JP2013245515A - 耐力壁を構成し得る不燃パネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の不燃パネルPは、無機質素材を低密度板状に形成したボード主材1と、このボード主材1の一方または双方の面に積層固着させたボード補強材2とを具え、このボード補強材2は、ボード主材1より薄い木質芯材4と、この木質芯材4の一方または双方の面に積層固着させた金属素材を適用した表殻板5とを具えて成ることを特徴とする。また金属製の表殻板5は、ボード主材1よりも小さい面積であり、積層状態においてボード主材1の周縁部に表殻板5の存在しない調整代21が形成されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
しかし、強度面では充分ではないため、建築物の構造材としては使用できず、例えば不燃パネルを耐力壁に用いる場合には、別途、強度部材として構造用合板等を併用する対策などが採られていた。
無機質素材を低密度板状に形成したボード主材と、このボード主材の一方または双方の面に積層固着させたボード補強材とを具え、このボード補強材は、ボード主材より薄い木質芯材と、この木質芯材の一方または双方の面に積層固着させた金属素材を適用した表殻板とを具えて成ることを特徴として成るものである。
前記金属素材を適用した表殻板は、ボード主材よりも小さい面積であり、積層状態においてボード主材の周縁部に表殻板の存在しない調整代が形成されることを特徴として成るものである。
前記表殻板には、配線用または配管用のユーティリティ切り欠き孔が予め開口されて成ることを特徴として成るものである。
前記ボード主材とボード補強材とを具えた不燃パネルは、既存の不燃パネルの規格寸法と同一寸法に形成されていることを特徴として成るものである。
前記規格寸法のうち不燃パネルの厚み寸法は12.5mmであり、
この厚み寸法を実現するために9.5mm厚のボード主材に対し、その片面のみにボード補強材を設けるものであり、且つこのボード補強材は、木質芯材を2.3mm厚の木質合板とし、更にその両面に0.35mm厚の表殻板が積層されて成ることを特徴として成るものである。
まず請求項1記載の発明によれば、ボード主材(無機質素材)の少なくとも一面に、木質芯材と表殻板(金属板)とを具えたボード補強材を積層固着させるため、ボード主材としては、耐力壁としての強度は有していなくても、これにボード補強材を積層固着させることによって、耐力壁として充分な強度を発揮し得る不燃パネルを実現することができる。
不燃パネルPは、例えば同図1の平面図に示すように、無機質素材を低密度状に形成したボード主材1と、このボード主材1の一方(または双方)の面に積層固着させたボード補強材2とを具えて成るものである。また、ボード補強材2は、ボード主材1より薄い木質芯材4と、この木質芯材4の一方または双方の面に金属素材を適用した表殻板5を具えて成るものである。なお、図1に示す実施例では、ボード主材1の室内R側の面に(ボード補強材2の反対側の面に)、板紙樹脂シートやクラフト紙等を適用した表層シート3を張設するものである。
まずボード主材1は、例えばケイ酸カルシウム等の不燃材料の粉体をボード状に低密度に結着させて成るものであり、不燃性に加え、遮熱性・断熱性・防音性等に優れたものである。
なお、本実施例では、上述したようにボード主材1の一面(片面)のみにボード補強材2を一体的に積層固着させるとともに、反対側の面には板紙樹脂シートやクラフト紙等を適用した表層シート3が張設されるものであり、好ましい形態である。因みに、上記表層シート3によって、ボード主材1の素材たるケイ酸カルシウム等が作業中等に一部剥離して作業環境を悪化させることがないように考慮されている。
そして、実際の使用(施工)にあたっては、例えば同図1に示すように、ボード補強材2側を室外側に向け、室内R側に表層シート3が向くように不燃パネルPが施工される。 なお、ボード主材1は、例えば図1(a)に示すように、室内R側の端縁部に、面取り加工が施されることもあるし、また室内R側に設けられた表層シート3が背面側(室外側)まで折り返し状に設けられることもある。
まずボード主材1の厚み寸法は、一例として図1に示すように9.5mmとする。また木質芯材4の厚み寸法は、一例として2.3mm厚の木質合板とする。更にその両面の表殻板5の厚み寸法は一例として0.35mm厚の鉄系金属板とするものであり、これは表殻板5自体が、例えば通常の建築作業等に用いる充電式ドライバー(インパクトドライバー)等のネジの締め付けトルクによって充分貫通する程度の厚みであることを考慮して設定された寸法である。そして、このような寸法設定であれば、従来の不燃パネルの最も一般的な12.5mm(9.5+0.35+2.3+0.35)という厚み寸法に、本発明の不燃パネルPの厚み寸法を形成することができ、好ましいものである。すなわち、従来の不燃パネルと同じ厚み寸法にすることで、不燃パネルPに耐力壁としての機能を付与しながらも、従来と全く同じ設計仕様や施工態様あるいは使い勝手などを達成することができるものである。
もちろん、本発明は上述したように上記のような厚み寸法・正面視寸法に限定されるものではなく、種々の設定が採り得るものである。
この調整代21は、建築現場において不可避的に行われる不燃パネルPのカット(現物合わせ)を容易にするものであり、ひいては不燃パネルPの施工性を向上させ得るものである。すなわち、建築現場では、例えば手ノコによるノコ挽き作業等によって、不燃パネルP(端縁部)を現物合わせで多少切り落とすことが多く行われる。その際、不燃パネルPの外周部に表殻板5(金属板)の存在しない調整代21があれば、この際のカット作業がスムーズに且つ正確に行え、不燃パネルPの施工自体も能率的に行い得るものである。
本発明は以上述べた実施例を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。
まず上述した基本の実施例では、ボード主材1の片側のみ(室外側のみ)にボード補強材2を設けたが、例えば図3(a)に示すようにボード主材1の両面にボード補強材2を設けることが可能である。
なお、ボード補強材2をボード主材1の両面に設ける形態と、表殻板5を木質芯材4の片面のみに設ける形態とを組み合わせることも可能であり、その場合には例えば図3(d)に示すように、表殻板5を設ける位置を、ボード主材1の室内R側と室外側とで異ならせることが可能である。具体的には、例えば図3(d)に示すように、室内R側では、ボード主材1と木質芯材4の間に表殻板5を設け、室外側では、最も室外側となる位置で木質芯材4に密着するように表殻板5を設けることが可能である。
因みに、表殻板5自体は、上述したように例えば通常の建築作業等に用いる充電式ドライバー等のネジの締め付けトルクによって充分それが貫通する程度の厚みに設定されることが好ましい。もちろん、表殻板5の厚みが、このような木ネジの貫通を許容しない厚みに設定されているときには、別途、電気ドリル等で下孔を開口した後、ビス留め等を行うものである。
このようにして不燃パネルPを張り終えた後、電気配線や水回りあるいは空調設備等の配管を通すための開口作業が必要であれば、適宜の位置に孔開け加工を行う。この際、表層シート3に表殻板パターン31が印刷してあれば、金属部材が存在しない肉抜き部53やユーティリティ切り欠き孔51に孔開け作業を施すことができ、正確且つ能率的に開口作業が行えるものである。
また、施工した不燃パネルPに内装仕上げを行うにあたっては、例えば前記表層シート3の上から塗装、珪藻土、壁紙張設など適宜の化粧処理を行うものである。
1 ボード主材
2 ボード補強材
3 表層シート
4 木質芯材
5 表殻板
5A 骨枠状表殻板
2 ボード補強材
21 調整代
3 表層シート
31 表殻板パターン
5 表殻板
51 ユーティリティ切り欠き孔
5A 骨枠状表殻板
52 骨枠部
53 肉抜き部
55 足付けリブ
R 室内
W 壁面
Claims (5)
- 無機質素材を低密度板状に形成したボード主材と、このボード主材の一方または双方の面に積層固着させたボード補強材とを具え、このボード補強材は、ボード主材より薄い木質芯材と、この木質芯材の一方または双方の面に積層固着させた金属素材を適用した表殻板とを具えて成ることを特徴とする、耐力壁を構成し得る不燃パネル。
- 前記金属素材を適用した表殻板は、ボード主材よりも小さい面積であり、積層状態においてボード主材の周縁部に表殻板の存在しない調整代が形成されることを特徴とする請求項1記載の、耐力壁を構成し得る不燃パネル。
- 前記表殻板には、配線用または配管用のユーティリティ切り欠き孔が予め開口されて成ることを特徴とする請求項1または2記載の、耐力壁を構成し得る不燃パネル。
- 前記ボード主材とボード補強材とを具えた不燃パネルは、既存の不燃パネルの規格寸法と同一寸法に形成されていることを特徴とする請求項1、2または3記載の、耐力壁を構成し得る不燃パネル。
- 前記規格寸法のうち不燃パネルの厚み寸法は12.5mmであり、
この厚み寸法を実現するために9.5mm厚のボード主材に対し、その片面のみにボード補強材を設けるものであり、且つこのボード補強材は、木質芯材を2.3mm厚の木質合板とし、更にその両面に0.35mm厚の表殻板が積層されて成ることを特徴とする請求項4記載の、耐力壁を構成し得る不燃パネル。
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