JP2013248808A - ノック式筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池が不要なため、電池切れのおそれがなく、また、ユーザによるノック部の押下動作に対応して機械的に発電するため、意外性を高めることができるノック式筆記具を提供する。
【解決手段】軸筒10の外周面に、軸筒10の長手方向に沿って移動可能に配設されたノック体21を有するノック部20と、ノック体21を軸筒10の長手方向の一方の端部10aに向けて押下することにより、一方の端部10aから筆記体33の筆記先端部33aを突出させる芯出し機構30とを備えたノック式筆記具1において、ノック体21の押下運動を回転運動に変換する変換機構40と、変換機構40によって回転される回転子を有し、回転子の回転により発電を行う発電部50とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザによるノック体の押下動作に伴って発電する発電部を備えたノック式筆記具に関する。
ノック式ボールペンなどのノック式筆記具に発光キャラクターを取り付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このものは、保持筒部の一方の端部に配設された表示部本体が、発光キャラクターと電池収納部とカバー部とを有していて、保持筒部によってノック可能(押下可能)に保持されている。
表示部本体をユーザが押下すると、芯出し機構を介してボールペン軸のペン先が、保持筒の他方の端部から突出し、また、スイッチングピンにより発光キャラクターが発光する。
これによると、ユーザによる表示部本体の押下動作によって、発光キャラクターが発光するといった、意外性を楽しむことができる、とされている。
特開平8−187365号公報
しかしながら、上述のノック式ボールペンによれば、発光キャラクターを発光させるための電池が必要であり、電池切れのタイミングを知ることができないため、突然、発光させることができなくなるおそれがある。また、ユーザによる押下動作がスイッチングに対応しているために、意外性に欠如するという問題もあった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、電池が不要なため、電池切れのおそれがなく、また、ユーザによるノック体の押下動作に対応して機械的に発電するため、意外性を高めることができるノック式筆記具を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、軸筒の外周面に、前記軸筒の長手方向に沿って移動可能に配設されたノック体を有するノック部と、前記ノック体を前記軸筒の長手方向の一方の端部に向けて押下することにより、前記一方の端部から筆記体の筆記先端部を突出させる芯出し機構とを備えたノック式筆記具において、前記ノック体の押下運動を回転運動に変換する変換機構と、前記変換機構によって回転される回転子を有し、前記回転子の回転により発電を行う発電部と、を備える、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係るノック式筆記具において、前記変換機構は、前記ノック体と前記発電部との間に配設されて前記ノック体側から前記発電部側への運動を伝達するとともに前記発電部側から前記ノック体側への運動を遮断するワンウェイクラッチを有する、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係るノック式筆記具において、前記変換機構は、前記ワンウェイクラッチと前記発電部との間に、前記ノック体の押下運動によって一方向に回転するフライホイールを有する、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に係るノック式筆記具において、前記発電部によって発電された電力によって光を発生させる発光部を備える、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に係るノック式筆記具において、前記発電部によって発電された電力によって音を発生させる第1発音部を備える、ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に係るノック式筆記具において、前記変換機構から伝達される回転運動によって機械的に音を発生させる第2発音部を備える、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ユーザがノック体を軸筒の長手方向の一方の端部に向けて押下することにより、一方の端部から筆記体の筆記先端部を突出させるとともに、ノック体の押下運動を変換機構により回転運動に変換し、回転子を回転させて発電部により発電することができる。電池が不要なため、電池切れのおそれがなく、また、押下動作に対応して変換機構により機械的に発電するため、意外性を高めることができる。
請求項2の発明によれば、ワンウェイクラッチにより、ノック体側から発電部側への運動は伝達されて、逆方向の運動は伝達されない(遮断される)。これにより、ノック体の押下動作により、ワンウェイクラッチを介して発電部に一方向(正方向)の回転運動が伝達されるが、この回転運動は、その後の、例えばノック体の復帰動作(ノック体の押下動作と逆方向の動作)には影響を受けない。
請求項3の発明によれば、ノック体の押下動作による運動エネルギーが、フライホイールに蓄えられるので、その分、発電部による発電時間を長くとることができる。
請求項4の発明によれば、ノック体の押下動作により、変換機構、発電部を介して、発光部で光を発生させることができる。
請求項5の発明によれば、ノック体の押下動作により、変換機構、発電部を介して、第1発音部で音を発生させることができる。
請求項6の発明によれば、ノック体の押下動作により、変換機構の回転運動によって、第2発音部で機械的に音を発生させることができる。
ノック式筆記具1の軸筒10の内側の構成を説明する正面図である。 (A)は光を発生させるための構成を説明する左側面図であり、(B)は同じく正面図である。 (A)は音を発生させるための構成を説明する左側面図であり、(B)は同じく正面図である。 太鼓ユニット70の構成を説明する斜視図である。
以下、本発明を適用した実施形態を、図面に基づいて詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同一又は類似の構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
図1〜図4を参照して本発明を適用した実施形態1に係るノック式筆記具1について説明する。
図1〜図4のうち、図1は、ノック式筆記具1の軸筒10の内側の構成を説明する正面図である。図2(A)は光を発生させるための構成を説明する左側面図であり、(B)は同じく正面図である。図3(A)は音を発生させるための構成を説明する左側面図であり、(B)は同じく正面図である。図4は、太鼓ユニット70の構成を説明する斜視図である。
なお、以下の説明では、便宜上、図1、図2(A),(B)、図3(A),(B)のそれぞれの左上に矢印で示す前後左右上下が、ノック式筆記具1の前後左右上下に対応するものとして説明する。
なお、以下の説明で、ギヤ等の回転方向については、図1、図2(B)、図3(B)における時計回りを右回り又は右回転とし、反時計回りを左回り又は左回転とする。
図1に示すように、ノック式筆記具1は、軸筒10とノック部20と芯出し機構30と変換機構40と発電部50とを備えて構成されている。ノック式筆記具1は、さらに、発光部60と太鼓ユニット(第2発音部)70とを備えている。
軸筒10は、略筒状に形成されている。ここで、軸筒10の中心軸である軸心C1に沿った方向を軸筒10の長手方向(上下方向)とし、また、軸筒10の長手方向に沿った一方の端部(図1中の下端部)を先端部10a、他方の端部(図1中の上端部)を基端部10bとする。
軸筒10は、先端部10a側が徐々に縮径するように形成されている。軸筒10の先端部10aには、筆記体33(例えば、ボールペンの軸芯)の筆記先端部33aが出没する透孔10cが形成されている。軸筒10は、光透過性の部材、例えば、透明や半透明の無色あるいは色つきのプラスチックで形成すれば、内側の構造が外部から視認できるようになるので、ユーザにとって興趣あるものとなる。
ノック部20は、ノック体21と第1圧縮ばね22とを有している。なお、ノック体21については、図1〜図3において、理解を容易にするために右上がりの斜線を施してある。
ノック体21全体は、軸筒10によって昇降可能に支持されている。なお、ノック体21の下降動作を押下動作(押下運動)、また、上昇動作を復帰動作という。ノック体21の右側上端には、右下がりの傾斜部からなる押圧部21aが設けてある。押圧部21aは、例えば、ユーザが親指で押下する部分である。ノック体21は、第1圧縮ばね22によって上方に付勢されている。
ノック体21の左端側には、ラックギヤ21bが形成されている。ラックギヤ21bの各歯は、左向きに配設され、上下方向に多数配列されている。ラックギヤ21bは、後述する変換機構40の一部を構成するものであり、変換機構40の第1小ギヤ41aに噛合している。
ノック体21の下端21cは、図3に示す太鼓ユニット(第2発音部)70の振動皮72の中央の透孔72aを貫通して、図1に示すように、芯出し機構30の昇降部材31の上面に当接している。なお、昇降部材31は、軸筒10によって昇降自在に支持されていて、第2圧縮ばね32により、筆記体33を介して上方に付勢されてストッパ(不図示)に当接されて、図1に示す位置に配置されている。
第1圧縮ばね22は、軸筒10の外周面に突設されたばね収納室10dに収納されている。ばね収納室10dは、軸筒10の右側面の、上下方向の略中央に突設されており、この中に第1圧縮ばね22が収納されている。第1圧縮ばね22は、上述のノック体21を上方に付勢して、図1に示すホームポジションP1配置する。
ノック部20全体は、ノック体21をユーザが指(例えば親指)で第1圧縮ばね22の付勢力に抗して矢印K1方向に押下すると、後述する芯出し機構30を介して、筆記体33の筆記先端部33aが突出され、また、変換機構40、発電部50を介して発光部60が発光し、また、太鼓ユニット70から音が出るようになっている。つまり、ノック体21の押下動作により、芯出し、発光、音出しが行われる。
ノック部20は、ユーザが押下動作後にノック体21から指を離すと、第1圧縮ばね22の付勢力により上方に付勢されて、ホームポジションP1に復帰する。
芯出し機構30は、昇降部材31と第2圧縮ばね32と筆記体33とを有している。
昇降部材31は、昇降本体31aと、この昇降本体31aの右側下端部に連結されたU字形のばね部31bとが一体に形成されている。昇降本体31aは、軸筒10の内側に形成されたガイド部(不図示)によって昇降可能にガイドされている。昇降本体31aは、第2圧縮ばね32によって、筆記体33を介して上方に付勢され、ストッパ(不図示)に当接して、図1に示すに配置される。また、この昇降本体31aの上面には、上述のノック体21の下端21cが当接されている。
ばね部31bは、U字形に形成されていて、左側上端が昇降本体31aに連結されるとともに、右側上端には右方に向けて係合凸部31cが突設されている。係合凸部31cは、ばね部31bによって右側に付勢されていて、上述のノック体21によって昇降本体31aが押し下げられると、軸筒10の係合凹部(透孔)10eに係合するようになっている。
第2圧縮ばね32は、下端が軸筒10の一部に取り付けられ、上端が筆記体33の膨出部33bに係合されていて、筆記体33を上方に付勢し、その上端を、昇降本体31aの下面に当接させている。
筆記体33は、第2圧縮ばね32の内側を上下方向に貫通するように配設されていて、第2圧縮ばね32により上方に付勢されて、上端を昇降本体31aの下面に当接させるとともに、下端の筆記先端部33aを軸筒10の透孔10cの少し上方に配置させている。
なお、筆記体33としては、ボールペンのレフィル等が好適であるが、これ以外に、例えば、シャープペンシルやマーカー等、いずれのものを選択してもよい。
芯出し機構30全体は、上述のノック体21の押下動作により、第2圧縮ばね32の付勢力に抗して昇降部材31が下降して筆記体33の筆記先端部33aを軸筒10の透孔10cから突出させ、さらに、昇降部材31の係合凸部31cが軸筒10の係合凹部10eを係合することにより、筆記先端部33aの突出状態を維持する。これにより、ユーザは、筆記可能となる。なお、この状態を解除するには、ユーザが軸筒10の係合凹部10eに係合されている係合凸部31cを軸筒10の内側に押し込むことにより、係合が解除される。これにより、筆記体33及び昇降部材31が第2圧縮ばね32により上方に付勢されて元の位置に復帰する。
変換機構40は、ノック体21の押下動作(押下運動、直線運動)を回転動作(回転運動)に変換するものである。変換機構40は、上述のノック体21に形成されたラックギヤ21bと、複数の軸(第1軸41〜第6軸46)と、これらの軸に取り付けられた複数のギヤによって構成されている。
第1軸41〜第6軸46は、その長手方向を前後方向を向けた姿勢で、軸筒10によって回転自在に支持されている。このうち第1軸41〜第5軸45は、下から順に配設されており、残りの第6軸46は、第1軸41の下方に配設されている。図1に示すように、これら第1軸41〜第6軸46は、略、軸心C1上に整列されている。
第1軸41には、図2(A),(B)に示すように、前側に第1小ギヤ41aが、また後側の内側にラチェットギヤ41bが固定され、ラチェットギヤ41bの外側に第1大ギヤ41cが配設されている。
第1小ギヤ41aは、上述のノック体21のラックギヤ21bに噛合している。
ラチェットギヤ41bは、第1軸41に固定されたスリーブ部とその外周を離間状態で覆うように配設された半円状の2つのばね部とを有している。ばね部は、基端側がスリーブ部に固定され、先端側には、爪aが形成されていて、ばね部が、次に説明する第1大ギヤ41cの内周面を外側に付勢している。
第1大ギヤ41cは、内周面側に配設された上述のラチェットギヤ41bによって一方向に回転可能に支持されている。第1大ギヤ41cの内周面には、周方向を8等分する位置のそれぞれに段部bが形成されている。この段部bは、ラチェットギヤ41bが右回転したときは、その爪aが引っ掛かり、左回転したときには、引っ掛からないようになっている。このため、第1大ギヤ41cは、ラチェットギヤ41bの右回転は、そのまま右回転として伝達され、左回転は、伝達されないようになっている。つまり、ラチェットギヤ41bと第1大ギヤ41cとによって、さらに、詳しくはラチェットギヤ41bの爪aと第1大ギヤ41cの段部bとによって、ワンウェイクラッチが構成されている。
第2軸42には、後側から順に、第2小ギヤ42a、スペーサ42b、第2大ギヤ42cが固定されている。第2小ギヤ42aは、第1大ギヤ41cに噛合している。
第3軸43には、前側から順に、第3ギヤ43a、スペーサ43b、フライホイール43cが固定されている。第3ギヤ43aは、第2大ギヤ42cに噛合している。
第4軸44には、前側から順に、第4ギヤ44a、スペーサ44bが固定されている。第4ギヤ44aは、第3ギヤ43aに噛合している。なお、第4ギヤ44aは、アイドルギヤである。
第5軸45には、前側から順に、第5ギヤ45a、スペーサ45bが固定され、発電部50が取り付けられている。第5ギヤ45aは、第4ギヤ44aに噛合している。
第6軸46は、図3(A),(B)に示すように、後側から順に、第6ギヤ46a、スペーサ46b、偏心ギヤ46c、スペーサ46dが固定されている。第6ギヤ46aは、第1大ギヤ41cに噛合している。スペーサ46bは、図2(B)に示すように、第1圧縮ばね22(図1参照)によって上方に付勢されたノック体21の凹部21dが下方から当接することにより、ノック体21全体をホームポジションP1に配置する。偏心ギヤ46cは、外周が中心に対して偏心していて、外周には、多数の三角形状のセレーションcが形成されている。偏心ギヤ46cは、後述するようにその回転により、太鼓ユニット70の振動板73を振動させながら、接離する。
発電部50には、図2(A),(B)に示すように、発電機(モータ)51が配設されている。発電機51としては、一般的な発電機を使用することができる。発電機51は、回転子(電機子又は磁界のうちの一方)と固定子(電機子又は磁界のうちの他方)をと備えている。第5軸45の回転により、これと一体の回転子が回転することにより、発電が行われる。
発光部60は、基板61とLED62とを有している。LED62は、発電部50によって発電された電気(電力)により、基板61を介して発光される。発光部60に、図1に示すように、発光によって効果的にライトアップされる造形物64を取付部材63を介して設けるようにしてもよい。
太鼓ユニット70は、図3,図4に示すように、第6軸46の下方に配設されていて、環状部材71と、この環状部材71の底面に張設された振動皮72と、この振動皮72に立設された振動板73とを有している。振動皮72は、樹脂製の膜であり、太鼓の皮に相当するものである。振動皮72は、中央に方形の透孔72aが穿設されている。この透孔72a内を、上述のノック体21の下端21cが上下に移動する。
太鼓ユニット70の振動板73は、金属板を屈曲させて形成されており、基端部73aが振動皮72に固定されている。振動板73の先端部73bは、上述の偏心ギヤ46cに接離される。すなわち、偏心ギヤ46cは、回転中心となる第6軸46に対して外周のセレーションcが偏心している。このため、セレーションcは、偏心ギヤ46cの1回転中に、振動板73に対して接触と離間とが行われ、接触時には、振動板73の先端部73bを細かく振動させる。ユーザには、この接離により、発生する音が高低を有するものに聞こえる。
上述構成のノック式筆記具1は、ユーザが、ノック部20のノック体21を、例えば、親指で矢印K1方向に押下(押下動作)することにより、芯出し、発光、音出しを行うことができる。
まず、芯出しについては、図1に示すように、ノック体21の押下により、ノック体21の下端21cが、昇降部材31を第2圧縮ばね32の付勢力に抗して下降させ、これにより筆記体33の筆記先端部33aを軸筒10の先端部10aから突出させる。この突出状態は、昇降部材31の係合凸部31cが軸筒10の係合凹部10eに係合されることで維持される。ユーザがノック体21から指を離すと、ノック体21は、第1圧縮ばね22の付勢力により、ホームポジションP1に復帰する。
なお、筆記体33は、係合凹部10eに係合されている昇降部材31の係合凸部31cをユーザが指で軸筒10内に押しこむことで係合が解除され、第2圧縮ばね32によって上方に付勢されて、元の位置に復帰する。
次に、発光については、変換機構40、発電部50、発光部60によって行われる。
ユーザがノック体21を押下すると、ノック体21のラックギヤ21bが下降し、これに噛合している第1小ギヤ41aが右回転し、ラチェットギヤ41bが右回転する。これにより、ラチェットギヤ41bの爪aが、第1大ギヤ41cの段部bに引っ掛かり、第1大ギヤ41cが右回転する。
第1大ギヤ41cの右回転により、第2小ギヤ42a及び第2大ギヤ42cが左回転し、第3ギヤ43a及びフライホイール43cが右回転する。
第3ギヤ43aの右回転は、第4ギヤ44aを介して、第5ギヤ45aに右回転として伝達される。
この回転により、発電部50の発電機51の回転子が回転されて、発電が行われる。この発電に伴う電力により、発光部60のLED62が発光する。
本実施形態に係るノック式筆記具1は、電池が不要なため、電池切れのおそれがなく、また、ノック体21のノック動作に対応して変換機構40を介して、発電部50により機械的に発電するため、ユーザにとって意外性を高めることができる。
また、変換機構40には、動力伝達経路の途中に、ラチェットギヤ41b、第1大ギヤ41cからなるワンウェイクラッチが構成されているので、ノック体21の復帰動作(上昇動作)によってラックギヤ21bが上昇して、これに噛合している第1小ギヤ41aが押下動作時の右回転とは逆の左回転した場合であっても、第1大ギヤ41c及び動力伝達経路における第1大ギヤ41cよりも下流側においては、左回転の影響を受けることなく、右回転を持続することができる。
さらに、変換機構40には、フライホイール43cが配設されているので、これに蓄えられた回転エネルギーにより、ノック体21の押下動作後においても、回転を維持して発電を続けることができる。また、ノック体21の押下動作は、第1小ギヤ41a、第1大ギヤ41c、第2小ギヤ42a、第2大ギヤ42c等で増速されて、フライホイール43cに右回転として伝達されるので、フライホイール43cに多くの運動エネルギーを蓄えることができる。
次に、音出しについては、変換機構40、太鼓ユニット70によって行われる。
発光のときと同様、ユーザがノック体21を押下すると、ノック体21のラックギヤ21bが下降し、これに噛合している第1小ギヤ41aが右回転し、ラチェットギヤ41bが右回転する。これにより、ラチェットギヤ41bの爪aが、第1大ギヤ41cの段部bに引っ掛かり、第1大ギヤ41cが右回転する。
この第1大ギヤ41cの右回転により、第6ギヤ46a、偏心ギヤ46cが左回転する。この偏心ギヤ46cの左回転により、太鼓ユニット70の振動板73が上述のように振動して、音が発生する。
この際、上述のワンウェイクラッチ及びフライホイール43cにより、ノック体21の押下動作の終了後、及び復帰動作中,復帰動作後においても、偏心ギヤ46cを回転させることが可能であるので、押下動作終了後にも、音の発生を続けることができる。
以上のノック式筆記具1において、音の発生が不要な場合には、太鼓ユニット70を省略し、さらにこれに伴って、第6軸46、第6ギヤ46a、スペーサ46b,46d、偏心ギヤ46cを省略することが可能である。
また、上述では、太鼓ユニット70によって、機械的に音を発生させるようにしたが、これに代えて、発電部50で発電した電気によって音を出す基板を備えた第1発音部(不図示)を設けるようにしてもよい。この場合、第1発音部は、発電部50の近傍に設けるとよい。
また、上述のノック式筆記具1において、発光部60によってライトアップされる造形物64と、太鼓ユニット70との間に関係性、統一性を持たせるようにすると、一層、ユーザの興趣を増大させることができる。
例えば、造形物64が、透明のプラスチックで形成したイルカである場合に、太鼓ユニット70で発生させる音が、イルカの鳴き声を想起させるような音であるとよい。
また、造形物64が、透明のプラスチックで形成した自動車である場合に、太鼓ユニット70で発生させる音が、自動車のエンジン音や走行音を想起させるような音であるとよい。
なお、この点は、メカ的に音を出す太鼓ユニット70に代えて、電気的に音を出す第1発音部であっても同様である。
また、発光部60は、基板61を変更することにより、例えば、3個のLED62を同時に光らせるのではなく、タイミングをずらせて光らせたり、1度目のノック体21の押下動作では1個のLED62が光り、2度目の押下動作では2個が光り、3回目の押下動作では3個が光り、4回目の押下動作では1個も光らないようにしたり等、光り方に、種々のバリエーションを付加することも可能である。
また、発光部60に、複数のLED62を配設する場合には、複数の色のLED62を配設して、色の違いを楽しむようにしてもよい。
なお、上述の実施形態では、変換機構40は、動力を伝達したり、増速したりする部材(構成要素)としてギヤを用いた場合を例に説明したが、必ずしもこれに限定される物ではなく、その一部に例えば、プーリとワイヤ(ベルト)、チェーン等を使用することも可能である。
1 ノック式筆記具
10 軸筒
10a 先端部(一方の端部)
20 ノック部
21 ノック体
30 芯出し機構
33 筆記体
33a 筆記先端部
40 変換機構
41b ラチェッギヤ(ワンウェイクラッチ)
41c 第1大ギヤ(ワンウェイクラッチ)
43c フライホイール
50 発電部
51 発電機
60 発光部
70 太鼓ユニット(第2発音部)

Claims (6)

  1. 軸筒の外周面に、前記軸筒の長手方向に沿って移動可能に配設されたノック体を有するノック部と、前記ノック体を前記軸筒の長手方向の一方の端部に向けて押下することにより、前記一方の端部から筆記体の筆記先端部を突出させる芯出し機構とを備えたノック式筆記具において、
    前記ノック体の押下運動を回転運動に変換する変換機構と、
    前記変換機構によって回転される回転子を有し、前記回転子の回転により発電を行う発電部と、を備える、
    ことを特徴とするノック式筆記具。
  2. 前記変換機構は、前記ノック体と前記発電部との間に配設されて前記ノック体側から前記発電部側への運動を伝達するとともに前記発電部側から前記ノック体側への運動を遮断するワンウェイクラッチを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のノック式筆記具。
  3. 前記変換機構は、前記ワンウェイクラッチと前記発電部との間に、前記ノック体の押下運動によって一方向に回転するフライホイールを有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のノック式筆記具。
  4. 前記発電部によって発電された電力によって光を発生させる発光部を備える、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のノック式筆記具。
  5. 前記発電部によって発電された電力によって音を発生させる第1発音部を備える、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のノック式筆記具。
  6. 前記変換機構から伝達される回転運動によって機械的に音を発生させる第2発音部を備える、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のノック式筆記具。
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