JP2013256006A - 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 Download PDF

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昌雄 山森
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Abstract

【課題】低コストで液滴の着弾位置精度を向上することができる液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】液体を噴射するノズル開口11が第1の方向Xに並設されたノズル列13を前記第1の方向Xとは交差する第2の方向Yに並設された液体噴射ヘッド10が、前記第2の方向Yに複数並設されており、前記液体噴射ヘッド10の第1ノズル列13Aの前記ノズル開口11から吐出される液滴の飛翔速度の平均値は、第2ノズル列13Aの前記ノズル開口11から吐出される液滴の飛翔速度の平均値よりも大きく、ヘッド群が2以上の前記液体噴射ヘッド10で構成されており、各ヘッド群において、各液体噴射ヘッド10の前記第1ノズル列13Aの前記ノズル開口11から第1液体を吐出させると共に前記液体噴射ヘッド10の前記第2ノズル列13Bの前記ノズル開口11から第1液体とは異なる第2液体を吐出させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体を噴射する複数の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置に関する。
インクジェット式プリンターやプロッター等のインクジェット式記録装置に代表される液体噴射装置は、カートリッジやタンク等の貯留されたインクなどの液体を液滴として噴射可能な液体噴射ヘッドを具備する。
このような液体噴射装置に用いられる液体噴射ヘッドは、単体でノズル開口の長尺化(多ノズル化)や高密度化を行うのは、液体噴射ヘッドが大型化して歩留まりが低下すると共に、製造コストが高価になってしまうため困難である。このため、複数の液体噴射ヘッドを共通の保持部材に固定してユニット化した液体噴射ヘッドユニット(以下、単にヘッドユニットとも言う)が提案されている。(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2010−30230号公報 特開平2−188249号公報
しかしながら、1つのインクジェット式記録ヘッドから吐出されるインク滴の飛翔速度の平均値は、各ノズル列で異なるため、インク滴が被噴射媒体に着弾する着弾位置がズレてしまうという問題がある。
また、異なるインクジェット式記録ヘッドのノズル列から同じインクを吐出させるようにした場合、飛翔速度に差があると着弾位置ズレが生じてしまう。このため、各インクジェット式記録ヘッドからインク滴を吐出させるタイミングを調整することで、飛翔速度の差を低減するように着弾させることもできるが、インクジェット式記録ヘッドは複数列のノズル列が設けられており、異なるインクジェット式記録ヘッドの間で、一方のノズル列と他方のノズル列とで飛翔速度の差が低減するように調整するのは困難であり、両方のノズル列の飛翔速度の差を低減することはできない。
さらに、インク滴の着弾位置を調整するために、1つのインクジェット式記録ヘッドの各ノズル列からインク滴が吐出される吐出タイミングをずらすことも考えられるものの、1つのインクジェット式記録ヘッド内のノズル列での吐出タイミングを調整するのは困難であると共に高コストになってしまうという問題がある。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドユニットだけではなく、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドユニットにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、低コストで液滴の着弾位置精度を向上することができる液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を噴射するノズル開口が第1の方向に並設されたノズル列を前記第1の方向とは交差する第2の方向に並設された液体噴射ヘッドが、前記第2の方向に複数並設されており、前記液体噴射ヘッドの一方の前記ノズル列である第1ノズル列の前記ノズル開口から吐出される液滴の飛翔速度の平均値は、他方のノズル列である第2ノズル列の前記ノズル開口から吐出される液滴の飛翔速度の平均値よりも大きく、ヘッド群が2以上の前記液体噴射ヘッドで構成されており、各ヘッド群において、各液体噴射ヘッドの前記第1ノズル列の前記ノズル開口から第1液体を吐出させると共に前記液体噴射ヘッドの前記第2ノズル列の前記ノズル開口から第1液体とは異なる第2液体を吐出させることを特徴とする液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる態様では、大きな飛翔速度で液体が吐出されるノズル列同士から第1液体を吐出させると共に、小さな飛翔速度で液体が吐出されるノズル列同士から第2液体を吐出させることで、種類が異なる液体が吐出された飛翔速度の差を低減することができる。これにより、着弾位置ズレを抑制することができる。
ここで、前記ヘッド群において同一の液体を吐出する前記ノズル列は、前記第1の方向に伸びる基準線を基準として対象となる位置に配置されていることが好ましい。これによれば、液体噴射ヘッドユニットを第2の方向に往復移動させながら液体を吐出させても、往復移動の双方向で液体の着弾順番が同じ順番となるため、色差やスジ等の発生を抑制することができる。
また、前記ヘッド群を構成する一方の前記液体噴射ヘッドを他方の前記液体噴射ヘッドに対して第1の方向及び第2の方向の面内で180度回転させて配置されていることが好ましい。これによれば、同一規格の液体噴射ヘッドを180度回転するだけで、ヘッド群において同一の液体を吐出するノズル列を第1の方向に伸びる基準線を基準として対象となる位置に配置することができるため、コストを低減することができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドユニットを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、低コストで液体の着弾位置精度を向上した液体噴射装置を実現できる。
本発明の実施形態1に係る記録装置の概略斜視図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの概略斜視図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの平面図である。 本発明の実施形態1に係るヘッドユニットの概略斜視図である。 本発明の実施形態1に係るヘッドユニットの平面図である。 本発明の実施形態1に係るヘッドユニットの比較例の平面図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置の概略斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置であるインクジェット式記録装置Iは、複数のインクジェット式記録ヘッドを有するインクジェット式記録ヘッドユニット1(以降、ヘッドユニット1とも言う)を具備する。ヘッドユニット1はキャリッジ3に搭載され、ヘッドユニット1を搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動可能に設けられている。
また、キャリッジ軸5の一端部近傍には、駆動モーター6が設けられており、駆動モーター6の軸の先端部には外周に溝を有する第1のプーリー6aが設けられている。さらに、キャリッジ軸5の他端部近傍には、駆動モーター6の第1のプーリー6aに対応する第2のプーリー6bが回転可能に設けられており、これら第1のプーリー6aと第2のプーリー6bとの間には環状でゴム等の弾性部材からなるタイミングベルト7が掛けられている。
また、装置本体4には、インクが貯留されたタンクからなる貯留手段100が設けられており、貯留手段100からのインクは、キャリッジ3に搭載されたヘッドユニット1の各インクジェット式記録ヘッド10にチューブ101を介して供給される。なお、詳しくは後述するが、本実施形態のヘッドユニット1からは6種類のインクが吐出される。このため、貯留手段100は6種類のインクを貯留する。本実施形態では、ヘッドユニット1は、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(B)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンダ(LM)の6種類の色のインクを吐出する。
そして、駆動モーター6の駆動力がタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、ヘッドユニット1を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ3に沿ってプラテン8が設けられている。このプラテン8は図示しない紙送りモーターの駆動力により回転できるようになっており、給紙ローラーなどにより給紙された紙等の被噴射媒体(記録媒体)である記録シートSがプラテン8に巻き掛けられて搬送されるようになっている。
このようなインクジェット式記録装置Iでは、キャリッジ3がキャリッジ軸5の軸方向に沿って移動されると共に、ヘッドユニット1からインク滴が吐出されて記録シートSにインク滴が着弾する。なお、ヘッドユニット1からのインク滴の吐出は、キャリッジ3の一方向への移動時のみに行う方法と、キャリッジ3の両方向への移動時、すなわち、往路と復路との両方で行う方法とがある。本実施形態では、キャリッジ3の両方向への移動時にヘッドユニット1にインク滴を吐出させることで、高速印刷を実現できる。
ここで、このようなインクジェット式記録装置Iに搭載されるインクジェット式記録ヘッドユニット1について説明する。なお、図2は、本発明のインクジェット式記録ヘッドを示す概略斜視図であり、図3は、インクジェット式記録ヘッドの液体噴射面側の平面図であり、図4は、本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドユニットの概略斜視図であり、図5は、インクジェット式記録ヘッドユニットの液体噴射面側の平面図である。
図2及び図3に示すように、インクジェット式記録ヘッド10は、一方面に液体としてインク滴を吐出するノズル開口11が開口する液体噴射面12を具備する。本実施形態では、ノズル開口11が第1の方向Xに並設されたノズル列13が、第1の方向Xに直交する第2の方向Yに2列設けられている。そして、この2列のノズル列13の一方を第1ノズル列13A、他方を第2ノズル列13Bとしている。また、本実施形態では、液体噴射面12の第1の方向Xの端部側に基準マーク14を設けた。ここで、本実施形態のインクジェット式記録ヘッド10は、第1の方向X及び第2の方向Yの中心線を基準として線対称であるため、インクジェット式記録ヘッド10の液体噴射面12の面内方向での回転角度を説明するために基準マーク14を設けたものであり、実際のインクジェット式記録ヘッド10には設けられていなくてもよい。ただし、実際のインクジェット式記録ヘッド10は、一般的には小型化すると共に流路の取り回しを考慮した構成となっているため線対称になっていないことが多く、また、部材を組み立てる際に使用するアライメントマーク等が設けられているため線対称ではないことが多い。したがって、基準マーク14は、インクジェット式記録ヘッド10を構成する部品を位置決めする際に用いるアライメントマークや、複数のインクジェット式記録ヘッド10を保持部材20に位置決めする際に用いるアライメントマーク等であってもよく、また、基準マーク14以外にインクジェット式記録ヘッド10の外形形状等でインクジェット式記録ヘッド10の回転方向の位置を識別してもよい。もちろん、インクジェット式記録ヘッド10が第1の方向X及び第2の方向Yの中心線に対して線対称の場合には、インクジェット式記録ヘッド10の第1ノズル列13Aと第2ノズル列13Bとがどちらの方向に設けられているか判別するために、液体噴射面12やインクジェット式記録ヘッド10の側面等に基準マーク14を設ければよい。
このようにインクジェット式記録ヘッド10では、詳しくは後述するが、2つのノズル列13(第1ノズル列13A及び第2ノズル列13B)からは、異なる飛翔速度(平均値)でインク滴が吐出される。本実施形態では、第1ノズル列13Aのノズル開口11から吐出されるインク滴の飛翔速度(平均値)は、第2ノズル列13Bのノズル開口11から吐出されるインク滴の飛翔速度(平均値)よりも大きい。このような第1ノズル列13A及び第2ノズル列13Bのインクジェット式記録ヘッド10に対する配置は、本実施形態では全て同じ配置となっている。すなわち、全てのインクジェット式記録ヘッド10では、基準マーク14に対する第1ノズル列13Aと第2ノズル列13Bとの配置は同じ配置となっている。
また、インクジェット式記録ヘッド10の図示しない内部にはノズル開口11に連通する流路と、流路内のインクに圧力変化を生じさせる圧力発生手段等が設けられている。かかる圧力発生手段としては、例えば、電気機械変換機能を呈する圧電材料を有する圧電アクチュエーターの変形によって液体流路の容積を変化させて液体流路内のインクに圧力変化を生じさてノズル開口からインク滴を吐出させるものや、流路内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口からインク滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気力を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口からインク滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
さらに、インクジェット式記録ヘッド10の液体噴射面12とは反対面側には、第1ノズル列13Aに連通する第1導入口15Aと、第2ノズル列13Bに連通する第2導入口15Bと、が設けられている。すなわち、第1導入口15Aから導入されたインクは、図示しない内部の流路を介して第1ノズル列13Aの各ノズル開口11に供給される。また、第2導入口15Bから導入されたインクは、図示しない内部の流路を介して第2ノズル列13Bの各ノズル開口11に供給される。このため、第1ノズル列13Aのノズル開口11から特定のインク(液体)を吐出させるには、第1導入口15Aに吐出させたいインクを供給するように、供給させたいインクを貯留する貯留手段100と第1導入口15Aとをチューブ101で接続する。同様に、第2ノズル列13Bのノズル開口11から特定のインク(液体)を吐出させるには、第2導入口15Bに吐出させたいインクを供給するように、供給させたいインクを貯留する貯留手段100と第2導入口15Bとをチューブ101で接続する。
また、インクジェット式記録ヘッド10には、第1の方向Xの両端部側から外側に突出する一対のフランジ部16が設けられている。
このような構成のインクジェット式記録ヘッド10は、図4及び図5に示すように、複数、本実施形態では、6個のインクジェット式記録ヘッド10が、互いにノズル開口11の位置が相対的に位置決めされた状態で保持部材20に保持される。
保持部材20は、複数のインクジェット式記録ヘッド10、本実施形態では、6個のインクジェット式記録ヘッド10が共通して保持される部材であり、6個のインクジェット式記録ヘッド10が挿入される保持孔21が設けられた金属又は樹脂等の板状部材からなる。
保持部材20の保持孔21は、第1の方向Xの幅が、インクジェット式記録ヘッド10の液体噴射面12側の先端部よりも幅広で、且つフランジ部16よりも若干小さい幅を有する。また、保持孔21の第2の方向Yの幅は、本実施形態では、インクジェット式記録ヘッド10の第2の方向Yの幅を6個合わせた幅よりも若干大きい開口を有する。これにより、保持部材20の1つの保持孔21には、6個のインクジェット式記録ヘッド10の液体噴射面12側が挿入される。また、保持孔21にノズル開口11側が挿入されたインクジェット式記録ヘッド10は、フランジ部16が保持孔21の周縁部に当接されてねじ等の固定手段22によって固定される。
このように1つの保持部材20に固定される6個のインクジェット式記録ヘッド10は、ノズル開口11の位置が互いに位置合わせされた状態で固定される。
ここで、インクジェット式記録ヘッド10の第1ノズル列13Aのノズル開口11から吐出されるインク滴の飛翔速度(吐出速度とも言う)の平均値は、第2ノズル列13Bのノズル開口11から吐出されるインク滴の飛翔速度の平均値よりも大きい。なお、複数のインクジェット式記録ヘッド10は、同じ製造条件で製造された同じ規格のものを用いており、同じ製造条件で製造されたインクジェット式記録ヘッド10は、大きな飛翔速度でインク滴が吐出される第1ノズル列13Aと、小さな飛翔速度でインク滴が吐出される第2ノズル列13Bとの基準マーク14に対する位置は、全てのインクジェット式記録ヘッド10において同じ配置となるように形成される。
なお、インクジェット式記録ヘッド10を同じ製造条件で製造すると、インクジェット式記録ヘッド10を構成する各部品の寸法公差や、各部品の位置決め基準となる基準位置の位置などによってズレ量が一定方向になることから、2列のノズル列13から吐出されるインク滴の飛翔速度の平均値の傾向が常に同じ傾向、つまり、基準マーク14に対してノズル列13のどちらが大きな飛翔速度で吐出される第1ノズル列13Aとなるか決定されると考えられる。また、圧電アクチュエーター等の圧力発生手段をウェハー上に一体的に形成し、その後、ウェハーから1チップ毎に切り出した部品を組み合わせてインクジェット式記録ヘッド10とする場合などにおいては、圧力発生手段がウェハー上に形成される位置によって圧力発生手段の特性にばらつきが生じてしまう。これは、圧力発生手段を製造する装置のウェハー面内での加熱温度のばらつきや成膜する膜厚のばらつきなどによって生じると考えられる。このような製造時の特性ばらつきによっても、2列のノズル列13から吐出されるインク滴の飛翔速度の平均値の傾向が全て同じ傾向となると考えられる。ちなみに、インクジェット式記録ヘッド10を量産する場合、2列のノズル列13から吐出されるインク滴の飛翔速度の平均値の傾向が常に同じ傾向にならないということは、製造条件にばらつきが生じていると考えられるため、安定した品質でインクジェット式記録ヘッド10を製造できていないと言える。したがって、インクジェット式記録ヘッド10を量産する場合には、常に基準マーク14に対して一方のノズル列13から吐出されるインク滴の飛翔速度が大きくなるように製造することで、インクジェット式記録ヘッド10の品質を維持して歩留まりを向上している。
ここで、保持部材20に固定された6個のインクジェット式記録ヘッド10の配置について、6個のインクジェット式記録ヘッド10を第2の方向Yから順に第1ヘッド10A、第2ヘッド10B、第3ヘッド10C、第4ヘッド10D、第5ヘッド10E、第6ヘッド10Fと称し、図5を参照して説明する。また、図面上では第1ノズル列13Aを黒点で、第2ノズル列13Bを白点で示している。
保持部材20に保持されたインクジェット式記録ヘッド10は、インクジェット式記録ヘッド10が2つで対を成してヘッド群を構成している。
本実施形態のヘッド群の組み合わせは、第1ヘッド10A及び第6ヘッド10F、第2ヘッド10B及び第5ヘッド10E、第3ヘッド10C及び第4ヘッド10Dとなっている。すなわち、全てのヘッド群を構成する2つのインクジェット式記録ヘッド10は、第1の方向Xに伸びる基準線A−A′を同じ基準として、第2の方向Yに対称となる位置に配置されている。
このようにヘッド群は、2つのインクジェット式記録ヘッド10で構成されているため、各ヘッド群には、2つのインクジェット式記録ヘッド10によって飛翔速度が大きい第1ノズル列13Aが2列と飛翔速度が遅い第2ノズル列13Bが2列との合計4列のノズル列13が設けられている。
そして、ヘッド群を構成する2つのインクジェット式記録ヘッド10の2つの第1ノズル列13Aのノズル開口11からは同じ第1液体であるインクが吐出される。また、1つのヘッド群の2つの第2ノズル列13Bのノズル開口11からは同じ第2液体であるインクが吐出される。なお、第1液体と第2液体とは異なる液体であり、例えば、色が異なる液体や、顔料、染料などの色材が異なる液体、含まれる成分が異なる液体などが挙げられる。本実施形態では、第1液体と第2液体とは異なる色のインクを用いた。また、全てのヘッド群において同様に2つの第1ノズル列13Aのノズル開口11からは第1液体、2つの第2ノズル列13Bのノズル開口11からは第2液体が吐出されるが、本実施形態では、各ヘッド群の間での第1液体及び第2液体はそれぞれ同じ液体ではなく異なる種類の液体である。本実施形態では、例えば、第1ヘッド10A及び第6ヘッド10Fで構成されるヘッド群の第1液体をシアン(C)、第2液体をマゼンダ(M)とし、第2ヘッド10B及び第5ヘッド10Eで構成されるヘッド群の第1液体をイエロー(Y)、第2液体をブラック(B)とし、第3ヘッド10C及び第4ヘッド10Dで構成されるヘッド群の第1液体をライトシアン(LC)、第2液体をライトマゼンダ(LM)としている。
すなわち、本実施形態では、第1ヘッド10A及び第6ヘッド10Fで構成されるヘッド群の2つの第1ノズル列13Aからはシアン(C)が吐出され、2つの第2ノズル列13Bからはマゼンダ(M)が吐出される。
同様に、第2ヘッド10B及び第5ヘッド10Eで構成されるヘッド群の2つの第1ノズル列13Aからはイエロー(Y)が吐出され、2つの第2ノズル列13Bからはブラック(B)が吐出される。
さらに同様に、第3ヘッド10C及び第4ヘッド10Dで構成されるヘッド群の2つの第1ノズル列13Aからはライトシアン(LC)が吐出され、2つの第2ノズル列13Bからはライトマゼンダ(LM)が吐出される。
そして、本実施形態では、複数のヘッド群において、2つのインクジェット式記録ヘッド10の同一種のインク(液体)を吐出するノズル列13は、第1の方向Xに伸びる基準線A−A′を基準として第2の方向Yが線対称となる位置に設けられている。すなわち、1つのヘッド群を構成する2つのインクジェット式記録ヘッド10の第1ノズル列13Aは、第1の方向Xに伸びる基準線A−A′を基準として第2の方向Yが線対称となる位置に設けられている。また、1つのヘッド群を構成する2つのインクジェット式記録ヘッド10の第2ノズル列13Bは、第1の方向Xに伸びる基準線A−A′を基準として第2の方向Yが線対称となる位置に設けられている。なお、複数のヘッド群は全て同一の基準線A−A′を基準としている。
すなわち、第1ヘッド10Aから第6ヘッド10Fに向かうノズル列13から吐出されるインクの種類(色)の順番と、逆方向、つまり第6ヘッド10Fから第1ヘッド10Aに向かうノズル列13から吐出されるインクの種類(色)の順番とは、同じ順番となるように配置されている。本実施形態では、第1ヘッド10Aから第6ヘッド10Fに向かうノズル列13の配列は、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(B)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンダ(LM)、ライトマゼンダ(LM)、ライトシアン(LC)、ブラック(B)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)となっている。
そして、基準線A−A′の両側で、異なるインクを吐出するノズル列13の第2の方向Yの間隔は、基準線A−A′の両側で同じ間隔となるように配置されている。本実施形態では、各インクジェット式記録ヘッド10を第2の方向Yで同じ間隔で配置したため、第1ヘッド10Aの第2ノズル列13Bと第2ヘッド10Bの第1ノズル列13Aとの間隔と、第2ヘッド10Bの第2ノズル列13Bと第3ヘッド10Cの第1ノズル列13Aとの間隔と、第4ヘッド10Dの第1ノズル列13Aと第5ヘッド10Eの第2ノズル列13Bとの間隔と、第5ヘッド10Eの第1ノズル列13Aと第6ヘッド10Fの第2ノズル列13Bとの間隔とは、全て同じ間隔で設けられている。
このように、同じインクを吐出するノズル列を基準線A−A′を基準として第2の方向Yが線対称となるように配置、すなわち、第2の方向Yの両方向で吐出されるインクの種類の順番を同じ順番にするには、ヘッド群を構成する一方のインクジェット式記録ヘッド10に対して他方のインクジェット式記録ヘッド10を液体噴射面12の面内、すなわち、第1の方向X及び第2の方向Yの面内で180度回転させて配置すればよい。本実施形態では、第1ヘッド10A、第2ヘッド10B及び第3ヘッド10Cを第1ノズル列13Aと第2ノズル列13Bとが第2の方向Yにおいて同じ向きとなるように配置し、第1ヘッド10A等に対して第4ヘッド10D、第5ヘッド10E及び第6ヘッド10Fを液体噴射面12の面内で180度回転させて配置した。これにより、第4ヘッド10D、第5ヘッド10E及び第6ヘッド10Fの第1ノズル列13Aと第2ノズル列13Bとは、第2の方向Yにおいて同じ向きで配置されており、且つ第4ヘッド10D〜第6ヘッド10Fの第1ノズル列13Aと第2ノズル列13Bとは、第1ヘッド10A〜第3ヘッド10Cに対して第2の方向Yにおいて反対向きとなるように配置されている。このようにインクジェット式記録ヘッド10を配置することで、本実施形態では、同じインク(液体)を吐出するノズル列は基準線A−A′を基準として第2の方向Yが線対称となるように配置される。
また、同じ色のインクを吐出する2つのノズル列13は、第1の方向Xがノズル開口11のピッチの半ピッチズレた位置に配置されている。つまり、例えば、第1ヘッド10Aの第1ノズル列13Aに対して、第6ヘッド10Fの第1ノズル列13Aは、第1の方向Xに互いに隣り合うノズル開口11の間隔(ピッチ)の半分の間隔(半ピッチ)だけズレた位置に配置されている。これにより、キャリッジ3を主走査方向(第2の方向Y)に1回移動しただけで、同じ色のインクを2倍の解像度で記録シートSに着弾させることができ、高速での高解像度印刷が実現できる。
このように、異なるインクジェット式記録ヘッド10間で、大きい飛翔速度でインク滴が吐出される第1ノズル列13A同士から同じインクを吐出させ、小さい飛翔速度でインク滴が吐出される第2ノズル列13B同士から同じインクを吐出させることで、異なるインクジェット式記録ヘッド10から同じインクを吐出させた際に、同じインクの飛翔速度の差を低減して、着弾位置ズレを抑制することができる。
ちなみに、図6に示すように、インクジェット式記録ヘッド10を回転させずに、同じ向きで配置したヘッドユニットの場合、第1ヘッド10Aから第6ヘッド10Fまで、第1ノズル列13Aと第2ノズル列13Bとが交互に繰り返し配置される。このため、このようなヘッドユニットの基準線A−A′を基準として対称となるノズル列13から同じインク(液体)を吐出させようとすると、第1ヘッド10Aの第1ノズル列13Aと第6ヘッド10Fの第2ノズル列13Bとから同じインクが吐出される。もちろん、他のノズル列13においても同様に、同じインクが第1ノズル列13Aと第2ノズル列13Bとから吐出される。そして、上述したように、1つのインクジェット式記録ヘッド10に設けられた2つのノズル列13(第1ノズル列13A及び第2ノズル列13B)から吐出されるインク滴の飛翔速度(平均値)は異なるため、大きい飛翔速度でインク滴が吐出される第1ノズル列13Aと、小さい飛翔速度でインク滴が吐出される第2ノズル列13Bとから同じインクを吐出させると、インク滴が着弾する記録シートSへの着弾位置がズレてしまう。
また、本実施形態では、図5に示すように、同じ色を吐出する2つのノズル列13を基準線A−A′を基準として第2の方向Yが線対称となる位置に設けることで、第2の方向Yの両方向で吐出されるインクの種類の順番を同じ順番となるようにした。これにより、ヘッドユニット1をインクジェット式記録装置Iに搭載した際に、キャリッジ3の往路及び復路の両方でインク滴を吐出させたとしても、各ノズル列13から移動方向に拘わらず同じ順番でインク滴を吐出させることができる。すなわち、ヘッドユニット1を第1ヘッド10A側から第6ヘッド10F側に向かって移動させた場合には(往路)、第6ヘッド10Fの第1ノズル列13Aから第1ヘッドの第1ノズル列13Aまで順番にインクを吐出する。そして、ヘッドユニット1を第6ヘッド10F側から第1ヘッド10A側に向かって移動させた場合には(復路)、第1ヘッド10Aの第1ノズル列13Aから第6ヘッド10Fの第1ノズル列13Aまで順番にインクを吐出する。このとき、第1ヘッド10Aから第6ヘッド10Fに向かうノズル列13の並びと、第6ヘッド10Fから第1ヘッド10Aに向かうノズル列13の並びとは、インクの種類で見ると同じ並びとなっているため、往路及び復路において同じノズル列13(インク種類)の順番でインク滴を吐出させることで、異なるインクを重ねる順番が同じになる。したがって、往路及び復路の両方向において、各色のインクが記録シートSに染みこむ量(滲み量)や、各色のインクの乾燥時間の差などが同じ条件となり、往路及び復路の両方において色差を低減することができる。これにより、印刷品質を向上することができる。
ちなみに、同じ種類(色)のインクを吐出するノズル列13を基準線A−A′を基準として第2の方向Yが対称とならないように配置した場合には、第2の方向Yの両方向の移動で吐出されるインクの種類の順番が違う順番となる。すなわち、記録シートSの特定の位置に複数の色のインク滴を重ねて着弾させる場合、ヘッドユニット1を第2の方向Yに移動させる往路で着弾させる色の順番と、復路でのインク滴を着弾させる色の順番とが違う順番となってしまう。そして、インク滴は記録シートSに着弾してからの時間によって色の染み込み量(滲み量)や乾燥する量が変わるため、往路と復路とで色差が生じてしまう。
なお、各インクジェット式記録ヘッド10において、インク滴の飛翔速度の性能は異なる。これは、例えば、圧電アクチュエーター等の圧力発生手段をウェハー上に一体的に形成し、その後、ウェハーから1チップ毎に切り出した部品を組み合わせてインクジェット式記録ヘッド10とする場合などにおいては、圧力発生手段がウェハー上に形成される位置によって圧力発生手段の特性にばらつきが生じてしまうからである。すなわち、インクジェット式記録ヘッド10の2つのノズル列13から吐出されるインク滴の飛翔速度のばらつきは、製造条件が同じインクジェット式記録ヘッド10において同じ傾向となり、一方の第1ノズル列13Aから吐出されるインク滴の飛翔速度は大きく、他方の第2ノズル列13Bから吐出されるインク滴の飛翔速度は小さくなるが、複数のインクジェット式記録ヘッド10において、同じ第1ノズル列13Aであっても、圧電特性のばらつきや位置決め時のズレなどの要因によって同じ第1ノズル列13Aから吐出されるインク滴の飛翔速度にばらつきが生じてしまう。このため、各インクジェット式記録ヘッド10の性能、すなわち、2つのノズル列13の全てのノズル開口11から吐出されるインク滴の飛翔速度の平均値に基づいて、各インクジェット式記録ヘッド10からインク滴を吐出する吐出タイミングを補正することで、複数のインクジェット式記録ヘッド10の間での飛翔速度の差を低減することができ、異なる種類のインクの着弾位置ズレも抑制することができる。
すなわち、図6に示す構成において、第1ヘッド10Aの平均飛翔速度が、第6ヘッド10Fの平均飛翔速度よりも大きい場合、第1ヘッド10Aの第1ノズル列13Aと第6ヘッド10Fの第2ノズル列13Bとの飛翔速度の差を低減するために、第6ヘッド10Fから吐出されるインク滴の吐出タイミングを飛翔速度が大きくなる方向にずらすと、第6ヘッド10Fの第1ノズル列13Aから吐出される吐出タイミングも同時に飛翔速度が大きくなる方向にズレる。このため、第1ヘッド10Aの第2ノズル列13Bから吐出される飛翔速度の小さなインク滴と、第6ヘッド10Fの元から飛翔速度が大きい第1ノズル列13Aからさらに飛翔速度が大きくなる方向に吐出タイミングをずらして吐出させたインク滴との実質的な飛翔速度の差がさらに大きくなり、着弾位置がさらに大きくズレてしまうことになる。
これに対して、本実施形態の図5に示す構成において、第1ヘッド10Aの平均飛翔速度が第6ヘッド10Fの平均飛翔速度よりも大きい場合、第1ヘッド10Aの第1ノズル列13Aと第6ヘッド10Fの第1ノズル列13Aとの飛翔速度の差を低減するために第6ヘッド10Fから吐出される吐出タイミングをずらすと、第1ヘッド10Aの第2ノズル列13Bと第6ヘッド10Fの第2ノズル列13Bとから吐出されるインク滴の飛翔速度の差も同様に低減された場合と同じように着弾する。
したがって、本実施形態では、同じインクを飛翔速度の大きいノズル列13同士と、飛翔速度の小さいノズル列13同士とから吐出させる構成とすることで、複数のインクジェット式記録ヘッド10の飛翔速度に性能差が生じたとしても、各インクジェット式記録ヘッド10からインク滴を吐出させるタイミングを調整することで、同じインクを吐出するノズル列13から吐出されるインク滴の飛翔速度を揃えると共に、異なるインクを吐出するノズル列13から全てのインク滴の飛翔速度の差を低減して着弾位置ズレを低減することができる。
また、1つのインクジェット式記録ヘッド10の2つのノズル列13において、各ノズル列13からインク滴を吐出する吐出タイミングをずらすことで、着弾位置ズレを抑制することも考えられる。しかしながら、1つのインクジェット式記録ヘッド10の2つのノズル列13からインク滴を吐出するタイミングをずらすには、インク滴の飛翔速度の測定を行って高精度に調整しなくてはならず、また、吐出タイミングを調整するためには、制御信号や駆動ICなどの構成を変更しなくてはならないため、煩雑であると共に高コストになってしまう。ちなみに、上述したように、インクジェット式記録ヘッド10毎に吐出タイミングをずらすのは、インクジェット式記録ヘッド10の2つのノズル列13からインク滴を吐出する吐出タイミングをずらす場合に比べて、部品点数を変更することなく制御のみで可能なため、容易に且つ安価に行うことができる。また、本実施形態では、上述したように、所定のインクジェット式記録ヘッド10を液体噴射面12の面内方向で180度回転させと共に、貯留手段100とインクジェット式記録ヘッド10との接続を変更するという簡便な方法で同じ色のインク滴の飛翔速度及び異なる色のインク滴の飛翔速度の差を低減することができるため、低コストで着弾位置ズレを低減することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1では、同一規格及び同一製造条件の複数のインクジェット式記録ヘッド10を用いて、特定のインクジェット式記録ヘッド10を液体噴射面12の面方向で回転させることで、大きな飛翔速度でインク滴が吐出されるノズル列13同士から及び小さな飛翔速度でインク滴が吐出されるノズル列13同士から同じインクを吐出させるようにしたが、特にこれに限定されるものではない。例えば、基準マーク14に対する第1ノズル列13Aと第2ノズル列13Bの位置が異なる2種類のインクジェット式記録ヘッドを製造し、これら2種類のインクジェット式記録ヘッドを上述した実施形態1と同様のノズル列13の配置となるように保持部材20に固定するようにしてもよい。ただし、第1ノズル列13Aと第2ノズル列13Bの位置が異なる2種類のインクジェット式記録ヘッドを製造するには、製造条件を変更しなくてはならず、高コストになってしまう。また、2種類のインクジェット式記録ヘッドは、製造後の製品管理も煩雑であり、且つヘッドユニット1の組み立て間違いが発生し易い。したがって、上述した実施形態1のように同一規格及び同一製造条件で製造されたインクジェット式記録ヘッド10を用いることで、量産が可能であり、組み立て工程及び製品管理を簡略化してコストを低減することができる。
また、上述した実施形態1では、1つのヘッドユニット1に6個のインクジェット式記録ヘッド10を用いたが、インクジェット式記録ヘッド10が2以上設けられたヘッドユニットであれば、インクジェット式記録ヘッド10の数は特に限定されるものではない。
さらに、上述した実施形態1では、6個のインクジェット式記録ヘッド10を有するヘッド群を例示したが、ヘッド群を構成するインクジェット式記録ヘッド10の数は特にこれに限定されず、2以上であればよい。ただし、ヘッド群が3個のインクジェット式記録ヘッド10で構成された場合、ヘッド群の同じ種類の液体を吐出するノズル列13を基準線A−A′を基準として第2の方向Yに線対称となるように配置することはできない。ちなみに、ヘッド群が3つのインクジェット式記録ヘッド10で構成される場合には、各インクジェット式記録ヘッド10は、第1の方向Xにノズル開口11のピッチの1/3ずらした位置に配置すれば、1つのインクジェット式記録ヘッド10の3倍の解像度で印刷を行うことができる。また、4個のインクジェット式記録ヘッド10でヘッド群を構成するということは、実際には、2個のインクジェット式記録ヘッド10で構成されるヘッド群を2個設けたのと同じことになるため、上述した実施形態1と同様に、ヘッド群の同じ種類の液体を吐出するノズル列13を基準線A−A′を基準として第2の方向Yに線対称となるように配置することができる。
さらに、上述した実施形態1では、ヘッド群の同じ種類の液体を吐出するノズル列13を基準線A−A′を基準として第2の方向Yに線対称となるように配置することで、キャリッジ3の双方向の移動時にインク滴を吐出させても色差等が発生しない高速印刷を実現できるが、特にこれに限定されず、キャリッジ3が一方向の移動時のみにインク滴を吐出させるようにすれば、ヘッド群の同じ種類の液体を吐出するノズル列13が基準線A−A′を基準として第2の方向Yに線対称となるように配置されていなくてもよい。すなわち、第1ヘッド10Aに対して第4ヘッド10D〜第6ヘッド10Fを180度回転しなくても、貯留手段100と第1導入口15A及び第2導入口15Bの接続を調整するだけでもよい。
なお、上記実施の形態においては、液体噴射ヘッドを有する液体噴射ヘッドユニットの一例としてインクジェット式記録ヘッドを具備するインクジェット式記録ヘッドユニットを、また液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置を挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッドを具備する液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドを具備する液体噴射ヘッドユニットや液体噴射装置にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられ、かかる液体噴射ヘッドを具備する液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置に本発明を適用することができる。
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 1 インクジェット式記録ヘッドユニット(液体噴射ヘッドユニット)、 10 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 10A〜10F 第1ヘッド〜第6ヘッド、 11 ノズル開口、 12 液体噴射面、 13 ノズル列、 13A 第1ノズル列、 13B 第2ノズル列、 20 保持部材

Claims (4)

  1. 液体を噴射するノズル開口が第1の方向に並設されたノズル列を前記第1の方向とは交差する第2の方向に並設された液体噴射ヘッドが、前記第2の方向に複数並設されており、
    前記液体噴射ヘッドの一方の前記ノズル列である第1ノズル列の前記ノズル開口から吐出される液滴の飛翔速度の平均値は、他方のノズル列である第2ノズル列の前記ノズル開口から吐出される液滴の飛翔速度の平均値よりも大きく、
    ヘッド群が2以上の前記液体噴射ヘッドで構成されており、
    各ヘッド群において、各液体噴射ヘッドの前記第1ノズル列の前記ノズル開口から第1液体を吐出させると共に前記液体噴射ヘッドの前記第2ノズル列の前記ノズル開口から第1液体とは異なる第2液体を吐出させることを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  2. 前記ヘッド群において同一の液体を吐出する前記ノズル列は、前記第1の方向に伸びる基準線を基準として対象となる位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッドユニット。
  3. 前記ヘッド群を構成する一方の前記液体噴射ヘッドを他方の前記液体噴射ヘッドに対して第1の方向及び第2の方向の面内で180度回転させて配置されていることを特徴とする請求項2記載の液体噴射ヘッドユニット。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニットを具備することを特徴とする液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104593871A (zh) * 2015-02-02 2015-05-06 上海理工大学 线阵组合喷头动态制备生物芯片的方法及装置

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