JP2013228971A - 半導体回路パターン計測装置及び方法 - Google Patents

半導体回路パターン計測装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回路パターンの微細化により、従来の技術では十分な精度で輪郭線の抽出が出来ないおそれがある。
【解決手段】半導体回路パターン画像に対して複数のノイズ除去フィルタを適用して多重解像度画像を生成する多重解像度画像生成部と、多重解像度画像の階層間の画像の差分から多重解像度微分画像を生成する多重解像度微分画像生成部と、半導体回路パターン画像の輝度信号に基づいて半導体回路パターンの輪郭線を抽出する輪郭線抽出部と、を備える。輪郭線抽出部は、多重解像度微分画像の画像信号を用いて、多重解像度画像から半導体回路パターンの輪郭線を抽出する際の輝度信号レベルを算出し、算出した輝度信号レベルに基づいて半導体回路パターンの輪郭線を抽出する。
【選択図】図4

Description

本発明は半導体回路パターン計測装置及び方法に関し、特に、半導体デバイスの画像の解析技術に関する。
半導体デバイスの製造工程では、半導体ウェハ上に形成される微細な配線・穴などの回路パターンの寸法を計測することで製造管理が行われている。この回路パターンの寸法は、回路パターンの撮影画像中の輪郭線を抽出することで計測が行われている。
特許文献1には、その撮影画像中の回路パターンの輪郭線を抽出する方法として、しきい値法と呼ばれる手法が例示されている。このしきい値法は、撮影画像中の最大輝度信号を基準として、一定のしきい値により輝度プロファイルのレベルスライスを行うことで測長輪郭線の位置を求める手法である。
特開2001−338304号公報
近年の露光技術の進歩に伴う回路パターンの微細化により、製造管理で許容される誤差は極めて小さくなりつつあり、わずかな測定誤差が製品の歩留まり率を大きく変動させる状況になりつつある。例えば、測定誤差が発生した結果、本来許容範囲内であるはずの製品まで許容範囲外のものとして弾かれてしまう可能性が高まりつつある。
しかしながら、特許文献1記載の技術では最大輝度信号を基準とするため、画像に含まれる様々なノイズにより基準となる信号値が安定しない傾向にある。最大輝度信号の輝度ピークの選択を誤れば、回路パターンの撮影画像中の輪郭線の抽出がずれてしまい、その結果として誤差が拡大し、測長再現性が低下するおそれがある。回路パターンの微細化により誤差に極めてセンシティブとなった現状では、しきい値法をはじめとする従来の技術では十分な精度で輪郭線の抽出ができず、製品の歩留まり率が大きく変動してしまうおそれがある。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を備える。即ち、本発明の半導体回路パターン計測装置は、撮影装置から送信された半導体回路パターン画像を受信する受信部と、受信部で受信した半導体回路パターン画像に対して複数のノイズ除去フィルタを適用して多重解像度画像を生成する多重解像度画像生成部と、多重解像度画像の階層間の画像の差分から多重解像度微分画像を生成する多重解像度微分画像生成部と、半導体回路パターン画像の輝度信号に基づいて半導体回路パターンの輪郭線を抽出する輪郭線抽出部と、を備える。輪郭線抽出部は、多重解像度微分画像の画像信号を用いて、多重解像度画像から半導体回路パターンの輪郭線を抽出する際の輝度信号レベルを算出し、算出した輝度信号レベルに基づいて半導体回路パターンの輪郭線を抽出する。
本発明によれば、撮影画像中の回路パターンの輪郭線の抽出の誤差を低減し、製品の歩留まり率への影響を低減することが可能となる。
半導体パターン計測におけるCD値(Critical Dimension値)を説明した図である。 回路パターンの測長輪郭線の2次元的な位置座標について説明した図である。 測長輪郭線抽出におけるノイズの影響を説明した図である。 本発明の実施形態におけるパターン計測処理フローの概要を示す図である。 本発明の実施形態におけるパターン計測装置の構成の一例を示す図である。 多重解像度画像の計算例を示した図である。 多重解像度微分画像の計算例を示した図である。 測長輪郭線のピクセルレベル推定を説明した図である。 測長輪郭線のflyer補正を説明した図である。 Topピークのサブピクセル位置推定手法を説明した図である。 Middleポイントのサブピクセル位置推定手法を説明した図である。 測長輪郭線位置をサブピクセル精度で推定する輝度ベースの手法について説明した図である。 測長輪郭線位置をサブピクセル精度で推定する微分ベースの手法について説明した図である。 測長輪郭線とCD値の関係ついて説明した図である。 輝度ベースの手法を用いてCD値の計測を行う際のディスプレイ表示について説明した図である。 微分ベースの手法を用いてCD値の計測を行う際のディスプレイ表示について説明した図である。 CD値の計測処理について説明した図である。 本発明の実施形態におけるパターン計測処理フローのステップS404の内部フローについて説明した図である。 本発明の実施形態におけるパターン計測処理を実現した計測システムを用いてCD測長を行った場合と、従来のしきい値法を用いてCD値の計測を行った場合について性能を比較した図である。
次に、発明を実施するための形態(以降、「実施形態」と称す。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、本実施形態の前提となる技術について図1−3を用いて説明する。
図1は、半導体ウェハ上に形成される微細な配線・穴などの回路パターンの例を説明した図である。図1(a)はライン101のライン幅102、図1(b)はライン103とライン104のライン間幅105、図1(c)は、ライン106とライン端108の間の幅、図1(d)ライン端109とライン端111の間の幅110、図1は(e)ホール113の径112をそれぞれ説明した図である。
例えば、SEM(scanning electron microscope)を用いて、図1のように半導体デバイスを撮影し、画像解析を行うことにより、配線・穴などの回路パターンの寸法、すなわちCD値の計測を行うことが可能である。ここで、半導体デバイスの回路パターンの画像を図1とし、図1(a)の一部を拡大撮影した画像を図2(a)とする。
図2は、(a)回路パターンの画像、(b)輝度プロファイル、(c)測長輪郭線の位置座標を示す図である。SEMやHIM(helium ion microscope)等の顕微鏡で半導体の転写パターンを撮影した場合、数ピクセルの範囲で高輝度に分布した像203、206(輝度値が上昇するにつれ黒色から白色となるように画像化しているため、以降、203や206をホワイトバンドと呼ぶ)のように画像化される。範囲205から計測ベクトル208の方向に切り出した画像信号207を輝度プロファイルと呼び、その例を図2(b)に示す。図2(b)では、垂直座標が画像信号の輝度値をとり、水平座標に切り出し元の画像の水平座標値をとることで、輝度プロファイル207を図示している。
一般に、転写パターンの輪郭線の位置とは、ホワイトバンドの中心210の近傍211からプロファイルの裾野212の中間の輝度レベル230と、輝度プロファイル207の交点の位置211を指す。次に、測長輪郭線とその位置座標について、図2(c)を用いて説明すると、範囲205における測長輪郭線とは、各輝度レベルの位置(215、216、217、211、218)の連なり213を指す。同様に、範囲204においては、輝度レベルの位置(219、220、221、222、223、224)の連なり214を指す。その際、図2(a)の配線101のCD値(ライン幅102)は、測長輪郭線213と測長輪郭線214の水平方向の距離として与えることが可能である。
しかしながら、画像に含まれる様々なノイズの影響により、最大輝度信号の位置(以降、輝度ピークと呼称する)は安定しない傾向にある。図3を用いて、これについて説明する。
図3は、(a)ノイズ成分が多い回路パターンの画像と、(b)その輝度プロファイルの一例を示した図である。図3(a)において、顕微鏡画像301から計測ベクトル304の方向に取得した輝度プロファイルを図示したものを図3(b)の307とする。この場合、輝度プロファイル307には複数の輝度ピーク、例えば305および306が存在する。このような状況で、輝度値が最大となった輝度ピークを単純に選択することが適切であるとは考え難い。そして、前記しきい値法において基準となる輝度ピークの選択を誤ると、測長輪郭線の抽出位置がずれてしまい、その結果として、測長再現性が大きくて低下してしまう可能性がある。
(全体の流れ) 図4は、本発明の実施形態の全体的な流れを示す図である。はじめに、測長輪郭線の抽出方法の設定する処理が行われる(S400:計測パラメータの設定)。次に、回路パターンを撮影した画像から多重解像度画像と多重解像度微分画像の生成が行われる(S401:多重解像度画像の生成)。そして、前記多重解像度微分画像の輝度プロファイルからピクセル精度でtopピーク輪郭線とbottomピーク輪郭線を算出する処理が行われる(S402:ピクセルレベル推定)。続いて、前記ステップ402で得られたピクセル精度の前記topピーク輪郭線と前記bottomピーク輪郭線をもとに、任意の輝度レベルの測長輪郭線がサブピクセル精度で推定される(S403:サブピクセルレベル推定)。さらに、前記ステップS403で得られた前記測長輪郭線から、誤検出された測長輪郭線の一部(以後、測長輪郭線の誤検出部分をflyer、もしくはoutlierと呼び、正しく検出された部分をinlierと呼ぶ)を検出し、補正する処理が実施される(S404:測長輪郭線の補正)。最後に、前記測長輪郭線から前記回路パターンのCD値の算出が行われる(S405:CD値の算出)。
以上説明したように、本実施形態では、図4フローチャートの処理を実行することにより、測長輪郭線と回路パターンのCD値を取得する。
(パターン計測装置の構成) 本実施形態における処理を実行するパターン計測装置の構成について、図5を用いて説明する。
図5に示すように、パターン計測装置500は、演算ユニット501、主記憶装置510、ネットワークアダプタ502、補助記憶装置503、入力装置504、出力装置505およびディスプレイ506で構成される。パターン計測装置500は、撮影装置540からネットワーク550を介して主記憶装置510に画像データ530を受信可能なように接続される。撮影装置540は、サブナノメートルオーダー以上の分解能を持つ顕微鏡(SEMやHIM、TEM(transmission electron microscope)など)により構成されている。補助記憶装置503はHDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)等によって構成される。入力装置504は、トラックボール、キーボード、スキャナ、DVDドライブ等によって構成される。出力装置505はプリンタ、DVD−RWドライブ等によって構成される。ディスプレイ506は液晶ディスプレイによって構成される。
演算ユニット501は、コンピュータのCPU(central processing unit)であり、DRAM(dynamic random access memory)によって構成される主記憶装置510に展開されているプログラムを実行することによって、種々の機能を実現する。
主記憶装置510には計測パラメータの設定部プログラム520と、多重解像度画像および多重解像度微分画像の生成部プログラム521、ピクセルレベル推定部プログラム522、サブピクセルレベル推定部プログラム523、測長輪郭線の補正部プログラム524、CD値の算出部プログラム525が記憶されている。ここで、ピクセルレベル推定部プログラム522、サブピクセルレベル推定部プログラム523、測長輪郭線の補正部プログラム524、CD値の算出部プログラム525は、広い意味で輪郭線抽出部或いは輪郭線抽出プログラムとみることも出来る。
また、主記憶装置510には、画像データ530と複数の画像からなる多重解像度画像データ531、複数の微分画像からなる多重解像度画像データ532、計測パラメータ533、topピーク輪郭線データ534、bottomピーク輪郭線データ535、測長輪郭線データ536、CD値データ537が保持されている。なお、主記憶装置510と補助記憶装置503との間では、プログラムおよびデータの一貫性が保持されるように送受信が行われ、種々のプログラムおよびデータが記憶される。
(本実施形態における各ステップの詳細) 以下、図4の各ステップについて、順を追って説明を行う。各ステップの説明では、例として図17(a)の画像100のライン101のCD値としてライン幅102を測長する処理について説明する。最終的には、図2(c)に例示したように、設定範囲204と205から計測ベクトルごとに測長輪郭線を構成する点群(215〜224)が生成され、図17(a)の画像100の場合には、CD値としてライン幅102が計測されることになる。
(パターン計測装置の動作)
(S400:計測パラメータの設定部)
図4のフローチャートのステップS400の計測パラメータの設定処理について説明する。以下では、演算ユニット501において実行される計測パラメータの設定部プログラム520の処理の流れを説明する。
ディスプレイ506には、図15(a)、(b)、図16(a)、(b)に示される設定ウィンドウ1512が表示されている。詳細は後述するが、図15及び16は、図15及び図16(a)においてはtopピークとmiddleポイントを基準として得られた測長輪郭線から算出されたCD値の表示を示し、図15及び図16(b)においてはbottomピークとmiddleポイントを基準として得られた測長輪郭線から算出されたCD値の表示についてそれぞれ示した図である。
計測手法を選択するためのチェックボックス1514、1517、1515、1518(以降、選択ボックスと呼ぶ)がある。また、輝度レベルのパラメータを入力するための輝度レベルボックス1513、1516がある。選択ボックス1514、1517、1515、1518および輝度レベルボックス1513、1516は、入力装置504からチェックや数値を入力することが可能であり、入力値は計測パラメータ533として、主記憶装置510および補助記憶装置503に記憶する。
(S401:多重解像度画像の生成処理)
図4のフローチャートのステップS401の多重解像度画像の生成部について説明する。あらかじめ、SEM540からネットワー550を介して画像100のデータ530が取得され、主記憶装置510および補助記憶装置503に記憶されているものとする。以下では、演算ユニット501において実行される多重解像度画像の生成部プログラム521の処理の流れを説明する。
まず、図17(a)の画像100に対して、複数のノイズ除去フィルタを適用する。ノイズ除去フィルタの例としては、次式で示されるガウスフィルタがある。
Figure 2013228971
ここで、x、yはそれぞれ画像の水平および垂直方向のインデックスを表し、σk(k=0、1、…、K)はガウスフィルタの半値幅を表している。σkの大きさを小さな刻みで変えることにより(例えば、0.01ピクセル刻み)多重解像度画像を生成する。即ち、それぞれパラメータの異なるノイズ除去フィルタを用いることで、複数の異なるノイズ除去フィルタが適用された画像を総称して多重解像度画像と呼ぶ。
サイズσkのガウスフィルタを畳み込まれた画像は、
Figure 2013228971
となる。なお、I(x、y、σ0) = I(x、y、0)とし、フィルタリング無しの原画像I(x、y、0)と約束する。図6に、K=3とした場合の多重解像度画像の例を示す。図6(a)−(d)はそれぞれI(x、y、σ0=0)とI(x、y、σ1)、I(x、y、σ2)、I(x、y、σ3)(順に、100、602、603、604)の計算例である。
ここで、式(2)による計算は、サイズσkの値を時刻として捉え、サイズσkが増加するにつれ、輝度信号が拡散する過程を表していると捉えることができる。そこで、画像I(x、y、σk)の時間微分画像I’(x、y、σk)を次式で与える。
Figure 2013228971
ここで、εは時間的な微分係数を表しており、計算精度の観点からは微小な値(1ピクセル以下)の値にすることが望ましい。
なお、本実施形態においては表記の簡潔さの観点から、単に微分と言った場合には、特別の断りが無い限り、式(3)の計算方法による時間微分を表すものとする。同様に、微分画像と言った場合においても、時間微分画像を表すものとする。 図7に、K=3とした場合の多重解像度微分画像の例を示す。図7(a)−(d)はそれぞれI’(x、y、σ1)とI’(x、y、σ2)、I’(x、y、σ3)(順に、800、701、702)の計算例である。 図6で示したそれぞれの画像に対して時間微分を施した複数の画像を総称して多重解像度微分画像と呼ぶ。 なお、非特許文献1(藤吉弘亘、“Gradientベースの特徴抽出−SIFTとHOG−”、情報処理学会研究報告CVIM 160、pp.211−224、2007。)に示されるように、計算コストの低減を目的として、
Figure 2013228971
として計算を行っても良い。なお、非特許文献1に示されるように、式(4)の計算法と合わせ、次式の性質を利用することにより、ガウスフィルタのサイズσの増加による計算コストの増加を低減しても良い。
Figure 2013228971
ここで、Ihalf(x、y、σk)はI(x、y、σk)の1/2解像度の画像である。ガウスフィルタのサイズσが増加するにつれて、適宜Ihalf(x、y、σk)を用いてI’(x、y、2σk)を計算することで、計算コストを低減させることが可能である。 以上の処理を行うことにより、多重解像度画像I(x、y、σk)のデータ531と多重解像度微分画像I’(x、y、σk)のデータ532を生成し、主記憶装置510および補助記憶装置503に記憶する。
(S402:ピクセルレベル推定部)
図4のフローチャートのステップS402のピクセルレベル推定処理について説明する。あらかじめ、多重解像度画像データ531と多重解像度微分画像データ532が、主記憶装置510に展開されているものとする。以下では、演算ユニット501において実行されるサブピクセルレベル推定部プログラム522の処理の流れを説明する。
まず、多重解像度微分画像I’(x、y、σk)の輝度プロファイルについて、全階層の中で極大となる正の輝度ピーク位置およびその階層番号と、全階層中で極小となる負の輝度ピーク位置およびその階層番号を算出処理について説明する。図17(a)を用いて説明すると計測範囲1700および1701を設定し、計測ベクトル801および1702〜1712を配置する。以降の処理では、計測ベクトル801に着目して説明を行う。 図8(a)を用いて説明すると、計測ベクトル801の方向に多重解像度微分画像I’(x、y、σk)からK本の微分輝度プロファイルf’(x、y、σk)を抽出する。図8(b)は解像度の異なる微分輝度プロファイル(810、811、812)を図示したものである。図8(b)に示すように、σkの値に応じて画像の解像度ごとに微分輝度プロファイルf’(x、y、σk)のピークの高さが異なる。以降、微分輝度プロファイルf’(x、y、σk)において、極大値のピークをtopピークと呼ぶ。 なお、topピークに関して画像のノイズが適切に除去された場合に、微分輝度プロファイルf’(x、y、σk)の正のピークの高さが極大となる。図8(b)を用いて説明すると、topピークは813であり、前記topピーク813が極大となる解像度の微分輝度プロファイルは811である。以降、topピークが最大となった階層番号をiとし、その微分輝度プロファイルをf’(x、y、σi)とする。一般に、topピークはS/N(signal-noise ratio)が良く、画像のノイズに対してロバストに検出することが可能である。
なお、これまでは、topピークについて着目したが、図8(b)に示すように、topピークの裾部分に極小ピークが存在する場合もある。以降では、このような極小ピークをbottomピークと呼称する。bottomピークに関して画像のノイズが適切に除去された場合に、微分輝度プロファイルf’(x、y、σk)の負のピークの高さが極小となる。図8(b)を用いて説明すると、bottomピークは816であり、前記bottomピーク816が極小となる解像度の微分輝度プロファイルは812である。以降、bottomピークが極小となった階層番号をjとし、抽出された輝度プロファイルをf’(x、y、σj)とする。 なお、回路パターンの底部(一般には、画像中の暗部に相当する)を計測する用途では、輝度プロファイルの暗部付近の測長輪郭線を抽出する必要がある。そこで、topピークを基準とするよりも、計測部位に近いbottomピークを基準とした方が良いと考えられる。
以上の処理を画像の全計測ベクトル801および1702〜1712について、繰り返し処理を行うことで、topピーク輪郭線1723と1725を算出し、そのデータ534を主記憶装置510および補助記憶装置503に記憶する。同様に、bottomピーク輪郭線1722と1724をピクセル精度で算出し、そのデータ535を主記憶装置510および補助記憶装置503に記憶する。
(S403:サブピクセルレベル推定部)
図4フローチャートのステップS403のサブピクセルレベル推定処理について説明する。あらかじめ、多重解像度画像データ531と多重解像度微分画像データ532、topピーク輪郭線データ534、bottomピーク輪郭線データ535、計測パラメータ533が主記憶装置510に展開されているものとする。以下では、演算ユニット501において実行されるサブピクセルレベル推定部プログラム523の処理の流れを説明する。
図18のフローチャートは、ステップS403の内部処理の詳細を示した図である。以下、図18のステップS1800〜S1810について順を追って説明する。前記ステップS402において、topピーク輪郭線1723と1725およびbottomピーク輪郭線1722と1724の位置座標についてピクセル精度で得られている。ここで、topピークの位置座標値をptpixとして、bottomピークの位置座標値をpbpixとする。
(S403内のS1800:基準ピーク選択)
以降の処理では、計測パラメータ533のデータを参照し、選択ボックス1514にチェックがある場合にはステップS1801に進み、階層番号iで処理を行う。また、選択ボックス1517にチェックがある場合にはステップS1802に進み、階層番号jで処理を行う。
(S403内のS1801:topピークのサブピクセル推定)
図10(a)を用いて説明を行う。図10(a)は、多重解像度微分輝度プロファイル、図10(b)はtopピークのサブピクセル位置推定手法についてそれぞれ説明した図である。また、図10(a)の矩形1000を拡大した図が図10(b)である。
まず、topピーク813の位置座標値ptpixを基準として微分輝度プロファイルf’(x、y、σi)811に対してパラボラフィッティング1001を行うことにより、微分輝度プロファイルf’(x、y、σi)811上の真のtopピーク1002の位置ptpubをサブピクセル精度で推定する。ここで、図11(a)と図12(a)を用いて説明すると、微分輝度プロファイルf’(x、y、σi)811上の真のtopピーク1002に対応する輝度プロファイルf(x、y、σi)1203上の真のtopピークを1201とし、そのサブピクセル位置座標値は同様にptpubである。次に、ステップS1803へ進む。
図11(a)は、topピークの輝度プロファイルからmiddleポイントの位置をサブピクセル精度で推定する手法、図11(b)bottomピークの輝度プロファイルからmiddleポイントの位置をサブピクセル精度で推定する手法について、それぞれ説明した図である。また、図12(a)は、topピークとmiddleポイントを基準として測長輪郭線の位置座標値を推定する手法、図12(b)bottomピークとmiddleポイントを基準として測長輪郭線の位置座標値を推定する手法について、それぞれ説明した図である。
(S403内のS1803:top側middleポイントの サブピクセル推定)
ステップS1803では、図11(a)に示されるようなtopピーク1002と仮のbottomピーク1106の間にある変曲点1103をサブピクセル精度で検出する。ここで、bottomピーク1106は、階層番号iの画像から得られた仮のbottomピークであり、真のbottomピーク1101とは異なることに注意する。そして、topピーク1002と同一の微分輝度プロファイルf’(x、y、σi)811から推定されたmidlleポイント1103のサブピクセル位置をpmtsubとする。
なお、変曲点の位置座標値pmtsub1103は、微分プロファイルf’(x、y、σi)811とゼロレベル1105の交点としてサブピクセル精度で推定を行う。具体的には、微分輝度プロファイルf’(x、y、σi)811に多項式曲線を当てはめ、その曲線と輝度レベルのゼロレベル1105との交点を求めることで、middleポイントのサブピクセル位置pmtsub1103を推定することが可能である。
ここで、図11(a)と図12(a)を用いて説明すると、微分輝度プロファイルf’(x、y、σi)811上のmidlleポイント1103に対応する輝度プロファイルf(x、y、σi)1203上のmidlleポイントを1202とし、そのサブピクセル位置座標値は同様にptpubである。次に、ステップS1805へ進む。Middleポイントは輝度ロファイルの最大勾配位置であるため、容易かつ高精度に検出すること可能であり、計測の基準として好適である。
(S403内のS1802:bottomピークのサブピクセル推定)
ここで、説明の容易さからステップS1805の前に、ステップS1802の処理を示す。ステップS1802では、真のbottomピーク1101の位置pbsubについて推定を行う。その際、微分画像I’(x、y、σj)から得られた微分輝度プロファイルf’(x、y、σj)を利用することで位置推定精度の向上を図る。ここで、図11(b)と図12(b)を用いて説明すると、微分輝度プロファイルf’(x、y、σj)812上の真のbottomピーク1101に対応する輝度プロファイルf(x、y、σj)1213上の真のbottomピークを1210とし、そのサブピクセル位置座標値は同様にpbsubである。次に、ステップS1804へ進む。
(S403内のS1804:bottom側middleポイントの サブピクセル推定)
ステップS1804では、図11(b)に示されるようなbottomピーク1101とtopピーク1112の間にある変曲点1113をサブピクセル精度で検出する。ここで、topピーク1112は、階層番号jの画像から得られた仮のtopピークであり、真のtopピーク1002とは異なることに注意する。ここで、bottomピーク1101と同一の微分輝度プロファイルf’(x、y、σj)812から推定されたmidlleポイントのサブピクセル位置1113をpmbsubとする。
なお、変曲点の位置座標値pmbsub1113は、微分輝度プロファイルf’(x、y、σj)812とゼロレベル1105の交点としてサブピクセル精度で推定を行う。具体的には、微分輝度プロファイルf’(x、y、σi)812に多項式曲線を当てはめ、その曲線と輝度レベルのゼロレベル1105との交点を求めることで、middleポイント1113のサブピクセル位置pmbsubを推定することが可能である。
ここで、図11(b)と図12(b)を用いて説明すると、微分輝度プロファイルf’(x、y、σj)812上のmidlleポイント1113に対応する輝度プロファイルf(x、y、σj)1213上のmidlleポイントを1211とし、そのサブピクセル位置座標値は同様にpmbsubである。次に、ステップS1806に進む。
(S403内のS1805:top基準方式の推定方式選択)
ステップS1801およびS1803の処理により、topピークおよびmiddleポイントの位置座標値をサブピクセル精度で得ている。次に、計測パラメータ533のデータを参照し、選択ボックス1515がチェックされている場合にはステップS1807に進む。また、選択ボックス1518がチェックされている場合にはステップS1808に進む。
(S403内のS1806:bottom基準方式の推定方式選択)
ステップS1802およびS1804の処理により、bottomピークおよびmiddleポイントの位置座標値をサブピクセル精度で得ている。次に、計測パラメータ533のデータを参照し、選択ボックス1515がチェックされている場合にはステップS1809に進む。また、選択ボックス1518がチェックされている場合にはステップS1810に進む。
(S403内のS1807:輝度ベースtop基準の測長輪郭線抽出)
図12(a)を用いて説明すると、middleポイント1200のサブピクセル位置pmtsubを輝度レベル0%とし、topピーク位置ptsub1201を100%となるように輝度プロファイルft(x、y、σi)1203を正規化することで正規化輝度プロファイルfn(x、y、σi)を算出する。そして、計測パラメータ533のデータから輝度レベルボックス1513の値を呼び出し、測長輝度レベルX%(−100≦X≦100%)のポイント1202のサブピクセル位置を算出し、測長輪郭線のサブピクセル位置座標値psubに格納する。
なお、正規化輝度プロファイルfn(x、y、σi)に多項式曲線を当てはめ、その曲線と輝度レベルX%面との交点として1202を求めることでサブピクセル位置psubを推定することが可能である。
一般に、輝度プロファイルと微分輝度プロファイルは輝度値の値域が異なため正規化を実施し、割合(前記X%)でサブピクセル位置を指定可能とした。
(S403内のS1808:微分ベースtop基準の測長輪郭線抽出)
図13(a)は、topピークとmiddleポイントを基準として、測長輪郭線の位置座標値を推定する手法と、図13(b)は、bottomピークとmiddleポイントを基準として、測長輪郭線の位置座標値を推定する手法について、それぞれ説明した図である。
図13(a)を用いて説明すると、middleポイント1103のサブピクセル位置pmtsubを輝度レベル0%とし、topピーク1002のサブピクセル位置ptsubを100%となるように微分輝度プロファイルf’(x、y、σi)811を正規化することで正規化微分輝度プロファイルfn’(x、y、σi)を算出する。そして、計測パラメータ533のデータから輝度レベルボックス1513の値を呼び出し、測長輝度レベルX%(−100≦X≦100%)のポイント1302のサブピクセル位置を算出し、測長輪郭線のサブピクセル位置座標値psubに格納する。
なお、正規化微分輝度プロファイルfn’(x、y、σi)に多項式曲線を当てはめ、その曲線と輝度レベルX%面との交点として1302を求めることでサブピクセル位置psubを推定することが可能である。 (S403内のS1809:輝度ベースbottom基準の測長輪郭線抽出)
図12(b)を用いて説明すると、middleポイント1211のサブピクセル位置pmbsubを輝度レベル0%とし、bottomピーク1210のサブピクセル位置pbsubを−100%となるように輝度プロファイルf(x、y、σj)1213を正規化することで、正規化輝度プロファイルfn(x、y、σj)を算出する。そして、計測パラメータ533のデータから輝度レベルボックス1516の値を呼び出し、測長輝度レベルX%(−100≦X≦100%)のポイント1212のサブピクセル位置を算出し、測長輪郭線のサブピクセル位置座標値psubに格納する。
なお、正規化輝度プロファイルfn(x、y、σj)に多項式曲線を当てはめ、その曲線と輝度レベルX%面との交点として1212を求めることでサブピクセル位置psubを推定することが可能である。
(S403内のS1810:微分ベースbottom基準の測長輪郭線抽出)
図13(b)を用いて説明すると、middleポイント1113のサブピクセル位置pmbsubを輝度レベル0%とし、bottomピーク1111のサブピクセル位置pbsubを−100%となるように微分輝度プロファイルf’(x、y、σj)812を正規化することで、正規化微分輝度プロファイルfn’(x、y、σj)を算出する。そして、計測パラメータ533のデータから輝度レベルボックス1516の値を呼び出し、測長輝度レベルX%(−100≦X≦100%)のポイント1312のサブピクセル位置を算出し、測長輪郭線のサブピクセル位置座標値psubに格納する。
なお、正規化輝度プロファイルfn’(x、y、σj)に多項式曲線を当てはめ、その曲線と輝度レベルX%面との交点として1312を求めることでサブピクセル位置psubを推定することが可能である。
以上のステップS403処理により、測長輪郭線の位置座標psubを算出し、そのデータ536を主記憶装置510および補助記憶装置503に記憶する。
以上、ここまでのS401〜S403の処理により、これまでとは異なる手法でより精度良く測長輪郭線を抽出が可能となる。
(S404:測長輪郭線の補正部)
S404では、S401〜S403の処理に加えて、突発的なノイズなどにより発生した誤差が特に大きなものを補正する処理について説明する。
図4のフローチャートのステップS404の測長輪郭線の補正部について説明する。あらかじめ、多重解像度画像データ531と多重解像度微分画像データ532、測長郭線データ536が主記憶装置510に展開されているものとする。以下では、演算ユニット501において実行される測長輪郭線の補正部プログラム524の処理の流れを説明する。
以下に示す処理により、複数の位置座標を相互に考慮して、前記サブピクセル精度の測長輪郭線の位置座標の全体として正しい測長輪郭線が算出することが可能となる。図9を用いて説明すると、図9(a)画像900のように画像にノイズが含まれる場合には、ピクセルごとに独立した局所的な処理を行うと、輪郭線の点群903の中にflyer(例えば、点904)を検出してしまう可能性がある。そこで、初期輪郭線全体を大域的に解析することによりflyerの除去を行う。
まず、次式で示されるエネルギー関数E(L)を与える。
Figure 2013228971
ここで、ラベルL={0、1}は、1:=inlier(正しい測長輪郭線)とし、0:=outlier(flyer)とする。右辺第1項はデータ項であり、測長輪郭線らしさを表す。一方で、右辺第2項はスムースネス項であり、各ピクセル間の隣接関係を表している。ここで、λは、第1項と第2項を調整するハイパーパラメータである。上式のラベルLを上手く割り振ることで、測長輪郭線の中に含まれるflyerを除去することが可能である。具体的な数値計算手法としては、グラフカット(非特許文献2.石川 博、“グラフカット”、情報処理学会研究報告、2007−CVIM−158−(26)、pp。 193−204)、belief propagation、simulated annealingなど多種多様な手法がある。
なお、以下では計算コスト低減の観点からグラフカットを用いて上式を最適化する手法を示す。まず、測長輪郭線を構成する全ての点をノード(例えば、図9(b) 905)とし、隣接するノード間にエッジ(例えば、図9(b) 906)を張ることによりグラフを構成する。次に、ソースノード(例えば、図9(b) 907)と呼ばれる特別なノードを追加し、測長輪郭線を構成する全ての点との間にエッジを張る。最後に、シンクノード(例えば、図9(b)908)と呼ばれるノードを追加し、測長輪郭線を構成する全ての点psubとの間にエッジ(例えば、図9(b)909、910)を張る。このソースノードとシンクノードを合わせてターミナルノードと呼ぶ。
ターミナルノードとノード間を接続するエッジの重みとして、式(6)右辺の第1項に相当するエネルギーを与える。
Figure 2013228971
ここで、vは頂点を表し、Vは頂点集合(測長輪郭線を構成する点群)を表す。便宜上、以降、測長輪郭線を構成する点群を単にノードと呼ぶものとする。
上式(7)はターミナルノードとノード間のエッジ(例えば、図9(b) 907、908)の重みに相当し、以下のようにエネルギーを設定する。
Figure 2013228971
Figure 2013228971
ここで、Prはノードvにおける測長輪郭線(もしくは、flyer)の尤度である。なお、尤度Prの例として、エッジの位置座標の輝度値の分布から混合正規分布を計算し、尤度として用いても良い。
次に、隣接ノード間を接続するエッジ(例えば、図9(b)909、910)の重みとして、式(6)右辺の第2項に相当するエネルギーを与える。
Figure 2013228971
ここで、右辺δ関数は以下の式で与えられる。
Figure 2013228971
式(10)は隣接ノード間のエッジの重みに相当し、以下のようにエネルギーを設定する。
Figure 2013228971
ここで、I(v、σk)は、ノードvのサブピクセル位置座標値psubにおけるσk階層の輝度値を表す。また、distはノード間の幾何学的な距離を表す。
以上のようにグラフを設定した後、最大流アルゴリズムを用いて大域的な最小化を行うことで、式(6)を最小化するラベルLの割り振を求めることができる。なお、図9(b)においては、点904、911、912、913、914、915にラベルL:=0が割り振られ、flyerとして検出される。
なお、前記処理により、外れ点と見なされた輪郭線の点群(例えば、図9(b)904)については、周囲の輪郭線に多項式曲線等を当てはめることにより、補間処理を実施しても良い。
以上のステップS404処理により、測長輪郭線の位置座標psubが更新され、そのデータ536を主記憶装置510および補助記憶装置503に記憶する。
(S405:CD値計算部)
図4フローチャートのステップS405のCD値の算出部について説明する。あらかじめ、測長郭線データ536が主記憶装置510に展開されているものとする。以下では、演算ユニット501において実行されるCD値の算出部プログラム525の処理の流れを説明する。
前記ステップS401〜S404までの処理により、測長輪郭線が算出されている。図14を用いて説明すると、例えば、ライン部101の場合には輪郭線140、148からはライン幅102を、ライン部103とライン部104の場合には輪郭線141と142からはライン間幅105を、ライン部106とライン端部108の場合には輪郭線143と輪郭線144からラインとライン端の間の幅107、ライン端部109とライン端部111の場合には輪郭線145と輪郭線146からはライン端とライン端の間の幅110、ホール113の場合には輪郭線147からはホール径112を、それぞれCD値として算出し、そのデータ537を主記憶装置510および補助記憶装置503に記憶し、ディスプレイ506に表示する。以下では、ディスプレイ506の表示内容について図15、16を用いて説明する。
図15は、観測した輝度プロファイルを直接使用して測長輪郭値を抽出する場合を示し、図16は微分輝度プロファイルを用いて測長輪郭値を抽出する場合を示している。図15のように輝度プロファイルを直接使用する場合には、装置を調整して個々の装置に特化して計測する場合に適しており、図16のように輝度微分プロファイルを用いる場合には、装置に異存しないため汎用的な計測手法として使用する場合に適している。
図15(a)は回路パターン画像1510のライン幅1501において、topピークとmiddleポイントの間でユーザが指定した輝度レベルの測長輪郭線位置から計測した結果である。なお、計測処理は半導体パタ−ン画像1510の全域にわたって行われている。1502は直線1511を基準として抽出された輝度プロファイルである。同様に1503は、直線1511を基準として抽出された微分輝度プロファイルである。なお、輝度プロファイル1502および微分輝度プロファイル1503は直線1511が輝度レベル0となるように描画されているものとする。そして、1504および1505はそれぞれラインの左側と右側のtopピーク位置ptsubを検出した結果に相当し、1506および1507はそれぞれラインの左側と右側の80%輝度レベルのサブピクセル位置psubを検出した結果に相当し、1508および1509はそれぞれラインの左側と右側のmiddleポイント位置pmtsubを検出した結果に相当する。また、計測結果1512には、ライン幅1501のCD値が表示されている。なお、計測結果1512のmeanは半導体パタ−ン画像1510の全域にわたって計算されたライン幅の平均値を意味し、mean’は同様にライン幅のトリム平均値を意味し、maximumは同様にライン幅の最大値を意味し、minimumは同様にライン幅の最小値を意味する。
図15(b)は回路パターン画像1510のライン幅1521について、bottomピークとmiddleポイントの間でユーザが指定した輝度レベルの測長輪郭線位置から計測した結果である。なお、計測処理は半導体パタ−ン画像1510の全域にわたって行われている。1522は直線1511を基準として抽出された輝度プロファイルである。同様に1523は、直線1511を基準として抽出された微分輝度プロファイルである。なお、輝度プロファイル1522および微分輝度プロファイル1523は直線1511が輝度レベル0となるように描画されているものとする。そして、1524および1525はそれぞれラインの左側と右側のmiddleポイント位置pmbsubを検出した結果に相当し、1526および1527はそれぞれラインの左側と右側の?80%輝度レベルのサブピクセル位置psubを検出した結果に相当し、1528および1529はそれぞれラインの左側と右側のbottomピーク位置pbsubを検出した結果に相当する。また、計測結果1532には、ライン幅1521のCD値が表示されている。なお、計測結果1532のmeanは半導体パタ−ン画像1510の全域にわたって計算されたライン幅の平均値を意味し、mean’は同様にライン幅のトリム平均値を意味し、maximumは同様にライン幅の最大値を意味し、minimumは同様にライン幅の最小値を意味する。
図16(a)は回路パターン画像1510のライン幅1601を、topピークとmiddleポイントの間でユーザが指定した微分輝度レベルの測長輪郭線位置から計測した結果である。なお、計測処理は半導体パタ−ン画像1510の全域にわたって行われている。1602は直線1511を基準として抽出された輝度プロファイルである。同様に1603は、直線1511を基準として抽出された微分輝度プロファイルである。なお、輝度プロファイル1602および微分輝度プロファイル1603は直線1511が輝度レベル0となるように描画されているものとする。そして、1604および1605はそれぞれラインの左側と右側のtopピーク位置ptsub’を検出した結果に相当し、1606および1607はそれぞれラインの左側と右の80%微分輝度レベルのサブピクセル位置psubを検出した結果に相当し、1608および1609はそれぞれラインの左側と右側のmiddleポイント位置pmtsub’を検出した結果に相当する。また、計測結果1612には、ライン幅1601のCD値が表示されている。なお、計測結果1612のmeanは半導体パタ−ン画像1510の全域にわたって計算されたライン幅の平均値を意味し、mean’は同様にライン幅のトリム平均値を意味し、maximumは同様にライン幅の最大値を意味し、minimumは同様にライン幅の最小値を意味する。
図16(b)は回路パターン画像1510のライン幅1621を、bottomピークとmiddleポイントの間でユーザが指定した微分輝度レベルの測長輪郭線位置から計測した結果である。なお、計測処理は半導体パタ−ン画像1510の全域にわたって行われている。1622は直線1511を基準として抽出された輝度プロファイルである。同様に1623は、直線1511を基準として抽出された微分輝度プロファイルである。なお、輝度プロファイル1622および微分輝度プロファイル1623は直線1511が微分輝度レベル0となるように描画されているものとする。そして、1624および1625はそれぞれラインの左側と右側のmiddleポイント位置pmbsub’を検出した結果に相当し、1626および1629はそれぞれラインの左側と右側の−80%輝度レベルのサブピクセル位置psubを検出した結果に相当し、1628および1627はそれぞれラインの左側と右側のbottomピーク位置pbsub’を検出した結果に相当する。また、計測結果1632には、ライン幅1621のCD値が表示されている。なお、計測結果1621のmeanは半導体パタ−ン画像1510の全域にわたって計算されたライン幅の平均値を意味し、mean’は同様にライン幅のトリム平均値を意味し、maximumは同様にライン幅の最大値を意味し、minimumは同様にライン幅の最小値を意味する。
最後に、本実施形態におけるパターン計測処理を実現した計測システムを用いてCD測長を行った場合と、従来のしきい値法を用いてCD値の計測を行った場合について、性能を比較した結果を説明する。
まず、測長再現性を定義し、性能評価方法について説明する。ある回路パターンのxn回目のCD値をy={ yn| n=1、・・・、N}とする。この時、測長再現性r(y)を次式で与える。
Figure 2013228971
なお、σは標準偏差であり、次式で与えられる。
Figure 2013228971
Figure 2013228971
Figure 2013228971
一般に、SEMでは電子線の繰り返し照射等により撮影対象に物理的なアーティファクトが生じる。そのため、撮影対象の像の変化がある種のトレンドとして測長再現性の計算結果に混入してしまう可能性がある。そこで、性能評価の際に、線形回帰によりトレンドの除去を行うことを考える。
まず、最小二乗法を用いて次式を解くことにより、CD値に対して直線を当てはめを行う。
Figure 2013228971
パラメータaは直線の傾きを表し、パラメータbは直線の切片である。次に、次式によりトレンドの除去を行う。
Figure 2013228971
そして、トレンド除去後のデータ
Figure 2013228971
から式(13)により測長再現性
Figure 2013228971
を計算する。なお、性能評価の信頼性を高めるために、異なる位置を撮影した複数の評価パターンを用いて実験を行うこととする。そして、評価パターンごとに算出された測長再現性の値について、全体の平均を算出することで本実施形態による計測システムの性能を比較する。
評価の際に用いたテストパターンのSEM画を模式的に描いた図を、図19(a)に示す。また、図19(b)の表に、10セット(100=10x10枚)全体の平均測長再現性を示す。表の項目について説明すると、“しきい値法”は特許文献1に記載されている手法による測長結果を表し、“微分ベース測長”は本実施形態(図18のステップS1808)を用いた場合の測長結果を表し、そして“輝度ベース測長”は本実施形態(図18のステップS1807)を用いた場合の測長結果である。なお、表の項目“スムージング”において、しきい値法の場合には加算輝度プロファイル数を表しており、本実施形態の場合には多重解像度画像の生成に用いるガウスフィルタのσkの半値幅を表している。提案手法においては、測長輪郭線を構成する各点ごとにσkのサイズが自動決定されるため値に幅がある。また、それぞれの手法で最良の測長再現性を出力するように、各パラメータを最適化している。
以上、図19(b)の評価結果を参照すると、既存手法に対して、本実施形態による計測システムの方が良い測長再現性を得ている。図19(b)から明らかなように、従来技術では測長再現性が0.16nmであるのに対し、本実施形態では0.13−0.15nmにまで改善されている。これは、単純計算で最大18%の改善が図られたことを意味し、歩留まり率もこれに応じて大きく改善される可能性が示唆される。
以上のように、本実施形態によるパターン計測システムでは、撮影装置や半導体パターンの特性起因するノイズの影響を大きく受けずに、任意の輝度レベルの測長輪郭線を算出することが可能となる。さらに、前記測長輪郭線の位置座標値の全体として不整合の無い測長輪郭線を算出することが可能である。以上の結果として、回路パターン計測における測長再現性が向上し、歩留まり率の改善を図るとともに、従来よりも微細な半導体デバイスの製造管理を行うことが可能となる。
最後に、以上に説明した本実施形態の大まかな流れを示すと以下のようになる。
(1)前記課題を解決するため、半導体デバイスの回路パターンを撮影した画像を入力とし、前記画像に対して複数のノイズ除去フィルタを適用することにより多重解像度画像を生成する。そして、前記多重解像度画像の各階層間の画像を相互に差分計算することで、多重解像度微分画像を生成する。前記複数フィルタリング処理により、半導体デバイスの構成素材や回路パターンの形状、撮影装置の性能に応じて生じる様々なノイズを除去することが可能となる。
(2)次に、前記多重解像度微分画像から極大値となる画像信号のピークをtopピークと呼び、前記topピークの位置座標値の連なりとして、ピクセル精度でtopピーク輪郭線を抽出する。前記topピーク輪郭線は画像のノイズの影響を受けにくく、前記回路パターンの測長輪郭線を抽出する際の基準として好適である。
(3)そして、前記topピーク輪郭線の位置座標値をサブピクセル精度で推定し、前記topピーク輪郭線近傍にある変曲点をmiddleポイントと呼び、前記middleポイントの位置座標値をサブピクセル精度で推定する。そして、ノイズ頑強な前記topピーク輪郭線と前記middleポイントの位置座標値の両者を基準とすることで、高精度な測長輪郭線の推定を行う。具体的には、前記topピーク輪郭線のサブピクセル位置座標値の輝度レベルを100%とし、前記middleポイントの位置座標値の輝度レベル0%となるように、前記多重解像度画像から抽出された輝度プロファイルを正規化することで、前記正規化された輝度プロファイルから任意の輝度レベルX%(例えば、区間−100≦X≦100%から選択を行う。)のサブピクセル位置座標値の連なりを測長輪郭線として算出することが可能である。
(4)さらに、前記測長輪郭線を構成する点群の各位置座標値の連なりをグラフ構造と見なし、グラフカットと呼ばれるエネルギー最適化処理により、サブピクセル精度の前記測長輪郭線の位置座標値を補正することにより、ノイズの影響により発生した乱れの除去及び補正を実施する。
(5)最後に、前記補正処理が行われた測長輪郭線のサブピクセル精度の位置座標値から前記半導体デバイスの回路パターンのCD値を計算する。
以上を簡潔に説明すれば、以上に説明した実施形態は以下のように説明することが出来る。即ち、撮影装置から送信された半導体回路パターン画像を受信する受信部と、受信部で受信した半導体回路パターン画像に対して複数のノイズ除去フィルタを適用して多重解像度画像を生成する多重解像度画像生成部と、多重解像度画像の階層間の画像の差分から多重解像度微分画像を生成する多重解像度微分画像生成部と、半導体回路パターン画像の輝度信号に基づいて半導体回路パターンの輪郭線を抽出する輪郭線抽出部と、を備え、輪郭線抽出部は、多重解像度微分画像の画像信号を用いて、多重解像度画像から半導体回路パターンの輪郭線を抽出する際の輝度信号レベルを算出し、算出した前記輝度信号レベルに基づいて前記半導体回路パターンの輪郭線を抽出する。
500…パターン計測装置、501…演算ユニット、502…ネットワークアダプタ、503…補助記憶装置、504…入力装置、505…出力装置、506…ディスプレイ、510…主記憶装置、520…計測パラメータの設定部プログラム、521…多重解像度画像および多重解像度微分画像の生成部プログラム、522…ピクセルレベル推定部プログラム、523…サブピクセルレベル推定部プログラム、524…測長輪郭線の補正部プログラム、525…CD値の算出部プログラム、530…画像データ、531…多重解像度画像データ、532…複数の微分画像からなる多重解像度画像データ、533…計測パラメータ、534…topピーク輪郭線データ、535…bottomピーク輪郭線データ、536…測長輪郭線データ、537…CD値データ、540…撮影装置。

Claims (15)

  1. 撮影装置から送信された半導体回路パターン画像を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した半導体回路パターン画像に対して複数のノイズ除去フィルタを適用して多重解像度画像を生成する多重解像度画像生成部と、
    前記多重解像度画像の階層間の画像の差分から多重解像度微分画像を生成する多重解像度微分画像生成部と、
    前記半導体回路パターン画像の輝度信号に基づいて前記半導体回路パターンの輪郭線を抽出する輪郭線抽出部と、を備え、
    前記輪郭線抽出部は、前記多重解像度微分画像の画像信号を用いて、前記多重解像度画像から前記半導体回路パターンの輪郭線を抽出する際の輝度信号レベルを算出し、算出した前記輝度信号レベルに基づいて前記半導体回路パターンの輪郭線を抽出することを特徴とする半導体回路パターン計測装置。
  2. 請求項1記載の半導体回路パターン計測装置において、
    前記輪郭線抽出部は、前記多重解像度微分画像から画像信号が極大となるトップピークまたは極小となるボトムピークを算出し、前記トップピークまたはボトムピークの位置座標値における輝度信号レベルに基づいて前記半導体回路パターンの輪郭線を抽出することを特徴とする半導体回路パターン計測装置。
  3. 請求項2記載の半導体回路パターン計測装置において、
    前記輪郭線抽出部は、前記トップピーク近傍または前記ボトムピーク近傍の変曲点をミドルポイントとして算出し、前記多重解像度画像の輝度信号について、前記トップピークの位置座標値における輝度信号レベルと前記ミドルポイントの位置座標値における輝度信号レベルとで正規化し、正規化された輝度信号から任意の輝度信号レベルの位置座標値を前記半導体回路パターンの輪郭線として抽出することを特徴とする半導体回路パターン計測装置。
  4. 請求項2記載の半導体回路パターン計測装置において、
    前記輪郭線抽出部は、前記トップピークまたはボトムピークの位置座標値をサブピクセル精度で算出することを特徴とする半導体回路パターン計測装置。
  5. 請求項3記載の半導体回路パターン計測装置において、
    前記輪郭線抽出部は、前記ミドルポイントの位置座標値をサブピクセル精度で算出することを特徴とする半導体回路パターン計測装置。
  6. 請求項1記載の半導体回路パターン計測装置において、
    前記輪郭線抽出部は、前記エネルギー最適化処理により前記抽出した輪郭線を補正することを特徴とする半導体回路パターン計測装置。
  7. 請求項6記載の半導体回路パターン計測装置において、
    前記輪郭線抽出部は、グラフカット法により前記抽出した輪郭線を補正することを特徴とする半導体回路パターン計測装置。
  8. 撮影装置から送信された半導体回路パターン画像を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した半導体回路パターン画像に対して複数のノイズ除去フィルタを適用して多重解像度画像を生成する多重解像度画像生成部と、
    前記多重解像度画像の階層間の画像の差分から多重解像度微分画像を生成する多重解像度微分画像生成部と、
    前記半導体回路パターン画像の輝度信号に基づいて前記半導体回路パターンの輪郭線を抽出する輪郭線抽出部と、を備え、
    前記輪郭線抽出部は、前記多重解像度微分画像の画像信号を用いて、前記多重解像度微分画像から前記半導体回路パターンの輪郭線を抽出する際の輝度信号レベルを算出し、算出した前記輝度信号レベルに基づいて前記半導体回路パターンの輪郭線を抽出することを特徴とする半導体回路パターン計測装置。
  9. 請求項8記載の半導体回路パターン計測装置において、
    前記輪郭線抽出部は、前記多重解像度微分画像から画像信号が極大となるトップピークまたは極小となるボトムピークを算出し、前記トップピークまたはボトムピークの位置座標値における輝度信号レベルに基づいて前記半導体回路パターンの輪郭線を抽出することを特徴とする半導体回路パターン計測装置。
  10. 請求項9記載の半導体回路パターン計測装置において、
    前記輪郭線抽出部は、前記トップピーク近傍または前記ボトムピーク近傍の変曲点をミドルポイントとして算出し、前記多重解像度画像の輝度信号について、前記トップピークの位置座標値における輝度信号レベルと前記ミドルポイントの位置座標値における輝度信号レベルとで正規化し、正規化された輝度信号から任意の輝度信号レベルの位置座標値を前記半導体回路パターンの輪郭線として抽出することを特徴とする半導体回路パターン計測装置。
  11. 請求項9記載の半導体回路パターン計測装置において、
    前記輪郭線抽出部は、前記トップピークまたはボトムピークの位置座標値をサブピクセル精度で算出することを特徴とする半導体回路パターン計測装置。
  12. 請求項10記載の半導体回路パターン計測装置において、
    前記輪郭線抽出部は、前記ミドルポイントの位置座標値をサブピクセル精度で算出することを特徴とする半導体回路パターン計測装置。
  13. 請求項8記載の半導体回路パターン計測装置において、
    前記輪郭線抽出部は、前記エネルギー最適化処理により前記抽出した輪郭線を補正することを特徴とする半導体回路パターン計測装置。
  14. 請求項13記載の半導体回路パターン計測装置において、
    前記輪郭線抽出部は、グラフカット法により前記抽出した輪郭線を補正することを特徴とする半導体回路パターン計測装置。
  15. 半導体回路パターン計測装置における、半導体回路パターン計測方法であって、
    前記半導体回路パターン計測装置が、撮影装置から送信された半導体回路パターン画像を受信するステップと、
    前記半導体回路パターン計測装置が、前記受信した半導体回路パターン画像に対して複数のノイズ除去フィルタを適用して多重解像度画像を生成するステップと、
    前記半導体回路パターン計測装置が、前記多重解像度画像の階層間の画像の差分から多重解像度微分画像を生成するステップと、
    前記半導体回路パターン計測装置が、前記半導体回路パターン画像の輝度信号に基いて前記半導体回路パターンの輪郭線を抽出するステップと、を備え、
    前記半導体回路パターン計測装置は、前記多重解像度微分画像の画像信号を用いて、前記多重解像度画像から前記半導体回路パターンの輪郭線を抽出する際の輝度信号レベルを算出し、算出した前記輝度信号レベルに基いて前記半導体回路パターンの輪郭線を抽出することを特徴とする半導体回路パターン計測方法。
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