JP2013234594A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタにおける粒子状物質の堆積量を精度良く推定することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】排気中の粒子状物質(PM)を捕集するフィルタが排気通路に設けられている。電子制御装置は、前後差圧ΔPを排気流量Fで除した値ΔP/Fに対して圧縮性補正係数Kを乗じることによりPM堆積量推定値Dp2を算出する。この圧縮性補正係数Kは、当該PM堆積量推定値Dp2を算出するに先立ち、前回の制御周期において算出されたPM堆積量推定値Dp1、直前に算出されているアッシュ堆積量推定値Da、及び排気流量Fに基づき設定される。
【選択図】図5

Description

本発明は、排気中の粒子状物質を捕集するフィルタが排気通路に設けられる内燃機関に適用され、同フィルタに堆積している粒子状物質の量を推定する排気浄化装置に関する。
従来、ディーゼル機関の排気通路にフィルタを設け、このフィルタにより排気中の粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集するようにした排気浄化装置が周知である(例えば特許文献1参照)。フィルタにより捕集されたPMの堆積量が増大するにつれてフィルタでの圧力損失が増大し、これに伴いエンジンの排気背圧が増大して機関出力が低下するといった問題や燃費が悪化するといった問題が生じる。
そこで、フィルタに捕集されているPMの堆積量(以下、PM堆積量)を推定するとともに、この推定値が所定値以上に達すると、ポスト噴射の実行等を通じてフィルタに流入する排気の温度を上昇させてフィルタを高温化し、これにより、フィルタに堆積しているPMを酸化(燃焼)除去してフィルタを再生するようにしている。
ここで、PM堆積量を推定する方法としては、フィルタの前後差圧を差圧センサにより検出するとともに、その検出値に基づきPM堆積量を推定する方法がある。これは、PM堆積量が増大するほどフィルタの前後差圧が大きくなる傾向に着目したものである。
特開2009―228487号公報
ところで、フィルタの前後差圧に基づきPM堆積量を推定する構成にあっては、フィルタの前後差圧が大きくなるほどPM堆積量の推定精度が悪化することから、フィルタにおけるPM堆積量を精度良く推定することが困難なものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フィルタにおける粒子状物質の堆積量を精度良く推定することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、排気中の粒子状物質を捕集するフィルタが排気通路に設けられる内燃機関に適用され、同フィルタに堆積している粒子状物質の量を推定する排気浄化装置において、前記フィルタの前後差圧を排気流量で除した値に対して補正係数を乗じることにより同フィルタにおける粒子状物質の堆積量推定値を算出するものであり、前記補正係数は、当該粒子状物質の堆積量推定値を算出するに先立ち、それまでに算出されている前記フィルタにおける粒子状物質の堆積量推定値、それまでに算出されている同フィルタにおけるアッシュの堆積量推定値、及び排気流量に基づき設定されることをその要旨としている。
フィルタにおける粒子状物質の堆積量が同一であっても排気流量が多いほどフィルタの前後差圧が大きくなる。上記構成によれば、フィルタの前後差圧を排気流量で除した値に基づき粒子状物質の堆積量推定値が算出されるようになる。このため、粒子状物質の堆積量推定値に対して排気流量が及ぼす影響を小さくすることができるようになる。
ここで、粒子状物質の堆積量が同一であってもフィルタの前後差圧を排気流量で除した値は常に一定値にはならないことが発明者によって見出された。すなわち、フィルタの前後差圧が高くなる状況下ほど実際にはフィルタを通過する排気が圧縮されるようになることから、フィルタの前後差圧が高くなる状況下ほどこうした排気の圧縮性に起因してフィルタの前後差圧を排気流量で除した値が小さく算出される傾向がある。また、粒子状物質の堆積量が同一であってもアッシュ堆積量が多いときほどフィルタの目詰まりが生じやすくなり、フィルタの前後差圧が大きくなる傾向がある。上記構成によれば、上記補正係数が、それまでに算出されている粒子状物質の堆積量推定値と、それまでに算出されているアッシュの堆積量推定値と、排気流量とに基づき設定される。このため、上記補正係数には、粒子状物質の堆積量推定値、アッシュの堆積量推定値、排気流量が加味されるようになり、上記補正係数が適切な値に設定されるようになる。従って、フィルタにおける粒子状物質の堆積量を精度良く推定することができるようになる。
ちなみに、上記補正係数は、粒子状物質の堆積量推定値及び排気流量が一定であるとき、アッシュの堆積量推定値が大きいほど大きな値に設定されることとなる。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記フィルタにおける粒子状物質の堆積量推定値、同フィルタにおけるアッシュの堆積量推定値、及び排気流量と、前記補正係数との関係を規定したマップを備え、前記補正係数は前記マップを参照して設定されることをその要旨としている。
同構成によれば、粒子状物質の堆積量推定値、アッシュの堆積量推定値、及び排気流量と、補正係数との関係が規定されたマップを参照して補正係数が設定されるようになるため、補正係数の設定を容易且つ的確に行なうことができるようになる。
(3)請求項1又は請求項2に記載の発明は、請求項3に記載の発明によるように、前記フィルタの前後差圧を排気流量で除した値に対して補正係数を乗じることにより算出された粒子状物質の堆積量推定値に基づき前記補正係数を設定するといった態様をもって具体化することができる。
この場合、フィルタの前後差圧に基づく算出態様のみによって粒子状物質の堆積量推定値を算出することが可能となるため、粒子状物質の堆積量推定値の算出態様を簡易なものとすることができるようになる。
(4)また、請求項1又は請求項2に記載の発明は、請求項4に記載の発明によるように、機関運転状態に基づき前記フィルタにおける粒子状物質の堆積量推定値を別途算出するとともに、この算出された粒子状物質の堆積量推定値に基づき前記補正係数を設定するといった態様をもって具体化することができる。
この場合、例えばそのときどきの機関回転速度及び燃料噴射量に基づきフィルタに新たに堆積した粒子状物質の量を算出するとともにこれを積算することにより、フィルタにおける粒子状物質の堆積量推定値を算出することが好ましい。
(5)また、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明は、請求項5に記載の発明によるように、内燃機関は車載内燃機関であり、機関潤滑油の消費量及び車両の走行距離の少なくとも一方に基づき前記フィルタにおけるアッシュの堆積量推定値を算出するとともに、この算出されたアッシュの堆積量推定値に基づき前記補正係数を設定するといった態様をもって具体化することができる。
フィルタに堆積しているアッシュの量は、機関潤滑油の消費量や車両の走行距離と相関を有する。このため、上記態様によれば、アッシュの堆積量推定値を的確に算出することができるようになる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置について、フィルタを中心とした排気浄化装置の構成を示す概略図。 PM堆積量が0gであるときのアッシュ堆積量とフィルタの前後差圧を排気流量で除した値との関係を異なる排気流量毎に示すグラフ。 PM堆積量が15gであるときのアッシュ堆積量とフィルタの前後差圧を排気流量で除した値との関係を異なる排気流量毎に示すグラフ。 (a)〜(c)はアッシュ堆積量と補正係数との関係を異なる排気流量毎に示すマップ。 同実施形態におけるPM堆積量推定値の算出処理の実行手順を示すフローチャート。
以下、図1〜図5を参照して、本発明を車載ディーゼル機関(以下、機関)の排気浄化装置として具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、機関の排気通路2には上流側から順に、酸化触媒4、排気中の粒子状物質(以下、PM)を捕集するフィルタ6が設けられている。
フィルタ6におけるPMの堆積量推定値(以下、PM堆積量推定値)を算出する処理を含む機関の各種制御は、電子制御装置20により実行される。電子制御装置20は、各種制御に係る演算処理を実施する中央演算処理装置(CPU)、各種制御用のプログラムやデータが記憶された読み出し専用メモリ(ROM)、演算処理の結果等を一時的に記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えて構成されている。そして、電子制御装置20は、各種センサの検出信号を読み込み、各種演算処理を実行し、その結果に基づいて機関を統括的に制御する。
各種センサとしては、機関回転速度NEを検出する機関回転速度センサ21、アクセル操作量ACCPを検出するアクセル操作量センサ22、吸入空気量GAを検出する吸入空気量センサ23、及びフィルタ6の前後差圧ΔPを検出する差圧センサ24が設けられている。またこの他、機関運転状態や車両走行状態を把握するための各種センサが設けられている。尚、排気流量Fは吸入空気量GA及び燃料噴射量Qから求められる。
さて、フィルタ6におけるPM堆積量が同一であっても排気流量Fが多いほどフィルタ6の前後差圧ΔPが大きくなる。そこで、本実施形態では、フィルタ6の前後差圧ΔPを排気流量Fで除した値ΔP/Fに基づきPM堆積量推定値を算出するようにしている。これにより、PM堆積量推定値に対して排気流量Fが及ぼす影響を小さくするようにしている。
ここで、前後差圧ΔPを排気流量Fで除した値ΔP/Fに対してアッシュ堆積量、排気流量F、及びPM堆積量が及ぼす影響について説明する。
アッシュは、フィルタ6に堆積する堆積物のうちポスト噴射等によってフィルタ6を再生した際に酸化除去されない灰分である。そのため、PM堆積量が同一であっても、アッシュ堆積量が多くなるほど、フィルタ6の前後差圧ΔPが増大する。
図2に、PM堆積量が0gであるとき、すなわちフィルタ6にPMが堆積していないときのアッシュ堆積量(g)と、前後差圧ΔPを排気流量Fで除した値ΔP/Fとの関係を異なる排気流量F毎に示す。
図2に示すように、PM堆積量が0gであるとき、アッシュ堆積量が多くなるほど前後差圧ΔPを排気流量Fで除した値ΔP/Fは大きくなる。またこのとき、アッシュ堆積量が約140g以上においては、排気流量Fが多くなるほど前後差圧ΔPを排気流量Fで除した値ΔP/Fは小さくなる。
図3に、PM堆積量が15gであるときのアッシュ堆積量(g)と、前後差圧ΔPを排気流量Fで除した値ΔP/Fとの関係を異なる排気流量F毎に示す。
図3に示すように、PM堆積量が15gであるときにおいても、アッシュ堆積量が多くなるほど前後差圧ΔPを排気流量Fで除した値ΔP/Fは大きくなる。この値ΔP/Fは、PM堆積量が0gであるときに比べて同一のアッシュ堆積量、同一の排気流量Fにおいてそれぞれ大きくなる。またこのとき、アッシュ堆積量全域において、排気流量Fが多くなるほど前後差圧ΔPを排気流量Fで除した値ΔP/Fは小さくなる。
これらのことから、PM堆積量が同一であっても他の条件が異なれば、前後差圧ΔPを排気流量Fで除した値ΔP/Fは一定値にならない。より詳しくは、排気流量Fが多い状況下のようにフィルタ6の前後差圧ΔPが高くなる状況下ほど実際にはフィルタ6を通過する排気が圧縮されることとから、前後差圧ΔPが高くなる状況下ほどこうした排気の圧縮性に起因して前後差圧ΔPを排気流量Fで除した値ΔP/Fが小さく算出される傾向がある。また、PM堆積量が同一であってもアッシュ堆積量が多いときほどフィルタ6の目詰まりが生じやすくなり、フィルタ6の前後差圧ΔPが大きくなる傾向がある。
そこで、本実施形態では、電子制御装置20を通じて、前後差圧ΔPを排気流量Fで除した値ΔP/Fに対して圧縮性補正係数Kを乗じることによりPM堆積量推定値Dpを算出するようにしている。ここで、上記圧縮性補正係数Kは、当該PM堆積量推定値を算出するに先立ち、前回の制御周期において算出されたPM堆積量推定値Dp、直前に算出されているアッシュ堆積量推定値Da、及び排気流量Fに基づき設定される。具体的には、電子制御装置20は、図4(a)〜(c)に一例を示すように、PM堆積量推定値Dp、アッシュ堆積量推定値Da、及び排気流量Fと、圧縮性補正係数Kとの関係を規定したマップを備えており、このマップを参照して圧縮性補正係数Kが設定される。
尚、図4(a)はPM堆積量推定値Dpが0gのときのアッシュ堆積量推定値Da(g)と圧縮性補正係数Kとの関係を異なる排気流量F毎に示している。
また図4(b)はPM堆積量推定値Dpが10gのときのアッシュ堆積量推定値Da(g)と圧縮性補正係数Kとの関係を異なる排気流量F毎に示している。
また図4(c)はPM堆積量推定値Dpが20gのときのアッシュ堆積量推定値Da(g)と圧縮性補正係数Kとの関係を異なる排気流量F毎に示している。
またこれら図中において実線は排気流量Fが10(g/s)のとき、破線は排気流量Fが50(g/s)のとき、一点鎖線は排気流量Fが100(g/s)のときの上記関係をそれぞれ示している。
図4(a)〜(c)に併せ示すように、PM堆積量推定値Dpが一定であれば、アッシュ堆積量推定値Daが大きくなるほど圧縮性補正係数Kは大きくされている。より詳しくは、アッシュ堆積量推定値Daが大きくなるほど同アッシュ堆積量推定値Daに対する圧縮性補正係数Kの変化量、すなわち傾きは大きくされている。
またこのとき、アッシュ堆積量推定値Daが一定であれば、排気流量Fが多いほど圧縮性補正係数Kは大きくされている。
更に、同一のアッシュ堆積量推定値Da及び同一の排気流量FにおいてはPM堆積量推定値Dpが大きくなるほど圧縮性補正係数Kは大きくされている。
次に、図5のフローチャートを参照して、本実施形態におけるPM堆積量推定値の算出処理の実行手順について説明する。尚、この一連の処理は機関運転中において電子制御装置20により所定期間毎に繰り返し実行される。
図5に示すように、この一連の処理では、まず、差圧センサ24により検出されたフィルタ6の前後差圧ΔPを読み込む(ステップS1)。
次に、ステップS2に進み、吸入空気量センサ23により検出された吸入空気量GAと機関運転状態に基づき算出される燃料噴射量Qとから排気流量Fを算出する。
次に、ステップS3に進み、図4に示す3次元マップを参照して、前回の制御周期において算出されたPM堆積量推定値Dp1、直前に算出されたアッシュ堆積量推定値Da、及び排気流量Fに基づき圧縮性補正係数Kを設定する。ちなみに、本実施形態では、PM堆積量推定値の算出処理とは別の周知の算出処理を通じて、所定期間毎にアッシュ堆積量推定値Daが算出される。具体的には、アッシュ堆積量推定値Daは機関潤滑油の消費量及び車両の走行距離の双方に基づき算出される。
こうして圧縮性補正係数Kを設定すると、次に、ステップS4に進み、前後差圧ΔPを排気流量Fで除した値ΔP/Fに対して圧縮性補正係数Kを乗じることにより(式(1)参照)、PM堆積量推定値Dp2を算出し、この一連の処理を一旦終了する。

Dp2 = (ΔP/F)・K ・・・(式1)

次に、本実施形態の作用について説明する。
前述したように、フィルタ6におけるPM堆積量が同一であっても排気流量Fが多いほどフィルタ6の前後差圧ΔPが大きくなる。本実施形態によれば、フィルタ6の前後差圧ΔPを排気流量Fで除した値ΔP/Fに基づきPM堆積量推定値Dpが算出されるようになる。このため、PM堆積量推定値Dpに対して排気流量Fが及ぼす影響を小さくすることができるようになる。
また、本実施形態によれば、上記圧縮性補正係数Kが、前回の制御周期において算出されたPM堆積量推定値Dp1と、それまでに算出されているアッシュ堆積量推定値Daと、排気流量Fとに基づき設定される。このため、上記圧縮性補正係数Kには、これらPM堆積量推定値Dp1、アッシュ堆積量推定値Da、排気流量Fが加味されるようになる。これにより、上記圧縮性補正係数Kが適切な値に設定されるようになる。従って、フィルタ6におけるPM堆積量を精度良く推定することができるようになる。
以上説明した本実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置によれば、以下に示す効果(1)〜(3)が得られるようになる。
(1)電子制御装置20は、前後差圧ΔPを排気流量Fで除した値ΔP/Fに対して圧縮性補正係数Kを乗じることによりPM堆積量推定値Dp2を算出する。この圧縮性補正係数Kは、当該PM堆積量推定値Dp2を算出するに先立ち、前回の制御周期において算出されたPM堆積量推定値Dp1、直前に算出されているアッシュ堆積量推定値Da、及び排気流量Fに基づき設定される。こうした構成によれば、PM堆積量を精度良く推定することができるようになる。
(2)PM堆積量推定値Dp1、アッシュ堆積量推定値Da、及び排気流量Fと、圧縮性補正係数Kとの関係を規定した3次元マップを備えている。また、圧縮性補正係数Kはこの3次元マップを参照して設定される。こうした構成によれば、上記3次元マップを参照して圧縮性補正係数Kが設定されるようになるため、圧縮性補正係数Kの設定を容易且つ的確に行なうことができるようになる。また、前後差圧ΔPに基づく算出態様のみによってPM堆積量推定値を算出することが可能となるため、PM堆積量推定値の算出態様を簡易なものとすることができるようになる。
(3)機関潤滑油の消費量及び車両の走行距離の双方に基づきフィルタ6におけるアッシュ堆積量推定値Daを算出するとともに、この算出されたアッシュ堆積量推定値Daに基づき圧縮性補正係数Kを設定する。フィルタ6に堆積しているアッシュの量は、機関潤滑油の消費量や車両の走行距離と相関を有することから、こうした構成によれば、アッシュ堆積量推定値Daを的確に算出することができるようになる。
尚、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記実施形態では、機関潤滑油の消費量及び車両の走行距離の双方に基づきアッシュ堆積量推定値Daを算出するようにしたが、アッシュ堆積量推定値の算出方法はこれに限られるものではなく、機関潤滑油の消費量及び車両の走行距離のいずれか一方に基づきアッシュ堆積量推定値Daを算出するようにしてもよい。また他の算出方法によりアッシュ堆積量推定値を算出するようにしてもよい。
・上記実施形態では、前回の制御周期において算出されたPM堆積量推定値Dp1に基づき圧縮性補正係数Kを設定するようにしたが、こうした補正係数の設定に用いられるPM堆積量推定値の算出方法はこれに限られるものではない。他に例えば、そのときどきの機関回転速度NE及び燃料噴射量Qに基づきフィルタ6に新たに堆積したPMの量を算出するとともにこれを積算していくことによって、PM堆積量推定値を算出するようにしてもよい。尚、この場合には、フィルタが完全に再生された際には、PM堆積量推定値を例えば「0」にすればよい。
・上記実施形態では、3次元マップを参照することによって圧縮性補正係数Kを設定するようにしたが、これに代えて、PM堆積量推定値Dp、アッシュ堆積量推定値Da、及び排気流量Fと、補正係数との関数を用意しておき、この関数によって補正係数を算出するようにすることもできる。
・本発明をガソリン機関の排気浄化装置として具現化することもできる。
2…排気通路、4…酸化触媒、6…フィルタ、20…電子制御装置、21…機関回転速度センサ、22…アクセル操作量センサ、23…吸入空気量センサ、24…差圧センサ。

Claims (5)

  1. 排気中の粒子状物質を捕集するフィルタが排気通路に設けられる内燃機関に適用され、同フィルタに堆積している粒子状物質の量を推定する排気浄化装置において、
    前記フィルタの前後差圧を排気流量で除した値に対して補正係数を乗じることにより同フィルタにおける粒子状物質の堆積量推定値を算出するものであり、
    前記補正係数は、当該粒子状物質の堆積量推定値を算出するに先立ち、それまでに算出されている前記フィルタにおける粒子状物質の堆積量推定値、それまでに算出されている同フィルタにおけるアッシュの堆積量推定値、及び排気流量に基づき設定される
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記フィルタにおける粒子状物質の堆積量推定値、同フィルタにおけるアッシュの堆積量推定値、及び排気流量と、前記補正係数との関係を規定したマップを備え、
    前記補正係数は前記マップを参照して設定される
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記フィルタの前後差圧を排気流量で除した値に対して補正係数を乗じることにより算出された粒子状物質の堆積量推定値に基づき前記補正係数を設定する
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    機関運転状態に基づき前記フィルタにおける粒子状物質の堆積量推定値を別途算出するとともに、この算出された粒子状物質の堆積量推定値に基づき前記補正係数を設定する
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    内燃機関は車載内燃機関であり、
    機関潤滑油の消費量及び車両の走行距離の少なくとも一方に基づき前記フィルタにおけるアッシュの堆積量推定値を算出するとともに、この算出されたアッシュの堆積量推定値に基づき前記補正係数を設定する
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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