JP2013228208A - 移動物体検出装置及びその製造方法 - Google Patents

移動物体検出装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013228208A
JP2013228208A JP2012091303A JP2012091303A JP2013228208A JP 2013228208 A JP2013228208 A JP 2013228208A JP 2012091303 A JP2012091303 A JP 2012091303A JP 2012091303 A JP2012091303 A JP 2012091303A JP 2013228208 A JP2013228208 A JP 2013228208A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving object
housing
magnet
magnetic
detection element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012091303A
Other languages
English (en)
Inventor
Hatsuo Hayakawa
肇夫 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Seiki Co Ltd filed Critical Nippon Seiki Co Ltd
Priority to JP2012091303A priority Critical patent/JP2013228208A/ja
Publication of JP2013228208A publication Critical patent/JP2013228208A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

【課題】 設計を簡素化し製造コストを抑えることが可能な移動物体検出装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 移動物体検出装置1は、磁気変化を検出する磁気検出素子12と、磁気検出素子12に磁場を与える磁石11と、磁気検出素子12と磁石11とが収納される有底筒状のハウジング50と、ハウジング50の外周面に形成され、ハウジング50の長手方向に対して互いに間隔を有する複数の溝部54、55と、複数の溝部54、55のいずれかと嵌合される把持部72を有する取付部材70と、を備えてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、歯車や多極着磁のマグネットのような移動物体の移動状態を検出する移動物体検出装置及びその製造方法に関するものである。
従来、移動物体検出装置としては、例えば特許文献1に開示される回転検出装置が知られている。これは、磁石と磁気検出素子とを少なくとも備えた中ケース(ホルダ部材)と、中ケースを収納する収納空間を備えた外ケース(ハウジング)と、収納空間を気密的に封止する充填部材とを備えたものである。
特開2011−53011号公報
従来の移動物体検出装置は、移動物体に対応した個所(例えばエンジンやトランスミッション)に配設固定するための取付部を外ケースと一体に形成するものである。しかしながら、取付部を配設する個所と移動物体との間隔が機種などによって様々であることから、外ケースの底面側に配置される磁気検出部(磁石及び磁気検出素子からなる)と移動物体との位置関係を適正なものとするためには、配設個所と移動物体との間隔の違いに応じて外ケースを専用に設計する必要があり、設計が複雑化し、結果的に製造コストを高くしてしまうといった問題点を有していた。また、従来の移動物体検出装置は、磁気検出部が配置される方向が外ケースの底面側に限定されるために検出面も外ケースの底面側、すなわち移動物体検出装置の先端側の一方向に固定され、移動物体検出装置の配設位置と移動物体との位置関係によって検出面を外ケースの側面側、すなわち移動物体検出装置の側方側とする必要がある場合には、磁気検出部を側面側に配置する専用の中ケース及び側壁部の一部を平坦面とし、他の個所よりも薄肉に形成して検出面とした専用の外ケースの設計が必要となり、設計が複雑化し、結果的に製造コストを高くしてしまうという問題点を有していた。
そこで、本発明は、前述した問題点に着目し、配設個所と移動物体との間隔が異なる場合であっても、設計を簡素化し、製造コストを抑えることが可能な移動物体検出装置及びその製造方法を提供することを第1の目的とする。また、検出面の方向が異なる場合であっても、設計を簡素化し、製造コストを抑えることが可能な移動物体検出装置及びその製造方法を提供することを第2の目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、磁気変化によって移動物体の移動状態を検出する移動物体検出装置であって、
磁気変化を検出する磁気検出素子と、
前記磁気検出素子に磁場を与える磁石と、
前記磁気検出素子と前記磁石とが収納される有底筒状のハウジングと、
前記ハウジングの外周面に形成され、前記ハウジングの長手方向に対して互いに間隔を有する複数の溝部と、
前記複数の溝部のいずれかと嵌合される把持部を有する取付部材と、
を備えてなる。
また、前記複数の溝部のいずれかと前記把持部とは、圧入によって嵌合されてなる。
また、前記把持部は、前記複数の溝部のいずれかに係止する抜け止め部を先端側に有してなる。
また、前記磁気検出素子及び前記磁石を配設可能な第1の保持部と、前記第1の保持部とは異なる方向に前記磁気検出素子及び前記磁石を配設可能な第2の保持部と、を有し、前記ハウジングに挿入されるホルダ部材を備え、
前記ハウジングは、前記第1の保持部と対向し他の個所よりも薄肉に形成される第1の検出面と、前記第2の保持部と対向し他の個所よりも薄肉に形成される第2の検出面と、を有する。
本発明は、前記課題を解決するために、磁気変化によって移動物体の移動状態を検出する移動物体検出装置の製造方法であって、
磁気変化を検出する磁気検出素子と、前記磁気検出素子に磁場を与える磁石と、を有底筒状のハウジングに収納する工程と、
把持部を有する取付部材を用意し、前記ハウジングの外周面に前記ハウジングの長手方向に対して互いに間隔を有するように形成される複数の溝部のいずれかに、前記把持部を嵌合する工程と、を有する。
また、前記磁気検出素子及び前記磁石を配設可能な第1の保持部と、前記第1の保持部とは異なる方向に前記磁気検出素子及び前記磁石を配設可能な第2の保持部と、を有するホルダ部材を用意し、前記第1の保持部あるいは前記第2の保持部のいずれかに前記磁気検出素子及び前記磁石を配設する工程を有する。
本発明によれば、所期の目的を達成することができ、設計を簡素化し製造コストを抑えることが可能となる。
本発明の第1の実施形態である移動物体検出装置の側面図。 同上移動物体検出装置のA−A断面図。 同上移動物体検出装置のハウジングの側面図。 同上移動物体検出装置の取付部材の正面図。 本発明の第2の実施形態である移動物体検出装置の断面図。 同上移動物体検出装置の断面図。
以下、本発明を回転検出装置としての移動物体検出装置1に適用した第1の実施形態について添付図面を用いて説明する。
図1及び図2に示すように、移動物体検出装置1は、磁気検出部10と、回路基板20と、ホルダ部材30と、リード端子40と、ハウジング50と、充填部材60と、取付部材70と、から主に構成されている。移動物体検出装置1は、先端側に位置するハウジング50の底部51が検出面となるものである。
磁気検出部10は、磁石11と、磁気検出素子12とから構成されるものである。磁石11は、円柱形状をなし、磁気検出素子12に磁場を与えるものである。磁気検出素子12は、ホールICや磁気抵抗素子(MR素子)等からなり、合成樹脂からなるハウジング内に内蔵されている。磁気検出素子12は、熱硬化型接着剤(図示しない)を介して磁石11と接するように配設され、磁性材料からなる移動物体(例えば、歯車)の移動状態に伴う磁石11の磁気変化を検出する。なお、磁気検出部10は、磁石11と磁気検出素子12とが別体に設けられるもののほか、磁石11と磁気検出素子12とが単一のケース体に収納された一体型のものであってもよい。また、磁石11の形状は、円柱状のほかに角柱状などの他の形状であってもよい。
回路基板20は、ガラス布基材エポキシ樹脂やセラミック等の絶縁基板に所定の配線パターンが形成されてなる硬質回路基板である。なお、硬質回路基板の他に、可撓性材料に所定の配線パターンが形成されてなるフレキシブル回路基板(FPC)が適用できる。回路基板20は、磁気検出素子12へのノイズ吸収用コンデンサや信号増幅回路等の各種電子部品(図示しない)が実装されている。回路基板20の一端側には、磁気検出素子12の略L字状に折り曲げ形成されたリード12aが半田等を介して電気的に接続され、また他端側には、リード端子40が半田等を介して電気的に接続されている。したがって、磁気検出素子12により検出された検出信号は、回路基板20からリード端子40に伝わり外部に出力されることになる。
ホルダ部材30は、SPS,PBT及びPPS等の合成樹脂材料から構成され、ヘッド部31,ボディ部32及びコネクタ部33を一体に備えている。
ヘッド部31は、ホルダ部材30の先端側に形成され、先端面側に磁石11を埋設するための凹部(保持部)31aが形成され、側面側に回路基板20が配設される平面状の載置部31bが形成される。凹部31aの底面と載置部31bとは、略直交する位置関係を成している。磁石11は、熱硬化型接着剤を介して凹部31aに配設固定され、回路基板20は、熱硬化型接着剤を介して載置部31bに配設固定される。
ボディ部32は、ホルダ部材30の中間部分にヘッド部31とコネクタ部33とを繋ぐように形成され、導電性材料から形成されるリード端子40がインサート成形されている。
コネクタ部33は、ホルダ部材30の後端側にボディ部32に対して垂直となるように屈曲して形成され、雌型コネクタ形状をなし、図示しない雄型コネクタと嵌合してリード端子40を外部(機器)と接続可能となっている。
リード端子40は、磁気検出素子12への電力供給用及び磁気検出素子12からの信号出力用に複数設けられている。そして、リード端子40は、その両端側が略L字状に折り曲げ形成され、一端が回路基板20と電気的に接続できるようにヘッド部31の載置部31b側に引き出され、他端がコネクタ部33へ引き出されている。
ハウジング50は、ホルダ部材30と同様の合成樹脂材料を適用することができ、断面形状が略コの字状をなし、一端に底部51を有し、他端に開口部52を有する有底円筒状からなり、内部にホルダ部材30が先端側から挿入されて磁気検出部10と回路基板20とを収納する収納空間Sを有する。底部51は、磁気検出素子12の磁石11との非接触面である磁気検出面に当接し、他の個所である側壁部53に比べて薄肉となるように形成され、移動物体検出装置1の検出面となる。
また、ハウジング50は、外周面に、ハウジング50の長手方向に対して互いに所定間隔を有する複数の溝部54、55が形成されている。図3(a)は、取付部材70を配設固定する前のハウジング50を示す側面図である。溝部54、55は、ハウジング50の外周全周に、ハウジング50の長手方向に対して垂直に形成される同一形状の溝部であり、この溝部54、55のいずれかと取付部材70の把持部72とが嵌合される。なお、把持部72の詳細は後述する。溝部54、55は、移動物体検出装置1の配設個所から検出面までの間隔を可変とするべく、移動物体検出装置1の検出面(本実施形態においては底部51)よりも後端側に形成される。図3(b)は、取付部材70の把持部72を複数の溝部54、55のうち後端側に形成される溝部55と勘合した場合のハウジング50の側面図であり、図3(a)は取付部材70の把持部72を複数の溝部54、55のうち先端側に形成される溝部54と嵌合した場合のハウジング50の側面図である。図3(b)に示す場合は、図3(c)に示す場合よりも取付部材70の配設個所が後端側となるため、移動物体検出装置1の配設個所から検出面までの間隔を長くすることができ、移動物体検出装置1の配設個所と移動物体との間隔が長い場合に対応できる。また、図3(c)に示す場合は、取付部材70の配設個所を先端側に移動できるため、移動物体検出装置1の配設個所から検出面までの間隔を短くすることができ、移動物体検出装置1の配設個所と移動物体との間隔が短い場合に対応できる。また、溝部54、55が形成されることによって、移動物体検出装置1の配設個所から検出面までの間隔に応じた取付部材70の配設個所が定まり、精度良く所望の間隔を得ることができる。なお、溝部54、55の形成位置は、想定される移動物体検出装置1の配設個所と移動物体との間隔によって適宜定められるものであり、また、形成される溝部の個数も想定する間隔のバリエーションによって適宜定められ、3個以上形成されてもよい。
充填部材60は、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂が適用でき、ホルダ部材30を挿入したハウジング50の収納空間Sに充填され、収納空間Sを気密的に封止するものである。
取付部材70は、ホルダ部材30と同様の合成樹脂材料を適用することができる。図4は、取付部材70を示す正面図である。取付部材70は、一端側に移動物体検出装置1を所望の配設位置に固定するための孔部71を有し、他端側にハウジング50の溝部54、55の形状に応じて略Uの字状に形成される把持部72を有する。また、取付部材70には、孔部71を補強するべく金属材料からなるリング状のカラー73がインサート成形されている。取付部材70は、移動物体検出装置1の製造工程において、把持部72をハウジング50の外周に設けられる溝部54、55のいずれかと嵌合することによってハウジング50に固定される。このとき、把持部72はその内周の直径が、溝部54、55におけるハウジング50の外周の直径よりも小さくなるように形成されており、溝部54、55のいずれかと把持部72とは圧入によって嵌合される。また、把持部72は、その先端が、溝部54、55のいずれかに嵌合された状態において溝部54、55のいずれかに沿ってハウジング50の外周に回り込む湾曲形状となっており、先端が溝部54、55のいずれかに係止して把持部72の抜け止めをする抜け止め部として機能する。なお、抜け止め部としてさらに把持部72の先端をフック状にしてもよい。
次に、移動物体検出装置1の製造方法について説明する。
まず、磁気検出素子12と、磁石11と、回路基板20と、をホルダ部材30に配設する工程として、磁石11をヘッド部31の凹部31aに配設し、回路基板20を載置部31bに配設し、磁気検出素子12を磁石11と接し、かつ、リード12aが回路基板20と接続されるように配設する。
次に、ホルダ部材30を外周面に複数の溝部54、55が形成された有底筒状のハウジング50に挿入して磁石11と磁気検出素子12と回路基板20とを収納する工程を行い、さらに、ホルダ部材30が挿入されたハウジング50の収納空間Sに充填部材60を充填する工程を行う。
次に、把持部72を有する取付部材70を用意し、複数の溝部54、55のいずれかと、把持部72とを嵌合する工程を行う。このとき、複数の溝部54、55のいずれかと把持部72とは圧入によって嵌合される。
以上の工程によって移動物体検出装置1が製造される。なお、複数の溝部54、55のいずれかに把持部72を嵌合する工程を、ホルダ部材30をハウジング50に挿入する工程の前に行ってもよく、各工程の順序は適宜変更されてもよい。
かかる移動物体検出装置1及びその製造方法は、磁石11と磁気検出素子12とが収納される有底筒状のハウジング50と、移動物体検出装置1を所定の配設個所に配設固定する取付部材70と、をそれぞれ別体に設け、ハウジング50の外周面に、ハウジング50の長手方向に対して互いに間隔を有するように複数の溝部54、55を形成し、取付部材70に溝部54、55の形状に応じた把持部72を形成し、複数の溝部54、55のいずれかと把持部72とを嵌合させて取付部材70をハウジング50に対して固定するものである。これによれば、溝部54、55のいずれかを選択して把持部72と嵌合することによって、共通のハウジング50と取付部材70とを用いて取付部材70の配設位置を溝部54、55の個数だけ可変して移動物体検出装置1の配設個所から検出面までの間隔を適宜調整することができ、移動物体検出装置1の配設個所と移動物体との間隔が異なる場合であっても専用のハウジングが不要となり、設計を簡素化し製造コストを抑えることが可能となる。
また、複数の溝部54、55のいずれかと把持部72とを、圧入によって嵌合することによって、取付部材70と別体のハウジング50のがたつきを抑制することができ、検出の精度を正確に保つことができる。
また、把持部72の先端に、複数の溝部54、55のいずれかに係止する抜け止め部を設けることによって、取付部材70の取り付けの信頼性を高めることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。本実施形態においては、移動物体検出装置1の検出面はハウジング50の底部51であったが、磁気検出部10をハウジングの側壁部53に対向する状態でホルダ部材30に配設固定し、側壁部53の磁気検出素子12の磁気検出面に当接する個所を他の個所よりも薄肉に形成してハウジング50の側面を検出面とする構成であってもよい。また、本実施形態においては、移動物体検出装置1は、リード端子40を介して外部と接続される構成であったが、回路基板20に電気コードを接続し、電気コードを介して外部と接続される構成であってもよい。
次に、図5及び図6を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、前述の実施形態と同一あるいは相当箇所には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
第2の実施形態である移動物体検出装置1が前述の実施形態と異なる点は、ホルダ部材30及びハウジング50の構成である。
ホルダ部材30は、SPS,PBT及びPPS等の合成樹脂材料から構成され、ヘッド部31,ボディ部32及びコネクタ部33を一体に備えている。
ヘッド部31は、ホルダ部材30の先端側に形成され、先端面側に磁石11を埋設するための第1の凹部(第1の保持部)31aが形成され、側面側に回路基板20が配設される平面状の載置部31bと第1の凹部31aとは異なる方向で磁石11を埋設するための第2の凹部(第2の保持部)31cとが形成される。第1の凹部31aの底面と載置部31bとは、略直交する位置関係を成している。また、第1の凹部31aの底面と第2の凹部31cの底面とは、略直交する位置関係を成している。磁石11は、熱硬化型接着剤を介して第1の凹部31aあるいは第2の凹部31cのいずれかに配設固定され、回路基板20は、熱硬化型接着剤を介して載置部31bに配設固定される。磁気検出素子12は、熱硬化型接着剤を介して磁石11と接するように配設される。なお、図5は磁石11及び磁気検出素子12がホルダ部材30の先端側の第1の凹部31aに配設された場合の移動物体検出装置1を示しており、図6は磁石11及び磁気検出素子12がホルダ部材30の側面側の第2の凹部31cに配設された場合の移動物体検出装置1を示している。また、図5及び図6において、磁石11及び磁気検出素子12はいずれも同一形状のものが用いられているが、図5における第1の凹部31aに配設された磁気検出素子12は、図6において第2の凹部31cに配設された場合と比較して、回路基板20に接続可能なようにリード12aが伸長に形成されている。
ハウジング50は、ホルダ部材30と同様の合成樹脂材料を適用することができ、断面形状が略コの字状をなし、一端に底部51を有し、他端に開口部52を有する有底円筒状からなり、内部にホルダ部材30が先端側から挿入されて磁気検出部10と回路基板20とを収納する収納空間Sを有する。また、ハウジング50は、円筒状の外周面の一部分を平坦とした側面部56を有する。
底部51は、ホルダ部材30の第1の凹部31aと対向し、図5に示すように、第1の凹部31aに配設された場合の磁気検出素子12の磁石11との非接触面である磁気検出面に当接し、他の個所である側壁部53(側面部56を除く)に比べて薄肉となるように形成され、移動物体検出装置1の第1の検出面となる。
側面部56は、ホルダ部材30の第2の凹部31cと対向し、図6に示すように、第2の凹部31cに配設された場合の磁気検出素子12の磁石11との非接触面である磁気検出面に当接し、他の個所である側壁部53(底部51を除く)に比べて薄肉となるように形成され、移動物体検出装置1の第2の検出面となる。
次に、移動物体検出装置1の製造方法について説明する。
まず、磁気検出素子12と、磁石11と、回路基板20と、をホルダ部材30に配設する工程として、磁石11をヘッド部31の第1の凹部31aあるいは第2の凹部31cのいずれかに配設し、回路基板20を載置部31bに配設し、磁気検出素子12を磁石11と接し、かつ、リード12aが回路基板20と接続されるように配設する。ここで、第1の凹部31aと第2の凹部31cのいずれに磁石11及び磁気検出素子12を配設するかは、移動物体検出装置1の配設位置と移動物体との位置関係に応じて選択されるものである。すなわち、移動物体検出装置1の先端側を検出面とする場合には、底部51を実際の検出面とするべく磁石11及び磁気検出素子12はホルダ部材30の第1の凹部31aに配設され、移動物体検出装置1の側方側を検出面とする場合には、側面部56を実際の検出面とするべく磁石11及び磁気検出素子12はホルダ部材30の第2の凹部31cに配設されることとなる。
次に、ホルダ部材30を外周面に複数の溝部54、55が形成された有底筒状のハウジング50に挿入して磁石11と磁気検出素子12と回路基板20とを収納する工程を行い、さらに、ホルダ部材30が挿入されたハウジング50の収納空間Sに充填部材60を充填する工程を行う。
次に、把持部72を有する取付部材70を用意し、複数の溝部54、55のいずれかと、把持部72とを嵌合する工程を行う。このとき、複数の溝部54、55のいずれかと把持部72とは圧入によって嵌合される。
以上の工程によって移動物体検出装置1が製造される。なお、複数の溝部54、55のいずれかに把持部72を嵌合する工程を、ホルダ部材30をハウジング50に挿入する工程の前に行ってもよく、各工程の順序は適宜変更されてもよい。
かかる移動物体検出装置1及びその製造方法は、前述の実施形態と同様に、溝部54、55のいずれかを選択して把持部72と嵌合することによって、共通のハウジング50と取付部材70とを用いて取付部材70の配設位置を溝部54、55の個数だけ可変して移動物体検出装置1の配設個所から検出面までの間隔を適宜調整することができ、移動物体検出装置1の配設個所と移動物体との間隔が異なる場合であっても専用のハウジングが不要となり、設計を簡素化し製造コストを抑えることが可能となる。
また、かかる移動物体検出装置1及びその製造方法は、磁気検出素子12及び磁石11を配設可能な第1の凹部31aと、第1の凹部31aとは異なる方向に磁気検出素子12及び磁石11を配設可能な第2の凹部31cと、を有し、ハウジング50に挿入されるホルダ部材30を備え、ハウジング50に、第1の凹部31aと対向し他の個所よりも薄肉に形成される第1の検出面たる底部51と、第2の凹部31cと対向し他の個所よりも薄肉に形成される第2の検出面たる側面部56と、を設け、ホルダ部材30の第1の凹部31aあるいは第2の凹部31cのいずれかに磁気検出素子12及び磁石11を配設するものである。これによれば、第1の凹部31aと第2の凹部31cのいずれかを選択して磁石11及び磁気検出素子12を配設することによって、共通のホルダ部材30及びハウジング50とを用いて検出面の方向が異なる移動物体検出装置1を製造することができ、検出面の方向が異なる場合であっても、設計を簡素化し製造コストを抑えることが可能となる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。本実施形態においては、ホルダ部材30に設けられる第1の凹部31a及び第2の凹部31cは、それぞれ1つの凹部であったが、形状の異なる磁気検出部10を配設可能なように第1の凹部31a及び第2の凹部31cが、それぞれ複数段に形成される凹部からなる構成であってもよい。また、本実施形態においては、移動物体検出装置1は、リード端子40を介して外部と接続される構成であったが、回路基板20に電気コードを接続し、電気コードを介して外部と接続される構成であってもよい。
本発明は移動物体の移動状態を検出する移動物体検出装置に広く適用可能であり、歯車や多極着磁のマグネットのような回転移動を検出する回転検出装置のほか、角度検出装置や直線移動を検出する移動物体検出装置にも適用可能である。
1 移動物体検出装置
10 磁気検出部
11 磁石
12 磁気検出素子
20 回路基板
30 ホルダ部材
31 ヘッド部
32 ボディ部
33 コネクタ部
40 リード端子
50 ハウジング
51 底部
52 開口部
53 側壁部
54 溝部
55 溝部
60 充填部材
70 取付部材
71 孔部
72 把持部
73 カラー

Claims (6)

  1. 磁気変化によって移動物体の移動状態を検出する移動物体検出装置であって、
    磁気変化を検出する磁気検出素子と、
    前記磁気検出素子に磁場を与える磁石と、
    前記磁気検出素子と前記磁石とが収納される有底筒状のハウジングと、
    前記ハウジングの外周面に形成され、前記ハウジングの長手方向に対して互いに間隔を有する複数の溝部と、
    前記複数の溝部のいずれかと嵌合される把持部を有する取付部材と、
    を備えてなることを特徴とする移動物体検出装置。
  2. 前記複数の溝部のいずれかと前記把持部とは、圧入によって嵌合されてなることを特徴とする請求項1に記載の移動物体検出装置。
  3. 前記把持部は、前記複数の溝部のいずれかに係止する抜け止め部を先端側に有してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動物体検出装置。
  4. 前記磁気検出素子及び前記磁石を配設可能な第1の保持部と、前記第1の保持部とは異なる方向に前記磁気検出素子及び前記磁石を配設可能な第2の保持部と、を有し、前記ハウジングに挿入されるホルダ部材を備え、
    前記ハウジングは、前記第1の保持部と対向し他の個所よりも薄肉に形成される第1の検出面と、前記第2の保持部と対向し他の個所よりも薄肉に形成される第2の検出面と、を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の移動物体検出装置。
  5. 磁気変化によって移動物体の移動状態を検出する移動物体検出装置の製造方法であって、
    磁気変化を検出する磁気検出素子と、前記磁気検出素子に磁場を与える磁石と、を有底筒状のハウジングに収納する工程と、
    把持部を有する取付部材を用意し、前記ハウジングの外周面に前記ハウジングの長手方向に対して互いに間隔を有するように形成される複数の溝部のいずれかに、前記把持部を嵌合する工程と、
    を有することを特徴とする移動物体検出装置の製造方法。
  6. 前記磁気検出素子及び前記磁石を配設可能な第1の保持部と、前記第1の保持部とは異なる方向に前記磁気検出素子及び前記磁石を配設可能な第2の保持部と、を有するホルダ部材を用意し、前記第1の保持部あるいは前記第2の保持部のいずれかに前記磁気検出素子及び前記磁石を配設する工程を有することを特徴とする請求項5に記載の移動物体検出装置の製造方法。
JP2012091303A 2012-03-29 2012-04-12 移動物体検出装置及びその製造方法 Pending JP2013228208A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012091303A JP2013228208A (ja) 2012-03-29 2012-04-12 移動物体検出装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012076400 2012-03-29
JP2012076400 2012-03-29
JP2012091303A JP2013228208A (ja) 2012-03-29 2012-04-12 移動物体検出装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013228208A true JP2013228208A (ja) 2013-11-07

Family

ID=49675988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012091303A Pending JP2013228208A (ja) 2012-03-29 2012-04-12 移動物体検出装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013228208A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106441954A (zh) * 2016-09-27 2017-02-22 天津斌德鑫力电子科技有限公司 一种磁吸式测试头

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106441954A (zh) * 2016-09-27 2017-02-22 天津斌德鑫力电子科技有限公司 一种磁吸式测试头
CN106441954B (zh) * 2016-09-27 2018-12-25 天津斌德鑫力电子科技有限公司 一种磁吸式测试头

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102475347B1 (ko) 통합된 주 도전체 바를 갖는 전류 트랜스듀서
WO2014142055A1 (ja) センサ及びセンサの製造方法
JP5035746B2 (ja) 回転検出装置
JP2013228208A (ja) 移動物体検出装置及びその製造方法
JP5146901B2 (ja) 回転検出装置
JP4118552B2 (ja) 電子部品の保持構造及び電子部品の保持方法
JP6056009B2 (ja) 回転角度検出装置
JP4288569B2 (ja) 磁気センサ
JP2005283477A (ja) 磁気センサ
JP2010271298A (ja) 角度センサ及びこれを用いた回転角度検出装置
JP2013024674A (ja) 磁気センサ
KR200397748Y1 (ko) 마그네틱 센서
JP2005049095A (ja) 磁気センサ
JP4272651B2 (ja) 回転角度検出装置及び電子部品の保持方法
JP2013250199A (ja) 移動物体検出装置及びその製造方法
JP7173032B2 (ja) 回転角度検出装置
JP5800156B2 (ja) 移動体検出装置
JP2015125117A (ja) 回転検出装置
JP5233916B2 (ja) 回転検出装置
JP2005010056A (ja) 磁気センサ
JP4460048B2 (ja) 磁気式エンコーダ
JP2018087741A (ja) 移動物体検出装置
JP4449493B2 (ja) 磁気センサ
JP2017083231A (ja) 回転検出装置
JP2017090285A (ja) 回転検出装置