JP2013246426A - 画像処理装置、マルチディスプレイ装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、マルチディスプレイ装置、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】隣接する表示装置間での輝度差を低減する。
【解決手段】画像処理装置のローカルディミング処理部12は、付加領域が付加され、複数の分割領域が設定された補正画像データに対し、一つの分割領域を中心分割領域とし、中心分割領域の第1バックライト輝度値を周辺分割領域に配分して第2バックライト輝度値を求めるバックライトBLUR処理部62を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、マルチディスプレイ装置に表示される画像データを処理する画像処理装置、マルチディスプレイ装置、プログラムおよび記録媒体に関する。
複数の表示装置を並べて配置し、一つの画像データをそれら複数の表示装置にて表示するマルチディスプレイ装置が開発されている。この種のマルチディスプレイ装置では、隣接する表示装置間の輝度差が問題となる。
特許文献1では、複数のディスプレイよりなるマルチディスプレイシステムにおいて、バックライトユニットの光量を変更可能に構成し、映像表示部のサイズより小さいバックライトユニットをマトリクス状に配置している。これにより、隣り合う映像表示部間の境界部を跨ぐように複数のバックライトユニットが配置されるので、映像表示部の周辺の輝度が低下することにより強調されていた隣接する映像表示部間の境界部の輝度差を緩和させることができるようにしている。
特開2009−169196号公報(2009年7月30日公開)
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、マルチディスプレイ装置には、表示パネルの境界部を跨ぐように2つのバックライトユニットを配置するという特殊な構造が必要となっている。このため、表示パネルの背面にバックライトを設けた表示装置を複数個並べて配置したような、一般的なマルチディスプレイ装置には適用することができない。
したがって、本発明は、表示パネルの背面にバックライトを設けた表示装置を複数個並べて配置したような、一般的なマルチディスプレイ装置に適用でき、マルチディスプレイ装置の隣接する複数の表示装置により一つのオブジェクト(一つの入力画像データ)を表示する場合において、隣接する表示装置間での輝度差を低減することができる画像処理装置、マルチディスプレイ装置、プログラムおよび記録媒体の提供を目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、表示パネルとバックライトとを有する、並べて配置された複数の表示装置によって表示される入力画像データが入力され、前記入力画像データにおける前記表示装置毎の画像データを、前記表示装置の複数の隣接する画素に対応した複数の分割領域に分割し、前記画像データの前記分割領域毎の画素値に応じて、前記バックライトにおける前記分割領域毎の輝度値を設定するローカルディミング処理部と、前記表示装置毎の前記画像データにおける、前記表示装置の表示領域に対応する領域の外側に付加領域を設け、前記付加領域における前記表示装置同士が隣接する位置の領域には、隣接する表示装置の前記画像データを付加し、前記表示装置同士が隣接しない位置の領域には、所定の画素値を有する画像データを付加して、補正画像データを生成する補正画像データ生成部とを備え、前記ローカルディミング処理部は、前記分割領域毎のバックライトの輝度値を求めるバックライト値算出処理部と、前記補正画像データと前記分割領域毎のバックライトの輝度値とに基づいて、前記表示パネルを駆動する表示用画像データを生成する表示用画像データ算出処理部とを備え、前記バックライト値算出処理部は、前記補正画像データから前記分割領域毎の第1バックライト輝度値を算出する初期バックライト値算出処理部と、前記補正画像データの一つの前記分割領域を中心分割領域とし、前記中心分割領域の前記第1バックライト輝度値を所定の配分係数に基づいて前記中心分割領域の周辺分割領域に配分する処理を前記の各分割領域を前記中心分割領域として行って、第2バックライト輝度値を求めるバックライト輝度値補正処理部と、前記第2バックライト輝度値から、前記表示装置の前記表示領域に対応する表示用バックライト値を切り出して出力するバックライト値切出し部とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、ローカルディミング処理部には、表示パネルとバックライトとを有する、並べて配置された複数の表示装置によって表示される入力画像データが入力される。ローカルディミング処理部は、入力画像データにおける表示装置毎の画像データを、表示装置の複数の隣接する画素に対応した複数の分割領域に分割し、画像データの分割領域毎の画素値に応じて、バックライトにおける分割領域毎の輝度値を設定する。
補正画像データ生成部は、表示装置毎の画像データにおける、表示装置の表示領域に対応する領域の外側に付加領域を設ける。さらに、付加領域における表示装置同士が隣接する位置の領域には、隣接する表示装置の画像データを付加する。また、付加領域における表示装置同士が隣接しない位置の領域には、所定の画素値を有する画像データを付加する。これにより、補正画像データを生成する。
さらに、ローカルディミング処理部は、バックライト値算出処理部と表示用画像データ算出処理部とを備える。
バックライト値算出処理部は、分割領域毎のバックライトの輝度値を求める。表示用画像データ算出処理部は、補正画像データと分割領域毎のバックライトの輝度値とに基づいて、表示パネルを駆動する表示用画像データを生成する。
バックライト値算出処理部は、初期バックライト値算出処理部と、バックライト輝度値補正処理部と、バックライト値切出し部とを備える。初期バックライト値算出処理部は、補正画像データから分割領域毎の第1バックライト輝度値を算出する。バックライト輝度値補正処理部は、補正画像データの一つの分割領域を中心分割領域とし、中心分割領域の第1バックライト輝度値を所定の配分係数に基づいて中心分割領域の周辺分割領域に配分する処理を行う。この処理を各分割領域を中心分割領域として行い、第2バックライト輝度値を求める。バックライト値切出し部は、第2バックライト輝度値から、表示装置の表示領域に対応する表示用バックライト値を切り出して出力する。
したがって、隣接する表示装置のバックライト輝度値は、それぞれ隣接する表示装置の境界部付近の画像データを参照して補正されたものとなる。これにより、マルチディスプレイ装置の隣接する複数の表示装置により一つのオブジェクト(一つの入力画像データ)を表示する場合において、隣接する表示装置間での輝度差を低減することができる。また、上記の構成は、表示パネルの背面にバックライトを設けた表示装置を複数個並べて配置したような、一般的なマルチディスプレイ装置に適用することができる。
上記の画像処理装置において、前記バックライト輝度値補正処理部は、前記配分係数として、第1の配分係数と、前記第1の配分係数よりも前記周辺分割領域に配分する配分値が大きくなる第2の配分係数とを使用し、前記中心分割領域が前記表示装置の前記表示領域に属する場合には、前記第1の配分係数を使用し、前記中心分割領域が前記付加領域に属する場合には、前記第2の配分係数を使用する構成としてもよい。
上記の構成によれば、バックライト輝度値補正処理部は、第1バックライト輝度値から第2バックライト輝度値を求める際の、中心分割領域のバックライト輝度値を周辺分割領域に配分する処理において、中心分割領域が表示装置の表示領域外の付加領域に属する場合には、第1の配分係数よりも周辺分割領域に配分する配分値が大きくなる第2の配分係数を使用する。
これにより、一つの分割領域に対応するバックライトの領域を点灯させたときの輝度分布が、近辺の分割領域の輝度増加に特に大きく影響する場合(輝度分布が急峻な場合)に、輝度不足の改善効果が高い領域のみに対応するバックライトの領域を効率良く点灯させることができる(図21の輝度分布とBLUR設定値との関係を参照)。
上記の画像処理装置において、前記バックライト輝度値補正処理部は、前記配分係数として、第1の配分係数と、前記第1の配分係数よりも、前記中心分割領域に対する前記周辺分割領域の範囲が広く設定されている第2の配分係数とを使用し、前記中心分割領域が前記表示装置の前記表示領域に属する場合には、前記第1の配分係数を使用し、前記中心分割領域が前記付加領域に属する場合には、前記第2の配分係数を使用する構成としてもよい。
上記の構成によれば、バックライト輝度値補正処理部は、第1バックライト輝度値から第2バックライト輝度値を求める際の、中心分割領域のバックライト輝度値を周辺分割領域に配分する処理において、中心分割領域が表示装置の表示領域外の付加領域に属する場合には、第1の配分係数よりも中心分割領域に対する周辺分割領域の範囲が広く設定されている第2の配分係数を使用する。
これにより、一つの分割領域に対応するバックライトの領域を点灯させたときの輝度分布が、特に近辺の広い範囲の分割領域の輝度増加に影響する場合(輝度分布がなだからな場合)に、広い範囲の分割領域の輝度不足の改善効果を考慮して、バックライトを点灯させることができる(図21の輝度分布とBLUR設定値との関係を参照)。
上記の画像処理装置において、前記表示用画像データ算出処理部は、前記第2バックライト輝度値から切り出された前記表示用バックライト値に対して、一つの前記分割領域を中心分割領域とし、前記中心分割領域のバックライト輝度値を前記中心分割領域の周辺分割領域に配分する処理を前記の各分割領域を前記中心分割領域として行って第3バックライト輝度値を求める輝度分布算出処理部を備えている構成としてもよい。
上記の構成によれば、表示用画像データ算出処理部の輝度分布算出処理部は、第2バックライト輝度値から切り出された表示用バックライト値に対して、一つの分割領域を中心分割領域とし、中心分割領域のバックライト輝度値を中心分割領域の周辺分割領域に配分する処理を各分割領域を中心分割領域として行って第3バックライト輝度値を求める。
これにより、一つの分割領域に対応するバックライトの領域の点灯が、一つの分割領域に限らずその周辺分割領域に及ぼす影響までを考慮した状態にてバックライト輝度分布が算出される。したがって、表示パネルを駆動する表示用画像データとして適切なデータを生成することができる。
本発明の構成によれば、マルチディスプレイ装置の隣接する複数の表示装置により一つのオブジェクト(一つの入力画像データ)を表示する場合において、隣接する表示装置間での輝度差を低減することができる。また、本発明の構成は、表示パネルの背面にバックライトを設けた表示装置を複数個並べて配置したような、一般的なマルチディスプレイ装置に適用することができる。
本発明の実施の形態におけるマルチディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。 図1に示した液晶パネル装置の構成を示す縦断面図である。 図1に示したローカルディミング処理部構成を示すブロック図である。 図1に示したマルチディスプレイ装置への入力画像データの一例を示す説明図である。 図1に示した画像信号入力IFによる画像データ付加処理後の第1および第2液晶パネル装置用データを示す説明図である。 図3に示した初期バックライト値算出処理部によるバックライト値算出処理後の第1および第2液晶パネル装置用データを示す説明図である。 図7(a)は、図3に示したバックライトBLUR処理部においてバックライト値の置換処理に使用されるBLUR係数の一例を示す説明図、図7(b)は、他のBLUR係数の例を示す説明図である。 図3に示したバックライトBLUR処理部による、図7(a)に示した第1BLUR係数を使用した場合の、バックライト値の置換処理を示す説明図である。 図3に示したバックライトBLUR処理部によるバックライトBLUR処理後の第1および第2液晶パネル装置用データを示す説明図である。 図3に示したバックライトBLUR処理部でのバックライトBLUR処理を示すフローチャートである。 図3に示したバックライト値切出し処理部によるバックライト値切出し処理後の第1および第2液晶パネル装置用データを示す説明図である。 図3に示した輝度分布算出処理部64が輝度分布の算出に使用する輝度分布係数を示す説明図である。 図3に示した輝度分布算出処理部による処理後の第1および第2液晶パネル装置用データを示す説明図である。 図3に示した解像度変換処理部での画像データの補間処理の例を示す説明図である。 図3に示した解像度変換処理部による処理後の第1および第2液晶パネル装置用データを示す説明図である。 図1に示したローカルディミング処理部での処理を示すフローチャートである。 図3に示した液晶データ補正処理部により生成された第1および第2液晶パネル装置用データ(液晶データ)を示す説明図である。 比較例における、バックライトBLUR処理部でのバックライトBLUR処理後の第1および第2液晶パネル装置用データを示す説明図である。 比較例における、液晶データ補正処理部により生成された第1および第2液晶パネル装置用データ(液晶データ)を示す説明図である。 図3に示したバックライトBLUR処理部においてバックライト値の置換処理に使用されるBLUR係数のさらに他の例を示す説明図である。 図3に示したバックライトBLUR処理部にて使用するBLUR係数の設定値と輝度分布との関係を示す説明図である。
本発明の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるマルチディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、マルチディスプレイ装置1は、画像信号入力IF(インタフェース)部(補正画像データ生成部)11、ローカルディミング処理部12、液晶タイミングコントローラ13、液晶ドライバ14、液晶パネル(LCDパネル)15、バックライトタイミングコントローラ16、バックライト用ドライバ17およびバックライト18を備えている。
なお、マルチディスプレイ装置1は、複数の液晶パネル15を備え、それら液晶パネル15にて表示を行うものである。したがって、図1では、便宜上、液晶パネル15を一つのみ示しているが、マルチディスプレイ装置1は複数の液晶パネル15を備えている。同様に、バックライト18は、各液晶パネル15に対応して、液晶パネル15の数だけ設けられている。
画像信号入力IF11は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、DVI(Digital Visual Interface)、D−Sub(D-Subminiature)等の画像入力信号を受信するインタフェース部である。
ローカルディミング処理部12は、入力画像データの値に応じて、バックライト18の輝度値を所定の画素エリア単位(例えば、3画素×3画素単位)にて算出し、バックライトタイミングコントローラ16へ出力する。また、算出した各画素エリアの輝度値に応じて、動作させる液晶パネル15の画素値(画像データ)を算出し、液晶タイミングコントローラ13へ出力する。
液晶タイミングコントローラ13は、液晶パネル15にて画像を表示できるように、ローカルディミング処理部12から入力された画像データをフレームレートに応じたタイミングにて液晶ドライバ14へ転送する。
液晶ドライバ14は、液晶タイミングコントローラ13から入力された画像データに基づき、液晶パネル15を駆動し、液晶パネル15の各副画素(RGB)毎に、バックライト18からの光の透過量を制御する。
バックライトタイミングコントローラ16は、バックライト18が点灯できるように、バックライト用ドライバ17に対して、フレームレートに応じてバックライト輝度データを転送する。
バックライト用ドライバ17およびバックライト18は、バックライトタイミングコントローラ16から入力されたバックライト輝度データに基づき、例えばLED(Light Emitting Diode)からなるバックライト18を点灯させる。バックライト18に使用するLEDは白色の1種類であっても、RGBの3種類であってもよい。
次に、液晶パネル15およびバックライト18を備えた液晶パネル装置21の構成について説明する。図2は、液晶パネル装置21の構成を示す縦断面図である。
図2に示すように、液晶パネル装置21は、正面(表示面)から背面に向って、保護ガラス22、第1偏向板23、第1ガラス基板24、カラーフィルタ25、第1透明電極26、第1配向膜27、液晶層28、第2配向膜29、第2透明電極30、第2ガラス基板31、第2偏向板32、拡散板33およびバックライト18を備えている。なお、例えば第1偏向板23から第2偏向板32までの部材により液晶セルが構成されている。
上記液晶セルにおいて、第1ガラス基板24の外面には第1偏向板23が設けられ、第1ガラス基板24の内面にはカラーフィルタ25、第1透明電極26および第1配向膜27がこの順序に設けられている。また、第2ガラス基板31の外面には第2偏向板32が設けられ、第2ガラス基板31の内面には第2透明電極30および第2配向膜29がこの順序に設けられている。なお、第2透明電極30の位置には、第2透明電極30と接続されたTFT(薄膜トランジスタ、図示せず)が設けられている。第1ガラス基板24に設けられた第1配向膜27と第2ガラス基板31に設けられた第2配向膜29との間には液晶層28が設けられている。
バックライト18は、液晶パネル15の背面、すなわち第2偏向板32の外面に拡散板33を介して設けられ、液晶パネル15に対して背面側から光を照射するようになっている。
バックライト18は、例えば、側方から入射した光を液晶パネル15方向に出射する導光板、および上記導光板に対して側方から光を照射する光源を備えたエッジライト式バックライトであってもよい。あるいは、第2ガラス基板31の光入射面に対向するように複数個のLED(Light Emitting Diode)が整列配置された直下型のLEDバックライトであってもよい。
拡散板33は、バックライト18から出射された光を全方向に拡散させる。第2偏向板32は、液晶パネル15に入射する光を特定の偏向方向を有する光に制限し、第1偏向板23は、液晶パネル15から出射する光を特定の偏向方向を有する光に制限する。保護ガラス22は、液晶パネル15を保護する。
このような構成により、液晶パネル装置21では、バックライト18から出射された光のうち第2偏向板32を透過した光(直線偏光)は、液晶層28を経て第1偏向板23へ入射する。この際、液晶層28を透過する光の偏光状態は、液晶層28に印加する電圧によって変化させることができる。したがって、画像データに対応した電圧を第1ガラス基板24上の第1透明電極26、および第2ガラス基板31上の第2透明電極30に印加して、液晶層28に電界を印加することにより、液晶層28を通過する光の偏光状態を変え、第1偏向板23を透過する光の光量を制御して、光学画像を形成することができる。
次に、図1に示したローカルディミング処理部12の構成について説明する。図3はローカルディミング処理部12の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、ローカルディミング処理部12は、バックライト値算出処理部51および液晶データ値算出処理部(表示用画像データ算出処理部)52を備えている。バックライト値算出処理部51は、初期バックライト値算出処理部61、バックライトBLUR処理部(バックライト輝度値補正処理部)62およびバックライト値切出し処理部63を備えている。画像データ値算出処理部53は、輝度分布算出処理部64、解像度変換処理部65、液晶データ切出し処理部66および液晶データ補正処理部67を備えている。
以下では、ローカルディミング処理部12が行うローカルディミング処理について説明する。ここでは、説明を簡素化するために、マルチディスプレイ装置1は2個の液晶パネル装置21が左右に隣接して配置され、各液晶パネル装置21(液晶パネル15)の解像度は、水平15画素×垂直15ラインとする。
また、マルチディスプレイ装置1に対して図4に示す画像データが入力されるものとする。図4は、マルチディスプレイ装置1への入力画像データの一例を示す説明図である。図4に示す入力画像データは、2個の液晶パネル装置21を有するマルチディスプレイ装置1の解像度に対応して、30画素(水平方向)×15ライン(垂直方向)となっている。なお、図4以降の図および以下の説明では、第1の液晶パネル装置21用のデータを第1液晶パネル装置用データとし、第2の液晶パネル装置21用のデータを第2液晶パネル装置用データとして示す。
ローカルディミング処理部12は、ローカルディミング処理において、液晶パネル15の1画面を水平方向および垂直方向に複数のエリア(領域)に分割し、エリア毎にバックライト18の輝度を制御する。図4の例では、3画素(水平方向)×3ライン(垂直方向)を1エリアとしている。したがって、図4の例では、一つの液晶パネル15のエリア数は、5個(水平方向:H1〜H5)×5個(垂直方向:V1〜V5)、すなわち、水平エリア数:Area_x=5,垂直エリア数:Area_y=5となっている。これに応じて、ローカルディミング処理部12は、入力画像データに対しても同様のエリアを設定してい処理する。
また、説明を簡素化するために、入力画像データの各画素値は白黒値(R=G=B)としているが、各画素値が白黒値以外の場合には、R,G,Bそれぞれの画像データに対して同様の処理を行えばよい。ただし、後述のように、バックライト18のLEDが白色の場合には、算出したバックライト値は、R,G,Bが同じ値(R=G=B)となるように補正する。
ローカルディミング処理部12の前段の画像信号入力IF11では、ローカルディミング処理部12に画像データを入力する場合、入力画像データに対して画像データ付加処理を行う。
この画像データ付加処理では、図4の入力画像データに対して、図5に示すように、画像データを付加する。図5は、画像信号入力IF11により、図4に示した入力画像データ(第1および第2液晶パネル装置用データ)に対して画像データ付加処理が行われた結果の第1および第2液晶パネル装置用データを示す説明図である。
具体的には、画像データ付加処理では、入力画像データの周囲に、付加領域として1エリア分の幅にて画像データが付加される。この場合、1エリアは3画素(水平方向)×3ライン(垂直方向)であるから、図4に示した入力画像データに対して、左右にそれぞれ3画素分、上下にそれぞれ3ライン分の画像データ(付加領域)が付加される。
この結果、画像信号入力IF11からローカルディミング処理部12へ入力される画像データは、21画素(水平方向)×垂直21ライン(垂直方向)となる。また、エリア数は、7個(水平方向:AdH1,H1〜H5,AdH2)×7個(垂直方向:AdV1,V1〜V5,AdV2)、すなわち、水平エリア数:Area_add_x=7,垂直エリア数:Area_add_y=7となる。
なお、画像データ付加処理を行うのは、ローカルディミング処理において、第1液晶パネル装置用データの処理の際に、第2液晶パネル装置用データにおける第1液晶パネル装置用データとの境界部付近の画像データを参照値として参照するため(結果的には、画像処理により変換されたバックライト値情報を参照するため)である。バックライト値算出処理部51では、上記の参照値に応じて第1の液晶パネル装置21のバックライト値を補正する。
入力画像データの上下左右の位置の付加領域に対しての画像データ(画素値)の付加処理としては、次の2通りが存在する。
(1)第1の液晶パネル装置21に隣接して第2の液晶パネル装置21が存在する位置の付加領域の処理
第1液晶パネル装置用データには、第2液晶パネル装置用データにおける第1液晶パネル装置用データとの境界部付近の画素値を複写して付加する。図5の例では、第1液晶パネル装置用データのx=18〜20(AdH2)、かつ、y=3〜17(V1〜V5)の付加領域に、図4に示した第2液晶パネル装置用データのx=0〜2(H1)、かつ、y=0〜14(V1〜V5)の領域(画素値)を複写している。一方、第2液晶パネル装置用データのx=0〜2(AdH1)、かつ、y=3〜17(V1〜V5)の追加領域に、図4に示した第1液晶パネル装置用データのx=12〜14(H5)、かつ、y=0〜14(V1〜V5)の領域(画素値)を複写している。
(2)第1の液晶パネル装置21に隣接して第2の液晶パネル装置21が存在しない位置の付加領域の処理
それらの位置の付加領域には、参照すべき画像データ(参照値)が存在しない。したがって、その位置の付加領域の画素値は、固定値「0」とする。
次に、ローカルディミング処理部12の動作について説明する。ローカルディミング処理部12のバックライト値算出処理部51において、初期バックライト値算出処理部61は、画像信号入力IF11から入力された画像データについて、各エリアのバックライト値を算出する。具体的には、図6に示すように、各エリアのバックライト値を各エリアに存在する画素値の最大値とする。図6は、画像信号入力IF11から入力された画像データ(第1および第2液晶パネル装置用データ)に対する初期バックライト値算出処理部61によるバックライト値算出処理結果の第1および第2液晶パネル装置用データを示す説明図である。
上記のように、ここでは、3画素(水平方向)×3ライン(垂直方 向)を1エリアとしているので、図6の例では、図5に示した画像データにおいて、3画素(水平方向)×3ライン(垂直方向)からなるエリアごとに、各エリアでの画素値の最大値がバックライト値として設定されている。
なお、バックライト18が白色の場合には、各エリアの算出結果(RBL_tmp,GBL_tmp,BBL_tmp)に対して、次のように出力バックライト値を補正する(RBL_out,GBL_out,BBL_out)。なお、MAX( )は( )内の最大値を示す。

BL_out = GBL_out, = BBL_out = MAX(RBL_tmp,GBL_tmp,BBL_tmp

バックライトBLUR処理部62は、図6に示したバックライト値算出処理結果の第1および第2液晶パネル装置用データに対して、図7(a)または図7(b)に示すBLUR係数を使用して、各エリア(7×7エリア)のバックライト値を置換する。図7(a)は、バックライトBLUR処理部62において、図6に示した各エリアのバックライト値の置換に使用されるBLUR係数の一例を示す説明図、図7(b)は、他のBLUR係数の例を示す説明図である。なお、第2の配分係数は、第1の配分係数よりも周辺分割領域に配分する配分値が大きくなっている。
バックライトBLUR処理を行う場合、バックライトBLUR処理部62は、図8に示すように、例えば図7(a)に示す第1BLUR係数を使用して、図6に示した各エリアを中心エリアとし、中心エリアの周辺エリアのバックライト値を置換する。図8は、バックライトBLUR処理部62による、図7(a)に示した第1BLUR係数を使用した場合の、バックライト値の置換処理を示す説明図である。
図8に示すように、バックライト値の置換処理では、中心エリアを含む3(エリア)×3(エリア)において、中心エリアのバックライト値に対して周辺エリアに対応するBLUR係数を乗算し、算出された値を対応する周辺エリアのバックライト置換値とする。ただし、次の2つの条件(a)(b)に該当する場合にはバックライト値を置換しない。
(a)算出したバックライト置換値が、対応するエリアの元のバックライト値よりも小さい場合
(b)第1のエリアを中心エリアとして第1の周辺エリアのバックライト置換値を算出済の状態において、その後、第2のエリアを中心エリアと算出した上記第1の周辺エリアのバックライト置換値が先に算出済の上記第1の周辺エリアのバックライト置換値よりも小さい場合
上記(a)(b)のような例外規定を設けているのは、次の理由による。すなわち、ローカルディミング処理の実施時には、周辺エリアが消灯するので、バックライト18を全て点灯した場合と比較して、周辺エリアからの光量増加の影響を見込めなくなる。そこで、輝度不足となることを軽減するために、バックライト点灯エリアの周辺エリアについてもなるべくバックライトを点灯させるようにしている。なお、バックライト18を全て点灯することは消費電力削減効果がないため、上記の処理は、消費電力削減とバックライト輝度不足の抑制とのバランスを考慮したものとなっている。
また、バックライトBLUR処理部62は、隣接する液晶パネル装置21におけるバックライト18の点灯量を加味した場合において、輝度不足により隣接する液晶パネル装置21との輝度差が大きくならないように、バックライト値の置換処理に使用するBLUR係数を第1BLUR係数と第2BLUR係数(第2の配分係数)との間にて切り替える。この場合には、図6に示した7(エリア)×7(エリア)の処理において、下記(c)(d)のように、中心エリアが存在する位置に応じて、使用するBLUR係数を第1BLUR係数と第2BLUR係数との間にて切り替える。
(c)第1BLUR係数を使用する場合
中心エリアが水平座標1〜5の範囲、かつ垂直座標1〜5の範囲に存在する場合(中心エリアが表示対象領域に存在する場合)。
(d)第2BLUR係数を使用する場合
中心エリアが上記範囲(表示対象領域の範囲)以外の範囲に存在する場合、すなわち中心エリアが付加領域に存在する場合(中心エリアが水平座標0、6、垂直座標0、または、6の領域に存在する場合)。
本実施の形態では、上記のように、中心エリアが表示装置の表示対象領域外に存在する場合に、第1の配分係数よりも周辺分割領域に配分する配分値が大きくなる第2の配分係数を使用する。これにより、一つのエリアに対応するバックライトの領域を点灯させたときの輝度分布が、近辺のエリアの輝度増加に特に大きく影響する場合(輝度分布が急峻な場合)に、輝度不足の改善効果が高い領域のみに対応するバックライトの領域を効率良く点灯させることができる(図21の輝度分布とBLUR設定値との関係を参照)。
図6に示したバックライト値算出処理結果に対して、バックライトBLUR処理部62により、バックライトBLUR処理を行った結果の第1および第2液晶パネル装置用データを図9に示す。
ここで、バックライトBLUR処理部62の主要動作をフローチャートによって示す。図10はバックライトBLUR処理部62でのバックライトBLUR処理を示すフローチャートである。
図10に示すように、バックライトBLUR処理部62では、図6に示した初期バックライト値算出処理部61によるバックライト値算出処理結果の第1および第2液晶パネル装置用データにおいて、中心エリア(注目エリア)を決定し(S31)、その中心エリアが表示対象領域に属するか、付加領域に属するかを判定する(S32)。
S32での判定の結果、中心エリアが表示対象領域に属する場合には、図7(a)に示す第1BLUR係数を使用して、バックライトBLUR処理(通常BLUR処理、バックライト値の置換処理)を行う(S33)。
一方、S32での判定の結果、中心エリアが付加領域に属する場合には、図7(b)に示す第2BLUR係数を使用して、バックライトBLUR処理(付加領域BLUR処理、バックライト値の置換処理)を行う(S34)。
その後、S31〜S34の処理が、図6における全てのエリアを中心エリアとして完了するまで行い(S35)、全てのエリアを中心エリアとして処理が完了すれば処理を終了する。
バックライト値切出し処理部63は、図9に示した、バックライトBLUR処理部62によるバックライトBLUR処理結果の第1および第2液晶パネル装置用データから、付加領域を削除し、表示対象領域のみの第1および第2液晶パネル装置用データを切り出す。具体的には、図9に示したバックライトBLUR処理結果から、水平座標1〜5、かつ垂直座標1〜5の領域を切り出す。バックライト値切出し処理部63によるバックライト値切出し処理結果の第1および第2液晶パネル装置用データは図11に示すものとなる。
次に、ローカルディミング処理部12の液晶データ値算出処理部52において、液晶データ切出し処理部66は、画像信号入力IF11より入力された画像データから、画像信号入力IF11において付加された付加領域を削除する。これにより、表示対象領域のみの画像データ(液晶データ)を切り出す。具体的には、画像信号入力IF11より出力された図5に示した第1および第2液晶パネル装置用データから、水平座標3〜17、かつ垂直座標3〜17の領域を切り出す。この結果、液晶データ切出し処理部66にて処理された画像データ(第1および第2液晶パネル装置用データ)は、図4に示した、画像信号入力IF11への入力画像データに戻る。
輝度分布算出処理部64は、例えば図12に示す輝度分布係数を使用し、図11に示したバックライト値切出し処理結果の第1および第2液晶パネル装置用データにおいて、各エリアを中心エリアとした場合の輝度分布を算出する。すなわち、中心エリアの周辺エリアにおける輝度補正値を算出する。次に、算出した輝度補正値を対応するエリアのバックライト値と加算して、そのエリアのバックライト値とする。図12は、輝度分布算出処理部64が図4に示した第1および第2液晶パネル装置用データに対する輝度分布の算出に使用する輝度分布係数を示す説明図である。
輝度分布算出処理部64において、上記の処理を行うのは次の理由による。すなわち、いずれかのエリアに対応するバックライト18が点灯すると、そのバックライト18の点灯は、通常、対応するエリアばかりでなく、対応するエリアの周囲エリアにも輝度値の増加の影響を及ぼす。そこで、その場合の中心エリアを含む周囲エリアへの輝度分布を図12に示すような輝度分布係数にて定義する。そして、上記の輝度分布係数を使用して、上記のように各エリアのバックライト値を求める。
なお、上記の輝度分布係数は、実際の液晶パネル装置21において、1エリアのみを点灯させ、面輝度計にて輝度分布(中心エリアおよび周囲エリアの輝度分布状況)を測定した結果に基づいて設定することができる。
輝度分布算出処理部64の処理の具体例を示すと次のようになる。例えば、図11に示した第2液晶パネル装置用データにおける座標(0,2)のエリアを中心エリアとした場合、この中心エリアの周辺エリアは、座標(0,1)、(1,1)、(1,2)、(1,3)および(0,3)である。したがって、座標(0,2)のエリアの輝度値は、座標(0,2)のエリア自身の輝度値に、上記の各周辺エリアの輝度値とそれら周辺エリアに対応する輝度分布係数とを乗算して得られる輝度値を加算したものとなる。
すなわち、座標(0,2)のエリアの輝度値は、
255×1+229×0.3+0×0+127×0.3+0×0+229×0.3=430(小数点以下切り捨て)
となる。このようにして、図11に示したバックライト値切出し処理結果に対して、輝度分布算出処理部64での処理を行った結果の第1および第2液晶パネル装置用データは、図13に示すものとなる。
解像度変換処理部65は、図13に示した輝度分布算出処理部64の処理結果の第1および第2液晶パネル装置用データに対して、このデータの解像度が液晶パネル装置21に表示する画像データの解像度と一致するように、解像度変換処理を行う。この解像度変換処理の手法としては、一般的な補間方法である線形補間法(バイリニア法)を使用することができる。図14は、解像度変換処理部65にて行われる線形補間法による画像データの補間処理の例を示す説明図である。
図14に示した例における補間式は、P00〜P11を入力画素値、Iを補間画素値として、次の通りである。なお、uとvは、ともに1/3(0.3333……)とする。
I = P00(1-u)(1-v) + P10u(1-v) + P01(1-u)v + P11uv
(u,vは0から1までの小数値)
上記の解像度変換処理を図13に示した輝度分布算出処理部64の処理結果の第1および第2液晶パネル装置用データに対して行うと、処理後のデータは、13画素(水平方向)×13ライン(垂直方向)となる。さらに、この解像度変換処理結果の第1および第2液晶パネル装置用データを15画素(水平方向)×15ライン(垂直方向)にするために、図15に示すように、例えば、上端1ラインおよび下端1ラインの画素を複写して、上下にそれぞれ1ラインの画素を追加する。同様に、左端1列および右端1列の画素を複写して、左右にそれぞれ1列の画素を追加する。なお、図15は、解像度変換処理部65での処理結果の第1および第2液晶パネル装置用データを示す説明図である。
液晶データ補正処理部67は、液晶データ切出し処理部66から出力された、図4に示した第1および第2液晶パネル装置用データ(液晶データ)、および解像度変換処理部65から出力された、図15に示した第1および第2液晶パネル装置用データ(バックライト輝度データ)から、液晶タイミングコントローラ13(液晶ドライバ14)に出力する第1および第2液晶パネル装置用データ(液晶データ)を生成する。このデータの生成は、下記の式により、各画素単位にて出力値を算出することにより行われる。液晶データ補正処理部67では、下記出力値の算出に際し、バックライト輝度値は0〜最大値の値を0〜1の値へ正規化しておく。
尚、バックライト輝度値の最大値は、全画面白色画像を入力したときにおける1エリア当たりの最大バックライト輝度値にて定義され、図12の輝度分布係数を用いることにより、周辺エリアからの輝度向上も考慮して、255×(1+0.3×4+0×4)=561となる。
Figure 2013246426
今回の例では、この結果は入力画像と同じ結果となる(図4)。すなわち、この入力画像例では、上記の分母は必ず1以下になり、入力画素値が存在する箇所は255であるため、除算結果は255以上となり、その結果、255に丸めこまれる。
上記のような処理により、液晶データ補正処理部67により生成された第1および第2液晶パネル装置用データ(液晶データ)は、図17に示すものとなる。なお、液晶データ補正処理部67から出力される液晶データにおいて、出力値255の箇所はバックライト輝度値が100%となり、出力値が0の箇所はバックライト輝度値が0%となる。
上述したローカルディミング処理部12での処理の概要をフローチャートにて示すと図16に示すものとなる。図16は、ローカルディミング処理部12での処理を示すフローチャートである。図16に示すように、ローカルディミング処理部12では、画像信号入力IF11から出力された画像データに対して、初期バックライト値算出処理部61による初期バックライト値算出処理(S11)、バックライトBLUR処理部62によるバックライトBLUR処理(S12)、バックライト値切出し処理部63によるバックライト値切出し処理(S13)、輝度分布算出処理部64による輝度分布算出処理(S14)、および解像度変換処理部65による解像度変換処理(S15)が行われる。また、画像信号入力IF11から出力された画像データに対して、液晶データ切出し処理部66による画像データ切出し処理(S16)が行われる。その後、液晶データ補正処理部67では、解像度変換処理部65からの出力データ、および液晶データ切出し処理部66からの出力データに基づいて、前述の画像データ補正処理(S17)が行われる。
(比較例)
次に、本実施の形態のローカルディミング処理部12による処理結果を比較例と比較した結果について説明する。
比較例の構成は、図1に示したマルチディスプレイ装置1に対応する構成、および図3に示したローカルディミング処理部12に対応する構成を備える。但し、比較例の構成では、画像信号入力IF(画像信号入力IF11に対応)において、入力画像データに対して付加領域を付加する画像データ付加処理(図5参照)を行わない。したがって、図3に示したバックライト値切出し処理部63および液晶データ切出し処理部66は備えない。また、バックライトBLUR処理部(バックライトBLUR処理部62に対応)は、第1BLUR係数のみを使用した方式とする。
比較例において、初期バックライト値算出処理部でのバックライト値算出処理結果の第1および第2液晶パネル装置用データに対して、バックライトBLUR処理部でのバックライトBLUR処理を行った結果の第1および第2液晶パネル装置用データは図18に示すものとなる。このバックライトBLUR処理結果の第1および第2液晶パネル装置用データは、本実施の形態において、図11に示した、バックライト値切出し処理部63から出力される第1および第2液晶パネル装置用データに対応する。
また、比較例において、図18に示したバックライトBLUR処理結果から導き出された液晶データ補正処理部の出力データは、図19に示すものとなる。この液晶データ補正処理部からの出力データは、本実施の形態において、図17に示した、液晶データ補正処理部67の出力データに対応する。
図17の第1および第2液晶パネル装置用データ(本実施の形態)と図19の第1および第2液晶パネル装置用データ(比較例)とを比較すると、第1液晶パネル装置用データの(14,7)のデータと第2液晶パネル装置用データの(0,7)のデータとの間の数値の差は、図17の第1および第2液晶パネル装置用データ(本実施の形態)よりも図19の第1および第2液晶パネル装置用データ(比較例)の方が大きいことが分かる。すなわち、図17の第1および第2液晶パネル装置用データでは、484−430=54であるのに対し、図19の第1および第2液晶パネル装置用データでは、484−369=115となっている。この結果から分かるように、本実施の形態のローカルディミング処理部12では、一つのオブジェクトを複数の液晶パネル装置21(マルチディスプレイ装置)に亘って表示した場合に、隣接する液晶パネル装置21間での輝度差を低減することができる。
また、バックライト18の輝度分布が広い場合、すなわち一つのエリアに対応するバックライト18が点灯した際の光量増加の影響範囲が広く、輝度分布係数のマトリクスサイズが大きい場合には、バックライトBLUR処理部62は、図20に示すように、第2BLUR係数として、係数の範囲を広くした、図20に示す第3BLUR係数(第2の配分係数)を使用してもよい。このような構成によっても、同様に、一つのオブジェクトを複数の液晶パネル装置21(マルチディスプレイ装置)に亘って表示した場合に、隣接する液晶パネル装置21間での輝度差を低減することができる。
具体的には、第2の液晶パネル装置21において、今まで点灯していなかった周辺領域(図20の上の図の(1,1)、(2,2)、(2,4)および(1,5)のエリア)に対応するバックライト18を点灯させることにより、図20の下の図のように、輝度不足の原因となっていたエリア(0,2)の輝度を向上させ、結果的に隣接する液晶パネル装置21間での輝度差を低減することができる(図21参照)。
また、本実施の形態において、マルチディスプレイ装置1のローカルディミング処理部12としてコンピュータを機能させるためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。この場合には、ローカルディミング処理部12の処理を行うプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)を記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
なお、本実施の形態において、上記記録媒体は、マイクロコンピュータで処理が行われるために、ROM等のメモリがプログラムメディアであってもよい。また、外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能となるプログラムメディアであってもよい。
いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であってもよい。また、いずれの場合においても、プログラムコードを読み出し、読み出されたプログラムコードがマイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされ、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
ここで、前記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory、登録商標)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であってもよい。
上記の記録媒体は、画像表示装置やコンピュータシステムに備えられるプログラム読み取り装置にて読み取られることにより、上述したローカルディミング処理部12の画像処理が実行される。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 マルチディスプレイ装置
11 画像信号入力IF(補正画像データ生成部)
12 ローカルディミング処理部
13 液晶タイミングコントローラ
14 液晶ドライバ
15 液晶パネル
16 バックライトタイミングコントローラ
17 バックライト用ドライバ
18 バックライト
21 液晶パネル装置
51 バックライト値算出処理部
52 液晶データ値算出処理部(表示用画像データ算出処理部)
61 初期バックライト値算出処理部
62 バックライトBLUR処理部(バックライト輝度値補正処理部)
63 バックライト値切出し処理部
64 輝度分布算出処理部
65 解像度変換処理部
66 液晶データ切出し処理部
67 液晶データ補正処理部

Claims (7)

  1. 表示パネルとバックライトとを有する、並べて配置された複数の表示装置によって表示される入力画像データが入力され、前記入力画像データにおける前記表示装置毎の画像データを、前記表示装置の複数の隣接する画素に対応した複数の分割領域に分割し、前記画像データの前記分割領域毎の画素値に応じて、前記バックライトにおける前記分割領域毎の輝度値を設定するローカルディミング処理部と、
    前記表示装置毎の前記画像データにおける、前記表示装置の表示領域に対応する領域の外側に付加領域を設け、前記付加領域における前記表示装置同士が隣接する位置の領域には、隣接する表示装置の前記画像データを付加し、前記表示装置同士が隣接しない位置の領域には、所定の画素値を有する画像データを付加して、補正画像データを生成する補正画像データ生成部とを備え、
    前記ローカルディミング処理部は、
    前記分割領域毎のバックライトの輝度値を求めるバックライト値算出処理部と、
    前記補正画像データと前記分割領域毎のバックライトの輝度値とに基づいて、前記表示パネルを駆動する表示用画像データを生成する表示用画像データ算出処理部とを備え、
    前記バックライト値算出処理部は、
    前記補正画像データから前記分割領域毎の第1バックライト輝度値を算出する初期バックライト値算出処理部と、
    前記補正画像データの一つの前記分割領域を中心分割領域とし、前記中心分割領域の前記第1バックライト輝度値を所定の配分係数に基づいて前記中心分割領域の周辺分割領域に配分する処理を前記の各分割領域を前記中心分割領域として行って、第2バックライト輝度値を求めるバックライト輝度値補正処理部と、
    前記第2バックライト輝度値から、前記表示装置の前記表示領域に対応する表示用バックライト値を切り出して出力するバックライト値切出し部とを備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記バックライト輝度値補正処理部は、前記配分係数として、第1の配分係数と、前記第1の配分係数よりも前記周辺分割領域に配分する配分値が大きくなる第2の配分係数とを使用し、前記中心分割領域が前記表示装置の前記表示領域に属する場合には、前記第1の配分係数を使用し、前記中心分割領域が前記付加領域に属する場合には、前記第2の配分係数を使用することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記バックライト輝度値補正処理部は、前記配分係数として、第1の配分係数と、前記第1の配分係数よりも、前記中心分割領域に対する前記周辺分割領域の範囲が広く設定されている第2の配分係数とを使用し、前記中心分割領域が前記表示装置の前記表示領域に属する場合には、前記第1の配分係数を使用し、前記中心分割領域が前記付加領域に属する場合には、前記第2の配分係数を使用することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記表示用画像データ算出処理部は、前記第2バックライト輝度値から切り出された前記表示用バックライト値に対して、一つの前記分割領域を中心分割領域とし、前記中心分割領域のバックライト輝度値を前記中心分割領域の周辺分割領域に配分する処理を前記の各分割領域を前記中心分割領域として行って第3バックライト輝度値を求める輝度分布算出処理部を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置と、表示パネルおよびバックライトを有し、並べて配置された複数の表示装置とを備えていることを特徴とするマルチディスプレイ装置。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置の前記の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  7. 請求項6に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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