JP2013247268A - 温度管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器の実質的な稼働率の低下を抑制しつつ、発熱体の温度に応じた適切な冷却が可能な温度管理システムを提供する。
【解決手段】温度管理システムは、複数の電子機器14と、それらの電子機器14の消費電力を個別に検出する消費電力検出部31と、それらの電子機器14に配置された発熱体14aの温度を個別に検出する温度検出部32と、電子機器14を冷却する冷却装置12と、制御部30とを有する。制御部30は、消費電力検出部31から取得した消費電力の情報に基づいて複数の電子機器14のうちから消費電力が予め設定された基準値以上の電子機器14を抽出して注目電子機器とし、注目電子機器に対応する温度検出部32から注目電子機器内の発熱体14aの温度を取得して、注目電子機器内の発熱体14aの温度が予め設定された目標値以下となるように冷却装置12を制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、温度管理システムに関する。
近年、高度情報化社会の到来にともなって計算機で多量のデータが扱われるようになり、データセンター等の施設において多数の計算機を同一室内に設置して一括管理することが多くなっている。例えば、データセンターでは、計算機室内に多数のラック(サーバラック)を設置し、各ラックにそれぞれ複数の計算機(サーバ)を収納している。そして、それらの計算機の稼動状態に応じて各計算機にジョブを有機的に配分し、大量のジョブを効率的に処理している。
ところで、計算機は、稼働にともなって多量の熱を発生する。計算機内の温度が高くなると誤動作や故障の原因となるため、冷却ファンを使用してラック内に冷気を取り込み、計算機内で発生した熱をラックの外に排出している。
一方、データセンターでは多大な電力を消費しており、省エネルギーの観点から消費電力の削減が要求されている。計算機の熱による故障や誤動作を防止するために、冷却ファンを常に最大回転数で回転させることも考えられる。しかし、データセンターには多数の冷却ファンが設置されているので、それらの冷却ファンを常に最大回転数で回転させると消費電力が増大し、消費電力の削減が達成できなくなる。
そのため、計算機で発生する熱量に応じて冷却ファンの回転数を制御することが重要になる。現状のデータセンターでは、例えば各ラックの吸気面側の温度と排気面側の温度とを測定し、その温度差が予め設定された目標温度以下となるように、冷却ファンの回転数を制御している。
特開2011−257116号公報 特開2011−159464号公報
電子機器の実質的な稼働率の低下を抑制しつつ、発熱体の温度に応じた適切な冷却が可能な温度管理システムを提供することを目的とする。
開示の技術の一観点によれば、複数の電子機器と、前記複数の電子機器の消費電力を個別に検出する消費電力検出部と、前記複数の電子機器のそれぞれに配置された発熱体の温度を個別に検出する温度検出部と、前記複数の電子機器を冷却する冷却装置と、制御部とを有し、前記制御部は、前記消費電力検出部から取得した消費電力の情報に基づいて前記複数の電子機器のうちから消費電力が予め設定された基準値以上の電子機器を抽出して注目電子機器とし、前記注目電子機器に対応する前記温度検出部から前記注目電子機器内の前記発熱体の温度を取得して、前記注目電子機器内の前記発熱体の温度が予め設定された目標値以下となるように前記冷却装置を制御する温度管理システムが提供される。
上記一観点に係る温度管理システムによれば、電子機器の実質的な稼働率の低下を抑制しつつ、発熱体の温度に応じた適切な冷却が可能となる。
図1は、第1の実施形態に係る温度管理システムが適用されるデータセンターの一例を示す模式上面図である。 図2は、同じくそのデータセンターの模式側面図である。 図3は、同じくそのデータセンターにおいて、気化式冷却装置を介して外気導入部内に外気を導入した状態を示す模式上面図である。 図4は、第1の実施形態に係る温度管理システムを示すブロック図である。 図5は、第1の実施形態に係る温度管理システムによる温度管理方法を示すフローチャートである。 図6(a),(b)は、第1の実施形態に係る温度管理システムによる温度管理の例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る温度管理システムによる冷却ファンユニットの消費電力を、比較例と比較して示す図である。 図8は、第2の実施形態に係る温度管理システムを示すブロック図である。 図9は、第2の実施形態に係る温度管理システムによる温度管理方法を示すフローチャートである。 図10は、室内に外気を導入しない方式のデータセンターの一例を示す図である。
以下、実施形態について説明する前に、実施形態の理解を容易にするための予備的事項について説明する。
前述したように、現状のデータセンターでは、例えば各ラックの吸気面側と排気面側との温度差が予め設定された目標温度以下となるように、冷却ファンを制御している。
しかし、その場合は、計算機内で最も温度が高くなるCPUの温度を直接測定しているのではないので、CPUの温度が許容上限温度を超えることがないように、目標温度は低めに設定される。そのため、消費電力の削減が十分とはいえない。
一方、各計算機のCPUの温度を直接測定して管理装置で一括して管理し、管理装置により各冷却ファンを制御することも考えられる。しかし、その場合は、管理装置から各計算機への温度の問合せ及び各計算機から管理装置への温度測定値の伝送など、各計算機と管理装置との間で頻繁に通信が発生する。そのため、計算機の実質的な稼働率、すなわち計算機が本来実行すべきジョブに対する稼働率が低下してしまう。
以下の実施形態では、計算機の実質的な稼働率の低下を抑制しつつ、CPUの温度に応じた適切な冷却が可能な温度管理システムについて説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る温度管理システムが適用されるデータセンターの一例を示す模式上面図、図2は同じくそのデータセンターの模式側面図である。なお、本実施形態では、外気を利用して計算機(サーバ)を冷却するモジュール型データセンターを例として説明している。
図1,図2に例示したモジュール型データセンターは、直方体形状のコンテナ(筐体)10と、コンテナ10内に配置された冷却ファンユニット12と、複数のラック13とを有する。各ラック13には、それぞれ複数の計算機14が収納されている。
コンテナ10の相互に対向する2つの面のうちの一方には吸気口11aが設けられており、他方には排気口11bが設けられている。また、冷却ファンユニット12とラック13との間の空間の上には仕切り板15が配置されている。
冷却ファンユニット12には複数の冷却ファン12aが設けられている。更に、吸気口11a及び排気口11bには、雨水の侵入を防ぐ雨水侵入防止板や虫等の侵入を防ぐ防虫網が設けられている。
コンテナ10内の空間は、冷却ファンユニット12、ラック13及び仕切り板15により、外気導入部21、コールドアイル22、ホットアイル23及び暖気循環路24に分割されている。外気導入部21は吸気口11aと冷却ファンユニット12との間の空間であり、コールドアイル22は冷却ファンユニット12とラック13との間の空間であり、ホットアイル23はラック13と排気口11bとの間の空間である。
ラック13は、コールドアイル22側の面が吸気面、ホットアイル23側の面が排気面となるように配置される。
暖気循環路24はラック13及び仕切り板15の上方の空間であり、ホットアイル23と外気導入部21との間を連絡している。暖気循環路24には、暖気の循環量を調整するためのダンパー17が設けられている。
図1,図2に例示したモジュール型データセンターでは、外気導入部21に、外気温が高いときに水の気化熱を利用して外部導入部21に導入するエアーの温度を下げる気化式冷却装置16が設けられている。
このようなモジュール型データセンターにおいて、冷却ファンユニット12の冷却ファン12aが回転し、吸気口11aを介して外気導入部21にエアー(外気)が導入される。そして、外気導入部21内に導入されたエアーは、冷却ファンユニット12を介してコールドアイル22に移動し、更にラック13の吸気面からラック13内に入って各計算機14を冷却する。
計算機14を冷却することにより温度が上昇したエアー(暖気)は、ラック13の排気面からホットアイル23に排出され、排気口11bから屋外に排出される。
外気温が高いときにはダンパー17を閉状態とし、ホットアイル23から外気導入部21に暖気が移動しないようにする。外気温が更に高いときには気化式冷却装置16に水を供給し、図3に示すように気化式冷却装置16を介して外気導入部21内に外気を導入する。外気が気化式冷却装置16を通過する際に水が気化して気化熱を奪うため、外気導入部21には外気温よりも低温のエアーが導入される。
一方、外気温が低く、ラック13内に導入されるエアーの温度が予め設定された許容下限温度よりも低くなるおそれがあるときにはダンパー17を開状態とする。これにより、ホットアイル23から暖気循環路24を介して外気導入部21に暖気の一部が戻り、ラック13内に導入されるエアーの温度が上昇する。
図4は、第1の実施形態に係る温度管理システムを示すブロック図である。この図4に示すように、本実施形態に係る温度管理システムは、各計算機14の消費電力を個別に検出する消費電力検出部31と、各計算機14のCPU14aの温度を検出する温度センサ32と、制御部30と、冷却ファンユニット12とを含んでいる。なお、計算機14は電子機器の一例であり、CPUは発熱体の一例である。
消費電力検出部31は、例えばホール素子等を使用して計算機14の消費電力を検出する消費電力センサ31aと、消費電力センサ31aから出力される信号を制御部30に伝送する通信部31bとを有する。消費電力センサ31aとして、例えばコンセントに差し込んで使用する市販のワットモニタ等を使用することができる。
温度センサ32は、CPU14aと同一のチップ内に形成されており、計算機14内に設けられた通信器(図示せず)を介してCPU14aの温度を制御部30に伝送する。なお、本実施形態では温度センサ32としてCPU14aと同一チップ内に配置された温度センサを使用しているが、CPU14aのパッケージに密着して配置した温度センサを使用してもよい。温度センサ32は、温度検出部の一例である。
制御部30は、例えばマイクロコンピュータ、FPGA(Field-Programmable Gate Array)又はPLC(Programmable logic controller)等を含んで構成される。ラック13内の特定の計算機14に専用プログラムを読み込ませ、制御部30として使用してもよい。
制御部30は、後述するように、消費電力検出部31から取得した消費電力の検出値の情報と計算機14から取得した温度の検出値の情報とに応じて、冷却ファンユニット12を制御する。
本実施形態では、制御部30と消費電力検出部31との間、及び制御部30と計算機14との間の信号の送受信は、UDP(User Datagram Protocol)通信を介して行うものとする。但し、制御部30と消費電力検出部31との間、及び制御部30と計算機14との間の通信はUDP通信に限定するものではない。
各計算機14にはそれぞれ固有の計算機番号が付与されており、各消費電力検出部31及び計算機14内には計算機番号が記憶されている。制御部30は、計算機番号を指定して消費電力検出値要求信号を出力することにより、特定の消費電力検出部31から消費電力の検出値を取得することができる。これと同様に、制御部30は、計算機番号を指定して温度検出値要求信号を出力することにより、特定の計算機14から温度センサ32によるCPU温度検出値を取得することができる。
図5は、本実施形態に係る温度管理システムによる温度管理方法を示すフローチャートである。制御部30は、一定の時間毎(例えば1秒毎)に図5に示す一連の処理を実行する。
まず、ステップS11において、制御部30は、消費電力検出部31を介して各計算機14の消費電力を取得する。計算機14の消費電力とCPU温度との間には強い相関関係があるので、消費電力が大きい計算機14はCPU温度が高いということができる。
次に、ステップS12において、制御部30は、消費電力検出部31を介して取得した各計算機14の消費電力の測定値から、消費電力が基準値θ以上の計算機14の計算機番号を抽出し、その計算機14を注目計算機とする。基準値θは下記(1)式により算出する。
θ=Wmax・α …(1)
ここで、Wmaxは計算機14の仕様上の最大消費電力であり、αは1以下の任意の定数である。αの値が小さいほどCPUの温度を低くできるが、消費電力を削減する効果は小さくなる。本実施形態では、αの値を0.99とする。
次に、ステップS13において、制御部30は計算機番号を1以上抽出できたか否かを判定する。計算機番号を1つも抽出していない場合、すなわち消費電力が基準値θを超える計算機14がない場合は、ステップS14に移行する。そして、制御部30は、基準値θの値をφだけ減少した後、ステップS12に移行する。φは、下記(2)式により算出する。
φ=Wmax・β …(2)
ここで、βは基準値θの値の減少量を決める定数であり、1よりも小さい任意の値である。但し、βの値が大きすぎると詳細な温度制御ができなくなり、小さすぎると制御が煩雑になる。本実施形態では、βの値を0.01とする。
このようにして、制御部30は、計算機番号が1以上抽出されるまでステップS12〜ステップS14を繰り返す。
計算機番号が1以上抽出されると、ステップS13からステップS15に移行する。ステップS15において、制御部30は、ステップS12で抽出された計算機番号の計算機14(注目計算機)と通信を行い、当該計算機14のCPU温度を取得する。
その後、ステップS16に移行し、制御部30は、ステップS15で取得したCPU温度を制御量に設定する。ステップS12で抽出された計算機番号が複数の場合は、該当する計算機14からそれぞれCPU温度を取得し、それらの平均値又は最高値を制御量に設定する。
次に、ステップS17に移行し、制御部30は、制御量が予め設定された目標値以下となるように、制御信号を生成する。目標値は、例えばCPU14aの許容上限温度よりも低い温度とする。本実施形態では目標値を70℃とし、冷却ファンユニット12の冷却ファン12aをPID制御する。すなわち、制御部30は、制御量と目標値との差を演算し、制御量と目標値との差が小さいほど冷却ファン12aの回転数を高くなるように、制御信号を生成する。
次いで、ステップS18に移行し、制御部30は、ステップ17で生成された制御信号を冷却ファンユニット12に出力する。これにより、冷却ファンユニット12の冷却ファン12aが、制御信号に応じた回転数で回転する。
本実施形態では、消費電力検出部31により各計算機14の消費電力を検出し、その検出結果から制御部30はCPU温度が高いと推測される計算機14を注目計算機とし、その計算機14の計算機番号を抽出する。そして、制御部30は、抽出した計算機番号の計算機14と通信を行ってその計算機14のCPU温度を取得する。
本実施形態では、上述したように、制御部30はCPU温度が高いと推測される計算機14とのみ通信を行う。このため、計算機14と制御部30との間の通信量が少なくてすみ、計算機14の実質的な稼働率の低下が抑制される。
また、本実施形態においては、温度センサ32を用いて注目計算機のCPU14aの温度を直接測定し、CPU温度が目標値を超えないように冷却ファンユニット12を制御するので、CPU温度に応じた効率的な冷却が可能になる。これにより、計算機14の熱による不具合の発生を回避しつつ、消費電力の削減が達成できる。
図6(a),(b)は、本実施形態に係る温度管理システムによる温度管理の例を示す図である。図6(a)はCPU温度の経時的な変化を示す図であり、図6(b)は制御部30から冷却ファンユニット12に供給する制御信号のデューティー比(duty ratio)の経時的な変化を示す図である。
図6(b)において、デューティー比が高いほど冷却ファンの回転数は高くなる。図6(a),(b)に示す例では、最初に温度制御の目標温度を60℃とし、約1.8分後に目標温度を70℃に変更している。ラック13の吸気面側のエアーの温度は約15℃である。なお、図6(a)中の太い実線はCPU温度の実測値であり、細い実線は実測値を補間したCPU温度であり、破線は目標温度である。
図6(a),(b)からわかるように、本実施形態に係る温度管理システムによれば、目標温度を60℃から70℃に変更すると、制御信号のデューティー比が小さくなり、冷却ファン12aの回転数は一時的に低下する。その後、温度の上昇とともに制御信号のデューティー比が大きくなり、冷却ファン12aの回転数が上昇する。そして、目標温度を変更してから約1分間後にCPU温度が目標温度に到達し、その後のCPU温度は目標温度とほぼ一致している。
図7は、本実施形態に係る温度管理システムによる冷却ファンユニットの消費電力を、比較例と比較して示す図である。比較例では、ラック13の吸気面側の温度と排気面側の温度との差が3℃となるように、冷却ファンユニット12を制御している。一方、本実施形態では、目標温度を70℃とし、図5に示す方法で冷却ファンユニット12を制御している。
図7からわかるように、比較例では冷却ファンユニット12の消費電力が1.7780Whであるのに対し、本実施形態では冷却ファンユニット12の消費電力が1.1387Whであり、比較例に比べて約36%削減された。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係る温度管理システムを示すブロック図である。なお、本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、コンテナ10内の計算機14を複数のグループに分けて管理することにあり、その他の構成は基本的に第1の実施形態と同様である。このため、図8において、図4と同一物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、本実施形態においても、図1,図2を参照して説明する。
本実施形態では、コンテナ10内の計算機を複数のグループGに分割する。例えば、同一のラック13内の計算機14を1つのグループGとしてもよいし、ラック13の上側に配置された計算機14を1つのグループGとし、下側に配置された計算機を他のグループGとしてもよい。同一のグループGの計算機にはCPUの稼働率がほぼ同じになるようにジョブが配分される。また、冷却ファン12aもグループG毎に分割されており、グループ毎に回転数が制御される。
ここでは、説明の便宜上、同一のラック13内に収納されている複数の計算機14を1つのグループGとしている。また、図1のように、ラック13毎に冷却ファンユニット12が設けられているものとする。それらの冷却ファンユニット12は、制御部30により個別に制御される。
図9は、第2の実施形態に係る温度管理システムによる温度管理方法を示すフローチャートである。制御部30は、一定の時間毎(例えば1秒毎)に、図9に示す一連の処理を実行する。
まず、ステップS21において、制御部30は、消費電力検出部31を介して各計算機14の消費電力を取得する。
次に、ステップS22において、制御部30は取得した消費電力をグループ毎に分類する。その後、ステップS23に移行し、制御部30は、グループ毎に、消費電力が基準値θ以上の計算機14を注目計算機とし、その計算機14の計算機番号を抽出する。
次に、ステップS24に移行し、制御部30は全てのグループにおいて、計算機番号を1以上抽出できたか否かを判定する。そして、計算機番号を抽出していないグループがある場合はステップS25に移行する。
ステップS25において、制御部30は、計算機番号を抽出していないグループGについて、基準値θの値をφだけ減少する。その後、ステップS23に移行し、制御部30は再度消費電力が基準値θ以上の計算機14の計算機番号を抽出する。
このようにして全てのグループにおいて消費電力が基準値θ以上の計算機の計算機番号を1以上抽出した後、ステップS24からステップS26に移行する。
ステップS26において、制御部30は、抽出された計算機番号の計算機14(注目計算機)と通信を行い、それらの計算機14のCPU温度を取得する。
その後、ステップS27に移行し、制御部30は、グループG毎に制御量を設定する。各グループGにおいて、ステップS23で抽出された計算機番号が1つの場合はその計算機14のCPU温度を制御量とし、抽出された計算機番号が複数の場合はそれらの計算機14のCPU温度の平均値又は最高値を制御量とする。
次に、ステップS28に移行し、制御部30はグループG毎に、制御量が予め設定された目標値以下となるように制御信号を生成する。そして、ステップS29に移行し、制御部30はステップS28で生成した制御信号を各グループGの冷却ファンユニット12に出力する。これにより、各冷却ファンユニット12の冷却ファン12aが、それぞれ制御信号に応じた回転数で回転する。
上述したように、本実施形態においては、データセンター内の計算機14を複数のグループに分割し、グループ毎にCPUの稼働率を制御する。そして、消費電力検出部31により各計算機14の消費電力を検出し、検出結果から制御部30はグループG毎にCPU温度が高いと推測される計算機14を注目計算機とし、その計算機14の計算機番号を抽出する。その後、制御部30は、抽出した計算機番号の計算機14と通信を行い、その計算機14のCPU14aの温度を取得する。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、計算機14と制御部30との間の通信量が少なくてすみ、計算機14の実質的な稼働率の低下を抑えることができる。
また、本実施形態においては、グループG毎にCPU14aの稼働率を制御し、グループG毎に消費電力が多い計算機14を抽出して制御温度を設定し、各グループGの冷却ファンユニット12を制御する。これにより、第1の実施形態に比べてより一層効率的な冷却が可能となる。
(その他の実施形態)
第1及び第2の実施形態では、いずれも室内に外気を導入して計算機を冷却するモジュール型データセンターの温度管理システムについて説明している。しかし、開示の技術は、室内に外気を導入しない方式のデータセンターの温度管理に使用することもできる。図10は、そのようなデータセンターの一例を示す図である。
計算機室40内には複数のラック43と、空調機(パッケージエアコン)41と、冷却ファンユニット42とが配置されている。各ラック43内にはそれぞれ複数の計算機44が収納されている。冷却ファンユニット42とラック43の吸気面との間の空間がコールドアイル51であり、ラック43の排気面側の空間がホットアイル52である。また、冷却ファンユニット42及びラック43の上方には仕切り板45が設けられており、仕切り板45の上の空間は、ホットアイル52に排出されたエアーを空調機41に戻す暖気流路53となっている。
空調機41の吹き出し口から吹き出された低温のエアーは、冷却ファンユニット42によりコールドアイル51に送られ、ラック43の吸気面からラック43内に導入される。ラック43内に導入されたエアーは、計算機44内を通る間にCPU等の電子部品を冷却して温度が上昇し、ラック43の排気面からホットアイル52に排出される。
ホットアイル52に排出されたエアーは、暖気流路53を通って空調機41の吸気口に移動する。そして、空調機41により温度が調整された後、再度吹き出し口から吹き出される。
このようなデータセンターにおいても、例えば図4又は図8に示す温度管理システムを使用することにより、計算機44の実質的な稼働率の低下を抑制しつつ、CPUの温度に応じた適切な冷却が可能となる。
なお、上述した各実施形態はいずれも計算機の温度を管理する温度管理システムについて説明しているが、開示した技術を計算機以外の電子機器の冷却に適用することも可能である。
以上の諸実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)複数の電子機器と、
前記複数の電子機器の消費電力を個別に検出する消費電力検出部と、
前記複数の電子機器のそれぞれに配置された発熱体の温度を個別に検出する温度検出部と、
前記複数の電子機器を冷却する冷却装置と、
制御部とを有し、
前記制御部は、前記消費電力検出部から取得した消費電力の情報に基づいて前記複数の電子機器のうちから消費電力が予め設定された基準値以上の電子機器を抽出して注目電子機器とし、前記注目電子機器に対応する前記温度検出部から前記注目電子機器内の前記発熱体の温度を取得して、前記注目電子機器内の前記発熱体の温度が予め設定された目標値以下となるように前記冷却装置を制御することを特徴とする温度管理システム。
(付記2)前記制御部は、消費電力が前記基準値以上の電子機器がないときに、少なくとも1以上の電子機器が抽出されるまで前記基準値の値を減少することを特徴とする付記1に記載の温度管理システム。
(付記3)前記制御部は、前記複数の電子機器を複数のグループに分割し、前記グループ毎に前記注目電子機器を抽出し、前記グループ毎に前記注目電子機器に対応する前記温度検出部から前記注目電子機器内の前記発熱体の温度を取得して、グループ毎に前記注目電子機器内の前記発熱体の温度が予め設定された目標値以下となるように前記冷却装置を制御することを特徴とする付記1に記載の温度管理システム。
(付記4)前記グループ毎に、前記制御部は、消費電力が前記基準値以上の電子機器がないときに、少なくとも1以上の電子機器が抽出されるまで前記基準値の値を減少することを特徴とする付記3に記載の温度管理システム。
(付記5)前記冷却装置が、複数の冷却ファンを備えた冷却ファンユニットであることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の温度管理システム。
(付記6)前記電子機器は計算機であり、前記発熱体は前記計算機のCPUであることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の温度管理システム。
(付記7)前記計算機はラックに収納されていることを特徴とする付記6に記載の温度管理システム。
(付記8)前記複数の電子機器は同一室内に配置され、前記室内には外気が導入されることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の温度管理システム。
(付記9)前記室内には、水の気化熱を利用してエアーの温度を下げる気化式冷却装置が配置されていることを特徴とする付記8に記載の温度管理システム。
(付記10)前記複数の電子機器は外気と隔離された同一室内に配置され、前記室内には空調機が設置されていることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の温度管理システム。
10…コンテナ、11a…吸気口、11b…排気口、12…冷却ファンユニット、12a…冷却ファン、13…ラック、14…計算機、14a…CPU、15…仕切り板、16…気化式冷却装置、17…ダンパー、21…外気導入部、22…コールドアイル、23…ホットアイル、24…暖気循環路、30…制御部、31…消費電力検出部、31a…消費電力センサ、31b…通信部、32…温度センサ、40…計算機室、41…空調機、42…冷却ファンユニット、43…ラック、44…計算機、45…仕切り板、51…コールドアイル、52…ホットアイル、53…暖気流路。

Claims (5)

  1. 複数の電子機器と、
    前記複数の電子機器の消費電力を個別に検出する消費電力検出部と、
    前記複数の電子機器のそれぞれに配置された発熱体の温度を個別に検出する温度検出部と、
    前記複数の電子機器を冷却する冷却装置と、
    制御部とを有し、
    前記制御部は、前記消費電力検出部から取得した消費電力の情報に基づいて前記複数の電子機器のうちから消費電力が予め設定された基準値以上の電子機器を抽出して注目電子機器とし、前記注目電子機器に対応する前記温度検出部から前記注目電子機器内の前記発熱体の温度を取得して、前記注目電子機器内の前記発熱体の温度が予め設定された目標値以下となるように前記冷却装置を制御することを特徴とする温度管理システム。
  2. 前記制御部は、消費電力が前記基準値以上の電子機器がないときに、少なくとも1以上の電子機器が抽出されるまで前記基準値の値を減少することを特徴とする請求項1に記載の温度管理システム。
  3. 前記制御部は、前記複数の電子機器を複数のグループに分割し、前記グループ毎に前記注目電子機器を抽出し、前記グループ毎に前記注目電子機器に対応する前記温度検出部から前記注目電子機器内の前記発熱体の温度を取得して、グループ毎に前記注目電子機器内の前記発熱体の温度が予め設定された目標値以下となるように前記冷却装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の温度管理システム。
  4. 前記グループ毎に、前記制御部は、消費電力が前記基準値以上の電子機器がないときに、少なくとも1以上の電子機器が抽出されるまで前記基準値の値を減少することを特徴とする請求項3に記載の温度管理システム。
  5. 前記電子機器は計算機であり、前記発熱体は前記計算機のCPUであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の温度管理システム。
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