JP2013230077A - 集電装置 - Google Patents

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JP2013230077A JP2013024333A JP2013024333A JP2013230077A JP 2013230077 A JP2013230077 A JP 2013230077A JP 2013024333 A JP2013024333 A JP 2013024333A JP 2013024333 A JP2013024333 A JP 2013024333A JP 2013230077 A JP2013230077 A JP 2013230077A
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Abstract

【課題】低コストで集電性能を向上させることができるとともに摺動部の摩耗及び架線の損傷を防ぐことができる集電装置を提供する。
【解決手段】駆動力発生部17の出力軸17aがB方向に回転すると回転支持部12がB方向に回転し、押圧部11が回転支持部12と一体となってB方向に回転する。押圧部11がB方向に回転するとすり板支持部9もB方向に回転し、すり板8Aがすり板支持部9に支持された状態でB方向に回転する。このとき、押圧部11が発生する弾性力によってすり板8Aがトロリ線1aに押し付けられて、すり板8Aがトロリ線1aに追従して接触し、すり板8Aがトロリ線1aから離れる離線の発生が抑えられる。このように、トロリ線1aに対してすり板8Aが回転運動を繰り返すため、トロリ線1aにジグザグ偏位が付与されていなくても、トロリ線1aに対するすり板8Aの接触点が変更されて、すり板8Aの局部摩耗が低減する。
【選択図】図4

Description

この発明は、電車線路と摺動する摺動部によってこの電車線路から集電する集電装置に関する。
電気鉄道においては、トロリ線にすり板が摺動しながら通電し、電力エネルギーを車両に取り入れている。摺動と通電に伴いトロリ線とすり板の双方が摩耗するため、それぞれ定期的に点検と検査が必要であり、鉄道事業者からその保守費用の低減が望まれている。例えば、トロリ線にすり板が摺動するとすり板に局所的な大きな摩耗である局部摩耗が発生したり、すり板のある部位の摩耗だけが他の部位の摩耗に比べて特に進行する段付き摩耗が発生したりする。このようなすり板の集中的な摩耗を避けるために、直線区間においてトロリ線をジグザグに設置することが一般的である。
従来の電車線の支持構造は、集電装置のすり板と摺動するトロリ線と、このトロリ線が長さ方向に左右に偏位するようにこのトロリ線をジグザグに支持する架線金具などを備えている(例えば、特許文献1参照)。このような従来の電車線の支持構造では、トロリ線を引っ張る曲線引金具又は振止金具などの架線金具によってトロリ線を左右交互に引っ張り、このトロリ線にジグザグ偏位を付与することによって、すり板を左右方向に平均的に摩耗させている。
特開2002-321550号公報
このような従来の電車線の支持構造では、トロリ線にジグザグ偏位を付与してもすり板の局部摩耗がときどき生じており、すり板の局部摩耗を解消することができない問題点がある。また、従来の電車線の支持構造では、トロリ線に架線金具を取り付ける取付箇所において、トロリ線の柔軟性が局部的に失われて硬点となる。このため、従来の電車線の支持構造では、トロリ線の硬点においてトロリ線が上下に動き難くなり、架線としての集電性能が低下してしまう問題点がある。また、従来の電車線の支持構造では、トロリ線にジグザグ偏位を付与するために多数の架線金具を使用しているため、取付作業や点検作業に手間かかかりコストが高くなってしまう問題点がある。
また、従来の電車線の支持構造では、すり板に対してトロリ線がジグザグに偏位するように支持されているが、すり板自体が集電装置に固定されており、集電装置に対してすり板が駆動しない。例えば、すり板がカーボンを主原料とし銅を含浸させたカーボン系すり板であるときには、トロリ線との摺動によってすり板の温度が上昇すると、すり板の表面から銅が溶け出してすり板の熱伝導率が低下する。その結果、カーボン系すり板の主要成分であるカーボンが高温になって酸化し、すり板の摩耗が生じやすくなる。このため、カーボン系すり板の場合には、すり板自体を駆動することによって局所的な温度上昇を防ぎ、すり板の温度をできる限り低温に保つことですり板の摩耗を抑制可能であると考えられる。さらに、従来の電車線の支持構造では、車両が停車中に集電装置のすり板にトロリ線から大電流が流れ続けると、トロリ線の温度が部分的に上昇して、トロリ線の軟化に伴う損傷が発生する問題点がある。
この発明の課題は、低コストで集電性能を向上させることができるとともに摺動部の摩耗及び架線の損傷を防ぐことができる集電装置を提供することである。
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図4、図9、図13及び図14に示すように、電車線(1a;1b)と摺動する摺動部(8A;8B)によってこの電車線から集電する集電装置であって、前記電車線に対して前記摺動部が回転運動しながら接触するように、この摺動部を駆動する駆動部(16)を備えることを特徴とする集電装置(3;32)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の集電装置において、図4に示すように、前記摺動部(8A)を周方向に並べた状態で支持して回転する回転支持部(12)を備え、前記駆動部は、前記回転支持部の回転軸(12a)を回転駆動するための駆動力を発生する駆動力発生部(17)を備えることを特徴とする集電装置(3)である。
請求項3の発明は、請求項1に記載の集電装置において、図9に示すように、前記摺動部(8A)を周方向に並べた状態で支持して回転する回転支持部(23)と、前記回転支持部を回転自在に支持する固定支持部(30)とを備え、前記駆動部は、前記回転支持部側のラック(22a)と前記固定支持部側のピニオン(22b)とを噛み合わせて、この回転支持部を回転駆動するラックピニオン機構部(22)と、前記ピニオンを回転駆動するための駆動力を発生する駆動力発生部(17)とを備えることを特徴とする集電装置(3)である。
請求項4の発明は、図1〜図18に示すように、電車線(1a;1b)と摺動する摺動部(8A;8B)によってこの電車線から集電する集電装置であって、前記電車線に対して前記摺動部が一定方向に連続して回転運動しながら接触するように、この摺動部を支持して回転する回転支持部(12;23)を備えることを特徴とする集電装置(3;32)である。
請求項5の発明は、請求項4に記載の集電装置において、図11及び図16に示すように、前記回転支持部(12)は、前記摺動部を周方向に並べた状態で支持して回転し、前記電車線と前記摺動部との間に発生する摩擦力(F)によって前記回転支持部が回転するように、この回転支持部の回転軸12aを回転自在に支持する軸受部(15)を備えることを特徴とする集電装置(3;32)である。
請求項6の発明は、請求項4に記載の集電装置において、図17及び図18に示すように、前記回転支持部(12)は、前記摺動部を周方向に並べた状態で支持して回転し、前記電車線(1b)側のラック(33a)と噛み合う前記回転支持部側のピニオン(33b)によって、この回転支持部を回転駆動するラックピニオン機構部(33)を備えることを特徴とする集電装置(32)である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の集電装置において、図1〜図5及び図9〜図16に示すように、前記摺動部を前記電車線に押圧する押圧部(11)を備えることを特徴とする集電装置(3;32)である。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の集電装置において、図1〜図5及び図7〜図12に示すように、前記摺動部は、トロリ線(1a)と摺動するすり板(8A)であることを特徴とする集電装置(3)である。
請求項9の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の集電装置において、図13〜図16に示すように、前記摺動部は、導電レール(1b)と摺動する集電靴(8B)であることを特徴とする集電装置(32)である。
この発明によると、低コストで集電性能を向上させることができるとともに摺動部の摩耗及び架線の損傷を防ぐことができる。
この発明の第1実施形態に係る集電装置の側面図であり、(A)は側面図であり、(B)は正面図である。 この発明の第1実施形態に係る集電装置を概略的に示す斜視図である。 この発明の第1実施形態に係る集電装置の平面図である。 図3のIV-IV線で切断した状態を示す断面図である。 この発明の第1実施形態に係る集電装置の動作を説明するための概念図であり、(A)〜(E)はすり板の回転動作を時系列順に示す概念図である。 この発明の第2実施形態に係る集電装置の一部を省略して示す縦断面図である。 図6のVII-VII線で切断した状態を示す断面図である。 図6のVIII-VIII線で切断した状態を示す断面図である。 この発明の第2実施形態に係る集電装置の駆動部の一部を省略して示す縦断面図である。 この発明の第3実施形態に係る集電装置を概略的に示す斜視図である。 この発明の第3実施形態に係る集電装置の縦断面図である。 この発明の第3実施形態に係る集電装置の平面図であり、(A)はトロリ線とすり板との接触点が回転中心から近いときの平面図であり、(B)はトロリ線とすり板との接触点がすり板の回転中心から遠いときの平面図である。 この発明の第4実施形態に係る集電装置を模式的に示す斜視図である。 この発明の第4実施形態に係る集電装置の縦断面図である。 この発明の第5実施形態に係る集電装置を模式的に示す斜視図である。 この発明の第5実施形態に係る集電装置の縦断面図である。 この発明の第6実施形態に係る集電装置の平面図である。 この発明の第6実施形態に係る集電装置の縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1〜図4に示す架線1は、線路上空に架設される架空式電車線路であり、所定の間隔をあけて架線金具によって支持点で支持されている。トロリ線1aは、集電装置3のすり板8Aが接触移動する電車線(電線)であり、集電装置3が摺動することによって、図1に示す車両2に負荷電流を供給する。車両2は、電車又は電気機関車などの電気車であり、例えば高速で走行する新幹線(登録商標)などの鉄道車両である。車体2aは、乗客又は貨物を積載し輸送するための構造物である。
図1及び図2に示す集電装置3は、架線1のトロリ線1aと摺動するすり板8Aによってこのトロリ線1aから集電する装置である。集電装置3は、図1に示す台枠4と、碍子(がいし)5と、図1及び図2に示す枠組6と、図1〜図6に示す集電舟7と、図1〜図4に示すすり板8Aと、図4に示す動作開始/終了選択部19と、制御部20などを備えている。集電装置3は、トロリ線1aから車両2に電力を導く集電機能を有するとともに、集電舟7上ですり板8Aを回転運動させる回転運動機能を有するすり板可動パンタグラフである。
図1に示す台枠4は、枠組6を支持して車体2aの屋根上に設置される部材であり、碍子5上に設置されている。碍子5は、車体2aと台枠4との間を電気的に絶縁する部材である。図1及び図2に示す枠組6は、集電舟7を支持する部材であり、集電舟7を支持した状態で上下方向に動作可能なリンク機構である。枠組6は、台枠4に取り付けられて上昇力を付与する主ばね(押上げ用ばね)によって上方に押上げられている。枠組6は、舟支え部6aと、上枠6bと、下枠6cと、屈曲部(関節部)6dなどを備えている。舟支え部6aは、集電舟7を支持する部分であり、集電舟7を架線1に対して水平に押上げる。上枠6bは、舟支え部6aを支持する部材であり、この舟支え部6aに回転自在に連結されており、台枠4に装着されている図示しない押上げ用ばねによって上方に押上げられる。下枠6cは、台枠4が備える図示しない主軸に固定される部材であり、屈曲部6dは上枠6bと下枠6cとが回転自在に連結される中間ヒンジとして機能する部分である。集電装置3は、車両2の進行方向(図中A方向)に対して非対称であり、一方向又は両方向に使用可能なシングルアーム型パンタグラフである。図1及び図2に示す集電装置3は、車両2の進行方向後側に屈曲部6dが位置する反なびき方向ではなく、車両2の進行方向前側に屈曲部6dが位置するなびき方向に移動している。
図1〜図4に示す集電舟7は、すり板8Aを取り付けて支持する部材である。集電舟7は、図1〜図3に示すように、トロリ線1aと平行な平面内(水平面内)で回転可能な金属製の円環状部材(円環状の舟体)であり、図4に示すようにこの集電舟7の中心部の回転機構によってこの集電舟7の中心軸Cを回転中心として回転する。集電舟7は、図1〜図4に示すすり板支持部9と、図4に示す固定部10と、図1〜図4に示す押圧部11と、回転支持部12と、図1、図2及び図4に示す固定支持部13と、図4に示す通電部14と、軸受部15と、駆動部16などを備えている。集電舟7は、図1〜図4に示すように、この集電舟7の中心軸Cに対して対称な形状に形成されている。
図1〜図4に示すすり板8Aは、トロリ線1aと摺動する部材である。すり板8Aは、図2及び図3に示すように、外観形状が円環状の金属製又は炭素製の板状部材である。すり板8Aは、集電舟7とは別個に製造される別部品であり、車両2が本線走行時に主にトロリ線1aと摺動する主すり板として機能する。すり板8Aは、図1、図2及び図4に示すように、回転支持部12の回転軸12a(中心軸C)から所定半径のすり板支持部9の上面に円周上に並べて配置されており、図2及び図3に示すように並べた状態で上方から見たときに円環状に形成されている。すり板8Aは、例えば、図2及び図3に示すように、外観形状が略扇形の薄板状部材であり、円周方向の両端部が直線状に切断されている。すり板8Aは、例えば、カーボン(炭素)を主原料とするカーボン系すり板片、鉄又は銅などを主成分とする焼結合金すり板片である。すり板8Aは、トロリ線1aと接触移動(摺動)して大電流が流れるため、一定の機械的強度、導電性及び耐摩耗性などが要求される。すり板8Aは、多数のすり板片に分割されることによって、トロリ線1aと接触して加振されるすり板片の1枚当たりの質量を低減し、トロリ線1aに対する追従性能を向上させている。すり板8Aは、図3及び図4に示すように、このすり板8Aを貫通する雌ねじ部8aを備えている。すり板8Aは、隣接するすり板8A同士の干渉を防ぐために、集電舟7の円周方向に沿って所定の間隔(隙間)をあけて配置されている。
図1〜図4に示すすり板支持部9は、すり板8Aを支持する部材である。すり板支持部9は、電流経路を確保可能な導電性部材であり、すり板8Aと略同じ幅に形成された外観形状が円環状の板状部材である。図4に示すように、すり板支持部9の上面にはすり板8Aの下面が取り付けられている。すり板支持部9は、固定ボルト10aのボルト頭部を収容する凹部9aと、固定ボルト10aを挿入するために凹部9aの中心においてこのすり板支持部9を貫通する貫通孔9bなどを備えている。
図4に示す固定部10は、すり板8Aとすり板支持部9とを固定する部材である。固定部10は、すり板8Aを摩耗時に交換可能なように、このすり板8Aとすり板支持部9とを着脱自在に固定する。固定部10は、貫通孔9bを貫通してすり板8Aの雌ねじ部8aに先端部がねじ込まれる固定ボルト(すり板取付ボルト)10aなどを備えている。
図1〜図4に示す押圧部11は、トロリ線1aにすり板8Aを押圧する部材である。押圧部11は、すり板支持部9と同様に電流経路を確保可能な導電性部材であって、可撓性を有する柔軟なアーム状部材である。押圧部11は、集電舟7の中心軸Cを中心として中心角90°で等間隔に放射状に合計4本配置されており、外観形状がスポーク状に形成されている。押圧部11は、トロリ線1aとすり板8Aとの間に所定の大きさの接触力が作用するように、すり板8Aに押圧力を作用させる復元ばねとして機能する。押圧部11は、トロリ線1aとすり板8Aとが接触したときに弾性変形して撓み、この弾性変形によって発生する弾性力(押圧力)をすり板8Aに作用させて、トロリ線1aに向かってすり板8Aを押し付ける。押圧部11は、すり板支持部9を支持した状態でこのすり板支持部9と回転支持部12とを連結しており、すり板支持部9及び回転支持部12と一体となって、集電舟7の中心軸Cを回転中心として図中B方向に回転する。押圧部11は、一方の端部(上端部)がすり板支持部9の内周面に固定されており、他方の端部(下端部)が回転支持部12の外周面に固定されている。
図1〜図4に示す回転支持部12は、すり板8Aを周方向に並べた状態で支持して回転する部材である。回転支持部12は、図4に示すように、すり板8A、すり板支持部9及び押圧部11を回転自在に支持する。回転支持部12は、トロリ線1aに対してすり板8Aが一定方向(B方向)に連続して回転運動しながら接触するように、このすり板8Aを回転自在に支持する。回転支持部12は、外観形状が略円柱状の部材であり、集電舟7の中心軸Cを回転中心としてB方向に回転する。回転支持部12は、すり板支持部9及び押圧部11と同様に電流経路を確保可能な導電性部材である。回転支持部12は、図4に示すように、回転軸12aと雌ねじ部12bなどを備えている。回転軸12aは、回転支持部12の回転中心となる部分であり、この回転支持部12の上側よりも外径が小さく形成されている。回転軸12aは、回転支持部12の下面側に突出して円柱状に形成されており、固定支持部13との間で軸受部15を押さえ付ける押さえ部としても機能する。雌ねじ部12bは、駆動力発生部17の出力軸17aの雄ねじ部17bと噛み合う部分であり、回転軸12aの内周部に形成されている。
図1、図2及び図4に示す固定支持部13は、回転支持部12を回転自在に支持する部材である。固定支持部13は、図1、図2及び図4に示す舟支え部6aに固定されており、舟支え部6aと一体となって昇降可能である。固定支持部13は、回転支持部12と外径が略同一でありこの回転支持部12と同様に外観が略円柱状に形成されており、回転支持部12の回転軸12a、軸受部15及び駆動力発生部17を内部に収容している。固定支持部13は、図4に示すように、この固定支持部13の中心部に回転支持部12の回転軸12aを挿入する貫通孔13aを備えている。
図4に示す通電部14は、回転支持部12と固定支持部13との間を通電状態にするための部材である。通電部14は、例えば、導電性を有するカーボンブラシなどの円環状の通電摺動部材である。通電部14は、回転支持部12と固定支持部13との間に挟み込まれており、回転支持部12及び固定支持部13と接触することによって回転支持部12から固定支持部13に流れる電流経路を確保している。通電部14は、回転支持部12の回転軸12aを挿入するためにこの通電部14の中心部を貫通する貫通孔14aを備えている。
図4に示す軸受部15は、回転支持部12の回転軸12a及び駆動力発生部17の出力軸17aを回転自在に支持する部材である。軸受部15は、例えば、回転支持部12の回転軸12aの軸方向に作用する力を受け止めるスラスト軸受などである。軸受部15は、回転支持部12の回転軸12aと固定支持部13との間に挟み込まれた状態でこの固定支持部13内に収容されている。
図4に示す駆動部16は、トロリ線1aに対してすり板8Aが回転運動しながら接触するようにこのすり板8Aを駆動する部分である。駆動部16は、すり板8AをB方向に回転運動させることによってトロリ線1aに対するすり板8Aの接触位置を変化させて、すり板8Aに局部摩耗が発生するのを防止する。駆動部16は、駆動力発生部17と動作切替部18などを備えている。
駆動力発生部17は、回転支持部12の回転軸12aを回転駆動するための駆動力を発生する部分である。駆動力発生部17は、回転支持部12の回転軸12aを回転駆動することによってすり板8AをB方向に連続して回転運動させる。駆動力発生部17は、回転支持部12の回転軸12aに回転力を伝達する出力軸17aと、この出力軸17aの先端部にすり板8Aの雌ねじ部8aと噛み合う雄ねじ部17bなどを備えている。駆動力発生部17は、例えば、複数枚のベーンを外周面に有するロータを回転自在に収容するハウジング内に圧縮空気を供給し、この圧縮空気による圧力をベーンに作用させてロータを回転させ、このロータの回転を出力軸17aに伝達する空気圧モータなどのエアモータ装置である。
図4に示す動作切替部18は、駆動力発生部17の出力軸17aを回転動作と停止動作とに切り替える部分である。動作切替部18は、ソレノイドSOLが通電状態になるとばねの付勢力に抗して流路が切り替わり、出力軸17aが回転するように、空気圧源21からの空気を空気供給口P1に供給させる。一方、動作切替部18は、ソレノイドSOLが非通電状態になるとばねの付勢力によって流路が切り替わり、出力軸17aが停止するように、空気圧源21から空気供給口P1への空気の供給を停止させる。
動作開始/終了選択部19は、すり板8Aの回転動作を開始及び終了を選択する部分である。動作開始/終了選択部19は、例えば、すり板8AのB方向への回転動作の開始及び終了を選択するときに、車両2の運転者が手動で操作する切替スイッチなどである。動作開始/終了選択部19は、動作開始位置に切り替えられてすり板8Aの回転動作の開始が選択されたときには動作開始選択信号を制御部20に出力する。一方、動作開始/終了選択部19は、動作終了位置に切り替えられてすり板8Aの回転動作の終了が選択されたときには動作終了選択信号を制御部20に出力する。
制御部20は、駆動部16を動作制御する中央処理部(CPU)である。制御部20は、動作開始/終了選択部19が出力する動作開始信号に基づいて動作切替部18に切替動作開始を指令する。制御部20は、動作切替部18のソレノイドSOLに電流を流し、すり板8Aが回転動作するように動作切替部18を動作制御する。制御部20は、動作開始/終了選択部19が出力する動作終了信号に基づいて動作切替部18に切替動作終了を指令する。制御部20は、動作切替部18のソレノイドSOLに流れる電流を遮断し、すり板8Aが回転動作を停止するように動作切替部18を動作制御する。制御部20には、動作切替部18と動作開始/終了選択部19とが接続されている。
空気圧源21は、駆動力発生部17に空気を供給する部分である。空気圧源21は、例えば、集電装置3の枠組6の昇降動作に使用する圧縮空気を蓄積する空気だめ、又は車両2の制御又は動力に使用する圧縮空気を蓄積する空気だめなどの空気圧供給源である。空気圧源21は、動作切替部18を通じて駆動力発生部17に空気を供給する。
次に、この発明の第1実施形態に係る集電装置の動作を説明する。
図5に示す指標P2は、集電装置3の回転動作の理解を容易にするためにすり板8A上に表示したすり板8A上の任意の固定点である。図4に示す動作開始/終了選択部19を車両2の運転者が操作して、動作開始/終了選択部19が動作開始位置に切り替えられたときには、動作開始/終了選択部19が動作開始選択信号を制御部20に出力する。このため、図示しない電源から制御部20に電力が供給されるとともに、動作切替部18のソレノイドSOLに制御部20が電流を流す。ソレノイドSOLに制御部20が電流を流すと、駆動力発生部17の空気供給口P1に空気圧源21から空気が供給される。このため、図4に示す駆動力発生部17の出力軸17aがB方向に回転すると、固定支持部13に対して回転支持部12がB方向に回転し、押圧部11が回転支持部12と一体となってB方向に回転する。押圧部11がB方向に回転するとすり板支持部9も回転支持部12と一体となってB方向に回転し、すり板8Aがすり板支持部9に支持された状態でB方向に回転する。固定支持部13が枠組6によって上方に押し上げられているため、すり板8Aがトロリ線1aに接触した状態で押圧部11が弾性変形して撓み、押圧部11が発生する弾性力によってすり板8Aがトロリ線1aに押し付けられる。その結果、すり板8Aがトロリ線1aに追従して接触し、すり板8Aがトロリ線1aから離れる離線の発生が抑えられる。回転支持部12と固定支持部13との間には通電部14が挟み込まれているため、回転支持部12がB方向に回転した状態で回転支持部12から固定支持部13に電流が流れる。このように、図4に示すソレノイドSOLに制御部20が電流を流すことによって、図5(A)〜(E)に示すようトロリ線1aにジグザグ偏位が付与されていなくても、すり板8AがB方向に回転運動を継続し、すり板8Aの局部摩耗が低減する。
この発明の第1実施形態に係る集電装置には、以下に記載するような効果がある。
(1) この第1実施形態では、トロリ線1aに対してすり板8Aが回転運動しながら接触するように、このすり板8Aを駆動部16が駆動する。このため、すり板8Aに発生する局部摩耗のような集中的な摩耗を防止することができる。その結果、すり板8Aの交換周期を延長することができ、すり板8Aの交換のためのコストを低減することができる。また、トロリ線1aにジグザグ偏位を付与するために多量の架線金具を取り付ける必要がなくなって、トロリ線1aを少量の架線金具によって直線状に取り付けることができる。その結果、架線金具の取付作業が軽減されて、架線金具の設置コストを軽減することができるとともに、架線金具の点検作業などが軽減されて、メンテナンスコストを低減することができる。また、架線金具の取付箇所を低減することができるためトロリ線1aの硬点の数が低減し、トロリ線1aが上下に動き易くなって集電装置3の集電性能を向上させることができる。その結果、トロリ線1a及びすり板8Aの摩耗を低減することができる。また、トロリ線1aに対するすり板8Aの接触位置を速い速度で移動させながら摺動させることができる。その結果、すり板8Aが回転駆動することによって、このすり板8Aの温度上昇した部分を走行風によって速やかに冷却することができるとともに、すり板8Aの表面温度の上昇が抑制されてすり板8Aの全般的な摩耗を抑制することができる。さらに、車両2が停車中であってもすり板8Aを回転駆動させて、トロリ線1aに対するすり板8A側の接触点を変更することができる。その結果、トロリ線1aからすり板8Aに大電流が流れ続けても、トロリ線1aの部分的な温度上昇を抑えることができトロリ線1aの損傷を抑えることができる。
(2) この第1実施形態では、すり板8Aを周方向に並べた状態で回転支持部12が支持して回転し、この回転支持部12の回転軸12aを回転駆動するための駆動力を駆動力発生部17が発生する。このため、すり板8Aを円周状に配置することによってすり板8Aをトロリ線1aに簡単に回転接触させることができる。また、例えば、空気圧によって駆動力を発生する簡単な構造の空気圧モータなどによって、すり板8Aを簡単に回転駆動することができる。また、作動流体として空気圧を利用する場合には、特別な絶縁対策を施さずに鉄道用パンタグラフとしての高圧の絶縁を容易に図ることができるとともに、大規模な改造をせずに鉄道車両が備えている圧縮空気圧源を動力として容易に利用することができる。
(3) この第1実施形態では、すり板8Aをトロリ線1aに押圧部11が押圧する。このため、トロリ線1aがすり板8Aから離れる離線が抑えられて、トロリ線1aに対する集電装置3の追従性能が向上し、トロリ線1aとすり板8Aとの間にアークが発生してすり板8Aが摩耗するのを抑えることができる。
(4) この第1実施形態では、トロリ線1aに対してすり板8Aが一定方向(B方向)に連続して回転運動しながら接触するように、このすり板8Aを回転自在に回転支持部12が支持する。このため、すり板8Aがトロリ線1aに略均一に接触した状態で回転運動し、このすり板8Aに局部摩耗が発生するのを抑えることができる。
(第2実施形態)
以下では、図1〜図5に示す部分と同一の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図6〜図9に示す集電舟7は、図9に示す駆動部16と、図6〜図9に示す回転支持部23と、図6、図7及び図9に示すガイド部27と、図7に示す固定部29と、図6〜図9に示す固定支持部30などを備えている。図6〜図9に示す集電舟7は、固定支持部30内にガイド部27を配置し、固定支持部30に対して回転支持部23のみをB方向に回転駆動して、すり板8AをB方向に回転駆動する構造である。
図9に示す駆動部16は、駆動力発生部17と、動作切替部18と、ラックピニオン機構部22などを備えている。駆動力発生部17は、ラックピニオン機構部22のピニオン22bを回転駆動するための駆動力を発生する部分である。駆動力発生部17は、図4に示す駆動力発生部17を固定支持部13内に収容する構造とは異なり、図9に示すように固定支持部30の収容部30c内に収容されている。
図9に示すラックピニオン機構部22は、回転支持部23を回転駆動する部分であり、ラック22aとピニオン22bなどを備えている。ラックピニオン機構部22は、ピニオン22bの回転運動をラック22aに伝達しており、回転支持部23側のラック22aと固定支持部30側のピニオン22bとを噛み合わせて、この回転支持部23を回転駆動する。ラック22aは、ピニオン22bと噛み合う歯である。ラック22aは、すり板8A及び回転支持部23と一体となって回転移動可能なように、固定支持部30の周方向に沿ってガイド部27のスライド部27aの下面に円環状に取り付けられている。ピニオン22bは、ラック22aと噛み合って回転する歯車であり、駆動力発生部17の出力軸17aに固定されており、この出力軸17aと一体となって回転する。ピニオン22bは、ラック22aと噛み合って回転することによってラック22aをB方向に回転させる。
図6〜図9に示す回転支持部23は、すり板8Aを周方向に並べた状態で支持して回転する部材であり、集電舟7の主要構成部分を組み立てたすり板組立体である。回転支持部23は、トロリ線1aに対してすり板8Aが一定方向(B方向)に連続して回転運動しながら接触するように、このすり板8Aを回転自在に支持する。回転支持部23は、図7〜図9に示すように、固定支持部30に対して回転可能なように、集電舟7の固定支持部30に嵌め込まれている。回転支持部23は、図6〜図9に示す導電部24と、図7及び図9に示す絶縁断熱部25と、図6及び図8に示す通電部26と、図6、図7及び図9に示すガイド部27のスライド部27aと、図7に示す固定部28などを備えている。回転支持部23は、図6、図7及び図9に示すように、すり板8A、導電部24、絶縁断熱部25及びガイド部27のスライド部27aなどが整列された状態で組み立てられている。
図6〜図9に示す導電部24は、電流経路を確保するための部材である。導電部24は、例えば、銅板などの導電性部材であり、図7〜図9に示すようにすり板8Aと略同じ幅に形成されている円環状部材である。導電部24は、固定ボルト28aを挿入するためにこの導電部24を貫通する貫通孔24aを備えている。図7〜図9に示すように、導電部24の上面にはすり板8Aの下面が接触しており、導電部24の下面には図7及び図9に示す絶縁断熱部25の上面と図8に示す弾性支持部26a及び押圧部26cの上面とが接触している。
図7及び図9に示す絶縁断熱部25は、導電部24とガイド部27との間を電気的に絶縁するとともに、この導電部24からガイド部27に熱が伝わるのを防ぐ部材である。絶縁断熱部25は、図6に示すように、導電部24の周方向に所定の間隔をあけて複数配置されている。絶縁断熱部25は、例えば、合成樹脂製の板状部材であり、図7及び図9に示すように絶縁断熱部25の幅は導電部24の幅よりも僅かに狭く、ガイド部27のスライド部27aと略同じ幅に形成されている。絶縁断熱部25は、図7に示すように、固定ボルト28aを挿入するためにこの絶縁断熱部25を貫通する貫通孔25aを備えている。図7及び図9に示すように、絶縁断熱部25の上面には導電部24の下面が接触し、絶縁断熱部25の下面にはスライド部27aの上面が接触している。
図6及び図8に示す通電部26は、すり板8Aと固定支持部30との間に電流を流す部材である。通電部26は、回転支持部23のB方向の回転運動に追従して固定支持部30の底部上面と摺動可能なように、導電部24の下面に接続されている。通電部26は、導電部24と固定支持部30とを電気的に接続するための通電ブラシとして機能する。通電部26は、図6に示すように、隣接する絶縁断熱部25の間に配置されており、この絶縁断熱部25と同様に導電部24の周方向に所定の間隔をあけて複数配置されている。通電部26は、図6に示す弾性支持部26aと、摺動部26bと、押圧部26cなどを備えている。
図6に示す弾性支持部26aは、摺動部26bを弾性支持する部材である。弾性支持部26aは、外観が略S字状の板ばねであり、可撓性を有する柔軟な銅板などの板状部材である。弾性支持部26aは、一方の端部(上端部)が通電部26に接続されており、他方の端部(下端部)が摺動部26bを支持している。摺動部26bは、固定支持部30と摺動する部材である。摺動部26bは、例えば、導電性を有するカーボンブラシなどの板状の通電摺動部材であり、弾性支持部26aの下端部に取り付けられている。押圧部26cは、摺動部26bを固定支持部30に押し付ける部材である。押圧部26cは、摺動部26bが固定支持部30の底部上面から離れないようにこの摺動部26bを固定支持部30に向かって押し付けるための押圧力を発生する圧縮ばねなどである。押圧部26cは、上端部が導電部24に接続されており、下端部が弾性支持部26aの下端部の上面に接続されている。
図6、図7及び図9に示すガイド部27は、すり板8Aを回転移動自在にガイドする部材である。ガイド部27は、回転支持部23を支持した状態で、図6に示すB方向にこの回転支持部23が回転運動可能なように、この回転支持部23をガイドする。ガイド部27は、図6、図8及び図9に示すスライド部27aと、図7〜図9に示すガイドレール部27bなどを備えている。ガイド部27は、回転支持部23側のスライド部27aの下面と固定支持部30の凹状の底部上面とをスライド自在に接触させるとともに、固定支持部30側のガイドレール部27bと回転支持部23側の絶縁断熱部25とをスライド自在に接触させて、回転支持部23を移動自在にガイドするガイド装置である。
図6、図8及び図9に示すスライド部27aは、固定支持部30によってガイドされる部材である。スライド部27aは、回転支持部23の絶縁断熱部25の下面を支持した状態でこの回転支持部23と一体となってB方向に回転運動可能な板状部材である。スライド部27aは、図6に示すように、導電部24の周方向に所定の間隔をあけて複数配置されている。スライド部27aは、図6及び図7に示すように、固定支持部30の底部上面と干渉しないように固定ボルト28aのボルト頭部を収容する凹部27cと、この凹部27cの中心においてこのスライド部27aを貫通する貫通孔27dなどを備えている。スライド部27aは、図7に示すように、絶縁断熱部25の幅よりもこのスライド部27aの幅が広く形成されており、ガイドレール部27bの下面とこのスライド部27aの上面両縁部とが接触することによって、固定支持部30から回転支持部23が脱落するのを防止している。スライド部27aは、例えば、ポリテトラフルオロエチレン (PTFE) のようなフッ素樹脂(フッ化炭素樹脂)製のスライド用の摺動絶縁部材である。
図7〜図9に示すガイドレール部27bは、回転支持部23の絶縁断熱部25を移動自在にガイドする部材である。ガイドレール部27bは、回転支持部23がB方向に回転移動可能なように、固定支持部30の内側側面に沿ってこの固定支持部30の全周に取り付けられている板状部材である。ガイドレール部27bは、図7及び図8に示すように、このガイドレール部27bの固定支持部30と接合する側の表面に、固定部29の固定ねじ29aの雄ねじ部が噛み合う雌ねじ部27eを備えている。ガイドレール部27bは、例えば、スライド部27aと同様にフッ素樹脂製のスライド用の摺動絶縁部材である。
図7に示す固定部28は、すり板8Aとスライド部27aとを固定する部材である。固定部28は、すり板8Aとスライド部27aとの間に導電部24及び絶縁断熱部25を挟み込むように、回転支持部23とスライド部27aとを着脱自在に固定する。固定部28は、図7に示すように、貫通孔24a,25a,27dを貫通して先端部がすり板8Aの雌ねじ部8aにねじ込まれる固定ボルト(すり板取付ボルト)28aなどを備えている。
図7及び図8に示す固定部29は、ガイドレール部27bを固定支持部30に固定する部材である。固定部29は、雌ねじ部27eが形成されている側のガイドレール部27bの側面を固定支持部30の内側側面に着脱自在に固定する。固定部29は、固定支持部30の貫通孔30bを貫通して先端部がガイドレール部27bの雌ねじ部27eにねじ込まれる固定ねじ(ガイドレール取付ねじ)29aなどを備えている。
図6〜図9に示す固定支持部30は、回転支持部23を回転自在に支持する部材であり、集電舟7の本体部分を構成する。固定支持部30は、図7〜図9に示すように、断面形状が略U字状の溝形であるとともに、外観形状が円環状のフレーム部材であり、固定支持部30の上部には開口部が形成されており、固定支持部30の内部には回転支持部23及びガイド部27などが収容されている。固定支持部30の外側側面には、図9に示すように、図1〜図4に示す押圧部11の上端部が取り付けられている。固定支持部30は、図7及び図8に示す凹部30aと、貫通孔30bと、図9に示す収容部30cと、図7〜図9に示す逃げ部30dなどを備えている。図7及び図8に示す凹部30aは、固定ねじ29aのボルト頭部を収容する部分である。貫通孔30bは、固定ねじ29aを挿入する部分であり、凹部30aの中心においてこの固定支持部30を貫通する。図9に示す収容部30cは、駆動力発生部17を収容する部分であり、固定支持部30の外側側面から水平方向に突出して形成されている。図7〜図9に示す逃げ部30dは、ラックピニオン機構部22との干渉を防ぐための部分であり、固定支持部30の底面から突出して形成されている。
次に、この発明の第2実施形態に係る集電装置の動作を説明する。
図9に示す動作開始/終了選択部19が動作開始位置に切り替えられると、動作切替部18のソレノイドSOLに制御部20が電流を流す。ソレノイドSOLに制御部20が電流を流すと、駆動力発生部17の空気供給口P1に空気圧源21から空気が供給される。このため、駆動力発生部17の出力軸17aが回転すると、この出力軸17aと一体となってピニオン22bが回転し、このピニオン22bとラック22aとが噛み合いながらこのラック22aがB方向に駆動する。その結果、回転支持部23がガイド部27のガイドレール部27bにガイドされながら固定支持部30に対してこの回転支持部23がB方向に回転し、この回転支持部23と一体となってすり板8AもB方向に回転する。固定支持部13が枠組6によって上方に押し上げられているため、すり板8Aがトロリ線1aに接触した状態で押圧部11が弾性変形して撓む。このため、押圧部11が発生する弾性力が回転支持部23及び固定支持部30を通じてすり板8Aに作用し、すり板8Aがトロリ線1aに押し付けられる。その結果、すり板8Aがトロリ線1aに追従して接触し、すり板8Aがトロリ線1aから離れる離線の発生が抑えられる。このように、図9に示すソレノイドSOLに制御部20が電流を流すことによって、図5に示すようトロリ線1aにジグザグ偏位が付与されていなくても、図7〜図9に示すすり板8AがB方向に回転運動を継続し、すり板8Aの局部摩耗が低減する。
この発明の第2実施形態に係る集電装置には、第1実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
この第2実施形態では、すり板8Aを周方向に並べた状態で支持して回転支持部23が回転し、この回転支持部23を回転自在に固定支持部30が支持する。また、この第2実施形態では、回転支持部23側のラック22aと固定支持部30側のピニオン22bとを噛み合わせて、この回転支持部23をラックピニオン機構部22が回転駆動し、このピニオン22bを回転駆動するための駆動力を駆動力発生部17が発生する。このため、コンパクトで簡単な構造のラックピニオン機構部22によってすり板8Aを確実に回転駆動させることができる。
(第3実施形態)
図10〜図12に示す集電舟7は、図11に示すすり板支持部9と、固定部10と、図10〜図12に示す押圧部11と、回転支持部12と、図10及び図11に示す固定支持部13と、通電部14と、図11に示す軸受部15と、固定部31などを備えている。図10〜図12に示す集電舟7は、図1〜図9に示す集電舟7とは異なり、図4及び図9に示す駆動部16と、図6、図7及び図9に示すガイド部27などを備えていない。
図10〜図12に示す回転支持部12は、トロリ線1aに対してすり板8Aが一定方向に連続して回転運動しながら接触するように、このすり板8Aを支持して回転する部材である。回転支持部12は、図4及び図9に示す駆動部16のような特別な動力源を必要とせずに、図12に示すようにトロリ線1aとすり板8Aとの間に発生する摩擦力Fを利用してすり板8AをB方向に受動的に回転駆動する構造である。図4に示す軸受部15は、トロリ線1aとすり板8Aとの間に発生する摩擦力Fによって回転支持部12が回転するように、この回転支持部12の回転軸12aを回転自在に支持する。
図11に示す固定部31は、軸受部15を固定する部材である。固定部31は、回転支持部12の回転軸12aと固定支持部30との間に軸受部15を挟み込むように、回転支持部12と軸受部15とを着脱自在に固定する。固定部31は、固定ボルト31aと座金31bなどを備えている。固定ボルト31aは、回転支持部12に軸受部15を固定する部材であり、回転支持部12の回転軸12aの雌ねじ部12bと噛み合う雄ねじ部を先端部に備えている。座金31bは、固定ボルト31aのボルト頭部と軸受部15との間に挟み込まれる部材であり、軸受部15が固定支持部30から抜け出すのを防止する。
次に、この発明の第3実施形態に係る集電装置の動作を説明する。
図10及び図12に示すように、トロリ線1aとすり板8Aとが接触した状態で図1に示す車両2がA方向に移動すると、図12に示すようにトロリ線1aとすり板8Aとが接触する接触点P3において摩擦力Fが発生する。図12に示すように、回転支持部12の中心軸Cと接触点P3との間が距離Dだけ離れているため、すり板8Aの端部に近い接触点P3を作用点として回転支持部12の中心軸C回りにモーメントM=F×Dが作用する。その結果、図4及び図9に示すような特別な駆動部16を集電舟7が備えていなくても、図11に示す回転軸12aを回転中心として回転支持部12がB方向に回転駆動し、この回転支持部12と一体となってすり板8AもB方向に回転駆動する。図12に示すように、モーメントMは摩擦力Fと距離Dに比例するため、一定以上の距離Dがあればすり板8AをB方向に連続して回転駆動することができる。
この発明の第3実施形態に係る集電装置には、第1実施形態及び第2実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
(1) この第3実施形態では、トロリ線1aに対してすり板8Aが一定方向に連続して回転運動しながら接触するように、このすり板8Aを回転支持部12が支持して回転する。このため、回転支持部12を駆動するための駆動力を発生する特別な駆動源を必要とせずに、すり板8Aを一定方向に連続して自動的に回転させることができる。その結果、トロリ線1aにジグザグ偏位を付与せずにすり板8Aの局部摩耗を軽減することができるとともに、集電装置3の構造が簡単になって集電装置3を安価に製造することができる。
(2) この第3実施形態では、すり板8Aを周方向に並べた状態で回転支持部12が支持して回転し、トロリ線1aとすり板8Aとの間に発生する摩擦力Fによってこの回転支持部12が回転するように、この回転支持部12の回転軸12aを回転自在に軸受部15が支持する。このため、トロリ線1aとすり板8Aとの間に発生する摩擦力Fを利用して、簡単な構造の軸受によって回転支持部12を低摩擦抵抗で円滑に回転させることができる。
(第4実施形態)
図13及び図14に示す導電レール1bは、集電装置32の集電靴8Bが摺動する電車線路(第三軌条式電車線路(第三レール))であり、支持碍子によって支持された状態で軌道の側方に沿って軌道と平行に敷設されている。導電レール1bは、鉄道車両の車輪を支持する通常の走行用レールとは異なり、車両に電力を供給するための集電用レールであり、車両に負荷電流を供給することを目的として使用される。
集電靴8Bは、導電レール1bと摺動する部材である。集電靴8Bは、鋳鉄製又は鋳鋼製の板状部材であり、図1〜図3に示すすり板8Aと同様にすり板支持部9上に円環状に並べて配置されている。集電靴8Bは、軌道上を走行する台車に集電装置32によって絶縁材を介して取り付けられており、押圧部11によって導電レール1bに押し付けられている。集電靴8Bは、図4、図6、図7及び図9に示すガイド部27によって移動自在にガイドされており、図4及び図9に示す駆動部16によって導電レール1bに対してB方向に回転運動しながら接触するように駆動される。
図13及び図14に示す集電装置32は、導電レール1bと摺動する集電靴8Bによってこの導電レール1bから集電する装置である。集電装置32は、導電レール1bから電力を導く集電機能を有するとともに、導電レール1b上で集電靴8Bを回転運動させる回転運動機能を有する。図13及び図14に示す集電装置32は、導電レール1bの頭頂面に集電靴8Bの下面を接触させた状態で、この集電靴8BをB方向に回転させながらこの導電レール1bの長さ方向(A方向)に移動して集電する第三軌条式集電装置である。
この発明の第4実施形態に係る集電装置には、第1実施形態及び第2実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
この第4実施形態では、導電レール1bと集電靴8Bが摺動する。このため、集電靴8Bを略均一に摩耗させることができ、この集電靴8Bに局部摩耗が発生するのを防止することができる。
(第5実施形態)
図15及び図16に示す集電装置32は、図13及び図14に示す集電装置32とは異なり、図13及び図14に示す駆動部16と、図6、図7及び図9に示すガイド部27などを備えていない。集電靴8Bは、図15に示すように、接触点P3に作用する摩擦力Fによって導電レール1bに対してB方向に受動的に回転運動するように駆動される。この第5実施形態には、第3実施形態と同様の効果がある。
(第6実施形態)
図17及び図18に示すラックピニオン機構部33は、回転支持部12を回転駆動する部分であり、ラック33aとピニオン33bなどを備えている。ラックピニオン機構部33は、導電レール1b側のラック33aと噛み合う回転支持部12側のピニオン33bによって、この回転支持部12を回転駆動する。ラックピニオン機構部33は、導電レール1bの長さ方向に集電装置32が移動するときに、ラック33aと噛み合いながらピニオン33bが回転することによって、この回転支持部23を回転駆動する。ラック33aは、ピニオン33bと噛み合う歯である。ラック33aは、図17に示すように、導電レール1bの長さ方向に沿ってこの導電レール1bの頭部の一方の側面に取り付けられている。ピニオン33bは、ラック33aと噛み合って回転する歯車である。ピニオン33bは、図18に示すように、集電靴8B、押圧部11及び回転支持部12と一体となって回転移動可能なように、この回転支持部12の中心軸Cを回転中心としてこの押圧部11の下面に取り付けられている。
この発明の第6実施形態に係る集電装置には、第1実施形態及び第2実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
この第6実施形態では、集電靴8Bを周方向に並べた状態で回転支持部12が支持して回転し、導電レール1b側のラック33aと噛み合う回転支持部12側のピニオン33bによって、この回転支持部12をラックピニオン機構部33が回転駆動する。このため、導電レール1bと回転支持部12との間に歯車などを噛み合わせることによって、この回転支持部12を回転駆動することができる。その結果、集電装置32を回転駆動するための駆動力を発生する電動モータや空気圧モータなどの動力機構を省略することができる。また、図15及び図16に示す第5実施形態では、導電レール1bと集電靴8Bとの間に発生する摩擦力Fのみによって集電靴8Bを回転する。このため、何らかの原因で集電靴8Bの回転が阻害されると集電靴8Bの摺動面に局部摩耗が発生し、この摺動面の段差によって集電靴8Bの回転速度が不均一になり、それによってさらに局部摩耗を増加させる場合がある。この第6実施形態では、車両2の速度に応じてラックピニオン機構部33が集電靴8Bを強制的に一定速度で回転することができるため、第5実施形態に比べて集電靴8Bに局部摩耗が発生するのを防ぐことができる。
(他の実施形態)
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、鉄道車両の集電装置3,32を例に挙げて説明したが、運搬機械又はエレベータなどのような移動体の集電装置、高速で摺動しながら種々の試験を実施する集電試験機の集電装置などについてもこの発明を適用することができる。また、この実施形態では、シングルアーム式の集電装置3及び第三軌条方式の集電装置32を例に挙げて説明したが、菱型又は翼型などの他の形式の集電装置についてもこの発明を適用することができる。また、この実施形態では、電車線がトロリ線1a及び導電レール1bである場合を例に挙げて説明したが、アルミ合金又は導電鋼などの剛体を電車線に使用する剛体ちょう架式電車線路の剛体電車線などについてもこの発明を適用することができる。さらに、この実施形態では、車両2がA方向に移動する場合を例に挙げて説明したが、車両2がA方向とは逆方向に移動する場合についてもこの発明を適用することができる。
(2) この第1実施形態、第2実施形態及び第4実施形態では、すり板8A及び集電靴8Bを所定の速度で回転駆動する場合を例に挙げて説明したが、これらを任意の速度で駆動することもできる。例えば、すり板8A及び集電靴8Bの回転速度を車両2の速度に応じて可変するために、この車両2の速度を検出する速度検出部が出力する速度検出信号に基づいて、すり板8A及び集電靴8Bの回転速度を最適な速度に自動で設定することもできる。また、すり板8A及び集電靴8Bの回転速度を任意の速度に車両2の運転者が手動で設定することもできる。この場合には、すり板8A及び集電靴8Bの回転速度を任意の速度に設定する動作設定部が出力する動作設定情報に基づいて、すり板8A及び集電靴8Bが回転駆動するように、駆動部16を制御部20によって制御することができる。
(3) この第1実施形態、第2実施形態及び第4実施形態では、駆動力発生部17が空気圧モータである場合を例に挙げて説明したが、電動モータなどの回転式アクチュエータを使用することもできる。また、この第1実施形態、第2実施形態及び第4実施形態では、駆動力発生部17によって回転支持部12を直接回転駆動する場合や、駆動力発生部17が発生する駆動力をラックピニオン機構部22によって回転支持部12に伝達し、この回転支持部12を回転駆動する場合を例に挙げて説明したが、このような回転構造に限定するものではない。例えば、駆動力発生部17が発生する駆動力をベルト伝動装置などの巻き掛け伝導装置によって回転支持部12に伝達して、この回転支持部12を回転駆動することもできる。また、この第2実施形態では、固定支持部30の収容部30c内に駆動力発生部17を収容する場合を例に挙げて説明したが、押圧部11の内部に収容部を形成し、この収容部内に駆動力発生部17を収容することもできる。さらに、この第4実施形態では、固定支持部13内に収容される駆動力発生部17によって回転支持部12を回転する場合を例に挙げて説明したが、図9に示すような固定支持部30内に収容される駆動力発生部17によって回転支持部23を回転させることもできる。
1 架線(電車線路)
1a トロリ線(電車線)
1b 導電レール(電車線)
2 車両
2a 車体
3 集電装置
7 集電舟
8A すり板(摺動部)
8B 集電靴(摺動部)
9 すり板支持部
10 固定部
11 押圧部
12 回転支持部
12a 回転軸12a
13 固定支持部
14 通電部
15 軸受部
16 駆動部
17 駆動力発生部
17a 出力軸
18 動作切替部
19 動作開始/終了選択部
20 制御部
21 空気圧源
22 ラックピニオン機構部
22a ラック
22b ピニオン
23 回転支持部
24 導電部
25 絶縁断熱部
26 通電部
27 ガイド部
27a スライド部
27b ガイドレール部
28,29 固定部
30 固定支持部
31 固定部
32 集電装置
33 ラックピニオン機構部
33a ラック
33b ピニオン
C 中心軸
F 摩擦力
3 接触点

Claims (9)

  1. 電車線と摺動する摺動部によってこの電車線から集電する集電装置であって、
    前記電車線に対して前記摺動部が回転運動しながら接触するように、この摺動部を駆動する駆動部を備えること、
    を特徴とする集電装置。
  2. 請求項1に記載の集電装置において、
    前記摺動部を周方向に並べた状態で支持して回転する回転支持部を備え、
    前記駆動部は、前記回転支持部の回転軸を回転駆動するための駆動力を発生する駆動力発生部を備えること、
    を特徴とする集電装置。
  3. 請求項1に記載の集電装置において、
    前記摺動部を周方向に並べた状態で支持して回転する回転支持部と、
    前記回転支持部を回転自在に支持する固定支持部とを備え、
    前記駆動部は、
    前記回転支持部側のラックと前記固定支持部側のピニオンとを噛み合わせて、この回転支持部を回転駆動するラックピニオン機構部と、
    前記ピニオンを回転駆動するための駆動力を発生する駆動力発生部とを備えること、
    を特徴とする集電装置。
  4. 電車線と摺動する摺動部によってこの電車線から集電する集電装置であって、
    前記電車線に対して前記摺動部が一定方向に連続して回転運動しながら接触するように、この摺動部を支持して回転する回転支持部を備えること、
    を特徴とする集電装置。
  5. 請求項4に記載の集電装置において、
    前記回転支持部は、前記摺動部を周方向に並べた状態で支持して回転し、
    前記電車線と前記摺動部との間に発生する摩擦力によって前記回転支持部が回転するように、この回転支持部の回転軸を回転自在に支持する軸受部を備えること、
    を特徴とする集電装置。
  6. 請求項4に記載の集電装置において、
    前記回転支持部は、前記摺動部を周方向に並べた状態で支持して回転し、
    前記電車線側のラックと噛み合う前記回転支持部側のピニオンによって、この回転支持部を回転駆動するラックピニオン機構部を備えること、
    を特徴とする集電装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の集電装置において、
    前記摺動部を前記電車線に押圧する押圧部を備えること、
    を特徴とする集電装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の集電装置において、
    前記摺動部は、トロリ線と摺動するすり板であること、
    を特徴とする集電装置。
  9. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の集電装置において、
    前記摺動部は、導電レールと摺動する集電靴であること、
    を特徴とする集電装置。
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