JP2013256032A - 反転式印判 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インキパッド6の上面側にインキ吸蔵体3が配置され、前記インキ吸蔵体3の上面側および側面側に前記インキ吸蔵体3より毛管力が弱く余剰インキを吸い取る吸収体31が配置され、前記インキ吸蔵体6の下面の一部または全部は開口してインキ排出口3aが設けられていると共に、前記吸収体31の下面は前記インキパッド6の上面と当接し、前記吸収体31の上面側に先端を開口したインキ供給管21を有するインキタンク2が配置されてなる反転式印判であって、前記インキ吸蔵体3は、前記インキ供給管21の先端を前記吸収体31に押圧挿入することで、前記インキ供給管21の先端近傍に前記インキ吸蔵体3を形成し前記インキ供給管21の先端が前記インキ吸蔵体3に接続される。
【選択図】図4
Description
本発明において、「下」とは重力下向き方向を指し、「上」とは重力上向き方向を指す。
これを解決するために、インキパッドの上方に設けたインキ含蓄部材に接続されたパイプからインキを注入して、インキパッドにインキを補充する反転式印判が、特許文献1により知られている。
内部に反転ガイドを設けた内枠体と、
前記内枠体との間に弾性体を介在して装着する外枠体と、
印字体を保持し前記反転ガイドにより反転可能な印判主体と、
前記内枠体内に配置する前記インキパッドと、
からなる反転式印判において、
前記インキパッドの上面側にインキ吸蔵体が配置され、
前記インキ吸蔵体の上面側および側面側に前記インキ吸蔵体より毛管力が弱く余剰インキを吸い取る吸収体が配置され、
前記インキ吸蔵体の下面の一部または全部は開口してインキ排出口が設けられていると共に、
前記吸収体の外面の一部または全部は開口して大気と連通する空気流通口が設けられており、前記吸収体の下面は前記インキパッドの上面と当接し、前記吸収体の上面側に先端を開口したインキ供給管を有するインキタンクが配置されてなる反転式印判であって、
前記インキ吸蔵体は、前記インキ供給管の先端を前記吸収体に押圧挿入することで、前記インキ供給管の先端近傍に前記インキ吸蔵体を形成し前記インキ供給管の先端が前記インキ吸蔵体に接続されることを特徴とする。
また、第2の発明は、前記インキ供給管の先端を前記吸収体の側面側から押圧挿入することで、前記インキ供給管が前記インキ吸蔵体の側面側に配置され、前記インキ供給管の先端が前記インキ吸蔵体の側面に接続されていることを特徴とする第1の発明の反転式印判である。
また、第3の発明は、前記インキ供給管の先端を前記吸収体の側面側から押圧挿入することで、前記インキ供給管が前記インキ吸蔵体の側面側に配置され、前記インキ供給管の先端が前記インキ吸蔵体の内部に接続されていることを特徴とする第1の発明の反転式印判である。
また、第4の発明は、前記インキ供給管の先端を前記吸収体の上面側から押圧挿入することで、前記インキ供給管が前記インキ吸蔵体の上面側に配置され、前記インキ供給管の先端が前記インキ吸蔵体の上面に接続されていることを特徴とする第1の発明の反転式印判である。
また、第5の発明は、前記インキ供給管の先端を前記吸収体の上面側から押圧挿入することで、前記インキ供給管が前記インキ吸蔵体の上面側に配置され、前記インキ供給管の先端が前記インキ吸蔵体の内部に接続されていることを特徴とする第1の発明の反転式印判である。
また、第6の発明は、前記インキ供給管が単数または複数であることを特徴とする第1の発明から第5の発明のいずれかの反転式印判である。
また、第7の発明は、前記インキタンクの上面側に開口部を設け、インキを収容した補充インキカートリッジに開口端部を設け、前記開口部と前記開口端部とを着脱可能に嵌着するとともに、密閉することを特徴とする第1の発明から第6の発明のいずれかの反転式印判である。
また、第8の発明は、前記開口部と前記開口端部とが嵌着する際に開栓する栓体を、前記開口端部に装着したことを特徴とする第7の発明の反転式印判である。
また、第9の発明は、 前記開口部と前記開口端部とが離脱する際に閉栓する栓体を、前記開口端部に装着したことを特徴とする第8の発明の反転式印判である。
また、インキ供給管の先端を吸収体に押圧挿入することで、前記インキ供給管先端近傍に毛管力が強いインキ吸蔵体を形成することができるため、はじめからインキ吸蔵体を配設しておく必要がなく、実用に際して有用である。本発明において、インキ供給管をインキ吸蔵体に接続する構成は必須構成であるため、この接続作業でインキ吸蔵体を形成できる点で効率が上がり有用である。
第2の発明では、前記インキ供給管が前記インキ吸蔵体の側面側に配置され、前記インキ供給管の先端が前記インキ吸蔵体の側面に接続されているため、インキをインキ吸蔵体内に円滑に含浸することができる。
第3の発明では、前記インキ供給管が前記インキ吸蔵体の側面側に配置され、前記インキ供給管の先端が前記インキ吸蔵体の内部に接続されているため、インキをインキ吸蔵体内に円滑に含浸することができると共に、インキ供給管の先端とインキ吸蔵体との接続をより強固なものとすることができる。
第4の発明では、前記インキ供給管が前記インキ吸蔵体の上面側に配置され、前記インキ供給管の先端が前記インキ吸蔵体の上面に接続されているため、インキをインキ吸蔵体内に円滑に含浸することができる。
第5の発明では、前記インキ供給管が前記インキ吸蔵体の上面側に配置され、前記インキ供給管の先端が前記インキ吸蔵体の内部に接続されているため、インキをインキ吸蔵体内に円滑に含浸することができると共に、インキ供給管の先端とインキ吸蔵体との接続をより強固なものとすることができる。
第6の発明では、インキ供給管の数を、単数でも複数でも採用可能であるため、実用に際して有用である。
第7の発明では、インキタンクに収容されたインキがなくなりインキを補充する場合に、インキタンクの上面側に嵌着した補充インキカートリッジを交換することでインキを補充することができる。また、インキを補充する度に、インキ供給管とインキ吸蔵体との接続部分を差し替える必要がないため、一度接続した部分はその状態が維持され、インキ漏れなく安定したインキの供給が可能となる。
第8の発明では、インキタンクと補充インキカートリッジとが嵌着する際に、補充インキカートリッジに設けた栓体が開栓するため、インキ補充を行う際補充インキカートリッジからインキが漏れ出すことがなく、補充作業を簡便に行うことができる。
第9の発明のように、栓体が開栓用押部に押圧されることによって弁が開き開栓するバルブ装置の場合、インキが残っている状態の古い補充インキカートリッジをインキタンクから外しても、弁の作用により開口端部が閉栓されるため、インキ漏れが生じない。
内枠体1は、底部を開放した箱体であって、短側面には、後述する印判主体5の固定軸52が可動するためのスリット12を上下方向に穿孔し、前記スリット12の近傍内方に印判主体5を反転させるための反転ガイド11を設ける。
印判主体5の側面には、前記外枠体4の固定穴41と嵌装され、前記内枠体1の前記スリット12を摺接する固定軸52と、前記反転ガイド11に係合して印判主体5を安定して回転させるための反転軸53を設ける。
そして、インキ吸蔵体3は、吸収体31から形成される。つまり、インキ吸蔵体3と吸収体31は、もともと同一物質の一体物である吸収体31から形成される。
その形成方法は、インキ供給管21の先端を前記吸収体31の上面側または側面側から押圧挿入することで、インキ供給管21の先端近傍に前記インキ吸蔵体3を形成するものである。これにより、吸収体31内にインキ吸蔵体3が形成されることになり、インキ吸蔵体3の上面側および側面側にインキ吸蔵体3より毛管力が弱く余剰インキを吸い取る吸収体31が配置されることになる。
前記吸収体31は、毛細間隙を備えるものであればよく、例えば、繊維束の樹脂加工体、繊維束の熱融着加工体、フェルト加工体、フェルトのニードルパンチ加工体、合成樹脂の多孔質気泡体等の多孔質材料、または軸方向のインキ誘導路を有する合成樹脂の押出成形体等が挙げられる。その材質は、アクリル繊維、ポリエステル繊維等の合成繊維樹脂を使用できる。
ここで、毛管力とは毛管上昇の力であり、本発明では、インキが前記毛細間隙を移動するための力である。よって、吸収体31は、インキ吸蔵体3より毛管力が弱いので、インキは、吸収体31に移動し難い構成となる。
また、吸収体31の外面の一部または全部は開口して大気と連通する空気流通口31aが設けられており、外気と空気置換が行われるように構成する。
前記インキ吸蔵体3の下面の一部または全部は、開口してインキ排出口3aをなしている。前記インキ吸蔵体3は、インキパッド6の上面に配置するように形成する。インキパッド6と前記インキ排出口3aとは接触する。そして、インキパッド6とインキ吸蔵体3の間の毛管力の関係は、インキパッド6に適量のインキが移動するように調整する。
ここで、前記吸収体31の外周面に合成樹脂フィルム等よりなる外皮を備える構成でもよい。
前記インキ供給管21は、1本でもよいし、図11〜図16に示す第6の発明のように、2本以上の複数本でもよいものである。
まず、1本の場合を説明する。インキ供給管21の外周面及び内周面の横断面形状は、例えば、円形、楕円、または3角形、4角形等の多角形のいずれであってもよい。また、前記インキ供給管21の先端は、上下方向下方に向かって開口してもよいし、径方向外方に開口してもよい。前記インキ供給管21の先端形状は、例えば、傾斜カット面、垂直面、円錐面、凸曲面等が挙げられる。
次に、2本以上の複数本について説明する。前記インキ供給管21の外周面及び内周面の横断面形状は、例えば、円形、楕円、または3角形、4角形等の多角形のいずれであってもよい。また、前記インキ供給管21の各々の先端は、上下方向下方に向かって開口してもよいし、径方向外方に開口してもよい。前記インキ供給管21の各々の先端形状は、例えば、傾斜カット面、垂直面、円錐面、凸曲面等が挙げられる。
図12に示すように、インキ供給管21の各々の側壁を互いに連結してもよい。この場合、1本の筒状体の内部を上下方向に延びる仕切壁21aにより区画した構成となり、筒状体の内部に2本のインキ供給管21が独立して並列に設けられることとなる。
図13に示すように、大径のインキ供給管21の内部に小径のインキ供給管21を配置した構成でもよい。この場合、大径のインキ供給管21の内周面と小径のインキ供給管21の外周面との間に横断面環状の流通路が形成され、小径のインキ供給管21の内部に横断面円形状の流通路が形成されることになる。
また、前記インキタンク2の上端に開口部を設けて、その上端開口部2bをインキタンクキャップ23で被嵌して密閉してもよい。
インキタンクキャップ23で被嵌する方法としては、インキタンク2の開口部2bにインキタンクキャップ23を密閉状態に嵌合する。インキタンク2とインキタンクキャップ23の嵌合方法は、ねじ嵌合でもよい。
まず、内枠体1の天井部分にインキパッド6を配置したのち、印判主体5の固定軸52を内枠体1のスリット12内で自由に可動できるように取り付ける。次に、前記インキパッド6の上面に吸収体31を配置する。そして、吸収体31の側面からインキタンク2に設けたインキ供給管21を接続する。そして、前記内枠体1の上面に弾性体7を介在させたまま内枠体1に外枠体4を装着すると同時に外枠体4の固定穴41に固定軸52を嵌装して組付けられる。
このとき、インキ供給管21の先端を前記吸収体31に押圧挿入し、インキ供給管21の先端近傍に前記インキ吸蔵体3を形成し、前記インキ供給管21の先端が前記インキ吸蔵体3に接続されるものである。インキ供給管21の先端を前記吸収体31に押圧挿入する向きは、前記吸収体31の上面側からでも側面側からでもよいものである。
被捺印物に対して内枠体1の下端が接触するように置いた待機状態の反転式印判は、弾性体7が最も伸びた状態であって、内枠体1と外枠体4が最も離れた状態にあり、印字体51は上向きの状態でインキパッド6に接触してインキが供給された状態となっている(図5A参照)。
次に、グリップ様の外枠体4を手で握り下降させる。そうすると、外枠体4が弾性体7を圧縮しながら下降すると同時に、固定穴41に嵌装した固定軸52もスリット12内を下降する。
さらに、外枠体4を下降させると、印判主体5が反転ガイド11に接触する。そうすると、固定軸52を中心として印判主体5が回転して横向きとなる。その際、反転軸53が反転ガイド11に係合し、がたつきなどを生じさせず印判主体5を安定して回転させる。
さらに、外枠体4を下降させると、反転ガイド11の作用により印判主体5が完全に180度反転して印字体51は下向きとなり、被捺印物に印字体51のインキを転写する捺印状態となる(図5B参照)。
次に、外枠体4への押圧を解除する。そうすると、弾性体7が反発し、今までの全ての工程を逆にたどって、待機状態へ戻り、印字体51にインキパッドが接触してインキが再供給される。
以上が、本発明の反転式印判の捺印方法の説明である。
前記インキ供給管21は、その各々が、インキタンク2内のインキをインキ吸蔵体3の内部に供給する機能と、外気をインキタンク2内に供給する機能とを備える。インキタンク2内のインキをインキ吸蔵体3に供給する際、印判主体を下面側にすると、重力によりインキタンク2内のインキが、少なくとも一つのインキ供給管21を通って、インキ吸蔵体3に供給される。それと同時に、外気が他のインキ供給管21を通ってインキタンク2内に取り込まれる。したがって、インキタンク2内のインキは、インキ吸蔵体3内に含浸されていき、インキ吸蔵体3に含浸されたインキが前記外気を取り込んでいた他のインキ供給管21の先端開口部に到達するまで供給し続ける。
インキ吸蔵体3に含浸されたインキが、外気を取り込んでいたインキ供給管21の先端開口部に到達すると、先端開口部が閉鎖されて気密状態となり、インキタンク2内への外気の供給は停止される。すると、前記インキ供給を行っていたインキ供給管21によるインキタンク2からインキ吸蔵体3へのインキ供給も停止される。
このように、インキタンク2からのインキ流出とインキタンク2への空気流入(即ちインキと空気の置換)が停止され、インキタンク2が一時的に密閉状態となる。
この状態で、連続して捺印をすると、インキパッド6で消費されるインキは、インキ吸蔵体3に設けたインキ排出口3aから供給される。そして、インキ吸蔵体3がインキパッド6に供給したインキは、インキタンク2からインキ供給管21を通して供給され、インキタンク2内のインキを全て消費するまで捺印をすることができる。
ここで、インキ供給管21は、インキタンク2内のインキをインキ吸蔵体3の内部に供給する機能と、外気をインキタンク2内に供給する機能とを1本で行うことも可能である。
この状態で、外気温が下がると、インキタンク内の圧力が下がり、先ほど吐き出されたインキがインキ供給管21に吸い戻される。
また、逆にインキタンクが密閉状態となった時点より外気温が下がると、インキタンク内の空気が収縮することで、内圧が下がり、インキ供給管21から供給管開口部近傍のインキが吸引され、この状態で外気温が上がると、インキタンク内の圧力が上がり、先ほど吸引されたインキがインキ供給管21より吐き出される。
インキを補充する場合には、まず外枠体4を外し、インキタンク2をとり出し、新しいインキタンク2と交替する。
本実施の形態では、前記インキ供給管21が前記インキ吸蔵体3の側面側に配置され、前記インキ供給管21の先端が前記インキ吸蔵体3の側面に接続されている。
その形成方法は、インキ供給管21の先端を前記吸収体31の側面側から押圧挿入することで、インキ供給管21の先端近傍に前記インキ吸蔵体3を形成し、前記インキ供給管21の先端が前記インキ吸蔵体3に接続されるものである。
また、図7に示すように、インキを補充する場合には、インキタンク2をとり出し、新しいインキタンクと交換するときに、インキ吸蔵体3、吸収体31を交換出来る構成とすることも可能である。
本実施の形態では、前記インキ供給管21が前記インキ吸蔵体3の側面側に配置され、前記インキ供給管21の先端が前記インキ吸蔵体3の内部に接続されている。
その形成方法は、インキ供給管21の先端を前記吸収体31の側面側から押圧挿入することで、インキ供給管21の先端近傍に前記インキ吸蔵体3を形成することは前記実施例と同様であるが、この際、インキ供給管21の先端が前記インキ吸蔵体3の内部に入り込むように強く押圧するものである。
本実施の形態では、前記インキ供給管21が前記インキ吸蔵体3の上面側に配置され、前記インキ供給管21の先端が前記インキ吸蔵体3の上面に接続されている。
その形成方法は、インキ供給管21の先端を前記吸収体31の上面側から押圧挿入することで、インキ供給管21の先端近傍に前記インキ吸蔵体3を形成するものである。
本実施の形態では、前記インキ供給管21が前記インキ吸蔵体3の上面側に配置され、前記インキ供給管21の先端が前記インキ吸蔵体3の内部に接続されている。
その形成方法は、インキ供給管21の先端を前記吸収体31の上面側から押圧挿入することで、インキ供給管21の先端近傍に前記インキ吸蔵体3を形成することは前記実施例と同様であるが、この際、インキ供給管21の先端が前記インキ吸蔵体3の内部に入り込むように強く押圧するものである。
本実施の形態では、前記インキ供給管21を複数本とし、ここでは2本の場合を説明する。前記インキ供給管21の外周面及び内周面の横断面形状は、例えば、円形、楕円、または3角形、4角形等の多角形のいずれであってもよい。また、前記インキ供給管21の各々の先端は、上下方向下方に向かって開口してもよいし、径方向外方に開口してもよい。前記インキ供給管21の各々の先端形状は、例えば、傾斜カット面、垂直面、円錐面、凸曲面等が挙げられる。
図12に示すように、インキ供給管21の各々の側壁を互いに連結してもよい。この場合、1本の筒状体の内部を上下方向に延びる仕切壁21aにより区画した構成となり、筒状体の内部に2本のインキ供給管21が独立して並列に設けられることとなる。
図13に示すように、大径のインキ供給管21の内部に小径のインキ供給管21を配置した構成でもよい。この場合、大径のインキ供給管21の内周面と小径のインキ供給管21の外周面との間に横断面環状の流通路が形成され、小径のインキ供給管21の内部に横断面円形状の流通路が形成されることになる。
本実施の形態のインキ供給管21は、インキタンク2内のインキをインキ吸蔵体3の内部に供給する機能と、外気をインキタンク2内に供給する機能とを2本で行うこと以外は、前記実施形態と同様である。
またここで、第6の実施形態と、第3、第5の実施形態を組み合わせた実施形態を図14、図16に示す。本実施の形態では、インキ供給管21の先端が、インキ吸蔵体3の内部に接続しているため、インキ供給管21とインキ吸蔵体3の接続をより強固なものとすることができる。
図17に示すように、開口部2bには、インキを収容した補充インキカートリッジ22を着脱可能に嵌着してもよい。前記補充インキカートリッジ22は、一端に開口端部22aを設けた有底筒状体で、前記開口部2bと前記開口端部22aとが着脱可能に嵌着する。そして、開口部2bは、補充インキカートリッジ22の開口端部22aによって、密閉される。密閉されることで、補充インキカートリッジ内に収容したインキが、外に漏れ出すことを防止できる。ここで、前記開口部2bと前記開口端部22aとが嵌着する場所は、密閉する場所と同一でも別の場所でもよい。嵌着する嵌合方法も、凹凸嵌合、圧入嵌合、ねじ嵌合等種々採用できる。
また、前記開口端部22aには、使用時まで蓋等(図示しない)を被嵌し、使用の際に蓋を外してから開口部2bに嵌着する。このとき、補充インキカートリッジ22からインキが漏れないように、開口端部22aは地面に対して上向きの状態を維持したまま、インキタンク2の開口部2bに嵌着する。
インキが無くなり、補充インキカートリッジ22を交換する場合は、まず補充インキカートリッジ22をインキタンク2から取り外す。その際、インキタンク2は、吸収体31に装着したままの状態を維持する。そして、新しい補充インキカートリッジ22をその開口端部22a側から、インキタンク2の開口部2bに装着する。
補充インキカートリッジ22を装着する場合は、まず、開口端部22aから蓋(図示しない)を外したのち、補充インキカートリッジ22からインキが漏れないように、開口端部22aは地面に対して上向きの状態を維持したまま、インキタンク2の開口部2bに嵌着する。
図18〜図20に示すように、前記開口端部22aに板状体の栓体22bを設けることもできる。前記補充インキカートリッジ22の開口端部22aには、インキタンク2に装着されるまで、栓体22bが装着されている。そして、補充インキカートリッジ22をインキタンク2に装着する際、インキタンク開口部2bに設けた開栓用押部2cによって、前記栓体22bが補充インキカートリッジ内方に押し込まれることで開栓する。この場合も、前実施形態と同様、開口部2bは、補充インキカートリッジ22の開口端部22aによって、密閉される。
不用意にインキが漏れることを防止するために、前記インキタンク開口部2bと前記補充インキカートリッジ22の開口端部22aとが密閉した後、この密閉状態を維持したまま僅かな距離を移動することで、前記栓体22bを開栓することが望ましい。前記開栓用押部2cは、前記開口部2bの開口端をそのまま利用してもよいし、別途突起を設けてもよい。
栓体22bは種々選択可能であり、例えば、球体(図20A)、レンズ形状体(図20B)等を選択可能である。また、栓体22bは、前記開栓用押部2cによって破壊可能なフィルム等(図示しない)によって形成されていてもよい。
補充インキカートリッジ22の開口端部22aに栓体22bを設けた本実施形態の場合は、前記開栓用押部2cが、前記栓体22bを補充インキカートリッジ内方に押し込むことで開栓する。よってこの場合、開栓するまでインキが流出するおそれがないため、開口端部22aの向きは、前記第9の実施形態のように、地面に対して上向きの状態を維持する必要はない。つまり、上向きでも下向きでも横向きでもどの向きからでも装着可能である。栓体22bがフィルム等の場合は、前記開栓用押部2cによって破壊されて開栓する。
図21、図22に示すように、栓体22bが開栓用押部2cに押圧されることによって弁が開き開栓し、また、離脱することによって閉栓するバルブ装置を、前記補充インキカートリッジ22の開口端部22aに装着した構成であってもよい。
バルブ装置は、筒状主体22c、蓋部22d、栓体22b、コイルばね22eからなる。筒状主体22cは、その内部にコイルばね22eを介して栓体22bを組み込んだ状態で、開口に蓋部22dが被嵌する。蓋部22dに設けたインキ流出孔の周面には、栓体22bに設けた弁部と係合する弁座部が設けられ、常時は、コイルばね22eの弾発力により、弁部と弁座部が密閉するように圧接している。
栓体22bは、開栓用押部2cによって上方に押圧されると、前記コイルばね22eの弾発力に抗して上方へ移動し、前記弁部と弁座部の密閉状態が解除され、補充インキカートリッジ内のインキが、インキタンク2内に流入する。また、開栓用押部2cによる押圧が解除されると、コイルばね22eの弾発力により、弁部と弁座部が再度密閉するように圧接し、閉栓する。
前記開栓用押部2cは、インキタンク2と一体に設けてもよいし、図示するように別体で設けてもよい。別体とする場合、インキタンク2の開口部2bに内栓2dを装着し、前記内栓2dの上端に前記開栓用押部2cを設け、前記開栓用押部2cの周辺に開口部2bを設ける。そして、前記開口部2bと前記開口端部22aとが着脱可能に嵌着する。前実施形態と同様、開口部2bは、補充インキカートリッジ22の開口端部22aによって、密閉される。
栓体22bが開栓用押部2cに押圧されることによって弁が開き開栓する前記バルブ装置の場合も、開口端部22aの向きに制限はない。つまり、上向きでも下向きでも横向きでもどの向きからでも装着可能である。
新しい補充インキカートリッジ22と交換するために、古い補充インキカートリッジ22をインキタンク2から取り外す際、古い補充インキカートリッジ22内にインキが残っているとインキが漏れる可能性がある。しかし、バルブ装置を使用する場合には、古い補充インキカートリッジがインキタンクから外されても、弁の作用により開口端部22aが閉栓されるため、インキ漏れは生じない。
以上、本発明を前記実施形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
11 反転ガイド
12 スリット
2 インキタンク
2a インキタンク内部
2b 開口部
2c 開栓用押部
2d 内栓
21 インキ供給管
21a仕切壁
22 補充インキカートリッジ
22a開口端部
22b栓体
22c筒状主体
22d蓋部
22eコイルばね
23 インキタンクキャップ
3 インキ吸蔵体
3a インキ排出口
31 吸収体
31a空気流通口
4 外枠体
41 固定穴
5 印判主体
51 印字体
52 固定軸
53 反転軸
6 インキパッド
7 弾性体
Claims (9)
- 内部に反転ガイドを設けた内枠体と、
前記内枠体との間に弾性体を介在して装着する外枠体と、
印字体を保持し前記反転ガイドにより反転可能な印判主体と、
前記内枠体内に配置する前記インキパッドと、
からなる反転式印判において、
前記インキパッドの上面側にインキ吸蔵体が配置され、
前記インキ吸蔵体の上面側および側面側に前記インキ吸蔵体より毛管力が弱く余剰インキを吸い取る吸収体が配置され、
前記インキ吸蔵体の下面の一部または全部は開口してインキ排出口が設けられていると共に、
前記吸収体の外面の一部または全部は開口して大気と連通する空気流通口が設けられており、前記吸収体の下面は前記インキパッドの上面と当接し、前記吸収体の上面側に先端を開口したインキ供給管を有するインキタンクが配置されてなる反転式印判であって、
前記インキ吸蔵体は、前記インキ供給管の先端を前記吸収体に押圧挿入することで、前記インキ供給管の先端近傍に前記インキ吸蔵体を形成し前記インキ供給管の先端が前記インキ吸蔵体に接続されることを特徴とする反転式印判。 - 前記インキ供給管の先端を前記吸収体の側面側から押圧挿入することで、前記インキ供給管が前記インキ吸蔵体の側面側に配置され、前記インキ供給管の先端が前記インキ吸蔵体の側面に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の反転式印判。
- 前記インキ供給管の先端を前記吸収体の側面側から押圧挿入することで、前記インキ供給管が前記インキ吸蔵体の側面側に配置され、前記インキ供給管の先端が前記インキ吸蔵体の内部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の反転式印判。
- 前記インキ供給管の先端を前記吸収体の上面側から押圧挿入することで、前記インキ供給管が前記インキ吸蔵体の上面側に配置され、前記インキ供給管の先端が前記インキ吸蔵体の上面に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の反転式印判。
- 前記インキ供給管の先端を前記吸収体の上面側から押圧挿入することで、前記インキ供給管が前記インキ吸蔵体の上面側に配置され、前記インキ供給管の先端が前記インキ吸蔵体の内部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の反転式印判。
- 前記インキ供給管が単数または複数であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の反転式印判。
- 前記インキタンクの上面側に開口部を設け、インキを収容した補充インキカートリッジに開口端部を設け、前記開口部と前記開口端部とを着脱可能に嵌着するとともに、密閉することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の反転式印判。
- 前記開口部と前記開口端部とが嵌着する際に開栓する栓体を、前記開口端部に装着したことを特徴とする請求項7に記載の反転式印判。
- 前記開口部と前記開口端部とが離脱する際に閉栓する栓体を、前記開口端部に装着したことを特徴とする請求項8に記載の反転式印判。
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