JP2013236413A - スイッチドリラクタンス機械駆動用のパワーコンバータ - Google Patents

スイッチドリラクタンス機械駆動用のパワーコンバータ Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、スイッチドリラクタンス機械に広い速度領域を与える多相パワーコンバータを提供することを目的としている。
【解決手段】
パワーコンバータの上ブリッジは、相巻線の半分を駆動する。パワーコンバータの下ブリッジは、相巻線の残り半分を駆動する。たとえば、星形接続の上相巻線の上中性点は、接続スイッチを通じて星形接続の下相巻線の下中性点に接続される。これら中性点の電位は、制御される。パワーコンバータは、非対称ブリッジモード、二重ミラー・モード及び加速ブリッジモードをもつ。
【選択図】図6

Description

本発明は、スイッチドリラクタンス機械を駆動するためのパワーコンバータに関する。
本発明は特に、4個又は6個又は6個以上の偶数の相巻線をもつスイッチドリラクタンス機械を駆動するためのパワーコンバータに関する。
スイッチドリラクタンス機械(SRM)がトラクションモータ、特にダイレクトドライブ・ハブ・モータのような可変速アプリケーションにとって多くの利点をもつことが知られている。けれども、しかし、ポピュラーな永久磁石同期モータと比べて、SRMが音響ノイズ、振動、トルクリップル、トルク/重量比率のような欠点をもつことも知られている。SRMの相数を増加することにより、音響ノイズ、振動、トルクリップルが低減されることが知られている。けれども、多相パワーコンバータのコストの故に、相数増加は、SRMにとって難しい。パワーコンバータの多くの回路トポロジーがSRMのために提案されている。
米国特許第7,906,931号は一相当たりフルブリッジをもつパワーコンバータを記述する。このフルブリッジパワーコンバータは、1相当たり4つのスイッチを要求する。図1に示されるポピュラーな非対称ブリッジコンバータは、1相当たり2つのスイッチを要求する。3つの相巻線3U、3V、3Wは、上ブリッジ9Aと下ブリッジ9Bとをもつパワーコンバータにより独立に駆動される。上ブリッジ9Aは、上スイッチT1、T3、T5と下ダイオードD1、D3、D5からなる3つのレグをもつ。下ブリッジ9Bは、下スイッチT2、T4、T6と上ダイオードD2、D4、D6からなる3つのレグをもつ。
図2は、より少ないパワートランジスタをもつミラー・コンバータを示す。このミラー・コンバータは、図1に示される下ブリッジ9Bの代わりに、上スイッチT8と下ダイオードD8からなるレグ9Cをもつ。しかし、1つの相の消磁ともう一つの相の励磁は、ミラー・コンバータで同時に実行されることができない。図3は、図2に示されるダイオードD8の代わりに、下スイッチT8Bをもつ変形ミラー・コンバータを示す。図4は、2電圧源を用いるパワーコンバータの一種であるキャパシタ分割式4相パワーコンバータを示す。このキャパシタ分割コンバータは、4つのスイッチT1-T4と、4つのダイオードと、2つのキャパシタC1、C2とをもつ。中性点Nは、X相巻線3Xと上スイッチT1とのペアを通じて、Z相巻線3Zと上スイッチT3とのペアを通じて、キャパシタC1を通じて高電位DCリンク線1000に接続される。更に、中性点Nは、Y相巻線3Yと下スイッチT2とのペアを通じて、T相巻線3Tと下スイッチT4とのペアを通じて、キャパシタC2を通じて低電位DCリンク線2000に接続される。キャパシタC1、C2は、中性点Nの電圧をDCリンク電圧の半分に維持する。
しかしながら、相巻線3X-3Tにそれぞれ電源電圧の半分を印加するために、図4に示されるキャパシタ分割式4相パワーコンバータは大きくかつ高価な電圧分割キャパシタC1、C2を必要とする。
パワーコンバータのエネルギーアブソーバーが知られている。このエネルギーアブソーバーは、一時的に消磁電流を蓄積するキャパシタを有する。典型的には、エネルギーアブソーバーは、ダイオードD2、D4、D6をDCリンクに接続する。しかし、高電圧で動作する大容量のキャパシタは大きく、高価なため、大型SRMを駆動するパワーコンバータがこのエネルギーアブソーバを採用することは困難である。
米国特許第7,906,931号
本発明の1つの目的は、多相スイッチドリラクタンス機械(SRM)の速度範囲を拡大可能な単純な多相パワーコンバータを提供することである。本発明の他の目的は、多相SRMの音響ノイズ、振動とトルクリップルを改善可能な単純な多相パワーコンバータを提供することである。本発明の更に他の目的は、トルク/重量比率を改善可能な単純な多相パワーコンバータを提供することである。
本発明によれば、コントローラにより制御される上ブリッジ及び下ブリッジは、4もしくは6もしくは6より大きい偶数の相巻線をもつスイッチドリラクタンス機械を駆動する。上ブリッジの各上レグは、上中性点に接続される上相巻線に接続される。下ブリッジの各下レグは、下中性点に接続される各下相巻線に接続される。上レグは、直列接続された下スイッチと上ダイオードとのペアをもつ。下レグは、直列接続された上スイッチと下ダイオードとのペアをもつ。上中性点は、下中性点に直接あるいは接続スイッチと接続ダイオードの少なくとも1つを通じて接続される。
パワーコンバータはさらに、上中性点から下中性点に流れる電流を調節する少なくとも1つのトランジスタをもつ電流調節回路を有している。これにより、多くのトランジスタ又は大きな電圧分割キャパシタをもつ高価なパワーコンバータを用いることなく、低騒音、低振動、低トルクリップルのSRMを形成することができる。相数増加により、騒音、振動、トルクリップルを低減できることは公知である。電流調節回路のトランジスタが相電流を調節するので、本質的に1相当たり1スイッチをもつこのパワーコンバータは、6相SRMを駆動することができる。
好適態様によれば、上ブリッジは、奇数番目の3つのステータポールを第1磁気極性に磁化し、下ブリッジは、偶数番目の3つのステータポールを第2磁気極性に磁化する。これにより、径方向磁束タイプのSRMが短磁路をもつので、6相SRMの鉄損を低減することができる。
好適態様によれば、非対称ブリッジモードにおいて、3つのレグをもつ1つのブリッジの一つの相電流は、3つのレグをもつもう1つのブリッジの2相電流の和に等しい。これにより、簡素なパワーコンバータは、6相SRMを駆動することができる。
好適態様によれば、1つのブリッジが、1つの相の増加電流ともう1つの相の減少電流とを供給する。他のブリッジは、非対称ブリッジモードにおいて、もう1つの相の本質的に一定の電流を供給する。これにより、電圧分割キャパシタをもたない簡素なパワーコンバータは、6相SRMを駆動することができる。
好適態様によれば、2つのブリッジは、本質的に台形波の各相電流を供給する。これにより、2つのブリッジ間の電流差を低減することができる。好適態様によれば、2つのブリッジは、本質的に台形波形の各相電流を供給する。これにより、2つのブリッジ間の電流差を低減することができる。
好適態様によれば、2つのブリッジは、本質的に半波整流正弦波形の磁束を発生する各相電流を各相巻線に供給する。たとえば、2つのブリッジは、本質的に半波整流正弦波形の各相電流を各相巻線に供給する。又は、2つのブリッジは、本質的に半波整流正弦波形の各相電圧を各相巻線に印加する。これにより、2つのブリッジ間の電流差を低減することができる。さらに、騒音及び振動を低減することができる。さらに、この6相SRMの鉄損が低減される。同様に、半波整流正弦波形の各相磁束又は各相電流又は各相電圧を採用することにより、3相SRMのような他の公知のSRMは、低鉄損をもつことができる。半波整流正弦波形の各相電流が鉄損を低減する理由が以下に説明される。所定平均値のモータトルクを発生するために、所定平均値の相電流がSRMの励磁期間に供給されねばならない。最初に、この相電流はゼロから所定値まで増加され、そして、この相電流は、この所定値からゼロもで減少される。ヒステリシス損は、力学における摩擦損失に類似している。ヒステリシス損は、磁束変化速度及び磁束密度が高い時に増加される。半波整流正弦波形の磁束の変化速度は、 磁束密度が低い時に相対的に高い。半波整流正弦波形の磁束変化速度は、 磁束密度が高い時に他の波形よりも低い。したがって、SRM半波整流正弦波形の相電流がSRMに供給される時、このSRMの鉄損が低減される。言い換えると、磁束密度の変化は、磁束密度が低い時に容易であり、磁束密度が高い時に困難である。好適には、トラクションモータのような可変速SRMの鉄損は、高速領域において、非常に増大するので、半波整流正弦波形の相電流は、SRMの回転速度が高い領域にてSRMに供給される。本質的に半波整流正弦波形の相電流を供給する代わりに、SRMの相巻線に本質的に半波整流正弦波形の相電圧を印加することも可能である。
好適態様によれば、電流調節回路は、上中性点に接続された電流吸収レグと、下中性点に接続された電流供給レグとをもつ。これにより、たとえ2つのブリッジ間の電流差が大きくても中性点の電圧リップルが低減される。したがって、2つのブリッジ間の電流差は、電圧分割キャパシタ無しで補償される。
好適態様によれば、電流吸収レグは、上中性点から電流を吸収する電流吸収スイッチを有する。電流供給レグは、下中性点に電流を供給する電流供給スイッチを有する。これにより、2つのブリッジ間の電流差は、電圧分割キャパシタ無しで補償される。
好適態様によれば、中性点の電圧リップルを低減するために、中性点の電圧又は上ブリッジの電流と下ブリッジとの電流差に基づいて電流吸収スイッチ及び電流供給スイッチをスイッチングする。これにより、2つのブリッジ間の電流差は低減される。
好適態様によれば、接続スイッチがオンされる二重ミラー・モードにおいて上ブリッジ及び電流吸収レグは、1つのミラー・コンバータを構成する。同様に、この二重ミラー・モードにおいて、下ブリッジと電流供給レグは、他のミラー・コンバータを構成する。これにより、直流電源電圧の全電圧が、2つのミラー・コンバータにそれぞれ印加されるので、トルクが増大される。
好適態様によれば、2つのブリッジのどちらかがトラブルをもつ時、この二重ミラー・モードが選択される。これにより、パワーコンバータの信頼性が向上する。好適態様によれば、SRMの回転速度が高速領域にある時、この二重ミラー・モードが選択される。これにより、たとえバックEMFが高速領域にて増加されても、SRMは十分なトルクを発生する。
好適態様によれば、この二重ミラー・モードにおいて、1つのブリッジの励磁モードと消磁モードとが所定周波数で交互に実行される。これにより、励磁速度及び消磁速度が改善される。
好適態様によれば、この励磁モードとこの消磁モードとの切り換えは、電流供給スイッチ及び電流吸収スイッチのスイッチングにより実行される。これにより、励磁速度及び消磁速度が改善される。
好適態様によれば、各相電流は、直流電流成分と正弦波交流成分とからなる。直流電流成分の振幅は、正弦波交流成分の振幅に本質的に等しい。これにより、高速領域における鉄損が低減される。
図1は、従来の3相非対称ブリッジコンバータを示す回路図である。 図2は、従来の3相ミラー・コンバータを示す回路図である。 図3は、共通ハーフブリッジをもつ従来の3相変形ミラー・コンバータを示す回路図である。 図4は、従来の4相キャパシタ分割パワーコンバータを示す回路図である。 図5は、6相SRMを駆動するための第1実施例の6相パワーコンバータを示す回路図である。 図6は、12個のステータポールをもつステータを示す模式側面図である。 図7は、図6に示される12/14タイプの6相ラジアル磁束SRMを示す模式展開図である。 図8は、図6、図7に示される6相SRMの相電流及びインダクタンスの波形を示すタイミングチャートである。 図9は、図5に示されるパワーコンバータの動作を示すフローチャートである。 図10は、図6に示されるSRMの短磁路をを示す模式側面図である。 図11は、図6に示されるSRMの短磁路をを示す模式側面図である。 図12は、タンデム構造をもつ6相横磁束スイッチドリラクタンス機械を示す模式軸方向断面図である。 図13は、図12に示される6相TFSRMのステータティースの配列を示す模式展開図である。 図14は、図12に示される6相TFSRMのロータティースの配列を示す模式展開図である。 図15は、図16に示される変形された6相SRMの相電流及びインダクタンスの波形を示すタイミングチャートである。 図16は、12/10タイプの6相径方向磁束SRMの模式展開図である。 図17は、この6相SRMを駆動するためのもう一つの6相電流の半波整流正弦波形を示すタイミングチャートである。 図18は、6相SRMを駆動するための第2実施例のパワーコンバータを示す回路図である。 図19は、加速ブリッジモードで駆動されるパワーコンバータの相電流の波形を示すタイミングチャートである。 図20は、第1サブ期間における二重ミラー・モードの励磁モードを示す回路図である。 図21は、第1のサブ期間における二重ミラー・モードの消磁モードを示す回路図である。 図22は、第2のサブ期間における二重ミラー・モードのもう一つの励磁モードを示す回路図である。 図23は、第2のサブ期間に二重ミラー・モードのもう一つの消磁モードを示す回路図である。 図24は、非対称ブリッジモードで駆動されるパワーコンバータのスイッチングパターンを示すタイミングチャートである。 図25は、加速ブリッジモードで駆動されるパワーコンバータのスイッチングパターンを示すタイミングチャートである。 図26は、二重ミラー・モードで駆動されるパワーコンバータのスイッチングパターンを示すタイミングチャートである。 図27は、図18に示されるパワーコンバータの1つの制御例を示すフローチャートである。 図28は、正弦波形の交流電流と直流電流との和にそれぞれ等しい波形をもつ6つの相電流を示すタイミングチャートである。 図29は、図28に示される相電流を供給するサイレントモードを選択するためのフローチャートである。 図30は、図18に示されるパワーコンバータの一つの変形態様を示す回路図である。 図31は、図18に示されるパワーコンバータのもう一つの変形態様を示す回路図である。 図32は、図18に示されるパワーコンバータのもう一つの変形態様を示す回路図である。 図33は、図18に示されるパワーコンバータのもう一つの変形態様を示す回路図である。 図34は、図35に示される6つの相巻線をもつ3相SRMの相電流及びインダクタンスの波形を示すタイミングチャートである。 図35は、中性点に接続される6つの相巻線をもつ6/4タイプの3相SRMの模式展開図である。 図36は、中性点に接続される6つの相巻線をもつ6/8タイプの3相SRMの模式展開図である。 図37は、図36に示される6つの相巻線をもつ3相SRMに供給される相電流を示すタイミングチャートである。 図38は、同相の2つの相巻線をもつ3相横磁束スイッチドリラクタンス機械を示す模式断面図である。 図39は、図38に示される3相TFSRMのステータティースの配列を示す周方向展開図である。 図40は、図38に示される3相TFSRMのロータティースの配列を示す周方向展開図である。 図41は、4相SRMを駆動するための第3実施例の4相パワーコンバータを示す回路図である。 図42は、4相SRMを駆動するためのもう1つの4相パワーコンバータを示す回路図である。 図43は、図41、図42に示す4相パワーコンバータの非対称ブリッジモードにおける電流及びインダクタンスを示す模式タイミングチャートである。 図44は、図41、図42に示す4相パワーコンバータの二重ミラー・モードにおける電流及びインダクタンスを示す模式タイミングチャートである。 図45は、図41、図42に示す4相パワーコンバータの非対称ブリッジモードにおける電流調節回路の一部を示すブロック回路図である。
(第1実施例)
第1実施例が、図5-図20を参照して説明される。図5は、図6、図7に示される6つの相巻線3U1-3W2をもつ6相SRMを駆動するための6相パワーコンバータ9を示す回路図である。図6は、12/14タイプの6相SRMの1例を示す模式断面図である。図7は、7個のロータポール40をもつロータ4と、6個のステータポール20とをもつステータ2とを示す模式展開図である。図6に示されるSRMは、6個のステータポール20に順番にかつ個別に巻かれた6個の相巻線3Uの2セットをもつ。6相巻線3U1-3W2は、U1相巻線3U1、U2相巻線3U2、V1相巻線3V1、V2相巻線3V2、W1相巻線3W1、W2相巻線3W2を有している。
パワーコンバータ9は、上ブリッジ9A、下ブリッジ9B及びコントローラ300からなる。上ブリッジ9Aは、U1相レグ901、V1相レグ903及びW1相レグ905を有している。U1相レグ901は、直列接続された上スイッチT1及び下ダイオードD1からなる。V1相レグ903は、直列接続された上スイッチT3及び下ダイオードD3からなる。W1相レグ905は、直列接続された上スイッチT5及び下ダイオードD5からなる。
上スイッチT1、T3、T5の上端は、高電位DCリンク線1000に接続されている。下ダイオードD1、D3、D5の下端は、低電位DCリンク線2000に接続されている。U1相レグ901の接続点は、U1相巻線3U1の一端に接続されている。V1相レグ903の接続点は、V1相巻線3V1の一端に接続されている。W1相レグ905の接続点は、W1相巻線3W1の一端に接続されている。相巻線3U1、3V1、3W1の各他端は、上中性点NUに接続されている。
下ブリッジ9Bは、U2相レグ902、V2相レグ904及びW2相レグ906を有している。U2相レグ902は、直列に接続された下スイッチT2と上ダイオードD2からなる。V2相レグ904は、直列に接続された下スイッチT4と上ダイオードD4からなる。W2相レグ906は、直列に接続された下スイッチT6と上ダイオードD6からなる。下スイッチT2、T4、T6の下端は、低電位DCリンク線2000に接続されている。上ダイオードD2、D4、D6の上端は、高電位DCリンク線1000に接続されている。U2相レグ902の接続点は、U2相巻線3U2の一端に接続されている。V2相レグ904の接続点は、V2相巻線3V2の一端に接続されている。W2相レグ906の接続点は、W2相巻線3W2の一端に接続されている。相巻線3U2、3V2、3W2の各他端は、下中性点NLに接続されている。
星形接続された上の3相巻線3Kは、3つの相巻線3U1、3V1、3W1からなる。星形接続された下の3相巻線3Lは、3つの相巻線3U2、3V2、3W2からなる。図6に示されるように、上の3相巻線3Kの3つの相巻線3U1、3V1、3W1は、奇数番目のステータポール20に別々に巻かれている。同様に、下の3相巻線3Lの3つの相巻線3U2、3V2、3W2は、偶数番目のステータポール20に別々に巻かれている。上の3相巻線3Kは、奇数番目のステータポール20をN極に励磁する。下の3相巻線3Lは、偶数番目のステータポール20をS極に励磁する。
パワーコンバータ9のモータ駆動法が図8を参照して説明される。図8は、相巻線3U1-3W2に給電される6つの相電流IU1-IW2を示すタイミングチャートである。図8において、各相巻線3U1-3W2は、インダクタンスLU1-LW2の最大値LLをもつ。図8に示される各時点aにて、インダクタンスLU1-LW2は、最小値をもつ。
U1相電流IU1は、レグ901からU1相巻線3U1に流れる。V1相電流IV1は、レグ903からV1相巻線3V1に流れる。W1相電流IW1は、レグ905からW1相巻線3W1に流れる。U2相電流IU2は、U2相巻線3U2からレグ902へと流れる。V2相電流IV2は、V2相巻線3V2からレグ904へと流れる。W2相電流IW2は、W2相巻線3W2からレグ906へと流れる。
図8において、各相は、順番に実行される励磁期間と消磁期間と休止期間とをもつ。各励磁期間は、時点aにて開始され、時点gにて終了する。各消磁期間は、時点gにて開始され、時点nにて終了する。各励磁期間は、電流増加期間と一定電流期間とからなる。各電流増加期間は、時点aにて開始され、時点e, p, q, rにて終了する。各一定電流期間は、時点e, p, q, rにて開始され、時点gにて終了する。
時点a、r、m、nを通過する各実線は、電流振幅I1をもつ各相電流を示す。時点a、q、k、nを通過する各実線は、電流振幅I2をもつ各相電流を示す。時点a、p、j、nを通過する各実線は、電流振幅I3をもつ各相電流を示す。時点a、e、i、nを通過する各実線は、電流振幅I4をもつ各相電流を示す。時点a、b、d、e、f、h、i、nを通過する各実線は、電流振幅I5をもつ各相電流を示す。時点a、b、c、d、e、f、g、h、i、nを通過する各実線は、電流振幅I6をもつ各相電流を示す。
各相電流IU1-IW2は、各電流増加期間において増加する。しかし、振幅I5及びI6をもつ相電流IU1-IW2は、時点aから時点eまでの電流増加期間において一定電流期間の一部をもつ。各相電流IU1-IW2は、時点e、p、q、rから時点i、j、k、mまでの各一定電流期間において、ほぼ一定である。しかし、振幅I5及びI6をもつ相電流IU1-IW2は、時点eから時点iまでの一定電流期間において、一定ではない。各相電流IU1-IW2は、時点i、j、k、mから時点nまでの各電流減少期間において減少する。
各電流増加期間は、電気角60度をもつ。各一定電流期間は、電気角60度をもつ。各電流減少期間は、電気角60度をもつ。隣接2相電流の間の各位相差は、電気角60度をもつ。電流増加期間の増加相電流と電流減少期間の減少相電流との和が、一定電流期間の一定電流に等しいことが重要である。
相電流IU1-IW2は、スイッチT1-T6のPWMスイッチングにより形成される。第1の事例において、スイッチT1-T6は、電流増加期間と一定電流期間においてPWMスイッチングされる。第2の事例において、スイッチT1-T6は、電流増加期間と電流減少期間においてPWMスイッチングされる。図8に示される実線I1-I6は模式的な電流形状を示すことが、理解されるべきである。更に、時点iを通過する実線は、ダイオードD1-D6を通過する最大の消磁電流である。
したがって、相電流IW2は、時点t4から時点t5までのサブ期間Aにおいて相電流IU1とIW1との和に等しくなる。相電流IU1は、時点t5から時点t6までのサブ期間Bにおいて相電流IW2とIU2との和に等しくなる。相電流IU2は、時点t6から時点t1までのサブ期間Cにおいて相電流IU1とIV1との和に等しくなる。相電流IV1は、時点t1から時点t2までのサブ期間Dにおいて相電流IU2とIV2との和に等しくなる。相電流IV2は、時点t2から時点t3までのサブ期間Eにおいて相電流IV1とIW1との和に等しくなる。相電流IW1は、時点t3から時点t4までのサブ期間Fにおいて相電流IV2とIW2との和に等しくなる。
結局、一定電流期間の相電流を電流増加期間及び電流減少期間の隣接2相電流の和に一致させるために、6つのスイッチT1-T6の2つがPWMスイッチングされる時、中性点NU、NLの電圧は連続的にDCリンク電圧の半分になることが理解される。その結果、図4に示される大きなキャパシタC1、C2は省略されるかもしくは非常に小さくなる。更に、6つのスイッチT1-T6をもつパワーコンバータ9は、低騒音で低振動の6相SRMを駆動することができる。
したがって、ステータ2とロータ4との間の磁気力が空間的にもしくは時間的に分散されるので、簡単なパワーコンバータ9は、騒音、振動、トルクリップルを大幅に低減することができる。更に、パワーコンバータ9は、スイッチT1-T6の2つだけをPWMスイッチングすることにより同時に3つの相電流を供給する。これにより、パワーコンバータ9のスイッチング電力損失が低減される。更に、消磁電流はただ1つのダイオードだけを流れるので、ダイオードD1-D6の電力損失が低減される。図1、図2に示される先行技術では、消磁電流は、2つのダイオードを順番に流れる。
図9は、スイッチ制御を示すフローチャートである。最初に、SRMを制御するための情報がステップS100にて検出される。この情報は、トルク指令値Tin、ロータ位置Protor、ロータ速度Vrotor、相電流IU1-IW2を含む。次のステップS102にて、インダクタンスLU1-LW2が、インダクタンスLU1-LW2と相電流IU1-IW2とローター位置Protorとの関係を示す記憶マップから、サーチサーチされる。次のステップS104にて、相トルクTU1-TW2が、相電流IU1-IW2、相インダクタンスLU1-LW2、ローター速度Vrotorに基づいて計算される。それから、合計トルクTtotalが、6つの相トルクTU1-TW2により計算される。
さらに、合計トルクTtotalとトルク指令値Tinとの間のトルク差異Tdifが計算される。次のステップS106にて、次回の各相電流IU1-IW2が、トルク差Tdifと検出された相電流IU1-IW2とに基づいて決定される。次のステップS108にて、スイッチT1-T9のゲート電圧が、次回の相電流IU1-IW2に基づいて決定される。上記のソフトフィードバック動作の代わりに、ハードウエアによるフィードバック動作が採用されてもよい。
図10は、電気角60度のサブ期間Bにおけるこの6相SRMの磁束Fxを示す模式側面図である。図11は、電気角60度のサブ期間Cにおける磁束Fxを示す模式側面図である。励磁された奇数番目のステータポール20は、N極を有する。励磁された偶数番目のステータポール20は、S極を有する。同時に給電される3つの相電流を用いることにより、磁束Fxは、隣接する2個のステータポール20だけを巡回する。言い換えると、図10、図11に示される6相SRMは、特別のコア構造を用いることなくいわゆる短磁路SRMとなる。したがって、鉄損が大幅に低減される。12/14タイプの従来の6相SRMの代わりに、他の公知の6相SRM、たとえばU形セグメントロータコアをもつ6相SRMや、U型セグメントステータコアをもつ6相SRMを採用することができる。
(第1変形態様)
第1変形態様が、図12-図14を参照して説明される。図12は、軸方向AXにタンデム配置された6つの単相TFSRMをもつ他の6相横磁束機械(TFSRM)を示す模式断面図である。6つの単相のTFSRMは、ステータコア2U1-2W2に対面するロータコア4U1-4W2を有している。ロータコア4U1-4W2は、環状のコアバックで接続された左ティース40Lと右ティース40Rを有している。ステータのコア2U1-2W2は、環状のコアバックで接続された左ティース20Lと右ティース20Rを有している。環状の相巻線3U1-3W2は、左ステータティース20Lと右ステータティース20Rの各ペアの間に形成された各環状スロットに別々に収容されている。左ロータティース40Lは、径方向RAにおいて左ステータティース20Lに対面している。右ロータティース40Rは、径方向RAにおいて右ステータティース20Rに対面している。
図13は、ステータティース20L、20Rの配列を示す周方向展開図である。図14は、ロータティース40L、40Rの配列を示す周方向展開図である。左ステータティース20L、右ステータティース20R、左ロータティース40L、右ロータティース40Rはそれぞれ、周方向PHに配列されている。図5に示されるパワーコンバータは、図12-図14に示される6相TFSRMを駆動することができる。電流IU1-IW2とインダクタンスLU1-LW2の形状は、図8に示されている。
(第2変形態様)
第2変形態様が、図15、図16を参照して説明される。図15は、図16に示されるもう一つの6相SRMのタイミングチャートである。図16に示される6相12/10SRMは、10個のロータポール当たり12個のステータポールをもつ。図15に示される6つの相電流IU1-IW2は、図8に示される6つの相電流と同じである。しかし、ロータポール40の個数が互いに異なるので、図15に示されるインダクタンスLU1-LW2は、図8に示されるインダクタンスLU1-LW2と異なる形状をもつ。
(第3変形態様)
第3変形態様が図17を参照して説明される。図17は、相電流IU1-IW2のもう1つの例を示すタイミングチャートである。実線は、小振幅の相電流IU1-IW2を示す。破線は、大振幅の相電流IU1-IW2を示す。6つのインダクタンスLU1-LW2は、図6-図14に示される6相SRMの相巻線3U1-3W2のインダクタンスを示す。6つのインダクタンスLU1’-LW2’は、図15-図16に示される6相SRMの相巻線3U1-3W2のインダクタンスを示す。相電流IU1-IW2はそれぞれ、正弦波形の正の半分をもつ。U1相電流IU1は、時点t4から時点t1まで流れる。U2相電流IU2は、時点t5から時点t2まで流れる。V1相電流IV1は、時点t6から時点t3まで流れる。V2相電流IV2は、時点t1から時点t4まで流れる。W1相電流IW1は、時点t2から時点t5まで流れる。W2相電流IW2は、時点t3から時点t6まで流れる。
サブ期間Dにおいて、相電流IW2は、相電流IU1、IW1の和に等しい。サブ期間Eにおいて、相電流IU1は、相電流IW2、IU2の和に等しい。サブ期間Fにおいて、相電流IU2は、相電流IU1、IV1の和に等しい。サブ期間Aにおいて、相電流IV1は、相電流IW2、IV2の和に等しい。サブ期間Bにおいて、相電流IV2は、相電流IU1、IW1の和に等しい。サブ期間Cにおいて、相電流IW1は、相電流IV2、IW2の和に等しい。したがって、振動と騒音とが低減される。相電流IU1-IW2の形状は、2つの相のPWMスイッチングにより形成される。
さらに、それぞれ半波整流正弦波形をもつ相電流IU1ーIW2の採用により、鉄損が大幅に低減される。従来、スイッチドリラクタンスモータ(SRM)をそれぞれ半波整流正弦波形をもつ相電流で駆動することは知られていなかった。さらに、更に、半波整流正弦波によりSRMを駆動することにより鉄損を低減することも知られていなかった。鉄損が高速領域で大幅に低減されるので、高速領域で回転するSRMに半波整流正弦波形の相電流を供給することが望ましい。同様に、この半波整流正弦波を用いる相電流を採用することにより、公知の他のSRMの鉄損も低減される。半波整流正弦波形の相電流をSRMの相巻線に供給するために、SRMの相巻線に半波整流正弦波形の相電圧を印加することができる。更に、半波整流正弦波形の各相磁束を発生するために、磁気コアの非線形磁気特性に基づいて各相電流を変調することも可能である。
(第2実施例)
第2実施例が図18-図32を参照して説明される。図18は、もう1つの6相パワーコンバータ9を示す回路図である。図18に示されるこのパワーコンバータ9は、図18に示される中性電圧コントローラ9Cを除いて、図5に示されるパワーコンバータ9と本質的に同じである。図18に示される中性電圧コントローラ9Cは、接続スイッチ9C、電流吸収レグ907、電流供給レグ908をもつ。
接続スイッチT9は、上の3相巻線3kの上中性点NUを下の3相巻線3Lの下中性点NLに接続する。電流吸収レグ907は、電流吸収ダイオードD7と電流吸収スイッチT7とを有している。電流吸収ダイオードD7のカソード電極は、高電位DCリンク線1000に接続されている。電流吸収ダイオードD7のアノード電極は、上の中性点NUに接続されている。電流吸収スイッチT7は、上中性点NUを低電位DCリンク線2000に接続する。
電流供給回路908は、電流供給スイッチT8と電流供給ダイオードD8を有している。電流供給スイッチT8は、下中性点NLを高電位DCリンク線1000に接続する。電流供給ダイオードD8のアノード電極は、低電位DCリンク線2000に接続されている。電流供給ダイオードD8のカソード電極は、下中性点NLに接続されている。
コントローラ300は、パワーコンバータ9のモータ駆動動作を制御する。コントローラ300は、非対称ブリッジモード、加速ブリッジモード及び二重ミラー・モードと呼ばれる3つのモータ駆動モードをもつ。接続スイッチT9がオンされ、スイッチT7、T8がオフされる時、非対称ブリッジモードが実行される。したがって、非対称ブリッジモードは、図5-図17を参照して説明されたモータ動作と同じである。
(加速ブリッジモード)
この加速ブリッジモードが図19を参照して説明される。この加速ブリッジモードにおいて、接続スイッチT9はオンされる。更に、増加電流Iiと減少電流Idとの合計と定電流Icとの差を低減するために、電流吸収スイッチT7と電流供給スイッチT8のどちらかがオンされる。言い換えれば、第1相電流と第3相電流との合計と第2相電流との差を低減するために、スイッチT7、T8のどちらかがオンされる。第1相電流と第3相電流との合計と第2相電流との差は、スイッチT7の電流I7とスイッチT8の電流I8のどちらかに等しい。第1相電流と第3相電流の合計と第2相電流との差を電流I7、I8のどちらかに一致させるために、スイッチT7とT8のどちらかがPWMスイッチングされる。したがって、パワーコンバータ9は大きなトルクを発生するために大振幅の相電流IU1-IW2を供給することができる。
この加速ブリッジモードによれば、上ブリッジ9Aと下ブリッジ9Bとの電流差は、電流吸収スイッチT7と電流供給スイッチT8とのどちらかをPWMスイッチングすることにより吸収される。したがって、上ブリッジ9Aと下ブリッジ9Bとの間の電流差は、電流I7と電流I8とのどちらかにより吸収される。
図19は、サブ期間D-Fにおける3つの相電流IU1、IU2、IW2を示すタイミングチャートである。実線は、大きな振幅をもつ3つの相電流IU1、IU2、IW2を示す。破線は、小振幅の3相電流IU1、IU2、IW2を示す。たとえば、相電流IU1、IU2、IW2の増加電流Iiは、いわゆるワンパルス法で供給される。このワンパルス法では、ワンパルスのゲート電圧が、スイッチのゲート電極に印加される。
ワンパルス法(シングルパルス法とも呼ばれる)の代わりにPWMスイッチング法を採用することができる。サブ期間FにおけるV1相電流IV1の増加電流IiのPWMスイッチングにより、U1相電流IU1とV1相電流IV1の合計とU2相電流IU2との差がゼロになることがわかる。しかし、U1相電流IU1(第1相電流)とV1相電流IV1(第3相電流)との和とU2相電流IU2(第2相電流)との間の電流差Ixは、大電流運転おいて大きなリップルを有している。コントローラ300は、記憶マップ及び検出情報に基づいて電流差Ixを計算し、電流吸収スイッチT7及び電流供給スイッチT8をPWMスイッチングすることにより、相巻線3U1-3W2に電流差Ixを供給する。図19では、スイッチT7が期間T7においてPWMスイッチングされる。スイッチT8が期間T8においてPWMスイッチングされる。時点Txで、電流差Ixは、ゼロになる。
フィードバック制御法が、スイッチT7、T8の制御のために採用される。相電流IU1、IV1、IW1の合計が相電流IU2、IV2、IW2の合計より大きいとき、スイッチT7がオンされる。同様に、相電流IU1、IV1、IW1の合計が相電流IU2、IV2、IW2の合計より小さいとき、スイッチT8がオンされる。
加速ブリッジモードを実行する好適態様によれば、中性電圧をDCリンク電圧の半分に維持するために、スイッチT7、T8は、中性点NU、NLの中性電圧に基づいてフィードバック制御法でスイッチングされる。スイッチT7は、この中性電圧がDCリンク電圧の半分より高い時、オンされる。同様に、スイッチT8は、この中性電圧がDCリンク電圧の半分より低い時、オンされる。
(二重ミラー・モード)
モータ運転動作の二重ミラー方法が、図20-図23を参照して説明される。この二重ミラー・モードによれば、接続スイッチT9はオフされる。言い換えると、上ブリッジ9Aと電流吸収レグ907のペアは、第1ミラー・コンバータを構成する。下ブリッジ9Bと電流供給レグ908のもう1つのペアは、第2ミラー・コンバータを構成する。
ミラー・コンバータの基本モータ動作が、図2を参照して説明される。励磁期間に、スイッチT8及びスイッチT2、T4、T6の1つのオンにより、1相の励磁電流が流れる。もう一つの相の消磁が終了していなければ、フリーホィーリング電流が、励磁期間にスイッチT8とダイオードD2、D4、D6のもう一つとを通じて流れる。消磁期間において、1相の消磁電流は、すべてのスイッチT2、T4、T6、T8をオフすることにより流れる。1つの相の励磁期間ともう一つの相の消磁期間とは、互いに重ねられることができない。したがって、従来のミラー・モードは、バックEMFが小さいので、フリーホィーリング電流の消磁が低速領域で遅いという弱点を有している。
図20、図21は、図9に示されるサブ期間Dにおける相電流IU1、IW1、IW2を示す。図20は、サブ期間Dにて実行される励磁モードを示す。スイッチT1、T7、T6、T8はオンされる。励磁電流IU1は、スイッチT1、T7を通じてU1相巻線3U1を流れる。フリーホィーリング電流IWIが、ダイオードD5、スイッチT7を通じてW1相巻線3W1を循環する。定電流IW2は、スイッチT6、T8を通じてW2相巻線3W2を流れる。
図21は、サブ期間Dに実行される消磁モードを示す。スイッチT8、T6がオンされ、スイッチT7がオフされる。消磁電流IW1は、DCリンク線1000、2000を通じてDC電源(図示せず)を充電する。フリーホィーリング電流IU1の減少は遅い。一定の電流IW2は、スイッチT6、T8を通じてW2相巻線3W2を流れる。上記に説明されたサブ期間Dの励磁モード及び消磁モードは、サブ期間F、Bの励磁モード及び消磁モードと基本的に同じである。
図22、図23は、サブ期間Eにおける相電流IU1、IU2、IW2を示す。図22は、サブ期間Eにおける励磁モードを示す。図22において、スイッチT1、T2、T7、T8がオンされる。励磁電流IU2は、スイッチT2、T8を通じてU2相巻線3U2を流れる。フリーホィーリング電流IW2は、ダイオードD6、スイッチT8を通じてW2相巻線3W2を循環する。一定の電流IU1は、スイッチT1、T7を通じてU1相巻線3U1を流れる。
図23はサブ期間Eにおける消磁モードを示す、図23において、スイッチT1、T7がオンされ、スイッチT8がオフされる。消磁電流IW2は、DCリンク線1000、2000を通じてDC電源(図示せず)を充電する。フリーホィーリング電流IU2の減少は遅い。一定の電流IU1は、スイッチT1、T7を通じてU1相巻線3U1を流れる。サブ期間A、Cの励磁モード及び消磁モードは、上記に説明したサブ期間Eの励磁モード及び消磁モードと基本的に同じである。
上記二重ミラー・モードによれば、励磁モード及び消磁モードは、各サブ期間において所定周波数で交互に実行される。好ましくは、ブリッジ9Aと9Bとのどちらかが、増加電流(励磁電流)Iiと減少電流(消磁電流)Idとの両方を供給する。ブリッジ9A、9Bの他の一つは、一定の電流Icを供給する。たとえば、増加電流Iiと一定の電流Idの両方が、PWMスイッチングにより供給される。これにより、一相の励磁ともう一相の消磁との両方が各サブ期間にて良好に実行される。二重ミラー・モードにおける励磁の実行時間及び消磁の実行時間はそれぞれ、非対称ブリッジモードと比較において半分になることがわかる。しかし、相巻線3U1-3W2に印加される直流電圧は、2倍になる。したがって、所定の搬送周波数で励磁と消磁とを交互に繰り返すことにより、励磁速度と消磁速度の両方とも遅延されない。
たとえば、図20に示される励磁モードと図21に示される消磁モードとは、スイッチT7をPWMスイッチングすることによって、サブ期間D、F、Bのそれぞれにおいて交互に繰り返される。スイッチT1のオフの代わりにスイッチT7がオフされるので、励磁モードにおいて、U1相電流IU1がフリーホィーリング電流になる。これにより、励磁電流であるU1相電流IU1の低減が抑制される。上スイッチT8とW2相下スイッチT6の両方又はどちらかをPWMスイッチングすることにより、一定の電流Icである励磁流IW2は所定値に保持される。
同様に、図22に示される励磁モードと図23に示される消磁モードとは、スイッチT8をPWMスイッチングすることによって、サブ期間E、A、Cのそれぞれにおいて交互に繰り返される。スイッチT2のオフの代わりにスイッチT8がオフされるので、励磁モードにおいて、U2相電流IU2がフリーホィーリング電流になる。これにより、励磁電流であるU2相電流IU2の低減が抑制される。下スイッチT7とU1相上スイッチT1の両方又はどちらかをPWMスイッチングすることにより、一定の電流Icである励磁流IU1は所定値に保持される。
消磁電流がサブ期間A-Fの各初期に最大であり、励磁電流がサブ期間A-Fの各最後にて最も大きいことが重要である。したがって、コントローラ300は、サブ期間A-Fのそれぞれの間中、比率Rt(励磁時間Tde/消磁時間Tma)を連続的に減少させる。これにより、励磁電流の平均値及び消磁電流の平均値はそれぞれ、上記時分割動作により、減少されない。このように、二重ミラー・モードにおいて全バッテリー電圧を各相に印加することは、励磁電流の平均値と消磁電流の平均値とを増加させる。言い換えると、図21、図23に示される消磁モードは、サブ期間A-Fの各初期において、図20、図22に示される励磁モードよりも長く実行される。消磁時間は徐々に短くなる、そして、励磁時間は徐々に長くなる。
上記の3つのモードにおけるスイッチT1-T9のスイッチングパターンが図24-26に示される。図24は、図8に示される非対称ブリッジモードを実行するためのスイッチT1-T9のスイッチングパターンを示すタイミングチャートである。図25は、図20に示される加速ブリッジモードを実行するためのスイッチT1-T9のスイッチングパターンを示すタイミングチャートである。図24、図25において、電流増加期間Tiと定電流期間Tcが順番に実行される。図24、図25において、接続スイッチT9がオンされる。
図24において、スイッチT1-T6は、電流増加期間Tiの間中、PWMスイッチングされる。図25において、スイッチT1-T6は、定電流期間Tcの間中、PWMスイッチングされる。さらに、スイッチT7、T8が、交互にPWMスイッチングされる。図26は、二重ミラー・モードを実行するためのスイッチT1-T9のスイッチングパターンを示すタイミングチャートである。パワーコンバータ9は、二重ミラー・モードにおいて2つの三相電流を発生する。しかし、2つの三相電流が互いに位相差をもつので、DC電源から供給される全電流の電流リップルISは、小さい振幅と高い周波数をもつ。結果として、パワーコンバータ9に接続される平滑キャパシタは小さくなる。
(モード変更法)
モード変更法が図27を参照して説明される。図27は、コントローラ300により実行されるモード変更法の1例を示すフローチャートである。最初のステップS600にて、上ブリッジ9Aが正常かどうかが判断される。もし上ブリッジ9Aにトラブルがあるなら、ステップS602にて下ブリッジ9Bだけがミラー・コンバータとして運転される。言い換えると、励磁電流は、スイッチT8から相巻線3U2、3V2、3W2を通じて3つの下スイッチT2、T4、T6の1つに供給される。
次のステップS604にて、下ブリッジ9Bが正常かどうかが判断される。もし下ブリッジ9Bがトラブルをもつならば、ステップS606にて上ブリッジ9Aだけがミラー・コンバータとして駆動される。言い換えると、励磁電流は、3つの上スイッチT1、T3、T5のうちの1つから相巻線3U1、3V1と3W1を通じてスイッチT7に供給される。次に、ステップ608にて、上ブリッジ9Aと下ブリッジ9Bの両方とも正常かどうかが判断される。もしも上ブリッジ9Aと下ブリッジ9Bの両方にトラブルがあるならば、ブリッジ9A、9Bが停止され、ステップ614にてコントローラ300はアラーム信号を出力する。
次に、ステップS610にて、検出されたロータ速度Nrが所定の高閾値Nrthhより高いかどうかが判断される。ロータ速度Nrが高閾値Nrthhより高い時、ステップS612にて二重ミラー・モードが実行される。バッテリの全部が各相巻線3U1-3W2にそれぞれ印加されるため、二重ミラー・モードは、高速領域でのSRMの駆動に優秀である。高速領域でたとえバックEMFが増加しても、十分な値の相電流IU1-IW2が相巻線3U1-3W2に供給される。
次に、ステップS610にて、検出されたロータ速度Nrが所定の高閾値Nrthhより高いかどうかが判断される。ロータ速度Nrが高閾値Nrthhより高いとき、ステップS612にて二重ミラー・モードが選択される。さらに、ステップS616にて、検出されたモータ回転速度Nrが所定の低閾値NrthLより低いかどうかが判断される。速度Nrが低閾値NrthLより低い時、モータトルク指令値Tiが所定しきい値Tthより大きいか否かがステップS618にて判定される。モータトルク指令値Tiが所定値Tthより大きくなければ、ステップS620にて非対称ブリッジモードが実行される。モータトルク指令値Tiが所定値Tthより大きければ、ステップS622にて加速ブリッジモードが実行される。非対称ブリッジモードは低速領域にて優秀である。加速ブリッジモードは低速高トルク領域にて優秀である。
(第1変形態様)
第1変形態様が、図28、図29を参照して説明される。図28は、二重ミラー・モードにおける相電流IU1-IW2のもう1つの形状を示すタイミングチャートである。U1相電流IU1は、DC電流Idcと正弦波電流IU1acとの和に等しい。U2相電流IU2は、DC電流Idcと正弦波電流IU2acとの和に等しい。V1相電流IV1は、DC電流Idcと正弦波電流IV1acとの和に等しい。V2相電流IV2は、DC電流Idcと正弦波電流IV2acとの和に等しい。W1相電流IW1は、DC電流Idcと正弦波電流IW1acとの和に等しい。W2相電流IW2は、DC電流Idcと正弦波電流IW2acとの和に等しい。
相電流IU1-IW2の形状は、二重ミラー・モードが実行される時に可能となる。なぜなら、第1相電流と第3相電流との和は、第2相電流に等しくないからである。SRMの鉄損が大幅に低減されるので、図28に示される相電流IU1-IW2の形状は、SRMの高速領域において最適である。相電流IU1-IW2の形状は、2相のPWMスイッチングにより形成される。
図29は、図28に示される相電流IU1-IW2の上記正弦波形状の選択を示すフローチャートである。最初に、回転速度Vrが所定閾値Vthより高いか否かがステップS200にて判定される。ロータ速度Vrが高くない時、運転者が静かな運転を希望しているか否かがステップS202にて判定される。運転者が強力なトルクを望む時、他の電流波形がステップS204にて選択される。ロータ速度Vrが高いか、あるいは、運転者が静かな運転を希望する時、図28に示される電流波形がステップS206にて選択される。図28に示される電流形状の代わりに、図16に示される半波整流正弦波形の相電流がステップS206のサイレントモードにて採用されることができる。たとえば、図16に示される半波整流正弦波形の相電流は、低速領域又は非対称ブリッジモード又は加速ブリッジモードにて採用される。そして、直流電流と正弦波交流電流との和からなる相電流は、高速領域又は二重ミラー・モードにて採用される。これにより、快適な運転と高速での高効率が実現される。
従来、スイッチドリラクタンスモータ(SRM)を直流バイアス正弦波形の相電流で駆動することは知られていなかった。更に、高速領域時に直流バイアス正弦波形の相電流により、SRMを駆動することにより鉄損を低減することも知られていなかった。他のSRMたとえば3相SRMも、この直流バイアス正弦波形のを用いることができる。
(第2変形態様)
第2変形態様が図30を参照して説明される。図30に示されるパワーコンバータは、接続スイッチT9の代わりに接続ダイオードD9をもつ。図30に示されるパワーコンバータ9は、図18に示されるパワーコンバータ9とほぼ同じ動作をもつ。ただ、二重ミラー・モードにおいて、上中性点NUの電圧が下中性点NLの電圧とダイオードD9の和よりも高い時、電流が上中性点NUから下中性点NLに流れる。言い換えると、上中性点NUの電圧が下中性点NLの電圧とダイオードD9の和よりも高い時、電流吸収スイッチT7及び電流供給スイッチT8の電流は低減される。
(第3変形態様)
第3変形態様が図31を参照して説明される。図31に示されるパワーコンバータは、接続スイッチT9の代わりに接続ダイオードD9をもつ。さらに、電流吸収ダイオードD7と電流供給ダイオードD8は、図31において省略されている。しかし、励磁電流がスイッチT7とT8を流れるので、励磁はスイッチT7、T8のオンにより加速される。
(第4変形態様)
第4変形態様が図32を参照して説明される。図32では、スイッチT7、T8が省略される。けれども、消磁電流がダイオードD7、D8を通じて直流電源に流れるので、接続スイッチT9のオフにより、消磁が加速される。
(第5変形態様)
第5変形態様が、図33を参照して説明される。図33では、接続スイッチT9とダイオードD7、D8とが省略される。しかし、非対称のブリッジモードにおいて、上ブリッジ9Aの電流と下ブリッジ9Bの電流との差は、スイッチT7、T8のスイッチングにより吸収される。
(第6変形態様)
第6変形態様が、図34、図35を参照して説明される。図34は、図35に示される周知の3相SRMに給電される相電流IU1-IW2を示すタイミングチャートである。図35は、6/4タイプの3相SRMを示す模式展開図である。6つの相巻線3U1-3W2は、6個のステータポール20に個別にかつ順番に巻かれている。ロータコア4は、6個のステータポール20につき4個のロータポール40を有している。U1相巻線3U1を流れるU1相電流IU1は、U2相巻線3U2を流れるU2相電流IU2と同じである。V1相巻線3V1を流れるV1相電流IV1は、V2相巻線3V2を流れるV2相電流IV2と同じである。W1相巻線3W1を流れるW1相電流IW1は、W2相巻線3W2を流れるW2相電流IW2と同じである。
この3相SRMのモータ動作は、第2実施例のモータ動作と基本的に同じである。したがって、共通の中性点に接続される6つの相巻線3U1-3W2をもつこの3相SRMは、上述の6相SRMと等しい利点をもつ。しかし、U2相電流IU2は、U1相電流IU1と同相である。V2相電流IV2は、V1相電流IV1と同相である。W2相電流IW2は、W1相電流IW1と同相である。言い換えると、スイッチT1、T2は、同じスイッチングパターンを有している。スイッチT3、T4は、同じスイッチングパターンを有している。スイッチT5、T6は、スイッチングパターンを有している。
図34に示される3相動作と、図5-図33に示される6相動作の間のもう一つの違いが図34を参照して説明される。図34に示されるように、6/4タイプの3相SRMは、第1電流減少期間Td1と第2電流減少期間Td2とをもつ。二重ミラー・モードの第1電流減少期間Td1では、2つのミラー・コンバータは各々消磁活動だけを実行する。二重ミラー・モードの第2電流減少期間Td2では、2つのミラー・コンバータは、消磁動作と励磁動作とを交互に実行する。非対称ブリッジモードは、低速領域で好適であり、二重ミラー・モードは、高速領域で好適である。
第7変形態様
第7変形態様が、図36、図37を参照して説明される。図36は、8個のロータポール40当たり6個のステータポール20をもつもう一つの3相SRMの模式展開図である。6つの相巻線3U1-3W2は、6個のステータポール20に別々にかつ順番に巻かれている。1個のステータポールに同相の2個の相巻線を巻くことも可能である。図37は、図36に示される3相SRMの相巻線3U1-3W2に供給される相電流IU1-IW2を示すタイミングチャートである。非対称ブリッジモードは、低速領域で好適であり、二重ミラー・モードは、高速領域で好適である。
第8変形態様
第8変形態様が、図38-図40を参照して説明される。図38は、軸方向AXにタンデム配列された3つの単相TFSRMをもつ3相TFSRMを示す模式断面図である。3つの単相TFSRMはそれぞれ、ステータコア2U-2Wのそれぞれに対面するロータコア4U-4Wをもつ。各ロータコアは、環状のコアバックで接続された左ティース40L及び右ティース40Rを有する。各ステータのコアは、環状のコアバックで接続された左ティース20L及び右ティース20Rを有する。環状のU相巻線3U1、3U2は、U相ステータコア2Uの環状スロットに収容されている。環状のV相巻線3V1、3V2は、V相ステータコア2Uの環状スロットに収容されている。環状W相巻線3W1、3W2は、W相ステータコア2Wの環状スロットに収容されている。左ロータティース40Lは、径方向RAにおいて左ステータティース20Lに対面している。右ロータティース40Rは、径方向RAにおいて右ステータティース20Rに対面している。
図39は、ステータティース20L、20Rの配列を示す周方向展開図である。図40は、ロータティース40L、40Rの配列を示す周方向展開図である。左ステータティース20L、右ステータティース20R、左ロータティース40L、右ロータティース40Rはそれぞれ、周方向PHに配列されている。
上記説明された各パワーコンバータ9は、図38-図40に示される3相SRMを駆動することができる。相電流IU1-IW2の形状は図34に示される。非対称ブリッジモードは、低速領域で好適であり、二重ミラー・モードは、高速領域で好適である。
(第3実施例)
第3実施例が、図41を参照して説明される。図41は、4相SRMを駆動するための4相パワーコンバータを示す回路図である。図41に示されるこのパワーコンバータ9は、図18に示されるパワーコンバータと本質的に同じである。しかし、上ブリッジ9Aは、X相巻線3XとZ相巻線3Zを駆動するためのただ2つのレグ901、903だけをもつ。同様に、下ブリッジ9Bは、Y相巻線3YとT相巻線3Tを駆動するためのただ2つのレグ902、904だけをもつ。
図41に示される4相パワーコンバータ9は、上記説明された非対称ブリッジモード、加速ブリッジモード及び二重ミラー・モードをもつことができる。更に、図41に示されるパワーコンバータ9は、それぞれ半波整流正弦波形をもつ4相電流IX、IY、IZ、ITを供給することができる。更に、図41に示されるパワーコンバータ9は、直流電流成分と正弦波交流電流成分とを和に等しい各相電流を供給することができる。直流電流成分及び正弦波交流電流成分の振幅は等しい。結局、図41に示される4相パワーコンバータ9は、図18に示される6相パワーコンバータと同様の利点を有する。
(第1変形態様)
第1変形態様が図42を参照して説明される。図42に示されるパワーコンバータ9は、図41に示されるパワーコンバータ9と本質的に同じである。しかし、図42に示されるパワーコンバータ9は、接続スイッチT9の代わりに接続ダイオードD9をもつ。図42に示されるパワーコンバータ9の動作及び利点は、図30に示されるパワーコンバータ9とほぼ同じである。
図44は、図41、図42に示されるパワーコンバータの非対称ブリッジモードにおける相電流IX-ITを示すタイミングチャートである。各相電流IX-ITは、スイッチT1-T4のオン期間において時点tkからPWMスイッチングされる。全相電流IX、IZ、IY、ITの和がゼロになる時、中性点NU、NLの電圧VnはほぼDCリンク電圧Vdclinkの半分となる。したがって、全相電流IX、IY、IZ、ITの和がゼロになる時点Ttp、TtnにてスイッチT7、T8を切り換えればよい。図45は、図41、図42に示されるパワーコンバータの二重ミラー・モードにおける相電流を示すタイミングチャートである。図46は、図43に示される非対称ブリッジモードにおいて、中性点NU、NLの電圧Vnに基づいてスイッチT7、T8の切り換える例を示すブロック回路図である。コンパレータ701は、中性点NU、NLの電圧Vnと参照電圧Vref(=0.5Vdclink)と比較する。電圧Vnが参照電圧Vrefより大きいとき、ゲートコントローラ702は、スイッチT7をオンし、電圧Vnが参照電圧Vrefより小さいとき、ゲートコントローラ703は、スイッチT8をオンする。
中性点に接続される6つのレグをもつパワーコンバータを意味する6相パワーコンバータ9が、第1実施例と第2実施例の中で説明された。中性点に接続される4つのレグをもつ4相パワーコンバータが第3実施例で説明された。しかし、熟練エンジニアにとって、より多相のパワーコンバータがより多相のSRMを駆動可能なことは容易に理解される。更に、パワーコンバータ9は、スイッチドリラクタンス発電機(SRG)を励磁することもできることも容易に理解される。さらに、本発明のパワーコンバータ9は、残留磁気エネルギーを一時的に蓄積するために、キャパシタやリアクタをもつエネルギー吸収器を含むことができる。たとえば、下ダイオードD1、D3、D5のアノード電極は、リアクトル又はスイッチを通じてDCリンク線2000から電流を吸収可能なキャパシタに接続されることができる。同様に、図3に示される上ダイオードD2、D4、D6のカソード電極は、リアクトル又はスイッチを通じてDCリンク線1000に電流を供給可能なキャパシタに接続されることができる。更に、パワーコンバータ9のダイオードD1-D9は、本質的に同じ整流動作を行うトランジスタを含むことができる。もしくは、ダイオードの電力損失を減らすために、ダイオードD1-D9と並列にトランジスタを接続してもよい。

Claims (14)

  1. 4個もしくは6個もしくは6個より多い偶数の相巻線(3U1-3W2)を有するスイッチドリラクタンス機械を駆動するためのパワーコンバータにおいて、
    このパワーコンバータは、上ブリッジ(9A)と下ブリッジ(9B)とコントローラ(300)とを有し、
    上ブリッジ(9A)は、上中性点(NU)にそれぞれ接続される2個もしくは3個もしくは3個より多い上の相巻線(3U1、3V1、3W1)に接続される2個もしくは3個もしくは3個より多い上レグ(901、903、905)をもち、
    下ブリッジ(9B)は、下中性点(NL)にそれぞれ接続される2個もしくは3個もしくは3個より多い下の相巻線(3U2、3V2、3W2)に接続される2個もしくは3個もしくは3個より多い下レグ(902、904、906)をもち、
    この上レグ(901、903、905)のそれぞれは、直列接続された上スイッチ(T1、T3、T5)及び下ダイオード(D1、D3、D5)を有して、上の相巻線(3U1、3V1、3W1)のそれぞれに相電流(IU1、IV1、IW1)のそれぞれを供給し、
    この下レグ(902、904、906)のそれぞれは、直列接続された下スイッチ(T2、T4、T6)及び上ダイオード(D2、D4、D6)を有して、下の相巻線(3U2、3V2、3W2)のそれぞれから相電流(IU2、IV2、IW2)のそれぞれを受け取り、
    上中性点(NU)は、直接にあるいは接続スイッチ(T9)と接続ダイオード(D9)の少なくとも1つを通じて下中性点(NL)に接続され、
    パワーコンバータ(9)はさらに、互いに接続された2つの中性点(NU、NL)の電圧変動を低減するための少なくとも1つのスイッチ(T1-T9) を含む電流調節回路を有することを特徴とするパワーコンバータ。
  2. 径方向磁束タイプのこのスイッチドリラクタンス機械は、3つの上の相巻線(3U1、3V1、3W1)と3つの下の相巻線(3U2、3V2、3W2)を有し、
    上の相巻線(3U1、3V1、3W1)はそれぞれ、このスイッチドリラクタンス機械の奇数番目のステータポール(20)をそれぞれ、第1の磁気極性に磁化し、
    下の相巻線(3U2、3V2、3W2)はそれぞれ、このスイッチドリラクタンス機械の偶数番目のステータポール(20)をそれぞれ、第2の磁気極性に磁化する請求項1記載のパワーコンバータ。
  3. コントローラ(300)は、上中性点(NU)を下中性点(NL)に接続する非対称ブリッジモードをもち、
    この電流調節回路は、上ブリッジ(9A)と下ブリッジ(9B)とコントローラ(300)とにより構成され、
    この非対称ブリッジモードにおいて、3つの奇数番目のレグ(901、903、905)をもつ上ブリッジ(9A)は、奇数番目のサブ期間(A、C、E)に、下ブリッジ(9B)の2つの相電流(IU2、IV2、IW2)の和に本質的に等しい1つの相電流(IU1、IV1、IW1)を供給し、
    この非対称ブリッジモードにおいて、3つの偶数番目のレグ(902、904、906)をもつ下ブリッジ(9B)は、偶数番目のサブ期間(B、D、F)に、上ブリッジ(9A)の2つの相電流(IU1、IV1、IW1)の和に本質的に等しい1つの相電流(IU2、IV2、IW2)を供給する請求項1記載のパワーコンバータ。
  4. 非対称ブリッジモードにおいて偶数番目のサブ期間(B、D、F)に、上ブリッジ(9A)は、1つの相の増加電流ともう1つの相の減少電流とを供給し、
    非対称ブリッジモードにおいて偶数番目のサブ期間(B、D、F)に、下ブリッジ(9B)は、もう1つの相の本質的に一定の電流を供給し、
    非対称ブリッジモードにおいて奇数番目のサブ期間(A、C、E)に、上ブリッジ(9A)は、1つの相の本質的に一定の電流を供給し、
    非対称ブリッジモードにおいて奇数番目のサブ期間(A、C、E)に、下ブリッジ(9B)は、もう1つの相の増加電流ともう1つの相の減少電流とを供給する請求項3記載のパワーコンバータ。
  5. 上ブリッジ(9A)及び下ブリッジ(9B)は、本質的に半波整流正弦波形の磁束を発生する各相電流を各相巻線(3U1、3V1、3W1、3U2、3V2、3W2)に供給する請求項1記載のパワーコンバータ。
  6. この電流調節回路は、電流吸収レグ(907)と電流供給レグ(908)とを有し、
    上中性点(NU)に接続されたこの電流吸収レグ(907)は、上中性点(NU)の電圧のリップルを低減するために上中性点(NU)から電流を吸収し、
    下中性点(NL)に接続されたこの電流供給レグ(908)は、下中性点(NL)の電圧のリップルを低減するために下中性点(NL)に電流を供給する請求項1記載のパワーコンバータ。
  7. この電流吸収レグ(907)は、上中性点(NU)から電流を吸収するための電流吸収スイッチ(T7)を有し、
    この電流供給レグ(908)は、下中性点(NL)に電流を供給する電流供給スイッチ(T8)を有する請求項6記載のパワーコンバータ。
  8. コントローラ(300)は、中性点(NU、NL)の本質的に等しい電圧をもつ加速ブリッジモードを有し、
    コントローラ(300)は、中性点(NU、NL)の電圧のリップルを低減するために加速ブリッジモードにおいて、上ブリッジ(9A)と下ブリッジ(9B)との電流差又は中性点(NU、NL)の電圧のいずれかに基づいて、電流吸収スイッチ(T7)及び電流供給スイッチT8をスイッチングする請求項7記載のパワーコンバータ。
  9. コントローラ(300)は、接続スイッチ(T9)がオフされる二重ミラー・モードを有し、
    電流調節回路は、電流吸収レグ907と電流供給レグ908とを有し、
    この電流吸収レグ(907)は、直列接続された電流吸収スイッチ(T7)と電流吸収ダイオード(D7)とを有し、
    この電流供給レグ(908)は、直列接続された電流供給スイッチ(T8)と電流供給ダイオード(D8)とを有し、
    上ブリッジ(9A)及び電流吸収レグ(907)は、この二重ミラー・モードにおいて1つのミラー・コンバータを構成し、
    下ブリッジ(9B)及び電流供給レグ(908)は、この二重ミラー・モードにおいてもう1つのミラー・コンバータを構成する請求項1記載のパワーコンバータ。
  10. コントローラ(300)は、上ブリッジ(9A)と下ブリッジ(9B)とのどちらかのトラブルを検出する時、この二重ミラー・モードを選択する請求項9記載のパワーコンバータ。
  11. コントローラ(300)は、このスイッチドリラクタンス機械の回転速度が所定値より高い時に、この二重ミラー・モードを選択する請求項9記載のパワーコンバータ。
  12. コントローラ(300)は、この二重ミラー・モードにおいて、奇数番目の相巻線(3U1、3V1、3W1)の1つに励磁電流を供給するための励磁モードと、奇数番目の相巻線(3U1、3V1、3W1)のもう1つに消磁電流を供給するための消磁モードとの両方をもち、
    コントローラ(300)は、この二重ミラー・モードにおいて、偶数番目の相巻線(3U2、3V2、3W2)の1つにもう1つの励磁電流を供給するもう1つの励磁モードと、偶数番目の相巻線(3U2、3V2、3W2)のもう1つにもう1つの消磁電流を供給するもう1つの消磁モードとの両方をもち、
    コントローラ(300)は、この励磁モードとこの消磁モードとを所定周波数で交互に実行する請求項9記載のパワーコンバータ。
  13. コントローラ(300)は、電流吸収スイッチ(T7)を所定周波数でスイッチングすることにより、2つのミラー・コンバータの1つの励磁モード及び消磁モードを交互に実行し、
    コントローラ(300)は、電流供給スイッチ(T8)を所定周波数でスイッチングすることにより、2つのミラー・コンバータのもう一つの励磁モード及び消磁モードを交互に実行する請求項12記載のパワーコンバータ。
  14. コントローラ(300)は、直流電流成分と正弦波交流電流成分との和にそれぞれ等しい相電流を供給するサイレントドライブモードをもち、
    この直流電流の振幅は、この正弦波交流電流成分の振幅に本質的に等しい請求項9記載のパワーコンバータ。
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