JP2013244036A

JP2013244036A - 搭乗型遊具

Info

Publication number: JP2013244036A
Application number: JP2012117593A
Authority: JP
Inventors: Hideki Kobayashi; 英樹小林
Original assignee: SANSEI YUSOKI CO Ltd
Current assignee: SANSEI YUSOKI CO Ltd
Priority date: 2012-05-23
Filing date: 2012-05-23
Publication date: 2013-12-09

Abstract

【課題】搭乗型遊具の娯楽性を高めて、小さな子供から大人まで楽しめるようにする。
【解決手段】利用者が搭乗したカート１を運転して走路３０上を走行させる搭乗型遊具において、カート１は、利用者のハンドル操作に伴い、駆動用の前輪を旋回させて操向し、従動する後輪が受動的に旋回して、ドリフト状の走行状態となりやすい構造とする。走路３０の路面に加点プレート３２，３３を配置し、カート１が加点プレート３２，３３上を通過すると、センサーが感知して加点され、カート１が走路３０の側壁に接触すると、センサーが感知して減点されるようにし、走路３０に、スラローム部３４、横方向に揺れる橋３５、幅が狭く高さが低いトンネル部３６、左右に傾くバンク３７、凸凹悪路３８、クレーンに吊り下げられた荷物が上方に侵入する頭上危険部３９を障害として設け、カート１の運転の巧拙を点数化して順位付けする。
【選択図】図１

Description

この発明は、遊園地等に設置され、利用者が搭乗したカートを運転して走路上を走行させる遊具に関するものである。

例えば、下記特許文献１には、カートを利用者が運転して走路上を走行させる搭乗型遊具が記載されている。この遊具のカートは、モーターで駆動される左右一対の後輪の向きが車体の直進方向に固定され、左右一対の前輪をハンドル操作に伴い旋回させて操向する構造となっており、安定した操向を可能とするように意図されている。そして、この遊具は、利用者が本物の自動車の擬似運転を楽しむことを目的としている。

特開平５−３９６５号公報

しかしながら、上記のような遊具では、搭乗する利用者の意表を突くような楽しさや、自分で運転できない小さな子供が大人の運転するカートに同乗して楽しめるような娯楽性が不足していると感じる場合もある。

そこで、この発明は、利用者がカートを運転する搭乗型遊具の娯楽性を高めて、小さな子供から大人まで楽しめるようにすることを課題とする。

上記のような課題を解決するため、この発明は、利用者が搭乗したカートを運転して走路上を走行させる搭乗型遊具において、前記カートは、利用者のハンドル操作に伴い、駆動用の前輪を旋回させて操向し、従動する後輪が受動的に旋回して、ドリフト状の走行状態となりやすい構造とし、走路の路面に加点プレートを配置し、カートが加点プレート上を通過すると、センサーが感知して加点され、カートが走路の側壁に接触すると、センサーが感知して減点されるようにし、カートの運転の巧拙を点数化して順位付けするようにしたのである。

また、前記走路に、狭幅でジグザグに屈曲したスラローム部、横方向に揺れる橋、幅が狭く高さが低いトンネル部、左右に傾くバンク、路面が凸凹になった凸凹悪路、クレーンに吊り下げられた荷物が上方に侵入する頭上危険部を障害として設けたのである。

この発明に係る搭乗型遊具では、意図どおりの操向が困難なカートを、加点プレート上を確実に通過し、走路の側壁に接触しないように運転して、高得点を目指すことに楽しさがあり、大人が運転するカートに同乗した小さな子供も、カートの意外な動きや、走路の障害により、楽しむことができる。このため、遊園地のアトラクションとして、家族連れが楽しめるものとなる。

この発明に係る搭乗型遊具の全体構成を示す斜視図同上のカートを示す斜視図同上のカートの横断平面図同上のカートの左側からの縦断側面図

以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。

この搭乗型遊具は、図１に示すように、利用者が搭乗したカート１を運転して周回コースである走路３０上を走行させるものである。

カート１は、図２乃至図４に示すように、シャシーに繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）製のボディを架装した車体２に、一本の前輪３、左右一対の後輪４、走行用モーター５、バッテリー６を備えており、バッテリー６から給電される走行用モーター５でチェーンを介して前輪３を駆動することにより走行する。また、車体２の前輪３と後輪４の間の両側底部には、車体２が傾いた時に接地するキャスター７が設けられている。

車体２の内部には、二人が横に並んで座れるような座板と背凭れから成るシート８が備えられ、その右側が運転席とされ、左側が助手席とされている。車体２の両側には、乗降用のドア９が、上方にはＦＲＰ製のルーフ１０が設けられている。

運転席の前方下部には、スイッチ式のアクセルペダル１１及びブレーキペダル１２が設けられ、これらのペダル操作により、カート１の加減速が行われるようになっている。

運転席の前方には、操向用のハンドル１３が設けられ、その操作に伴い、前輪３が旋回して、カート１は操向される。助手席の前方には、同乗する子供用として、回転するが操向には関係しないダミーのハンドル１４が設けられている。

後輪４は、前輪３より小径で、車体２の後底部に受動的に旋回するように軸支され、ハンドル１３を操作してカート１の方向を変えようとすると、車体２の後部がカート１の旋回方向の外側へ振り出されるドリフト状の走行状態となりやすい構造とされている。

車体２の両側及び前部には、衝撃感知センサー１５が設けられ、前輪３の両側方には、右側のＮ極と左側のＳ極が対となった前後２組のマグネットセンサー１６が設けられている。また、車体２の前部には、追突防止センサー１７が設けられている。

運転席と助手席の前方中間部には、赤色の表示灯１８と緑色の表示灯１９及びメッセージを表示するディスプレイ２０が設けられ、足元には、音声案内用のスピーカー２１が設けられている。

車体２の外周下部には、走路３０の側壁への接触時に衝撃を緩和し、車体２の傷付きを防止するポリエチレン製のバンパー２２が設けられ、その前側コーナー部には、走路３０の側壁への接触時にカート１を直進方向へ戻すサイドローラー２３が設けられている。

車体２の幅方向中央部には、後述するプラットホーム３１にカート１が停車する際、カート１を路面のセンターレールで所定の位置に誘導するため、前側底部にガイドバー２４が、後側底部にガイドローラー２５がそれぞれ設けられている。

そして、車体２の後部には、制御装置による自動運転と手動運転とを切り替えるスイッチやモニターランプ等を備えたスイッチパネル２６が設けられている。

このようなカート１を運転して、図１に示すように、走路３０を走行させるには、利用者がプラットホーム３１からカート１に乗り込む。プラットホーム３１は、カート１に対する利用者の乗降性を考慮した床の高さを有し、雨天でも利用者が雨に濡れないように、床の上方から停車中のカート１の上方まで屋根で覆われている。

走路３０には、路面の両側に側壁が設けられ、路面に金貨及び銀貨と称する磁気を帯びた加点プレート３２，３３が点在するように配置されている。

また、走行方向に沿って、狭幅でジグザグに屈曲したスラローム部３４、横方向に揺れる橋３５、幅が狭く高さが低いトンネル部３６、左右に傾くバンク３７、路面が凸凹になった凸凹悪路３８、クレーンに吊り下げられた荷物が上方に侵入する頭上危険部３９が障害として設けられている。

そして、カート１が加点プレート３２，３３上を通過すると、マグネットセンサー１６が感知して、各加点プレート３２，３３に応じた点数が加点されると共に、緑色の表示灯１９が点灯し、カート１が走路３０の側壁に接触すると、衝撃感知センサー１５が感知して減点されると共に、赤色の表示灯１８が点灯するようになっている。

また、走行するカート１が前方のカート１に一定距離まで接近すると、後方のカート１の追突防止センサー１７が感知して、後方のカート１が減速し、さらに接近すると、停止するようになっている。

このような全体構成となった遊具において、カート１が走路３０を周回して、プラットホーム３１に帰着すると、そのカート１を運転した利用者の運転の巧拙が点数化され、当日及び歴代の利用者の点数と比較の上、順位付けされて、プラットホーム３１に設けられたランキングボードに表示される。

上記のような搭乗型遊具では、意図どおりの操向が困難なカート１を、加点プレート３２，３３上を確実に通過し、走路３０の側壁に接触しないように運転して、高得点を目指すことに楽しさがあり、大人が運転するカート１に同乗した小さな子供も、カート１の意外な動きや、走路３０の障害により、楽しむことができる。このため、遊園地のアトラクションとして、家族連れが楽しめるものとなる。

１カート
２車体
３前輪
４後輪
５走行用モーター
６バッテリー
７キャスター
８シート
９ドア
１０ルーフ
１１アクセルペダル
１２ブレーキペダル
１３，１４ハンドル
１５衝撃感知センサー
１６マグネットセンサー
１７追突防止センサー
１８，１９表示灯
２０ディスプレイ
２１スピーカー
２２バンパー
２３サイドローラー
２４ガイドバー
２５ガイドローラー
２６スイッチパネル
３０走路
３１プラットホーム
３２，３３加点プレート
３４スラローム部
３５橋
３６トンネル部
３７バンク
３８凸凹悪路
３９頭上危険部

Claims

利用者が搭乗したカート(1)を運転して走路(30)上を走行させる搭乗型遊具において、前記カート(1)は、利用者のハンドル操作に伴い、駆動用の前輪(3)を旋回させて操向し、従動する後輪(4)が受動的に旋回して、ドリフト状の走行状態となりやすい構造とし、走路(30)の路面に加点プレート(32,33)を配置し、カート(1)が加点プレート(32,33)上を通過すると、センサーが感知して加点され、カート(1)が走路(30)の側壁に接触すると、センサーが感知して減点されるようにし、カート(1)の運転の巧拙を点数化して順位付けすることを特徴とする搭乗型遊具。
前記走路(30)に、狭幅でジグザグに屈曲したスラローム部(34)を障害として設けたことを特徴とする請求項１に記載の搭乗型遊具。
前記走路(30)に、横方向に揺れる橋(35)を障害として設けたことを特徴とする請求項１又は２に記載の搭乗型遊具。
前記走路(30)に、幅が狭く高さが低いトンネル部(36)を設けたことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の搭乗型遊具。
前記走路(30)に、左右に傾くバンク(37)を障害として設けたことを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載の搭乗型遊具。
前記走路(30)に、路面が凸凹になった凸凹悪路(38)を障害として設けたことを特徴とする請求項１乃至５のいずれかに記載の搭乗型遊具。
前記走路(30)に、クレーンに吊り下げられた荷物が上方に侵入する頭上危険部(39)を障害として設けたことを特徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載の搭乗型遊具。