JP2013250363A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】経年変化によりLDのレーザ光量の低下を検出後に、LDの使用可能な期間を延ばすことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、感光体に所定の印字濃度の画像を形成するための光ビームを出射する発光部93と、発光部93が出射する光ビームの光量を検出する光量検出部94と、光量検出部94が、発光部の劣化により光ビームの光量が低下して第一の値未満になったことを検出したときに、発光部93の光量を第一の値よりも低い第二の値に調整する光量調整を行う光量調整部190と、光量調整部190が光量調整を行った後に、発光部93の光量が第一の値以上のときと同様の印字濃度となるように画像形成条件を変更し、発光部93が出射した光ビームを走査して感光体ドラム3Aに画像を形成する画像形成部110と、を備えている。
【選択図】図4
【解決手段】画像形成装置100は、感光体に所定の印字濃度の画像を形成するための光ビームを出射する発光部93と、発光部93が出射する光ビームの光量を検出する光量検出部94と、光量検出部94が、発光部の劣化により光ビームの光量が低下して第一の値未満になったことを検出したときに、発光部93の光量を第一の値よりも低い第二の値に調整する光量調整を行う光量調整部190と、光量調整部190が光量調整を行った後に、発光部93の光量が第一の値以上のときと同様の印字濃度となるように画像形成条件を変更し、発光部93が出射した光ビームを走査して感光体ドラム3Aに画像を形成する画像形成部110と、を備えている。
【選択図】図4
Description
本発明は、光ビームを照射して感光体に画像を形成する画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、レーザスキャニングユニット(以下、LSUと称する。)により感光体に対してレーザ光を照射して画像(静電潜像)を形成する。図1に示すように、感光体ドラム3Aの端部には、LSUが走査するレーザ光を検出する光センサとして、BD(beam detector)センサ8Aが設置されている。LSUは、このBDセンサ8Aにより感光体ドラム3Aに静電潜像を書き込むタイミングを調整している。
LSUが内蔵するレーザダイオード(以下、LDと称する。)は、発光時間、周囲の気温や湿度などに応じて、出射するレーザ光の光量が変化する。LSUは、このようなレーザ光の光量の変化を補正するために、レーザ光の光量を検出するセンサとしてPD(photo detector)を備えている。LSUは、PDが検出したレーザ光の光量に基づいてLDの駆動電流を調整して、レーザ光を一定の光量にしている。
LDは、経年変化によりレーザ光の光量が徐々に低下する。LSUは、このような理由でレーザ光量が低下する場合には、PDの検出値に基づいてLDの駆動電流を上げて、レーザ光を一定の光量に調整している(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、LDの駆動電流を上げると負荷が増加するため、LDの寿命が短くなる。一方、LDの駆動電流を上げないと、レーザ光の光量が低下して印字濃度の低下を招き、さらにはBDセンサでレーザ光を検知できなくなるという問題が発生する。
そこで、この発明は、レーザ光の光量が低下しても印字濃度が低下することなく、LDの使用可能な期間を延ばすことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
この発明の画像形成装置は、発光部と、光量検出部と、光量調整部と、画像形成部と、を備えている。発光部は、感光体に所定の印字濃度の画像を形成するための光ビームを感光体に照射する。光量検出部は、発光部が出射する光ビームの光量を検出する。光量調整部は、光量検出部が、発光部の劣化により光ビームの光量が低下して第一の値未満になったことを検出したときに、発光部の光量を第一の値よりも低い第二の値に調整する光量調整を行う。画像形成部は、光量調整部が光量調整を行った後に、発光部の光量が第一の値以上のときと同様の印字濃度になる画像形成条件を変更し、発光部が出射した光ビームを走査して感光体に画像を形成する。
この構成では、発光部の光量が第一の値未満になったときに、発光部の光量を前記第一の値よりも低い第二の値に調整する。これにより、発光部の劣化が進んだときに、発光が照射する光ビームの光量が低下するのを遅らせることができ、発光部の使用可能な期間を延ばすことができる。また、この構成では、発光部が経時変化により劣化した場合、画像形成条件を変更して、光ビームの光量が第一の値以上のときと同様の印字濃度で画像を形成する。これにより、発光が照射する光ビームの光量を第二の値に調整しても、通常の印字濃度の画像をユーザに提供できる。したがって、この画像形成装置ではレーザ光の光量が低下しても印字濃度が低下することなく、LDの使用可能な期間を延ばすことができる。
上記発明において、画像形成部は、光量調整を行った後に、画像の形成速度を低下させる。
この構成では、画像の形成速度を低下させることで、発光部の光量が低下しても、単位面積当たりに照射する光ビーム光量を増加させることができる。これにより、印字濃度の低下を防止して、発光部の光量が第一の値以上のときと同様の印字濃度の画像を形成することが可能となる。
上記発明において、画像形成部は、光量調整を行った後に、感光体に同じ画像を複数回連続して書き込む。
この構成では、同じ画像を複数回連続して書き込むので、見かけ上、画像の印字濃度が高くなる。これにより、発光部の光量が低下しても印字濃度の低下を防止して、発光部の光量低下前と同様の印字濃度の画像を形成することが可能となる。
上記発明において、画像形成部は、光量調整を行った後に、感光体に画像を書き込む間隔を狭くする。
この構成では、感光体に画像を書き込む間隔を狭くして、同じ画像を複数回連続して書き込む。これにより、見かけ上、画像の印字濃度が高くなる。発光部の光量が低下しても印字濃度の低下を防止して、発光部の光量低下前と同様の印字濃度の画像を形成できる。
上記発明において、画像形成部は、感光体の周囲に帯電器と現像器を備え、光量調整を行った後に、帯電器のグリッド電圧、及び現像器のバイアス電圧を変更して、光ビームを感光体に照射して形成する画像の電圧と、現像器のバイアス電圧と、の差である現像電位を、光ビームの光量が第一の値以上のときと同様の電位に設定する。
発光部の光量が低下すると、感光体に形成する画像である静電潜像の電圧が低下するため、帯電器のグリッド電圧、及び現像器のバイアス電圧が一定値であると、現像電位が低くなり、形成する画像の印字濃度が低下する。この構成では、感光体に形成する画像である静電潜像の電圧が低下したときに、現像電位を発光部の劣化前と同様の値となるように、帯電器のグリッド電圧、及び現像器のバイアス電圧を変更する。このように、現像電位を発光部の光量低下前後で同じ値にすることで、形成する画像の印字濃度の低下を防止できる。
上記発明において、画像形成装置は、ビーム検出部を備えている。ビーム検出部は、感光体の端部に設置され、画像形成部が走査する光ビームを検出する。また、発光部の光量の第二の値は、ビーム検出部の光ビーム検出限界値である。
この構成では、光量調整部が発光部の光量調整を行う第二の値は、感光体の端部に設置されたビーム検出部の光ビーム検出限界値に設定されている。そのため、発光部の光量が経時変化により劣化して光量を変更しても、タイミングを誤ることなく感光体に確実に画像を形成できる。
上記発明において、画像形成装置は報知部を備えている。報知部は、光ビームの光量が第一の値未満になったことを光量検出部が検出したときに、発光部の光量の低下を報知する。
この構成では、画像形成装置は、光ビームの光量が第一の値未満になると、光量の低下を報知するので、ユーザは、発光部のメンテナンスの手配を行うことができる。
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について説明する。
図2に示すように、画像形成装置100は、給紙部80、画像読取部90、及び画像形成部110を備えている。また、画像形成装置100は、画像読取部90の上部にパネルユニット120を備えている。パネルユニット120は、不図示の表示部130と操作部140を備えている。表示部130は、ユーザに通知する情報を表示する。操作部140は、ユーザの操作を受け付ける。
画像形成装置100は、画像読取部90で読み取った原稿の画像データ、または後述の通信部180を介して外部装置から入力される画像データに基づいて、記録媒体である用紙に電子写真方式による多色または単色の画像形成処理を行う。
画像形成部110は、露光ユニット9、画像形成ユニット10A〜10D、転写部である中間転写ユニット60と二次転写ユニット30、及び定着ユニット70を備えている。
画像形成ユニット10Aは、感光体ドラム3Aの周囲に、現像器2A、クリーナユニット4A、及び帯電器5Aを備え、ブラック(以下、Kと称する。)の画像を形成する。帯電器5Aは、感光体ドラム3Aの表面を所定の電位に均一に帯電させる。現像器2Aは、露光ユニット9の露光によって感光体ドラム3A上に形成された静電潜像を、Kのトナー像に顕像化する。クリーナユニット4Aは、感光体ドラム3Aの周面に残留したトナーを回収する。画像形成ユニット10B〜10Dは、画像形成ユニット10Aと同様に構成されており、それぞれシアン(以下、Cと称する。)、マゼンダ(以下、Mと称する。)、イエロー(以下、Yと称する。)のトナー像を感光体ドラム3B〜3Dの表面に形成する。
露光ユニット9は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、fθレンズ及び反射ミラー等の光学系部品を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)である。露光ユニット9は、Y、M、C、Kのそれぞれの画像データで変調されたレーザ光のそれぞれで画像形成ユニット10A〜10Dの感光体ドラム3A〜3Dの表面を軸方向に沿って露光走査し、静電潜像を形成する。
図1に示したように、感光体ドラム3Aの端部には、LSUが走査するレーザ光を検出する光センサ(ビーム検出部)として、BDセンサ8Aが設置されている。LSUは、このBDセンサ8Aにより感光体ドラム3Aに静電潜像を書き込むタイミングを調整している。
また、感光体ドラム3B〜3Dの端部にも、それぞれBDセンサ8B〜8Dが設置されている。
中間転写ユニット60は、中間転写ベルト61、駆動ローラ62、従動ローラ63、一次転写ローラ64A〜64D、クリーニングユニット65、プレ転写チャージャ67、及び対向ローラ66を有する。中間転写ベルト61は、駆動ローラ62、従動ローラ63、及び対向ローラ66に張架され、画像形成ユニット10D、10C、10B、10Aをこの順に通過する循環経路に沿って移動する。一次転写ローラ64A〜64Dのそれぞれは、中間転写ベルト61を挟んで感光体ドラム3A〜3Dに対向して配置されており、感光体ドラム3A〜3Dの周面に形成されたトナー像を中間転写ベルト61の表面に一次転写する。トナー像の転写時には、感光体ドラム3A〜3Dと、対向する一次転写ローラ64A〜64Dとの間には、転写電圧が印加される。
カラー画像形成処理時には、中間転写ベルト61が循環経路に沿って移動する間に、Y、M、C、Kのトナー像が中間転写ベルト61の表面に順次重ね合わせて転写される。モノクロ画像形成処理時には、中間転写ベルト61が循環経路に沿って移動する間に、Kのトナー像のみが中間転写ベルト61の表面に転写される。
プレ転写チャージャ67は、コロナ放電器であり、トナーと同極性の電荷を中間転写ベルト61上のトナー像に付与する。
二次転写ユニット30は、二次転写ベルト31及び二次転写ローラ32を備えている。二次転写ベルト31は、複数のローラに張架され、所定の循環経路に沿って移動する。二次転写ローラ32は、二次転写ベルト31及び中間転写ベルト61を挟んで駆動ローラ62に対向して配置されている。二次転写ユニット30は、中間転写ベルト61の表面のトナー像を、中間転写ベルト61と二次転写ベルト31との間の二次転写位置に搬送された用紙へ二次転写する。中間転写ベルト61上のトナー像は、二次転写位置において、静電力により用紙に転写される。二次転写後の中間転写ベルト61の表面に残留したトナーは、クリーニングユニット65によって回収される。
定着ユニット70は、二次転写位置を通過してトナー像が転写された用紙を加熱及び加圧して、用紙の表面にトナー像を定着させる。定着ユニット70を通過した用紙は、排紙トレイ71に排出される。
給紙部80は、給紙カセット81及び手差しトレイ82を備えている。給紙カセット81は、画像形成処理に使用する複数枚の用紙を収納しており、露光ユニット9の下側に設けられている。手差しトレイ82は、画像形成装置100の側面に装備されている。給紙部80は、給紙カセット81または手差しトレイ82から用紙を1枚ずつ用紙搬送路40に給紙する。用紙搬送路40は、給紙部80から中間転写ベルト61と二次転写ユニット30との間、及び定着ユニット70を経由して排紙トレイ71に至る間に形成されている。
次に、画像形成装置100の制御系について説明する。図3に示すように、画像形成装置100の制御部190は、給紙部80、画像読取部90、画像形成部110、表示部130、操作部140、記憶部160、画像処理部170、及び通信部180をそれぞれ制御する。通信部180は、外部機器が出力した画像データを受け付ける。
画像形成部110は、LSU9を備えている。
次に、LSU9の回路構成について説明する。図4に示すように、LSU9は、APC制御部91、LD出力部(レーザドライバ)92、発光部であるLD(レーザダイオード)93、光量検出部であるPD(フォトダイオード)94、PD検出部95、判定閾値生成部96、コンパレータ97、及びスイッチ98を備えている。LD93とPD94は一体的に構成されている。
LSU9では、制御部190が、LD93に光ビームであるレーザ光を出射させるためのLD基準電圧を生成して、APC制御部91に出力する。
APC制御部91は、制御部190が出力したLD基準電圧を、PD94の出力信号に応じてPD検出部95が出力した信号に基づいて、レーザ光の光量が一定となるように補正する。そして、この補正した信号であるオートパワーコントロール(APC)信号を、レーザドライバであるLD出力部92に出力する。
LD出力部92は、LD93にAPC信号を出力する。
LD93は、LD出力部92が出力したAPC信号に基づいてレーザ光を出射する。
PD94は、LD93が出射したレーザ光の受光光量に応じた信号(電流)をPD検出部95に出力する。
PD検出部95は、PD94が出力した信号(電流)が入力されると、入力された信号(電流)に応じた信号をAPC制御部91とコンパレータ97に出力する。
判定閾値生成部96は、LD93が劣化したか否かを判定するための閾値(電圧)をコンパレータ97に出力する。
コンパレータ97は、判定閾値生成部96が出力する閾値と、PD検出部95が出力する信号とを比較し、PD検出部95が出力する信号が判定閾値生成部96の出力信号よりも小さいと、LD劣化判定信号を制御部190に出力する。コンパレータ97は、判定閾値生成部96が出力する閾値と、PD検出部95が出力する信号とを比較し、PD検出部95が出力する信号が判定閾値生成部96の出力信号以上であるときは、信号を出力しない。
スイッチ98は、制御部190からの信号に基づいてPD検出部95とAPC制御部91とを接続または離間する。スイッチ98は、通常はPD検出部95とAPC制御部91とを接続しており、LD93が出射するレーザ光の光量を確認するときに、PD検出部95とAPC制御部91とを離間する。
制御部190は、コンパレータ97からLD劣化判定信号が出力されると、LD93が劣化してレーザ光の光量が低下したと判断する。そして、光量調整部である制御部190は、LD基準電圧を変更して、感光体ドラム3Aの端部に設置したBDセンサがレーザ光を検知できる限界値までレーザ光の光量を低下させる。そして、印字濃度の低下など形成する画像の劣化が発生しないように、画像形成条件を変更して画像形成を行う。
次に、画像形成装置において、LDが経時変化により劣化したときの処理をフローチャートに基づいて説明する。図4に基づいて説明したように、LSU9は、LD93が出射するレーザ光の光量を確認する機能を備えており、制御部190は、LSU9のこの機能を用いてLD93の劣化を判定する。
まず、制御部190は、スイッチ98を離間状態に切り替える。そして、制御部190は、レーザ光の光量を確認用に予め設定された基準電圧をAPC制御部91に出力して、LD出力部92を介してLD93にレーザ光を出射させる。PD94は、そのレーザ光の受光量に応じた電流を出力するので、LD93のレーザ光の光量が第一の値以上であるため、PD94の出力電流が予め設定した閾値以上であれば(S1:N)、LD93が経時変化により劣化していないと判断する。そして、図6(A)に示すように、ライン毎にデータを変えて、通常の画像形成処理を行う(S2)。
一方、制御部190は、LD93のレーザ光の光量が第一の値未満であるため、PD94の電流が閾値未満であれば(S1:Y)、LD93が経時変化により劣化したと判断する。このとき、印字濃度が低下しないように画像形成を行うためには、図6(B)のように、LD93の駆動電流を大きくする必要がある。
制御部190は、スイッチ98を接続状態に切り替える。また、制御部190は、APC制御部91に出力するLD基準電圧を変更して、感光体ドラム3Aの端部に設置したBDセンサがレーザ光を検知できる光ビーム検出限界値までレーザ光の光量を低下させる(S3)。
続いて、制御部190は、画像形成条件の変更を行う(S4)。
制御部190は、まず、LD93の発光光量を第二の値であるBDセンサ8Aの検知限界値まで低下させる。続いて、画像形成条件を、以下に説明する3つのうちいずれかに変更して、画像形成時に印字濃度が低下しないように画像形成を行う。画像形成条件を変更するときは、後述するように、画像形成の内容に応じて、ユーザが選択してもよいし、制御部190が自動的に選択するように設定してもよい。
[第1画像形成条件]
上記のようにLD93の発光光量をBDセンサの検知限界値まで低下させると、形成する画像の印字濃度がさらに低下する。そこで、第1画像形成条件では、制御部190が、画像形成部110を制御して、プロセススピード(画像形成速度)を低下させる。すなわち、感光体(ドラム)を駆動するモータの回転速度を低下させ、ポリゴンモータの回転速度を低下する。例えば、ポリゴンモータの回転速度を1/2にするとともに、ポリゴンモータの回転速度を1/2にする。これにより、1ライン当たりのレーザ光の照射時間が増大し、感光体の露光時間を確保できるので、印字濃度の低下を防止できる。
上記のようにLD93の発光光量をBDセンサの検知限界値まで低下させると、形成する画像の印字濃度がさらに低下する。そこで、第1画像形成条件では、制御部190が、画像形成部110を制御して、プロセススピード(画像形成速度)を低下させる。すなわち、感光体(ドラム)を駆動するモータの回転速度を低下させ、ポリゴンモータの回転速度を低下する。例えば、ポリゴンモータの回転速度を1/2にするとともに、ポリゴンモータの回転速度を1/2にする。これにより、1ライン当たりのレーザ光の照射時間が増大し、感光体の露光時間を確保できるので、印字濃度の低下を防止できる。
また、上記のようにポリゴンモータの回転速度を低下させることで、ポリゴンモータの延命や、回転音の低減が図れる。
例えば、図6(C)に示すように、単位時間当たりのレーザ光の光量が、正常時の半分になった場合、画像形成スピードを1/2の速度にすると、単位面積当たりのレーザ光の照射量(光量)は画像形成スピードを変更する前の倍になる。そのため、LD93が劣化してレーザ光の光量が低下しても、劣化前と代わらない品質の画像を形成できる。
この方法は、印字速度が遅くなるため、低速で画像形成を行っても問題無い場合、例えば、印字枚数が少ない場合などに行うのが好ましい。
[第2画像形成条件]
第2画像形成条件では、LD93が経時変化により劣化したときには、感光体(ドラム)を駆動するモータの回転速度を変更せずに、図6(D)に示すように、同じデータを連続して複数回連続して書き込む。
第2画像形成条件では、LD93が経時変化により劣化したときには、感光体(ドラム)を駆動するモータの回転速度を変更せずに、図6(D)に示すように、同じデータを連続して複数回連続して書き込む。
(1)実施例1では、図6(E)に示すLD93の劣化前のレーザ光の照射間隔に対して、LD93の劣化後は図6(F)に示すようにレーザ光の照射間隔を狭くする。例えばレーザ光の照射間隔を1/2にして、同じデータを連続して2回ずつ照射する。これにより、1ラインの印字濃度が低下しても、近接して同じデータを印字するので、ドット面積を増加することができ、見かけ上印字濃度は低下せず、印字濃度の低下を防止できる。
この方法は、同じデータを複数回印字するので、印字速度が遅くなる。そのため、低速で画像形成を行っても問題無い場合、例えば、印字枚数が少ない場合などに行うのが好ましい。
(2)実施例2では、図6(E)に示すLD93の劣化前のレーザ光の照射間隔に対して、LD93の劣化後は図6(G)に示すようにレーザ光の照射間隔を変更せずに、画像データを間引き、かつ同じデータを連続して2回ずつ照射する。すなわち、図6(G)に示すように、Nライン目の画像を2回連続して印字し、続いて、N+2ライン目の画像を2回連続して印字する。このように印字すると画像の印字濃度が低下しても同じ画像を複数回印字するので、ドット面積を増加することができ、印字濃度の低下を防止できる。
この方法は、印字速度は変化しないが、画像の解像度が低下するので、画像の解像度が低下しても問題が無い場合に適用する。が遅くなるため、低速で画像形成を行っても問題無い場合、例えば、印字枚数が少ない場合などに行うのが好ましい。
[第3画像形成条件]
第3画像形成条件では、LD93が経時変化により劣化したときには、印字濃度を確保するために、サプライ条件を変える。すなわち、少ない光量で露光できように、グリッド電圧、DV−バイアス電圧を変更する。
第3画像形成条件では、LD93が経時変化により劣化したときには、印字濃度を確保するために、サプライ条件を変える。すなわち、少ない光量で露光できように、グリッド電圧、DV−バイアス電圧を変更する。
図7(A)に示すように、LD93が劣化していないときには、感光体に対して帯電器5Aからグリッドバイアス(MC−Grid)として−800Vが印加される。また、LSU9からレーザ光が照射されて、レーザ露光による潜像は一例として−100Vになる。また、現像器2Aから現像バイアス(DV−Bias)として−600Vが印加される。このとき、現像電位は500Vである。
これに対して、LD93が経時変化により劣化すると、図7(B)の左図に示すように、レーザ露光による潜像の電位は一例として−300Vになる。これに対して、図7(A)に基づいて説明したように、帯電器5Aのグリッドバイアス(MC−Grid)は−800Vであり、現像器2Aの現像バイアス(DV−Bias)は−600Vである。そのため、現像電位は300Vとなり、現像が不十分なため印字濃度が低下する。
そこで、本発明では、LD93が経時変化により劣化したときには、帯電器5Aのグリッドバイアス(MC−Grid)と、現像器2Aの現像バイアス(DV−Bias)を変更して、現像電位をLD93の劣化前と同様にする。すなわち、帯電器5Aのグリッドバイアス(MC−Grid)を−1000Vに設定し、現像器2Aの現像バイアス(DV−Bias)を−800Vに設定する。これにより、レーザ露光による潜像の電位が一例として−300Vでも、現像電位を500Vにすることができる。したがって、印字濃度の低下を防止できる。
この方法は、上記の第1画像形成条件や第2画像形成条件と異なり、印字速度や解像度は変化しないが、帯電器5Aのグリッドバイアス(MC−Grid)と、現像器2Aの現像バイアス(DV−Bias)を変更する構成が必要である。この方法は、印字速度や解像度を変更したくない場合に適用するのが好ましい。
続いて、図5に示すように、制御部190は、プロセス条件、印字モードの変更を、利用者、さらには保守担当者に通知(報知)する(S5)。
(1)利用者への通知は、装置本体の表示部(報知部に相当)への表示により行う。または(2)印字指示を行ったクライアントPCに対して通信部(報知部に相当)180からネットワーク経由で行う。利用者は、保守担当者に通知するように設定されていない場合は、メールや電話などにより保守担当者にメンテナンスが必要であることを連絡する。
(3)保守担当者へ通知するように設定されている場合は、管理用サーバへ通信部180からネットワーク経由でメンテナンスが必要である旨の報知を行う。
制御部190は、ユーザが画像形成を行う場合、サービスマンによりLD93が交換されるまでは、変更した条件で画像形成を行う(S6、S7:N)。
サービスマンによりLD93が交換されて、その旨が入力部から入力されると(S7:Y)、制御部190は印字条件を元に戻す。すなわち、低下させていたLD基準電圧を復帰させ、レーザ光の光量を元に戻す(S8)。
制御部190は、続いて、プロセス条件を元に戻す(S9)。
以上の処理により、LD93の劣化状態にかかわらず、印字濃度の低下の無い画像を形成する画像形成装置を提供できる。
以上のように、画像形成装置では、LSUのLDが経時変化により劣化してレーザ光の光量が低下したときには、レーザ光の光量をBDセンサが検出可能な限界値まで低下させて、LDの劣化を遅らせる。また、画像形成条件を変更して、LDの劣化前と同様の印字濃度となるように調整する。
これにより、画像形成装置のLDにおいてレーザ光の光量が低下したことを検出後に、画像形成を行っても印字濃度の変化のない画像を提供でき、LDの使用可能な期間を延ばすことができる。
2A…現像器 3A〜3D…感光体ドラム 4A…クリーナユニット 5A…帯電器 8A…BDセンサ 9…LSU 10A〜10D…画像形成ユニット 91…APC制御部 92…LD出力部 93…LD 94…PD 95…PD検出部 96…判定閾値生成部 97…コンパレータ 98…スイッチ 100…画像形成装置 110…画像形成部 120…パネルユニット 130…表示部 140…操作部 160…記憶部 170…画像処理部 180…通信部 190…制御部(光量調整部)
Claims (7)
- 感光体に所定の印字濃度の画像を形成するための光ビームを出射する発光部と、
前記発光部が出射する光ビームの光量を検出する光量検出部と、
前記光量検出部が、発光部の劣化により前記光ビームの光量が低下して第一の値未満になったことを検出したときに、前記発光部の光量を前記第一の値よりも低い第二の値に調整する光量調整を行う光量調整部と、
前記光量調整部が前記光量調整を行った後に、前記発光部の光量が第一の値以上のときと同様の印字濃度になる画像形成条件を変更し、前記発光部が出射した光ビームを走査して前記感光体に画像を形成する画像形成部と、
を備えた画像形成装置。 - 前記画像形成部は、前記光量調整を行った後に、画像の形成速度を低下させる、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部は、前記光量調整を行った後に、前記感光体に同じ画像を複数回連続して書き込む、請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部は、前記光量調整を行った後に、前記感光体に画像を書き込む間隔を狭くする、請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部は、
前記感光体の周囲に帯電器と現像器を備え、
前記光量調整を行った後に、前記帯電器のグリッド電圧、及び前記現像器のバイアス電圧を変更して、前記光ビームを感光体に照射して形成する画像の電圧と、前記現像器のバイアス電圧と、の差である現像電位を、前記光ビームの光量が第一の値以上のときと同様の電位に設定する、請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記感光体の端部に設置され、前記画像形成部が走査する光ビームを検出するビーム検出部を備え、
前記第二の値は、前記ビーム検出部の光ビーム検出限界値である、請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記光量検出部が、前記光ビームの光量が第一の値未満になったことを検出したときに、前記発光部の光量の低下を報知する報知部を備えた、請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
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2012
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