JP2009197641A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の冷却装置において、内燃機関内における冷却水温の差を低減しつつ、内燃機関の暖機促進を図る。
【解決手段】内燃機関の冷却装置は、内燃機関に冷却水を循環させる冷却水通路と、冷却水の温度を検出する水温センサと、冷却水通路内にて冷却水の流れ方向を変える冷却水流可変機構と、冷却水流可変機構を制御する制御手段と、ヒータブロア作動水温を記憶する記憶手段とを備える。制御手段は、水温センサにて検出された冷却水の検出温度がヒータブロア作動水温より小さい場合に、冷却水流可変機構を通じて冷却水の流れ方向を周期的に変える。これにより、内燃機関の始動・暖機過程において、冷却水は冷却水通路の全体ではなく、冷却水通路の局所的な範囲で循環することになる。その結果、内燃機関内における冷却水温の差を低減(即ち、温度分布を均一化)しつつ、内燃機関の早期暖機を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の暖機を効果的に促進する内燃機関の冷却装置に関する。
電動ウォータポンプによる冷却水の流量制御により、エンジンの暖機促進を図る技術が既知である。例えば、特許文献1には、水温センサにより冷却水の温度を検出し、その温度が所定値以下の場合に電動ウォータポンプを停止することで、エンジンの暖機を促進することが可能な内燃機関の冷却系統が記載されている。
ところが、電動ウォータポンプの停止制御を実施した場合には、エンジン内部での冷却水の強制対流がなくなるため、燃焼室に近いエンジンブロックの上端部と下端部とにおいて温度差が拡大し、ボアの変形が引き起されてしまう。そのため、ピストンとシリンダとの間においてフリクションが増加して、燃費が悪化してしまう虞がある。また、暖機運転時(エンジン始動時)において、電動ウォータポンプの停止制御を実施した場合には、エンジン内の冷却水が局所的に沸騰して、シリンダヘッド、シリンダブロック等が局所的に熱変形してしまう虞がある。この点に関し、特許文献2には、エンジン内の冷却水の局所的な沸騰の発生を防止しつつ、暖機運転の促進を図ることが可能な液冷式内燃機関の冷却装置が記載されている。具体的には、この液冷式内燃機関の冷却装置では、かかる目的を実現するために、冷却水の温度が低いときに微少流量の冷却水をエンジンとバイパス通路との間で循環させるようにしている。
また、上記のように電動ウォータポンプの停止制御を実施した場合には、エンジン内のピストン周辺部で熱が局所的に上昇して、いわゆるヒートスポットが発生してしまうことが懸念される。そこで、特許文献3には、かかる不具合の発生を防止しつつ、エンジン始動時の暖機特性を改善することが可能な車両用エンジンの暖機装置が記載されている。
具体的には、この車両用エンジンの暖機装置では、冷却水温が所定温度より低い状態では電動式ポンプを周期的に正逆回転するように制御する。これにより、冷却水は、冷却水路全体を循環せずに流れ方向が所定時間毎に切り替わり、冷却水路内の限られた範囲のみで流動するように制御される。その結果、車両用エンジンの発熱部であるシリンダ周辺部の冷却水を効果的に昇温できるので、効果的な暖機が行われる。また、この装置では、電動式ポンプの回転数が冷却水温に対応して制御されるため、冷却水温の昇温状態に対応して最適に冷却水の流動がなされる。このため、電動ウォータポンプを停止させた場合に、エンジンの発熱部周辺にて熱が局所的に上昇することで生じるヒートスポットが発生しなくなるとされている。
その他、エンジンの暖機促進を図る技術として、特許文献4には、機関停止中にウォータジャケット内を液相冷媒で満たした状態とし、機関始動時に冷媒温度が所定温度以下である場合に、冷媒供給ポンプを逆回転させてウォータジャケット内の冷媒液面を低下させることで、急速暖機を実現することが可能な内燃機関の沸騰冷却装置が記載されている。
なお、上記に関連する技術として、例えば、特許文献5にはヒータコアを用いてエンジンの暖機時の暖房を行うことが可能な車両用熱利用装置が記載され、また、特許文献6にはヒーターユニットを早期に昇温させることの可能なヒーターユニットの昇温構造が記載されている。
特開2002−161748号公報 特開2002−161747号公報 特開2005−16435号公報 実開昭62−162338号公報 特開2007−223418号公報 特開平11−350959号公報
ところが、エンジンの暖機を促進する為に、上記の特許文献2のように冷却水の微少流量制御を実施した場合には、冷却水がエンジン内に流入する流入口付近の冷却水の温度(以下、「冷却水温」とも称する)と、冷却水がエンジン内から流出する流出口付近の冷却水温との差が大きくなる。そのため、気筒間において冷却水温の差が大きくなり、空燃比(A/F)が大きくばらついてしまう虞がある。特に、エンジンヘッドの縦方向に冷却水を流す縦流し冷却方式の場合は、このような不具合が発生する割合が高くなる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、内燃機関内における冷却水温の差を低減しつつ、内燃機関の暖機促進を図ることが可能な内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、内燃機関の冷却装置は、内燃機関に冷却水を循環させる冷却水通路と、前記冷却水の温度を検出する水温センサと、前記冷却水通路内の前記冷却水の流れ方向を変える冷却水流可変機構と、前記冷却水流可変機構を制御する制御手段と、ヒータブロアが作動する時の前記冷却水の温度であるヒータブロア作動水温を記憶する記憶手段と、を備え、前記制御手段は、前記水温センサにより検出された前記冷却水の検出温度が前記ヒータブロア作動水温より小さい場合に、前記冷却水流可変機構を通じて前記冷却水の流れ方向を周期的に変える。
上記の内燃機関の冷却装置は、内燃機関に連通して当該内燃機関に対し冷却水を循環させる冷却水通路と、冷却水の温度を検出する水温センサと、冷却水通路内の冷却水の流れ方向を変える冷却水流可変機構と、冷却水流可変機構を制御する制御手段と、ヒータブロア作動水温を記憶する記憶手段と、を備える。好適な例では、水温センサは、冷却水通路において内燃機関の流出口から流出する前記冷却水の温度を検出する。制御手段は、水温センサにより検出された冷却水の検出温度がヒータブロア作動水温より小さい場合に、冷却水流可変機構を通じて冷却水の流れ方向を周期的(所定時間毎)に変える。
これにより、内燃機関の始動・暖機過程において、冷却水は冷却水通路の全体ではなく、冷却水通路の局所的な範囲で流動又は循環することになる。よって、内燃機関内における冷却水温の差を低減(即ち、温度分布を均一化)することが可能となる。その結果、気筒間における空燃比(A/F)のばらつきを抑制することが可能になると共に、内燃機関の各部、例えばシリンダヘッド、シリンダブロック等の熱変形を抑制することができる。また、これにより、内燃機関の熱による冷却水温の上昇を促進することができ、内燃機関の早期暖機を図ることができる。
上記の内燃機関の冷却装置の一つの態様では、前記冷却水流可変機構は、前記冷却水を前記冷却水通路の一方向に向けて吐出するウォータポンプと、前記冷却水を前記冷却水通路の一方向に向けて循環させる第1の循環通路と、前記冷却水を前記冷却水通路の前記一方向とは逆方向に向けて循環させる第2の循環通路と、前記冷却水を循環させる通路を前記第1の循環通路と前記第2の循環通路との間で切り替える切替弁と、を備え、前記制御手段は、前記切替弁の開閉制御を通じて、前記冷却水を循環させる通路を前記第1の循環通路と前記第2の循環通路との間で周期的に切り替える。
この態様では、ウォータポンプと、第1の循環通路と、第2の循環通路と、切替弁と、を備える。ウォータポンプは、冷却水を冷却水通路の一方向に向けて吐出する。第1の循環通路は、冷却水を冷却水通路の一方向に向けて循環させる通路である。第2の循環通路は、冷却水を冷却水通路の一方向とは逆方向に向けて循環させる通路である。切替弁は、冷却水の流通経路を切り替える弁であり、冷却水を循環させる通路を第1の循環通路と第2の循環通路との間で切り替える。制御手段は、切替弁の開閉制御を通じて、冷却水を循環させる通路を第1の循環通路と第2の循環通路との間で周期的に切り替える。これにより、内燃機関の始動・暖機過程において、冷却水は冷却水通路の全体ではなく、冷却水通路の局所的な範囲、即ち第1の循環通路及び第2の循環通路で循環することになる。その結果、内燃機関内における冷却水温の差を低減(即ち、温度分布を均一化)しつつ、内燃機関の早期暖機を図ることができる。
上記の内燃機関の冷却装置の他の態様では、前記冷却水流可変機構は、正回転により前記冷却水を前記冷却水通路の一方向に向けて吐出すると共に、逆回転により前記一方向とは逆方向に向けて吐出する電動ウォータポンプを備え、前記制御手段は、前記電動ウォータポンプを周期的に正逆回転させる正逆回転制御を行うことで、前記内燃機関内での前記冷却水の流れ方向を前記一方向又は前記逆方向に周期的に変える。
この態様では、冷却水流可変機構は、正回転により冷却水を冷却水通路の一方向に向けて吐出すると共に、逆回転により前記一方向とは逆方向に向けて吐出する電動ウォータポンプを備える。制御手段は、電動ウォータポンプを周期的に正逆回転させる正逆回転制御を行うことで、内燃機関内での冷却水の流れ方向を一方向又は逆方向に周期的に変える。これにより、内燃機関の始動・暖機過程において、冷却水は冷却水通路の全体ではなく、冷却水通路の局所的な範囲で流動又は循環することになる。よって、内燃機関内における冷却水温の差を低減(即ち、温度分布を均一化)しつつ、内燃機関の早期暖機を図ることができる。
上記の内燃機関の冷却装置の他の態様では、前記水温センサは、前記冷却水通路において前記内燃機関の流出口から流出する前記冷却水の温度を検出する第1の水温センサと、前記冷却水通路において前記内燃機関の流入口に流入する前記冷却水の温度を検出する第2の水温センサと、を備え、前記制御手段は、前記電動ウォータポンプにより前記冷却水の流れ方向を周期的に変える前に、前記第1の水温センサにより検出された前記冷却水の検出温度と、前記第2の水温センサにより検出された前記冷却水の検出温度との差分を算出し、算出した前記差分が所定の閾値より小さい場合に前記電動ウォータポンプの回転数を減少させると共に、前記差分が前記所定の閾値以上である場合に前記電動ウォータポンプの回転数を増加させる。
この態様では、水温センサは、第1の水温センサと、第2の水温センサと、を備える。第1の水温センサは、冷却水通路において内燃機関の流出口から流出する冷却水の温度を検出する。一方、第2の水温センサは、冷却水通路において内燃機関の流入口に流入する冷却水の温度を検出する。制御手段は、電動ウォータポンプにより冷却水の流れ方向を周期的に変える前に、第1の水温センサにより検出された冷却水の検出温度と、第2の水温センサにより検出された冷却水の検出温度との差分を算出する。
そして、制御手段は、算出した前記差分が所定の閾値より小さい場合には、内燃機関内の冷却水温の差が小さいので、電動ウォータポンプの回転数を減少させる。これにより、少量の冷却水が、冷却水通路の全体ではなく、冷却水通路の局所的な範囲で流動又は循環することになる。よって、内燃機関内の冷却水温の差をさらに低減(即ち、温度分布を均一化)しつつ、内燃機関の暖機が促進される。一方、制御手段は、算出した前記差分が所定の閾値以上である場合には、内燃機関内の冷却水温の差が大きいのでその差を小さくするために、電動ウォータポンプの回転数を増加させる。これにより、多量の冷却水が、冷却水通路の全体ではなく、冷却水通路の局所的な範囲で流動又は循環することになる。よって、内燃機関内の冷却水温の差を低減(即ち、温度分布を均一化)しつつ、内燃機関の暖機が促進される。
好適な例では、前記冷却水の流れを前記一方向及び前記逆方向に変えるタイミングは、前記ウォータポンプ又は前記電動ウォータポンプによる前記冷却水の吐出量が、多くとも前記内燃機関内の前記冷却水通路に含まれる前記冷却水の全容積の20%以内となるときであることが好ましい。これは、冷却水を冷却水通路の全体ではなく、冷却水通路の局所的な範囲で循環又は流動させるためである。
以下、図面を参照して本発明の好適な各種の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
(内燃機関の冷却装置の構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る内燃機関の冷却装置100の概略構成を示す。図1において、太線で表す実線は冷却水が流れる通路(冷却水通路)を示し、実線矢印及び一点鎖線矢印は第1実施形態の制御態様に応じて決まる冷却水の流れを示し、破線矢印は信号の流れを示す。
内燃機関の冷却装置(以下、単に「冷却装置」と称する)100は、主として、冷却水通路と、複数の流路切替弁と、内燃機関(エンジン)10と、ラジエータ11と、サーモスタット(T/S)12と、ウォータポンプ(W/P)13と、ヒータコア14と、水温センサ15と、ECU(Engine Control Unit)50と、を備える。
かかる冷却水通路は、エンジン10の内部に設けられるウォータジャケット10aと、ラジエータ通路1と、ラジエータバイパス通路2と、ヒータ通路3と、第1接続通路4と、第2接続通路5と、を有する。
ラジエータ通路(冷却通路)1は、冷却水をウォータジャケット10aとラジエータ11との間で循環させる通路である。ラジエータ通路1の一端は、ウォータジャケット10aの一端に接続されると共に、ラジエータ通路1の他端は、ウォータジャケット10aの他端に接続される。
ラジエータバイパス通路2は、ラジエータ通路1におけるラジエータ11の上流側と下流側とを接続する通路であり、第1バイパス通路2a及び第2バイパス通路2bを有する。第1バイパス通路2aは、ラジエータ通路1と後述の第3流路切替弁8とを接続する通路である。第2バイパス通路2bは、第3流路切替弁8とサーモスタット12とを接続する通路である。ラジエータバイパス通路2は、冷却水の温度(以下、「冷却水温」とも称する)に応じてエンジン10側から流出する冷却水をラジエータ11を迂回してエンジン10のウォータジャケット10aに戻す役割を果たす。
ヒータ通路3は、ラジエータ11から見てエンジン10に対してラジエータ通路1に並列に接続される通路である。ヒータ通路3は、後述のヒータコア14に連通している。
第1接続通路4は、エンジン10とウォータポンプ13との間に位置するラジエータ通路1と、ラジエータバイパス通路2とを接続する通路である。第2接続通路5は、第1接続通路4とラジエータ通路1との接続部分とエンジン10との間に位置するラジエータ通路1と、ヒータコア14の下流側のヒータ通路3とを接続する通路である。
複数の流路切替弁は、冷却水通路において冷却水の流通経路(通路)を切り替える弁であり、第1流路切替弁6、第2流路切替弁7、第3流路切替弁8及び第4流路切替弁9を有する。このうち、第1流路切替弁6、第2流路切替弁7及び第3流路切替弁8は、3つの方向に冷却水の出入り口を有し、各方向の出入り口に開閉可能な弁を有する三方弁である。一方、第4流路切替弁9は、2つの方向に冷却水の出入り口を有し、各方向の出入り口に開閉可能な弁を有する二方弁である。
第1流路切替弁6は、ラジエータ通路1と第1接続通路4との接続部分に設けられる。図1の例では、第1流路切替弁6は、第1接続通路4側、エンジン10側及びウォータポンプ14側の各方向に冷却水の出入り口及び当該各出入り口を開閉可能な弁を有する。第1流路切替弁6は、ECU50から供給される制御信号s1に基づいて、当該各方向の出入り口に設けられた弁の開閉を行う。
第2流路切替弁7は、ラジエータ通路1と第2接続通路5との接続部分に設けられる。図1の例では、第2流路切替弁7は、第1流路切替弁6側、エンジン10側及び第2接続通路5側の各方向に冷却水の出入り口及び当該各出入り口を開閉可能な弁を有する。第2流路切替弁7は、ECU50から供給される制御信号s2に基づいて、当該各方向の出入り口に設けられた弁の開閉を行う。
第3流路切替弁8は、ラジエータバイパス通路2と第1接続通路4との接続部分に設けられる。図1の例では、第3流路切替弁8は、サーモスタット12側及びサーモスタット12側とは逆側及び第1接続通路4側の各方向に冷却水の出入り口及び当該各出入り口を開閉可能な弁を有する。第3流路切替弁8は、ECU50から供給される制御信号s3に基づいて、当該各方向の出入り口に設けられた弁の開閉を行う。
第4流路切替弁9は、ヒータコア13の上流側に位置するヒータ通路3に設けられる。図1の例では、第4流路切替弁9は、ヒータコア13側及びヒータコア13側とは逆側の各方向に冷却水の出入り口及び当該各出入り口を開閉可能な弁を有する。第4流路切替弁9は、ECU50から供給される制御信号s4に基づいて、当該各方向の出入り口に設けられた弁の開閉を行う。
エンジン10は、供給される燃料と空気との混合気を燃焼させることによって動力を発生する動力源である。エンジン10の内部には、上記したようにラジエータ通路1に連通して冷却水を循環させるためのウォータジャケット10aが設けられる。例えば、ウォータジャケット10aは、図示を省略するが、気筒の周りに沿って且つシリンダブロックからシリンダヘッドにかけて配置される。ラジエータ通路1側から流出する冷却水がウォータジャケット10aを通過することでエンジン10から発せられる熱を吸収し、これによってエンジン10が冷却される。
ラジエータ11は、ラジエータ通路1に配置され、エンジン10を通過することによって熱せられた冷却水を外気によって冷却する冷却用熱交換機である。例えば、ラジエータ11と対面する位置には電動ファン(図示略)が設けられる。この場合、電動ファンが回転することにより生成される風がラジエータ11に当たることでラジエータ11内を通過する冷却水が冷却される。
サーモスタット12は、ラジエータ通路1とラジエータバイパス通路2との接続部分に設けられ、冷却水温に応じて開閉する弁である。基本的には、サーモスタット12は、冷却水温が高温となったときに開弁する。この場合、冷却水はエンジン10とラジエータ11との間で循環することとなる。これにより、冷却水が冷却され、エンジン10のオーバーヒートが抑制される。一方、冷却水温が比較的低温である場合には、サーモスタット12は閉弁している。この場合、冷却水はラジエータ11を迂回してラジエータバイパス通路2に流入し、その流入した冷却水はサーモスタット12の下流側のラジエータ通路を通じてエンジン10のウォータジャケット10aに戻される。これにより、冷却水の水温低下が抑制されるため、エンジン10のオーバークールが抑制される。
ウォータポンプ13は、冷却水通路の一方向(例えばエンジン10側)に向けて冷却水を吐出することが可能なポンプ手段であり、サーモスタット12とエンジン10との間に位置するラジエータ通路1に設けられる。ウォータポンプ13は、例えばエンジン10の駆動力によって一方向に回転することにより、ラジエータ通路1内の冷却水をエンジン10に向けて吐出する機械式のウォータポンプである。
ヒータコア14は、その内部を通過する冷却水により車室内の空気を暖める装置であり、第4流路切替弁9の下流側のヒータ通路3に設けられる。ヒータコア14を冷却水が通過する過程において、エンジン10の熱によって暖められた冷却水と空気との熱交換が行われる。そして、ヒータコア14によって暖められた空気は、ヒータコア14の近くに設けられるヒータブロア(図示略)によって車室内に送風される。
水温センサ15は、図1の実線矢印に沿って冷却水が流出するウォータジャケット10aの流出口付近に少なくとも1つ設けられている。水温センサ15は、ウォータジャケット10aの流出口から流出する冷却水温度を検出し、その検出信号s5をECU50に供給する。
ECUは、図示しないCPU(Central Processing Unit)や、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等に代表されるメモリ(記憶手段)などを備える。ECUは、上記した水温センサ15や、図示しないクランク角センサ及びスロットルポジションセンサを含む種々のセンサから供給される検出信号に基づいて、冷却水流可変機構を制御して冷却水の流れ方向を周期的(所定時間毎)に変える制御手段として機能する。なお、クランク角センサは、エンジン10のクランク角度を検出するセンサである。スロットルポジションセンサは、エンジン10内へ吸入する空気量を調整するスロットル弁のスロットル開度を検出するセンサである。また、記憶手段としてのメモリには、ヒータブロアが作動する時の冷却水温であるヒータブロア作動水温を記憶している。
(冷却水循環制御方法)
次に、図1を参照して、第1実施形態に係る冷却装置100による冷却水循環制御方法について説明する。
この冷却水循環制御方法では、エンジン10の始動・暖機過程において、制御手段が冷却水流可変機構を通じて冷却水の流れ方向を周期的に変えることで、エンジン10内の各所(例えば気筒間など)における冷却水温の差を低減(即ち、温度分布を均一化)しつつ、エンジン10の早期暖機を図る点に特徴を有する。
具体的には、この冷却装置100では、冷却水流可変機構は、ウォータポンプ13と、第1及び第2の循環通路と、冷却水を循環させる通路を第1の循環通路と第2の循環通路との間で切り替える複数の流路切替弁と、を備える。
第1の循環通路は、ラジエータ通路1の内側に設けられ、冷却水をエンジン10のウォータジャケット10aの一方向(実線矢印方向)に向けて循環させる通路である。具体的には、第1の循環通路は、ラジエータ通路1の一部と、ウォータジャケット10aと、ラジエータバイパス通路2とを備えて構成され、ウォータポンプ13から吐出された冷却水を、主に、第1流路切替弁6、第2流路切替弁7、ウォータジャケット10a、ラジエータ通路1、第1バイパス通路2a、第3流路切替弁8、第2バイパス通路2b、サーモスタット12、ラジエータ通路1、ウォータポンプ13の順に循環させる通路である。
第2の循環通路は、ヒータ通路3の内側に設けられ、冷却水をエンジン10のウォータジャケット10aの一方向とは逆方向(一点鎖線矢印方向)に向けて循環させる通路である。具体的には、第2の循環通路は、ラジエータ通路1の一部と、第1接続通路4と、第1バイパス通路2aと、ウォータジャケット10aと、第2接続通路5と、ヒータ通路3の一部とを備えて構成され、ウォータポンプ13から吐出された冷却水を、主に、第1流路切替弁6、第1接続通路4、第3流路切替弁8、第1バイパス通路2a、ラジエータ通路1、ウォータジャケット10a、第2流路切替弁7、第2接続通路5、ヒータ通路3、ラジエータ通路1、ウォータポンプ13の順に循環させる通路である。
制御手段は、エンジン10の始動・暖機過程において、複数の流路切替弁の開閉を制御して、冷却水を流す通路を第1の循環通路と第2の循環通路との間で周期的に切り替える。
具体的には、冷却水を図中の実線矢印に沿って第1の循環通路に循環させる場合、制御手段は、第1流路切替弁6、第2流路切替弁7、第3流路切替弁8及び第4流路切替弁9の開閉状態を次の状態とする。即ち、この場合、第1流路切替弁6は、制御手段により、ウォータポンプ13側及び第2流路切替弁7側が開弁され、第1接続通路4側が閉弁される。また、第2流路切替弁7は、制御手段により、第1流路切替弁6側及びウォータジャケット10a側が開弁され、第2接続通路5側が閉弁される。また、第4流路切替弁9は、制御手段により、ヒータコア14側及びヒータコア14側とは逆側の少なくとも一方が閉弁される。また、第3流路切替弁8は、制御手段により、第1バイパス通路2a側及び第2バイパス通路2b側が開弁され、第1接続通路4側が閉弁される。これにより、ウォータポンプ13から吐出された冷却水は、図中の実線矢印に沿って第1の循環通路を循環することになる。
一方、冷却水を図中の一点鎖線矢印に沿って第2の循環通路に循環させる場合、制御手段は、第1流路切替弁6、第2流路切替弁7、第3流路切替弁8及び第4流路切替弁9の開閉状態を次の状態とする。即ち、この場合、第1流路切替弁6は、制御手段により、ウォータポンプ13側及び第1接続通路4側が開弁され、第2流路切替弁7側が閉弁される。また、第3流路切替弁8は、制御手段により、第1接続通路4側及び第1バイパス通路2a側が開弁され、第2バイパス通路2b側が閉弁される。また、第4流路切替弁9は、制御手段により開閉制御されず閉弁状態が維持される。また、第2流路切替弁7は、制御手段により、ウォータジャケット10a側及び第2接続通路5側が開弁され、第1流路切替弁6側が閉弁される。これにより、ウォータポンプ13から吐出された冷却水は、図中の一点鎖線矢印に沿って第2の循環通路を循環することになる。
このように、制御手段が複数の流路切替弁の開閉を制御して、冷却水を流す通路を第1の循環通路と第2の循環通路との間で周期的に繰り返し切り替えることで、冷却水の流れ方向を一方向(実線矢印方向)又はそれとは逆方向(一点鎖線矢印方向)に周期的に変えることができる。このとき、冷却水は当該一方向又は当該逆方向に流れ方向が変わるだけで、当該一方向への冷却水の量と当該逆方向への冷却水の量は略同一とされることが好ましい。また、冷却水の流れを当該一方向及び当該逆方向に変えるタイミングは、ウォータポンプ13による冷却水の吐出量が、多くともエンジン10のウォータジャケット10a内に含まれる冷却水の全容積の20%以内となるときであることが好ましい。
これにより、エンジン10の始動・暖機過程において、冷却水は冷却水通路の全体ではなく、冷却水通路の局所的な範囲で循環、即ち第1及び第2の循環通路を流動又は循環することになる。よって、エンジン10のウォータジャケット10a内における冷却水温の差を低減(即ち、温度分布を均一化)することができる。その結果、気筒間における空燃比(A/F)のばらつきを抑制することができると共に、エンジン10の各部、例えばシリンダヘッド、シリンダブロック等の熱変形を抑制することができる。また、これにより、冷却水はラジエータ11やヒータコア14等により冷却されることないので、エンジン10の熱による冷却水温の上昇を促進することができ、エンジン10の早期暖機を図ることができる。
ここで、図2は、比較例1及び2並びに第1実施形態に係る冷却水循環制御方法による、エンジンの冷却水温と時間との関係を示すグラフである。図2において、実線で示すグラフはシリンダヘッドの冷却水温を示し、破線で示すグラフはシリンダブロックの冷却水温を示す。また、比較例1は、一般的な冷却水循環制御方法を実施した場合における、エンジンの水温と時間との関係を示すグラフである。比較例2は、例えば上記した特許文献1に記載されるウォータポンプの停止制御を実施した場合における、エンジンの水温と時間との関係を示すグラフである。この比較例2では、時刻0〜t1に至るまでウォータポンプ(W/P)の停止を実行し、時刻t1以降はウォータポンプ(W/P)の通常制御(即ち、比較例1と同様の冷却水循環制御)を実行している。
図2より、比較例2は、比較例1及び第1実施形態と比べて、シリンダヘッド及びシリンダブロックの各冷却水温の立ち上がり(又は上昇率)が最も早いため、エンジンの早期暖機の効果が最も大きいといった利点がある。しかし、比較例2では、シリンダヘッドとシリンダブロックとの冷却水温の差が大きいといった欠点がある。このため、比較例2では、シリンダブロックのシリンダヘッド側の部分と、シリンダブロックのシリンダヘッド側とは逆側の部分との冷却水温の差も大きい。これにより、比較例2では、気筒間における空燃比(A/F)のばらつきが大きくなり、また、シリンダヘッド、シリンダブロック等の熱変形が引き起され易くなる虞がある。一方、比較例1では、冷却水通路において大量の冷却水が循環させられるので、図示のようにシリンダヘッドとシリンダブロックとの冷却水温の差を小さくすることができるといった利点がある反面、そのような制御を実行することで、シリンダヘッド及びシリンダブロックの各冷却水温の立ち上がり(又は上昇率)が最も遅くなり、エンジンが暖機するまでに相当の時間を要してしまうといった欠点がある。この欠点を改善するために、冷却水通路において小量の冷却水を循環させることとした場合には、上記した比較例2と同様の欠点を有することになる。
これらの比較例1及び2に対して、第1実施形態では、冷却水の流れ方向を周期的に変えることで、図2に示すように、シリンダヘッドとシリンダブロックとの冷却水温の差が抑制されており、比較例1と比べて早期に冷却水温を上昇させることが可能となっている。よって、比較例1と比較してエンジン10の早期暖機を図ることが可能である。
(冷却水循環制御処理)
次に、図3を参照して、第1実施形態に係る冷却装置100による冷却水循環制御処理の一例について説明する。図3は、第1実施形態に係る冷却装置100による冷却水循環制御処理の一例に係るフローチャートを示す。なお、この処理はエンジン10の始動・暖機過程等においてECU50により実行される。
まず、ECU50は、水温センサ15から得られる検出信号s5を通じて、エンジン10によって暖められた、ウォータジャケット10aの流出口から流出する冷却水温Twを取得する(ステップS1)。次に、ECU50は、取得した冷却水温Twが、メモリに記憶されたヒータブロア作動水温Thより小さいか否かについて判定する(ステップS2)。
冷却水温Twがヒータブロア作動水温Thより小さくない場合には(ステップS2;No)は、ECU50はステップS4に進み、ヒータの作動要求があるか否かについて判定する。例えば、ユーザにより車室内のヒータスイッチがONにされた場合には、ECU50は、ヒータの作動要求があるものと判断し、そうでなければヒータの作動要求はないものと判断する。この判定において、ヒータの作動要求がある場合には(ステップS4;Yes)、ECU50は、第4流路切替弁9のヒータコア14側及びヒータコア14側とは逆側を開弁すると共に、ウォータポンプ13から吐出された冷却水を冷却水通路の一方向(例えばエンジン10側)に流してヒータ通路3へ循環させる。これにより、エンジン10の熱によって暖められた冷却水はヒータコア14を通過し、ヒータコア14において当該冷却水と空気との熱交換が行われる。ヒータコア14によって暖められた空気は、ヒータコア14の近くに設けられるヒータブロア(図示略)によって車室内に送風される。
一方、ステップS2において、冷却水温Twがヒータブロア作動水温Thより小さい場合には(ステップS2;Yes)、エンジン10の暖機が不十分であるものと判断して、ECU50は、ステップS3に進み、上記した第1実施形態による冷却水循環制御方法により、冷却水流可変機構を通じて冷却水の流れ方向を周期的に変える。これにより、エンジン10の始動・暖機過程において、冷却水は冷却水通路の全体ではなく、冷却水通路の局所的な範囲で循環、即ち第1及び第2の循環通路を流動又は循環することになる。よって、エンジン10内の各所(例えば気筒間など)における冷却水温の差を低減(即ち、温度分布を均一化)しつつ、エンジン10の暖機が促進される。次に、ECU50は、前回の冷却水温Twと今回の冷却水温Twとの差分(以下、「冷却水温差」と称する)ΔTwが所定の閾値αより小さいか否かについて判定する(ステップS5)。ここで、所定の閾値αは、例えばエンジン10の暖機が十分であるか否かを判断するために利用され、エンジン10の暖機が完了して冷却水温Twが安定した状態における冷却水温Twの変動分程度の小さな値に設定される。エンジン10の暖機が不十分な状態では冷却水温Twが大きく上昇するため冷却水温差ΔTwは大きくなるが、エンジン10の暖機が十分となった状態では冷却水温Twの変動は小さい。よって、閾値αとの比較により、冷却水温差ΔTwが小さいときにはエンジン10の暖機が十分であると判定される。また、初回目の処理では、前回の冷却水温Twは、例えば適当な初期値が設定される。
冷却水温差ΔTwが所定の閾値αより小さくない場合には(ステップS5;No)、ECU50は、サーモスタット12が閉弁状態にありエンジン10の暖機が不十分であるものと判断してステップS1に戻る。一方、冷却水温差ΔTwが所定の閾値αより小さい場合には(ステップS5;Yes)、ECU50は、サーモスタット12が開弁状態にありエンジン10の暖機が十分であるものと判断してステップS6に進む。このステップS6では、ECU50は、例えばクランク角センサから得られるクランク角度及びスロットルポジションセンサから得られるスロットル開度に基づき、エンジン回転数Ne及びエンジン負荷率Klを夫々算出する。
次に、ECU50は、算出されたエンジン回転数Ne及びエンジン負荷率Klに応じた吐出量の冷却水を、冷却水流可変機構等を通じて図1の実線矢印方向に沿ってラジエータ通路1に循環させる(ステップS7)。この場合、ウォータポンプ13から吐出された冷却水は、ウォータジャケット10aとラジエータ11との間で循環され、エンジン10の冷却が行われる。
[第2実施形態]
(内燃機関の冷却装置の構成)
図4は、本発明の第2実施形態に係る内燃機関の冷却装置200の概略構成を示す。図4において、太線で表す実線は冷却水通路を示し、実線矢印及び一点鎖線矢印は第2実施形態の制御態様に応じて決まる冷却水の流れを示し、破線矢印は信号の流れを示す。
第1実施形態に係る冷却装置100と、第2実施形態に係る冷却装置200とを比較した場合、第2実施形態では、第1流路切替弁6、第2流路切替弁7、第3流路切替弁8、第1接続通路4及び第2接続通路5を設けていない点、並びに、ウォータポンプ(W/P)が電動ウォータポンプである点が第1実施形態と構成上異なっており、それ以外は第1実施形態と同様である。よって、以下では、第1実施形態と共通する要素については同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。
第2実施形態に係る冷却装置200は、主として、冷却水通路と、第4の流路切替弁9と、エンジン10と、ラジエータ11と、サーモスタット12と、電動ウォータポンプ16と、ヒータコア14と、水温センサ15と、ECU50と、を備える。かかる冷却水通路は、ウォータジャケット10aと、ラジエータ通路1と、ラジエータバイパス通路2と、ヒータ通路3と、を有する。
電動ウォータポンプ16は、冷却水を冷却水通路の一方向(図4の実線矢印方向)又は当該一方向とは逆方向(図4の一点鎖線矢印方向)に向けて吐出することが可能なポンプ手段であり、サーモスタット12とエンジン10との間に位置するラジエータ通路1に設けられる。電動ウォータポンプ16は、例えば電動式のモータ(図示略)によって駆動制御され、このモータの駆動を通じて正回転又は逆回転することにより、ラジエータ通路1内の冷却水を冷却水通路の一方向又は逆方向に向けて吐出する。電動ウォータポンプ16は、バッテリ(図示略)から電力が供給され、ECU50から供給される制御信号s6に基づいてモータを通じて回転方向及び回転数などが制御される。
(冷却水循環制御方法)
次に、図4を参照して、第2実施形態に係る冷却装置200による冷却水循環制御方法について説明する。
この冷却水循環制御方法では、エンジン10の始動・暖機過程において、制御手段が上記の第1実施形態と構成の異なる冷却水流可変機構を通じて冷却水の流れ方向を周期的に変えることで、上記した第1実施形態と同様の目的を達成する。
具体的には、この冷却装置200では、冷却水流可変機構は、電動ウォータポンプ16と、循環通路と、を備えて構成される。
この循環通路は、ラジエータ通路1の内側に設けられる。この循環通路は、ラジエータ通路1の一部と、ウォータジャケット10aと、ラジエータバイパス通路2とを備えて構成され、冷却水をエンジン10のウォータジャケット10aの一方向(実線矢印方向)又は逆方向(一点鎖線矢印方向)に向けて循環させる通路である。具体的には、この循環通路は、電動ウォータポンプ16から一方向(実線矢印方向)に向けて吐出された冷却水を、主に、ラジエータ通路1、ウォータジャケット10a、ラジエータ通路1、ラジエータバイパス通路2、サーモスタット12、ラジエータ通路1、電動ウォータポンプ16の順に循環させる通路であると共に、電動ウォータポンプ16から逆方向(一点鎖線矢印方向)に向けて吐出された冷却水を、その順序とは逆の順序に循環させる通路である。
制御手段は、エンジン10の始動・暖機過程において、電動ウォータポンプ16を周期的に正逆回転させる正逆回転制御を行い、エンジン10のウォータジャケット10a内での冷却水の流れ方向を一方向(実線矢印方向)又は逆方向(一点鎖線矢印方向)に周期的に変える。このとき、冷却水の流れを当該一方向及び当該逆方向に変えるタイミングは、電動ウォータポンプ16による冷却水の吐出量が、多くともエンジン10のウォータジャケット10a内に含まれる冷却水の全容積の20%以内となるときであることが好ましい。これにより、エンジン10の始動・暖機過程において、冷却水は冷却水通路の全体ではなく、冷却水通路の局所的な範囲で循環、即ち上記の循環通路を流動又は循環することになる。よって、上記した第1実施形態と同様に、エンジン10内の各所(例えば気筒間など)における冷却水温の差を低減(即ち、温度分布を均一化)しつつ、エンジン10の早期暖機を図ることができる。
(冷却水循環制御処理)
第2実施形態に係る冷却装置200による冷却水循環制御処理は、図示を省略するが、第1実施形態に係る冷却装置100による冷却水循環制御処理と略同様である。但し、第2実施形態では、図3のフローチャートにおいてステップS3及びS7における制御方法が第1実施形態と若干異なり、それ以外は同様である。よって、以下では、図3を参照して、その異なる点について説明する。
第2実施形態に係る冷却装置200による冷却水循環制御処理では、ECU50は、ステップS2の判定が肯定的(Yes)であった場合に、冷却水流可変機構を通じて冷却水の流れ方向を周期的に変える(ステップS3)。具体的には、このステップS3では、ECU50は、電動ウォータポンプ16を周期的に正逆回転させる正逆回転制御を行い、エンジン10のウォータジャケット10a内での冷却水の流れ方向を一方向(実線矢印方向)又は逆方向(一点鎖線矢印方向)に周期的に変える。これにより、エンジン10の始動・暖機過程において、冷却水は冷却水通路の全体ではなく、冷却水通路の局所的な範囲で循環、即ち上記の循環通路を流動又は循環することになる。よって、エンジン10内の各所(例えば気筒間など)における冷却水温の差を低減(即ち、温度分布を均一化)しつつ、エンジン10の暖機が促進される。また、ステップS7では、ECU50は、ステップS6において算出されたエンジン回転数Ne及びエンジン負荷率Klに応じた吐出量となるように電動ウォータポンプ16の回転数Npを制御しつつ、電動ウォータポンプ16を正回転させる正回転制御を行う。これにより、エンジン回転数Ne及びエンジン負荷率Klに応じた吐出量の冷却水が電動ウォータポンプ16から吐出され、その吐出された冷却水が、図4の実線矢印に沿ってラジエータ通路1を循環することになる。この場合、電動ウォータポンプ16から吐出された冷却水は、ウォータジャケット10aとラジエータ11との間で循環することになり、エンジン10の冷却が行われる。
[第3実施形態]
(内燃機関の冷却装置の構成)
図5は、本発明の第3実施形態に係る内燃機関の冷却装置300の概略構成を示す。図5において、太線で表す実線は冷却水通路を示し、実線矢印及び一点鎖線矢印は第3実施形態の制御態様に応じて決まる冷却水の流れを示し、破線矢印は信号の流れを示す。
第2実施形態に係る冷却装置200と、第3実施形態に係る冷却装置300とを比較した場合、第3実施形態では、ラジエータバイパス通路2及び第4の流路切替弁9を設けていない点、並びに、水温センサ15に加え、さらにもう一つの水温センサ17を設けている点が第2実施形態と構成上異なっており、それ以外は第2実施形態と同様である。よって、以下では、第1及び第2実施形態と共通する要素については同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。また、以下では、水温センサ15と水温センサ17とを区別するため、水温センサ15を「第1の水温センサ15」と称し、また、水温センサ17を「第2の水温センサ17」と称する。
第3実施形態に係る冷却装置300は、主として、冷却水通路と、エンジン10と、ラジエータ11と、サーモスタット12と、電動ウォータポンプ16と、ヒータコア14と、第1の水温センサ15と、第2の水温センサ17と、ECU50と、を備える。かかる冷却水通路は、ウォータジャケット10aと、ラジエータ通路1と、ヒータ通路3と、を有する。
第2の水温センサ17は、図5の実線矢印に沿って冷却水が流入する、ウォータジャケット10aの流入口付近に少なくとも1つ設けられている。第2の水温センサ17は、ウォータジャケット10aの流入口に流入する冷却水温度を検出し、その検出信号s7をECU50に供給する。
(冷却水循環制御方法)
次に、図5を参照して、第3実施形態に係る冷却装置300による冷却水循環制御方法について説明する。
この冷却水循環制御方法では、エンジン10の始動・暖機過程において、制御手段が上記の第1及び第2実施形態と構成の異なる冷却水流可変機構によって冷却水の流れ方向を周期的に変えることで、上記した第1及び第2実施形態と同様の目的を達成する。
具体的には、この冷却装置300では、冷却水流可変機構は、電動ウォータポンプ16と、循環通路と、を備えて構成される。
この循環通路は、冷却水をエンジン10のウォータジャケット10aの一方向(実線矢印方向)又は逆方向(一点鎖線矢印方向)に向けて循環させる通路である。具体的には、この循環通路は、ラジエータ通路1の一部と、ウォータジャケット10aと、ヒータ通路3とを備えて構成され、電動ウォータポンプ16から一方向(実線矢印方向)に向けて吐出された冷却水を、主に、ラジエータ通路1、ウォータジャケット10a、ラジエータ通路1、ヒータ通路3、ヒータコア14、ヒータ通路3、ラジエータ通路1、電動ウォータポンプ16の順に循環させる通路であると共に、電動ウォータポンプ16から逆方向(一点鎖線矢印方向)に向けて吐出された冷却水を、その順序とは逆の順序に循環させる通路である。
制御手段は、エンジン10の始動・暖機過程において、電動ウォータポンプ16を周期的に正逆回転させる正逆回転制御を行い、エンジン10のウォータジャケット10a内での冷却水の流れ方向を一方向(実線矢印方向)又は逆方向(一点鎖線矢印方向)に周期的に変える。このとき、冷却水の流れを当該一方向及び当該逆方向に変えるタイミングは、電動ウォータポンプ16による冷却水の吐出量が、多くともエンジン10のウォータジャケット10a内に含まれる冷却水の全容積の20%以内となるときであることが好ましい。これにより、エンジン10の始動・暖機過程において、冷却水は冷却水通路の全体ではなく、冷却水通路の局所的な範囲で循環、即ち上記の循環通路を流動又は循環することになる。よって、上記した第1及び第2実施形態と同様に、エンジン10内の各所(例えば気筒間など)における冷却水温の差を低減(即ち、温度分布を均一化)しつつ、エンジン10の早期暖機を図ることができる。
(冷却水循環制御処理)
次に、図6を参照して、第3実施形態に係る冷却装置300による冷却水循環制御処理の一例について説明する。
図6は、第3実施形態に係る冷却装置300による冷却水循環制御処理の一例に係るフローチャートを示す。なお、この処理はエンジン10の始動・暖機過程等においてECU50により実行される。
まず、ECU50は、第1の水温センサ15から得られる検出信号s5を通じて、エンジン10によって暖められた、エンジン10のウォータジャケット10aの流出口から流出する冷却水温Twoを取得すると共に、第2の水温センサ17から得られる検出信号s7を通じて、エンジン10のウォータジャケット10aの流入口に流入する冷却水温Twiを取得する(ステップS11)。次に、ECU50は、取得した冷却水温Twoが、メモリに記憶されたヒータブロア作動水温Thより小さいか否かについて判定する(ステップS12)。
冷却水温Twoがヒータブロア作動水温Thより小さくない場合には(ステップS12;No)は、ECU50はステップS14に進み、上記した第1実施形態のステップs4と同様の方法にて、ヒータの作動要求があるか否かについて判定する。この判定において、ヒータの作動要求がある場合には(ステップS14;Yes)、ECU50は、電動ウォータポンプ16の回転方向を正回転方向に制御して(ステップS20)、電動ウォータポンプ16から吐出された冷却水を、エンジン10のウォータジャケット10aとヒータ通路3との間で循環させる。これにより、エンジン10の熱によって暖められた冷却水がヒータコア14を通過して、ヒータコア14において当該冷却水と空気との熱交換が行われる。ヒータコア14によって暖められた空気は、ヒータコア14の近くに設けられるヒータブロア(図示略)によって車室内に送風される。
一方、ステップS12において、冷却水温Twoがヒータブロア作動水温Thより小さい場合には(ステップS12;Yes)、ECU50は、ステップS13に進む。このステップS13では、ECU50は、冷却水温Twoと冷却水温Twiとの差分を算出し、算出した当該差分が所定の閾値βより小さいか否かについて判定する。ここで、所定の閾値βは、例えばエンジン10内の冷却水温の差が大きいか否かを判断することが可能な値とされる。
冷却水温Twoと冷却水温Twiとの差分が所定の閾値βより小さい場合には(ステップS13;Yes)、エンジン10内の冷却水温の差は小さいので、ECU50は、電動ウォータポンプ16の回転数Npを減少させつつ(ステップS15)、電動ウォータポンプ16を周期的に正逆回転させる正逆回転制御を行う(ステップS17)。これにより、エンジン10の始動・暖機過程において、少量の冷却水が、冷却水通路の全体ではなく、冷却水通路の局所的な範囲で循環、即ち上記の循環通路を流動又は循環することになる。よって、エンジン10内の各所(例えば気筒間など)における冷却水温の差をさらに低減(即ち、温度分布を均一化)しつつ、エンジン10の暖機が促進される。一方、冷却水温Twoと冷却水温Twiとの差分が所定の閾値βより小さくない場合には(ステップS13;No)、エンジン10内の冷却水温の差が大きいので、その冷却水温の差を小さくするために、ECU50は、電動ウォータポンプ16の回転数を増加させつつ(ステップS16)、電動ウォータポンプ16を周期的に正逆回転させる正逆回転制御を行う(ステップS17)。これにより、エンジン10の始動・暖機過程において、多量の冷却水が、冷却水通路の全体ではなく、冷却水通路の局所的な範囲で循環、即ち上記の循環通路を流動又は循環することになる。よって、エンジン10内の各所(例えば気筒間など)における冷却水温の差を低減(即ち、温度分布を均一化)しつつ、エンジン10の暖機が促進される。
次に、ECU50は、前回の冷却水温Twoと今回の冷却水温Twoとの差分(以下、「冷却水温差」と称する)ΔTwoが所定の閾値αより小さいか否かについて判定する(ステップS18)。ここで、所定の閾値αは、例えばエンジン10の暖機が十分であるか否かを判断することが可能な値とされる。また、初回目の処理では、前回の冷却水温Twoは、例えば適当な初期値が設定される。
冷却水温差ΔTwoが所定の閾値αより小さくない場合には(ステップS18;No)、ECU50は、サーモスタット12が閉弁状態にありエンジン10の暖機が不十分であるものと判断してステップS11に戻る。一方、冷却水温差ΔTwoが所定の閾値αより小さい場合には(ステップS18;Yes)、ECU50は、サーモスタット12が開弁状態にありエンジン10の暖機が十分であるものと判断してステップS19に進む。このステップS19では、ECU50は、上記した第1実施形態のステップ6と同様の方法にて、エンジン回転数Ne及びエンジン負荷率Klを夫々算出する。
次に、ECU50は、算出されたエンジン回転数Ne及びエンジン負荷率Klに応じた吐出量となるように電動ウォータポンプ16の回転数Npを制御しつつ、電動ウォータポンプ16を正回転させる正回転制御を行う(ステップS20)。これにより、エンジン回転数Ne及びエンジン負荷率Klに応じた吐出量の冷却水が電動ウォータポンプ16から吐出され、その吐出された冷却水が、図4の実線矢印に沿ってラジエータ通路1を循環することになる。この場合、電動ウォータポンプ16から吐出された冷却水は、ウォータジャケット10aとラジエータ11との間で循環することになり、エンジン10の冷却が行われる。
第1実施形態に係る内燃機関の冷却装置の概略構成を示す図である。 比較例1及び2並びに第1実施形態に係る冷却水循環制御方法による、エンジン冷却水温と時間との関係を示すグラフである。 第1実施形態に係る冷却水循環制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る内燃機関の冷却装置の概略構成を示す図である。 第3実施形態に係る内燃機関の冷却装置の概略構成を示す図である。 第3実施形態に係る冷却水循環制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ラジエータ通路
2 ラジエータバイパス通路
2a 第1バイパス通路
2b 第2バイパス通路
3 ヒータ通路
4 第1接続通路
5 第2接続通路
6 第1流路切替弁
7 第2流路切替弁
8 第3流路切替弁
9 第4流路切替弁
10 エンジン
10a ウォータジャケット
13 ウォータポンプ
14 ヒータコア
15 水温センサ(第1の水温センサ)
16 電動ウォータポンプ
17 第2の水温センサ
50 ECU
100、200、300 内燃機関の冷却装置

Claims (6)

  1. 内燃機関に冷却水を循環させる冷却水通路と、
    前記冷却水の温度を検出する水温センサと、
    前記冷却水通路内の前記冷却水の流れ方向を変える冷却水流可変機構と、
    前記冷却水流可変機構を制御する制御手段と、
    ヒータブロアが作動する時の前記冷却水の温度であるヒータブロア作動水温を記憶する記憶手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記水温センサにより検出された前記冷却水の検出温度が前記ヒータブロア作動水温より小さい場合に、前記冷却水流可変機構を通じて前記冷却水の流れ方向を周期的に変えることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  2. 前記冷却水流可変機構は、
    前記冷却水を前記冷却水通路の一方向に向けて吐出するウォータポンプと、
    前記冷却水を前記冷却水通路の一方向に向けて循環させる第1の循環通路と、
    前記冷却水を前記冷却水通路の前記一方向とは逆方向に向けて循環させる第2の循環通路と、
    前記冷却水を循環させる通路を前記第1の循環通路と前記第2の循環通路との間で切り替える切替弁と、を備え、
    前記制御手段は、前記切替弁の開閉制御を通じて、前記冷却水を循環させる通路を前記第1の循環通路と前記第2の循環通路との間で周期的に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
  3. 前記水温センサは、前記冷却水通路において前記内燃機関の流出口から流出する前記冷却水の温度を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の冷却装置。
  4. 前記冷却水流可変機構は、正回転により前記冷却水を前記冷却水通路の一方向に向けて吐出すると共に、逆回転により前記一方向とは逆方向に向けて吐出する電動ウォータポンプを備え、
    前記制御手段は、前記電動ウォータポンプを周期的に正逆回転させる正逆回転制御を行うことで、前記内燃機関内での前記冷却水の流れ方向を前記一方向又は前記逆方向に周期的に変えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
  5. 前記水温センサは、前記冷却水通路において前記内燃機関の流出口から流出する前記冷却水の温度を検出する第1の水温センサと、前記冷却水通路において前記内燃機関の流入口に流入する前記冷却水の温度を検出する第2の水温センサと、を備え、
    前記制御手段は、前記電動ウォータポンプにより前記冷却水の流れ方向を周期的に変える前に、前記第1の水温センサにより検出された前記冷却水の検出温度と、前記第2の水温センサにより検出された前記冷却水の検出温度との差分を算出し、算出した前記差分が所定の閾値より小さい場合に前記電動ウォータポンプの回転数を減少させると共に、前記差分が前記所定の閾値以上である場合に前記電動ウォータポンプの回転数を増加させることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の冷却装置。
  6. 前記冷却水の流れを前記一方向及び前記逆方向に変えるタイミングは、前記ウォータポンプ又は前記電動ウォータポンプによる前記冷却水の吐出量が、多くとも前記内燃機関内の前記冷却水通路に含まれる前記冷却水の全容積の20%以内となるときであることを特徴とする請求項2又は4に記載の内燃機関の冷却装置。
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