JP2013249566A - 不織布製造装置、及び不織布製造方法 - Google Patents

不織布製造装置、及び不織布製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013249566A
JP2013249566A JP2012126572A JP2012126572A JP2013249566A JP 2013249566 A JP2013249566 A JP 2013249566A JP 2012126572 A JP2012126572 A JP 2012126572A JP 2012126572 A JP2012126572 A JP 2012126572A JP 2013249566 A JP2013249566 A JP 2013249566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
angle
nonwoven fabric
conveyor belt
thermoplastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012126572A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Otani
靖彦 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Nozzle Co Ltd
Original Assignee
Nippon Nozzle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Nozzle Co Ltd filed Critical Nippon Nozzle Co Ltd
Priority to JP2012126572A priority Critical patent/JP2013249566A/ja
Priority to EP13796349.2A priority patent/EP2857568A4/en
Priority to CN201380028940.5A priority patent/CN104334783B/zh
Priority to KR1020147034117A priority patent/KR20150016545A/ko
Priority to US14/403,670 priority patent/US20150152571A1/en
Priority to PCT/JP2013/065409 priority patent/WO2013180304A1/ja
Publication of JP2013249566A publication Critical patent/JP2013249566A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】様々な寸法の要求に対して、コストを抑えつつ細かな寸法違いにもばらつきなく対応できる不織布製造装置及び不織布製造方法を提供せんとする。
【解決手段】ノズル列20を有するダイ2と、熱可塑性樹脂をダイ2に供給する樹脂供給手段3と、ダイ2のノズル列20から押し出される熱可塑性樹脂に熱風を供給して繊維状に延伸する熱風供給手段4と、繊維状に延伸された熱可塑性樹脂を集積してその自己融着性により不織布のウェブ6を形成させるコンベアベルト50を有するコレクタ5とを備え、ダイ2をコンベアベルト50の移動方向に直交するウェブ幅方向に対して傾斜する方向に角度変更可能に設け、これにより形成するウェブ6の幅寸法をダイ2の角度に応じた寸法に調整できるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダイから押し出される熱可塑性樹脂を熱風で繊維状に延伸して不織布を製造する不織布製造装置及び不織布製造方法に関する。
近年、自動車などの機器に不織布が多用されるようになり、また自動車の車種も顧客の要求に応じて多様化しており、同じ用途の機器であっても自動車の車種によって不織布を使用する機器デザインが変わるケースが増えている。そのため、不織布についても、自動車メーカーなどから様々な寸法のものを少量ずつ要求される傾向にある。
不織布製造装置は、ダイのノズルヘッドの細孔から押し出される熱可塑性の樹脂を熱風で噴射することにより繊維状に延伸し、コンベア上に集積してその自己融着性によりウェブを形成させる溶融紡糸法である(例えば、特許文献1〜3参照。)。ダイはコンベアの移動方向に直交する方向、すなわち形成されるウェブの幅方向に沿うように配設され、前記細孔が多数配列したダイのノズル列は、同じくコンベアの移動方向に直交する方向に延びている。こうしてウェブとして得られる不織布の幅寸法は、スピンヘッドのノズル列の長さによって一定の幅に決定される。
このため、従来は、寸法に応じたダイを用意して交換したり、歩留まりのいい特定の車種の機器に合わせた幅の不織布を作ったうえで、他の寸法品の要求に対してはこれを更に切断する等して寸法を合わせて供給することで対応していた。しかしながら、寸法ごとにダイを交換する場合、交換作業が手間であるうえ多種のダイを用意するためのコストが嵩むことになり、その数も限界があり細かな寸法違いなどには対応できない。また、切断により寸法を合わせる場合、工程が増えるうえ切り取り歩留まりが悪くなり、製造コスト上昇の原因になるとともに寸法のばらつきも生じうるという問題がある。
特開平2−289107号公報 特開平9−49111号公報 特開2002−38326号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、様々な寸法の要求に対して、コストを抑えつつ細かな寸法違いにもばらつきなく対応できる不織布製造装置及び不織布製造方法を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、熱可塑性樹脂を押し出すノズル列を有するダイと、前記熱可塑性樹脂を前記ダイに供給する樹脂供給手段と、前記ダイのノズル列から押し出される熱可塑性樹脂に熱風を供給して繊維状に延伸する熱風供給手段と、前記繊維状に延伸された熱可塑性樹脂を集積してその自己融着性によりウェブを形成させるコンベアベルトを有するコレクタとを備え、前記ダイを、前記コンベアベルトの移動方向に直交する前記ウェブの幅方向に対して傾斜する方向に角度変更可能に設け、これにより形成されるウェブの幅寸法を前記ダイの角度に応じた寸法に調整可能としたことを特徴とする不織布製造装置を構成した。
ここで、前記ダイの樹脂流入口部を、前記樹脂供給手段の樹脂供給口部に対して回動可能に取り付け、該取り付けの回動角度を調整することにより前記ダイの角度を変更可能としたものが好ましい。
具体的には、前記ダイの樹脂流入口部と前記樹脂供給手段の樹脂供給口部との取り付け構造を、フランジ同士の突き合わせ接続構造とし、該フランジ同士を角度を変えて固定可能としたものが好ましい。
更に、前記フランジ同士をクイックカップリングにより角度を変えて固定可能としたものも好ましい。
また、前記ダイが、前記ノズル列を挟んで両側から熱風が吹き出す前記熱風供給手段としてのスリットを設けたものが好ましい。
また、前記コレクタが、メッシュ状のコンベアベルトと、該ベルトの上面のエアーを裏面から吸引するサクションボックスとからなり、前記ダイに前記コンベアベルトを挟んで対向する前記サクションボックスの少なくとも吸引部を、同じく前記コンベアベルトの移動方向に直交する前記ウェブの幅方向に対して傾斜する方向に角度変更可能に設けたものが好ましい。
特に、前記サクションボックスの少なくとも吸引部を、前記ダイの角度変更に連動して角度変更する連動機構を設けたものが好ましい。
また本発明は、熱可塑性樹脂を押し出すノズル列を有するダイと、前記熱可塑性樹脂を前記ダイに供給する樹脂供給手段と、前記ダイのノズル列から押し出される熱可塑性樹脂に熱風を供給して繊維状に延伸する熱風供給手段と、前記繊維状に延伸された熱可塑性樹脂を集積してその自己融着性によりウェブを形成させるコンベアベルトを有するコレクタとを設けるとともに、前記ダイを、前記コンベアベルトの移動方向に直交する前記ウェブの幅方向に対して傾斜する方向に角度変更可能に設け、前記ダイの角度を変更することにより、形成されるウェブの幅寸法を前記ダイの角度に応じた寸法に調整する不織布製造方法をも提供する。
以上にしてなる本願発明に係る不織布製造装置及び不織布製造方法によれば、ダイをコンベアベルトの移動方向に直交するウェブの幅方向に対して傾斜する方向に角度変更可能に設け、形成されるウェブの幅寸法を前記ダイの角度に応じた寸法に調整可能としたので、同じダイで様々な幅の不織布を製造することが初めて可能となり、多種のダイを用意して寸法に応じたものに交換する時間もコストも省け、細かな寸法違いなどにも対応でき、また切断による寸法合わせ等も省け、製造コストを著しく低減でき、寸法のばらつきもない均一な不織布を製造することができる。
また、ダイの樹脂流入口部を、樹脂供給手段の樹脂供給口部に対して回動可能に取り付け、該取り付けの回動角度を調整することにより前記ダイの角度を変更可能としたので、ダイの取り付け角度を変更しても樹脂の供給に何ら支障が生じず、且つスペースやコストの点でも効率のよい簡易な構造で実現できる。
また、ダイの樹脂流入口部と樹脂供給手段の樹脂供給口部との取り付け構造を、フランジ同士の突き合わせ接続構造とし、該フランジ同士を角度を変えて固定可能としたので、接続強度を十分に維持しつつ角度変更後もダイを安定した姿勢で保持できる。
また、前記フランジを、クイックカップリングにより角度を変えて固定可能としたので、角度変更作業を迅速に行うことができる。
また、ダイが、ノズル列を挟んで両側から熱風が吹き出す熱風供給手段としてのスリットを設けたものであるので、熱風供給用のスリットがノズル列と一体となって角度変更され、角度変更後も熱風を正確な位置に供給することができる。
また、コレクタが、メッシュ状のコンベアベルトと、該ベルトの上面のエアーを裏面から吸引するサクションボックスとからなり、前記ダイに前記コンベアベルトを挟んで対向する前記サクションボックスの少なくとも吸引部を、同じく前記コンベアベルトの移動方向に直交する前記ウェブの幅方向に対して傾斜する方向に角度変更可能に設けたので、ダイの角度変更後もダイからの熱風及びその随伴流を確実に吸引し、均一な不織布を安定して得ることができる。
また、サクションボックスの少なくとも吸引部を、ダイの角度変更に連動して角度変更する連動機構を設けたので、作業負担・作業時間を著しく低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る不織布製造装置を示す説明図。 (a)は同じく不織布製造装置のダイをコンベアベルト移動方向に直交する方向に向けた状態で不織布を製造する様子を示す説明図、(b)は同じくダイをコンベアベルト移動方向に直交する方向から所定角度θだけ傾けた状態で不織布を製造する様子を示す説明図。 (a)は同じくダイの樹脂流入口部と樹脂供給手段の樹脂供給口部との取り付け構造を示す平面図、(b)は縦断面図。 (a)は取り付け構造の変形例を示す平面図、(b)は縦断面図。 本発明の第2実施形態に係る不織布製造装置を示す説明図。 (a)は同じく不織布製造装置のダイ及びこれに対向するサクションボックスの吸引部をコンベアベルト移動方向に直交する方向に向けた状態で不織布を製造する様子を示す説明図、(b)は同じくダイ及びサクションボックスの吸引部をコンベアベルト移動方向に直交する方向から所定角度θだけ傾けた状態で不織布を製造する様子を示す説明図。
まず、図1〜図4に基づき、本発明の第1実施形態を説明する。
本実施形態の不織布製造装置1は、図1及び図2に示すように、溶融ポリマー(熱可塑性樹脂)を押し出すノズル列20を有するダイ2と、溶融ポリマーをダイ2に供給する樹脂供給手段3と、ダイ2のノズル列20から押し出される溶融ポリマーに熱風を供給して繊維状に延伸する熱風供給手段4と、繊維状に延伸された溶融ポリマーを集積してその自己融着性により不織布のウェブ6を形成させるコンベアベルト50を有するコレクタ5とを備えたメルトブロー不織布製造装置である。特に、ダイ2は、コンベアベルト50の移動方向に直交するウェブ幅方向に対して傾斜する方向に角度変更可能に設けられており、形成されるウェブ6の幅寸法は、ダイ2の角度に応じた寸法に調整される。
本例のダイ2は、樹脂流入口部22から溶融ポリマーが押し出されるノズル列20に向かって均一に溶融ポリマーを分配するためのT−ダイであり、ノズル列20の両側に熱風が吹き出る図示しないエアースリットが設けられているスピンヘッドが構成されている。尚、本発明はこのような構造のダイに何ら限定されない。ノズル列20の細孔21は、ダイ2の断面に直角な方向に多数並んで配列されており、細孔21の両側に図示しない熱風のスリット(吹き出し口)がノズル列20に平行に設けられている。本例ではノズル列20を一列とした例が図示されているが、複数列であっても勿論よい。
ノズル列20の各細孔21から押し出された溶融ポリマーは、両側のスリットから細孔21の出口を挟むように吹き出る高速の熱風によって延伸され、細い繊維状となる。このように溶融ポリマーは各細孔21から出て延伸され、繊維状になったうえで、コレクタ5のコンベアベルト50上に集積し、不織布のウェブ6を形成する。
樹脂供給手段3は、ポリマー(熱可塑性樹脂)を溶融して押し出す押出機31と、異物を除去するフィルタ32と、ダイ2に連続的に定量の溶融ポリマーを送るためのギアポンプ33と、端部にダイ2の樹脂流入口部22に接続される樹脂供給口部30を有し、ダイ2が取り付けられる支持配管部34とより構成されており、ダイ2の樹脂流入口部22が、支持配管部34の樹脂供給口部30に対して回動可能に取り付けられている。この取り付けの回動角度を変更することにより、図2(a),(b)に示すようにダイ2の角度を調整することができる。
この回動可能なダイ2の取り付け構造8は、図3に示すように、樹脂流入口部22のフランジ23と樹脂供給口部30のフランジ35の突き合わせ接続構造であり、一方のフランジ35に周方向に沿った所定角度範囲の長さを有する長孔35bが設けられるとともに、他方のフランジ23に前記長孔35bを挿通したボルト(六角孔付ボルト)80を螺合する螺孔23aが設けられたものである。これによりボルト80を緩め、ダイ2を必要な角度だけ回転させた後、ボルト80を締め付けるだけで角度変更が完了する。本例ではこれら長孔35bと螺孔23aの組を均等な位置に4組設けているが、その数は特に限定されない。フランジ23、35の内周寄りには、溶融ポリマーが漏れ出ないようにOリング81がOリング溝82内に装着されている。容易に想像されるように極めて短時間の作業で角度変更を行うことが可能である。
このように本例では樹脂供給手段3の樹脂供給口部30を有する支持配管部34によりダイ2を回動可能に支持したものであるが、このような支持構造に何ら限定されるものではなく、樹脂供給手段3の樹脂供給口部30はダイと一緒に回動可能とし、ダイ2を回動可能に支持する構造については樹脂供給手段3とは独立した支持体で構成することも可能である。また、本例ではダイ2の中心部に形成された樹脂流入口部22を回動可能に支持する構造であり、この中心部を中心に回動する構造であるが、中心部である必要はなく、偏った位置や端部の位置で回動可能に支持したものも好ましい。特に、上記のとおり樹脂供給手段3とは独立した支持体でダイ2を支持する場合には設計自由度が増す。
また、取り付け構造8の他の例として、図4に示すように、フランジ23、35同士をボルト止めする代わりに、クイックカップリング83を用いて固定する構造とすれば、より短時間の作業で角度変更を行うことが可能となる。すなわち、各フランジ23、35の外周端面を互いに接合する側に向けて次第に拡径するテーパー面となるようにそれぞれコニカルな構造とし、内周側にこれら各テーパー面に平行なテーパー面よりなる略V字状の凹溝84cを有し、接合した両フランジの外周端面に亘って外側から被着されるクランプ84をアイボルト85と蝶ナット86で締め付けるクイックカップリング83を構成したものが好ましい。
この場合も同様に、フランジ23、35の内周寄りには、溶融ポリマーが漏れ出ないようにOリング81がOリング溝82内に装着されている。ダイ(スピンヘッド)2の角度を変えるにはクランプ84の蝶ナット86を少し緩め、ダイ2を必要な角度だけ回転させた後、蝶ナット86を締めればよい。きわめて短時間作業である。その他、歯車及びモータで回動角度を自動制御できる構造など種々の構造を採用可能である。
熱風供給手段4は、公知のシステムを採用でき、本例では図1に示すようにコンプレッサ40とダイ2をつなく配管途中に設けたヒータ41とダイ2のノズル列20を挟んで両側から熱風を吹き出す図示しないスリットとより構成されており、スリットはノズル列20と一体となってダイ2とともに角度変更される。
コレクタ5は、メッシュ状のコンベアベルト50と、該ベルトの上面側のエアーを裏面側から吸引するサクションボックス70、71とからなり、ダイ2のノズル列20から出た溶融ポリマーはスリットからの熱風により延伸され、繊維流となってコンベアベルト50の上に集積される。コンベアベルト50は、駆動ローラ55、ガイドローラ56、テンションローラ57、及びコンベアローラ53、54により矢印の方向に走行している。そのため、ダイ2の下方でコンベアベルト50上に集積するポリマー繊維流は不織布のウェブ6となり、コレクタ5から排出され、カレンダロール51を経て巻取り機52で巻き取られる。
サクションボックス70、71は、繊維流のコンベアベルト50への集積を確実にするため、また集積した繊維流を冷却するために設けられており、ブロア72、73でそれぞれ空気を吸引するように構成されている。特にサクションボックス70は、ダイ2の真下で熱風及びその随伴流を吸引するために強力なブロア72が接続されている。
本実施形態によれば、図2(a)に示すように、ダイ2のノズル列20をコンベアベルト移動方向に直交する方向に向けた状態で製造される不織布のウェブ6の幅がノズル列の長さとほぼ同じ幅寸法w0であるのに対し、図2(b)に示すように、ノズル列20をコンベアベルト移動方向に直交する方向から所定角度θだけ傾けた状態では、繊維流は同じ長さのノズル列20の各細孔21からコンベアベルト50上に落ちるが、得られる不織布ウェブ6の幅寸法w1は、およそw0×cosθとなり、ノズル列20の長さよりも狭い幅の不織布を得ることができるのである。このようにダイ2(スピンヘッド)をコンベアベルト50の走行方向に対して角度を振ることにより、同じダイ2でさまざまな不織布を得ることができるのである。
ここで、出来上がる不織布の性状については、ダイ2のノズル列20から押し出される溶融ポリマーの量が同じであれば、図2(a)の場合に比べて(b)の場合は幅方向の寸法が縮小される分だけ目付けが増えることになる。したがって、同じ目付けの寸法違いの不織布を得るのであれば、溶融ポリマーの押出し量を調整すればよい。
次に、図5及び図6に基づき、第2実施形態を説明する。
本実施形態では、コンベアベルト50を挟んでダイ2と対向するサクションボックスとして、吸引側サクションボックス70Aと排気側サクションボックス70Bより構成され、吸引部となる吸引側サクションボックス70Aは、排気側サクションボックス70Bに対して、上記ダイ2と同様、ウェブ幅方向に対して傾斜する方向に角度変更可能に支持されている。
通常、ノズル列20真下のサクションボックス70の吸引口の寸法は、コンベアベルト移動方向に沿った縦方向が、ノズル列の前後に50mm〜75mm、すなわち100mm〜150mm、これに直交するウェブ幅方向に沿った横方向が、ノズル列の長さ+数十mmとされている。しかし、本発明ではダイ2の角度が変更されることから、サクションボックス70にはその角度範囲をカバーできるより大きなサイズが必要となる。そうなると、ブロア72も吸引力が大きなものが必要となる。
これに対し、本実施形態のように吸引側サクションボックス70Aをダイ2の角度に合わせて角度調整可能に構成すれば、ダイの寸法に応じた最小限の寸法としてもポリマー延伸のための熱風と随伴流の吸引を確実に行うことができ、均一な不織布を得ることができ、ブロア72の大型化も回避できる。
本例では、吸引側サクションボックス70Aがより大きなサクションボックス71の内に二重に設けられ、該吸引側サクションボックス70Aは下端部の支持筒70aによりサクションボックス71の底壁に回動可能に取り付けられ、該支持筒70aを中心に回動するように構成されている。支持筒70aはサクションボックス71の底壁を貫通して下側に設けられた排気側サクションボックス70Bの内部空間に突出し、吸引側サクションボックス70Aと排気側サクションボックス70Bの各内部空間が支持筒70aを通じて連通し、該排気側サクションボックス70Bにブロア72が接続されている。吸引側サクションボックス70Aは、ダイ2の角度変更に連動して自動的に同じ角度だけ回動する連動機構を設けたものが好ましい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
1 不織布製造装置
2 ダイ
3 樹脂供給手段
4 熱風供給手段
5 コレクタ
6 ウェブ
8 取り付け構造
20 ノズル列
21 細孔
22 樹脂流入口部
23 フランジ
23a 螺孔
30 樹脂供給口部
31 押出機
32 フィルタ
33 ギアポンプ
34 支持配管部
35 フランジ
35b 長孔
40 コンプレッサ
41 ヒータ
50 コンベアベルト
51 カレンダロール
52 巻取り機
53,54 コンベアローラ
55 駆動ローラ
56 ガイドローラ
57 テンションローラ
70,70A,70B,71 サクションボックス
70a 支持筒
72,73 ブロア
80 ボルト
81 リング
82 リング溝
83 クイックカップリング
84 クランプ
84c 凹溝
85 アイボルト
86 蝶ナット

Claims (8)

  1. 熱可塑性樹脂を押し出すノズル列を有するダイと、
    前記熱可塑性樹脂を前記ダイに供給する樹脂供給手段と、
    前記ダイのノズル列から押し出される熱可塑性樹脂に熱風を供給して繊維状に延伸する熱風供給手段と、
    前記繊維状に延伸された熱可塑性樹脂を集積してその自己融着性によりウェブを形成させるコンベアベルトを有するコレクタとを備え、
    前記ダイを、前記コンベアベルトの移動方向に直交する前記ウェブの幅方向に対して傾斜する方向に角度変更可能に設け、
    これにより形成されるウェブの幅寸法を前記ダイの角度に応じた寸法に調整可能としたことを特徴とする不織布製造装置。
  2. 前記ダイの樹脂流入口部を、前記樹脂供給手段の樹脂供給口部に対して回動可能に取り付け、該取り付けの回動角度を調整することにより前記ダイの角度を変更可能とした請求項1記載の不織布製造装置。
  3. 前記ダイの樹脂流入口部と前記樹脂供給手段の樹脂供給口部との取り付け構造を、フランジ同士の突き合わせ接続構造とし、該フランジ同士を角度を変えて固定可能としてなる請求項2記載の不織布製造装置。
  4. 前記フランジ同士をクイックカップリングにより角度を変えて固定可能としてなる請求項3記載の不織布製造装置。
  5. 前記ダイが、前記ノズル列を挟んで両側から熱風が吹き出す前記熱風供給手段としてのスリットを設けてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の不織布製造装置。
  6. 前記コレクタが、メッシュ状のコンベアベルトと、該ベルトの上面のエアーを裏面から吸引するサクションボックスとからなり、前記ダイに前記コンベアベルトを挟んで対向する前記サクションボックスの少なくとも吸引部を、同じく前記コンベアベルトの移動方向に直交する前記ウェブの幅方向に対して傾斜する方向に角度変更可能に設けてなる請求項1〜5の何れか1項に記載の不織布製造装置。
  7. 前記サクションボックスの少なくとも吸引部を、前記ダイの角度変更に連動して角度変更する連動機構を設けてなる請求項6記載の不織布製造装置。
  8. 熱可塑性樹脂を押し出すノズル列を有するダイと、
    前記熱可塑性樹脂を前記ダイに供給する樹脂供給手段と、
    前記ダイのノズル列から押し出される熱可塑性樹脂に熱風を供給して繊維状に延伸する熱風供給手段と、
    前記繊維状に延伸された熱可塑性樹脂を集積してその自己融着性によりウェブを形成させるコンベアベルトを有するコレクタとを設けるとともに、
    前記ダイを、前記コンベアベルトの移動方向に直交する前記ウェブの幅方向に対して傾斜する方向に角度変更可能に設け、
    前記ダイの角度を変更することにより、形成されるウェブの幅寸法を前記ダイの角度に応じた寸法に調整する不織布製造方法。
JP2012126572A 2012-06-01 2012-06-01 不織布製造装置、及び不織布製造方法 Pending JP2013249566A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012126572A JP2013249566A (ja) 2012-06-01 2012-06-01 不織布製造装置、及び不織布製造方法
EP13796349.2A EP2857568A4 (en) 2012-06-01 2013-06-03 DEVICE FOR THE PRODUCTION OF NOSED LIQUIDS AND METHOD FOR THE PRODUCTION OF NOSES
CN201380028940.5A CN104334783B (zh) 2012-06-01 2013-06-03 无纺布制造装置和无纺布制造方法
KR1020147034117A KR20150016545A (ko) 2012-06-01 2013-06-03 부직포 제조장치 및 부직포 제조방법
US14/403,670 US20150152571A1 (en) 2012-06-01 2013-06-03 Nonwoven fabric manufacturing apparatus and nonwoven fabric manufacturing method
PCT/JP2013/065409 WO2013180304A1 (ja) 2012-06-01 2013-06-03 不織布製造装置、及び不織布製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012126572A JP2013249566A (ja) 2012-06-01 2012-06-01 不織布製造装置、及び不織布製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013249566A true JP2013249566A (ja) 2013-12-12

Family

ID=49848528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012126572A Pending JP2013249566A (ja) 2012-06-01 2012-06-01 不織布製造装置、及び不織布製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013249566A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102245578B1 (ko) * 2020-07-28 2021-04-28 주식회사 디씨아이인더스트리 엠비필터 제조장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102245578B1 (ko) * 2020-07-28 2021-04-28 주식회사 디씨아이인더스트리 엠비필터 제조장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4233181B2 (ja) 横配列ウェブの製造方法および製造装置
WO2013180304A1 (ja) 不織布製造装置、及び不織布製造方法
US6338814B1 (en) Spunbond web formation
EP1548167A1 (en) An apparatus and method for forming a nonwoven web
CN104562319B (zh) 纺纱机
CN100557094C (zh) 溶剂法纤维素纤维纺丝的冷却装置及冷却方法
KR20190135427A (ko) 연속 필라멘트로부터 스펀본드 부직포를 제조하는 장치 및 방법
US6984350B2 (en) Method of and apparatus for manufacturing a web having filaments aligned in a transverse direction
JP2013249566A (ja) 不織布製造装置、及び不織布製造方法
AU2019202944B2 (en) Apparatus for making spunbonded nonwovens from continuous filaments
US11705098B2 (en) Sound absorbing material
CN101608380A (zh) 用于牵引单丝的装置
EP3547306B1 (en) Sound absorbing material comprising non-woven fabric
WO2018097326A1 (ja) 吸音材用不織布及びそれを用いた吸音材
JP6716380B2 (ja) 長繊維不織布
US20190279609A1 (en) Nonwoven Fabric For Sound Absorbing Application And Sound Absorbing Material Using The Same
JP7283350B2 (ja) 不織布作製装置および不織布作製方法
JP2009041879A (ja) フィルターダクト及び空調システム
CN102560705B (zh) 纺粘无纺布纺丝下拉伸装置
CN202401172U (zh) 纺粘无纺布纺丝下拉伸装置
JP6428331B2 (ja) メルトブロー方法及びメルトブロー装置
KR20050109008A (ko) 원통형 카트리지필터 제조를 위한 방사 노즐 조립체
US11530494B2 (en) Spinneret and method for manufacturing fiber web
JP2003286653A (ja) フィラメントが一方向に配列されたウェブの製造方法および該ウェブの製造装置
JP2003286649A (ja) フィラメントが一方向に配列されたウェブの製造方法および該ウェブの製造装置