JP2013244502A - 鋳型製造装置、鋳型の製造方法及び鋳型製造装置用ジャケット - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、キャビティの形状変更等に基づいてキャビティへの注入路の位置等を変更する必要が生じても、容易且つ確実にキャビティへの注入路の位置又は個数を変更でき、しかもムラのない鋳型を製造することができる鋳型製造装置、鋳型の製造方法及び鋳型製造装置用ジャケットを提供することにある。
【解決手段】本発明の鋳型製造装置は、コーテッドサンドを充填可能なキャビティ、並びにこのキャビティに連通する注入路及び排出路を有する成形型と、このキャビティにコーテッドサンドを供給するコーテッドサンド供給手段と、このキャビティに上記注入路を介して気体を供給する気体供給手段とを備える鋳型製造装置であって、当接面側に開口する凹部とこの凹部に気体供給手段からの気体を供給する連通路とを有し、この凹部が上記注入路の外部開口を覆うよう成形型に装着可能に構成されるジャケットを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋳型製造装置、鋳型の製造方法及び鋳型製造装置用ジャケットに関する。
現在、鋳型の製造装置には、自硬性鋳型、シェルモールド型又はインベストメントモールド型等の鋳型の製造方法にあわせた鋳型製造装置が提供されている。水溶性バインダーにより耐火骨材を被覆したコーテッドサンドを用いる鋳型製造装置においては、成形型内に充填したコーテッドサンドに水蒸気を吹き込むことにより、コーテッドサンドが加熱され固化及び硬化する製造装置が提供されている。
このようなコーテッドサンドを用いた鋳型製造装置としては、図8に示す鋳型製造装置(特開2009−90334号公報参照)及び図9に示す鋳型製造装置(特開2009−241094号公報参照)が公知である。
図8に示す鋳型製造装置は、コーテッドサンドを充填可能なキャビティ103、上部に設けられキャビティ103に連通する注入路104、及び下部に設けられキャビティ103に連通する排出路106を有する成形型102を備えている。この排出路106には、金網等の網105が配設される。また、この鋳型製造装置は、図8(a)に示すようにコーテッドサンド101を貯留する貯留槽107を備えている。この貯留槽107は、キャビティ103に注入路104を介してコーテッドサンド101を供給することができる。
また、この鋳型製造装置は、図8(b)に示すように、成形型102から貯留槽107を外した後に、注入路104から水蒸気を供給する水蒸気供給手段を備えている。この水蒸気供給手段は、三箇所の注入路104に水蒸気を供給するよう、分岐され三箇所の注入路104に合致する給気パイプ108を有している。そして、この給気パイプ108及び注入路104を介してキャビティ103に水蒸気が供給され、このキャビティ103の気体が上記排出路106から排出されている。
この鋳型製造装置では、粘結剤と耐火骨材を含有して調製されるコーテッドサンド101を成形型102のキャビティ103に充填し、このキャビティ103に水蒸気を吹き込み、吹き込んだ水蒸気の凝縮潜熱によりコーテッドサンド101の温度を上昇させ、次に加熱した気体を成型型102内に吹き込むことで、成形型102内の凝縮水を蒸発させると共にコーテッドサンド101の粘結剤が固化乃至硬化する温度以上に加熱するものであり、キャビティ103の温度上昇の速度をより速めて、製造される鋳型の強度の向上を図っている。
図9に示す鋳型製造装置は、水溶性粘結剤が被覆されたコーテッドサンド109を成形型110のキャビティ111に充填し、湿潤させた後、乾燥させることにより鋳型を製造する装置である。この鋳型製造装置は、キャビティ111に充填するコーテッドサンド109を収容する貯留槽112と、この貯留槽112に収容されているコーテッドサンド109をキャビティ111に充填するコーテッドサンド充填手段113と、このコーテッドサンド充填手段113によるコーテッドサンド109の充填時から又は充填後からキャビティ111に水蒸気を導入することによりコーテッドサンド109の湿潤及び乾燥を行う水蒸気供給手段114とを備えている。また、この鋳型製造装置にあっては、水蒸気供給手段114が、水蒸気を供給するための配管115を有し、この配管115がコーテッドサンド充填手段113の内部に配設されている。
特開2009−90334号公報 特開2009−241094号公報
しかしながら、図8の鋳型製造装置は、成形型102の注入路104にそれぞれ合致し連結できる給気パイプ108が必要であり、成形型102の注入路104の形成箇所に合わせて専用の給気パイプ108を予め用意しておく必要がある。特に、成形する鋳型の形状変更によってキャビティ103の形状変更が生ずると、キャビティ103の形状によってはキャビティ103への注入路104の位置や数を変える必要があるため、型ごとの給気パイプ108が必要になる。そのため、現場でのキャビティ103の形状の変更が困難であり、またキャビティ103の形状変更に伴い給気パイプ108を変更する作業が煩雑であり、しかも給気パイプ108を間違えて取り付けたりする接続ミスが起こるおそれがある。また、成形型102ごとに専用の給気パイプ108が必要なので給気パイプ108の設置場所を多くとるという不都合がある。一方、給気パイプ108の種類を減らすために注入路104を一定の箇所に特定個数形成するなどの対策も考えられるが、注入路104の位置や数を制限すると、キャビティ103に対して望ましい位置で水蒸気などを吹き込むことができなくなり、成形する鋳型のムラが起こり易くなるという不都合が生じるおそれがある。
また、図9の水溶性鋳型の製造装置においても、配管115をコーテッドサンド充填手段113の内部に配設する必要があり、水蒸気を供給する注入路の部分が制限され、キャビティ111の形状の変更は極めて困難である。さらに、キャビティ111の形状の変更を行った場合においても、成形する鋳型の形状に合わせて配管115の位置や形状を変更することを要し、装置の切り替え作業が極めて煩雑であり、また交換部品の保管場所が必要となるという不都合がある。また、配管115の位置や形状を変更しない場合には、成形する鋳型の形状によっては偏りが出て成形する鋳型にムラが起こり易くなるという不都合を生ずるおそれがある。
本発明は、これらの不都合に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、キャビティの形状変更等に基づいてキャビティへの注入路の位置等を変更する必要が生じても、容易且つ確実にキャビティへの注入路の位置又は個数を変更でき、しかもムラのない鋳型を製造することができる鋳型製造装置、鋳型の製造方法及び鋳型製造装置用ジャケットを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の鋳型製造装置は、
コーテッドサンドを充填可能なキャビティ、並びにこのキャビティに連通する注入路及び排出路を有する成形型と、
このキャビティにコーテッドサンドを供給するコーテッドサンド供給手段と、
このキャビティに上記注入路を介して気体を供給する気体供給手段と
を備える鋳型製造装置であって、
当接面側に開口する凹部とこの凹部に気体供給手段からの気体を供給する連通路とを有し、この凹部が上記注入路の外部開口を覆うよう成形型に装着可能に構成されるジャケットを備えることを特徴とする。
当該鋳型製造装置にあっては、気体供給手段から供給される気体は連通路を介してジャケットの凹部に供給され、このジャケットの凹部に供給された気体は注入路を介してキャビティに供給される。これにより、鋳型の形状変更によりキャビティの形状変更等の必要が生じ、そのキャビティの形状に適した位置に注入路を形成したい場合にあっても、上記凹部の開口に覆うことのできる範囲で所望箇所及び所望個数の注入路を形成することができる。従って、キャビティの形状に合致した注入路を配設し、ムラのない鋳型を製造することができる。
当該鋳型製造装置は、成形型が、複数の注入路を有し、ジャケットの凹部が、複数の注入路の全てを覆うよう構成されていることが好ましい。これにより、キャビティへの気体の供給を全体に亘り効率的に且つ短時間に行うことができる。また、ジャケットの凹部から等圧の気体が複数の注入路に供給されるため、常に同じ圧力で安定した気体の供給を行うことができる。
当該鋳型製造装置は、上記ジャケットが、凹部により形成される空間部を連通路側及び凹部開口側に区画する隔壁と、この隔壁に形成される貫通孔と、この貫通孔の周囲から連通路側に突設される筒状体とを有することが好ましい。これにより、気体がジャケットの凹部に供給された際に水分が生じたとしても、この水分が凹部開口側に侵入することを隔壁及び筒状体によって規制でき、このため不要な水分がキャビティに侵入するのを防ぐことができる。
当該鋳型製造措置は、気体供給手段が、空気供給ライン、水蒸気供給ライン、二酸化炭素供給ライン及びこれらの各供給ラインの切替及び混合可能な開閉弁を備え、上記空気供給ラインに加熱器が設けられていることが好ましい。これにより、各供給ラインの開閉弁を調整することで、供給する気体を選択することができ、また複数種類の気体を混合することができる。さらに、空気供給ラインに加熱器を設けることで、加熱空気をキャビティに供給することができるので、コーテッドサンドの乾燥に際して加熱空気を供給することができる。
上記空気供給ライン、水蒸気供給ライン及び二酸化炭素供給ラインには流量計及び減圧弁が設けられていることが好ましい。これにより、キャビティに供給される気体の流量や圧力等を調節することができるとともに、複数種類の気体を所望の混合割合で混合してキャビティに供給することができる。
当該鋳型製造装置は、コーテッドサンド供給手段が、注入路を介してコーテッドサンドをキャビティに供給する貯留槽と、この貯留槽内に配設され、コーテッドサンドを予備加熱する予熱器とを有していることが好ましい。これにより、キャビティに供給する前の貯留槽内のコーテッドサンドを予備加熱することができ、コーテッドサンドの表面に付着した水分を除去しておくことができる。
上記気体供給手段は水蒸気供給ラインを備え、上記予熱器は上記水蒸気供給ラインから分流した水蒸気を熱源とすることが好ましい。これにより、キャビティに供給する気体供給手段の水蒸気供給手段を熱源として利用することができ、別途熱源を用意する必要がなく鋳型製造装置のコストを抑えることができる。
上記のように予熱器が水蒸気供給ラインから分流した水蒸気を熱源とする場合、上記予熱器は、上記水蒸気を貫流させる螺旋状の中空管を有することが好ましい。これにより、螺旋状の中空管によって均等かつ効率よくコーテッドサンドを予備加熱することができる。
上記気体供給手段は加熱器が設けられている空気供給ラインを備え、上記予熱器は上記空気供給ラインから加熱器後に分流された空気を噴出する空気噴出孔を有することが好ましい。これにより、加熱空気の吹き出しにより、コーテッドサンドを予備加熱することができ、またコーテッドサンドがダマの状態になることを防止することができる。
当該鋳型製造装置は、排出路から排出される気体を吸引する吸引手段を更に備えることが好ましい。これにより、気体の吹き込みの停滞を防ぎ、キャビティ全体へ効率よく気体を行き渡らせ易い。
さらに、本発明に係る鋳型の製造方法は、
コーテッドサンドをキャビティに充填する充填工程と、
上記キャビティに充填した上記コーテッドサンドに水蒸気を供給する水蒸気供給工程と、
上記水蒸気供給工程により水蒸気を含んだ上記コーテッドサンドを乾燥させる乾燥工程とを有し、
上記構成からなる当該鋳型製造装置を用いる鋳型の製造方法である。
当該鋳型の製造方法によれば、既述の当該鋳型製造装置の利点を奏する。つまり、キャビティの形状変更等により注入路の形成箇所を変更したい場合にあっても、ジャケットの凹部の開口に覆うことのできる範囲で所望箇所及び所望個数の注入路を形成することができ、よってキャビティの形状に合致した注入路を配設し、ムラのない鋳型を製造することができる。
上記コーテッドサンドを形成する耐火骨材を被覆する水溶性バインダーとして、熱硬化性樹脂、糖類、タンパク質、合成高分子、塩類又は無機高分子のうちから1又は2以上を用いることが好ましい。これにより、コーテッドサンドの固化及び硬化を効果的にすることができる。
上記コーテッドサンドを形成する耐火骨材を被覆する水溶性バインダーとして、アルカリフェノール樹脂を用いることが好ましい。これにより、鋳型の品質を向上でき、鋳型製造の作業環境の改善することができる。
また、本発明に係る鋳型製造装置用ジャケットは、
成形型の注入路の外部開口を覆うよう装着可能な装着面、
この装着面に形成される凹部、
及びこの凹部と外部とを連通する連通路を備え、
上記凹部の装着面側の開口面積が、上記連通路の開口面積よりも大きい。
当該鋳型製造装置用ジャケットにあっては、鋳型製造装置の成形型に、この成形型の注入路の外部開口を凹部が覆うよう装着されて用いられる。そして、鋳型製造装置の気体供給手段を連通路に接続することで、気体供給手段から供給される気体が連通路を介してジャケットの凹部に供給され、このジャケットの凹部に供給された気体は注入路を介してキャビティに供給される。このため、鋳型の形状変更によりキャビティの形状変更等の必要が生じ、そのキャビティの形状に適した位置に注入路を形成したい場合にあっても、当該鋳型製造装置用ジャケットの凹部の開口に覆うことのできる範囲で成形型に所望箇所及び所望個数の注入路を形成することができる。従って、キャビティの形状に合致した注入路を配設し、ムラのない鋳型を製造することができる。
以上説明したように、本発明の鋳型製造装置、鋳型の製造方法及び鋳型製造装置用ジャケットは、キャビティの形状変更等に基づいてキャビティへの注入路の位置等を変更する必要が生じても、容易且つ確実にキャビティへの注入路の位置又は個数を変更でき、しかもムラのない鋳型を製造することができる。
本発明の第1の実施形態に係る鋳型製造装置を示す模式的断面図 図1の鋳型製造装置の貯留層と気体供給手段を示す模式的断面図 図1の鋳型製造装置のコーテッドサンドの充填工程前の状態を示す模式的断面図 図1の鋳型製造装置のコーテッドサンドの充填工程を示す模式的断面図 図1の鋳型製造装置とは異なる第2の実施形態に係る鋳型製造装置を示す模式的断面図 図1及び図5の鋳型製造装置とは異なる第三の実施形態に係る鋳型製造装置を示す模式的断面図 本発明の気体の供給手順を示す模式図 従来の鋳型製造装置を示す模式的断面図 図9の鋳型製造装置とは異なる従来の鋳型製造装置を示す模式的断面図
以下、図面を参酌しつつ本発明の実施の形態を説明するが、本発明は以下の実施形態の構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
図1に示す第1実施形態の鋳型製造装置は、コーテッドサンド6を充填可能なキャビティ7を有する成形型3、成形型3に着脱可能に装着されるジャケット4、気体供給装置5を有しキャビティ7に気体を供給する気体供給手段、及び貯留槽32を有しキャビティ7にコーテッドサンド6を供給するコーテッドサンド供給手段(図2参照)を備えている。
(成形型3)
成形型3は、上型1及び下型2から構成された縦開きの成形型であり、上型1及び下型2は、キャビティ7を形成する凹部を有し、型閉め時には水蒸気などの気体が漏れないよう加圧状態で閉じられている。また、成形型3は、キャビティ7に連通する注入路8及び排出路9を有している。上型1には、複数の上記注入路8が上部に形成されている。下型2には複数の上記排出路9が下部に形成されている。排出路9のキャビティ7側の開口には、金網などの網10が配設されており、キャビティ7に充填されるコーテッドサンド6が、排出路9に入り込みにくく且つ通気可能な状態となっている。なお、図1では3つの注入路8と3つの排出路9とを設けたものを図示しているが、注入路8及び排出路9の形成箇所及び形成数は特に限定されるものではなく、製造される鋳型の形状にあわせて注入路8及び排出路9を形成すれば足りる。
(ジャケット4)
ジャケット4は、全体として略方形状の箱型の形状であり、成形型3の装着面側に開口する凹部11を有する。ジャケット4は、凹部11によって複数の上記注入路8の外部開口が覆われるようジャケット4は成形型3に装着される。また、ジャケット4は、凹部11の外側において成形型3の側壁(上型1の上面)に密接する当接面を有し、凹部11により形成される空間部12は、後述の連通路14及び注入路8のみと連通し、その他の部分では気密に設けられる。ここで、ジャケット4は、上記当接面に配設される例えばシリコン製のシールリングを有している。なお、ジャケット4の形状等は限定されるものではなく、例えば有蓋円筒状の形状等も採用可能である。
また、ジャケット4は、この凹部11に気体供給手段からの気体を供給する連通路14を有している。この連通路14は、凹部と外部とを連通するように上記凹部11の開口と対向する壁面(ジャケット4の上部)に形成されている。この連通路14は、平面視凹部11の中央に一箇所設けられている。さらに、連通路14の凹部11側の開口面積は、上記凹部11の装着面側の開口面積よりも小さく設けられている。ここで、連通路14の凹部11側の開口面積に対する上記凹部11の装着面側の開口面積の比は、3倍以上1000倍以下が好ましく、5倍以上500倍以下がより好ましく、10倍以上200倍以下がさらに好ましい。この開口面積の比が上記下限値未満であると、凹部11の装着面側の開口が小さくなり過ぎ、この凹部11によって覆われる領域(注入路8の形成領域)が小さくなり過ぎるおそれがある。一方、上記開口面積の比が上記上限値を超えると、凹部11が大きくなり過ぎジャケット4が大型化し、取扱に困難となるおそれがある。なお、連通路14の形成箇所等は限定されるものではなく、複数の連通路14を設けることも可能であり、またジャケット4の上部中央部以外に設けることも可能であり、さらには凹部11の側面に形成することも可能である。
(気体供給手段)
気体供給手段は、気体供給装置5を備えるとともに、この気体供給装置5の気体を上記ジャケット4の凹部11に供給するための配管16及びこの配管16とジャケット4の連通路14とを接続するともに流路を開閉する開閉弁17をさらに備えている。
上記開閉弁17は、ジャケット4に付設されており、具体的にはジャケット4の連通路14の流入口13(上部開口)に付設されている。
気体供給装置5は、ジャケット4の凹部11に水蒸気等の気体を供給するための装置である。この気体供給装置5は、図2に示すように、ジャケット4の連通路14と接続される配管16に水蒸気を供給する水蒸気供給ライン20を有するとともに、さらに配管16に空気を供給する空気供給ライン18、及び配管16に二酸化炭素を供給する二酸化炭素供給ライン19を有している。
空気供給ライン18、二酸化炭素供給ライン19及び水蒸気供給ライン20は、それぞれ開閉弁28、29、30、流量計21、24、26及び減圧弁22、25、27を有しており、さらに、空気供給ラインは加熱器23を有している。
気体供給手段は、それぞれの気体を混合できる空間部を有する混合部31を備え、開閉弁28、29、30により、配管16に供給する気体の切り替えや気体の量の調整をすることができ、また、混合部31により、気体を混合することができる。流量計21、24、26及び減圧弁22、25、27は、所定の定圧の状態で気体が供給されるよう形成されている。さらに、加熱器23は、空気を加熱することができ、これにより、配管16に加熱空気を供給することができる。
さらに、空気供給ライン18及び水蒸気供給ライン20は、分岐され、貯留槽32内に接続される配管(後述)に接続されている。
(コーテッドサンド供給手段)
コーテッドサンド供給手段は、図2〜図4に示すように貯留槽32を備え、この貯留槽32は、円筒形状に形成され下部はすり鉢状になっており、貯留槽32の下部には、シャッター33を備えた排出路34が形成されている。
また、コーテッドサンド供給手段は、図3及び図4に示すように、キャビティ7にコーテッドサンド6を供給するに際して貯留槽32の排出路34に装着可能なブローヘッド40を有している。このブローヘッド40は、上記貯留槽32の排出路34に接続される上部開口と、この排出路34から排出されたコーテッドサンド6を収容可能な収容空間部と、この収容空間部の下方に穿通され成形型3の注入路8に接続可能な連結口41とを有している。ブローヘッド40の連結口41は、成形型3の注入路8の数と同数設けられ、複数の注入路8の配置に対応して配置されている。この連結口41は、成形型3の注入路8の形状に合致するように形成されている。成形型3の注入路8の配置に変更が生じた場合には、連結口41は、貯留槽32のブローヘッド40の連結口41部分の交換またはブローヘッド40の交換により成形型3の注入路8にあわせられる。
上記コーテッドサンド供給手段は、図2に示すように、貯留槽32内に配設され、コーテッドサンドを予備加熱する予熱器(図3及び図4においては図示省略)を有している。この予熱器は、熱交換器35及び流動用気体分岐管36を有している。流動用気体分岐管36は、水蒸気供給ライン20から分流した水蒸気を熱源とするものであり、水蒸気を貫流させる螺旋状の中空管を有している。具体的には、この中空管は、貯留槽32の軸線を取り囲むように螺旋状に配設されている。なお、熱交換器35の中空管は、構造的に熱交換能力を向上させるために、複数の中空間部を縦列、並列状又は同心円状に形成されてもよい。また、螺旋状として、円錐形、円筒形及び太鼓形に設けてもよく、平面渦巻状に設けても、楕円状や四角形状に形成してもよい。
熱交換器35の中空管は、特に限定されないが、熱伝導率が良いものであればよく、例えば、金属、陶磁器、繊維強化プラスチック、プラスチックを用いることができ、熱伝導率が高い銅製がより好ましい。
熱交換器35の一方の端部には、水蒸気供給ライン20に接続されている配管と接続されており、もう一方の端部は、貯留槽32の外部に出されており、水蒸気供給ライン20より供給された水蒸気が外部に排出される。
流動用気体分岐管36は、空気供給ライン18から加熱器23後に分流された空気を噴出する空気噴出孔38を有している。この流動用気体分岐管36は、空気供給ライン18に接続され貯留槽32の軸線位置に配設された直管部39、この直管部39の下端部にリング状に形成されている径違いの2つの環状管部37、直管部39より分岐された分岐管及び直管部39と2つの環状管部37とを接続する連結管を有している。この直管部39、環状管部37、分岐管及び連結管は、中空管により形成されており、直管部39より分岐した上記分岐管より、上記連結管に接続され、空気供給ライン18より加熱空気が供給される。また、直管部39、環状管部37、分岐管及び連結管は、特に限定されないが、熱伝導率が良いものであればよく、例えば、金属、陶磁器、繊維強化プラスチック、プラスチックを用いることができ、熱伝導率が高い銅製がより好ましい。
また、環状管部37には、複数の空気噴出孔38が形成されている。空気噴出孔38は、環状管部37の下側に形成されているのが好ましく、さらに斜め下や真下に形成されているのがより好ましい。これにより、コーテッドサンド6の管内流入による詰り又は加熱空気のショートパスなどが生じにくくなる。また、空気噴出孔38は、等間隔で環状管部37に設けられている。空気噴出孔38の孔径としては、特に限定されないが、0.3mm以上6mm以下であることが好ましい。
なお、流動用気体分岐管36は、気体吹出孔38が貯留槽32の下部から噴出できる構成であれば、その形状は特に限定されない。
(コーテッドサンド)
キャビティ7に充填するコーテッドサンド6は、耐火骨材とこの耐火骨材を被覆する水溶性バインダーにより形成されている。
上記耐火骨材として、従来から鋳型用に用いられている各種の耐火骨材を用いることができる。具体的には、ケイ砂、クロマイト砂、ジルコン砂、オリビン砂、アルミナサンド、合成ムライト砂等を用いることができる。また、これらの耐火骨材は、新砂、又は鋳物砂として鋳型の造型に一回或いは複数回使用された再生砂若しくは回収砂であっても良く、これらの混合砂であっても良い。上記耐火性骨材の粒度としては、AFS指数で40以上80以下の粒度のものが好ましく、より好ましくは50以上70以下の粒度のものがより好ましい。
上記水溶性バインダーは粘結剤とも呼ばれるものであり、上記水溶性バインダーとして、熱硬化性樹脂、糖類、タンパク質、合成高分子、塩類、無機高分子を用いることができる。これらは単独で用いても良く、二つ以上を選択して用いても良い。
上記水溶性バインダーとして用いられる熱硬化性樹脂として、レゾール型、ノボラック型、ベンジリックエーテル型等のフェノール樹脂、フラン樹脂、イソシアネート化合物、アミンポリオール樹脂、ポリエーテルポリオール樹脂等を用いることができる。これら樹脂に添加される硬化剤として、イソシアネート化合物、有機エステル類、ヘキサメチレンテトラミン等を用いることができ、硬化触媒として第三級アミン、ピリジン誘導体、有機スルホン酸等を用いることができる。
また、上記熱硬化性樹脂の中では、フェノール樹脂が好ましい。このフェノール樹脂は、フェノール類とホルムアルデヒド類を反応触媒の存在下で反応させることによって調製することができる。
上記フェノール類とは、フェノール又はフェノールの誘導体のことである。例えばフェノールの他に、m−クレゾール、レゾルシノール、3,5−キシレノールなどの3官能性のもの、ビスフェノールA、ジヒドロキシジフェニルメタンなどの4官能性のもの、o−クレゾール、p−クレゾール、p−ter−ブチルフェノール、p−フェニルフェノール、p−クミルフェノール、p−ノニルフェノール、2,4又は2,6−キシレノールなどの2官能性のo−又はp−置換のフェノール類を用いることができ、さらに塩素又は臭素で置換されたハロゲン化フェノールなども用いることができる。また、これらは単独で用いても複数を混合して用いても良い。
また、ホルムアルデヒド類は、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、トリオキサン、テトラオキサンのような形態のものを用いても良く、ホルムアルデヒドの一部をフルフラールやフルフリルアルコールに置き換えて使用しても良い。このうちホルムアルデヒド類は、水溶液の形態で用いることが最適であり、ホルマリンが好適なものとして挙げられる。
上記のフェノール類とホルムアルデヒド類との配合比率は、フェノール類とホルムアルデヒドのモル比が1:0.6〜1:3.5の範囲になるのが好ましく、1:1.5〜1:2.5の範囲になるのがより好ましい。
熱硬化性樹脂に用いる反応触媒として、例えばノボラック型フェノール樹脂を調製する場合は、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、あるいはシュウ酸、パラトルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、キシレンスルホン酸等の有機酸、さらに酢酸亜鉛などを用いることが好ましい。また、レゾール型フェノール樹脂を調製する場合は、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の酸化物や水酸化物を用いることができ、さらにジメチルアミン、トリエチルアミン、ブチルアミン、ジブチルアミン、トリブチルアミン、ジエチレントリアミン、ジシアンジアミド等の脂肪族の第1級、第2級、第三級アミンを用いることや、N,N−ジメチルベンジルアミン等の芳香環を有する脂肪族アミン、アニリン、1,5−ナフタレンジアミン等の芳香族アミン、アンモニア、ヘキサメチレンテトラミン等、その他二価金属のナフテン酸や二価金属の水酸化物等を用いることが好ましい。
また、フェノール樹脂を希釈して使用する場合、希釈用の溶剤としてはアルコール類、ケトン類、エステル類、多価アルコール等を用いても良い。
上記フェノール樹脂の一例として、水溶性アルカリフェノール樹脂(レゾール樹脂)が好適に用いることができる。水溶性アルカリフェノール樹脂とは、フェノール類を大量のアルカリ性物質の存在下において、例えば、フェノール類に対するアルカリ性物質のモル数が、0.01〜2.0倍モル程度となる割合において、アルデヒド類と反応させることによって得られるアルカリ性のフェノール樹脂(レゾール樹脂)である。上記アルカリ性物質として、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属の水酸化物などを用いることができ、これらを単独あるいは2種以上を混合して用いる。
水溶性バインダーとして用いられる糖類として、単糖類、少糖類、多糖類等を用いることができ、各種の単糖類、少糖類、多糖類のなかから、1種を選んで単独で用いても複数種を併用して用いても良い。
単糖類としては、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトースなどを用いることができ、少糖類として、マルトース(麦芽糖)、スクロース(ショ糖)、ラクトース(乳糖)、セロビオース等の二糖類を用いることができる。
多糖類として、でんぷん糖、デキストリン、ザンサンガム、カードラン、プルラン、シクロアミロース、キチン、セルロース、でんぷん等を用いることができる。上記でんぷんとして、未加工でんぷん及び加工でんぷんを用いることができる。具体的には、未加工でんぷんとして、馬鈴薯でんぷん、コーンスターチ、ハイアミロース、甘藷でんぷん、タピオカでんぷん、サゴでんぷん、米でんぷん、アマランサスでんぷんを用いることができ、加工でんぷんとして、焙焼デキストリン、酵素変性デキストリン、酸処理でんぷん、酸化でんぷん、ジアルデヒド化でんぷんを用いることができる。また、エーテル化でんぷんとしてカルボキシメチルでんぷん、ヒドロキシアルキルでんぷん、カチオンでんぷん、メチロール化でんぷん等を用いることができ、エステル化でんぷんとして、酢酸でんぷん、リン酸でんぷん、コハク酸でんぷん、オクテニルコハク酸でんぷん、マレイン酸でんぷん、高級脂肪酸エステル化でんぷんを用いることができる。さらに、架橋でんぷん、クラフト化でんぷん、湿熱処理でんぷん等も用いることができる。
上述以外にも、アラビアガム、トラガントガム、キサンタンガム、グアーガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、アルギン酸、カラギーナン、半合成高分子のメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロース等の植物粘質物のガム類を用いても良い。
糖類、特に多糖類の硬化剤として、カルボン酸を用いてもよい。カルボン酸として、特に限定されないが、シュウ酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸、ブタンテトラジカルボン酸、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体等を用いることができる。
水溶性バインダーとして用いられるタンパク質として、ゼラチン、膠等を用いることができる。
水溶性バインダーとして用いられる合成高分子として、ポリエチレンオキシド、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸、アクリル酸系共重合体、アクリル酸エステル系共重合体、メタクリル酸エステル系、ノニオン系ポリアクリルアミド、アニオン系ポリアクリルアミド、カチオン系ポリアクリルアミド、ポリアミノアルキルメタクリレート、アクリルアミド/アクリル酸共重合体、ポリビニルスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、スルホン化マレイン酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリエーテル変性シリコーン、またはこれらの変性物などを用いることができる。また、これらは単独で用いても複数を選択して用いても良い。
水溶性バインダーとして用いられる塩類として、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、鉄、チタン、アルミニウム等の金属の塩化物や、臭化物、炭酸塩、硫酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩等の無機塩を用いることができる。
水溶性バインダーとして用いられる無機高分子として、水ガラス、コロイダルシリカ、アルキルシリケート、ベントナイト、セメント等を用いることができる。
耐火骨材と水溶性バインダー配合量は、耐火骨材100質量部に対して固形分換算で、0.3質量部以上5質量部以下の割合で水溶性バインダーが配合されるのがよく、0.5質量部以上3質量部以下の割合で配合されるのがより好ましい。
また、コーテッドサンド6は、耐火骨材と水溶性バインダーとを混練又は混合して耐火骨材の表面を水溶性バインダーにて被覆した後、水溶性バインダーの水分を蒸散させることにより、常温流動性を有する乾態の粉末状水溶性バインダー被覆耐火骨材にしたものである。このような水溶性バインダーの水分の蒸散は、水溶性バインダーの硬化が進む前に迅速に行われる必要があり、一般に5分以内、好ましくは2分以内に含有水分を飛ばして、乾態の粉末状水溶性バインダー被覆耐火骨材にしている。
水溶性バインダーの水分を迅速に蒸散するための一つの手段として、予め加熱した耐火性骨材と水溶性バインダーを混練又は混合する方法がある。この予め加熱された耐火骨材と水溶性バインダーを混練又は混合することにより、水溶性バインダーの水分は、加熱された耐火骨材の熱にて迅速に蒸散するため、水溶性バインダー被覆耐火骨材の水分率を効率よく低下させ、常温流動性を有する乾態のコーテッドサンド6を好適に得ることができる。なお、耐火骨材の予熱温度としては、水溶性バインダーの含有水分量やその配合量等に応じて適宜に選定されることとなるが、100℃以上140℃以下の温度に加熱しておくことが好ましい。この予熱温度が低くなり過ぎると水分の蒸散を効果的に行えず、また予熱温度が高くなり過ぎると水溶性バインダーの硬化が進む恐れがある。
上述のように形成されたコーテッドサンド6は、水分率が0.5質量%以下であることが好ましく、0.3質量%以下がより好ましい。これにより、サラサラな乾態の粉体となって、常温流動性が付与された優れた特性を有するコーテッドサンド6となる。
(鋳型の製造方法)
次に、第1の実施形態である鋳型製造装置を用いた鋳型の製造方法について、図1、図3及び図4を用いて説明する。
当該鋳型製造装置を用いた鋳型の製造方法は、コーテッドサンド6をキャビティ7に充填する充填工程、キャビティ7に充填したコーテッドサンド6に水蒸気を供給する水蒸気供給工程、及び水蒸気供給工程により水蒸気を含み湿ったコーテッドサンド6を乾燥させる乾燥工程を有している。
上記充填工程に関して説明する。図3に示すように、貯留槽32内に内蔵したコーテッドサンド6をキャビティ7に充填する前に、予熱器によりコーテッドサンド6を予熱する。予熱器でコーテッドサンド6を予熱する温度は、30℃以上が好ましく、60℃以上80度以下がより好ましい。予熱する温度が、上記温度以上であると、水分除去を効率よく行うことができ、上記温度以下であれば、コーテッドサンドの劣化による強度低下を防ぐことができる。
次に図4に示すように、貯留槽32に配設されたブローヘッド40の連結口41を成形型3の注入路8の開口に合致させた後、シャッター33を開いてコーテッドサンド6を成形型3のキャビティ7内に充填させる。このとき、貯留槽32内を密封させて、貯留槽32内に空気を吹き込んだり、ブローヘッド40内に空気を吹き込んだりすることで貯留槽32やブローヘッド40内を加圧し、コーテッドサンド6を空気圧で成形型3内に吹き込むことにより充填してもよい。また、排出路9の開口は、網10で塞がれているので、コーテッドサンド6は排出路9から漏れ出しにくくなっている。
次に、水蒸気供給工程及び乾燥工程について説明する。成形型3内にコーテッドサンド6を充填した後、成形型3の注入路8の開口から貯留槽32を外し、気体供給手段からの配管16と接続される連通路14を有するジャケット4を成形型3の注入路8の開口が覆われるよう成形型3の上面に合致させる。これにより、ジャケット4の凹部とジャケット4と接する成形型3の上面とで形成される空間部12に注入路8が連通する状態となる(図1参照)。
そして、図1の状態で、開閉弁17を開き、気体供給手段からの気体を成形型3内へ供給する。気体供給手段より供給される気体は、連通路14を通って空間部12に送り込まれ、空間部12から注入路8を通ってキャビティ7内に吹き込まれる。
水蒸気供給工程では、水蒸気を気体供給手段より供給し、乾燥工程では、二酸化炭素及び加熱空気を気体供給手段より供給するが、気体供給手段から各種気体を供給する手順については、以下に説明する。
まず、第1段階として、成形型3のキャビティ7に水蒸気を供給する。水蒸気を供給する際は、図2に示す気体供給手段(気体供給装置5)の空気供給ライン18及び二酸化炭素供給ライン19の開閉弁を閉じた状態にする。一定時間、キャビティ7内に吹き込んだ水蒸気によりコーテッドサンド6を湿らせ、第2段階として、水蒸気の供給を停止し、二酸化炭素をキャビティ7に供給する。その際、水蒸気供給ライン20の開閉弁30を閉じた状態にし、二酸化炭素供給ライン19の開閉弁29を開いた状態にする。一定時間、二酸化炭素を供給し中和反応させ、第3段階として、二酸化炭素の供給を停止し、加熱空気を供給する。その際、二酸化炭素供給ライン19の開閉弁29を閉じた状態にし、空気供給ライン18の開閉弁28を開いた状態にする。これにより、コーテッドサンドを加熱して固化又は硬化させるとともに乾燥させる。また、供給された気体は、排出路9より排出される。
上述の水蒸気、二酸化炭素及び加熱空気の供給手順は、図7(a)に示すようにそれぞれの気体を順番に供給したものである。一方、気体の供給は、混合した気体を供給してもよく、例えば図7(b)に示すように、第1段階で水蒸気及び二酸化炭素を供給し、第2段階で二酸化炭素及び加熱空気を供給し、第三段階で加熱空気のみを供給してもよい。また、図7(c)に示すように、第1段階で水蒸気、二酸化炭素及び加熱空気を供給し、第2段階で二酸化炭素及び加熱空気を供給し、第三段階で加熱空気を供給してもよく、図7(d)に示すように、第1段階で水蒸気及び二酸化炭素を供給し、第2段階で二酸化炭素を供給し、第三段階で加熱空気を供給してもよい。あるいは、図7(e)に示すように、第1段階で水蒸気を供給し、第2段階で二酸化炭素及び加熱空気を供給し、第三段階で加熱空気を供給してもよく、図7(f)に示すように、第1段階で水蒸気を供給し、第2段階で二酸化炭素を供給し時間をおいて加熱空気を供給し、第三段階で加熱空気を供給してもよい。図7の(b)から(f)に示すように、それぞれの気体を混合して供給することにより、それぞれの気体による作用が同時進行され気体の供給時間を短縮することができる。上述のように、気体供給手段より供給する気体の順序は、最初に水蒸気を供給し途中で水蒸気の供給を停止し、最後に加熱空気の供給があるという順序であれば、どのような組み合わせでもよい。したがって、水蒸気供給工程と乾燥工程は並行に行ってもよい。なお、用いられる水溶性バインダーによっても異なるが、コーテッドサンド6の固化又は硬化は、水蒸気供給工程から乾燥工程において、又は乾燥工程において行われる。
なお、二酸化炭素を供給することによりコーテッドサンド6を中和反応させ、コーテッドサンドの6の固化及び硬化を促進させているが、二酸化炭素供給による中和反応を必要としない水溶性バインダーが用いられるコーテッドサンド6の場合は、二酸化炭素の供給を省いてもよい。また、コーテッドサンド6の乾燥や固化及び硬化を加熱空気以外の方法で行う場合は、加熱空気の供給を省いてもよい。
気体供給手段による水蒸気の供給は、0.03Mpa以上0.5Mpa以下の圧力で供給されるのが好ましく、0.05Mpa以上0.15Mpa以下がより好ましい。また、供給される水蒸気の温度は、80℃以上120℃以下が好ましく、95℃以上105℃以下がより好ましい。この際の第1段階における水蒸気の供給時間は、3秒以上30秒以下が好ましく、5秒以上15秒以下がより好ましい。
気体供給手段による二酸化炭素の供給は、0.03Mpa以上0.5Mpa以下の圧力で供給されるのが好ましく、0.1Mpa以上0.3Mpa以下がより好ましい。また、供給される二酸化炭素の温度は、常温以上60℃以下が好ましく、40℃以上60℃以下がより好ましい。これにより、キャビティ7内の温度変化を抑えることができる。また、二酸化炭素の時間あたりの供給量は、100リットル/秒以下が好ましく、5リットル/秒以上30リットル/秒以下がより好ましい。この際の二酸化炭素の供給時間は、5秒以上60秒以下が好ましい。
気体供給手段による加熱空気の供給は、0.03Mpa以上0.5Mpa以下の圧力で供給されるのが好ましく、0.05Mpa以上0.25Mpa以下がより好ましい。また、供給される加熱空気の温度は、60℃以上200℃以下が好ましく、120℃以上160℃以下がより好ましい。これにより、キャビティ7内のコーテッドサンド6の乾燥を効果的に行うことができる。また、加熱空気の時間あたりの供給量は、30リットル/秒以上400リットル/秒以下が好ましい。この際の加熱空気の供給時間は、15秒以上180秒以下が好ましい。なお、これらの気体の条件は、成形型の大きさによって変動するため、特に限定されるものではない。
(利点)
当該鋳型製造装置にあっては、気体供給手段から供給される気体は連通路14を介してジャケット4内の空間部12に供給され、このジャケット4に供給された気体は複数の注入路8を介してキャビティ7に供給される。
このため、鋳型の形状変更によりキャビティ7の形状変更を行う場合に、そのキャビティ7の形状に適した位置に注入路8を配設し易い。したがって、所望位置に配設した注入路8によって、ムラのない鋳型を製造することができる。
また、当該鋳型製造装置は、上記注入路8の位置変更の際に、成形型3の注入路8の外部側開口にあわせた気体の流路を新たに設ける必要がなく、さらに成形型3自体を交換し別の成形型の注入路の配置等が変更した際に、注入路8をジャケット4の凹部11で覆うようジャケット4を成形型3に装着することで、同じジャケット4で同様の気体供給を行うことができる。このため、注入路8へ気体を供給する設備は、ジャケット4のみを用意しておけばよく、成形型の交換に応じて異なる配管設備等用意しなくてもよい。また、成形型交換に必要な部品の保管スペースもコンパクト化できる。
また、例えば、複数の注入路8へ気体を供給した場合、それぞれの注入路8への配管の長さの違いから気体の圧力や温度が変化する場合があるが、当該鋳型製造装置においては、ジャケット4内からそれぞれの注入路8へ等温等圧で気体が供給されるため、常に同じ圧力で安定した気体の供給をすることができる。
さらに、気体供給手段が、水蒸気供給ライン20、二酸化炭素供給ライン19、空気供給ライン18及びこれらの各供給ラインの切り替え及び混合可能な開閉弁を備えているため、各供給ラインの気体を切り替えることや複数の気体を選択して混合することができる。また、各供給ラインに流量計26及び減圧弁27が設けられているため、気体を定圧の状態で成形型3内のキャビティ7に供給することができる。
また、第1の実施形態である鋳型製造装置は貯留槽32に予熱器を有していることにより、コーテッドサンド6の表面に付着した水分を、コーテッドサンドをほとんど劣化させることなく除去することができ、コーテッドサンドの流動性をさらに高めることができる。また、水蒸気を供給したときに生じる結露水を少なくすることができる。そして、熱交換器35により、熱交換器35の周辺のコーテッドサンド6は、均等かつ効率よく熱交換をうけることにより、所望温度への予熱が円滑にでき、螺旋状に形成された熱交換器35と流動用気体分岐管36で構成される予熱器との組合せにより、コーテッドサンド6の自重による下方への移動を効果的に促し、熱交換器35等へのコーテッドサンド6の付着や接触を防止することができ、貯留槽32から成形型3内のキャビティ7へのコーテッドサンド6の排出を円滑にすることができる。また、流動用気体分岐管36により吹き出される加熱空気とコーテッドサンド6が熱交換され、さらに吹き出される加熱空気により流動するコーテッドサンド6と接するコーテッドサンド6と熱交換されることにより、コーテッドサンド6を所望の温度に予熱することができる。さらに、加熱空気が吹き出されることにより、コーテッドサンド6が流動状態で予熱されるので、コーテッドサンド6がダマの状態になることや予熱の偏りが生じたりする可能性がすくない。
また、コーテッドサンド6を形成する耐火骨材を被覆する水溶性バインダーとして、熱硬化性樹脂、糖類、タンパク質、合成高分子、塩類又は無機高分子のうちから1又は2以上を用いることにより、コーテッドサンド6を効果的に固化及び硬化させることができる。
さらに、アルカリフェノール樹脂を用いることにより、欠陥が少ない等の製造する鋳型の品質を向上でき、造型時の臭気臭が少ない等の鋳型製造の作業環境を改善することができる。
<第2実施形態>
次に、第2の実施形態である鋳型製造装置について、図5を用いて説明する。
図5に示す鋳型製造装置は、2つの空間部54、57を有するジャケットを備えている。このジャケットは、連通路61が形成される上部体51、及び後述する隔壁56と貫通孔58と筒状体59とが形成される下部体52を備え、上部体51と下部体52とが一体的に接合されて形成されている。
図5に示すジャケットは、第1実施形態と同様に成形型3の注入路8の外部開口を覆うよう形成された凹部55を有している。上記ジャケットは、この凹部55によって形成される空間部を連通路61側の上部空間部57及び凹部55の開口側の下部空間部54に区画する隔壁56と、この隔壁56に形成される複数の貫通孔58と、これらの貫通孔58の周囲から連通路61側に突設される筒状体59とを有している。この隔壁56によって区画される上部空間部57と下部空間部54とは、貫通孔58により連通されており、下部空間部54と成形型3内のキャビティ7とは、複数の注入路8を介して接続されている。また、ジャケットは、上部空間部57に連通するドレイン孔60を有しており、このドレイン孔60は、筒状体59の上端よりも低い位置に形成されている。また、このドレイン孔60は、開閉弁を介在し配管に接続されている。なお、このドレイン孔60は、ジャケットの下部体52に形成されている。
連通路61は、気体供給手段に連通しており、気体供給手段(気体供給装置5)から供給された気体が、連通路61を介して上部空間部57に供給され、貫通孔58を介して下部空間部54に供給される。その後、下部空間部54に供給された気体が、注入路8を介し成形型3内のキャビティ7に供給される。
また、成形型3の下部には、複数の排出路9が形成されており、これら排出路9には、配管が接続されており、これら配管は一つの配管に合流するよう接続されており、これら配管の合流部の排出側に吸引機62が配設されている。この吸引機62により、成形型3内に供給された気体を吸引機62で吸引している。なお、吸引機62は、それぞれの排出路9に接続されている配管にそれぞれ配設されてもよい。
第2実施形態の鋳型製造装置を用いることにより、連通路61から供給された水蒸気は、上部空間部57に供給され、その後、貫通孔58を通って下部空間部54に送り込まれる。下部空間部54に送り込まれた水蒸気は、それぞれの注入路8を通って、成形型3内のキャビティ7に供給される。この際、上部空間部57内に供給された水蒸気の余分な水滴は、上部空間部57の底に貯まることになり、この貯まった水は、ドレイン孔60から外部へ排出される。これにより、水滴がキャビティ7に侵入することを防ぐことができ、コーテッドサンド6の湿り状態のバラツキによる固化及び硬化のムラが生じるのを防ぐことができる。
また、キャビティ7に供給された気体は、排出路9から吸引機62により吸引され外部へと排出される。これにより、キャビティ7内の気体の吹き込みの停滞を防ぎ、キャビティ7内全体へ効率よく気体を行き渡らせることができると共に、キャビティ7内の通気の悪い箇所へも十分通気させることができる。特に複雑な形状の鋳型用の成形型3のキャビティ7も複雑な構造になるため、このような構造のキャビティ7への通気を全体に滞りなく行うことができる。これにより、鋳型の造形不良が起こりにくく、成形型の改造を行わず複雑な構造の鋳型の成形が可能となる。
<第三実施形態>
次に図6を用いて、本発明の第三の実施形態である鋳型製造装置を説明する。
第三の実施形態においては、製造される鋳型の形状にあわせるため、成形型71内のキャビティの形状及び注入路72の形状と数は、第1実施形態の鋳型製造装置とは異なっているが、気体供給手段及びジャケット4は、第1実施形態の鋳型製造装置と同様の構成となっている。このように注入路の数や形状が変わっても、注入路にあわせた気体供給用部品を新たに用意することなく、本発明のジャケット4を用いることができる。つまり、製造される鋳型の形状に応じた気体の連通路に供給する水蒸気の流路を新たに形成せず、同一のジャケット4を用いることができる。
<その他の実施形態>
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、以下の実施形態も有する。
当該鋳型製造装置おいては、成形型3は左右横開きの構成であってもよい。また、ジャケット4は、成形型に応じて成形型3の側面側又は下面側に付設されてもよく、それぞれの面に複数配設されてもよい。連通路14においても、流入口13及び流出口15を直線状に連結させた形状に限定されず、ジャケット4内で連通路が分岐し、分岐した連通路のそれぞれの開口となる流出口を複数有した構成でもよい。また、空間部12に流出口15から配管が突出した形状でもよく、この配管が空間部内で分岐された構成であってもよい。また、ジャケット4は、水滴を排出するドレイン孔を有していてもよい。これにより、ジャケット4の空間部12に溜まる水滴を排出することができる。
また、上記実施形態のジャケットの凹部は略方形状のものを図示しているが、この凹部の形状は方形状のものに限定されるものではなく、例えば略半球状や、下拡がりの略角錐状等、種々の形状のものを採用可能である。
また、気体供給手段の混合部31は、各気体を混合させやすくするために通気口をそれぞれ斜めに取り付けてもよく、混合部31内部に混合用の羽根及びスタティックミキサーを配設してもよい。さらに、貯留槽32の予熱器の熱源としては、加熱用のヒーターを用いたものでもよい。また、混合部31及びジャケット4は、予熱しておくことが好ましく、この予熱の熱源として、水蒸気供給ライン20又は加熱器23後に分流した空気供給ライン18から混合部31及びジャケット4に接続される配管を設けてもよい。
以上のように、本発明の鋳型製造装置は、自動車部品の製造に使用される鋳型等の種々の鋳型の製造に好適に使用される。
1 上型
2 下型
3 成形型
4 ジャケット
5 気体供給装置
6 コーテッドサンド
7 キャビティ
8 注入路
9 排出路
10 網
11 凹部
12 空間部
13 流入口
14 連通路
15 流出口
16 配管
17 開閉弁
18 空気供給ライン
19 二酸化炭素供給ライン
20 水蒸気供給ライン
21 流量計
22 減圧弁
23 加熱器
24 流量計
25 減圧弁
26 流量計
27 減圧弁
28 開閉弁
29 開閉弁
30 開閉弁
31 混合部
32 貯留槽
33 シャッター
34 排出路
35 熱交換器
36 流動用気体分岐管
37 環状管部
38 空気噴出孔
39 直管部
40 ブローヘッド
41 連結口
51 上部体
52 下部体
54 下部空間部
55 凹部
56 隔壁
57 上部空間部
58 貫通孔
59 筒状体
60 ドレイン孔
61 連通路
62 吸引機
71 成形型
72 注入路

Claims (14)

  1. コーテッドサンドを充填可能なキャビティ、並びにこのキャビティに連通する注入路及び排出路を有する成形型と、
    このキャビティにコーテッドサンドを供給するコーテッドサンド供給手段と、
    このキャビティに上記注入路を介して気体を供給する気体供給手段と
    を備える鋳型製造装置であって、
    当接面側に開口する凹部とこの凹部に気体供給手段からの気体を供給する連通路とを有し、この凹部が上記注入路の外部開口を覆うよう成形型に装着可能に構成されるジャケットを備えることを特徴とする鋳型製造装置。
  2. 上記成形型が、複数の注入路を有し、
    上記ジャケットの凹部が、複数の注入路の全てを覆うよう構成されている請求項1に記載の鋳型製造装置。
  3. 上記ジャケットが、凹部により形成される空間部を連通路側及び凹部開口側に区画する隔壁と、この隔壁に形成される貫通孔と、この貫通孔の周囲から連通路側に突設される筒状体とを有する請求項1又は請求項2に記載の鋳型製造装置。
  4. 上記気体供給手段が、空気供給ライン、水蒸気供給ライン、二酸化炭素供給ライン及びこれらの各供給ラインの切替及び混合可能な開閉弁を備え、
    上記空気供給ラインに加熱器が設けられている請求項1、請求項2又は請求項3に記載の鋳型製造装置。
  5. 上記空気供給ライン、水蒸気供給ライン及び二酸化炭素供給ラインに流量計及び減圧弁が設けられている請求項4に記載の鋳型製造装置。
  6. 上記コーテッドサンド供給手段が、注入路を介してコーテッドサンドをキャビティに供給する貯留槽と、この貯留槽内に配設され、コーテッドサンドを予備加熱する予熱器とを有している請求項1、請求項2又は請求項3に記載の鋳型製造装置。
  7. 上記気体供給手段が、水蒸気供給ラインを備え、
    上記予熱器が、上記水蒸気供給ラインから分流した水蒸気を熱源とする請求項6に記載の鋳型製造装置。
  8. 上記予熱器が、上記水蒸気を貫流させる螺旋状の中空管を有する請求項7に記載の鋳型製造装置。
  9. 上記気体供給手段が、加熱器が設けられている空気供給ラインを備え、
    上記予熱器が、上記空気供給ラインから加熱器後に分流された空気を噴出する空気噴出孔を有する請求項6に記載の鋳型製造装置。
  10. 上記排出路から排出される気体を吸引する吸引手段を更に備える請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の鋳型製造装置。
  11. コーテッドサンドをキャビティに充填する充填工程と、
    上記キャビティに充填した上記コーテッドサンドに水蒸気を供給する水蒸気供給工程と、
    上記水蒸気供給工程により水蒸気を含んだ上記コーテッドサンドを乾燥させる乾燥工程とを有し、
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の鋳型製造装置を用いる鋳型の製造方法。
  12. 上記コーテッドサンドを形成する耐火骨材を被覆する水溶性バインダーとして、熱硬化性樹脂、糖類、タンパク質、合成高分子、塩類又は無機高分子のうちから1又は2以上を用いる請求項11に記載の鋳型の製造方法。
  13. 上記コーテッドサンドを形成する耐火骨材を被覆する水溶性バインダーとして、アルカリフェノール樹脂を用いる請求項11に記載の鋳型の製造方法。
  14. 成形型の注入路の外部開口を覆うよう装着可能な装着面、
    この装着面に形成される凹部、
    及びこの凹部と外部とを連通する連通路を備え、
    上記凹部の装着面側の開口面積が、上記連通路の凹部側の開口面積よりも大きい鋳型製造装置用ジャケット。
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