JP2013229683A - 通信装置及び通信プロトコル変更制御方法 - Google Patents

通信装置及び通信プロトコル変更制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】使用状況に応じた通信プロトコルにより通信を可能とし、これにより省電力化を図り得る
【解決手段】実施形態によれば通信装置は、通信ネットワークに接続されるとともに、互いに通信信号の伝送速度が異なる複数の通信ポートを通信ネットワークに対し選択的に接続可能な通信装置を対象とし、処理部と、制御部とを備える。処理部は、通信ポートまたは通信ネットワークを伝送する通信信号を入力し、接続される通信ポートの通信プロトコルに対応する第1のプログラムよる通信処理を実行する。制御部は、予め決められた条件に基づいて、処理部にセットされる第1のプログラムを第1のプログラムとは通信プロトコルが異なる第2のプログラムに変更する。
【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、例えばIP(Internet Protocol)電話機として使用される通信装置及び通信装置の通信プロトコル変更制御方法に関する。
近年、LAN(Local Area Network)またはインターネットといったIP(Internet Protocol)網を介して、双方向に画像や音声をパケットデータとして、リアルタイムに送受信するIP電話システムが普及している。このIP電話システムでは、IP網に接続されるIP電話端末間で音声通信を行うことができるとともに、IP電話端末と公衆網に接続される電話端末との間で音声通信を行えることは勿論のことである。
ところで、上記IP電話端末は2つのLANポートを持ち、一方がLANに接続されこのポートで通話を実現している。もう一方のLANポートはパーソナル・コンピュータに接続されることが多く、中継機能を有することによって、例えばインターネットから事務所の机へのLANケーブルは1本で済むようになっている。
特表平11−513542号公報 特開平3−72755号公報 特開昭63−84338号公報
ところで、IP電話端末では、音声通信がメインでありFast Ethernet(登録商標)で十分あるが、パーソナル・コンピュータが接続された場合、Giga Ethernet(登録商標)を必要となる場合がある。この場合、IP電話端末とLANとの通信は高い通信速度(Giga Ethernet(登録商標))に対応できるよう設計され、パーソナル・コンピュータの接続状態に関わらず、常に高速の通信で接続されている。つまり、常に消費電力が大きい状態になっている。
本発明の目的は、通信ポートにより通信端末を接続した通信装置にあって、使用状況に応じた通信プロトコルにより通信を可能とし、これにより省電力化を図り得る通信装置及び通信プロトコル変更制御方法を提供することにある。
実施形態によれば通信装置は、通信ネットワークに接続されるとともに、互いに通信信号の伝送速度が異なる複数の通信ポートを通信ネットワークに対し選択的に接続可能な通信装置を対象とし、処理部と、制御部とを備える。処理部は、通信ポートまたは通信ネットワークを伝送する通信信号を入力し、接続される通信ポートの通信プロトコルに対応する第1のプログラムよる通信処理を実行する。制御部は、予め決められた条件に基づいて、処理部にセットされる第1のプログラムを第1のプログラムとは通信プロトコルが異なる第2のプログラムに変更する。
第1の実施形態に係わるIP電話システムを示す概略構成図。 第1の実施形態に係わるIP電話端末の構成を示すブロック図。 第1の実施形態において、通信プロトコルを変更する際のIP電話端末の制御処理手順を示すフローチャート。 第2の実施形態において、LANポートの再接続時のIP電話端末の制御処理手順を示すフローチャート。 第3の実施形態において、LANポートの切断時のIP電話端末の制御処理手順を示すフローチャート。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、通信ポートが接続されていない場合や通信ポートに接続される通信機器が高速通信を必要としない場合に、低速通信に切り替えるようにしたものである。
図1は、第1の実施形態に係わるIP電話システムを示す概略構成図である。
このシステムは、例えばメインオフィスにおいて、LAN(Local Area Network)1を有する。LAN1には、呼制御サーバSV、給電装置としてのハブRT1及びルータRT2が接続されている。ハブRT1には、通信装置としてのIP電話端末T11,T12が接続されている。そして、ハブRT1は、接続されるIP電話端末T11,T12に対し、認証を行い、認証結果に応じて、IP電話端末T11,T12に電力を供給する。
IP電話端末T11,T12は、通話処理機能とメディア情報処理機能とを備えた端末である。
ルータRT2は、LAN1とインターネット等のIPネットワークNWとの間を接続する。呼制御サーバSVは、IP電話端末T11,T12間またはIP電話端末T11,T12とIPネットワークNW上のIP電話端末との間で、例えばSIPに従ってセッションを確立する交換制御機能を備える。そして、セッション確立後は、発信側と着信側の電話端末間でピアツーピア接続による音声通信を行なう。
ところで、上記IP電話端末T11は、データ中継機能を有し、例えばパーソナル・コンピュータ等の通信端末T21をLANポート2を介して接続可能である。図1では、IP電話端末T11の中継機能は1つのLANポートしか記していないが、2以上の複数のLANポートを有することもある。つまり複数の通信端末T21が存在することもある。
本第1の実施形態は、通信端末T21はIP電話端末T11よりも高速の通信を必要としており、それぞれが必要とする通信速度を満たす通信規格が異なるものとする。IP電話端末T11は音声通信がメインでありFast Ethernet(登録商標)で十分あるが、通信端末T21が接続された場合、Giga Ethernet(登録商標)を必要となる場合がある。この場合、IP電話端末T11とLAN1間の通信は高い通信速度(Giga Ethernet(登録商標))に対応できるよう設計され、通信端末T21の接続状態に関わらず、常に高速の通信で接続されている。つまり、常に消費電力が大きい状態になっている。
本第1の実施形態では、常に高速の通信によって消費電力が高い状態になっている問題を解決するために、通信端末T21の接続状態(接続/未接続)によってIP電話端末T11とLAN1間の通信を切り替えるようにしている。つまり、通信端末T21が接続されているときのみ、高速通信に設定し、通信端末T21が接続されていない場合は、低速通信への切り替えることによって、消費電力を抑えることを実現する。
また、上記IP電話端末T11は、本第1の実施形態に係わる機能として次のような機能を有している。図2はその構成を示すブロック図である。
図2において、IP電話端末T11は、中継デバイス110と、制御/処理デバイス120とを備え、中継デバイス110及び制御/処理デバイス120をデータハイウェイ130及び制御ハイウェイ140により接続している。データハイウェイ130は、Fast Ethernet(登録商標)に対応するものとする。
中継デバイス110は、プロトコル処理部111,112と、データスイッチ113とを備える。プロトコル処理部111は、LAN1に接続され、制御/処理デバイス120によりセットされる通信プロトコルに対応するプログラムによりLAN1からのIPパケットまたはLAN1へ送信するIPパケットを処理する。ここで、LAN1とIP電話端末T11との間にGiga Ethernet(登録商標)に対応する通信プロトコルが設定されている場合、LAN1のIPパケットをデータハイウェイ130経由で通信するために、データハイウェイ130の通信プロトコルと、Giga Ethernet(登録商標)に対応する通信プロトコルとの間のプロトコル変換が行われる。このプロトコル変換により、LAN1をデータハイウェイ130に直接接続することを可能にしている。
また、プロトコル処理部111は、LAN1を経由して送られてきた例えばIPパケット中から通話信号や制御信号を抽出し、通話信号をデータスイッチ113及びデータハイウェイ130を介して制御/処理デバイス120へ、制御信号を制御ハイウェイ140を介して制御/処理デバイス120へとそれぞれ与える。さらにプロトコル処理部111は、制御/処理デバイス120から与えられるシリアルデータ信号を時分割多重して伝送用のIPパケットを生成し、LAN1へ送信する。
プロトコル処理部112は、LANポート2に接続され、制御/処理デバイス120によりセットされる通信プロトコルに対応するプログラムにより通信端末T21との間でデータ転送を行う。
データスイッチ113は、制御/処理デバイス120の制御指示により、プロトコル処理部111とデータハイウェイ130との接続、プロトコル処理部111とプロトコル処理部112との接続を選択的に切り替える。
一方、制御/処理デバイス120は、通話処理部121と、主制御部122と、記憶部123と、操作パネル125とを備える。通話処理部121は、中継デバイス110から与えられる通話信号に含まれる通話データを取り出して、この通話データからアナログの受話音声信号を再生する。そして、通話処理部121は、この再生した受話音声信号によりハンドセットの受話器126を駆動し、受話音声の出力を行なわせる。
また、通話処理部121には、ハンドセットの送話器127で生成されたアナログの送話音声信号が入力される。通話処理部121は、この送話音声信号を所定形態の通話信号に変換して、データハイウェイ130を介して中継デバイス110へと与える。
主制御部122は、CPU、ROM、RAMなどを有して構成され、ソフトウェア処理により本IP電話端末T11の各部の制御を行なう。記憶部123には、各通信プロトコル(A,B,C)に対応するプログラムが格納されている。
操作パネル部125は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部と、キー入力部とを備えている。表示部には、主制御部122から出力された自端末の動作状態を表す種々情報、電話帳なども表示される。
ところで、上記主制御部122は、本実施形態に係る機能として、一定期間ごとに制御信号を中継デバイス110に送信し、中継デバイス110からの返送信号を受信することによりLANポート2の接続の有無を検出し、LANポート2が接続された時に、Giga Ethernet(登録商標)に対応する通信プロトコルAのプログラムを記憶部123から読み出して、中継デバイス110のプロトコル処理部111,112にセットする。また、上記主制御部122は、LANポート2がIP電話端末T11から外された場合や、通信端末T21がGiga Ethernet(登録商標)に対応する通信プロトコルAを必要としない場合に、プロトコル処理部111,112にセットされているプログラムを例えばFast Ethernet(登録商標)に対応する通信プロトコルCのプログラムに更新する。
次に、上記構成における動作について説明する。
(通信端末T21によるデータ通信)
まず、LANポート2に接続された通信端末T21がLAN1を介してデータ通信を行う場合について説明する。
いま、通信端末T21において、ユーザがLAN1を介して所望の通信相手との間でデータ通信を行うための操作を行ったとする。そうすると通信端末T21は、Giga Ethernet(登録商標)に対応する通信プロトコルAに従いコネクトメッセージをIP電話端末T11へ送信する。このコネクトメッセージはLANポート2を介して中継デバイス110のプロトコル処理部112で受信される。
このコネクトメッセージを受信するとプロトコル処理部112は、LAN1上に接続された相手端末との間で通信コネクションを設定するための手順を実行する。この通信コネクションの設定手順において、IP電話端末T11はLAN1の相手端末に対しGiga Ethernet(登録商標)に対応する通信プロトコルAに従ってコネクトメッセージを送信する。これにより通信端末T21とLAN1上の相手端末との間には通信コネクションが設定され、以後通信端末T21と相手端末との間では、LANポート2、IP電話端末T11及びLAN1を介してデータ通信が可能となる。
(通信プロトコルの変更)
図3は、通信プロトコルを変更する際の主制御部122の制御処理手順を示すフローチャートである。
いま、通信端末T21において、LAN1上の相手端末との間でデータ通信を行っているものとする。この場合、プロトコル処理部111,112にはGiga Ethernet(登録商標)に対応する通信プロトコルAが設定されているので、主制御部122はステップST3aからステップST3bに移行して通信端末T21がLANポート2に接続されているか否かの判定を行う。ここでは、接続されているので(Yes)、主制御部122は通信端末T21が必要とする通信プロトコルの通信速度を判定し(ステップST3c)、通信プロトコルAであるので、プロトコル処理部111,112に対し通信プロトコルAの状態を維持させる(ステップST3d)。
一方、上記ステップST3bにおいて、LANポート2がIP電話端末T11から外された場合(No)、主制御部122は記憶部123からFast Ethernet(登録商標)に対応する通信プロトコルCのプログラムを読み出し、プロトコル処理部111にセットすることで、通信プロトコルAから通信プロトコルCに変更する(ステップST3e)。
なお、ユーザが通信端末T21の通信速度を通信プロトコルBに設定した場合、主制御部122は通信端末T21とのネゴシエーションにより通信プロトコルBを検出し、記憶部123から通信プロトコルBのプログラムを読み出し、プロトコル処理部111,112にセットする(ステップST3f)。また、ユーザが通信端末T21の通信速度を通信プロトコルCに設定した場合、主制御部122は記憶部123から通信プロトコルCのプログラムを読み出し、プロトコル処理部111,112にセットする(ステップST3g)。
一方、IP電話端末T11に通信プロトコルBを要求するLANポートが接続されているものとする。この場合、プロトコル処理部111,112には通信プロトコルBが設定されているので、主制御部122はステップST3aからステップST3hに移行して通信端末がLANポートに接続されているか否かの判定を行う。ここでは、接続されているので(Yes)、主制御部122は通信端末が必要とする通信プロトコルの通信速度を判定し(ステップST3i)、通信プロトコルAであっても、プロトコル処理部111,112に対し通信プロトコルBの状態を維持させる(ステップST3j)。
一方、上記ステップST3hにおいて、LANポートがIP電話端末T11から外された場合(No)、主制御部122は記憶部123からFast Ethernet(登録商標)に対応する通信プロトコルCのプログラムを読み出し、プロトコル処理部111にセットすることで、通信プロトコルBから通信プロトコルCに変更する(ステップST3k)。
なお、ユーザが通信端末の通信速度を通信プロトコルBに設定した場合でも、主制御部122はプロトコル処理部111,112に対し通信プロトコルBの状態を維持させる(ステップST3l)。また、ユーザが通信端末の通信速度を通信プロトコルCに設定した場合、主制御部122は記憶部123から通信プロトコルCのプログラムを読み出し、プロトコル処理部111,112にセットする(ステップST3m)。
一方、IP電話端末T11に通信プロトコルCを要求するLANポートが接続されているものとする。この場合、プロトコル処理部111,112には通信プロトコルCが設定されているので、主制御部122はステップST3aからステップST3nに移行して通信端末がLANポートに接続されているか否かの判定を行う。ここで、接続されている場合(Yes)、主制御部122はプロトコル処理部111,112に対し通信プロトコルCの状態を維持させる(ステップST3o)。
一方、上記ステップST3nにおいて、LANポートがIP電話端末T11から外された場合(No)、主制御部122はプロトコル処理部111に対し通信プロトコルCの状態を維持させる(ステップST3p)。
以上のように上記第1の実施形態によれば、IP電話端末T11において、例えばLANポート2が接続されているときのように、必要時にのみ伝送速度が高い通信プロトコルAに対応するプログラムをプロトコル処理部111,112にセットするようにし、LANポート2が接続されていない場合や、LANポート2に接続される通信端末T21が必要とする通信速度が低い場合には、プロトコル処理部111,112にセットされているプログラムを伝送速度の低い通信プロトコルCに対応するプログラムに切り替えるようにしているので、IP電話端末T11の消費電力を抑えることができる。
また、LANポートがIP電話端末T11に接続されていても、LANポート2に接続される通信端末T21が必要とする通信速度が低い場合に、LAN1とIP電話端末T11との間の通信プロトコルAを通信プロトコルCに変更することもできるので、この点でもIP電話端末T11全体の省電力化を図ることができる。
さらに、第1の実施形態では、IP電話端末T11において、LANポート2が接続されていないと判定した場合に、プロトコル処理部111,112にセットされるプログラムをデータハイウェイ130の通信プロトコルCに対応するプログラムに変更されることになるため、IP電話端末T11において最低限となる音声通信を行うことができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、通信ポートが再接続されるとき、通信ポートと通信ネットワークとの再接続によって発生する通信切断時間が許容できる状態であるか否かを判定し、許容できない状態でない場合に、許容できる状態になるまで待って、処理部にセットされるプログラムを再接続される通信ポートの通信プロトコルに対応するプログラムに変更するようにしたものである。
図4は、第2の実施形態において、LANポートの再接続時の主制御部122の制御処理手順を示すフローチャートである。
通信端末T21がIP電話端末T11に接続されていない状態で、IP電話端末T11が動作中に通信端末T21が接続されたとする。この場合、IP電話端末T11はLAN1との間を高速通信プロトコルに切り替える必要がある。
主制御部122は、LANポート2の再接続を検出し(ステップST4a)、IP電話端末T11が通話状態であるか否かの判断を行う(ステップST4b)。ここでは、IP電話端末T11が通話状態であるので(Yes)、主制御部122は通話が終了するか否かの判断を行い(ステップST4c)、通話が終了した時点で(Yes)、プロトコル処理部111,112に設定された通信プロトコルCを通信プロトコルAに変更する(ステップST4d)。
一方、上記ステップST4bにおいて、IP電話端末T11が待機状態である場合(No)、主制御部122はプロトコル処理部111,112に設定された通信プロトコルCを通信プロトコルAに変更する。
なお、制御/処理デバイス120がLAN1との通信ポート切断/再接続によって発生する切断時間が許容できる状態であれば、切り替えることとし、許容できない場合は許容できる状態になるまで待って切り替えることとする。
上記IP電話端末T11では、Fast Ethernet(登録商標)とGiga Ethernet(登録商標)の切替には通信ポートの切断/再接続が必要である。IP電話端末T11が通話状態のときに、通信ポートの切断/再接続により通信切断時間が発生すると通話が途切れることになるため、通信ポートの切断/再接続は許容されない。よって、この場合は、通話終了を待って、通信規格切替を実行する。
以上のように上記第2の実施形態では、IP電話端末T11において、LANポート2が再接続されるとき、通信プロトコルの変更に先立ち、LANポート2とLAN1との再接続によって発生する通信切断時間が許容できる状態であるか否かを判定し、許容できない状態である場合に、許容できる状態になるまで待って、プロトコル処理部111,112にセットされるプログラムを再接続されるLANポート2の通信プロトコルに対応するプログラムに変更するようにしている。
従って、万一、通話中であったとしても通話が途切れることなく、通信プロトコルの変更が行われることになり、これにより通信プロトコルの変更上の信頼性をさらに高めることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、通信ポートが外されるとき、通信ポートと通信ネットワークとの切断によって発生する通信切断時間が許容できる状態であるか否かを判定し、許容できない状態でない場合に、許容できる状態になるまで待って、処理部にセットされるプログラムを通信ポートの伝送速度より低い通信プロトコルに対応するプログラムに変更するようにしたものである。
図5は、第3の実施形態において、LANポートの切断時の主制御部122の制御処理手順を示すフローチャートである。
通信端末T21がIP電話端末T11に接続されている状態で、IP電話端末T11が動作中に通信端末T21が抜かれたとする。この場合、IP電話端末T11はLAN1との間を低速通信プロトコルに切り替える必要がある。
主制御部122は、LANポート2の切断を検出し(ステップST5a)、IP電話端末T11が通話状態であるか否かの判断を行う(ステップST5b)。ここでは、IP電話端末T11が通話状態であるので(Yes)、主制御部122は通話が終了するか否かの判断を行い(ステップST5c)、通話が終了した時点で(Yes)、プロトコル処理部111,112に設定された通信プロトコルAを通信プロトコルCに変更する(ステップST5d)。
一方、上記ステップST5bにおいて、IP電話端末T11が待機状態である場合(No)、主制御部122はプロトコル処理部111,112に設定された通信プロトコルAを通信プロトコルCに変更する。
なお、制御/処理デバイス120がLAN1との通信ポート切断/再接続によって発生する切断時間が許容できる状態であれば、切り替えることとし、許容できない場合は許容できる状態になるまで待って切り替えることとする。
上記IP電話端末T11では、Fast Ethernet(登録商標)とGiga Ethernet(登録商標)の切替には通信ポートの切断/再接続が必要である。IP電話端末T11が通話状態のときに、通信ポートの切断/再接続により通信切断時間が発生すると通話が途切れることになるため、通信ポートの切断/再接続は許容されない。よって、この場合は、通話終了を待って、通信規格切替を実行する。
以上のように上記第3の実施形態では、IP電話端末T11において、LANポート2が外されるとき、通信プロトコルの変更に先立ち、LANポート2とLAN1との切断によって発生する通信切断時間が許容できる状態であるか否かを判定し、許容できない状態である場合に、許容できる状態になるまで待って、プロトコル処理部111にセットされるプログラムをLANポートの伝送速度より低い通信プロトコルCに対応するプログラムに変更するようにしている。
従って、万一、通話中であったとしても通話が途切れることなく、通信プロトコルの変更が行われることになり、これにより変更上の信頼性をさらに高めることができる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、プロトコル処理部にセットされるプログラムの変更条件として、LANポートが接続されていない状態、通信端末が低速通信に設定された状態を用いる例について説明したが、例えば時間帯等の他の条件を用いるようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…LAN、2…LANポート、110…中継デバイス、120…制御/処理デバイス、130…データハイウェイ、140…制御ハイウェイ、111,112…プロトコル処理部,113…データスイッチ、121…通話処理部、122…主制御部、123…記憶部、125…記憶部、126…受話器、127…送話器、T11,T12…IP電話端末、RT1…ハブ、RT2…ルータ、T21…通信端末。

Claims (12)

  1. 通信ネットワークに接続されるとともに、互いに通信信号の伝送速度が異なる複数の通信ポートを前記通信ネットワークに対し選択的に接続可能な通信装置において、
    前記通信ポートまたは前記通信ネットワークを伝送する通信信号を入力し、接続される通信ポートの通信プロトコルに対応する第1のプログラムよる通信処理を実行する処理部と、
    予め決められた条件に基づいて、前記処理部にセットされる前記第1のプログラムを当該第1のプログラムとは異なる通信プロトコルに対応する第2のプログラムに変更する制御部とを具備する通信装置。
  2. 前記制御部は、前記条件として、前記通信ポートの接続状態を判定し、前記通信ポートが接続されていないと判定した場合に、前記処理部にセットされる前記第1のプログラムを前記通信ポートの伝送速度より低い通信プロトコルに対応する第2のプログラムに変更する請求項1記載の通信装置。
  3. 前記処理部と前記制御部との間が前記通信ポートより伝送速度が低いデータ通信路により接続されているとき、
    前記制御部は、前記通信ポートが接続されていないと判定した場合に、前記処理部にセットされる前記第1のプログラムを前記データ通信路の通信プロトコルに対応する第2のプログラムに変更する請求項2記載の通信装置。
  4. 前記制御部は、前記通信ポートが再接続されるとき、前記通信ポートと前記通信ネットワークとの再接続によって発生する通信切断時間が許容できる状態であるか否かを判定し、許容できない状態である場合に、許容できる状態になるまで待って、前記処理部にセットされる第1のプログラムを再接続される通信ポートの通信プロトコルに対応する第2のプログラムに変更する請求項1記載の通信装置。
  5. 前記制御部は、前記通信ポートが外されるとき、前記通信ポートと前記通信ネットワークとの切断によって発生する通信切断時間が許容できる状態であるか否かを判定し、許容できない状態である場合に、許容できる状態になるまで待って、前記処理部にセットされる第1のプログラムを前記通信ポートの伝送速度より低い通信プロトコルに対応する第2のプログラムに変更する請求項1記載の通信装置。
  6. 前記制御部は、前記条件として、前記通信ポートに接続される通信機器が必要とする通信速度が前記通信ポートの通信速度より低い場合、前記処理部にセットされる前記第1のプログラムを前記通信ポートの伝送速度より低い通信プロトコルに対応する第2のプログラムに変更する請求項1記載の通信装置。
  7. 通信ネットワークに接続されるとともに、互いに通信信号の伝送速度が異なる複数の通信ポートを前記通信ネットワークに対し選択的に接続可能な通信装置で使用される通信プロトコル変更制御方法において、
    通信ポートの接続時に、前記通信ポートの通信プロトコルに対応する第1のプログラムを処理部にセットし、
    前記通信ポートまたは前記通信ネットワークを伝送する通信信号を前記処理部に入力し、前記処理部により前記第1のプログラムよる通信処理を実行し、
    予め決められた条件に基づいて、前記処理部にセットされる前記第1のプログラムを当該第1のプログラムとは通信プロトコルが異なる第2のプログラムに変更する通信プロトコル変更制御方法。
  8. 前記変更することは、前記条件として、前記通信ポートの接続状態を判定し、前記通信ポートが接続されていないと判定した場合に、前記処理部にセットされる前記第1のプログラムを前記通信ポートの伝送速度より低い通信プロトコルに対応する第2のプログラムに変更する請求項7記載の通信プロトコル変更制御方法。
  9. 前記処理部に対し前記通信ポートより伝送速度が低いデータ通信路により接続されているとき、
    前記変更することは、前記通信ポートが接続されていないと判定した場合に、前記処理部にセットされる前記第1のプログラムを前記データ通信路の通信プロトコルに対応する第2のプログラムに変更する請求項8記載の通信プロトコル変更制御方法。
  10. 前記変更することは、前記通信ポートが再接続されるとき、前記通信ポートと前記通信ネットワークとの再接続によって発生する通信切断時間が許容できる状態であるか否かを判定し、許容できない状態である場合に、許容できる状態になるまで待って、前記処理部にセットされる第1のプログラムを再接続される通信ポートの通信プロトコルに対応する第2のプログラムに変更する請求項7記載の通信プロトコル変更制御方法。
  11. 前記変更することは、前記通信ポートが外されるとき、前記通信ポートと前記通信ネットワークとの切断によって発生する通信切断時間が許容できる状態であるか否かを判定し、許容できない状態である場合に、許容できる状態になるまで待って、前記処理部にセットされる第1のプログラムを前記通信ポートの伝送速度より低い通信プロトコルに対応する第2のプログラムに変更する請求項7記載の通信プロトコル変更制御方法。
  12. 前記変更することは、前記条件として、前記通信ポートに接続される通信機器が必要とする通信速度が前記通信ポートの通信速度より低い場合、前記処理部にセットされる前記第1のプログラムを前記通信ポートの伝送速度より低い通信プロトコルに対応する第2のプログラムに変更する請求項7記載の通信プロトコル変更制御方法。
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