JP2013236471A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】対称三相交流の電気を伝導する3本の電力ケーブルが3つの電磁シールド部材によって個別に囲まれる場合に、過大な電磁誘導電流が電磁シールド部材に流れることを防止すること。
【解決手段】ワイヤハーネス10は、対称三相交流の電気を伝導する3本の電力ケーブル9と、少なくとも9つの導電性の電磁シールド部材1と、少なくとも2つの中継短絡部材2とを備えている。電磁シールド部材1は、3本の電力ケーブル9各々における、少なくとも2箇所の中継箇所において区分された少なくとも3つの部分領域各々の周囲を個別に囲む。中継短絡部材2は、中継箇所各々に配置され、それぞれ当該中継箇所の両側に位置するとともにそれぞれ異なる電力ケーブル9の周囲を囲む2つの電磁シールド部材1どうしを電気的に接続する少なくとも3つの導電部材をそれぞれ有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線の周囲を囲む導電性の電磁シールド部材を備えるワイヤハーネスに関する。
従来、自動車に代表される車両に敷設されるワイヤハーネスは、電線の周囲を囲みノイズ電磁波を遮蔽する導電性の電磁シールド部材を備える場合がある。電磁シールド部材の中空部に通される電線は、通常、非シールド電線である。非シールド電線は、編組線などの電磁シールド部材で覆われていない絶縁電線である。
例えば、特許文献1に示されるように、車両のワイヤハーネスは、電磁シールド部材として、筒状に編まれた金属の線材により構成された編組線を備える場合がある。編組線は、電線の変形に応じて変形自在な筒状の電磁シールド部材である。
また、特許文献2に示されるように、自動車における底板の下面(床下)などの外部に露出する場所に敷設されるワイヤハーネスは、電線の周囲を囲む筒状の金属部材である電線保護パイプを備える場合がある。電線保護パイプは、道路から飛び散る砂利などの異物から電線を保護する部材であると同時に、ノイズ電磁波を遮蔽する電磁シールド部材でもある。
電磁シールド部材を備えるワイヤハーネスにおいて、電線の両端部は、接続相手の機器を収容する金属製の筐体の開口から筐体内へ配線され、電磁シールド部材の両端部は、金属製の筐体と電気的に接続される。また、金属製の筐体は、自動車のボディなどの基準電位体と電気的に接続されている。従って、電磁シールド部材及び基準電位体は、筐体などの他の導電性部材とともに閉ループを形成している。
電磁シールド部材が囲む電線が交流電流を伝送する電力ケーブルである場合、電磁誘導電流が、電磁シールド部材及び基準電位体により形成される閉ループに流れる。また、電磁シールド部材に流れる電磁誘導電流は、電力ケーブルに流れる交流電流の電流値及び周波数が大きいほど大きくなる。
また、電気自動車及びハイブリッド自動車などの電動車両においては、三相モータが採用され、三相モータに接続されるワイヤハーネスは、対称三相交流の電気を伝導する3本の電力ケーブルを備える。この場合、各相の交流電気ごとに生じる電磁誘導による電気の位相のずれは同じである。なお、以下の説明において、特段の説明なく三相交流という用語が用いられた場合、それは対称三相交流のこと、即ち、それぞれの位相のずれ(120度)が同じである三相交流のことを意味する。
三相交流の電気を伝導する3本の電力ケーブルが、1つの電磁シールド部材によって一括して囲まれている場合、3本の電力ケーブル各々に流れる各相の交流電流による電磁誘導が、1つの電磁シールド部材において生じる。そのため、電磁誘導により生じた位相の異なる三相の電気は、1つの電磁シールド部材において混合されて相互に打ち消し合う。
一方、三相交流の電気を伝導する3本の電力ケーブルが、電磁シールド部材によって個別に囲まれている場合、3本の電力ケーブル各々に流れる各相の交流電流による電磁誘導が、電磁シールド部材ごとに個別に生じる。配線の便宜上、ワイヤハーネスは、三相交流の電気を伝導する3本の電力ケーブル各々が、電磁シールド部材によって個別に囲まれることを要求される場合がある。
特開2006−344398号公報 特開2011−193677号公報
昨今、電気自動車及びハイブリッド自動車などの電動車両において、インバータ回路から三相モータへ供給される交流電気の高パワー化及び高周波数化が進んでいる。そのため、ワイヤハーネスが、三相交流の電気を伝導する3本の電力ケーブルを個別に囲む3つの電磁シールド部材を備える場合、過大な電磁誘導電流が各電磁シールド部材に流れやすい。また、電力ケーブル及び電磁シールド部材が長い場合も、過大な電磁誘導電流が各電磁シールド部材に流れやすい。
過大な電磁誘導電流が電磁シールド部材に流れると、電磁シールド部材で発生する熱によって周辺の部材が破損するという問題が生じる。
本発明の目的は、対称三相交流の電気を伝導する3本の電力ケーブルが電磁シールド部材によって個別に囲まれる場合に、過大な電磁誘導電流が電磁シールド部材に流れることを防止することである。
本発明の第1の態様に係るワイヤハーネスは、以下に示される各構成要素を備えている。
(1)第1の構成要素は、間隔を空けて並列に配列され、対称三相交流の電気を伝導する3本の電力ケーブルである。
(2)第2の構成要素は、3本の上記電力ケーブル各々における、少なくとも2箇所の中継箇所において区分された少なくとも3つの部分領域各々の周囲を個別に囲む少なくとも9つの導電性の電磁シールド部材である。
(3)第3の構成要素は、上記中継箇所各々に配置され、それぞれ当該中継箇所の両側に位置するとともにそれぞれ異なる上記電力ケーブルの周囲を囲む2つの上記電磁シールド部材どうしを電気的に接続する少なくとも3つの導電部材をそれぞれ有する少なくとも2つの中継短絡部材である。
本発明の第2の態様に係るワイヤハーネスは、第1の態様に係るワイヤハーネスの一態様である。第2の態様に係るワイヤハーネスにおいて、上記中継短絡部材各々は、上記中継箇所の両側に位置する6つの上記電磁シールド部材の端部を、上記導電部材を介して一括して挟持する非導電性の挟持部材を有する。
本発明の第3の態様に係るワイヤハーネスは、第2の態様に係るワイヤハーネスの一態様である。第3の態様に係るワイヤハーネスは、上記中継短絡部材に連結されており、板状の支持体の貫通孔の縁部に留められる非導電性の留め具をさらに備える。
第1〜第3の態様に係るワイヤハーネスにおいて、対称三相交流の電気を伝導する3本の電力ケーブルは、それぞれ区分された少なくとも3つの部分領域ごとに、少なくとも9つの電磁シールド部材によって個別に囲まれている。そのため、3本の電力ケーブル各々に流れる各相の交流電流による電磁誘導は、電磁シールド部材ごとに個別に生じる。しかしながら、少なくとも2箇所の中継箇所各々において、それぞれ異なる相の交流電気を伝導する電力ケーブルを囲む2つの電磁シールド部材どうしが、3つの導電部材によって電気的に接続されている。そのため、3本の電力ケーブルにおける3つの部分領域を囲む9つの電磁シールド部材において、位相の異なる三相の電磁誘導の電気は、混合されて相互に打ち消し合う。その結果、過大な電磁誘導電流が電磁シールド部材に流れることは防がれる。
また、第2の態様に係るワイヤハーネスにおいて、3本の電力ケーブルは、それらの周囲を囲む電磁シールド部材とともに、中継短絡部材を構成する挟持部材により、間隔を空けて並列に配列された状態で保持される。これにより、電磁シールド部材どうしが接近し過ぎることによって火花放電を引き起こす不都合を回避できる。また、中継短絡部材が、3本の電力ケーブルの周囲を囲む9つの電磁シールド部材の間隔を維持するスペーサの役割を兼ねるため、部品点数の低減効果が得られる。さらに、電力ケーブル及び電磁シールド部材がそれらの端部から筒状の部材に通される場合とは異なり、中継短絡部材の挟持部材は、電力ケーブルの中間部位である電磁シール部材の中継箇所に容易に取り付け可能である。
また、第3の態様に係るワイヤハーネスは、中継短絡部材に連結された非導電性の留め具を備える。そのため、ワイヤハーネスを車両に敷設する工程において、電磁シールド部材の中継箇所を車両のボディなどの支持体に固定する作業が容易となる。
本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス10の斜視図である。 車両に敷設されたワイヤハーネス10の平面図である。 ワイヤハーネス10の主要部の分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス10Aの主要部の分解斜視図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<第1実施形態>
まず、図1〜3を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス10及びそれが備える中継短絡部材2について説明する。図1,2に示されるように、ワイヤハーネス10は、少なくとも3本の電力ケーブル9、少なくとも9つの電磁シールド部材1及び少なくとも2つの中継短絡部材2を備えている。
<電力ケーブル>
電力ケーブル9は、導電材料からなる芯線91と、芯線91の周囲を覆う絶縁材料からなる絶縁被覆92とにより構成された絶縁電線である。例えば、電力ケーブル9の端部の芯線91には、端子金具8が接続されている。なお、図1,2に示される例では、ワイヤハーネス10は、間隔を空けて並列に配列された3本の電力ケーブル9を備えている。しかしながら、ワイヤハーネス10が、3本の電力ケーブル9のセットを2セット以上備えることも考えられる。
また、ワイヤハーネス10が、3本の電力ケーブル9の端部を一定の位置関係に保持するケーブル保持部材をさらに備えることも考えられる。この場合、ケーブル保持部材は、並列配置された3本の電力ケーブル9の端部を一定の位置関係で保持するとともに、3本の電力ケーブル9相互間を電気的に絶縁する。例えば、ケーブル保持部材が、非導電性の合成樹脂の部材であることが考えられる。この場合、ケーブル保持部材が、複数の電力ケーブル9をインサート部材とするインサート成形によって成形された部材であることが考えられる。
<電磁シールド部材>
電磁シールド部材1は、間隔を空けて並列に配列され、電力ケーブル9各々の周囲を個別に囲む導電性の部材である。電磁シールド部材1は、電力ケーブル9各々における、少なくとも2箇所の中継箇所において区分された少なくとも3つの部分領域各々の周囲を個別に囲む。
電力ケーブル9が3本、及び中継箇所がM箇所(但し、Mは2以上の整数)である場合、電磁シールド部材1の数は{3×(M+1)}個である。従って、ワイヤハーネス10は、少なくとも9個の電磁シールド部材1を備えている。図1,2に示される例では、中継箇所が2箇所であり、ワイヤハーネス10は、3つずつ並列に配列された9つの電磁シールド部材1を備えている。
例えば、電磁シールド部材1が、電力ケーブル9の周囲を囲う金属製のパイプ部材であることが考えられる。この場合、パイプ部材は、例えば、鉄、ステンレス又はアルミニウムなどの金属を主成分とする材料で構成されていることが考えられる。パイプ部材の表面には、必要に応じてメッキ層又は塗料の層が形成されていることが考えられる。
また、電磁シールド部材1が、筒状に編まれた金属の線材により構成された編組線であることも考えられる。この場合、編組線が、銅、ステンレス又はアルミニウムなどの金属を主成分とする線材により構成されていることが考えられる。
また、金属糸の織物である金属布が、電磁シールド部材1として採用されることも考えられる。この場合、金属布は、電力ケーブル9の周囲に巻かれて筒状に形成される。
金属布は、例えば銅を主成分とする金属の糸が縦方向及び横方向に交差して織られた網目構造を有する生地である。また、金属布は、金属糸の生地に樹脂材料からなる柔軟性を有するフィルムが貼り付けられた構造を有する場合もある。編組線又は金属布からなる電磁シールド部材1は、導電性及び柔軟性を有する。
例えば図2に示されるように、ワイヤハーネス10が車両に敷設された状態において、電力ケーブル9の両端部は、接続相手の機器を収容する金属製の筐体7の開口から筐体7内へ配線される。さらに、電磁シールド部材1の両端部は、金属製の筐体7と電気的に接続される。
図2に示される例では、電磁シールド部材1と筐体7とが接続金具71によって接続されているが、それらを接続する手段は接続金具71に限られない。また、金属製の筐体7は、自動車のボディなどの基準電位体70と電気的に接続されている。従って、電磁シールド部材1及び基準電位体70は、筐体7などの他の導電性部材とともに閉ループを形成している。
<中継短絡部材>
中継短絡部材2は、電磁シールド部材1の中継箇所各々に配置されている。従って、ワイヤハーネス10は、少なくとも2つの中継短絡部材2を備えている。中継短絡部材2各々は、3対の導電部材3と1対の外装部材4とを有している。
以下、図3を参照しつつ、中継短絡部材2の構成について説明する。以下の説明において、u,v,wは、3本の電力ケーブル9の識別符号である。以下の説明では、便宜上、3本の電力ケーブル9各々は、第一電力ケーブル9u、第二電力ケーブル9v及び第三電力ケーブル9wとして区別される。
そして、ある中継箇所を基準にして、第一電力ケーブル9uにおける当該中継箇所の一方の側に位置する部分領域を囲む電磁シールド部材1のことを前段第一電磁シールド部材1auと称する。また、第一電力ケーブル9uにおける当該中継箇所の他方の側に位置する部分領域を囲む電磁シールド部材1のことを後段第一電磁シールド部材1buと称する。
同様に、ある中継箇所を基準にして、第二電力ケーブル9vにおける当該中継箇所の一方の側に位置する部分領域を囲む電磁シールド部材1のことを前段第二電磁シールド部材1avと称する。また、第二電力ケーブル9vにおける当該中継箇所の他方の側に位置する部分領域を囲む電磁シールド部材1のことを後段第二電磁シールド部材1bvと称する。
同様に、ある中継箇所を基準にして、第三電力ケーブル9wにおける当該中継箇所の一方の側に位置する部分領域を囲む電磁シールド部材1のことを前段第三電磁シールド部材1awと称する。また、第三電力ケーブル9wにおける当該中継箇所の他方の側に位置する部分領域を囲む電磁シールド部材1のことを後段第三電磁シールド部材1bwと称する。
中継短絡部材2が備える3対の導電部材3は、当該中継短絡部材2が配置された中継箇所の両側に位置するとともにそれぞれ異なる電力ケーブル9の周囲を囲む2つの電磁シールド部材1どうしを電気的に接続する。
中継短絡部材2各々が有する3対の導電部材3は、1対の第一導電部材3uv、1対の第二導電部材3vw及び一対の第三導電部材3uwと、を含む。第一導電部材3uvは、前段第一電磁シールド部材1auと後段第二電磁シールド部材1bvとを電気的に接続する導電性の部材である。また、第二導電部材3vwは、前段第二電磁シールド部材1avと後段第三電磁シールド部材1bwとを電気的に接続する導電性の部材である。また、第三導電部材3uwは、前段第三電磁シールド部材1awと後段第一電磁シールド部材1buとを電気的に接続する導電性の部材である。
なお、以上の説明は、便宜上、第一電力ケーブル、第二電力ケーブル及び第三電力ケーブルが、それぞれu相、v相及びw相の交流電気を伝導する電力ケーブル9であることを想定している。しかしながら、第一電力ケーブル、第二電力ケーブル及び第三電力ケーブルと、u相、v相及びw相との対応関係は、以上に説明した例に限られない。
導電部材3は、例えば鉄、ステンレス又はアルミニウムなどの金属を主成分とする材料で構成された金具である。なお、導電部材3は、電磁シールド部材1を構成する導電性材料と同種の材料により構成されていることが望ましい。
図3に示される例では、3つの導電部材3uv,3vw,3uwと、これに対向する3つの導電部材3uv,3vw,3uwとが、中継箇所に位置する6つの電磁シールド部材1の端部を挟み込む状態で組み合わされる。
また、3つの導電部材3uv,3vw,3uw各々には、2つの溝部31と、2つの溝部31を繋ぐ1つの連結部32とを有している。
溝部31は、中継箇所に位置する6つの電磁シールド部材1各々の端部が嵌め入れられる溝状の部分である。電磁シールド部材1の中継箇所において、電磁シールド部材1の端部は、3つの導電部材3uv,3vw,3uwの溝部31と、それらに対向する他の3つの導電部材3uv,3vw,3uwの溝部31との間に挟み込まれ、これにより、電磁シールド部材1と溝部31とが電気的に接続される。
連結部32は、2つの溝部31を間隔を空けて一定の位置関係に保持するとともに、2つの溝部31を電気的に接続する部分である。
また、3対の導電部材3uv,3vw,3uwのうち、3つの導電部材3uv,3vw,3uwは、1対の外装部材4のうちの一方と一体に形成され、残り3つの導電部材3uv,3vw,3uwは、1対の外装部材4のうちの他方と一体に形成されている。
外装部材4各々は、3つの導電部材3uv,3vw,3uwの外側面を覆う非導電性の部材である。例えば、外装部材4は、合成樹脂の成形部材である。この場合、外装部材4は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、又はポリアミド(PA)などの材料により構成されている。また、外装部材4は、例えば二色成形などによって3つの導電部材3uv,3vw,3uwと一体に構成されている。
外装部材4には、中継箇所における前段の電磁シールド部材1の端部と後段の電磁シールド部材の端部との間を仕切る仕切壁42が形成されている。より具体的には、仕切壁42は、前段第一電磁シールド部材1auの端部と後段第一電磁シールド部材1buの端部との間、前段第二電磁シールド部材1avの端部と後段第二電磁シールド部材1bvの端部との間、及び前段第三電磁シールド部材1aw端部と後段第三電磁シールド部材1bwの端部との間、のそれぞれを仕切る。
但し、3本の電力ケーブル9各々が仕切壁42の部分を貫通可能なように、仕切壁42の稜線は凹状に形成されている。
一対の外装部材4は、中継箇所の両側に位置する6つの電磁シールド部材1の端部を、3対の導電部材3uv,3vw,3uwを介して一括して挟持する。さらに、一対の外装部材4は、6つの電磁シールド部材1の端部を一括して把持する状態で、連結具によって連結される。これにより、3対の導電部材3uv,3vw,3uwは、対応する電磁シールド部材1の端部に密接する状態で保持される。
図3に示される例では、連結具はネジ51及びナット52である。そのため、図3に示される一対の外装部材4には、連結用のネジ51が通されるネジ孔41が形成されている。
中継短絡部材2が外装部材4を有することにより、ワイヤハーネス10が車両内に敷設されたときに、電磁シールド部材1の中継箇所が、自動車のボディなどの周囲の導電性部材に過剰に接近したり接触したりすることが防止される。即ち、外装部材4は、3対の導電部材3uv,3vw,3uwを一定の位置関係で保持するとともに、電磁シールド部材1とその周囲の部材とを電気的に絶縁するスペーサの役割を果たす。
なお、外装部材4は、中継箇所の両側に位置する6つの電磁シールド部材1の端部を、導電部材3を介して一括して挟持する非導電性の挟持部材の一例である。
<効果>
ワイヤハーネス10において、対称三相交流の電気を伝導する3本の電力ケーブル9は、それぞれ区分された少なくとも3つの部分領域ごとに、少なくとも9つの電磁シールド部材1によって個別に囲まれている。そのため、3本の電力ケーブル9各々に流れる各相の交流電流による電磁誘導は、電磁シールド部材1ごとに個別に生じる。
しかしながら、少なくとも2箇所の中継箇所各々において、それぞれ異なる相の交流電気を伝導する電力ケーブル9を囲む2つの電磁シールド部材1どうしが、3対の導電部材3uv,3vw,3uwによって電気的に接続されている。そのため、3本の電力ケーブル9における3つの部分領域を囲む9つの電磁シールド部材1において、位相の異なる三相の電磁誘導の電気は、混合されて相互に打ち消し合う。その結果、過大な電磁誘導電流が電磁シールド部材1に流れることは防がれる。
ところで、電磁シールド部材1における電流は、異なる2つの相の誘導電流が混合されただけでは、誘導電流の位相がずれるだけである。即ち、ワイヤハーネス10において、電磁シールド部材1における電流は、異なる3つの相の誘導電流が混合された場合に初めて打ち消される。
換言すれば、電磁シールド部材1における電流は、3本の電力ケーブルにおける電磁誘導電流が中継短絡部材2を介して混合されることにより打ち消される。そのため、中継短絡部材2によって電気的に接続される複数の電磁シールド部材1において、3本の電力ケーブル9各々と電磁シールド部材1との間の相互インダクタンスがほぼ一致していること、即ち、第一電力ケーブル9uを囲む電磁シールド部材1の長さの合計と、第二電力ケーブル9vを囲む電磁シールド部材1の長さの合計と、第三電力ケーブル9wを囲む電磁シールド部材1の長さの合計と、がほぼ揃うように中継短絡部材2が配置されることが効率的である。
また、ワイヤハーネス10において、3本の電力ケーブル9は、それらの周囲を囲む電磁シールド部材1とともに、中継短絡部材2を構成する一対の外装部材4により、間隔を空けて並列に配列された状態で保持される。これにより、電磁シールド部材1どうしが接近し過ぎることによって火花放電を引き起こす不都合を回避できる。また、中継短絡部材2が、3本の電力ケーブル9の周囲を囲む電磁シールド部材1の間隔を維持するスペーサの役割を兼ねるため、部品点数の低減効果が得られる。さらに、電力ケーブル9及び電磁シールド部材1がそれらの端部から筒状の部材に通される場合とは異なり、中継短絡部材2の外装部材4は、電力ケーブル9の中間部位である電磁シールド部材1の中継箇所に容易に取り付け可能である。
<第2実施形態>
次に、図4を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス10A及びそれが備える中継短絡部材2Aについて説明する。なお、図4は、ワイヤハーネス10Aの主要部の分解斜視図である。図4において、図1〜3に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、ワイヤハーネス10Aにおけるワイヤハーネス10と異なる点についてのみ説明する。
ワイヤハーネス10Aは、ワイヤハーネス10と同様に、3本の電力ケーブル9と、2箇所以上の中継箇所で区分された9つ以上の電磁シールド部材1と、各中継箇所に設けられた2つ以上の中継短絡部材2Aとを備えている。なお、図4には、ワイヤハーネス10Aにおける1つの中継箇所の部分のみが示されている。
中継短絡部材2Aは、中継短絡部材2と比較して、留め具6が追加された構成を有している。留め具6は、車両のボディパネルなどの板状の支持体の貫通孔の縁部に留められる周知の用具である。留め具6は、中継短絡部材2に対して一体に連結された非導電性の材料で構成されている。
留め具6は、例えば合成樹脂の成形部材である。この場合、留め具6は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、又はポリアミド(PA)などの材料により構成されている。
留め具6は、板材の貫通孔である取付孔に挿入される挿入部61と、外装部材4が固定されたフランジ部62とを有している。留め具6は、挿入部61とフランジ部62とにより、取付孔の縁部を挟持する。
フランジ部62における一方の面に外装部材4が固定され、他方の面に挿入部61が立設されている。フランジ部62は、取付孔を塞ぐように、取付孔の面積よりも大きな面積の皿状に形成されている。
挿入部61は、取付孔に挿入される際に、両側に張り出した部分が取付孔の縁部に接して押圧され、取付孔の幅まで収縮する。挿入部61が取付孔の内側へさらに押し込められると、両側に張り出した部分の形状は、取付孔の縁部の裏側において、取付孔の幅よりも大きな幅になるまで復帰する。その結果、挿入部61における両側に張り出した部分とフランジ部62とが、取付孔の縁部を表裏両側から挟み込む。その結果、留め具6が板材の取付孔の部分に固定される。
ワイヤハーネス10Aは、中継短絡部材2Aに連結された非導電性の留め具6を備える。そのため、ワイヤハーネス10Aを自動車に敷設する工程において、電磁シールド部材1の中継箇所を自動車のボディなどの支持体に固定する作業が容易となる。
<その他>
各実施形態において、中継短絡部材2,2Aの一対の外装部材4は、ネジ51及びナット52によって連結される。しかしながら、一対の外装部材4が、ネジ51などの連結具を用いることなく連結可能な構造を有することも考えられる。例えば、一対の外装部材4が、溶着又は係り留めの機構などによって連結されることも考えられる。
また、一対の外装部材4が、それぞれの一方の端部において連なった構造を有することによって一体に形成されていることも考えられる。
また、中継短絡部材2,2Aにおいて、1対の導電部材3uv,3vw,3uwのうちの一方が省略された構成も考えられる。即ち、中継短絡部材2,2A各々は、前述した要領で2つの電磁シールド部材1どうしを電気的に接続する少なくとも3つの導電部材3を備えていればよい。
1 電磁シールド部材
2,2A 中継短絡部材
3 導電部材
4 外装部材(挟持部材)
6 留め具
7 筐体
8 端子金具
9 電力ケーブル
10,10A ワイヤハーネス
31 溝部
32 連結部
41 ネジ孔
42 仕切壁
51 ネジ
52 ナット
61 挿入部
62 フランジ部
70 基準電位体
71 接続金具
91 芯線
92 絶縁被覆
1au 前段第一電磁シールド部材
1av 前段第二電磁シールド部材
1aw 前段第三電磁シールド部材
1bu 後段第一電磁シールド部材
1bv 後段第二電磁シールド部材
1bw 後段第三電磁シールド部材
3uv 第一導電部材
3vw 第二導電部材
3uw 第三導電部材
9u 第一電力ケーブル
9v 第二電力ケーブル
9w 第三電力ケーブル

Claims (3)

  1. 間隔を空けて並列に配列され、対称三相交流の電気を伝導する3本の電力ケーブルと、
    3本の前記電力ケーブル各々における、少なくとも2箇所の中継箇所において区分された少なくとも3つの部分領域各々の周囲を個別に囲む少なくとも9つの導電性の電磁シールド部材と、
    前記中継箇所各々に配置され、それぞれ当該中継箇所の両側に位置するとともにそれぞれ異なる前記電力ケーブルの周囲を囲む2つの前記電磁シールド部材どうしを電気的に接続する少なくとも3つの導電部材をそれぞれ有する少なくとも2つの中継短絡部材と、を備えるワイヤハーネス。
  2. 請求項1に記載のワイヤハーネスであって、
    前記中継短絡部材各々は、前記中継箇所の両側に位置する6つの前記電磁シールド部材の端部を、前記導電部材を介して一括して挟持する非導電性の挟持部材を有する、ワイヤハーネス。
  3. 請求項2に記載のワイヤハーネスであって、
    前記中継短絡部材に連結されており、板状の支持体の貫通孔の縁部に留められる非導電性の留め具をさらに備える、ワイヤハーネス。
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