JP2013240272A - 電池システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用電池システムは、複数の電池セルBC1〜BC6を直列接続して構成される電池モジュール9Aと、電池セルを複数個ずつグループ化し、各グループ単位で電池セルBC1〜BC6に対する処理を行う集積回路CC3A〜CC3Nと、集積回路CC3A〜CC3Nを制御する上位制御回路20から集積回路の最上位の集積回路3Aへコマンド信号を第1絶縁回路PH1,PH2を介して伝送する第1伝送路602,604と、集積回路CC3A〜CC3Nで収集したデータ信号を最上位集積回路CC3Aから最下位集積回路CC3Nへ伝送する第2伝送路602,604と、最下位集積回路CC3Nから上位制御回路20へデータ信号を、電池モジュール9Aの総電圧による電力で駆動される第2絶縁回路PH3,PH4を介して伝送する第3伝送路602,604とを備える。
【選択図】図1
Description
上記電池システムは、直列に接続された複数個の電池セルを有しており、上記接続器を介して上記直列接続された電池セルがさらに直列に接続される。上記電池セルの端子電圧の計測あるいは診断あるいは充電状態の制御、これらの機能を総称して電池セルの処理と記す、のために電池セルコントローラとして作用する複数個の集積回路を有している。複数の電池セルを処理する複数の集積回路は、おのおのが伝送回路を有している。各集積回路が有する伝送回路もまた互いに直列に接続されていて、この直列接続により伝送路が形成されている。
上記各集積回路は、直列に接続されている上記電池セルとそれぞれ電気的に接続されており、上記集積回路は各々上記電池セルの電位の影響を受けている。一方上記集積回路は耐電圧を高くし難い問題を有している。このため何らかの原因で、直列接続された上記集積回路に、直列接続されていることにより生じる高い電圧が加わると、上記集積回路の耐電圧を越え、破損する恐れがある。電池セルと直列接続されている上記接続器を開放した場合に、上記接続器両端の電池セルが互いに絶縁された状態となるので、電池セルの電位状態が変り、このため上記集積回路の一部に耐電圧を越える電圧が加わる可能性がある。上記接続器の開閉による電池セルの電位状態の変化の影響を受け難い、信頼性の高いシステムが望まれる。
本発明の目的は信頼性の高い電池システムを提供することである。
リチウム電池システムでは、例えば、各リチウム電池セルの状態をリチウム電池セルコントローラの検知に基づいて常時高い精度で監視することが望ましい。リチウム電池セルコントローラの一部が損傷を受けると、正確な状態検知、あるいは検知結果に基づく診断、あるいは情報伝送が困難となったり、あるいは誤動作が生じる誤った検知結果または判断結果を送信する可能性がある。このような問題を防止できることが望ましい。例えは、車両用のリチウム電池システムにおいては、人命にかかわる可能性があり、特に安全性の向上が望まれる。また車両の属性である移動に伴い、事故に遭遇する可能性が高く、事故がきっかけとなり回路の損傷が起こり易い。このため高い安全性が望まれる。更に自動車では環境条件が変化する状況で長年に渡り使用される可能性が高く、この点からも高い安全性が望まれる。
〔電池セルの消費電力の均一化〕
以下に説明の発明では、直列接続された車両搭載のリチウム電池セルの消費電力が不均衡にならないように工夫されている。即ち車両に搭載された各リチウム電池セルに関する消費電力、言い換えると各リチウム電池セルの電力負荷の均一化を図っている。以下の説明は特に効果の大きい車両搭載を代表例として説明するが、本課題解決策は電車や自動車に代表される車両の搭載に限られるものではなく、産業用の電池システム、特にリチウム電池システム、に適用されると良好な効果が得られる。
車両搭載のリチウム電池セルが発生する電力は、車両に搭載の他の電力系統より電圧が高く、安全性を高めるため車両の他の電力系から電気的に絶縁されている。従って上記リチウム電池セルを制御するための複数の集積回路は、それぞれ上記他の電力系に対して電気的に絶縁されている。上記複数の集積回路と情報の伝達を行う相手先の制御回路や他の情報伝達系は、他の電力系によって動作しているので、上記複数の集積回路と上記制御回路や他の情報伝達系との間の情報伝送は、電気的に絶縁された入出力端子を有する絶縁回路を介して行われる。ここで絶縁回路とは例えばフォトカプラを備えた回路で、該絶縁回路は、入力端子に入力された入力信号をフォトカプラが内蔵する光ダイオードにより光に変換し、さらにその光を内蔵するフォトトランジスタで再び電気信号に変換し出力端子から出力する。絶縁回路の内部は光を媒体として情報の伝達を行うので、情報は伝達可能であるが、入力端子と出力端子とは電気的に絶縁されている。
上記絶縁回路を動作させるためには電力が必要で、とくに光ダイオードを駆動するには比較的大きな電力が必要となる。また、高速で情報を伝送するフォトカプラの方が、低速で情報を伝送するフォトカプラより消費電力が大きい特性を有する。
以下の実施の形態では、リチウム電池セルを制御する各集積回路の情報伝送端子は互いに電気的に直列に接続されており、上記直列接続により構成される伝送路を通して情報が伝送される。他の伝送路や他の制御回路との情報伝送のための受信は、上記直列接続の伝送路を構成する最先端(以下の実施の形態では最上位とも記載している)の集積回路で行われる。一方、伝送路からの送信は、上記直列接続で構成される伝送路を構成する最終段(以下の実施の形態では最下位とも記載している)の集積回路で行われる。上述の如く、絶縁回路であるフォトカプラを介した情報送信には比較的大きな電力が必要である。そのため、上記情報送信のための電力を上記最終段の集積回路に電力を供給しているリチウム電池セルにのみ負担させると、複数のリチウム電池セル間の電力負荷が不均衡となる。この不均衡を少なくすることが望ましい。
以下の実施の形態では、次のようにして電力負荷の均衡を図っている。即ち、リチウム電池モジュールは、複数のリチウム電池セルを直列接続して構成されるリチウム電池セルグループを、更に複数個直列に接続して構成される。さらに、前記各リチウム電池セルグループに関する処理を行うために、前記各リチウム電池セルグループに対応付けられて設けられた複数の集積回路を備えている。そして、前記各集積回路は情報を出力するための送信端子と情報を受信するための受信端子とを有しており、前記集積回路の送信端子は隣接する前記集積回路の受信端子とそれぞれ接続されることにより直列接続により構成される伝送路が形成されている。前記伝送路の最終段の集積回路から情報が出力される絶縁回路の消費電力は、前記最終段の集積回路に対応するリチウム電池セルグループだけで負担するのではなく、複数のリチウム電池セルグループが負担する構成としている。これにより絶縁回路の消費電力が1個のリチウム電池セルグループに偏るのを防止でき、リチウム電池セル間の電力負荷の不均衡を低減できる。以下の実施の形態ではさらに大きな効果を得るために、上記絶縁回路の消費電力を、上記伝送路を構成する先頭の集積回路に対応したリチウム電池セルグループから上記伝送路を構成する最終段の集積回路に対応したリチウム電池セルグループまでの間のリチウム電池セル全体の電気負荷となるようにしている。この構成によりリチウム電池セル間の電力負荷の不均衡を非常に小さくできる。具体的な回路構成は、上記絶縁回路が有する光ダイオードを駆動する駆動回路の電源として、上記伝送路を構成する先頭の集積回路に対応したリチウム電池セルグループから上記伝送路を構成する最終段の集積回路に対応したリチウム電池セルグループまでの間のリチウム電池セル全体の電圧を供給している。
〔リチウム電池セルの消費電力の低減〕
〔消費電力の低減1〕
直列接続されたリチウム電池セルからなる電源の消費電力は、できるだけ節電することが望ましい。特に、自動車では、できるだけ小型のリチウム電池電源で自動車の走行関係の電力を賄うことが望ましく、消費電力をできるだけ節電できることが望ましい。自動車では、駐車状態が長く続く場合があり、駐車中の電力消費を抑えることが特に重要である。以下の実施の形態では、上記電源が使用されない状態で、前記集積回路の送受信端子が直列接続されて構成される伝送路からの出力に使用される絶縁回路の駆動電流が流れない回路構成となっており、消費電力が節約される。伝送路はデジタル信号を使用して情報伝送を行っており、信号が存在しない状態であるデジタル値「0」の状態では前記駆動電流が流れないことが望ましい。すなわちデジタル値「1」の状態で前記駆動電流が流れることが望ましい。前記集積回路は、伝送用の出力端子の電圧が「ハイ」か「ロー」かと前記デジタル値「1」か「0」かの関係を選択するための回路を内部に有しており、外部からの指示信号を受けて上記関係を選択できる。上記関係を選択することで、デジタル値が「0」の状態では前記駆動電流が流れないようにすることが可能となる。例えば以下の実施の形態では、車両の運転が停止状態となるなどのためにリチウム電池セルからなる電源が使用されなくなると、伝送路の出力が「0」の状態がなり、光ダイオードの駆動電流が自動的に遮断された状態となる。このような回路構成のため消費電力が節約される。
〔消費電力の低減2〕
以下の実施の形態では、前記集積回路で構成される伝送路が少なくても2種類ある。一つは第1の伝送路で、集積回路で測定されたリチウム電池セルの端子電圧や命令を送信する役割を果す伝送路で絶縁回路の消費電力が大きい。他方は単に状態のみを伝達する第2の伝送路で、1ビット情報を伝送する機能を有する。第2の伝送路は第1の伝送路に比べ伝送周波数が低く、絶縁回路の消費電力が少ない。本伝送システムにおいて、駐車中などのために伝送路を使用していない状態では第1の伝送路のフォトカプラへの電力供給が停止される。車を始動するなどの為に伝送の必要が生じると上位の制御回路は第2の伝送路に「1」の状態を表す信号を送る。第2の伝送路が上記信号「1」を受信するとこの受信に基づき、第1の伝送路のフォトカプラへの電力供給が開始され、第1の伝送路の伝送動作が開始可能となる。第1の伝送路での伝送動作が行われている状態では自動的に第1の伝送路のフォトカプラへの電力供給が維持されるので、第2の伝送路は本来の情報を伝送する動作に移っても上記第1の伝送路のフォトカプラへの電力供給は維持される。このような回路構成により、伝送停止状態の消費電力が節約される。
〔通信に伴う印加電圧の低減〕
以下の実施の形態では、電池セルコントローラである各集積回路は、高い電源電圧VCCと低い電源電圧VDDの少なくとも2種類の電源電圧を使用する。リチウム電池セルグループを構成する各リチウム電池セルの端子電圧を選択するマルチプレクサは上記高電源電圧VCCを受けて動作し、アナログデジタル変換器あるいは各種記憶装置あるいはデータ伝送のための送信回路は低電源電圧VDDで動作する。以下の実施の形態では、各電池セルコントローラの送受信回路を直列接続することで伝送路を形成している。また各電池セルコントローラの電位は異なっており、上記直列接続の順に従って電池セルコントローラの電位が順に上昇あるいは下降する。このような電位の異なる回路の直列接続で構成される伝送路において、電位の高い方から低い方へ情報伝達する場合には受信回路は高電源電圧VCCで動作し、送信回路を低電源電圧VDDで動作するようにすることで、隣接する電池セルコントローラの送受信回路間の電圧を低減でき、信頼性が向上する。また電位の低い方から電位の高い方へ情報伝達する場合には、低電源電圧VDDで受信回路あるいは送信回路を動作させることにより送受信回路間の電位差を小さくでき、信頼性が向上する。また上記両方式で低電源電圧VDDで回路を動作させることにより、消費電力を節約できる。
〔スリープ状態からの高速立ち上げ〕
以下の実施の形態では、電池セルコントローラである各集積回路の伝送回路を複数個直列に接続して伝送路を構成することにより、必要とする絶縁回路の数を少なくしている。さらに消費電力を低減するために上記電池セルコントローラをスリープ状態とする。車両においては、複数個直列接続されている上記複数の電池セルコントローラを、短時間に動作可能状態にすることが必要である。このため、以下の実施の形態では、各電池セルコントローラは起き上がり信号「wake up」を送信する起動出力回路を有しており、各電池セルコントローラは上記起き上がり信号を受信すると自分自身が起き上がる動作を行うと共に、自分自身の起き上がりの動作完了に関係なく上記起動出力回路から次の電池セルコントローラへ起き上がり信号を同時進行的に送信する。これにより自分自身の起き上がりが完了する前であっても、次の電池セルコントローラへ起き上がり信号を送信でき、直列に繋がる各電池セルコントローラに逸早く起き上がり信号を送信することが可能となる。各電池セルコントローラが起き上がり動作を完了してから次の電池セルコントローラへ起き上がり信号を送信するのに比べ、システム全体の起き上がり動作が非常に速くなる。特に、自動車に以下の実施の形態が使用される場合に、運転者はシステムを急いで動作させ、急いで発進することを希望したとしても、システム全体の立ち上がりが早いので上記希望に沿うことが可能となる。
その他の解決課題や解決策は、図面を使用した説明の中で述べる。
図2に示したセルコントローラ80と上位制御回路として動作するバッテリコントローラ20との間の通信用伝送路の詳細について説明する。なお、図2に示すセルコントローラ80は、図1に示す複数の集積回路CC3A,CC3B,…,CC3N,CC4A,CC4B,…,CC4Nで構成されており、ここでは、集積回路CC3A〜CC4Nを、電池セルコントローラCC3A〜CC4Nと呼ぶことにする。
(a)バッテリコントローラ20とセルコントローラ80とを接続する伝送路60に、電気的絶縁のための絶縁回路(フォトカプラPH1〜PH4)を設けたので、信頼性の向上を図ることができる。
(b)電池モジュール9A全体の電池セルからフォトカプラPH1,PH2に電力を供給するようにしたので、フォトカプラの電力消費が電池モジュール9Aの一部の電池セルに偏るのを防止することができる。そのため、電池モジュール9A内における各電池セルの充電量のばらつき発生を抑制することができる。
(c)定電流回路613を設けたことにより、電池モジュール9A全体の総電圧に関係なく一定の電流がフォトカプラPH3に供給され、信号伝送の信頼性低下やフォトカプラの寿命の低下を防止することができるとともに、電池モジュール9Aと電池モジュール9Bとの間で信号伝送に伴う電力消費を均一化することができる。
(d)セルコントローラ80がスリープ状態にあって伝送路を使用しない状態の場合には、スイッチSW01をオフしてフォトカプラPH1への電力供給を停止するようにしたので、無駄な電力消費を防止することができる。
(e)開閉器6の開閉検知用スイッチの開閉状態を検知することができ、システム全体の安全の向上が図れる。
図9は、電池セルコントローラCC3Nと、この電池セルコントローラCC3Nに対応する電池セルグループの各電池セルとの接続を示す図である。図1や図6では、説明を簡略化するために、インバータ装置220などが発生するノイズを低減するフィルタ回路やLi電池セルの蓄積電力量の均一化を図るための放電抵抗を図示しなかったが、図9ではそれらを詳細に示している。なお、電池セルコントローラCC3N以外の電池セルコントローラについても同様の接続となっており、ここでは代表して電池セルコントローラCC3Nについて説明する。
図10は、集積回路である電池セルコントローラCC3Nの内部構成を説明する図である。なお、他の電池セルコントローラも同様の構成であり、ここでは、代表して電池セルコントローラCC3Nを例に説明する。リチウム電池セルBC1〜BC6の端子電圧は、端子CV1〜CV6を介してマルチプレクサ120に入力される。マルチプレクサ120は端子CV1〜CV6のいずれかを選択して、差動増幅器262に入力する。差動増幅器262の出力は、アナログデジタル変換器122Aによりデジタル値に変換される。デジタル値に変換された端子間電圧はIC制御回路123に送られ、内部のデータ保持回路125に保持される。これらの電圧は診断などに利用されたり、図1に示すバッテリコントローラ20に送信されたりする。端子CV1〜CV6に入力される各リチウム電池セルの端子電圧は集積回路である電池セルコントローラのグランド電位に対して直列接続されたリチウム電池セルの端子電圧に基づく電位でバイアスされている。上記差動増幅器262により上記バイアス電位の影響が除去され、各リチウム電池セルの端子電圧に基づくアナログ値がアナログデジタル変換器122Aに入力される。
電池セルコントローラCC3Nの内部回路には少なくとも2種類の電源電圧VCC,VDD(3V)が使用される。図10に示す例では、電圧VCCは直列接続された電池セルBC1〜BC6で構成される電池セルグループの総電圧であり、電圧VDDは主定電圧電源134および起動出力回路135の起動用定電圧電源136によって生成される。マルチプレクサ120および信号伝送のための伝送入力回路138,142は高電圧VCCで動作する。また、アナログデジタル変換器122A、IC制御回路123、診断回路130、信号伝送のための伝送出力回路140,143は低電圧VDD(3V)で動作する。
(a)アナログデジタル変換器122A、IC制御回路123、診断回路130、伝送出力回路140,143を低電圧VDDの電源で駆動することにより、これらの回路に要求される耐圧を低くでき、信頼性の向上、コスト低減等を図ることができる。またアナログデジタル変換器122Aに対して高精度の電圧を供給でき、測定精度の向上に繋がる。
(b)電源電圧を下げることで、電池セルコントローラの消費電力を抑えることができ、電池モジュール9A,9Bの電力消費を低減できる。
(c)信号伝送のための伝送入力回路138,142を高電圧電源(VCC)で駆動し、伝送出力回路140,143を低電圧VDDで駆動することで、電池セルコントローラCC3A〜CC3Nの直列接続(ディジーチェーン接続)において次のような大きなメリットがある。すなわち、伝送出力回路140,143を低電圧VDDで駆動することで、伝送先の電池セルコントローラに入力される信号の波高値が低くなり、伝送先の電池セルコントローラの耐圧を低くすることができる。また、伝送先の電池セルコントローラの耐圧を下げない場合であっても、耐圧に関する余裕度が大きくなり信頼性が高くなる。
(d)伝送入力回路138,142を高電圧電源(VCC)で駆動し、伝送出力回路140,143を低電圧VDDで駆動することで、すなわち伝送入力回路と伝送出力回路の駆動電圧を変えることで、動作の安定性が高くなる。
図11,12は、伝送出力回路140の駆動電圧と信号伝送先の波高値との関係を説明する図である。図11は、送信側の電池セルコントローラCCMの伝送出力回路140と、受信側の電池セルコントローラCCNの伝送入力回路138を示す。なお、伝送出力回路140については、図10に示した伝送出力回路140の一部を省略して示した。また、図12は、信号波形を示す図である。
図10に示す電池セルコントローラCC3Nは、上述した制御端子CT1の他に動作切り換えのための制御端子CT2,CT3を備えている。上述したように、制御端子CT1は、伝送信号をフォトカプラPH1,PH2から受信するか、隣接の電池セルコントローラから受信するかを選択するための端子である。フォトカプラからの出力と隣接電池セルコントローラの端子TX,端子FFOからの出力とでは出力波形の波高値が異なるため、判定する閾値が異なる。そのため、制御端子CT1の制御信号に基づいて、伝送入力回路138および起動入力回路147の切換器233,252を切り換えるようにする。切換器233の切り換えは上述したように行われ、切換器252の切り換えについては後述する。
図17、図18、図19は、伝送出力回路140の駆動電圧と信号伝送先の波高値との関係を説明する図11と図12で説明の実施の形態に関する他の実施の形態である。本実施の形態では、図1や図6、図7、図8と異なり、電位の低い送信端子RXから電位の高い受信端子TXへ情報が伝送される。図17は、送信側の電池セルコントローラCCMの伝送出力回路140と、受信側の電池セルコントローラCCNの伝送入力回路138を示す。なお、伝送出力回路140は、先に説明した図11に示す伝送出力回路140に対応する回路で、図10で説明した伝送出力回路140の一部を省略して示している。また、図18と図19は、伝送される情報の信号波形を示す図である。
図20は、先に図10を使用して説明しました集積回路である各電池セルコントローラの内部構成を説明する他の実施の形態の図で、図17を備えた点が図10に示す構成に対する相違点である。なお、他の電池セルコントローラも同様の構成であるが、ここでは、代表して電池セルコントローラCC3Nを例に説明する。
(a)アナログデジタル変換器122A、IC制御回路123、診断回路130、伝送出力回路140,143を低電圧VDDの電源で駆動することにより、これらの回路に要求される耐圧を低くでき、信頼性の向上、コスト低減等を図ることができる。またアナログデジタル変換器122Aに対して高精度の電圧を供給でき、測定精度の向上に繋がる。
(b)電源電圧を下げることで、電池セルコントローラの消費電力を抑えることができ、電池モジュール9A,9Bの電力消費を低減できる。
(c)信号伝送のための伝送入力回路138,142あるいは伝送出力回路140,143を低電圧VDDで駆動することで、伝送先の電池セルコントローラに入力される信号の波高値が低くなり、伝送先の電池セルコントローラの耐圧を低くすることができる。また、伝送先の電池セルコントローラの耐圧を下げない場合であっても、耐圧に関する余裕度が大きくなり信頼性が高くなる。
Claims (11)
- 複数の電池セルを直列接続して構成される電池モジュールと、
前記電池セルを複数個ずつグループ化し、各グループ単位で電池セルに対する処理を行う複数の集積回路と、
前記複数の集積回路を制御する上位制御回路から前記集積回路の最上位の集積回路へコマンド信号を第1絶縁回路を介して伝送する第1伝送路と、
前記複数の集積回路で収集したデータ信号を最上位集積回路から最下位集積回路へ伝送する第2伝送路と、
前記最下位集積回路から前記上位制御回路へ前記複数の集積回路で収集したデータ信号を、前記電池モジュールの総電圧による電力で駆動される第2絶縁回路を介して伝送する第3伝送路とを備えることを特徴とする電池システム。 - 請求項1に記載の電池システムにおいて、
前記電池モジュールの総電圧による電力を定電流化して前記第2絶縁回路へ供給する定電流回路をさらに備えることを特徴とする電池システム。 - 請求項1または2に記載の電池システムにおいて、
前記コマンド信号が出力されるときに前記上位制御回路から出力される起動信号により前記第1絶縁回路を駆動状態とし、前記コマンド信号が出力されないときは前記第1絶縁回路を非駆動状態とする通電制御回路をさらに備えることを特徴とする電池システム。 - 請求項3に記載の電池システムにおいて、
前記通電制御回路は、前記コマンド信号が出力されて前記最上位の集積回路が駆動されると、前記起動信号が消失しても前記第1絶縁回路を駆動状態とする回路保持機能を有することを特徴とする電池システム。 - 請求項3または4に記載の電池システムにおいて、
前記集積回路のそれぞれは、前記グループ化した電池セルグループの総電圧を所定電圧に降圧する定電圧回路と、
前記それぞれの集積回路のグランドレベルに対する前記所定電圧の電位差を駆動電圧として使用することにより信号の波高値を該電圧以下とした前記データ信号を生成する信号生成回路とを備えることを特徴とする電池システム。 - 請求項5に記載の電池システムにおいて、
前記起動信号により前記定電圧回路を起動する起動回路と、
前記起動信号を前記第2伝送路へ送信する起動信号送信回路とを備えることを特徴とする電池システム。 - 請求項6または7に記載の電池システムにおいて、
前記集積回路は、該集積回路は前記伝送路を介して受信した信号に対するレベル判定用閾値を切り換える第1切換回路を備えており、外部からの制御信号に基づき前記第1切換回路による切り換えが行われることを特徴とする電池システム。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の電池システムにおいて、
前記集積回路は前記データ信号の波形を反転して送信するか否かを切り換える第2切換回路を備えており、外部からの制御信号に基づき前記第2切換回路による切り換えが行われることを特徴とする電池システム。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載の電池システムにおいて、
前記集積回路は、該集積回路で処理される電池セルの数が4であるか6であるかを指示する制御信号が入力される制御端子を備えることを特徴とする電池システム。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載の電池システムにおいて、
前記電池セルの端子と前記集積回路の端子電圧入力部との間に抵抗を配設したことを特徴とする電池システム。 - 複数の電池セルを直列接続して構成される電池モジュールの前記電池セルを複数のグループに分け、各グループ単位で電池セルに対する処理を行うとともに上位制御回路により制御される複数の集積回路と、
前記上位制御回路から前記複数の集積回路の最上位の集積回路へコマンド信号を伝送する第1伝送路と、
前記複数の集積回路で収集したデータ信号を最上位集積回路から最下位集積回路へ伝送する第2伝送路と、
前記最下位集積回路から前記上位制御回路へ前記複数の集積回路で収集したデータ信号を伝送する第3伝送路と、
前記第1伝送路に介装され所定電力で駆動される第1絶縁回路と、
前記第3伝送路に介装され、前記電池モジュールの総電圧による電力で駆動される第2絶縁回路とを備えることを特徴とする電池システム。
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