JP2013249164A - エレベータ制御装置及びそれを備えたエレベータ - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベータの起動補償トルクの調整が保守員によってばらつくことを抑止する。
【解決手段】本発明に係るエレベータ制御装置は、エレベータを駆動するモータ(2)へ起動補償トルクを印加するモータトルク発生手段(71)と、モータへ速度制御指令を出力する速度制御指令出力手段(72)と、モータに取り付けられたエンコーダが出力したパルス数をカウントするパルスカウンタ(73)と、カウントされたパルス数を記憶するメモリ(74)と、エレベータのブレーキが解除されてから速度制御指令が出力されるまでの特定期間内にメモリに記憶されたパルス数を外部に出力するエンコーダ信号出力手段(75)と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係るエレベータ制御装置は、エレベータを駆動するモータ(2)へ起動補償トルクを印加するモータトルク発生手段(71)と、モータへ速度制御指令を出力する速度制御指令出力手段(72)と、モータに取り付けられたエンコーダが出力したパルス数をカウントするパルスカウンタ(73)と、カウントされたパルス数を記憶するメモリ(74)と、エレベータのブレーキが解除されてから速度制御指令が出力されるまでの特定期間内にメモリに記憶されたパルス数を外部に出力するエンコーダ信号出力手段(75)と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、エレベータ制御装置及びそれを備えたエレベータに関する。
従来のエレベータは、例えば図2に示すように、乗りかごと、モータと、モータの軸に直結したシーブと、ブレーキと、カウンターウェートと、乗りかごとカウンターウェートとを連結する主ロープと、モータを制御するエレベータ制御装置と、モータの軸に直接取り付けられたエンコーダと、を備えている。エレベータ制御装置には、モータにトルクを印加するモータトルク発生装置と、モータへ速度制御指令を出力する速度制御指令発生装置とが備えられている。
エレベータの起動開始時には、乗りかごとカウンターウェートのどちらか重い側にシーブが回転せぬよう、モータトルク発生装置が、乗りかごとカウンターウェートの重量アンバランスを補償する起動補償トルクを、ブレーキを解除する前にモータに印加する。そして、ブレーキが解除された後の微少時間後に、速度制御指令発生装置が、モータに速度制御指令を出力する。このようにして、エレベータ制御装置は、エレベータの起動開始時における乗りかごの振動を抑制している。この従来技術は、例えば、特許文献1においても記載されている。
ブレーキが解除された後、微少時間後に速度制御指令が発生して乗りかごが移動するが、この微少時間の間に起動補償トルクに過不足が生じるとモータに直結したシーブが回転し、乗りかごは運転方向又は運転方向とは逆方向に移動する。よって、起動補償トルクの過不足は、乗客に不快感を与える要因となる。この要因を取り除いて、乗り心地を良くするために、エレベータの顧客引渡し前の検査や定期点検などにおいて、保守員がエレベータに乗車し、エレベータ起動時の乗りかごの起動補償トルクが適正であるかを点検している。
しかしながら、上記従来の起動補償トルクの点検方法では、保守員がエレベータの乗りかご内に乗車し、体感で起動補償トルクの値を調整していたため、調整値がばらつくという課題があった。
本発明の目的は、エレベータの起動補償トルクの調整が保守員によってばらつくことを抑止することにある。
上記目的を解決するために、本発明に係るエレベータ制御装置は、エレベータを駆動するモータへ起動補償トルクを印加するモータトルク発生手段と、前記モータへ速度制御指令を出力する速度制御指令出力手段と、前記モータに取り付けられたエンコーダが出力したパルス数をカウントするパルスカウンタと、カウントされた前記パルス数を記憶するメモリと、エレベータのブレーキが解除されてから前記速度制御指令が出力されるまでの特定期間内に前記メモリに記憶された前記パルス数を外部に出力するエンコーダ信号出力手段と、を備えている。
本発明によれば、エレベータのブレーキが解除されてから速度制御指令が出力されるまでの特定期間内にメモリに記憶されたパルス数を外部に出力する構成を備えているから、出力されたパルス数を表示器等に表示させることにより、保守員に起動補償トルクの調整量の過不足分を目視確認させることができる。したがって、保守員による起動補償トルクの調整のばらつきは抑えられる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明の実施の形態例について説明する。図1は、本発明の実施の形態例に係るエレベータシステムの全体構成図である。図1において、符号1はエレベータの乗りかご、符号2はモータ、符号3はモータ2の軸に直結したシーブ、符号4はブレーキ、符号5はカウンターウェート、符号6は乗りかご1とカウンターウェート5を連結する主ロープ、符号7はモータを制御するエレベータ制御装置、符号8はモータ2に直結したエンコーダ、符号9はエンコーダのパルス数を確認することができる保守ツール(表示器)、符号10は、乗りかご1内に設けられたモニタ(表示器)である。
エレベータ制御装置7は、モータ2に起動補償トルクを印加するモータトルク発生装置(モータトルク発生手段)71と、モータ2に速度制御指令を出力する速度制御指令発生装置(速度制御指令出力手段)72と、ブレーキ4を解除してから速度制御指令が発生する(出力される)までの間のエンコーダ8のパルス数をカウントする起動補償パルスカウンタ(パルスカウンタ)73と、起動補償パルスカウンタ73でカウントされたパルス数を記憶するメモリ74と、メモリ74に記憶されたパルス数とエンコーダ8が出力した回転方向を外部に出力するエンコーダ信号出力部(エンコーダ信号出力手段)75と、を備えている。
エンコーダ8の出力は、起動補償パルスカウンタ73に入力され、乗りかご1の上昇時には加算され、下降時には減算される。起動補償パルスカウンタ73の出力はメモリ74に入力され、エンコーダ信号出力部75を介して外部に出力される。そして、必要に応じて、カウンタ数及び回転方向をモニタ10あるいは保守ツール9にて表示させることができる。ここで、必要に応じてとは、例えば、保守員がエレベータ点検時に所定の操作をした場合や、運転モードがエレベータ点検モードに設定されている場合などである。
モータトルク発生装置71では、エレベータのブレーキ4が解除されるタイミングにおいて、乗りかご1とカウンターウェート5のどちらか重い側にシーブ3が回転せぬよう、乗りかご1とカウンターウェート5の重量アンバランスを補償する起動補償トルクをモータ2に印加する。
速度制御指令発生装置72は、ブレーキ4が解除されて微少時間が経過した後に、エレベータの上昇方向又は下降方向の加速運転モード指令(速度制御指令)をモータ2に出力し、乗りかご1を移動させる。
ブレーキ4解除後の微少時間の間(特定期間)に加速運転モード指令が発生して乗りかご1が移動するが、起動補償トルクに過不足が生じた場合、シーブ3が運転方向に回転又は運転方向とは逆に回転する。このとき、エンコーダ8が、モータ2及びシーブ3の回転に応じたパルス信号を出力し、起動補償パルスカウンタ73に入力する。一方、ブレーキ4を解除後、微少時間の間に、起動補償トルクに過不足がない場合、シーブ3は回転しないが、エンコーダ8のパルス信号を0として起動補償パルスカウンタ73に入力する。
起動補償パルスカウンタ73に入力されたパルス数は、メモリ74に出力され記憶される。メモリ74に記憶されたパルス数、及びエンコーダ8が出力した回転方向の信号は、エンコーダ信号出力部75によってモニタ10又は保守ツール9に出力される。よって、保守員は、モニタ10又は保守ツール9に表示される値を目視確認することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、保守員は、モニタ10又は保守ツール9によりエンコーダ8のパルス数及び回転方向を確認し、起動補償トルクを調整することができる。より詳細に言えば、保守員は、体感によるのではなくエンコーダ8のパルス数と回転方向を目視確認したうえで、それに基づいてエレベータの起動補償トルクの調整を行うことができる。したがって、保守員によって起動補償トルクの調整値がばらつくことは殆どない。
ここで、上記した実施形態において、エレベータ制御装置7に、過去の点検の際に起動補償パルスカウンタ73に記憶されたパルス数を点検履歴としてメモリに記憶させておき、保守員の操作により、その点検履歴をモニタ10又は保守ツール9に表示させるようにしても良い。こうすることで、保守員は、起動補償トルクが調整された履歴を確認できるので、起動補償トルクを調整する際の参考にすることができる。
また、本実施形態では、エンコーダ8から出力されたパルス数と回転方向をモニタ10あるいは保守ツール9に表示させるようにしたが、パルス数のみを表示させるようにしても良い。また、パルス数の表示態様は、保守員が目視確認し易いように、例えば、数値に応じて色を変えたり、目盛で表示したりといったように適宜工夫することができる。
なお、上述した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
1…乗りかご、2…モータ、3…シーブ、4…ブレーキ、5…カウンターウェート、6…主ロープ、7…エレベータ制御装置、8…エンコーダ、9…保守ツール(表示器)、10…モニタ(表示器)、71…モータトルク発生装置(モータトルク発生手段)、72…速度制御指令発生装置(速度制御指令出力手段)、73…起動補償パルスカウンタ(パスルカウンタ)、74…メモリ、75…エンコーダ信号出力部(エンコーダ信号出力手段)
Claims (3)
- エレベータを駆動するモータへ起動補償トルクを印加するモータトルク発生手段と、前記モータへ速度制御指令を出力する速度制御指令出力手段と、前記モータに取り付けられたエンコーダが出力したパルス数をカウントするパルスカウンタと、カウントされた前記パルス数を記憶するメモリと、エレベータのブレーキが解除されてから前記速度制御指令が出力されるまでの特定期間内に前記メモリに記憶された前記パルス数を外部に出力するエンコーダ信号出力手段と、を備えたエレベータ制御装置。
- 請求項1の記載において、
前記エンコーダ信号出力手段は、前記特定期間内に前記エンコーダが出力した回転方向の信号を外部に出力するようにしたことを特徴とするエレベータ制御装置。 - エレベータを駆動するモータへ起動補償トルクを印加するモータトルク発生手段、前記モータへ速度制御指令を出力する速度制御指令出力手段、前記モータに取り付けられたエンコーダが出力したパルス数をカウントするパルスカウンタ、カウントされた前記パルス数を記憶するメモリ、及びエレベータのブレーキが解除されてから前記速度制御指令が出力されるまでの特定期間内に前記メモリに記憶された前記パルス数及び前記エンコーダが出力した回転方向の信号を外部に出力するエンコーダ信号出力手段を有するエレベータ制御装置と、前記エンコーダ信号出力手段から入力された前記パルス数及び前記回転方向を表示する表示器と、を備えたエレベータ。
Priority Applications (1)
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JP2012124566A JP2013249164A (ja) | 2012-05-31 | 2012-05-31 | エレベータ制御装置及びそれを備えたエレベータ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019018969A (ja) * | 2017-07-19 | 2019-02-07 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ制御装置およびエレベータ制御方法 |
CN115043279A (zh) * | 2022-07-19 | 2022-09-13 | 广州永日电梯有限公司 | 一种电梯起动的力矩补偿控制方法 |
CN115075685A (zh) * | 2022-07-19 | 2022-09-20 | 安徽海尚变频技术有限公司 | 一种提高门机精准度的提前抱闸控制方法 |
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- 2012-05-31 JP JP2012124566A patent/JP2013249164A/ja active Pending
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