JP2013255323A - 回転電機 - Google Patents

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雅寛 堀
Mamoru Kimura
守 木村
Takayuki Koyama
貴之 小山
Shigeki Nakae
茂樹 中江
Motonobu Iizuka
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Abstract

【課題】
特別な製作工程を必要とすることなく、簡単な構成でボルト穴による渦電流の流路が阻害されることを防止し、始動特性の改善が図れること。
【解決手段】
本発明の回転電機は、上記課題を解決するために、固定子鉄心に設けられた複数個のスロット内に電機子巻線が施された固定子と、該固定子と所定間隙をもって対向配置され、塊状鉄心で形成された磁極胴部と磁極頭部から成り、前記磁極胴部に界磁巻線が巻かれ、かつ、前記磁極頭部と磁極胴部が、該磁極頭部に設けられている複数のボルト穴にそれぞれボルトを挿入することで固定されている回転子とを備え、前記複数のボルト穴が、前記磁極頭部の中央部に集約して配置されていることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は回転電機に係り、例えば、天然ガスプラントのコンプレッサ等に用いられる大容量の巻線形同期電動機の如く、磁極頭部と磁極胴部がボルトで固定されているものに好適な回転電機に関する。
近年、プラントの高効率化のため、従来のガスタービン駆動のコンプレッサから電動駆動のコンプレッサの適応が進められている。この電動駆動のコンプレッサに用いられる電動機は、正弦波駆動方式とインバータ駆動方式の2方式がある。
インバータ駆動方式の場合は、電源周波数と電圧を任意に変化させることが可能であるため、回転数を徐々に増加させながら定格回転数まで運転することが可能である。しかし、正弦波駆動方式では、電源周波数が一定であるため、上記方法を用いることができず、直接、定格回転数の運転を行う電源直入れ方式となる。
そこで、回転子が塊状鉄心である場合は、電源直入れ方式によって塊状鉄心に渦電流を発生させ、その渦電流により発生するトルクを用いて始動する方法を採用している。
また、回転子が塊状鉄心の電動機は、磁極胴部と磁極頭部を別々に製作し、両者をボルトにより固定することが行われている。この磁極胴部と磁極頭部を固定するボルトを配置するためには、磁極頭部を加工し、ボルト穴を設ける必要がある。その磁極頭部に設けられたボルト穴の配置を図1に示す。
図1に示す如く、塊状鉄心の磁極胴部1と磁極頭部2をボルトで固定するために、磁極頭部2に複数のボルト穴2Aが形成されるが、この複数のボルト穴2Aは、磁極胴部1の外周に沿うように形成されている。
このような磁極頭部2に形成されたボルト穴2Aにおける渦電流の流路の一例を、図2に示す。図2は、磁束Fが紙面の表側から裏側に向かって、磁極頭部2に鎖交した場合を示している。
図2から明らかなように、磁極頭部2の軸方向端部では、矢印で示す渦電流の流路Rに、ボルト穴2Aが位置している。
このため、磁極頭部2の軸方向端部では、ボルト穴2Aにより渦電流の流路Rが阻害され、電気抵抗率が増加するため、渦電流が減少してしまう。よって、始動時の渦電流によるトルクが低下し、加速することができなくなる場合がある。
このようなことから、渦電流によるトルクを増加させる従来技術として、特許文献1がある。
この特許文献1では、磁極頭部を製作するにあたって、導電率と透磁率が異なる材料を連続的に並べて熱処理炉に入れ、所定の温度に加熱した後、鍛造によって一体化し、これにより、磁極頭部の軸方向端部の電気抵抗率を改善して渦電流を増加し、渦電流によるトルクの向上を図っている。
特開平7-75267号公報
しかしながら、特許文献1では、磁極頭部に異なる材料を用いているため、製作コストの増大が懸念されことは勿論、導電率と透磁率が異なる材料を連続的に並べて熱処理炉に入れ、所定の温度に加熱した後、鍛造によって一体化するため、製作工程が煩雑なものとなっていた。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、特別な製作工程を必要とすることなく、簡単な構成でボルト穴による渦電流の流路が阻害されることを防止し、始動特性の改善が図れる回転電機を提供することにある。
本発明の回転電機は、上記目的を達成するために、固定子鉄心に設けられた複数個のスロット内に電機子巻線が施された固定子と、該固定子と所定間隙をもって対向配置され、塊状鉄心で形成された磁極胴部と磁極頭部から成り、前記磁極胴部に界磁巻線が巻かれ、かつ、前記磁極頭部と磁極胴部が、該磁極頭部に設けられている複数のボルト穴にそれぞれボルトを挿入することで固定されている回転子とを備え、前記複数のボルト穴が、前記磁極頭部の中央部に集約して配置されているか、
或いは、前記複数のボルト穴が、前記磁極頭部の軸方向端部及び周方向端部を除く部分に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、特別な製作工程を必要とすることなく、簡単な構成でボルト穴による渦電流の流路が阻害されることを防止し、始動特性の改善が図れる回転電機を得ることができる。
従来の回転電機におけるボルト穴の配置の例を示す回転子1極分の斜視図である。 図1における磁極頭部の渦電流の流路の一例を示す回転子1極分の平面図である。 本発明の回転電機の実施例1を示す径方向断面図である。 図3に採用される回転子の磁極胴部と磁極頭部をボルトで固定した状態を示す軸方向断面図である。 図3に採用される回転子におけるボルト穴の配置の例を示す回転子1極分の斜視図である。 図5における磁極頭部の渦電流の流路の一例を示す回転子1極分の平面図である。 周方向に隣接するボルト穴の周方向間隔をW2、ボルト穴と磁極頭部の周方向端部との最短距離をW1としたときのW1/W2と渦電流によるトルクとの関係を示す特性図である。 図7において、周方向に隣接するボルト穴の間隔が狭い(W1/W2が大きい)場合の磁極頭部の渦電流の流路を示す回転子1極分の平面図である。 図7において、周方向に隣接するボルト穴の間隔が広い(W1/W2が小さい)場合の磁極頭部の渦電流の流路を示す回転子1極分の平面図である。 本発明の回転電機の実施例2に採用される回転子の1極分を、界磁巻線を省略して示す側面図である。 本発明の回転電機の実施例3に採用される回転子の1極分を、界磁巻線を省略して示す側面図である。 本発明の回転電機の実施例4に採用される回転子におけるボルト穴の配置の例を示す回転子1極分の斜視図である。 本発明の回転電機の実施例5に採用される回転子におけるボルト穴の配置の例を示す回転子1極分の斜視図である。 本発明の回転電機をコンプレッサシステムに適用した実施例6を示す図である。 本発明の回転電機を天然ガスプラントに適用した実施例7を示す図である。
以下、図示した実施例に基づいて本発明の回転電機を説明する。尚、符号は、従来と同一のものは同符号を使用すると共に、各図において同一部分は、同符号を付与する。
図3は、本発明の回転電機の実施例1である巻線型同期電動機を示す。該図に示す如く、本実施例の巻線型同期電動機は、回転子3と固定子4とから構成されている。
回転子3は、塊状鉄心で製造された磁極胴部1と磁極頭部2により形成され、磁極胴部1には界磁巻線5が巻回され、磁極胴部1の内周側には、回転軸7が取り付けられている。
一方、固定子4は、回転子3と所定間隙をもって対向配置され、複数枚の電磁鋼板を積み重ね製造された固定子鉄心8に、電機子巻線9が巻回されて形成されている。
上述の回転子3を形成する際には、磁極胴部1と磁極頭部2は、それぞれ個別に製作され、磁極胴部1に界磁巻線5を巻回した後、この界磁巻線5が装着された磁極胴部1に、磁極頭部2がボルトで固定される。
図4に、磁極胴部1に磁極頭部2がボルトで固定された状態を示す。図4に示すように、磁極胴部1と磁極頭部2は、複数のボルト10によって固定されるため、磁極頭部2には、複数のボルト穴2Aが設けられている。
図5は、本実施例に採用される回転子3におけるボルト穴2Aの配置の例を示し、回転子3の1極分の斜視図である。
該図に示す如く、本実施例では、複数のボルト穴2Aが、磁極頭部2の中央部に、周方向に2列以上(本実施例では3列)、軸方向に2列以上(本実施例では10列)集約して配置され、周方向に隣接する複数のボルト穴2Aの周方向間隔及び軸方向に隣接する複数のボルト穴2Aの軸方向間隔を一定にしている。
言い換えると、複数のボルト穴2Aが、磁極頭部2の軸方向及び周方向端部を除く部分に、周方向に2列以上(本実施例では3列)、軸方向に2列以上(本実施例では10列)配置され、周方向に隣接する複数のボルト穴2Aの周方向間隔及び軸方向に隣接する複数のボルト穴2Aの軸方向間隔を一定にしていることでもある。
この場合の磁極頭部2の軸方向端部と軸方向外側に位置するボルト穴2Aとの距離L2は、磁極頭部2の軸方向全長L1の1割程度が望ましい。
図6を用いて、本実施例における効果を説明する。図6は、図5における磁極頭部2の渦電流の流路の一例を示すものであり、磁極頭部2に磁束Fが紙面の表側から裏側に鎖交した場合に発生する渦電流の流路Rを示している。
図2に示した従来のボルト穴2Aの配置では、磁極頭部2の軸方向端部の渦電流の流路Rに、ボルト穴2Aが位置していたが、図6の如く、本実施例では、磁極頭部2の軸方向及び周方向端部のいずれにおいても、渦電流の流路上にボルト穴2Aが位置していない。
このような構成の本実施例では、従来のボルト穴2Aの配置に比べ、磁極頭部2の流路の電気抵抗率が低下し、渦電流が増加する。この結果、渦電流によるトルクが増加するので、特別な製作工程を必要とすることなく、簡単な構成でボルト穴による渦電流の流路が阻害されることを防止し、始動特性の改善が図れる。
表1に、従来のボルト穴配置と、実施例1の渦電流によるトルクの比較を示す。なお、表1は、従来のボルト穴配置における渦電流によるトルクを1.00として、これと比較している。
Figure 2013255323
表1から、実施例1のボルト配置により、渦電流によるトルクが、従来のボルト配置に比べ5%改善されているが確認できる。
この渦電流によるトルクが5%改善されたことにより、上述した本実施例による効果は勿論、大きな負荷が接続されていた場合でも、スムーズに始動ができ、始動時間が短縮できる。また、始動時は、回転子3の損失が大きいため、回転子3の温度上昇による回転子鉄心(磁極胴部1、磁極頭部2)の焼損や界磁巻線5の絶縁破壊が問題になるが、始動時間を短縮できれば、そのリスクを低減できる。
なお、図5及び図6に示した本実施例では、ボルト穴2Aを周方向に3列、軸方向に10列配置しているが、ボルト10に加わる遠心力やボルト10の強度に合わせ、適宜本数を選択してもよい。また、この場合、隣り合うボルト穴2Aの周方向間隔や軸方向間隔は一定とすることが望ましい。これにより、ボルト10に加わる応力を均一化できる。
次に、図5に示す如く、周方向に隣接するボルト穴2Aの周方向間隔をW2、ボルト穴2Aと磁極頭部2の周方向端部との最短距離W1とした場合のW1/W2に対する渦電流によるトルクを、図7を用いて説明する。
図7は、上述したW1/W2と渦電流によるトルクとの関係を示す特性図である。なお、図7は、従来のボルト穴2Aの配置による渦電流によるトルクにより規格化している。図7から、W1/W2=2付近で始動トルクが最大となることがわかる。
この理由を、図8及び図9に示す磁極頭部2の渦電流の流路の経路図を用いて説明する。
図8から明らかなように、W1/W2が大きい場合、即ち、磁極頭部2の周方向に隣接するボルト穴2Aの間隔が狭い場合は、磁束Fが通る鉄心部分(W2)が狭くなり鉄心量が少なくなるため、ボルト穴2Aが磁気抵抗となり、鎖交する磁束Fが低下する。その際、渦電流が低下し、渦電流によるトルクが低下する。
また、図9から明らかなように、W1/W2が小さい場合、即ち、磁極頭部2の周方向に隣接するボルト穴2Aの間隔が広い場合は、渦電流の流路Rにボルト穴2Aが位置するため、渦電流の流路Rの電気抵抗率が増加し、渦電流が低下する。
以上のことから、渦電流によるトルクが最大となる最適なW1/W2が存在すると言える。即ち、図7から、従来のボルト穴2Aの配置に比べ、渦電流によるトルクが向上(1以上)するためには、0.5<W1/W2<14であることが理解され、W1/W2は、この範囲内であることが望ましいと言える。
図10に、本発明の回転電機の実施例2に採用される回転子の1極分を、界磁巻線を省略して示す。
該図に示す本実施例では、図10に示すように、磁極頭部2が、磁極胴部1の軸方向端部より両端にlだけ長く形成されている。この磁極胴部1の軸方向端部より両端に長い距離lは、磁極頭部2全長の1割程度突出している長さである。その理由は、磁極頭部2が長すぎると強度が問題となり、短すぎると界磁巻線が飛び出す恐れがあるから、磁極頭部2全長の1割程度が望ましい。
このような本実施例によれば、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、回転時の遠心力により界磁巻線の軸方向端部が飛び出すことを防ぐことができる。
図11に、本発明の回転電機の実施例3に採用される回転子の1極分を、界磁巻線を省略して示す。
該図に示す本実施例は、実施例2の構成を一部改良したもので、図11に示すように、磁極頭部2の軸方向長さが、対向して配置されている固定子鉄心に近づくにつれ徐々に短くなり、磁極頭部2の径方向端部における軸方向長さが磁極胴部1の軸方法長さと一致する磁極頭部2としたものである。
このような本実施例によれば、実施例2と同様な効果が得られることは勿論、磁極頭部2と固定子鉄心に鎖交する磁束を有効に使用できる。
図12に、本発明の回転電機の実施例4に採用される回転子の1極分を示す。
上述した実施例2及び3のように、磁極胴部1より軸方向長さの長い磁極頭部2を用いた場合、遠心力により磁極頭部2の軸方向端部が撓む恐れがあり、磁極頭部2の軸方向端部が撓むと軸方法端部側に配置されたボルトの応力が大きくなる。
そのため、本実施例では、図12に示すように、磁極頭部2の軸方向端部側のボルト穴2Aの間隔を狭くして密とし、軸方向中央部のボルト穴2Aの間隔を広くして粗としたものである。即ち、隣り合うボルト穴2Aの軸方向中央部の軸方向間隔が、軸方向端部の軸方向間隔より長く形成されている。
このような本実施例によれば、実施例3と同様な効果が得られることは勿論、磁極頭部2の軸方向端部が撓むことがなくなり、軸方法端部側に配置されたボルトの応力が大きくなることを防ぐことができる。
図13に、本発明の回転電機の実施例5に採用される回転子の1極分を示す。
該図に示す本実施例では、磁極頭部2に形成されている全てのボルト穴2Aを取り囲む溝11を設けたものである。
この溝11を設けることで、実施例3と同様な効果が得られることは勿論、渦電流の流路Rが溝11の外側となるため、渦電流の流路Rにボルト穴2Aが形成されることをより防ぐことができる。
表2に、実施例5の溝11を配置した場合の渦電流によるトルクを示す。なお、表1は、従来のボルト穴2Aの配置における渦電流によるトルクを1.00として、これと比較している。
Figure 2013255323
表2から、実施例5のように、磁極頭部2に形成されている全てのボルト穴2Aを取り囲む溝11を設けることで、渦電流によるトルクが増加していることを確認できる。
尚、上述した実施例1乃至5において、ボルト穴2Aに埋め込まれているボルト10を、溶接や座金によって固定することで、ボルト10の緩みや外れを防止でき、長期信頼性を向上できる。
図14に、上述した本発明の回転電機をコンプレッサシステムに適応した例を示す。
該図に示す如く、コンプレッサシステムは、正弦波電源12により駆動された回転電機14を用いてコンプレッサ13を運転するものであるが、本実施例では、回転電機14を、上述した実施例1乃至5のいずれかで説明した回転電機を用いたものである。
上述した本実施例の回転電機は、いずれも始動特性に優れるため、コンプレッサシステムの安定した起動が可能となる。
図15に、上述した本発明の回転電機を天然ガスプラントに適応した例を示す。
該図に示す如く、天然ガスプラントは、採取装置15により採取された天然ガスが、パイプライン16、ファン17、重質分除去装置18、液化装置19を通りタンク20に蓄えられ、その後、ポンプ21により汲み上げられ、輸送されるものである。
本実施例では、パイプライン16、重質分除去装置18、液化装置19に、実施例6で説明した実施例1乃至5のいずれかの回転電機を用いたコンプレッサシステムが適用されている。
本実施例では、天然ガスプラントを挙げているが、石油プラント等でも十分適用が可能である。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成を置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…磁極胴部、2…磁極頭部、2A…ボルト穴、3…回転子、4…固定子、5…界磁巻線、7…回転軸、8…固定子鉄心、9…電機子巻線、10…ボルト、11…溝、12…正弦波電源、13…コンプレッサ、14…回転電機、15…採取装置、16…パイプライン、17…ファン、18…重質分除去装置、19…液化装置、20…タンク、21…ポンプ、F…磁束、R…渦電流の流路。

Claims (14)

  1. 固定子鉄心に設けられた複数個のスロット内に電機子巻線が施された固定子と、該固定子と所定間隙をもって対向配置され、塊状鉄心で形成された磁極胴部と磁極頭部から成り、前記磁極胴部に界磁巻線が巻かれ、かつ、前記磁極頭部と磁極胴部が、該磁極頭部に設けられている複数のボルト穴にそれぞれボルトを挿入することで固定されている回転子とを備え、
    前記複数のボルト穴が、前記磁極頭部の中央部に集約して配置されていることを特徴とする回転電機。
  2. 固定子鉄心に設けられた複数個のスロット内に電機子巻線が施された固定子と、該固定子と所定間隙をもって対向配置され、塊状鉄心で形成された磁極胴部と磁極頭部から成り、前記磁極胴部に界磁巻線が巻かれ、かつ、前記磁極頭部と磁極胴部が、該磁極頭部に設けられている複数のボルト穴にそれぞれボルトを挿入することで固定されている回転子とを備え、
    前記複数のボルト穴が、前記磁極頭部の軸方向端部及び周方向端部を除く部分に配置されていることを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1又は2に記載の回転電機において、
    前記ボルト穴が、前記磁極頭部の周方向に2列以上配置されたことを特徴とする回転電機。
  4. 請求項3に記載の回転電機において、
    前記磁極頭部の周方向に隣接する前記ボルト穴の周方向間隔を一定としたことを特徴とする回転電機。
  5. 請求項4に記載の回転電機において、
    前記磁極頭部の周方向に隣接する前記ボルト穴の間の周方向間隔をW2、前記ボルト穴と前記磁極頭部の周方向端部の最短距離をW1とした時、W1/W2が0.5<W1/W2<14であることを特徴とする回転電機。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回転電機において、
    前記ボルト穴が、前記磁極頭部の軸方向に2列以上配置されていることを特徴とする回転電機。
  7. 請求項6に記載の回転電機において、
    前記磁極頭部の軸方向に隣接する前記ボルト穴の軸方向間隔を一定としたことを特徴とする回転電機。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の回転電機において、
    前記磁極頭部の軸方向長さが、前記磁極胴部の軸方向長さより長いことを特徴とする回転電機。
  9. 請求項8に記載の回転電機において、
    前記磁極頭部の軸方向長さが、前記固定子に近づくにつれ徐々に短くなり、前記磁極頭部の径方向端部の軸方向長さが前記磁極胴部の軸方方向長さと一致していることを特徴とする回転電機。
  10. 請求項8又は9に記載の回転電機において、
    隣り合う前記ボルト穴の軸方向中央部の軸方向間隔が、軸方向端部の軸方向間隔より長いことを特徴とする回転電機。
  11. 請求項1乃至10に記載の回転電機において、
    前記磁極頭部に配置された全ての前記ボルト穴を囲む溝が形成されていることを特徴とする回転電機。
  12. 請求項1乃至11に記載の回転電機において、
    前記ボルト穴に挿入された前記ボルトが、溶接或いは座金により固定されていることを特徴とする回転電機。
  13. 正弦波電源又はインバータにより駆動された回転電機を用いてコンプレッサを運転するコンプレッサシステムであって、
    前記回転電機は、請求項1乃至12のいずれかに記載の回転電機であることを特徴とするコンプレッサシステム。
  14. 採取装置により採取された天然ガスが、パイプライン、ファン、重質分除去装置及び液化装置を通りタンクに蓄えられ、前記タンクからポンプにより汲み上げられて輸送される天然ガスプラントであって、
    前記パイプライン、重質分除去装置及び液化装置に、請求項13に記載のコンプレッサシステムが適用されていることを特徴とする天然ガスプラント。
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