JP2013250476A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】FFSモードの液晶表示装置において、焼付き表示不良を防止できる簡便な技術を提供することを目的とする。
【解決手段】液晶表示装置は、液晶19を駆動するフリンジ電界を発生するFFS(Fringe Field Switching)モードの液晶表示装置である。この液晶表示装置は、基板19に形成された下層電極6と、下層電極6上に形成された層間絶縁膜12と、層間絶縁膜12上に形成され、下層電極6とフリンジ電界を発生させるスリット状の上層電極7とを備える。そして、層間絶縁膜12の比誘電率は、液晶19の比誘電率よりも低い。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶表示装置、特にフリンジフィールドスイッチングモードの液晶表示装置に関するものである。
従来のインプレーンスイッチング(In-Plane Switching:以下「IPS」と言う)モードの液晶表示装置は、対向する基板間に挟持された液晶に横電界を印加して表示を行う表示方式であり、IPSモードは、TN(Twisted Nematic)モードと比較して視野角特性に優れており、高画質化への要求を満足することが可能な表示方式である。しかし、IPSモードの液晶表示装置では、金属膜からなる画素電極及び共通電極を、同一の基板上に対向配置する構成が一般的であるので、このような構造の液晶表示装置は、通常のTNモードと比べて画素開口率を大きくすることが困難であり、そのため光利用効率が低いという欠点があった。
そこで、IPSモードの液晶表示装置における開口率及び透過率を改善するために、フリンジフィールドスイッチング(Fringe Field Switching:以下「FFS」と言う)モードが提案されている(例えば、特許文献1)。
FFSモードの液晶表示装置は、一方の基板に積層された上層電極及び下層電極に電界を印加することにより、当該一方の基板と対向する基板との間に狭持された液晶にフリンジ電界を印加して表示を行う表示方式である。即ち、この方式では上層に設けられたスリット状の上層電極と、絶縁膜を介して下層に設けられた下層電極との間に発生するフリンジ電界により液晶を駆動する構成となっている。FFSモードの液晶表示装置では、スリット状の上層電極と下層電極とを透明導電膜により形成しているため、IPSモードより開口率及び透過率が向上することになる。また、FFSモードの液晶表示装置では、これら透明導電膜間によって補助容量が形成されるため、補助容量形成部による透過率ロスを少なくすることができる。
その一方で、FFSモードの液晶表示装置はIPSモードの液晶表示装置と比べて焼付きが大きいとされている。その低減方法としてはスリット状の上層電極の上に上層及び下層電極間に配置された絶縁膜より誘電率の大きい絶縁膜を配置する方法が提案されている(特許文献2)。絶縁膜を配置しない場合と比べて上層電極近傍の電界集中を緩和することができ、それにより焼付きが低減できるとしている。その他の方法としてはスリット状の上層電極同士の間に絶縁膜を埋め込み、上層電極上部と絶縁膜上部の高さを同じにする方法が提案されている(特許文献3)。この方法を用いることで同じように上層電極近傍の電界集中を緩和することができ、それにより焼付きが低減できるとしている。
特開2000−89255号公報 特開2003−29247号公報 特開2009−175561号公報
従来のFFSモードの液晶表示装置では焼付きを低減するためにスリット状の上層電極上に絶縁膜を追加することや、スリット状の上層電極を電極間に絶縁膜を埋め込む工程を追加する必要があるため、工程数が増えてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、FFSモードの液晶表示装置において、焼付き表示不良を防止できる簡便な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る液晶表示装置は、液晶を挟んで対向配置された一対の基板のうちの一方の基板から、当該液晶を駆動するフリンジ電界を発生するFFS(Fringe Field Switching)モードの液晶表示装置である。前記液晶表示装置は、前記一方の基板に形成された下層電極と、前記下層電極上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成され、前記下層電極と前記フリンジ電界を発生させるスリット状の上層電極とを備える。そして、前記絶縁膜の比誘電率は、前記液晶の比誘電率よりも低い。
本発明によれば、上層電極及び下層電極の間の絶縁膜の比誘電率が、液晶の比誘電率より低くなるように構成されている。これにより、特別な工程を追加しなくても、液晶表示装置における焼付きを小さくすることが可能となる。
実施の形態1に係る液晶表示装置の全体構成を示す平面図である。 実施の形態1に係る液晶表示装置の画素構成を示す平面図である。 実施の形態1に係る液晶表示装置の画素構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る液晶表示装置のシミュレーション結果を示す図である。 実施の形態2に係る液晶表示装置の画素構成を示す断面図である。 実施の形態2に係る液晶表示装置のシミュレーション結果を示す図である。 実施の形態3に係る液晶表示装置の画素構成を示す断面図である。 実施の形態3に係る液晶表示装置のシミュレーション結果を示す図である。 実施の形態3に係る液晶表示装置の別の画素構成を示す断面図である。
<実施の形態1>
まず、本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置の全体構成について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施の形態1に係る液晶表示装置に用いられる薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)アレイ基板の構成を示す平面図である。なお、特記する場合を除いて、この液晶表示装置の全体構成は全ての実施の形態において共通である。また、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することである。
図1に示す液晶表示装置は、液晶を挟んで対向配置された一対の基板(TFTアレイ基板及びCF基板)のうちの一方の基板(TFTアレイ基板)から、当該液晶を駆動するフリンジ電界を発生するFFSモードの液晶表示装置である。液晶表示装置は、複数の積層膜が形成された基板10を備える。基板10は、例えば、TFTアレイ基板等のアレイ基板である。基板10には、表示領域41と、表示領域41を囲むように設けられた額縁領域42とが設けられている。
まず、表示領域41における構成について説明する。表示領域41には、複数の走査線(ゲート配線)43と複数の信号線(ソース配線)44とが形成されている。この表示領域41内において、複数の走査線43は互いに平行に設けられており、複数の信号線44も同様に互いに平行に設けられている。また、走査線43と信号線44とは、互いに交差するように形成されている。ここで、隣接する一組の走査線43と、隣接する一組の信号線44とで囲まれた領域が画素47となる。そのため、平面視において基板10の表示領域41中には、画素47がマトリクス状に配列されることとなる。また、共通電極7bが走査線43と平行に配置されている。
次に基板10の額縁領域42における構成について説明する。額縁領域42には、走査信号駆動回路45と表示信号駆動回路46とが設けられている。走査線43は表示領域41から額縁領域42まで延設され、基板10の端部で走査信号駆動回路45に接続される。信号線44も同様に、表示領域41から額縁領域42まで延設され、基板10の端部で表示信号駆動回路46と接続される。図面の煩雑さを避けるため図示していないが、走査信号駆動回路45及び表示信号駆動回路46の近傍には、外部配線が接続されている。また、共通電極7bも同様に基板10の額縁まで延伸され外部配線と接続される(図示を省略)。
上記の回路構成を用いて回路駆動がなされる。具体的には、走査信号駆動回路45、及び表示信号駆動回路46に外部からの制御信号などの各種信号が供給される。走査信号駆動回路45は外部からの制御信号に基づいて、走査信号を走査線43に供給する。この走査信号によって、走査線43が順次選択されていく。表示信号駆動回路46は外部からの制御信号や、表示データに基づいて表示信号を信号線44に供給する。これにより、表示データに応じた表示電圧を各画素47に供給することができる。
画素47内には、少なくとも1つのTFT50が形成されている。TFT50は信号線44と走査線43の交差点近傍に配置される。例えば、このTFT50がそのドレイン電極に接続された画素電極に表示電圧を供給する。即ち、走査線43からの走査信号によって、スイッチング素子であるTFT50がオンする。TFT50がオンすると、信号線44から、TFT50のドレイン電極等を介して画素電極に表示電圧が印加可能となる。さらに、画素電極は、共通電極7bと絶縁膜を介して対向配置されており、画素電極と共通電極7bとの間には、表示電圧に応じたフリンジ電界、液晶容量48及び補助容量49が生じる。
また、基板10の表面には、配向膜が形成されている。なおここではスリット状の共通電極を上層に配置し画素電極を下層に配置しているが、スリット状の画素電極を上層に配置し共通電極を下層に配置しても良い。以後の説明では共通電極をスリット状の上層電極7とし、画素電極を下層電極6として配置した構成であるものとして説明する。
つぎに、本実施の形態に係る画素構成(画素47の構成)について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、TFTアレイ基板(基板10)の画素構成を示した平面図である。図3は図2の断面図である。なお断面位置は図2のA−A’線に沿った位置に対応している。図3では、TFTアレイ基板(基板10)とCF基板(対向基板20)とを重ねあわせて図示している。ここでは、例示的にチャネルエッチ型のTFT50が形成されている構成について説明をする。
図2及び図3に示されるように、ガラス等の透明な絶縁性の透明基板10a上に上述の走査線43が形成されている。走査線43は、透明基板10a上においてほぼ一方向に直線的に延在するように配設されている。走査線43は、例えばCr、Al、Ta、Ti、Mo、W、Ni、Cu、Au、Agやこれらを主成分とする合金膜、またはこれらの積層膜によって形成されている。
また、走査線43の一部は、ゲート電極1として用いられる。ゲート電極1を含む走査線43を覆うように、ゲート絶縁膜11が設けられている。ゲート絶縁膜11は、窒化シリコン、酸化シリコン等の絶縁膜により形成されている。そして、TFT50の形成領域では、ゲート絶縁膜11を介してゲート電極1上に半導体層2が設けられている。ここでは、平面視において半導体層2は走査線43の一部と重なるようゲート絶縁膜11の上に形成され、この半導体層2と重複する領域の走査線43がゲート電極1となる。半導体層2は、例えば、非晶質シリコン、多結晶ポリシリコン等により形成されている。
また、半導体層2上の両端に互いに離隔する、導電性不純物がドーピングされたオーミックコンタクト膜3がそれぞれ形成されている。オーミックコンタクト膜3に対応する半導体層2の領域は、ソース・ドレイン領域となる。具体的には、図3中の左側のオーミックコンタクト膜3に対応する半導体層2の領域がソース領域となる。そして、図3中の右側のオーミックコンタクト膜3に対応する半導体層2の領域がドレイン領域となる。このように、半導体層2の両端にはソース・ドレイン領域が形成されている。そして、半導体層2のソース・ドレイン領域に挟まれた領域がチャネル領域となる。半導体層2のチャネル領域上には、オーミックコンタクト膜3は形成されていない。オーミックコンタクト膜3は、例えば、リン(P)等の不純物が高濃度にドーピングされた、n型非晶質シリコンやn型多結晶シリコンなどにより形成されている。
オーミックコンタクト膜3の上に、ソース電極4及びドレイン電極5が形成されている。具体的には、ソース領域側のオーミックコンタクト膜3上に、ソース電極4が形成されている。そして、ドレイン領域側のオーミックコンタクト膜3の上に、ドレイン電極5が形成されている。このように、チャネルエッチ型のTFT50が構成されている。そして、ソース電極4及びドレイン電極5は、半導体層2のチャネル領域の外側へ延在するように形成されている(図2)。即ち、ソース電極4及びドレイン電極5は、オーミックコンタクト膜3と同様、半導体層2のチャネル領域上には形成されない。
ソース電極4は、半導体層2のチャネル領域の外側へ延在し、信号線44と繋がっている(図2)。信号線44は、ゲート絶縁膜11上に形成され、透明基板10a上において走査線43と交差する方向に直線的に延在するように配設されている。したがって、信号線(ソース配線)44は、走査線43との交差部において分岐されており、走査線43に沿って延在する信号線44の分岐部分が、ソース電極4となる。
ドレイン電極5は、半導体層2のチャネル領域の外側へ延在し、下層電極6と電気的に接続している(図2)。即ち、ドレイン電極5は、TFT50の外側へと延在する延在部を有している。そして、この延在部において、ドレイン電極5と下層電極6とが電気的に接続する。ソース電極4、ドレイン電極5、及び信号線(ソース配線)44は、例えばCr、Al、Ta、Ti、Mo、W、Ni、Cu、Au、Agやこれらを主成分とする合金膜、またはこれらの積層膜によって形成されている。
下層電極6の上には絶縁膜である層間絶縁膜12が形成されている。そして、層間絶縁膜12の上には、下層電極6とフリンジ電界を発生させるスリット状の上層電極7が配置されている。下層電極6及びスリット状の上層電極7は例えばInとSnとOの化合物や、InとZnとOの化合物などの導電性を持つ透明な膜で形成されている。層間絶縁膜12は、窒化シリコン、酸化シリコン等の絶縁膜により形成されている。
そして、上層電極7上、及び、それが形成されていない層間絶縁膜12上には、配向膜13が形成されている。
液晶表示装置は、以上のように構成された基板10に対向配置され、複数の積層膜が形成された対向基板20を備える。対向基板20は、例えば、カラーフィルター基板(CF基板)であり、基板10よりも視認側に配置される。対向基板20は、透明基板20aを有しており、透明基板20a上には、カラーフィルター21、ブラックマトリクス(BM)22、オーバーコート層23及び配向膜24等が形成されている。基板10の配向膜13と対向基板20の配向膜24との間にはこれら膜により配向される液晶19が狭持される。即ち、基板10と対向基板20との間には液晶19が導入されている。さらに、基板10と対向基板20との外側の面には、偏光板、及び位相差板等が設けられる。また、液晶表示パネルの反視認側には、偏光板、位相差板及びバックライトユニット等が配設される。偏光板、位相差板、バックライトユニットについては図示を省略している。
つぎに、画素の駆動について説明する。下層電極6とスリット状の上層電極7とが発生するフリンジ電界によって液晶19が駆動され、基板10,20間の液晶19の配向方向が変化する。これにより、液晶19を通過する光の偏光状態が変化する。液晶19の偏光状態によって、対向基板20側の偏光板を通過する光量は変化する。即ち、バックライトユニットから液晶表示パネルを透過する透過光のうち、視認側の偏光板を通過する光の光量が変化する。液晶19の配向方向は、印加される表示電圧によって変化するので、表示電圧を制御することによって視認側の偏光板を通過する光量を変化させることができる。つまり、画素47ごとに表示電圧を変えることによって、所望の画像を表示することができる。
一般に、フリンジ電界による液晶19中の電界強度はスリット状の上層電極7のエッジ近傍で非常に強いことが知られている。FFSモードの液晶表示装置では非常に強い電界により配向膜の表面が塑性変形しやすいことから、焼付きが大きくなりやすいとされている。もしくは液晶に印加される電界が非対称になることで焼付きが生じやすくなるとされている。それ以外にも局所的に強い電界が発生した場合には、液晶ないしは液晶中に含まれる不純物が電気的に分解されて不純物イオンが多く発生することにより、焼付きが大きくなるとされている。焼付き発生メカニズムについては諸説あるが、局所的な電界強度が強いほど焼付きが大きくなるという点については共通している。
つぎに、本実施の形態に係る液晶表示装置を構成する層間絶縁膜12、配向膜13及び液晶19について、想定されうる比誘電率の値の一例について説明する。ここでの液晶表示装置の透明基板10a,20aなどの基本材料にガラス基板を用いる。ガラス基板には、屈折率が1.4〜1.8程度の物が用いられる。
ここでガラス基板に絶縁膜などのガラス基板とは異なる屈折率の材料が積層配置されている場合、ガラス基板に光が入射する際には屈折率の差に応じてフレネルの式により反射が生じる。具体的には、屈折率の差が大きいほど反射率が大きくなる。液晶表示装置内に積層配置された材料間での反射率が大きいと、液晶表示装置から取り出すことが可能な光量が下がるため液晶表示装置の性能低下につながり好ましくない。よって、液晶表示装置に用いる材料の屈折率の目安は1〜2.7程度と想定される。
屈折率と比誘電率の関係は、屈折率を2乗した値が比誘電率と等しくなることから、比誘電率に変換すると1〜7.3程度となる。ただし比誘電率がほぼ1となるのは大気や真空だけであり固体の材料として用いることができるのは概ね2より上のものだけである。よって液晶表示装置に適用される絶縁膜の比誘電率は、2〜7程度と想定される。
配向膜についてはSiOの斜方蒸着膜やポリイミド系の材料を用いることを想定していることから、配向膜の比誘電率は4前後、広く見積もっても3〜5程度と想定される。液晶については電圧を印加した際に屈折率及び比誘電率が変化する必要があることから比誘電率が4〜12程度の範囲で変化すると想定される。これら想定した範囲内で比誘電率を様々に変えたときの電界強度についてシミュレーションを実施する。
図4は本発明の実施の形態1における液晶表示装置の配向膜13の直上の液晶19中の電界強度分布のシミュレーション値を示す図である。電界の向きは図の左右方向とし、絶対値をとっている。図4(a)は配向膜の比誘電率が4のときの横方向の電界強度の分布を示す図であり、シミュレーションの対象となったTFTアレイ基板(基板10)の構成を、図4(a)と横方向を合わせて示した図である。なお図4(a)では層間絶縁膜12の比誘電率が2であるときの結果(実線)と7であるときの結果(破線)のみを記載している。
図4(c)は電界強度のピーク値を示す図である。液晶19の比誘電率は印加される電圧によって4〜12に変化するものとし厚みは3.3μmとしている。配向膜の比誘電率は3、4、5の3条件とし厚みは0.14μmとしている。スリット状の上層電極7の電極幅は3μmとし、その電極間隔は4μmとしている。層間絶縁膜12の厚みは0.5μmとし、比誘電率を2〜7の範囲で変化させたときの電界強度のピーク値を図4(c)に示している。なお、下層電極6とスリット状の上層電極7の間に印加する電圧は、層間絶縁膜12の比誘電率を変化させたときに液晶表示装置の光量が最大となるように設定している。また、FFSモードの液晶表示装置では電圧を高くすると徐々に輝度が高くなるが、ある値を過ぎると輝度が低くなるため、このように設定することで最も高い表示性能が得られる。
この図4(c)に示されるように、層間絶縁膜12の比誘電率が高いときには電界強度のピーク値が大きく、比誘電率が低いときには電界強度のピーク値が小さくなる。特に、配向膜13の比誘電率が3である場合に、層間絶縁膜12の比誘電率が3より小さくなると電界強度のピーク値が急激に減少し、同様に、配向膜13の比誘電率が4,5である場合に、層間絶縁膜12の比誘電率が4,5より小さくなると電界強度のピーク値が急激に減少している。すなわち、層間絶縁膜12の比誘電率が配向膜13の比誘電率より小さい時に電界強度のピーク値が急激に減少している。また、層間絶縁膜12の比誘電率が、液晶19の比誘電率(例えば上記変化の下限の比誘電率)より小さい時に電界強度のピーク値が急激に減少している。
このようになる理由は、スリット状の上層電極7から、配向膜13、液晶19、配向膜13及び層間絶縁膜12を順に介して下層電極6に到達する電気力線について考えればよい。比誘電率の高い液晶19及び配向膜13から比誘電率がほぼ同等の層間絶縁膜12に進む場合に比べて、比誘電率の高い液晶19及び配向膜13から比誘電率の低い層間絶縁膜12に進む場合は電磁気学のマクスウェルの法則にしたがいスリット状の上層電極7近傍の液晶19中の電気力線が広がるように変化する。電界強度は電気力線の間隔によって決まるので、層間絶縁膜12の比誘電率が小さい時には電界強度が平均化されピークが小さくなる。したがって、層間絶縁膜12の比誘電率が液晶19及び配向膜13の比誘電率より低くなるように構成された本実施の形態に係る液晶表示装置によれば、特別な工程を追加しなくても、焼付きを小さくすることが可能となる。
なおここでは液晶19の比誘電率を4〜12とし、配向膜13の比誘電率を3、4、5としているが、それ以外の値をとってもよい。また、層間絶縁膜12の膜厚も上記以外の値としてもよい。
<実施の形態2>
図2及び図5は、本発明の実施の形態2に係る液晶表示装置の画素構成を示す図である。本実施の形態においても、平面視における画素構成は、実施の形態1と同様である(図2)。図5は図2の断面図である。なお断面位置は図2のA−A’線に沿った位置に対応している。図5では、TFTアレイ基板(基板10)とCF基板(対向基板20)とを重ねあわせて図示している。
詳細な構成については実施の形態1と殆ど同じであるため説明は省略するが、実施の形態1の構成との相違点は配向膜13及び配向膜24が無く、スリット状の上層電極7と液晶19とが接している点である。このような構成においては、下層電極6とスリット状の上層電極7の間に電圧が印加されない状態では液晶19が等方性となり、液晶19に電圧が印加されると液晶19の偏光状態が変化することにより表示の制御を行うことができる。配向膜が無いような液晶を等方性液晶と呼ぶことがある。等方性液晶の具体的な例としては、室温付近でブルー相を示すブルー相液晶材料がある。ブルー相液晶材料にはアクリル樹脂前駆体と光重合開始剤を添加しており、ブルー相を示す温度において液晶表示素子に紫外線を照射してアクリル樹脂を重合させ、ブルー相を安定化させる。電圧無印加時には配向性を示さず、一方、下層電極6とスリット状の上層電極7との間に電圧を印加するとフリンジ電界により液晶配向性を発現する応答を示す。したがって、電圧無印加時には黒表示、電圧印加時には白(透過)表示をすることができる。
図6は液晶表示装置の層間絶縁膜12から0.14μm上の位置の液晶19中の電界強度分布のシミュレーション値を示す図である。図6(a)〜図6(c)は図4(a)〜図4(c)と同様である。液晶19の比誘電率は印加される電圧によって4〜12に変化するものとし厚みは3.3μmとしている。スリット状の上層電極7の電極幅は3μmとし、その電極間隔は4μmとしている。層間絶縁膜12の厚みは0.5μmとし、比誘電率を2〜7の範囲で変化させたときの電界強度のピーク値を図6(c)に示している。なお、下層電極6とスリット状の上層電極7の間に印加する電圧は、層間絶縁膜12の比誘電率を変化させたときに液晶表示装置の光量がある一定値となるように設定している。
図6(c)に示されるように、層間絶縁膜12の比誘電率が高いときには電界強度のピーク値が大きく、比誘電率が低いときには電界強度のピーク値が小さくなる。特に層間絶縁膜12の比誘電率が、液晶19の比誘電率(例えば上記変化の下限の比誘電率)より小さい時に電界強度のピーク値が急激に減少している。
このようになる理由は、スリット状の上層電極7から、液晶19及び層間絶縁膜12を順に介して下層電極6に到達する電気力線について考えればよい。比誘電率の高い液晶19から比誘電率がほぼ同等の層間絶縁膜12に進む場合に比べて、比誘電率の高い液晶19から比誘電率の低い層間絶縁膜12に進む場合は電磁気学のマクスウェルの法則にしたがいスリット状の上層電極7近傍の液晶19中の電気力線が広がるように変化する。電界強度は電気力線の間隔によって決まるので、層間絶縁膜12の比誘電率が小さい時には電界強度が平均化されピークが小さくなる。したがって、層間絶縁膜12の比誘電率が液晶19の比誘電率より低くなるように構成された本実施の形態に係る液晶表示装置によれば、特別な工程を追加しなくても、焼付きを小さくすることが可能となる。
なおここでは液晶19の比誘電率を4〜12としているが、それ以外の値をとってもよい。また、層間絶縁膜12の膜厚も上記以外の値としてもよい。
<実施の形態3>
図2及び図7は、本発明の実施の形態3に係る液晶表示装置の画素構成を示す図である。本実施の形態においても、平面視における画素構成は、実施の形態1と同様である(図2)。図7は図2の断面図である。なお断面位置は図2のA−A’線に沿った位置に対応している。図7では、TFTアレイ基板(基板10)とCF基板(対向基板20)とを重ねあわせて図示している。
詳細な構成については実施の形態1と殆ど同じであるため説明は省略するが、実施の形態1の構成との相違点は層間絶縁膜12が2層の下層層間絶縁膜12aと上層層間絶縁膜12bとからなることである。つまり、層間絶縁膜12が複数層からなることである。
図8は液晶表示装置の配向膜13の直上の液晶19中の電界強度分布のシミュレーション値を示す図である。図8(a)〜図8(c)は図4(a)〜図4(c)と同様である。液晶19の比誘電率は印加される電圧によって4〜12に変化するものとし厚みは3.3μmとしている。配向膜の比誘電率は3、4、5の3条件とし厚みは0.14μmとしている。スリット状の上層電極7の電極幅は3μmとし、その電極間隔は4μmとしている。下層層間絶縁膜12aの厚みは0.2μmで比誘電率は7と固定し、上層層間絶縁膜12bの厚みは0.3μmで、その比誘電率を2〜7の範囲で変化させたときの電界強度のピーク値を図8(c)に示している。なお、下層電極6とスリット状の上層電極7の間に印加する電圧は、上層層間絶縁膜12bの比誘電率を変化させたときに液晶表示装置の光量が最大となるように設定している。
図8(c)に示されるように、上層層間絶縁膜12bの比誘電率が高いときには電界強度のピーク値が大きく、比誘電率が低いときには電界強度のピーク値が小さくなっている。特に上層層間絶縁膜12bの比誘電率が液晶19及び配向膜13より小さい時に電界強度のピーク値が急激に減少している。
このようになる理由は、スリット状の上層電極7から、配向膜13、液晶19、配向膜13、上層層間絶縁膜12b及び下層層間絶縁膜12aを順に介して下層電極6に到達する電気力線について考えればよい。比誘電率の高い液晶19及び配向膜13から比誘電率がほぼ同等の上層層間絶縁膜12bに進む場合に比べて、比誘電率の高い液晶19及び配向膜13から比誘電率の低い上層層間絶縁膜12bに進む場合は電磁気学のマクスウェルの法則にしたがいスリット状の上層電極7近傍の液晶19中の電気力線が広がるように変化する。電界強度は電気力線の間隔によって決まるので、上層層間絶縁膜12bの比誘電率が小さい時には電界強度が平均化されピークが小さくなる。したがって、上層層間絶縁膜12bの比誘電率が液晶19及び配向膜13の比誘電率より低くなるように構成された液晶表示装置によれば、焼付きを小さくすることが可能となる。
また、このように層間絶縁膜12を2層から構成することにより、下層層間絶縁膜12aには絶縁性能の高い膜を用い、上層層間絶縁膜12bには絶縁性能が多少低いが比誘電率の低い膜を用いることが可能となる。ここで、層間絶縁膜12全体(下層層間絶縁膜12a及び上層層間絶縁膜12b全体)の比誘電率が液晶19及び配向膜13の比誘電率より低くなっていればよく、これを満たす限りにおいて下層層間絶縁膜12a単体の比誘電率は液晶19及び配向膜13の比誘電率よりも多少高くてもよい。したがって、層間絶縁膜12を構成する絶縁膜の選択肢を広くとることができ、所望の性能を得ることが可能となる。
次に、図2及び図9に実施の形態3に係る液晶表示装置の別の画素構成を示す。この液晶表示装置においても、平面視における画素構成は、実施の形態1と同じである(図2)。図9は図2の断面図である。なお断面位置は図2のA−A’線に沿った位置に対応している。図9では、TFTアレイ基板(基板10)とCF基板(対向基板20)とを重ねあわせて図示している。
詳細な構成については実施の形態2と殆ど同じであるため説明は省略するが、実施の形態2の構成との相違点は層間絶縁膜12が2層の下層層間絶縁膜12aと上層層間絶縁膜12bとからなることである。つまり、層間絶縁膜12が複数層からなることである。
シミュレーション結果は省略するが、これまでと同様に、スリット状の上層電極7から、液晶19、上層層間絶縁膜12b及び下層層間絶縁膜12aを順に介して下層電極6に到達する電気力線について考えればよい。比誘電率の高い液晶19から比誘電率がほぼ同等の上層層間絶縁膜12bに進む場合に比べて、比誘電率の高い液晶19から比誘電率の低い上層層間絶縁膜12bに進む場合は電磁気学のマクスウェルの法則にしたがいスリット状の上層電極7近傍の液晶19中の電気力線が広がるように変化する。電界強度は電気力線の間隔によって決まるので、上層層間絶縁膜12bの比誘電率が小さい時には電界強度が平均化されピークが小さくなる。したがって、上層層間絶縁膜12bの比誘電率が液晶19の比誘電率より低くなるように構成された液晶表示装置によれば、焼付きを小さくすることが可能となる。
またこのように層間絶縁膜12を2層から構成することにより、下層層間絶縁膜12aには絶縁性能の高い膜を用い、上層層間絶縁膜12bには絶縁性能が多少低いが比誘電率の低い膜を用いることが可能となる。ここで、層間絶縁膜12全体(下層層間絶縁膜12a及び上層層間絶縁膜12b全体)の比誘電率が液晶19及び配向膜13の比誘電率より低くなっていればよく、これを満たす限りにおいて下層層間絶縁膜12a単体の比誘電率は液晶19及び配向膜13の比誘電率よりも多少高くてもよい。したがって、層間絶縁膜12を構成する絶縁膜の選択肢を広くとることができ、所望の性能を得ることが可能となる。
なお、以上の図7及び図9に示した構成についての説明では、液晶19の比誘電率を4〜12とし、配向膜13の比誘電率を3、4、5としているが、それ以外の値をとってもよい。また、下層層間絶縁膜12a及び上層層間絶縁膜12bの膜厚も上記以外の値としてもよい。また、ここでは層間絶縁膜を2層として説明したが3層以上で最上層となる絶縁膜の誘電率が所望の値となるように形成してもよい。
<実施の形態4>
図7に示す断面構成を持つ液晶表示装置を、上層層間絶縁膜12bの材質を様々に変えて試作し、各試作について焼付き量の評価を実施した。試作の液晶表示装置に共通する構成として、下層層間絶縁膜12aの材料に、比誘電率が6.7の窒化シリコン(SiN)を用い、その膜厚は200nmとした。配向膜13は比誘電率が4.0のポリイミドを含む膜で形成し、その膜厚は140nmとした。液晶19は比誘電率が4.0〜12.0となる材料を用いた。上層層間絶縁膜12bの膜厚は300nmとした。
そして、上層層間絶縁膜12bの材質には、CVD法で形成された比誘電率6.7の窒化シリコン(SiN)膜、CVD法で形成された比誘電率3.9の酸化シリコン(SiO)膜、スピンコート法で形成された比誘電率3.1のシロキサン系の有機スピンオングラス(SOG)膜(以後有機SOG膜)、という3つの膜を試作ごとに変えて用いた。ここで用いた有機SOG膜の主な組成はSi、O、C、Hからなっている。
液晶表示装置の焼付きは、一般的には同時に高階調部と低階調部を表示し、次に中間調表示を行った際に中間調表示部の2つの領域での明るさの差で定義される。今回試作した液晶表示装置は全て軽度の焼付きしか示されず、実用上の問題点は見られなかった。
また、焼付きの定量値を求めて試作の液晶表示装置同士を比較した。その結果、上層層間絶縁膜12bにSiN膜を用いた場合を基準とすると、SiO膜を用いた場合の焼付き量は約20%減少し、有機SOG膜を用いた場合の焼付き量は約40%減少した。液晶19及び配向膜13の比誘電率より僅かに低いSiO膜よりも、当該比誘電率より大幅に低い有機SOG膜の方が、焼付き量が減少したことから、上層層間絶縁膜12bの比誘電率が小さくなるほど焼付き量が小さくなるという傾向が確認された。
以上のように、焼付き量は小さいほど表示性能が高くなることから、比誘電率の低い絶縁膜を用いることが有効であることを確認できた。ただしSiO膜でも成膜方法を変更することにより例えば不純物量を変えることによって比誘電率を少し下げることは可能であるため、改善効果を高めることは可能である。
なおここで用いた液晶表示装置において、白色を表示するために十分な輝度が得られるように液晶19に印加した電圧は上層層間絶縁膜12bがSiNの時に5.3Vで、SiOの時に5.7Vで、有機SOG膜の時に6.3Vとなっていた。また、上記とは別に有機SOG膜の膜厚を上記のものより厚い700nmとしたものを試作した際には液晶に印加する電圧は8.5V必要となっていた。上層層間絶縁膜12b(層間絶縁膜12)に比誘電率が低い材料を用いる、ないしは上層層間絶縁膜12b(層間絶縁膜12)を厚くする、ないしはその両方を適用した場合、上層層間絶縁膜12b(層間絶縁膜12)にかかる電界が大きくなる。その結果、液晶19にかかる電界が小さくなってしまうためこのような現象が生じる。
液晶19に印加する電圧を上げるためには、図1に示す表示信号駆動回路46に高電圧を出力可能な回路を用いる必要がある。ただし、低電圧を出力可能な回路に比べて高電圧を出力可能な回路は高価になるため、好ましくない。有機SOG膜からなる上層層間絶縁膜12bの膜厚を300nmとし、下層層間絶縁膜12aを200nmとしたときの液晶19への印加電圧が6.3V程度であれば問題無いレベルであるが、これより大幅に電圧が高くなると高価な回路が必要となるので好ましくない。目安としては、上層層間絶縁膜12bは比誘電率2.5〜3.9で膜厚200〜400nm程度とし、下層層間絶縁膜12aは比誘電率6〜7で膜厚100〜300nm程度であることが好ましい。比誘電率が低い材料であっても膜厚を厚く形成することしかできない材料の場合は不適当であると言える。
なお、ここでは、有機SOG膜をスピンコート法により形成したが、スリットコート法を用いて形成することも可能である。ここでは低誘電率材料として有機SOG膜を適用したが、それ以外に比誘電率が低い膜としては比誘電率が3前後のハイドロジェンシルセスキオキサン(HSQ)や、SiO膜のSi−O結合の一部をSi−F結合やSi−C結合ないしはSi−CHx結合に置き換えたような膜でも比誘電率3前後の膜を得ることができる。有機SOG膜についてもここでは比誘電率3.1のものを用いたが、更に比誘電率の低いものを適用することも可能である。主な組成としてはSiとOに加えてCとHを含む化合物ないしはSiとOに加えてFを含む化合物を絶縁膜に用いることで比誘電率を低くすることが可能となり、かつ、所望の性能を得ることが可能となる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
6 下層電極、7 上層電極、10 基板、12 層間絶縁膜、12a 下層層間絶縁膜、12b 上層層間絶縁膜、13 配向膜、19 液晶、20 対向基板。

Claims (7)

  1. 液晶を挟んで対向配置された一対の基板のうちの一方の基板から、当該液晶を駆動するフリンジ電界を発生するFFS(Fringe Field Switching)モードの液晶表示装置であって、
    前記一方の基板に形成された下層電極と、
    前記下層電極上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成され、前記下層電極と前記フリンジ電界を発生させるスリット状の上層電極と
    を備え、
    前記絶縁膜の比誘電率は、前記液晶の比誘電率よりも低い、液晶表示装置。
  2. 請求項1に記載の液晶表示装置であって、
    前記上層電極上に形成された配向膜
    をさらに備え、
    前記絶縁膜の比誘電率は、前記液晶及び前記配向膜の比誘電率よりも低い、液晶表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液晶表示装置であって、
    前記絶縁膜は複数層からなり、
    最上層の前記絶縁膜の比誘電率は、前記液晶の比誘電率よりも低い、液晶表示装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液晶表示装置であって、
    前記絶縁膜は、下層絶縁膜と、その上に積層された上層絶縁膜とからなり、
    前記上層絶縁膜は、Si及びOの2種類を主成分とする絶縁膜であり、
    前記下層絶縁膜は、Si及びNの2種類を主成分とする絶縁膜である、液晶表示装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液晶表示装置であって、
    前記絶縁膜は、下層絶縁膜と、その上に積層された上層絶縁膜とからなり、
    前記上層絶縁膜は、Si、O、C及びHの4種類を主成分とする絶縁膜であり、
    前記下層絶縁膜は、Si及びNの2種類を主成分とする絶縁膜である、液晶表示装置。
  6. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液晶表示装置であって、
    前記絶縁膜は、下層絶縁膜と、その上に積層された上層絶縁膜とからなり、
    前記上層絶縁膜は、Si、O及びFの3種類を主成分とする絶縁膜であり、
    前記下層絶縁膜は、Si及びNの2種類を主成分とする絶縁膜である、液晶表示装置。
  7. 請求項2に記載の液晶表示装置であって、
    前記絶縁膜は複数層からなり、
    最上層の前記絶縁膜の比誘電率は、前記液晶及び配向膜の比誘電率よりも低い、液晶表示装置。
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