JP2013243042A - 光源装置、照明装置および表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 発光素子および通電手段の設置スペースを確保しつつ、より一層の薄型化を図ることが可能な光源装置、このような光源装置を備える照明装置、および、このような照明装置を備える表示装置を提供すること。
【解決手段】 光源装置100は、発光素子300と、発光素子300と導通する通電手段400と、通電手段400を支持する屈曲基板200と、を備えている。屈曲基板200は、第1の板状部210と、第1の板状部210と交差し、かつ、第1の板状部210と一体となった第2の板状部220とを有している。発光素子300は、第1の板状部210に支持されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、光源装置、照明装置、および、表示装置に関する。
従来、液晶パネル、および、液晶パネルのバックライトとして使用される照明装置を備えた表示装置が知られている。表示装置の薄型化を図るために、照明装置の薄型化が進められている。薄型化を図るのに適した照明装置としては、導光板と、導光板の側方に配置される光源装置とを備えた構成のものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載される一例においては、光源装置は、細長帯状の基板と、基板の長手方向に沿って配列された複数の発光素子と、発光素子に電力を供給すために基板に設けられた通電手段とを備えている。発光素子は、たとえば、発光ダイオード(Light Emitting Diode、以下LED)である。通電手段は、たとえば、発光素子に接続される配線パターンや、発光素子に過大な逆電圧がかかるのを防ぐためのツェナーダイオードを含んでいる。この光源装置は、基板が導光板の側面と対向するよう導光板と組み合わされて照明装置を構成する。このような照明装置は、導光板が液晶パネルと重なるように表示装置に組み込まれる。
このような構成を採用する場合、照明装置の薄型化を図るには、導光板のみならず、光源装置の厚さも薄くする必要がある。上述した構成によれば、光源装置の厚さは、基板の短手方向における幅寸法により制約を受ける。しかしながら、発光素子および通電手段を設置するためのスペースを確保する必要もあり、基板の幅寸法を縮小するのには限界があった。
特開2009−238727号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、発光素子および通電手段の設置スペースを確保しつつ、より一層の薄型化を図ることが可能な光源装置、このような光源装置を備える照明装置、および、このような照明装置を備える表示装置を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供される光源装置は、発光素子と、前記発光素子と導通する通電手段と、前記通電手段を支持する屈曲基板と、を備えており、前記屈曲基板は、第1の板状部と、前記第1の板状部と交差し、かつ、前記第1の板状部と一体となった第2の板状部とを有しており、前記発光素子は、前記第1の板状部に支持されていることを特徴とする。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記通電手段は、前記第1の板状部に設けられたパッド部と、前記パッド部と導通する配線部とを有しており、前記配線部の一部が、前記第2の板状部に設けられている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1の板状部は、前記発光素子および前記パッド部が設けられる第1の主面を有しており、前記第2の板状部は、前記配線部が設けられ、かつ、前記第1の主面よりも広い第2の主面を有している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第2の主面の法線方向視において、前記第2の主面は前記発光素子と重なる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記通電手段は、前記第2の板状部に設けられ、かつ、前記配線部に接続されるコネクタを有している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記通電手段は、前記第2の板状部に設けられ、かつ、前記配線部に接続される抵抗器を有している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記屈曲基板は、屈曲した金属製の基材を有している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1の板状部に支持され、かつ、前記発光素子を囲むリフレクタをさらに備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1の板状部は長矩形状であり、前記第2の板状部は、前記第1の板状部の短手方向における端縁から延出している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1の板状部の長手方向に沿って配列される複数の追加の発光素子を備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記複数の追加の発光素子を一括して覆う蛍光樹脂をさらに備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記発光素子を含む第1の電子回路と、前記複数の追加の発光素子のいずれかを含み、前記第1の電子回路と並列な第2の電子回路とを備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第2の板状部は、前記第1の板状部の前記長手方向に延びる長矩形状である。
本発明の第2の側面によって提供される照明装置は、本発明の第1の側面によって提供される光源装置と、前記第1の板状部と対向する側面を有する導光板と、を備えることを特徴とする。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記導光板は、前記側面と交差する出射面と、前記出射面の反対を向く裏面とを有しており、前記第2の板状部は前記裏面と対向している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記側面と前記第1の板状部とが離間し、かつ、前記裏面と前記第2の板状部とが離間している。
本発明の第3の側面によって提供される表示装置は、本発明の第2の側面によって提供される照明装置と、前記導光板と重なるように設置された表示パネルと、前記表示パネルおよび前記照明装置を収容する筐体と、を備えていることを特徴とする。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記光源装置が前記筐体に支持されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記筐体は、前記表示パネルと平行な底板を有しており、前記第2の板状部は、前記底板に支持されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第2の板状部と前記底板とに挟まれる放熱部材を備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記筐体は、前記底板に対して起立する側板を有しており、前記第1の板状部は、前記側板に支持されている。
このような構成によれば、前記通電手段を前記第2の板状部に設置することにより、前記第1の板状部に設置しなければならない部品点数を少なくすることができる。このため、前記第1の板状部の幅寸法を従来よりも小さくすることが可能となる。さらに、たとえば、前記第2の板状部が前記第1の板状部と直交する構成とすれば、前記光源装置の特定方向における寸法を小さくすることが可能となる。導光板を有する照明装置に前記光源装置を組み込む場合には、前記第1の板状部の幅方向が前記照明装置の厚さ方向に沿うように、前記光源装置と前記導光板とを組み合わせればよい。そのようにすることで、前記第2の板状部が前記導光板と平行になり、前記照明装置の厚さ寸法が大きくなるのを防ぎやすくなる。従って、本発明に基づく光源装置は、照明装置の薄型化を図ることが可能であり、さらには照明装置が組み込まれる表示装置の薄型化にも寄与する。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に基づく光源装置を示す斜視図である。 図1に示す光源装置の一部を省略した平面図である。 図2の一部を拡大して示す平面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図1の光源装置の概略回路図である。 図1に示す光源装置の製造過程の一例を示す図である。 図1に示す光源装置を内蔵する表示装置を示す平面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う要部拡大断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図5は、本発明に基づく光源装置を示している。図1〜図5に示す光源装置100は、屈曲基板200、24個の発光素子300、24個のツェナーダイオード310、通電手段400、白色樹脂層500、3つのリフレクタ600、および、3つの蛍光樹脂700を備えている。この光源装置100は、たとえば、表示装置に組み込まれる照明装置の一部として用いられるものである。図7および図8には、光源装置100を内蔵する表示装置の一例を示している。図7および図8に示す表示装置120は、光源装置100が組み込まれた照明装置110を内蔵している。表示装置120は略長矩形の板状に形成されている。以下の説明で用いるx,y,z方向は、互いに直交する方向であり、x方向は表示装置120の短手方向に、y方向は表示装置120の長手方向に、z方向は表示装置120の厚さ方向に相当している。
なお、図1では、白色樹脂層500を省略している。また、図2および図3では、白色樹脂層500、リフレクタ600、および、蛍光樹脂700を省略している。
屈曲基板200は、屈曲した金属製の基材201、表側絶縁層202、および裏側絶縁層203を有している。屈曲基板200は、たとえば人力で容易に折り曲げ可能であり、かつ、折り曲げ後に屈曲した形状を維持可能となっている。基材201は、たとえば、厚さ150μmの銅箔からなり、互いに反対を向く表面201aと裏面201bとを有している。表側絶縁層202は基材201の表面201aを覆い、裏側絶縁層203は基材201の裏面201bを覆っている。表側絶縁層202および裏側絶縁層203は、たとえばポリイミド樹脂製である。裏側絶縁層203は、表側絶縁層202よりも厚く形成されている。具体的には、表側絶縁層202は、たとえば厚さ25μmであり、裏側絶縁層203は、たとえば厚さ50〜100μmである。なお、基材201としては銅箔以外にも、たとえば、鉄、アルミ等を用いることができる。
屈曲基板200は、発光素子300を支持する第1の板状部210と、第1の板状部210と直角に交差し、かつ、第1の板状部210と一体となった第2の板状部220とを有している。第1の板状部210は、y方向視において長矩形状であり、x方向を長手方向とし、z方向を短手方向としている。第1の板状部210はy方向に沿う法線を有する第1の主面210aを有している。第2の板状部220は、z方向視において長矩形状であり、x方向を長手方向とし、y方向を短手方向としている。第2の板状部220はz方向に沿う法線を有する第2の主面220aを有している。なお、第1の主面210aおよび第2の主面220aは表側絶縁層202の一面である。
図4に示すように、第2の板状部220は、第1の板状部210の短手方向(z方向)における一方の端縁からy方向図中右方へ延出している。第2の主面220aの法線方向視(z方向視)において、第2の主面220aは発光素子300と重なっている。また、第2の主面220aは第1の主面210aよりも広くなっている。具体的には、第1の板状部210のz方向寸法は2mmであり、第2の板状部220のy方向寸法は4mmとなっており、第2の主面220aの面積は第1の主面210aの面積の2倍となっている。
各発光素子300は、第1の板状部210に支持されている。各発光素子300は、たとえば青色光を発するLEDチップである。図2に示すように、24個の発光素子300は、第1の板状部210の第1の主面210aに設けられており、x方向に沿って配列されている。本実施形態の発光素子300は、いわゆる2ワイヤタイプとして構成されているが、これに限定されない。
図5に示すように、本実施形態においては、24個の発光素子300は、8個ずつの発光素子300からなる3個の発光素子グループ301A,301B,301Cを構成している。各発光素子グループ301A,301B,301Cに属する8個の発光素子300どうしは、互いに直列に接続されている。また、3個の発光素子グループ301A,301B,301Cどうしは、互いに並列に接続されている。
図5における符号Cは、カソード端子を示し、符号Aは、アノード端子を示す。各発光素子グループ301A,301B,301Cのカソード端子C側には、後述する抵抗器440が直列に接続されている。また、図2および図3に示すように、各発光素子300に隣接する位置には、ツェナーダイオード310が設けられている。ツェナーダイオード310は、発光素子300に過大な逆電圧が印加されることを防ぐ機能を果たす。
発光素子グループ301Aが、本発明の請求項でいう発光素子に相当する発光素子300aを含んでいるとする。このとき、発光素子300aを除く23個の発光素子300は、本発明の請求項でいう複数の追加の発光素子に相当する。発光素子グループ301Bは、発光素子300bを含んでいる。この発光素子300bは、本発明の請求項でいう複数の追加の発光素子のいずれかである。発光素子グループ301Aは、本発明の請求項における第1の電子回路に相当し、発光素子グループ301Aは、本発明の請求項における第2の電子回路に相当する。
通電手段400は、複数の発光素子300に電力を供給するためのものであり、24個のパッド部410、3個のワイヤパッド部411、配線部420、コネクタ430、および、3個の抵抗器440を有している。各パッド部410および各ワイヤパッド部411は第1の板状部210の第1の主面210a上に設けられている。コネクタ430および各抵抗器440は、第2の板状部220の第2の主面220a上に設けられている。
図2に示すように、24個のパッド部410は、x方向に沿って一列に配列されている。各パッド部410には、1個の発光素子300および1個のツェナーダイオード310が搭載されている。各パッド部410は金属製であり、発光素子300はワイヤを介してパッド部410に電気的に接続されている。具体的には、発光素子300は当該発光素子300が搭載されるパッド部410と、当該パッド部410の隣に配置されたパッド部410とに接続されている。ただし、図2および図3に示すように、3個の発光素子グループ301A,301B,301Cのそれぞれの一方の(図2中左方の)端に位置する発光素子300は、隣のパッド部410ではなく、ワイヤパッド部411に接続されている。各ワイヤパッド部411は、金属製である。
配線部420は、第1の板状部210の第1の主面210aと、第2の板状部220の第2の主面220aとの双方に跨って設けられている。具体的には、配線部420の一部は、第2の主面220a上に設けられており、コネクタ430と、第1の主面210a上に設けられた配線部420の残部とを接続している。配線部420のうち第1の主面210aに設けられた部分は、3個の発光素子グループ301A,301B,301Cの両端に位置する発光素子300に向けて延びている。配線部420は、3個の発光素子グループ301A,301B,301Cのいずれかの他方の(図2中右方の)端に位置する発光素子300を搭載するパッド部410、または、ワイヤパッド部411のいずれかに接続されている。配線部420は、金属製である。
パッド部410、ワイヤパッド部411、および、配線部420は、たとえば、基材201よりも薄い銅箔により形成することができる。パッド部410を銅箔で形成する場合、その厚みはたとえば35μm程度が適当である。なお、パッド部410は銅箔に限らず、銀、金、白金等を用いても形成可能であり、さらに、複数の異なる金属を積層した構造としてもよい。
コネクタ430は、配線部420に接続されており、光源装置100の外部に配置される電源に接続される。
図2に示すように、3個の抵抗器440は、それぞれが配線部420に接続されており、かつ、各々がx方向において互いに離間するように配置されている。図2に示す例では、発光素子グループ301Aと直列に接続される抵抗器440は、第2の板状部220のx方向における図中左端寄りに設置されている。発光素子グループ301Bと直列に接続される抵抗器440は、第2の板状部220のx方向における図中中央に設置されている。発光素子グループ301Cと直列に接続される抵抗器440は、第2の板状部220のx方向における図中右端寄りに設置されている。各発光素子グループ301A,301B,301Cに接続される配線部420は、それぞれ長さが異なっており、抵抗値にも差が生じることになる。3個の抵抗器440の抵抗値は、配線部420の長さの差による抵抗値の差を解消するように、それぞれ異なる値が設定されている。
図4に示すように、白色樹脂層500は、第1の主面210aおよび第2の主面220aを覆っている。白色樹脂層500には第1の主面210aの一部を露出させる開口部510が形成されている。パッド部410およびワイヤパッド部411は、第1の主面210aのうち、開口部510から露出する領域に搭載されている。
各リフレクタ600は、たとえば白色樹脂であり、x方向に延びる細長枠状である。リフレクタ600は、x方向に配列された発光素子300を、発光素子グループ301A, 301B,301Cごとにy方向視において囲んでいる。リフレクタ600は、1対の反射面610を有している。リフレクタ600は、たとえば接着剤690によって第1の板状部210に固定されている。
1対の反射面610は、各々がx方向に延びており、複数の発光素子300を挟んでz方向に離間している。1対の反射面610は、y方向において第1の主面210aから遠ざかるほど互いの距離が大となるように傾斜している。これにより、1対の反射面610は、発光素子300からz方向に出射された光をy方向図中右方へと向かわせる機能を果たす。
蛍光樹脂700は、たとえば透明樹脂に蛍光材料が混入されたものであり、x方向に延びる細長棒状に形成されている。蛍光樹脂700は、リフレクタ600に囲まれた空間に充填されており、リフレクタ600に囲まれた空間内に配置される複数の発光素子300を一括して覆っている。上記蛍光材料としては、たとえば発光素子300からの青色光によって励起されることにより黄色光を発するものが採用される。なお、上記蛍光材料としては、発光素子300からの青色光によって励起されることにより赤色光を発するものと緑色光を発するものとを混ぜて採用してもよい。図4に示すように、蛍光樹脂700のy方向図中右端は、リフレクタ600のz方向上端とほぼ同じ高さとなっている。
このような光源装置100は、たとえば、以下のようにして製造可能である。
光源装置100を製造する際には、図6に示す中間品100Aを製造する。中間品100Aを製造する際には、まず、z方向を厚み方向とする板状の可曲基板200Aを用意する。なお、可曲基板200Aは、屈曲していない金属製の基材201、表側絶縁層202、および裏側絶縁層203を有している(図4参照)。次に、表側絶縁層202上にパッド部410、ワイヤパッド部411、および、配線部420を形成する工程を行う。次に、発光素子300、コネクタ430、および、抵抗器440を設置する工程を行う。次に、パッド部410を露出させるように白色樹脂層500を形成する。なお、図6では、白色樹脂層500を省略している。次に、リフレクタ600を設置し、さらに蛍光樹脂700をリフレクタ600に囲まれた空間に充填させる。以上の工程を経ることで、図6に示す中間品100Aを得ることができる。
中間品100Aの製造後、可曲基板200Aを、たとえば図6に示す二点鎖線800に沿って折り曲げることにより、互いに直角に交差する第1の板状部210および第2の板状部220を有する屈曲基板200が形成され(図1参照)、同時に光源装置100の製造が完了する。なお、可曲基板200Aを一度に90°折り曲げる必要はない。たとえば、折り目を二つ設けて45°ずつ折り曲げることによっても、互いに直角に交差する第1の板状部210および第2の板状部220を有する屈曲基板200を形成することが可能である。
図7および図8に示す表示装置120は、たとえば液晶表示装置であり、照明装置110、表示パネル130、筐体140、放熱部材151,152、光学シート160、および、フレーム170を備えている。以下、主に図8を参照しつつ、表示装置120および照明装置110について説明を行う。
表示パネル130は、TFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング素子がマトリクス状に配列された一方の基板と、カラーフィルタやブラックマトリクスなどが配置された他方の基板と、両基板の間に保持される液晶材などで構成される。表示パネル130は筐体140内に収容されており、筐体140の一部およびフレーム170に挟まれることにより、その位置を固定されている。
照明装置110は、光源装置100と、導光板111とを備えている。導光板111は、たとえばアクリル樹脂製であり、出射面112、出射面112の反対を向く裏面113と、側面114とを有している。出射面112および裏面113は側面114と直角に交差している。具体的には、導光板111はz方向を厚さ方向とし、x方向を短手方向とし、y方向を長手方向とする矩形板状に形成されている。導光板111の厚さはたとえば2mmである。この導光板111は、筐体140によって支持されている。表示パネル130は、導光板111と重なるように設置される。出射面112は、光学シート160を間に挟んだ状態で表示パネル130と対向している。また、本実施形態の導光板111は表示パネル130よりもz方向視において大きくなるように形成されている。
光源装置100は、第1の板状部210が側面114と対向し、かつ、第2の板状部220が裏面113と対向するように、筐体140によって支持されている。本実施形態では、光源装置100と導光板111とが別々に筐体140に支持される構成となっており、第1の板状部210と側面114とは離間し、第2の板状部220と裏面113とは離間している。光源装置100は、側面114に向けて光を出射する。導光板111は、光源装置100からの光をバックライトとして表示パネル130全面に導く。裏面113にはたとえば鏡面処理が施されており、裏面113で反射した光は出射面112から表示パネル130へ向けて出射される。なお、裏面113に鏡面処理を施す代わりに、裏面113と重なるように反射部材を設けても構わない。
筐体140は、表示パネル130と平行な底板141と、底板141に対して起立する側板142とを有している。第1の板状部210は側板142によって支持され、第2の板状部220は底板141によって支持されている。
放熱部材151は、たとえば金属製の板材であり、第2の板状部220と底板141とに挟まれている。放熱部材151の材質としては、たとえばアルミニウムが適している。なお、底板141を金属製として、第2の板状部220を直接底板141に固定しても構わない。
放熱部材152は、たとえば金属製の板材であり、第1の板状部210と側板142とに挟まれている。放熱部材152の材質としては、たとえばアルミニウムが適している。なお、側板142を金属製として、第1の板状部210を直接側板142に固定しても構わない。
第2の板状部220と放熱部材151との固定、および、第1の板状部210と放熱部材152との固定は、たとえば裏側樹脂層203に粘着性を持たせることで容易に行うことができる。
次に、光源装置100、照明装置110、および、表示装置120の作用について説明する。
本実施形態の光源装置100では、互いに直交する第1の板状部210および第2の板状部220を有する屈曲基板200が採用されている。本実施形態の通電手段400の一部は、第1の板状部210ではなく、第2の板状部220に設置されている。このため、たとえば、平板状の基板を用いる場合と比べて、第1の板状部210のz方向における幅寸法を小さくすることができる。たとえば、本実施形態では、第1の板状部210のz方向寸法は導光板111の厚さと同程度にまで抑えられている。
このような光源装置100を図8に示すように配置することにより、照明装置110のz方向における厚さ寸法を抑えることができる。図8に示すように、第1の板状部210よりも広い第2の板状部220が導光板111と平行となっている。第2の板状部220が設けられていることによる照明装置110の厚さの増加は、第2の板状部220に多くの部品を設置可能であることを考慮すれば小さなものである。屈曲しない基板を用いた場合、第2の板状部220に設けられている配線部420、コネクタ430、および、抵抗器440を発光素子300などと同じ基板上に設置しなければならず、基板のz方向寸法を第1の板状部210と同程度のz方向寸法内に収めることは非常に困難であり、基板の縮小に限度があった。本実施形態の構成によれば、狭い範囲に全ての部品を配置する必要がなくなり、従来の限度を超えてz方向における寸法の縮小を図ることができる。従って、光源装置100の構成によれば、屈曲しない基板を用いる場合よりも、照明装置110の薄型化を図りやすくなり、このことは表示装置120の薄型化にも寄与する。
図7および図8に示す表示装置120と同様の表示装置を従来の手法を用いて構成する場合、たとえば、サイドビュータイプのLEDデバイスを用いたものを想定することができる。なお、サイドビュータイプのLEDデバイスは、たとえば、LEDチップを樹脂パッケージで覆って構成されたものであり、実装面と平行な方向に光を出射するように樹脂パッケージにはレンズが設けられている。このようなLEDデバイスを用いて表示装置120と同様の表示装置を構成する場合には、表示パネル130と平行な基板を用い、当該基板のy方向(図7参照)の端縁に沿って複数のLEDデバイスをx方向(図7参照)に並べて配置する。このような配置によれば、これらのLEDデバイスの主たる発光面が導光板111の側面114(図8参照)と対向することとなり、LEDデバイスからの光は導光板111の側面114から導光板111内へと入射することとなる。しかしながら、このような構成の表示装置には次のような問題点が生じる。
サイドビュータイプのLEDデバイスは、たとえばレンズが設けられており、照射光の指向性が比較的強いものとなる傾向があり、上述したように複数のLEDデバイスをx方向に配列した場合、x方向に沿って照明光に強弱が付きやすくなる。また、複数のLEDデバイスを実装する際には、隣接するLEDデバイスが干渉し合うこうとがないように、LEDデバイス同士の間にある程度の間隔を設ける必要があり、このこともx方向に沿って照明光の強弱が生じる一因となっていた。このように、サイドビュータイプのLEDデバイスを用いる場合には照明光にムラが生じてしまうことがあり、このムラを抑制するために、導光板111の側面114とLEDデバイスとを離す必要があった。このことは、表示装置のy方向寸法を抑える観点から望ましくなかった。
この点、本発明の光源装置100では、複数の発光素子300をリフレクタ600で囲んだ構成となっており、発光素子300同士の間隔およびリフレクタ600の数などを適切に調整することにより、照明光のムラを抑制することができる。たとえば、好ましくは、1つの表示パネル130に対して1つのリフレクタ600を用いることにより、表示装置120のx方向に沿う照明光のムラを抑制することができる。このことにより、表示装置120では、従来の手法を用いた場合よりも導光板111と光源装置100とを近づけることが可能となる。従って、表示装置120は従来の手法を用いた場合よりも小型化を図り易く、あるいは、サイズを維持したまま表示パネル130の大型化を図りやすくなっている。
上述したように、光源装置100は、板状の可曲基板に各構成要素を配置した後に、可曲基板を折り曲げることで容易に製造可能である。すなわち、光源装置100の構成によれば、複数の発光素子300を点灯させるために必要な部品を狭い範囲の中に配置する必要がなく、十分な広さの可曲基板に対して作業を行うことができるため、配線部420および抵抗器440を、余裕を持って設置することができる。製造難易度の低下は、不良の発生率を改善し、歩留りの向上にもつながる。
本実施形態では配線部420および抵抗器440が比較的広い第2の板状部220に設置されている。このことは、配線部420および抵抗器440が発する熱を冷却する上で望ましいことである。
本実施形態の屈曲基板200は、金属製の基材201を有している。図4に示すように、基材201は屈曲しており、基材201の剛性は屈曲していない場合よりも大きなものとなる。図1に示すように、屈曲基板200はx方向に長く形成されており、反りなどが生じる可能性があるが、金属製の基材201を屈曲させて剛性を高めることでそのような問題を防ぎやすくなる。
本実施形態では、x方向に沿って一列に配列された複数の発光素子300がx方向に長く延びる蛍光樹脂700に覆われている構成となっている。このような構成によれば、光源装置100が出射する光の明るさをx方向においてより均一なものとすることができる。仮に、各発光素子300を別々の蛍光樹脂700で覆い、互いに独立する発光モジュールとしてx方向に配列した場合、光源装置100が出射する光にx方向に沿って交互に明暗が生じることが起こり得る。複数の発光素子300を共通の蛍光樹脂700で覆い、各発光素子300からの光を蛍光樹脂700内で拡散させることにより、明暗差を低減することができる。
本発明に係る光源装置、照明装置、および、表示装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る光源装置、照明装置、および、表示装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。たとえば、本実施形態では、屈曲基板200が金属製の基材201を有する構成であるが、屈曲基板200としてフレキシブル配線基板を用いても構わない。フレキシブル配線基板は単体では屈曲した形状を維持するのが困難であるが、底板141および側板142によって支持することで屈曲した形状を維持させることが可能である。
たとえば、上述した実施形態では、3個の発光素子グループ301A,301B,301Cが並列に接続されているが、並列に接続される発光素子グループの数は適宜変更可能であり、各発光素子グループに属する発光素子の数も適宜設定してよい。また、第1の板状部210上に配列される発光素子300を全て直列に接続しても構わない。
たとえば、上述した実施形態では、第2の板状部220はx方向に沿って第1の板状部210と同じように長く延びる板状に形成されているが、第2の板状部220が複数に分割されていても構わない。第2の板状部220が分割されていても、基材201を屈曲させた構造を有していれば剛性の向上を期待できる。
x 方向
y 方向
z 方向
100 光源装置
110 照明装置
120 表示装置
200 屈曲基板
201 基材
201a 表面
201b 裏面
202 表側絶縁層
203 裏側絶縁層
210 第1の板状部
210a 第1の主面
220 第2の板状部
220a 第2の主面
300 発光素子
301A,301B,301C 発光素子グループ
310 ツェナーダイオード
320 抵抗器
400 通電手段
410 パッド部
411 ワイヤパッド部
420 配線部
430 コネクタ
440 抵抗器
500 白色樹脂層
600 リフレクタ
610 反射面
690 接着剤
700 蛍光樹脂

Claims (21)

  1. 発光素子と、
    前記発光素子と導通する通電手段と、
    前記通電手段を支持する屈曲基板と、
    を備えており、
    前記屈曲基板は、第1の板状部と、前記第1の板状部と交差し、かつ、前記第1の板状部と一体となった第2の板状部とを有しており、
    前記発光素子は、前記第1の板状部に支持されていることを特徴とする、光源装置。
  2. 前記通電手段は、前記第1の板状部に設けられたパッド部と、前記パッド部と導通する配線部とを有しており、
    前記配線部の一部が、前記第2の板状部に設けられている、請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記第1の板状部は、前記発光素子および前記パッド部が設けられる第1の主面を有しており、
    前記第2の板状部は、前記配線部が設けられ、かつ、前記第1の主面よりも広い第2の主面を有している、請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記第2の主面の法線方向視において、前記第2の主面は前記発光素子と重なる、請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記通電手段は、前記第2の板状部に設けられ、かつ、前記配線部に接続されるコネクタを有している、請求項2ないし4のいずれかに記載の光源装置。
  6. 前記通電手段は、前記第2の板状部に設けられ、かつ、前記配線部に接続される抵抗器を有している、請求項2ないし5のいずれかに記載の光源装置。
  7. 前記屈曲基板は、屈曲した金属製の基材を有している、請求項1ないし6のいずれかに記載の光源装置。
  8. 前記第1の板状部に支持され、かつ、前記発光素子を囲むリフレクタをさらに備えている、請求項1ないし7のいずれかに記載に光源装置。
  9. 前記第1の板状部は長矩形状であり、
    前記第2の板状部は、前記第1の板状部の短手方向における端縁から延出している、請求項1ないし8のいずれかに記載の光源装置。
  10. 前記第1の板状部の長手方向に沿って配列される複数の追加の発光素子を備えている、請求項9に記載の光源装置。
  11. 前記複数の追加の発光素子を一括して覆う蛍光樹脂をさらに備えている、請求項10に記載の光源装置。
  12. 前記発光素子を含む第1の電子回路と、
    前記複数の追加の発光素子のいずれかを含み、前記第1の電子回路と並列な第2の電子回路とを備えている、請求項10または11に記載の光源装置。
  13. 前記第2の板状部は、前記第1の板状部の前記長手方向に延びる長矩形状である、請求項10ないし12のいずれかに記載の光源装置。
  14. 請求項1ないし13に記載の光源装置と、
    前記第1の板状部と対向する側面を有する導光板と、
    を備えることを特徴とする、照明装置。
  15. 前記導光板は、前記側面と交差する出射面と、前記出射面の反対を向く裏面とを有しており、
    前記第2の板状部は前記裏面と対向している、請求項14に記載の照明装置。
  16. 前記側面と前記第1の板状部とが離間し、かつ、前記裏面と前記第2の板状部とが離間している、請求項15に記載の照明装置。
  17. 請求項14ないし16のいずれかに記載の照明装置と、
    前記導光板と重なるように設置された表示パネルと、
    前記表示パネルおよび前記照明装置を収容する筐体と、
    を備えていることを特徴とする、表示装置。
  18. 前記光源装置が前記筐体に支持されている、請求項17に記載の表示装置。
  19. 前記筐体は、前記表示パネルと平行な底板を有しており、
    前記第2の板状部は、前記底板に支持されている、請求項18に記載の表示装置。
  20. 前記第2の板状部と前記底板とに挟まれる放熱部材を備えている、請求項19に記載の表示装置。
  21. 前記筐体は、前記底板に対して起立する側板を有しており、
    前記第1の板状部は、前記側板に支持されている、請求項19または20に記載の表示装置。
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