JP2013254682A - プルシアンブルー類似体を用いたマグネシウムイオン2次電池用電極材料 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全、低コストで、高エネルギー密度が期待できるマグネシウムイオン2次電池用の新規な電極材料を提供する。
【解決手段】M[Fe(CN)6]x・nH2O(但し、Mは、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znからなる群から選ばれる遷移金属であり、x、nは、それぞれ、x=0.6〜0.8、n=1〜6である。)で表わされるプルシアンブルー類似体から成ることを特徴とするマグネシウムイオン2次電池用電極材料。該電極材料を電極活物質として含有するマグネシウムイオン2次電池用電極。該電極を具備することを特徴とするマグネシウムイオン2次電池。
【選択図】図5
【解決手段】M[Fe(CN)6]x・nH2O(但し、Mは、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znからなる群から選ばれる遷移金属であり、x、nは、それぞれ、x=0.6〜0.8、n=1〜6である。)で表わされるプルシアンブルー類似体から成ることを特徴とするマグネシウムイオン2次電池用電極材料。該電極材料を電極活物質として含有するマグネシウムイオン2次電池用電極。該電極を具備することを特徴とするマグネシウムイオン2次電池。
【選択図】図5
Description
本発明は、マグネシウムイオン2次電池用電極材料、該電極材料を活物質として含有するマグネシウムイオン2次電池用電極、及び、該電極を具備するマグネシウムイオン2次電池に関する。
マグネシウムイオン2次電池は、安全且つ低コストで、高いエネルギー密度が期待できるため、革新的な蓄電技術として期待されている。
現在、マグネシウムイオン2次電池に応用できる電極材料の報告例として、シェブレル化合物(MgxMo6T8(T=S,Se))を用いたものが知られている(非特許文献1参照)。
しかし、この物質系の電極材料は高コストのモリブデンを含むため、マグネシウムイオン2次電池の実用化には、これらを置換することができるユビキタス元素から成るマグネシウムイオン2次電池用新規電極材料の探索が必要不可欠である。
しかし、この物質系の電極材料は高コストのモリブデンを含むため、マグネシウムイオン2次電池の実用化には、これらを置換することができるユビキタス元素から成るマグネシウムイオン2次電池用新規電極材料の探索が必要不可欠である。
特許文献1、2には、負極活物質としてマグネシウム金属やマグネシウム合金を用い、正極活物質としてMgMn2O4を用いた非水電解質マグネシウムイオン2次電池が、特許文献3には、第1極がCoSやCoO等からなり、第2極がマグネシウム金属からなるマグネシウムイオン2次電池が、それぞれ記載されている。
しかしながら、これらの電池は、充放電容量が十分でない、高コストである等の問題点を有している。
しかしながら、これらの電池は、充放電容量が十分でない、高コストである等の問題点を有している。
一方、リチウムイオン2次電池用電極材料として、プルシアンブルーやブルシアンブルー類似体を使用することが検討されてきた(特許文献4〜7参照)。
しかしながら、先行文献とは異なり、プルシアンブルー類似体に挿入脱離されるMgは2価のイオンであり、強いクーロン反発のために挿入脱離が可能であることは本出願前において全く想定されなかった。
しかしながら、先行文献とは異なり、プルシアンブルー類似体に挿入脱離されるMgは2価のイオンであり、強いクーロン反発のために挿入脱離が可能であることは本出願前において全く想定されなかった。
D.Aurbachet al.Nature,2000,407,724.
本発明は、上述のような従来技術を背景とし、マグネシウムイオン2次電池用の新規な電極材料を提供することにある。
本発明者は、マグネシウムイオン2次電池用の新規電極材料についての研究過程において、次のような知見を得た。
(a)マグネシウムイオンは2価のカチオンであり、イオン−イオン、イオン−ホスト間反発が大きく、一般的な電極材料におけるイオン拡散チャンネルをマグネシウムイオンが固体拡散することは非常に困難である。
(b)そのため、マグネシウムイオン2次電池用の新規電極材料の探索には、マグネシウムイオンの固体拡散を可能にする大きなイオン拡散経路を持つ物質の探索が必要不可欠である。
(c)プルシアンブルー類似体は、シアン架橋構造による大きな多孔性空間を持つことから、マグネシウムイオンの固体拡散が期待できる。
(d)プルシアンブルー類似体は、遷移金属サイトに様々な遷移金属イオンを選択できることから、レアメタルフリーのマグネシウムイオン2次電池用電極材料の開発が可能である。
(a)マグネシウムイオンは2価のカチオンであり、イオン−イオン、イオン−ホスト間反発が大きく、一般的な電極材料におけるイオン拡散チャンネルをマグネシウムイオンが固体拡散することは非常に困難である。
(b)そのため、マグネシウムイオン2次電池用の新規電極材料の探索には、マグネシウムイオンの固体拡散を可能にする大きなイオン拡散経路を持つ物質の探索が必要不可欠である。
(c)プルシアンブルー類似体は、シアン架橋構造による大きな多孔性空間を持つことから、マグネシウムイオンの固体拡散が期待できる。
(d)プルシアンブルー類似体は、遷移金属サイトに様々な遷移金属イオンを選択できることから、レアメタルフリーのマグネシウムイオン2次電池用電極材料の開発が可能である。
本発明は、上述のような知見に基づきさらに試験研究を重ねてなし得たものであり、次のような構成を具備するものである。
(1)M[Fe(CN)6]x・nH2O(但し、Mは、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znからなる群から選ばれる遷移金属であり、x、nは、それぞれ、x=0.6〜0.8、n=1〜6である。)で表わされるプルシアンブルー類似体から成ることを特徴とするマグネシウムイオン2次電池用電極材料。
(2)MがNi又はCuである請求項1に記載のマグネシウムイオン2次電池用電極材料。
(3)上記(1)又は(2)に記載の電極材料を電極活物質として含有するマグネシウムイオン2次電池用電極。
(4)上記(3)に記載の電極を具備することを特徴とするマグネシウムイオン2次電池。
(1)M[Fe(CN)6]x・nH2O(但し、Mは、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znからなる群から選ばれる遷移金属であり、x、nは、それぞれ、x=0.6〜0.8、n=1〜6である。)で表わされるプルシアンブルー類似体から成ることを特徴とするマグネシウムイオン2次電池用電極材料。
(2)MがNi又はCuである請求項1に記載のマグネシウムイオン2次電池用電極材料。
(3)上記(1)又は(2)に記載の電極材料を電極活物質として含有するマグネシウムイオン2次電池用電極。
(4)上記(3)に記載の電極を具備することを特徴とするマグネシウムイオン2次電池。
本発明のマグネシウムイオン2次電池用電極材料は、Mo等の高コストの元素を使用することなく、比較的良好な充放電サイクル特性、高速充放電特性を示すので、安全、低コスト、高エネルギー密度のマグネシウムイオン2次電池への適用が期待される。
本発明のマグネシウムイオン2次電池用電極材料は、次の一般式で表わされるプルシアンブルー類似体である。
M[Fe(CN)6]x・nH2O
この一般式において、Mは遷移金属であり、遷移金属のうち、シアン架橋構造による多孔性空間を大きく形成できるものを1種類又は複数種類選択することが好ましい。そのような遷移金属としては、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znが挙げられる。好ましい遷移金属は、Ni、Cuである。
xの範囲は、0.6〜0.8、好ましくは0.65〜0.75である。xの値は、プルシアンブルー類似体の調製時において、反応溶液の滴下速度、反応溶液の撹拌速度、反応溶液中の錯体濃度を制御することによって調整することができる。
nの範囲は、1〜6であるが、好ましくは2〜3である。nの値は、プルシアンブルー類似体の調製時において、反応溶液の滴下速度、反応溶液の撹拌速度、反応溶液中の錯体濃度を制御するによって調整することができる。
M[Fe(CN)6]x・nH2O
この一般式において、Mは遷移金属であり、遷移金属のうち、シアン架橋構造による多孔性空間を大きく形成できるものを1種類又は複数種類選択することが好ましい。そのような遷移金属としては、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znが挙げられる。好ましい遷移金属は、Ni、Cuである。
xの範囲は、0.6〜0.8、好ましくは0.65〜0.75である。xの値は、プルシアンブルー類似体の調製時において、反応溶液の滴下速度、反応溶液の撹拌速度、反応溶液中の錯体濃度を制御することによって調整することができる。
nの範囲は、1〜6であるが、好ましくは2〜3である。nの値は、プルシアンブルー類似体の調製時において、反応溶液の滴下速度、反応溶液の撹拌速度、反応溶液中の錯体濃度を制御するによって調整することができる。
本発明の電極材料は、対極の電極材料に標準電極電位が0V vs. NHE(normal hydrogen electrode)より卑なるものを用いた場合、正極に使用できるし、また、標準電極電位が1V vs. NHEより貴なるものを用いた場合には、負極に使用することもできる。
マグネシウムイオン2次電池を構成する電解液としては、例えば、Mg(NO3)2、Mg(SO2CF3)2、Mg(BF4)2、Mg(CF3SO3)2、Mg(PF6)2等の公知の電解質を水や非水溶媒に溶解した溶液が挙げられる。非水溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート等のリチウム二次電池やリチウムイオン2次電池に使用されている公知の溶媒を使用することができる。
マグネシウムイオン2次電池を構成する電解液としては、例えば、Mg(NO3)2、Mg(SO2CF3)2、Mg(BF4)2、Mg(CF3SO3)2、Mg(PF6)2等の公知の電解質を水や非水溶媒に溶解した溶液が挙げられる。非水溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート等のリチウム二次電池やリチウムイオン2次電池に使用されている公知の溶媒を使用することができる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例によって何ら制限されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種の材料変更、設計変更、設定調整等が可能である。
<プルシアンブルー類似体の調製と電極の製造>
マグネシウムイオン2次電池用新規電極材料として利用可能なプルシアンブルー類似体(PBA)として、本実施例では、Ni[Fe(CN)6]0.7・4.7H2O(以降、「NiFe-PBA」という。)と、Cu[Fe(CN)6]0.7・3.6H2O(以降、「CuFe-PBA」という。)を用いた。合成は水溶液中でNi2+または、Cu2+をFe(CN)6と混合することにより行い、粉末試料としてNiFe-PBA、CuFe-PBAをそれぞれ得た。得られた試料の粉末X線回折パターンより、単相立方晶のプルシアンブルー類似体が得られていることが分かった(図1)。得られた粉末は、アセチレンブラック(導電剤)20wt%、結着剤5wt%を加えペースト化し、電極として使用した。
マグネシウムイオン2次電池用新規電極材料として利用可能なプルシアンブルー類似体(PBA)として、本実施例では、Ni[Fe(CN)6]0.7・4.7H2O(以降、「NiFe-PBA」という。)と、Cu[Fe(CN)6]0.7・3.6H2O(以降、「CuFe-PBA」という。)を用いた。合成は水溶液中でNi2+または、Cu2+をFe(CN)6と混合することにより行い、粉末試料としてNiFe-PBA、CuFe-PBAをそれぞれ得た。得られた試料の粉末X線回折パターンより、単相立方晶のプルシアンブルー類似体が得られていることが分かった(図1)。得られた粉末は、アセチレンブラック(導電剤)20wt%、結着剤5wt%を加えペースト化し、電極として使用した。
<各電極のサイクリックボルタモグラム測定>
CuFe-PBA製電極における電気化学的なマグネシウムイオン挿入・脱離反応の解析のため、1M Mg(NO3)2水溶液中においてサイクリックボルタモグラム(CV)測定を行ったところ、Feの酸化還元に伴うマグネシウムイオンの挿入・脱離反応を示す酸化還元ピークが見られた。一方で、NiFe-PBA製電極においても1M Mg(NO3)2水溶液中においてCV測定を行ったところ、CuFe-PBAと同様、Feの酸化還元に伴うマグネシウムイオンの挿入・脱離反応を示す酸化還元ピークが見られた (図2)。
CuFe-PBA製電極における電気化学的なマグネシウムイオン挿入・脱離反応の解析のため、1M Mg(NO3)2水溶液中においてサイクリックボルタモグラム(CV)測定を行ったところ、Feの酸化還元に伴うマグネシウムイオンの挿入・脱離反応を示す酸化還元ピークが見られた。一方で、NiFe-PBA製電極においても1M Mg(NO3)2水溶液中においてCV測定を行ったところ、CuFe-PBAと同様、Feの酸化還元に伴うマグネシウムイオンの挿入・脱離反応を示す酸化還元ピークが見られた (図2)。
<Mgイオン挿入・脱離時の粉末X線回折パターン測定>
マグネシウムイオン挿入・脱離に伴うCuFe-PBAの構造変化を調べるために、CuFe-PBA製電極におけるマグネシウムイオン量を定量的に変化させた際の粉末X線回折測定を行ったところ、マグネシウム量が変化するにつれてCuFe-PBAの立方晶のピークが連続的にシフトし、新たな相のブラッグ反射が観測されなかったことから、CuFe-PBAにおけるマグネシウムイオン挿入・脱離は固溶体反応で起こることがわかった。同様に、NiFe-PBAについても構造解析を行ったところ、NiFe-PBAにおけるマグネシウムイオン挿入・脱離反応は固溶体反応で起こることがわかった(図3)。
マグネシウムイオン挿入・脱離に伴うCuFe-PBAの構造変化を調べるために、CuFe-PBA製電極におけるマグネシウムイオン量を定量的に変化させた際の粉末X線回折測定を行ったところ、マグネシウム量が変化するにつれてCuFe-PBAの立方晶のピークが連続的にシフトし、新たな相のブラッグ反射が観測されなかったことから、CuFe-PBAにおけるマグネシウムイオン挿入・脱離は固溶体反応で起こることがわかった。同様に、NiFe-PBAについても構造解析を行ったところ、NiFe-PBAにおけるマグネシウムイオン挿入・脱離反応は固溶体反応で起こることがわかった(図3)。
<各電極の2次電池電極特性(充放電サイクル特性)>
1M Mg(NO3)2水溶液中におけるCuFe-PBA製電極のマグネシウムイオン2次電池電極特性を電流密度50mA/g (0.75 C)で測定したところ、およそ65mAh/gの充放電容量を示し、100サイクル後の充放電容量維持率は50%であった。また、1M Mg(NO3)2水溶液中におけるNiFe-PBA製電極のマグネシウムイオン2次電池用電極特性を電流密度50mA/g(0.75 C)で測定したところ、およそ50mAh/gの充放電容量を示し、100サイクル後の充放電容量維持率は35%であった(図4)。以上のことから、NiFe-PBA、CuFe-PBA共に、マグネシウムイオン2次電池用の電極材料として応用可能であることが明らかとなった。
1M Mg(NO3)2水溶液中におけるCuFe-PBA製電極のマグネシウムイオン2次電池電極特性を電流密度50mA/g (0.75 C)で測定したところ、およそ65mAh/gの充放電容量を示し、100サイクル後の充放電容量維持率は50%であった。また、1M Mg(NO3)2水溶液中におけるNiFe-PBA製電極のマグネシウムイオン2次電池用電極特性を電流密度50mA/g(0.75 C)で測定したところ、およそ50mAh/gの充放電容量を示し、100サイクル後の充放電容量維持率は35%であった(図4)。以上のことから、NiFe-PBA、CuFe-PBA共に、マグネシウムイオン2次電池用の電極材料として応用可能であることが明らかとなった。
<各電極の高速充放電特性>
1M Mg(NO3)2水溶液中においてCuFe-PBA製電極の高速充放電測定を行った結果、電流密度が5A/g(75 C)においても、50mA/g(0.75 C)の充放電容量の50%の充放電容量を示したことから、優れた高速充放電特性を有することが示された。NiFe-PBA製電極についても高速充放電測定を行った結果、電流密度が5A/g(75 C)においても、50mA/g(0.75 C)の充放電容量の52%の充放電容量を示した(図5)。このことは、NiFe-PBA、CuFe-PBAは、高出力型マグネシウムイオン2次電池用電極材料として応用可能であることが分かった。
1M Mg(NO3)2水溶液中においてCuFe-PBA製電極の高速充放電測定を行った結果、電流密度が5A/g(75 C)においても、50mA/g(0.75 C)の充放電容量の50%の充放電容量を示したことから、優れた高速充放電特性を有することが示された。NiFe-PBA製電極についても高速充放電測定を行った結果、電流密度が5A/g(75 C)においても、50mA/g(0.75 C)の充放電容量の52%の充放電容量を示した(図5)。このことは、NiFe-PBA、CuFe-PBAは、高出力型マグネシウムイオン2次電池用電極材料として応用可能であることが分かった。
<各電極の平衡電位変化測定>
図6は、1M Mg(NO3)2水溶液中におけるNiFe-PBA製電極、CuFe-PBA製電極の電気化学的マグネシウムイオン挿入・脱離反応時の平衡電位変化である。この結果より、CuFe-PBAにおいて可逆的なマグネシウムイオン挿入・脱離反応が起こっていることが認められ、CuFe-PBAがレアメタルを用いない革新的なマグネシウムイオン2次電池用電極材料として応用が可能であることが示された
図6は、1M Mg(NO3)2水溶液中におけるNiFe-PBA製電極、CuFe-PBA製電極の電気化学的マグネシウムイオン挿入・脱離反応時の平衡電位変化である。この結果より、CuFe-PBAにおいて可逆的なマグネシウムイオン挿入・脱離反応が起こっていることが認められ、CuFe-PBAがレアメタルを用いない革新的なマグネシウムイオン2次電池用電極材料として応用が可能であることが示された
本発明の電極材料を用いるマグネシウムイオン2次電池は、安全且つ低コストで、高いエネルギー密度が期待できるものとして、各種のバックアップ電源、電気自動車などの車両の電源として使用されることが想定される。
Claims (4)
- M[Fe(CN)6]x・nH2O(但し、Mは、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znからなる群から選ばれる遷移金属であり、x、nは、それぞれ、x=0.6〜0.8、n=1〜6である。)で表わされるプルシアンブルー類似体から成ることを特徴とするマグネシウムイオン2次電池用電極材料。
- MがNi又はCuである請求項1に記載のマグネシウムイオン2次電池用電極材料。
- 請求項1又は2に記載の電極材料を電極活物質として含有するマグネシウムイオン2次電池用電極。
- 請求項3に記載の電極を具備することを特徴とするマグネシウムイオン2次電池。
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- 2012-06-08 JP JP2012130507A patent/JP2013254682A/ja active Pending
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