JP2013232096A - スイッチング素子構造体およびその製造方法 - Google Patents

スイッチング素子構造体およびその製造方法 Download PDF

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浩一 平野
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Abstract

【課題】スイッチング素子と、スイッチング素子と刺激を発生させる電極とを電気的に相互に接続する接続ビアとを表示素子上に形成しても、操作面の透明性が確保され、又、表示素子に表示された内容の視認性が低下しないスイッチング素子構造体およびその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、基板上に、第1方向に沿って、ゲート電極、ゲート電極を覆う絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極およびソース電極とドレイン電極とに接する半導体チャネルを備えたスイッチング素子を有して成り、第1方向に垂直な方向である第2方向に沿って、スイッチング素子を介して、上側電極と下側電極とが電気的に相互に接続されているスイッチング素子構造体およびその製造方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング素子構造体およびその製造方法に関する。特に、本発明は、触感ディスプレイおよびタッチパネルの駆動等に用いられるスイッチング素子構造体およびその製造方法に関する。
近年、携帯電話、銀行端末およびゲーム機器等に普及しているタッチパネル・デバイスは、表示素子に表示された表示内容を視認しつつ、表示素子上に積層されたタッチパネルの特定の部分を指等で触れることにより操作するものである。このデバイスは、液晶表示機能とタッチパネル操作機能を有する。その一方で、このデバイスは、触感呈示機能を有しないため、タッチパネルの特定の部分を指等で触れた感覚を得ることは困難であった。
この課題を解決するため、静電気力を用いて指等に刺激を与えて、触感呈示機能を奏する装置および方法が開示されている(引用文献1)。操作面上にある指等に刺激を与えるためには、操作面近傍に刺激を発生させる電極を配置する必要がある。又、操作面上の任意の位置にある指等に刺激を与えるためには、複数の電極の中から任意の電極をスイッチングするためのスイッチング素子と、刺激を発生させる電極とスイッチング素子とを電気的に相互に接続する接続ビアが必要となる。
特開2009−87359号公報 特開2011−2926号公報 特開2001−189466号公報 特開2001−44279号公報
鵜飼育弘著「薄膜トランジスタ技術のすべて」工業調査会、2007年10月25日(P145)
刺激を発生させる電極は、操作面近傍に配置する必要がある。それ故、スイッチング素子と、スイッチング素子と刺激を発生させる電極とを電気的に相互に接続する接続ビアとを表示素子上に形成する必要がある。しかしながら、上に形成することで、操作面の透明性が損なわれ、又、表示画面に表示された内容の視認性が低下する問題が生じてしまう
そこで、本発明は、スイッチング素子と、スイッチング素子と刺激を発生させる電極とを電気的に相互に接続する接続ビアとを表示素子上に形成しても、操作面の透明性が確保され、又、表示素子に表示された内容の視認性が低下しないスイッチング素子構造体およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、スイッチング素子構造体であって、
スイッチング素子構造体であって、
基板上に、第1方向に沿って、ゲート電極、ゲート電極を覆う絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極およびソース電極とドレイン電極とに接する半導体チャネルを備えたスイッチング素子を有して成り、
第1方向に垂直な方向である第2方向に沿って、スイッチング素子を介して、上側電極と下側電極とが電気的に相互に接続されていることを特徴とする、スイッチング素子構造体が提供される。
又、上記目的を達成するために、本発明では、スイッチング素子構造体の製造方法であって、
少なくとも順に、
基板上において、第1方向に沿って、ゲート電極、ゲート電極を覆う絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極およびソース電極とドレイン電極とに接する半導体チャネルを形成してスイッチング素子を得る工程、
第1方向に沿って、スイッチング素子を積層してスイッチング素子積層体を得る工程、および
第1方向に垂直な方向となる第2方向に沿って、ソース電極とドレイン電極とを上側電極又は下側電極に各々電気的に相互に接続させる工程を含んで成ることを特徴とする、スイッチング素子構造体を製造する方法が提供される。
又、上記目的を達成するために、本発明では、スイッチング素子構造体を製造する方法であって、
少なくとも順に、
基板上において、第1方向に沿って、複数のゲート電極、ゲート電極を各々覆う絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極およびソース電極とドレイン電極とに接する複数の半導体チャネルを形成して複数のスイッチング素子を得る工程、
ソース電極とドレイン電極とがスイッチング素子の側面に露出するように、複数のスイッチング素子を形成した基板を第1方向に沿って切断する工程、
第1方向に沿って、切断したスイッチング素子を積層してスイッチング素子積層体を得る工程、および
第1方向に垂直な方向となる第2方向に沿って、ソース電極とドレイン電極とを上側電極又は下側電極に各々電気的に相互に接続させる工程を含んで成ることを特徴とする、スイッチング素子構造体を製造する方法が提供される。
又、上記目的を達成するために、本発明では、スイッチング素子構造体を製造する方法であって、
少なくとも順に、
基板上において、第1方向に沿って、複数のゲート電極、ゲート電極を各々覆う絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極およびソース電極とドレイン電極とに接する複数の半導体チャネルを形成して複数のスイッチング素子を得る工程、
第1方向に沿って、複数の前記スイッチング素子を積層してスイッチング素子積層体を得る工程、
ソース電極とドレイン電極とがスイッチング素子積層体の側面に露出するように、スイッチング素子積層体を第1方向に沿って切断する工程、および
第1方向に垂直な方向となる第2方向に沿って、ソース電極とドレイン電極とを上側電極又は下側電極に各々電気的に相互に接続させる工程を含んで成ることを特徴とする、スイッチング素子構造体を製造する方法が提供される。
又、上記目的を達成するために、本発明では、スイッチング素子構造体を製造する方法であって、
少なくとも順に、
基板上において、第1方向に沿って、複数のゲート電極、ゲート電極を各々覆う絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極およびソース電極とドレイン電極とに接する複数の半導体チャネルを形成して複数のスイッチング素子を得る工程、
第1方向に沿って、複数の前記スイッチング素子を積層してスイッチング素子積層体を得る工程、
第1方向に沿って、ソース電極とドレイン電極とがスイッチング素子積層体の側面に露出するように、スイッチング素子積層体を切断する工程、
第1方向に沿って、切断したスイッチング素子積層体を積層する工程、
および
第1方向に垂直な方向となる第2方向に沿って、ソース電極とドレイン電極とを上側電極又は下側電極に各々電気的に相互に接続させる工程を含んで成ることを特徴とする、スイッチング素子構造体を製造する方法が提供される。
本発明のスイッチング素子構造体は、これまで横方向に設けていた電界効果型薄膜トランジスタであるスイッチング素子を縦方向に設けたことに特徴を有する。スイッチング素子を縦方向に設けたことで、本発明のスイッチング素子構造体は、スイッチング素子が本来のスイッチング素子としての機能を果たしつつ、同時に上側電極と下側電極とを電気的に相互に接続する接続ビアとしての機能を果たしている。
それ故、表示素子上にスイッチング素子構造体を積層しても、視認が妨げられない。又、本発明のスイッチング素子構造体を有するデバイス操作面の任意の位置にある指の位置を検知することができる。又、本発明のスイッチング素子構造体を有するデバイス操作面の任意の位置にある指に触感を与えることができる。
本発明のスイッチング素子構造体の概略断面図 本発明のスイッチング素子構造体が触感デバイスとして機能する場合の概略平面図 本発明のスイッチング素子構造体がタッチパネルとして機能する場合の概略平面図 本発明のスイッチング素子構造体が触感機能付タッチパネルとして機能する場合の概略平面図 本発明のスイッチング素子構造体のある実施形態での製造方法を示した概略断面図 本発明のスイッチング素子構造体の別の実施形態での製造方法を示した概略断面図 本発明のスイッチング素子構造体の別の実施形態での製造方法を示した概略断面図 本発明のスイッチング素子構造体の他の実施形態での製造方法を示した概略断面図 本発明のスイッチング素子構造体の他の実施形態での製造方法を示した概略断面図 本発明のスイッチング素子構造体の更に他の実施形態での製造方法を示した概略断面図 本発明のスイッチング素子構造体の更に他の実施形態での製造方法を示した概略断面図 本発明のスイッチング素子構造体の更に他の実施形態での製造方法を示した概略断面図
本発明のスイッチング素子構造体は、これまで横方向に設けていた電界効果型薄膜トランジスタであるスイッチング素子を縦方向に設けたことに特徴を有する。スイッチング素子を縦方向に設けたことで、本発明のスイッチング素子構造体は、スイッチング素子が本来のスイッチング素子としての機能を果たしつつ、同時に層間接続ビアとしての機能を果たしているのである。
以下、本発明のスイッチング素子構造体について詳細に説明する。
図1は、本発明のスイッチング素子構造体1の概略断面図である。本発明のスイッチング素子構造体1は、表面保護膜18の表面にある上側電極層3、表示素子17の表面にある下側電極層4、スイッチング素子積層体6を有して成る。上側電極層3は、各上側電極2を接着層16で交互に接着した層である。下側電極層4は、各下側電極5を接着層16で交互に接着した層である。又、スイッチング素子積層体6は、第1方向に沿ってスイッチング素子7を複数積層したものであり、又、上側電極層3と下側電極層4との間に相互に平行に接するように設けられている。この時、スイッチング素子積層体6は、第2方向に沿って、スイッチング素子7の第2層15の両端に上側電極2と下側電極5とが接するように配置されている。このスイッチング素子積層体6を介して、上側電極2と下側電極5とが電気的に相互に接続される。又、ゲート電極9と下側電極5とは、相互に直交する位置関係にある。
なお、「第1方向」とは、スイッチング素子7の積層方向を指す。すなわち、基板上にゲート電極、ソース電極、ドレイン電極等が積層される方向を指す。又、「第2方向」とは、第1方向に実質的に垂直な方向を指す。
スイッチング素子7は、通常、横方向に配置される電界効果型薄膜トランジスタを指す。「電界効果型薄膜トランジスタ」とは、チャネルのコンダクタンスをゲート電極からの電界によって制御するトランジスタのことを意味している。スイッチング素子7は、第1方向に沿って基板8上に第1層14および第2層15を有する。第1層14は、ゲート電極9、ゲート電極9を覆う絶縁膜10を有して成る層である。第2層15は、ソース電極11、ドレイン電極12およびソース電極11とドレイン電極12とに接する半導体チャネル13を有して成る層である。半導体チャネル13は、ゲート電極9の上部に位置している。
基板8の材質としては、ガラス、石英、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂などが挙げられる。本実施形態では、基板8としてガラスを用いる。又、ゲート電極9の材質としては、金、銀、銅、ニッケル、クロム、コバルト、マグネシウム、カルシウム、白金、モリブデン、鉄又は亜鉛等の金属材料等が挙げられる。又、酸化スズ、酸化インジウムスズ、フッ素含有酸化スズ、酸化ルテニウム、酸化イリジウム、酸化白金等の導電性酸化物等が挙げられる。絶縁膜10の材質としては、樹脂又は無機絶縁物系の絶縁膜であってよい。更に、ソース電極11とドレイン電極12の材料としては、例えば、銅、ニッケル、アルミニウム、ステンレスなどを使用することができる。又、ゲート電極9、絶縁膜10、ソース電極11およびドレイン電極12の形成方法として、例えば真空蒸着法やスパッタ法等が挙げられる。
本発明のスイッチング素子構造体1は、上記構造を採ることにより、以下の特徴を有することができる。スイッチング素子7の構成要素である第2層15は、ソース電極11、ドレイン電極12およびソース電極11とドレイン電極12とに接する半導体チャネル13を有して成る層である。それ故、この層は導電性を有するため、上側電極2と下側電極5とを電気的に相互に接続する接続ビアとしての機能を果たすことができる。更に、スイッチング素子7の構成要素である第1層14にあるゲート電極9により、上側電極2と下側電極5との電気的接続をスイッチングすることができる。電気的接続をスイッチングできることで、デバイス内の任意の位置にある上側電極2に作用を及ぼすことができる。
すなわち、本発明のスイッチング素子構造体1は、スイッチング素子7と接続ビアとを一体にしたことにより、スイッチング素子7が本来のスイッチング素子としての機能を果たしつつ、同時に接続ビアとしての機能を果たしていることに特徴を有するのである。又、本発明のスイッチング素子構造体1は、スイッチング素子7と接続ビアとを一体にしたことにより、デバイスの厚さを薄くすることができる。又、本発明のスイッチング素子構造体1は、通常、横方向に配置されるスイッチング素子を縦方向(すなわち、第2方向)に配置している。それ故、表示素子上に本発明のスイッチング素子構造体1が積層されている場合でも、表示素子に表示された内容の視認性が低下しにくい。更に、接続ビアとしての機能を果たすスイッチング素子7の構成要素である基板8により、デバイス全体の強度を高めることができる。
又、本発明のスイッチング素子構造体1を有して成るデバイスは、以下の実施形態を採り得る。
(第1実施形態:触感デバイス)
まず、本発明のスイッチング素子構造体1を有するデバイスは、触感デバイスとして機能することができる。
図2に示すように、触感デバイスとして機能する場合、少なくとも2つの上側電極2のうち一方の上側電極2に正の電圧を印加して、一方の上側電極2を正の上側電極21として作用させる。又、他方の上側電極2に負の電圧を印加して、他方の上側電極2を負の上側電極22として作用させる。この時、表面保護膜を介して誘電体である指には、対向する電界が形成される。
すなわち、正の上側電極21に対向する部分には負の電荷が生じる。又、負の上側電極22に対向する部分には正の電荷が生じる。これにより、誘電体である指と上側電極2との間には静電気力が働き、触感を指に与えることができる。なお、ゲート電極9を備えるスイッチング素子7により上側電極2と、信号発生器で作られた信号が送られる下側電極層4を構成する下側電極5との電気的接続を個別に切り換え制御することで、任意の上側電極2に電圧を印加することができる。それ故、触感により提示される情報量を維持しつつ、消費電力を減らすことができる。
なお、負の上側電極22には負の電圧を印加せず、グランド電圧を印加してもよい。
(第2実施形態:タッチパネル)
次に、本発明のスイッチング素子構造体1を有するデバイスは、タッチパネルとして機能することができる。
図3に示すように、タッチパネルとして機能する場合、ゲート電極9を備えるスイッチング素子7を介して、一方の上側電極2と接続された一方の下側電極5に電圧を印加し、又、他方の上側電極2と接続された他方の下側電極5にグランド電圧を印加する。なお、一方の上側電極2と他方の上側電極2とは隣接している。その上で、スイッチング素子7により選択的に対応する上側電極2に電圧を印加する。一方の上側電極2と他方の上側電極2との間に誘電体である指がある場合とない場合とで、電極間の静電容量が異なるため、誘電体である指が存在するか否かを検知することができる。更に、誘電体である指が存在すると検知した場合、下側電極層4を構成する下側電極5とゲート電極9とにより指の接触位置を特定することができる。
(第3実施形態:触感機能付タッチパネル)
次に、本発明のスイッチング素子構造体1は、触感機能付タッチパネルとして機能することができる。
図4に示すように、触感機能付タッチパネルとして機能する場合、1つの上側電極2を時分割制御することで、触感デバイスとして機能する電極又はタッチパネルとして機能する電極として用いることができる。時分割制御とは、1つの処理装置において、2つ以上の処理を時間的にずらして交互に遂行させるものである。すなわち、時分割制御とは、複数の異なるデジテル信号を時間的に配列して、1つの伝送路で伝送を実施するものである。
なお、スイッチング素子7により上側電極2と下側電極5との電気的接続をスイッチングすることで、任意の上側電極2に電圧を印加することができる。それ故、触感により提示される情報量を維持しつつ、消費電力を減らすことができる。
又、本発明のスイッチング素子構造体1は、以下の実施形態を採ることが好ましい。
まず、ソース電極11とドレイン電極12とが透明であることが好ましい。又、上側電極2と下側電極5とが透明であることが好ましい。又、絶縁膜10が透明であることが好ましい。なお、「透明」とは、表示素子に表示された表示内容の視認性が妨げられない程度のものを指す。
本発明のスイッチング素子構造体1の構成要素を透明にすることで、表示素子上に本発明のスイッチング素子構造体1が積層されている場合でも、表示素子に表示された内容の視認性が更に低下しにくい。
次に、本発明のスイッチング素子構造体1の製造方法について説明する。
製造方法(その1)
<スイッチング素子7の形成工程>
まず、積層方向である第1方向に沿って、スイッチング素子7を下記の工程を順に踏んで形成する。
(1)基板上にゲート電極9を設ける工程 (図5(a、b))
(2)ゲート電極9を覆うように絶縁膜10を設けて第1層14を形成する工程(図5(c))
(3)第1層14上に半導体チャネル13を設ける工程(図5(d))
(4)半導体チャネル13の両側にソース電極11とドレイン電極12とを設けて第2層15を形成する工程(図5(e))
<スイッチング素子積層体6の形成工程>
次に、積層方向である第1方向に沿って、複数のスイッチング素子7を積層してスイッチング素子積層体6を形成する。(図5(f))
<スイッチング素子積層体6の配置変換工程>
次に、スイッチング素子積層体6を、その中心を回転軸として時計回りに90度回転させる。なお、本発明のスイッチング素子構造体1は、これまで横方向に設けていた電界効果型薄膜トランジスタであるスイッチング素子7を縦方向に設けたことに特徴を有するものである。それ故、回転角度は、必ずしも90度に限定されるものではなく、例えば、70度〜110度の程度の角度であってもよい。又、スイッチング素子積層体6を、その中心を回転軸として反時計回りに回転させてもよい。(図5(g))
<スイッチング素子構造体1の形成工程>
次に、第1方向に垂直な方向である第2方向に沿って、ソース電極11を下側電極5に、ドレイン電極12を上側電極2に各々電気的に相互に接続させて、スイッチング素子構造体1を形成する。又は、第1方向に垂直な方向である第2方向に沿って、ソース電極11を上側電極2に、ドレイン電極12を下側電極5に各々電気的に相互に接続させて、スイッチング素子構造体1を形成してもよい。(図5(h))
製造方法(その2)
<スイッチング素子7の形成工程>
まず、積層方向である第1方向に沿って、スイッチング素子7を下記の工程を順に踏んで形成する。
(1)基板上に複数のゲート電極9を設ける工程 (図6A(a、b))
(2)各ゲート電極9を覆うように絶縁膜10を設けて第1層14を形成する工程 (図6A(c))
(3)第1層14上に各ゲート電極9に対応する半導体チャネル13を設ける工程 (図6A(d))
(4)各半導体チャネル13の両側にソース電極11とドレイン電極12とを設けて第2層を形成する工程 (図6A(e))
<スイッチング素子7の切断工程>
次に、積層方向である第1方向に沿って、各ソース電極11と各ドレイン電極12とが露出するように、複数のスイッチング素子7を形成した基板を切断する。 (図6A(f))
<スイッチング素子積層体6の形成工程>
次に、積層方向である第1方向に沿って、複数のスイッチング素子7を積層してスイッチング素子積層体6を形成する。(図6B(g))
<スイッチング素子積層体6の配置変換工程>
次に、スイッチング素子積層体6を、その中心を回転軸として時計回りに90度回転させる。なお、本発明のスイッチング素子構造体1は、これまで横方向に設けていた電界効果型薄膜トランジスタであるスイッチング素子7を縦方向に設けたことに特徴を有するものである。それ故、回転角度は、必ずしも90度に限定されるものではなく、例えば、70度〜110度の程度の角度であってもよい。又、スイッチング素子積層体6を、その中心を回転軸として反時計回りに回転させてもよい。(図6B(h))
<スイッチング素子構造体1の形成工程>
第1方向に垂直な方向である第2方向に沿って、ソース電極11を下側電極5に、ドレイン電極12を上側電極2に各々電気的に相互に接続させて、スイッチング素子構造体1を形成する。又は、第1方向に垂直な方向である第2方向に沿って、ソース電極11を上側電極2に、ドレイン電極12を下側電極5に各々電気的に相互に接続させて、スイッチング素子構造体1を形成してもよい。 (図6B(i))
製造方法(その3)
<スイッチング素子7の形成工程>
まず、積層方向である第1方向に沿って、スイッチング素子7を下記の工程を順に踏んで形成する。
(1)基板上に複数のゲート電極9を設ける工程 (図7A(a、b))
(2)各ゲート電極9を覆うように絶縁膜10を設けて第1層14を形成する工程 (図7A(c))
(3)第1層14上に各ゲート電極9に対応する半導体チャネル13を設ける工程 (図7A(d))
(4)各半導体チャネル13の両側にソース電極11とドレイン電極12とを設けて第2層を形成する工程 (図7A(e))
<スイッチング素子積層体6の形成工程>
次に、積層方向である第1方向に沿って、複数のスイッチング素子7を積層してスイッチング素子積層体6を形成する。(図7A(f))
<スイッチング素子積層体6の切断工程>
次に、各ソース電極11と各ドレイン電極12とが露出するように、積層方向である第1方向に沿って、スイッチング素子積層体6を切断し、切断したスイッチング素子積層体6を積層する。(図7B(g))
<スイッチング素子積層体6の配置変換工程>
次に、スイッチング素子積層体6を、その中心を回転軸として時計回りに90度回転させる。なお、本発明のスイッチング素子構造体1は、これまで横方向に設けていた電界効果型薄膜トランジスタであるスイッチング素子7を縦方向に設けたことに特徴を有するものである。それ故、回転角度は、必ずしも90度に限定されるものではなく、例えば、70度〜110度の程度の角度であってもよい。又、スイッチング素子積層体6を、その中心を回転軸として反時計回りに回転させてもよい。(図7B(h))
<スイッチング素子構造体1の形成工程>
第1方向に垂直な方向である第2方向に沿って、ソース電極11を下側電極5に、ドレイン電極12を上側電極2に各々電気的に相互に接続させて、スイッチング素子構造体1を形成する。又は、第1方向に垂直な方向である第2方向に沿って、ソース電極11を上側電極2に、ドレイン電極12を下側電極5に各々電気的に相互に接続させて、スイッチング素子構造体1を形成してもよい。 (図7B(i))
製造方法(その4)
<スイッチング素子7の形成工程>
まず、積層方向である第1方向に沿って、スイッチング素子7を下記の工程を順に踏んで形成する。
(1)基板上に複数のゲート電極9を設ける工程 (図8A(a、b))
(2)各ゲート電極9を覆うように絶縁膜10を設けて第1層14を形成する工程 (図8A(c))
(3)第1層14上に各ゲート電極9に対応する半導体チャネル13を設ける工程 (図8A(d))
(4)各半導体チャネル13の両側にソース電極11とドレイン電極12とを設けて第2層を形成する工程 (図8A(e))
<スイッチング素子積層体6の形成工程>
次に、積層方向である第1方向に沿って、複数のスイッチング素子7を積層してスイッチング素子積層体6を形成する。(図8A(f))
<スイッチング素子積層体6の切断工程>
次に、各ソース電極11と各ドレイン電極12とが露出するように、スイッチング素子積層体6を切断する。(図8B(g))
<スイッチング素子積層体6の積層工程>
次に、切断したスイッチング素子積層体6を積層方向である第1方向に沿って積層する。(図8B(h))
<スイッチング素子積層体6の配置変換工程>
次に、積層させたスイッチング素子積層体6を、その中心を回転軸として時計回りに90度回転させる。なお、本発明のスイッチング素子構造体1は、これまで横方向に設けていた電界効果型薄膜トランジスタであるスイッチング素子7を縦方向に設けたことに特徴を有するものである。それ故、回転角度は、必ずしも90度に限定されるものではなく、例えば、70度〜110度の程度の角度であってもよい。又、スイッチング素子積層体6を、その中心を回転軸として反時計回りに回転させてもよい。(図8B(i))
<スイッチング素子構造体1の形成工程>
次に、第1方向に垂直な方向である第2方向に沿って、ソース電極11を下側電極5に、ドレイン電極12を上側電極2に各々電気的に相互に接続させて、スイッチング素子構造体1を形成する。又は、第1方向に垂直な方向である第2方向に沿って、ソース電極11を上側電極2に、ドレイン電極12を下側電極5に各々電気的に相互に接続させて、スイッチング素子構造体1を形成してもよい。 (図8B(j))
以上、本発明のスイッチング素子構造体1およびその製造方法について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく、特許請求の範囲に規定される発明の範囲から逸脱することなく種々の変更が当業者によってなされると理解されよう。
本発明のスイッチング素子構造体は、携帯電話、スマートフォン、銀行端末、カーナビおよびゲーム機器等のタブレット型端末にて利用できる。
1 スイッチング素子構造体
2 上側電極
21 正の上側電極
22 負の上側電極
3 上側電極層
4 下側電極層
5 下側電極
6 スイッチング素子積層体
7 スイッチング素子
8 基板
9 ゲート電極
10 絶縁膜
11 ソース電極
12 ドレイン電極
13 半導体チャネル
14 第1層
15 第2層
16 接着層
17 表示素子
18 表面保護膜

Claims (16)

  1. スイッチング素子構造体であって、
    基板上に、第1方向に沿って、ゲート電極、該ゲート電極を覆う絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極および該ソース電極と該ドレイン電極とに接する半導体チャネルを備えたスイッチング素子を有して成り、
    前記第1方向に垂直な方向である第2方向に沿って、前記スイッチング素子を介して、上側電極と下側電極とが電気的に相互に接続されていることを特徴とする、スイッチング素子構造体。
  2. 前記第1方向に垂直な方向である前記第2方向に沿って、前記ソース電極、前記ドレイン電極および該ソース電極と該ドレイン電極とに接する前記半導体チャネルを介して、上側電極と下側電極とが電気的に相互に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載のスイッチング素子構造体。
  3. 前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記半導体チャネルが接続ビアを成している、請求項2に記載のスイッチング素子構造体。
  4. 前記ソース電極、前記ドレイン電極、前記絶縁膜、前記上側電極および前記下側電極の少なくとも1つが、透明であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のスイッチング素子構造体。
  5. 前記ゲート電極および前記下側電極の配置方向が相互に直交していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のスイッチング素子構造体。
  6. 前記スイッチング素子が、電界効果型薄膜トランジスタであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のスイッチング素子構造体。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のスイッチング素子構造体を有して成る触感デバイスであって、
    複数の前記上側電極と複数の前記下側電極とが接続されており、前記下側電極に印加する電圧の変更によって触感が供されることを特徴とする、触感デバイス。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載のスイッチング素子構造体を有して成るタッチパネル・デバイスであって、
    前記複数の前記上側電極と前記複数の前記下側電極とが接続されており、前記複数の前記上側電極の間の静電容量を検出することを特徴とする、タッチパネル・デバイス。
  9. 請求項1〜6のいずれかに記載のスイッチング素子構造体を有して成るタッチパネル機能付き触感デバイスであって、
    前記スイッチング素子構造体により、前記触感デバイスモードおよび前記タッチパネル・デバイスモードが時分割されることを特徴とする、タッチパネル機能付き触感デバイス。
  10. スイッチング素子構造体を製造する方法であって、
    少なくとも順に、
    基板上において、第1方向に沿って、ゲート電極、該ゲート電極を覆う絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極および該ソース電極と該ドレイン電極とに接する半導体チャネルを形成してスイッチング素子を得る工程、
    前記第1方向に沿って、前記スイッチング素子を積層してスイッチング素子積層体を得る工程、および
    前記第1方向に垂直な方向となる第2方向に沿って、前記ソース電極と前記ドレイン電極とを前記上側電極又は前記下側電極に各々電気的に相互に接続させる工程を含んで成ることを特徴とする、スイッチング素子構造体を製造する方法。
  11. スイッチング素子構造体を製造する方法であって、
    少なくとも順に、
    基板上において、第1方向に沿って、複数のゲート電極、該ゲート電極を各々覆う絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極および該ソース電極と該ドレイン電極とに接する複数の半導体チャネルを形成して複数のスイッチング素子を得る工程、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極とが前記スイッチング素子の側面に露出するように、前記複数の前記スイッチング素子を形成した前記基板を前記第1方向に沿って切断する工程、
    前記第1方向に沿って、前記切断した前記スイッチング素子を積層してスイッチング素子積層体を得る工程、および
    前記第1方向に垂直な方向となる第2方向に沿って、前記ソース電極と前記ドレイン電極とを上側電極又は下側電極に各々電気的に相互に接続させる工程を含んで成ることを特徴とする、スイッチング素子構造体を製造する方法。
  12. スイッチング素子構造体を製造する方法であって、
    少なくとも順に、
    基板上において、第1方向に沿って、複数のゲート電極、該ゲート電極を各々覆う絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極および該ソース電極と該ドレイン電極とに接する複数の半導体チャネルを形成して複数のスイッチング素子を得る工程、
    前記第1方向に沿って、前記複数の前記スイッチング素子を積層してスイッチング素子積層体を得る工程、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極とが前記スイッチング素子積層体の側面に露出するように、前記スイッチング素子積層体を前記第1方向に沿って切断する工程、および
    前記第1方向に垂直な方向となる第2方向に沿って、前記ソース電極と前記ドレイン電極とを前記上側電極又は前記下側電極に各々電気的に相互に接続させる工程を含んで成ることを特徴とする、スイッチング素子構造体を製造する方法。
  13. スイッチング素子構造体を製造する方法であって、
    少なくとも順に、
    基板上において、第1方向に沿って、複数のゲート電極、該ゲート電極を各々覆う絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極および該ソース電極と該ドレイン電極とに接する複数の半導体チャネルを形成して複数のスイッチング素子を得る工程、
    前記第1方向に沿って、前記複数の前記スイッチング素子を積層してスイッチング素子積層体を得る工程、
    前記第1方向に沿って、前記ソース電極と前記ドレイン電極とが前記スイッチング素子積層体の側面に露出するように、前記スイッチング素子積層体を切断する工程、
    前記第1方向に沿って、前記切断した前記スイッチング素子積層体を積層する工程、
    および
    前記第1方向に垂直な方向となる第2方向に沿って、前記ソース電極と前記ドレイン電極とを前記上側電極又は前記下側電極に各々電気的に相互に接続させる工程を含んで成ることを特徴とする、スイッチング素子構造体を製造する方法。
  14. 前記ソース電極、前記ドレイン電極、前記絶縁膜、前記上側電極および前記下側電極の少なくとも1つが、透明であることを特徴とする、請求項10〜13のいずれかに記載のスイッチング素子構造体を製造する方法。
  15. 前記ゲート電極および前記下側電極の配置方向が相互に直交していることを特徴とする、請求項10〜13のいずれかに記載のスイッチング素子構造体を製造する方法。
  16. 前記スイッチング素子が、電界効果型薄膜トランジスタであることを特徴とする、請求項10〜13のいずれかに記載のスイッチング素子構造体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017504111A (ja) * 2013-12-19 2017-02-02 ジュスン エンジニアリング カンパニー リミテッド タッチパネルの製造装置、製造システム及び製造方法

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