JP2013236120A - 携帯端末用ケース - Google Patents

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Abstract

【構成】 携帯端末用ケース10は、携帯端末12の操作部を操作可能に露出する開口28を有するケース本体20を含み、携帯端末12をその内部に収容して、落下衝撃などから保護したり、ファッション性を高めたりする。携帯端末用ケース10には、ヒータシート38などの殺菌源供給部が設けられ、殺菌源供給部からケース本体20内に対して、殺菌性ないし静菌性を有する熱などの殺菌源が供給可能とされる。
【効果】 ケース本体の内部に殺菌源を供給する殺菌源供給部を備えるので、携帯端末に付着した細菌などを殺菌ないし静菌できる。
【選択図】 図3

Description

この発明は携帯端末用ケースに関し、特にたとえば、携帯端末を携帯可能に収容する、携帯端末用ケースに関する。
従来のこの種の携帯端末用ケースの一例が特許文献1に開示される。特許文献1の技術は、フィーチャフォン(feature phone)用のケースに関し、携帯電話の裏面全体を覆うベース部と、携帯電話の表面下部を覆う収容部とを備える。そして、携帯電話の表示部および頻繁に使用する操作部を覆わずに露出させて、携帯電話を収容した状態においても、表示部の確認および操作部の操作を可能としている。また、ベース部の内部には、消臭材を面状にした消臭シート或いは木炭シートが挟入され、収容部に付着した汗や唾液などにより発生する不快な臭いを消臭するようにしている。
一方、特許文献2には、殺菌機能を備える折り畳み式の携帯端末が開示される。特許文献2の技術では、利用者が操作可能な操作部を表面に有する装置本体と、各種情報を表示するための表示装置とを備え、この表示装置は、装置本体に対して回動可能、かつ装置本体の表面に対向可能に設けられている。そして、表示装置には、紫外線を発光する発光手段が設けられ、筐体の折り畳み時に、表示装置に対向する装置本体の表面に対して発光手段から紫外線を照射するようにしている。
特開2003−79418号公報 [A45C 11/00] 特開2006−157381号公報 [H04M 1/17]
近年、パソコンの機能をベースとして作られた多機能携帯電話であるスマートフォン(smart phone)と呼ばれる携帯端末が提供されている。一般的に、スマートフォンは、平板状のハウジングを備え、その表面側には、タッチパネルを備えるディスプレイが設けられる。このようなスマートフォン等の携帯端末は、通常、その表面側が露出した状態となるように、携帯端末用ケースに収容されて使用される。携帯端末用ケースは、落下衝撃などから携帯端末を保護したり、携帯端末のファッション性を高めたりするために用いられるものである。
ここで、スマートフォン等の携帯端末の操作時には、タッチパネルなどの操作部にユーザの手が触れ、通話時には、マイク周辺にユーザの唾液等がかかる。このため、携帯端末の表面側には、細菌などの微生物が付着し易い。付着した細菌などが繁殖すると不衛生である上、異臭の原因ともなるので、携帯端末に付着した細菌などを殺菌ないし静菌できる技術の必要性が高まっている。
しかしながら、特許文献1の技術では、消臭シートや木炭シートを用いて携帯端末を消臭するに止まり、携帯端末に付着した細菌などを殺菌ないし静菌することができない。
また、特許文献2の技術は、携帯電話自体に殺菌機能を備えさせるものである。また、折り畳み式の携帯電話にしか適用できない技術である。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、携帯端末用ケースを提供することである。
この発明の他の目的は、携帯端末に付着した細菌などを殺菌ないし静菌できる、携帯端末用ケースを提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明などは、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、携帯端末を携帯可能に収容する携帯端末用ケースであって、携帯端末を収容する、かつ携帯端末の操作部を操作可能に露出する開口を有するケース本体、およびケース本体内に殺菌性ないし静菌性を有する殺菌源を供給する殺菌源供給部を備える、携帯端末用ケースである。
第1の発明では、携帯端末用ケース(10)は、ケース本体(20)を備え、携帯端末(12)を携帯可能に収容して、落下衝撃などから携帯端末を保護したり、携帯端末のファッション性を高めたりする。ケース本体は、枠部(22)および底部(24)を含み、携帯端末の操作部(16)を操作可能に露出する開口(28)を有する。また、携帯端末用ケースには、殺菌源供給部(38,40,56,60,64,66)が設けられ、殺菌源供給部からケース本体の収容部(26)内に対して、殺菌性ないし静菌性を有する殺菌源(熱、ラジカルおよびオゾン等)が供給可能とされる。
第1の発明によれば、ケース本体の内部に殺菌源を供給する殺菌源供給部を備えるので、携帯端末に付着した細菌などを殺菌ないし静菌できる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、殺菌源供給部は、ヒータを含む。
第2の発明では、殺菌源供給部は、電熱線などのヒータ(38,40)を含み、殺菌源として熱を利用する加熱殺菌により、携帯端末(12)に付着した細菌などを殺菌ないし静菌する。加熱殺菌は、熱による悪影響を携帯端末に及ぼさないように、所謂、低温加熱殺菌(たとえば60−70℃の一定温度に加熱)とされる。
第2の発明によれば、ヒータを用いた加熱殺菌を行うので、簡単な構造で、携帯端末に付着した細菌などを殺菌ないし静菌できる。
第3の発明は、第1の発明に従属し、殺菌源供給部は、光触媒および当該光触媒に紫外線を照射する光源を含む。
第3の発明では、殺菌源供給部は、光触媒(60)および光源(56)を含む。光触媒は、たとえば層状に形成され、光源から紫外線の照射を受けることにより、その表面で強い酸化力(ラジカル)を発生させる。殺菌源供給部は、ラジカルを殺菌源とする光触媒作用により、携帯端末(12)に付着した細菌などを殺菌ないし静菌する。
第3の発明によれば、光触媒を用いて殺菌するので、携帯端末に付着した細菌などを確実に殺菌ないし静菌できる。また、消臭効果も期待できる。
第4の発明は、第1の発明に従属し、殺菌源供給部は、異極像結晶および当該異極像結晶の温度を上下動させるヒータを含む。
第4の発明では、殺菌源供給部は、異極像結晶(66)およびヒータ(64)を含む。異極像結晶は、ヒータによってその温度が上下動されることにより、人体に影響がない程度の低濃度(たとえば、0.01−0.06ppm程度)のオゾンを発生させる。殺菌源供給部は、オゾンを殺菌源とするオゾン殺菌により、携帯端末(12)に付着した細菌などを殺菌ないし静菌する。
第4の発明によれば、オゾンを用いて殺菌するので、携帯端末に付着した細菌などを確実に殺菌ないし静菌できる。また、消臭効果も期待できる。さらに、オゾンを発生させる機構として、異極像結晶を利用しているので、簡単な構造でかつ安全にオゾンを発生させることができ、携帯端末用ケースを大型化させることなく低コストで製造できる。
第5の発明は、第1ないし第4のいずれかの発明に従属し、殺菌源供給部は、ケース本体の底部に設けられる。
第5の発明では、殺菌源供給部(38,40,56,60,64,66)は、携帯端末(12)の裏面側を覆うケース本体(20)の底部(24)に設けられる。通常使用時には、携帯端末は、その表面側に設けられる操作部(16)を操作可能に露出するようにして、ケース本体内に収容されて使用される。そして、使用により細菌などが付着した携帯端末の表面側を殺菌ないし静菌するときには、携帯端末の表面側がケース本体の底部と対向するように、ユーザによって携帯端末の表裏が入れ替えられる。
第6の発明は、第1ないし第4のいずれかの発明に従属し、開口部を開閉可能に覆う蓋をさらに備え、殺菌源供給部は、蓋に設けられる。
第6の発明では、ケース本体(20)の開口部(28)、つまり携帯端末(12)の表面側を開閉可能に覆う蓋(50)を備え、この蓋に対して殺菌源供給部(38,40,56,60,64,66)が設けられる。携帯端末の表面側を殺菌ないし静菌するときには、ユーザによって蓋が閉じた状態にされる。
第6の発明によれば、携帯端末を殺菌ないし静菌する際に、携帯端末の表裏を入れ替える必要がないので、利便性に優れる。
第7の発明は、第1ないし第6のいずれかの発明に従属し、ケース本体に設けられる、殺菌源供給部に対して電力を供給する電源部をさらに備える。
第7の発明では、ケース本体(20)に設けられる電源部(30)を備える。電源部は、たとえば充電可能な二次電池(44)を含み、殺菌源供給部(40,56,64)に対して電力を供給する。
第7の発明によれば、ケース本体に電源部を内蔵しているので、場所を選ぶことなく、任意の移動先で携帯端末を殺菌ないし静菌することができる。
この発明によれば、ケース本体の内部に殺菌源を供給する殺菌源供給部を備えるので、携帯端末に付着した細菌などを殺菌ないし静菌できる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施例である携帯端末用ケースをスマートフォンに装着した様子を示す図解図である。 図1の携帯端末用ケースを示す斜視図である。 図1の携帯端末用ケースを示す概略断面図である。 図1の携帯端末用ケースを示す平面図である。 図1の携帯端末用ケースが備える電源部の構成を示すブロック図である。 この発明の携帯端末用ケースの他の実施例を示す概略断面図である。 図6の携帯端末用ケースを示す平面図である。 この発明の携帯端末用ケースの他の実施例を示す概略断面図である。 図8の携帯端末用ケースを示す平面図である。 この発明の携帯端末用ケースの他の実施例を示す概略断面図である。 図10の携帯端末用ケースを示す平面図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である携帯端末用ケース(以下、単に「ケース」という。)10は、携帯端末12を落下衝撃などから保護したり、携帯端末12のファッション性を高めたりするためのケースであり、特にスマートフォン(smart phone)用のケースとして好適に使用される。詳細は後述するように、ケース10は、携帯端末12を殺菌ないし静菌する機能を有するものである。なお、この発明は、従来のフィーチャフォン(feature phone)、タブレット端末およびPDA等の任意の携帯端末を携帯可能に収容する携帯端末用ケースに適用できることを予め指摘しておく。
携帯端末12は、一例としてスマートフォンであり、平板状のハウジングを備える。ハウジングの表面側には、液晶や有機ELなどのディスプレイ14が設けられ、ディスプレイ14の上には、操作部として機能するタッチパネル16が設けられる。また、ハウジングの縦方向一方端には、スピーカ(図示せず)が内蔵され、ハウジングの縦方向他端には、マイク(図示せず)が内蔵される。ユーザは、指先などを用いてタッチパネル16の表面に対してタッチ操作を行うことによって、携帯端末12に操作情報を入力することができる。また、スピーカおよびマイク等を利用して、音声通話などを実行できる。
図2−図4に示すように、ケース10は、シリコンゴム、ポリウレタン、アクリルおよびポリカーボネート等の合成樹脂やアルミニウム等の金属などの適宜な材質によって形成されるケース本体20を備える。この実施例では、携帯端末12の着脱が容易となるように、柔軟性を有するシリコンゴムによってケース本体20を形成している。
ケース本体20は、携帯端末12の側面を覆う矩形枠状の枠部22と、枠部22の一方端と一体的に形成されて携帯端末12の裏面を覆う矩形板状の底部24とを含む。そして、その内面側が携帯端末12の収容部26となっており、枠部22の他端は、開口28となっている。通常使用時には、ケース本体20は、携帯端末12のタッチパネル16を操作可能に露出するようにして、携帯端末12をその内部に収容する(図1参照)。収容部26の大きさおよび形状は、携帯端末12の大きさおよび形状に応じて適宜設定される。また、図示は省略するが、ケース本体20には、携帯端末12が備えるカメラのレンズ部や接続端子などを露出するための開口が適宜形成される。
ケース本体20の底部24下面には、後述する電源部30に電力を供給するための太陽電池32が設けられる。太陽電池32は、基板上に太陽電池セルを配置したパネル状に形成され、その受光面が外部に露出するように、ケース本体20に取り付けられる。太陽電池セルとしては、有機薄膜太陽電池、シリコン結晶系太陽電池およびアモルファスシリコン太陽電池などを用いるとよい。また、ケース本体20の枠部22一方端には、外部電源(商用電源など)34と接続される接続部(アダプタ入力端子など)36が設けられる。
ケース本体20の底部24上面には、殺菌源供給部として機能するヒータシート38が設けられる。ヒータシート38は、葛折り状などの任意の形状に配置されるニクロム線などの電熱線40を含み、この電熱線40をシート状の絶縁材などで被覆することによって薄膜状に形成される。電熱線40の両端部は、リード線42を介して電源部30に接続されており、電熱線40は、電源部30から電流が流されると熱を発生する。発熱時の電熱線40(ヒータシート38)の温度は、たとえば62−65℃の一定温度に保つように制御される。太陽電池32およびヒータシート38を含むケース本体20の底部24の厚みは、たとえば3−8mmである。
電源部30は、ケース本体20の枠部22の一方端側に設けられる。図5に示すように、電源部30は、二次電池(蓄電池)44、充電器46およびスイッチ48を含む。二次電池44は、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池およびニッケルカドミウム電池などであり、蓄えた電力を負荷である電熱線40に供給する。充電器46は、太陽電池32および外部電源34の電力を二次電池44に供給するためのものであり、二次電池44への充電を制御する充電制御回路などを備える。
スイッチ48は、太陽電池32からの電力供給と、外部電源34からの電力供給と、電力の供給停止とを選択的に切り換えるためのものであり、切替回路を含む。スイッチ48の切り替えは、自動的に行われてもよいし、ユーザの手動で行われてもよい。たとえば、太陽電池32が発電している場合には、充電器46を介して太陽電池32から二次電池44に電力が供給され、接続部36に外部電源36が接続されている場合には、充電器46を介して外部電源34から二次電池44に電力が供給される。そして、二次電池44が満充電(充電が完了した状態)になると、電力供給が停止されて、過充電が防がれる。なお、二次電池44が充電中であることは、ケース本体20に設けたLED表示器(図示ぜず)を点灯させること等によって、ユーザに知らせるとよい。
また、図示は省略するが、ケース本体20には、ユーザが指で操作することによって、二次電池44から電熱線40への電力供給を開始させる(電熱線40の発熱による携帯端末12の加熱殺菌を開始させる)ためのトリガスイッチが設けられる。ユーザがトリガスイッチをON操作すると、スイッチ49がONに切り替えられて二次電池44から電熱線40に電力が供給される。なお、加熱殺菌中であることは、ケース本体20に設けたLED表示器(図示ぜず)を点灯させること等によって、ユーザに知らせるとよい。加熱殺菌中であることを報知するLED表示器は、表示色を変える等して、二次電池44が充電中であることを報知するLED表示器と兼用するとよい。
このようなケース10では、通常使用時には、携帯端末12は、表面側に設けられるタッチパネル16を操作可能に露出するようにして、ケース10の収容部26内に収容されて使用される。そして、使用により細菌などが付着した携帯端末12の表面側を殺菌ないし静菌しようとするときには、ユーザは、ケース10から携帯端末12を取り外し、携帯端末12の表面側がケース10の底部24と対向するように、つまり携帯端末12を裏向きにしてケース10に収容し直す。そして、ケース本体20に設けられたトリガスイッチをユーザが操作すると、二次電池44から電熱線40への電力供給が開始されて電熱線44が発熱し、その温度を62−65℃の一定温度に保つ。電熱線40から発生する熱は、対向する携帯端末12の表面側に伝わるので、携帯端末12の表面側も62−65℃の一定温度に加熱され、携帯端末12の表面側が加熱殺菌(つまり低温加熱殺菌)される。この加熱殺菌は、電源部30が備える内部タイマなどを利用して、たとえば30分間継続された後、自動的に停止される。
このような加熱殺菌を行う頻度は、特に限定されないが、1日−数日に1回程度行うとよく、加熱殺菌を行う時間は、15−60分間程度行うことが好ましい。また、加熱殺菌を行う際の電熱線40の発熱温度は、60−70℃が好ましく、より好ましくは62−65℃である。低温過ぎると殺菌作用が発揮されず、高温過ぎると携帯端末12に対して悪影響を及ぼす恐れがあるからである。
この実施例によれば、ケース本体20がヒータシート38を備えるので、加熱殺菌(つまり殺菌源として熱を利用する)により、携帯端末12に付着した細菌などを殺菌ないし静菌できる。また、簡単な構造で殺菌機能を発揮できるので、殺菌機能を設けたことによるケース10の大型化を抑制できる。さらに、ヒータシート38(電熱線40)に電力を供給する電源部30を内蔵しているので、外部電源34のある場所などに限定されることなく、任意の移動先で携帯端末12を殺菌ないし静菌することができる。
なお、上述の実施例では、ケース本体20の底部24にヒートシータ38を設けるようにしたが、これに限定さない。以下、図6および図7を参照して、この発明の他の実施例について説明するが、図1−図5に示した実施例と共通する部分については、同じ参照番号を付し、重複する説明は省略ないし簡略化する。このことは、後述する他の実施例についても同様である。
図6および図7に示すように、ケース10は、ケース本体20および蓋50を備える。蓋50は、ケース本体20の枠部22に対して、ヒンジ等の接続部52を介して回動可能に取り付けられ、ケース本体20の開口28は、蓋50によって開閉可能に覆われる。また、蓋50の下面(内面側)には、ヒータシート38が設けられる。ヒータシート38は、電熱線40を含み、電熱線40の両端部は、リード線42を介して電源部30に接続される。電熱線40は、電源部30(二次電池44)から電流が流されると熱を発生し、発熱時の電熱線40(ヒータシート38)の温度は、たとえば62−65℃の一定温度に保つように制御される。
このようなケース10では、通常携帯時は、ケース10の蓋50は閉じられる。また、携帯端末12の操作時には、蓋50が開けられて、タッチパネル16が操作可能に露出される。そして、携帯端末12の表面側を殺菌ないし静菌しようとするときには、ユーザは、ケース10の蓋50を閉じた状態にし、ケース本体20または蓋50に設けられたトリガスイッチを操作する。すると、二次電池44から電熱線40への電力供給が開始されて、蓋50の下面に対向する携帯端末12の表面側が加熱殺菌される。
図6および図7に示す実施例においても、図1−図5に示す実施例と同様に、携帯端末12を加熱殺菌することができ、携帯端末12に付着した細菌などを簡単な構造で殺菌ないし静菌できる。また、加熱殺菌する際に、携帯端末12の表裏を入れ替える必要がないので、利便性に優れる。
次に、図8および図9を参照して、ケース10の他の実施例について説明する。図8および図9に示す実施例では、光触媒を用いて携帯端末12を殺菌ないし静菌する点が、ヒータを用いて加熱殺菌する上述の各実施例とは異なる。以下、具体的に説明する。
図8および図9に示すように、ケース10は、上部に開口28を有するケース本体20を備える。ケース本体20の底部24下面には、太陽電池32が設けられる。太陽電池32の上(底部24壁内)には、断熱材54を介して複数の光源56が設けられる。光源56としては、たとえば350−400nmの紫外線を照射するUV-LED(たとえば、DOWAエレクトロニクス株式会社製のUV-LED)を用いるとよい。ただし、光源56は、紫外線を含む光を照射するものであれば、特に限定されない。光源56は、電源部30の二次電池44からリード線42を介して電力が供給されると、上方に向かって紫外線を含む光を照射する。
ケース本体20の底部24上面(光源56の上)には、紫外線透過性フィルム58を介して、光触媒層60が形成される。紫外線透過性フィルム58としては、PETフィルム、ナイロンフィルムおよびポリカーボネートフィルム等を用いるとよく、これらの中でも、透明性および耐久性に優れる点でPETフィルムが好ましい。
光触媒層60は、主として光触媒とバインダとによって形成される。光触媒は、紫外線を含む光の照射を受けることにより、その表面で強い酸化力(ラジカル)を発生させて、細菌などを酸化分解する(殺菌する)作用を発揮するものである。つまり、この実施例では、光触媒層60および光源56が殺菌源供給部として機能する。光触媒としては、酸化チタン、酸化亜鉛および酸化タングステン等の公知の光触媒を用いるとよく、これらの中でも酸化チタンが好適に用いられる。また、バインダとしては、たとえば、ケイ素系化合物などを主成分とする無機系バインダを用いるとよい。なお、太陽電池32および光触媒層60を含むケース本体20の底部24の厚みは、たとえば5−10mmである。
このようなケース10では、携帯端末12の表面側を殺菌ないし静菌しようとするときには、ユーザは、ケース10から携帯端末12を取り外し、携帯端末12を裏向きにしてケース10に収容し直す。そして、ユーザが、ケース本体20に設けられたトリガスイッチを操作すると、二次電池44から光源56への電力供給が開始される。すると、光源56から紫外線を含む光の照射を受けた光触媒層60が、その表面で強い酸化力を発生させて、対向する携帯端末12の表面側に付着した細菌などを酸化分解する。また、悪臭の原因となる有機化合物も酸化分解するので、消臭効果も期待できる。この光触媒作用による殺菌および消臭は、電源部30が備える内部タイマなどを利用して、たとえば5−30分間継続された後、自動的に停止される。
図8および図9に示す実施例によれば、ケース本体20が光触媒層60および光源56を備えるので、光触媒作用により(つまり殺菌源としてラジカルの酸化力を利用することにより)、携帯端末12に付着した細菌などをより確実に殺菌ないし静菌できる。
続いて、図10および図11を参照して、ケース10の他の実施例について説明する。図10および図11に示す実施例では、オゾンによって携帯端末12を殺菌ないし静菌する点が、上述の各実施例とは異なる。以下、具体的に説明する。
図10および図11に示すように、ケース10は、上部に開口28を有するケース本体20を備える。ケース本体20の底部24下面には、太陽電池32が設けられる。太陽電池32の上(底部24壁内)には、断熱材62を介して複数の円形のヒータシート64が設けられ、各ヒータシート64の上には、異極像結晶(強誘電体)66が設けられる。また、各異極像結晶66の上には、異極像結晶66の上面とケース本体20(収容部26)内とを連通させる複数の通孔68が形成される。なお、太陽電池32を含むケース本体20の底部24の厚みは、たとえば5−10mmである。
ヒータシート64は、電熱線またはペルチェ素子などを用いて薄膜状に形成される発熱体である。ヒータシート64は、電源部30の二次電池44からリード線42を介して電力が供給されると発熱し、その発熱温度は、たとえば20−50℃の間で周期的に上下動するように制御される。
異極像結晶66は、オゾン発生素子として機能するものであり、その温度が上昇および降下されると、高電界を発生させ、この高電界での空気中の酸素分子の励起と酸素分子同士の相互作用により、人体に影響がない程度の低濃度(たとえば、0.01−0.06ppm程度)のオゾンを発生させる。オゾンは、その酸化力により、細菌などを酸化分解する(殺菌する)作用を発揮する。つまり、この実施例では、異極像結晶66およびヒータシート64が殺菌源供給部として機能する。異極像結晶66としては、タンタル酸リチウム(LiTaO)およびニオブ酸リチウム(LiNbO)などの公知の異極像結晶を用いるとよい。なお、異極像結晶を用いてオゾンを発生させる機構については、特開2010−175129号公報に詳述されているので、適宜参照されたい。
このようなケース10では、携帯端末12の表面側を殺菌ないし静菌しようとするときには、ユーザは、ケース10から携帯端末12を取り外し、携帯端末12を裏向きにしてケース10に収容し直す。そして、ユーザが、ケース本体20に設けられたトリガスイッチを操作すると、二次電池44からヒータシート64への電力供給が開始され、ヒータシート64が異極像結晶66の温度を20−50℃の間で周期的に上下動させる(加熱および冷却する)。すると、異極像結晶66の周囲に高電界が発生し、この高電界での空気中の酸素分子の励起と酸素分子同士の相互作用によりオゾンが発生する。発生したオゾンは、通孔68を通って収容部26内に至り、その酸化力により携帯端末12の表面側に付着した細菌などを酸化分解する。また、悪臭の原因となる有機化合物も酸化分解するので、消臭効果も期待できる。このオゾンによる殺菌および消臭は、電源部30が備える内部タイマなどを利用して、たとえば15−60分間継続された後、自動的に停止される。
図10および図11に示す実施例によれば、ケース本体20が異極像結晶66およびヒータシート64を備えるので、オゾンを発生させることにより(つまり殺菌源としてオゾン(酸化力)を利用することにより)携帯端末12に付着した細菌などをより確実に殺菌ないし静菌できる。また、オゾンを発生させる機構として、異極像結晶66を利用しているので、簡単な構造でかつ安全にオゾンを発生させることができる。したがって、ケース10の大型化を抑制でき、低コストでケース10を製造できる。
なお、図8−図11に示す実施例においても、図6および図7に示す実施例と同様に、ケース本体20の開口部28を開閉可能に覆う蓋50を設けるようにし、この蓋50に対して、光触媒層60および光源56や異極像結晶66およびヒータシート64等の殺菌源供給部を設けることもできる。また、図10および図11に示す実施例においては、ケース本体20の枠部22に対して、異極像結晶66およびヒータシート64等の殺菌源供給部を設けてもよい。
また、上述の各実施例では、ケース本体20に二次電池44を含む電源部30を内蔵し、太陽電池32および外部電源34の双方から二次電池44に充電できるようにしたが、これに限定されない。たとえば、太陽電池32を設けずに、外部電源34と接続することによって二次電池44が自動的に充電されるようにしてもよい。また、外部電源34との接続部36を設けずに、太陽電池32の発電時に二次電池44が自動的に充電されるようにしてもよい。
さらに、ケース本体20に充電可能な二次電池44を内蔵する代わりに、ボタン電池などの一次電池を内蔵して殺菌源供給部に電力を供給することもできる。また、ケース本体20に二次電池44や一次電池などの電源部を必ずしも内蔵する必要はなく、たとえば、二次電池44を介さずに外部電源34から殺菌源供給部に電力を供給することもできる。
なお、上で挙げた寸法や温度などの具体的数値はいずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …携帯端末用ケース
12 …携帯端末
16 …タッチパネル(操作部)
20 …ケース本体
26 …収容部
28 …開口
30 …電源部
38 …ヒータシート
40 …電熱線
50 …蓋
56 …光源
60 …光触媒層
64 …ヒータシート
66 …異極像結晶
68 …通孔

Claims (7)

  1. 携帯端末を携帯可能に収容する携帯端末用ケースであって、
    前記携帯端末を収容する、かつ前記携帯端末の操作部を操作可能に露出する開口を有するケース本体、および
    前記ケース本体内に殺菌性ないし静菌性を有する殺菌源を供給する殺菌源供給部を備える、携帯端末用ケース。
  2. 前記殺菌源供給部は、ヒータを含む、請求項1記載の携帯端末用ケース。
  3. 前記殺菌源供給部は、光触媒および当該光触媒に紫外線を照射する光源を含む、請求項1記載の携帯端末用ケース。
  4. 前記殺菌源供給部は、異極像結晶および当該異極像結晶の温度を上下動させるヒータを含む、請求項1記載の携帯端末用ケース。
  5. 前記殺菌源供給部は、前記ケース本体の底部に設けられる、請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯端末用ケース。
  6. 前記開口部を開閉可能に覆う蓋をさらに備え、
    前記殺菌源供給部は、前記蓋に設けられる、請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯端末用ケース。
  7. 前記ケース本体に設けられる、前記殺菌源供給部に対して電力を供給する電源部をさらに備える、請求項1ないし6のいずれかに記載の携帯端末用ケース。
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