JP2013242260A - 蛍光検出装置および蛍光検出方法 - Google Patents

蛍光検出装置および蛍光検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】波長ごとの正しい蛍光量を検出する。
【解決手段】標本において発生した蛍光を集光する対物レンズ1と、対物レンズ1により集光された蛍光をスペクトル成分に分光する回折格子9と、回折格子9により分光された蛍光の所望の波長域のスペクトル成分をそれぞれ検出する多チャンネルPMT13と、多チャンネルPMT13により検出されるスペクトル成分に所望の波長域以外の波長域由来の高次回折光が混入することを阻止するバンドパスフィルタ7とを備える蛍光検出装置10を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蛍光検出装置および蛍光検出方法に関するものである。
従来、試料から発せられた蛍光を分光素子により波長別にスペクトル成分に分光し、そのスペクトル成分を多チャンネル光検出器により検出する顕微鏡が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−250102号公報
しかしながら、特許文献1に記載の顕微鏡のように、分光素子により蛍光をスペクトル成分に分光すると、ある波長の2次回折光とその波長の2倍の波長の1次回折光とが多チャンネル光検出器における同一箇所にスポットを結ぶことがある。そのため、分光されたスペクトル成分を検出しようとすると、分光されたときに発生する2次回折光の影響により、波長ごとに正しい蛍光量を検出することができないという不都合がある。
本発明は、波長ごとの正しい蛍光量を検出することができる蛍光検出装置および蛍光検出方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、標本において発生した蛍光を集光する対物レンズと、該対物レンズにより集光された前記蛍光をスペクトル成分に分光する分光素子と、該分光素子により分光された前記蛍光の所望の波長域のスペクトル成分をそれぞれ検出する光検出器と、該光検出器により検出される前記スペクトル成分に前記所望の波長域以外の波長域由来の高次回折光が混入することを阻止する波長遮断部とを備える蛍光検出装置を提供する。
本発明によれば、標本において発生し対物レンズにより集光されて分光素子により分光された蛍光の所望の波長域のスペクトル成分が光検出器により検出される。この場合において、波長遮断部により、光検出器によって検出されるスペクトル成分に、所望の波長域以外の波長域由来の高次回折光が混入することを阻止することで、所望の波長域に含まれるスペクトル成分ではないにもかかわらず、高次回折光によりあたかも所望の波長域に含まれるスペクトル成分であるかのように光検出器によって検出されてしまう誤検出を防ぐことができる。これにより、標本から発せられる蛍光における波長ごとの正しい蛍光量を検出することができる。
上記発明においては、前記波長遮断部が、前記所望の波長域の最大波長の半分以下の波長域の蛍光を遮断することとしてもよい。
このように構成することで、検出しようとする所望の波長域のスペクトル成分に含まれる高次回折光を精度よく取り除くことができる。
また、上記発明においては、前記光検出器が、前記分光素子による前記スペクトル成分の分光方向に沿って配列された複数の光検出部を有することとしてもよい。
このように構成することで、分光素子により分光されたスペクトル成分を無駄なく複数の光検出部に入射させ、これらの光検出部により所望のスペクトル成分を選択的に1度に検出することができる。これにより、迅速かつ効率的に分光検出を行うことができる。
また、上記発明においては、前記分光素子により分光された前記スペクトル成分の所定の波長域のみを通過させるスリットを備え、前記光検出器が、前記スリットを通過した前記所定の波長域のスペクトル成分を検出可能な単一の光検出部からなることとしてもよい。
このように構成することで、光検出器を小型化することができる。
また、上記発明においては、遮断可能な蛍光の波長域が異なる複数の前記波長遮断部と、これらの複数の波長遮断部を光路上に選択的に挿脱可能な挿脱切替部とを備えることとしてもよい。
このように構成することで、挿脱切替部により光路上に挿入する波長遮断部を切替えるだけで、光検出器により検出するスペクトル成分を簡易に切替えることができる。
また、上記発明においては、前記波長遮断部が、前記所望の波長域の蛍光から該所望の波長域以外の波長域の蛍光を分離し、該波長遮断部により分離された蛍光を検出する他の光検出器を備えることとしてもよい。
このように構成することで、一方の光検出器により検出する波長域のスペクトル成分以外の蛍光を、無駄にすることなく他の光検出器により検出して有効に活用することができる。
また、上記発明においては、前記波長遮断部が、一方の前記光検出器により検出する蛍光を透過して前記他の光検出器により検出する蛍光を反射し、または、前記一方の光検出器により検出する蛍光を反射して前記他の光検出器により検出する蛍光を透過することとしてもよい。
このように構成することで、一方の光検出器によるスペクトル成分の検出と、他の光検出器による蛍光の検出とを同時に行うことができる。
また、上記発明においては、前記他の光検出器が、前記蛍光を検出可能な単一の他の光検出部からなることとしてもよい。
このように構成することで、他の光検出器を小型化することができる。
また、上記発明においては、前記波長遮断部により分離された蛍光をスペクトル成分に分光する他の分光素子を備え、前記他の光検出器が、前記他の分光素子により分光された蛍光のスペクトル成分をそれぞれ検出する複数の他の光検出部を有し、該複数の他の光検出部が、前記他の分光素子による前記スペクトル成分の分光方向に沿って配列されていることとしてもよい。
このように構成することで、他の分光素子により分光されたスペクトル成分を無駄なく複数の他の検出部に入射させ、これらの他の検出部により、所望のスペクトル成分を選択的に1度に検出することができる。これにより、一方の光検出器により検出する波長域のスペクトル成分以外の蛍光を、他の光検出器により迅速かつ効率的に分光検出することができる。
本発明は、標本において発生した蛍光を対物レンズにより集光する集光ステップと、該集光ステップにより集光された前記蛍光をスペクトル成分に分光する分光ステップと、該分光ステップにより分光された前記蛍光の所望の波長域のスペクトル成分をそれぞれ検出する検出ステップと、前記所望の波長域以外の波長域の蛍光を遮断し、前記検出ステップにより検出される前記スペクトル成分に前記所望の波長域以外の波長域由来の高次回折光が混入することを阻止する波長遮断ステップとを含む蛍光検出方法を提供する。
本発明によれば、標本において発生し、集光ステップにより対物レンズによって集光されて分光ステップにより分光された蛍光の所望の波長域のスペクトル成分が、検出ステップにより検出される。この場合において、波長遮断ステップにより、所望の波長域以外の波長域の蛍光が遮断されて、分光ステップによって分光される蛍光の所望の波長域のスペクトル成分にその所望の波長域以外の波長域由来の高次回折光が混入するのが阻止される。
したがって、所望の波長域に含まれるスペクトル成分ではないにもかかわらず、高次回折光によりあたかも所望の波長域に含まれるスペクトル成分であるかのように検出ステップよって検出されてしまう誤検出を防ぐことができる。これにより、標本から発せられる蛍光における波長ごとの正しい蛍光量を検出することができる。
本発明によれば、波長ごとの正しい蛍光量を検出することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る蛍光検出装置を示す概略構成図である。 図1のバンドパスフィルタの透過特性を示す図である。 図1のバンドパスフィルタにより所望の波長域以外の蛍光を遮断する様子を示す図である。 本発明の一実施形態の第2変形例に係る蛍光検出装置を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態の第3変形例に係る蛍光検出装置を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態の第4変形例に係る蛍光検出装置を示す概略構成図である。
本発明の一実施形態に係る蛍光検出装置および蛍光検出方法について図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る蛍光検出装置10は、図1に示されるように、標本(図示略)において発生した蛍光を集光する対物レンズ1と、対物レンズ1により集光された蛍光の一部を通過させる共焦点ピンホール3と、共焦点ピンホール3を通過した蛍光を平行光に変換するコリメートレンズ5と、平行光に変換された蛍光の内、所望の波長域の蛍光を透過しそれ以外の波長域の蛍光を遮断するバンドパスフィルタ(波長遮断部)7と、バンドパスフィルタ7を通過した蛍光をスペクトル成分に分光する回折格子(分光素子)9と、分光された蛍光を集光する結像レンズ11と、結像レンズ11により集光された蛍光のスペクトル成分をそれぞれ検出する多チャンネルPMT(Photomultiplier Tube、光電子増倍管、光検出器)13とを備えている。
対物レンズ1は、図示しない光源から発せられた励起光を標本に照射することができるようになっている。
共焦点ピンホール3は、対物レンズ1の焦点位置と共役な位置に配置されており、標本における対物レンズ1の焦点位置において発生した蛍光のみを通過させるようになっている。共焦点ピンホール3の配置位置は、コリメートレンズ5の焦点位置でもある。
バンドパスフィルタ7は、コリメートレンズ5により平行光に変換された蛍光から、所望の波長域以外の波長域の蛍光を遮断することにより、所望の波長域に、所望の波長域以外の波長域の蛍光由来の2次回折光、3次回折光等の高次回折光が混入するのを阻止するようになっている。本実施形態においては、バンドパスフィルタ7は、所望の波長域の最大波長の半分の波長以下の波長域の蛍光を遮断するようになっている。
回折格子9は、バンドパスフィルタ7を通過した蛍光のスペクトル成分を一方向に分光するようになっている。
結像レンズ11は、回折格子9により分光された蛍光をスペクトル成分ごとに多チャンネルPMT13の受光面上に集光させるようになっている。
多チャンネルPMT13は、回折格子9による蛍光のスペクトル成分の分光方向に沿って1次元的に配列された複数(例えば、32個)のセル(検出部)14を備えている。各セル14は、結像レンズ11により、それぞれの受光面上にスポットが形成された蛍光のスペクトル成分を検出するようになっている。
このように構成された蛍光検出装置10の作用について説明する。
本実施形態に係る蛍光検出装置10により蛍光を検出するには、まず、多チャンネルPMT13により検出する蛍光の波長域に対応する透過特性を有するバンドパスフィルタ7を設定する。
例えば、検出する蛍光の波長域を400〜799nmとした場合は、図2に示すように、最大波長の1/2以下、すなわち、399nm以下の波長域の蛍光と800nm以上の波長域の蛍光をそれぞれカットする特性を有するバンドパスフィルタ7を採用する。このようにすることで、回折格子9に入射させる蛍光から、400〜799nmの波長域に、400〜799nmの波長域以外の波長域の蛍光由来の高次回折光が混入するのを回避することができる。図2において、縦軸は透過率(%)を示し、横軸は波長(nm)を示している。
次いで、図示しない光源から励起光を発生させ、その蛍光を対物レンズ1により標本に照射して蛍光を発生させる。標本において発生した蛍光は、対物レンズ1により集光され(集光ステップ)、その内の対物レンズ1の焦点位置において発生した蛍光のみが共焦点ピンホール3を通過してバンドパスフィルタ7に入射される。バンドパスフィルタ7においては、その波長特性により、図3に示すように、399.5nm以下の波長域の蛍光と800nm以上の波長域の蛍光がカットされ、400〜799nmの波長域の蛍光が通過させられる(波長遮断ステップ)。
バンドパスフィルタ7を通過した波長域が400〜799nmの蛍光は、回折格子9によりスペクトル成分に分光され(分光ステップ)、結像レンズ11により集光されて多チャンネルPMT13の各セル14の受光面上にそれぞれ集光させられる。これにより、セル14ごとにそれぞれスペクトル成分が検出される(検出ステップ)。
この場合において、回折格子9により蛍光をスペクトル成分に分光すると、ある波長の2次回折光とその波長の2倍の波長の1次回折光とが多チャンネルPMT13のセル14における同一箇所にスポットを結ぶことがある。そうすると、2次回折光の影響により、波長ごとに正しい蛍光量を検出することができなくなる。同様に、3次回折光、4次回折光等も蛍光量の検出に影響することがある。
本実施形態に係る蛍光検出装置10および蛍光検出方法においては、バンドパスフィルタ7により、回折格子9により分光される蛍光から所望の波長域以外の波長域の蛍光を遮断し、検出する蛍光のスペクトル成分に所望の波長域以外の波長域由来の高次回折光が混入するのを阻止することで、所望の波長域に含まれるスペクトル成分ではないにもかかわらず、高次回折光によりあたかも所望の波長域に含まれるスペクトル成分であるかのように各セル14によって検出されてしまう誤検出を防ぐことができる。したがって、標本から発せられる蛍光における波長ごとの正しい蛍光量を検出することができる。
また、多チャンネルPMT13により、回折格子9によって分光されたスペクトル成分を無駄なく複数のセル14に入射させ、これらのセル14により所望のスペクトル成分を選択的に1度に検出することができる。これにより、迅速かつ効率的に分光検出を行うことができる。
本実施形態においては、バンドパスフィルタ7により所望の波長域以上の波長域(800nm以上の波長域)の蛍光もカットすることとしたが、所望の波長域の最大波長の半分以下の波長域の蛍光を遮断すればよく、所望の波長域の長波長側の領域の蛍光についてはカットしないこととしてもよい。
本実施形態は、以下のように変形することができる。
本実施形態においては、光検出器として多チャンネルPMT13を例示して説明したが、第1変形例としては、光検出器として、単一のセル(光検出部、図示略)からなる単チャンネルPMT(図示略)を採用することとしてもよい。
この場合、回折格子9と単チャンネルPMTとの間の光路上に、回折格子9により分光されたスペクトル成分の所定の波長域のみを通過させるスリット(図示略)を配置し、スリットを通過した所定の波長域のスペクトル成分を単チャンネルPMTにより検出することとすればよい。
このように構成することで、複数のセル14を有する多チャンネルPMT13と比較して、光検出器を小型化することができる。
スリットは、例えば、蛍光の光束を制限する絞りの大きさが機械的に変更可能であることが好ましい。
第2変形例としては、例えば、図4に示すように、バンドパスフィルタ7に代えて、遮断可能な蛍光の波長域が互いに異なる複数のバリアフィルタ(波長遮断部)27A,27Bと、これらの複数のバリアフィルタ27A,27Bを光路上に選択的に挿脱可能なフィルタホイール(挿脱切替部)28とを備えることとしてもよい。図4においては、2つのバリアフィルタ27A,27Bが示されている。
この場合、フィルタホイール28は、コリメートレンズ5と回折格子9との間に配置され、コリメートレンズ5の光軸に平行な回転軸回りに回転可能に設けられていることとすればよい。また、フィルタホイール28には、回転軸周りに周方向に間隔をあけて複数のバリアフィルタ27A,27Bが配置され、フィルタホイール28を回転軸回りに回転させることにより、バリアフィルタ27A,27Bのいずれかを蛍光の光路上に配置することができるようにすればよい。
このようにすることで、フィルタホイール28により光路上に挿入するバリアフィルタ27A,27Bを切替えるだけで、多チャンネルPMT13により検出する所望の波長域のスペクトル成分を簡易に切替えることができる。
本変形例においては、第1変形例と同様に、多チャンネルPMT13に代えて単チャンネルPMT(光検出器、図示略)を採用し、さらに、回折格子9と単チャンネルPMTとの間の光路上に、蛍光の光束を制限する絞りの大きさを機械的に変更可能なスリットを設けることとしてもよい。
また、本変形例においては、フィルタホイール28がコリメートレンズ5の光軸に平行な回転軸回りに回転可能に設けられていることとしたが、フィルタホイール28の回転軸はコリメートレンズ5の光軸に平行でなくてもよい。
第3変形例としては、図5に示すように、バンドパスフィルタ7に代えて、所定の波長域の蛍光を透過してそれ以外の波長域の蛍光を反射するダイクロイックミラー(波長遮断部)37を採用することとしてもよい。また、蛍光検出装置10が、さらに、ダイクロイックミラー37により反射された蛍光を検出する単チャンネルPMT(他の光検出器)35を備えることとしてもよい。
この場合、ダイクロイックミラー37により、コリメートレンズ5によって平行光に変換された蛍光の内、例えば、400〜799nmの所望の波長域の蛍光を回折格子9に向けて透過させ、399.5nm以下の波長域の蛍光と800nm以上の波長域の蛍光を単チャンネルPMT35に向けて反射することとすればよい。これにより、ダイクロイックミラー37によって、所望の波長域以外の波長域の蛍光を分離させて、検出する蛍光のスペクトル成分に所望の波長域以外の波長域由来の高次回折光が混入するのを阻止することができる。
このようにすることで、多チャンネルPMT13によって検出する波長域のスペクトル成分以外の蛍光を、無駄にすることなく単チャンネルPMT35により検出して有効に活用することができる。また、ダイクロイックミラー37の透過または反射により所望の波長域の蛍光と所望の波長域以外の波長域の蛍光とを分離させることで、多チャンネルPMT13によるスペクトル成分の検出と、単チャンネルPMT35による蛍光の検出とを同時に行うことができる。
本変形例においては、ダイクロイックミラー37において、所望の波長域の蛍光を透過させて、それ以外の波長域の蛍光を反射させることとしたが、回折格子9、結像レンズ11および多チャンネルPMT13と単チャンネルPMT35とを入替えるとともに、ダイクロイックミラー37により所望の波長域の蛍光を反射させて、それ以外の波長域の蛍光を透過させることで、多チャンネルPMT13により検出する所望の波長域のスペクトル成分に所望の波長域以外の波長域由来の高次回折光が混入するのを阻止することとしてもよい。
第4変形例としては、図6に示すように、第3変形例に係る蛍光検出装置10が、ダイクロイックミラー37により所望の波長域の蛍光から分離された蛍光をスペクトル成分に分光する回折格子(他の分光素子)39と、回折格子39によりスペクトル成分に分光された蛍光を集光する結像レンズ41と、単チャンネルPMT35に代えて、結像レンズ41により集光された蛍光のスペクトル成分をそれぞれ検出する多チャンネルPMT(他の光検出器)43とを備えることとしてもよい。
この場合、多チャンネルPMT43は、回折格子39による蛍光のスペクトル成分の分光方向に沿って1次元的に配列された複数(例えば、32個)のセル(他の光検出部)44を備えることとすればよい。また、各セル44は、結像レンズ41により、それぞれの受光面上にスポットが形成された蛍光のスペクトル成分を検出することとすればよい。
また、ダイクロイックミラー37により、多チャンネルPMT13によって検出する所望の波長域の最大波長の半分の波長から最小波長の半分の波長までの波長域の蛍光を反射して分離させることとすればよい。例えば、多チャンネルPMT13により600〜1200nmの波長域の蛍光を検出することとした場合は、ダイクロイックミラー37により、600〜1200nmの波長域の蛍光を回折格子9に向けて透過させ、300〜599nmの波長域の蛍光を回折格子39に向けて反射することとすればよい。これにより、回折格子9に入射させる蛍光から、600〜1200nmの波長域のスペクトル成分に所望の波長域以外の波長域由来の高次回折光が混入するのを阻止することができる。
そして、ダイクロイックミラー37を透過した600〜1200nmの波長域の蛍光は、回折格子9によりスペクトル成分に分光して、結像レンズ11を介して多チャンネルPMT13の各セル14によりそれぞれ検出することとすればよい。また、ダイクロイックミラー37により反射された300〜599nmの波長域の蛍光は、回折格子39によりスペクトル成分に分光して、結像レンズ41を介して多チャンネルPMT43の各セル44によりそれぞれ検出することとすればよい。
このようにすることで、多チャンネルPMT13により検出する波長域のスペクトル成分以外の蛍光を、多チャンネルPMT43により迅速かつ効率的に分光検出することができる。これにより、分光レンジを拡大することができる。
本変形例においても、ダイクロイックミラー37により、回折格子9および回折格子39により分光される蛍光から所望の波長域以外の波長域の蛍光を遮断し、検出するスペクトル成分に所望の波長域以外の波長域由来の高次回折光が混入することを阻止することで、所望の波長域に含まれるスペクトル成分ではないにもかかわらず、高次回折光によりあたかも所望の波長域に含まれるスペクトル成分であるかのように多チャンネルPMT13または多チャンネルPMT43によって検出されてしまう誤検出を防ぐことができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、本発明を上記の一実施形態およびその変形例に適用したものに限定されることなく、上記の一実施形態およびその変形例を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定されるものではない。
1 対物レンズ
7 バンドパスフィルタ(波長遮断部)
9 回折格子(分光素子)
10 蛍光検出装置
13 多チャンネルPMT(光検出器)
14 セル(光検出部)
27 バリアフィルタ(波長遮断部)
28 フィルタホイール(挿脱切替部)
35 単チャンネルPMT(他の光検出器)
39 回折格子(他の分光素子)
43 多チャンネルPMT(他の光検出器)
44 セル(他の光検出部)

Claims (10)

  1. 標本において発生した蛍光を集光する対物レンズと、
    該対物レンズにより集光された前記蛍光をスペクトル成分に分光する分光素子と、
    該分光素子により分光された前記蛍光の所望の波長域のスペクトル成分をそれぞれ検出する光検出器と、
    該光検出器により検出される前記スペクトル成分に前記所望の波長域以外の波長域由来の高次回折光が混入することを阻止する波長遮断部とを備える蛍光検出装置。
  2. 前記波長遮断部が、前記所望の波長域の最大波長の半分以下の波長域の蛍光を遮断する請求項1に記載の蛍光検出装置。
  3. 前記光検出器が、前記分光素子による前記スペクトル成分の分光方向に沿って配列された複数の光検出部を有する請求項1または請求項2に記載の蛍光検出装置。
  4. 前記分光素子により分光された前記スペクトル成分の所定の波長域のみを通過させるスリットを備え、
    前記光検出器が、前記スリットを通過した前記所定の波長域のスペクトル成分を検出可能な単一の光検出部からなる請求項1または請求項2に記載の蛍光検出装置。
  5. 遮断可能な蛍光の波長域が異なる複数の前記波長遮断部と、
    これらの複数の波長遮断部を光路上に選択的に挿脱可能な挿脱切替部とを備える請求項1から請求項4のいずれかに記載の蛍光検出装置。
  6. 前記波長遮断部が、前記所望の波長域の蛍光から該所望の波長域以外の波長域の蛍光を分離し、
    該波長遮断部により分離された蛍光を検出する他の光検出器を備える請求項1から請求項5のいずれかに記載の蛍光検出装置。
  7. 前記波長遮断部が、一方の前記光検出器により検出する蛍光を透過して前記他の光検出器により検出する蛍光を反射し、または、前記一方の光検出器により検出する蛍光を反射して前記他の光検出器により検出する蛍光を透過する請求項6に記載の蛍光検出装置。
  8. 前記他の光検出器が、前記蛍光を検出可能な単一の他の光検出部からなる請求項6または請求項7に記載の蛍光検出装置。
  9. 前記波長遮断部により分離された蛍光をスペクトル成分に分光する他の分光素子を備え、
    前記他の光検出器が、前記他の分光素子により分光された蛍光のスペクトル成分をそれぞれ検出する複数の他の光検出部を有し、該複数の他の光検出部が、前記他の分光素子による前記スペクトル成分の分光方向に沿って配列されている請求項6または請求項7に記載の蛍光検出装置。
  10. 標本において発生した蛍光を対物レンズにより集光する集光ステップと、
    該集光ステップにより集光された前記蛍光をスペクトル成分に分光する分光ステップと、
    該分光ステップにより分光された前記蛍光の所望の波長域のスペクトル成分をそれぞれ検出する検出ステップと、
    前記所望の波長域以外の波長域の蛍光を遮断し、前記検出ステップにより検出される前記スペクトル成分に前記所望の波長域以外の波長域由来の高次回折光が混入することを阻止する波長遮断ステップとを含む蛍光検出方法。
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