JP2013253537A - 車両用蓄熱システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの冷間始動時における暖房性能を向上させる。
【解決手段】エンジン11と、エンジン11の冷却水の熱を車室内への送風空気に伝達させるヒータコア13と、冷却水を貯留することで冷却水の熱を蓄熱する蓄熱器14と、の間を冷却水が循環する車両用蓄熱システム100は、エンジン11を迂回して冷却水を流すエンジン迂回通路17と、冷却水をエンジン11又はエンジン迂回通路17へ選択的に流すエンジン流路切換手段18と、エンジン流路切換手段18によって冷却水がエンジン迂回通路17へ流れている場合にエンジン迂回通路17の冷却水を圧送するウォータポンプ19と、を備え、エンジン11が冷間始動した後にエンジン11の暖機より車室内の暖房を優先する場合、エンジン流路切換手段18は冷却水をエンジン迂回通路17へ流す。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用蓄熱システムに関する。
エンジンの冷却水通路に設けられ、冷却水の熱を蓄熱可能な蓄熱器が知られている。特許文献1には、エンジンの運転中に高温の冷却水を蓄熱器に貯留しておき、エンジンの冷間始動時に貯留しておいた冷却水を冷却水通路へ排出することで、エンジンの暖機時間の短縮及びヒータコアにおける暖房性能の向上を図ることが記載されている。
特開2002−4855号公報
上記従来の技術では、エンジンの運転中に蓄熱器内の冷却水を全てヒータコア側へ流す流路を形成することができないので、エンジンの冷間始動時に十分に暖房性能を向上させることができない。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、エンジンの冷間始動時における暖房性能を向上させることが可能な車両用蓄熱システムを提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、エンジンと、エンジンの冷却水の熱を車室内への送風空気に伝達させるヒータコアと、冷却水を貯留することで冷却水の熱を蓄熱する蓄熱器と、の間を冷却水が循環する車両用蓄熱システムであって、エンジンを迂回して冷却水を流すエンジン迂回通路と、冷却水をエンジン又はエンジン迂回通路へ選択的に流すエンジン流路切換手段と、エンジン流路切換手段によって冷却水がエンジン迂回通路へ流れている場合にエンジン迂回通路の冷却水を圧送するウォータポンプと、を備え、エンジンが冷間始動した後にエンジンの暖機より車室内の暖房を優先する場合、エンジン流路切換手段は冷却水をエンジン迂回通路へ流す、ことを特徴とする車両用蓄熱システムが提供される。
上記態様によれば、エンジンが冷間始動した後にエンジンの暖機より車室内の暖房を優先する場合には冷却水をエンジン迂回通路へ流すので、蓄熱器に貯留されている高温の冷却水がすべてヒータコアへと流れ、ヒータコアにおける暖房性能の立ち上がりを向上させることができる。よって、エンジンの冷間始動時における暖房性能を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る車両用蓄熱システムの全体構成を示している。 コントローラが行う処理内容を示すフローチャートである。 暖機優先モード時における車両用蓄熱システムの作動について説明した図である。 暖房優先モード時における車両用蓄熱システムの作動について説明した図である。 通常運転時における車両用蓄熱システムの作動について説明した図である。 蓄熱器内の冷却水入れ替え時における車両用蓄熱システムの作動について説明した図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における車両用蓄熱システム100の全体構成を示している。
車両用蓄熱システム100は、車両に搭載されたエンジン11の冷却水通路10と、冷却水通路10と並列に設けられるラジエータ通路30と、ラジエータ通路30と並列に設けられるバイパス通路40と、を備える。なお、すべての通路は、エンジン11の冷却水、例えばLLCで満たされている。
冷却水通路10は、ウォータポンプ12と、エンジン11と、ヒータコア13と、蓄熱器14と、をこの順に直列に接続し、冷却水を循環させる通路である。
ウォータポンプ12は、エンジン11の図示しないクランクシャフトプーリにベルトを介して連結されており、エンジン11の駆動力によって回転駆動される。ウォータポンプ12が回転すると、冷却水通路10内の冷却水がエンジン11へ圧送される。
ヒータコア13は、冷却水の熱を車室内への送風空気へ伝達する熱交換器であり、車両の空調ユニット内に設けられる。つまり、車両の暖房性能は、ヒータコア13を通過する冷却水の温度が高いほど向上する。
蓄熱器14は、冷却水を貯留するタンクであり、真空断熱材などの断熱性の高い部材によって外周が覆われた保温容器である。
ラジエータ通路30は、ウォータポンプ12と、エンジン11と、サーモスタット31と、ラジエータ32と、をこの順に接続している。
サーモスタット31は、冷却水の温度が予め設定された設定温度(例えば80℃)に達するまではラジエータ通路30を閉塞し、冷却水の温度が設定温度に達するとラジエータ通路30を開放するように作動する開閉バルブである。したがって、サーモスタット31が閉じている場合、ウォータポンプ12から供給された冷却水はラジエータ通路30には流れず、サーモスタット31が開いた場合、冷却水がラジエータ通路30に流れる。
ラジエータ32は、冷却水の熱を外気へ放熱する熱交換器である。ラジエータ32は、車両の前方に設けられ、車両の走行風及びラジエータ32の近傍に設けられた図示しない電動ファンによって生成された風、の少なくとも一方によって冷却される。
バイパス通路40は、エンジン11内の冷却水通路10の入口と出口とを接続している。したがって、ウォータポンプ12が作動している場合、すなわちエンジン11が運転中は、常にバイパス通路40内に冷却水が流れている。
車両用蓄熱システム100はさらに、蓄熱器14を迂回して冷却水を流す蓄熱器迂回通路15と、蓄熱器迂回通路15の上流端に設けられる蓄熱器流路切換バルブ16と、エンジン11を迂回して冷却水を流すエンジン迂回通路17と、エンジン迂回通路17の上流端に設けられるエンジン流路切換バルブ18と、エンジン迂回通路17に設けられる電動ウォータポンプ19と、を備える。
蓄熱器流路切換バルブ16は、冷却水の流れを蓄熱器14側又は蓄熱器迂回通路15側へと選択的に切り換えることが可能な三方弁である。エンジン流路切換バルブ18は、冷却水の流れをエンジン11側又はエンジン迂回通路17側へと選択的に切り換えることが可能な三方弁である。電動ウォータポンプ19は、エンジン迂回通路17に冷却水が流れている場合にエンジン迂回通路17の冷却水を圧送する。
車両用蓄熱システム100はさらに、コントローラ50と、蓄熱器14内の冷却水の温度を検出する蓄熱器温度センサ51と、エンジン11のウォータジャケット内の冷却水の温度を検出するエンジン温度センサ52と、を備える。
コントローラ50は、蓄熱器温度センサ51及びエンジン温度センサ52から受信した検出値に基づいて、蓄熱器流路切換バルブ16及びエンジン流路切換バルブ18を切り換え制御するとともに電動ウォータポンプ19の作動を制御する。
次に、コントローラ50で行う処理内容について図2を参照しながら説明する。
ステップS1においてコントローラ50は、エンジン11が始動されたか否かを判定する。エンジン11が始動されたと判定されると処理がステップS2へ進み、エンジン11が始動されたと判定されない場合は処理が再度実行される。エンジン11が始動されたことは、エンジン11を制御する図示しないECU(エンジンコントロールユニット)からの信号に基づいて判定される。
ステップS2においてコントローラ50は、暖機優先モードであるか暖房優先モードであるかを判定する。暖機優先モードであると判定されると処理がステップS3へ進み、暖房優先モードであると判定されると処理がステップS5へ進む。
エンジン11の冷間始動時、冷却水は外気温とほぼ同一温度であるので、より迅速に冷却水温度を上昇させることで、エンジン11の暖機が早期に終了して省燃費効果を得ることができる。また、空調ユニットの暖房性能はヒータコア13を通過する冷却水の温度に依存しているので、より迅速に冷却水温度を上昇させることで、空調ユニットの即暖性を向上させることができる。
そこで、コントローラ50は、外気温や空調ユニットの設定温度などに基づいて、暖機優先モードであるか暖房優先モードであるかを判定する。なお、当該判定はコントローラ50ではなく運転者が操作スイッチなどによって行ってもよい。
ステップS3においてコントローラ50は、蓄熱器流路切換バルブ16を冷却水が蓄熱器14側へ流れるように切り換え、エンジン流路切換バルブ18を冷却水がエンジン11側へ流れるように切り換える。本ステップにおける切り換え制御によって実現される冷却水の流れについて図3を参照して説明する。
図3に示すように、ウォータポンプ12によって圧送された冷却水は、エンジン11、ヒータコア13、及び蓄熱器流路切換バルブ16を介して蓄熱器14へと流れ込む。すると、蓄熱器14に貯留されている高温の冷却水が排出され、エンジン流路切換バルブ18を介してウォータポンプ12へと還流する。これにより、エンジン11に高温の冷却水が流れ込むのでエンジン11の暖機を促進することができる。
また、本ステップの処理が実行されるのはエンジン11の始動直後であるから、冷却水の温度はまだサーモスタット31の設定温度より低く、サーモスタット31は閉じている。よって、冷却水はラジエータ通路30には流れずバイパス通路40に流れる。
図2に戻って、ステップS4においてコントローラ50は、エンジン温度センサ52の検出値Teが蓄熱器温度センサ51の検出値Thと等しいか否かを判定する。等しいと判定されると処理がステップS7へ進み、等しいと判定されない場合は処理がステップS3へ戻る。本ステップでは、ステップS3において排出された蓄熱器14内の高温の冷却水が冷却水通路10内に十分に行き渡り、冷却水通路10内の冷却水の温度が少なくとも冷間時でない温度に達したことを判定している。
一方、ステップS2において暖房優先モードであると判定された場合、ステップS5においてコントローラ50は、蓄熱器流路切換バルブ16を冷却水が蓄熱器14側へ流れるように切り換え、エンジン流路切換バルブ18を冷却水がエンジン迂回通路17側へ流れるように切り換える。本ステップにおける切り換え制御によって実現される冷却水の流れについて図4を参照して説明する。
図4に示すように、冷却水通路10はエンジン11を迂回するように接続され、電動ウォータポンプ19が作動して冷却水が循環する。電動ウォータポンプ19によって圧送された冷却水は、ヒータコア13及び蓄熱器流路切換バルブ16を介して蓄熱器14へと流れ込む。すると、蓄熱器14に貯留されている高温の冷却水が排出され、エンジン流路切換バルブ18を介して電動ウォータポンプ19へと還流する。これにより、高温の冷却水はエンジン11を経由することなくヒータコア13へと流れ込むので、空調ユニットの即暖性を向上させることができる。
また、本ステップの処理が実行されるのはエンジン11の始動直後であるから、冷却水の温度はまだサーモスタット31の設定温度より低く、サーモスタット31は閉じている。よって、ウォータポンプ12によって圧送される冷却水はラジエータ通路30には流れず、エンジン11内の冷却水通路10とバイパス通路40との間を循環する。
図2に戻って、ステップS6においてコントローラ50は、エンジン温度センサ52の検出値Teが蓄熱器温度センサ51の検出値Thと等しいか否かを判定する。等しいと判定されると処理がステップS7へ進み、等しいと判定されない場合は処理がステップS5へ戻る。本ステップでは、エンジン11及びバイパス通路40間を循環する冷却水が、ヒータコア13及び蓄熱器14間を循環する冷却水と等しい温度、すなわち冷間時でない温度、まで上昇したか否かを判定している。
これにより、エンジン流路切換バルブ18を切り換えた場合にヒータコア13を通過する冷却水の温度が低下することによる暖房性能の低下を防止することができる。
ステップS7においてコントローラ50は、蓄熱器流路切換バルブ16を冷却水が蓄熱器迂回通路15側へ流れるように切り換え、エンジン流路切換バルブ18を冷却水がエンジン11側へ流れるように切り換える。本ステップにおける切り換え制御によって実現される冷却水の流れについて図5を参照して説明する。
図5に示すように、ウォータポンプ12によって圧送された冷却水は、エンジン11、ヒータコア13、及び蓄熱器流路切換バルブ16、蓄熱器迂回通路15、及びエンジン流路切換バルブ18を介してウォータポンプ12へと還流する。さらに、冷却水の温度がサーモスタット31の設定温度を上回ると、サーモスタット31が開弁し、冷却水がバイパス通路40に加えてラジエータ通路30にも流れる。
図2に戻って、ステップS8においてコントローラ50は、エンジン温度センサ52の検出値Teがエンジン暖機温度より高いか否かを判定する。エンジン温度センサ52の検出値Teがエンジン暖機温度より高いと判定されると処理がステップS9へ進み、エンジン暖機温度より高いと判定されない場合には、処理がステップS7へ戻る。エンジン暖機温度は、エンジン11が暖機したと判断できる程度の値であり、例えば80℃に予め設定される。
ステップS9においてコントローラ50は、エンジン温度センサ52の検出値Teから蓄熱器温度センサ51の検出値Thを減算した値(Te−Th)が、冷却水入れ替え判定値より大きいか否かを判定する。値(Te−Th)が冷却水入れ替え判定値より大きいと判定されると処理がステップS10へ進み、冷却水入れ替え判定値より大きいと判定されない場合には、処理がステップS7へ戻る。冷却水入れ替え判定値は、蓄熱器14内の冷却水をより高温の冷却水に入れ替えることができると判断できる程度の値であり、例えば5℃に予め設定される。
ステップS10においてコントローラ50は、蓄熱器流路切換バルブ16を冷却水が蓄熱器14側へ流れるように切り換え、エンジン流路切換バルブ18を冷却水がエンジン11側へ流れるように切り換える。本ステップにおける切り換え制御によって実現される冷却水の流れについて図6を参照して説明する。
図6に示すように、ウォータポンプ12によって圧送された冷却水は、エンジン11、ヒータコア13、及び蓄熱器流路切換バルブ16、蓄熱器14、及びエンジン流路切換バルブ18を介してウォータポンプ12へと還流する。さらに、本ステップの処理実行時にはサーモスタット31が開弁しているので、冷却水がバイパス通路40に加えてラジエータ通路30にも流れる。
これにより、蓄熱器14内の冷却水が冷却水通路10内の冷却水によって入れ替えられ、より高温の冷却水が蓄熱器14に貯留される。
図2に戻って、ステップS11においてコントローラ50は、エンジン温度センサ52の検出値Teが蓄熱器温度センサ51の検出値Thと等しいか否かを判定する。エンジン温度センサ52の検出値Teが蓄熱器温度センサ51の検出値Thと等しいと判定されると処理がステップS7へ戻り、蓄熱器温度センサ51の検出値Thと等しいと判定されない場合には処理がステップS10へ戻る。本ステップにより、蓄熱器14内の冷却水が冷却水通路10内のより高温の冷却水に入れ替えられたことを判定することができる。
以上の制御をまとめると、コントローラ50は、エンジン運転中、より高温の冷却水を蓄熱器14に貯留するように蓄熱器流路切換バルブ16を切り換え制御する(S7〜S11)。エンジン停止後も蓄熱器14は継続して冷却水を保温する。エンジン11の冷間始動時、暖機優先モードの場合は蓄熱器14内の高温の冷却水をエンジン11へと流すようにエンジン流路切換バルブ18を切り換え制御し(S3)、暖房優先モードの場合は蓄熱器14内の高温の冷却水を、エンジン11を経由せずにヒータコア13へと流すようにエンジン流路切換バルブ18を切り換え制御する(S5)。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
エンジン11が冷間始動した場合であってエンジン11の暖機より車室内の暖房を優先する暖房優先モードであると判定された場合には、エンジン流路切換バルブ18を切り換え制御して冷却水をエンジン迂回通路17へ流すので、蓄熱器14に貯留されている高温の冷却水がすべてエンジン11を経由することなくヒータコア13へと流れる。これにより、ヒータコア13を通過する冷却水の温度が迅速に上昇するので、エンジン11の冷間始動時における空調ユニットの暖房性能の立ち上がりを向上させることができる。
さらに、エンジン11が冷間始動した場合であって車室内の暖房よりエンジン11の暖機を優先する暖機優先モードであると判定された場合には、エンジン流路切換バルブ18を切り換え制御して冷却水をエンジン11へ流すので、蓄熱器14に貯留されている高温の冷却水がすべてエンジン11へと流れる。これにより、エンジン11の暖機に要する時間を短縮することができ、エンジン暖機中の燃料増量補正による燃費の悪化を抑制することができる。
さらに、エンジン11が冷間始動した後にエンジン温度センサ52の検出値Teが蓄熱器温度センサ51の検出値Thに達した場合には、蓄熱器流路切換バルブ16を切り換え制御して冷却水を蓄熱器迂回通路15へ流し、エンジン流路切換バルブ18を切り換え制御して冷却水をエンジン11へ流すので、蓄熱器14内の冷却水を冷却水通路10に供給する必要がなくなった場合に蓄熱器14を冷却水通路10から分離することができる。また、暖房優先モードであった場合には、エンジン流路切換バルブ18の切り換えによってエンジン11側の冷却水がヒータコア13へと流れ込むことになるが、エンジン11を流れる冷却水の温度が蓄熱器14を流れる冷却水の温度に達した後であればヒータコア13を流れる冷却水の温度が大きく低下することはないので、空調ユニットの暖房性能を維持することができる。
さらに、エンジン温度センサ52の検出値Teがエンジン暖機温度より高く、エンジン温度センサ52の検出値Teから蓄熱器温度センサ51の検出値Thを減算した値(Te−Th)が、冷却水入れ替え判定値より大きい場合、エンジン温度センサ52の検出値Teが蓄熱器温度センサ51の検出値Thと等しくなるまで蓄熱器流路切換バルブ16を切り換え制御して冷却水を蓄熱器14へと流すので、蓄熱器14内の冷却水の温度をより高温の冷却水に入れ替えることができる。これにより、蓄熱器14内の冷却水の温度を高温状態に保持することができるので、次回のエンジン始動時における暖房性能の向上及びエンジン暖機時間の短縮をより促進することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例を示したものであり、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、コントローラ50は、ステップS4、S6及びS11において、エンジン温度センサ52の検出値Teが蓄熱器温度センサ51の検出値Thと等しいか否かを判定しているが、判定条件は必ずしもTeとThとが一致する場合に限定する必要はなく、エンジン11の冷却水温度と蓄熱器14内の冷却水温度とが同程度の温度になったことを判定できればよい。
11 エンジン
13 ヒータコア
14 蓄熱器
15 蓄熱器迂回通路
16 蓄熱器流路切換バルブ(蓄熱器流路切換手段)
17 エンジン迂回通路
18 エンジン流路切換バルブ(エンジン流路切換手段)
19 電動ウォータポンプ(ウォータポンプ)
100 車両用蓄熱システム

Claims (4)

  1. エンジンと、前記エンジンの冷却水の熱を車室内への送風空気に伝達させるヒータコアと、冷却水を貯留することで冷却水の熱を蓄熱する蓄熱器と、の間を冷却水が循環する車両用蓄熱システムであって、
    前記エンジンを迂回して冷却水を流すエンジン迂回通路と、
    冷却水を前記エンジン又は前記エンジン迂回通路へ選択的に流すエンジン流路切換手段と、
    前記エンジン流路切換手段によって冷却水が前記エンジン迂回通路へ流れている場合に前記エンジン迂回通路の冷却水を圧送するウォータポンプと、
    を備え、
    前記エンジンが冷間始動した場合であって前記エンジンの暖機より車室内の暖房を優先する場合、前記エンジン流路切換手段は冷却水を前記エンジン迂回通路へ流す、
    ことを特徴とする車両用蓄熱システム。
  2. 請求項1に記載の車両用蓄熱システムであって、
    前記エンジンが冷間始動した場合であって車室内の暖房より前記エンジンの暖機を優先する場合、前記エンジン流路切換手段は冷却水を前記エンジンへ流す、
    ことを特徴とする車両用蓄熱システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用蓄熱システムであって、
    前記蓄熱器を迂回して冷却水を流す蓄熱器迂回通路と、
    冷却水を前記蓄熱器又は前記蓄熱器迂回通路へ選択的に流す蓄熱器流路切換手段と、
    をさらに備え、
    前記エンジンを流れる冷却水の温度が前記蓄熱器を流れる冷却水の温度に達した場合、前記蓄熱器流路切換手段は冷却水を前記蓄熱器迂回通路へ流し、前記エンジン流路切換手段は冷却水を前記エンジンへ流す、
    ことを特徴とする車両用蓄熱システム。
  4. 請求項3に記載の車両用蓄熱システムであって、
    前記蓄熱器流路切換手段が冷却水を前記蓄熱器迂回通路へ流している場合であって冷却水の温度が前記蓄熱器に貯留されている冷却水の温度より高い場合、前記蓄熱器流路切換手段は前記蓄熱器内の冷却水が入れ替わるまで冷却水を前記蓄熱器へ流す、
    ことを特徴とする車両用蓄熱システム。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017110522A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 三菱自動車工業株式会社 冷却水バルブ制御機構

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