JP2013236492A - 電池モジュール、及び電池管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】制御回路の消費電流の差を吸収させる目的の放電回路を備えることなく、制御回路の消費電流の差に起因する二次電池の蓄電電気量の不均衡が生じるおそれを低減する。
【解決手段】電池モジュールMは、二次電池Bからの電源電流によって温度を検出する温度検出回路4と、温度検出回路4へ供給される電源電流をオンオフするスイッチング素子SW1と、二次電池Bからの電力に基づき動作する制御部3と、電池モジュールMの消費電力情報を記憶する記憶部37と、スイッチング素子SW1をオンオフさせることによって二次電池Bから供給される電力の平均値を、目標電力と電池モジュールMの消費電力との差に相当する差分電力と実質的に等しくさせる前記オンオフのデューティ比を取得するデューティ比算出部33と、温度検出回路4による温度検出が実行されないとき、スイッチング素子SW1を前記デューティ比でオンオフさせる電源制御部34とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、二次電池を含む電池モジュール、及びその電池モジュールを複数含む電池管理システムに関する。
近年、エンジンと電気モータとを併用したハイブリッドカーや電気自動車に電源として搭載される車載用二次電池に代表されるように、二次電池を多数接続して高電圧を出力する電源システムの利用が拡大しつつある。このような電源システムは、例えば80セル〜500セルといった多数の二次電池が直列接続されて構成されているため、電源システム全体の信頼性を確保する事が難しい。
具体的には、このような電源システムでは、電源システムを構成している二次電池の製造過程で発生する特性バラツキによって、各二次電池に充電される蓄電電気量(蓄電電荷量)にバラツキが生じる。
そして、このような蓄電電気量にバラツキのある状態で電源システムの充放電を繰り返すと、蓄電電気量が小さな二次電池の劣化が加速されるおそれがある。すなわち、電源システムを充電する際、充電前から他の二次電池より蓄電電気量が大きい二次電池は他の二次電池より先に満充電となるために過充電になり易く、蓄電電気量が大きい二次電池の劣化が加速されてしまうおそれがある。一方、電源システムを放電させる際は、放電前から他の二次電池より蓄電電気量が小さい二次電池は他の二次電池より先に蓄電電気量がゼロになるために過放電になり易く、蓄電電気量が小さい二次電池劣化が加速されてしまうおそれがある。
そして、劣化が加速された二次電池は、容量が減少して寿命が短縮されることとなる。電源システムの場合、一部の二次電池が劣化すると、電源システム全体が使用できなくなったり信頼性が低下したりするため、このような蓄電電気量のバラツキに起因して生じる二次電池の劣化は影響が大きい。そのため、二次電池を多数用いる電源システムでは、各二次電池の蓄電電気量を均等化すること、すなわち各二次電池の端子電圧を均等化することが望まれている。
一方、二次電池を用いる場合、二次電池の蓄電電気量を求めたり、安全性を向上させたりするために、制御回路を設けて二次電池の端子電圧や温度等を検出したり、監視したりして、二次電池を管理することが広く行われている。しかしながら、上述のように、数十個から数百個に及ぶ多数の二次電池セルを用いる場合、すべての二次電池を一つの制御回路で管理することは容易でない。
そこで、多数の二次電池を複数のモジュールに分割し、モジュール毎に制御回路を設けることで、多数の二次電池の温度や電圧などの監視を容易にする技術が知られている。このような構成では、各モジュール内で消費される電源電流は、各モジュールに含まれる二次電池から供給されることになる。
しかしながら、各モジュールに含まれる制御回路等の特性ばらつきによって、各モジュールの消費電流相互間には、わずかながら差が生じる。各モジュールは常時二次電池の出力電流を消費し続ける。そのため、例えわずかであっても各モジュール相互間の消費電流に差があると、各モジュール間で二次電池の蓄電電気量の差が徐々に蓄積されていき、各モジュール相互間での蓄電電気量に不均衡が生じるという不都合があった。
そこで、各モジュールに二次電池を強制的に放電させる放電回路を備え、各モジュールに設けられた監視ICの消費電流の差に相当する電流を、各モジュールの放電回路で放電させることによって、各モジュール相互間で蓄電電気量に不均衡が生じることを防止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−182550号公報
しかしながら、上述の技術によれば、各モジュール相互間の消費電流の差を吸収させる目的のために、複数のモジュールに、二次電池を強制的に放電させ、かつその放電量を調節可能な放電回路を備える必要があるため、コストが増大するという不都合があった。
本発明の目的は、各モジュール相互間の消費電流の差を吸収させる目的のためだけに放電回路を備えることなく、各モジュール相互間の消費電流の差に起因する二次電池の蓄電電気量の不均衡が、生じるおそれを低減することができる電池モジュール、及びこの電池モジュールを複数含む電池管理システムを提供することである。
本発明に係る電池モジュールは、二次電池を含む電池モジュールであって、前記二次電池から供給された電力に基づく電源電流によって、前記二次電池を放電させる目的とは異なる目的の処理を行う電流消費回路と、前記電流消費回路へ供給される電源電流をオンオフする電流開閉部と、前記二次電池から供給された電力に基づき動作する制御部と、前記電池モジュールの消費電力に関する消費電力情報を予め記憶する記憶部とを備え、前記制御部は、前記電流開閉部によって前記電源電流をオンオフさせることによって前記二次電池から前記電流消費回路へ供給される電力の平均値を、所定の目標電力と前記消費電力情報に基づく消費電力との差に相当する差分電力と実質的に等しくさせる前記オンオフのデューティ比を取得するデューティ比取得部と、前記電流消費回路によって前記処理が実行される期間中、前記電流開閉部によって前記電源電流をオンさせ、前記電流消費回路によって前記処理が実行されないとき、前記電流開閉部によって前記電源電流を前記デューティ比でオンオフさせる電源制御部とを含む。
この構成によれば、二次電池を放電させる目的とは異なる目的の処理を行う電流消費回路、すなわち、二次電池を放電させることのみを目的とする回路ではない電流消費回路を備える。また、記憶部に、電池モジュールの消費電力に関する消費電力情報が予め記憶されている。そして、デューティ比取得部は、電流開閉部によって、電流消費回路へ供給される電源電流をオンオフさせることにより電流消費回路へ供給される電力の平均値を、所定の目標電力と消費電力情報に基づく消費電力との差に相当する差分電力と実質的に等しくさせるオンオフのデューティ比を取得する。電源制御部は、電流消費回路によって前記処理が実行される期間中、電流開閉部によって電源電流をオンさせ、電流消費回路へ電源電流を供給させるので、電流消費回路は、前記処理を実行することができる。また、電流消費回路によって前記処理が実行されないとき、電源制御部は、電流開閉部によって電流消費回路に供給される電源電流を、デューティ比取得部により取得されたデューティ比でオンオフさせる。これにより、電源制御部は、電源電流をオンオフさせることによって二次電池から電流消費回路へ供給される電力の平均値を、目標電力と消費電力情報に基づく消費電力との差に相当する差分電力と実質的に等しくさせる。その結果、電流消費回路を含む電池モジュール全体の消費電力が、目標電力と実質的に等しくなる。そうすると、複数の電池モジュールの消費電力(消費電流)にばらつきが有った場合であっても、各電池モジュールにおける消費電力が目標電力と等しくされる結果、各電池モジュールにおける二次電池の放電電流が略等しくなる。その結果、各モジュール相互間の消費電流の差を吸収させる目的のためだけに放電回路を備えることなく、各モジュール相互間の消費電流の差に起因する二次電池の蓄電電気量の不均衡が生じるおそれを低減することができる。
また、前記電流消費回路は、前記二次電池の温度を検出するサーミスタと、前記サーミスタに直列に接続され、かつ予め設定された抵抗値を有する直列抵抗とを含む温度検出回路を含み、前記温度検出回路の処理は、前記直列抵抗と前記サーミスタとの直列回路を前記電源電流が流れることにより前記直列抵抗と前記サーミスタとの接続点に生じる電圧を、前記二次電池の温度を示す温度情報として出力する温度検出処理であることが好ましい。
この構成によれば、二次電池の温度を検出する温度検出回路を、各モジュール相互間の消費電流の差に起因する二次電池の蓄電電気量の不均衡を低減させるための電流消費回路として用いることができる。
また、前記デューティ比取得部は、前記温度検出回路によって前記処理が実行されることにより出力された前記温度情報と、前記目標電力と、前記消費電力情報とに基づいて、前記平均値が前記差分電力となるように、前記オンオフのデューティ比を求めることが好ましい。
温度検出回路に含まれるサーミスタは、温度によって抵抗値が変化する。サーミスタの抵抗値が変化すると、サーミスタと直列抵抗との直列回路に流れる電流が変化する。そうすると、温度によって、温度検出回路において消費される電力が変化することになる。そこで、デューティ比取得部は、サーミスタの抵抗値の変化が反映された温度情報と、目標電力と、電池モジュールの消費電力に関する消費電力情報とに基づいて、電流消費回路へ供給される電力の平均値を、目標電力と消費電力情報に基づく消費電力との差に相当する差分電力と実質的に等しくさせるオンオフのデューティ比を求める。これにより、温度の変化によるサーミスタの抵抗値の変化を考慮して、前記デューティ比を求めることができるので、電流消費回路へ供給される電力の平均値を、目標電力と消費電力情報に基づく消費電力との差に相当する差分電力と実質的に等しくさせる精度が向上する。
また、前記電流消費回路は、前記二次電池の端子電圧を分圧する第1及び第2分圧抵抗を含む電圧検出回路を含み、前記電圧検出回路の処理は、前記第1及び第2分圧抵抗の直列回路を前記電源電流が流れることにより前記第1及び第2分圧抵抗によって分圧された電圧を、前記二次電池の端子電圧を示す電池電圧情報として出力する電圧検出処理であることが好ましい。
この構成によれば、二次電池の端子電圧を検出する電圧検出回路を、各モジュール相互間の消費電流の差に起因する二次電池の蓄電電気量の不均衡を低減させるための電流消費回路として用いることができる。
また、前記デューティ比取得部は、前記電圧検出回路によって前記処理が実行されることにより出力された前記電池電圧情報と、前記目標電力と、前記消費電力情報とに基づいて、前記平均値が前記差分電力となるように、前記オンオフのデューティ比を求めることが好ましい。
第1及び第2分圧抵抗の直列回路を流れる電源電流は、二次電池の端子電圧が変化すると変化する。そのため、電圧検出回路で消費される電力は、二次電池の端子電圧によって変化する。そこで、デューティ比取得部は、二次電池の端子電圧を示す電池電圧情報と、目標電力と、電池モジュールの消費電力に関する消費電力情報とに基づいて、電流消費回路へ供給される電力の平均値を、目標電力と消費電力情報に基づく消費電力との差に相当する差分電力と実質的に等しくさせるオンオフのデューティ比を求める。これにより、二次電池の端子電圧の変化による電圧検出回路の消費電力の変化を考慮して、前記デューティ比を求めることができるので、電流消費回路へ供給される電力の平均値を、目標電力と消費電力情報に基づく消費電力との差に相当する差分電力と実質的に等しくさせる精度が向上する。
また、前記制御部と前記電流消費回路の少なくとも一部と前記電流開閉部とは、単一の集積回路に集積されており、前記電流開閉部は、前記制御部からの指示に応じて前記電流消費回路へ供給される電源電流をオフする省電力回路を含むことが好ましい。
この構成によれば、制御部と電流消費回路の少なくとも一部は、集積回路に集積されており、省電力回路によって、電流消費回路へ供給される電源電流をオンオフさせることができるので、集積回路内の回路ブロックを電流消費回路として用いることができる。
また、前記制御部と前記電流消費回路と前記電流開閉部とは、単一の集積回路に集積されており、前記電流開閉部は、前記制御部からの指示に応じて前記電流消費回路へ供給される電源電流をオフする省電力回路を含むことが好ましい。
この構成によれば、制御部と電流消費回路と電流開閉部とが一つの集積回路に集積されている。そして、省電力回路によって、電流消費回路へ供給される電源電流をオンオフさせることができるので、集積回路内の回路ブロックを電流消費回路として用いることができる。
また、前記記憶部は、さらに、前記消費電力のばらつき範囲における上限値に相当する電力以上の値を、前記目標電力として予め記憶することが好ましい。
この構成によれば、複数の電池モジュールが用いられる場合、各電池モジュールは、自律的に各電池モジュールの消費電力を目標電力と実質的に同一にさせることができる。従って、外部から目標電力を受信するための通信回路を備えたり、外部から目標電力を受信する処理を実行したりしなくても、各電池モジュールの自律的な動作によって、制御回路の消費電流の差に起因する二次電池の蓄電電気量の不均衡が生じるおそれを低減することができる。
また、本発明に係る電池管理システムは、上述の電池モジュールを複数含み、前記複数の電池モジュールにおける前記記憶部から前記消費電力情報をそれぞれ取得し、前記取得された各消費電力情報が示す前記消費電力のうち、最も大きな消費電力を前記目標電力として、その目標電力を示す情報を前記各電池モジュールの前記デューティ比取得部へ出力するシステム制御部を備える。
この構成によれば、電池管理システムに含まれる複数の電池モジュールの制御部の消費電力のうち、最も大きな消費電力が、目標電力となる。そして、各電池モジュールにおける消費電力がその目標電力と実質的に同一となるように、デューティ比取得部によって取得されたデューティ比で、電流消費回路へ供給される電源電流がオンオフされる。その結果、消費電力が最大の電池モジュールでは、自モジュールの消費電力が目標電力と等しくなるから、電流消費回路で電力消費させる必要がなくなる結果、電力消費を低減できる。また、消費電力が最大の電池モジュール以外の電池モジュールは、電流消費回路で消費させる電力を必要最小限にすることができるので、電池管理システム全体の消費電力を低減することが容易である。
また、本発明に係る電池管理システムは、上述の電池モジュールを複数含む電池管理システムである。
この構成によれば、電池管理システムに含まれる複数の電池モジュールにおいて、各モジュール相互間の消費電流の差を吸収させる目的のためだけに放電回路を備えることなく、各モジュール相互間の消費電流の差に起因する二次電池の蓄電電気量の不均衡が生じるおそれを低減することができる。
このような構成の電池モジュール及び電池管理システムは、各電池モジュールにおける制御部と、二次電池を放電させる目的とは異なる目的の処理を行う電流消費回路とで消費される電力を目標電力と実質的に等しくできるので、複数の電池モジュール相互間の消費電力の差が低減される結果、各モジュール相互間の消費電流の差を吸収させる目的のためだけに放電回路を備えることなく、各モジュール相互間の消費電流の差に起因する二次電池の蓄電電気量の不均衡が、生じるおそれを低減することができる。
本発明の一実施形態に係る電池モジュールを備えた電池管理システムの構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す電池モジュールの構成の一例を示すブロック図である。 図2に示す制御部の7つのサンプルについて、ADコンバータを停止させたときの消費電流を実測したデータを示す説明図である。 図2に示す記憶部に記憶される電源電流情報の一例を示す説明図である。 図2に示す記憶部に記憶される電源電流情報の一例を示す説明図である。 図1に示す電池モジュールの動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す電池モジュールの動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す電池モジュールの動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電池モジュールM1〜M3を備えた電池管理システム1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示す電池管理システム1は、主ECU(Electronic Control Unit)2と、例えば3個の電池モジュールM1〜M3と、外部接続端子T(+),T(−)と、通信線Lとを備えている。なお、電池モジュールの個数は、2個であってもよく、3を超える数であってもよい。
以下、電池モジュールM1〜M3を総称して電池モジュールMと称する。
電池モジュールMは、大略的に、二次電池B、制御部3、温度検出回路4(電流消費回路の一例)、電圧検出回路5(電流消費回路の一例)、電源部6、及びスイッチング素子SW1,SW2(電流開閉部の一例)を備えている。
以下、二次電池Bの正極端子を正極端子P(+)と称し、二次電池Bの負極端子を負極端子P(−)と称する。
電池モジュールM1〜M3が備える各二次電池B、すなわち3個の二次電池Bは、直列に接続されている。このように、各二次電池Bが直列接続されることによって、電池モジュールM1〜M3が直列接続されている。そして、n個の二次電池Bが直列接続されて構成された直列回路の、高電位側(正極側)の一端、すなわち電池モジュールM1における正極端子P(+)に外部接続端子T(+)が接続され、低電位側(負極側)の一端、すなわち電池モジュールM3における負極端子P(−)に外部接続端子T(−)が接続されている。
外部接続端子T(+),T(−)は、負荷回路や充電装置等が接続される接続端子である。すなわち、電池モジュールM1〜M3の出力電流は外部接続端子T(+),T(−)を介して負荷回路へ供給され、外部から供給された充電電流は外部接続端子T(+),T(−)を介して電池モジュールM1〜M3へ供給される。
なお、外部接続端子T(+),T(−)は、例えば端子台やコネクタ等であってもよく、例えばランドやパッド等の配線パターンであってもよい。
主ECU2と、電池モジュールM1〜M3とは、通信線Lによって通信可能に接続されている。
図2は、図1に示す電池モジュールMの詳細な構成の一例を示すブロック図である。図2に示す電池モジュールMは、二次電池B、制御部3、温度検出回路4、電圧検出回路5、電源部6、スイッチング素子SW1,SW2、抵抗R1、及びスイッチング素子SW3を備えている。
二次電池Bは、例えば、複数、例えば10個の素電池Eが直列に接続されて構成されている。なお、素電池E一つがそのまま二次電池Bとされていてもよい。また、二次電池Bは、複数の素電池Eが並列接続されて構成されていてもよい。あるいは、二次電池Bは、直列接続と並列接続とを組み合わせた接続方法によって、複数の素電池Eが組み合わされて構成されていてもよい。
素電池Eとしては、リチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等、種々の二次電池を用いることができる。
素電池Eがリチウムイオン二次電池の場合、素電池Eの満充電電圧は約4.2Vとなる。素電池Eは、主に、出力電圧が4.2V〜3.0Vの範囲で用いられる。そうすると、二次電池Bは、主に、電池電圧Vbが42V〜30Vとなる範囲で用いられることになる。
電源部6は、例えばスイッチング電源回路によって構成された、いわゆるDC/DCコンバータ回路である。電源部6は、電池電圧Vbを、制御部3及び温度検出回路4の動作用電源電圧である電源電圧Vopに変換する。電源電圧Vopは、例えば3.4Vである。なお、電源部6としては、三端子レギュレータ等、種々の電源回路を用いることができる。
これにより、電源部6は、二次電池Bから供給された電力を、制御部3を動作させるための電源電圧Vop、及び動作用の電源電流Iopに変換し、電源電圧Vop、及び電源電流Iopを制御部3へ供給する。また、電源部6は、電源電圧Vopを、スイッチング素子SW1を介して温度検出回路4へ供給する。
スイッチング素子SW1としては、例えばFET(Field Effect Transistor)を用いることができる。
温度検出回路4は、例えば、直列抵抗R41〜R46と、サーミスタTh1〜Th6とを備えている。そして、温度検出回路4は、直列抵抗R41とサーミスタTh1との直列回路41と、直列抵抗R42とサーミスタTh2との直列回路42と、直列抵抗R43とサーミスタTh3との直列回路43と、直列抵抗R44とサーミスタTh4との直列回路44と、直列抵抗R45とサーミスタTh5との直列回路45と、直列抵抗R46とサーミスタTh6との直列回路46とを含んでいる。直列回路41〜46は、並列に接続されている。
そして、直列抵抗R41〜R46の接続点P1が、スイッチング素子SW1を介して電源部6と接続されている。サーミスタTh1〜Th6の接続点は、負極端子P(−)と接続されている。負極端子P(−)は、電池モジュールM内の回路グラウンドとなっている。
サーミスタTh1〜Th6は、それぞれ二次電池Bの各所に接触して、あるいは二次電池Bの近傍に配設されて、二次電池Bの温度T1〜T6を検出する。直列抵抗R41〜R46の抵抗値は、例えば5.1kΩである。以下、サーミスタTh1〜Th6を総称してサーミスタThと称し、直列抵抗R41〜R46を総称して直列抵抗R4と称する。
スイッチング素子SW1がオンすると、サーミスタTh1〜Th6と直列抵抗R41〜R46とは、電源電圧Vopをそれぞれ分圧電圧Vth1〜Vth6として分圧する。温度検出回路4は、分圧電圧Vth1〜Vth6を、制御部3の後述するADコンバータ31へ出力する。サーミスタTh1〜Th6の抵抗値は、温度によって変化するので、分圧電圧Vth1〜Vth6は、それぞれサーミスタTh1〜Th6によって検出された温度を示す温度情報である。
このとき、直列回路41〜46に流れる電流の合計が、温度検出回路4が温度検出処理を実行するために消費する電源電流となる。そして、直列回路41〜46に流れる電流の合計に電源電圧Vopを乗じた値が、温度検出回路4が温度検出処理を実行するために消費する電力となる。
電圧検出回路5は、分圧抵抗R51(第1分圧抵抗)と分圧抵抗R52(第2分圧抵抗)とを備える。分圧抵抗R51と分圧抵抗R52とは直列に接続されている。電圧検出回路5は、電池電圧Vbを分圧するいわゆる分圧回路である。電圧検出回路5は、高電圧の電池電圧Vbを、ADコンバータ31の入力電圧範囲の電圧に変換する。
分圧抵抗R51はスイッチング素子SW2を介して正極端子P(+)に接続され、分圧抵抗R52は負極端子P(−)に接続されている。これにより、スイッチング素子SW2がオンすると、二次電池Bの電池電圧Vbが分圧抵抗R51,R52によって分圧され、その分圧された電圧Vb1が、分圧抵抗R51,R52の接続点P2から制御部3の後述するADコンバータ31へ出力される。電圧Vb1は、電池電圧Vbを示す電池電圧情報である。
スイッチング素子SW2がオンしているとき、電圧検出回路5に流れる電流が、電圧検出回路5が電圧検出処理を実行するために消費する電源電流となる。そして、電圧検出回路5に流れる電流に電池電圧Vbを乗じた値が、電圧検出回路5が電圧検出処理を実行するために消費する電力となる。
スイッチング素子SW2としては、例えばpチャネルのFETを用いることができる。そして、スイッチング素子SW2のソースが正極端子P(+)に接続され、スイッチング素子SW2のドレインが分圧抵抗R51に接続され、スイッチング素子SW2のゲートが抵抗R1を介して正極端子P(+)に接続されている。
また、スイッチング素子SW2のゲートは、スイッチング素子SW3のドレインに接続されている。スイッチング素子SW3は、nチャネルのFETである。スイッチング素子SW3のソースは、負極端子P(−)に接続されている。そして、スイッチング素子SW3のゲートは、制御部3に接続されている。
スイッチング素子SW2のソースには、正極端子P(+)から例えば30Vを超えるような電圧が印加されている。そのため、スイッチング素子SW2をオフさせるためにはスイッチング素子SW2のゲートに30Vを超えるような高電圧を印加する必要がある。しかしながら、制御部3の電源電圧は、例えば3.4Vといった低電圧であるため、制御部3は、スイッチング素子SW2を直接オフさせることができない。そこで、制御部3は、スイッチング素子SW3を介して、スイッチング素子SW3をオフさせることによりスイッチング素子SW2をオフさせ、スイッチング素子SW3をオンさせることによりスイッチング素子SW2をオンさせる。
なお、説明を簡単にするため、以下、制御部3がスイッチング素子SW3を介してスイッチング素子SW2をオフさせることを、単に制御部3がスイッチング素子SW2をオフさせると記載し、制御部3がスイッチング素子SW3を介してスイッチング素子SW2をオンさせることを、単に制御部3がスイッチング素子SW2をオンさせると記載する。
なお、制御部3がスイッチング素子SW2をオンオフさせることができればよく、必ずしも抵抗R1及びスイッチング素子SW3を備えていなくてもよい。
制御部3は、例えばADコンバータ31と、所定の演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、例えば通信インターフェイス回路によって構成された通信部36と、例えばEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの不揮発性記憶素子によって構成された記憶部37と、これらの周辺回路等とを備えて構成されている。
制御部3は、例えば1チップに集積されたいわゆるマイクロコントローラである。制御部3は、制御部3の消費電力を低減するために、CPUからの指示に応じて制御部3内の所定の回路ブロック、例えばADコンバータ31への電源供給を停止させる省電力回路35を備えている。
ADコンバータ31は、電源電流Iopに基づき、電圧Vb1、及び分圧電圧Vth1〜Vth6をデジタル値に変換するアナログデジタル変換処理を実行する。ADコンバータ31は、電流消費回路の一例に相当し、省電力回路35は、ADコンバータ31に供給される電源電流をオン、オフする電流開閉部の一例に相当している。この場合、制御部3からADコンバータ31を除いた部分が請求項における制御部に対応する。
なお、制御部3は、必ずしも1チップに集積された集積回路である必要はなく、例えばプリント配線基板上に構成されたECUであってもよい。また、必ずしもADコンバータ31を電流消費回路とする必要はない。ADコンバータ31を電流消費回路として用いなければ、制御部3全体が請求項における制御部に対応する。
制御部3は、例えばROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、電池管理部32、デューティ比算出部33、及び電源制御部34の一例として機能する。
電池モジュールM1〜M3が備える各通信部36は、通信線Lを介して主ECU2と接続されている。これにより、通信部36は、通信線Lを介して主ECU2との間でデータ送受信可能にされている。
記憶部37には、自電池モジュールMの消費電力に関する消費電力情報として、自電池モジュールMの消費電力値Wmが、例えば電池モジュールの製造時に、予め測定されて記憶されている。消費電力値Wmは、例えば、スイッチング素子SW1,SW2をオフさせ、かつ省電力回路35によってADコンバータ31に供給される電源電流を停止させた(0にさせた)ときの、自電池モジュールMの消費電力値である。
なお、例えば、電池モジュールM1〜M3を同じ温度にした条件下でスイッチング素子SW1をオンさせた状態で、電池モジュールM1〜M3における消費電力値Wmをそれぞれ測定してもよい。また、例えば、電池モジュールM1〜M3の電池電圧Vbを同じ電圧にした条件下でスイッチング素子SW2をオンさせた状態で、電池モジュールM1〜M3における消費電力値Wmをそれぞれ測定してもよい。
また、消費電力値Wmの代わりに、自電池モジュールMの消費電流値Icを、消費電力情報として記憶部37に記憶する構成としてもよい。消費電流値Icに電池電圧Vbを乗算すれば消費電力値Wmが得られるから、消費電流値Icは、間接的に電池モジュールMの消費電力を示す消費電力情報である。従って、消費電力情報として消費電力値Wmの代わりに消費電流値Icを用いることができる。
また、記憶部37には、温度検出回路4によって温度検出処理を実行する際に温度検出回路4で消費される電力に関する温度電力情報Dtと、電圧検出回路5によって電圧検出処理を実行する際に電圧検出回路5で消費される電力に関する電検電力情報Dvと、ADコンバータ31を動作させた場合にADコンバータ31によって消費される消費電力値Wadを示すAD電力情報Dadとが予め記憶されている。
図3は、図2に示す電池モジュールMの7つのサンプルについて、消費電力値Wmを実測したデータを示す説明図である。図3に示すように、7つのサンプルのうち、No.4の電池モジュールMの消費電流が最も多く、電力換算すると、1.691Wとなっている。また、7つのサンプルのうち、No.7の電池モジュールMの消費電流が最も少なく、電力換算すると、1.673Wとなっている。
このように、電池モジュールMの消費電流には、ばらつきが生じるため、電池モジュールM1〜M3において、それぞれ消費される消費電流の差異により、電池モジュールM1〜M3の二次電池Bから放電される電流値にも、差異が生じる。そのため、そのままでは電池モジュールM1〜M3の二次電池B相互間で、蓄電電気量の不均衡が生じることとなる。
記憶部37には、自電池モジュールMの消費電力値Wmが消費電力情報として記憶されている。例えば、電池モジュールM1の記憶部37には、1.673Wが消費電力値Wm(消費電力情報)として記憶され、電池モジュールM2の記憶部37には、1.68Wが消費電力値Wm(消費電力情報)として記憶され、電池モジュールM3の記憶部37には、1.691Wが消費電力値Wm(消費電力情報)として記憶されている。
図4は、図2に示す記憶部37に記憶される温度電力情報Dtの一例を示す説明図である。図4に示す温度電力情報Dtは、サーミスタThの温度と、サーミスタThの抵抗値と、そのサーミスタThと直列抵抗R4との直列回路によって消費される消費電力値Wtとを対応付けるLUT(Look Up Table)である。
図4に示す温度電力情報Dtの消費電力値Wtは、直列回路41〜46のうち一つ分の直列回路に流れる電流であるから、温度検出回路4全体の総消費電力値Wtsは、直列回路41〜46に対応して温度電力情報Dtから得られた6つの消費電力値Wtを合計することで得られる。
なお、温度電力情報Dtは、必ずしも抵抗値を含んでいなくてもよい。また、温度電力情報Dtは、温度検出回路4の消費電力に関する情報、例えば温度検出回路4の消費電力を算出可能な情報、であってもよい。例えば、温度電力情報Dtは、消費電力値Wtを含まず、デューティ比算出部33が、温度電力情報Dtから得られるサーミスタThの抵抗値と、電源電圧Vop(3.4V)と、直列抵抗R4の抵抗値(5.1kΩ)とから、消費電力値Wt、あるいは総消費電力値Wtsを算出する構成としてもよい。また、温度電力情報Dtは、消費電力値Wtの代わりに直列回路41〜46のうち一つ分の直列回路に流れる電源電流値Itを含み、デューティ比算出部33が、電源電流値Itに電源電圧Vopを乗算することによって、消費電力値Wtを求めるようにしてもよい。
図5は、記憶部37に記憶される電検電力情報Dvの一例を示す説明図である。図5に示す電検電力情報Dvは、素電池Eのセル電圧と、電池電圧Vbと、電圧検出回路5の消費電力値Wvとを対応付けるLUTである。
なお、電検電力情報Dvは、必ずしもセル電圧を含んでいなくてもよい。また、電検電力情報Dvは、消費電力値Wvを算出可能な情報を含んでいればよい。例えば、電検電力情報Dvは、消費電力値Wvの代わりに電圧検出回路5に流れる電源電流値Ivを含み、デューティ比算出部33が、電源電流値Ivに電池電圧Vbを乗算することによって、消費電力値Wtを求めるようにしてもよい。
また、例えば、電検電力情報Dvは、分圧抵抗R51の抵抗値r51と、分圧抵抗R52の抵抗値r52のみを含む情報であってもよい。デューティ比算出部33が、電検電力情報Dvから得られる抵抗値r51及び抵抗値r52と、電圧検出処理中に電圧検出回路5によって検出された電池電圧Vbとから消費電力値Wvを算出する構成としてもよい。
電池管理部32は、ADコンバータ31によってデジタル値に変換された電圧Vb1、及び分圧電圧Vth1〜Vth6を、電池電圧Vbや温度T1〜T6を示す情報として取得する。電池管理部32は、例えば電池管理システム1が起動されたときや、例えば主ECU2から、電池電圧Vbや温度T1〜T6を示す情報の送信要求が通信部36によって受信されたときに、電源制御部34へ、温度検出処理又は電圧検出処理の実行を要求する。
また、電池管理部32は、例えば電池管理システム1が起動されたとき、記憶部37に記憶されている消費電力値Wmを、通信部36によって主ECU2へ送信させる。また、電池管理部32は、通信部36によって、主ECU2から送信された目標電力値Wtgが受信されると、受信された目標電力値Wtgをデューティ比算出部33へ出力する。ここで、目標電力値Wtgは、電池モジュールMで消費される電力の目標値である目標電力を示す情報の一例である。
デューティ比算出部33は、例えば、スイッチング素子SW1,SW2、及び省電力回路35によってそれぞれ温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31の各電流消費回路へ供給される電源電流をオンオフさせることによって、各電流消費回路へ供給される電力の合計の平均値を、目標電力値Wtgと消費電力値Wmとの差に相当する差分電力に近づけ、実質的に等しくさせるためのオンオフのデューティ比Drt,Drv,Dradを算出する。デューティ比Drt,Drv,Dradは、(オンしている時間)/(オンオフ周期)である。
デューティ比算出部33は、デューティ比Drt,Drv,Dradを算出することによって取得するデューティ比取得部の一例に相当している。
なお、電池モジュールMは、必ずしもデューティ比算出部33を備えていなくてもよい。例えば、主ECU2がデューティ比算出部33を備えてもよい。そして、主ECU2において算出されたデューティ比Drt,Drv,Dradを主ECU2から各電池モジュールMの通信部36へ送信することによって、通信部36がデューティ比Drt,Drv,Dradを受信することにより取得する構成としてもよい。この場合、通信部36がデューティ比取得部の一例に相当する。
電源制御部34は、温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31によって、温度検出処理、電圧検出処理、及びアナログデジタル変換処理が実行される期間中、当該処理を実行する各部に対応する電流開閉部によって電源電流をオン(供給)させる。また、電源制御部34は、温度検出処理、電圧検出処理、及びアナログデジタル変換処理が実行されないとき、当該処理を実行しない各部に対応する電流開閉部によって、電源電流を、それぞれ対応するデューティ比Drt,Drv,Dradでオン(供給)オフ(遮断)させる。
図1に戻って、主ECU2の構成の一例について説明する。図1に示す主ECU2は、例えば所定の演算処理を行うCPUと、所定の制御プログラムが記憶されたROMと、データを一時的に記憶するRAMと、例えば通信インターフェイス回路によって構成された通信部22と、これらの周辺回路等とを備えて構成されている。そして、主ECU2は、例えばROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、システム制御部21として機能する。
通信部22は、通信線Lを介して電池モジュールM1〜M3の通信部36と接続されている。これにより、通信部22は、通信線Lを介して電池モジュールM1〜M3の通信部36との間でデータ送受信可能にされている。
通信部22は、各モジュールから通信部36によって主ECU2へ送信された、消費電力値Wmを受信する。
システム制御部21は、通信部22によって受信された電池モジュールM1〜M3の消費電力値Wmをそれぞれ取得する。そしてシステム制御部21は、各消費電力値Wmのうち、最も大きな消費電力値を目標電力値Wtgとする。さらに、システム制御部21は、目標電力値Wtgを通信部22によって、電池モジュールM1〜M3へ送信させる。
上述のように構成された電池モジュールMは、複数の電池モジュールM相互間における消費電力値Wmの差に相当する電力を、電流消費回路で消費させることによって、各電池モジュール間の二次電池Bの放電電流の差、すなわち二次電池Bから出力される電力である消費電力値Wmの差を低減しようとするものである。
図6〜図8は、図1に示す電池モジュールMの動作の一例を示すフローチャートである。電池モジュールM1〜M3において、それぞれ略同時に並行して図6に示すステップS1〜S209の動作が実行される。
まず、電池モジュールMが起動されると(ステップS1)、電池管理部32は、記憶部37に記憶されている消費電力値Wmを、通信部36によって主ECU2へ送信させる(ステップS2)。
次に、電池管理部32は、通信部36によって主ECU2から目標電力値Wtgが受信されるまで待機する(ステップS3でNO)。
主ECU2では、通信部22によって、電池モジュールM1〜M3からそれぞれ消費電力値Wmが受信される。そして、システム制御部21によって、電池モジュールM1〜M3から受信された3つの消費電力値Wmのうち、最も大きな消費電力値が目標電力値Wtgとされる。システム制御部21は、目標電力値Wtgを、通信部22によって、電池モジュールM1〜M3へそれぞれ送信させる。
そして、通信部36によって主ECU2から目標電力値Wtgが受信されると(ステップS3でYES)、電池管理部32は、ステップS4へ移行する。
ステップS4において、デューティ比算出部33は、目標電力値Wtgから消費電力値Wmを減算して得られた差を、差分電力値Wd(差分電力)として算出する(ステップS4)。
次に、デューティ比算出部33は、スイッチング素子SW1をオンさせることによって、分圧電圧Vth1〜Vth6を生じさせる。また、デューティ比算出部33は、省電力回路35によってADコンバータ31をオン(動作)させる。そして、デューティ比算出部33は、ADコンバータ31によって分圧電圧Vth1〜Vth6をデジタル値に変換させることによって、温度T1〜T6を検出する(ステップS5)。
次に、デューティ比算出部33は、記憶部37に記憶された温度電力情報Dt(図4)を参照し、温度T1〜T6に対応する消費電力値Wt(1)〜Wt(6)を取得する(ステップS6)。以下、温度T1に対応する消費電力値Wtを消費電力値Wt(1)、温度T2に対応する消費電力値Wtを消費電力値Wt(2)のように、温度Tの番号を消費電力値Wtに括弧で付して、温度と電源電流値との対応を示す。
そして、デューティ比算出部33は、消費電力値Wt(1)〜Wt(6)の合計を総消費電力値Wtsとして算出する(ステップS7)。
次に、デューティ比算出部33は、差分電力値Wdと総消費電力値Wtsとを比較する(ステップS8)。そして、差分電力値Wdが総消費電力値Wts以下であれば(ステップS8でYES)、デューティ比算出部33は、差分電力値Wdを総消費電力値Wtsで除算した商をデューティ比Drtとして算出し、デューティ比Drv及びデューティ比Dradを0として(ステップS9)、ステップS201へ移行する。
デューティ比Drv及びデューティ比Dradを0にすることは、スイッチング素子SW2を常時オフさせ、ADコンバータ31を常時オフ(動作停止)させることを意味する。
ステップS9において設定されたデューティ比Drt,Drv,Dradは、このデューティ比Drt,Drv,Dradでスイッチング素子SW1,SW2,ADコンバータ31をそれぞれオンオフした場合に二次電池Bから電流消費回路である温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31へ供給される電力の平均値を、差分電力値Wdと実質的に等しくさせるデューティ比となる。
一方、差分電力値Wdが総消費電力値Wtsを超えていれば(ステップS8でNO)、スイッチング素子SW1を常時オンしても、温度検出回路4で消費される電力は、差分電力値Wdに満たないことを意味する。そこで、デューティ比算出部33は、デューティ比Drtを1とし(ステップS10)、さらに電圧検出回路5で電力を消費させるべく、ステップS101へ移行する。
デューティ比Drtを1にすることは、スイッチング素子SW1を常時オンすることを意味する。
図7を参照して、ステップS101において、デューティ比算出部33は、スイッチング素子SW2をオンし、かつ省電力回路35によってADコンバータ31をオン(動作)させる。そして、デューティ比算出部33は、ADコンバータ31によって電圧Vb1をデジタル値に変換させることによって、電池電圧Vbを検出する(ステップS101)。デューティ比算出部33は、電池電圧Vbを検出すると、省電力回路35によってADコンバータ31をオフ(停止)させる。
次に、デューティ比算出部33は、記憶部37に記憶された電検電力情報Dv(図5)を参照し、電池電圧Vbに対応する消費電力値Wvを取得する(ステップS102)。
次に、デューティ比算出部33は、差分電力値Wdと、総消費電力値Wtsと消費電力値Wvとの加算値とを比較する(ステップS103)。そして、差分電力値Wdが、総消費電力値Wtsと消費電力値Wvとの加算値以下であれば(ステップS103でYES)、デューティ比算出部33は、差分電力値Wdから総消費電力値Wtsを減算した差を、消費電力値Wvで除算した商をデューティ比Drvとして算出し、デューティ比Dradを0として(ステップS104)、ステップS201へ移行する。
ステップS10,S104において設定されたデューティ比Drt,Drv,Dradは、このデューティ比Drt,Drv,Dradでスイッチング素子SW1,SW2,ADコンバータ31をそれぞれオンオフした場合に二次電池Bから電流消費回路である温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31へ供給される電力の平均値を、差分電力値Wdと実質的に等しくさせるデューティ比となる。
一方、差分電力値Wdが、総消費電力値Wtsと消費電力値Wvとの加算値を超えていれば(ステップS103でNO)、スイッチング素子SW1及びスイッチング素子SW2を共に常時オンしても、温度検出回路4及び電圧検出回路5で消費される電力は、差分電力値Wdに満たないことを意味する。そこで、デューティ比算出部33は、デューティ比Drvを1とし(ステップS105)、さらにADコンバータ31で電力を消費させるべくステップS106へ移行する。
デューティ比Drvを1とすることは、スイッチング素子SW2を常時オンすることを意味する。
ステップS106において、デューティ比算出部33は、差分電力値Wdから総消費電力値Wts及び消費電力値Wvを減算した差を、消費電力値Wadで除算して得られた商をデューティ比Dradとして算出する(ステップS106)。
ステップS10,S105,S106において設定されたデューティ比Drt,Drv,Dradは、このデューティ比Drt,Drv,Dradでスイッチング素子SW1,SW2,ADコンバータ31をそれぞれオンオフした場合に二次電池Bから電流消費回路である温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31へ供給される電力の平均値を、差分電力値Wdと実質的に等しくさせるデューティ比となる。
次に、デューティ比算出部33は、デューティ比Dradを1と比較する(ステップS107)。そして、デューティ比Dradが1以下であれば(ステップS107でNO)、デューティ比Drt,Drv,Dradに応じてスイッチング素子SW1,SW2、及びADコンバータ31を動作させるべく、ステップS201へ移行する。
一方、デューティ比Dradが1を超えていれば(ステップS107でYES)、デューティ比Dradを、1を超える値にはできないから、デューティ比算出部33は、デューティ比Dradを1とし(ステップS108)、ステップS201へ移行する。
図8を参照して、ステップS201において、電源制御部34は、温度検出回路4によって温度検出処理を実行させるときは(ステップS201でYES)、スイッチング素子SW1をオンさせて、ステップS204へ移行する。
一方、温度検出回路4による温度検出処理を実行させないときは(ステップS201でNO)、電源制御部34は、スイッチング素子SW1を、デューティ比Drtでオンオフさせて(ステップS203)、ステップS204へ移行する。
ステップS204において、電源制御部34は、電圧検出回路5によって電圧検出処理を実行させるときは(ステップS204でYES)、スイッチング素子SW2をオンさせて、ステップS207へ移行する。
一方、電圧検出回路5によって電圧検出処理を実行させないときは(ステップS204でNO)、電源制御部34は、スイッチング素子SW2を、デューティ比Drvでオンオフさせて(ステップS206)、ステップS207へ移行する。
ステップS207において、電源制御部34は、ADコンバータ31によってアナログデジタル変換処理を実行させるとき、例えば温度検出処理及び電圧検出処理のうち少なくとも一方が実行されるとき(ステップS207でYES)、電源制御部34は、省電力回路35によってADコンバータ31をオン(動作)させ(ステップS208)、以下、ステップS201〜S209を繰り返させる。
一方、ADコンバータ31によるアナログデジタル変換処理が実行されないとき、例えば温度検出処理及び電圧検出処理のいずれもが実行されないとき(ステップS207でNO)、電源制御部34は、省電力回路35によって、ADコンバータ31を、デューティ比Dradでオン(動作)オフ(停止)させ(ステップS209)、以下、ステップS201〜S209を繰り返させる。
より具体的に説明すると、例えば、電池モジュールM1において、消費電力値Wmが1.688W(ステップS2)、目標電力値Wtgが1.691W(ステップS3)、差分電力値Wdが3mW(ステップS4)、温度T1〜T6がすべて20℃(ステップS5)であった場合、消費電力値Wt(1)〜Wt(6)は、図4に示す温度電力情報Dtから、0.67mWとなり(ステップS6)、総消費電力値Wtsは4.02mWとなる(ステップS7)。
そうすると、Wd(3mW)≦Wts(4.02mW)であるから(ステップS8でYES)、デューティ比Drt=3/4.02=0.75、デューティ比Drv=0、デューティ比Drad=0となる(ステップS9)。
以下、温度検出処理、電圧検出処理、及びアナログデジタル変換処理は実行されないものとすると、ステップS203において、スイッチング素子SW1がデューティ比Drt=0.75でオン、オフされる。具体的には、デューティ比は、オン時間/オンオフ周期であるから、所定の周期、例えば1秒のうち、0.75秒間スイッチング素子SW1がオンされ、0.25秒間、スイッチング素子SW1がオフされる。そうすると、温度検出回路4に流れる電流の1周期の平均値は、Wts×Drt=4.02mW×0.75=3.02mWとなる。
デューティ比Drv=0、デューティ比Drad=0であって、電圧検出回路5及びADコンバータ31に流れる電流は0であるから、温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31の消費電力1周期の平均値が、差分電力値Wd=3mWと実質的に等しくされる。
なお、温度検出回路4の消費電力1周期の平均値=3.02mWと、差分電力値Wd=3mWとの差は、計算上の丸め誤差により生じたものである。また、実際には、電源部6において電力損失も発生する。このように、温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31の消費電力の平均値と、差分電力値Wdとの差が、計算誤差や、温度T1〜T6、電池電圧Vb等の検出誤差、あるいは電源部6の電力損失等により生じた誤差範囲内であれば、温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31の消費電力の平均値と差分電力値Wdとは、実質的に等しい。このように、二次電池Bから電流消費回路へ供給される消費電力の平均値と、差分電力値Wdとの差異が、温度、電圧の検出誤差、電源回路の電力損失、及び計算誤差等により生じる差異の範囲内であれば、実質的に等しい。
他の具体例では、例えば、電池モジュールM1において、消費電力値Wmが1.673W(ステップS2)、目標電力値Wtgが1.678W(ステップS3)、差分電力値Wdが5mW(ステップS4)、温度T1〜T6がすべて20℃(ステップS5)であった場合、消費電力値Wt(1)〜Wt(6)は、図4に示す温度電力情報Dtから、0.67mWとなり(ステップS6)、総消費電力値Wtsは4.02mWとなる(ステップS7)。
そうすると、Wd(5mW)>Wts(4.02mW)であるから(ステップS8でNO)、デューティ比Drt=1(ステップS10)となる。
次に、電池電圧Vbが42.0V(ステップS101)であった場合、消費電力値Wvは、図5に示す電検電力情報Dvから、10.38mWとなる(ステップS102)。そうすると、Wd(5mW)≦Wts(4.02mW)+Wv(10.38mW)であるから(ステップS103でYES)、デューティ比Drv=(5−4.02)/10.38=0.09、デューティ比Drad=0となる(ステップS104)。
以下、温度検出処理、電圧検出処理、及びアナログデジタル変換処理は実行されないものとすると、ステップS203において、スイッチング素子SW1がデューティ比Drt=1でオン、オフ(すなわち常時オン)され、ステップS206において、スイッチング素子SW2がデューティ比Drv=0.09でオン、オフされる。
そうすると、温度検出回路4及び電圧検出回路5の消費電力の平均値は、Wts+Wv×Drv=4.02mW+10.38mW×0.09=5.00mWとなる。デューティ比Drad=0であり、ADコンバータ31に流れる電流は0であるから、温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31の消費電力の平均値が、差分電力値Wd=5mWと実質的に等しくされる。
さらに上記の例と電池電圧Vbが異なる他の具体例では、例えば、上記と同様、電池モジュールM1において、消費電力値Wmが1.673W(ステップS2)、目標電力値Wtgが1.683W(ステップS3)、差分電力値Wdが10mW(ステップS4)、温度T1〜T6がすべて20℃(ステップS5)、消費電力値Wt(1)〜Wt(6)が0.67mW(ステップS6)、総消費電力値Wtsは4.02mW(ステップS7)、デューティ比Drt=1(ステップS10)である場合において、電池電圧Vbが30.0V(ステップS101)、記憶部37に記憶されている消費電力値Wadが1.0mWであった場合、消費電力値Wvは、図5に示す電検電力情報Dvから、5.29mWとなる(ステップS102)。そうすると、Wd(10mW)>Wts(4.02mW)+Wv(5.29mW)であるから(ステップS103でNO)、デューティ比Drv=1(ステップS105)、デューティ比Drad=(10mW−4.02mW−5.29mW)/1.0mW=0.69となる(ステップS106)。
以下、温度検出処理、電圧検出処理、及びアナログデジタル変換処理は実行されないものとすると、スイッチング素子SW1がデューティ比Drt=1でオン、オフ(常時オン)され(ステップS203)、スイッチング素子SW2がデューティ比Drv=1でオン、オフ(すなわち常時オン)され(ステップS206)、ADコンバータ31がデューティ比Dradでオン(動作)オフ(停止)される(ステップS209)。
これにより、ADコンバータ31は、例えば1秒周期で0.52秒間オン(動作)し、0.48秒間オフ(停止)することを繰り返す。そうすると、温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31の消費電力1周期の平均値は、Wts+Wv+Wad×Drad=4.02mW+5.29mW+1.0mW×0.69=10mWとなる。
すなわち、温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31の消費電力の平均値が、差分電力値Wd=10mWと実質的に等しくされる。
そして、ステップS1〜S209の処理が、電池モジュールM1〜M3においてそれぞれ実行されることによって、電池モジュールM1〜M3で消費される消費電力、すなわち電池モジュールM1〜M3の二次電池Bが放電する放電電流が、すべて目標電力値Wtgと等しくなる。その結果、電池モジュールM1〜M3で消費される消費電流(消費電力)の差に起因する二次電池Bの蓄電電気量の不均衡が、生じるおそれを低減することができる。また、電池モジュール相互間の消費電流の差を吸収させる目的のためだけに放電回路を備える必要もない。
なお、ステップS2において、消費電力値Wmを主ECU2へ送信し、システム制御部21が各電池モジュールMの消費電力値Wmの最大値を目標電力値Wtgとして各電池モジュールMへ送信することで、ステップS3において各電池モジュールMで目標電力値Wtgが取得される例を示したが、電池モジュールMは、必ずしも各電池モジュールMの消費電力値Wmの最大値を目標電力値Wtgとして受信する例に限らない。
例えば、ステップS2,S3を実行せず、例えばスイッチング素子SW1,SW2及びADコンバータ31をオフさせたときの各電池モジュールM相互間の消費電力のばらつき範囲の最大値と想定される電力を、例えば実験的に求めてこれを目標電力値Wtgとし、この目標電力値Wtgを電池モジュールM1〜M3の記憶部37に予め記憶させておいてもよい。そして、デューティ比算出部33は、記憶部37に記憶された目標電力値Wtgを用いてもよい。このようにしても、電池モジュールM1〜M3で消費される電力が、すべて目標電力値Wtgと等しくなる。その結果、各電池モジュールM相互間の消費電力の差に起因する二次電池Bの蓄電電気量の不均衡が、生じるおそれを低減することができる。
しかしながら、各電池モジュールMの消費電力のばらつき範囲の最大値と想定される消費電力を目標電力値Wtgとした場合には、電池モジュールM1〜M3の消費電力の最大値よりも、目標電力値Wtgの方が大きくなる場合がある。この場合、電池モジュールM1〜M3は、消費電力を目標電力値Wtgと略一致させるために、不必要な電流を流すことになる。そのため、電池モジュールM1〜M3の自己消費電力を増大させてしまうおそれがある。
一方、ステップS2,S3を実行し、各電池モジュールMの消費電力値Wmの最大値を目標電力値Wtgとして用いる場合には、各電池モジュールMにおける消費電力を、各電池モジュールMの消費電力値Wmの最大値に一致させるように消費電力が増大する。その結果、元々消費電力値Wmが最大である電池モジュールMでは、電流消費回路によって電力を消費させる必要がなく、その他の電池モジュールMにおいても、電流消費回路によって消費させる電力を必要最小限にできる。その結果、ステップS2,S3を実行しない場合と比べて電池モジュールM1〜M3の消費電力を増大させてしまうおそれが低減される。
また、ステップS5〜S108において、最初にデューティ比Drtを決定し、温度検出回路4だけでは差分電力値Wdを吸収できなかった場合にデューティ比Drvを0以外の値に決定し、さらに温度検出回路4と電圧検出回路5でも差分電力値Wdを吸収できなかった場合にデューティ比Dradを0以外の値に決定して温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31で差分電力値Wdを吸収させる例を示したが、デューティ比Drt,Drv,Dradの決定順序、温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31を用いる順序、温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31を用いる組み合わせは、適宜決定すればよく、ステップS5〜S108で示した順序、組み合わせに限らない。
また、電流消費回路として、温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31を用いる例を示したが、電流消費回路は、二次電池Bから供給された電力に基づく電源電流によって、二次電池Bを放電させる目的とは異なる目的の処理を行う回路であればよく、温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31に限らない。
また、電流消費回路として、必ずしも温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31を備える必要はなく、温度検出回路4、電圧検出回路5、及びADコンバータ31のうち一つ、あるいは二つを電流消費回路として備えてもよい。
また、電源部6で生じる電力損失を考慮して、電源部6から電力供給を受ける電流消費回路である温度検出回路4の消費電力値Wt、及びADコンバータ31の消費電力値Wadを補正してもよい。
具体的には、例えば、電源部6の電力変換効率(電源部6から出力される電力/電源部6に入力される電力)がAであった場合、総消費電力値Wts、及び消費電力値Wadに基づき以下の式(1),(2)によって得られた消費電力値の補正値Wts’,Wad’を、ステップS8,S9,S103,S104,S106において総消費電力値Wts、及び消費電力値Wadの代わりに用いてもよい。
Wts’=Wts/A ・・・(1)
Wad’=Wad/A ・・・(2)
また、電源部6を備え、電源部6からの供給電力を消費する電流消費回路(温度検出回路4及びADコンバータ31)を含む例を示したが、電源部6からの供給電力を消費する回路を電流消費回路として用いず、電圧検出回路5のように、電池電圧Vbを電源電圧として用いる負荷回路のみを、電流消費回路として用いてもよい。この場合、電池モジュールMや電流消費回路の消費電流に電池電圧Vbを乗算した値がそれぞれ電池モジュールMや電流消費回路の消費電力となるから、消費電流値は、間接的に消費電力値を表す情報となる。この場合、消費電流値を、消費電力値を表す情報として用いることができる。同様に、電源部6に入力される電流値と、出力される電流値とが等しい場合も、消費電流値を、消費電力値を表す情報として用いることができる。
このように、消費電流値を、消費電力値を表す情報として用いることができる場合、消費電力値Wmの代わりに電池モジュールMの消費電流値を消費電力情報として用い、目標電力値Wtg及び差分電力値Wdの代わりにWtg及びWdに対応する電流値を用い、消費電力値Wm,Wt,Wv,Wadの代わりに、それぞれに対応する消費電流値を用いてもよい。このように、ステップS1〜S108において、電力値の代わりに電流値を用いた場合であっても、ステップS201〜S209において、結果的に二次電池Bから電流消費回路へ供給される電力の平均値を、目標電力値Wtgと電池モジュールMの消費電力との差に相当する差分電力と実質的に等しくさせることになる。
本発明に係る電池モジュール、及び電池管理システムは、携帯型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、及び携帯電話機等の電子機器、並びに、太陽電池や発電装置と二次電池とを組み合わされた電源システム及び無停電源装置等の電池搭載装置、並びにハイブリッドエレベータ等、電池を用いる種々の電池電源システムに適用することができる。特に電気自動車やハイブリッドカー等の車両に用いられる電池モジュール及び電池管理システムとして、好適に利用することができる。
1 電池管理システム
2 主ECU
3 制御部
4 温度検出回路
5 電圧検出回路
6 電源部
21 システム制御部
22 通信部
31 ADコンバータ
32 電池管理部
33 デューティ比算出部
34 電源制御部
35 省電力回路
36 通信部
37 記憶部
41〜46 直列回路
A 電力変換効率
B 二次電池
Drt,Drv,Drad デューティ比
E 素電池
L 通信線
M,M1,M2,M3 電池モジュール
P1,P2 接続点
P(+) 正極端子
P(−) 負極端子
R1 抵抗
R4,R41〜R46 直列抵抗
R51,R52 分圧抵抗
SW1,SW2,SW3 スイッチング素子
T1〜T6 温度
Th,Th1〜Th6 サーミスタ
Vb 電池電圧
Vop 電源電圧
Vth1〜Vth6 分圧電圧
Wd 差分電力値
Wm,Wt,Wv,Wad 消費電力値
Wtg 目標電力値
Wts 総消費電力値

Claims (10)

  1. 二次電池を含む電池モジュールであって、
    前記二次電池から供給された電力に基づく電源電流によって、前記二次電池を放電させる目的とは異なる目的の処理を行う電流消費回路と、
    前記電流消費回路へ供給される電源電流をオンオフする電流開閉部と、
    前記二次電池から供給された電力に基づき動作する制御部と、
    前記電池モジュールの消費電力に関する消費電力情報を予め記憶する記憶部とを備え、
    前記制御部は、
    前記電流開閉部によって前記電源電流をオンオフさせることによって前記二次電池から前記電流消費回路へ供給される電力の平均値を、所定の目標電力と前記消費電力情報に基づく消費電力との差に相当する差分電力と実質的に等しくさせる前記オンオフのデューティ比を取得するデューティ比取得部と、
    前記電流消費回路によって前記処理が実行される期間中、前記電流開閉部によって前記電源電流をオンさせ、前記電流消費回路によって前記処理が実行されないとき、前記電流開閉部によって前記電源電流を前記デューティ比でオンオフさせる電源制御部とを含む電池モジュール。
  2. 前記電流消費回路は、
    前記二次電池の温度を検出するサーミスタと、
    前記サーミスタに直列に接続され、かつ予め設定された抵抗値を有する直列抵抗とを含む温度検出回路を含み、
    前記温度検出回路の処理は、
    前記直列抵抗と前記サーミスタとの直列回路を前記電源電流が流れることにより前記直列抵抗と前記サーミスタとの接続点に生じる電圧を、前記二次電池の温度を示す温度情報として出力する温度検出処理である請求項1記載の電池モジュール。
  3. 前記デューティ比取得部は、
    前記温度検出回路によって前記処理が実行されることにより出力された前記温度情報と、前記目標電力と、前記消費電力情報とに基づいて、前記平均値が前記差分電力となるように、前記オンオフのデューティ比を求める請求項2記載の電池モジュール。
  4. 前記電流消費回路は、
    前記二次電池の端子電圧を分圧する第1及び第2分圧抵抗を含む電圧検出回路を含み、
    前記電圧検出回路の処理は、
    前記第1及び第2分圧抵抗の直列回路を前記電源電流が流れることにより前記第1及び第2分圧抵抗によって分圧された電圧を、前記二次電池の端子電圧を示す電池電圧情報として出力する電圧検出処理である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電池モジュール。
  5. 前記デューティ比取得部は、
    前記電圧検出回路によって前記処理が実行されることにより出力された前記電池電圧情報と、前記目標電力と、前記消費電力情報とに基づいて、前記平均値が前記差分電力となるように、前記オンオフのデューティ比を求める請求項4記載の電池モジュール。
  6. 前記制御部と前記電流消費回路の少なくとも一部と前記電流開閉部とは、単一の集積回路に集積されており、
    前記電流開閉部は、前記制御部からの指示に応じて前記電流消費回路へ供給される電源電流をオフする省電力回路を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の電池モジュール。
  7. 前記制御部と前記電流消費回路と前記電流開閉部とは、単一の集積回路に集積されており、
    前記電流開閉部は、前記制御部からの指示に応じて前記電流消費回路へ供給される電源電流をオフする省電力回路を含む請求項1記載の電池モジュール。
  8. 前記記憶部は、さらに、
    前記消費電力のばらつき範囲における上限値に相当する電力以上の値を、前記目標電力として予め記憶する請求項1〜7のいずれか1項に記載の電池モジュール。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項の電池モジュールを複数含み、
    前記複数の電池モジュールにおける前記記憶部から前記消費電力情報をそれぞれ取得し、前記取得された各消費電力情報が示す前記消費電力のうち、最も大きな消費電力を前記目標電力として、その目標電力を示す情報を前記各電池モジュールの前記デューティ比取得部へ出力するシステム制御部を備える電池管理システム。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項の電池モジュールを複数含む電池管理システム。
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