JP2013239247A - 電子制御ユニットのコネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタ装置における防水構造を簡略化する。
【解決手段】基板用コネクタ20は、相手コネクタ40に設けられた嵌合部44が内嵌されるハウジング側フード25を設けたハウジング21を有し、同ハウジング21内には、一端32が回路基板Kの導電部Hと接続される端子金具30が他端31をハウジング側フード25内に臨ませた形態で収容された構造である。ケース10の開口部12における外面側口縁からは、基板用コネクタ20のハウジング側フード25が内部に略緊密に嵌合可能であり、かつハウジング側フード25よりも長い寸法を有するケース側フード15が突出形成されている。ケース側フード15の突出端側の内周面が、相手コネクタ40との間をシールするシールリング50が配設されるシール面16とされている。
【選択図】図14

Description

本発明は、電子制御ユニットに設けられたコネクタ装置に関する。
従来、電子制御ユニットに設けられたコネクタ装置の一例として、下記特許文献1に記載のものが知られている。このものは、回路基板が収容されるケースと、同回路基板に取り付けられた基板用コネクタとが備えられ、ケースの側壁には相手コネクタが嵌合される嵌合凹部が形成されてその奥面に開口部が形成され、上記の基板用コネクタが開口部を通して相手コネクタと嵌合可能に嵌合凹部内に臨んだ構造となっている。
特許第4153549号公報
上記従来構造では、コネクタ装置の防水を図るに当たり、基板用コネクタと相手コネクタとの間をシールすることに加えて、基板用コネクタと、ケースの側壁に形成された嵌合凹部の奥面の開口部との間をシールする必要があり、すなわち防水構造が複雑化する嫌いがあって、その改良が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、コネクタ装置における防水構造を簡略化するところにある。
本発明は、上面が開口された合成樹脂製のケースと、このケース内に装備される回路基板に取り付けられる基板用コネクタと、が設けられ、前記基板用コネクタが前記ケースの側壁に設けられた開口部に相手コネクタと嵌合可能に配されてなる電子制御ユニットのコネクタ装置において、前記基板用コネクタは、前記相手コネクタに設けられた嵌合部が内嵌されるハウジング側フードを設けたハウジングを有し、同ハウジング内には、一端が前記回路基板の導電部と接続される端子金具が他端を前記ハウジング側フード内に臨ませた形態で収容された構造である一方、前記ケースの前記開口部における外面側口縁からは、前記基板用コネクタの前記ハウジング側フードが内部に略緊密に嵌合可能であり、かつ前記ハウジング側フードよりも長い寸法を有するケース側フードが突出形成されており、前記ケース側フードの突出端側の内周面が、前記相手コネクタとの間をシールするシールリングが配設されるシール面とされているところに特徴を有する。
基板用コネクタは、そのハウジング側フードがケースの内側からケース側フード内に略緊密に嵌合され、例えばそののちにケース内に装着された回路基板に対して取り付けられる。ここで、ケース側フードの方がハウジング側フードよりも長いために、ケース側フードの突出端側の内周面がシール面として露出した形態にある。この状態から相手コネクタの嵌合部がケース側フードに外方から嵌合され、さらに嵌合部の先端側が基板用コネクタのハウジング側フード内に嵌合されることで、基板用コネクタと相手コネクタとが嵌合接続される。このとき、嵌合部の基端側の外周に装着されたシールリングがケース側ハウジングのシール面との間で弾縮され、シールが取られる。
基板用コネクタのハウジング側フードを、ケース側ハウジング内に嵌合した二重フード構造とし、かつケース側フードの方を長くしてその先端側の内周面にシール面を設定し、同シール面と相手コネクタの嵌合部の外周面との間に単一のシールリングを介在させる構成としたことによって、基板用コネクタと相手コネクタとの間と、ケースの開口部の回りのシールが併せて行われる。端的には、ケース内への防水を図るに当たり、ケースと基板用コネクタとの間のシールが不要にでき、防水構造を簡略化することができる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記ハウジング側フードの先端の内周縁と、前記相手コネクタの前記嵌合部の先端の外周縁との少なくともいずれか一方には、誘い込み用のテーパ面が全周に亘って形成されている。
相手コネクタの嵌合部が誘い込み用のテーパ面で芯出しされつつ基板用コネクタのハウジング側フードに嵌合され、すなわち嵌合部が真直姿勢で押し込まれることにより、シールリングがシール面の内側に正規姿勢でスムーズに押し込まれる。
(2)前記相手コネクタにはカム溝を備えたレバーが装着されている一方、前記ケース側フードの外面には前記カム溝と係合するフォロワピンが突設され、前記レバーの回動操作に伴い前記フォロワピンが前記カム溝に沿って変位する際のカム作用により前記相手コネクタが前記基板用コネクタに対して嵌合・離脱される構成である。
レバーの回動操作により両コネクタを嵌合・離脱する際には、レバーはフォロワピンとカム溝との係合による抵抗を受けて例えば開き変形する嫌いがあり、それに伴いフォロワピンが設けられた部材にまで変形が及ぶおそれがある。ここでフォロワピンはケース側フードに立てられているから、変形するのはケース側フードに留められて基板用コネクタのハウジング側フードには及ばず、結果基板用コネクタが不必要に変位することが防止される。そのため、基板用コネクタの端子金具と回路基板の導電部との接続部分において半田にクラックが入る等が防止される。
(3)前記基板用コネクタの前記ハウジング側フードが前記ケース側フード内に正規に嵌合された場合において、前記ハウジング側フードの先端位置が、前記フォロワピンの突設位置かそれよりも手前側に留まる設定となっている。
ケース側フードはフォロワピンの突設位置が最も変形しやすいといえるが、基板用コネクタのハウジング側フードの先端位置は、せいぜいフォロワピンの突設位置までに留まっているから、ケース側フードの変形の影響がハウジング側フードに及ぶことがより確実に防止される。
(4)前記ケースと前記基板用コネクタとの間には、前記基板用コネクタの前記ハウジング側フードが前記ケース側フード内に正規嵌合された状態に保持する保持手段が設けられている。
相手コネクタが基板用コネクタに嵌合された場合の押し込み力が保持手段で受けられ、基板用コネクタがケース内に向けて変位することがより確実に規制されて、基板用コネクタの端子金具と回路基板の導電部との接続部分に負荷が掛かることが防止される。
本発明によれば、コネクタ装置における防水構造を簡略化することができる。
本発明の一実施形態に係るケースの正面図 同平面図 同側面図 基板用コネクタの正面図 同平面図 同側面図 基板用コネクタの装着動作を示す断面図 基板用コネクタが組み付けられた状態の縦断面図 同一部切欠平面図 同正面図 相手コネクタの正面図 同平面図 同側面図 相手コネクタの嵌合前の状態の縦断面図 同部分平断面図 嵌合途中の状態の部分平断面図 嵌合完了時の部分平断面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図17に基づいて説明する。
この実施形態の電子制御ユニット(以下、ECUという)は、図14に示すように、合成樹脂製のケース10と、このケース10内に装備される回路基板Kと、この回路基板Kに取り付けられる基板用コネクタ20とが備えられ、ケース10の前壁10Bに設けられたコネクタ部Cに基板用コネクタ20が臨んで配され、このコネクタ部Cにおいて基板用コネクタ20と相手コネクタ40とが嵌合接続されるようになっている。
ケース10は上記のように合成樹脂製であって、図1ないし図3に示すように、上面が全面に亘って開口された平面略方形の深皿状に形成されている。
ケース10内には、回路基板Kが上方からほぼ緊密に挿入され、ケース10の底面10Aから立てられた受け部(図示せず)で受けられることにより、所定の深さ位置において水平姿勢で支持されるようになっている。
回路基板Kには、共に図示しないが、所定の導電路が形成されているとともに、各種電子機器やコネクタが搭載されている。回路基板Kにおける一辺部の中央幅領域には、図15に示すように、複数のスルーホールHが整列して形成されている。
基板用コネクタ20は雄側コネクタであって、図4ないし図7に示すように、合成樹脂製の雄ハウジング21を備えている。雄ハウジング21は、横長の長方形をなす縦向きの基盤22の前面に、この基盤22よりも一回り小さい外形形状のハウジング側フード25が突出形成されている。ハウジング側フード25は詳細には、前後両面が開口し、かつ正面視で四隅に丸みが付された横長の長方形をなす筒形を形成されており、基盤22の前面における幅方向の中央部において、下面のみを基盤22の下縁と面一とした形態で上記のように手前側に突出形成されている。
ハウジング側フード25内における中央長さ位置よりも少し後方に寄った位置には、ハウジング側フード25内を前後に仕切るようにしてやや厚肉の装着壁26が形成されている。この装着壁26には、端子金具30を貫通する複数の端子挿通孔27が形成されている。端子挿通孔27は、大端子挿通孔27Lと小端子挿通孔27Sとからなり、図4に示すように、装着壁26における正面視で左端寄りの領域に、2個の大端子挿通孔27Lが横に並んで形成されている一方、残りの右側の領域には、多数(図示23個)の小端子挿通孔27Sが、複数個ずつ3段に分かれて整列形成されている。
端子金具30は、金属線材をL字形に曲げ形成したL形端子からなり、幅が異なる大端子金具30Lと小端子金具30Sとが備えられている。各端子金具30は、それぞれ後端部32を上に向けた姿勢において、それぞれの前端部31が対応する端子挿通孔27に対して後面側から圧入される。各端子金具30は、それぞれ前端部31がハウジング側フード25内における装着壁26の前面側に水平姿勢で突出した形態で装着される。各端子金具30の後端部32は、基盤22の後方において上向きの姿勢で整列して配され、それぞれの上端は、基盤22の上縁より少し突出した位置に達している。
雄ハウジング21における基盤22の裏面には、ハウジング側フード25の上縁の左右両端と対応する位置に、上記した回路基板Kの縁辺を受ける左右一対の受け片23が突出形成されている。基盤22の左右両側縁には、被保持突部24が上下一対ずつ張り出し形成されている。
また、ハウジング側フード25内の装着壁26の前面には、大端子金具30Lと小端子金具30Sの装着領域の間の位置から、誤嵌合防止用のリブ28が、同ハウジング側フード25の前縁よりも所定寸法突出する位置まで突出形成されている。
次に、ケース10に設けられたコネクタ部Cについて説明する。ケース10の前壁10Bには、その中央幅位置において、図7に示すように、基板用コネクタ20のハウジング側フード25が略緊密に嵌合される開口部12が、その下縁をケース10の底面10Aと面一に配した形態で形成されており、この開口部12の表面側の口縁部からケース側フード15が突出形成されている。
このケース側フード15は、基板用コネクタ20のハウジング側フード25のほぼ1.5倍の長さ寸法を有している。基板用コネクタ20のハウジング側フード25は、ケース側フード15内に内側から挿入され、基盤22が開口部12の裏側の口縁部に当たったところで押し込みが停止される。開口部12の裏側の左右の側縁部には、雄ハウジング21の基盤22の被保持突部24に係止する保持部13が、縦向きで互いに対向するようにして形成されている。
ハウジング側フード25が正規位置まで挿入されると、その前端位置は、図8に示すように、ケース側フード15内において奥から同ケース側フード15の全長の略2/3の長さ前方の位置にある。
ハウジング側フード25の先端の内周縁には、図7に示すように、誘い込み用のテーパ面35が全周に亘って形成されている。
ケース側フード15における前端部、詳細には、ハウジング側フード25が正規位置まで挿入されたときのその前端位置よりも前方の残りの1/3の領域は、段差部17を介して内周面が縮径されており、このケース側フード15の前端側の縮径された内周面が、相手コネクタ40との間をシールするべくシールリング50が密着されるシール面16となっている。
相手コネクタ40は、レバー式の雌側コネクタである。この相手コネクタ40の雌ハウジング41は合成樹脂製であって、図11ないし図14に示すように、横長のブロック状をなす本体部42を有し、本体部42の後端から同本体部42の回りを覆うようにしてフード部43が前方に延出形成されている。本体部42の前端部には、シールリング50を押さえることを兼ねた前壁部材44が嵌着されている。この前壁部材44を含む本体部42が、本発明の嵌合部に相当する。
雌ハウジング41の本体部42内には、上記したL形端子である端子金具30の前端部31と嵌合接続する雌端子(図示せず)を収容可能なキャビティ45が、端子金具30の前端部31の配列と対応した配列で形成されている。本体部42の基端側の外周にはシールリング50が嵌着され、前壁部材44で外れ止めされている。
この雌ハウジング41の本体部42に装着された前壁部材44の外周面44Aが、基板用コネクタ20の雄ハウジング21におけるハウジング側フード25の内周面25Aに嵌合される一方、ケース側フード15の外周面15Aが、雌ハウジング41におけるフード部43の内周側に嵌合されるようになっている。前壁部材44の前面の外周縁には、誘い込み用のテーパ面47が全周に亘って形成されている。
雌ハウジング41には、嵌合力を助勢するレバー55が装着されている。レバー55は合成樹脂であって、板状をなす左右一対のアーム部56の先端同士を操作部57で連結した門形に形成されており、アーム部56の内面には所定形状のカム溝58が形成されている(図11,図14参照)。このレバー55は、図13に示すように、雌ハウジング41の左右の側面における後縁寄りの位置に設けられた回動軸60を中心として、同図に示すように、アーム部56の先端が上方を向いた初期位置と、同初期位置から反時計回り方向に略90°回動された嵌合位置との間で回動操作可能となっている。
レバー55が初期位置にあるときには、図14に示すように、カム溝58の入口が前方を向いて開口している。また、嵌合位置では、ロック片62が被ロック部63に嵌って同嵌合位置にロックされるようになっている。
一方、ケース側フード15の左右の両側面には、図1ないし図3に示すように、上記したレバー55のカム溝58に嵌入するフォロワピン70が突出形成されている。同フォロワピン70のケース側フード15の長さ方向における形成位置は、図15に示すように、ハウジング側フード25がケース側フード15内に正規位置まで嵌合された場合に、ハウジング側フード25の先端と対応する位置である。
続いて、本実施形態の作用を説明する。
ECUを組み立てるに当たっては、基板用コネクタ20を、図7の矢線に示すように、ケース10の底面10Aの所定位置に当てたのち、同底面10A上に沿って前壁10Bに設けられたケース側フード15に向けて摺動させる。基板用コネクタ20のハウジング側フード25が、ケース側フード15内に略緊密に嵌合され、押し込みの終盤では、基盤22の左右両側縁に設けられた上下一対ずつの被保持突部24が、保持部13を弾性変位させつつ対向縁を通過し、基盤22が開口部12の裏側の後縁に当たって押し込みが停止されたところで、図8及び図9に示すように、保持部13が復元変位して被保持突部24に係止し、基板用コネクタ20が抜け止めされた状態に保持される。
上記のようにハウジング側フード25が正規位置に挿入されて保持された状態では、ハウジング側フード25の前端位置は、図14に示すように、ケース側フード15の内周面の段差部17まで達しており、ケース側フード15の前端側の内周のシール面16が、露出した状態にある。これにより、ケース側フード15内に基板用コネクタ20のハウジング側フード25が臨んだ形態のコネクタ部Cが形成される。
併せて基板用コネクタ20に装着された端子金具30の後端部32が、上向きの姿勢で整列配置される。
上記のようにコネクタ部Cが形成されたら、電子部品等を実装した回路基板Kが所定の水平姿勢を採ってケース10内に上面開口から入れられ、回路基板Kに形成されたスルーホールHに各端子金具30の上向きの後端部32を挿入しつつ落とし込まれ、ケース10の底面から立てられた受け部(図示せず)と、雄ハウジング21の基盤22の裏面に突設された一対の受け片23とによって、水平姿勢で受けられて支持される。
続いて、各端子金具30の後端部32と、同後端部32が挿通された対応するスルーホールHとの間が、半田付けされて電気的に接続される。
そののち、ケース10の上面開口には図示しない合成樹脂製の蓋板が被せられ、溶着等によって上面開口の周縁がシールされる。
このようにECU(ケース10)側の組み付けが完了したら、図14及び図15に示すように、コネクタ部Cに対して、相手コネクタ40が嵌合される。
相手コネクタ40は、図14に示すように、リテーナ65が仮係止位置に保持された状態において、各キャビティ45に対して電線の端末に接続された雌端子(図示せず)が挿入されてランス66により一次係止され、続いてリテーナ65が本係止位置に押し込まれることで二重係止される。それとともに、レバー55が初期位置、すなわちカム溝58の入口が前方を向いた姿勢にセットされる。
このような状態から、図14及び図15の矢線に示すように、相手コネクタ40がECU(ケース10)のコネクタ部Cに対して嵌合される。まず、図16に示すように、ケース側フード15の先端が、相手コネクタ40の雌ハウジング41のフード部43の内周面と、前壁部材44の外周面44Aとの間に挿入され、さらに嵌合が進むと、ハウジング側フード25の装着壁26の前面に突設されたリブ28が、雌ハウジング41の前壁部材44の前面から本体部42の前面側に亘って穿設されたガイド溝68に挿入されて相手コネクタ40の向きの適否が検知され、続いて前壁部材44の前面の外周縁のテーパ面47と、ハウジング側フード25の先端の内周縁のテーパ面35が当たり合うことで、相手コネクタ40の本体部42の前端部(前壁部材44の装着部分)が芯出しされつつ、基板用コネクタ20のハウジング側フード25内に所定量嵌合される。
この間に、ケース側フード15の左右の周面に突設されたフォロワピン70が、レバー55のアーム部56に形成されたカム溝58の入口に挿入される。所定量挿入されると、詳しくは図示しないが初期位置でのロックが解除されるため、そののちレバー55が、図14の反時計回り方向に嵌合位置に向けて約90°回動操作される。これに伴い、フォロワピン70がカム溝58に沿って変位する際のカム作用により、相手コネクタ40が基板用コネクタ20に引き寄せられ、詳細には、雌ハウジング41の本体部42の前端部(前壁部材44の装着部分)が、雄ハウジング21のハウジング側フード25内に次第に嵌合され、レバー55が嵌合位置まで回動されることに伴い、図17に示すように、前壁部材44の前面が装着壁26の前面に当たるまで嵌合される(正規嵌合状態)。
レバー55は、ロック片62が被ロック部63に嵌ることで嵌合位置にロックされ、これに伴い、相手コネクタ40と、ケース側フード15ひいては基板用コネクタ20との間が正規嵌合状態にロックされる。両コネクタ20,40が正規嵌合状態にロックされたときには、基板用コネクタ20に装着された各端子金具30の前端部31が、相手コネクタ40に装着された対応する雌端子(図示せず)と正規に接続される。
それとともに、基板用コネクタ20における雌ハウジング41の本体部42の基端側の外周面に嵌着されたシールリング50が、ケース側フード15の先端側の内周面であるシール面16の内側に嵌合され、両面の間で弾縮されつつ両面に密着することによって、相手コネクタ40の外周面とケース側フード15の内周面との間がシールされ、ひいては相手コネクタ40と基板用コネクタ20の嵌合面の間がシールされることになる。
相手コネクタ40の離脱作業を行う場合は、ロック片62によるロックを外したのち、レバー55を嵌合位置から初期位置に向けて上記と逆方向に回動すると、フォロワピン70とカム溝58との係合に伴うカム作用により、相手コネクタ40が基板用コネクタ20から離脱される。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
基板用コネクタ20のハウジング側フード25を、ケース側フード15内に嵌合した二重フード構造とし、かつケース側フード15の方を長くしてその先端側の内周面にシール面16を設定し、同シール面16と相手コネクタ40の本体部42の外周面との間に単一のシールリング50を介在させる構成としたことにより、基板用コネクタ20と相手コネクタ40との間と、ケース10の開口部12の回りのシールが併せて行われる。端的には、コネクタ部Cにおいてケース10内への防水を図るに当たり、ケース10と基板用コネクタ20との間のシールが不要にでき、防水構造が簡略化される。
基板用コネクタ20に相手コネクタ40が嵌合されるに当たり、相手コネクタ40の本体部42が、誘い込み用のテーパ面35,47で芯出しされつつ基板用コネクタ20のハウジング側フード25に嵌合され、すなわち本体部42が真直姿勢で押し込まれることにより、同本体部42の外周に嵌着されたシールリング50が、ケース側フード15のシール面16の内側に正規姿勢でスムーズに押し込まれる。そのため、シールリング50を正規姿勢で挟着でき、より確実なシール機能が果たされる。
相手コネクタ40は、レバー55の回動操作により嵌合力を助勢されつつ基板用コネクタ20に対して嵌合・離脱されるが、その際、レバー55はフォロワピン70とカム溝58との係合による抵抗を受けて例えば開き変形する嫌いがあり、それに伴いフォロワピン70が設けられた部材にまで変形が及ぶおそれがある。しかし本実施形態では、フォロワピン70はケース側フード15に立てられているから、変形するのはケース側フード15に留められて基板用コネクタ20のハウジング側フード25には及ばず、結果、基板用コネクタ20が不必要に変位することが防止される。そのため、基板用コネクタ20に装着された端子金具30と、回路基板KのスルーホールHとの接続部分において半田にクラックが入ること等が防止される。
また、ケース側フード15は、フォロワピン70の突設位置が最も変形しやすいといえるが、基板用コネクタ20のハウジング側フード25の先端位置は、フォロワピン70の突設位置に留まっているから、例えば、ハウジング側フード25の先端がフォロワピン70の突設位置を超えてさらに前方に位置しているときと比べると、ケース側フード15の変形の影響がハウジング側フード25に及ぶことが小さく抑えられる。
さらに本実施形態では、基板用コネクタ20のハウジング側フード25がケース側フード15内に正規嵌合された状態において、基板用コネクタ20を同位置に保持するために、保持部13と被保持突部24とからなる保持手段75が備えられている。そのため、相手コネクタ40が基板用コネクタ20に嵌合された場合の押し込み力が保持手段75で受けられ、基板用コネクタ20がケース10内に向けて変位することが確実に規制され、基板用コネクタ20に装着された端子金具30と、回路基板KのスルーホールHとの接続部分において半田にクラックが入ることが防止される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)相手コネクタの雌ハウジングを芯出して基板用コネクタのハウジング側フード内に嵌合するための誘い込み用のテーパ面は、前壁部材の前面の外周縁と、ハウジング側フードの先端の内周縁とのいずか一方のみに形成するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、相手コネクタの雌ハウジングにおいて、本体部の前端側に前壁部材が装着された2ピース形式のものを例示したが、前壁部材を備えない1ピース構造であってもよい。
(3)ケース側フード上のフォロワピンの突設位置を、正規嵌合されたハウジング側フードの先端位置よりも前方に設定すると、ケース側フードの変形の影響がハウジング側フードに及ぶことをより確実に防止できる。
(4)上記実施形態では、相手コネクタにレバーを備えたものを例示したが、レバー等の倍力機構を備えない相手コネクタを基板用コネクタに嵌合するものにおいても、本発明は同様に適用することが可能である。
(5)上記実施形態では、基板用コネクタに装着した端子金具の一端を回路基板のスルーホールと接続するのに半田付けした場合を例示したが、端子金具の一端をスルーホールに圧入して接続するプレスフィット形式を採用したものであってもよい。
(6)基板用コネクタのハウジング側フードがケース側フード内に正規嵌合された状態に保持する保持手段としては、上記実施形態に例示したものに限らず適宜の構造のものを採用することができる。
C…コネクタ部
H…スルーホール(導電部)
K…回路基板
10…ケース
10A…前壁(側壁)
12…開口部
13…保持部
15…ケース側フード
16…シール面
20…基板用コネクタ
21…雄ハウジング(ハウジング)
22…基盤
24…被保持突部
25…ハウジング側フード
26…装着壁
30,30L,30S…端子金具
31…前端部(他端)
32…後端部(一端)
35…テーパ面
40…相手コネクタ
41…雌ハウジング
42…本体部(嵌合部)
44…前壁部材(嵌合部)
50…シールリング
55…レバー
58…カム溝
60…回動軸
70…フォロワピン
75…保持手段

Claims (5)

  1. 上面が開口された合成樹脂製のケースと、
    このケース内に装備される回路基板に取り付けられる基板用コネクタと、が設けられ、前記基板用コネクタが前記ケースの側壁に設けられた開口部に相手コネクタと嵌合可能に配されてなる電子制御ユニットのコネクタ装置において、
    前記基板用コネクタは、前記相手コネクタに設けられた嵌合部が内嵌されるハウジング側フードを設けたハウジングを有し、同ハウジング内には、一端が前記回路基板の導電部と接続される端子金具が他端を前記ハウジング側フード内に臨ませた形態で収容された構造である一方、
    前記ケースの前記開口部における外面側口縁からは、前記基板用コネクタの前記ハウジング側フードが内部に略緊密に嵌合可能であり、かつ前記ハウジング側フードよりも長い寸法を有するケース側フードが突出形成されており、
    前記ケース側フードの突出端側の内周面が、前記相手コネクタとの間をシールするシールリングが配設されるシール面とされていることを特徴とする電子制御ユニットのコネクタ装置。
  2. 前記ハウジング側フードの先端の内周縁と、前記相手コネクタの前記嵌合部の先端の外周縁との少なくともいずれか一方には、誘い込み用のテーパ面が全周に亘って形成されていることを特徴とする請求項1記載の電子制御ユニットのコネクタ装置。
  3. 前記相手コネクタにはカム溝を備えたレバーが装着されている一方、前記ケース側フードの外面には前記カム溝と係合するフォロワピンが突設され、前記レバーの回動操作に伴い前記フォロワピンが前記カム溝に沿って変位する際のカム作用により前記相手コネクタが前記基板用コネクタに対して嵌合・離脱される構成であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電子制御ユニットのコネクタ装置。
  4. 前記基板用コネクタの前記ハウジング側フードが前記ケース側フード内に正規に嵌合された場合において、前記ハウジング側フードの先端位置が、前記フォロワピンの突設位置かそれよりも手前側に留まる設定となっていることを特徴とする請求項3記載の電子制御ユニットのコネクタ装置。
  5. 前記ケースと前記基板用コネクタとの間には、前記基板用コネクタの前記ハウジング側フードが前記ケース側フード内に正規嵌合された状態に保持する保持手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電子制御ユニットのコネクタ装置。
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