JP2013249507A - 水素酸素発生装置及び水素酸素発生装置の操作方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 固体電解質膜と該固体電解質膜の両面側にそれぞれ配された陰極側電極板及び陽極側電極板とを含む水電解セルを少なくとも1単位有する水電解モジュールを備え、該水電解モジュールが、水を電気分解することにより水電解セルの陰極側にて水素ガスを発生し陽極側にて酸素ガスを発生するように構成され、発生した水素ガスと水とを少なくとも前記水電解セル内にて流通させるように形成された水素ガス流通経路を有しており、該水素ガス流通経路を電気分解の停止時にパージ用水素ガスによってガスパージできるように構成されていることを特徴とする水素酸素発生装置等を提供する。
【選択図】 図1
Description
斯かる水素酸素発生装置においては、水素ガスの流通経路と、酸素ガスの流通経路とが、水電解セルの固体電解質膜によって隔離された状態となっているが、電気分解時には、水が固体電解質膜を通って陰極側に移動するため、水素ガスの流通経路にもわずかに水が流通する状態となっている。
上記の水素酸素発生装置において、水の電気分解がいったん停止すると、酸素ガスや水素ガスが水分を含んでいることから、水分解セル内に水が液滴となって残存し得る。このような液滴状の水は、例えば気温が氷点下であれば、セル内にて凍り付き、電気分解を再開すべく再度セルを稼働するときの妨げとなり得る。
該水電解モジュールが、水を電気分解することにより水電解セルの陰極側にて水素ガスを発生し陽極側にて酸素ガスを発生するように構成され、発生した水素ガスと水とを少なくとも前記水電解セル内にて流通させるように形成された水素ガス流通経路を有しており、
該水素ガス流通経路を電気分解の停止時にパージ用水素ガスによってガスパージできるように構成されていることを特徴とする。
従って、前記水素酸素発生装置によれば、水の電気分解を再開した直後であっても、比較的純度の高い発生ガスを得ることができる。
前記酸素ガス流通経路を電気分解の停止時にパージ用酸素ガスによってガスパージできるように構成され、前記水電解セルにて発生した酸素ガスを前記パージ用酸素ガスとして用いるように構成されていることが好ましい。
前記水素ガス流通経路を電気分解の停止時にパージ用水素ガスによってガスパージすることを特徴とする。
図1は、本実施形態の水素酸素発生装置1の概略図であり、図2は、複数の水電解セル11で構成された水電解モジュール10の断面を模式的に表した断面図である。
該水素ガス流通経路13を電気分解の停止時にパージ用水素ガスによってガスパージできるように構成されているものである。
前記パージ用水素ガスとしては、装置外部から供給されたものを用いることもできるが、より装置をコンパクト化できるという点で、該装置の水電解セル11にて電気分解により発生した水素ガスを用いることが好ましい。
前記水素酸素発生装置1は、電気分解させるための水を水電解モジュール10に供給し、水電解モジュール10内の水電解セルの各電極板に電気を送って水を電気分解し、電気分解により発生した水素ガスと酸素ガスとを水電解モジュール10外へ送るように構成されている。
また、前記水素酸素発生装置1は、水電解モジュール10内における水電解セルの各電極板に電気を送る電送手段(図示せず)を備えている。
さらに、前記水素酸素発生装置1は、図1に示すように、発生した水素ガスを該水電解モジュール10から該モジュール外へ送る水素ガス移送管20と、該水素ガス移送管20を経た水素ガスを貯める水素ガス貯留タンク23とを備え、また、前記水素ガス移送管20を経て水電解モジュール10から送られた水素ガスに含まれる水分を減少させる水素ガス用気液分離器21と、該水素ガス用気液分離器21にて水分が減少した水素ガスを除湿する除湿器22とを備えている。
また、前記水素酸素発生装置1は、図1に示すように、前記水電解モジュール10にて発生した酸素ガスを水電解モジュール10から該モジュール外へ送る酸素ガス移送管30と、該酸素ガス移送管30を経て前記水電解モジュール10から送られた酸素ガスと該酸素ガスとともにモジュール10から排出される水とを分離して分離後の水を貯める酸素ガス用気液分離器31とを備えている。
なお、前記水素酸素発生装置1は、水やガス等を適宜流通させるべく、例えば図1に示すように、該装置を構成する各機器類を互いにつなぐように、配管等を備えている。
なお、固体電解質膜11aは、通常、上記のガスパージによっても破損しないように、適当な手段により水電解セル内において狭持されている。
前記水電解モジュール10においては、陰極側にて発生した水素ガスを流通させる水素ガス流通経路13と、陽極側にて発生した酸素ガスを流通させる酸素ガス流通経路14とが形成されている。
前記酸素ガス流通経路14は、固体電解質膜11aと陽極側電極板11dとの間の空間を少なくとも含み、発生した酸素ガスを少なくとも水電解セル11内にて流通させるように形成されている。
前記水素ガス流通経路13は、固体電解質膜11aと陰極側電極板11cとの間の空間を少なくとも含み、発生した水素ガスを少なくとも水電解セル11内にて流通させるように形成されている。
前記セル用水供給管12によれば、モジュール外部から供給された水が各水電解セル11における陽極側電極板11dと固体電解質膜11aとの間の空間を満たすことができる。
即ち、前記水素ガス流通経路13は、少なくとも、固体電解質膜11aと陰極側電極板11cとの間の空間13aにより構成されている。
上記の固体電解質膜11aと陰極側電極板11cとの間の空間13aは、水素ガス流通経路13として機能する。即ち、水の電気分解によって、陰極側電極板11cと対向する固体電解質膜11aの表面において水素ガスが発生する。陰極側電極板11c側の固体電解質膜11a表面において発生した水素ガスは、多孔質給電体11bの孔を経由して流通できることから、多孔質給電体11bを収容した上記の空間13aは、前記水素ガス流通経路13になることができる。
従来の水電解モジュールにおいては、固体電解質膜11aと陰極側電極板11cとの間の空間13aから水素ガスが出る出口が1つでも十分であるものの、固体電解質膜11aと隣り合う上記の空間13aから水を追い出すことが好ましいことから、本実施形態においては、上記の空間13aと外部とを連通させる連通口を2箇所以上形成し、少なくとも1の連通口をパージ用水素ガスの流入口とし、他の連通口を前記パージ用水素ガスによって上記の空間13aから水を排出させるための排出口として利用することができる。
従って、前記水素酸素発生装置1によれば、水の電気分解を再開した直後であっても、比較的純度の高い発生ガスを得ることができる。これにより、例えば、水の電気分解を再開した直後において発生した比較的純度の低い水素ガスを廃棄することが少なくなり得る。
また、前記水素酸素発生装置1によれば、ガスパージによって水電解セル11内の水素ガス流通経路13における水滴を除去できるため、例えば、水の電気分解を停止した状態で氷点下の温度になったときに、水滴が氷結して膨張等することにより、多孔質給電体11bに隣接する固体電解質膜11aが破損することなどを抑制することができる。
さらに、セル用酸素ガス流通管14bは、パージ用酸素ガスを用いてガスパージする時に、各セルの上記空間14aから送られてきたパージ用酸素ガスをモジュール外部へ送るように構成されている。即ち、前記モジュール10は、パージ用酸素ガスを用いて酸素ガス流通経路14をガスパージすべく、セル用水供給管12を経たガスパージ用酸素ガスが上記空間14a及びセル用酸素ガス流通管14bを経て、モジュール外部へ送られるように構成されている。
なお、前記モジュール10は、セル用酸素ガス流通管14b側からパージ用酸素ガスを供給し、セル用水供給管12からパージ用酸素ガスをモジュール外部へ排出するように構成されていてもよい。
従って、前記水素酸素発生装置1によれば、水の電気分解を再開した直後であっても、比較的純度の高い発生ガスを得ることができる。
また、前記水素ガス移送管20は、例えば図1に示すように、他端が前記水素ガス用気液分離器21に取り付けられており、電気分解により発生し水分を含む水素ガスを水素ガス用気液分離器21に送るように構成されている。
このように、前記水素ガス移送管20は、水素酸素発生装置1において、前記水素ガス流通経路13と連通するように一端が水電解モジュール10に取り付けられていることから、ガスパージのときには、水電解モジュール10からパージ用水素ガスが供給されるように構成されている。また、該移送管を経たパージ用水素ガスが、他端側から排出されるように構成されている。
上記のごとく、前記水素酸素発生装置1は、上記の水素ガス流通経路13に加えて、水素ガス移送管20もパージ用水素ガスによってガスパージされるように構成されている。水素ガス移送管20がパージ用水素ガスによってガスパージされるように構成されていることにより、水の電気分解を再開したときに、水素ガス移送管20においても異種のガスの混入が抑制され、より確実に比較的純度の高い水素ガスを得ることができる。
即ち、パージ用水素ガスによってガスパージすることに加え、アルゴンガスや窒素ガスなどの不活性ガスを用いてガスパージするように構成されていてもよい。
好ましくは、前記水素酸素発生装置1は、前記パージ用水素ガスによって前記水素ガス流通経路13をガスパージする前に、不活性ガスによって前記水素ガス流通経路13をガスパージするように構成されている。即ち、不活性ガスによって水素ガス流通経路13をガスパージした後に、パージ用水素ガスによって水素ガス流通経路13をガスパージするように構成されていることが好ましい。
前記水素酸素発生装置1がパージ用水素ガスによるガスパージの前に不活性ガスによってガスパージするように構成されていることにより、水素ガス流通経路13に残存した上記のごとき水滴を不活性ガスのガスパージによって除去した分、パージ用水素ガスの使用量を少なくすることができる。従って、装置内で発生した水素ガスをパージ用水素ガスとして用いるように構成された装置の場合、発生させた水素ガスをパージ用水素ガスとして使用する量を少なくできる分、発生させた水素ガスを燃料等の本体の目的でより多く使用することができる。
具体的には、前記水素酸素発生装置1は、水素ガスを酸素ガスと触媒の存在下にて反応させて水を生じさせる反応装置(図示せず)を備え、該反応装置は、前記水素ガス流通経路13を経たガスパージ後の水素ガスが供給され、例えば、該水素ガスと空気中の酸素ガスとを反応させるように構成されている。
該反応装置は、具体的には例えば、前記水素ガス移送管20の途中、若しくは、該移送管20より下流側に配されている。又は、該反応装置は、パージ用水素ガスの排出のために用いられる上述したセル用水素ガス流通管13bのいずれか一方から、ガスパージ後の水素ガスが供給されるように配置されている。
反応装置内には貴金属触媒が充填された触媒筒が設置され、当該触媒筒内で供給された水素ガスと酸素ガスとが触媒作用によって常温〜80℃程度の温度で反応し水に返還される。このような貴金属触媒としては、金属パラジウム、酸化パラジウム、水酸化パラジウムなどのパラジウム化合物が利用可能である。また、触媒として、白金のように常温で酸素と水素が反応するものであれば利用可能である。さらに、これらの触媒物質をアルミナ、ゼオライト等の担体に担持させたものも利用可能である。なお、反応により生成した水は水素を含まないガスと共に外部へ排出しても良く、触媒筒の後段に気液分離器を設けて気液分離しても良い。
具体的には、前記水素ガス用気液分離器21には、例えば水素ガス移送管20の他端が取り付けられ、前記水素ガス用気液分離器21は、水電解モジュール10から水素ガス移送管20を経て送られてきた水素ガスを、水分の減少した水素ガスと、水とに分離するように構成されている。
即ち、本実施形態の水素酸素発生装置1は、水素ガス貯留タンク23内の水素ガスを水電解モジュール10の水素ガス流通経路13に送るように配された水素ガスパージ用配管25を備え、水素ガス貯留タンク23からの水素ガスを前記パージ用水素ガスとして用い、該パージ用水素ガスによって水電解モジュール10の水素ガス流通経路13をガスパージできるように構成されている。
なお、図面において、括弧内に示すH2の方向は、ガスパージするときのガスパージ用水素ガスの流れを表している。
なお、前記水素酸素発生装置1においては、前記水電解セル11にて発生した水素ガスが大気圧を超える比較的高圧の状態で流通するため、第1水素ガス貯留タンク23a内、又は、第2水素ガス貯留タンク23b内の水素ガスを比較的高い所定圧力で維持できることから、水電解セル11にて発生した水素ガスを加圧しなくともパージ用水素ガスとして用いることができる。
なお、前記水素酸素発生装置1においては、水素ガスを第1水素ガス貯留タンク23aと圧縮ポンプとを経て第2水素ガス貯留タンク23bへ送るべく、第1水素ガス貯留タンク23aと圧縮ポンプとの間、及び、圧縮ポンプと第2水素ガス貯留タンク23bとの間に、水素ガスを送るための配管がそれぞれ配されている。
前記パージ用酸素ガスとしては、装置外部から供給されたものを用いてもよいが、より装置をコンパクト化できるという点で、該装置の水電解セル11にて電気分解により発生した酸素ガスを用いることが好ましい。
具体的には、前記酸素ガス移送管30は、例えば図1に示すように、他端が前記酸素ガス用気液分離器31に取り付けられ、電気分解により発生し水分を含む酸素ガスを酸素ガス用気液分離器31に送るように構成されている。
このように、前記酸素ガス移送管30は、水素酸素発生装置1において、酸素ガス流通経路14と連通し一端が水電解モジュール10に取り付けられていることから、ガスパージのときには、水電解モジュール10の酸素ガス流通経路14を経たパージ用酸素ガスが酸素ガス用気液分離器31側へ移動するように構成されている。また、該移送管を経たパージ用酸素ガスが他端側から排出されるように構成されている。
上記のごとく、前記水素酸素発生装置1は、上記の酸素ガス流通経路14に加え、酸素ガス移送管30がパージ用酸素ガスによってガスパージされるように構成されている。酸素ガス移送管30がパージ用酸素ガスによってガスパージされるように構成されていることにより、水の電気分解を再開したときに、酸素ガス移送管30においても異種のガスの混入が抑制され、より確実に比較的純度の高い酸素ガスを得ることができる。
また、前記酸素ガス用気液分離器31は、分離された水を収容する収容部を有しており、外部から供給された水を該収容部に収容することができるように構成されている。また、該収容部に収容された水を電気分解するための水として水電解モジュール10へ送るように構成されている。
なお、前記酸素ガス用気液分離器31は、収容部に収容された水を水素酸素発生装置1外へ排出するように構成されていてもよい。
また、前記水素酸素発生装置1は、例えば、酸素ガス用気液分離器31から送られた酸素ガスを貯留する酸素ガス貯留タンク35を備え、該酸素ガス貯留タンク35から水電解モジュール10へパージ用酸素ガスを送るように構成されていてもよい。該酸素ガス貯留タンク35は、例えば図1に示すように、酸素ガス用気液分離器31と水電解モジュール10とをつなぐ上記酸素ガスパージ用配管34の途中に配されている。
一方、水電解セル11にて発生した酸素ガスを、パージ用酸素ガスや他の用途で用いないのであれば、発生した酸素ガスを必ずしも高圧で維持する必要がないため、酸素ガス用気液分離器31や上記の酸素ガス貯留タンク35などは必要なく、酸素ガス移送管30を大気圧になるように開放してもよい。
具体的には、前記水素酸素発生装置1は、例えば図1に示すように、前記純水製造装置33にて製造した水が前記酸素ガス用気液分離器31を経て水電解モジュール10に供給されるように構成されている。
前記純水製造装置33としては、一般的なものを採用することができる。
該操作方法においては、上記の水素酸素発生装置1を用いて行うことができる上述した操作等を実施することができる。
また、該操作方法においては、前記水電解セル11にて発生した水素ガスを前記パージ用水素ガスとして用いることが好ましい。
また、該操作方法においては、前記パージ用水素ガスによって前記水素ガス流通経路13をガスパージする前に、前記不活性ガスによって前記水素ガス流通経路13をガスパージすることが好ましい。
また、該操作方法においては、前記パージ用水素ガスによって前記水素ガス流通経路13をガスパージした後に、該ガスパージ後の水素ガスを触媒の存在下にて酸素ガスと反応させて水を生じさせることが好ましい。
また、前記パージ用水素ガスは、通常は0.2MPa以上、必要に応じて0.4MPa以上、更には0.8MPa以上の圧力にてガスパージに用いられる。
また、前記パージ用酸素ガスは、通常は0.2MPa以上、必要に応じて0.4MPa以上、更には0.8MPa以上の圧力にてガスパージに用いられる。
また、一般の水素酸素発生装置及び水素酸素発生装置の操作方法において用いられる種々の態様を、本発明の効果を損ねない範囲において、採用することができる。
斯かる態様の水素酸素発生装置は、図3に示すように、水を内部空間に収容し発生した酸素ガスを水と分離する酸素ガス分離タンク40と、該酸素ガス分離タンク40に貯留された水を水電解モジュール10の陽極側に供給するように構成された循環配管部41とを備えている。該酸素ガス分離タンク40は、水電解モジュール10を内部空間に収容し、純水製造装置33から送られた水を貯留し、貯留された水に水電解モジュール10を浸漬させるように構成されている。また、斯かる態様の水素酸素発生装置は、上記のものと同様な酸素ガス貯留タンク35’を備え、酸素ガス分離タンク40から送られた酸素ガスを該酸素ガス貯留タンク35’に貯留し、貯留した酸素ガスをパージ用酸素ガスとして水電解モジュール10へ送ることにより、酸素ガス流通経路14をガスパージするように構成されている。なお、酸素を利用する場合は酸素ガス貯留タンク35’に酸素ガス供給配管を設け、ここから使用するための酸素を供給するようにしても良く、単にリリーフバルブ等を設け、必要圧力分貯留された後は当該バルブ等を用いて廃棄するようにしても良い。また、斯かる態様の水素酸素発生装置は、酸素ガス分離タンク40内に貯留した水を装置外へ排出するように構成されていてもよい。なお、斯かる態様の水素酸素発生装置は、他の点においては、上述した形態のものと同様に構成されている。
斯かる水素酸素発生装置1によれば、酸素ガス分離タンク40内に水電解モジュールを設置し、発生した酸素ガスによって酸素ガス分離タンク内を昇圧することができるため、水電解モジュールの外部と内部との間で圧力差を小さくすることも可能となる。そのため、水電解モジュール自体に耐圧性能が無い場合でも高圧の水素ガスや酸素ガスを発生させることができる。
即ち、斯かる態様の水電解モジュール10’は、図5に示すように、隣り合う一方のセルの陰極側電極板及び他方のセルの陽極側電極板の代わりに、複数の複極電極板11xを有し、両端に配された陰極側電極板及び陽極側電極板が、それぞれ陰極側主電極板11y及び陽極側主電極板11zとして機能するように構成されたものであってもよい。
この態様の水電解モジュール10’は、図5に示すように、水電解セルを少なくとも1単位有し、該水分解セルには、固体電解質膜11aと該固体電解質膜11aの両面側にそれぞれ配された陰極側電極板(例えば11c)及び陽極側電極板(例えば11z)とが含まれている。なお、この態様の水電解モジュールは、他の点においては、上述した形態のものと同様に構成されている。
10:水電解モジュール、
11:水電解セル、
11a:固体電解質膜、 11b:多孔質給電体、11c:陰極側電極板、11d:陽極側電極板、
12:セル用水供給管、
13:水素ガス流通経路、
13a:固体電解質膜と陰極側電極板との間の空間、 13b:セル用水素ガス流通管、
14:酸素ガス流通経路、
14a:固体電解質膜と陽極側電極板との間の空間、 14b:セル用酸素ガス流通管、
20:水素ガス移送管、
21:水素ガス用気液分離器、 22:除湿器、 23:水素ガス貯留タンク、
30:酸素ガス移送管、
31:酸素ガス用気液分離器、 32:電解水供給管、 33:純水製造装置、
35:酸素ガス貯留タンク、
40:酸素ガス分離タンク、 41:循環配管部
Claims (7)
- 固体電解質膜と該固体電解質膜の両面側にそれぞれ配された陰極側電極板及び陽極側電極板とを含む水電解セルを少なくとも1単位有する水電解モジュールを備え、
該水電解モジュールが、水を電気分解することにより水電解セルの陰極側にて水素ガスを発生し陽極側にて酸素ガスを発生するように構成され、発生した水素ガスと水とを少なくとも前記水電解セル内にて流通させるように形成された水素ガス流通経路を有しており、
該水素ガス流通経路を電気分解の停止時にパージ用水素ガスによってガスパージできるように構成されていることを特徴とする水素酸素発生装置。 - 発生した水素ガスを前記水電解モジュールから該モジュール外へ送るべく前記水素ガス流通経路と連通した水素ガス移送管をさらに備え、該水素ガス移送管を前記パージ用水素ガスによってガスパージできるように構成されている請求項1記載の水素酸素発生装置。
- 前記水電解セルにて発生した水素ガスを前記パージ用水素ガスとして用いるように構成されている請求項1又は2に記載の水素酸素発生装置。
- 前記パージ用水素ガスによって前記水素ガス流通経路をガスパージする前に、不活性ガスによって前記水素ガス流通経路をガスパージするように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の水素酸素発生装置。
- 前記パージ用水素ガスによって前記水素ガス流通経路をガスパージした後に、該ガスパージ後の水素ガスを触媒の存在下にて酸素ガスと反応させて水を生じさせるように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に水素酸素発生装置。
- 前記水電解モジュールが、発生した酸素ガスと水とを少なくとも前記水電解セル内にて流通させるように形成された酸素ガス流通経路をさらに有しており、
前記酸素ガス流通経路を電気分解の停止時にパージ用酸素ガスによってガスパージできるように構成され、
前記水電解セルにて発生した酸素ガスを前記パージ用酸素ガスとして用いるように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に水素酸素発生装置。 - 固体電解質膜と該固体電解質膜の両面側にそれぞれ配された陰極側電極板及び陽極側電極板とを含む水電解セルを少なくとも1単位有する水電解モジュールを備え、該水電解モジュールが、水を電気分解することにより水電解セルの陰極側にて水素ガスを発生し陽極側にて酸素ガスを発生するように構成され、しかも、発生した水素ガスと水とを少なくとも前記水電解セル内にて流通させるように形成された水素ガス流通経路を有している水素酸素発生装置に対して、
前記水素ガス流通経路を電気分解の停止時にパージ用水素ガスによってガスパージすることを特徴とする水素酸素発生装置の操作方法。
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