JP2013233479A - スプレーガンに付設される塗料カップ - Google Patents
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Abstract
【課題】パッキンを不要として蓋とカップとがシールが図られて塗料が漏れず、しかも、軽い力で開け閉めできる金属製のスプレーガンに付設される塗料カップを提供する。
【解決手段】円筒体のカップ1の上部開口面から少し下がった個所の内周に螺旋形の突条7が部分的に複数形成されたカップ1と、カップ1の上部開口面に内挿されて上部開口面を塞ぎ、外周に突条7に噛合する凹溝8が部分的に突条7の数に対応して形成され、一方に回すことで全体が下がる蓋2とからなるスプレーガンに付設される塗料カップにおいて、蓋2がカップ1の中に挿入できる下が径小な挿入部6をしており、蓋を回転させて突条7と凹溝8とを噛合させて下降させると、挿入部6のテーパがカップ1の上部内面に圧着する。
【選択図】図1
【解決手段】円筒体のカップ1の上部開口面から少し下がった個所の内周に螺旋形の突条7が部分的に複数形成されたカップ1と、カップ1の上部開口面に内挿されて上部開口面を塞ぎ、外周に突条7に噛合する凹溝8が部分的に突条7の数に対応して形成され、一方に回すことで全体が下がる蓋2とからなるスプレーガンに付設される塗料カップにおいて、蓋2がカップ1の中に挿入できる下が径小な挿入部6をしており、蓋を回転させて突条7と凹溝8とを噛合させて下降させると、挿入部6のテーパがカップ1の上部内面に圧着する。
【選択図】図1
Description
本発明は、スプレーガンに付設される塗料カップに関するものである。
塗料を噴出するスプレーガンには塗料を溜め置く塗料カップが付設されている。本出願人は、先にこの塗料カップを下記特許文献1として出願している。この先行例は、一つは、塗料カップを樹脂で構成したことを特徴とするものである。二つは、スプレーガンは使用時に大きな動きをし、それに伴って塗料カップも揺れ、中の液状の塗料は蓋の裏面に付着し、塗料の上方空間を大気圧に保つのためにあけられた空気孔から漏れ出すことがあり、その対策として、空気孔周辺の裏面に付着した塗料を塗料カップの中に滴下させる滴下壁を設けた点である。
しかし、樹脂で構成すると、加工が容易で軽量ではあるが、洗浄したときに傷が付き、これが溝となる。したがって、この溝に塗料が付着し、洗浄しても取れない。塗料が残っていると、次の色の塗料と混ざって色が微妙に違ってくるし、使用者の中には洗浄後も色が付いていること(色残り)を嫌う者もいる。また、滴下壁についても、空気孔の周辺を円形に囲んで垂下しているだけであるから、ここに付着した塗料をすべて滴下させることはできず、揺れの程度や方向によっては、空気孔から漏れ出すこともある。
一方、蓋とカップとの嵌合部についても、塗料の漏出を阻止する必要がある。現在、主流となっているのは、蓋に下方が径小のテーバをした挿入部を形成し、これをカップに押し込んでシールを図っているものである。これによると、パッキンは必要ないが、直線的な動きをするため、開け閉めに大きな力を要し、十分に押し込めなかったり、開けたときにカップが踊って中の塗料がこぼれることがある。このため、パッキンは必要とするが、ワンタッチ操作ができる部分的なネジ式によるものがあり、軽い力で開け閉めできる。しかし、材料費が高くつくし、使用や経年で劣化することもある。
本発明は、上記一及び二の問題並びにパッキンの問題を解消したものであり、薄い金属板のものにして洗浄後に色残りのないようにするとともに、パッキンレスにしても、塗料の漏出を起こさないようにしたものである。
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、下部が漸細になった円筒体のカップの上部開口面から少し下がった個所の内周に螺旋形の突条が部分的に複数形成されたカップと、カップの上部開口面に内挿されて上部開口面を塞ぎ、外周に突条に噛合する凹溝が部分的に突条の数に対応して形成され、一方に回すことで全体が下がる蓋とからなるスプレーガンに付設される塗料カップにおいて、蓋が上部の径大な握り部と、握り部から下降する握り部より径小な筒状の挿入部とを有するものであり、挿入部の下部に凹溝が形成され、かつ、下方ほど径小なテーパに形成されており、蓋を回転させて突条と凹溝とを噛合させて下降させると、挿入部のテーパがカップの上部内面に圧着するとともに、カップ及び蓋を薄い金属板で成形したことを特徴とするスプレーガンに付設される塗料カップを提供するとともに、請求項2に記載した、カップの上端外周にリングが巻設されるものであり、カップをプレス加工で成形し、成形時に上端を外側に巻き曲げて同時加工する手段を提供したものである。
請求項1の発明によれば、蓋の挿入部は下方が径小なテーパになっているものであるから、カップの突条と挿入部の凹溝とを噛合させて挿入部を下降させて行くと、テーパ面がカップの上端内面に圧着する。このとき、カップと挿入部とは薄い金属板であるから、圧着時、双方が弾性変形し、圧着面積の増加と圧着力の強化が図られる。したがって、パッキンはなくてもシールが図られる。なお、圧着面積の増加はカップ、挿入部の真円度の誤差を吸収する役割もある。さらに、金属であれば、洗浄時の色残りも生じないし、見た目も清潔である。この他、蓋はネジ式で斜めの動きをするから、開け閉めを軽い力ででき、十分に押し込めないことによるシール不十分や開けたときにカップが踊って中の塗料がこぼれ出ることもない。請求項2の手段によれば、カップの上端はリングで剛性が強化されるから、弾性変形は挿入部側に専ら生じ、圧着面積の増加及び圧着力の強化がより図られる。また、カップをプレス加工で成形すれば、リングも同時成形できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明に係るスプレーガンに連結される塗料カップ(以下、塗料カップ)の一部断面側面図、図2は塗料カップの蓋の裏面図である。この塗料カップは、塗料を溜めるカップ1と、カップを塞ぐ蓋2とからなる。カップ1は、下部が漸細になって上部が開口した円筒体をしており、上面の外周にリング3が鉢巻き状に形成されたものである。カップ1の下部の漸細になった部分の更に下方に径小な下部円筒体4が形成されており、ここの側面に周知の構造からなるスプレーガン(図示省略)が連結されるが、この連結構造も周知であることから、ここでは、説明を省略する。
蓋2は、カップ1の上部開口面を塞ぐものであるが、上部開口面よりも径大な握り部5と握り部5の下方に連続してカップ1の上部開口面に内挿される筒状の挿入部6とからなる。この場合、カップ1の上部開口面から少し下がった個所の内面側に突出する螺旋形の突条7が部分的に複数形成されているとともに、蓋2の挿入部5の下端にこの突条7に噛合する同じく内面側に突出する凹溝8が突条の数に対応して設けられている。なお、突条7と凹溝8とは、多条ネジを同じ軸方向位置である幅を確保して切断したような形状をしており、凹溝8は締緩するために突条7よりも少し長いが、相互に噛合させるために突条7と凹溝8とが存在する長さは当然に不存在の長さよりも短い。
挿入部6は下方が径小なテーパになっており、凹溝8を突条7に噛合させて一方に回転させると、突条7は螺旋になっているから、挿入部6は下降して行き、テーパの根元付近がカップ1の上端の内面に強く当たるように径及び位置が設定されている。この他、握り部7の適所には、中に貯留された塗料の排出を良好にするために塗料の上方を大気圧に保つ小さい空気孔9も形成されている
ところで、本発明のカップ1及び蓋2は共にステンレス等の薄い金属板で構成されている。この成形の方法としては、プレス加工が考えられ、上記したリング3もカップ1の成形のときに巻き回すことで同時加工でき、余分な工数を必要としない。もちろん、別体のものにして溶接等で取り付けてもよい。
以上のカップ1の機能について説明すると、カップに塗料を入れ、蓋2の挿入部6の凹溝8をカップ1の突条7に噛合させて回転させる。すると、蓋2は下降して行き、挿入部6のテーパ面がカップ1の上端の内面に当たって締まる。しかし、このとき、カップ1の上端にはリング3が巻設されて剛性が強化されているから、挿入部6のテーパ面が径が少し狭まるように弾性変形して更に若干下降する。弾性変形が限度一杯になると下降は止まり、この位置がロック位置ということになる(このストロークが取れるように凹溝8の長さが設定されている。)
この状態のとき、テーパ面はある面(線ではないということ)をもってカップ1の内面に押圧しており、その弾性復帰力で非常に強い圧着力を発揮している。この点で、パッキン等は不要であるといえる。また、カップ1、挿入部6ともに真円ではないが、テーパ面が面でカップ1の内面に圧着していることから、この誤差も吸収する。なお、リング3は不可欠なものというわけではないから、リング3がない場合、弾性変形はカップ1も受け持つことになり、リング3があるものに比べて多少は劣ると思われるが、テーパ面が面でカップ1の内面に強く圧着する点も変わらない。
この他、本発明の塗料カップによれば、金属製であるから、洗浄時の色残りが生じないし、見た目も清潔である。また、金属製といっても薄い金属板であるから、重量が軽く、スプレーガンの扱いに支障を来さない。
1 カップ
2 蓋
3 リング
4 下部円筒体
5 蓋の握り部
6 蓋の挿入部
7 突条
8 凹溝
9 空気孔
2 蓋
3 リング
4 下部円筒体
5 蓋の握り部
6 蓋の挿入部
7 突条
8 凹溝
9 空気孔
Claims (2)
- 下部が漸細になった円筒体のカップの上部開口面から少し下がった個所の内周に螺旋形の突条が部分的に複数形成されたカップと、カップの上部開口面に内挿されて上部開口面を塞ぎ、外周に突条に噛合する凹溝が部分的に突条の数に対応して形成され、一方に回すことで全体が下がる蓋とからなるスプレーガンに付設される塗料カップにおいて、蓋が上部の径大な握り部と、握り部から下降する握り部より径小な筒状の挿入部とを有するものであり、挿入部の下部に凹溝が形成され、かつ、下方ほど径小なテーパに形成されており、蓋を回転させて突条と凹溝とを噛合させて下降させると、挿入部のテーパがカップの上部内面に圧着するとともに、カップ及び蓋を薄い金属板で成形したことを特徴とするスプレーガンに付設される塗料カップ。
- カップの上端外周にリングが巻設されるものであり、カップをプレス加工で成形し、成形時に上端を外側に巻き曲げて同時加工するスプレーガンに付設される塗料カップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012105557A JP2013233479A (ja) | 2012-05-06 | 2012-05-06 | スプレーガンに付設される塗料カップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012105557A JP2013233479A (ja) | 2012-05-06 | 2012-05-06 | スプレーガンに付設される塗料カップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013233479A true JP2013233479A (ja) | 2013-11-21 |
Family
ID=49760037
Family Applications (1)
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JP2012105557A Pending JP2013233479A (ja) | 2012-05-06 | 2012-05-06 | スプレーガンに付設される塗料カップ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013233479A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57135427U (ja) * | 1981-02-20 | 1982-08-24 | ||
JP3066474U (ja) * | 1999-08-09 | 2000-02-25 | 仁志 張 | 工業用スプレ―ガンのコップ |
-
2012
- 2012-05-06 JP JP2012105557A patent/JP2013233479A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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