10000mm以上
透湿:2000g/m2/24h以上
[図36]は、各カッパ着用時のトレッドミル歩行中の外気温とカッパ内温度差の変化を示すグラフである。いずれのカッパも歩行開始10分後に定常を示したが、カッパ3は外気温よりもカッパ内温度が約2.2℃高い状態で定常となり、カッパ1とカッパ2はともに外気温よりも約1.9℃高い状態で定常となった。
このことからカッパ3はカッパ1、2よりもカッパ内温度が高く、かつ、カッパ1とカッパ2のカッパ内温度は同等、言い換えれば、本発明の通気構造を有する布帛を使用したカッパと、透湿性の優れた布帛を使用したカッパの透湿性能は同等である。
[図37]は、各カッパ着用時のトレッドミル歩行中の被験者の心拍数の変化を示すグラフである。図からカッパ1を着用して歩行した場合は、カッパ2、3を着用して歩行した場合と比べ心拍数が低いことが明らかである。
心拍数は温度の高い環境で作業や運動をすると高い値を示すため、各カッパ着用時のトレッドミル歩行中の歩行速度が同じ速度(90m/分)なので、心拍数が低いということはカッパ1がカッパ2、3と比べ生体への負担が少ないことを示している。
[図38]は、各カッパ着用時のトレッドミル歩行中の被験者の酸素摂取量の変化を示すグラフである。酸素摂取量は、作業や運動中のエネルギー消費と比例関係にあり、温度の高い環境では上昇する。
グラフからカッパ1を着用して歩行した場合は、カッパ2、3を着用して歩行した場合と比べ酸素摂取量が明らかに低いことを示している。
[図39]は、各カッパ着用時のトレッドミル歩行中の被験者の心拍数と酸素摂取量から計算された酸素脈の変化を示すグラフである。酸素脈とは心臓が1拍収縮した時の体重1kgあたりの酸素の供給量を示す値であり、酸素脈が高い値の場合は、心臓が効率よく働いていることを示す指標である。グラフからカッパ1を着用して歩行した場合は、カッパ2、3を着用して歩行した場合と比べ明らかに酸素脈が高いことを示している。
上記各グラフから換気構造を有する本発明の布帛を使用したカッパ1は、通気性については、透湿性が優れた布帛を使用したカッパ2と同等であるが、透湿性のない布帛を使用したカッパ3より優れていた。
一方、生体への負荷については、本発明の布帛を使用したカッパ1は、カッパ2、3よりも負担度が低く、疲労が少ない。
上記実施例と比較例は雨天下ではなく屋内で行われたものであるが、雨天下では外気温度が低く、カッパ内の温度は体の発熱によって上昇するため透湿性がさらに向上する可能性がある。
また、雨天下では歩行時に風圧を受け、通気量が増大するためカッパの性能が上昇する可能性がある。
更に、本発明の通気構造を有する布帛の優れた機能は、晴天時に着用するジャンバー、ユニフォームなどの衣服、テントなどのアウトドア製品にも適用できる。
実施例3
実施例1で使用した通気構造を有する布帛を使用したカッパ1の強風下における第一の開口からの雨水の侵入の有無について試験した。まず、カッパに設けられた第一の開口を囲んで雨水の侵入確認用のティッシュペーパーを張り付けた後、綿の肌着の上にポリエステルのスポーツシャツを着た被験者にカッパを着用させた。工業用扇風機で送風(強)し、かつ、送風口に水を滴下させて風雨の激しい状態とした。次に工業用扇風機の2m前方で被験者に10分間体操をしてもらった。その後第一の開口に取付けたティッシュペーパーが濡れているか否かを確認したが、濡れは全く確認できなかった。このことから第一の開口から風と共に侵入する水滴が三次元立体織物の多数の連結糸で捕捉されるとともに、カッパの表面を濡らす水膜が下段布帛の先端に設けられた折り曲げ部で阻止されていることから、本発明の通気構造を有する布帛を使用したカッパは雨水の侵入を確実に阻止することができる。
本発明の通気構造を有する布帛は、型崩れがなく、かつ通気性に優れ、しかも開口が圧迫されて閉止されることがないため蓄積する熱気と湿気が外部に効率よく放散でき作業服、ユニフォーム、カッターシャツ、ジャンバー、ワイシャツ、学生服等の衣服用の布帛として好適である。
また、雨水の侵入を阻止する防水加工された通気構造を有する布帛は、内部に熱気と湿気が蓄積して蒸れやすいレインコート、ヤッケ、アノラックなどの雨衣や、各種テント、トラックや乗用車などの幌、遮蔽幕などのアウトドア製品に好適である。更に、風圧により飛ばされたり、破損する恐れのある幕、雨傘、日傘、レインコートのフードなどに使用される。
1 通気性の布帛 2 上段布帛
3 下段布帛 4 重ね合せ部
5 通気部材 6 第一の通気口
7 第二の通気口 8 メッシュ布帛
9 収納空間 10 三次元立体織物
11 縫代 12 芯材
13 折返し片 14 目止めテープ
15 通気部材ユニット 16 連結手段
17 スライドファスナー 18 スライドファスナー
19 支持テープ(左) 20 支持テープ(右)
21 雨衣 22 ベルト又はゴムライン
23 帽子 24 通気部
25 脇ポケット 26 後見頃
27 再帰反射素材のパイピング 28 胸ポケット
29 ズボン 30 メッシュ布帛
31 ポケット 32 袖口
33 面ファスナー 34 傘
35 傘布 36 遮蔽幕
37 パイプ状支柱 38 連結パイプ
39 出入口 40 簡易テント
41 支柱 42 出入口
43 トラック 44 幌
a 左前身頃 a’右前身頃
b 左脇見頃 b’右脇見頃

Claims (12)

  1. 上下に配置された上段布帛の下端部と下段布帛の上端部の重ね合せ部の間に、左下角部に縫代を有するメッシュ布帛で形成された四角筒状の収納空間と連結糸が上下段布帛に対して垂直方向となるように該収納空間内に収納された三次元立体編物からなる通気部材が配置され、該収納空間の右上角部が上段布帛の下端が内側に折返された折返し片と縫着され、かつ、該折返し片の先端が上段布帛に接合されるとともに、該下段布帛の上端部が収納空間の左下角部に設けられた縫代を挟んで折り返され、該折返された下段布帛と下段布帛が縫代を挟んで縫着されて、該下段布帛の上端部と上段布帛との間に第一の通気口、該上段布帛の下端部と下段布帛との間に第二の通気口が設けられたことを特徴とする通気構造を有する布帛。
  2. 上下に配置された上段布帛の下端部と下段布帛の上端部の重ね合せ部の間に、左下角部に縫代を有するメッシュ布帛で形成された四角筒状の収納空間と連結糸が上下段布帛に対して垂直方向となるように該収納空間内に収納された三次元立体編物からなる通気部材が配置され、該収納空間の右上角部が細幅状の上段補助布帛の下部に縫着され、該上段補助布帛の上部が上段布帛に接合されるとともに、該下段布帛の先端部が収納空間の左下角部に形成された縫代を挟んで折り返され、該折返された下段布帛と下段布帛が縫代を挟んで縫着されて、該下段布帛の上端部と上段布帛との間に第一の通気口、上段布帛の下端部と下段布帛との間に第二の通気口が設けられたことを特徴とする通気構造を有する布帛。
  3. 該下段布帛の先端が玉縁処理されたことを特徴とする請求項1又は2記載の通気構造を有する布帛。
  4. 該上段布帛の折返し片又は上段補助布帛の上端部と下段布帛の先端部、下段布帛と該折返し片又は上段補助布帛の下端部がスポット的に止着、又は連結部材で連結されたことを特徴とする請求項1又は2記載の通気構造を有する布帛。
  5. 該収納空間の左上角部が上段布帛の折返し片又は上段補助布帛の上端部と縫着され、かつ下段布帛と該折返し片又は上段補助布帛の下端部がスポット的に止着、又は連結部材で連結されたことを特徴とする請求項1又は2記載の通気構造を有する布帛。
  6. 該収納空間の左上角部が上段布帛の折返し片又は上段補助布帛の上部と縫着され、かつ右下角部が下段布帛と縫着されたことを特徴とする請求項1又は2記載の通気構造を有する布帛。
  7. 該下段布帛が細幅状の下段補助布帛と該補助布帛と連接された下段主布帛から構成され、該下段補助布帛の上端部が収容空間の左角部に形成された縫代を挟んで折り返され、該折返された下段補助布帛と下段補助布帛が縫代を挟んで縫着されるとともに、該下段補助布帛の下端部に下段主布帛が連接されたことを特徴とする請求項6記載の通気構造を有する布帛。
  8. 請求項7記載の通気構造を有する布帛に使用する通気部材ユニットであって、上下に配置された細幅状の上下段補助布帛との間に、左下角部に縫代を有するメッシュ布帛で形成された四角筒状の収納空間と連結糸が上下段布帛に対して垂直方向となるよう収納された三次元立体編物からなる通気部材が配置され、該四角筒状の収納空間の左右上角部が細幅状の上段補助布帛の上下部に縫着され、該収納空間の左右下角部が細幅状の下段補助布帛の上下部に縫着されるとともに、該下段補助布帛の上端部が収納空間の左下角部に形成された縫代を挟んで折り返され、該折返された下段補助布帛と下段補助布帛が縫代を挟んで縫着されたことを特徴とする通気部材ユニット。
  9. 該折返し片又は上段補助布帛の下端部と下段補助布帛の下端部又は下段布帛の夫々にスライドファスナーの左右の支持テープが取着され、該ファスナーのスライダーを移動させて、第二の通気口を開閉するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の通気構造を有する布帛。
  10. 請求項1乃至7、9のいずれか1項記載の通気構造を有する布帛を使用した上衣及び/又はズボン。
  11. 雨衣用フードの少なくとも頭の後方に重ね合わせ部が設けられた請求項1乃至7のいずれか1項記載の通気構造を有する雨衣用フード。
  12. 請求項1乃至7のいずれか1項記載の通気構造を有する布帛を使用したアウトドア製品。
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