JP2013230849A - 瓶状容体用緩衝材 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価で且つ保管時に収納スペースを要さず、しかも、優れた衝撃緩衝性を発揮する経済性且つ実用性に優れた画期的な瓶状容体用緩衝材を提供すること。
【解決手段】二体の支持体3を立設状態で交差状に分離自在に組み付けた構成とし、支持体3は、一枚の紙製板材4を山折りに折り畳み重合して形成した構成とし、この紙製板材4の中央に開口部5を設けてこの開口部5を横断する方向を折り縁方向として山折りに折り畳み重合することで折り返し部6が頂部となる突出部7を左右両側に形成した構成とすると共に、この突出部7間に凹状嵌合部8を有する構成とし、この支持体3の折り畳み重合状態を保持する開き防止機構9を備えた瓶状容体用緩衝材。
【選択図】図1
【解決手段】二体の支持体3を立設状態で交差状に分離自在に組み付けた構成とし、支持体3は、一枚の紙製板材4を山折りに折り畳み重合して形成した構成とし、この紙製板材4の中央に開口部5を設けてこの開口部5を横断する方向を折り縁方向として山折りに折り畳み重合することで折り返し部6が頂部となる突出部7を左右両側に形成した構成とすると共に、この突出部7間に凹状嵌合部8を有する構成とし、この支持体3の折り畳み重合状態を保持する開き防止機構9を備えた瓶状容体用緩衝材。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガラスや陶器など衝撃に弱く破損し易い材質の瓶状容体を梱包する際に、瓶状容体を底側から支持し外部からの衝撃や振動を和らげる瓶状容体用緩衝材に関するものである。
従来、例えば日本酒やワインなどのガラスや陶器など衝撃に弱く破損し易い材質の瓶状容体に収納されて販売されるものは、輸送時や取扱ミスによる衝撃や振動によって破損しないように、発泡スチロールやパルプ材を成形した緩衝材を用いて保護していた。
しかしながら、これらの発泡スチロールやパルプ材を成形した緩衝材は、商品価格に対して高価であり、そのため費用対効果が低く、また、緩衝材自体の大きさも大きく保管時は収納スペースを占有してしまう問題があった。
本発明は、上記の問題を解決し、安価で且つ保管時に収納スペースを要さず、しかも、優れた衝撃緩衝性を発揮する経済性且つ実用性に優れた画期的な瓶状容体用緩衝材を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
収納箱体1の底部に配設して該収納箱体1内に収納した瓶状容体2を底部側から支持して外部からの衝撃や振動を緩和する二体の支持体3を立設状態で交差状に分離自在に組み付けて構成した瓶状容体用緩衝材において、前記支持体3は、一枚の紙製板材4を山折りに折り畳み重合することによって形成される構成とし、この紙製板材4の中央に開口部5を設けてこの開口部5を横断する方向を折り縁方向として山折りに折り畳み重合することで折り返し部6が頂部となる突出部7を左右両側に形成した構成とすると共に、この突出部7間に前記瓶状容体2の底部が嵌合する凹状嵌合部8を有する構成とし、この支持体3の折り畳み重合状態を保持する開き防止機構9を備え、この開き防止機構9は、重合する折り畳み片部10の一方に設けた係合部11と他方に設けた掛止部12とから成り、この掛止部12を折り曲げて前記係合部11に係止することで該支持体3が拡開せず折り畳み重合状態を保持するように構成したことを特徴とする瓶状容体用緩衝材に係るものである。
また、一方の前記支持体3の底辺部中央に上側切り欠き溝部13を設け、他方の支持体3の上辺部となる前記凹状嵌合部8の底辺部中央に前記上側切り欠き溝部13と嵌合する下側切り欠き溝部14を設け、前記上側切り欠き溝部13を前記下側切り欠き溝部14に上方から嵌合して前記一方の支持体3と前記他方の支持体3とを十字状に組み付けて、前記突出部7を十字方向の四か所に配設した構成としたことを特徴とする請求項1記載の瓶状容体用緩衝材に係るものである。
また、前記支持体3は、前記開口部5の対向する開口縁15の一方に前記係合部11を一体成形し他方に前記掛止部12を一体成形した前記紙製板材4を、前記開口部5の中心部を通る折り縁に沿って山折りに二つ折りして折り畳み重合状態にし、前記掛止部12を折り曲げて前記係合部11に係止して開き止めした構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の瓶状容体用緩衝材に係るものである。
また、前記支持体3の左右両側に設けた突出部7の対向する内側縁に内方に向けて下がり傾斜する誘い込み傾斜部16を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の瓶状容体用緩衝材に係るものである。
また、交差状に組み付ける二体の前記支持体3の、一方の前記支持体3に設けた掛止部12と他方の前記支持体3に設けた前記掛止部12とを、異なる形状に形成する、若しくは異なる色に着色する、若しくは少なくとも一方に目印を設けて、前記二体の支持体3を識別可能に構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の瓶状容体用緩衝材に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、安価で且つ未使用時の収納性(保管性)に優れ、しかも、耐衝撃性に優れ、収納箱体内に収納した瓶状容体に対して極めて優れた衝撃緩衝性を発揮する実用性に優れた画期的な瓶状容体用緩衝材となる。
また、請求項2記載の発明においては、極めて簡易な構成で二体の立設状態の支持体を十字状に組み付ける構成を実現でき、また、組み付け・分離作業が容易にでき、更に、この二体の立設状態の支持体を十字状に組み付けることによって、収納箱体内に収納した瓶状容体の底縁を前後左右の四方向から支持することができ、より確実に瓶状容体を収納箱体内で移動することなく固定状態に支持して、より一層優れた衝撃緩衝性を発揮する実用性に優れた瓶状容体用緩衝材となる。
また、請求項3記載の発明においては、本発明の支持体を簡易に設計実現可能とすることができる画期的な瓶状容体用緩衝材となる。
また、請求項4記載の発明においては、瓶状容体の底部を容易に、且つ確実に凹状嵌合部に嵌合させることができ、これにより収納箱体内に収納する瓶状容体を適正な収納状態で収納して衝撃や振動による破損を可及的低減することができ、更に、例えば、ラベルが貼られている瓶状容体を収納した際、この瓶状容体の底部側に貼られているラベルが収納時や収納中に突出部と接して傷ついたり剥がれたりすることが無いので商品価値を下げることもない実用性に優れた瓶状容体用緩衝材となる。
また、請求項5記載の発明においては、二体の支持体を上下方向から嵌合して本発明を構成した場合、収納箱体内の底部に配設する際に下側の支持体のみを押圧して押し入れると、二体の支持体が上下方向に分離してしまう可能性があるが、本発明は上側、下側の識別が容易にできるので、確実に上側の支持体を押圧して収納箱体の底側に押し込んで配設することができるので、二体の支持体を分離させることなく容易に収納箱体の底部に配設することができる実用性に優れた瓶状容体用緩衝材となる。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、夫々一枚の紙製板材4を折り畳み重合して形成した二体の支持体3からなるので、発泡スチロールやパルプ材を成形したものに比べて安価に且つ容易に製造することができ、しかも、未使用時は、分離状態にして重ねたり、或いは、分離した後展開状態にして重ねたりすることで嵩張らず収納スペースを要せずコンパクトに収納することができる実用性に優れた瓶状容体用緩衝材となる。
また、二体の立設状態の支持体3を交差状に組み付けた本発明を収納箱体1の底部に配設することで、この収納箱体1内に例えば日本酒やワインなどガラスや陶器といった衝撃に対して壊れ易い材質で作られた瓶状容体2に収納された製品を収納した際、瓶状容体2の底部が二体の支持体3の夫々の凹状嵌合部8で形成される瓶状容体底部支持部17に嵌合すると共に、この瓶状容体底部支持部17の周囲に位置する四つの突出部7が瓶状容体2の底縁に当接して、この収納した瓶状容体2を収納箱体1内で前後左右方向に移動して収納箱体1内面に接しないように収納箱体1の略中央で固定状態に支持するので、瓶状容体2と収納箱体1の側面との間に空間が形成され、収納箱体1の横方向から衝撃を受けてもこの衝撃が瓶状容体2に直接伝わらず、横方向からの衝撃に対する衝撃緩衝性に優れ、更に、本発明は、一枚の紙製板材4を山折りに折り畳み重合して形成した支持体3を立設状態で交差状に組み付けたので、各支持体3は、上下方向からの衝撃に対する耐衝撃性が増し、衝撃や振動によって支持している瓶状容体2に上方から押圧されても容易に押し潰されずに、この瓶状容体2からの荷重を吸収して瓶状容体2への衝撃や振動を緩衝するので、上下方向からの衝撃に対する衝撃緩衝性にも優れ、よって、上下方向並びに側方からの衝撃に対して優れた衝撃緩衝性を発揮し収納箱体1に収納した瓶状容体2を保護することができる実用性に優れた瓶状容体用緩衝材となる。
しかも、本発明は、支持体3の折り畳み重合状態を保持する開き防止機構9を備え構成としたので、この開き防止機構9を構成する係合部11に掛止部12を係止することによって、折り畳み重合状態の支持体3に復帰弾性力が生じて、重合する折り畳み片部10同士が拡開しようとしても、拡開することなく折り畳み重合状態が保持されるので、折り畳み重合状態が解除されて耐衝撃性が低下することがなく優れた衝撃緩衝性を発揮することができる実用性に優れた画期的な瓶状容体用緩衝材となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、収納箱体1の底部に配設して該収納箱体1内に収納した瓶状容体2を底部側から支持して外部からの衝撃や振動を緩和する二体の支持体3を立設状態で交差状に分離自在に組み付けて構成した瓶状容体用緩衝材において、前記支持体3は、一枚の紙製板材4を山折りに折り畳み重合することによって形成される構成とし、この紙製板材4の中央に開口部5を設けてこの開口部5を横断する方向を折り縁方向として山折りに折り畳み重合することで折り返し部6が頂部となる突出部7を左右両側に形成した構成とすると共に、この突出部7間に前記瓶状容体2の底部が嵌合する凹状嵌合部8を有する構成とし、この支持体3の折り畳み重合状態を保持する開き防止機構9を備え、この開き防止機構9は、重合する折り畳み片部10の一方に設けた係合部11と他方に設けた掛止部12とから成り、この掛止部12を折り曲げて前記係合部11に係止することで該支持体3が拡開せず折り畳み重合状態を保持するように構成した瓶状容体用緩衝材である。
また、本実施例は、二体の支持体3の一方の支持体3の底辺部中央に上側切り欠き溝部13を設け、他方の支持体3の上辺部となる凹状嵌合部8の底辺部中央に前記上側切り欠き溝部13と嵌合する下側切り欠き溝部14を設け、上側切り欠き溝部13を下側切り欠き溝部14に上方から嵌合して一方の支持体3と他方の支持体3とを十字状に組み付けて形成した構成とし、本実施例では、この十字状に組み付ける際、上方から嵌合し十字形状の上側に位置する支持体3を上側支持体3Aとし、下方から嵌合し十字形状の下側に位置する支持体3を下側支持体3としている。
以下に、本実施例を構成する上側支持体3A及び下側支持体3Bについて詳述する。
本実施例の上側支持体3Aは、一枚の段ボールから成る展開部材である上側支持体用紙製板材4Aを折り返し部6に沿って山折りに折り畳み重合して形成したものである。
また、この上側支持体3Aを形成する上側支持体用紙製板材4Aは、平面視長方形状に形成し、折り畳み重合した際に瓶状容体2の底部が嵌合する凹状嵌合部8を形成するための開口部5を中央に設け、更に、この開口部5の開口縁15に、折り畳み重合した際に復帰弾性力によって重合する折り畳み片部10が拡開して折り畳み重合状態が解除されずこの折り畳み重合状態を保持するための開き防止機構9を構成する係合部11と掛止部12とを設けた構成としている。
具体的には、開口部5は、六角形状、詳細には、正六角形の対向する一対の二辺の開口縁15を他の四辺の開口縁15よりも長辺に設定した縦長形状の六角形に形成し、また、この六角形に形成した開口部5は、前記長辺に設定した二辺の開口縁15が、長方形状に形成した紙製板材4の長辺部と平行に配置されるようにこの上側支持体用紙製板材4Aに形成している。
尚、本実施例では、この長辺に設定した二辺の開口縁15が、この上側支持体用紙製板材4Aを折り畳み重合して上側支持体3Aを形成した際、この上側支持体3Aの上辺部、言い換えると、折り畳み重合したことで形成される上側支持体3Aの凹状嵌合部8の底辺部となるように構成している。
また、開き防止機構9を構成する係合部11及び掛止部12は、この上側支持体用紙製板材4Aの長辺部と平行する上述した開口部5の長辺に設定した対向する開口縁15の夫々に対向状態に設けた構成としている。
また、係合部11は台形状に形成し、掛止部12は、この台形状の係合部11が嵌入する嵌合孔18を設けると共に、指先で摘まんで折り曲げ係止操作し得る大きさのフラップ形状に形成した構成としている。
また、本実施例の掛止部12は、嵌合孔18を係合部11よりも稍短めの長さに設定して形成すると共に、この嵌合孔18に横方向に切り込み部19を形成して、この掛止部12を係合部11に係止した際、係合部11が嵌合孔18に嵌合すると共に切り込み部19に圧入状態で係合してこの掛止部12が係合部11から容易に外れずに良好な係止状態を保持する構成としている。
また、本実施例では、この開き防止機構9を二か所に設けた構成としており、具体的には、上述した開口部5の対向する開口縁15の夫々に係合部11と掛止部12を並設し、この夫々の開口縁15に並設した係合部11と掛止部12とは、対向する開口縁15の一方の開口縁15に設けた係合部11が他方に設けた掛止部12と対向するように配置した構成としている。
また、この上側支持体用紙製板材4Aは、外周部の各長辺部の中央に、折り畳み重合した際、下側支持体3Bと嵌合する上側切り欠き溝部13を設けた構成としている。
尚、本実施例の上側支持体用紙製板材4Aは、打ち抜き成形によって開口部5を形成すると共に係合部11、掛止部12を形成して、この係合部11、掛止部12を各折り畳み片部10一体成形した構成としている。
本実施例の上側支持体3Aは、上記のように構成した展開部材である上側支持体用紙製板材4Aを折り返し部6に沿って山折りに折り畳み重合した後、掛止部12を折り曲げて係合部11に係止して開き止め状態にして形成するが、本実施例では、折り畳み重合する際、この上側支持体用紙製板材4Aをコ字状に山折りして折り返し部6を有幅形状(具体的には約5mmの幅)に形成して、前記突出部7の頂部に平坦部を設けた構成としている。
また、このように上側支持体用紙製板材4Aを山折りに折り畳み重合して形成した上側支持体3Aは、左右両側に突出部7が形成され、また、この突出部7間に瓶状容体2の底部が嵌合する凹状嵌合部8が形成された正面視凹形状を呈する構成としている。
より具体的には、突出部7は、左右に配設した突出部7の対向する内側縁を内方に向けて下がり傾斜する形状に形成してこの下がり傾斜内側縁を誘い込み傾斜部16とし、収納箱体1に瓶状容体2を収納した際、瓶状容体2の底部がこの誘い込み傾斜部16に接し誘導され確実に凹状嵌合部8に嵌合して収納箱体1内の中央に配置される構成としている。
また、このように構成した上側支持体3Aと嵌合する下側支持体3Bは、上側支持体3A同様、一枚の段ボールから成る展開部材である下側支持体用紙製板材4Bを折り返し部6に沿って山折りに折り畳み重合して形成したものであり、この下側支持体3Bを形成する下側支持体用紙製板材4Bは、外形状、開口部5、係合部11並びに掛止部12の構成は上側支持体3Aを形成する上側支持体用紙製板材4Aと同じ構成としている。
また、上側支持体3Aとの相違点は、上側支持体3Aは、上側支持体用紙製板材4Aの外周部の各長辺部の中央に、折り畳み重合した際、下側支持体3と嵌合する上側切り欠き溝部13を設けた構成としたことに対して、下側支持体3Bは、下側支持体用紙製板材4Bの係合部11及び掛止部12を設けた対向する各開口縁15の中央に、折り畳み重合した際、上側支持体3Aと嵌合する下側切り欠き溝部14を設けた構成とした点である。
また、本実施例は、上側支持体3Aと下側支持体3Bとを上下嵌合した構成とした為に、収納箱体1内の底部に本実施例を配設する際、下側の下側支持体3Bのみを押圧して押し入れると、嵌合状態が解除されて上側支持体3Aと下側支持体3Bとが分離してしまう可能性があるため、確実に上側の上側支持体3Aを押圧して押し入れることができるように、上側支持体3Aと下側支持体3Bとを識別可能な構成としている。
具体的には、上側支持体3Aに設けた掛止部12と下側支持体3Bに設けた掛止部12とを異なる形状に形成して、上側支持体3Aと下側支持体3Bとを識別可能に構成している。
即ち、本実施例を収納箱体1内に入れた際、二体の支持体3A,3Bは上方からしか視認できないため、折り曲げ状態で係止し容易に形状を視認することができる掛止部12の形状を異ならせることで容易に識別し得る構成としている。
尚、本実施例では、二体の支持体3A,3Bの夫々の掛止部12を異なる形状に形成して夫々を識別可能に構成したが、例えば、異なる色に着色したり、或いは少なくとも一方に目印を設けたりして識別可能に構成しても良く、本実施例の作用効果を発揮し得る構成であれば適宜採用するものとする。
次に本実施例の組み付け方法について説明する。
本実施例を組み付ける際は、先ず、上側支持体3A,下側支持体3Bの展開部材である上側支持体用紙製板材4A,下側支持体用紙製板材4Bの夫々を折り返し部6に沿って山折りにコ字状に折り畳んで折り畳み重合状態にし、この折り畳み重合状態にした各支持体3A,3Bの掛止部12を折り曲げてこの掛止部12に設けた嵌合孔18を係合部11に嵌合係止してこの折り畳み重合状態を開き止め状態にする。
この開き止め状態の上側支持体3Aと下側支持体3Bとの夫々に設けた上側切り欠き溝部13と下側切り欠き溝部14とを上下嵌合して、この上側支持体3Aと下側支持体3Bとを十字状に組み付けて完成する。
上述のように構成した本実施例の作用・効果について以下に説明する。
本実施例は、段ボールからなる紙製板材4A,4Bを折り畳み重合して形成した二体の支持体3A,3Bで構成したので、発泡スチロールやパルプ材を成形したものに比べて安価に且つ容易に製造することができ、また、廃棄或いはリサイクルも容易にでき、しかも、組み付け、分離作業が極めて容易にできるので、未使用時は、上側支持体3A、下側支持体3Bを夫々分離した状態にして重ねたり、或いは、分離した後展開状態にして重ねたりすることで嵩張らず収納スペースを要せずコンパクトに収納することができる実用性に優れた瓶状容体用緩衝材となる。
また、本実施例を収納箱体1の底部に配設することで、この収納箱体1内に例えば日本酒やワインなどガラスや陶器といった衝撃に対して壊れ易い材質で作られた瓶状容体2に収納された製品を収納した際、瓶状容体2の底部が二体の支持体3A,3Bの夫々の凹状嵌合部8で形成される瓶状容体底部支持部17に嵌合すると共に、この瓶状容体底部支持部17の周囲に位置する四つの突出部7が瓶状容体2の底縁に当接して、この収納した瓶状容体2を収納箱体1内で前後左右方向に移動して収納箱体1内面に接しないように収納箱体1の略中央で固定状態に支持するので、瓶状容体2と収納箱体1の側面との間に空間が形成され、収納箱体1の横方向から衝撃を受けてもこの衝撃が瓶状容体2に直接伝わらず、横方向からの衝撃に対する衝撃緩衝性に優れた瓶状容体用緩衝材となる。
また、この際、本実施例は、突出部7を、左右に配設した突出部7の対向する内側縁を内方に向けて下がり傾斜する形状に形成してこの下がり傾斜内側縁を誘い込み傾斜部16とし、収納箱体1に瓶状容体2を収納した際、瓶状容体2の底部がこの誘い込み傾斜部16に接し誘導され確実に凹状嵌合部8に嵌合して収納箱体1内の中央に配置させる構成としたので、瓶状容体2を収納箱体1内に収納する際、収納箱体1の底部に配設した本実施例の瓶状容体底部支持部17に瓶状容体2の底部を容易に嵌合させて収納することができ、しかも、この瓶状容体底部支持部17に瓶状容体2の底部が嵌合した際、瓶状容体2に貼られているラベル20が突出部7と接することがないので、瓶状容体2を収納箱体1内に収納する際や、瓶状容体2が収納箱体1内に収納された状態で振動などによって微動しても、ラベル20の縁が突出部7に擦れて傷ついたり剥がれたりすることが無いので、商品価値を下げることなく安心して収納することができる実用性に優れた瓶状容体用緩衝材となる。
更に、本実施例、夫々一枚の紙製板材4A,4Bを山折りにコ字状に折り畳み重合して形成した上側支持体3Aと下側支持体3Bとを立設状態で十字状に組み付けたので、各支持体3A,3Bは、上下方向からの衝撃に対する耐衝撃性が増し、衝撃や振動によって支持している瓶状容体2に上方から押圧されても容易に押し潰されずに、この瓶状容体2からの荷重を吸収して瓶状容体2への衝撃や振動を緩衝するので、上下方向からの衝撃に対する衝撃緩衝性に優れた瓶状容体用緩衝材となる。
即ち、本実施例は、上下方向並びに側方からの衝撃に対して優れた衝撃緩衝性を発揮し収納箱体1に収納した瓶状容体2を保護することができる実用性に優れた瓶状容体用緩衝材となる。
しかも、本実施例は、各支持体3A,3Bの折り畳み重合状態を開き止めして折り畳み重合状態を保持する開き防止機構9を備え構成としたので、この開き防止機構9を構成する係合部11に掛止部12を係止することによって、折り畳み重合状態の支持体3A,3Bに復帰弾性力が生じて重合する折り畳み片部10同士が拡開しようとしても、これらが拡開することなく折り畳み重合状態が保持されるので、重合状態が解除されて耐衝撃性が低下することがなく優れた衝撃緩衝性を発揮することができる実用性に優れた画期的な瓶状容体用緩衝材となる。
また、この開き防止機構9において、掛止部12の嵌合孔18を係合部11よりも稍短めの長さに設定して形成すると共に、この嵌合孔18に横方向に切り込み部19を形成して、この掛止部12を係合部11に係止した際、係合部11が嵌合孔18に嵌合すると共に切り込み部19に圧入状態で係合するように構成したので、掛止部12を係合部11に嵌合係止した際、この掛止部12が係合部11から容易に外れずに良好な係止状態を保持する実用性に優れた瓶状容体用緩衝材となる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 収納箱体
2 瓶状容体
3 支持体
4 紙製板材
5 開口部
6 折り返し部
7 突出部
8 凹状嵌合部
9 開き防止機構
10 折り畳み片部
11 係合部
12 掛止部
13 上側切り欠き溝部
14 下側切り欠き溝部
15 開口縁
16 誘い込み傾斜部
2 瓶状容体
3 支持体
4 紙製板材
5 開口部
6 折り返し部
7 突出部
8 凹状嵌合部
9 開き防止機構
10 折り畳み片部
11 係合部
12 掛止部
13 上側切り欠き溝部
14 下側切り欠き溝部
15 開口縁
16 誘い込み傾斜部
Claims (5)
- 収納箱体の底部に配設して該収納箱体内に収納した瓶状容体を底部側から支持して外部からの衝撃や振動を緩和する二体の支持体を立設状態で交差状に分離自在に組み付けて構成した瓶状容体用緩衝材において、前記支持体は、一枚の紙製板材を山折りに折り畳み重合することによって形成される構成とし、この紙製板材の中央に開口部を設けてこの開口部を横断する方向を折り縁方向として山折りに折り畳み重合することで折り返し部が頂部となる突出部を左右両側に形成した構成とすると共に、この突出部間に前記瓶状容体の底部が嵌合する凹状嵌合部を有する構成とし、この支持体の折り畳み重合状態を保持する開き防止機構を備え、この開き防止機構は、重合する折り畳み片部の一方に設けた係合部と他方に設けた掛止部とから成り、この掛止部を折り曲げて前記係合部に係止することで該支持体が拡開せず折り畳み重合状態を保持するように構成したことを特徴とする瓶状容体用緩衝材。
- 一方の前記支持体の底辺部中央に上側切り欠き溝部を設け、他方の支持体の上辺部となる前記凹状嵌合部の底辺部中央に前記上側切り欠き溝部と嵌合する下側切り欠き溝部を設け、前記上側切り欠き溝部を前記下側切り欠き溝部に上方から嵌合して前記一方の支持体と前記他方の支持体とを十字状に組み付けて、前記突出部を十字方向の四か所に配設した構成としたことを特徴とする請求項1記載の瓶状容体用緩衝材。
- 前記支持体は、前記開口部の対向する開口縁の一方に前記係合部を一体成形し他方に前記掛止部を一体成形した前記紙製板材を、前記開口部の中心部を通る折り縁に沿って山折りに二つ折りして折り畳み重合状態にし、前記掛止部を折り曲げて前記係合部に係止して開き止めした構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の瓶状容体用緩衝材。
- 前記支持体の左右両側に設けた突出部の対向する内側縁に内方に向けて下がり傾斜する誘い込み傾斜部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の瓶状容体用緩衝材。
- 交差状に組み付ける二体の前記支持体の、一方の前記支持体に設けた掛止部と他方の前記支持体に設けた前記掛止部とを異なる形状に形成する、若しくは異なる色に着色する、若しくは少なくとも一方に目印を設けて、前記二体の支持体を識別可能に構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の瓶状容体用緩衝材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012104039A JP2013230849A (ja) | 2012-04-27 | 2012-04-27 | 瓶状容体用緩衝材 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012104039A JP2013230849A (ja) | 2012-04-27 | 2012-04-27 | 瓶状容体用緩衝材 |
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JP2013230849A true JP2013230849A (ja) | 2013-11-14 |
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ID=49677693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012104039A Pending JP2013230849A (ja) | 2012-04-27 | 2012-04-27 | 瓶状容体用緩衝材 |
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JP (1) | JP2013230849A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015209229A (ja) * | 2014-04-28 | 2015-11-24 | 三菱電機株式会社 | 映像表示装置の梱包構造 |
CN109811785A (zh) * | 2019-03-18 | 2019-05-28 | 邓祥海 | 一种可拆装地基笼 |
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2012
- 2012-04-27 JP JP2012104039A patent/JP2013230849A/ja active Pending
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