JP2013253355A - 撚糸機及び駆動モータ起動方法 - Google Patents
撚糸機及び駆動モータ起動方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013253355A JP2013253355A JP2012131192A JP2012131192A JP2013253355A JP 2013253355 A JP2013253355 A JP 2013253355A JP 2012131192 A JP2012131192 A JP 2012131192A JP 2012131192 A JP2012131192 A JP 2012131192A JP 2013253355 A JP2013253355 A JP 2013253355A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drive motor
- yarn
- power
- unit
- power supply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H1/00—Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
- D01H1/14—Details
- D01H1/20—Driving or stopping arrangements
- D01H1/24—Driving or stopping arrangements for twisting or spinning arrangements, e.g. spindles
- D01H1/244—Driving or stopping arrangements for twisting or spinning arrangements, e.g. spindles each spindle driven by an electric motor
Abstract
【課題】 複数の駆動モータを備える撚糸機において、所定の駆動モータを起動させる際に、起動させた駆動モータによって回転駆動される回転子によって振り回される糸の軌跡をより適正な軌跡にすることができる撚糸機及び駆動モータ起動方法を提供する。
【解決手段】 撚糸機100は、複数の撚糸部1を備える撚糸ユニット50と、電力供給部45と、複数の駆動モータ14に対応してそれぞれ設けられる複数の切替スイッチ40A〜40Eと、機台制御装置2とを備える。機台制御装置2は、駆動モータ14を起動させるときに、駆動モータ14への電力の供給が遮断される状態を含むように、駆動モータ14に対応する切替スイッチ40A〜40Eを制御する。
【選択図】 図3
【解決手段】 撚糸機100は、複数の撚糸部1を備える撚糸ユニット50と、電力供給部45と、複数の駆動モータ14に対応してそれぞれ設けられる複数の切替スイッチ40A〜40Eと、機台制御装置2とを備える。機台制御装置2は、駆動モータ14を起動させるときに、駆動モータ14への電力の供給が遮断される状態を含むように、駆動モータ14に対応する切替スイッチ40A〜40Eを制御する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、糸に撚り加工を施す撚糸機、及び、撚糸機に設けられた駆動モータの起動方法に関する。
糸に撚り加工を施す撚糸機として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。この撚糸機は、糸に撚りを与える撚糸部を複数備える。これらの複数の撚糸部は、回転子と、回転子を回転駆動する駆動モータとをそれぞれ備え、回転子の回転によって糸に撚りを与える。また、この撚糸機には、複数の駆動モータに対して電力を供給する一つの電力供給部(インバータ)が設けられている。電力供給部からの電力が、複数の撚糸部にそれぞれ設けられた駆動モータに供給されることで、各撚糸部において糸の撚り加工が行われる。
上述のように一つの電力供給部が複数の駆動モータに電力を供給する構成の撚糸機の場合、例えば、一つの撚糸部の駆動モータを停止させてパッケージ交換等を行った後、再び、駆動モータを起動させると、当該駆動モータに対して、他の駆動モータ(停止させていない駆動モータ)に供給されている電力と同じ電力が供給されることとなる。これにより、停止していた駆動モータの回転数が急激に増加し、回転子が急激に高速回転することとなる。このため、回転子の回転によって振り回される糸の軌跡がバルーン状となるまでの間の挙動が安定せず、回転子の軸上に設けられた部材等に糸が接触することで糸切れ等が生じる恐れがある。
そこで、本発明は、複数の駆動モータを備える撚糸機において、所定の駆動モータを起動させる際に、起動させた駆動モータによって回転駆動される回転子によって振り回される糸の軌跡をより適正な軌跡にすることができる撚糸機及び駆動モータ起動方法を提供することを目的とする。
本発明の撚糸機は、糸に撚りを与える複数の撚糸部と、撚糸部毎に設けられ、撚糸部を駆動する駆動モータと、各駆動モータに電力を供給する電力供給部と、駆動モータ毎に設けられ、電力供給部から駆動モータに供給される電力の供給及び遮断の切り替えを行う切替部と、切替制御部とを備える。切替制御部は、切替部を操作して電力供給部から駆動モータに電力が供給される状態と、電力の供給が遮断される状態と、のいずれかの状態に切り替える。また、切替制御部は、駆動モータを起動させるときに、電力供給部から駆動モータへの電力の供給が遮断される状態を含むように各切替部を個別に制御する。
本発明の駆動モータ起動方法は、糸に撚りを与える複数の撚糸部と、撚糸部毎に設けられ、撚糸部を駆動する駆動モータと、各駆動モータに電力を供給する電力供給部と、駆動モータ毎に設けられ、電力供給部から駆動モータに供給される電力の供給及び遮断の切り替えを行う切替部と、を備える撚糸機の駆動モータ起動方法であって、駆動モータを起動させるときに、切替部を操作して電力供給部から駆動モータに電力を供給する工程と、切替部を操作して電力供給部から駆動モータへの電力の供給を遮断する工程と、を含む。
これらの発明によれば、駆動モータを起動させるときに、駆動モータへの電力の供給が遮断される状態を含むように切替部を制御することで、駆動モータの回転数の立ち上がり速度を遅くすることができる。このように、駆動モータの回転数が急激に立ち上がることを防止することができるため、所定の駆動モータを起動させる際に、起動させた駆動モータによって回転駆動される回転子によって振り回される糸の軌跡をより適正な軌跡にすることができる。
切替制御部は、駆動モータの回転数を設定回転数に上昇させる途中において、駆動モータへの電力の供給が遮断される状態を複数回含むように切替部を制御する、ことが好ましい。このように、電力が遮断される状態を複数回含むように切替部の制御を行うことで、駆動モータの立ち上がり速度を所定の速度にすることができる。これにより、駆動モータを起動させたときに、起動させた駆動モータによって回転駆動される回転子によって振り回される糸の軌跡をより一層適正な軌跡にすることができる。
複数の撚糸部のうち少なくとも1つの撚糸部が起動している状態において、他の撚糸部のうちいずれか1つの撚糸部を起動させる際に切替制御部は、駆動モータへの電力の供給が遮断される状態を含むように切替部を制御する、ことが好ましい。この場合には、少なくとも1つの撚糸部が起動している状態で、他の撚糸部のうちいずれか1つの撚糸部を起動させる際に、起動させる撚糸部の駆動モータの立ち上がり速度を所定の速度にすることができる。このように、起動させる撚糸部の駆動モータ以外の撚糸部の状態に関わらず、起動させる撚糸部の駆動モータの回転数の立ち上がり速度を制御することができる。
切替制御部は、駆動モータの回転数が設定回転数に達するまで、電力の供給と遮断とが同じ時間間隔で繰り返されるように切替部を制御する、ことが好ましい。この場合には、駆動モータが設定回転数に達するまで、簡易な制御方法により好適に、駆動モータの制御を行うことができる。
切替制御部は駆動モータを起動させるときに、電力供給部から駆動モータへの電力の供給が遮断される状態を含むように各切替部を個別に制御することにより、駆動モータの回転数を制御する、ことが好ましい。このように、電力の供給が遮断される状態を含むように切替部を制御するだけで駆動モータの回転数の制御が可能となる。
本発明によれば、複数の駆動モータを備える撚糸機において、所定の駆動モータを起動させる際に、起動させた駆動モータによって回転駆動される回転子によって振り回される糸の軌跡をより適正な軌跡にすることができる。
以下、本発明に係る撚糸機及び駆動モータ起動方法の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、実施形態に係る撚糸機を模式的に示す図である。本実施形態に係る撚糸機100は、撚糸ユニット50と、撚糸ユニット50の作動を制御する機台制御装置(切替制御部)2と、を含んで構成される。撚糸ユニット50は、列設された複数の撚糸部1を含んでいる。なお、図1は、撚糸ユニット50に含まれる複数の撚糸部1のうち一の撚糸部1のみが正面視で描かれている。
撚糸部1は、二本の糸を撚り合わせるものである。撚糸部1は、撚り合わせる二本の糸のうち一方の糸(以下「内糸Y1」と称する)を供給する給糸パッケージ(以下「内糸用給糸パッケージP1」と称する)を支持する内糸用給糸パッケージ支持部3と、他方の糸(以下「外糸Y2」と称する)を供給する給糸パッケージ(以下「外糸用給糸パッケージP2」と称する)を支持する外糸用給糸パッケージ支持部4と、外糸Y2に対して張力を付与する張力付与装置5と、内糸Y1と外糸Y2が撚り合わされた糸としての合糸Yを巻き取る巻取装置6と、を備える。更に、撚糸部1には、内糸用給糸パッケージ支持部3の外周側で外糸Y2のバルーンを形成するためのバルーン形成装置7が内糸用給糸パッケージ支持部3の上流側において内糸用給糸パッケージ支持部3と同軸に設けられる。
先ず、外糸Y2が外糸用給糸パッケージP2から送出されて巻取装置6に至るまでの糸道に沿って撚糸部1の構成を説明する。外糸用給糸パッケージ支持部4に回転不能に支持される外糸用給糸パッケージP2から解舒された外糸Y2は、外糸Y2に対して若干の張力を付与する機能を有する第1糸ガイド8と、外糸Y2に対して所定の張力を付与するゲート式テンサー9と、第2糸ガイド10と、を順に介して張力付与装置5に導入される。張力付与装置5によって好適な張力が付与された外糸Y2は、第3糸ガイド11と、第4糸ガイド12と、を順に介して鉛直方向に沿って吸い上げられるようにバルーン形成装置7に導入される。
バルーン形成装置7は、スピンドル13を出力軸とする駆動モータ14と、このスピンドル13に対して回転不能に固定されるディスク(回転子)15と、を含んで構成される。スピンドル13の軸心には外糸Y2が通過可能な糸道が形成され、第4糸ガイド12を介してスピンドル13の糸道内に案内された外糸Y2がスピンドル13の外部へ送出されると共に、ディスク15がスピンドル13を介して駆動モータ14によって回転させられることで、外糸Y2がディスク15の下面に沿って渦を描きながら振り回される。スピンドル13から送出された外糸Y2は、ディスク15の下面を這うように更に外周へ案内され、内糸用給糸パッケージP1を収容するパッケージ容器18の周りを旋回して膨らみながら、巻取装置6へ導かれる。
ここで、内糸用給糸パッケージ支持部3の構成を説明する。内糸用給糸パッケージ支持部3は、内糸用給糸パッケージP1と、内糸用給糸パッケージP1を収容するパッケージ容器18とを支持する。内糸用給糸パッケージ支持部3は、スピンドル13に対してベアリングを介して軸支されると共に、内糸用給糸パッケージ支持部3の外周側に配設されるマグネットとの磁気的な結合によって回転が規制される。これにより、内糸用給糸パッケージP1、及び、パッケージ容器18は、スピンドル13が回転した場合であっても静止状態を保つ。パッケージ容器18は、下方から送糸される外糸Y2が内糸用給糸パッケージP1に対して接触することを防いでいる。
一方、内糸用給糸パッケージP1から解舒された内糸Y1は、第6糸ガイド21によって軸心へ案内された後、第5糸ガイド20へ案内される。
次に、巻取装置6の構成を概説する。巻取装置6は、合糸Yの糸道に沿って順に、内糸Y1と外糸Y2とを合糸するための第5糸ガイド20と、走行する合糸Yの状態を検知するヤーンフィーラ16と、合糸Yの張力を所定量、低下させるための張力緩和部22と、合糸Yを巻取ボビンBに対して綾振るためのトラバース装置23と、巻取ボビンBを回転可能に支持するクレードル24と、クレードル24に支持された巻取ボビンBを回転させるための巻取ドラム25と、を備える。
本実施形態においてトラバース装置23は、合糸Yを把持するトラバースガイドが往復運動することで合糸Yを巻取ボビンBに対して綾振るように構成される。トラバースガイド、及び、巻取ドラム25は、複数の撚糸部1間で連接され、撚糸ユニット50の一端側に各撚糸部1のトラバースガイドを往復運動させるためのトラバースモータ26と、各撚糸部1の巻取ドラム25を共通に回転させる巻取ドラム用モータ27とが設けられる。
機台制御装置2は、複数の撚糸部1についてそれぞれ設けられた、駆動モータ14やヤーンフィーラ16、及び、複数の撚糸部1について共通に(単一に)設けられた、トラバースモータ26や巻取ドラム用モータ27等と接続され、駆動モータ14の回転数を制御したり、ヤーンフィーラ16を例えば100msec間隔などの所定時間間隔で監視することで走行する合糸Yの状態を適切に取得したりできるようになっている。
次に、撚糸機100の作動を説明する。撚糸機100の運転を開始する場合、外糸Y2が図1において実線で示される糸道を形成するように外糸Y2の糸通しを行い、外糸用給糸パッケージP2から巻取ボビンBまで外糸Y2を導くと共に、内糸用給糸パッケージP1から内糸Y1を引き出して、内糸用給糸パッケージP1から巻取ボビンBまで内糸Y1を導く。このとき、トラバースモータ26、巻取ドラム用モータ27、駆動モータ14は何れも静止状態とされる。
次に、作業者が、各種の運転条件を入力手段を介して機台制御装置2へ入力する。各種の運転条件としては、例えば、巻取装置6における巻取速度やトラバース装置23におけるトラバース速度、スピンドル13の回転数、糸種、糸太さ等が挙げられる。
そして、機台制御装置2は上記運転条件に基づいて巻取装置6を制御することで合糸Yの巻き取りを開始すると共に、駆動モータ14を制御することでスピンドル13の回転を、この回転が所望の回転数に到達するまで加速させる。これにより、外糸Y2は、一点鎖線で示されるようにパッケージ容器18の外周面を離れて、パッケージ容器18の外周側へ膨出してバルーンを形成する。
そして、外糸Y2がパッケージ容器18の外周で振り回されることで、第5糸ガイド20に至る直前において外糸Y2は内糸Y1と撚り合い合糸Yが形成される。この撚り合った合糸状態を維持しながら、合糸Yの状態がヤーンフィーラ16によって検知されつつ張力緩和部22において張力が所定量、低減され、トラバース装置23において綾振られながら、巻取ボビンBに巻き取られる。
次に、複数の撚糸部1にそれぞれ設けられた駆動モータ14の電力供給系統及び制御構成について説明する。図2は、駆動モータの電力供給系統及び制御構成を概略的に示す図である。なお、この図2においては、複数の撚糸部1のうちの一部(5つ)が示されている。以下、便宜上、撚糸機100には5つの撚糸部1が設けられているものとして説明する。
また、図2に示す5つの撚糸部1を区別する必要がある場合、便宜上、5つの撚糸部1をそれぞれ撚糸部1A,1B,1C,1D,1Eとして説明を行う。同様に、図2に示す5つの撚糸部1にそれぞれ設けられた駆動モータ14を区別する必要がある場合、便宜上、5つの駆動モータ14をそれぞれ駆動モータ14A,14B,14C,14D,14Eとして説明を行う。
撚糸機100の全体の制御を行う機台制御装置2は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びプログラムに使用されるデータが記憶されているROM(Read-Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)等で構成されている。機台制御装置2は、各撚糸部1の駆動モータ14の他、トラバースモータ26、巻取ドラム用モータ27等、撚糸機100の各部の動作を制御する。
図2に示すように、駆動モータ14A〜14Eには、撚糸機100に設けられた電力供給部45から、それぞれ切替スイッチ(切替部)40A〜40Eを介して電力が供給される。駆動モータ14A〜14Eは、電力供給部45に対して並列に接続されている。なお、駆動モータ14A〜14Eとして、例えば、三相誘導電動機を用いることができる。電力供給部45として、例えば、インバータ装置を組み込んだ電力供給源を用いることができる。
切替スイッチ40A〜40Eは、それぞれ、駆動モータ14A〜14Eへ供給される電力の供給及び供給の遮断を切り替えるスイッチとして機能する。切替スイッチ40A〜40Eとして、例えば、マグネットコンタクタを用いることができる。切替スイッチ40A〜40Eにおける電力の供給及び遮断の制御は、機台制御装置2によって行われる。
撚糸機100には、撚糸部1A〜1Eに対応して、それぞれ運転スイッチ41A〜41Eが設けられている。運転スイッチ41A〜41Eは、機台制御装置2に接続されている。運転スイッチ41A〜41Eは、それぞれ、駆動モータ14A〜14Eの駆動の開始及び停止を指示するためのものである。このため、運転スイッチ41A〜41Eは、作業者の操作しやすい適宜の位置に設けられている。
これにより、例えば、駆動モータ14A〜14Eがすべて作動している状態で、作業者が運転スイッチ41A〜41Eのいずれかを操作することで、特定の駆動モータ14A〜14Eのみを停止させることができる。また、作業者は、運転スイッチ41A〜41Eを操作することで、停止させた駆動モータ14A〜14Eを再び作動させることができる。
次に、機台制御装置2による切替スイッチ40A〜40Eの制御の詳細について説明する。ここでは、駆動モータ14A〜14Dが作動しており、駆動モータ14Eのみが停止している状態から、駆動モータ14Eを起動する際の制御について説明する。図3に、他の駆動モータが駆動されている状態で、一の駆動モータを起動する場合の一の駆動モータの回転数及び切替スイッチの制御状態を示す。なお、図3に示す時刻0において、作用者が運転スイッチ41Eを操作して駆動モータ14Eの作動の開始指示を行ったものとする。
図3に示すように、機台制御装置2は、停止していた駆動モータ14Eを起動する場合、駆動モータ14Eの回転数を予め設定された設定値(設定回転数)まで上昇させる途中において駆動モータ14Eへの電力の供給が遮断される状態を含むように切替スイッチ40Eを制御する。具体的には、機台制御装置2は、駆動モータ14Eへの電力の供給(電力を供給する工程)と、電力の遮断(電力の供給を遮断する工程)とが時間の経過と共に交互に繰り返されるように、切替スイッチ40Eの制御を行う。
これにより、電力を供給する工程において電力が供給されている、時刻0から時刻T1、時刻T2から時刻T3、時刻T4から時刻T5、時刻T6から駆動モータ14Eの回転数が設定値となる時刻T7までの間において、駆動モータ14Eの回転数が上昇する。一方、電力の供給を遮断する工程において電力の供給が遮断されている、時刻T1から時刻T2、時刻T3から時刻T4、時刻T5から時刻T6の間では、駆動モータ14Eの回転数が上昇しない。なお、本実施形態では、電力を供給している時間間隔と、電力の供給を遮断している時間間隔とは同じとする。但し、この時間間隔は一例であり、駆動モータの回転状態等に応じて、時間間隔を変更することもできる。
従って、駆動モータ14Eは、図3において線Xで示すように、時刻0から時刻T7にかけて徐々に回転数が上昇する。
ここで、駆動モータ14Eが停止している状態から、駆動モータ14Eの回転数を予め設定された設定値まで上昇させる途中において、切替スイッチ40Eにおける電力の供給の遮断を行わない場合の駆動モータ14Eの回転数の変化について説明する。この場合には、駆動モータ14A〜14Dに供給されている電力と同じ電力が駆動モータ14Eにも供給されるため、図3において線Zで示すように、時刻0から急激に駆動モータ14の回転数が上昇する。
このように、駆動モータ14Eを起動させる際に、駆動モータ14Eへの電力の供給が遮断される状態を含むように切替スイッチ40Eを制御することで、電力の供給が遮断される状態を含まない場合(図3において線Zで示す場合)と比較して、駆動モータ14Eの回転数が設定値となるまでの時間が遅くなる。
なお、切替スイッチ40Eによる電力の供給の時間幅や、電力の遮断の時間幅、電力を遮断する回数等を調整することで、駆動モータ14Eの回転数を所望の状態で上昇させることができる。
上記では、駆動モータ14Eを起動させる場合について説明したが、他の駆動モータ14A〜14Dについても、駆動モータ14Eと同様に起動させることで、回転数の立ち上がりの速度を制御することができる。
本実施形態は以上のように構成され、他の駆動モータ14が駆動されている状態で、一の駆動モータ14を起動させたときに、一の駆動モータ14への電力の供給が遮断される状態を含むように切替スイッチ40A〜40Eを制御することで、一の駆動モータ14の回転数が所定の回転数に上昇するまでの回転数の立ち上がり速度を、遅くすることができる。
このように、駆動モータ14の回転数が急激に立ち上がることを防止することができるため、他の駆動モータ14が駆動されている状態で、一の駆動モータ14を起動させたときに、一の駆動モータ14によって回転駆動されるディスク15によって振り回される外糸Y2の軌跡をより適正な軌跡にすることができる。このため、外糸Y2の切断等の不具合の発生を防止することができる。
また、機台制御装置2は、一の駆動モータ14の回転数を上昇させる途中において、一の駆動モータ14への電力の供給が遮断される状態を複数回含むように切替スイッチ40A〜40Eを制御する。これにより、他の駆動モータ14が駆動されている状態で、一の駆動モータ14を起動させたときに、一の駆動モータ14によって回転駆動されるディスク15によって振り回される外糸Y2の軌跡をより一層適正な軌跡にすることができる。
本実施形態では、機台制御装置2が切替スイッチ40A〜40Eを制御して駆動モータ14の回転数の立ち上がりの速度を個別に制御することで、起動させる撚糸部1の駆動モータ14以外の撚糸部1の状態に関わらず、起動させる撚糸部1の駆動モータ14の回転数の立ち上がり速度を制御することができる。
機台制御装置2は、電力を供給している時間間隔と、電力の供給を遮断している時間間隔とが同じとなるように、切替スイッチ40A〜40Eを制御する。この場合には、駆動モータ14の回転数が予め設定された設定値に達するまで、簡易な制御方法により好適に、駆動モータ14の制御を行うことができる。
機台制御装置2が、駆動モータへの電力の供給が遮断される状態を含むように各切替スイッチ40A〜40Eを個別に制御することにより、駆動モータ14の回転数の制御が可能となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、撚糸機100において、駆動モータ14の回転数を制御する構成以外の部分については、種々の変更が可能である。
上記実施形態では、一つの撚糸部1の駆動モータ14を起動させる場合を例に説明したが、例えば、全ての撚糸部1の駆動モータ14を同時に起動させる際にも上述の制御を行うことができる。また、他の撚糸部1が停止した状態で、所定の撚糸部1の駆動モータ14を起動させる際にも上述の制御を行うことができる。
上記実施形態では、駆動モータ14に対する電力の供給が遮断される状態が複数回含まれるように切替スイッチ40A〜40Eを制御する場合を例に説明したが、少なくとも1回、電力の供給が遮断される状態を含んでいればよい。
1…撚糸部、2…機台制御装置(切替制御部)、14…駆動モータ、15…ディスク、40A〜40E…切替スイッチ(切替部)、45…電力供給部、50…撚糸ユニット、100…撚糸機。
Claims (6)
- 糸に撚りを与える複数の撚糸部と、
前記撚糸部毎に設けられ、前記撚糸部を駆動する駆動モータと、
前記各駆動モータに電力を供給する電力供給部と、
前記駆動モータ毎に設けられ、前記電力供給部から前記駆動モータに供給される電力の供給及び遮断の切り替えを行う切替部と、
を備える撚糸機であって、
前記切替部を操作して前記電力供給部から前記駆動モータに電力が供給される状態と、前記電力の供給が遮断される状態と、のいずれかの状態に切り替える切替制御部を更に備え、
前記切替制御部は、前記駆動モータを起動させるときに、前記電力供給部から前記駆動モータへの前記電力の供給が遮断される状態を含むように前記各切替部を個別に制御する、撚糸機。 - 前記切替制御部は、前記駆動モータの回転数を設定回転数に上昇させる途中において、前記駆動モータへの前記電力の供給が遮断される状態を複数回含むように前記切替部を制御する、請求項1に記載の撚糸機。
- 前記複数の撚糸部のうち少なくとも1つの前記撚糸部が起動している状態において、他の前記撚糸部のうちいずれか1つの前記撚糸部を起動させる際に前記切替制御部は、前記駆動モータへの前記電力の供給が遮断される状態を含むように前記切替部を制御する、請求項2に記載の撚糸機。
- 前記切替制御部は、前記駆動モータの回転数が前記設定回転数に達するまで、前記電力の供給と遮断とが同じ時間間隔で繰り返されるように前記切替部を制御する、請求項2又は3に記載の撚糸機。
- 前記切替制御部は前記駆動モータを起動させるときに、前記電力供給部から前記駆動モータへの前記電力の供給が遮断される状態を含むように前記各切替部を個別に制御することにより、前記駆動モータの回転数を制御する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の撚糸機。
- 糸に撚りを与える複数の撚糸部と、前記撚糸部毎に設けられ、前記撚糸部を駆動する駆動モータと、前記各駆動モータに電力を供給する電力供給部と、前記駆動モータ毎に設けられ、前記電力供給部から前記駆動モータに供給される電力の供給及び遮断の切り替えを行う切替部と、を備える撚糸機の駆動モータ起動方法であって、
前記駆動モータを起動させるときに、
前記切替部を操作して前記電力供給部から前記駆動モータに電力を供給する工程と、
前記切替部を操作して前記電力供給部から前記駆動モータへの前記電力の供給を遮断する工程と、
を含む、駆動モータ起動方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012131192A JP2013253355A (ja) | 2012-06-08 | 2012-06-08 | 撚糸機及び駆動モータ起動方法 |
CN201310158798.8A CN103484988A (zh) | 2012-06-08 | 2013-05-02 | 捻纱机以及驱动马达启动方法 |
EP13166903.8A EP2671980A1 (en) | 2012-06-08 | 2013-05-07 | Yarn twisting machine and method for starting up a drive motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012131192A JP2013253355A (ja) | 2012-06-08 | 2012-06-08 | 撚糸機及び駆動モータ起動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013253355A true JP2013253355A (ja) | 2013-12-19 |
Family
ID=48468134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012131192A Pending JP2013253355A (ja) | 2012-06-08 | 2012-06-08 | 撚糸機及び駆動モータ起動方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP2671980A1 (ja) |
JP (1) | JP2013253355A (ja) |
CN (1) | CN103484988A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019015011A (ja) * | 2017-07-07 | 2019-01-31 | 宜昌経緯紡机有限公司 | カーペット糸用撚糸機 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6147832A (ja) * | 1984-08-11 | 1986-03-08 | Toyoda Autom Loom Works Ltd | 紡機の起動方法 |
NZ282487A (en) * | 1994-10-03 | 1997-01-29 | Kikuchi Kogyo | Creel with a two-for-one twisting device and spindles supplying yarns direct to a processor of the yarns |
JP2008013860A (ja) | 2006-07-03 | 2008-01-24 | Murata Mach Ltd | 撚糸機 |
JP2009209475A (ja) * | 2008-03-04 | 2009-09-17 | Murata Mach Ltd | 撚糸機 |
-
2012
- 2012-06-08 JP JP2012131192A patent/JP2013253355A/ja active Pending
-
2013
- 2013-05-02 CN CN201310158798.8A patent/CN103484988A/zh active Pending
- 2013-05-07 EP EP13166903.8A patent/EP2671980A1/en not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019015011A (ja) * | 2017-07-07 | 2019-01-31 | 宜昌経緯紡机有限公司 | カーペット糸用撚糸機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN103484988A (zh) | 2014-01-01 |
EP2671980A1 (en) | 2013-12-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2684827A3 (en) | A drum inter-storage of yarn at an operating unit of a textile machine and method of controlling it | |
JP4534887B2 (ja) | 紡機におけるドラフト装置の制御方法及び制御装置 | |
JP2009155779A (ja) | 糸弛み取り装置及びそれを備える紡績機 | |
JP2012144323A (ja) | 紡糸巻取装置及び紡糸巻取設備 | |
JP2019157314A (ja) | 仮撚加工機 | |
JP2013253355A (ja) | 撚糸機及び駆動モータ起動方法 | |
JPH02289127A (ja) | リング精紡機及びその作動方法 | |
JP4088267B2 (ja) | 柄用経糸を製造するための方法および柄経糸用部分整経機 | |
JP2008013860A (ja) | 撚糸機 | |
JP2008013276A (ja) | 撚糸機の糸送りローラ及び撚糸機 | |
KR102334135B1 (ko) | 케이블링 또는 투-포-원 연사 기계의 스핀들 시동 방법 | |
JP3888312B2 (ja) | 撚糸機の制御装置 | |
JP2013253356A (ja) | 撚糸機及び糸掛け方法 | |
JP2008131740A (ja) | 巻線装置 | |
JP4085850B2 (ja) | 糸条巻取機におけるモータの制御装置 | |
WO2022196185A1 (ja) | 仮撚加工機 | |
JP2013185281A (ja) | 撚糸機 | |
JP2022074285A (ja) | 仮撚加工機 | |
JP2009209475A (ja) | 撚糸機 | |
JP3591438B2 (ja) | 紡機の単錘駆動モータの制御方法 | |
JP2004001980A (ja) | 自動ワインダーの停電処理システム | |
JP2013253357A (ja) | 撚糸機 | |
JP3718950B2 (ja) | レボルビング式巻取機の糸切替制御方法 | |
JP2010028892A (ja) | ブラシレスモータ制御装置、これを備える糸巻取機、ブラシレスモータの減速制御方法及びブラシレスモータの減速制御プログラム | |
JPH0827634A (ja) | 二重撚糸方法とその装置 |