JP2013239246A - 導光板および導光板の製造方法 - Google Patents
導光板および導光板の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013239246A JP2013239246A JP2012109469A JP2012109469A JP2013239246A JP 2013239246 A JP2013239246 A JP 2013239246A JP 2012109469 A JP2012109469 A JP 2012109469A JP 2012109469 A JP2012109469 A JP 2012109469A JP 2013239246 A JP2013239246 A JP 2013239246A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- layer
- guide plate
- light guide
- light incident
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/0001—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
- G02B6/0011—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
- G02B6/0033—Means for improving the coupling-out of light from the light guide
- G02B6/0035—Means for improving the coupling-out of light from the light guide provided on the surface of the light guide or in the bulk of it
- G02B6/0045—Means for improving the coupling-out of light from the light guide provided on the surface of the light guide or in the bulk of it by shaping at least a portion of the light guide
- G02B6/0046—Tapered light guide, e.g. wedge-shaped light guide
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/0001—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
- G02B6/0011—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
- G02B6/0033—Means for improving the coupling-out of light from the light guide
- G02B6/005—Means for improving the coupling-out of light from the light guide provided by one optical element, or plurality thereof, placed on the light output side of the light guide
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/0001—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
- G02B6/0011—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
- G02B6/0066—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form characterised by the light source being coupled to the light guide
- G02B6/0068—Arrangements of plural sources, e.g. multi-colour light sources
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/0001—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
- G02B6/0011—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
- G02B6/0081—Mechanical or electrical aspects of the light guide and light source in the lighting device peculiar to the adaptation to planar light guides, e.g. concerning packaging
- G02B6/0085—Means for removing heat created by the light source from the package
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/0001—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
- G02B6/0011—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
- G02B6/0081—Mechanical or electrical aspects of the light guide and light source in the lighting device peculiar to the adaptation to planar light guides, e.g. concerning packaging
- G02B6/0086—Positioning aspects
- G02B6/0088—Positioning aspects of the light guide or other optical sheets in the package
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Planar Illumination Modules (AREA)
- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
Abstract
【課題】大型かつ薄型な形状であり、光の利用効率が高く、輝度むらおよび色むらが少ない光を出射することができ、均一な明るさの分布、あるいは中高な明るさの分布を得ることができ、安価にかつ容易に製造ができる導光板および導光板の製造方法を提供する。
【解決手段】第2層と接する面の表面粗さRaが25〜125μmである入れ子が設置された金型内に、材料を射出して射出成形にて第2層を形成した後に、入れ子を除去して、射出成形にて第1層を形成する、ことにより上記課題を解決する。
【選択図】図9
【解決手段】第2層と接する面の表面粗さRaが25〜125μmである入れ子が設置された金型内に、材料を射出して射出成形にて第2層を形成した後に、入れ子を除去して、射出成形にて第1層を形成する、ことにより上記課題を解決する。
【選択図】図9
Description
本発明は、液晶表示装置や室内の照明装置などに用いられる導光板および導光板の製造方法に関するものである。
液晶表示装置には、液晶表示パネルの裏面側から光を照射し、液晶表示パネルを照明する面状照明装置(バックライトユニット)が用いられている。面状照明装置は、照明用の光源が発する光を拡散して液晶表示パネルを照射する導光板、導光板から出射される光を均一化するプリズムシートや拡散シートなどの部品を用いて構成される。
薄型化が可能な面状照明装置として、導光板の側面に光源を配置して、側面から入射した光を入射した方向とは異なる所定方向に導き、表面である光出射面から出射する導光板を用いるエッジライト型の面状照明装置が用いられている。
このようなエッジライト型の面状照明装置に用いられる導光板として、側面(光入射面)から入射した光を表面側(光出射面)に導くために、光を散乱させるための散乱粒子を内部に混錬分散させた板状の導光板を用いることが提案されている。
このようなエッジライト型の面状照明装置に用いられる導光板として、側面(光入射面)から入射した光を表面側(光出射面)に導くために、光を散乱させるための散乱粒子を内部に混錬分散させた板状の導光板を用いることが提案されている。
内部に散乱粒子を混錬分散させた板状の導光板を、大型化・薄型化すると、側面から入射した光を導光板の奥まで導光することが困難になるため、光出射面から出射される出射光の輝度分布(照度分布)が均一、あるいは、中高な分布にならないという問題があった。
そこで、本発明者らは、導光板を、光出射面側の第1層と、第2層よりも粒子濃度が高い第2層との2つの層を有する構成とし、光入射面に垂直な断面形状において、第1層および第2層の光出射面に略垂直な方向の厚さがそれぞれ変化することで、光入射面に垂直な方向における合成粒子濃度が変化する導光板とすることを提案した(特許文献1)。
これにより、大型かつ薄型な形状とした場合にも、側面から入射した光を導光板の奥まで導光することができ、導光板の中央部から出射される光の量を増加させることができるので、光の利用効率が高く、輝度むらが少ない光を出射することができ、中高な明るさの分布を得ることができる。
そこで、本発明者らは、導光板を、光出射面側の第1層と、第2層よりも粒子濃度が高い第2層との2つの層を有する構成とし、光入射面に垂直な断面形状において、第1層および第2層の光出射面に略垂直な方向の厚さがそれぞれ変化することで、光入射面に垂直な方向における合成粒子濃度が変化する導光板とすることを提案した(特許文献1)。
これにより、大型かつ薄型な形状とした場合にも、側面から入射した光を導光板の奥まで導光することができ、導光板の中央部から出射される光の量を増加させることができるので、光の利用効率が高く、輝度むらが少ない光を出射することができ、中高な明るさの分布を得ることができる。
ところで、このような導光板を用いた面状照明装置は、液晶表示装置のバックライトとしてのみでなく、室内等の照明装置としても用いられる。面状照明装置を室内等の照明装置として用いる場合は、これに用いる導光板は、液晶表示装置のバックライト用の導光板に比べて、種々の形状、大きさの導光板を少量ずつ製造することが求められる。
通常、粒子濃度が異なる2層の導光板は、押出成型や射出成形(2色成型)により製造される。しかしながら、押出成型に用いるダイス(金型)や、射出成型に用いる金型は高価であり、室内等の照明装置用の導光板のように多品種少量生産が求められる場合には、コストが高くなるという問題があった。
通常、粒子濃度が異なる2層の導光板は、押出成型や射出成形(2色成型)により製造される。しかしながら、押出成型に用いるダイス(金型)や、射出成型に用いる金型は高価であり、室内等の照明装置用の導光板のように多品種少量生産が求められる場合には、コストが高くなるという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、大型かつ薄型な形状であり、光の利用効率が高く、輝度むらおよび色むらが少ない光を出射することができ、均一な明るさの分布、あるいは中高な明るさの分布を得ることができ、安価にかつ容易に製造ができる導光板および導光板の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、矩形状の光出射面と、光出射面の端辺側に設けられ、光出射面に略平行な方向に進行する光を入射する少なくとも1つの光入射面と、光出射面とは反対側の背面と、内部に分散される散乱粒子とを有し、光出射面に垂直な方向に重なる、光出射面側の第1層と、背面側で第1層よりも散乱粒子の粒子濃度が高い第2層との2つの層からなり、光入射面に垂直な方向において、2つの層の、光出射面に略垂直な方向の厚さがそれぞれ変化して合成粒子濃度が変化する導光板の製造方法であって、第1層と略同形状で、第2層と接する面の表面粗さRaが25〜125μmである入れ子が設置された金型内に、第2層の材料を射出して第2層を射出成形にて形成する第2層形成工程と、第2層形成工程の後に、入れ子を除去して、形成された第2層を金型内に残した状態で、金型内に第1層の材料を射出して第1層を射出成形にて形成して、導光板を形成する第1層形成工程とを有することを特徴とする導光板の製造方法を提供する。
ここで、入れ子は、切削加工で作製されたものであることが好ましい。
また、第1層の材料の母材は、第2層の材料の母材とは屈折率が異なる材料であることが好ましい。
また、第1層の材料の母材は、第2層の材料の母材とは屈折率が異なる材料であることが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明は、矩形状の光出射面と、光出射面の端辺側に設けられ、光出射面に略平行な方向に進行する光を入射する少なくとも1つの光入射面と、光出射面とは反対側の背面と、内部に分散される散乱粒子とを有する導光板であって、光出射面に垂直な方向に重なる、光出射面側の第1層と、背面側で第1層よりも散乱粒子の粒子濃度が高い第2層との2つの層からなり、光入射面に垂直な方向において、2つの層の、光出射面に略垂直な方向の厚さがそれぞれ変化して合成粒子濃度が変化し、第1層と第2層との境界面の界面粗さRaが25〜125μmであることを特徴とする導光板を提供する。
ここで、第1層と第2層との境界面が、階段状、鋸刃状、および、波状のいずれかの状態に形成された粗面であることが好ましい。
また、第1層の母材は、第2層の母材とは屈折率が異なる材料であることが好ましい。
また、散乱粒子が、多分散粒子であるのが好ましい。
また、散乱粒子が、平均粒径の異なる2つの多分散の粒子群を混合したものであるのが好ましい。
また、第1層に含まれる散乱粒子と、第2層に含まれる散乱粒子とは、粒度分布が異なるのが好ましい。
また、第1層の母材は、第2層の母材とは屈折率が異なる材料であることが好ましい。
また、散乱粒子が、多分散粒子であるのが好ましい。
また、散乱粒子が、平均粒径の異なる2つの多分散の粒子群を混合したものであるのが好ましい。
また、第1層に含まれる散乱粒子と、第2層に含まれる散乱粒子とは、粒度分布が異なるのが好ましい。
また、少なくとも1つの光入射面が、光出射面の1つの端辺に設けられる1つの光入射面であり、第2層が、光入射面に垂直な方向において光入射面から離間するに従って、薄くなって最小厚さとなった後、厚くなり最大厚さとなった後、再び、薄くなるように滑らかに変化しているのが好ましい。
あるいは、少なくとも1つの光入射面が、光出射面の1つの端辺に設けられる1つの光入射面であり、第2層が、光入射面に垂直な方向において光入射面から離間するに従って、薄くなって最小厚さとなった後、厚くなり最大厚さで一定となるように滑らかに変化しているのが好ましい。
あるいは、少なくとも1つの光入射面が、光出射面の1つの端辺に設けられる1つの光入射面であり、第2層が、光入射面に垂直な方向において光入射面から離間するに従って、一旦、厚くなった後、薄くなり、再び、厚くなって最大厚さとなった後、薄くなるように連続的に変化しているのが好ましい。
あるいは、少なくとも1つの光入射面が、光出射面の1つの端辺に設けられる1つの光入射面であり、第2層が、光入射面に垂直な方向において光入射面から離間するに従って、一旦、厚くなった後、薄くなり、再び、厚くなって最大厚さで一定となるように連続的に変化しているのが好ましい。
さらに、光入射面に垂直な方向において、第1層と第2層との境界面が、光出射面に向かって凹の曲面と、この凹の曲面に滑らかに接続される、光出射面に向かって凸の曲面とからなる領域を有するのが好ましい。
あるいは、少なくとも1つの光入射面が、光出射面の1つの端辺に設けられる1つの光入射面であり、第2層が、光入射面に垂直な方向において光入射面から離間するに従って、薄くなって最小厚さとなった後、厚くなり最大厚さで一定となるように滑らかに変化しているのが好ましい。
あるいは、少なくとも1つの光入射面が、光出射面の1つの端辺に設けられる1つの光入射面であり、第2層が、光入射面に垂直な方向において光入射面から離間するに従って、一旦、厚くなった後、薄くなり、再び、厚くなって最大厚さとなった後、薄くなるように連続的に変化しているのが好ましい。
あるいは、少なくとも1つの光入射面が、光出射面の1つの端辺に設けられる1つの光入射面であり、第2層が、光入射面に垂直な方向において光入射面から離間するに従って、一旦、厚くなった後、薄くなり、再び、厚くなって最大厚さで一定となるように連続的に変化しているのが好ましい。
さらに、光入射面に垂直な方向において、第1層と第2層との境界面が、光出射面に向かって凹の曲面と、この凹の曲面に滑らかに接続される、光出射面に向かって凸の曲面とからなる領域を有するのが好ましい。
あるいは、少なくとも1つの光入射面が、光出射面の対向する2つの端辺側に設けられた2つの光入射面であり、第2層が、光入射面に垂直な方向において、中央部で最大厚さとなり、中央部から2つの光入射面それぞれに向かうに従って、薄くなって最小厚さとなった後、再び、厚くなるように滑らかに変化しているのが好ましい。
あるいは、少なくとも1つの光入射面が、光出射面の対向する2つの端辺側に設けられた2つの光入射面であり、第2層が、光入射面に垂直な方向において、中央部で最大厚さとなり、中央部から2つの光入射面それぞれに向かうに従って、薄くなった後、再び、厚くなるように滑らかに変化した後、薄くなるのが好ましい。
ここで、第1層と第2層との境界面が、2つの光入射面それぞれの側の、光出射面に向かって凹の曲面と、この2つの凹の曲面の間で、2つの曲面に滑らかに接続される、光出射面に向かって凸の曲面とからなる領域を有するのが好ましい。
あるいは、少なくとも1つの光入射面が、光出射面の対向する2つの端辺側に設けられた2つの光入射面であり、第2層が、光入射面に垂直な方向において、中央部で最大厚さとなり、中央部から2つの光入射面それぞれに向かうに従って、薄くなった後、再び、厚くなるように滑らかに変化した後、薄くなるのが好ましい。
ここで、第1層と第2層との境界面が、2つの光入射面それぞれの側の、光出射面に向かって凹の曲面と、この2つの凹の曲面の間で、2つの曲面に滑らかに接続される、光出射面に向かって凸の曲面とからなる領域を有するのが好ましい。
また、第1層の粒子濃度をNpoとし、第2層の粒子濃度をNprとすると、0wt%≦Npo<0.15wt%、Npo<Npr≦0.8wt%を満たすのが好ましい。
本発明によれば、大型かつ薄型な形状であり、光の利用効率が高く、輝度むらおよび色むらが少ない光を出射することができ、均一な明るさの分布、あるいは中高な明るさの分布を得ることができると共に、製造が容易になり、かつ、コストアップを防止できる。
本発明に係る導光板を用いる面状照明装置を、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
図1は、本発明に係る導光板を用いる面状照明装置の概略を示す斜視図であり、図2は、図1に示した面状照明装置のII−II線断面図である。
また、図3(A)は、図2に示した面状照明装置のIII−III線矢視図であり、図3(B)は、(A)のB−B線断面図である。
図1は、本発明に係る導光板を用いる面状照明装置の概略を示す斜視図であり、図2は、図1に示した面状照明装置のII−II線断面図である。
また、図3(A)は、図2に示した面状照明装置のIII−III線矢視図であり、図3(B)は、(A)のB−B線断面図である。
面状照明装置10は、一面から面状の光を照射する照明装置である。
本実施形態における面状照明装置10は、図1、図2、図3(A)および図3(B)に示すように、光源ユニット28、導光板30および光学部材ユニット32を有する照明装置本体24と、下部筐体42、上部筐体44、折返部材46および支持部材48を有する筐体26とを有する。また、図1に示すように筐体26の下部筐体42の裏側には、光源ユニット28に電力を供給する複数の電源を収納する電源収納部49が取り付けられている。
以下、面状照明装置10を構成する各構成部品について説明する。
本実施形態における面状照明装置10は、図1、図2、図3(A)および図3(B)に示すように、光源ユニット28、導光板30および光学部材ユニット32を有する照明装置本体24と、下部筐体42、上部筐体44、折返部材46および支持部材48を有する筐体26とを有する。また、図1に示すように筐体26の下部筐体42の裏側には、光源ユニット28に電力を供給する複数の電源を収納する電源収納部49が取り付けられている。
以下、面状照明装置10を構成する各構成部品について説明する。
照明装置本体24は、光を出射する光源ユニット28と、光源ユニット28から出射された光を面状の光として出射する導光板30と、導光板30から出射された光を、散乱や拡散させてよりムラのない光とする光学部材ユニット32とを有する。
まず、光源ユニット28について説明する。
図4(A)は、図1および図2に示す面状照明装置10の光源ユニット28の概略構成を示す概略斜視図であり、図4(B)は、図4(A)に示す光源ユニット28の1つのLEDチップのみを拡大して示す概略斜視図である。
図4(A)に示すように、光源ユニット28は、複数の発光ダイオードのチップ(以下「LEDチップ」という)50と、光源支持部52とを有する。
図4(A)は、図1および図2に示す面状照明装置10の光源ユニット28の概略構成を示す概略斜視図であり、図4(B)は、図4(A)に示す光源ユニット28の1つのLEDチップのみを拡大して示す概略斜視図である。
図4(A)に示すように、光源ユニット28は、複数の発光ダイオードのチップ(以下「LEDチップ」という)50と、光源支持部52とを有する。
LEDチップ50は、青色光を出射する発光ダイオードの表面に蛍光物質を塗布したチップであり、所定面積の発光面58を有し、この発光面58から白色光を出射する。
つまり、LEDチップ50の発光ダイオードの表面から出射された青色光が蛍光物質を透過すると、蛍光物質が蛍光する。これにより、LEDチップ50からは、発光ダイオードが出射した青色光と、蛍光物質が蛍光して出射された光とにより白色光が生成され、出射される。
ここで、LEDチップ50としては、GaN系発光ダイオード、InGaN系発光ダイオード等の表面にYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光物質を塗布したチップが例示される。
つまり、LEDチップ50の発光ダイオードの表面から出射された青色光が蛍光物質を透過すると、蛍光物質が蛍光する。これにより、LEDチップ50からは、発光ダイオードが出射した青色光と、蛍光物質が蛍光して出射された光とにより白色光が生成され、出射される。
ここで、LEDチップ50としては、GaN系発光ダイオード、InGaN系発光ダイオード等の表面にYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光物質を塗布したチップが例示される。
光源支持部52は、一面が導光板30の第1光入射面30cに対向して配置される板状部材である。
光源支持部52は、導光板30の第1光入射面30cに対向する面となる側面に、複数のLEDチップ50を、互いに所定間隔離間した状態で支持している。具体的には、光源ユニット28を構成する複数のLEDチップ50は、後述する導光板30の第1光入射面30cの長手方向に沿って、アレイ状に配列され、光源支持部52上に固定されている。
光源支持部52は、銅やアルミニウム等の熱伝導性の良い金属で形成されており、LEDチップ50から発生する熱を吸収し、外部に放散させるヒートシンクとしての機能も有する。
光源支持部52は、導光板30の第1光入射面30cに対向する面となる側面に、複数のLEDチップ50を、互いに所定間隔離間した状態で支持している。具体的には、光源ユニット28を構成する複数のLEDチップ50は、後述する導光板30の第1光入射面30cの長手方向に沿って、アレイ状に配列され、光源支持部52上に固定されている。
光源支持部52は、銅やアルミニウム等の熱伝導性の良い金属で形成されており、LEDチップ50から発生する熱を吸収し、外部に放散させるヒートシンクとしての機能も有する。
ここで、図4(B)に示すように、本実施形態のLEDチップ50は、LEDチップ50の配列方向の長さよりも、配列方向に直交する方向の長さが短い長方形形状、つまり、後述する導光板30の厚み方向(光出射面30aに垂直な方向)が短辺となる長方形形状を有する。LEDチップ50を長方形形状とすることにより、大光量の出力を維持しつつ、薄型な光源ユニットとすることができる。光源ユニット28を薄型化することにより、面状照明装置を薄型にすることができる。また、LEDチップの配置個数を少なくすることができる。
なお、LEDチップ50は、光源ユニット28をより薄型にできるため、導光板30の厚み方向を短辺とする長方形形状とすることが好ましいが、本発明はこれに限定はされず、正方形形状、円形形状、多角形形状、楕円形形状等種々の形状のLEDチップを用いることができる。
次に、導光板30について説明する。
図5は、導光板の形状を示す概略斜視図である。
導光板30は、図2、図3および図5に示すように、長方形形状の光出射面30aと、この光出射面30aの長辺側の一方の端面に、光出射面30aに対してほぼ垂直に形成された第1光入射面30cと、第1光入射面30cに対向する側面である対向側面30dと、光出射面30aの反対側、つまり、導光板30の背面側に位置する平面である背面30bとを有している。
図5は、導光板の形状を示す概略斜視図である。
導光板30は、図2、図3および図5に示すように、長方形形状の光出射面30aと、この光出射面30aの長辺側の一方の端面に、光出射面30aに対してほぼ垂直に形成された第1光入射面30cと、第1光入射面30cに対向する側面である対向側面30dと、光出射面30aの反対側、つまり、導光板30の背面側に位置する平面である背面30bとを有している。
ここで、上述した光源ユニット28は、導光板30の第1光入射面30cに対向して配置されている。このように面状照明装置10は、1つの光源ユニット28が、導光板30の1つの側面に対面して配置されている。
導光板30は、透明樹脂に、光を散乱させるための散乱粒子が混錬分散されて形成されている。導光板30に用いられる透明樹脂の材料としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、ベンジルメタクリレート、MS樹脂、あるいはCOP(シクロオレフィンポリマー)のような光学的に透明な樹脂が挙げられる。導光板30に混錬分散させる散乱粒子としては、トスパール(登録商標)等のシリコーン粒子や、シリカ、ジルコニア、誘電体ポリマ等からなる粒子を用いることができる。
また、導光板30は、光出射面30a側の第1層60と、背面30b側の第2層62とに分かれた2層構造で形成されている。第1層60と第2層62との境界を境界面zとすると、第1層60は、光出射面30aと、第1光入射面30cおよび対向側面30dと、境界面zとで囲まれた断面の領域であり、第2層62は、第1層の背面30b側に隣接する層であり、境界面zと、第1光入射面30cおよび対向側面30dと、背面30bとで囲まれた断面の領域である。
第1層60の散乱粒子の粒子濃度をNpoとし、第2層62の散乱粒子の粒子濃度をNprとすると、NpoとNprとの関係は、Npo<Nprとなる。つまり、導光板30は、光出射面30a側の第1層よりも、背面30b側の第2層の方が散乱粒子の粒子濃度が高い。
ここで、第1層60の散乱粒子の粒子濃度Npoと、第2層62の散乱粒子の粒子濃度Nprとの関係は、0wt%≦Npo<0.15wt%、かつ、Npo<Npr<0.8wt%を満たすことが好ましい。
導光板30の第1層60と第2層62とが上記関係を満たすことで、導光板30は、粒子濃度が低い第1層60では、入射した光をあまり散乱せずに導光板30の奥(中央)まで導光することができ、導光板の中央に近づくにつれて、粒子濃度が高い第2層により光を散乱して、光出射面30aから出射する光の量を増やすことができる。つまり、より光の利用効率を高めつつ、好適な割合で照度分布を中高にすることができる。
ここで、粒子濃度[wt%]とは、母材の重量に対する散乱粒子の重量の割合である。
導光板30の第1層60と第2層62とが上記関係を満たすことでも、より光の利用効率を高めつつ、好適な割合で照度分布を中高にすることができる。
導光板30の第1層60と第2層62とが上記関係を満たすことで、導光板30は、粒子濃度が低い第1層60では、入射した光をあまり散乱せずに導光板30の奥(中央)まで導光することができ、導光板の中央に近づくにつれて、粒子濃度が高い第2層により光を散乱して、光出射面30aから出射する光の量を増やすことができる。つまり、より光の利用効率を高めつつ、好適な割合で照度分布を中高にすることができる。
ここで、粒子濃度[wt%]とは、母材の重量に対する散乱粒子の重量の割合である。
導光板30の第1層60と第2層62とが上記関係を満たすことでも、より光の利用効率を高めつつ、好適な割合で照度分布を中高にすることができる。
また、第1層60と第2層62との境界面zは、光入射面の長手方向に垂直な断面で見た際に、光入射面30cから対向側面30dに向かって、一旦、第2層62が薄くなるように変化し最小厚さとなった後、第2層62厚くなるように変化して最大厚さとなり、再び、対向側面30d側で薄くなるように、滑らかに変化している。
具体的には、境界面zは、導光板30の光入射面30c側の、光出射面30aに向かって凹の曲線と、この凹の曲線に滑らかに接続される、対向側面30d側の凸の曲線とからなる。
具体的には、境界面zは、導光板30の光入射面30c側の、光出射面30aに向かって凹の曲線と、この凹の曲線に滑らかに接続される、対向側面30d側の凸の曲線とからなる。
このように、第1層60よりも散乱粒子の粒子濃度が高い第2層62の厚さを、光入射面30cに近い位置で極小値を有し、中央部よりも対向側面30d側で、極大値を有する厚さとすることにより、散乱粒子の合成粒子濃度を、第1光入射面30cの近傍の極小値と、対向側面30d近傍の極大値とを有するように変化させている。
すなわち、合成粒子濃度のプロファイルは、光入射面30c側で極小値を持ち、対向側面30c側で極大値を持つように変化する曲線である。
すなわち、合成粒子濃度のプロファイルは、光入射面30c側で極小値を持ち、対向側面30c側で極大値を持つように変化する曲線である。
なお、本発明において、合成粒子濃度とは、光入射面から他の入射面に向けて離間した或る位置において、光出射面と略垂直方向に加算(合成)した散乱粒子量を用いて、導光板を光入射面の厚みの平板と見なした際における散乱粒子の濃度である。すなわち、光入射面から離間した或る位置において、該導光板を光入射面の厚みの、一種類の濃度の平板導光板とみなした場合に、光出射面と略垂直方向に加算した散乱粒子の単位体積あたりの数量または、母材に対する重量百分率である。
このように、粒子濃度が高い第2層62の厚さが、光入射面30cから対向側面30dに向かって、一旦、第2層62が薄くなるように変化し最小厚さとなった後、第2層62が厚くなるように変化して最大厚さとなり、再び、対向側面30d側で薄くなるように、滑らかに変化する構成とし、第1光入射面30cから反対側の対向側面30dに向かうに従って、合成粒子濃度を、一旦低くなった後、高くなり、対向側面側で低くなるように滑らかに変化させることにより、大型かつ薄型な導光板であっても、光入射面から入射する光を、より遠い位置まで届けることができ、出射光の輝度分布を中高な輝度分布とすることができる。
また、光入射面近傍の合成粒子濃度を極小値よりも高くすることによって、光入射面から入射した光を、光入射面近傍で十分に拡散することができ、光入射面近傍から出射される出射光に、光源の配置間隔等に起因する輝線(暗線、ムラ)が視認されることを防止することができる。
また、光入射面近傍の合成粒子濃度を極小値よりも高くすることによって、光入射面から入射した光を、光入射面近傍で十分に拡散することができ、光入射面近傍から出射される出射光に、光源の配置間隔等に起因する輝線(暗線、ムラ)が視認されることを防止することができる。
また、境界面zの形状を調整することで、輝度分布(散乱粒子の濃度分布)も任意に設定することができ、効率を最大限に向上できる。
また、光出射面側の層の粒子濃度を低くするので、全体での散乱粒子の量を少なくすることができ、コストダウンにもつながる。
また、光出射面側の層の粒子濃度を低くするので、全体での散乱粒子の量を少なくすることができ、コストダウンにもつながる。
なお、導光板30は、境界面zで第1層60と第2層62とに分かれているが、第1層60と第2層62とは、粒子濃度が異なるのみで、同じ透明樹脂に同じ散乱粒子を分散させた構成であり、構造上は一体となっている。つまり、導光板30は、境界面zを基準として分けた場合、それぞれの領域の粒子濃度は異なるが、境界面zは、仮想的な線であり、第1層60および第2層62は一体となっている。
ここで、本発明において、第1層60と第2層62との境界面の界面粗さRaは、25〜125μmの範囲を満たす。
第1層60と第2層62との境界面の界面粗さRaが、25〜125μmの範囲を満たす粗さとすることにより、導光板を射出成形にて製造する際に、2層を形成するための入れ子を切削加工等によって、安価に製造することができるので、少量の導光板を生産する場合であっても、金型を安価に製作することができ、コストを削減することができる。また、界面粗さRaを125μm以下とすることにより、光利用効率の低下や、出射光の輝度むら等の発生を防止することができる。
この点については、後に詳述する。
第1層60と第2層62との境界面の界面粗さRaが、25〜125μmの範囲を満たす粗さとすることにより、導光板を射出成形にて製造する際に、2層を形成するための入れ子を切削加工等によって、安価に製造することができるので、少量の導光板を生産する場合であっても、金型を安価に製作することができ、コストを削減することができる。また、界面粗さRaを125μm以下とすることにより、光利用効率の低下や、出射光の輝度むら等の発生を防止することができる。
この点については、後に詳述する。
また、第1層60と第2層62との境界面の界面粗さRaが、25〜125μmの範囲を満たすことにより、2色射出成形で、2層の導光板を作製した際に、第1層と第2層との密着性をよくすることができる。また、射出成型の金型を製作する際に研磨を不要にし、コストダウンを可能にすることができる。
また、第1層60と第2層62との境界面は、階段状、鋸刃状、あるいは、波状の粗面であることが好ましい。
境界面を階段状の粗面とすることにより、2層を形成するための入れ子をフライス切削の加工で作製することができる。また、境界面を鋸刃状の粗面とすることにより、入れ子をドリル切削の加工で作製することができる。また、境界面を波状の粗面とすることで、入れ子をボールエンドミル加工で作製することができる。
境界面を階段状の粗面とすることにより、2層を形成するための入れ子をフライス切削の加工で作製することができる。また、境界面を鋸刃状の粗面とすることにより、入れ子をドリル切削の加工で作製することができる。また、境界面を波状の粗面とすることで、入れ子をボールエンドミル加工で作製することができる。
ここで、導光板30内に混錬分散される散乱粒子は、粒径が異なる粒子を混合したものである多分散粒子を用いるのが好ましい。
通常、導光板に混錬分散させる散乱粒子としては、多分散粒子を用いるよりも、粒径が均一な単分散粒子を用いる方が、導光板内部での光の散乱が均一になり、光の利用効率が向上できる点や色むらが発生しにくい点で好ましい。しかしながら、単分散粒子を得るためには、粒子を分級する必要があり、コストアップの要因となる。
これに対して、本発明においては、導光板30の内部の領域ごとに異なる粒子濃度で散乱粒子を含有させることによって、粒径が異なる粒子を混合した多分散粒子を用いた場合であっても、光の利用効率が低下することを防止できる。そのため、散乱粒子を分級する必要がなく、さらにコストの低減を図ることができる。
通常、導光板に混錬分散させる散乱粒子としては、多分散粒子を用いるよりも、粒径が均一な単分散粒子を用いる方が、導光板内部での光の散乱が均一になり、光の利用効率が向上できる点や色むらが発生しにくい点で好ましい。しかしながら、単分散粒子を得るためには、粒子を分級する必要があり、コストアップの要因となる。
これに対して、本発明においては、導光板30の内部の領域ごとに異なる粒子濃度で散乱粒子を含有させることによって、粒径が異なる粒子を混合した多分散粒子を用いた場合であっても、光の利用効率が低下することを防止できる。そのため、散乱粒子を分級する必要がなく、さらにコストの低減を図ることができる。
ここで、本発明において、粒径の分布が単分散の粒子群とは、標準偏差をσとしたとき、粒径の分布が、中心粒径(ピークの粒径)に対し、3σ値が、±0.5μmの範囲内に収まるガウス型の分布を満たすものである。また、多分散の粒子群とは、粒径の分布が、中心粒径(ピークの粒径)に対し、3σ値が、±0.5μmの範囲を超えるものであり、単分散の粒子群の粒径分布と比べて、なだらかな分布の粒子群である。
なお、単分散および多分散ともに、その粒径分布は1つのピークを有するものである。
なお、単分散および多分散ともに、その粒径分布は1つのピークを有するものである。
また、散乱粒子として、粒径の分布が2つのピークを有するように、2つの粒子群を所定の割合で混合したものを用いるのが好ましい。特に、第1のピークの粒径が7μmよりも小さい粒径であり、第2のピークの粒径が7μmよりも大きい粒径とすることが好ましい。
また、混合する2つの粒子群はそれぞれ多分散の粒子群であることが好ましい。
また、混合する2つの粒子群はそれぞれ多分散の粒子群であることが好ましい。
散乱粒子の粒径が7μmより小さい粒子は、波長の短い光を散乱しやすく波長の長い光を散乱しにくい。一方、粒径が7μmより大きい粒子は、波長の長い光を散乱しやすく波長の短い光を散乱しやすい。
従って、散乱粒子の粒径の分布を、7μmよりも小さい粒径の第1のピークと、7μmよりも大きい粒径の第2のピークとの2つのピークを有する分布として、7μmより小さい粒径の散乱粒子と、7μmより大きい粒径の散乱粒子とを所定の比率で混合することにより、波長の長さに起因する散乱しやすさを均一化することができ、これにより、導光板を大型化した場合でも、波長ごとの出射光量の比率を一定にして、光出射面30aからの出射光の色むらを低減することができる。
従って、散乱粒子の粒径の分布を、7μmよりも小さい粒径の第1のピークと、7μmよりも大きい粒径の第2のピークとの2つのピークを有する分布として、7μmより小さい粒径の散乱粒子と、7μmより大きい粒径の散乱粒子とを所定の比率で混合することにより、波長の長さに起因する散乱しやすさを均一化することができ、これにより、導光板を大型化した場合でも、波長ごとの出射光量の比率を一定にして、光出射面30aからの出射光の色むらを低減することができる。
図2に示す導光板30では、光源ユニット28から出射され第1光入射面30cから入射した光は、導光板30の内部に含まれる散乱粒子によって散乱されつつ、導光板30内部を通過し、直接、または背面30bで反射した後、光出射面30aから出射される。このとき、背面30bから一部の光が漏出する場合もあるが、漏出した光は導光板30の背面30b側に配置された反射板34によって反射され再び導光板30の内部に入射する。反射板34については後ほど詳細に説明する。
ここで、図示例においては、第1層60および第2層62に混錬分散される散乱粒子は、粒子濃度が異なるのみで、粒径の分布は同じものとしたが、これに限定はされず、第1層60と第2層62とで、異なる粒径分布の散乱粒子を用いてもよい。
第1層60と第2層62との散乱粒子の粒径の分布を異なるものとすることにより、輝度分布をコントロールする上でより自由度が向上することができる点で好ましい。
第1層60と第2層62との散乱粒子の粒径の分布を異なるものとすることにより、輝度分布をコントロールする上でより自由度が向上することができる点で好ましい。
また、図示例においては、第1層60の母材と、第2層62の母材とは、同じ材料を用いるものとしたが、本発明はこれに限定はされず、第1層60の母材と第2層62の母材とを屈折率が異なる材料としてもよい。
第1層60と第2層62との境界面zの界面粗さRaが、25〜125μmの導光板において、第1層60と第2層62とを異なる屈折率とすることで、第1層60と第2層62との境界面zにレンズ効果を持たせることができ、光出射面30aから出射される出射光の正面輝度を向上させることができる。これにより、面状照明装置10の正面輝度を向上させるための光学シート(拡散シートやプリズムシート)を削減することができる。
なお、光出射面30a側である第1層60の母材の屈折率を、第2層の62の母材の屈折率よりも小さくすることにより、第1層60と第2層62との境界面zに就航効果を持たせることができ、光出射面30aから出射される出射光の正面輝度を向上させることができ好ましい。例えば、第1層60の母材をPMMA(ポリメチルメタクリレート)とし、第2層62の母材をPC(ポリカーボネート)とすればよい。
また、第1層60と第2層62との境界面zの界面粗さRaが、25〜125μmであるので、第1層60と第2層62とで異なる材料を用いた場合であっても、第1層60と第2層62との密着性を高くすることができる。
第1層60と第2層62との境界面zの界面粗さRaが、25〜125μmの導光板において、第1層60と第2層62とを異なる屈折率とすることで、第1層60と第2層62との境界面zにレンズ効果を持たせることができ、光出射面30aから出射される出射光の正面輝度を向上させることができる。これにより、面状照明装置10の正面輝度を向上させるための光学シート(拡散シートやプリズムシート)を削減することができる。
なお、光出射面30a側である第1層60の母材の屈折率を、第2層の62の母材の屈折率よりも小さくすることにより、第1層60と第2層62との境界面zに就航効果を持たせることができ、光出射面30aから出射される出射光の正面輝度を向上させることができ好ましい。例えば、第1層60の母材をPMMA(ポリメチルメタクリレート)とし、第2層62の母材をPC(ポリカーボネート)とすればよい。
また、第1層60と第2層62との境界面zの界面粗さRaが、25〜125μmであるので、第1層60と第2層62とで異なる材料を用いた場合であっても、第1層60と第2層62との密着性を高くすることができる。
また、図示例の導光板30においては、第2層の厚さは、光入射面から対向側面に向かうに従って、薄くなるように変化した後、厚くなるように変化して最大厚さとなり、対向側面近傍で再び薄くなるように滑らかに変化する形状としたが、本発明は、これに限定はされない。
図6に、本発明に係る導光板の他の一例の概略図を示す。
なお、図6に示す導光板100は、図3に示す導光板30において、第1層と第2層との境界面zの形状を変更した以外は、同じ構成を有するので、同じ部位には、同じ符号を付し、以下の説明は異なる部位を主に行う。
なお、図6に示す導光板100は、図3に示す導光板30において、第1層と第2層との境界面zの形状を変更した以外は、同じ構成を有するので、同じ部位には、同じ符号を付し、以下の説明は異なる部位を主に行う。
図6に示す導光板100は、光出射面30a側の第1層102と背面30b側の第2層104とにより形成されている。第1層102と第2層104との境界面zは、第1光入射面30cの長手方向に垂直な断面で見た際に、光入射面30cから側面30dに向かって、一旦、第2層104が薄くなるように変化し最小厚さとなった後、第2層104が厚くなるように変化して最大厚さとなり、その後、対向側面30dまで一定の厚さとなるように、滑らかに変化している。
具体的には、境界面zは、導光板100の光入射面30c側の、光出射面30aに向かって凹の曲線と、この凹の曲線に滑らかに接続される、中央部分の凸の曲線と、この凸の曲線に滑らかに接続される、対向側面30d側の直線とからなる。
具体的には、境界面zは、導光板100の光入射面30c側の、光出射面30aに向かって凹の曲線と、この凹の曲線に滑らかに接続される、中央部分の凸の曲線と、この凸の曲線に滑らかに接続される、対向側面30d側の直線とからなる。
このように、第2層の厚さを、対向側面側で一定とした場合にも、大型かつ薄型な導光板であっても、光入射面から入射する光を光入射面からより遠い位置まで届けることができ、出射光の輝度分布を中高な輝度分布とすることができる。
図3に示す導光板においては、第2層の厚さが光入射面から離れるに従って、薄くなるように変化した後、厚くなる形状としたが、これに限定はされない。
図7は、本発明に係る導光板の他の一例の概略図である。
図7に示す導光板110は、導光板30において、境界面zの形状を変更した以外は、導光板30と同様の構成を有するので、以下の説明においては、同じ部位には同じ符号を付し、以下の説明は異なる部位を主に行う。
図7に示す導光板110は、導光板30において、境界面zの形状を変更した以外は、導光板30と同様の構成を有するので、以下の説明においては、同じ部位には同じ符号を付し、以下の説明は異なる部位を主に行う。
図7に示す導光板30は、光出射面30a側の第1層112と背面30b側の第2層114とにより形成されている。第1層172と第2層174との境界面zは、第1光入射面30cの長手方向に垂直な断面で見た際に、第1光入射面30cから対向側面30dに向かって、第2層114が厚くなるように変化した後、一旦、第2層114が薄くなるように変化した後、再び、第2層114が厚くなるように滑らかに変化して最大厚さとなって、再び、対向側面30d側で薄くなるように、連続的に変化している。
具体的には、境界面zは、対向側面30d側の、光出射面30aに向かって凸の曲面と、この凸の曲面に滑らかに接続された凹の曲面と、この凹の曲面と接続され、光入射面30cの背面30b側の端部に接続する凹の曲面とからなる。また、光入射面30c上では、第2層114の厚さが0となる。
すなわち、散乱粒子の合成粒子濃度(第2層の厚さ)を、第1光入射面30c近傍の第1極大値と、導光板中央部よりも対向側面30d側で、第1極大値よりも大きい第2極大値を有するように変化させている。
すなわち、散乱粒子の合成粒子濃度(第2層の厚さ)を、第1光入射面30c近傍の第1極大値と、導光板中央部よりも対向側面30d側で、第1極大値よりも大きい第2極大値を有するように変化させている。
また、図示は省略しているが、導光板110の合成粒子濃度の第1極大値の位置は、筺体の開口部の境界の位置に配置されており、第1光入射面30cから第1極大値までの領域は、光入射面から入射した光を拡散するための、いわゆるミキシングゾーンMである。
このように、第1光入射面30c近傍に、合成粒子濃度の第1極大値を配置することによって、第1光入射面30cから入射した光を、光入射面近傍で十分に拡散し、光入射面近傍から出射される出射光に、光源の配置間隔等に起因する輝線(暗線、ムラ)が視認されることを防止することができる。
また、合成粒子濃度の第1極大値となる位置よりも光入射面30c側の領域を、第1極大値よりも低い合成粒子濃度とすることによって、入射した光が光入射面から出射される戻り光や、筺体に覆われていて利用されない光入射面付近の領域(ミキシングゾーンM)からの出射光を低減し、光出射面の有効な領域(有効画面エリアE)から出射する光の利用効率を向上させることができる。
また、合成粒子濃度の第1極大値となる位置よりも光入射面30c側の領域を、第1極大値よりも低い合成粒子濃度とすることによって、入射した光が光入射面から出射される戻り光や、筺体に覆われていて利用されない光入射面付近の領域(ミキシングゾーンM)からの出射光を低減し、光出射面の有効な領域(有効画面エリアE)から出射する光の利用効率を向上させることができる。
また、図7に示す導光板110においては、第1光入射面30cから第1極大値までの境界面zの形状(ミキシングゾーンでの境界面の形状)は、光出射面30aに向かって凹の曲面としたが、これに限定はされず、光入射面30cの背面30b側の端部に接続する、光出射面30aに向かって凸の曲面であってもよく、また、光入射面30cの背面30b側の端部と第1極大値とを結ぶ平面であってもよい。あるいは、第1光入射面30cから第1極大値までの間は、第2層114は形成されず、全て第1層112であってもよい。
また、境界面zを形成する凹形および凸形の曲面は、光入射面の長手方向に垂直な断面において、円または楕円の一部で表される曲線であってもよいし、2次曲線、あるいは、多項式で表される曲線であってもよいし、これらを組み合わせた曲線であってもよい。
次に、光学部材ユニット32について説明する。
光学部材ユニット32は、導光板30の光出射面30aから出射された照明光をより輝度むら及び照度むらのない光にして、照明装置本体24の光出射面24aから出射するためのもので、図2に示すように、導光板30の光出射面30aから出射する照明光を拡散して輝度むら及び照度むらを低減する拡散シート32aと、光入射面30cと光出射面30aとの接線と平行なマイクロプリズム列が形成されたプリズムシート32bと、プリズムシート32bから出射する照明光を拡散して輝度むら及び照度むらを低減する拡散シート32cとを有する。
光学部材ユニット32は、導光板30の光出射面30aから出射された照明光をより輝度むら及び照度むらのない光にして、照明装置本体24の光出射面24aから出射するためのもので、図2に示すように、導光板30の光出射面30aから出射する照明光を拡散して輝度むら及び照度むらを低減する拡散シート32aと、光入射面30cと光出射面30aとの接線と平行なマイクロプリズム列が形成されたプリズムシート32bと、プリズムシート32bから出射する照明光を拡散して輝度むら及び照度むらを低減する拡散シート32cとを有する。
拡散シート32aおよび32c、プリズムシート32bとしては、特に制限的ではなく、公知の拡散シートやプリズムシートを使用することができ、例えば、本出願人の出願に係る特開2005−234397号公報の[0028]〜[0033]に開示されているものを適用することができる。
なお、本実施形態では、光学部材ユニットを2枚の拡散シート32aおよび32cと、2枚の拡散シートの間に配置したプリズムシート32bとで構成したが、プリズムシートおよび拡散シートの配置順序や配置数は特に限定されず、また、プリズムシート、拡散シートとしても特に限定されず、導光板30の光出射面30aから出射された照明光の輝度むら及び照度むらをより低減することができるものであれば、種々の光学部材を用いることができる。
例えば、光学部材として、上述の拡散シート及びプリズムシートに、加えてまたは代えて、拡散反射体からなる多数の透過率調整体を輝度むら及び照度むらに応じて配置した透過率調整部材も用いることもできる。また、光学部材ユニットを、プリズムシートおよび拡散シートを各1枚ずつ用いるか、あるいは、拡散シートのみを2枚用いて、2層構成としてもよい。
例えば、光学部材として、上述の拡散シート及びプリズムシートに、加えてまたは代えて、拡散反射体からなる多数の透過率調整体を輝度むら及び照度むらに応じて配置した透過率調整部材も用いることもできる。また、光学部材ユニットを、プリズムシートおよび拡散シートを各1枚ずつ用いるか、あるいは、拡散シートのみを2枚用いて、2層構成としてもよい。
次に、照明装置本体24の反射板34について説明する。
反射板34は、導光板30の背面30bから漏洩する光を反射して、再び導光板30に入射させるために設けられており、光の利用効率を向上させることができる。反射板34は、導光板30の背面30bに対面して配置される。
反射板34は、導光板30の背面30bから漏洩する光を反射して、再び導光板30に入射させるために設けられており、光の利用効率を向上させることができる。反射板34は、導光板30の背面30bに対面して配置される。
反射板34は、導光板30の背面30bから漏洩する光を反射することができれば、どのような材料で形成されてもよく、例えば、PETやPP(ポリプロピレン)等にフィラーを混練後延伸することによりボイドを形成して反射率を高めた樹脂シート、透明もしくは白色の樹脂シート表面にアルミ蒸着などで鏡面を形成したシート、アルミ等の金属箔もしくは金属箔を担持した樹脂シート、あるいは表面に十分な反射性を有する金属薄板により形成することができる。
上部誘導反射板36は、導光板30と拡散シート32aとの間、つまり、導光板30の光出射面30a側に、光源ユニット28および導光板30の光出射面30aの端部(第1光入射面30c側の端部)を覆うように配置されている。
このように、上部誘導反射板36を配置することで、光源ユニット28から出射された光が導光板30の上方に漏れ出すことを防止できる。
これにより、光源ユニット28から出射された光を効率よく導光板30内に入射させることができ、光利用効率を向上させることができる。
このように、上部誘導反射板36を配置することで、光源ユニット28から出射された光が導光板30の上方に漏れ出すことを防止できる。
これにより、光源ユニット28から出射された光を効率よく導光板30内に入射させることができ、光利用効率を向上させることができる。
下部誘導反射板38は、導光板30の背面30b側に、光源ユニット28の一部を覆うように配置されている。また、下部誘導反射板38の導光板30中心側の端部は、反射板34と連結されている。
ここで、上部誘導反射板36および下部誘導反射板38としては、上述した反射板34に用いる各種材料を用いることができる。
下部誘導反射板38を設けることで、光源ユニット28から出射された光が導光板30の下方に漏れ出すことを防止できる。
これにより、光源ユニット28から出射された光を効率よく導光板30の第1光入射面30cに入射させることができ、光利用効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、反射板34と下部誘導反射板38とを連結させたが、これに限定されず、それぞれを別々の部材としてもよい。
ここで、上部誘導反射板36および下部誘導反射板38としては、上述した反射板34に用いる各種材料を用いることができる。
下部誘導反射板38を設けることで、光源ユニット28から出射された光が導光板30の下方に漏れ出すことを防止できる。
これにより、光源ユニット28から出射された光を効率よく導光板30の第1光入射面30cに入射させることができ、光利用効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、反射板34と下部誘導反射板38とを連結させたが、これに限定されず、それぞれを別々の部材としてもよい。
ここで、上部誘導反射板36および下部誘導反射板38は、光源ユニット28から出射された光を第1光入射面30c側に反射させ、導光板30内に入射させることができれば、その形状および幅は特に限定されない。
次に、筐体26について説明する。
図2に示すように、筐体26は、照明装置本体24を収納して支持し、かつその光出射面24a側と導光板30の背面30b側とから挟み込み、固定するものであり、下部筐体42と上部筐体44と折返部材46と支持部材48とを有する。
図2に示すように、筐体26は、照明装置本体24を収納して支持し、かつその光出射面24a側と導光板30の背面30b側とから挟み込み、固定するものであり、下部筐体42と上部筐体44と折返部材46と支持部材48とを有する。
下部筐体42は、上面が開放され、底面部と、底面部の4辺に設けられ底面部に垂直な側面部とで構成された形状である。つまり、1面が開放された略直方体の箱型形状である。下部筐体42は、図2に示すように、上方から収納された照明装置本体24を底面部および側面部で支持すると共に、照明装置本体24の光出射面24a以外の面、つまり、照明装置本体24の光出射面24aとは反対側の面(背面)および側面を覆っている。
上部筐体44は、上面に開口部となる照明装置本体24の矩形状の光出射面24aより小さい矩形状の開口が形成され、かつ下面が開放された直方体の箱型形状である。
上部筐体44は、図2に示すように、照明装置本体24及び下部筐体42の上方(光出射面側)から、照明装置本体24およびこれが収納された下部筐体42をその4方の側面部も覆うように被せられて配置されている。
上部筐体44は、図2に示すように、照明装置本体24及び下部筐体42の上方(光出射面側)から、照明装置本体24およびこれが収納された下部筐体42をその4方の側面部も覆うように被せられて配置されている。
折返部材46は、断面の形状が常に同一の凹(U字)型となる形状である。つまり、延在方向に垂直な断面の形状がU字形状となる棒状部材である。
折返部材46は、図2に示すように、下部筐体42の側面と上部筐体44の側面との間に嵌挿され、U字形状の一方の平行部の外側面が下部筐体42の側面部と連結され、他方の平行部の外側面が上部筐体44の側面と連結されている。
ここで、下部筐体42と折返部材46との接合方法、折返部材46と上部筐体44との接合方法としては、ボルトおよびナット等を用いる方法、接着剤を用いる方法等種々の公知の方法を用いることができる。
折返部材46は、図2に示すように、下部筐体42の側面と上部筐体44の側面との間に嵌挿され、U字形状の一方の平行部の外側面が下部筐体42の側面部と連結され、他方の平行部の外側面が上部筐体44の側面と連結されている。
ここで、下部筐体42と折返部材46との接合方法、折返部材46と上部筐体44との接合方法としては、ボルトおよびナット等を用いる方法、接着剤を用いる方法等種々の公知の方法を用いることができる。
このように、下部筐体42と上部筐体44との間に折返部材46を配置することで、筐体26の剛性を高くすることができ、導光板30が反ることを防止できる。
なお、筐体の上部筐体、下部筐体及び折返部材には、金属、樹脂等の種々の材料を用いることができる。なお、材料としては、軽量で高強度の材料を用いることが好ましい。
また、本実施形態では、折返部材を別部材としたが、上部筐体または下部筐体と一体にして形成してもよい。また、折返部材を設けない構成としてもよい。
なお、筐体の上部筐体、下部筐体及び折返部材には、金属、樹脂等の種々の材料を用いることができる。なお、材料としては、軽量で高強度の材料を用いることが好ましい。
また、本実施形態では、折返部材を別部材としたが、上部筐体または下部筐体と一体にして形成してもよい。また、折返部材を設けない構成としてもよい。
支持部材48は、延在方向に垂直な断面の形状が同一の棒状部材である。
支持部材48は、図2に示すように、第1光入射面30c側および対向側面30d側に対応する位置の反射板34と下部筐体42との間に配置され、導光板30及び反射板34を下部筐体42に固定し、支持する。
支持部材48は、図2に示すように、第1光入射面30c側および対向側面30d側に対応する位置の反射板34と下部筐体42との間に配置され、導光板30及び反射板34を下部筐体42に固定し、支持する。
なお、本実施形態では、支持部材を独立した部材として設けたが、これに限定されず、下部筐体42、または反射板34と一体で形成してもよい。つまり、下部筐体42の一部に突起部を形成し、この突起部を支持部材として用いても、反射板34の一部に突起部を形成し、この突起部を支持部材として用いてもよい。
また、支持部材48の形状は特に限定されず、種々の形状とすることができ、また、種々の材料で作製することもできる。例えば、支持部材を複数設け、所定間隔ごとに配置してもよい。
面状照明装置10は、基本的に以上のように構成される。
面状照明装置10は、導光板30一方の端面に配置された光源ユニット28から出射された光が導光板30の第1光入射面30cに入射する。それぞれの面から入射した光は、導光板30の内部に含まれる散乱体によって散乱されつつ、導光板30内部を通過し、直接、または背面30bで反射した後、光出射面30aから出射する。このとき、背面から漏出した一部の光は、反射板34によって反射され再び導光板30の内部に入射する。
このようにして、導光板30の光出射面30aから出射された光は、光学部材32を透過し、照明装置本体24の光出射面24aから出射される。
面状照明装置10は、導光板30一方の端面に配置された光源ユニット28から出射された光が導光板30の第1光入射面30cに入射する。それぞれの面から入射した光は、導光板30の内部に含まれる散乱体によって散乱されつつ、導光板30内部を通過し、直接、または背面30bで反射した後、光出射面30aから出射する。このとき、背面から漏出した一部の光は、反射板34によって反射され再び導光板30の内部に入射する。
このようにして、導光板30の光出射面30aから出射された光は、光学部材32を透過し、照明装置本体24の光出射面24aから出射される。
ここで、上記実施形態では、1つの光源ユニットを1つの光入射面に配置した片側入射としたが、これに限定はされず、2つの光源ユニットを対向する2つ光入射面に配置した両側入射であってもよい。
図8(A)に本発明に係る導光板を用いる面状照明装置の他の一例の概略図を示す。
なお、図8(A)に示す面状照明装置126は、導光板30に代えて、導光板120を有し、導光板120の2つの光入射面にそれぞれ対面する2つの光源ユニット28を有する以外は、面状照明装置10と同じ構成を有するので、同じ部位には、同じ符号を付し、以下の説明は異なる部位を主に行う。
なお、図8(A)に示す面状照明装置126は、導光板30に代えて、導光板120を有し、導光板120の2つの光入射面にそれぞれ対面する2つの光源ユニット28を有する以外は、面状照明装置10と同じ構成を有するので、同じ部位には、同じ符号を付し、以下の説明は異なる部位を主に行う。
面状照明装置126は、導光板120と、導光板120の第1光入射面30cおよび第2光入射面120dにそれぞれ対面する2つの光源ユニット28とを有する。
導光板120は、光出射面30aと、光出射面30aの対向する2つの長辺側に形成される2つの光入射面(第1光入射面30c、第2光入射面120d)と、光出射面30aの反対側の面である背面30bとを有する。
導光板120は、光出射面30aと、光出射面30aの対向する2つの長辺側に形成される2つの光入射面(第1光入射面30c、第2光入射面120d)と、光出射面30aの反対側の面である背面30bとを有する。
また、導光板120は、光出射面30a側の第1層122と、第1層122よりも粒子濃度が高い背面30b側の第2層124とから構成される。
導光板120の第1層122と第2層124との境界面zは、第1光入射面30cの長手方向に垂直な断面で見た際に、光出射面の中央部で第2層124が最大厚さとなり、第1光入射面30cおよび第2光入射面120dに向かって、第2層124が薄くなるように滑らかに変化して最小厚さになった後、厚くなるように滑らかに変化している。
具体的には、境界面zは、導光板120の中央部の、光出射面30aに向かって凸の曲線と、この凸の曲線に滑らかに接続され、光入射面30c、120dに接続する凹の曲線とからなる。
導光板120の第1層122と第2層124との境界面zは、第1光入射面30cの長手方向に垂直な断面で見た際に、光出射面の中央部で第2層124が最大厚さとなり、第1光入射面30cおよび第2光入射面120dに向かって、第2層124が薄くなるように滑らかに変化して最小厚さになった後、厚くなるように滑らかに変化している。
具体的には、境界面zは、導光板120の中央部の、光出射面30aに向かって凸の曲線と、この凸の曲線に滑らかに接続され、光入射面30c、120dに接続する凹の曲線とからなる。
第2層124の厚さを、導光板の中央部で最も厚くなる極大値と、光入射面近傍で一旦、薄くなる極小値とを有するように連続的に変化させることにより、散乱粒子の合成粒子濃度を、第1および第2光入射面(30cおよび120d)それぞれの近傍の極小値と、導光板中央部の極大値とを有するように変化させている。
すなわち、合成粒子濃度のプロファイルは、導光板の中央で最大となる第2極大値を持ち、その両側に、図示例では、中央から光入射面までの距離の約2/3の位置で極小値を持つように変化する曲線である。
すなわち、合成粒子濃度のプロファイルは、導光板の中央で最大となる第2極大値を持ち、その両側に、図示例では、中央から光入射面までの距離の約2/3の位置で極小値を持つように変化する曲線である。
このように、導光板120の第2層124の厚さを、中央部で最大とし、光入射面近傍で最小厚さとすることによって、大型かつ薄型な導光板であっても、光入射面30c、120dから入射する光を光入射面30c、120dからより遠い位置まで届けることができ、出射光の輝度分布を中高な輝度分布とすることができる。
また、図8(A)に示す面状照明装置126では、導光板120の第2層124の厚さを、導光板の中央部で最も厚くなる極大値と、光入射面近傍で一旦、薄くなる極小値とを有するように滑らかに変化する構成としたが、これに限定はされない。
図8(B)に本発明に係る導光板を用いる面状照明装置の他の一例の概略図を示す。
図8(B)に示す面状照明装置136は、導光板120に代えて、境界面zの形状を変更した導光板130を有する以外は、面状照明装置126と同様の構成を有するので、以下の説明においては、同じ部位には同じ符号を付し、以下の説明は異なる部位を主に行う。
図8(B)に示す面状照明装置136は、導光板120に代えて、境界面zの形状を変更した導光板130を有する以外は、面状照明装置126と同様の構成を有するので、以下の説明においては、同じ部位には同じ符号を付し、以下の説明は異なる部位を主に行う。
図8(B)に示す面状照明装置136の導光板130は、第1層132と、第1層132よりも粒子濃度が高い第2層134とから構成される。導光板130の第1層132と第2層134との境界面zは、光入射面の長手方向に垂直な断面で見た際に、光出射面の中央部で第2層134が最大厚さとなり、第1光入射面30cおよび第2光入射面120dに向かって第2層134が薄くなるように滑らかに変化して、さらに、第1光入射面30cおよび第2光入射面120d付近で、一旦、厚くなった後、再び薄くなるように連続的に変化している。
具体的には、境界面zは、導光板120の中央部の、光出射面30aに向かって凸の曲線と、この凸の曲線に滑らかに接続された2つの凹の曲線と、この凹の曲線とそれぞれ接続され、光入射面30c、120dの背面30b側の端部にそれぞれ接続する凹の曲線とからなる。また、光入射面30c、120d上では、第2層134の厚さが0となる。
具体的には、境界面zは、導光板120の中央部の、光出射面30aに向かって凸の曲線と、この凸の曲線に滑らかに接続された2つの凹の曲線と、この凹の曲線とそれぞれ接続され、光入射面30c、120dの背面30b側の端部にそれぞれ接続する凹の曲線とからなる。また、光入射面30c、120d上では、第2層134の厚さが0となる。
このように、第1層132よりも散乱粒子の粒子濃度が高い第2層134の厚さを、光入射面近傍で一旦、厚くなる第1極大値と、導光板中央部で最も厚くなる第2極大値とを有するように連続的に変化させることにより、散乱粒子の合成粒子濃度を、第1および第2光入射面(30cおよび120d)それぞれの近傍の第1極大値と、導光板中央部の、第1極大値よりも大きい第2極大値とを有するように変化させている。
すなわち、合成粒子濃度のプロファイルは、導光板30の中央で最大となる第2極大値を持ち、その両側に、図示例では、中央から光入射面(30cおよび120d)までの距離の約2/3の位置で極小値を持ち、さらに極小値よりも光入射面側に第1極大値を持つように変化する曲線である。
すなわち、合成粒子濃度のプロファイルは、導光板30の中央で最大となる第2極大値を持ち、その両側に、図示例では、中央から光入射面(30cおよび120d)までの距離の約2/3の位置で極小値を持ち、さらに極小値よりも光入射面側に第1極大値を持つように変化する曲線である。
ここで、第2層134の厚さ(合成粒子濃度)の第1極大値の位置は、上部筺体44の開口部44aの境界の位置近傍に配置される(図示せず)。上部筐体44の開口部44aを形成する額縁部分に覆われる領域は、面状照明装置10としての光の出射には寄与しない。
つまり、光入射面30c、120dから第1極大値までの領域は、光入射面から入射した光を拡散するための、いわゆるミキシングゾーンMである。
つまり、光入射面30c、120dから第1極大値までの領域は、光入射面から入射した光を拡散するための、いわゆるミキシングゾーンMである。
このように、光入射面30c、120d近傍に、合成粒子濃度の第1極大値を配置することによって、光入射面30c、120dから入射した光を、光入射面近傍で十分に拡散し、光入射面近傍から出射される出射光に、光源の配置間隔等に起因する輝線(暗線、ムラ)が視認されることを防止することができる。
また、合成粒子濃度の第1極大値となる位置よりも光入射面30c、120d側の領域を、第1極大値よりも低い合成粒子濃度とすることによって、入射した光が光入射面から出射される戻り光や、筺体に覆われていて利用されない光入射面付近の領域(ミキシングゾーンM)からの出射光を低減し、光出射面の有効な領域(有効画面エリアE)から出射する光の利用効率を向上させることができる。
また、合成粒子濃度の第1極大値となる位置よりも光入射面30c、120d側の領域を、第1極大値よりも低い合成粒子濃度とすることによって、入射した光が光入射面から出射される戻り光や、筺体に覆われていて利用されない光入射面付近の領域(ミキシングゾーンM)からの出射光を低減し、光出射面の有効な領域(有効画面エリアE)から出射する光の利用効率を向上させることができる。
また、図8(B)に示す面状照明装置136の導光板130においては、光入射面(30c、120d)から第1極大値までの境界面zの形状(ミキシングゾーンでの境界面の形状)は、光出射面30aに向かって凹の曲面としたが、これに限定はされず、光入射面の背面30b側の端部に接続する、光出射面に向かって凸の曲面であってもよく、また、光入射面の背面30b側の端部と第1極大値とを結ぶ平面であってもよい。あるいは、光入射面から第1極大値までの間は、第2層134は形成されず、全て第1層132であってもよい。
なお、2つの光源ユニットを配置する両側入射は、片側入射と比較して、光量を増加させやすい。一方、片側入射は、光源ユニットの数を減らすことで部品点数を削減し、コストダウンできる。
また、本発明の導光板を用いる面状照明装置は、これにも限定はされず、2つの光源ユニットに加えて、導光板の光出射面の短辺側の側面にも対向して光源ユニットを配置してもよい。光源ユニットの数を増やすことで、装置が出射する光の強度を高くすることができる。
また、光出射面のみならず背面側から光を出射してもよい。
また、光出射面のみならず背面側から光を出射してもよい。
また、本発明の導光板は、散乱粒子の粒子濃度が異なる2つの層からなるものとしたが、これにも限定はされず、散乱粒子の粒子濃度が異なる3つ以上の層からなる構成としてもよい。
次に、本発明の導光板の製造方法について、図9を参照して詳しく説明する。
本発明の導光板の製造方法は、射出成形(2色成型)によって、粒子濃度が異なる2層からなる導光板を製造するものである。
本発明の導光板の製造方法は、射出成形(2色成型)によって、粒子濃度が異なる2層からなる導光板を製造するものである。
まず、導光板30の射出成形に用いる成形金型について説明する。
なお、本発明の製造方法を実施する射出成形装置において、成形金型以外の構成は、種々の公知の射出成形装置の構成を用いることができる。
なお、本発明の製造方法を実施する射出成形装置において、成形金型以外の構成は、種々の公知の射出成形装置の構成を用いることができる。
図9は、導光板30を射出成型するための成形金型200を概念的に表した図であり、図10(A)〜(D)は、成形金型200を用いて実施する本発明の製造方法を説明するための概略図である。
図9に示す成形金型200は、第1層60と第2層62とからなる2層の導光板30を成形するための金型で、1面が開放された略直方体の箱型形状の下部金型202と、下部金型202の開放面を覆う板状の上部金型204と、上部金型204の下部金型202と対面する面に設置される入れ子206とを有し、下部金型202と上部金型204(入れ子206)との間に射出成形のための空間(キャビティ)を形成する。
図9に示す成形金型200は、第1層60と第2層62とからなる2層の導光板30を成形するための金型で、1面が開放された略直方体の箱型形状の下部金型202と、下部金型202の開放面を覆う板状の上部金型204と、上部金型204の下部金型202と対面する面に設置される入れ子206とを有し、下部金型202と上部金型204(入れ子206)との間に射出成形のための空間(キャビティ)を形成する。
下部筐体202は、略直方体の箱型形状であり、その側面の、入れ子部204bよりも下側には、入れ子部204bが設置されたキャビティ内に導光板30(第2層62)の材料(第2層62の材料を材料Aとする)を注入するための貫通孔202a、202bがそれぞれ形成されており、また、下部筐体202の側面の、入れ子部204bの位置には、入れ子部204bが設置されないキャビティ内(図9(C)参照)に導光板30(第1層60)の材料(第1層60の材料を材料Bとする)を注入するための貫通孔(ゲート)202c、202dがそれぞれ形成されている。
なお、貫通孔202c、202dの断面形状は、光入射面の長手方向に対応して細長い矩形状であってもよいし、円形の貫通孔を複数有する構成であってもよい。
上部筐体204は、下部金型202の開放面を覆う矩形の板状の部材である。
なお、貫通孔202c、202dの断面形状は、光入射面の長手方向に対応して細長い矩形状であってもよいし、円形の貫通孔を複数有する構成であってもよい。
上部筐体204は、下部金型202の開放面を覆う矩形の板状の部材である。
入れ子206は、上部金型204の下部金型202に対面する面に固定され、下部金型202と上部金型204とを閉じてキャビティを形成した際に、キャビティ内に配置される。
入れ子206は、製造する導光板30の第1層60と同一形状を有し、上部金型204に対面する面は、下部金型202の開放面と同じ大きさを有する。すなわち、上部金型204側の面である上面は平面であり、下部金型202側の面である下面206aは、入れ子206の厚さが、導光板30の光入射面30cに対応する側面から、対向する側面に向かうに従って、一旦、厚くなった後、薄くなり、再度厚くなるように滑らかに変化するように、曲面に形成されている。具体的には、下面206aは、下部金型202に向かって凸の曲面と凹の曲面とが滑らかに接続されて形成されている。
入れ子206は、製造する導光板30の第1層60と同一形状を有し、上部金型204に対面する面は、下部金型202の開放面と同じ大きさを有する。すなわち、上部金型204側の面である上面は平面であり、下部金型202側の面である下面206aは、入れ子206の厚さが、導光板30の光入射面30cに対応する側面から、対向する側面に向かうに従って、一旦、厚くなった後、薄くなり、再度厚くなるように滑らかに変化するように、曲面に形成されている。具体的には、下面206aは、下部金型202に向かって凸の曲面と凹の曲面とが滑らかに接続されて形成されている。
また、入れ子は、第2層62を形成する際に、金型内に配置され、その後、第1層60を形成する際には、除去されるものである。
図10(A)および(C)は、導光板30を射出成型するための成形金型200の2つの状態(200a、200b)を概念的に表した図である。
図10(A)に示す成形金型200aは、第2層62を成形する際の金型の状態で、下部金型202と入れ子206との間に射出成形のための空間(キャビティ)を形成する。この成形金型200aのキャビティ内に第2層62の材料Aを注入することにより、第2層62を成形する。
図10(A)および(C)は、導光板30を射出成型するための成形金型200の2つの状態(200a、200b)を概念的に表した図である。
図10(A)に示す成形金型200aは、第2層62を成形する際の金型の状態で、下部金型202と入れ子206との間に射出成形のための空間(キャビティ)を形成する。この成形金型200aのキャビティ内に第2層62の材料Aを注入することにより、第2層62を成形する。
一方、図10(C)に示す成形金型200bは、第1層60を成形する際の金型の状態で、入れ子206は、下部筐体202と上部筐体204との間から除去されている。
入れ子206を除去して、成形金型200bのキャビティ内に第2層62を残した状態で、第1層60の材料Bを注入することにより、第1層60を成形して、導光板30を製造する。
入れ子206を除去して、成形金型200bのキャビティ内に第2層62を残した状態で、第1層60の材料Bを注入することにより、第1層60を成形して、導光板30を製造する。
なお、第1層60の材料Aおよび第2層の材料Bは、それぞれ、所定濃度の散乱粒子を混錬分散させた透明樹脂を溶融させたものである。
また、前述のとおり、第1層60と第2層62とは、粒子濃度が異なるのみで、同じ透明樹脂に同じ散乱粒子を分散させた構成であるので、材料Aと材料Bとは、混錬分散された散乱粒子の粒子濃度が異なるのみの同じ透明樹脂を溶融させたものである。
また、前述のとおり、第1層60と第2層62とは、粒子濃度が異なるのみで、同じ透明樹脂に同じ散乱粒子を分散させた構成であるので、材料Aと材料Bとは、混錬分散された散乱粒子の粒子濃度が異なるのみの同じ透明樹脂を溶融させたものである。
ここで、入れ子206の、下面206aを含む表面の粗さRaは、25〜125μmの範囲を満たすように形成される。
通常、射出成形のための金型は、精密研磨によって作製するため、非常に高価になる。そのため、室内等の照明装置用の導光板のように多品種少量生産が求められる場合に、それぞれの導光板に対応する金型を作製すると、コストが高くなるという問題があった。
これに対して、入れ子206の下面206aの表面粗さRaを25μm以上とすることにより、入れ子206を切削加工や粗仕上げのみ等によって安価に製造することができるので、室内等の照明装置用の導光板のように多品種少量生産が求められる場合であっても、それぞれの導光板に対応する入れ子206を安価に製作することができ、コストを低減することができる。
また、入れ子206の下面206aの表面粗さRaを125μmより大きくすると、導光板30の第1層60と第2層62との境界面zの界面粗さが粗くなり、光の利用効率の低下や、出射光の均一性等が損なわれ、輝度むらが生じる、外観品質の低下という問題が発生する。したがって、入れ子206の下面206aの表面粗さRaを125μm以下とすることにより、製造した導光板30の光利用効率の低下や、出射光の輝度むら、等の問題を防止することができる。
また、入れ子206の下面206aの表面粗さRaを125μmより大きくすると、導光板30の第1層60と第2層62との境界面zの界面粗さが粗くなり、光の利用効率の低下や、出射光の均一性等が損なわれ、輝度むらが生じる、外観品質の低下という問題が発生する。したがって、入れ子206の下面206aの表面粗さRaを125μm以下とすることにより、製造した導光板30の光利用効率の低下や、出射光の輝度むら、等の問題を防止することができる。
また、下部金型202および上部金型204は共通として、入れ子206を交換することで、種々の2層形状の導光板30を製造することができ、成形金型の作製コストを低減することができる。
さらに、成形金型200のキャビティ内に、キャビティの一部を埋める入れ子を配置して、キャビティの大きさよりも小さい導光板30を製造してもよい。これにより、さらに成形金型の作製コストを低減することができる。
さらに、成形金型200のキャビティ内に、キャビティの一部を埋める入れ子を配置して、キャビティの大きさよりも小さい導光板30を製造してもよい。これにより、さらに成形金型の作製コストを低減することができる。
また、入れ子206の表面は、階段状、鋸刃状、あるいは、波状の粗面であることが好ましい。
入れ子206を階段状の粗面とすることにより、入れ子206をフライス切削の加工で作製することができる。また、入れ子206を鋸刃状の粗面とすることにより、入れ子206をドリル切削の加工で作製することができる。また、入れ子206を波状の粗面とすることで、入れ子206をボールエンドミル加工で作製することができる。
これらにより、入れ子206の作製コストを低減することができる。
入れ子206を階段状の粗面とすることにより、入れ子206をフライス切削の加工で作製することができる。また、入れ子206を鋸刃状の粗面とすることにより、入れ子206をドリル切削の加工で作製することができる。また、入れ子206を波状の粗面とすることで、入れ子206をボールエンドミル加工で作製することができる。
これらにより、入れ子206の作製コストを低減することができる。
次に、本発明の導光板の製造方法について、図10(A)〜(D)を用いて詳しく説明する。
図10(A)に示すように、上部金型204に入れ子206を固定した状態で、上部金型204と下部金型202を閉じてキャビティを形成して、貫通孔202a、202bからキャビティ内に、第2層62の材料Aを注入する。
図10(A)に示すように、上部金型204に入れ子206を固定した状態で、上部金型204と下部金型202を閉じてキャビティを形成して、貫通孔202a、202bからキャビティ内に、第2層62の材料Aを注入する。
注入した材料Aが硬化して第2層62が形成されると、キャビティが開放され(図10(B))、入れ子206が上部金型204から取り外される。
ここで、入れ子206の下面206aは、表面粗さRaが25〜125μmの範囲に形成されているので、形成された第2層62の上面側(境界面zとなる面)は、表面粗さRaが25〜125μmの範囲に形成される。
ここで、入れ子206の下面206aは、表面粗さRaが25〜125μmの範囲に形成されているので、形成された第2層62の上面側(境界面zとなる面)は、表面粗さRaが25〜125μmの範囲に形成される。
図10(C)に示すように、入れ子206を取り外した後に、下部金型202内に形成された第2層62を残した状態で、上部金型204と下部金型202とを閉じてキャビティを形成して、貫通孔202c、202dからキャビティ内に、第1層60の材料Bを注入する。
ここで、先に形成された第2層62の上面側は、表面粗さRaが25〜125μmの範囲に形成されているので、第1層60と第2層62の境界面の界面粗さRaは、25〜125μmの範囲に形成される。
ここで、先に形成された第2層62の上面側は、表面粗さRaが25〜125μmの範囲に形成されているので、第1層60と第2層62の境界面の界面粗さRaは、25〜125μmの範囲に形成される。
注入した材料Bが硬化して第1層60が形成されると、キャビティが開放され(図10(D))、2層に形成された導光板30が取り出される。
このように、第2層と接する下面206aの表面粗さRaが25〜125μmである入れ子206が設置されたキャビティ内に、材料を注入して射出成形にて第2層を形成した後に、入れ子を除去して、射出成形にて第1層を形成することにより、入れ子を切削加工、粗研磨等で安価に作製することができるので、導光板の多品種少量生産を行う場合に、それぞれの導光板に対応する入れ子206を安価に製作することができ、コストを低減することができる。
また、下部金型202および上部金型204は共通として、入れ子206を交換することができるので、種々の2層形状の導光板30を製造することができ、成形金型の作製コストを低減することができる。
また、下部金型202および上部金型204は共通として、入れ子206を交換することができるので、種々の2層形状の導光板30を製造することができ、成形金型の作製コストを低減することができる。
また、第1層60と第2層62とを別々に成形するので、第1層60と第2層62とで異なる母材を用いる場合であっても、容易に製造することができる。
以上、本発明の導光板および導光板の製造方法について詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよい。
10、126、136 面状照明装置
24 照明装置本体
24a、30a 光出射面
26 筐体
28 光源ユニット
30、100、110、120、130 導光板
30b 背面
30c 第1光入射面
30d 対向側面
32 光学部材ユニット
32a、32c 拡散シート
32b プリズムシート
34 反射板
36 上部誘導反射板
38 下部誘導反射板
42 下部筐体
44 上部筐体
46 折返部材
48 支持部材
49 電源収納部
50 LEDチップ
52 光源支持部
58 発光面
60、102、112、122、132 第1層
62、104、114、124、134 第2層
120d 第2光入射面
200a、200b 成形金型
202 下部金型
202a、202b、202c、202d 貫通孔
204 上部金型
206 入れ子
206a 下面
α 2等分線
z 境界面
24 照明装置本体
24a、30a 光出射面
26 筐体
28 光源ユニット
30、100、110、120、130 導光板
30b 背面
30c 第1光入射面
30d 対向側面
32 光学部材ユニット
32a、32c 拡散シート
32b プリズムシート
34 反射板
36 上部誘導反射板
38 下部誘導反射板
42 下部筐体
44 上部筐体
46 折返部材
48 支持部材
49 電源収納部
50 LEDチップ
52 光源支持部
58 発光面
60、102、112、122、132 第1層
62、104、114、124、134 第2層
120d 第2光入射面
200a、200b 成形金型
202 下部金型
202a、202b、202c、202d 貫通孔
204 上部金型
206 入れ子
206a 下面
α 2等分線
z 境界面
Claims (18)
- 矩形状の光出射面と、前記光出射面の端辺側に設けられ、前記光出射面に略平行な方向に進行する光を入射する少なくとも1つの光入射面と、前記光出射面とは反対側の背面と、内部に分散される散乱粒子とを有し、前記光出射面に垂直な方向に重なる、前記光出射面側の第1層と、前記背面側で前記第1層よりも前記散乱粒子の粒子濃度が高い第2層との2つの層からなり、前記光入射面に垂直な方向において、前記2つの層の、前記光出射面に略垂直な方向の厚さがそれぞれ変化して合成粒子濃度が変化する導光板の製造方法であって、
前記第1層と略同形状で、前記第2層と接する面の表面粗さRaが25〜125μmである入れ子が設置された金型内に、前記第2層の材料を射出して前記第2層を射出成形にて形成する第2層形成工程と、
前記第2層形成工程の後に、前記入れ子を除去して、形成された前記第2層を前記金型内に残した状態で、前記金型内に前記第1層の材料を射出して前記第1層を射出成形にて形成して、前記導光板を形成する第1層形成工程とを有することを特徴とする導光板の製造方法。 - 前記入れ子は、切削加工で作製されたものである請求項1に記載の導光板の製造方法。
- 前記第1層の材料の母材は、前記第2層の材料の母材とは屈折率が異なる材料である請求項1または2に記載の導光板の製造方法。
- 矩形状の光出射面と、前記光出射面の端辺側に設けられ、前記光出射面に略平行な方向に進行する光を入射する少なくとも1つの光入射面と、前記光出射面とは反対側の背面と、内部に分散される散乱粒子とを有する導光板であって、
前記光出射面に垂直な方向に重なる、前記光出射面側の第1層と、前記背面側で前記第1層よりも前記散乱粒子の粒子濃度が高い第2層との2つの層からなり、
前記光入射面に垂直な方向において、前記2つの層の、前記光出射面に略垂直な方向の厚さがそれぞれ変化して合成粒子濃度が変化し、
前記第1層と前記第2層との境界面の界面粗さRaが25〜125μmであることを特徴とする導光板。 - 前記第1層と前記第2層との境界面が、階段状、鋸刃状、および、波状のいずれかの状態に形成された粗面である請求項4に記載の導光板。
- 前記第1層の母材は、前記第2層の母材とは屈折率が異なる材料である請求項4または5に記載の導光板。
- 前記散乱粒子が、多分散粒子である請求項4〜6のいずれかに記載の導光板。
- 前記散乱粒子が、平均粒径の異なる2つの多分散の粒子群を混合したものである請求項
4〜7のいずれかに記載の導光板。 - 前記第1層に含まれる散乱粒子と、前記第2層に含まれる散乱粒子とは、粒度分布が異なる請求項4〜8のいずれかに記載の導光板。
- 前記少なくとも1つの光入射面が、前記光出射面の1つの端辺に設けられる1つの光入射面であり、前記第2層が、前記光入射面に垂直な方向において前記光入射面から離間するに従って、薄くなって最小厚さとなった後、厚くなり最大厚さとなった後、再び、薄くなるように滑らかに変化している請求項4〜9のいずれかに記載の導光板。
- 前記少なくとも1つの光入射面が、前記光出射面の1つの端辺に設けられる1つの光入射面であり、前記第2層が、前記光入射面に垂直な方向において前記光入射面から離間するに従って、薄くなって最小厚さとなった後、厚くなり最大厚さで一定となるように滑らかに変化している請求項4〜9のいずれかに記載の導光板。
- 前記少なくとも1つの光入射面が、前記光出射面の1つの端辺に設けられる1つの光入射面であり、前記第2層が、前記光入射面に垂直な方向において前記光入射面から離間するに従って、一旦、厚くなった後、薄くなり、再び、厚くなって最大厚さとなった後、薄くなるように連続的に変化している請求項4〜9のいずれかに記載の導光板。
- 前記少なくとも1つの光入射面が、前記光出射面の1つの端辺に設けられる1つの光入射面であり、前記第2層が、前記光入射面に垂直な方向において前記光入射面から離間するに従って、一旦、厚くなった後、薄くなり、再び、厚くなって最大厚さで一定となるように連続的に変化している請求項4〜9に記載の導光板。
- 前記光入射面に垂直な方向において、前記第1層と前記第2層との境界面が、前記光出射面に向かって凹の曲面と、この凹の曲面に滑らかに接続される、前記光出射面に向かって凸の曲面とからなる領域を有する請求項10〜13のいずれかに記載の導光板。
- 前記少なくとも1つの光入射面が、前記光出射面の対向する2つの端辺側に設けられた2つの光入射面であり、前記第2層が、前記光入射面に垂直な方向において、中央部で最大厚さとなり、中央部から2つの前記光入射面それぞれに向かうに従って、薄くなって最小厚さとなった後、再び、厚くなるように滑らかに変化している請求項4〜9のいずれかに記載の導光板。
- 前記少なくとも1つの光入射面が、前記光出射面の対向する2つの端辺側に設けられた2つの光入射面であり、前記第2層が、前記光入射面に垂直な方向において、中央部で最大厚さとなり、中央部から2つの前記光入射面それぞれに向かうに従って、薄くなった後、再び、厚くなるように滑らかに変化した後、薄くなる請求項4〜9のいずれかに記載の導光板。
- 前記第1層と前記第2層との境界面が、2つの前記光入射面それぞれの側の、前記光出射面に向かって凹の曲面と、この2つの凹の曲面の間で、2つの曲面に滑らかに接続される、前記光出射面に向かって凸の曲面とからなる領域を有する請求項15または16に記載の導光板。
- 前記第1層の粒子濃度をNpoとし、前記第2層の粒子濃度をNprとすると、0wt%≦Npo<0.15wt%、Npo<Npr≦0.8wt%を満たす請求項4〜17のいずれかに記載の導光板。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012109469A JP2013239246A (ja) | 2012-05-11 | 2012-05-11 | 導光板および導光板の製造方法 |
PCT/JP2013/060745 WO2013168506A1 (ja) | 2012-05-11 | 2013-04-09 | 導光板および導光板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012109469A JP2013239246A (ja) | 2012-05-11 | 2012-05-11 | 導光板および導光板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013239246A true JP2013239246A (ja) | 2013-11-28 |
Family
ID=49550559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012109469A Pending JP2013239246A (ja) | 2012-05-11 | 2012-05-11 | 導光板および導光板の製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013239246A (ja) |
WO (1) | WO2013168506A1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019188996A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 日本ゼオン株式会社 | 中空樹脂粒子及びシート |
WO2023101843A1 (en) * | 2021-11-30 | 2023-06-08 | Corning Incorporated | Light guide plate, lighting device including the same, and method of manufacturing the same |
KR102719553B1 (ko) * | 2018-03-30 | 2024-10-17 | 니폰 제온 가부시키가이샤 | 중공 수지 입자 및 시트 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI726328B (zh) * | 2019-06-05 | 2021-05-01 | 元太科技工業股份有限公司 | 蓋板結構及顯示裝置 |
CN112051637B (zh) * | 2019-06-05 | 2023-03-31 | 元太科技工业股份有限公司 | 盖板结构及显示装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003014938A (ja) * | 2001-04-12 | 2003-01-15 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | 透明樹脂製の導光板及びその成形方法、入れ子、金型組立体、並びに、面状光源装置 |
JP2005258023A (ja) * | 2004-03-11 | 2005-09-22 | Mitsubishi Electric Corp | 光源装置およびこれを備えた液晶表示装置 |
US20100195349A1 (en) * | 2007-07-05 | 2010-08-05 | I2Ic Corporation | Light Source of Varying Thickness |
JP2009224253A (ja) * | 2008-03-18 | 2009-10-01 | Seiko Epson Corp | 導光体、表示装置及び導光体の成形方法 |
JP5425026B2 (ja) * | 2010-09-08 | 2014-02-26 | 富士フイルム株式会社 | 導光板、面状照明装置、および液晶表示装置 |
JP4851631B1 (ja) * | 2010-10-12 | 2012-01-11 | 富士フイルム株式会社 | 導光板および面状照明装置 |
-
2012
- 2012-05-11 JP JP2012109469A patent/JP2013239246A/ja active Pending
-
2013
- 2013-04-09 WO PCT/JP2013/060745 patent/WO2013168506A1/ja active Application Filing
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019188996A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 日本ゼオン株式会社 | 中空樹脂粒子及びシート |
JPWO2019188996A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2021-05-13 | 日本ゼオン株式会社 | 中空樹脂粒子及びシート |
JP7310797B2 (ja) | 2018-03-30 | 2023-07-19 | 日本ゼオン株式会社 | 中空樹脂粒子及びシート |
US11926763B2 (en) | 2018-03-30 | 2024-03-12 | Zeon Corporation | Hollow resin particles and sheet |
KR102719553B1 (ko) * | 2018-03-30 | 2024-10-17 | 니폰 제온 가부시키가이샤 | 중공 수지 입자 및 시트 |
WO2023101843A1 (en) * | 2021-11-30 | 2023-06-08 | Corning Incorporated | Light guide plate, lighting device including the same, and method of manufacturing the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2013168506A1 (ja) | 2013-11-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5635472B2 (ja) | 導光板 | |
US8926160B2 (en) | Light guide plate, planar lighting device, and liquid crystal display device | |
EP1574780B1 (en) | Light guide plate, illuminating device using same, area light source and display | |
JP4713697B1 (ja) | 導光板、面状照明装置、および液晶表示装置 | |
JP2009087730A (ja) | 面状照明装置 | |
US8622602B2 (en) | Light guide plate and planar lighting device | |
WO2013168506A1 (ja) | 導光板および導光板の製造方法 | |
JP4963592B2 (ja) | 面状照明装置 | |
JP5794948B2 (ja) | 導光板 | |
US20140063852A1 (en) | Light guide plate, planar lighting device and method of manufacturing light guide plate | |
JP2012204267A (ja) | 面状照明装置 | |
WO2013001929A1 (ja) | 導光板及び面状照明装置 | |
JP5670794B2 (ja) | 面状照明装置 | |
JP5579107B2 (ja) | 導光板および面状照明装置 | |
JP2013137927A (ja) | シート状導光板及び面状照明装置並びに面状照明ユニット | |
JP2009245732A (ja) | 導光板及びそれを用いる面状照明装置 | |
WO2013008600A1 (ja) | 導光板及び面状照明装置 | |
JP5941129B2 (ja) | 面状照明装置 |