JP2013253651A - 液化ガス払出設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】液化ガス払出設備において、ミキシングタンクを設置することなく、払い出される液化ガスの急激なカロリー変動を防止する。
【解決手段】払い出す液化ガスを第1のタンクT1に貯蔵された液化ガスから第2のタンクT2に貯蔵された液化ガスに切替えるときに、払い出す液化ガスの単位時間あたりのカロリー変動が予め設定された閾値を超えないよう、第1のタンクT1に設置された払出装置2の過負荷防止用流量調節弁2fの開度を減少させると共に、第2のタンクT2に設置された払出装置3の過負荷防止用流量調節弁3fの開度を増大させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液化ガス払出設備に関するものである。
従来から、LNG(Liquefied Natural Gas)やLPG(Liquefied Petroleum Gas)といった液化ガスを貯蔵するタンクには、タンク内部に貯蔵された液化ガスを払い出すための払出装置が設置されている。一般的に、液化ガスの貯蔵設備には、複数のタンクが設置されており、各タンクに対して払出装置が設置されている。
ところで、上述のように複数設置されたタンクにて貯蔵される液化ガスの組成は、同一であるとは限らない。例えば、LNGを貯蔵する設備においては、いくつかのタンクに貯蔵されるLNGの産地が他のタンクに貯蔵されるLNGの産地と異なることがあり、このような場合には、タンクによってLNGの組成が若干異なることがある。
このような液化ガスの貯蔵設備から払い出されたLNGは、火力発電所等の設備に供給される。このとき、供給される液化ガスの組成が変わりカロリー急激に変化すると、払出先の設備での対応が間に合わず、払出先の設備に悪影響を与える恐れがある。そこで、払い出される液化ガスのカロリー変動を緩やかとするため、液化ガスを払い出すタンクを切替えるときに、ミキシングタンクにて2つのタンクの液化ガスを混合し、その混合割合を徐々に変化させる技術が用いられている(特許文献1参照)。
特開昭61−159143号公報
しかしながら、ミキシングタンクを設置するとなると、当然のことながらミキシングタンクを設置するための工事が必要となる。このようなミキシングタンクを設置するための工事は、新規に液化ガスの貯蔵設備を建設する場合には建設期間の長期化を招き、既存の液化ガスの貯蔵設備に別途設置する場合には大規模なものとなる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、液化ガス払出設備において、ミキシングタンクを設置することなく、払い出される液化ガスの急激なカロリー変動を防止することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、タンクから液化ガスを送出する払出ポンプと当該払出ポンプの上限流量にて払出流量に制限をかける過負荷防止用流量調節弁とを有する払出装置を、複数のタンクごとに複数備える液化ガス払出設備であって、払い出す液化ガスを第1のタンクに貯蔵された液化ガスから第2のタンクに貯蔵された液化ガスに切替えるときに、払い出す液化ガスの単位時間あたりのカロリー変動が予め設定された閾値を超えないよう、第1のタンクに設置された上記払出装置の上記過負荷防止用流量調節弁の開度を減少させると共に、第2のタンクに設置された上記払出装置の上記過負荷防止用流量調節弁の開度を増大させる制御手段を備えるという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記制御手段が、払い出す液化ガスの単位時間あたりのカロリー変動が予め設定された閾値を超えないように設定された流量変化率に基づいて、上記第1のタンクに設置された上記払出装置の上記過負荷防止用流量調節弁の開度と上記第2のタンクに設置された上記払出装置の上記過負荷防止用流量調節弁の開度とを調節するという構成を採用する。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記払出装置が、上記払出ポンプによって送出された上記液化ガスの流量を計測する流量計と、上記払出ポンプから上記タンクに返流する上記液化ガスの返流量を調節する返流量調節弁とを備え、上記制御手段が、上記流量計の計測結果が示す流量から、上記返流量調節弁の開度に基づいて算出した上記返流量を減算することによって、上記過負荷防止用流量調節弁における上記液化ガスの流量を算出し、算出した上記過負荷防止用流量調節弁における上記液化ガスの流量に基づいて上記過負荷防止用流量調節弁の開度を調節するという構成を採用する。
本発明によれば、払い出す液化ガスを第1のタンクに貯蔵された液化ガスから第2のタンクに貯蔵された液化ガスに切替えるときに、払い出す液化ガスの単位時間あたりのカロリー変動が予め設定された閾値を超えないよう、第1のタンクに設置された払出装置の過負荷防止用流量調節弁の開度を減少させると共に、第2のタンクに設置された払出装置の過負荷防止用流量調節弁の開度を増大させる。このような本発明によれば、タンクの切替え時に、第1のタンクからの液化ガスの払出量が徐々に減少し、第2のタンクからの液化ガスの払出量が徐々に増加し、第1のタンクからの液化ガスの払出量がゼロとなるまでの間、第1のタンクに貯蔵された液化ガスと第2のタンクに貯蔵された液化ガスとが混合されて払い出される。さらに、払い出される液化ガスは、徐々に第1のタンクに貯蔵された液化ガスの割合が減少し、徐々に第2のタンクに貯蔵された液化ガスの割合が多くなる。このため、払い出される液化ガスの急激なカロリー変動を防止することができる。
また、本発明によれば、安全機構として従来から払出装置に設置されている過負荷防止用流量調節弁を制御することによって、異なるタンクから払い出された液化ガスを混合している。このため、ミキシングタンクのような大掛かりな装置を別途設置する必要がなく、ミキシングタンクを設置するような大規模な工事等を行う必要がなくなる。
このように、本発明によれば、液化ガス払出設備において、ミキシングタンクを設置することなく、払い出される液化ガスの急激なカロリー変動を防止すること可能となる。
本発明の一実施形態におけるLNG払出設備の概略構成を示すシステムフロー図である。 本発明の一実施形態におけるLNG払出設備の概略構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態におけるLNG払出設備の動作を説明するためのフローチャートである。 (a)は、本発明の一実施形態におけるLNG払出設備の動作を行った場合における第1払出設備におけるプログラム上の流量の変化と実際に流れている流量の変化とを示すグラフであり、(b)は、本発明の一実施形態におけるLNG払出設備の動作を行った場合における第2払出設備におけるプログラム上の流量の変化と実際に流れている流量の変化とを示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明に係る液化ガス払出設備の一実施形態であるLNG払出設備について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態のLNG払出設備1の概略構成を示すシステムフロー図である。また、図2は、本実施形態のLNG払出設備1の機能ブロック図である。これらの図に示すように、本実施形態のLNG払出設備1は、第1払出装置2と、第2払出装置3と、出荷ライン4と、制御処理装置5(制御手段)とを備えている。
第1払出装置2は、払出ポンプ2aと、第1配管2bと、流量計2cと、第2配管2dと、第3配管2eと、過負荷防止用流量調節弁2fと、ミニフロー調節弁2g(返流量調節弁)とを備えている。なお、図1に示すように、払出ポンプ2aと、第1配管2bと、第3配管2eと、ミニフロー調節弁2gとは、ミニフローライン2hを構成している。
払出ポンプ2aは、LNG貯蔵設備が備える複数のタンクの1つであるタンクT1と接続されており、タンクT1に貯蔵されたLNG10を送出する。第1配管2bは、払出ポンプ2aに接続されており、払出ポンプ2aから送出されたLNG10を案内する配管である。流量計2cは、第1配管2bの途中部位に設置されており、払出ポンプ2aから払い出されたLNG10の流量を計測して出力する。
第2配管2dと第3配管2eとは、第1配管2bが2手に分岐することによって形成された配管である。第2配管2dは、出荷ライン4と接続されており、出荷ライン4までLNG10を案内する。第3配管2eは、タンクT1と接続されており、タンクT1までLNG10を案内する。
過負荷防止用流量調節弁2fは、第2配管2dの途中部位に設置されており、出荷流量が払出ポンプ2aの上限流量を超えるときに、払出ポンプ2aの上流流量にて当該払出ポンプ2aの払出流量を制限する。また、本実施形態のLNG払出設備1において過負荷防止用流量調節弁2fは、LNG払出設備1から払い出されるLNGをタンクT1に貯蔵されたLNG10から後述のタンクT2に貯蔵されたLNG11に切替えるとき、またはLNG払出設備1から払い出されるLNGをタンクT2に貯蔵されたLNG11からタンクT1に貯蔵されたLNG10に切替えるときに、LNG10の流量を徐々に調節するために用いられる。なお、LNG払出設備1から払い出されるLNGを切替えるときの動作については、後に詳細に説明する。
ミニフロー調節弁2gは、第3配管2eの途中部位に設置されており、第3配管2eに流れるLNG10の流量を調節する。すなわち、ミニフロー調節弁2gは、払出ポンプ2aからタンクT1に返流するLNG10の返流量を調節する。
このような第1払出装置2では、過負荷防止用流量調節弁2fが開放されているときには、払出ポンプ2aで送出したLNG10を、第2配管2dを介して出荷ライン4に供給する。なお、出荷ライン4側に供給するLNG10の流量は、外部の払出先(例えば火力発電所)の需要によって変化し、払出ポンプ2aが正常運転可能な払出ポンプ2aの下限流量を下回る場合もある。このときには、ミニフロー調節弁2gが開放され、払出ポンプ2aから送出されたLNG10の一部をタンクT1に返流する。これによって、払出先の需要に対応しつつ、払出ポンプ2aから送出されるLNG10の流量を払出ポンプ2aの下限流量を超える流量に維持することができる。
第2払出装置3は、払出ポンプ3aと、第4配管3bと、流量計3cと、第5配管3dと、第6配管3eと、過負荷防止用流量調節弁3fと、ミニフロー調節弁3gとを備えている。なお、図1に示すように、払出ポンプ3aと、第4配管3bと、第6配管3eと、ミニフロー調節弁3gとは、ミニフローライン3hを構成している。
払出ポンプ3aは、LNG貯蔵設備が備える複数のタンクの1つであるタンクT2と接続されており、タンクT2に貯蔵されたLNG11を送出する。第4配管3bは、払出ポンプ3aに接続されており、払出ポンプ3aから送出されたLNG11を案内する配管である。流量計3cは、第4配管3bの途中部位に設置されており、払出ポンプ3aから払い出されたLNG11の流量を計測して出力する。
第5配管3dと第6配管3eとは、第4配管3bが2手に分岐することによって形成された配管である。第5配管3dは、出荷ライン4と接続されており、出荷ライン4までLNG11を案内する。第6配管3eは、タンクT2と接続されており、タンクT2までLNG11を案内する。
過負荷防止用流量調節弁3fは、第5配管3dの途中部位に設置されており、出荷流量が払出ポンプ3aの上限流量を超えるときに、払出ポンプ3aの上流流量にて当該払出ポンプ3aの払出流量を制限する。また、本実施形態のLNG払出設備1において過負荷防止用流量調節弁3fは、LNG払出設備1から払い出されるLNGをタンクT1に貯蔵されたLNG10から後述のタンクT2に貯蔵されたLNG11に切替えるとき、またはLNG払出設備1から払い出されるLNGをタンクT2に貯蔵されたLNG11からタンクT1に貯蔵されたLNG10に切替えるときに、LNG11の流量を徐々に調節するために用いられる。なお、LNG払出設備1から払い出されるLNGを切替えるときの動作については、後に詳細に説明する。
ミニフロー調節弁3gは、第6配管3eの途中部位に設置されており、第6配管3eに流れるLNG11の流量を調節する。すなわち、ミニフロー調節弁3gは、払出ポンプ3aからタンクT2に返流するLNG11の返流量を調節する。
このような第2払出装置3では、過負荷防止用流量調節弁3fが開放されているときには、払出ポンプ3aで送出したLNG11を、第5配管3dを介して出荷ライン4に供給する。なお、出荷ライン4側に供給するLNG11の流量は、外部の払出先(例えば火力発電所)の需要によって変化し、払出ポンプ3aが正常運転可能な払出ポンプ3aの下限流量を下回る場合もある。このときには、ミニフロー調節弁3gが開放され、払出ポンプ3aから送出されたLNG11の一部をタンクT2に返流する。これによって、払出先の需要に対応しつつ、払出ポンプ3aから送出されるLNG11の流量を払出ポンプ3aの下限流量を超える流量に維持することができる。
出荷ライン4は、不図示の気化器等の設備を介して払出先と接続されており、第1払出装置2から供給されたLNG10及び第2払出装置3から供給されたLNG11を払出先に案内する。
制御処理装置5は、本実施形態のLNG払出設備1の動作全体を制御するものである。図2に示すように、本実施形態において制御処理装置5は、第1払出装置2の過負荷防止用流量調節弁2fと、流量計2cと、ミニフロー調節弁2gと電気的に接続されている。また、制御処理装置5は、第2払出装置3の過負荷防止用流量調節弁3fと、流量計3cと、ミニフロー調節弁3gと電気的に接続されている。
この制御処理装置5は、図2に示すように、処理部5a及び記憶部5bを備えている。処理部5aは、例えば、記憶部5bに記憶されたプログラムや各種データに基づいて、演算を行う。記憶部5bは、制御処理装置5が制御や演算を行うために必要とするプログラムや各種データを記憶する。なお、本実施形態のLNG払出設備1においては、記憶部5bに対して、払い出すLNGの単位時間あたりのカロリー変動が予め設定された閾値を超えないように設定された流量変化率が記憶されている。
ここで、記憶部5bに記憶された流量変化率について説明する。まず、タンクT1及びタンクT2のうち一方に、これらのタンクT1及びタンクT2に貯蔵されうるLNGのうち最もカロリーが高いものが貯蔵され、他方に、タンクT1及びタンクT2に貯蔵されうるLNGのうち最もカロリーが低いものが貯蔵されたと仮定する。この上で、払い出すLNGをこれらの最もカロリーが高いLNG及び最もカロリーが低いLNGのうち一方から他方に切替えるときに、切替えの過渡期において、切替え前のLNGの割合が時間と共に徐々に低下し切替え後のLNGの割合が徐々に増加するように2つのLNGが混合されたLNGを払い出すことを考える。この場合、切替えの過渡期において払い出されるLNGのカロリーは、2つのLNGの混合割合におうじて変化する。例えば、カロリーが高いLNGからカロリーの低いLNGに切替えるときには、カロリーが高いLNGの混合割合が徐々に低下し、カロリーの低いLNGの混合割合が徐々に増加するため、払い出されるLNGのカロリーは徐々に減少する。一方、カロリーが低いLNGからカロリーの高いLNGに切替えるときには、カロリーが高いLNGの混合割合が徐々に増加し、カロリーの低いLNGの混合割合が徐々に低下するため、払い出されるLNGのカロリーは徐々に増加する。このとき、払出先において対応可能な単位時間あたりのカロリー変動(閾値)に基づけば、最もカロリーが高いLNGと最もカロリーが低いLNGとの間で切り替えを行う場合において、単位時間におけるこれらのLNGの混合割合の変化率の上限値を求めることができる。この単位時間あたりにおける混合割合の変化率の上限値に基づけば、払い出すLNGの単位時間あたりのカロリー変動が予め設定された閾値を超えないようにするための、第1払出装置2から出荷ライン4に供給されるLNG10の流量変化率と、第2払出装置3から出荷ライン4に供給されるLNG11の流量変化率とを決定することができる。記憶部5bに記憶された流量変化率は、このようにしても決定されたものである。
なお、払い出すLNGをタンクT1に貯蔵されたLNG10からタンクT2に貯蔵されたLNG11に切替えるときであっても、本実施形態のLNG払出設備1から払出先に払い出されるLNGの流量は変化しない。このため、第1払出装置2から出荷ライン4に供給されるLNG10の流量変化率と、第2払出装置3から出荷ライン4に供給されるLNG11の流量変化率とは、変化の方向が異なるだけであり、単位時間あたりの変化量(傾き)の絶対値は同じとなる。ただし、3つ以上のタンクに貯蔵されたLNGを混合して払い出すような場合には、この混合割合に応じて、流量変化率の傾きが変化することになる。
このようにして決定された流量変化率は、上述のように、タンクT1及びタンクT2のうち一方に、これらのタンクT1及びタンクT2に貯蔵されうるLNGのうち最もカロリーが高いものが貯蔵され、他方に、タンクT1及びタンクT2に貯蔵されうるLNGのうち最もカロリーが低いものが貯蔵されたと仮定して決定されている。このため、実際にタンクT1及びタンクT2に貯蔵されるLNGがこれらと異なるものであっても、これらのLNGを混合した場合のカロリー変動は、上記仮定よりも小さいものとなる。よって、実際にタンクT1及びタンクT2に貯蔵されるLNGがこれらと異なるものであっても、払い出されるLNGの単位時間あたりのカロリー変動は、払出先において対応可能な単位時間あたりのカロリー変動よりも小さくなる。
なお、LNGのカロリーは、このLNGの産地等に基づいて予め知ることができる情報である。このため、流量変化率を決定するにあたり、最もカロリーが高いLNGと最もカロリーが低いLNGとを設定することは容易である。また、払出先において対応可能な単位時間あたりのカロリー変動は、通常、払出先において管理されている情報であり、払出先から情報を貰うことによって容易に設定することが可能である。
制御処理装置5の説明に戻る。制御処理装置5は、本実施形態のLNG払出設備1から払い出すLNGを、タンクT1に貯蔵されたLNG10からタンクT2に貯蔵されたLNG11に切替えるとき、またはタンクT2に貯蔵されたLNG10からタンクT2に貯蔵されたLNG10に切替えるとき(以下、タンク切替え時と称する)に、上記流量変化率に基づいて、第1払出設備2の過負荷防止用流量調節弁2fの開度と、第2払出設備3の過負荷防止用流量調節弁3fの開度とを調節する。例えば、タンクT1に貯蔵されたLNG10からタンクT2に貯蔵されたLNG11に切替えるときには、制御処理装置5は、上記流量変化率に基づいて、第1払出設備2の過負荷防止用流量調節弁2fの開度を徐々に減少させながら、第2払出設備3の過負荷防止用流量調節弁3fの開度を徐々に増大させる。一方、タンクT2に貯蔵されたLNG11からタンクT1に貯蔵されたLNG10に切替えるときには、制御処理装置5は、上記流量変化率に基づいて、第1払出設備2の過負荷防止用流量調節弁2fの開度を徐々に増加させながら、第2払出設備3の過負荷防止用流量調節弁3fの開度を徐々に減少させる。すなわち、本実施形態において制御処理装置5は、タンク切替え時において、流量変化率に基づいて、切替前にLNGを払い出していたタンク(第1のタンク)に設置された払出装置の過負荷防止用流量調節弁の開度を徐々に減少させながら、切替後にLNGを払い出すタンク(第2のタンク)に設置された払出装置の過負荷防止用流量調節弁の開度を徐々に増加させる。
また、制御処理装置5は、タンクの切替え時において、第1払出装置2のミニフロー調節弁2gの開度からタンクT1に返流されるLNG10の返流量を算出する。また、制御処理装置5は、流量計2cの計測結果が示す流量から上記返流量を減算することによって、過負荷防止用流量調節弁2fにおけるLNG10の流量(すなわち第1払出装置2から出荷ライン4に供給されるLNG10の流量)を算出する。制御処理装置5は、タンク切替え時において、上述のようにして算出した過負荷防止用流量調節弁2fにおけるLNG10の流量を、予め記憶された上記流量変化率に基づいて算出される流量と比較し、このずれ量に基づいて過負荷防止用流量調節弁2fの開度を微調整する。
また、制御処理装置5は、タンクの切替え時において、第2払出装置3のミニフロー調節弁3gの開度からタンクT2に返流されるLNG11の返流量を算出する。また、制御処理装置5は、流量計3cの計測結果が示す流量から上記返流量を減算することによって、過負荷防止用流量調節弁3fにおけるLNG11の流量(すなわち第2払出装置3から出荷ライン4に供給されるLNG11の流量)を算出する。制御処理装置5は、タンク切替え時において、上述のようにして算出した過負荷防止用流量調節弁3fにおけるLNG11の流量を、予め記憶された上記流量変化率に基づいて算出される流量と比較し、このずれ量に基づいて過負荷防止用流量調節弁3fの開度を微調整する。
なお、タンクの切替えが完了した後には、過負荷防止用流量調節弁2f及び過負荷防止用流量調節弁3fは、本来の機能(すなわち、払出ポンプ2a及び払出ポンプ3aの上流流量にて払出流量に制限をかける機能)に戻る必要がある。このため、最終的には、タンクの切替えが完了したときに、切替え後にLNGを払い出すタンク側に設置された払出装置の過負荷防止流量調節弁は開度を設定上の100%とし、切替え後にLNGの払い出しを停止するタンク側に設置された払出装置の過負荷防止流量調節弁は開度を0%とする必要がある。このとき、払出先の需要に依存する出荷流量(払出量)が少ないような場合には、払出ポンプから送出される流量が少ない。このため、タンクの切替え時において、切替え後にLNGを払い出すタンク側に設置された払出装置の過負荷防止用流量調節弁の開度が徐々に増加すると、この過負荷防止用流量調節弁の開度が設定上の100%となる前に、払い出される流量が出荷流量に達し、ここから先は過負荷防止用流量調節弁の開度を増加させても過負荷防止用流量調節弁を通過する流量が増加しなくなる。よって、上述のように算出した過負荷防止用流量調節弁におけるLNGの流量と、予め記憶された上記流量変化率に基づいて算出される流量とが一致しなくなる。したがって、制御処理装置5は、払い出される流量が出荷流量に達する時間を経過した後は、切替え後にLNGを払い出すタンク側に設置された払出装置の過負荷防止用調節弁において、算出した過負荷防止用流量調節弁におけるLNGの流量を、予め記憶された上記流量変化率に基づいて算出される流量と比較し、このずれ量に基づいて過負荷防止用流量調節弁の開度を微調整することを停止する。
また、同様に、払出先の需要に依存する出荷流量(払出量)が少ないような場合には、このため、タンクの切替え時において、切替え前にLNGを払い出すタンク側に設置された払出装置の過負荷防止用流量調節弁の開度が徐々に減少すると、減少開始時には過負荷防止用流量調節弁の開度が出荷流量に対応する開度以上に開いており、過負荷防止用流量調節弁の開度を減少させても過負荷防止用流量調節弁を通過する流量は減少しない。よって、上述のように算出した過負荷防止用流量調節弁におけるLNGの流量と、予め記憶された上記流量変化率に基づいて算出される流量とが一致しなくなる。したがって、制御処理装置5は、払い出される流量が出荷流量に達する時間を経過するまでは、切替え前にLNGを払い出すタンク側に設置された払出装置の過負荷防止用調節弁において、算出した過負荷防止用流量調節弁におけるLNGの流量を、予め記憶された上記流量変化率に基づいて算出される流量と比較し、このずれ量に基づいて過負荷防止用流量調節弁の開度を微調整することを停止する。
次に、このように構成された本実施形態のLNG払出設備1のタンクの切替え時の動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。なお、以下の説明では、払い出すLNGを、タンクT1に貯蔵されたLNG10からタンクT2に貯蔵されたLNG11に切替える場合と動作について説明する。
まず、制御処理装置5は、流量変化率の設定を行う(ステップS1)。ここでは、制御処理装置5は、第1払出装置2に対する流量変化率と第2払出装置3に対する流量変化率とを記憶部5bに記憶させることによって流量変化率の設定を行う。続いて、制御処理装置5は、終了時間の設定を行う(ステップS2)。ここでは、制御処理装置5は、ステップS1で設定された流量変化率に基づいて、過負荷防止用流量調節弁2fと過負荷防止用流量調節弁3fとの開度の変化速度を求め、過負荷防止用流量調節弁2fの開度が設定上の100%となり、過負荷防止用流量調節弁3fの開度が0%となるまでの時間を終了時間として算出し、この算出した終了時間を記憶部5bに記憶させることで終了時間の設定を行う。なお、ここでは、上述のように第1払出装置2に対する流量変化率と第2払出装置3に対する流量変化率とが変化の方向のみが異なるのみで傾きが一緒であることから、過負荷防止用流量調節弁2fの開度の変化速度と過負荷防止用流量調節弁3fとの開度の変化速度とは同一となる。このため、過負荷防止用流量調節弁2fの開度の変化速度と過負荷防止用流量調節弁3fとの開度の変化速度とのいずれかのみを算出しても良い。また、過負荷防止用流量調節弁2fの開度が設定上の100%となるまでの時間と、過負荷防止用流量調節弁3fの開度が0%となるまでの時間とも、同様に同一であるため、いずれかのみを算出しても良い。
続いて、制御処理装置5は、過負荷防止用流量調節弁2f及び過負荷防止用流量調節弁3fの開度を調節する(ステップS3)。ここでは、制御処理装置5は、上記流量変化率に基づいて、現在の時間における過負荷防止用流量調節弁2f及び過負荷防止用流量調節弁3fの開度を算出し、この算出結果に基づいて過負荷防止用流量調節弁2f及び過負荷防止用流量調節弁3fの開度を設定する。なお、制御処理装置5は、現在の時間が、払い出される流量が出荷流量に達する時間を経過していない場合には、上述のように、過負荷防止用流量調節弁3fにおけるLNGの流量を算出し、上記流量変化率に基づいて算出される流量と比較し、このずれ量に基づいて過負荷防止用流量調節弁3fの開度を微調整する。また、制御処理装置5は、現在の時間が、払い出される流量が出荷流量に達する時間を経過している場合には、上述のように、過負荷防止用流量調節弁2fにおけるLNGの流量を算出し、上記流量変化率に基づいて算出される流量と比較し、このずれ量に基づいて過負荷防止用流量調節弁2fの開度を微調整する。
続いて、制御処理装置5は、単位時間が経過するのを待ち(ステップS4)、終了時間に到達していない場合(ステップS5)には、払出量の算出を行う(ステップS6)。ここでは、制御処理装置5は、単位時間経過後における過負荷防止用流量調節弁2f及び過負荷防止用流量調節弁3fの流量を、上記流量変化率に基づいて算出する。そして、制御処理装置5は、ステップS6で算出した流量に基づいて、再びステップS3を行う。
制御処理装置5は、このようにしてステップS3〜ステップS6を繰り返し、終了時間に到達(ステップS5)すると、タンクの切替え時の動作を停止する。
図4(a)は、上記動作を行った場合における第1払出設備2におけるプログラム上の流量の変化と実際に流れている流量の変化とを示すグラフである。また、図4(b)は、上記動作を行った場合における第2払出設備3におけるプログラム上の流量の変化と実際に流れている流量の変化とを示すグラフである。なお、ここで言う。プログラム上の流量とは、記憶部5bに記憶された流量変化率に基づいて算出される流量を意味する。払出ポンプが最大流量を送出している状態であれば、プログラム上の流量は、実際に流れている流量もこれに一致する。また、図4(a)及び図4(b)におけるプログラムにより設定された流量変化率とは、ステップS1で設定された流量変化率を意味する。
図4(a)に示すように、第1払出装置2においては、プログラム上の流量と、実際に流れている流量とが、出荷流量に達する時間では、流量変化に沿って徐々に減少する。また、図4(b)に示すように、第2払出装置3においては、プログラム上の流量と、実際に流れている流量とが、出荷流量に達してから、流量変化率に沿って徐々に増大する。この結果、出荷ライン4から払い出されるLNGの流量は維持されながら、第1払出装置2から出荷ライン4に供給されるLNG10の流量が予め記憶された流量変化率に基づいて徐々に減少し、第2払出装置3から出荷ライン4に供給されるLNG11の流量が予め記憶された流量変化率に基づいて徐々に増大する。したがって、出荷ライン4から払い出されるLNGがLNG10から徐々にLNG11に徐々に切り替わり、出荷ライン4から払い出されるLNGのカロリー変動が払出先で対応可能なように緩やかに変動する。
以上のような本実施形態のLNG払出設備1によれば、払い出すLNGをタンクT1に貯蔵されたLNG10からタンクT2に貯蔵されたLNG11に切替えるときに、払い出すLNGの単位時間あたりのカロリー変動が予め設定された閾値(払出先で対応できる変動率)を超えないよう、タンクT1に設置された第1払出装置2の過負荷防止用流量調節弁2fの開度を減少させながら、タンクT2に設置された第2払出装置3の過負荷防止用流量調節弁3fの開度を増大させる。このような本実施形態のLNG払出設備1によれば、タンクの切替え時に、タンクT1からのLNG10の払出量が徐々に減少し、タンクT2からのNG11の払出量が徐々に増加し、タンクT1からのLNG10の払出量がゼロとなるまでの間、タンクT1に貯蔵されたLNG10とタンクT2に貯蔵されたLNG11とが混合されて払い出される。さらに、払い出されるLNGは、徐々にタンクT1に貯蔵されたLNG10の割合が減少し、徐々にタンクT2に貯蔵されたLNG11の割合が多くなる。このため、払い出されるLNGの急激なカロリー変動を防止することができる。
また、本実施形態のLNG払出設備1によれば、安全機構として従来から払出装置に設置されている過負荷防止用流量調節弁を制御することによって、異なるタンクから払い出されたLNGを混合している。このため、ミキシングタンクのような大掛かりな装置を別途設置する必要がなく、ミキシングタンクを設置するような大規模な工事等を行う必要がなくなる。
このように、本実施形態のLNG払出設備1によれば、ミキシングタンクを設置することなく、払い出されるLNGの急激なカロリー変動を防止すること可能となる。
また、本実施形態のLNG払出設備1によれば、第1払出装置2及び第2払出装置3における流量変化率を用いて、LNGのカロリーを調節している。このため、従来から払出装置に設置されている流量計の値を用いて容易にLNGのカロリーを調節することができる。
また、本実施形態のLNG払出設備1においては、流量計2c(流量計3c)の計測結果が示す流量から、ミニフロー調節弁2g(ミニフロー調節弁3g)の開度に基づいて算出した返流量を減算することによって、過負荷防止用流量調節弁2f(過負荷防止用流量調節弁3f)におけるLNG10(LNG11)の流量を算出し、算出した過負荷防止用流量調節弁2f(過負荷防止用流量調節弁3f)におけるLNG10(LNG11)の流量に基づいて過負荷防止用流量調節弁2f(過負荷防止用流量調節弁3f)の開度を調節する。過負荷防止用流量調節弁2f(過負荷防止用流量調節弁3f)におけるLNG10(LNG11)の流量は、過負荷防止用流量調節弁2f(過負荷防止用流量調節弁3f)の開度に基づいて算出することもできる。ただし、過負荷防止用流量調節弁2f(過負荷防止用流量調節弁3f)の上流側の圧力は、払出ポンプ2a(払出ポンプ3a)の送出量によって変動し、その変動幅が払出ポンプ2a(払出ポンプ3a)の送出量の変動幅の全域に亘る。このため、過負荷防止用流量調節弁2f(過負荷防止用流量調節弁3f)におけるLNG10(LNG11)の流量は、過負荷防止用流量調節弁2f(過負荷防止用流量調節弁3f)の開度に基づいて算出すると誤差が大きくなる。一方、ミニフロー調節弁2g(ミニフロー調節弁3g)の上流側の圧力は、ミニフロー調節弁2g(ミニフロー調節弁3g)が開放するときには、送出量が払出ポンプ2a(払出ポンプ3a)の下限流量になっていることから、大きく変動しない。したがって、ミニフロー調節弁2g(ミニフロー調節弁3g)の開度に基づいて算出した返流量の誤差は小さい。よって、流量計2c(流量計3c)の計測結果が示す流量から、ミニフロー調節弁2g(ミニフロー調節弁3g)の開度に基づいて算出した返流量を減算することによって、より正確に、過負荷防止用流量調節弁2f(過負荷防止用流量調節弁3f)におけるLNG10(LNG11)の流量を算出することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、予め流量変化率が記憶部5bに記憶されている例について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、タンクに貯蔵されるLNGのカロリーを記憶部5bに記憶しておき、最もカロリーが高いLNGと最もカロリーが低いLNGとに基づかず、実際に貯蔵されたLNGのカロリーに基づいて処理部5aが流量変化率を求めるようにしても良い。これによって、実際に貯蔵されたLNGが、最もカロリーが高いLNGや最もカロリーが低いLNGでない場合には、流量変化率の傾きを大きくすることができ、短時間でタンクの切替えを完了することができる。
また、例えば、タンクT1に貯蔵されたLNG10、タンクT2に貯蔵されたLNG11、払い出されるLNGのカロリーを測定できるセンサを設置し、流量に変えてカロリーに基づいてカロリー変化率を算出し、このカロリー変化率によって過負荷防止流量調節弁の開度を調節することも可能である。
また、上記実施形態においては、本発明の液化ガスがLNGである構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、LPG等の他の燃焼ガスとなる液化ガスをタンクから払い出す液化ガス払出設備に適用することが可能である。
また、上記実施形態においては、タンクが2台である構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、さらに複数台のタンクの各々に対して設置される払出装置を備える液化ガス払出設備に適用することも可能である。
また、上記実施形態においては、タンク切替え時に、過負荷防止用流量調節弁2fの開度と過負荷防止用流量調節弁3fの開度とを同時に調節する構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、払出先において流量変動が許容されるような場合等には、過負荷防止用流量調節弁2fを閉鎖してから、過負荷防止用流量調節弁3fを開く構成を採用することも可能である。
1……LNG払出設備(液化ガス払出設備)、2……第1払出装置、2a……払出ポンプ、2b……第1配管、2c……流量計、2d……第2配管、2e……第3配管、2f……過負荷防止用流量調節弁、2g……ミニフロー調節弁(返流量調節弁)、2h……ミニフローライン、3……第2払出装置、3a……払出ポンプ、3b……第4配管、3c……流量計、3d……第5配管、3e……第6配管、3f……過負荷防止用流量調節弁、3g……ミニフロー調節弁(返流量調節弁)、3h……ミニフローライン、4……出荷ライン、5……制御処理装置(制御手段)、5a……処理部、5b……記憶部、T1……タンク、T2……タンク

Claims (3)

  1. タンクから液化ガスを送出する払出ポンプと当該払出ポンプの上限流量にて払出流量に制限をかける過負荷防止用流量調節弁とを有する払出装置を、複数のタンクごとに複数備える液化ガス払出設備であって、
    払い出す液化ガスを第1のタンクに貯蔵された液化ガスから第2のタンクに貯蔵された液化ガスに切替えるときに、
    払い出す液化ガスの単位時間あたりのカロリー変動が予め設定された閾値を超えないよう、第1のタンクに設置された前記払出装置の前記過負荷防止用流量調節弁の開度を減少させると共に、第2のタンクに設置された前記払出装置の前記過負荷防止用流量調節弁の開度を増大させる制御手段を備える
    ことを特徴とする液化ガス払出設備。
  2. 前記制御手段は、払い出す液化ガスの単位時間あたりのカロリー変動が予め設定された閾値を超えないように設定された流量変化率に基づいて、前記第1のタンクに設置された前記払出装置の前記過負荷防止用流量調節弁の開度と前記第2のタンクに設置された前記払出装置の前記過負荷防止用流量調節弁の開度とを調節することを特徴とする請求項1記載の液化ガス払出設備。
  3. 前記払出装置が、前記払出ポンプによって送出された前記液化ガスの流量を計測する流量計と、前記払出ポンプから前記タンクに返流する前記液化ガスの返流量を調節する返流量調節弁とを備え、
    前記制御手段は、前記流量計の計測結果が示す流量から、前記返流量調節弁の開度に基づいて算出した前記返流量を減算することによって、前記過負荷防止用流量調節弁における前記液化ガスの流量を算出し、算出した前記過負荷防止用流量調節弁における前記液化ガスの流量に基づいて前記過負荷防止用流量調節弁の開度を調節する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の液化ガス払出設備。
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