JP2013247233A - Tft基板、表示素子及び表示装置の製造方法 - Google Patents

Tft基板、表示素子及び表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、電極やTFT等の構造物と一体化された極めて柔軟な基板を、支持基板からそれら構造物を破壊することなく剥離させる、簡易で生産性の高いTFT基板、表示素子及び表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】基板50上に薄膜トランジスタ70が形成されたTFT基板140の製造方法であって、
支持基板10上にワイヤー20を設置する工程と、
前記支持基板上に、前記ワイヤーの少なくとも一部が露出するように前記ワイヤーを含む剥離層40を形成する工程と、
前記ワイヤーの露出部分に力を加え、前記剥離層を前記支持基板から剥離する工程を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、TFT基板、表示素子及び表示装置の製造方法に関する。
近年、フレキシブルディスプレイの研究が進められ、液晶や有機EL、電子インク等各種の表示方式が提案されている。中でも自由に折りたためる超柔軟液晶ディスプレイを実現するためには、湾曲時に液晶層に加わる力を抑制できる極めて柔軟なプラスティック基板や、金属薄膜基板の適用が望まれる。また、極めて薄いガラス基板(薄膜ガラス基板)の開発も進められており、バリア性が高くかつ湾曲可能なディスプレイ基板として注目されている。しかし、柔軟性の高い基板を用いる場合、その製造プロセスにおいてハンドリングが極めて困難なため、大量生産が可能な従来のガラス基板を用いたディスプレイの製造プロセスに可能な限り適合させるためには、プラスティック基板や金属薄膜基板をガラス等の硬い支持基板に貼り付けて取り扱うことが不可欠となる。
従来のフレキシブルディスプレイの製造プロセスでは、プラスティック基板や金属薄膜基板、若しくは薄膜ガラス基板を、接着材等からなる剥離層を介して直接支持基板に貼りつける手法が試みられている。更に、塗布型材料を支持基板上に塗布・硬化させることで、接着材を用いず支持基板上に直接形成する技術も開発が進められている。また、剥離層を用いず、基板と支持基板を静電気力等により直接吸着させる手法等も提案されている。その他の手法としては、プラスティック基板はガラス基板と比較して耐熱性や耐溶剤性に劣るため、支持基板上に剥離層を介して薄膜トランジスタ(TFT)、配線電極、画素電極、表示部等を形成し、接着層を介してプラスティック基板と貼り合せた後、支持基板から剥離層の部分で剥離させる製造技術(転写法)等も提案されている。何れの手法においても、支持基板から剥離する際には、物理的な力を加えて剥がす方法や、薬品等に浸漬して剥離させる手法、あるいは紫外線照射により接着力を低下させて剥離する手法等が用いられる(例えば、特許文献1〜4参照)。
特開2010−10185号公報 特開2010−10186号公報 特開2008−159934号公報 特開2008−159935号公報
しかしながら、支持基板に接着させる柔軟な基板上(転写法の場合は基板の下部)には、金属配線や絶縁膜、半導体、バリア層等各種の構造物が多層構築されており、物理的な力により剥離させる手法においては、基板に強いテンションがかかると上記構造物の剥離等が生じて素子不良が生じ易いという問題があった。また、薬品に浸漬させる手法においては、基板上の各層内に薬品が浸みこみ、素子の特性を劣化させることが問題となる。更に、紫外線照射により剥離する手法においては、例えば、素子を高温処理する際に接着強度が大きくなり、剥離が困難になる等種々の課題が生じる。また、直接吸着する手法においても、加熱工程やフォトリソグラフィ工程等において支持基板から剥離し易い、または埃を吸着させ易い等の課題がある。
そこで、本発明は、電極やTFT等の構造物と一体化された極めて柔軟な基板を、支持基板からそれら構造物を破壊することなく剥離させる、簡易で生産性の高いTFT基板、表示素子及び表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るTFT基板の製造方法は、基板上に薄膜トランジスタが形成されたTFT基板の製造方法であって、
支持基板上にワイヤーを設置する工程と、
前記支持基板上に、前記ワイヤーの少なくとも一部が露出するように前記ワイヤーを含む剥離層を形成する工程と、
前記ワイヤーの露出部分に力を加え、前記剥離層を前記支持基板から剥離する工程を含む。
本発明によれば、支持基板からの剥離の際のTFT基板上に形成された素子の破損を低減することができる。
本発明の実施形態1に係るTFT基板及、表示素子及び表示装置の製造方法の前半の工程を示した図である。図1(A)は、支持基板用意工程の一例を示した図である。図1(B)は、ワイヤー設置工程の一例を示した図である。図1(C)は、剥離層形成工程の一例を示した図である。図1(D)は、下部基板接着工程の一例を示した図である。図1(E)は、画素電極形成工程の一例を示した図である。図1(F)は、薄膜トランジスタ形成工程の一例を示した図である。 本発明の実施形態1に係るTFT基板の製造方法の後半の工程を示した図である。図2(G)は、配線電極形成工程の一例を示した図である。図2(H)は、表示部形成工程の一例を示した図である。図2(I)は、上部基板設置工程の一例を示した図である。図2(J)は、剥離工程の一例を示した図である。 実施形態1に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造方法の剥離工程をより詳細に説明するための図である。図3(A)は、表示素子を剥離する前の状態を示した図である。図3(B)は、表示素子が支持基板から剥離させた状態を示した図である。 本発明の実施形態1に係る剥離工程の別の例を示した図である。 本発明の実施形態1に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造方法のワイヤー設置工程におけるワイヤーの配置例を示した図である。図5(A)は、複数のワイヤーを平行に配列した例を示した図である。図5(B)は、複数のワイヤーを格子状に配置した例を示した図である。 実施形態1に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造方法において、ワイヤー設置工程及び剥離工程のより具体的な例を示した図である。図6(A)は、ワイヤー設置工程の一例を示した図である。図6(B)は、支持基板10上に表示素子150が形成された状態を示した図である。図6(C)は、剥離工程を示した図である。図6(D)は、不要ワイヤー除去工程を示した図である。 実施形態2に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法の前半の工程の一例を示した図である。図7(A)は、支持基板用意工程の一例を示した図である。図7(B)は、ワイヤー設置工程の一例を示した図である。図7(C)は、剥離層付き基板形成工程の一例を示した図である。図7(D)は、画素電極形成工程の一例を示した図である。図7(E)は、薄膜トランジスタ形成工程の一例を示した図である。 実施形態2に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法の後半の工程の一例を示した図である。図8(F)は、配線電極形成工程の一例を示した図である。図8(G)は、表示部形成工程の一例を示した図である。図8(H)は、上部基板形成工程の一例を示した図である。図8(I)は、剥離工程の一例を示した図である。 実施形態3に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法の前半の工程の一例を示した図である。図9(A)は、支持基板用意工程の一例を示した図である。図9(B)は、ワイヤー設置工程の一例を示した図である。図9(C)は、剥離層形成工程の一例を示した図である。図9(D)は、平坦化層形成工程の一例を示した図である。図9(E)は、表示部形成工程の一例を示した図である。 実施形態3に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法の後半の工程の一例を示した図である。図10(F)は、薄膜トランジスタ形成工程の一例を示した図である。図10(G)は、下部基板設置工程の一例を示した図である。図10(H)は、剥離工程の一例を示した図である。図10(I)は、上部基板設置工程の一例を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。
〔実施形態1〕
図1及び図2は、本発明の実施形態1に係るTFT基板及びこれを用いた表示素子、表示装置の製造方法の一例を示した図である。なお、図1と図2は連続した工程であるので、工程を示す符号は、図1及び図2で連続した符号を用いるものとする。
図1は、本発明の実施形態1に係るTFT基板及びこれを用いた表示素子、表示装置の製造方法の前半の工程を示した図である。図1(A)は、支持基板用意工程の一例を示した図である。支持基板用意工程においては、TFT基板を形成する土台となる支持基板10が用意される。TFT基板は、例えば、柔軟性を有するプラスティック基板や、薄い金属薄膜基板で構成されるため、TFT基板を支持するための支持基板10が用意される。支持基板10は、柔軟性を有する基板を支持することができれば、種々の材料が用いられてよいが、例えば、ガラス基板が用いられてもよい。
なお、TFT基板は、TFT(Thin Film Transistor、薄膜トランジスタ)が形成された基板であり、TFTバックプレーンとほぼ同義である。TFT基板は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-luminescence、エレクトロルミネッセンス)ディスプレイの表示素子の一部を構成する駆動回路側の基板を意味する。
図1(B)は、ワイヤー設置工程の一例を示した図である。ワイヤー設置工程においては、支持基板10の表面上にワイヤー20が設置される。ワイヤー20は、その本数は問わないが、図1(B)に示されるように、支持基板10の大部分をカバーするように、複数本が設置されることが好ましい。ワイヤー20は、ある程度の強度を有すれば、種々の材料からなるワイヤー20を用いてよいが、例えば、ピアノ線が用いられてもよい。図1(B)には、断面図のみが示されているが、ワイヤー20は、例えば、支持基板10よりも紙面手前側及び奥側にはみ出るように、支持基板10よりも長く形成されることが好ましい。なお、この点については後述する。
図1(C)は、剥離層形成工程の一例を示した図である。剥離層形成工程においては、接着剤30をワイヤー20ごと支持基板10上に塗布し、ワイヤー20と接着剤30とからなる剥離層40を形成する。よって、剥離層40は、ワイヤー20を含有する接着剤層として形成される。剥離層40は、剥離層40上に形成されるTFT基板を支持基板10から剥離するために設けられた層であり、自身がワイヤー20に力を加えられて裂かれることにより、支持基板10から剥離する。なお、接着剤30は、種々の材料から構成されてよいが、例えば、樹脂からなる樹脂接着剤が用いられてもよい。
図1(D)は、下部基板接着工程の一例を示した図である。下部基板接着工程においては、下部基板50が剥離層40上に接着されて固定される。下部基板50は、TFT基板を構成する基板であり、表示素子の下部側の基板となる。下部基板50には、上述のように、曲げることができる柔軟な基板を用いることができ、例えば、柔軟性を有するプラスティック基板や、薄い金属薄膜基板を用いることができる。
図1(E)は、画素電極形成工程の一例を示した図である。画素電極形成工程においては、下部基板50上に、表示素子の画素に対応して画素電極60が形成される。なお、図1(E)においては、理解の容易のため、1つの画素に対応した画素電極60が形成されているが、実際には、複数の画素に対応して複数の画素電極60が形成されてよい。
図1(F)は、薄膜トランジスタ(TFT)形成工程の一例を示した図である。薄膜トランジスタ形成工程においては、下部基板50上に薄膜トランジスタ70が形成される。薄膜トランジスタ70は、表示素子の画素を駆動するためのトランジスタであり、選択トランジスタ、駆動トランジスタ等の用途に応じた種々の薄膜トランジスタ70が形成されてよい。なお、薄膜トランジスタ70も、表示素子の複数の画素に対応して複数形成されてよい。また、図1(F)においては詳細には図示されていないが、薄膜トランジスタ70は、ゲート、ソース、ドレイン等の端子(又は電極)・半導体領域を有して構成されてよい。また、薄膜トランジスタは、用途に応じて、無機薄膜トランジスタとして構成されてもよいし、有機薄膜トランジスタとして構成されてもよい。
図2は、本発明の実施形態1に係るTFT基板の製造方法の後半の工程を示した図である。なお、図2は、図1の工程(A)〜(F)と連続しているので、これと連続した工程符号を用いる。
図2(G)は、配線電極形成工程の一例を示した図である。配線電極形成工程においては、画素電極60と薄膜トランジスタ70との接続等、配線に必要な配線電極80が下部基板50上に形成される。
なお、この段階でTFT基板としては完成し、TFTバックプレーンが完成することになる。つまり、この段階で支持基板10の剥離を行えば、TFT基板が完成する。しかしながら、本実施形態においては、全体的には、TFT基板上に表示素子を形成する表示素子の製造方法について説明する。
図2(H)は、表示部形成工程の一例を示した図である。表示部形成工程においては、表示部90及び壁構造100がTFT基板140上に形成される。表示部90は、例えば、液晶素子から構成されてもよいし、有機EL素子から構成されてもよい。
図2(I)は、上部基板設置工程の一例を示した図である。上部基板設置工程においては、表示部90及び壁構造100の上に上部基板110が設置される。上部基板110は、下部基板50と同様に、柔軟な材料から構成されてよく、例えば、下部基板50と同一材料から構成されてもよい。よって、上部基板110も、例えば、柔軟性を有するプラスティック基板や、薄い金属薄膜が用いられてよい。上部基板設置工程の終了により、表示素子の構造が完成する。
図2(J)は、剥離工程の一例を示した図である。剥離工程においては、ワイヤー20に物理的な力が加えられ、剥離層40部分で支持基板10から剥離される。これにより、表示素子150を得ることができる。
この後、表示素子150の駆動回路等、必要な回路等を形成することにより、表示装置を得ることができる。
実施形態1に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造方法によれば、ワイヤー20を用いて表示素子150を支持基板10から剥離することにより、表示素子150内に形成された薄膜トランジスタ70等の部品を破損することなくTFT基板及び表示素子を製造することができる。
次に、実施形態1に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造方法の主要な工程についてより詳細に説明する。
図3は、実施形態1に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造方法の剥離工程をより詳細に説明するための図である。
図3(A)は、表示素子150を剥離する前の状態を示した図である。図3(A)において、支持基板10上にワイヤー20を含む剥離層40(図3には図示せず)を介して表示素子150が固着されている。この状態で、表示素子150の端部からワイヤー20を例えば矢印(この場合は垂直上方向)の方向に外力を与えることにより、表示素子150を支持基板10から剥離させることができる。
図3(B)は、表示素子150が支持基板10から剥離させた状態を示した図である。図3(B)に示すように、ワイヤー20の露出部分である両端部に上向きの力を加えることにより、表示素子150を容易に支持基板10から剥離させることができる。このとき、ワイヤー20により表示素子150の下面から圧力が加わるため、ワイヤー20を利用せずに表示素子150を剥離させる従来方法のように、表示素子150内部の各層に強い引っ張り力が加わらない。よって、画素電極60、配線電極80及び薄膜トランジスタ70等の剥離や歪み等を大幅に抑制することが可能となる。
なお、図3においては、ワイヤー20の露出部分に加える外力は、垂直方向上向きである例を挙げて説明したが、外力の方向は必ずしも垂直方向である必要はなく、例えば、斜め上方への上向きの力であってもよい。また、複数のワイヤー20に同時に力を加えても良い。更に、必ずしも基板50の端部から剥離させる必要もない。例えば、図3(B)の矢印Aに示すように、端に存在するワイヤー20から順に外力を加え、表示素子150の端部から順に剥離してもよいし、矢印Bに示すように、ワイヤー20の延在方向の両端から表示素子150の剥離を開始するようにしてもよい。
また、図3のように垂直方向に力を加えて剥がすためには、ワイヤー20に十分張力を加えておくことが望ましい。そのため、現実にはワイヤー20を水平方向に強く引っ張りながら、垂直方向に力を加えることが重要となる。そのため、複数本のワイヤー20の端部を治具のようなもので固定する機構を備える方が望ましい。
なお、図3では、表示素子150にワイヤー20が接着されたままになっているが、ワイヤー20と基板50(図3には図示せず)との接着面積が小さく、さらにワイヤー20自体に湾曲性の高い材料を用いることにより、表示素子150から容易にワイヤー20を剥離することが可能である。
また、図3においては、ワイヤー20の両端部が露出するように支持基板10、ワイヤー20及び表示素子150が構成されているが、ワイヤー20は、少なくとも一部が露出しており、外力を加えられる状態となっていれば、露出箇所は必ずしも両端部である必要は無い。しかしながら、工程の簡素化、外力を付与する際の容易さを考慮すると、ワイヤー20の両端部を露出させ、ワイヤー20の端部から外力を加える構成とすることが好ましい。
図4は、本発明の実施形態1に係る剥離工程の別の例を示した図である。図4においては、表示素子150の下部にワイヤー20を含む剥離層40が固着されており、剥離層40内のワイヤー20を一本だけ示している。図4の矢印Cに示すように、ワイヤー20に剥離層40内で平行に水平方向に力を加えると、剥離層40が物理的に破壊されて支持基板10との接着力を大幅に抑制することができる。接着力が弱まると容易に剥離が可能となり、この後、例えば図3に示した剥離方法や、従来技術(表示素子に直接力を加えて剥がす手法)により剥離することができる。またこの場合においても、複数本のワイヤー20に同時に力を加えても良い。
またワイヤー20により剥離層を物理的に破壊する方法としては、図4の矢印Dに示すように、ワイヤー20を回転させる手法や、ワイヤーに適切な周波数(高周波の方が望ましい)の振動を与える手法等、あらゆる方法を適用することができる。
図5は、本発明の実施形態1に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造方法のワイヤ設置工程におけるワイヤーの配置例を示した図である。
図5(A)は、複数のワイヤー20を平行に配列した例を示した図である。このように、複数のワイヤー20を支持基板10の一辺に略平行に配置し、支持基板10の大部分をカバーすることにより、表示素子150の全体に力を容易に加えることができ、表示素子150の支持基板10からの剥離を容易に行うことができる。
図5(B)は、複数のワイヤー20、21を格子状に配置した例を示した図である。このように、平行に配列されたワイヤー20と格子をなすように、垂直に第2のワイヤー21を配置することにより、表示素子150の面全体に容易に力を加えることができ、剥離を更に容易にすることができる。
なお、ワイヤー20の配列はこれらの例に限られるものではない。例えば立体的に数層配置されていても良く、またワイヤー20を網目状に組み合わせても良い。更に配列方向は平行、直角のみでなく、互いに斜めに配列させたり、ランダムに並べたりするものであっても良い。またワイヤー20の配列の間隔はワイヤー20や接着剤30の材料により自由に定めることができる。
図6は、実施形態1に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造方法において、ワイヤー設置工程及び剥離工程のより具体的な例を示した図である。
図6(A)は、ワイヤー設置工程の一例を示した図である。図1(B)において説明したワイヤー設置工程は、ワイヤー20を支持基板10上に設置する工程であるが、図6(A)に示すように、ワイヤー20を支持基板10の周囲に巻回するようにしてワイヤー20を支持基板10上に設置してもよい。これにより、簡単に、かつ、ワイヤー20同士の間隔を一定にして、ワイヤー20を支持基板10の表面上に設置することが可能となる。
図6(B)は、支持基板10上に表示素子150が形成された状態を示した図である。このように、ワイヤー20を巻回させて設置した支持基板10上に、表示素子150を形成することができる。なお、この状態は、図2(I)に相当する。
図6(C)は、剥離工程を示した図である。剥離工程の際、ワイヤー20の不要部分を切断し、支持基板10及び表示素子150の両端にワイヤー20を把持することができる長さを残すことにより、ワイヤー20に容易に外力を加えることが可能となる。そして、ワイヤー20に外力を加えることにより、図6(C)に示すように、ワイヤー20を用いた表示素子150の支持基板10からの剥離が可能となる。
図6(D)は、不要ワイヤー除去工程を示した図である。剥離工程により表示素子150を支持基板10から剥離した直後は、表示素子150の底面に不要なワイヤー20が残った状態である。よって、不要ワイヤー除去工程においては、表示素子150の底面に残存した不要なワイヤー20を剥がして除去する。
このように、実施形態1に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造方法において、ワイヤー設置工程及び剥離工程は、このようなワイヤー20を支持基板10に巻回する方法を採用してもよい。かかる方法によれば、比較的容易にワイヤー20の支持基板10上への設置を行うことができる。
〔実施形態2〕
図7及び図8は、本発明の実施形態2に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法の一例を示した図である。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を簡略化又は省略するものとする。また、図7と図8は連続した工程であるので、工程を示す符号は、図7及び図8で連続した符号を用いるものとする。
図7は、実施形態2に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法の前半の工程の一例を示した図である。
図7(A)は、支持基板用意工程の一例を示した図である。本工程は、実施形態1の図1(A)と同様であるので、同様の構成要素に同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図7(B)は、ワイヤー設置工程の一例を示した図である。本工程は、実施形態1の図1(B)と同様であるので、同様の構成要素に同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図7(C)は、剥離層付き基板形成工程の一例を示した図である。実施形態2の剥離層付き基板形成工程においては、ワイヤー20を含めて支持基板10上に、固着可能な材料から成る剥離層付き基板51を塗布・硬化させて、ワイヤー20を固定する。ここでは、ワイヤー20を含む下層部分を剥離層41と定義する。
このように、剥離層41と下部基板51とを、同一材料により一体的に構成してもよい。この場合、剥離層41だけではなく下部基板51も同時に形成するので、本工程を剥離層付き基板形成工程と呼んでいる。
図7(D)は、画素電極形成工程の一例を示した図である。画素電極形成工程は、剥離層付き基板51上に画素電極60を形成する点以外は、実施形態1に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法の画素電極形成工程と同様であるので、同様の構成要素に同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図7(E)は、薄膜トランジスタ形成工程の一例を示した図である。薄膜トランジスタ形成工程も、剥離層付き基板51上に薄膜トランジスタ70を形成する点以外は、実施形態1に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法の画素電極形成工程と同様であるので、同様の構成要素に同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図8は、実施形態2に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法の後半の工程の一例を示した図である。なお、図8は、図7の工程(A)〜(E)と連続しているので、これと連続した工程符号を用いる。
図8(F)は、配線電極形成工程の一例を示した図である。配線電極形成工程も、剥離層付き基板51上に薄膜トランジスタ70を形成する点以外は、実施形態1に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法の配線電極形成工程と同様であるので、同様の構成要素に同一の参照符号を付してその説明を省略する。なお、本工程の終了により、TFT基板141が完成する。
図8(G)は、表示部形成工程の一例を示した図である。表示部形成工程は、実施形態1に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法の表示部形成工程と同様であるので、同様の構成要素に同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図8(H)は、上部基板形成工程の一例を示した図である。上部基板設置工程においては、表示部90及び壁構造100の上に上部基板111が設置される。上部基板111は、下部基板51と同様に、柔軟な材料から構成されてよく、例えば、下部基板51と同一材料から構成されてもよい。この場合、剥離層付き基板51として利用できる材料から上部基板111は構成されることになる。なお、上部基板111も、例えば、柔軟性を有するプラスティック基板や、薄い金属薄膜が用いられてよい。また、上部基板設置工程の終了により、表示素子の構造が完成する。なお、この場合も、上部基板111を固定するために、上部基板111の下部に接着層を設けることも可能である。
図8(I)は、剥離工程の一例を示した図である。剥離工程は、剥離層付き基板51の下部にある剥離層41が剥離される点以外は、実施形態1に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法の上部基板形成工程と同様であるので、同様の構成要素に同一の参照符号を付してその説明を省略する。
なお、剥離工程のより具体的な内容や、ワイヤー20の設置のバリエーション等は、実施形態1において説明した内容をそのまま適用することができる。
実施形態2に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法によれば、剥離層41と下部基板51を剥離層付き下部基板51として一体的に構成することができるため、製造工程を減らすことができ、工程の簡素化を図ることができる。
また、この後に表示素子151を駆動する駆動回路を形成することにより、表示装置を製造することができる点は、実施形態1と同様である。
〔実施形態3〕
図9及び図10は、本発明の実施形態3に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造方法の一例を示した図である。実施形態3に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造方法は、転写法に基づく製造プロセスである。なお、実施形態1、2と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を簡略化又は省略するものとする。また、図9と図10は連続した工程であるので、工程を示す符号は、図9及び図10で連続した符号を用いるものとする。
図9は、実施形態3に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法の前半の工程の一例を示した図である。
図9(A)は、支持基板用意工程の一例を示した図である。本工程は、実施形態1の図1(A)と同様であるので、同様の構成要素に同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図9(B)は、ワイヤー設置工程の一例を示した図である。本工程は、実施形態1の図1(B)と同様であるので、同様の構成要素に同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図9(C)は、剥離層形成工程の一例を示した図である。本工程は、実施形態1の図1(C)と同様であるので、同様の構成要素に同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図9(D)は、平坦化層形成工程の一例を示した図である。平坦化層形成工程においては、剥離層40の表面上に平坦化層120を形成する。
図9(E)は、表示部形成工程の一例を示した図である。表示部形成工程においては、平坦化層120上に表示部90及び壁構造100が形成される。表示部90及び壁構造100は、構成要素としては実施形態1に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法における表示部形成工程に用いられた表示部90及び壁構造100と同様であるが、実施形態1とは上下が反転し、表示部90の上方が壁構造100で覆われている点で、実施形態1と異なっている。
図10は、実施形態3に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法の後半の工程の一例を示した図である。なお、図10は、図9の工程(A)〜(E)と連続しているので、これと連続した工程符号を用いる。
図10(F)は、薄膜トランジスタ形成工程の一例を示した図である。薄膜トランジスタ形成工程においては、壁構造100の表面に、画素電極60と、薄膜トランジスタ70と、配線電極80とが形成される。実施形態1においては、下部基板50上であって壁構造100の最下面にこれらの素子が形成されたが、実施形態3においては上下が反転し、最上面にこれらの素子が形成される。なお、個々の素子自体は実施形態1と同様であるので、同一の参照符号を用いてその説明を省略する。
図10(G)は、下部基板設置工程の一例を示した図である。下部基板設置工程においては、画素電極60、薄膜トランジスタ70、配線電極80及び壁構造100の表面上に第1の接着層130を形成し、更に第1の接着層130上に下部基板52を設置して接着固定する。なお、下部基板52は、配置的には上部基板とも言えるが、薄膜トランジスタ70の配置との関係と、実施形態1、2との整合を図るために下部基板52と呼ぶこととする。また、本工程の終了により、TFT基板142が完成する。なお、本実施形態においては、TFT基板142の完成段階で既に表示部90がTFT基板142上に設置されているので、TFT基板142の完成段階で表示素子の大部分が同時に形成されることになる。
図10(H)は、剥離工程の一例を示した図である。剥離工程においては、ワイヤー20に外力が加えられ、剥離層40の部分支持基板10から剥離される。
図10(I)は、上部基板設置工程の一例を示した図である。上部基板設置工程においては、平坦化層120の表面上に第2の接着層131が形成され、第2の接着層131上に上部基板112が設置されて接着固定される。これにより、表示素子152が完成する。
なお、図9、10では、平坦化層120や複数の接着層130、131を示しているが、これらは必ずしも形成されなくても良く、あるいは多層構造を構成することも可能である。
また、得られた表示素子152を駆動するための駆動回路を形成し、表示装置を製造することができる。
実施形態3に係るTFT基板、表示素子及び表示装置の製造法によれば、転写法を用いた場合にも、ワイヤー20を用いて支持基板10からの表示素子の剥離を容易にし、形成された各素子の破損を防止することができる。
なお、実施形態1乃至3において、剥離層40、41は一層のみであるが、ワイヤー20を数層重ねる場合、内部の接着剤30の成分を変えて多段の剥離層40、41を形成してもよい。また、ワイヤー20が配列されている層の上部や下部に、接着剤30のみの層を設けることも可能である。例えば、実施形態2の剥離層付き基板51の下部に、ワイヤー20を含んだ剥離層40や、接着剤30のみの層を設けても良い。このとき、ワイヤー20を配置してから接着剤30を塗布しても、先に接着剤30を塗布してからワイヤー20を配置しても良く、また接着剤30を加熱や紫外線照射、あるいは化学反応を利用して部分的に硬化させても良い。
また、接着剤30の材料としては、例えば光照射をはじめ、熱硬化または反応硬化により形成される、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、セルロース樹脂、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン、メラミン樹脂、ポリエステル、ポリビニルブチラール、ポリビニルカルバゾール、ポリビニールアセテート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、アセチルセルロース、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、またはこれらの共重合体や変性体等が挙げられるが、これら以外の高分子樹脂を適用することも可能であり、さらに無機材料や有機無機ハイブリッド構造等、あらゆる材料を適用することができる。
また、接着剤30を塗布する手法としては、ディッピングやスプレーコーティング、バーコーティング、ダイコーティング、フレキソ印刷、インクジェット、スパッタ、CVD、真空蒸着、スピンコート法等、あらゆる塗布技術や印刷手法、製膜技術を用いて形成することが可能である。
なお、実施形態1において、上部基板50を形成する際に、上述のように接着層を設けても良いが、塗布材料を用いて直接基板を形成する手法や、基板自体に硬化性がある材料を使うことで、特に接着層を設けなくても良い。
また、実施形態1においては、表示素子150を形成した例を挙げて説明したが、必ずしも表示部を形成する必要はなく、例えば、一般的にTFT基板又はTFTバックプレーンと呼ばれる構成のように、TFTや周辺回路が形成される構成や、配線電極のみ形成される構成に本製造方法を用いることができる。
なお、実施形態1乃至3においては、表示素子の基本的な構成例を示したが、構造については従来のいかなる構成を適用しても良い。
また、ワイヤー20は十分な強度が必要とされるほか、高温プロセスでも変形が小さく、また耐溶剤成に優れた材質であることが望ましい。例えば細長い金属線や金属線の束、あるいは高分子材料を用いた繊維の束等を用いることができる。
また、ワイヤー20の断面は円形や楕円形等、いかなる形状であっても良く、長方形等、上部が平坦な形状であっても良い。またワイヤー20の太さは材質や強度、接着材の選択により自由に設定することができる。
ワイヤー20としては、例えばピアノ線に用いられている材料等容易に切断されないものが望ましく、その材料としては、有機・無機あるいはそのハイブリッド構造のいかなる材料を用いても構わないが、熱伸縮が起こりにくい材質を適用することが好ましい。また、導電性ワイヤーを絶縁膜で被膜したものであっても良い。
ワイヤー20として用いる金属線や被膜材料としては、例えば金、銀、銅、亜鉛、アルミニウム、イリジウム、カルシウム、ニッケル、ベリリウム、マグネシウム、モリブデン、ロジウム、チタン、タンタル、白金、クロム、タングステン、鉄、スズ等の金属やそれらの合金(例えばニクロム、コンスタンタン、黄銅等)や、ITO、ZnO、IGZO等の酸化物、ポリエチレンジオキシチオフェン等の導電性高分子材料、カーボンナノチューブやフラーレン、グラフェン等炭素で構成される材料や、これらの複合材料等が考えられるが、ここに記載された材料に限定されるものではなく、種々の材料を適用することが可能である。
また、ワイヤー20は1本である必要はなく、例えば複数本のワイヤー20を束ねて1組のワイヤー20として扱うことができる。その際、異なる材質・形状のワイヤーを組み合わせることも可能である。
また、上述の束ねる方法としては、熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂等で固める方法や、各々のワイヤー20を互いに巻きつける方法等を用いることができる。熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂で硬化させる手法を用いる場合には、樹脂の伸縮の影響を抑制するため、ワイヤー20を左右から適切な力で引っ張った状態で樹脂を硬化させる手法が効果的である。
なお、ワイヤー20を含む剥離層40、41が形成された後は、任意のタイミングにおいて剥離工程を実施することが可能であるので、実施形態1乃至3における工程の順序は、前後が入れ替わってもよいこととする。
表示部90としては、液晶、有機EL、無機EL、電子インクや電子粉流体を含む電子ペーパー材料等種々の表示方式で従来用いられる全ての構造を導入することが可能である。例えば、LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)においては、例えば配向膜やスペーサー、対抗電極、液晶層、バックライト、偏光板、カラーフィルター、ブラックマトリクス、絶縁膜等が挙げられるが、勿論これらに限定されるものではない。
また、本発明の表示素子を用いた表示装置としては、テレビ、パソコン、携帯電話、電子ペーパー、タッチパネル、各種機器に取り付けられた表示モニター等が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、全ての表示装置が含まれる。
このように、本発明によれば、軽量かつ柔軟なプラスティックフィルム基板等を用いた表示素子の表示不良を大幅に抑制することができる。従って、本発明で製造したTFT基板、表示素子を表示装置に適用すれば、自由に丸められる携帯型ディスプレイやスクリーン型の軽量な大画面ディスプレイを実現できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
10 支持基板
20、21 ワイヤー
30 接着剤
40、41 剥離層
50、51、110、111 基板
70 薄膜トランジスタ
90 表示部
120 平坦化層
140、141、142 TFT基板
150、151、152 表示素子

Claims (10)

  1. 基板上に薄膜トランジスタが形成されたTFT基板の製造方法であって、
    支持基板上にワイヤーを設置する工程と、
    前記支持基板上に、前記ワイヤーの少なくとも一部が露出するように前記ワイヤーを含む剥離層を形成する工程と、
    前記ワイヤーの露出部分に力を加え、前記剥離層を前記支持基板から剥離する工程を含むTFT基板の製造方法。
  2. 前記基板は、柔軟性を有するプラスティック基板又は金属薄膜基板である請求項1に記載のTFT基板の製造方法。
  3. 前記ワイヤーは、前記支持基板のいずれかの辺に略平行に複数本配置される請求項1又は2に記載のTFT基板の製造方法。
  4. 前記ワイヤーと交わるように、前記剥離層から少なくとも一部が露出するように複数の第2のワイヤーが更に配置される請求項3に記載のTFT基板の製造方法。
  5. 前記ワイヤーは、前記支持基板の周囲に巻回された後、前記ワイヤーの不要箇所を切断して除去することにより前記支持基板上に設置される請求項1乃至4のいずれか一項に記載のTFT基板の製造方法。
  6. 前記剥離層には、耐熱性を有する樹脂からなる接着剤が用いられ、前記剥離層上に前記基板を接着する工程と、前記基板上に薄膜トランジスタを形成する工程を更に含む請求項1乃至5のいずれか一項に記載のTFT基板の製造方法。
  7. 前記剥離層と前記基板は同一成分で一体的に形成され、前記基板上に薄膜トランジスタを形成する工程を含む請求項1乃至5のいずれか一項に記載のTFT基板の製造方法。
  8. 前記剥離層上に平坦化層を形成する工程と、
    該平坦化層上に薄膜トランジスタを形成する工程と、
    前記支持基板から剥離された平坦化層に前記基板を接着する工程と、を更に含む請求項1乃至5のいずれか一項に記載のTFT基板の製造方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載されたTFT基板の製造方法によりTFT基板を製造する工程と、
    該TFT基板上に表示部を形成する工程と、を有する表示素子の製造方法。
  10. 請求項9に記載された表示素子の製造方法により表示素子を製造する工程と、
    該表示素子を駆動する駆動回路を形成する工程と、を有する表示装置の製造方法。
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