JP2013242189A - 濃度測定センサ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時に、血液の赤色を視認したことにより補色残像が発生することを低減することが可能な濃度測定センサを提供する。
【解決手段】濃度測定センサ10は、血液中の物質の濃度を測定するためのものであり、表面12aが絶縁性をもつ絶縁面となる絶縁性基材12と、絶縁性基材12の表面12a上に設けられた導電性パターン30とを備えている。絶縁性基材12の裏面12bに、絶縁性基材12を支持する支持基材11が配設されている。絶縁性基材12と支持基材11との間に、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層24が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、物質の濃度を測定するための濃度測定センサ及びその製造方法に関する。
血液等の生体試料中の特定成分について迅速かつ簡便に濃度等を測定する方法として、電気化学的検出手段によるセンサ(濃度測定センサ)が実用化されている。このようなセンサの一例として、電気化学的に血液中のグルコース濃度を定量化するグルコースセンサがある。
グルコースセンサでは、基材と、基材上に設けられた作用電極と対電極を含む電極系と、酵素及び電子受容体とを基本構成として備えている。酵素は血液中のグルコースを選択的に酸化してグルコン酸を生成し、また同時に電子受容体を還元して還元体を生じる。この還元体に外部デバイスから電極系へ一定の電圧を印加することで還元体が再び酸化され、その際に電流が発生する。この電流値が血液中のグルコース濃度に依存することから、血液中のグルコースを定量化して測定することができる。
従来、グルコースセンサを製造する時、絶縁性基材に銀を含むペーストをスクリーン印刷してリード配線を形成し、リード配線の先端にカーボンを主成分とするペーストをスクリーン印刷して塗布して作用電極と対電極を含む電極系を形成している(特許文献1参照)。
特開2006−275819号
ところで、従来のグルコースセンサにおいては、絶縁性基材として白色の樹脂が用いられることが多い。しかしながら、従来のグルコースセンサにおいては、使用者が白色の絶縁性基材に付着した血液を目視にて確認し、その後グルコースセンサから目を離して他の白い部分(例えば白い壁面)を見たとき、赤色の補色である青色や緑色が視覚に残像(補色残像)として現れるという課題があった。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、血液の赤色を見たことによる補色残像の発生を低減することが可能な、濃度測定センサ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサにおいて、少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる絶縁性基材と、前記絶縁性基材の前記絶縁面上に設けられた導電性パターンと、前記絶縁性基材の他方の面に配設され、前記絶縁性基材を支持する支持基材とを備え、前記導電性パターン上、前記導電性パターンと前記絶縁性基材との間、前記絶縁性基材と前記支持基材との間、または前記支持基材の裏面に、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層を設けたことを特徴とする濃度測定センサである。
本発明は、血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサにおいて、少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる絶縁性基材と、前記絶縁性基材の前記絶縁面上に設けられた導電性パターンとを備え、前記導電性パターン上、前記導電性パターンと前記絶縁性基材との間、または前記絶縁性基材の他方の面に、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層を設けたことを特徴とする濃度測定センサである。
本発明は、前記補色残像低減着色層は、前記導電性パターン上に設けられた絶縁層又はキャビティからなることを特徴とする濃度測定センサである。
本発明は、血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサにおいて、少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる絶縁性基材と、前記絶縁性基材の前記絶縁面上に設けられた導電性パターンと、前記絶縁性基材の他方の面に配設され、前記絶縁性基材を支持する支持基材とを備え、前記絶縁性基材自体または前記支持基材自体が、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層となっていることを特徴とする濃度測定センサである。
本発明は、血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサにおいて、少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる絶縁性基材と、前記絶縁性基材の前記絶縁面上に設けられた導電性パターンとを備え、前記絶縁性基材自体が、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層となっていることを特徴とする濃度測定センサである。
本発明は、血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサの製造方法であって、少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる帯状の絶縁性基材を供給する絶縁性基材供給工程と、前記絶縁性基材の絶縁面に導電性パターンを形成する導電性パターン形成工程と、前記絶縁性基材の他方の面に、前記絶縁性基材を支持する支持基材を配設する支持基材配設工程と、前記導電性パターン上、前記導電性パターンと前記絶縁性基材との間、前記絶縁性基材と前記支持基材との間、または前記支持基材の裏面に、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層を設ける着色層形成工程とを備えたことを特徴とする濃度測定センサの製造方法である。
本発明は、血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサの製造方法であって、少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる帯状の絶縁性基材を供給する絶縁性基材供給工程と、前記絶縁性基材の絶縁面に導電性パターンを形成する導電性パターン形成工程と、前記導電性パターン上、前記導電性パターンと前記絶縁性基材との間、または前記絶縁性基材の他方の面に、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層を設ける着色層形成工程とを備えたことを特徴とする濃度測定センサの製造方法である。
本発明は、前記補色残像低減着色層は、前記導電性パターン上に設けられた絶縁層又はキャビティからなることを特徴とする濃度測定センサの製造方法である。
本発明は、前記着色層形成工程において、前記補色残像低減着色層と同時にアランメントマークが形成されることを特徴とする濃度測定センサの製造方法である。
本発明は、血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサの製造方法であって、少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる帯状の絶縁性基材を供給する絶縁性基材供給工程と、前記絶縁性基材の絶縁面に導電性パターンを形成する導電性パターン形成工程と、前記絶縁性基材の他方の面に、前記絶縁性基材を支持する支持基材を配設する支持基材配設工程とを備え、前記絶縁性基材自体または前記支持基材自体が、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層となっていることを特徴とする濃度測定センサの製造方法である。
本発明は、血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサの製造方法であって、少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる帯状の絶縁性基材を供給する絶縁性基材供給工程と、前記絶縁性基材の絶縁面に導電性パターンを形成する導電性パターン形成工程とを備え、前記絶縁性基材自体が、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層となっていることを特徴とする濃度測定センサの製造方法である。
本発明によれば、濃度測定センサを使用する際、血液の赤色を視認したことにより補色残像が発生することを低減することができる。
図1は本発明による濃度測定センサを示す分解斜視図。 図2は本発明による濃度測定センサの変形例を示す分解斜視図。 図3は本発明による濃度測定センサの変形例を示す分解斜視図。 図4は本発明による濃度測定センサの変形例を示す分解斜視図。 図5は濃度測定センサと外部デバイスとを示す斜視図。 図6は本発明による濃度測定センサの製造方法を示すフロー図。 図7は濃度測定センサの製造装置を示す概略図。 図8(a)(b)は濃度測定センサの製造装置を示す概略図。 図9(a)は絶縁性基材供給工程における絶縁性基材を示す平面図、図9(b)は図9(a)のIX−IX線断面図。 図10(a)は水溶性樹脂層形成工程における絶縁性基材を示す平面図、図10(b)は図10(a)のX−X線断面図。 図11(a)は導電層形成工程における絶縁性基材を示す平面図、図11(b)は図11(a)のXI−XI線断面図。 図12(a)は水溶性樹脂層除去工程における絶縁性基材を示す平面図、図12(b)は図12(a)のXII−XII線断面図。 図13(a)は支持基材配設工程における支持基材および絶縁性基材を示す平面図、図13(b)は図13(a)のXIII−XIII線断面図。 図14(a)は枚葉基材作製工程における枚葉基材を示す平面図、図14(b)は図14(a)のXIV−XIV線断面図。 図15(a)は絶縁層配設工程における枚葉基材を示す平面図、図15(b)は図15(a)のXV−XV線断面図。 図16(a)はキャビティ配設工程における枚葉基材を示す平面図、図16(b)は図16(a)のXVI−XVI線断面図。 図17(a)は試薬層配設工程における枚葉基材を示す平面図、図17(b)は図17(a)のXVII−XVII線断面図。 図18(a)はカバー配設工程における枚葉基材を示す平面図、図18(b)は図18(a)のXVIII−XVIII線断面図。 図19(a)は絶縁層とともに第1のアライメントマークが設けられた枚葉基材を示す部分拡大平面図、図19(b)はキャビティとともに第2のアライメントマークが設けられた枚葉基材を示す部分拡大平面図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図面は例示であり、説明のために特徴部を誇張することがあり、実物とは異なる場合がある。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下の各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。
図1乃至図19は本発明による濃度測定センサおよびその製造方法の実施の形態を示す図である。
まず図1により濃度測定センサの一実施の形態について説明する。図1に示すように、濃度測定センサ10は血液中の物質の濃度を測定するものであり、例えば血液中のグルコースの濃度を測定することにより、血糖値を検出するものである。
このような濃度測定センサ10は、表面11aと裏面11bとを有する支持基材11と、支持基材11の表面11a上に設けられた絶縁性基材12と、絶縁性基材12の表面(一方の面)12a上に設けられた一対の配線部13a、13bとを備えている。
このうち、絶縁性基材12により、表面12aが絶縁面となる基材が構成される。また絶縁性基材12は、その裏面(他方の面)12b側において、剛性をもつ支持基材11により保持されている。
また絶縁性基材12と支持基材11との間に、血液の補色に相当する色を有し、使用者に補色残像が生じることを低減する、補色残像低減着色層24が設けられている。
また、一方の配線部13aの一端に作用電極14aが設けられ、他方の配線部13bの一端に対電極14bが設けられている。これら作用電極14aと対電極14bとにより、被測定溶液(血液)が接触する電極系14が構成されている。
さらに一対の配線部13a、13bの他端には、各々接続端子15a、15bが設けられている。
この接続端子15a、15bは、濃度測定センサ10を後述のように、外部デバイス25の挿入口26内に挿入した際、外部デバイス25側の接続部(図示せず)に接続される(図5)。
なお、一対の配線部13a、13bと、作用電極14aおよび対電極14bと、一対の接続端子15a、15bとにより、導電性パターン30が構成されている。
また導電性パターン30を覆って絶縁層16が設けられている。この絶縁層16は、作用電極14a、対電極14bおよび一対の接続端子15a、15bを外方へ露出するよう一対の配線部13a、13bを覆っている。
また絶縁層16上に、絶縁性材料からなり、外部からの被測定対象となる血液を作用電極14aおよび対電極14bへ導く吸引口17aを有するキャビティ17が設けられている。さらにキャビティ17上には絶縁性材料からなるカバー19が設けられ、キャビティ17とカバー19とによって、グルコース酸化酵素を含む試薬層18が保持されている。
なお、補色残像低減着色層24が設けられる場所は、絶縁性基材12と支持基材11との間に限られない。
例えば、補色残像低減着色層24は、導電性パターン30上であって、キャビティ17と絶縁層16との間に設けられていても良く(図1の符号24A)、導電性パターン30上であって、絶縁層16と導電性パターン30との間に設けられていても良い(図1の符号24B)。
また、補色残像低減着色層24は、導電性パターン30と絶縁性基材12との間に設けられていても良く(図1の符号24C)、または支持基材11の裏面11bに設けられていてもよい(図1の符号24D)。
あるいは、補色残像低減着色層24は、上述した箇所のうちの複数箇所に設けられていても良い。
また、補色残像低減着色層24は、必ずしも独立した層として構成されていなくても良い。図2に示すように、絶縁性基材12自体または支持基材11自体が、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層24となっていてもよい。あるいは、絶縁性基材12および支持基材11の両方が、補色残像低減着色層24からなっていてもよい。
なお、絶縁性基材12自体が適度な剛性や強度を有する場合には、支持基材11を設けなくてもよい。この場合、図3に示すように、補色残像低減着色層24は絶縁性基材12の裏面12bに設けられていてもよいが、これに限られるものではない。
例えば、補色残像低減着色層24は導電性パターン30上であって、キャビティ17と絶縁層16との間に設けられていても良く(図3の符号24E)、あるいは絶縁層16と導電性パターン30との間に設けられていても良い(図3の符号24F)。
また、補色残像低減着色層24は、導電性パターン30と絶縁性基材12との間に設けられていても良い(図3の符号24G)。
さらに、図4に示すように、支持基材11を設けない場合においても、絶縁性基材12自体が補色残像低減着色層24となっていてもよい。
なお、図1乃至図4において、補色残像低減着色層24は、導電性パターン30上に設けられた絶縁層16またはキャビティ17からなっていても良い。すなわち、絶縁層16自体またはキャビティ17自体が、血液の補色に相当する色を有していても良い。
上記において、支持基材11、絶縁性基材12、絶縁層16またはキャビティ17自体が補色残像低減着色層24となっている場合、別途補色残像低減着色層24を形成する工程を設ける必要がないので、濃度測定センサ10の製造工程を簡略化することができる。
次に各部の構成部材について説明する。
支持基材11
支持基材11は、ロール・ツー・ロール(Roll to Roll)方式に適用できるよう絶縁性樹脂を用いることが好ましい。支持基材11は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン(PS)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂等の絶縁性樹脂からなり、なかでもより好適にはPET製となっている。
支持基材11は、絶縁性基材12を補強することができ、取扱い時に自重で折れたりしない程度の剛性があればよい。また支持基材11の厚さは、例えば100μm以上かつ1mm未満の範囲としてもよい。なお、支持基材11は、複数の基材を貼合わせた構成からなっていても良い。
絶縁性基材12
絶縁性基材12は、導電性パターン30を支持する基材であり、少なくとも導電性パターン30が配置される表面12aは絶縁面となっている。絶縁性基材12は、ロール・ツー・ロール方式に適用できるよう絶縁性樹脂を用いることが好ましい。具体的には、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン(PS)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂等のフィルムを好適に用いることができる。
絶縁性基材12の厚さは、例えば10μm以上かつ50μm以下の範囲とすることが好ましい。なお、絶縁性基材12と支持基材11との熱膨張係数を合わせることが好ましく、とりわけ絶縁性基材12と支持基材11とを同一の材料から構成するとよい。
なお、支持基材11自体または絶縁性基材12自体を補色残像低減着色層24とする場合(図2および図4)を除き、補色残像低減着色層24を外部から視認できるよう、支持基材11および絶縁性基材12が透明な樹脂からなっていることが好ましい。この場合、支持基材11および絶縁性基材12として高価な着色樹脂を用いる必要がないので、濃度測定センサ10の製造コストを低減することができる。
導電性パターン30
導電性パターン30は、導電性をもつものであればその形状、本数、材料、構成について特に限定はなく、例えばAg、Al、Fe、Ni、Cr、Ti、TaまたはCuから選択される金属材料を含んでいても良い。導電性パターン30は、形成方法に応じて、例えば10nm〜20μmの範囲の厚みとするとよい。なお、真空成膜法により導電性パターン30を形成する場合には、その厚みを10nm〜200nm程度とすることが好ましい。
補色残像低減着色層24
補色残像低減着色層24は、血液の補色に相当する色を有する層であれば良い。補色残像低減着色層24が独立した層として構成されている場合、補色残像低減着色層24としては、例えばアンスラキノン系レッド・イエロー、ポリアゾ系イエロー、ベンズイミダゾロン系 イエロー・オレンジ、銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルーなどの顔料等の着色プライマーを用いることができる。血液の補色に相当する色とは緑色乃至青色であり、より詳細には、マンセル色相環で黄緑から青紫の範囲のうち、緑、青緑、青を含む範囲をいう。
なお、支持基材11、絶縁性基材12、絶縁層16またはキャビティ17自体が補色残像低減着色層24となっている場合、予め血液の補色に相当する色に着色された支持基材11、絶縁性基材12、絶縁層16またはキャビティ17が用いられる。
絶縁層16
絶縁層16は例えばアクリルオリゴマーからなる非水溶性のレジスト樹脂層からなり、一対の配線部13a、13bを覆ってパターン状に設けられている。なお、絶縁層16自体を補色残像低減着色層24とする場合を除き、補色残像低減着色層24を外部から視認できるよう、絶縁層16が透明な樹脂からなっていることが好ましい。
試薬層18
試薬層18は酵素と電子受容体を含み、本実施の形態では酵素としてグルコース酸化還元酵素を含んでおり、血液中のグルコースの濃度を測定することができる。しかしながら試薬層18はグルコース酸化酵素以外の酵素を含んでいてもよい。
試薬層18はグルコース酸化酵素以外の酵素、例えばコレステロールセンサ、アルコールセンサ、スクロールセンサ、乳酸センサ、フルクトースセンサとして機能する酵素を含んでいてもよい。この場合、各センサに用いる酵素としては、コレステロールエステラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、アルコールオキシダーゼ、乳酸オキシダーゼ、フルクトースデヒドロゲナーゼ、キサンチンオキシダーゼ、アミノ酸オキシダーゼ等の反応系に合ったものを適宜用いることができる。
キャビティ17およびカバー19
キャビティ17およびカバー19は、絶縁性基材12と同様の材料から形成することができ、キャビティ17およびカバー19の厚みは各々100μm以上300μm以下および50μm以上100μm以下となっている。なお、カバー19は、透明な樹脂からなっていることが好ましい。また、キャビティ17自体を補色残像低減着色層24とする場合を除き、補色残像低減着色層24を外部から視認できるよう、キャビティ17が透明な樹脂からなっていることが好ましい。
次に本実施の形態による濃度測定センサの製造方法について、図6乃至図18を用いて説明する。図6は濃度測定センサの製造方法を示すフロー図であり、図7および図8は濃度測定センサの製造装置を示す概略図であり、図9乃至図18は、濃度測定センサの製造方法の各工程における絶縁性基材12を示す平面図及び断面図である。なお、以下において、補色残像低減着色層24が絶縁性基材12と支持基材11との間に設けられる場合を例にとって説明する。
まず絶縁性基材供給ロール41(図7)から帯状の絶縁性基材12が連続して供給される(絶縁性基材供給工程)(図9(a)(b))。
次に絶縁性基材12は、水溶性樹脂層形成部42(図7)に搬送される。この水溶性樹脂層形成部42において、絶縁性基材12の絶縁性をもつ表面(絶縁面)12a上にパターン状に水溶性樹脂が塗布されて、パターン状の水溶性樹脂層32が形成される(水溶性樹脂層形成工程)(図10(a)(b))。
この場合、水溶性樹脂層32は、各導電性パターン30以外の部分に対応する形状を有している。換言すれば、導電性パターン30に対応する部分には水溶性樹脂層32が設けられず、絶縁性基材12が露出している。
なお、水溶性樹脂層32は、例えば水溶性ビニル樹脂からなるリフトオフ材料からなり、その厚みは例えば1μm〜10μmとすることができる。
次に絶縁性基材12は、導電層形成部43(図7)に搬送される。この導電層形成部43において、水溶性樹脂層32上および水溶性樹脂層32から露出する絶縁性基材12上に、導電層33が形成される(導電層形成工程)(図11(a)(b))。
この導電層33は、水溶性樹脂層32上および水溶性樹脂層32から露出する絶縁性基材12上の略全面に渡って設けられることが好ましい。
導電層33は、導電性パターン30を構成する導電性材料からなり、例えばAg、Al、Fe、Ni、Cr、Ti、TaまたはCuから選択される金属材料を含んでいても良い。また導電層33の厚みは例えば10nm〜20μmとすることができる。
なお、導電層33を設ける方法としては、例えば真空蒸着法、スパッタリング法等の真空成膜法を挙げることができる。このように真空成膜法を用いた場合、導電層33を薄膜で形成することができ、材料コストを低減することができる。また、絶縁性基材供給ロール41から繰り出される長尺の絶縁性基材12に対して導電層33を高速で形成することができる。
次いで、絶縁性基材12は、水溶性樹脂層除去部44(図7)に搬送される。この水溶性樹脂層除去部44において、水溶性樹脂層32が水によって除去され、水溶性樹脂層32上の導電層33が選択的に除去される。これにより、絶縁性基材12上に、導電層33の一部からなる複数の導電性パターン30が形成される(水溶性樹脂層除去工程)(図12(a)(b))。なお図12(a)において、6組の導電性パターン30が示されている。
この場合、図7に示すように水溶性樹脂層除去部44のノズル44aから導電層33上にシャワー状の水を噴出することにより、導電層33中に水を浸透させ、水溶性樹脂層32を除去しても良い。あるいは、絶縁性基材12ごと水溶性樹脂層32を水中に浸漬させることにより、水溶性樹脂層32を除去しても良い。
このように水溶性樹脂層形成工程、導電層形成工程および水溶性樹脂層除去工程を順次経ることにより、絶縁性基材12の表面12aに、複数の導電性パターン30が形成される(導電性パターン形成工程)。
なお、導電性パターン形成工程としてはこれに限られるものではなく、例えば絶縁性基材供給工程の後、グラビア印刷などの印刷法により、絶縁性基材12の表面12aに複数の導電性パターン30を形成しても良い。
続いて、絶縁性基材12は、膜厚測定部45(図7)に搬送される。膜厚測定部45は、例えば透過型の光計測装置からなっている。この膜厚測定部45において、絶縁性基材12上に形成された少なくとも1つの導電性パターン30に対して光が照射され、その透過光を用いて導電性パターン30の厚さが測定される(膜厚測定工程)。これにより導電性パターン30の厚さが規定の範囲内にあるか否かを確認することができる。
上述したように、絶縁性基材12の厚さは例えば10μm以上かつ50μm以下の範囲とされている。このように絶縁性基材12の厚さが薄くなっていることにより、光の透過性を高めることができ、膜厚測定部45において膜厚測定を正確に行うことができる。
また、補色残像低減着色層24を形成するよりも前に導電性パターン30の厚さを測定するので、補色残像低減着色層24の影響によって膜厚測定の精度が低下することを防止することができる。
その後、絶縁性基材12は中間ロール49に巻き取られる。
次に、絶縁性基材12は中間ロール49から巻き出され、支持基材配設部46(図8(a))に向けて搬送される。
また、支持基材11が支持基材供給ロール47から巻き出され、着色層形成部55(図8(a))に搬送される。この着色層形成部55において、支持基材11の表面11aに例えば着色プライマーが塗布され、補色残像低減着色層24が形成される(着色層形成工程)。補色残像低減着色層24が形成された支持基材11は、支持基材配設部46に向けて搬送される。
なお着色プライマーを塗布する方法としては、印刷法、例えばグラビア印刷法を用いることができる。
その後、支持基材配設部46において、絶縁性基材12の裏面12bに、補色残像低減着色層24が形成された支持基材11が配設される(支持基材配設工程)(図13(a)(b))。具体的には、例えば接着剤によって支持基材11が絶縁性基材12の裏面12bに貼着され、これにより絶縁性基材12と支持基材11との間に補色残像低減着色層24が介設される。なお接着剤としては、公知のものを使用することができる。
続いて、支持基材11および絶縁性基材12は、巻取りロール48(図7)に巻き取られる。
その後、支持基材11および絶縁性基材12を所定の大きさ毎に切断することにより、矩形状の枚葉基材50が作製される(枚葉基材作製工程)(図14(a)(b))。各枚葉基材50はそれぞれ1つまたは複数(この場合6組)の導電性パターン30を含んでいる。
なお、支持基材11および絶縁性基材12を巻取りロール48(図8(a))に巻き取ることなく、支持基材配設部46から供給された支持基材11および絶縁性基材12をそのまま切断することにより、枚葉基材50を作製しても良い。
その後、枚葉基材50の導電性パターン30を覆って絶縁層16がパターン状に形成される(絶縁層配設工程)(図15(a)(b))。この場合、導電性パターン30の作用電極14a、対電極14bおよび一対の接続端子15a、15bは絶縁層16により覆われることなく外方へ露出する。
次に、絶縁層16上にキャビティ17を設け(キャビティ配設工程)(図16(a)(b))、キャビティ17上に試薬層18を設ける(試薬層配設工程)(図17(a)(b))。次いで、試薬層18上にカバー19を設けて試薬層18をキャビティ17とカバー19との間で挟持する(カバー配設工程)(図18(a)(b))。
なお、絶縁層16、キャビティ17およびカバー19を形成する方法としては、印刷法、例えばグラビア印刷法を挙げることができる。
その後、枚葉基材50を切断し、各導電性パターン30毎に個片化することにより、図1に示す濃度測定センサ10が得られる。
ところで、図7において、絶縁性基材供給ロール41から供給された絶縁性基材12が、水溶性樹脂層形成部42、導電層形成部43および水溶性樹脂層除去部44を順次経由して中間ロール49に巻き取られる例を示した。しかしながら、これに限らず、絶縁性基材12はそれぞれの工程(水溶性樹脂層形成工程、導電層形成工程、水溶性樹脂層除去工程)毎にロールに巻き取られても良い。
あるいは、中間ロール49を用いることなく、絶縁性基材供給ロール41からの絶縁性基材12が、水溶性樹脂層形成部42、導電層形成部43、水溶性樹脂層除去部44および支持基材配設部46を順次経由して巻取りロール48によって巻き取られても良い。
また、着色層形成部55は、支持基材11と支持基材配設部46との間に代えて、あるいは支持基材11と支持基材配設部46との間に加え、絶縁性基材12と支持基材配設部46との間に設けられていても良い(図8(a)の二点鎖線)。この場合、着色層形成部55において、絶縁性基材12の裏面12bに着色プライマーが塗布されることにより、絶縁性基材12と支持基材11との間に補色残像低減着色層24が設けられる。
ところで、上記においては、絶縁性基材12と支持基材11との間に補色残像低減着色層24が設けられる場合(図1の符号24)を例にとって説明した。一方、補色残像低減着色層24が絶縁性基材12と支持基材11との間以外の箇所に設けられる場合、以下のようにすることができる。
例えば、補色残像低減着色層24がキャビティ17と絶縁層16との間に設けられる場合(図1の符号24A)、絶縁層配設工程において絶縁層16を形成した後、絶縁層16上に補色残像低減着色層24を形成する。その後、キャビティ配設工程において補色残像低減着色層24上にキャビティ17を設ける。これにより、キャビティ17と絶縁層16との間に補色残像低減着色層24を設けることができる。
また、補色残像低減着色層24が絶縁層16と導電性パターン30との間に設けられる場合(図1の符号24B)、着色層形成部55は、中間ロール49と支持基材配設部46との間に配置される(図8(a)の二点鎖線)。この着色層形成部55において、絶縁性基材12の表面12a側の導電性パターン30上に着色プライマーが塗布される。これにより、絶縁層16と導電性パターン30との間に補色残像低減着色層24を設けることができる。
また、補色残像低減着色層24が導電性パターン30と絶縁性基材12との間に設けられる場合(図1の符号24C)、着色層形成部55は、絶縁性基材供給ロール41と水溶性樹脂層形成部42との間に配置される(図示せず)。この着色層形成部55において、絶縁性基材12の表面12aに着色プライマーが塗布される。これにより、絶縁性基材12と導電性パターン30との間に補色残像低減着色層24を設けることができる。
また、補色残像低減着色層24が支持基材11の裏面11bに設けられる場合(図1の符号24D)、着色層形成部55は、支持基材供給ロール47と支持基材配設部46との間に配置される(図8(a)の実線)。この着色層形成部55において、支持基材11の裏面11bに着色プライマーを塗布する。これにより、支持基材11の裏面11bに補色残像低減着色層24を設けることができる。
さらに、図2に示すように、絶縁性基材12自体または支持基材11自体が補色残像低減着色層24となっている場合、予め血液の補色に相当する色に着色された絶縁性基材12または支持基材11を準備する。その後、この絶縁性基材12または支持基材11を絶縁性基材供給ロール41(図7)または支持基材供給ロール47(図8(a))から供給する。これにより、着色層形成部55を用いることなく、濃度測定センサ10内に補色残像低減着色層24を配設することができる。
一方、支持基材11を設けない場合(図3)には、図8(b)に示すように、支持基材配設部46は設けられない。この場合、補色残像低減着色層24は以下のようにして配設することができる。
すなわち、補色残像低減着色層24が絶縁性基材12の裏面12bに設けられる場合(図3の符号24)、中間ロール49から巻き出された絶縁性基材12が着色層形成部55(図8(b))に達し、この着色層形成部55においてその裏面12bに着色プライマーが塗布される。これにより、絶縁性基材12の裏面12bに補色残像低減着色層24を設けることができる。
また、補色残像低減着色層24がキャビティ17と絶縁層16との間に設けられる場合(図3の符号24E)、絶縁層配設工程において絶縁層16を形成した後、絶縁層16上に補色残像低減着色層24を形成する。その後、キャビティ配設工程において補色残像低減着色層24上にキャビティ17を設ける。これにより、キャビティ17と絶縁層16との間に補色残像低減着色層24を設けることができる。
また、補色残像低減着色層24が絶縁層16と導電性パターン30との間に設けられる場合(図3の符号24F)、図8(b)に示す着色層形成部55において、絶縁性基材12の表面12a側の導電性パターン30上に着色プライマーが塗布される。これにより、絶縁層16と導電性パターン30との間に補色残像低減着色層24を設けることができる。
また、補色残像低減着色層24が導電性パターン30と絶縁性基材12との間に設けられる場合(図3の符号24G)、着色層形成部55は、絶縁性基材供給ロール41と水溶性樹脂層形成部42との間に配置される(図示せず)。この着色層形成部55において、絶縁性基材12の表面12aに着色プライマーが塗布される。これにより、絶縁性基材12と導電性パターン30との間に補色残像低減着色層24を設けることができる。
さらに、図4に示すように、絶縁性基材12自体が補色残像低減着色層24となっている場合、予め血液の補色に相当する色に着色された絶縁性基材12を準備する。この絶縁性基材12を絶縁性基材供給ロール41(図7)から供給する。これにより、着色層形成部55を用いることなく、濃度測定センサ10内に補色残像低減着色層24を配設することができる。
一方、図1乃至図4において、補色残像低減着色層24が絶縁層16またはキャビティ17からなる場合、着色層形成工程は、絶縁層配設工程またはキャビティ配設工程からなっている。この場合、予め血液の補色に相当する色に着色された絶縁層16またはキャビティ17を準備する。その後、絶縁層配設工程またはキャビティ配設工程において、着色された絶縁層16またはキャビティ17を、導電性パターン30上または絶縁層16上に配設する。
ところで、上述した着色層形成工程において、補色残像低減着色層24を形成するのと同時に、後の加工を行う際に用いられるアランメントマークを形成するようにしても良い。
例えば、絶縁層16およびキャビティ17が補色残像低減着色層24からなり、かつ絶縁層16およびキャビティ17がそれぞれ印刷により形成される場合を想定する。この場合、図19(a)に示すように、絶縁層16とともに、着色された第1のアライメントマーク16mが形成される。例えば図19(a)において、絶縁性基材12の周縁部にドーナツ形状の第1のアライメントマーク16mが形成される。
その後、キャビティ17を印刷により形成する際、キャビティ17とともに第2のアライメントマーク17mが形成される。例えば、図19(b)において、円形状の第2のアライメントマーク17mが形成され、この第2のアライメントマーク17mは、キャビティ17と絶縁層16とが正しく位置決めされている場合、ドーナツ形状の第1のアライメントマーク16mにぴったり入り込むようになっている。
このように、第2のアライメントマーク17mを第1のアライメントマーク16mに一致させることにより、絶縁層16に対するキャビティ17の位置決めや補正を適切に行うことができる。とりわけ、第1のアライメントマーク16mおよび第2のアライメントマーク17mが着色されていることにより、これらの視認性を高めることができる。
次に濃度測定センサ10を用いた濃度測定について説明する。
まず濃度測定センサ10が外部デバイス25の挿入口26内に挿入される。このとき外部デバイス25側の接続部が濃度測定センサ10の接続端子15a、15bにそれぞれ接触する。そして、外部デバイス25内のスイッチ(図示せず)が濃度測定センサ10により作動し、外部デバイス25は液体試料吸引待機状態となる。
その後、使用者が、濃度測定センサ10のキャビティ17の吸引口17aに液体試料(血液)を付着させる。このときキャビティ17の吸引口17aの毛細管現象によって、キャビティ17の吸引口17aから液体試料が引き込まれる。例えば、濃度測定センサ10を血糖値センサとして用いる場合、使用者は、自身の指、掌、又は腕等を穿刺して、少量の血液を搾り出し、この血液を液体試料として、キャビティ17の吸引口17aに付着させる。
キャビティ17の吸引口17aに付着された血液は、その後試薬層18に達し、血液が試薬層18に達した後、血液中のグルコース濃度が外部デバイス25により測定され、測定結果は外部デバイス25の表示部27に表示される。
このように、濃度測定センサ10を使用する際、使用者は血液を目視で確認する。その後、使用者が白い部分(例えば白い壁面)を見た場合、血液の色(赤色)の補色である青色や緑色が視覚に残像として現れるおそれがある。これに対して本実施の形態においては、濃度測定センサ10は、血液の補色に相当する色の補色残像低減着色層24を有している。このことにより、濃度測定センサ10を使用する際、血液を視認した後に生じる補色残像を低減することができる。
次に外部デバイス25によるグルコース濃度の測定の原理について述べる。
まず試薬層18はグルコース酸化還元酵素と、電子受容体としてフェリシアン化カリウムを含み、血液中のブドウ糖と特異的に反応し、グルコン酸と電子を発する。この電子はフェリシアン化カリウムをフェロシアン化カリウムとし、これに外部デバイス25側から接続端子15a、15b、配線部13a、13b、および作用電極14aおよび対電極14bを介して一定の電圧を加えることで再びフェリシアン化カリウムとなり、そのとき電流が発生する。この場合の電流値は血液中のグルコース濃度に比例するため、この電流値を外部デバイス25により測定することによりグルコース濃度を測定することができる。
試薬層18内での反応を更に述べる。酸化還元酵素としてグルコースオキシダーゼ(GOD)、電子伝達体としてフェリシアン化カリウム(KFe(CN))を用いた場合、試薬層18内において、以下の反応がおこる。
グルコース + 2[Fe(CN)3− + HO → グルコン酸 +2H + 2[Fe(CN)4−
このとき、フェロシアン化イオンは、作用電極14aで酸化されて酸化電流を生じ、以下のようにしてフェリシアン化イオンに還元される。
2[Fe(CN)4− → 2[Fe(CN)3− + 2e
測定終了後、使用者は濃度測定センサ10を外部デバイス25の挿入口26から引き抜く。
以上のように本実施の形態によれば、濃度測定センサ10は、血液の補色に相当する色の補色残像低減着色層24を有するので、濃度測定センサ10を使用する際、血液を視認したことにより生じる補色残像を低減することができる。
10 濃度測定センサ
11 支持基材
12 絶縁性基材
13a、13b 配線部
14a 作用電極
14b 対電極
15a、15b 接続端子
16 絶縁層
16m 第1のアライメントマーク
17 キャビティ
17m 第2のアライメントマーク
18 試薬層
19 カバー
24(24A〜24G) 補色残像低減着色層
30 導電性パターン
41 絶縁性基材供給ロール
42 水溶性樹脂層形成部
43 導電層形成部
44 水溶性樹脂層除去部
46 支持基材配設部
47 支持基材供給ロール
48 巻取りロール
49 中間ロール
50 枚葉基材
55 着色層形成部

Claims (11)

  1. 血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサにおいて、
    少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる絶縁性基材と、
    前記絶縁性基材の前記絶縁面上に設けられた導電性パターンと、
    前記絶縁性基材の他方の面に配設され、前記絶縁性基材を支持する支持基材とを備え、
    前記導電性パターン上、前記導電性パターンと前記絶縁性基材との間、前記絶縁性基材と前記支持基材との間、または前記支持基材の裏面に、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層を設けたことを特徴とする濃度測定センサ。
  2. 血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサにおいて、
    少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる絶縁性基材と、
    前記絶縁性基材の前記絶縁面上に設けられた導電性パターンとを備え、
    前記導電性パターン上、前記導電性パターンと前記絶縁性基材との間、または前記絶縁性基材の他方の面に、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層を設けたことを特徴とする濃度測定センサ。
  3. 前記補色残像低減着色層は、前記導電性パターン上に設けられた絶縁層又はキャビティからなることを特徴とする請求項1または2記載の濃度測定センサ。
  4. 血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサにおいて、
    少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる絶縁性基材と、
    前記絶縁性基材の前記絶縁面上に設けられた導電性パターンと、
    前記絶縁性基材の他方の面に配設され、前記絶縁性基材を支持する支持基材とを備え、
    前記絶縁性基材自体または前記支持基材自体が、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層となっていることを特徴とする濃度測定センサ。
  5. 血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサにおいて、
    少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる絶縁性基材と、
    前記絶縁性基材の前記絶縁面上に設けられた導電性パターンとを備え、
    前記絶縁性基材自体が、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層となっていることを特徴とする濃度測定センサ。
  6. 血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサの製造方法であって、
    少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる帯状の絶縁性基材を供給する絶縁性基材供給工程と、
    前記絶縁性基材の絶縁面に導電性パターンを形成する導電性パターン形成工程と、
    前記絶縁性基材の他方の面に、前記絶縁性基材を支持する支持基材を配設する支持基材配設工程と、
    前記導電性パターン上、前記導電性パターンと前記絶縁性基材との間、前記絶縁性基材と前記支持基材との間、または前記支持基材の裏面に、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層を設ける着色層形成工程とを備えたことを特徴とする濃度測定センサの製造方法。
  7. 血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサの製造方法であって、
    少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる帯状の絶縁性基材を供給する絶縁性基材供給工程と、
    前記絶縁性基材の絶縁面に導電性パターンを形成する導電性パターン形成工程と、
    前記導電性パターン上、前記導電性パターンと前記絶縁性基材との間、または前記絶縁性基材の他方の面に、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層を設ける着色層形成工程とを備えたことを特徴とする濃度測定センサの製造方法。
  8. 前記補色残像低減着色層は、前記導電性パターン上に設けられた絶縁層又はキャビティからなることを特徴とする請求項6または7記載の濃度測定センサの製造方法。
  9. 前記着色層形成工程において、前記補色残像低減着色層と同時にアランメントマークが形成されることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項記載の濃度測定センサの製造方法。
  10. 血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサの製造方法であって、
    少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる帯状の絶縁性基材を供給する絶縁性基材供給工程と、
    前記絶縁性基材の絶縁面に導電性パターンを形成する導電性パターン形成工程と、
    前記絶縁性基材の他方の面に、前記絶縁性基材を支持する支持基材を配設する支持基材配設工程とを備え、
    前記絶縁性基材自体または前記支持基材自体が、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層となっていることを特徴とする濃度測定センサの製造方法。
  11. 血液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサの製造方法であって、
    少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる帯状の絶縁性基材を供給する絶縁性基材供給工程と、
    前記絶縁性基材の絶縁面に導電性パターンを形成する導電性パターン形成工程とを備え、
    前記絶縁性基材自体が、血液の補色に相当する色を有する補色残像低減着色層となっていることを特徴とする濃度測定センサの製造方法。
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