JP2013232138A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高品質なビットマップ画像を取得する画像処理装置を提供する。
【解決手段】第一のビットマップ画像の解像度を増加させて得られる新規画素の画素値を、第一のビットマップ画像の、新規画素が配置される位置の周辺の複数の原画素の画素値を用いて取得する画素値取得手段121と、各原画素が配置されている各領域内に配置される複数の新規画素の画素値の代表値を取得する代表値取得手段122と、各原画素の画素値と、各原画素が配置されている領域について取得した代表値とを用いて補正値を取得する補正値取得手段123と、補正値を用いて原画素の画素値をそれぞれ補正する画素値補正手段124とを備え、上記の原画素を補正する補正処理を一回または2回以上繰り返し、繰り返しにより補正された複数の原画素の画素値を用いて画素値取得手段121が取得した画素値を有する複数の新規画素で構成される第二のビットマップ画像を取得する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビットマップ画像の画素数を増加させる画像処理装置等に関するものである。
従来のビットマップ画像の画素を補間することにより、画素数を増加させる補間方法として、ニアレストネイバー法(最近隣補間法)や、バイリニア法(線形補間法)や、バイキュービック法(3次畳込補間法)等が知られていた(例えば、非特許文献1参照)。
兼安 俊治、外1名、"2006年度卒業研究 画像補間法を用いた拡大画像の比較"、[online]、岡山理科大学 総合情報学部 情報科学科 澤見研究室、[平成12年4月17日検索]、インターネット<URL: http://cafe.mis.ous.ac.jp/2006/sawasemi/sakae/%E7%94%BB%E5%83%8F%E8%A3%9C%E9%96%93%E6%B3%95.pdf>
しかしながら、従来の画像処理装置においては、オリジナルの画像よりも高品質な画像を得ることができない、という課題があった。
例えば、従来の方法で、ビットマップ画像の画素数を増加させた場合、拡大において生じるジャギーの発生等を抑えることは可能であるが、オリジナルのビットマップ画像以上のコントラスト等を得ることはできず、結果的にぼけた印象の画像しか得られなかった。
特に、CT、MRI、PET、SPECT等の医用画像においては、詳細な画像を得ること、すなわち高解像度の画像を得ることが病変の早期検出に寄与し、結果として医療技術の向上や患者への貢献につながることとなるが、医用画像を取得する装置による技術的な制約や、PETの場合のような陽電子の物理学的な性質等から、医用画像を取得する装置から得られる画像の解像度には限界があった。また、有限の解像度で画像を作成するため、部分容積効果の影響も避けることができなかった。このため、部分容積効果を減少させながら、医用画像を高解像度化させることができる技術が、医用画像の分野においては望まれていた。なお、部分容積効果とは、医用画像の一の画素に相当する生体の部位に複数の組織が含まれている場合、これらの複数の組織についてスキャンした値の平均値がその一の画素のスキャン値となることをいう。
本発明の画像処理装置は、第一のビットマップ画像が格納される画像格納部と、第一のビットマップ画像の解像度を増加させたビットマップ画像である第二のビットマップ画像を取得する画像処理部と、画像処理部が取得した第二のビットマップ画像を出力する出力部とを備え、画像処理部は、第一のビットマップ画像の解像度を増加させることにより取得される画像を構成する画素である複数の新規画素の画素値を、第一のビットマップ画像を構成する画素である原画素のうちの、新規画素が配置される位置の周辺の複数の原画素の画素値を用いて取得する画素値取得手段と、第一のビットマップ画像の各原画素が配置されている各領域内に配置される画素値取得手段が取得した複数の新規画素の画素値の代表値を取得する代表値取得手段と、第一のビットマップ画像の各原画素の画素値と、各原画素が配置されている領域について代表値取得手段が取得した代表値とを用いて補正値を取得する補正値取得手段と、補正値取得手段が取得した補正値を用いて、第一のビットマップ画像の各原画素の画素値をそれぞれ補正する画素値補正手段と、画素値取得手段が取得した画素値を有する複数の新規画素で構成されるビットマップ画像である第二のビットマップ画像を取得する画像取得手段とを備え、画素値取得手段が複数の新規画素の画素値を取得し、代表値取得手段が複数の新規画素の画素値の代表値を取得し、補正値取得手段が補正値を取得し、画素値補正手段が第一のビットマップ画像の各原画素の画素値を補正する処理である補正処理を、1回または2回以上繰り返し、画像取得手段は、補正処理の繰り返しにより補正された複数の原画素の画素値を用いて画素値取得手段が取得した画素値を有する複数の新規画素で構成される第二のビットマップ画像を取得する画像処理装置である。
かかる構成により、一の原画素の画素値と、解像度を増加させた場合にこの原画素の領域に配置される複数の新規画素の画素値の代表値とを用いて取得した補正値を用いて、原画素を補正し、補正した原画素で構成される第一のビットマップ画像を高解像度化させることができ、オリジナルのビットマップ画像よりも解像度が高く、高品質なビットマップ画像を得ることができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画像処理装置において、画像処理部は、補正処理を一回行う毎に、予め指定された終了条件を満たすか否かを判断する条件判断手段を更に備え、画像処理部は、条件判断手段が終了条件を満たすと判断した場合に、補正処理を終了する画像処理装置である。
かかる構成により、高品質な第二のビットマップ画像を得ることが可能な補正値を取得した時点で補正処理を終了させることができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画像処理装置において、条件判断手段は、補正処理前の第一のビットマップ画像の各原画素の画素値と、第二ビットマップ画像の、各原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素の画素値の代表値とを比較し、比較結果が予め指定された条件を満たす場合に、終了条件を満たすと判断する画像処理装置である。
かかる構成により、一の原画素の画素値と、解像度を増加させた場合にこの原画素の領域に配置される複数の新規画素の画素値の代表値との比較結果が条件を満たす場合に補正処理を終了することができ、高品質な第二のビットマップ画像を得ることが可能な補正値を取得した時点で補正処理を終了させることができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画像処理装置において、条件判断手段は、画像処理部が補正処理を一回行う毎に、画素値補正手段が第一のビットマップ画像の各原画素の画素値を補正して得た画素値と、補正処理を一回行う前の各原画素の画素値とを比較し、比較結果が予め指定された条件を満たす場合に、終了条件を満たすと判断する画像処理装置である。
かかる構成により、一の補正処理により補正した原画素と、その直前の補正処理により補正した原画素との比較結果が、予め指定された条件を満たす場合に補正処理を終了することができ、高品質な第二のビットマップ画像を得ることが可能な補正値を取得した時点で補正処理を終了させることができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画像処理装置において、条件判断手段は、画像処理部が実行する補正処理の繰り返し回数が予め指定された回数であるn回(nは、1以上の整数)以上となった場合に、終了条件を満たすと判断する画像処理装置である。
かかる構成により、予め指定された回数だけ補正処理を繰り返すことで補正された原画素を用いて、高品質な第二のビットマップ画像を得ることができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画像処理装置において、画素値取得手段は、新規画素の画素値を、新規画素が配置される位置周辺の予め指定された距離以内の全ての原画素の画素値を用いて取得する画像処理装置である。
かかる構成により、特に鋭角的な内容が少ない画像について、解像度を増加させる処理を行った場合に、高品質が画像を得ることができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画像処理装置において、第一のビットマップ画像は、生体内の状態を示す画像であり、生体内の部位の識別情報と、この部位の識別情報に対応する距離とを有する情報である距離管理情報が格納される距離管理情報格納部を更に備え、画素値取得手段は、距離管理情報から第一のビットマップ画像が示す部位の識別情報に対応する距離を取得し、取得した距離を予め指定された距離として用いる画像処理装置である。
かかる構成により、第一のビットマップ画像が示す生体内の部位に適した距離内に含まれる原画素を用いて、新規画素の画素値を取得することができ、第一のビットマップ画像が示す部位に応じた高品質な第二のビットマップ画像を得ることができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画像処理装置において、第一のビットマップ画像は、生体内の状態を示す画像であり、生体内の部位の識別情報と、この部位の識別情報に対応する回数とを有する情報である回数管理情報が格納される回数管理情報格納部を更に備え、条件判断手段は、回数管理情報から第一のビットマップ画像が示す部位の識別情報に対応する回数を取得し、取得した回数をnの値として用いる画像処理装置である。
かかる構成により、第一のビットマップ画像が示す生体内の部位に適した補正回数だけ補正を行った原画素を用いて、新規画素の画素値を取得することができ、第一のビットマップ画像が示す部位に応じた高品質な第二のビットマップ画像を得ることができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画像処理装置において、補正値は、第一のビットマップ画像の各原画素の画素値と、各原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素の画素値の代表値との差である画像処理装置である。
かかる構成により、補正処理によって原画素が適切に補正され、高品質な第二のビットマップ画像を得ることができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画像処理装置において、代表値は、各原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素の画素値の平均値である画像処理装置である。
かかる構成により、適切な補正値を取得することができ、高品質な第二のビットマップ画像を得ることができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画像処理装置において、第一のビットマップ画像は、生体内の状態を示す画像である画像処理装置である。
かかる構成により、鋭角的な内容や直線的な内容が少ない生体内の状態を示す画像について、高品質が画像を得ることができる。
本発明による画像処理装置によれば、オリジナルのビットマップ画像よりも解像度が高く、高品質なビットマップ画像を得ることができる。
本発明の実施の形態における画像処理装置のブロック図 同動作について説明するフローチャート 同第一のビットマップ画像の表示例を示す図 同回数管理情報の一例を示す図 同画素値を補正する処理を説明するための模式図。 同第二のビットマップ画像の表示例を示す図 同第一ビットマップ画像の原画素の配置を示す模式図 同距離管理情報を示す図 本発明の実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図 同構成の一例を示す図
以下、画像処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における画像処理装置1のブロック図である。
画像処理装置1は、画像格納部11、画像処理部12、距離管理情報格納部13、回数管理情報格納部14、および出力部15を備える。
画像処理部12は、画素値取得手段121、代表値取得手段122、補正値取得手段123、画素値補正手段124、条件判断手段125、および画像取得手段126を備える。
画像格納部11には、第一のビットマップ画像が格納される。第一のビットマップ画像は、画像処理装置1による処理対象のビットマップ画像である。ビットマップ画像は、複数の画素を格子状に配列して構成される画像である。ここでは、第一のビットマップ画像を構成する各画素を原画素と呼ぶ。なお、後述する補正処理によって原画素に対して補正が行われることにより得られた画素も、ここでは、適宜、原画素と呼ぶ。ビットマップ画像は、ラスタ画像とも呼ばれる。ビットマップ画像を構成する各画素は、画素値を有している。画素値は、各画素の色や濃度等を表す値である。画素値は、例えば、画素の輝度値である。ビットマップ画像が、例えば、RGBカラーモードの画像である場合、通常、各画素はR値、G値、およびB値のそれぞれについての輝度値を有する。ここでは、R値、G値、およびB値のそれぞれについての各輝度値をまとめて、輝度値と呼ぶことがある。CMYKカラーモード等においても同様である。また、ビットマップ画像が、例えばグレースケールモードの画像である場合、通常、各画素は画素値として輝度値を有している。また、ビットマップ画像が、HSBカラーモードである場合、例えば、各画素は画素値として色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Brightness)を示す値を有している。ビットマップ画像の画素数や、縦横比、出力時の解像度等は問わない。ビットマップ画像は、例えば、生体内の状態を示す画像である。生体内の状態を示す画像とは、生体内の器官や組織等の状態や配置状況等を示す画像である。生体内の状態を示す画像は、例えば、いわゆる断層撮影画像である。生体内の状態を示す画像とは、例えば、CT(computed tomography)、MRI(magnetic resonance imaging)、PET(positron emission tomography)、SPECT(single photon emission computed tomography)等で取得された医用画像である。
画像格納部11は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、ここでの格納は、一時記憶も含む概念である。かかることは、以下の他の格納部についても同様である。
画像処理部12は、第一のビットマップ画像の解像度を増加させたビットマップ画像である第二のビットマップ画像を取得する。解像度を増加させるということは、解像度を高くすること、すなわち高解像度化することである。解像度を増加させるということは、第一のビットマップ画像の各画素を補間することで画素数を増加させて、第一のビットマップ画像よりも画素数の多い第二のビットマップ画像を取得することと考えても良い。第二のビットマップ画像は、例えば、第一のビットマップ画像の画素数を、縦横比が変わらないよう増加させた画像である。第二のビットマップ画像は、例えば、第一のビットマップ画像を画素数が増加するように拡大した画像である。画像処理部12は、例えば、第一のビットマップ画像を構成する各原画素の画素値について後述する補正処理を一回以上繰り返して行い、補正した画素を用いて、第一のビットマップ画像の画素数を増加させたビットマップ画像である第二のビットマップ画像を取得する。補正処理を一回繰り返すということは、ここでは、補正処理を一回行うことを意味する。
ここでは、画像処理部12が、画素値取得手段121、代表値取得手段122、補正値取得手段123、画素値補正手段124、画像取得手段126、および条件判断手段125を備え、これらを用いて、第一のビットマップ画像から第二のビットマップ画像を取得する場合について説明する。
画素値取得手段121は、画像格納部11に格納されている第一のビットマップ画像の解像度を増加させることにより取得される画像を構成する複数の新規画素の画素値を取得する。新規画素とは、第一のビットマップ画像の解像度を増加させることにより得られる画像を構成する各画素であり、第一のビットマップ画像の解像度を増加させるために作成される新規の画素である。新規画素とは、原画素がそれぞれ配置されている領域内に配置される新たな画素と考えても良い。新規画素は、例えば、原画素に対して補間等を行うことにより新規に作成される画像である。画素値取得手段121は、各新規画素の画素値を、第一のビットマップ画像を構成する原画素のうちの、新規画素が配置される位置の周辺の複数の原画素の画素値を用いて取得する。第一のビットマップ画像の解像度を増加させる際の解像度の増加率、目標解像度、画素の増加率(拡大率)、画素の増加数、あるいは増加後の総画素数等は、正の値であれば値は問わない。この増加率や、第一のビットマップ画像の画素数を増加させた場合の、増加後の総画素数等の値は、予めデフォルト等で指定された値であっても良いし、ユーザ等により、図示しない受付部等を介して指定された値であっても良い。一の原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素とは、例えば、原画素が配置されている領域内に、中心の座標(あるいは、一の頂点の座標)が位置する複数の新規画素である。原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素は、例えば、一の原画素が配置されている領域を分割するように配置される複数の新規画素と考えても良い。なお、原画素が複数の画素値(例えば、輝度値)を有する場合(例えば、R値、G値およびB値を有する場合)においては、画素値取得手段121は、画素値を取得するための処理を問わず、通常は、各画素値毎に新規画素の画素値を取得するようにする。なお、画素値取得手段121は、新規画素の画素値が取得できれば、新規画素の画素値を取得する際に、第一のビットマップ画像の解像度を増加させた画像を取得しても良いし、取得しなくても良い。例えば、解像度を増加させた場合に取得されると考えられる各新規画素の識別情報(例えば、座標)と、各新規画素の画素値とだけを算出し、実際の画像は作成しなくても良い。
新規画素の画素値を、この新規画素が配置される位置の周辺の複数の原画素の画素値を用いて取得するということは、例えば、新規画素が配置される位置(例えば座標)周辺の複数の画素の画素値を使用して、新規画素の画素値を算出することである。新規画素が配置される位置とは、第一ビットマップ画像内の新規画像が配置される位置の座標である。この座標は、例えば、座標値の最小単位が原画素の一画素よりも細かい単位の座標である。原画素が配置されている位置は、通常は、原画素の中心部分の座標で示される。ただし、原画素の一の角の座標等を、原画素が配置されている位置を示す情報としても良い。新規画素が配置される位置周辺の複数の画素とは、新規画素が配置される位置に隣接した、あるいは連続している複数の画素と考えて良い。なお、画素が斜めにつながっている場合(画素の輪郭が一点でつながっている場合)も、隣接していると考えても良い。新規画素が配置される位置周辺の複数の画素とは、例えば、新規画素が配置される位置(座標)を囲むように配置されている複数の原画素である。例えば、M行N列(N、Mは二以上の整数)に配列されたM×N個の原画素の中心近傍に一の新規画素が配置される場合、画素値取得手段121は、この一の新規画素が配置される位置周辺の複数の画素の画素値として、上記のM行N列のM×N個の原画素の画素値を用いて、上記の一の新規画素の画素値を取得しても良い。また、画素値を取得する際に、新規画素の位置と各原画素との距離に応じて画素値の重み付け(具体的には、新規画素からの距離が離れた原画素ほど、新規画素に対する寄与が減少するような重み付け)を行うようにしても良い。以下に、新規画素の画素値を取得する処理について簡単に説明する。
(1)既存の補間法を用いる場合
画素値取得手段121は、例えば、新規画素が配置される位置周辺の複数の画素の画素値を用いて、既存の補間法により、新規画素の画素値を取得しても良い。ここでの既存の補間法は、新規画素が配置される位置周辺の複数の画素の画素値を用いて新規画素の画素値を取得するための補間法であればどのような補間法であってもよく、例えば、ニアレストネイバー法や、バイキュービック法等が利用可能である。新規画素の品質を考えた場合、バイキュービック法を用いることが好ましい。これらの既存の補間法については、非特許文献1に示されているよう公知の技術であるので、ここでは詳細な説明は省略してもよい。なお、上述したように、原画素が複数の画素値(例えば、輝度値)を有する場合、画素値取得手段121は、通常、画素値毎に新規画素の画素値を取得する。
(2)指定された距離内に位置する全ての画素を用いる場合
上記のニアレストネイバー法やバイキュービック法等は、新規画素が配置される位置の周辺の、2×2や4×4等の矩形の領域に含まれる原画素を用いて、新規画素の画素値の取得を行うものであるが、画素値取得手段121は、例えば、新規画素の画素値を、この新規画素が配置される位置周辺の予め指定された距離以内の全ての原画素の画素値を用いて取得するようにしてもよい。新規画素が配置される位置周辺の予め指定された距離以内の全ての原画素とは、例えば、新規画素が配置される位置を中心とした予め指定された距離以内の全ての原画素や、新規画素が配置される位置に最も近い原画素の位置を中心とした予め指定された距離以内の全ての原画素である。あるいは、新規画素が配置される位置と新規画素が配置される位置に最も近い原画素との間の位置を中心とした、予め指定された距離以内の全ての原画素であっても良い。新規画素が配置される位置に最も近い原画素とは、新規画素が配置される位置を含む領域上に配置されている原画素と考えても良い。
画素値取得手段121は、例えば、新規画素が配置される位置周辺の予め指定された距離以内の全ての原画素の画素値を、この新規画素が配置される位置と各原画素が配置されている位置との間の距離に応じて重み付けした値を用いて、新規画素の画素値を取得するようにしてもよい。具体的には、画素値取得手段121は、例えば、新規画素が配置される位置(あるいは、新規画素の最も近くに配置されている原画素の位置)を中心とした予め指定された距離以内の全ての原画素の画素値を、この新規画素が配置される位置と各原画素が配置されている位置との間の距離に応じて重み付けし、重み付けした値を用いて、新規画素の画素値を取得するようにしてもよい。
例えば、画素値取得手段121は、原画素の画素値と、原画素と新規画素との距離に応じた重み付け値との積を、予め指定された距離以内に位置する原画素の全てについて取得し、これらの積の和を、これらの積に用いられた全ての重み付け値の和で除算した値を、新規画素の画素値として取得する。
鋭角的な形状や直線的な形状の少ない画像について、原画素を補間して画素数を増加させるためには、新規画素が配置される位置周辺の予め指定された距離以内の全ての原画素、すなわち、新規画素が配置される位置を中心とした円形の領域内の全ての画素値を用いて新規画素の画素値を取得する方が、バイキュービック法のような、新規画素を作成する領域周辺の矩形の領域を構成する複数の画素の画素値から新規画素の画素値を取得する場合よりも、不自然な部分の少ない高品質な画像が得られる場合がある。例えば、人体等の生体内の構造物においては、鋭角的な形状や直線的な形状を有しているものは少ないことから、第一のビットマップ画像が生体内の画像等である場合においては、指定された距離内に位置する全ての原画素を用いて新規画素を生成することにより、新規画素の画素値として高品質な画素値を取得することができる。
なお、ここで用いる重み付け値は、距離が長くなるほど重み付けが行われた画素値の寄与が小さくなるような値、具体的には距離が長くなるほど値が小さくなる値とすることが好ましい。例えば、距離の長さ毎に設けられた、連続的、あるいは非連続に値が小さくなる重み付け値や、距離の長さを変数として、距離の長さに応じて値が連続的、あるいは非連続に減少する減少関数であっても良い。なお、重み付け値は、距離の増加に応じて連続的に変化することが好ましい。重み付け値や重み付け値を取得するための関数等は、例えば、実験やシミュレーション等により、決定するようにしてもよい。
また、上記の新規画素が配置される位置を中心とした予め指定された距離は、距離は一の原画素の一辺の長さ以上であることが好ましい。
ここで、画素値取得手段121は、上述した予め指定された距離として、予め指定された一定の距離を用いるようにしても良いが、画像処理の対象となる第一のビットマップ画像が示す生体内の部位の識別情報に応じて決定される距離としても良い。具体的には、画素値取得手段121は、部位の識別情報とこの部位の識別情報に対応する距離とを有する後述する距離管理情報から、第一のビットマップ画像が示す部位の識別情報に対応する距離を取得し、取得した距離を予め指定された距離として用いるようにしてもよい。つまり、新規画素からの距離が、ここで取得した距離以内の全ての原画素を用いて、新規画素の画素値を取得するようにしても良い。なお、画像処理の対象となる第一のビットマップ画像が示す部位の識別情報は、図示しない受付部等を介して、ユーザが入力するようにしても良いし、予め画像格納部11に、第一のビットマップ画像と、この画像が示す部位の識別情報とを対応付けて格納しておくようにし、第一のビットマップ画像を読み出した際に、この部位の識別情報も読み出すようにすればよい。なお、部位の識別情報は、部位を識別可能な情報であればよく、例えば、部位名や、部位に含まれる器官名であっても良いし、部位を識別するためのコードであっても良い。また、第一のビットマップ画像を取得した位置で部位が特定できる場合、第一のビットマップ画像の取得位置を示す情報であっても良い。
なお、画素値取得手段121が、複数の新規画素の画素値を、この新規画素が配置される位置の周辺の複数の原画素の画素値を用いて取得する際において、原画素の画素値が後述する補正処理の1回または2回以上の繰り返しにより、画素値補正手段124により補正されている場合には、補正された画素値を、原画素の画素値として用いて、新規画素の画素値を取得する。
代表値取得手段122は、第一のビットマップ画像の各原画素が配置されている各領域内に配置される画素値取得手段121が取得した複数の新規画素の画素値の代表値を取得する。原画素が配置されている領域内に配置される新規画素とは、例えば、中心等の所定の位置の座標が、原画素が配置される領域内に位置する新規画素である。また、原画素が配置されている領域内に配置される新規画素とは、少なくとも一部が、原画素が配置される領域内に位置する新規画素としてもよい。複数の新規画素の代表値とは、複数の新規画素を代表する値である。代表値は、通常は複数の新規画素の画素値の平均値であるが、原画素が配置される領域内における位置関係に応じて、重み付けを行って取得した加重平均の値であっても良いし、中央値等でもよい。また、複数の新規画素のうちの予め指定された一部を構成する複数の新規画素の平均値であってもよい。例えば、最も画素値の低い新規画素を除いた新規画素の平均値であってもよい。なお、各画素が、複数の画素値を有している場合(例えば、R値と、G値と、B値とを有している場合等)においては、代表値取得手段122は、例えば、画素値毎に平均値を取得するようにする。
補正値取得手段123は、第一のビットマップ画像の各原画素の画素値と、各原画素が配置されている領域について代表値取得手段122が取得した代表値とを用いて補正値を取得する。具体的には、補正値取得手段123は、第一のビットマップ画像の一の原画素の画素値と、この一の原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素の画素値の代表値とを用いて補正値を取得する処理を、第一のビットマップ画像を構成する各原画素に対して行う。補正値取得手段123が取得する補正値は、例えば、原画素の画素値に対して、上記の複数の新規画素の画素値の代表値が大きい場合に、原画素の画素値を補正によって減少させ、原画素の画素値に対して、上記の複数の新規画素の画素値の代表値が小さい場合に、原画素の画素値を補正によって増加させるための値である。補正値取得手段123が取得する補正値は、例えば、第一のビットマップ画像の各原画素の画素値と、各原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素の画素値の代表値との差である。例えば、一の原画素が配置されている領域内に位置する複数の新規画素の画素値の代表値から、この一の原画素の画素値を減算した値が補正値である。あるいは、一の原画素の画素値から、この一の原画素が配置されている領域内に位置する複数の新規画素の画素値の代表値を減算した値を補正値としてもよい。また、補正値は、各原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素の画素値の代表値と、各原画素の画素値との差に対して、予め指定された演算を行って得られる値でもよい。例えば、上記の差に対して、予め指定された係数を乗算した値でもよい。また、上記の差の、所定の桁以降の値を四捨五入した値等であっても良い。また、補正値は上記以外の値であってもよく、例えば、原画素の画素値の、複数の新規画素の代表値に対する比率を示す値等であっても良い。また、補正値取得手段123は、代表値取得手段122が取得した複数の新規画素の代表値を補正値として用いるようにしても良い。この場合、補正値取得手段123は、代表値取得手段122を兼用していると考えても良い。
ここで、原画素の画素値が、既に後述する補正処理の1回または2回以上の繰り返しにより、画素値補正手段124によって補正されている場合には、補正値取得手段123は、この補正されている原画素の画素値と、複数の新規画素の画素値の代表値とを用いて、補正値を取得する。ただし、この場合、各新規画素の画素値も、補正されている複数の原画素の画素値を用いて取得された値である。例えば、補正処理がS回(Sは1以上の整数)行われた後に、補正値取得手段123が取得する一の原画素について取得する補正値(すなわち、(S+1)回目の補正処理に用いられる補正値)は、S回目の補正処理で補正された原画素の画素値と、S回目の補正処理で補正された複数の原画素の画素値を用いて取得された複数の新規画素の画素値の代表値との差であり、(S+1)回目の補正処理においては、この補正値により、S回目の補正処理で補正された原画素の画素値が補正される。
画素値補正手段124は、補正値取得手段123が取得した補正値を用いて、第一のビットマップ画像の各原画素の画素値をそれぞれ補正する。具体的には、画素値補正手段124は、第一のビットマップ画像の各原画素について補正値取得手段123が取得した補正値を用いて、各原画素の画素値を補正する。画素値補正手段124が行う補正は、例えば、原画素の画素値に対して、上記の複数の新規画素の画素値の代表値の値が大きい場合に、原画素の画素値を上述した補正値を用いて減少させ、原画素の画素値に対して、上記の複数の新規画素の画素値の代表値の値が小さい場合に、原画素の画素値を上述した補正値を用いて増加させるための処理である。例えば、第一のビットマップ画像の一の原画素について補正値取得手段123が取得した補正値が、一の原画素が配置される領域に配置される複数の新規画素の画素値の代表値から、この原画素の画素値を減算した値である場合に、画素値補正手段124は、この一の原画素の画素値から補正値を減算して得られる画素値を、この一の原画素の補正後の画素値として取得する。また、例えば、第一のビットマップ画像の一の原画素について補正値取得手段123が取得した補正値が、一の原画素の画素値から、この原画素が配置される領域に配置される複数の新規画素の画素値の代表値を減算した値である場合に、画素値補正手段124は、この一の原画素の画素値に補正値を加算して得られる画素値を、この一の原画素の補正後の画素値として取得する。
また、原画素の画素値を、補正値により補正する処理は、補正値の種類に応じて変更しても良い。例えば、補正値が、一の原画素の画素値の、この一の原画素が配置される領域に配置される複数の新規画素の代表値に対する比率を示す値である場合、原画素の画素値に、この補正値を乗算するようにしても良い。
なお、後述する補正処理を2回以上繰り返す場合、すなわち、画素値補正手段124が原画素の画素値を2回以上繰り返し補正する場合、2回目以降の補正においては、画素値補正手段124は、前回の補正により補正した原画素の画素値に対して更なる補正を行うようにする。つまりL回目(Lは2以上の整数)以降の補正において補正対象となる第一のビットマップ画像の原画素の画素値は、(L−1)回目の補正で補正された原画素の画素値と考えて良い。
ここで、上述した画素値取得手段121が新規画素の画素値を取得し、代表値取得手段122が複数の新規画素の画素値の代表値を取得し、補正値取得手段123が複数の補正値を取得し、画素値補正手段124が第一のビットマップ画像の各原画素の画素値を補正する処理を補正処理と呼ぶ。この実施の形態においては、画像処理部12が、この補正処理を1回または2回以上繰り返すものとする。なお、補正処理の繰り返しが行われる際において、L回目(Lは2以上の整数)以降の補正処理において用いられる原画素の画素値は、(L−1)回目の補正で補正された原画素の画素値と考えて良い。
以下、条件判断手段125が予め指定された終了条件を満たすか否かを判断し、終了条件を満たすと判断された場合に、画像処理部12が補正処理の繰り返しを終了する場合について説明する。ただし、例えば、補正処理を1回実行させるプログラムを、予め指定された数用意し、このプログラムを順番に全て実行することで、所定回数の補正処理を行うようにしても良く、この場合、条件判断手段125は省略可能である。
条件判断手段125は、例えば、補正処理を一回行う毎に、予め指定された終了条件を満たすか否かを判断する。ここでは、予め指定された終了条件が、(A)繰り返し回数についての条件である場合、(B)補正処理前のオリジナルの原画素の画素値と、補正処理によって補正された原画素の画素値との差についての条件である場合、(C)補正処理を1回行うことにより補正された原画素の画素値と、この1回の補正処理を行う前の原画素の画素値との差についての条件である場合、の例についてそれぞれ説明する。
(A)繰り返し回数についての条件
条件判断手段125は、例えば、画像処理部12が実行する補正処理の繰り返し回数が予め指定された回数であるn回(nは、1以上の整数)以上となった場合に、終了条件を満たすと判断する。ここでのn回は、いわゆる閾値と考えても良い。例えば、画素値補正手段124が原画素の画素値の補正を終了する毎に、カウンター等で補正処理の処理回数をカウントし、カウント数がn回以上となった場合に、終了条件を満たすと判断する。なお、処理回数を示すnの値は、予め指定されている値であっても良いし、画像処理の対象となる第一のビットマップ画像が示す生体内の部位の識別情報に応じて取得される値であっても良い。例えば、後述する回数管理情報格納部14に格納されている生体内の部位の識別情報と、この生体内の部位の識別情報に対応する回数とを有する情報である回数管理情報から、条件判断手段125が、画像処理の対象となる第一のビットマップ画像が示す部位の識別情報に対応する回数を取得し、この取得した回数を上記のnの値として用いるようにしてもよい。なお、第一のビットマップ画像の部位の識別情報をどのように取得するかに関しては、画素値取得手段121が第一のビットマップ画像の部位の識別情報を取得する処理と同様の処理により取得可能である。
(B)補正処理前のオリジナルの原画素の画素値と、補正処理によって補正された原画素の画素値との差についての条件
条件判断手段125は、例えば、補正処理前の第一のビットマップ画像の各原画素の画素値と、第二ビットマップ画像の、各原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素の画素値の代表値とを比較し、比較結果が予め指定された条件を満たす場合に、終了条件を満たすと判断する。第二ビットマップ画像の、各原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素の画素値の代表値とは、例えば、1回の補正処理が終了した後に、画素値取得手段121が取得する複数の新規画素の代表値である。比較結果が予め指定された条件を満たす場合には、終了条件を満たさないと判断する。ここでの補正処理前とは、補正処理を一度も行っていない状態を意味する。すなわち、補正処理前の第一のビットマップ画像とは、画像処理部12が補正処理を行う前の状態の、オリジナルの第一のビットマップ画像を意味する。ここでの比較とは、例えば、原画素の画素値と、新規画素の画素値の代表値との値の大小を判断することであり、例えば、原画素の画素値と、新規画素の画素値の代表値との間の差を求めることと考えても良く、この場合、比較結果が予め指定された条件を満たすということは、原画素の画素値と新規画素の画素値の代表値との差の絶対値が、予め指定された値未満であること、あるいは原画素の画素値と、新規画素の画素値の代表値との差が、値「0」を含む予め指定された値の範囲内であることと考えて良い。ここでの予め指定された値や値の範囲を示す上限値および下限値は、閾値と考えても良い。
例えば、補正処理前のオリジナルの第一のビットマップ画像の一の原画素の画素値をOriginal1、補正処理を三回繰り返した際に、画素値取得手段121が、この一の原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素について取得した代表値がAverage3であるとすると、条件判断手段125は、(Original1)−(Average3)<(予め指定された値)であれば、この終了条件を満たすと判断する。つまり、原画素の画素値と、補正処理の途中に得られるこの原画素が配置される領域に配置される複数の新規画素の画素値の代表値とを比較し、差が十分に小さくなった場合に、補正処理の繰り返しを終了すると考えても良い。
(C)補正処理を一回行うことにより補正された原画素の画素値と、この1回の補正処理を行う前の原画素の画素値との差についての条件
条件判断手段125は、例えば、画像処理部12が補正処理を1回行う毎に、画素値補正手段124が第一のビットマップ画像の各原画素の画素値を補正して得た画素値と、この補正処理を1回行う前の各原画素の画素値とを比較し、比較結果が予め指定された条件を満たす場合に、終了条件を満たすと判断する。つまり、補正処理を1回行う毎に、その補正処理の前後において得られる原画素の画素値を比較し、比較結果が予め指定された条件を満たす場合に、終了条件を満たすと判断する。比較結果が予め指定された条件を満たす場合には、終了条件を満たさないと判断する。ここでの比較とは、上記の(B)の場合と同様に、例えば、一回の補正の前後の画素値の大小を比較することであり、例えば、1回の補正の前後の画素値の差を求めることと考えても良く、この場合、比較結果が予め指定された条件を満たすということは、画素値の差の絶対値が、予め指定された値未満であること、あるいは画素値の差が、値「0」を含む予め指定された値の範囲内であることと考えて良い。ここでの予め指定された値や値の範囲を示す上限値および下限値は、閾値と考えても良い。
例えば、補正処理を二回繰り返した結果として得られた補正後の第一のビットマップ画像の一の原画素の画素値をOriginal2、補正処理を三回繰り返した結果として得られた補正後の原画素の画素値をOriginal3であるとすると、条件判断手段125は、(Original3)−(Original2)<(予め指定された値)であれば、この終了条件を満たすと判断する。これにより、画像処理部12は、補正処理の繰り返しを終了する。つまり、補正処理の繰り返しにより得られた原画素の画素値と、直前の原画素の画素値と比較して、変化の度合いが、十分に小さく成った場合に、補正処理の繰り返しを終了すると考えても良い。
なお、上記の(B)および(C)の処理において、補正処理の繰り返しの終了判断を、第一のビットマップ画像の各原画素について個別に行うようにするとともに、終了条件を満たすと判断された原画素から順に、補正処理を終了し、全ての原画素、あるいは、予め指定された数あるいは割合の原画素について終了条件を満たすと判断した場合に、全ての原画素についての補正処理を終了するようにしても良い。つまり、原画素毎に、補正処理が行われる回数が異なっても良い。
あるいは、補正処理の繰り返しの終了判断を、第一のビットマップ画像の各原画素について個別に行うようにするとともに、終了条件を満たすと判断された原画素の数、あるいは、全ての原画素に占める比率が、予め指定された値以上となった場合に、全ての原画素についての補正処理を終了するようにしても良い。
また、上記の(A)、(B)または(C)の処理のうちの少なくとも二以上の処理を適宜組み合わせて用いても良い。
また、条件判断手段125は、上記以外の判断処理を行って、補正処理の繰り返しを終了するか否かを判断するようにしてもよい。
なお、画像処理部12は、条件判断手段125が終了条件を満たすと判断した場合に、補正処理を終了する。
画像取得手段126は、画素値取得手段121が取得した画素値を有する複数の新規画素で構成されるビットマップ画像である第二のビットマップ画像を取得する。画像取得手段126は、例えば、補正処理の繰り返しが終了した場合に、補正処理の繰り返しにより補正された複数の原画素の画素値を用いて画素値取得手段121が取得した画素値を有する複数の新規画素で構成される第二のビットマップ画像を取得する。画像取得手段126は、例えば、画素値取得手段121が各原画素について取得した新規画素の画素値を用いて、この画素値を有する新規画素で構成される第二のビットマップ画像を取得する。ビットマップ画像を取得するということは、ビットマップ画像の画像データを取得することと考えても良い。補正処理の繰り返しにより補正された複数の原画素の画素値を用いて画素値取得手段121が取得した画素値とは、例えば、(A)の場合は、補正処理の繰り返しが終了した後に、補正後の原画素を用いて更に画素値取得手段121が取得する新規画素の画素値である。また、補正処理の繰り返しにより補正された複数の原画素の画素値を用いて画素値取得手段121が取得した画素値とは、例えば、(B)または(C)の場合は、条件判断手段125が終了条件を満たすと判断した時点の直前に、画素値取得部121が取得した新規画素の画素値である。なお、画素値取得手段121が、解像度を増加させた新規画素の画素値を取得する際に、新規画素で構成される画像を取得するものである場合、この画素値取得手段121が新規画素で構成される画像を取得する構成を、画像取得手段126が解像度を増加させた画像を取得するための構成の一部として兼用しているようにして、この新規画素で構成される画素値を画素値取得手段121が取得することを、画像取得手段126が解像度を増加させた画像を取得することと考えても良い。あるいは、画素値取得手段121が、解像度を増加させた新規画素の画素値を取得する際に、新規画素で構成される画像を取得するものである場合、画素値取得手段121が取得した新規画素で構成される画像を、画像取得手段126が取得するようにしても良い。
距離管理情報格納部13には、生体内の部位の識別情報と、この部位の識別情報に対応する距離とを有する情報である距離管理情報が1以上格納される。部位の識別情報に対応する距離とは、例えば、部位の識別情報が示す部位の画像に対して画素値取得手段121が解像度を増加させる処理を行う際に利用する上述した予め指定された距離として好適な距離である。
回数管理情報格納部14には、生体内の部位の識別情報と、この部位の識別情報に対応する回数とを有する情報である回数管理情報が1以上格納される。部位の識別情報に対応する回数とは、例えば、部位の識別情報が示す部位の画像に対して上述した補正処理を1以上繰り返して行う場合の、繰り返し回数として好適な回数である。
出力部15は、画像処理部12が取得した第二のビットマップ画像を出力する。ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
出力部15は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部15は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、画像処理装置1の動作について図1のフローチャートを用いて説明する。ここでは、補正処理の繰り返しの終了条件が、上記の(A)で示した補正回数である場合を例に挙げて説明する。
(ステップS101)条件判断手段125は、カウンターpの値として0を代入する。
(ステップS102)画素値取得手段121は、画像格納部11に格納されている処理対象となる第一のビットマップ画像を、メモリ等に読み出す。
(ステップS103)条件判断手段125は、ステップS102で読み出した第一のビットマップ画像の部位の識別情報を取得する。
(ステップS104)条件判断手段125は、回数管理情報格納部14に格納されている回数管理情報を用いて、ステップS103で取得した部位の識別情報と対応付けられた補正回数の値であるnの値を取得する。
(ステップS105)画素値取得手段121は、ステップS102で読み出した第一のビットマップ画像の解像度を増加させた場合に得られる画像を構成する各新規画素の画素値を取得する。解像度を増加させる際の増加率や目標解像度等は、例えば、デフォルトで指定されている解像度であっても良いし、ユーザが指定した解像度であっても良い。また、第一のビットマップ画像を構成する原画素を用いて、新規画素の画素値を取得する際に利用する補間方法としては、バイキュービック法等の、新規画素が配置される位置の周辺に配置されている複数の原画素を用いる補間方法であれば、どの方法を用いても良い。なお、原画素が複数の画素値を有する場合(例えば、複数の画素値として、複数の輝度値であるR値、G値、およびB値を有する場合)、画素値等の取得は、画素値毎に行うようにしても良い。かかることは、以下においても同様である。
(ステップS106)補正手段124は、カウンターqの値として1を代入する。
(ステップS107)代表値取得手段122は、第一のビットマップ画像のq番目の原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素の画素値を取得する。例えば、q番目の原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素を、新規画素の座標等を用いて検出し、検出した各新規画素の画素値を取得する。
(ステップS108)代表値取得手段122は、ステップS107で取得した複数の新規画素の画素値を用いて、代表値(例えば、平均値)を取得する。
(ステップS109)補正値取得手段123は、q番目の原画素の画素値と、ステップS108で取得した代表値とを用いて補正値を取得する。例えば、代表値からq番目の原画素の画素値を減算した値を補正値として取得する。
(ステップS110)画素値補正手段124は、ステップS109で取得した補正値を用いて、q番目の原画素の画素値を補正する。例えば、q番目の原画素の画素値から、ステップS109で、代表値からq番目の原画素の画素値を減算することで取得した補正値を減算する。そして、補正した画素値で、ステップS102でメモリに読み出した第一のビットマップ画像のq番目の画素値の値を更新する。例えば、q番目の画素値の値を上書きする。なお、ステップS102でメモリに読み出した第一のビットマップ画像の各原画素を更新する代わりに、補正により取得した画素値を有する画素を原画素として備えた、補正後の第一のビットマップ画像を、メモリやハードディスク等の記憶媒体に新たに生成していくようにしても良い。
(ステップS111)補正手段124は、カウンターqの値を1インクリメントする。
(ステップS112)代表値取得手段122は、q番目の原画素があるか否かを判断する。ある場合、ステップS107に戻り、ない場合、ステップS113に進む。
(ステップS113)条件判断手段125は、カウンターpの値を1インクリメントする。
(ステップS114)条件判断手段125は、カウンターpの値が、ステップS104で取得したnの値以上であるか否かを判断する。nの値以上である場合、ステップS116に進み、nの値以上でない場合、ステップS115に進む。なお、これ以降の処理においては、ステップS110で補正された原画素を、画像格納部11に格納されているオリジナルの第一のビットマップ画像の原画素として用いて処理を行うものとする。
(ステップS115)画素値取得手段121は、ステップS105で行われた処理と同様に、ステップS110の処理で補正された原画素で構成された第一ビットマップ画像の解像度を増加させた場合に得られる画像を構成する各新規画素の画素値を取得する。そして、ステップS106に進む。
(ステップS116)画素値取得手段121は、ステップS105で行われた処理と同様に、ステップS110の処理で補正された原画素で構成された第一ビットマップ画像の解像度を増加させた場合に得られる画像を構成する各新規画素の画素値を取得する。
(ステップS117)画像取得手段126は、ステップS116で取得された新規画素の画素値を用いて、第一のビットマップ画像の解像度を増加させた画像である第二のビットマップ画像を取得する。
(ステップS118)出力部118は、ステップS117で取得した第二のビットマップ画像を出力する。そして処理を終了する。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
なお、上記において補正処理の繰り返しの終了条件が、上記の(B)で示した補正処理前のオリジナルの原画素の画素値と、補正処理によって補正された原画素の画素値との差についての条件である場合、例えば、図2に示したフローチャートにおいて、補正処理の繰り返し数pに関するステップS101や、ステップS113、ステップS114の処理を省略し、ステップS112において、q番目の原画素がないと判断された場合に、ステップS115に進むようにし、ステップS115の直後に、条件判断手段125が、原画素に対する補正が行われていないオリジナルの第一のビットマップ画像の各原画素と、直前のステップS115で取得された新規画素のうちの、各原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素の画素値の平均値との差を算出し、その差が予め指定された閾値以下であるか否かを判断し、第一のビットマップ画像を構成する全ての原画素のうちの予め指定された比率(または数)の原画素についての判断結果が、閾値以下であるという判断結果である場合に、補正処理を終了して、ステップS117に進むようにすればよい。また、それ以外の判断結果の場合には、ステップS106に進むようにする。なお、第一のビットマップ画像を構成する全ての原画素のうちの、予め指定された比率(または数)の原画素についての判断結果とは、全ての原画素についての判断結果であってもよい。この場合、ステップS116も省略して良い。また、平均値との差を算出するために用いるオリジナルの第一のビットマップ画像は、例えば、ステップS102で読み出すものとは別に、メモリ等に読み出しておくようにしても良いし、ステップS110において補正した原画素により、ステップS102で読み出した第一のビットマップ画像を更新せず、補正した原画素により構成される新たな補正後の第一のビットマップ画像を生成し、上記の平均値との差を算出するために用いるオリジナルの第一のビットマップとして、ステップS102で読み出したものを用いるようにしても良い。
また、上記において、補正処理の繰り返しの終了条件が、上記の(C)で示した補正処理を一回行うことにより補正された原画素の画素値と、この一回の補正処理を行う前の原画素の画素値との差についての条件である場合、例えば、図2に示したフローチャートにおいて、ステップS114の処理を省略し、ステップS110において補正した原画素で構成される第一のビットマップ画像を取得する際に、補正処理の一つ前の繰り返し回のステップS110において取得した補正した原画素で構成される第一のビットマップ画像を残しておくようにし、ステップS113の直後に、繰り返し回数を示すカウンターpの値が1以上であるか否かを判断し、2以上であれば、直前のステップS110によって取得された第一のビットマップ画像の各原画素と、その一つ前の繰り返し回の補正処理において取得した第一のビットマップ画像の、上記の各画素と同じ位置に配置される各原画素とで、画素値の差が予め指定された閾値以下であるか否かを判断し、予め指定された比率(または数)以下の原画素が、閾値以下であると判断された場合には、補正処理の繰り返しを終了することを判断して、ステップS116に進み、それ以外の判断結果の場合には、ステップS115に進むようにすればよい。予め指定された比率(または数)については、上記の(B)の場合と同様である。また、カウンターpの値が1の場合、一つ前の繰り返し回の補正処理において取得した第一のビットマップ画像の代わりに、オリジナルの第一のビットマップ画像を用いて、上記のような比較処理等を行うようにしてもよい。
以下、本実施の形態における画像処理装置1の具体的な動作について説明する。ここでは、補正処理の繰り返しの終了条件は、上記の(A)において説明した補正回数である場合を例に挙げて説明する。なお、画像処理装置1は、どのような形態の装置であってもよく、例えば、デスクトップ型の装置であっても良いし、タブレット端末や、いわゆるスマートフォン等の携帯型の装置であっても良い。
図3は、画像格納部11に格納されている第一のビットマップ画像を、画像処理装置1のモニタ60に表示した場合の表示例を示す図である。ここでは、第一のビットマップ画像をモニタの表示解像度で表示しているものとする。ここでは、第一のビットマップ画像は、人体の頭部について取得した一のPET画像であるとする。また、この第一のビットマップ画像には、「頭部」という部位識別情報が対応付けられて、画像格納部11に格納されているものとする。この画像のマトリクスサイズ、すなわち縦横の画素数は、128×128ピクセルであるとする。
ユーザが、キーボードやマウス等の図示しない入力デバイス等を用いてメニュー等を操作して、画像処理装置1に、図3に示した第一のビットマップ画像を高解像度化させる指示を与えたとする。なお、高解像度化する際の変更後の解像度は、予めデフォルト等で指定されているものとする。例えば、ここでは変更後のマトリクスサイズは、1408×1408ピクセルに予め設定されているものとする。すなわち、第一のビットマップ画像の縦横の画素数をそれぞれ11倍にするよう予め設定されているものとする。
条件判断手段125は、補正処理の回数をカウントするためのカウンターpの値をリセットする。具体的には、カウンターpの値として0を代入する。
画素値取得手段121は、画像格納部11から図3に示した第一のビットマップ画像をメモリ等に読み出す。
条件判断手段125は、画像格納部11から、図3に示した第一のビットマップ画像に対応付けられている部位の識別情報である「頭部」を取得する。
図4は、回数管理情報格納部14に予め格納されている回数管理情報を示す図である。回数管理情報は、「部位ID」と、「n」という項目を有している。「部位ID」は部位識別情報である。「n」は、補正処理の繰り返し回数nの値である。nの値は、条件値や、判断値、閾値と考えても良い。図4において、各レコード(行)が、それぞれ回数管理情報である。なお、ここで示した回数管理情報は、説明のための便宜上のものであり、実際の各部位の画像に対して最適な回数管理情報とは異なる場合がある。
条件判断手段125は、図4に示した回数管理情報の各レコードの中から、「部位ID」の値が、上記で取得した部位識別情報である「頭部」と一致するレコードを検出し、検出したレコードのnの値を取得する。ここでは、nの値として、「3」が取得される。
画素値取得手段121は、上記でメモリに読み出した図3に示した第一のビットマップ画像について、解像度を増加させた場合、具体的には、第一のビットマップ画像のマトリクスサイズを上述した1408×1408ピクセルに変更した場合に得られる画像を構成する各新規画素の画素値を取得する。ここでは、例えば、原画素の補間方法として上記の(2)において説明した、新規画素が配置される位置周辺の予め指定された距離以内の全ての原画素の画素値を用いて取得する方法を用いて、第一のビットマップ画像のマトリクスサイズを、128×128ピクセルから1408×1408ピクセルに変更する処理を行うことによって、解像度を増加させた画像の各画素、すなわち各新規画素についての画素値を取得する。なお、ここで用いる補間方法の具体的な説明については後述する。また、補間方法としては、上記の補間方法の代わりにバイキュービック法等を用いるようにしても良い。ここでは、例えば、各新規画素が配置される位置を示す座標と、各新規画素の画素値との組を取得する。新規画素が配置される位置を示す座標としては、ここでは一例として、新規画素の中心の座標を用いる。なお、ここでは、第一のビットマップ画像は、カラーモードがRGBモードである画像であるとし、画素値取得手段121は、原画素の画素値である三つの輝度値、すなわちR値、G値、及びB値をそれぞれ用いて、新規画素の画素値であるR値、G値、及びB値をそれぞれ取得する場合について説明する。
次に、画像処理部12は、第一のビットマップ画像の原画素についての画素値の補正を行う。ここでは、一例として、第一のビットマップ画像の原画素の最上列の画素に対して左から右に向かって順番に画素値の補正を行う。そして、同様の処理を、最上列以降の各列についても順番に行う。
画素値の補正として、まず、代表値取得手段122は、第一のビットマップ画像を構成する一の原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素の画素値を取得する。具体的には、代表値取得手段122は、上記で画素値取得手段121が取得した新規画素の位置を示す座標(新規画素の中心の座標)の中から、一の原画素が配置されている領域内の位置を示す複数の座標を検出し、検出した複数の座標に対応付けられている各画素値(R値、G値、及びB値)を取得する。そして、代表値取得手段122は、取得した複数の座標に対応付けられている画素値の代表値、ここでは一例として平均値を各画素値について算出する。
補正値取得手段123は、上記の一の原画素の画素値と、ステップS108で取得した平均値とを用いて補正値を取得する。ここでは、平均値から上記の一の原画素の画素値を減算した値を補正値として取得する。
画素値補正手段124は、一の原画素に関して補正値取得手段123が取得した補正値を用いて、一の原画素の画素値を補正する。ここでの補正は、一の原画素に関して取得した補正値を一の原画素の画素値から減算することである。そして、補正した画素値で、ステップS102でメモリに読み出した第一のビットマップ画像の一の画素値の値を更新する。この処理を、他の原画素に関しても行う。
図5(a)〜図5(d)は、原画素の画素値を補正する処理の主要部を説明するための模式図である。
ここでは説明を簡単にするために、画素値取得手段121が、第一のビットマップ画像の解像度を300%増加(すなわち3倍に増加)させた場合の新規画素の画素値を取得する場合について説明する。ここでの解像度を300%増加させるということは、第一のビットマップ画像の縦および横の画素数を、それぞれ300%増加させることを意味し、画素の総数は、9倍になることを意味する。つまり、一の原画素が配置されている領域に、9つの新規画素が配置されることを意味する。
例えば、第一のビットマップ画像の解像度を、300%増加させた場合、図5(a)に示すような第一のビットマップ画像の一の原画素51が配置されている領域には、解像度の増加によって、図5(b)に示すように、9つの新規画素が作成される。9つの各新規画素の画素値は、バイキュービック法等の補間方法により、それぞれの周辺の原画素とその位置関係に応じて設定されるため、異なる値となっているものとする。
代表値取得手段122は、一の原画素51が配置されている領域に位置する9つの新規画素の画素値を取得する。そして、この画素値の平均値を代表値として取得する。仮に、9つの新規画素の全ての画素値がこの平均値であったとすると、図5(c)に示すようになる。この9つの新規画素の画素群と、一の原画素51とを比較すると、画素値が異なることが分かる。
補正値取得手段123は、新規画素の画素値の平均値から、原画素51の画素値を減算して補正値を取得する。そして、この補正値を、原画素51の画素値から減算することで、原画素51の画素値を補正する。図5(d)は、補正した原画素51を示す図である。この補正した原画素51で、図5(a)に示した原画素51の画素値が更新される。その後の処理においては、原画素51の画素値としては、更新された画素値が用いられる。また、更に補正処理で補正が行われる場合、図5(d)に示す原画素が更新さされることとなる。
第一のビットマップ画像の全ての原画素について上記の画素値を補正する処理が終了した時点で、条件判断手段125は、補正処理の回数を示すカウンターpの値を1インクリメントする。ここでは、pの値は「1」となる。
条件判断手段125は、カウンターpの値が、上記で第一のビットマップ画像について取得したnの値以上であるか否かを判断する。ここでは、pの値が「1」であり、nの値が「3」であるため、nの値以上でないと判断される。このため、画像処理部12は、上記と同様の、画素値取得手段121が新規画素の画素値を取得し、代表値取得手段122が新規画素の画素値の代表値を取得し、補正値取得手段123が補正値を取得し、画素値補正手段124が第一のビットマップ画像の各原画素の画素値を補正する処理である補正処理を、カウンターpの値が、nの値である「3」以上となるまで繰り返し行う。なお、補正処理を繰り返す際には、第一のビットマップ画像の原画素の画素値として、補正した原画素の画素値を用いて、新規画素等の取得処理を行う。補正処理は、第一のビットマップ画像の原画素の画素値を補正する処理であるため、補正処理が繰り返されても、第一のビットマップ画像の画素数は増加することはない。
そして、カウンターpの値が、nの値である「3」以上となった時点で、補正処理を終了する。
そして、画素値取得手段121は、上記の補正処理で補正された原画素で構成される第一のビットマップ画像の解像度を1408×1408ピクセルに増加させた画像を構成する新規画素の画素値を、上記と同様に取得する。
画像取得手段126は、画素値取得手段121が取得した画素値を有する新規画素で構成される第二のビットマップ画像を取得し、出力部15は、画像取得手段126が取得した第二のビットマップ画像を出力する。ここでの出力は、例えばモニタへの表示であるとする。
図6は、第二のビットマップ画像のモニタ60による表示例を示す図である。なお、ここでは、第二のビットマップ画像を、図3に示した第一のビットマップ画像の表示サイズと同じ表示サイズでモニタ60に表示しており、第二のビットマップ画像は、モニタ60の画面の表示解像度よりも高い解像度で表示しているものとする。つまり、第二のビットマップ画像は、縮小表示されているものとする。
例えば、通常のバイキュービック法等を用いた解像度を増加させる処理においては、解像度の増加により発生するジャギーを減少させる、あるいは目立たなくさせることは可能であるが、高解像度化の前後の画像を、例えば、同じサイズで比較した場合、画像に有意な差は見られない。しかしながら、この具体例においては、補正した原画素の画素値と、この原画素が配置される領域内に位置する複数の新規画素の画素値の平均値との差が減少するように、原画素の画素値を補正する処理を繰り返すことにより、例えば、図3と図6とを比較することからも分かるように、第一のビットマップ画像が高品質な画像に変換される。
ここで、この具体例において利用している、上記の(2)で説明した新規画素が配置されて位置の周辺の予め指定された距離内に位置する全ての画素を用いて新規画素の画素値を取得する処理について具体例を挙げて説明する。
図7は、第一ビットマップ画像の原画素の配置を示す模式図である。ここでは、原画素の中心を、黒丸印で示している。ここで、例えば、白丸で示した位置70に配置される一の新規画素の画素値を取得する場合について説明する。ここでは、例えば、新規画素の配置される位置の周辺の予め指定された距離以内の原画素として、新規画素の配置されている位置に最も近い原画素を中心とした二画素分の距離(原画素の辺二つ分の距離)以内の原画素を用いることが予め設定されていたとする。画素値取得手段121は、位置70との距離が最も近い原画素71の位置を中心とした二画素分の距離以内の原画素画素を用いて、新規画素の画素値を取得する。具体的には、図7に点線72で示した原画素71の位置を中心とした半径2画素以内の範囲内の全ての原画素(すなわち、中心が、点線で示した範囲内に位置する原画素)を用いて、位置70に配置される新規画像の画素値を取得する。ここでは、点線72内の13個の原画素を用いて新規画素を取得する。
具体的には、以下に示すような式を用いて、新規画素の画素値を取得する。
ただし、mは新規画素周辺の予め指定された距離以内に位置する原画素の数、xNEWは新規画素の画素値、xkは、新規画素周辺の予め指定された距離以内(ここでは、二画素以内)に位置するk番目の原画素の画素値、akはk番目の画素と新規画素との距離に応じて設定される重み付け値であるとする。なお、重み付け値akは、新規画素との距離が増加すると、値が小さくなるような値であるとする。例えば、重み付け値akは距離を変数とした減少関数を用いて算出される値であるとする。
重み付け値を示す関数としては、例えば、以下に示すようなsync関数が用いられる。
なお、ここでのtは、新規画素から、各原画素までの距離の値である。
また、新規画素からの距離が「2」以内の原画素を用いる場合においては、上記の関数f(t)を近似した以下の式を用いても良い。
なお、ここでのbの値としては、例えば、「−1」付近の値を用いることが好ましい。
そして、このような処理により得られた新規画素の画素値を用いて、上記の補正処理の繰り返し等を行い、最終的に、第二のビットマップ画像を取得する。例えば、医用画像のような鋭角的な部分の少ない第一のビットマップ画像については、このような処理を利用して新規画素の画素値を取得することにより、より高品質な画像を取得することが可能となる。
ここで、上記においては、二画素分の距離に設定した新規画素からの指定された距離を、第一のビットマップ画像が示す部位の識別情報に応じて決定する場合の一例について説明する。
図8は、距離管理情報格納部13に格納されている距離管理情報を示す図である。距離管理情報は、「部位ID」と、「距離」という項目を有している。「部位ID」は部位識別情報である。「距離」は、新規画素が配置される位置からの距離であり、ここでは、一例として単位が、原画素の幅であるとする。図8において、各レコード(行)が、それぞれ距離管理情報である。なお、ここで示した距離管理情報は、説明のための便宜上のものであり、実際の部位等に対して最適な距離管理情報とは異なる場合がある。
画素値取得手段121は、画像格納部11から第一のビットマップ画像をメモリ等に読み出す際に、第一のビットマップ画像に対応付けられている部位の識別情報も読み出す。例えば読み出した部位識別情報が「頭部」であったとする。
画素値取得手段121は、新規画素の画素値を取得する前に、図8に示した距離管理情報の各レコードの中から、「部位ID」の値が、画像格納部11から取得した部位識別情報と一致するレコード(ここでは、「部位ID」の値が、「頭部」であるレコード)を検出し、検出したレコードの距離の値を取得する。ここでは、距離の値として、「2」が取得される。
その後は、この距離の値「2」を、上記の予め指定された距離の値として用いて上記の処理を行う。このようにすることで、第一のビットマップ画像が示す部位に最適な、予め指定された距離の値を用いて、より高品質な第二のビットマップ画像を取得することが可能となる。
また、この具体例では、処理回数によって、画像処理部12が繰り返し行う補正処理の終了を判断する例について説明したが、上述した(B)や(C)で示した判断処理により補正処理の終了を判断するようにしても良い。
以上、本実施の形態によれば、第一のビットマップ画像の原画素を補正処理の一回以上の繰り返しにより補正し、補正した原画素で構成される第一のビットマップ画像の解像度を増加させるようにしたことにより、オリジナルの第一のビットマップ画像よりも解像度が高く、オリジナルの第一のビットマップ画像に存在する画素のブロック等が目立たない高品質な第二のビットマップ画像を取得することができる。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりする情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記各実施の形態では、画像処理装置がスタンドアロンである場合について説明したが、画像処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
また、上記各実施の形態において、画像処理部12、画素値取得手段121、代表値取得手段122、補正値取得手段123、画素値補正手段124、条件判断手段125、画像取得手段126等の各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
なお、上記各実施の形態における画像処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、第一のビットマップ画像が格納される画像格納部にアクセス可能なコンピュータを、第一のビットマップ画像の解像度を増加させたビットマップ画像である第二のビットマップ画像を取得する画像処理部と、画像処理部が取得した第二のビットマップ画像を出力する出力部として機能させるためのプログラムであって、画像処理部を、第一のビットマップ画像の解像度を増加させることにより取得される画像を構成する画素である複数の新規画素の画素値を、第一のビットマップ画像を構成する画素である原画素のうちの、新規画素が配置される位置の周辺の複数の原画素の画素値を用いて取得する画素値取得手段と、第一のビットマップ画像の各原画素が配置されている各領域内に配置される画素値取得手段が取得した複数の新規画素の画素値の代表値を取得する代表値取得手段と、第一のビットマップ画像の各原画素の画素値と、各原画素が配置されている領域について代表値取得手段が取得した代表値とを用いて補正値を取得する補正値取得手段と、補正値取得手段が取得した補正値を用いて、第一のビットマップ画像の各原画素の画素値をそれぞれ補正する画素値補正手段と、画素値取得手段が取得した画素値を有する複数の新規画素で構成されるビットマップ画像である第二のビットマップ画像を取得する画像取得手段として機能させ、画素値取得手段が複数の新規画素の画素値を取得し、代表値取得手段が複数の新規画素の画素値の代表値を取得し、補正値取得手段が補正値を取得し、画素値補正手段が第一のビットマップ画像の各原画素の画素値を補正する処理である補正処理を、1回または2回以上繰り返し、画像取得手段は、補正処理の繰り返しにより補正された複数の原画素の画素値を用いて画素値取得手段が取得した画素値を有する複数の新規画素で構成される第二のビットマップ画像を取得するプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図9は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による画像処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図9において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図10は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図10において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による画像処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による画像処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる画像処理装置等は、ビットマップ画像の画質を高品質化する装置等として適しており、特に、解像度の低いビットマップ画像の画質を高品質化する装置等として有用である。
1 画像処理装置
11 画像格納部
12 画像処理部
13 距離管理情報格納部
14 回数管理情報格納部
15 出力部
121 画素値取得手段
122 代表値取得手段
123 補正値取得手段
124 画素値補正手段
125 条件判断手段
126 画像取得手段

Claims (13)

  1. 第一のビットマップ画像が格納される画像格納部と、
    前記第一のビットマップ画像の解像度を増加させたビットマップ画像である第二のビットマップ画像を取得する画像処理部と、
    前記画像処理部が取得した第二のビットマップ画像を出力する出力部とを備え、
    前記画像処理部は、
    前記第一のビットマップ画像の解像度を増加させることにより取得される画像を構成する画素である複数の新規画素の画素値を、前記第一のビットマップ画像を構成する画素である原画素のうちの、当該新規画素が配置される位置の周辺の複数の原画素の画素値を用いて取得する画素値取得手段と、
    前記第一のビットマップ画像の各原画素が配置されている各領域内に配置される前記画素値取得手段が取得した複数の新規画素の画素値の代表値を取得する代表値取得手段と、
    前記第一のビットマップ画像の各原画素の画素値と、当該各原画素が配置されている領域について前記代表値取得手段が取得した代表値とを用いて補正値を取得する補正値取得手段と、
    前記補正値取得手段が取得した補正値を用いて、前記第一のビットマップ画像の各原画素の画素値をそれぞれ補正する画素値補正手段と、
    前記画素値取得手段が取得した画素値を有する複数の新規画素で構成されるビットマップ画像である第二のビットマップ画像を取得する画像取得手段とを備え、
    前記画素値取得手段が前記複数の新規画素の画素値を取得し、前記代表値取得手段が前記複数の新規画素の画素値の代表値を取得し、前記補正値取得手段が前記補正値を取得し、前記画素値補正手段が前記第一のビットマップ画像の各原画素の画素値を補正する処理である補正処理を、1回または2回以上繰り返し、
    前記画像取得手段は、前記補正処理の繰り返しにより補正された前記複数の原画素の画素値を用いて前記画素値取得手段が取得した画素値を有する複数の新規画素で構成される第二のビットマップ画像を取得する画像処理装置。
  2. 前記画像処理部は、前記補正処理を一回行う毎に、予め指定された終了条件を満たすか否かを判断する条件判断手段を更に備え、
    前記画像処理部は、前記条件判断手段が終了条件を満たすと判断した場合に、前記補正処理を終了する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記条件判断手段は、前記補正処理前の第一のビットマップ画像の各原画素の画素値と、前記第二ビットマップ画像の、当該各原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素の画素値の代表値とを比較し、比較結果が予め指定された条件を満たす場合に、終了条件を満たすと判断する請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記条件判断手段は、前記画像処理部が前記補正処理を一回行う毎に、前記画素値補正手段が前記第一のビットマップ画像の各原画素の画素値を補正して得た画素値と、当該補正処理を一回行う前の各原画素の画素値とを比較し、比較結果が予め指定された条件を満たす場合に、終了条件を満たすと判断する請求項2記載の画像処理装置。
  5. 前記条件判断手段は、前記画像処理部が実行する補正処理の繰り返し回数が予め指定された回数であるn回(nは、1以上の整数)以上となった場合に、終了条件を満たすと判断する請求項2記載の画像処理装置。
  6. 前記画素値取得手段は、前記新規画素の画素値を、当該新規画素が配置される位置周辺の予め指定された距離以内の全ての原画素の画素値を用いて取得する請求項1から請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記第一のビットマップ画像は、生体内の状態を示す画像であり、
    生体内の部位の識別情報と、当該部位の識別情報に対応する距離とを有する情報である距離管理情報が格納される距離管理情報格納部を更に備え、
    前記画素値取得手段は、前記距離管理情報から前記第一のビットマップ画像が示す部位の識別情報に対応する距離を取得し、当該取得した距離を前記予め指定された距離として用いる請求項6記載の画像処理装置。
  8. 前記第一のビットマップ画像は、生体内の状態を示す画像であり、
    生体内の部位の識別情報と、当該部位の識別情報に対応する回数とを有する情報である回数管理情報が格納される回数管理情報格納部を更に備え、
    前記条件判断手段は、前記回数管理情報から前記第一のビットマップ画像が示す部位の識別情報に対応する回数を取得し、当該取得した回数を前記nの値として用いる請求項5記載の画像処理装置。
  9. 前記補正値は、前記第一のビットマップ画像の各原画素の画素値と、当該各原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素の画素値の代表値との差である請求項1から請求項8いずれか記載の画像処理装置。
  10. 前記代表値は、前記各原画素が配置されている領域内に配置される複数の新規画素の画素値の平均値である請求項1から請求項9いずれか記載の画像処理装置。
  11. 前記第一のビットマップ画像は、生体内の状態を示す画像である請求項1から請求項6いずれか記載の画像処理装置。
  12. 第一のビットマップ画像が格納される画像格納部と、画素値取得手段、代表値取得手段、補正値取得手段、補正値取得手段、画素値補正手段、および画像取得手段を備えた画像処理部と、出力部とを用いて実行される画像処理方法であって、
    前記画像処理部が、前記第一のビットマップ画像の解像度を増加させたビットマップ画像である第二のビットマップ画像を取得する画像処理ステップと、
    前記出力部が、前記画像処理ステップで取得した第二のビットマップ画像を出力する出力ステップとを備え、
    前記画像処理ステップは、
    前記画素値取得手段が、前記第一のビットマップ画像の解像度を増加させることにより取得される画像を構成する画素である複数の新規画素の画素値を、前記第一のビットマップ画像を構成する画素である原画素のうちの、当該新規画素が配置される位置の周辺の複数の原画素の画素値を用いて取得する画素値取得ステップと、
    前記代表値取得手段が、前記第一のビットマップ画像の各原画素が配置されている各領域内に配置される前記画素値取得ステップで取得した複数の新規画素の画素値の代表値を取得する代表値取得ステップと、
    前記補正値取得手段が、前記第一のビットマップ画像の各原画素の画素値と、当該各原画素が配置されている領域について前記代表値取得ステップで取得した代表値とを用いて補正値を取得する補正値取得ステップと、
    前記画素値補正手段が、前記補正値取得ステップで取得した補正値を用いて、前記第一のビットマップ画像の各原画素の画素値をそれぞれ補正する画素値補正ステップと、
    前記画像取得手段が、前記画素値取得ステップで取得した画素値を有する複数の新規画素で構成されるビットマップ画像である第二のビットマップ画像を取得する画像取得ステップとを備え、
    前記画素値取得ステップで前記複数の新規画素の画素値を取得し、前記代表値取得ステップで前記複数の新規画素の画素値の代表値を取得し、前記補正値取得手ステップで前記補正値を取得し、前記画素値補正ステップで前記第一のビットマップ画像の各原画素の画素値を補正する処理である補正処理を、1回または2回以上繰り返し、
    前記画像取得ステップにおいて、前記画像取得手段が、前記補正処理の繰り返しにより補正された前記複数の原画素の画素値を用いて前記画素値取得ステップで取得した画素値を有する複数の新規画素で構成される第二のビットマップ画像を取得する画像処理方法。
  13. 第一のビットマップ画像が格納される画像格納部にアクセス可能なコンピュータを、
    前記第一のビットマップ画像の解像度を増加させたビットマップ画像である第二のビットマップ画像を取得する画像処理部と、
    前記画像処理部が取得した第二のビットマップ画像を出力する出力部として機能させるためのプログラムであって、
    前記画像処理部を、
    前記第一のビットマップ画像の解像度を増加させることにより取得される画像を構成する画素である複数の新規画素の画素値を、前記第一のビットマップ画像を構成する画素である原画素のうちの、当該新規画素が配置される位置の周辺の複数の原画素の画素値を用いて取得する画素値取得手段と、
    前記第一のビットマップ画像の各原画素が配置されている各領域内に配置される前記画素値取得手段が取得した複数の新規画素の画素値の代表値を取得する代表値取得手段と、
    前記第一のビットマップ画像の各原画素の画素値と、当該各原画素が配置されている領域について前記代表値取得手段が取得した代表値とを用いて補正値を取得する補正値取得手段と、
    前記補正値取得手段が取得した補正値を用いて、前記第一のビットマップ画像の各原画素の画素値をそれぞれ補正する画素値補正手段と、
    前記画素値取得手段が取得した画素値を有する複数の新規画素で構成されるビットマップ画像である第二のビットマップ画像を取得する画像取得手段として機能させ、
    前記画素値取得手段が前記複数の新規画素の画素値を取得し、前記代表値取得手段が前記複数の新規画素の画素値の代表値を取得し、前記補正値取得手段が前記補正値を取得し、前記画素値補正手段が前記第一のビットマップ画像の各原画素の画素値を補正する処理である補正処理を、1回または2回以上繰り返し、
    前記画像取得手段は、前記補正処理の繰り返しにより補正された前記複数の原画素の画素値を用いて前記画素値取得手段が取得した画素値を有する複数の新規画素で構成される第二のビットマップ画像を取得するプログラム。
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