JP2013247624A - 無線通信システム、通信方法及び基地局装置 - Google Patents

無線通信システム、通信方法及び基地局装置 Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力の仕様の範囲内で、通信環境に応じた伝送速度を制御する。
【解決手段】MIMO伝送を行う無線通信システムにおいて、少なくとも送信側にMIMO技術が適用された端末装置と、前記端末装置と通信する基地局装置と、を備え、前記端末装置には、消費電力の上限が定められており、前記端末装置は、無線規格で定められた最大送信電力でMIMO伝送を行うと、前記端末装置の消費電力の上限を超える可能性がある場合、MIMO多重数、変調方式及び符号化率の少なくとも一つを変更して、前記端末装置に許容される許容送信電力で通信可能な通信方式によって通信することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は無線通信システムに関し、特に複数アンテナを搭載した端末の消費電力を抑制できるデータ送信技術に関する。
近年、様々な無線通信システムにおいて伝送速度の高速化が求められている。この高速化を実現する技術の一つとしてMIMO(Multi Input Multi Output)技術がある。MIMOは、複数のアンテナ(無線送信部、無線受信部)を組み合わせることによってデータの空間多重を行い、帯域幅や送信電力を変えずに、伝送速度及び周波数利用効率を向上する技術である。現在ではIEEE802.11n(WiFi)をはじめ、様々な通信装置に複数のアンテナが搭載され、MIMO伝送が行われている。今後、さらなる伝送速度高速化のため、アンテナ数(データ多重数)が更に増加することも期待されており、MIMO技術は、より一層注目される。
最近では、IEEE802.16(WiMAX)や3GPP Long Term Evolution(LTE)に対応したモバイルルータやUSB型データ通信カードなどの移動端末において、伝送速度向上が求められ、MIMO技術の採用が必要とされている。
特開2011−87141号公報
前述したMIMO技術を搭載した通信端末には以下に述べる課題がある。
通信端末は、送信アンテナの数と同数の無線送信部を有する必要がある。一方、無線送信部の最終段に位置する電力増幅器(PA) は消費電力が大きく、端末の全消費電力に占める割合が大きい。従って、MIMOを採用した複数の送信アンテナを有する通信端末は、一つの送信アンテナのみを有する(SISO:Single Input Single Output)端末と比較して、必要となるPAの数が増加し、最大の消費電力が大幅に増加する。
さらに、移動端末が有する課題として、端末の最大消費電力の仕様がある。各端末は、その機種に応じて消費電力及び消費電流の最大値が規定されている。一例として、最大送信出力が+23dBm(200mW)のWiMAXのUSB型SISO端末について説明する。USB2.0の場合、USBインターフェースから供給される電源には、消費電流500mA以下、消費電力2.5W以下という仕様が定められている。一方、この端末で+23dBmで送信するためには、PAからアンテナ端までの損失を1dBとすると、PAの出力電力は24dBm(約250mW)とする必要がある。
例えば、PAの効率が25%である場合、PAの消費電力は約1.25Wであると見積もることができる。また、ICチップ及び他のRF部品など、PA以外の素子全体の消費電力が約1Wの場合、この端末の最大消費電力は約2.25Wと見積もることができる。この結果から、WiMAXのUSB型端末の場合、SISO端末ですら、USBインターフェースの消費電力規定値2.5Wに対するマージンが少なく、さらにアンテナが2本であるMIMOを採用すると、消費電力はさらに増加するため、消費電力の仕様を満足することは極めて困難である。
端末の消費電力低減のためには、多くの電力を消費するPAの電力効率向上が欠かせないが、これを大幅に改善することは難しい。その結果、前述したように、MIMOを採用した通信端末において、消費電力の仕様を超えないように、送信アンテナ数を1本のみとし、上りはSISO伝送のみに対応する仕様で端末を設計する方法もある。しかし、MIMO端末とSISO端末とでは伝送速度に大きな差があり、消費電力の制約を理由に、MIMO非対応とするのは、高速化の需要に相反する対処である。このため、通信端末において、MIMO対応による無線通信の高速化を実現しつつ、消費電力の仕様を満たすことを両立しなければならないという課題がある。
端末の消費電力を効率よく低減する技術として、受信環境に応じて送信アンテナ数を制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。通常、無線装置は常に高い送信電力が要求されるのではなく、信号対雑音比(SNR:Signal to Noise Ratio)などの値から得られる受信環境に応じて、変調方式及び符号化率(MCS:Modulation and Coding Scheme)を選択し、送信電力を制御する。特許文献1に記載された技術では、この受信環境に応じた送信電力制御を利用し、要求される送信電力の大きさによりMIMO伝送を制御している。例えば、端末が基地局近くに位置する時など、受信環境が良好で高い送信電力が要求されない場合、移動端末は複数アンテナを用いたMIMO伝送を行う。一方、端末がセル(基地局から送信される電波の到達範囲)の端に位置する時など、受信環境が悪く、高い送信電力が要求される場合、端末の送信アンテナ数を低減する又はSISO伝送に切り替えるなどによって、消費電力を抑制する。このように消費電力が増大する場合にMIMO伝送を制御することによって、通信端末は消費電力を効率よく低減している。
しかし、前述した公知技術を本課題の解決に適用する際、下記二つの問題が生じる。一つ目は、最大送信電力の設定方法である。前述した発明では消費電力の抑制を課題にしているため、端末の最大送信電力は通信方式の規格値であり、端末の消費電力の仕様(例えば、USB端末では2.5W)を考慮した伝送制御は行われていない。そのため、送信アンテナ数を切り替える送信電力閾値によっては、端末の消費電力仕様を超える送信電力を要求する可能性がある。
二つ目は、制御閾値が全端末一律に設定されていることである。消費電力の仕様は端末のインターフェース仕様により規定されており、さらに、同じインターフェースにおいても搭載されるICチップ及びPAの性能によって、同じ消費電力で出力できる最大電力値が異なる。すなわち、端末ごとに許容される送信電力(許容送信電力)は異なる。従って、全端末に一律の制御閾値を使用するためには、許容送信電力が最も低い端末に適応できる閾値を設定しなければならない。この時、他の余裕ある端末に対して、過度な抑制を行うこととなり、全体の通信効率向上に大きな支障が生じる。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、MIMO伝送を行う無線通信システムにおいて、少なくとも送信側にMIMO技術が適用された端末装置と、前記端末装置と通信する基地局装置と、を備え、前記端末装置は、複数の無線送信部と、前記各無線送信部に接続された送信アンテナと、前記アンテナから送信される信号を生成する制御部と、を有し、前記基地局装置は、複数の無線受信部と、前記各無線受信部に接続された受信アンテナと、前記端末装置に送信する制御信号を生成する制御部と、を有し、前記端末装置には、消費電力の上限が定められており、前記端末装置は、無線規格で定められた最大送信電力でMIMO伝送を行うと、前記端末の消費電力の上限の仕様を超える可能性がある場合、MIMO多重数、変調方式及び符号化率の少なくとも一つを変更して、前記端末装置の許容送信電力で通信可能な通信方式によって通信することを特徴とする。
本発明の代表的な実施の形態によれば、消費電力の仕様の範囲内で、通信環境に応じた伝送速度を向上できる。
第1実施例の端末と基地局と間のデータのやり取りを示すシーケンス図である。 第1実施例の端末が基地局に通知する許容送信電力の例を説明する図である 第1実施例の移動端末の構成を示すブロック図である 第1実施例の基地局の構成を示すブロック図である。 第1実施例のMCSテーブルの構成例を説明する図である。 第1実施例のUL信号送信時の通信方式決定処理のフローチャートである。 第1実施例のUL送信電力再設定処理の詳細なフローチャートである。 第1の実施例の送信電力再設定の具体例を説明する図である。 第1の実施例の送信電力再設定の具体例を説明する図である。 第2実施例の端末の通常時及び省電力モード時における許容送信電力の例を説明する図である。 第2実施例の低消費機能を有する端末と基地局との間のシーケンス図である。
まず、本発明の実施形態の概要を説明する。
本発明の実施形態では、MIMO搭載の移動端末において、消費電力の仕様を超えず、かつ、伝送速度を向上するために、以下の事を行う。
(1)伝搬路状況に応じて、MIMOの送信アンテナ数を制御する。
(2)消費電力と伝送速度とを両立させるスケジューリングをする。
(3)各端末の消費電力の仕様に応じた、柔軟な制御閾値を設定する。
このため、本発明の実施形態では端末と基地局で以下の情報をやり取りする。
端末は、基地局とのコネクション確立時に自身の消費電力の仕様を超えない最大に許容される送信電力(以下、許容送信電力)を基地局に通知する。この最大許容電力は端末が内部に保持しているデータであり、端末の送信アンテナ数によって異なる値を定義する。
基地局は、従来技術通り、端末側の変調方式・符号化率を割り当て、さらに基地局のSNRから端末の送信電力の増減の決定し、送信電力を割り当てる。本発明では、さらに、端末から受信した情報に基づいて端末の送信電力を計算し、端末の許容送信電力と比較する。送信電力の合計が許容送信電力を超える場合、基地局は送信アンテナの数の減少、又は低い伝送レートの変調方式へ変更し、再度最適な通信方式を割り当てる。
基地局は、端末の消費電力を考慮した最適な通信方式を決定し、端末側に制御信号を送信する。
これによって、例えば、端末が基地局の近くに位置し、伝搬損失が小さい(受信SNRが高い)場合、高い送信電力が要求されないため、複数アンテナを使用しても消費電力は仕様を超えず、高い伝送速度での通信を実現することができる。一方、端末が基地局から遠くに位置し、伝搬損失が大きい(受信SNRが低い)場合、端末に要求される送信電力は高くなり、前述した電力で送信すると端末の消費電力の仕様を超える可能性がある。この場合、端末は変調度を下げる又は送信アンテナの数を減らすなど、MIMO伝送を制御することによって、消費電力を低減しつつ、基地局と通信する。
以下、図面を用いて、本発明の実施例を説明する。なお、本実施例では主にWiMAX通信方式を用いるシステムについて説明するが、本発明は他通信方式を用いるシステムに適用することは容易に可能である。
<実施例1>
第1の実施例では、前述した課題を有するMIMO搭載の移動端末装置10及び基地局20の例を説明する。
図1は、第1実施例の端末10と基地局20と間のデータのやり取りを示すシーケンス図である。第1実施例では、従来のデータのやり取り(シーケンス図)に、新たに許容送信電力の通知S01、UL送信電力値の通知S13−2、及び送信電力再設定処理F20が追加される。
最初に、端末10と基地局20がコネクションを確立する(S00)。本実施例において、更に端末10は、初期情報として許容送信電力を通知する(S01)。この許容送信電力の情報は、端末10が内部で保有するデータである。基地局20は、受信した許容送信電力の情報をメモリに格納する。
その後、基地局20は、DLパイロット信号を送信する(S22)。
端末10は、DLパイロット信号S22を受信した後、DL信号の受信SNR(DL_SNR)を計算する(F00)。また、端末10は、自身の送信電力を設定し(F01)、UL信号S10送信時の電力を決定する。ここで設定された送信電力は、通常は端末10内部での処理に使用される。
その後、端末10は、基地局20へアップリンク信号(UL信号)を送信する(S10)。UL信号S10は、ULデータ信号S11、ULパイロット信号S12及びDL情報信号S13を含む。DL情報信号S13は、DL_SNR値S13−1及びUL送信電力値S13−2を含む。すなわち、端末10は、送信するUL信号の送信電力設定F01を行った結果であるUL送信電力値S13−2を、DL情報信号S13として、UL信号S10に含めて、基地局20に送信する。基地局20は、送信電力再設定処理F20において、次回のUL送信電力を計算する際に、受信したUL送信電力値S13−2を使用する。
基地局20は、UL信号S10を受信した後、次回UL信号送信時の制御パラメータ(送信電力、変調方式、符号化率)を決定する。従来手順において、基地局20は、受信したUL信号S10に含まれるULパイロット信号S12及びDL情報信号S13(DL_SNR値S13−1)を用いて、次回UL信号送信時の制御パラメータを決定するUL通信方式制御処理を実行する(F10)。本実施例では、基地局20に加えて、UL通信方式制御処理F10で定められた次回UL送信電力と、コネクション確立時S00に取得した許容送信電力の値とを比較する。その結果、送信電力値が許容送信電力を超えている場合、基地局20は、次回UL送信電力が許容送信電力以下となるように通信方式を再設定する(F20)。
そして、基地局20は、決定された制御パラメータを含むUL制御信号を生成し(F30)、生成したUL制御信号をダウンリンク信号(DL信号)として端末10へ送信する(S20、S23)。なお、DL信号S20は、DLデータ信号S21、DLパイロット信号S22及びUL制御信号S23を含む。端末10は、取得した制御信号S23の通りにUL信号S10の送信を制御する。
さらに、端末10及び基地局20は、F00、F01、S10、F10、F20、F30、S20の処理を繰り返す。
また、送信電力再設定処理F20では、UL通信方式決定F10で計算されたUL送信電力の増減値と、DL情報信号S13内のUL送信電力値S13−2とを用いて、次回UL送信電力値を計算する。
図2は、第1実施例の端末10が基地局20に通知する許容送信電力の例を示す説明図である。
本実施例では、端末10は4本のアンテナを有し、UL信号を送信するアンテナの数が1本から4本である場合の各々の許容送信電力の情報を示す。
許容送信電力とは、端末装置10が消費電力の仕様を超過しない上限の送信電力であり、各ストリームの送信電力の合計である。例えば、最も消費電力が大きくなる時に割り当てられる各ストリームの送信電力を導出し、その合計を許容送信電力として定義することができる。
許容送信電力は、端末10が有するパワーアンプ(終段増幅器)の特性に依存する。さらに、各無線送信部で使用されるパワーアンプの最適点(電力効率が最大となる出力電力)が等しい場合と、各パワーアンプの最適点が異なる場合とで、許容送信電力の値は異なる。このように、パワーアンプの性能や動作点によって、許容送信電力は異なるため、各UL送信アンテナ数での許容送信電力は端末10の設計時に定義される。
図3は、第1実施例の移動端末10の構成を示すブロック図である。
図3は、第1実施例の移動端末10のうち、DL信号S20を受信し、取得した制御信号S23の情報に基づいてUL信号S10を送信する部分を示す。なお、図3では、受信アンテナを1本のみ示しているが、複数アンテナを用いたMIMO受信でもよい。
端末10は、基地局20から送信されたDL信号S20を、受信アンテナ104で受信し、無線受信部103にてディジタル信号に変換する。無線受信部103は、高周波信号を処理する無線RF部、検波されたアナログ信号をディジタル信号に変換するアナログ・ディジタルコンバータ(ADC)、及び、変換されたディジタル信号をIQ信号に変換するIQ復調部を有する。無線受信部103から出力された信号は、端末変復調部110に入力される。
端末変復調部110は、受信信号を復調し、送信信号を変調する。端末10が送受信するデータは、バックホール・インターフェースと送受信するデータである。
データ信号分離検出部111は、受信したDL信号S20を検出し、検出されたDL信号S20から、DLデータ信号S21、DLパイロット信号S22及びUL制御信号S23を分離する。分離されたDLデータ信号S21は復調部112にて復調された後、受信データとして扱われる。また、DLパイロット信号S22はDL_SNR計算部113へ送られ、UL通信方式制御信号S23はUL送信電力計算部114へ送られる。
DL_SNR計算部113は、DLパイロット信号S22からDL信号受信時のSNR値を計算する(F00)。計算されたSNR値は、基地局20がUL通信方式を決定する際に使用される(F10)。
UL送信電力計算部114は、UL通信制御信号S23に含まれる情報から取得したUL送信電力の増減値と、端末10が記憶している前回UL送信電力値とを用いて、今回UL送信電力値を計算する(F01)。計算されたUL送信電力値は、基地局20が送信電力を再割り当てする際に使用される(F20)。
制御情報信号生成部115は、DL_SNR計算部113で計算されたDL_SNR値S13−1、及びUL送信電力計算部114にて計算されたUL送信電力値S13−2から、基地局20へ通知するDL情報信号S13を生成する。生成されたDL情報信号S13は、データ信号合成部117にて、ULデータ信号S11及びULパイロット信号S12と合成され、UL信号S10内に含められる。
UL通信方式制御部116は、UL通信制御信号S23の情報を用いて、UL信号S10の送信を制御する。UL通信制御信号S23は、UL_MCS番号、UL送信アンテナ数、及びUL送信電力値に分離される。分離されたUL_MCS番号は変調・符号化部118へ送られ、分離されたUL送信アンテナ数はS/P変換部119へ送られ、分離されたUL送信電力値は無線送信部102−1〜102−Nへ送られる。なお、Nは端末10が有する送信アンテナの数である。
変調・符号化部118は、取得したUL_MCS番号の変調方式及び符号化率を利用し、UL信号S10を変調する。
シリアル/パラレル変換部(S/P変換部)119は、バックホール・インターフェースが受信したデータを複数の無線送信部102へと割り当てる。この時、取得したUL送信アンテナ数の情報に基づいて、データを割り当てる無線送信部102の数を変化することによって、UL信号S10の送信時に使用する送信アンテナの数を制御する。データが割り当てられなかった無線送信部102は休止状態となるため、消費電力を抑制することができる。
無線送信部102は、IQ信号をディジタル信号に変換するIQ変調部、ディジタル信号をアナログ信号に変換するディジタル・アナログコンバータ(DAC)、及び、高周波信号を生成する無線RF部を有する。無線送信部102は、計算されたUL送信電力値に基づいて、無線RF部内のパワーアンプの出力を調整することによって、UL送信電力を制御する。なお、UL送信電力値がストリームごとに割り当てられている場合、各無線送信部102−1〜102−Nにて送信電力を制御する。
メモリ120は、基地局20へ送信される許容送信電力データを含む許容送信電力テーブル121を格納する。端末装置10は、基地局20とのコネクション確立後に(S00)、許容送信電力通知(S01)によって、許容送信電力テーブル121のデータを基地局20へ送信する。
図4は、第1実施例の基地局20の構成を示すブロック図である。
本実施例の基地局20は、許容送信電力テーブル231、及びUL送信電力再設定部217を有することを特徴とする。
図4は、第1実施例の基地局20のうち、UL信号S10を受信し、UL通信方式を決定し(F10)、及び送信電力を再設定し(F20)、DL信号S20の送信時にUL制御信号S23を端末10へ通知する部分を示す。なお、図3では、送信アンテナを1本のみ示しているが、複数アンテナを用いたMIMO伝送でもよい。
まず、基地局20による信号処理では、無線受信部202−1〜202−Nが、複数の受信アンテナ201−1〜201−Nで受信したUL信号S10をディジタル信号に変換する。無線受信部202は、高周波信号を処理する無線RF部、検波されたアナログ信号をディジタル信号に変換するアナログ・ディジタルコンバータ(ADC)、及び、ディジタル信号をIQ信号に変換するIQ復調部を有する。なお、Nは基地局20が有する受信アンテナの数である。
基地局変復調部210は、受信信号を復調し、送信信号を変調する。基地局20が送受信するデータは、バックホール・インターフェースと送受信するデータである。
データ信号分離検出部211は、受信したUL信号S10を検出し、検出されたUL信号から、ULデータ信号S11、ULパイロット信号S12及びDL情報信号S13を分離する。分離されたデータ信号S11は復調部212にて復調された後、受信データとして扱われる。また、ULパイロット信号S12は伝搬路推定部213へ送られ、DL情報信号S13はUL_MCS番号選択部215へ送られる。
伝搬路推定部213は、パイロット信号S12から各ストリームにおける伝搬路の状況を計算する。伝搬路推定部213における処理に関し、復調部212が、各々の伝搬路の情報を用いて、MIMO伝送によりお互いに干渉の受けたストリーム信号を検出・分離する。また、MIMO伝送が固有モード伝送(ストリームごとに別データを送信して伝送速度向上を実現する伝送技術)に対応している場合、送信電力割当部216が伝搬路状況に応じた適切な送信電力をストリームごとに割り当てる。
MCSテーブル214は、図5に示すように、MCS番号に応じて、規格に対応した変調方式(64QAM、16QAM、QPSKなど)と符号化率の組、送信ビット数及び目標SNRの情報を含む。各MCS番号における送信ビット数は、変調方法によって定まるビット数(64QAM:6ビット、16QAM:4ビット、QPSK:2ビット)と符号化率との積によって定まる。
UL_MCS選択部215は、DL情報信号S13より取得したDL_SNR値に基づいて、次回DL信号送信時に目標とする目標SNRを決定し、決定された目標SNRのために最適なMCS番号を選択する。例えば、MCSテーブル214を参照すると、取得したDL_SNR値が11dBである場合、UL送信電力を1.7dB増やすことによって、SNRが12.7dBとなり、変調方法が16QAMかつ符号化率が3/4を使用できる。従って、目標SNRを12.7dBに設定し、MCS番号を3に選択する。
UL送信電力割当部216は、伝搬路情報、及びMCS番号の目標SNRの値を用いて、各ストリームのUL送信電力の増減量を計算する。例えば、前述した例のように、DL_SNR値が11.0dBであり、目標SNRを12.7dBと設定した場合、全ストリームの送信電力を1.7dB増加するように、送信電力を決定する。
また、送信電力を増加すると、あるストリームにおいて伝搬路損失が大きく目標SNRを実現するのに非常に高い電力が必要となる場合、そのストリームでデータを送信せず、UL送信アンテナ数を減少するように制御してもよい。
UL送信電力再設定部217は、前段までで決定された各ストリームの送信電力増減量と、DL情報信号S13から取得した前回UL送信電力値S13−2とを用いて、次回UL送信電力の合計を計算し、計算された送信電力の合計と許容送信電力とを比較する。その結果、送信電力の合計が許容送信電力以下である場合、UL通信方式制御信号生成部218にてUL制御信号S23を生成する。
一方、送信電力の合計が許容送信電力を超えている場合、基地局20は、再度UL_MCS番号及びUL送信アンテナ数のいずれか又は両方を再設定し、送信電力の合計を下げるようMIMO伝送を制御する。この制御の詳細は図6、図7を用いて説明する。
メモリ230は、許容送信電力テーブル231を保持する。許容送信電力テーブル231は、UL送信電力再設定部217にて比較される許容送信電力データを含む。例えば、本実施例では、端末10と基地局20との間でコネクションを確立する際に(S00)、許容送信電力通知S01に含まれる許容送信電力が格納される。
データ信号合成部219は、UL通信方式制御信号生成部218が生成したUL制御信号S23、DLデータ信号S21及びDLパイロット信号S22を合成し、DL信号S20を生成する。変調・符号化部220は、生成されたDL信号S20を変調する。
無線送信部203では、変調されたDL信号S20をアナログ信号に変換し、送信アンテナ204から送信する。ここで、無線送信部203は、ディジタル信号をアナログ信号に変換するDAC、IQ信号をディジタル信号に変換するIQ復調部、及び、高周波信号を生成する無線RF部を有する。
図6は、第1実施例のUL信号送信時の通信方式決定処理のフローチャートであり、基地局20によるUL信号の受信から、UL制御信号S23の生成F30までの流れを示す。
UL通信方式決定F10では、まず、伝搬路推定部213がパイロット信号S12から各ストリームにおける伝搬路の状況を計算する伝搬路推定処理F11を行う。その後、UL_MCS選択部215は、次回DL信号送信時に目標とする目標SNRを決定し、決定された目標SNRのために最適なMCS番号を選択するUL_MCS番号選択処理F12を行う。さらに、UL送信電力割当部216は、伝搬路情報、及びMCS番号の目標SNRの値を用いて、各ストリームのUL送信電力の増減量を計算するUL送信電力割当処理F13を行う。
次に、UL送信電力再設定部217は、UL送信アンテナ数又はUL_MCS番号を再設定する(F20)。このUL送信電力再設定処理の詳細は、図7を用いて説明する。UL送信電力再設定処理によって、端末10の消費電力規定値の超過を防ぐことができる。
その後、データ信号合成部219は、DL信号S20を生成するUL制御信号生成処理F30を実行する。
図7は、第1実施例のUL送信電力再設定処理F20の詳細なフローチャートである。
UL送信電力再設定処理F20では、まず、各ストリームの送信電力の合計と、許容送信電力とを比較する(F21)。その結果、送信電力の合計が許容送信電力以下である場合、UL制御信号生成F30において、基地局20は、決定したUL送信電力及びUL_MCS番号を、そのまま端末10側に通知し、UL伝送時の送信を制御する。
一方、送信電力の合計が許容送信電力を超えている場合、送信電力を抑えるため以下の2つの方法によって送信ビット数を比較する(F22)。
(1)UL_MCS番号を変更し、目標SNR値を下げることによって、要求されるUL送信電力を低減する。
(2)端末10が使用する送信アンテナを1本減らすことによって、各ストリームのUL送信電力の合計を低減する。
そして、F22では、前述した二つの方法を比較し、より送信可能なビット数が多い方を選択する。
F22における比較の結果、目標SNR値を下げたときの送信ビット数が多い場合、UL_MCS番号を再選択し(F23)、UL送信電力を再度割り当てる(F24)。その後、UL制御信号を生成する(F30)。
一方、アンテナ数を減少したときの送信ビット数が多い場合、アンテナ数を再度割り当てる(F25)。その後、UL制御信号を作成する(F30)。
なお、本実施例では、F22において、送信ビット数を比較する際に、送信電力の合計が許容送信電力以下となった状態で、前述した二つの方法を比較するが、送信ビット数を比較し(F22)、選択された方法で送信電力を制御した後、再度現在の送信電力の合計と許容送信電力とを比較(F21)してもよい。
なお、第1実施例では、UL通信方式決定処理F10と、UL送信電力再設定処理F20とを別個に行ったが、この二つの処理を統合した処理を行ってもよい。
UL送信電力再設定処理(F20)は、基地局20が実行せず、端末10が実行してもよい。なお、UL送信電力再設定処理(F20)は、図示したように、基地局20で実行することが望ましい。これは、基地局20で処理することによって、セル内の全ての端末10の状態を把握して、各端末10を制御することができるからである。
また、第1実施例では、F23及びF25において、送信電力の合計が許容送信電力以下となるように通信方式(変調方式、符号化率、MIMO多重数)を決定したが、F23及びF25において、送信電力が1段階減少するように通信方式(変調方式、符号化率、MIMO多重数)を変更し、再度、F21で送信電力の合計と許容送信電力とを比較して、さらに送信電力の合計が許容送信電力を超えていれば、再度通信方式(変調方式、符号化率、MIMO多重数)を変更してもよい。
さらに、F22において、送信電力の合計と許容送信電力との差の大きさによって、UL_MCSを変更するか、送信アンテナの数を減少するかを決定してもよい。また、F22において、送信電力の合計と許容送信電力との差の大きさによって、UL_MCSを変更量、送信アンテナの減少数を決定してもよい。
図8及び図9は、第1の実施例の送信電力再設定の具体例を示す。図8及び図9に示す具体例では、端末10が有する送信アンテナ数を4本とし、選択可能なMCS及び目標SNRは、図6に示す通りとする。また、規格で定められている最大送信電力を23.0dBmとし、許容送信電力は図2に示す値であるとする。なお、送信ビット数は、図6に示された各MCS番号での値とUL送信アンテナ数との積によって計算することができる。
図8に示す例では、UL通信方式決定処理F10によって、目標SNRが17dB、各ストリームの送信電力の合計が21.0dBm、UL_MCSによって定まる変調方式・符号化率が64QAM・3/4と決定した場合を考える。従来の基地局20では、送信電力の合計21.0dBmが規格値23.0dBm以下であるため、基地局20は決定した値(21dBm)を用いて制御信号を生成し(S30)、生成した制御信号を端末10へ送信する。しかし、決定した送信電力の合計と許容送信電力テーブル231の情報とを比較すると、送信電力の合計は4本のULアンテナを使用する場合の許容送信電力20.0dBmを超えており、端末10がこの電力で信号を送信すると、消費電力の規定値を超える。
そこで、送信電力の合計を低減するため、前述した二つ方法を比較する。方法(1)を用いてMCSテーブル207に示されているMCS番号を一つ小さくし、目標SNRを14dBへ下げた場合、必要な送信電力は18.0dBmに減少する。しかし、符号化率が3/4から2/3へ低減し、送信ビット数は16ビットとなる。一方、方法(2)を用いてULアンテナ数を4本から3本へ変更した場合、送信電力は19.5dBmに減少する。3本のアンテナの送信電力、変調方式及び符号化率は変化しないが、UL送信アンテナの数の減少によって送信ビット数は13.5ビットとなる。
この結果、両方法とも送信電力の合計は許容送信電力以下であるので、送信ビット数がより多い方法(1)を選択する。
図9に示す例は、図8に示す例より損失が大きくなった場合であり、UL通信方式決定処理F10によって、目標SNRが13dB、各ストリームの送信電力の合計が21.5dBm、UL_MCSによって定まる変調方式・符号化率が16QAM・3/4と決定した場合を考える。この場合も、送信電力の合計21.5dBmが許容送信電力20.0dBm以上であるため、前述した二つの方法を比較する。
方法(1)を用いてMCSテーブル207に示されているMCS番号を一つ小さくし、目標SNRを9dBに下げた場合、必要な送信電力は17.5dBmまで減少する。しかし、符号化率が3/4から2/3へ低減し、送信ビット数は8ビットとなる。一方、方法(2)を用いてULアンテナ数を4本から3本へ変更した場合、送信電力は20.0dBmに減少し、3本のアンテナの送信電力、変調方式及び符号化率は変化せず、送信ビット数は9ビットとなる。
この結果、両方法とも送信電力の合計は許容送信電力以下であるので、送信ビット数がより多い方法(2)を選択する。
以上に説明したように、第1実施例によると、端末の機種毎の仕様や個体差を考慮してMIMO伝送を正確に制御し、消費電力の仕様の範囲内で、通信環境に応じた伝送速度を向上することができる。また、二つの方法を選択してUL送信電力を抑制することによって、端末10の消費電力を超過しないよう基地局20側でMIMO伝送を制御しつつ、伝搬路状況に応じた最適なスケジューリングを行うことが可能となる。
また、端末10は、コネクション確立時に許容送信電力を通知するので、端末10毎に、個別に送信電力の上限を制御することができる。
<実施例2>
第2実施例では、省電力機能を有する端末10について説明する。第1実施例で説明した様な許容送信電力が設定されていない端末においても、本発明を適用することによって、端末の電池残量又はユーザーの選択に応じて消費電力を制御することが可能となる。
図10は、第2実施例の端末10の通常時及び省電力モード時における許容送信電力を示す。第2実施例における許容送信電力は、第1実施例と異なり、端末10が消費電力の規定値を超過しないよう設定される値ではなく、電池の長時間駆動を目的とした端末10の消費電力抑制のために設定される値である。従って、端末10は許容送信電力を自由に設定し、設定された許容送信電力をメモリに保持する。
図11は、第2実施例の低消費機能を有する端末10と基地局20との間のデータのやり取りを示すシーケンス図である。
第1実施例ではコネクション確立時(S00)に、端末10は許容送信電力の情報を基地局20へ通知しているが(S01)、第2実施例では、ユーザが省電力モードを選択した場合(F50)、端末10が許容送信電力の情報を基地局20へ送信する(S02)。
第2実施例では、図11に示すように、基地局20が端末10の許容送信電力の情報を保持しており、端末10は自身の電池残量の情報を基地局20へ送信することによって、端末10の消費電力を抑制してもよい。
また、第2実施例では、ユーザが省電力モードを選択するが、端末10が自身の電池残量を監視し、電池残量の値によって定められた許容送信電力を、基地局20へ送信してもよい。
以上に説明したように、第2実施例によると、電池残量又はユーザの選択によってUL送信電力を抑制するので、端末10の消費電力を超過しないよう基地局20側でMIMO伝送を制御しつつ、伝搬路状況に応じた最適なスケジューリングを行うことが可能となる。
また、端末の機種毎の仕様や個体差を考慮してMIMO伝送を正確に制御し、消費電力の仕様の範囲内で、通信環境に応じた伝送速度を向上することができる。
前述した実施例では、伝搬路状況に応じて、全ストリーム一律に送信電力を増加し、ストリーム毎に送信を停止したが、ストリーム毎に伝搬路状況に応じて送信電力を増減するようにMIMO伝送を制御してもよい。
10 端末
101−1〜101−N 送信アンテナ
102−1〜102−N 無線送信部
103 無線受信部
104 受信アンテナ
110 端末変復調部
111 データ信号分離検出部
112 復調部
113 DL_SNR計算部
114 UL送信電力計算部
115 制御情報信号生成部
116 UL通信方式制御部
117 データ信号合成部
118 変調・符号化部
118 S/P変換部
120 メモリ
121 許容送信電力テーブル
20 基地局
201−1〜201−N 受信アンテナ
202−1〜202−N 無線受信部
203 無線送信部
204 受信アンテナ
210 基地局変復調部
211 データ信号分離検出部
212 復調部
213 伝搬路推定部
214 MCSテーブル
215 UL_MCS番号選択部
216 UL送信電力割当部
217 UL送信電力再設定部
218 UL通信方式制御信号生成部
219 データ信号合成部
220 変調・符号化部
230 基地局メモリ部
231 許容送信電力テーブル

Claims (15)

  1. MIMO伝送を行う無線通信システムにおいて、
    少なくとも送信側にMIMO技術が適用された端末装置と、
    前記端末装置と通信する基地局装置と、を備え、
    前記端末装置は、複数の無線送信部と、前記各無線送信部に接続された送信アンテナと、前記アンテナから送信される信号を生成する制御部と、を有し、
    前記基地局装置は、複数の無線受信部と、前記各無線受信部に接続された受信アンテナと、前記端末装置に送信する制御信号を生成する制御部と、を有し、
    前記端末装置には、消費電力の上限が定められており、
    前記端末装置は、無線規格で定められた最大送信電力でMIMO伝送を行うと、前記端末装置の消費電力の上限を超える可能性がある場合、MIMO多重数、変調方式及び符号化率の少なくとも一つを変更して、前記端末装置に許容される許容送信電力で通信可能な通信方式によって通信することを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記端末装置は、前記許容送信電力を前記基地局装置に送信し、
    前記基地局装置は、
    前記受信した許容送信電力と、前記端末装置に送信する制御信号に含まれる送信電力とを比較し、
    前記制御信号に含まれる送信電力でMIMO伝送を行うと、前記端末の消費電力の上限を超える可能性がある場合、MIMO多重数、変調方式及び符号化率の少なくとも一つを変更して、前記端末装置の許容送信電力で通信可能な通信方式を決定し、
    前記決定された通信方式を前記端末に通知し、
    前記端末装置は、前記通知に従って通信方式を変更することによって、前記消費電力の上限を超えないで通信することを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項2に記載の無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、前記通信方式を選択し、前記選択された通信方式によって通信可能な送信電力を決定することを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項2又は3に記載の無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、
    前記受信した許容送信電力と前記端末装置に送信する制御信号に含まれる送信電力とを比較した結果、前記端末装置の消費電力の上限を超える場合、前記変調方式及び前記符号化率の少なくとも一方を送信レートが低くなるように変更し、又は、前記MIMO多重数を減少する変更をすることによって、前記端末装置に通知する送信電力を低減し、
    前記二つの変更のうち送信レートが大きい方法を選択することを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項2又は3に記載の無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、前記端末装置の電池残量又はユーザの選択に基づいて設定された許容送信電力を前記基地局装置へ送信することを特徴とする無線通信システム。
  6. MIMO伝送を行う無線通信システムにおける通信方法であって、
    前記無線通信システムは、少なくとも送信側にMIMO技術が適用された端末装置と、前記端末装置と通信する基地局装置と、を有し、
    前記端末装置は、複数の無線送信部と、前記各無線送信部に接続された送信アンテナと、前記アンテナから送信される信号を生成する制御部と、を有し、
    前記基地局装置は、複数の無線受信部と、前記各無線受信部に接続された受信アンテナと、前記端末装置に送信する制御信号を生成する制御部と、を有し、
    前記端末装置には、消費電力の上限が定められており、
    前記方法は、前記端末装置が、無線規格で定められた最大送信電力でMIMO伝送を行うと、前記端末装置の消費電力の上限を超える可能性がある場合、MIMO多重数、変調方式及び符号化率の少なくとも一つを変更して、前記端末装置に許容される許容送信電力で通信可能な通信方式によって通信することを特徴とする通信方法。
  7. 請求項6に記載の通信方法であって、
    前記端末装置は、前記許容送信電力を前記基地局装置に送信し、
    前記基地局装置は、
    前記受信した許容送信電力と、前記端末装置に送信する制御信号に含まれる送信電力とを比較し、
    前記制御信号に含まれる送信電力でMIMO伝送を行うと、前記端末の消費電力の上限を超える可能性がある場合、MIMO多重数、変調方式及び符号化率の少なくとも一つを変更して、前記端末装置の許容送信電力で通信可能な通信方式を決定し、
    前記決定された通信方式を前記端末に通知し、
    前記端末装置は、前記通知に従って通信方式を変更することによって、前記消費電力の上限を超えないで通信することを特徴とする通信方法。
  8. 請求項7に記載の通信方法であって、
    前記基地局装置は、前記通信方式を選択し、前記選択された通信方式によって通信可能な送信電力を決定することを特徴とする通信方法。
  9. 請求項7又は8に記載の通信方法であって、
    前記基地局装置は、前記受信した許容送信電力と前記端末装置に送信する制御信号に含まれる送信電力とを比較した結果、前記端末装置の消費電力の上限を超える場合、前記変調方式及び前記符号化率の少なくとも一方を送信レートが低くなるように変更し、又は、前記MIMO多重数を減少する変更をすることによって、前記端末装置に通知する送信電力を低減し、
    前記基地局装置は、前記二つの変更のうち送信レートが大きい方法を選択することを特徴とする通信方法。
  10. 請求項7又は8に記載の通信方法であって、
    前記基地局装置は、前記端末装置の電池残量又はユーザの選択に基づいて設定された許容送信電力を前記基地局装置へ送信することを特徴とする通信方法。
  11. 少なくとも送信側にMIMO技術が適用された端末装置と通信する基地局装置であって、
    前記端末装置は、複数の無線送信部と、前記各無線送信部に接続された送信アンテナと、前記アンテナから送信される信号を生成する制御部と、を有し、
    前記基地局装置は、複数の無線受信部と、前記各無線受信部に接続された受信アンテナと、前記端末装置に送信する制御信号を生成する制御部と、を有し、
    前記端末装置には、消費電力の上限が定められており、
    前記端末装置が、無線規格で定められた最大送信電力でMIMO伝送を行うと、前記端末装置の消費電力の上限を超える可能性がある場合、前記基地局装置は、MIMO多重数、変調方式及び符号化率の少なくとも一つを変更して、前記端末装置に許容される許容送信電力で通信可能な通信方式によって通信するための指示をすることを特徴とする基地局装置。
  12. 請求項11に記載の基地局装置であって、
    前記端末装置は、前記許容送信電力を前記基地局装置に送信し、
    前記基地局装置は、
    前記受信した許容送信電力と、前記端末装置に送信する制御信号に含まれる送信電力とを比較し、
    前記制御信号に含まれる送信電力でMIMO伝送を行うと、前記端末の消費電力の上限を超える可能性がある場合、MIMO多重数、変調方式及び符号化率の少なくとも一つを変更して、前記端末装置の許容送信電力で通信可能な通信方式を決定し、
    前記決定された通信方式を前記端末に通知し、
    前記端末装置は、前記通知に従って通信方式を変更することによって、前記消費電力の上限を超えないで通信することを特徴とする基地局装置。
  13. 請求項12に記載の基地局装置であって、
    前記通信方式を選択し、前記選択された通信方式によって通信可能な送信電力を決定することを特徴とする基地局装置。
  14. 請求項12又は13に記載の基地局装置であって、
    前記受信した許容送信電力と前記端末装置に送信する制御信号に含まれる送信電力とを比較した結果、前記端末装置の消費電力の上限を超える場合、前記変調方式及び前記符号化率の少なくとも一方を送信レートが低くなるように変更し、又は、前記MIMO多重数を減少する変更をすることによって、前記端末装置に通知する送信電力を低減し、
    前記二つの変更のうち送信レートが大きい方法を選択することを特徴とする基地局装置。
  15. 請求項12又は13に記載の基地局装置であって、
    前記端末装置の電池残量又はユーザの選択に基づいて設定された許容送信電力を前記基地局装置へ送信することを特徴とする基地局装置。
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