JP2013242965A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水や高温の影響を低減する技術を提供する。
【解決手段】ソーラパネル20は、支持体52の最上部に設置される。ソーラパネル20は、太陽光を受けて発電する。蓄電池22は、ソーラパネル20において太陽光を受ける面とは反対側の面に設置される。蓄電池22は、ソーラパネル20によって発電された電力を蓄える。照明部24は、支持体52においてソーラパネル20の下方に設置される。照明部24は、蓄電池22によって駆動されて点灯する。処理装置50は、支持体52において照明部24の下方に設置される。処理装置50は、蓄電池22によって駆動されて撮像および無線通信を実行する。
【選択図】図3
【解決手段】ソーラパネル20は、支持体52の最上部に設置される。ソーラパネル20は、太陽光を受けて発電する。蓄電池22は、ソーラパネル20において太陽光を受ける面とは反対側の面に設置される。蓄電池22は、ソーラパネル20によって発電された電力を蓄える。照明部24は、支持体52においてソーラパネル20の下方に設置される。照明部24は、蓄電池22によって駆動されて点灯する。処理装置50は、支持体52において照明部24の下方に設置される。処理装置50は、蓄電池22によって駆動されて撮像および無線通信を実行する。
【選択図】図3
Description
本発明は、照明技術に関し、特に無線ネットワークにて接続された照明装置に関する。
近年、新たな発電装置として、太陽光発電装置が注目されている。このような太陽光発電装置は、さまざまなシステムに適用される。例えば、カメラ付防犯監視システムでは、太陽光発電装置で発電した電力が蓄電池に充電され、当該電力がネットワークカメラおよび投光器の電源とされる。また、ネットワークカメラは、携帯型電話回線経由でインターネットに接続される。このような構成において、侵入が発生した場合、投光器で侵入者を照らし、ネットワークカメラで撮影された映像が、設定先に電子メールで通報される(例えば、特許文献1参照)。
太陽光発電装置と蓄電池とが街路灯に設置されると、街路灯単独で電源が供給され、街路灯への電源ケーブル等が不要になる。その結果、街路灯の設置が容易になる。複数の街路灯の点灯や消灯などを制御するためには、各街路灯へ制御信号を送信する必要がある。制御信号を送信するためのケーブルを省略するために、無線LAN(Local Area Network)のような無線通信システムが適している。つまり、街路灯には、基地局装置や端末装置が設置される。無線通信システムにおける通信を効率的に実行するためには、例えば、基地局装置や端末装置が階層的に配置される。
端末装置や基地局装置のような通信装置に対して、降雨などの水にぬれる環境下や、直射日光などの高温になる環境下は望ましくない。特に、街路灯に太陽光発電装置が設置される場合、一般的に、太陽光発電装置は発電によって高温になりやすいので、さらに高温になる可能性が高くなる。そのため、水や高温の影響の低減が望まれる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、水や高温の影響を低減する技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の照明装置は、支持体と、支持体に設置され、太陽光を受けて発電するソーラパネルと、ソーラパネルにおいて太陽光を受ける面とは反対側の面に設置され、ソーラパネルによって発電された電力を蓄える蓄電池と、支持体においてソーラパネルの下方であって、かつ蓄電池よりも下方に設置され、蓄電池によって駆動されて点灯する照明部と、支持体において照明部の下方に設置され、蓄電池によって駆動されて撮像および無線通信を実行する処理部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、水や高温の影響を低減できる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、複数の基地局装置と複数の端末装置とによって構成される照明システムに関する。複数の基地局装置は、互いに基地局間通信を実行するとともに、各基地局装置は、端末装置を接続する。ここで、基地局装置と端末装置とは、例えば、無線LANによって接続される。また、基地局装置および端末装置のそれぞれは、太陽光発電装置に接続された照明装置に設置される。照明装置は、撮像機能を有していてもよい。さらに、照明システムを制御するための制御装置は、いずれかの基地局装置に接続される。例えば、端末装置は、複数の基地局装置を介して、制御装置に接続される。制御装置は、照明装置の蓄電池の残量に関する情報を端末装置等から受信する。また、制御装置は、端末装置等に対して、点灯を指示するための信号(以下、「点灯指示」という)を送信する。
特に、複数の照明装置を一斉に点灯させるために、制御装置は、点灯指示をマルチキャスト送信する。基地局装置は、点灯指示を受信すると、他の基地局装置や端末装置へ指示信号を転送するとともに、照明装置を点灯させる。端末装置は、点灯指示を受信すると照明装置を点灯させる。一方、太陽光発電によって駆動される端末装置には、消費電力の低減が望まれる。低消費電力を実現するために、端末装置の動作モードとして、常時、通信可能な状態になっているモード(以下、「通信モード」という)と、通信不可能な状態と通信可能な状態とを切りかえるモード(以下、「省電力モード」という)のふたつが規定される。端末装置は、基本的に省電力モードにて動作し、必要に応じて通信モードにて動作する。省電力モードにて動作している端末装置に対して点灯指示を送信しても、当該端末装置が通信不可能な状態になっていれば、点灯指示は受信されない。そのため、一斉点灯が実現されない。これに対応するために、本実施例に係る照明システムは、次の処理を実行する。
端末装置は、省電力モードにおいて、通信不可能な状態から通信可能な状態に遷移すると、通信可能の通知を制御装置へ送信する。制御装置は、一斉点灯のタイミングよりも所定期間前に通信可能の通知を受信すると、その端末装置に対して、通信モードへの移行を指示するための信号(以下、「移行指示」という)を送信する。移行指示を受信した端末装置は、通信モードに移行することによって、常時、通信可能になる。制御装置は、以上の処理を繰り返すことによって、すべての端末装置が通信モードに移行すると、点灯指示をマルチキャスト送信する。
さらに、端末装置や基地局装置のような通信装置が設置された照明装置は、水にぬれることや高温になることを抑制するために次のように構成される。支持体の最上部にソーラパネルが設置される。また、支持体にそってソーラパネルの下方に、照明部が設置される。さらに、支持体にそって照明部の下方に、通信装置および撮像装置が設置される。通信装置および撮像装置にとって、ソーラパネルや照明部が傘の役割になるので、直射日光や雨の影響が低減される。さらに、通信装置等とソーラパネルとの間に照明部が配置されることによって、両者の間隔が離れるので、通信装置に対してソーラパネルの熱の影響が低減される。
図1は、本発明の実施例に係る照明システム100の概要を示す。照明システム100は、制御装置10、端末装置12と総称される第1端末装置12a、第2端末装置12b、第3端末装置12c、第4端末装置12d、第N端末装置12n、基地局装置14と総称される第1基地局装置14a、第2基地局装置14b、第3基地局装置14c、第M基地局装置14m、第M+1基地局装置14m+1、照明装置16と総称される第1照明装置16a、第2照明装置16b、第3照明装置16c、第M照明装置16m、第M+1照明装置16m+1、第M+2照明装置16m+2、第M+3照明装置16m+3、第M+4照明装置16m+4、第M+N+1照明装置16m+n+1を含む。
制御装置10は、ユーザからの指示を受けつけ可能なインターフェイスを備えており、受けつけた指示に応じた情報(以下、「指示情報」という)を生成し、生成した情報を照明システム100全体に出力する。したがって、指示情報の出力は報知に相当する。指示の一例が、後述の照明装置16を点灯させるための指示であり、生成した指示情報の一例が、照明装置16の点灯の指示が示された情報である。これは、前述の点灯指示に相当する。制御装置10は、例えば、PCによって構成される。制御装置10は、指示情報を出力する。指示情報の宛先は、照明システム100全体であるので、指示情報の出力は報知に相当する。また、制御装置10は、端末装置12や基地局装置14を介して、各照明装置16に関する情報を収集する。各照明装置16に関する情報とは、例えば、照明装置16の蓄電池の残量についての情報である。
端末装置12は、無線LANの端末装置に相当し、基地局装置14は、無線LANの基地局装置に相当する。複数の基地局装置14が基地局間通信を実行するとともに、複数の端末装置12のそれぞれは、いずれかの基地局装置14に接続される。複数の基地局装置14のうち、第M+1基地局装置14m+1が、制御装置10に接続され、制御装置10からの指示情報を受けつける。第M+1基地局装置14m+1は、指示情報が含まれたパケット信号を、複数の基地局装置14のうちの別のひとつ、例えば、第3基地局装置14cに送信する。なお、基地局装置14の代わりに、端末装置12が、制御装置10に接続されていてもよい。
第3基地局装置14cは、基地局間通信を使用して、他の基地局装置14へパケット信号を転送する。また、第3基地局装置14cは、直接接続した端末装置12、例えば、第4端末装置12dに対してもパケット信号を送信する。さらに、第3基地局装置14cは、パケット信号に含まれた指示情報の内容に応じて、後述の照明装置16を制御する。他の基地局装置14も同様に動作する。第1端末装置12aから第N端末装置12nは、基地局装置14からのパケット信号を受信する。これらの端末装置12も、パケット信号に含まれた指示情報の内容に応じて、後述の照明装置16を制御する。
照明装置16は、太陽光発電装置を備え、発電した電力を蓄電池に蓄えさせる。また、照明装置16は、充電された電力によって、照明を点灯させる。ここで、照明装置16は、端末装置12あるいは基地局装置14に接続されており、端末装置12あるいは基地局装置14からの指示をもとに、照明を点灯させたり、消灯させたりする。また、照明装置16には、撮像装置が備えており、動画像や静止画像(以下、これらを「画像」と総称する)を撮像してもよい。なお、照明装置16の蓄電池に充電された電力によって、端末装置12や基地局装置14も駆動される。端末装置12と基地局装置14との一方と照明装置16との組合せが、前述の街路灯に相当する。
端末装置12や基地局装置14は、照明装置16における蓄電池の残量に関する情報や画像をパケット信号に含めて送信する。これらのパケット信号は、指示情報が含まれたパケット信号とは逆の経路をたどるように転送され、制御装置10に受信される。その結果、制御装置10は、各照明装置16における蓄電池の残量に関する情報を管理することができる。また、制御装置10は、各照明装置16において撮像された画像を取得することができる。さらに、複数の端末装置12のそれぞれは、前述のごとく、省電力モードと通信モードとを規定している。ここで、通信モードとは、省電力モードよりも通信可能な期間が長いモードともいえる。通信可能な期間とは、Wake upの期間に相当する。また、通信可能な期間が長いことは、常時通信可能であることや、連続的に通信可能であることであってもよい。端末装置12は、通信可能になっている場合、つまり省電力モードでの通信可能な状態や、通信モードのときに、点灯指示を受信することによって、照明装置16を点灯させる。
図2(a)−(b)は、照明装置16の構成を示す。図2(a)において、照明装置16は、ソーラパネル20、蓄電池22、照明部24、撮像装置26、制御部28を含む。ソーラパネル20は、前述の太陽光発電装置に相当し、太陽光を受けて発電を実行する。蓄電池22は、ソーラパネル20において発電された電力を蓄える。蓄電池22は、照明装置16全体に電力を供給するとともに、接続された端末装置12あるいは基地局装置14にも電力を供給する。ソーラパネル20および蓄電池22には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。
照明部24は、制御部28からの指示をもとに、点灯したり消灯したりする。なお、点滅してもよい。制御部28は、図示しない端末装置12や基地局装置14から、照明部24の点灯や消灯の指示を受けつける。制御部28は、受けつけた指示に応じて、照明部24の動作を制御する。また、制御部28は、ソーラパネル20での発電量や、蓄電池22の残量を取得し、図示しない端末装置12や基地局装置14へ残量に関する情報を報告する。ここで、制御部28は、定期的に発電量や残量を取得してもよいし、図示しない端末装置12や基地局装置14からの指示に応じて発電量や残量を取得してもよい。
撮像装置26は、画像を撮像する。画像は、デジタルデータとして取得される。撮像装置26は、定期的に撮像を実行してもよいし、図示しない端末装置12や基地局装置14からの指示に応じて撮像を実行してもよい。また、撮像装置26は、制御部28を介して、図示しない端末装置12や基地局装置14へ画像を出力してもよいし、内蔵の記憶媒体に画像を記憶してもよい。なお、図2(b)の照明装置16に示すように、図2(a)の構成から撮像装置26を省略してもよい。これにより、照明装置16の構成が簡単になる。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた通信機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図3は、照明装置16の斜視図である。照明装置16は、ソーラパネル20、蓄電池22、照明部24、処理装置50、支持体52、アンテナ54を含む。ここで、ソーラパネル20、蓄電池22、照明部24は、図2(a)にて説明したとおりである。また、処理装置50は、後述の端末装置12あるいは基地局装置14と、図2(a)の撮像装置26とを組み合わせた構成に相当する。
支持体52は、数メートルの高さ寸法を有する鋼管製のポールであり、地中に埋設したコンクリート基礎上にアンカーボルトなどにより鉛直に設置される。ソーラパネル20は、平板状に形成される。ここで、ソーラパネル20は、太陽からの光を有効に受光できるように、支持体52の最上部に設置されており、かつ鉛直方向に対し50度程度に傾斜して設置されている。前述のごとく、ソーラパネル20は、太陽光を受けて発電する。
蓄電池22は、ソーラパネル20において太陽光を受ける面とは反対側の面に設置される。これは、ソーラパネル20の下方面側に蓄電池22が設置されていることに相当する。ここで、蓄電池22での発熱量は、ソーラパネル20での発熱量よりも小さいので、ソーラパネル20の下方面側への熱の影響は、蓄電池22によって低減されている。前述のごとく、蓄電池22は、ソーラパネル20によって発電された電力を蓄える。照明部24は、支持体52においてソーラパネル20の下方であって、かつ蓄電池22よりも下方に設置される。前述のごとく、照明部24は、蓄電池22によって駆動されて点灯する。
処理装置50は、支持体52において照明部24の下方に設置される。ここで、処理装置50は、支持体52内部に取り外し可能なように構成されている。つまり、支持体52の側面に蓋が設けられており、蓋を開けることによって、支持体52の内部に処理装置50が設置される。その際、処理装置50において撮像を実行するためのレンズは、ソーラパネル20および照明部24のうちの少なくとも一方がひさしとなる位置に設置されている。ここでは、ソーラパネル20および照明部24の両方が、レンズにとって傘になっている。なお、処理装置50が、ソーラパネル20および照明部24のうちの少なくとも一方がひさしとなる位置に設置されているともいえる。また、処理装置50のレンズは、照明部24によるハレーションの影響が低減される角度に向けられている。さらに、処理装置50において無線通信を実行するためのアンテナ54は、ソーラパネル20の上部に設置される。処理装置50は、蓄電池22によって駆動されて撮像および無線通信を実行する。
図4は、照明装置16の側面図である。照明装置16は、図3と同様に構成されている。ここで、処理装置50は、点線で示されており、これは、支持体52の内部に処理装置50が組み込まれていることを示す。
図5は、制御装置10の構成を示す。制御装置10は、通信部30、管理部32、判定部34、指示部36、記憶部38、収集部40、制御部42を含む。通信部30は、後述の管理部32や指示部36において生成したパケット信号を受けつける。通信部30は、図1の第M+1基地局装置14m+1にケーブルや無線LAN等で接続されており、第M+1基地局装置14m+1へパケット信号を送信する。前述のごとく、第M+1基地局装置14m+1は、基地局間通信によって他の基地局装置14へパケット信号を送信するので、パケット信号は、少なくともひとつの基地局装置14を経由して複数の端末装置12へ送信される。そのため、通信部30におけるパケット信号の送信は、パケット信号の報知ともいえる。
通信部30は、第M+1基地局装置14m+1からのパケット信号を受信する。当該パケット信号には、図示しない照明装置16にて取得された蓄電池22の残量に関する情報や、図示しない照明装置16にて撮像された画像が含まれている。また、図示しない端末装置12が通信可能なったことの通知が含まれている。これは、端末装置12が省電力モードのときに、通信不可能な状態から通信可能な状態に遷移したことに相当する。前述のごとく、当該パケット信号は、端末装置12や基地局装置14によって転送されることによって、通信部30に到達している。通信部30は、蓄電池22の残量に関する情報や、画像を収集部40へ出力する。また、通信部30は、通信可能の通知を管理部32へ出力する。
収集部40は、通信部30から、蓄電池22の残量に関する情報や、画像を受けつける。つまり、収集部40は、各基地局装置14から、当該基地局装置14を駆動させている蓄電池22の残量に関する情報を収集する。端末装置12を駆動させている蓄電池22の残量に関する情報についても同様である。収集部40は、蓄電池22の残量に関する情報を照明装置16単位で管理するために、これらの情報を記憶部38に記憶させる。また、収集部40は、画像を照明装置16単位で記憶部38に記憶させる。
記憶部38は、収集部40からの指示に応じて、さまざまな情報や画像を記憶するための記憶媒体である。情報や画像はデジタルデータであるので、記憶部38は例えばハードディスクにて構成される。図6は、記憶部38に記憶されたテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、装置欄200、残量欄202、モード欄204が含まれる。装置欄200には、管理対象となる基地局装置14であって、かつ照明装置16に接続された基地局装置14が示されている。また、装置欄200には、管理対象となる端末装置12であって、かつ照明装置16に接続された端末装置12も示されている。残量欄202には、装置欄200に示された基地局装置14や端末装置12に接続された蓄電池22の残量が示される。モード欄204については、後述する。図5に戻る。
管理部32は、通信部30から、通信可能の通知を受けつける。これは、省電力モードの端末装置12から、通信可能になった旨の通知を受信することに相当する。通信可能になった旨の通知には、送信元の端末装置12を識別するための情報が含まれている。管理部32は、送信元の端末装置12を識別するための情報を取得することによって、送信元の端末装置12を特定する。管理部32は、特定した端末装置12を宛先として、移行指示が含まれたパケット信号を生成し、パケット信号を通信部30へ出力する。また、管理部32は、移行させた端末装置12が、省電力モードから通信モードに移行したことを記憶部38に記憶させる。
このような処理によって、図6のモード欄204では、特定した端末装置12に対して、「通信モード」が示される。一方、省電力モードの端末装置12に対して、「省電力モード」が示される。例えば、端末装置12が、通信モードから省電力モードに移行した場合、省電力モードへの移行が示されたパケット信号が端末装置12から送信される。管理部32は、基地局装置14、通信部30を介して、パケット信号を受信することによって、省電力モードへの移行通知を取得する。管理部32は、送信元の端末装置12に対して、記憶部38のモード欄204を「省電力モード」に変更する。管理部32は、移行指示を出力すると、その旨を判定部34に出力する。
判定部34は、管理部32から、移行指示の出力を通知されると、記憶部38に記憶されたテーブルの内容を確認する。特に、判定部34は、モード欄204の内容を確認することによって、通信モードへ移行した端末装置12の数が一定以上になっているかを確認する。一定以上がすべての端末装置12であってもよい。その際、判定部34は、すべての端末装置12が通信モードに移行しているかを確認する。判定部34は、一定以上の端末装置12が通信モードに移行している場合、その旨を指示部36へ出力する。
指示部36は、判定部34から、一定以上の端末装置12が通信モードに移行していることを通知されると、点灯指示が含まれたパケット信号を生成し、パケット信号を通信部30へ出力する。ここで、パケット信号は、マルチキャスト送信されるので、パケット信号の宛先は、基地局装置14と通信モードへ移行した端末装置12である。また、指示部36は、点灯指示が含まれたパケット信号を複数回出力するので、パケット信号は、複数回送信される。
制御部42は、制御装置10全体の動作を制御する。また、制御部42は、ユーザとのインターフェイスを備え、インターフェイスを介してユーザからの指示を受けつける。前述のごとく、ユーザからの指示の一例が、図示しない照明装置16の照明部24を点灯すべき時刻に関する情報であり、図示しない照明装置16の照明部24を消灯すべき時刻に関する情報であってもよい。ここでは、説明を容易にするために、指示は、照明部24の動作に関する指示であるとする。消灯の場合は、図2(a)−(b)の照明部24における動作が異なるだけであり、それ以外では、点灯の場合と同様の動作が実行される。
図7は、基地局装置14の構成を示す。基地局装置14は、通信部60、処理部62、管理部66、制御部72を含む。基地局装置14は、太陽光発電によって発電された電力を蓄えた蓄電池22に接続され、かつ蓄電池22によって駆動される。通信部60は、基地局間通信によって他の基地局装置14と通信するとともに、少なくともひとつの端末装置12とも通信する。通信部60は、周波数変換処理、変復調処理、増幅処理、AD変換処理、DA変換処理等を実行するが、これらには公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。このような処理によって、通信部60は、パケット信号を受信するとともに、パケット信号を送信する。このようなパケット信号には、例えば、移行指示、点灯指示が含まれている。
処理部62は、図示しない照明装置16へ接続され、照明装置16に対する処理を実行する。処理部62は、通信部60において受けつけた点灯指示を受けつける。処理部62は、点灯指示をもとに、照明装置16へ点灯を指示する。処理部62は、ソーラパネル20での発電量に関する情報の出力や、蓄電池22の残量に関する情報の出力や、画像の出力を照明装置16に指示する。処理部62は、ソーラパネル20での発電量に関する情報の出力や、蓄電池22の残量に関する情報や、画像を照明装置16から受けつけると、蓄電池22の残量に関する情報や画像が含まれたパケット信号の生成を通信部60へ指示する。
一方、基地局装置14が、図1の第M+1基地局装置14m+1に相当する場合、処理部62は、図示しない制御装置10とのインターフェイス機能を実行する。管理部66は、通信部60と通信している端末装置12の情報や、基地局間通信の経路に関する情報を管理する。管理部66は、基地局間通信の経路が変更された場合などに、情報を更新する。制御部72は、基地局装置14全体の動作タイミングを制御する。
図8は、端末装置12の構成を示す。端末装置12は、通信部80、処理部82、管理部84、制御部86を含む。端末装置12は、太陽光発電によって発電された電力を蓄えた蓄電池22に接続され、かつ蓄電池22によって駆動される。通信部80は、図7の通信部60と同様の処理を実行する。なお、通信部80は、通信部60と異なって基地局間通信を実行しない。ここで、通信部80の通信対象は、基地局装置14である。
つまり、通信部80は、基地局間通信を実行可能な基地局装置14と通信し、基地局装置14からの基地局間通信によって形成される経路を介して、制御装置10と通信する。このようにして、通信部80は、基地局装置14からのパケット信号を受信する。パケット信号には、例えば、移行指示や点灯指示が含まれる。また、通信部80は、基地局装置14へパケット信号を送信する。パケット信号には、例えば、通信可能の通知、省電力モードへの移行通知が含まれる。
処理部82は、図7の処理部62と同様の処理を実行する。さらに、処理部82は、通信部80の動作モードとして、省電力モードと通信モードとを規定する。前述のごとく、省電力モードでは、間欠的に通信可能になっているので、所定の期間にわたって通信可能になり、これにつづく期間にわたって通信不可能になっている。また、通信可能な状態と通信不可能な状態とが繰り返される。通信モードでは、省電力モードよりも通信可能な期間が長くなっている。例えば、常時、通信可能になっている。処理部82は、省電力モードと通信モードのいずれかを選択して、選択したモードでの動作を通信部80に指示する。
処理部82は、通信モードを設定しているときに、所定の期間にわたって通信部80が通信を実行しなければ、通信モードから省電力モードへの移行を決定する。処理部82は、省電力モードへの移行通知を通信部80に出力するとともに、省電力モードへの移行を通信部80に指示する。一方、処理部82は、省電力モードを設定しているときに、通信部80を介して移行指示を受けつけると、省電力モードから通信モードへの移行を決定する。処理部82は、通信モードへの移行を通信部80に指示する。なお、処理部82は、省電力モードを設定しているときに、通信部80が通信可能になると、通信可能の通知を通信部80に送信させる。
ここで、処理部82は、発電量に関する情報と、照明部24が点灯しているか否かの情報を蓄電池22から受けつける。処理部82は、発電量に関する情報と、照明部24が点灯しているか否かの情報をもとに、省電力モードでの通信可能な期間を調節する。図9は、処理部82に記憶されたテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、照明欄210、発電量欄212、期間欄214が含まれる。照明欄210には、照明部24の状態に対する条件が示されている。ここでは、条件として、点灯している「ON」と、消灯している「OFF」とが示される。発電量欄212に対する条件が示される。ここでは、条件として、「しきい値以上」、「しきい値より少」とが示される。なお、当該条件は、照明欄210が「OFF」の場合にのみ規定される。
期間欄214には、期間の値が示される。期間は、一定の期間中の通信可能な期間として示される。ここでは、C1<C2<C3であるとする。つまり、発電量が少なくなるほど、通信可能な期間が長くされる。また、照明部24が点灯されると、通信可能な期間が短くされる。図8に戻る。処理部82は、照明部24がONである場合に、期間C1を選択する。処理部82は、照明部24がOFFである場合に、残量がしきい値以上であれば、期間C2を選択する。処理部82は、照明部24がOFFである場合に、残量がしきい値よりも少なければ、期間C3を選択する。なお、通信部80が通信可能になっているときに、点灯指示が含まれたパケット信号が受信されると、処理部82は、照明部24を点灯させる。
なお、照明部24がONになった後、発電量が多くなるほど、通信可能な期間が長くされてもよい。つまり、照明部24がONであるかOFFであるかによって、発電量と通信可能な期間との関係が逆になっている。このような制御は、移行指示を受信しやすくするためである。管理部84は、通信部80での通信対象を制御する。制御部86は、端末装置12全体の動作タイミングを制御する。
以上の構成による照明システム100の動作概要を説明する。図10は、制御装置10による点灯指示の送信手順を示すフローチャートである。点灯予定時刻の一定期間内でなければ(S10のN)、待機する。点灯予定時刻の一定期間内であり(S10のY)、通信部30が、端末装置12から通信可能の通知を受信しなければ(S12のN)、待機する。通信部30が、端末装置12から通信可能の通知を受信した場合(S12のY)、管理部32は、当該端末装置12へ、通信モードへの移行指示をユニキャスト送信する(S14)。判定部34において、通信モードの端末装置12数が一定数以上でなければ(S16のN)、ステップ12に戻る。通信モードの端末装置12数が一定数以上であれば(S16のY)、指示部36は、点灯指示をマルチキャスト送信する(S18)。
図11は、端末装置12による点灯手順を示すフローチャートである。通信部80は、省電力モードで動作する(S30)。通信部80は、制御装置10へ、通信可能の通知を送信する(S32)。通信部80が、制御装置10から、通信モードへの移行指示を受信しなければ(S34のN)、ステップ30に戻る。通信部80が、制御装置10から、通信モードへの移行指示を受信すれば(S34のY)、処理部82は、通信部80を通信モードへ移行させる(S36)。通信部80が、制御装置10から、点灯指示を受信しなければ(S38のN)、待機する。通信部80が、制御装置10から、点灯指示を受信すれば(S38のY)、処理部82は、照明装置16を点灯させる(S40)。
図12は、端末装置12による通信期間の制御手順を示すフローチャートである。照明装置16が点灯しておらず(S70のN)、発電量がしきい値以上でなければ(S72のN)、処理部82は、期間をC3に設定する(S74)。発電量がしきい値以上であれば(S72のY)、処理部82は、期間をC2に設定する(S76)。照明装置16が点灯していれば(S70のY)、処理部82は、期間をC3に設定する(S78)。
本発明の実施例によれば、ソーラパネルにおいて太陽光を受ける面とは反対側の面に蓄電池が設置されるので、ソーラパネルによる反対側の面への熱の影響を低減できる。また、ソーラパネルの下方に照明部が設置され、かつ照明部の下方に処理装置が設置されるので、ソーラパネルと処理装置との距離を離すことができる。また、ソーラパネルと処理装置との距離が離されるので、処理装置に対するソーラパネルの熱の影響を低減できる。また、ソーラパネルおよび照明部のうちの少なくとも一方がひさしとなる位置に処理部が設置されるので、降雨による水の影響と、直射日光による高温の影響を低減できる。また、処理装置は、支持体内部に取り外し可能なように構成されているので、支持体中の湿気の影響を低減できる。また、処理装置は、支持体内部に取り外し可能なように構成されているので、取付け作業や点検作業を容易にできる。また、ソーラパネルの上部にアンテナを設置するので、アンテナ利得の低下を抑制できる。また、ソーラパネルの上部にアンテナを設置するので、水平方向の無指向性を維持できる。
また、省電力モードの端末装置を通信モードへ移行させるので、省電力モードで動作していた端末装置に対しても点灯指示を送信できる。また、通信モードで動作している端末装置の数が一定数以上になった場合に、点灯指示を送信するので、一斉点灯を実現できる。また、通信モードに移行するまでは省電力モードで動作するので、端末装置の消費電力を抑制できる。また、消費電力の抑制と一斉点灯とを両立できる。また、発電量に応じて、省電力モードでの通信可能な期間の長さを調節するので、消費電力を抑制できる。また、発電力が少なくなれば、省電力モードでの通信可能な期間の長さを短くするので、消費電力を抑制できる。また、点灯中であれば、省電力モードでの通信可能な期間の長さを短くするので、消費電力を抑制できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、ソーラパネル20には、処理装置50において無線通信を実行するためのアンテナ54が設置されている。しかしながらこれに限らず例えば、ソーラパネル20には、アンテナ54に加えて、少なくともひとつのダミーアンテナが設置されてもよい。本変形例によると、鳥類の接近を抑制できる。
10 制御装置、 12 端末装置、 14 基地局装置、 16 照明装置、 20 ソーラパネル、 22 蓄電池、 24 照明部、 26 撮像装置、 28 制御部、 30 通信部、 32 管理部、 34 判定部、 36 指示部、 38 記憶部、 40 収集部、 42 制御部、 50 処理装置、 52 支持体、 54 アンテナ、 60 通信部、 62 処理部、 66 管理部、 72 制御部、 80 通信部、 82 処理部、 84 管理部、 86 制御部、 100 照明システム。
Claims (4)
- 支持体と、
前記支持体に設置され、太陽光を受けて発電するソーラパネルと、
前記ソーラパネルにおいて太陽光を受ける面とは反対側の面に設置され、前記ソーラパネルによって発電された電力を蓄える蓄電池と、
前記支持体において前記ソーラパネルの下方であって、かつ前記蓄電池よりも下方に設置され、前記蓄電池によって駆動されて点灯する照明部と、
前記支持体において前記照明部の下方に設置され、前記蓄電池によって駆動されて撮像および無線通信を実行する処理部と、
を備えることを特徴とする照明装置。 - 前記処理部において撮像を実行するためのレンズは、前記ソーラパネルおよび前記照明部のうちの少なくとも一方がひさしとなる位置に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記処理部は、前記支持体の内部に取り外し可能なように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
- 前記ソーラパネルには、前記処理部において無線通信を実行するためのアンテナが設置されており、ダミーアンテナも設置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の照明装置。
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