JP2013251740A - 画像処理装置、プログラム及びコンピュータ可読記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、プログラム及びコンピュータ可読記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】電子写真方式の画像形成装置で印刷を行う際に、画質の劣化を抑える画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、入力画像データに対してハーフトーン処理を行い、ハーフトーン画像データを補正処理して第1の画像データを出力し、入力画像データに対して当該ハーフトーン処理より解像度の高いハーフトーン処理を行い、第2の画像データを出力し、入力画像データの画素値の変化量を検出し、各画素での画素値の変化量を含む変化データとして出力する変化検出手段と、各画素について、誤差検出手段が検出する画素の誤差と、変化検出手段が検出する当該画素での画素値の変化量との和に基づく値により当該画素の混合比率を決定する決定手段と、混合比率に従い、第1の画像データと第2の画像データの画素値を混合して出力画像データを生成する混合手段と、を備えており、和に基づく値が大きくなると、第2の画像データの混合比率は同じか大きくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハーフトーン処理による画質劣化を抑える画像処理装置に関する。
近年、パーソナルコンピュータ(PC)で処理したデータに基づく画像を、記録材に印刷することが広く行われている。ここで、印刷を行う装置で表現可能な各画素の階調数は、PCが表現できる各画素の階調数より少ないことが多い。この様な印刷を行う装置へ画像データを出力する際、多階調の画像データをより少ない階調数の画像データに変換するハーフトーン処理が行われる。ハーフトーン処理の1つとして、周期的に繰り返す閾値と入力値との比較によって出力値(量子化値)を決定する組織的ディザ法が知られている。組織的ディザ法においては、入力画像が閾値の周期に対応する空間周波数に近い周波数成分を含む場合、閾値の空間周波数との差分に相当する画質劣化を出力画像に生じさせることが知られている。具体的には、文字のがたつき、細線の途切れ、入力画像との干渉縞(モアレ)等が生じ、出力画像の見た目の解像度を低下させる画質劣化を引き起こしてしまう。
このような画質劣化の抑制ため、特許文献1は、画像内の組織的ディザ法による誤差値が大きい箇所を、別のハーフトーン処理法によるデータで置き換えることで、画質劣化を抑制することを提案している。また、特許文献2は、画像データ内のエッジの大きさに基づき重み付け係数を決定し、決定した重み付け係数に応じて、異なる周波数成分をもつ2つのハーフトーン処理の画素値から、出力する画素値を決定することを提案している。具体的には、周辺画素に比べてエッジが大きい画素については高い周波数成分をもつハーフトーン処理の重み付けを大きくている。これにより、低い周波数成分をもつハーフトーン処理では再現できないエッジ部の解像度を維持している。
特開2011−155632号公報 特開2002−044449号公報
特許文献1の構成では、組織的ディザのもつ閾値の周期成分で補正を行うため、印刷対象の画像が、組織的ディザ法で使用する閾値の周期より短い周期で変化している場合、その形状を維持することができない。これに対して、特許文献2の構成は、印刷対象の画像の解像度を保ったまま劣化部分の補正を行うものである。しかしながら、電子写真方式の画像形成装置において、ある画素の現像剤像は、周囲にある画素からの影響により変動することがあり、特許文献2の構成ではエッジ部分の形状を安定して再現することができない。
本発明は、電子写真方式の画像形成装置で印刷を行う際に、画質の劣化を抑える画像処理装置及びプログラムを提供するものである。
本発明の一態様によると、画像処理装置は、入力画像データに対してハーフトーン処理を行い、ハーフトーン画像データを出力するハーフトーン処理手段と、前記入力画像データと前記ハーフトーン画像データの差分を評価して、前記ハーフトーン処理手段でのハーフトーン処理により生じる各画素の誤差を検出し、誤差データとして出力する誤差検出手段と、前記誤差データにより前記ハーフトーン画像データを補正処理して第1の画像データを出力する第1の処理手段と、前記入力画像データに対して前記ハーフトーン処理手段でのハーフトーン処理より解像度の高いハーフトーン処理を行い、第2の画像データを出力する第2の処理手段と、前記入力画像データの画素の画素値と、当該画素を基準とした第1の範囲の画素の画素値から当該画素での画素値の変化量を検出し、各画素での画素値の変化量を含む変化データとして出力する変化検出手段と、各画素について、前記誤差検出手段が検出する画素の誤差と、前記変化検出手段が検出する当該画素での画素値の変化量との和に基づく値により当該画素の混合比率を決定する決定手段と、前記混合比率に従い、前記第1の画像データと前記第2の画像データの画素値を混合して出力画像データを生成する混合手段と、を備えており、前記和に基づく値が大きくなると、前記決定手段が決定する前記第2の画像データの混合比率は同じか大きくなることを特徴とする。
電子写真方式の画像形成装置で印刷を行う際に、画質の劣化を抑えることができる。
一実施形態による画像処理部の構成を示す図。 一実施形態による画像形成装置の画像形成部の構成図。 一実施形態によるホストPC及び画像形成装置の構成図。 一実施形態によるホストPC及び画像形成装置の構成図。 感光体の表面に形成されるトナー像の説明図。 トナー像の形成に周辺画素が与える影響の説明図。 一実施形態によるハーフトーンテーブルを示す図。 一実施形態によるフィルタを示す図。 一実施形態による階調性保存処理部の構成図。 一実施形態による画像データ及びハーフトーン画像データを示す図。 図9の画像データをフィルタ処理した画像データ及びハーフトーン誤差データを示す図。 一実施形態による階調性保存処理部が生成するデータを示す図。 一実施形態による階調性保存処理部が生成するデータを示す図。 一実施形態による階調変化検出部での処理を説明する図。 一実施形態による解像度保存処理部の構成と、濃度補正処理部の処理の説明図。 一実施形態による混合比率αの決定に使用するグラフ。 一実施形態による混合比率αの決定のためのフローチャート。 画像処理部への例示的な入力データと、画像処理部の各部が生成する例示的なデータを示す図。 画像処理部の各部が生成する例示的なデータを示す図。 画像処理部の各部が生成する例示的なデータを示す図。 画像処理部の各部が生成する例示的なデータを示す図。 画像処理部の各部が生成する例示的なデータを示す図。 画像処理部の各部が生成する例示的なデータを示す図。 一実施形態による画像処理部の構成図。 一実施形態による画像処理部の出力画像データ決定のフローチャート。 一実施形態による画像処理部の構成図。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は本発明の理解を目的とするものであって、本発明を限定するものではない。また、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。
<第一実施形態>
まず、図2を参照して、本実施形態の画像形成装置10について説明する。画像形成装置10は、記録材(記録媒体)に画像を形成するために、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色の現像剤(トナー)を使用して、記録材上にカラー(多色)画像を形成する。なお、図2において、参照符号の末尾のアルファベットY、M、C、Kは、対応する構成要素がそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を中間転写体29(中間転写ベルト)に形成するためのものであることを示している。なお、色を区別する必要がない場合には、アルファベットY、M、C、Kを除いた参照符号を使用する。
帯電部23は、回転駆動される感光体22の表面を帯電させ、露光部24は、感光体22の表面をレーザ光で走査・露光して感光体22の表面に静電潜像を形成する。現像部26は、対応する色のトナーを有し、像担持体である感光体22表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する。なお、参照符号25は、現像部26にトナーを供給するトナー・カートリッジである。一次転写部27は、対応する感光体22に形成されたトナー像を像担持体である中間転写体29に転写する。中間転写体29は複数のローラにより張架されており、その内の駆動ローラの回転駆動により、図の矢印の方向に回転している。各一次転写部27は、各色の感光体22に形成されたトナー像を中間転写体29に重ねて転写することでカラー画像を中間転写体29に形成する。
二次転写部28は、搬送経路30を搬送されてくる記録材に、中間転写体29に形成されたトナー像を転写する。記録材に転写されたトナー像は、その後、図示しない定着部において定着される。センサ231は、濃度制御のために設けられ、中間転写ベルト29に形成される試験用のトナー像に光を照射し、その反射光を受光することで当該試験用のトナー像の濃度を検出する。なお、図2の画像形成装置10は、中間転写体29を使用するものであるが、各感光体22に形成したトナー像を記録材に直接転写するものであっても良い。
続いて、図3を参照して、画像形成装置10と、画像形成装置10に印刷を行わせるホストPC210において実行される処理について説明する。
文書作成ソフトウェアや図形描画ソフトウェア等の、ホストPC210において実行中のアプリケーション301は、印刷用の描画データ及び制御データをプリンタドライバで実現されているPDL(ページ記述言語)変換部302に出力する。描画データは、例えば、印刷対象の画像の画素値(階調値とも呼ぶ)及び属性情報を含むデータである。属性情報は、例えば、画像の種類(文字、グラフィクス又はイメージ)を識別するための情報である。制御データは、例えば、印刷に使用する記録材のサイズ、印刷部数等を含むデータである。PDL変換部302は、描画データを圧縮データに変換し、変換後のデータと制御データとを含むPDLデータを生成して、画像形成装置10へ送信する。
画像形成装置10のCPU225には、制御プログラムの実行によりレンダラ303と、制御情報生成部304が実現されている。レンダラ303は、ホストPC210から受信するPDLデータに含まれる圧縮データを描画データへと伸張してRAM222に格納する。本実施形態において、描画データは、RGB色空間で表現されるRGBデータとする。RAM222に格納された描画データは、ASIC(特定用途向け集積回路)へと出力される。また、制御情報生成部304は、受信するPDLデータに含まれる制御データから、ASICにおいて使用する制御情報を生成してASICに出力する。さらに、制御情報生成部304は、ROM221に保存されているASICでの処理に必要となる制御情報もASICに出力する。なお、ROM221に保存されている制御情報とは、例えば、色変換テーブル、ガンマ補正テーブル、ハーフトーンテーブル、フィルタテーブル等を含む情報である。
ASICには、図3に示す様に、色変換処理部305と、画像処理部306と、PWM処理部307が実現されている。色変換処理部305は、RAM222から取得するRGBデータを、CMYK色空間で表現された階調値C、M、Y、Kに変換して画像処理部306に出力する。
画像処理部306は、本実施形態による画像処理装置に該当し、制御情報に含まれるハーフトーンテーブル、フィルタテーブル等を用いて階調変換を行う。具体的には、階調値C、M、Y、Kを、PWM処理部307で表現可能な階調値C、M、Y、Kへ変換してPWM処理部307に出力する。
PWM処理部307は、入力された階調値C、M、Y、Kから、各色に対応する露光部24による露光を制御するための露光制御信号T、T、T、Tをそれぞれ生成する。露光制御信号は、1ドット、つまり1画素当たりのレーザ発光幅を示すものであり、PWM処理部307は、入力される階調値に応じてレーザ発光幅を決定する。PWM処理部307は、各露光制御信号を、対応する色の露光部24に出力し、露光部24は、入力される露光制御信号に従いレーザを発光させる。
なお、RGB色空間及びCMYK色空間の階調値は任意のビット数で表現でき、画像形成装置10の色再現範囲の調整等を行うために、各階調値のビット数は増減され得る。本実施形態では、それぞれ8ビットとしている。
なお、本実施形態において画像形成装置10のASICで行った処理については、図4に示す様に、ホストPC210で実行しても良い。図4のPDL変換部3021は、画像処理部306が出力するCMYK信号を描画データとしてPDLデータに変換して画像形成装置10へ送信する。画像形成装置10のレンダラ3031は、ホストPC210から受信するPDLデータを画像処理部306が出力するCMYK信号に変換してPWM処理部307に出力する。この場合、画像処理部306に対応する画像処理装置は、ホストPC210において、例えば、プログラムにより実現される。
続いて、図5を用いて画像形成装置10において、露光制御信号によりトナー像がどのように形成されるかについて説明する。なお、以下の説明においては、露光制御信号Tに基づき露光部24Kがブラックのトナー像を形成する場合について説明するが、他の色についても同様である。なお、図5の説明では、1画素を15分割し、1画素に対応する露光時間の(1/15)の時間を単位として露光時間を制御するものとする。
具体的には、図5(A)に示す様に、露光制御信号Tは、HiとLoとの間でレベルが変化するパルス信号で表される。なお、Hiレベルは、レーザを点灯(発光)させ、Loレベルは、レーザを消灯させることに対応する。本実施形態では、上述した様に、1画素の幅を15分割して、各画素の露光時間を、この分割した幅のn倍(nは0から15)で制御する。なお、露光幅が1画素未満の場合は、1画素の中央部分が露光される様にする。また、感光体22上を走査するレーザ光は、図5(B)のような直径Ldの略円形であり、一例として、直径Ldは、1画素の√2倍とする。つまり、解像度600dpiのプリンタにおいて、直径Ldは約60(μm)となる。また、レーザ光量は、その照射範囲内で一定であるものとする。
図5(C)は、画素43の露光時間が、1画素の7/15であるときに、画素43が露光される様子を示している。図5(C)に示す様に、露光幅が1画素未満であるため、1画素の中央部分を露光している。具体的には、レーザ照射範囲の中心が、図5(C)のT1の位置に来ると(符号241tで示す状態)レーザの発光を開始し、T2の位置に来ると(符号241tで示す状態)レーザの発光を停止する。
感光体22Kの表面のレーザ光が照射された領域の表面電位は、帯電部23により帯電された電位であるVより低下する。露光による表面電位の変化量は、露光部24Kにより露光される時間に依存する。よって、照射範囲241tと照射範囲242tが重複する範囲では、感光体22Kの表面電位の変化が最大となり、その範囲からから離れていくにつれて変化量が小さくなっていく。図5(C)には、線45に沿った感光体22Kの表面電位の変化も併せて示している。線45上において、照射範囲241tと照射範囲242tの重複領域は約1画素分あり、その範囲において電位の変化率が最大となっている。なお、図5(C)においては、レーザ光が照射されている領域の電位の変化を簡易的に階段状としているが、電位は実際には滑らかに変化していく。
露光部24Kによる露光の結果、感光体22Kの表面電位の絶対値が現像部26Kの現像バイアスVdevを下回ると、現像部26Kからのブラックのトナーが付着する。即ち、表面電位の絶対値が現像バイアスVdevを下回った領域においては静電潜像がトナーで現像されてトナー像が形成される。感光体22Kの表面に付着するトナーの量は、表面電位と現像バイアスVdevとの差分が大きいほど多くなる。
図5(D)は、形成されるトナー像の一例である。図5(C)を用いて説明した様に、1画素未満の露光幅の場合、副走査方向に比べて、主走査方向の照射範囲が短くなり、図5(D)に示す様に、副走査方向に長い楕円上のドットが形成されることとなる。
続いて、図6を参照して、トナー像の形成時における周辺画素の影響について説明する。図6(A)は、副走査方向に並ぶ2つの画素501、502を示し、図6(B)は主走査方向に並ぶ2つの画素503、504を示し、図6(C)は、斜め方向に並ぶ2つの画素505、506を示している。なお、画素501〜506の露光幅はいずれも7/15としている。なお、図6(A)〜(C)においては、感光体表面の電位変化の大きさを色の濃さで表している。つまり、色が濃いほど、電位変化が大きいことを表している。
図6(A)の画素501について、レーザ光は、その照射範囲が501tから501tになるまでONとなる。よって、レーザ照射範囲501tと501t両方を含む範囲の電位変化が最も高くなる。さらに、周辺画素である画素502に対しては、レーザ光は、照射範囲が502tから502tになるまでONとなる。図6(A)から明らかな様に、画素502に対する露光により画素501も影響を受ける。つまり、照射範囲501t、501t、502t、502t総ての重複領域の電位変化が大きくなる。
図6(B)の画素503について、レーザ光は、その照射範囲が503tから503tになるまでONとなる。また、画素504について、レーザ光は、その照射範囲が504tから504tになるまでONとなる。したがって、画素503に対する露光と、画素504に対する露光の両方で露光される、画素503と画素504の境界付近の領域の電位変化が比較的大きくなる。しかしながら、この境界付近の領域の大きさは、各画素の露光幅に依存する。つまり、露光幅が小さいほど隣接画素の照射範囲との共通部分が狭くなるため隣接画素に与える影響が小さくなる。つまり、主走査方向においては、図6(A)に示す副走査方向より周囲の画素に影響を与え難くなる。
さらに、図6(C)に示す様に、斜め方向においては、副走査方向や、主走査方向に比べてその距離が√2倍となるため、周辺画素に与える影響はさらに小さくなる。
このように、レーザ光の照射範囲は注目画素に加えて周辺画素を含むため、周辺画素の露光特性に影響を与える。逆に注目画素は周辺画素からの影響を受ける。この影響度は、副走査方向が一番強く、続いて、主走査方向であり、斜め方向が一番小さくなる。従って、PDLデータに含まれる描画データに基づいて画像形成を行うに当たり、画像形成装置10は、このような露光特性を考慮する必要がある。
<画像処理部306の説明>
図1は、本実施形態における画像処理部306の構成を示す図である。画像処理部306は、色変換処理部305より入力される画像データに対して、画像形成装置10の階調特性に合わせるためのガンマ補正(図示せず。)を行う。その後、ガンマ補正された画像データKは、図1のハーフトーン処理部101と、ハーフトーン誤差検出部100と、階調変化検出部106と、解像度保存処理部107に出力される。なお、以下の説明においては、ブラックの色に対する処理により説明するが、他の色についても同様である。なお、画像処理部306に入力される各画素の画素値は0〜255の整数で表されているものとする。なお、白色は画素値0、黒色は画素値255によって表現されるものとする。また、画像処理部306が出力する各画素の画素値は、本実施形態では、0〜15の整数で表されているものとする。なお、白色は画素値0、黒色は画素値15によって表現されるものとする。さらに、本実施形態では、PWM処理部307が出力する露光制御信号の階調数を、画像処理部306が出力するのと同じ階調数、つまり、16とする。つまり、PWM処理部307は、各画素について、画像処理部306から出力される画像データにおける0〜15のいずれかの階調値Dに対応して、露光部24Kの1ドット当たりの露光幅をD/15とする露光制御信号を生成する。以下、画像処理部306の各部の処理について説明する。
(ハーフトーン処理部101)
ハーフトーン処理部101は、ハーフトーンテーブルを用いて、256階調の画像データKを16階調のハーフトーン画像データHT(第1の画像データ)に変換する。ハーフトーンテーブルは、画像データKの各画素値を0〜15の範囲の画素値に変換するための閾値を示す情報を含んでいる。本実施形態において、ハーフトーン処理部101が使用するハーフトーンテーブルは、図7(A)に示す閾値番号テーブルと、図7(B)に示す閾値テーブルを含んでいる。
図7(B)の閾値テーブルの各列は、複数の閾値を含む閾値セットに対応し、行番号は出力する画素値に対応する。なお、閾値セットは列番号で特定される。例えば、番号0の閾値セットを使用する場合、入力画素値が0又は1である場合には、画素値0が出力され、入力画素値が2である場合には、画素値1が出力され、入力画素値が3又は4である場合には、画素値2が出力される。さらに、入力画素値が20以上である場合には、画素値15が出力される。同様に、番号1の閾値セットを使用する場合、入力画素値が0から20である場合には、画素値0が出力され、入力画素値が40以上である場合には、画素値15が出力される。図7(A)の閾値番号テーブルは、使用する閾値セットを特定するテーブルであり、本実施形態においては13行×13列のテーブルとしている。例えば、図7(A)に示す閾値番号テーブルは、行番号が3で列番号が1の画素に対しては、番号3の閾値セットを適用することを示し、行番号が3で列番号が2の画素に対しては、番号2の閾値セットを適用することを示している。例えば、行番号が3で列番号が2の画素値が42であるとする。このとき、ハーフトーン処理部101は、図7(A)の閾値番号テーブルより番号2の閾値セットを選択する。したがって、図7(B)の閾値テーブルの第2列の値から、画素値42は、画素値2に変換される。
図7(A)に示す様に、閾値番号テーブルは、閾値セットの番号である0〜12を示す13個の要素から成るブロック601(太線で囲んだ領域)を単位として、ブロック601を繰り返し敷き詰めた形式となっている。ブロック601内で、1要素(画素)ずつ階調を変化させて、面積率を変化させることによって、ハーフトーン処理後の画像データにおいてより多くの階調表現が可能になる。本実施形態において、画像形成装置10は、1画素当たり16階調を表現可能であるため、閾値番号テーブルを用いたハーフトーン処理によって、13×15+1=196階調を表現することができる。すなわち、ブロック601のサイズが大きいほど、ハーフトーン処理による量子化幅(量子化のステップサイズ)が小さくなるため、より多くの階調数を表現することができる。
(ハーフトーン誤差検出部100)
続いて、図1のハーフトーン誤差検出部100について説明する。なお、図1に示す様に、ハーフトーン誤差検出部100は、フィルタ処理部102及び103と、差分演算部104とを備えており、画像データKとハーフトーン画像データHTから、ハーフトーン誤差データHTEを生成する。
(フィルタ処理部102)
フィルタ処理部102(第1のフィルタ処理部)は、画像データKに含まれる各画素を注目画素として、図8(A)に示すように、注目画素を含む領域701内の画素の画素値のフィルタ処理、より詳しくは、平滑化処理をする。具体的には、注目画素を含む領域701内の画素の画素値の総和を領域701内の画素数で除算した値を出力値とする。なお、注目画素の位置によっては、領域701の一部は、画像データの外となるが、本実施形態においては、領域701の画像データの外となる画素の値を0として計算を行うものとする。なお、他のフィルタ処理についても同様である。しかしながら、領域701の画像データの外となる画素の値は0に限られるものではなく、他の方法により決定することも可能である。
本実施形態では、フィルタ処理部102において使用する領域701は、ハーフトーン処理部101において使用するハーフトーンテーブルのブロック601と対応するようにする。具体的には、ハーフトーン処理部101で各画素に対して用いたブロック601のサイズ・形状と、フィルタ処理部102が使用する領域701のサイズ・形状とが等しくなる様にする。しかしながら、領域701の形状は、ブロック601の形状と同じとすることには限定されない。例えば、図8(B)の符号702で示す形状(太線で囲んだ領域)であっても良い。また、例えば、複数のブロック601を結合した形状とすることもできる。すなわち、ハーフトーンテーブルの閾値番号テーブルの繰り返し周期、つまり、本例では13と同じ、又は、その整数倍のブロックサイズであるならば、どのような形状でも適用可能である。これにより、行方向及び列方向のそれぞれについて、フィルタ処理部102のフィルタ次数が、ハーフトーン処理に用いた閾値の繰り返し周期の整数倍に設定される。
フィルタ処理部102は、画像データK内のすべて画素をそれぞれ注目画素として、上述したフィルタ処理により各画素の値を計算し、画像データKを平滑化した、平滑化データを差分演算部104に出力する。
(フィルタ処理部103)
フィルタ処理部103(第2のフィルタ処理部)は、ハーフトーン処理部101より入力されたハーフトーン画像データHT内のすべての画素をそれぞれ注目画素として、フィルタ処理部102で使用したのと同じフィルタにより画素値を平滑化する。つまり、フィルタ処理部103は、処理対象の画像データが異なるだけで、その処理はフィルタ処理部102と同様である。これにより、ハーフトーン画像データHTが平滑化される。
(差分演算部104)
差分演算部104は、フィルタ処理部102及び103のそれぞれから入力された平滑化データの差分を評価して、その評価結果をハーフトーン誤差データHTEとして階調性保存処理部105と混合比率決定部108に出力する。ハーフトーン誤差データHTEには、ハーフトーン画像データHTの各画素について、ハーフトーン処理部101によるハーフトーン処理によって生じたハーフトーンの量子化誤差を示す誤差値が含まれる。なお、本実施形態では、ハーフトーン誤差データHTEを、(フィルタ処理部102の出力データ)−(フィルタ処理部103の出力データ)としている。すなわち、ハーフトーン誤差データHTEがプラスの場合は、ハーフトーン処理部101の処理によって入力画像の濃度が薄くなっていることを示し、マイナスの場合は、入力画像の濃度が濃くなっていることを示している。
なお、フィルタ処理部102での処理の元となる画像データKの階調数は256であり、フィルタ処理部103での処理の元となるハーフトーン画像データHTの階調数は16である。よって、差分演算部104は、第1及び第2のフィルタ処理画像データにおける1画素当たりの最大値が同一となるように、それぞれの画像データに含まれる各画素の画素値を正規化した後、差分値を計算する。具体的には、例えば、フィルタ処理部103が出力する各画素の値を17倍して、フィルタ処理部102の出力データからの減算を行う。
(階調性保存処理部105)
階調性保存処理部105(第1の処理手段)は、図9(A)に示す様に、量子化処理部81と、加算処理部82を備えている。階調性保存処理部105では、ハーフトーン処理部101が出力するハーフトーン画像データHTに対応する画像の劣化を補正する。階調性保存処理部105の処理によって、画像データKに含まれる周期的なパターンと組織的ディザとの干渉稿(モアレ)を補正し、画像データKの階調性を維持することができる。
ハーフトーン誤差データHTEは、前述の通り、画像データKとハーフトーン処理部101によるハーフトーン画像データHTとの差分値である。ハーフトーン画像データHTにハーフトーン誤差データHTEを加算することで、入力画像に忠実な階調性を保つように補正することができる。しかしながら、ハーフトーン画像データHTにハーフトーン誤差データHTEを単に加算処理するのみでは、トナー像を顕在化するために必要なレーザ照射量を確保できないことが多く、印刷画像上で十分に再現されない。そこで、本実施形態では、ハーフトーン誤差データHTEを印刷画像で再現可能な値に量子化を行った後にハーフトーン画像データHTと加算処理する。これにより、入力画像に忠実な階調性を保つように補正することができる。また、本実施形態では、後述する様に、量子化処理部81は、組織的ディザ法を使用するが、他の処理を使用することもできる。
以下、図9(B)を参照して、量子化処理部81での処理について詳細に説明する。量子化処理部81は、分離処理部810と、符号反転部811と、ハーフトーン処理部812及び813と、を備えている。分離処理部810は、入力されるハーフトーン誤差データHTEの正負を判定し、誤差が負の値を0に変換した第1の誤差データをハーフトーン処理部812(第1の量子化部)に出力する。一方、分離処理部810は、ハーフトーン誤差データHTEの誤差が正の値を0に変換して符号反転部811に出力し、符号反転部811はさらに符号を反転させた第2の誤差データをハーフトーン処理部813(第2の量子化部)に出力する。ハーフトーン処理部812は、第1の誤差データを組織的ディザ法により量子化して第1の量子化データを出力する。同様に、ハーフトーン処理部813は、第2の誤差データを組織的ディザ法により量子化して第2の量子化データを出力する。例えば、ハーフトーン処理部812及び813は、ハーフトーン処理部101と同様に、閾値番号テーブルと閾値テーブルから出力値を決定することもできる。本実施形態では、ハーフトーン処理部813は、図7(A)の閾値番号テーブルと図7(B)の閾値テーブルを使用するものとする。これに対して、ハーフトーン処理部812は、図7(A)の位相をずらした、図7(E)の閾値番号テーブルと図7(B)の閾値テーブルを使用するものとする。
量子化処理部81は、ハーフトーン処理部812が出力する各画素の画素値から、ハーフトーン処理部813が出力する対応する画素の画素値を減じたデータを、量子化データQとして出力とする。加算処理部82は、ハーフトーン画像データHTと量子化データQの対応画素の画素値の加算処理を行い、階調性保存データG(=HT+Q)として出力する。
以下、図10〜図13を用いてハーフトーン処理部101と、ハーフトーン誤差検出部100と、階調性保存処理部105のそれぞれが出力する各画素のデータについて説明する。
図10(A)は、画像処理部306に入力される画像データKの一例であり、図10(B)は、図10(A)の画像データKを視覚的に表現したものである。なお、以下の図10〜図13は、図10(A)の画像データKを入力した場合に、各機能ブロックが出力するデータを示している。まず、図10(C)は、ハーフトーン処理部101が出力するハーフトーン画像データHTである。なお、使用するハーフトーンテーブルは、図7(A)及び(B)に示すものとする。また、図10(D)は、図10(C)のデータを視覚的に表現したものである。図10(A)に示す画像データKの様な、周期的なパターンが存在する画像にディザ処理を施すと、図10(C)に示す様に画像データKの周期とディザ処理の周期が干渉して、モアレが発生する。そこで、ハーフトーン誤差検出部100は、ハーフトーン処理部101によって劣化した画像の部分を求める。
図11(A)は、フィルタ処理部102が出力するデータであり、図11(B)は、フィルタ処理部103が出力するデータである。また、図11(C)は、差分演算部104が出力するハーフトーン誤差データHTEである。なお、上述した様に最大値を揃えるため、差分演算部104は、フィルタ処理部103が出力するデータを17倍してフィルタ処理部102が出力するデータから減じている。なお、図11(D)は、図11(C)のハーフトーン誤差データHTEを視覚的に表現したものである。図11(C)に示す様に、ハーフトーン誤差データHTEは、ハーフトーン画像データHTの内、画像データKより濃度が薄くなった画素においては正の値となり、濃くなった画素においては負の値となることがわかる。このように、ハーフトーン誤差検出部100は、ハーフトーン処理部101でのハーフトーン処理によって発生した誤差の定量値を検出して出力する。
図12(A)は、分離処理部810がハーフトーン処理部812に出力する画像データであり、図12(B)は、符号反転部811がハーフトーン処理部813に出力する画像データである。ハーフトーン処理部812は、図7(B)及び(E)のハーフトーンテーブルにより、図12(A)の画像データを量子化する。図12(C)は、ハーフトーン処理部812が出力する画像データであり、図12(D)は、図12(C)の画像データを視覚的に表現したものである。同様に、ハーフトーン処理部813は、図7(A)及び(B)のハーフトーンテーブルにより、図12(B)の画像データを量子化する。図13(A)は、ハーフトーン処理部813が出力する画像データであり、図13(B)は、図13(A)の画像データを視覚的に表現したものである。量子化データQは、図12(C)の画像データから図13(A)の画像データを減じたものとなる。
図13(C)は、階調性保存データGを示し、図10のハーフトーン画像データHTに、図12(C)の画像データを加えて、図13(A)の画像データを減じたものである。なお、本実施形態においては、図13(A)の画像データを減じることでその値が負となる画素については、その画素値を0とする。なお、図13(C)においては、計算結果を示すために負のままとしている。また、図13(D)は、図13(C)の画像データを視覚的に表現したものである。図13(C)に示す通り、階調性保存データGでは、ハーフトーン処理部101での処理により生じる周期的パターンを低減させることができ、よって、モアレが抑制される。なお、本実施形態では階調性保存データGの画素の値が負になった時は、その画素の値を0とするのみであるが、負の場合には、その値を近隣画素に配分して近隣画素から減じる、つまり、近隣画素に拡散させることで、より高精度にモアレを除去することができる。
(階調変化検出部106)
続いて、図14を参照して、図1の階調変化検出部106での処理について説明する。階調変化検出部106は、画像データKの注目画素を基準とした第1の範囲における階調変化の度合いRLvを検出し、その値を混合比率決定部108へと出力する。具体的には、例えば、図14(A)に示すような3×3画素のマトリクス内の中心を注目画素として、注目画素と、第1の範囲である周辺8画素との差分値Sub(n)を以下の式でそれぞれ計算する。
Sub(n)=p5−p(n) (1≦n≦9)
さらに、計算した9つの差分値の中の最大値を、当該注目画素に対する階調変化データRLvとして出力する。階調変化データRLvは、注目画素の画素値が、その近傍における画素からどれだけ変化しているかを示す値である。なお、上記方法以外にも、図14(B)に示すラプラシアンフィルタの出力値を用いることもできる。また、その他のエッジ検出用フィルタを用いることもできる。
(解像度保存処理部107)
続いて、図1の解像度保存処理部107(第2の処理部)での処理について説明する。図15(A)に示す様に、解像度保存処理部107は、ハーフトーン処理部1501と、周辺画素特性検出部1502と、濃度補正処理部1503と、を含んでいる。ハーフトーン処理部1501は、入力画像データKに対して、ハーフトーン処理部101よりも高解像度のハーフトーン処理を行い、ハーフトーン画像データHHTを濃度補正処理部1503に出力する。また、周辺画素特性検出部1502は、画像データKの注目画素周辺の画素の濃度の状態から周辺画素特性情報NPCを検出し、濃度補正処理部1503へと出力する。濃度補正処理部1503は、周辺画素特性情報NPCに応じて濃度補正値(γ)を決定し、ハーフトーン画像データHHTの濃度補正処理を行う。後述するように、濃度補正値は電子写真特性を考慮して決定され、ハーフトーン画像データHHTが印刷画像上で適切に再現されるように濃度補正処理が行われる。濃度補正処理部1503は、濃度補正処理を行った後のデータを解像度保存データR(第2の画像データ)として、混合部109へ出力する。なお、解像度保存データRは、後述する混合部109における処理によって、画像内で解像度の維持が優先される箇所に適用される。
以下、解像度保存処理部107での処理の詳細について説明する。ハーフトーン処理部1501は、ハーフトーン処理部101よりも高解像度のハーフトーン画像データを出力する処理を行う。本実施形態では、図7(C)の閾値番号テーブル及び図7(D)の閾値テーブルを含むハーフトーンテーブルを使用する。しかしながら、ハーフトーン処理部101が使用するハーフトーンテーブルより繰返し周期が短ければ、使用するハーフトーンテーブルはこれに限定されず、例えば、誤差拡散法等を利用できる。
周辺画素特性検出部1502(第3のフィルタ部)は、画像データKの注目画素周辺の3×3画素の画素濃度から、重み付き平均である周辺画素特性情報NPCを決定する。具体的には、例えば、図14(A)のような中心p5を注目画素とした3×3画素の第2の範囲内にある画素値と、図14(C)のように重み付けされたフィルタによるフィルタ演算を行う。図14(C)は、周辺画素特性検出部1502が使用するフィルタの一例であり、重みづけ係数はROM221に格納された値であっても、センサ231により検出する濃度に基づき動的に生成する値であってもよい。図14(C)に示すフィルタは、中心画素に対して、縦方向(副走査方向)>横方向(主走査方向)>斜め方向の順番で重みづけの大きさを変えたものである。これは、図5で説明したように電子写真の特性上、縦、横、斜め方向の現像剤の再現性が異なるため、再現性に応じて濃度補正値を変えるためである。
濃度補正処理部1503は、入力されるハーフトーン画像データHHTを濃度補正するための濃度補正値γを周辺画素特性情報NPCに応じて決定する。図15(B)は、本実施形態における、濃度補正値γと周辺画素特性情報NPCの関係を示している。図15(B)に示すγmax、γmin、Clow及びChighは、ROM221に予め保存された値である。例えば、γmax=2.0、γmin=1.0、Clow=0、Chigh=4である。図15(B)に示す様に、濃度補正値γは周辺画素特性情報NPCにより、以下の式によって決定される。
濃度補正処理部1503は、入力されるハーフトーン画像データHHTの各画素値に対して、対応する画素の濃度補正値γに基づき以下の演算による濃度補正処理を行い、解像度保存データRとして出力する。
ここで、Qmaxは、PWMで再現できる1画素の最大の量子化値を示しており、本実施形態ではQmax=15である。
以上、注目画素の周辺画素特性情報NPCより濃度補正値γを決定し、濃度補正を行う構成とする。この構成により、周辺画素の影響を考慮した濃度補正が行われ、電子写真プロセスでは不安定で再現しにくい方向に隣接する画素でもトナー形成を安定して行うことができる。
(混合比率決定部108)
続いて、図1の混合比率決定部108について説明する。混合比率決定部108は、差分演算部104からのハーフトーン誤差データHTEと、階調変化検出部106からの階調変化データRLvから混合比率αを決定する。なお、混合比率αは、階調性保存データGと解像度保存データRを合成する際の、解像度保存データRの割合を示し、本実施形態では0以上、かつ、1以下の値とする。よって、α=0の時に解像度保存データRの重みが最小となり、α=1の時に解像度保存データRの重みが最大となる。混合比率決定部108は、ハーフトーン誤差データHTEが正の時(HTE>0)に、階調変化データRLvとハーフトーン誤差データHTEとを加算処理してエッジ補正指標Eを求める。その後、混合比率決定部108は、求めたエッジ補正指標値Eに基づき混合比率αを決定する。
以下、図16及び図17を参照して、混合比率αの決定について説明する。図17は、混合比率決定部108が実行する混合比率α決定処理のフローチャートである。混合比率決定部108は、S11において、各画素のハーフトーン誤差データHTEが正の値であるかを判定する。正でなければ、混合比率決定部108は、S12において、当該画素のハーフトーン誤差データHTEの値を0とする。つまり、ハーフトーン誤差データが、ハーフトーン処理部101での処理により濃度が濃くなったことを示している場合には誤差を所定値である0にする。続いて、混合比率決定部108は、S13において、対応画素の階調変化データRLvとハーフトーン誤差データHTEとを加算処理した値をエッジ補正指標Eとして計算する。混合比率決定部108は、S14において、各画素のエッジ補正指標Eが、第1の閾値Mlowより小さいか否かを判定する。混合比率決定部108は、S16において、第1の閾値Mlowより小さい画素の混合比率αを0(第1の値)に決定する。一方、エッジ補正指標Eが第1の閾値以上、つまり、Mlow以上である場合、混合比率決定部108は、S15において、エッジ補正指標Eが第2の閾値Mhighより大きいか否かを判定する。混合比率決定部108は、S17において、第2の閾値より大きい画素の混合比率αを1(第2の値)に決定する。また、混合比率決定部108は、S18において、エッジ補正指標値Eが第1の閾値以上、かつ、第2の閾値以下の画素の混合比率αを(E−Mlow)/(Mhigh−Mlow)に決定する。つまり、エッジ補正指標値EがMlow以上、かつ、Mhigh以下において、混合比率αはエッジ補正指標値Eに比例する。図16(A)に、エッジ補正指標値Eと混合比率αの関係を示す。
図16(A)より、ハーフトーン誤差データHTEが大きいくなると、また、階調変化データRLvが大きくなると、混合比率αは同じか大きくなることがわかる。つまり、解像度保存データRの重みが同じか大きくなることがわかる。なお、以下の例においては、第1の閾値Mlow=64、第2の閾値Mhigh=140として説明する。
(混合部109)
混合部109は、混合比率決定部108より入力される混合比率αに応じて階調性保存データG及び解像度保存データRを混合処理して出力画像データKを生成する。具体的には、出力画像データKの各画素は、対応する画素の階調性保存データG、解像度保存データR及び混合比率αから、以下の式により求められる。
=α×R+(1−α)×G
このように、混合比率αを画素ごとに切り替えることで、階調性保存データG及び解像度保存データRを不整合なく切り替えることができる。
<本実施形態の有効性>
図18から23を用いて本実施形態の有効性について説明する。図18(A)は、斜めの細線を含む、画像処理部306への階調補正後の入力画像データKを示している。なお、18(B)は、図18(A)の画像データを視覚的に表現したものである。以下の各図は、この画像データKに対する画像処理部306内の各部の出力を示している。なお、各部が使用するハーフトーンテーブルは、図6に示す通りとする。まず、ハーフトーン処理部101は、図18(C)に示すハーフトーン画像データHTを出力する。図18(D)は、図18(C)の画像データを視覚的に表現したものである。図18(C)に示す様に、ハーフトーン処理による誤差によってデータが欠落し、符号1902の位置などで細線が途切れていることが確認できる。ハーフトーン誤差検出部100は、図19(A)に示すハーフトーン誤差データHTEを出力する。なお、図19(B)は、図19(A)の画像データを視覚的に表現したものである。図19(C)は、階調性保存処理部105が出力する階調性保存データGであり、図19(D)は、図19(C)の画像データを視覚的に表現したものである。前述したように、階調性保存処理部105における処理で補正される解像度は、フィルタ処理部102及び103で使用する、例えば、図7(A)に示すフィルタの解像度に依存する。そのため、図18(A)に示す様な、解像度の高い、つまり、細線のところにおける画素値の空間的変化が激しい画像データKに対応する画像を再現することができない。
そこで、本実施形態においては、階調変化検出部106が検出する空間的な階調変化の大きい画素データに対して、解像度保存処理部107が出力する解像度保存データRの重みを大きくして画像データKの解像度を維持する。
図20(A)は、階調変化検出部106が出力する階調変化データRLvを示している。階調変化検出部106は、画像データKの注目画素と周辺画素の差分値の最大値を階調変化データRLvとしている。したがって、図18(A)に示す画像データKに対する階調変化データRLvは、画像データK内の階調が変化するエッジ部分で大きくなり、その値はRLv=96となっている。図20(B)は、解像度保存処理部107が出力する解像度保存データRである。
上述した様に、本実施形態では、混合比率αの決定に階調変化データRLvのみならず、ハーフトーン誤差データHTEを考慮する。以下に、その理由を述べる。まず、ハーフトーン誤差データHTEを考慮しない場合について説明する。なお、以下の各図も図19(A)の画像データKに対する出力である。
図21(A)は、図16(B)に示すグラフに従い階調変化データRLvから求めた、混合比率αを示している。ここで、Mlowは64、Mhighは140としているため、RLv=96のとき、図16(B)よりα=(96−64)/(140−64)=0.4となる。
図22(A)は、図21(A)の混合比率αによる混合部109の処理結果を示している。また、図22(B)は図22(A)のデータを視覚的に表現したものである。
図5で説明した様に、電子写真方式のプリンタにおいてはその特性上、周辺画素の影響によりトナーの再現性が変わってしまう。本実施形態では、周辺画素の影響度を簡易的に表すモデルとして図14(C)で示すフィルタによるフィルタ演算を行うことで周辺画素の影響度を定量化する。具体的には、図14(A)で示す注目画素p5を含む3×3画素の画素群Pと、図14(C)で示すフィルタとのフィルタ演算した結果を周辺画素影響度I(I=P×F)とする。また、注目画素p5と周辺画素影響度Iを加えた値を画素再現度RAP(RAP=p5+I)とする。そして、画素再現度RAPがトナー再現閾値Thdevを超える場合には、図5で説明したように、表面電位の絶対値が現像バイアスVdevを下回り、トナー像が形成され可視化されるものとする。ここでは、Thdev=8.0として説明する。
上記のような簡易的なトナー形成モデルを使用して、図22(A)のデータによるトナー形成の定量値を計算したものを図22(C)に示す。また、図22(D)は、図22(C)のデータを視覚的に表現したものである。図22(D)に示す様に、周辺画素の影響を受けThdev=8.0以上となる図22(C)の画素のみが印刷画像上のトナー像として可視化されることになる。
図22(C)及び(D)から、解像度保存データRにて補正している細線のエッジ部分のトナー形成がなされていないことが確認できる。これは、注目画素に対する周辺画素からの影響が少ないため、トナー像が形成され難くなっていることと、混合比率αの値により、画素値がトナー形成に必要な閾値Thdev未満となっていることに起因している。図22(D)に示す様に、階調変化データRLvから求めた混合比率αでは、エッジ部分におけるデータが印刷画像上で再現されないことになり、細線を適切に補正することができない。
そこで、本実施形態では、混合処理後の周辺画素の影響を考慮するため、ハーフトーン誤差データHTEを参照して混合比率を制御している。ハーフトーン誤差データHTEは、前述したように画像データK及びハーフトーン画像データHTを、図7のフィルタで平滑化処理したデータを差分処理したものである。ハーフトーン誤差データHTEが正である画素は、画像データKからハーフトーンによりデータの値が小さくなっている部分であり、ハーフトーン画像データHTの注目画素とその周辺画素の総和が小さいことを示している。ハーフトーン画像データHTの注目画素とその周辺画素の総和が小さい画素は、トナー像の形成において、周辺画素からの影響を受け難く、トナー像が形成され難い画素である。
よって、本実施形態では、ハーフトーン誤差データHTEを考慮して混合比率αを決定することで、トナー像が形成され難い画素の混合比率を、階調変化データRLvのみを考慮したときと比較して変化させる。前述した様に、ハーフトーン誤差データHTEは画像データKと比較したときの、ハーフトーン画像データHTの各画素の周辺画素濃度の総和のずれである。このずれ分を階調変化データRLvに加えることによってハーフトーン画像データHTの周辺画素濃度の総和のずれが考慮されることになり、混合処理によって濃度が薄くなることがないよう混合比率αを決定することができる。
図21(B)は、図16(A)に示すグラフに従い、階調変化データRLvに加えてハーフトーン誤差データHTEを考慮して決定した混合比率αを示している。例えば、図18(A)の画素1901における階調変化データRLvは、図20(A)の画素2001より96であり、ハーフトーン誤差データHTEは、図19(E)の画素1903より44である。また、Mlowは64、Mhighは140である。よって、図17のフローチャートに沿って計算すると、エッジ補正指標E=96+44=140となり、図21(B)の画素2201の混合比率αは、1.0と、図21(A)の画素2101の混合比率αである0.4より高くなる。
図23(A)は、図21(B)の混合比率αを使用したときに混合部109が出力する画像データKを示している。また、図23(B)は、図23(A)のデータを視覚的に表現したものである。また、前述の簡易的なトナー形成モデルを使用して、図23(A)のトナー形成の定量値を計算したものを図23(C)に示す。また、図23(D)は、図23(C)のデータを視覚的に表現したものである。図23(D)に示す様に、周辺画素の影響を受けThdev=8.0以上となる図23(C)の画素がトナー像として可視化されることとなる。図23(D)に示す様に、ハーフトーン誤差データHTEを考慮することで、図22(D)において細線が途切れている箇所においてもトナー形成がなされ、入力画像の解像度を維持した印刷画像を出力できることがわかる。
以上、本実施形態では、ハーフトーン誤差データHTEと階調変化RLvデータから、階調性保存データGと解像度保存データRの混合比率αを決定する。ハーフトーン誤差データHTEが大きい画素データにおいては、周辺画素の画素濃度が低い画素であるため、周辺画素の露光制御の影響を受けず、トナー形成が不安定になってしまう。そのため、ハーフトーン誤差データHTEが大きい画素においては、解像度保存データRへの重みづけを大きくするように混合比率αを決定することで、トナー形成の安定性を高めることができる。安定したトナー形成が行われることにより、電子写真方式の画像形成装置においても高解像度な補正が可能となる。また、本実施形態では、ハーフトーン誤差データHTEと階調変化データRLvとを加算して混合比率αを決定していたが、他の構成とすることもできる。例えば、ハーフトーン誤差データHTEを混合開始点Mlow及び混合終了点Mhighに加算して混合比率αを決定する方法であっても良い。
<第二実施形態>
第一実施形態では、ハーフトーン誤差データHTEを利用して混合比率αを決定する構成について説明した。第二実施形態では、解像度保存データRと階調性保存データGを混合処理した後に、ハーフトーン誤差データHTEを参照することで、トナーの安定性を高める構成について説明する。なお、以下では、第一実施形態と異なる部分を中心に説明し、第一実施形態と同様の構成については簡略化のため説明を省略する。
図24に本実施形態における画像処理部306の構成を示す。混合比率決定部108は、例えば、図16(B)に示すグラフに従い、階調変化データRLvから混合比率αを決定する。本実施形態においては、混合部109が出力する混合データK´と、ハーフトーン誤差データHTEから画像データKを出力する安定化処理部2301(第3の処理部)を設けている。
図25は、安定化処理部2301が実行する画像データKの生成処理のフローチャートである。安定化処理部2301は、S21において、ハーフトーン誤差データHTEの各画素が正の値であるかを判定する。安定化処理部2301は、S22において、正の値ではない画素については、ハーフトーン誤差データHTEを0とする。次に、安定化処理部2301は、ハーフトーン誤差データHTEの階調数をPWM処理部307の階調数と一致させるため、S23において、画素値を基底値Bで除算して正規化データNを出力する。本例においては、ハーフトーン誤差データHTEの最大値は255であり、PWM処理部307の最大値は15であるため、17で除算する。安定化処理部2301は、S24において、混合データK´の画素値が0であるか否かを判定し、0の場合には、S25において、出力する画像データKの当該画素の画素値を0とする。一方、混合データK´の画素値が0ではない場合、安定化処理部2301は、S26において、出力する画像データKの当該画素の画素値を、混合データK´の画素値に、対応画素の正規化データNの値を加算した値とする。
以上、ハーフトーン誤差データHTEと混合処理後の混合データK´を加算処理することで周辺画素濃度の総和分のずれに応じた時間だけ露光制御時間が長くなり、トナー形成の安定化を図ることができる。これにより、電子写真方式のプリンタにおいても高解像度な補正が可能となる。
<第三実施形態>
本実施形態では、ハーフトーン誤差データHTEを考慮して解像度保存データRを生成する。この構成により、混合部109が出力する画像データに基づく画像のトナーの安定性を高めることができる。
図26に本実施形態における画像処理部306の構成を示す。混合比率決定部108は、第二実施形態と同様に、階調変化データRLvに基づき混合比率αを決定する。図15(C)は、本実施形態における解像度保存処理部2501の構成である。第一実施形態の解像度保存処理部107と比較して、解像度保存処理部2501は、ハーフトーン処理部1501と濃度補正処理部1503の間に、加算処理部2601が追加されている。
加算処理部2601は、ハーフトーン処理部1501が出力するハーフトーン画像データHHTとハーフトーン誤差データHTEを加算して、ハーフトーン画像データHHT2(HHT2=HHT+HTE)を生成する。濃度補正処理部1503は、ハーフトーン画像データHHT2を、NPCに基づき濃度補正したデータを解像度保存データRとして出力する。この様な構成により、ハーフトーン誤差データHTEが正の値の時(周辺画素の影響があまりなく、トナー形成がされづらい画素)においては、ハーフトーン画像データHHTの階調データを大きくすることによってトナー形成の安定化を図ることができる。加えて、ハーフトーン誤差データHTEが負の値の時(周辺画素の影響により、トナー形成がされやすい画素)においては、ハーフトーン画像データHHTの階調データを小さくすることによってトナー形成がされすぎるという現象を抑えることができる。
以上に、ハーフトーン誤差データHTEに応じて、解像度保存データRを変動させることによって、トナー形成の安定化を図ることができ、電子写真方式のプリンタにおいても高解像度な補正が可能となる。
<その他の実施形態>
上述の各実施形態において説明した、画像処理部306に対応する画像処理装置は、ホストPC210から描画データを受信する画像形成装置10に限られず、例えば、画像読取装置を備えた複写機においても実行されうる。その場合、画像形成のための描画データは、画像読取装置において原稿から読み取ることによって取得することができる。また、色変換テーブル、ガンマ補正テーブル、ハーフトーンテーブル、フィルタテーブル、アドレス変換テーブル等のテーブルデータは、ROM221に予め格納されているのではなく、ホストPC210が画像形成装置10に提供しても良い。このような場合にも、画像形成装置10がホストPC210から受信したテーブルデータを用いることで、上述の各実施形態の機能を実現し、その効果を得ることが可能である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種コンピュータ可読記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (15)

  1. 入力画像データに対してハーフトーン処理を行い、ハーフトーン画像データを出力するハーフトーン処理手段と、
    前記入力画像データと前記ハーフトーン画像データの差分を評価して、前記ハーフトーン処理手段でのハーフトーン処理により生じる各画素の誤差を検出し、誤差データとして出力する誤差検出手段と、
    前記誤差データにより前記ハーフトーン画像データを補正処理して第1の画像データを出力する第1の処理手段と、
    前記入力画像データに対して前記ハーフトーン処理手段でのハーフトーン処理より解像度の高いハーフトーン処理を行い、第2の画像データを出力する第2の処理手段と、
    前記入力画像データの画素の画素値と、当該画素を基準とした第1の範囲の画素の画素値から当該画素での画素値の変化量を検出し、各画素での画素値の変化量を含む変化データとして出力する変化検出手段と、
    各画素について、前記誤差検出手段が検出する画素の誤差と、前記変化検出手段が検出する当該画素での画素値の変化量との和に基づく値により当該画素の混合比率を決定する決定手段と、
    前記混合比率に従い、前記第1の画像データと前記第2の画像データの画素値を混合して出力画像データを生成する混合手段と、
    を備えており、
    前記和に基づく値が大きくなると、前記決定手段が決定する前記第2の画像データの混合比率は同じか大きくなることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記和に基づく値が第1の閾値より小さいと、前記決定手段が決定する前記第2の画像データの混合比率は第1の値であり、
    前記和に基づく値が第2の閾値より大きいと、前記決定手段が決定する前記第2の画像データの混合比率は第2の値であり、
    前記第2の閾値は前記第1の閾値より大きく、
    前記和に基づく値が前記第1の閾値以上、かつ、前記第2の閾値以下であると、前記決定手段が決定する前記第2の画像データの混合比率は、前記和に基づく値に比例して大きくなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記決定手段は、前記誤差検出手段が検出する画素の誤差が、前記ハーフトーン処理手段でのハーフトーン処理により濃度が高くなったことを示している場合、当該画素の誤差を所定の値に変換して当該画素の混合比率を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記所定の値は、誤差がないことを示す値であることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記誤差検出手段は、
    前記入力画像データを平滑化するフィルタ処理を行う第1のフィルタ処理手段と、
    前記ハーフトーン画像データに対して前記フィルタ処理を行う第2のフィルタ処理手段と、
    前記第1のフィルタ処理手段の出力データと、前記第2のフィルタ処理手段の出力データの階調数を一致させてその差分を求め、前記誤差データとして出力する演算手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の処理手段は、
    前記誤差データを量子化して量子化データを出力する量子化手段と、
    前記ハーフトーン画像データと前記量子化データとを加算する加算処理手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記量子化手段は、
    前記誤差データの負の誤差の値を零に変換した第1の誤差データと、前記誤差データの正の誤差の値を零に変換した第2の誤差データとを出力する手段と、
    前記第1の誤差データに対してハーフトーン処理を行って、前記ハーフトーン処理手段と同じ階調数の第1の量子化データを出力する第1の量子化手段と、
    前記第2の誤差データに対してハーフトーン処理を行って、前記ハーフトーン処理手段と同じ階調数の第2の量子化データを出力する第2の量子化手段と、
    前記第1の量子化データと前記第2の量子化データとの差を前記量子化データとして出力する減算手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記変化検出手段は、
    前記入力画像データの画素の画素値と、当該画素を基準とした前記第1の範囲の画素の画素値との差分の最大値を、当該画素での画素値の変化量とすることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第2の処理手段は、
    前記入力画像データの各画素について、画素を基準とした第2の範囲にある画素の画素値の重み付き平均を求めるフィルタ処理を行う第3のフィルタ手段と、
    前記入力画像データに対して前記ハーフトーン処理手段でのハーフトーン処理より解像度の高いハーフトーン処理を行った後のデータを、前記第3のフィルタ手段の出力データに基づき補正して前記第2の画像データとして出力する補正処理手段と、
    を備えており、
    前記第2の範囲内の画素に対する重みは、当該画素に対して副走査方向にある画素が主走査方向にある画素より大きく、当該画素に対して主走査方向にある画素が、当該画素に対して主走査方向でも副走査方向でもない画素より大きく、
    前記補正処理手段は、前記重み付き平均が大きくなると、画素の濃度が同じか高くなる様に補正する、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 入力画像データに対してハーフトーン処理を行い、ハーフトーン画像データを出力するハーフトーン処理手段と、
    前記入力画像データと前記ハーフトーン画像データの差分を評価して、前記ハーフトーン処理手段でのハーフトーン処理により生じる各画素の誤差を検出し、誤差データとして出力する誤差検出手段と、
    前記誤差データにより前記ハーフトーン画像データを補正処理して第1の画像データを出力する第1の処理手段と、
    前記入力画像データに対して前記ハーフトーン処理手段でのハーフトーン処理より解像度の高いハーフトーン処理を行い、第2の画像データを出力する第2の処理手段と、
    前記入力画像データの画素の画素値と、当該画素を基準とした第1の範囲の画素の画素値から当該画素での画素値の変化量を検出し、各画素での画素値の変化量を含む変化データとして出力する変化検出手段と、
    前記変化検出手段が検出する画素での画素値の変化量に基づき当該画素の混合比率を決定する決定手段と、
    前記混合比率に従い、前記第1の画像データと前記第2の画像データの画素値を混合して混合データを生成する混合手段と、
    前記誤差データに基づき前記混合データを補正して出力画像データを生成する第3の処理手段と、
    を備えており、
    前記変化検出手段が検出する画素値の変化量が大きくなると、前記決定手段が決定する前記第2の画像データの混合比率は同じか大きくなることを特徴とする画像処理装置。
  11. 前記第3の処理手段は、
    前記混合データの画素のうち、前記誤差データが、前記ハーフトーン処理手段でのハーフトーン処理により濃度が低くなったことを示している画素に対して補正を行うことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 入力画像データに対してハーフトーン処理を行い、ハーフトーン画像データを出力するハーフトーン処理手段と、
    前記入力画像データと前記ハーフトーン画像データの差分を評価して、前記ハーフトーン処理手段でのハーフトーン処理により生じる各画素の誤差を検出し、誤差データとして出力する誤差検出手段と、
    前記誤差データにより前記ハーフトーン画像データを補正処理して第1の画像データを出力する第1の処理手段と、
    前記入力画像データに対して前記ハーフトーン処理手段でのハーフトーン処理より解像度の高いハーフトーン処理を行い、前記誤差データで補正して第2の画像データを出力する第2の処理手段と、
    前記入力画像データの画素の画素値と、当該画素を基準とした第1の範囲の画素の画素値から当該画素での画素値の変化量を検出し、各画素での画素値の変化量を含む変化データとして出力する変化検出手段と、
    前記変化検出手段が検出する画素での画素値の変化量に基づき当該画素の混合比率を決定する決定手段と、
    前記混合比率に従い、前記第1の画像データと前記第2の画像データの画素値を混合して出力画像データを生成する混合手段と、
    を備えており、
    前記変化検出手段が検出する画素値の変化量が大きくなると、前記決定手段が決定する前記第2の画像データの混合比率は同じか大きくなることを特徴とする画像処理装置。
  13. 前記第2の処理手段は、
    前記入力画像データの各画素について、画素を基準とした第2の範囲にある画素の画素値の重み付き平均を求めるフィルタ処理を行う第3のフィルタ手段と、
    前記入力画像データに対して前記ハーフトーン処理手段でのハーフトーン処理より解像度の高いハーフトーン処理を行った後のデータに前記誤差データを加算する加算手段と、
    前記加算手段の出力データを前記第3のフィルタ手段の出力データに基づき補正して前記第2の画像データとして出力する補正処理手段と、
    を備えており、
    前記第2の範囲内の画素に対する重みは、当該画素に対して副走査方向にある画素が主走査方向にある画素より大きく、当該画素に対して主走査方向にある画素が、当該画素に対して主走査方向でも副走査方向でもない画素より大きく、
    前記補正処理手段は、前記重み付き平均が大きくなると、画素の濃度が同じか高くなる様に補正することを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  14. コンピュータを、請求項1から13のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能ささせることを特徴とするプログラム。
  15. 請求項14に記載のプログラムを含むことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
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