JP2013252499A - 作物整列機構およびそれを用いた作物選別装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作物選別装置に設けられる作物整列機構は、水平方向に対し所定の角度で傾斜した搬送方向に沿って上昇移動するように駆動されかつ搬送方向に直交する方向に延在する複数の支軸と、複数の支軸の各々の周りに回動自在に支持されかつ支軸の略全長に亘って延在する円筒状のローラと、複数の作物を搭載すべく、複数の支軸の各々に回動自在に支持されるとともにローラより搬送方向上流側に配置されかつローラの長さと略同じ幅を具備するテーブルと、ローラの両端部の上面を押圧するように搬送方向に沿って配置された一対の摩擦チューブとを備え、複数の支軸が上昇移動するとき、ローラが摩擦チューブとの当接点にて搬送方向と反対側に回動させられる。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1には、半円状や球形状をなした生野菜類の被選別物を支持させるための台部と、該台部の多数を連鎖させた台部連鎖帯を水平な搬送経路上で連続的に移動させるものとした台部連鎖帯とからなる搬送部と、搬送経路に関連した箇所に装設され、各台部に支持された被選別物の径や座高寸法を測定し、この測定による形状情報に基づいて測定済みに被選別物が予め定められた複数の等級のうちの何れかに属するかを判別するものとした等級判別部と、前記測定済みの被選別物を前記判別部の判別情報に基づいてその属する等級の収集箇所に収集するものとした等級別収集部とを備えた構成を特徴とした半円状や球形状をなした生野菜類の選別装置及び該選別装置と包装機との組合せ装置が提案されている。
また、特許文献2には、ミニトマトの供給部と、この供給部からミニトマトが供給されてミニトマトを上流から下流へ向かって搬送しながらサイズ別に選別する選別部と、この選別部から落下したミニトマトをサイズ別に回収する回収部とを備えることを特徴とするミニトマトの選別装置が提案されている。
上記目的を達成するため、本発明の作物整列機構は、球形状の複数の作物を搭載して搬送方向に搬送しつつ前記複数の作物の各々を搬送方向に直交する方向に一列に整列させるための作物整列機構であって、水平方向に対し所定の角度で傾斜した搬送方向に沿って等間隔に配置されて上昇移動するように駆動されかつ搬送方向に直交する方向にそれぞれ延在する複数の支軸(32)と、前記複数の支軸(32)の各々の周りに回動自在に支持されかつ前記支軸(32)の略全長に亘って延在する円筒状のローラ(31)と、前記複数の作物を搭載するべく、前記複数の支軸(32)の各々に回動自在に支持されるとともに前記ローラ(31)より搬送方向上流側に配置されかつ前記ローラ(31)の長さと略同じ幅を具備するテーブル(35)と、各前記ローラ(31)の両端部の上面を押圧するように搬送方向に沿って配置された一対の摩擦チューブ(13)と、を備え、前記複数の支軸(32)が上昇移動するとき、前記ローラ(31)が前記摩擦チューブ(13)との当接点にて搬送方向と反対側に回動させられる。
図1に示すように、作物整列機構を用いた作物選別装置は、選別するミニトマト70を供給する供給部であるホッパー60と、ホッパー60より供給されたミニトマト70を搭載して搬送する選別台部30と、選別台部30を支持する台枠状のフレーム10、20と、選別台部30を搬送方向に複数連鎖し、フレーム10、20に沿って連続的に移動させる動力駆動部40とから構成されている。
また、フレーム10、20は、第1のフレーム10と第2のフレームとから構成されている。第1のフレーム10は、作物整列機構を有し、作物の搬送方向に対して上昇傾斜するように配置されている。第1のフレーム10は、作物整列機構により、選別台部30に搭載されたミニトマト70を搬送方向に対して直交する方向に一列に整列させる。また、第2のフレーム20は、第1のフレーム10の下流側に、搬送方向に対して水平に配置されている。第2のフレームは、選別台部30に搭載された作物を選別する選別手段と、選別手段で選別された作物を回収する回収手段とを有する。
ホッパー60は、上面が開放され側面が上方へ向かって開いた形状の通路であり、第1のフレーム10の上流側に、複数のミニトマト70を転動または摺動させるように、第1のフレーム10に対して下降傾斜するように配置されている。
駆動スプロケット43aは、駆動モータ40aの出力軸の端部に固着され、駆動スプロケット43aの下方に位置する駆動軸41の端部に固着された駆動スプロケット43bと、チェーン42aにより連動されている。さらに、駆動軸41の両端かつ駆動スプロケット43bよりも内方側に固着された駆動スプロケット43cと、遊動スプロケット44a、44b、44c、44dとがチェーン42b、42cにより連動されている。
ローラ31は、支軸32の略全長に亘って延在する円筒状のローラ31aと、ローラ31aの左右両端から延設された軸受31aとから構成されており、支軸32の周りに回転自在に支持されている。ローラ31aは、スポンジなどの弾性体により被覆されるのが好適である。ローラ31aを弾性体で被覆することにより、テーブルに35搭載されたミニトマト70がローラ31aに接触することによる損傷を防ぐことができる。
テーブル35は、ローラ31の長さと略同じ幅を有し、略四角形状かつ板状の底板であるパネル36と、パネル36の上面左右側端に立設された側板38と、ローラ31の両端かつ支軸32の周りに回動自在に支持された軸受31aとから構成されている。そして、側板38の前方の側端が支軸31aの側面に固着されることで、テーブル35は、支軸32に回動自在に支持される。さらに、テーブル35は、側板38の側面に回転自在に支持された開度調整ローラ39と、パネル36の上面かつ側板38より内方側に、側板38に平行して立設されたこぼれ防止板37とを有している。このこぼれ防止板37によりテーブル35に搭載されたミニトマト70が左右にこぼれ落ちるのを防止する。
また、支軸32は、支軸32の左右両端に固着されたベアリングローラ34を有し、さらにその外側がチェーン42b、42cに連結されている。支軸32がチェーン42b、42cに連結されることで、選別台部30に動力駆動部40の駆動力が伝達され、選別台部30は、図5及び図11に示すように第1のフレーム10と第2のフレーム20とを連続的に移動することが可能となる。
図5に示すように第1のフレーム10は、第2のフレーム20より搬送方向に対して上流側かつホッパー60の下流側に、第2のフレーム20に向かってθの角度で上昇傾斜するように配置されている。ここでのθの角度は、35度〜45度が好適であると考えられる。第1のフレーム10の上流側に遊動スプロケット44cが、また、下流側に遊動スプロケット44dが回転自在に支持されており、遊動スプロケット44cと遊動スプロケット44dとが連動されたチェーン42b、42cに選別台部30が所定の間隔をもって複数連結されて、第1のフレーム10を複数の選別台部30が連鎖した状態で移動する。
ローラ押え部14は、第1のフレーム10の上面に内方に向けて突設された板状の支え板14aと、支え板14aの側端に螺合された調整ボルト14bと、調整ボルト14bの下端に固着され、第1のフレーム10に沿って敷設されたレール状の芯棒13aとから構成されており、芯棒13aは、摩擦チューブ13で被覆されている。摩擦チューブ13は、詳細は後述するが、摩擦チューブ13の下面がローラ31aの左右両端に延設された軸受31aの上面に当接することで摩擦抵抗を生じるゴムなどの素材とすることが好適である。
また、図7に示すように、操作者が選別台開度調整部15のニギリ15aを操作すると、上下調整ロッド15bに取り付けられた支え板12aが上下に動作する。そして、それに伴い、ローラ受板12の上に乗せられた開度調整ローラ39を有するテーブル35の傾きが、支軸32を基準として上下に動作する。このように、テーブル35の傾きを上下に動作し調整することで、選別台部30のテーブル35の後端部と、それに続き後方に位置する選別台部30のローラ31の側面との間隔を調整することが可能となる。具体的には、調整される間隔は、図9に示す隙間Lの距離であり、間隔は、ミニトマト70bが落下しない範囲で調整される。
このように、当接するミニトマト70aとミニトマト70bとの回転方向が異なることにより、ミニトマト70aは、ミニトマト70bの上方を転動しながら後に続く選別台部30へ移動させられる。そして、ミニトマト70bのみが、選別台部30のテーブル31に搭載され、その後に続く選別台部30のローラ31の側面に当接した状態で、ローラ31と反対側に回転しながら搬送される。
これにより、図10に示すように、選別台部30のテーブル35上に搭載された複数のミニトマト70を、人の手に撚らずともテーブル35上で搬送方向に対して直交する方向に一列に整列させることが可能となる。
図11に示すように第2のフレーム20は、第1のフレーム10の搬送方向の下流側に、搬送方向に対して水平になるように配置される。そして、第2のフレーム20の搬送方向の下流側に位置するスプロケット43cと、搬送方向の上流側に回転自在に支持された遊動スプロケット44dとが連動されたチェーン42b(図示していないが、反対側はチェーン42cに連動されている。)に選別台部30が所定の間隔をもって複数連結されて、第1のフレーム10から引き続き、複数の選別台部30が連鎖した状態で第2のフレーム20を移動する。
そして、図11に示すように、操作者が選別台開度調整部15のニギリ15aを操作すると、上下調整ロッド15bに取り付けられた支え板12aが上下に動作する。そして、それに伴い、ローラ受板12の上に乗せられた開度調整ローラ39を有するテーブル35の傾きが、支軸32を基準として上下に動作する。このように、テーブル35の傾きを上下に動作し調整することで、選別台部30のテーブル35の後端部と、それに続き後方に位置する選別台部30のローラ31の側面との間隔を調整することが可能となる。具体的には、調整される間隔は、図13に示す隙間L1の距離である。隙間L1は、選別する大きさのミニトマト70が隙間L1から落下するように調整される。したがって、図11に示すように、第2のフレーム20において選別台開度調整部15は、ミニトマト70が選別される大きさの(サイズの)種類の数の分だけ設置されるのが好適である。
11 カバー
12 ローラ受板
12a 支え板
12b 支え板ガイド
13 摩擦チューブ
13a 芯棒
14 ローラ押え部
14a 支え板
14b 調整ボルト
15 選別台開度調整部
15a ニギリ
15b 上下調整ロッド
16 ガイド板
30 選別台部
31 ローラ
31a 33 軸受
32 支軸
34 ベアリングローラ
35 テーブル
36 パネル
37 こぼれ防止板
38 側板
39 開度調整ローラ
40 駆動モータ
41 駆動軸
42a、42b、42c チェーン
43a、43b、43c、43d 駆動スプロケット
44a、44b、44c、44d 遊動スプロケット
45 支持棒
50 回収部
51 選別シュート
52 排出口
53 仕切板
60 ホッパー
70、70a、70b ミニトマト
Claims (2)
- 球形状の複数の作物を搭載して搬送方向に搬送しつつ前記複数の作物の各々を搬送方向に直交する方向に一列に整列させるための作物整列機構であって、
水平方向に対し所定の角度で傾斜した搬送方向に沿って等間隔に配置されて上昇移動するように駆動されかつ搬送方向に直交する方向にそれぞれ延在する複数の支軸(32)と、
前記複数の支軸(32)の各々の周りに回動自在に支持されかつ前記支軸(32)の略全長に亘って延在する円筒状のローラ(31)と、
前記複数の作物を搭載するべく、前記複数の支軸(32)の各々に回動自在に支持されるとともに前記ローラ(31)より搬送方向上流側に配置されかつ前記ローラ(31)の長さと略同じ幅を具備するテーブル(35)と、
各前記ローラ(31)の両端部の上面を押圧するように搬送方向に沿って配置された一対の摩擦チューブ(13)と、を備え、
前記複数の支軸(32)が上昇移動するとき、前記ローラ(31)が前記摩擦チューブ(13)との当接点にて搬送方向と反対側に回動させられることを特徴とする作物整列機構。 - 請求項1に記載の作物整列機構を有する作物選別装置であって、
前記作物整列機構の上流側に配置されかつ前記複数の作物を前記作物整列機構に供給する供給手段(60)と、
前記作物整列機構の下流側に配置されかつ前記複数の作物を大きさ毎に選別する選別手段と、前記選別手段により選別された大きさ毎の作物をそれぞれ回収する回収手段と、
を備えることを特徴とする作物選別装置。
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