JP2013227704A - 抄紙装置および古紙処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】両幅規制部材間のパルプ含有液が幅規制部材の外側方へ漏出するのを防止することが可能な抄紙装置を提供する。
【解決手段】無端状軌道を回動自在で且つ透水性を有する抄紙ベルト22と、パルプ含有液5を抄紙ベルト22上に供給するヘッドボックス23と、ヘッドボックス23から抄紙ベルト22上に供給されたパルプ含有液5の流れをベルト幅方向Wにおいて規制する一対の幅規制部材24とを有し、両幅規制部材24間のパルプ含有液5が幅規制部材24と抄紙ベルト22との間から両幅規制部材24間の外側方へ漏出することを防止する横漏れ防止板42を備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、パルプ含有液を脱水して湿紙を製造する抄紙装置、および、抄紙装置を備えた古紙処理装置に関する。
従来、この種の抄紙装置としては、例えば、図10に示すように、複数のローラ101間に巻回された網状の無端ベルト102と、パルプ含有液103を無端ベルト102上に供給する供給体104とを供えたものがある。供給体104は、型枠体105と、型枠体105内の後端部に設けられたオーバーフロー槽106とを有している。
型枠体105は、オーバーフロー槽106から越流して無端ベルト102上に供給されたパルプ含有液103の流れをベルト幅方向Wにおいて規制する一対の幅規制板107を有している。これら幅規制板107の下端部は無端ベルト102の上面に摺接している。
また、型枠体105の下方には、無端ベルト102の下面に対して水切りを行う複数の水切り板108が設けられている。尚、これら水切り板108は、ベルト幅方向Wに沿って設けられ、ベルト長さ方向Lにおいて一定間隔をあけて平行に配列されている。
これによると、無端ベルト102が一方向に回動し、オーバーフロー槽106内のパルプ含有液103が溢流して無端ベルト102上に供給されることにより、パルプ含有液103は無端ベルト102で搬送されながら濾過脱水され、パルプ含有液103から湿紙が製造される。この際、無端ベルト102上に供給されたパルプ含有液103の流れはベルト幅方向Wにおいて両幅規制板107により規制されているため、規定の幅の湿紙を製造することができる。
尚、上記のような抄紙装置は例えば下記特許文献1に記載されている。
特開2007−23450
しかしながら上記の従来形式では、無端ベルト102は水切り板108に支持されながら回動するが、この際、図11に示すように、各水切り板108間において無端ベルト102が上下に波打つことがあり、この場合、幅規制板107の下端部と無端ベルト102の上面との間に隙間109が形成され、両幅規制板107間のパルプ含有液103が隙間109から幅規制板107の外側方へ漏出してしまう問題がある。
また、図12に示すように、無端ベルト102が複数のワイヤー110からなるメッシュ状のワイヤーベルトである場合、無端ベルト102の表面に微小な凹凸が生じ、幅規制板107の下端部と無端ベルト102のワイヤー110との間に微小な隙間111が発生し、両幅規制板107間のパルプ含有液103が隙間111から幅規制板107の外側方へ漏出してしまう問題がある。
上記のようにパルプ含有液103が幅規制板107の外側方へ漏出すると、湿紙の幅が規定の幅よりも広くなったり、漏出の度合いにより湿紙の厚さが不均一になる虞がある。
本発明は、両幅規制部材間のパルプ含有液が幅規制部材の外側方へ漏出するのを防止することが可能な抄紙装置および古紙処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、パルプ含有液を脱水して湿紙を製造する抄紙装置であって、
無端状軌道を回動自在で且つ透水性を有する抄紙ベルトと、パルプ含有液を抄紙ベルト上に供給する供給体と、供給体から抄紙ベルト上に供給されたパルプ含有液の流れをベルト幅方向において規制する一対の幅規制部材とを有し、
両幅規制部材間のパルプ含有液が幅規制部材と抄紙ベルトとの間から両幅規制部材間の外側方へ漏出するのを防止する横漏れ防止手段が備えられているものである。
これによると、供給体から回動している抄紙ベルト上に供給されたパルプ含有液の流れは、ベルト幅方向において、一対の幅規制部材により所定幅に規制される。この際、両幅規制部材間のパルプ含有液が幅規制部材と抄紙ベルトとの間から両幅規制部材間の外側方へ漏出することは横漏れ防止手段によって防止されるため、製造される湿紙の幅が規定の幅になるとともに厚さが均一になる。
本第2発明における抄紙装置は、横漏れ防止手段は両幅規制部材の下方に設けられた一対の横漏れ防止部材からなり、
横漏れ防止部材は、その長さ方向がベルト長さ方向と同方向になるように配設され、
抄紙ベルトは、上下方向において対向する幅規制部材と横漏れ防止部材との間に挟まれて、回動するものである。
これによると、抄紙ベルトは幅規制部材と横漏れ防止部材との間に挟まれて回動するため、抄紙ベルトが上下方向に波打つのを防止することができ、幅規制部材と抄紙ベルトとの間に隙間が形成されるのを防止することができる。これにより、両幅規制部材間のパルプ含有液が幅規制部材と抄紙ベルトとの間から両幅規制部材間の外側方へ漏出することは防止される。
本第3発明における抄紙装置は、抄紙ベルトは、両側部に、幅規制部材の外側方へはみ出すはみ出し部を有し、
横漏れ防止手段は抄紙ベルトのはみ出し部を上方へ持ち上げるものである。
これによると、抄紙ベルトのはみ出し部が横漏れ防止手段によって上方へ持ち上げられるため、両幅規制部材間のパルプ含有液が幅規制部材と抄紙ベルトとの間から両幅規制部材間の外側方へ漏出しようとしても、持ち上げられたはみ出し部がパルプ含有液を幅規制部材の内側方(すなわち両幅規制部材間)に戻す働きをする。これにより、両幅規制部材間のパルプ含有液が幅規制部材と抄紙ベルトとの間から両幅規制部材間の外側方へ漏出することは防止される。
本第4発明における抄紙装置は、横漏れ防止手段は抄紙ベルトのはみ出し部を上方へ持ち上げる持上部材からなるものである。
これによると、抄紙ベルトのはみ出し部が持上部材によって上方へ持ち上げられるため、両幅規制部材間のパルプ含有液が幅規制部材と抄紙ベルトとの間から両幅規制部材間の外側方へ漏出することは防止される。
本第5発明における抄紙装置は、抄紙ベルトは複数のローラに巻回されており、
いずれか特定のローラが幅規制部材の下方に配置され、
特定のローラは、ベルト幅方向における両端部に形成され且つ抄紙ベルトのはみ出し部を上方へ持ち上げる持上部と、両持上部間に形成されたローラ本体部とを有し、
持上部の直径はローラ本体部の直径よりも大きく、
横漏れ防止手段は特定のローラの持上部からなるものである。
これによると、ローラの回転により抄紙ベルトが回動し、抄紙ベルトのはみ出し部が特定のローラの持上部によって上方へ持ち上げられるため、両幅規制部材間のパルプ含有液が幅規制部材と抄紙ベルトとの間から両幅規制部材間の外側方へ漏出することは防止される。
本第6発明は、上記第1発明から第5発明のいずれか1項に記載の抄紙装置を備えた古紙処理装置であって、
古紙を離解してパルプ含有液を製造する古紙パルプ製造装置と、古紙パルプ製造装置で得られたパルプ含有液を脱墨する脱墨装置とを有し、抄紙装置は脱墨されたパルプ含有液を脱水して湿紙を製造するものである。
以上のように本発明によると、両幅規制部材間のパルプ含有液が幅規制部材と抄紙ベルトとの間から両幅規制部材間の外側方へ漏出することは防止されるため、製造される湿紙の幅が規定の幅になるとともに厚さが均一になる。
本発明の第1の実施の形態における古紙処理装置の内部構成を示す模式図である。 同、古紙処理装置に備えられた抄紙装置の構成を示す側面図である。 同、抄紙装置の平面図である。 同、抄紙装置のヘッドボックス付近の斜視図である。 同、抄紙装置のヘッドボックス付近の断面図である。 図5におけるX−X矢視図である。 同、抄紙装置に設けられた持上部材の斜視図である。 同、抄紙装置の持上部材によってはみ出し部が持ち上げられた抄紙ベルトの側面図である。 本発明の第2の実施の形態における抄紙装置のヘッドボックス付近の正面図である。 従来の抄紙装置のヘッドボックス付近の斜視図である。 同、抄紙装置の幅規制板と無端ベルトとの拡大側面図である。 同、抄紙装置の幅規制板の下端部と無端ベルトとの摺接部分の断面図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は古紙処理装置1の構成を示す概略図である。古紙処理装置1は、使用済みの古紙2から再生紙3を製造するものであり、シュレッダー等の用紙細断機4で細断された古紙2を離解してパルプ含有液5を製造する古紙パルプ製造装置6(パルパー)と、上記細断された古紙2を古紙パルプ製造装置6へ供給する古紙供給装置7と、古紙パルプ製造装置6で得られたパルプ含有液5を貯留する貯留槽8と、貯留槽8において貯留されたパルプ含有液5からトナー等の印刷成分を分離して除去する脱墨装置9と、脱墨装置9において脱墨されたパルプ含有液5を脱水して湿紙10を製造する抄紙装置11と、湿紙10を脱水する湿紙脱水装置12と、脱水した湿紙10を乾燥して再生紙3にする湿紙乾燥装置13と、再生紙3に対して仕上工程を行う仕上装置14と、抄紙装置11において発生する白水を貯留する白水タンク16等を備えている。
図2,図3に示すように、抄紙装置11は、複数の回転自在な第1〜第3ローラ18〜20と、これら第1〜第3ローラ18〜20間に巻回されて無端状軌道21を回動自在な抄紙ベルト22と、脱墨装置9から送られてきたパルプ含有液5を抄紙ベルト22上に供給するヘッドボックス23(供給体の一例)と、ヘッドボックス23から抄紙ベルト22上に供給されたパルプ含有液5の流れをベルト幅方向Wにおいて規制する一対の幅規制板24(幅規制部材の一例)と、一対のサイドフレーム25とを有している。
第1〜第3ローラ18〜20はサイドフレーム25間に設けられ、このうち、第2ローラ19がモーター(図示省略)で回転駆動される駆動ローラをなし、第1,第3ローラ18,20は従動ローラをなしている。抄紙ベルト22は、多数本のワイヤーからなるメッシュ(網)状のワイヤーベルトであり、透水性を有している。
無端状軌道21は、側面視において三角形状に形成されており、抄紙ベルト22がヘッドボックス23から供給されたパルプ含有液5を上流端から下流側へ搬送しながら脱水する搬送軌道部26と、抄紙ベルト22が搬送軌道部26の下流端から上流端へ戻る戻り軌道部27とを有している。尚、戻り軌道部27は、搬送軌道部26の下方に位置している。
図3〜図5に示すように、ヘッドボックス23は、サイドフレーム25に設けられており、パルプ含有液5を貯留する四角箱状のヘッドボックス本体30と、ヘッドボックス本体30内のパルプ含有液5を抄紙ベルト22上に供給する供給口31と、供給口31から流出するパルプ含有液5を抄紙ベルト22の上面へ円滑に導く案内板32と、上記幅規制板24とを有している。
ヘッドボックス本体30の内部は仕切板35により第1および第2貯留部36,37に仕切られており、第1貯留部36と第2貯留部37とは下部で連通している。
また、供給口31は第2貯留部37の上部に開口している。さらに、第1貯留部36の下部には、上下に移動することにより第1貯留部36のパルプ含有液5を攪拌する第1攪拌部材38が設けられている。同様に、第2貯留部37の下部には、上下に移動することにより第2貯留部37のパルプ含有液5を攪拌する第2攪拌部材39が設けられている。尚、これら第1および第2攪拌部材38,39を上下移動させる駆動装置(図示省略)がヘッドボックス23に設けられている。
案内板32は、ヘッドボックス本体30に設けられており、搬送軌道部26の上流側端部において抄紙ベルト22の上面に重なっている。両幅規制板24はヘッドボックス本体30の両側部に設けられて搬送軌道部26の上流側から下流側へ向って突き出しており、両幅規制板24間に案内板32が設けられている。また、両幅規制板24の各下端部は抄紙ベルト22の上面(表面)に摺接しており、両幅規制板24の下流側端部24aは案内板32の下流側端部32aよりも搬送軌道部26の下流側へ延びている。
尚、抄紙ベルト22は、両側部に、幅規制板24の外側方へはみ出すはみ出し部22aを有している。
図3〜図6に示すように、両幅規制板24の下方には一対の横漏れ防止板42(横漏れ防止部材の一例)が設けられている。横漏れ防止板42は、その長さ方向がベルト長さ方向Lと同方向になるように配設されており、サイドフレーム25に設けられている。横漏れ防止板42の上端部は抄紙ベルト22の下面(裏面)に摺接している。また、両横漏れ防止板42の下流側端部42aは両幅規制板24の下流側端部24aよりも搬送軌道部26の下流側へ延びている。尚、抄紙ベルト22は、上下方向において対向する幅規制板24と横漏れ防止板42との間に挟まれて、回動する。
図3,図4,図6に示すように、サイドフレーム25には、抄紙ベルト22の左右両はみ出し部22aをそれぞれ上方へ持ち上げる複数の持上部材44が設けられている。これら持上部材44は、搬送軌道部26に沿って所定間隔をあけて、幅規制板24の外側方に配設されている。図7,図8に示すように、持上部材44は、サイドフレーム25に取り付けられる取付部44aと、はみ出し部22aの外側方から下方に突入する持上部44bとを有するL形状の部材である。また、持上部44bは、平板部44cと、平板部44cの前後両側端および先端側に設けられた複数の傾斜部44dとを有している。
尚、図6に示すように、横漏れ防止板42および持上部材44はそれぞれ、両幅規制板24間のパルプ含有液5が幅規制板24の下端部と抄紙ベルト22の上面との間から両幅規制板24間の外側方(すなわち幅規制板24の外側方)へ漏出するのを防止する横漏れ防止手段である。
以下、上記構成における作用を説明する。
図1に示すように、古紙2を古紙処理装置1に投入することにより、古紙2は、用紙裁断機4で細断された後、古紙供給装置7で古紙パルプ製造装置6へ供給され、古紙パルプ製造装置6において離解され、古紙2からパルプ含有液5が製造される。このパルプ含有液5は、古紙パルプ製造装置6から貯留槽8へ送られて貯留された後、貯留槽8から脱墨装置9に送られる。そして、脱墨装置9において、パルプ含有液5に脱墨剤を添加するとともに、散気によりパルプ含有液5中に多数の気泡を供給することで、パルプ含有液5中の印刷成分を分離して除去する。このようにして脱墨されたパルプ含有液5は脱墨装置9から抄紙装置11のヘッドボックス本体30内に供給される。
この際、図5に示すように、脱墨後のパルプ含有液5は先ずヘッドボックス本体30内の第1貯留部36に流入するため、脱墨装置9からパルプ含有液5に連行して第1貯留部36に流入した気泡46の大部分は、仕切板35によって、第2貯留部37へ流れ込むのを阻止され、第1貯留部36に集められて留まる。これにより、第2貯留部37から供給口31を通って抄紙ベルト22へ流出する気泡46の量が大幅に低減され、湿紙10の品質が向上する。
また、抄紙装置11の第1〜第3ローラ18〜20のうちの第2ローラ19をモーターで回転駆動することにより、抄紙ベルト22が所定の走行速度で回動する。
そして、ヘッドボックス本体30内のパルプ含有液5は、次第に増量し、やがて、供給口31から溢流し、両幅規制板24間を流れながら案内板32上から抄紙ベルト22の上面に供給される。これにより、パルプ含有液5は、搬送軌道部26を走行する抄紙ベルト22により搬送されながら濾過脱水され、繊維の層をなす湿紙10となる。
この際、図5,図6に示すように、抄紙ベルト22の上面に供給されたパルプ含有液5の流れは、ベルト幅方向Wにおいて、両幅規制板24により所定幅に規制される。このとき、抄紙ベルト22は幅規制板24と横漏れ防止板42との間に挟まれて搬送軌道部26を回動するため、抄紙ベルト22が上下方向(抄紙ベルト22の厚さ方向)に波打つ(撓む)のを防止することができる。
これにより、幅規制板24の下端部が確実に抄紙ベルト22の上面に摺接し、幅規制板24の下端部と抄紙ベルト22の上面との間に隙間が形成されるのを防止することができるため、両幅規制板24間のパルプ含有液5が幅規制板24の下端部と抄紙ベルト22の上面との間から両幅規制板24間の外側方へ漏出することは防止される。
また、図4,図6,図8に示すように、抄紙ベルト22のはみ出し部22aが持上部材44によって上方へ持ち上げられるため、両幅規制板24間のパルプ含有液5が幅規制板24の下端部と抄紙ベルト22の上面との間から両幅規制板24間の外側方へ漏出しようとしても、持ち上げられたはみ出し部22aがパルプ含有液5を幅規制板24の内側方(すなわち両幅規制板24間)に戻す働きをする。これにより、両幅規制板24間のパルプ含有液5が幅規制板24の下端部と抄紙ベルト22の上面との間から両幅規制板24間の外側方へ漏出することを、より確実に防止することができる。
特に、抄紙ベルト22が複数本のワイヤーからなるメッシュ状のワイヤーベルトである場合、抄紙ベルト22の表面に微小な凹凸が生じ、幅規制板24の下端部と抄紙ベルト22のワイヤーとの間に微小な隙間が発生するが、上記のように抄紙ベルト22のはみ出し部22aを上方へ持ち上げることにより、両幅規制板24間のパルプ含有液5が幅規制板24の下端部と抄紙ベルト22の上面との間から上記微小な隙間を通って両幅規制板24間の外側方へ漏出することは防止される。
これにより、製造される湿紙10の幅が規定の幅になるとともに厚さが均一になる。尚、抄紙ベルト22のはみ出し部22aは持上部材44によって約3mm程度持ち上げられるが、持上量は3mmに限定されるものではない。
また、図5に示すように、第1攪拌部材38と第2攪拌部材39とを互い違いに上下移動させることにより、第1および第2貯留部36,37のパルプ含有液5が攪拌されると共に、供給口31から抄紙ベルト22上に供給されるパルプ含有液5に、所定周期および高さ(振幅)を有する波を発生させることができる。これにより、パルプ含有液5を抄紙ベルト22上に重ねるように流すことができ、パルプ含有液5中の繊維を均一にすることが可能である。
上記のようにして抄紙装置11において製造された湿紙10は、図1に示すように、抄紙ベルト22の下流端部から湿紙脱水装置12の吸水ベルト49に転写され、湿紙脱水装置12において吸水されて脱水され、その後、湿紙脱水装置12から湿紙乾燥装置13へ移送され、湿紙乾燥装置13において加熱されて乾燥され、仕上げ前の再生紙3となる。その後、再生紙3は、湿紙乾燥装置13から仕上装置14に移送され、所定の大きさに切断される等して仕上げられ、古紙処理装置1から送り出される。
上記第1の実施の形態では、図3に示すように、幅規制板24の外側方に、持上部材44を片側二個ずつ設けたが、片側一個ずつ、或は、片側三個以上ずつ設けてもよい。
上記第1の実施の形態では、幅規制板24の外側方の限られた範囲のみに持上部材44を配設したが、持上部材44の設置数を増やして、幅規制板24の外側方から抄紙ベルト22の下流端部までの広い範囲(すなわち第1ローラ18と第2ローラ19との間の範囲)にわたって持上部材44を所定間隔おきに配設してもよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態と同様に持上部材44が設けられているとともに、さらに、図9に示すように、第1ローラ18(特定のローラの一例)は、幅規制板24の下方に配置されており、ベルト幅方向Wにおける両端部に形成され且つ抄紙ベルト22のはみ出し部22aを上方へ持ち上げる持上部18a(横漏れ防止手段の一例)と、両持上部18a間に形成されたローラ本体部18bとを有している。尚、持上部18aの直径はローラ本体部18bの直径よりも大きく設定されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
抄紙ベルト22のはみ出し部22aが持上部材44(図示省略)と第1ローラ18の持上部18aとによって上方へ持ち上げられるため、両幅規制板24間のパルプ含有液5が幅規制板24の下端部と抄紙ベルト22の上面との間から両幅規制板24間の外側方へ漏出しようとしても、持ち上げられたはみ出し部22aがパルプ含有液5を幅規制板24の内側方(すなわち両幅規制板24間)に戻す働きをする。これにより、両幅規制板24間のパルプ含有液5が幅規制板24の下端部と抄紙ベルト22の上面との間から両幅規制板24間の外側方へ漏出することを、より確実に防止することができる。
尚、第2の実施の形態では、第1ローラ18の一部分を利用して抄紙ベルト22のはみ出し部22aを持ち上げているため、第1ローラ18と第2ローラ19との間に設置される持上部材44の個数を減らすことが可能となる。
また、第2の実施の形態では、第1ローラ18のみが持上部18aとローラ本体部18bとを有しているが、第1ローラ18と第2ローラ19との両者がそれぞれ持上部とローラ本体部とを有する構造であってもよい。これによると、抄紙ベルト22のはみ出し部22aが両ローラ18,19の持上部によって持ち上げられるため、両ローラ18,19間に設置される持上部材44の個数をさらに減らすことが可能となる。また、持上部材44を無くしてもよい。
また、上記第1および第2の実施の形態において、図5の仮想線で示すように、搬送軌道部26上を回動する抄紙ベルト22の下面に対して水切りを行う複数の水切り板52を設けてもよい。これによると、抄紙ベルト22が水切り板52によって下方から支持されるとともに、抄紙ベルト22を透過した白水が水切り板52によって抄紙ベルト22の下面から強制的に除去されるため、脱水効率が向上する。
1 古紙処理装置
2 古紙
5 パルプ含有液
6 古紙パルプ製造装置
9 脱墨装置
10 湿紙
11 抄紙装置
18 第1ローラ(特定のローラ)
18a 持上部(横漏れ防止手段)
18b ローラ本体部
19 第2ローラ
20 第3ローラ
22 抄紙ベルト
22a はみ出し部
23 ヘッドボックス(供給体)
24 幅規制板(幅規制部材)
42 横漏れ防止板(横漏れ防止部材,横漏れ防止手段)
44 持上部材(横漏れ防止手段)
L ベルト長さ方向
W ベルト幅方向

Claims (6)

  1. パルプ含有液を脱水して湿紙を製造する抄紙装置であって、
    無端状軌道を回動自在で且つ透水性を有する抄紙ベルトと、パルプ含有液を抄紙ベルト上に供給する供給体と、供給体から抄紙ベルト上に供給されたパルプ含有液の流れをベルト幅方向において規制する一対の幅規制部材とを有し、
    両幅規制部材間のパルプ含有液が幅規制部材と抄紙ベルトとの間から両幅規制部材間の外側方へ漏出するのを防止する横漏れ防止手段が備えられていることを特徴とする抄紙装置。
  2. 横漏れ防止手段は両幅規制部材の下方に設けられた一対の横漏れ防止部材からなり、
    横漏れ防止部材は、その長さ方向がベルト長さ方向と同方向になるように配設され、
    抄紙ベルトは、上下方向において対向する幅規制部材と横漏れ防止部材との間に挟まれて、回動することを特徴とする請求項1記載の抄紙装置。
  3. 抄紙ベルトは、両側部に、幅規制部材の外側方へはみ出すはみ出し部を有し、
    横漏れ防止手段は抄紙ベルトのはみ出し部を上方へ持ち上げることを特徴とする請求項1記載の抄紙装置。
  4. 横漏れ防止手段は抄紙ベルトのはみ出し部を上方へ持ち上げる持上部材からなることを特徴とする請求項3記載の抄紙装置。
  5. 抄紙ベルトは複数のローラに巻回されており、
    いずれか特定のローラが幅規制部材の下方に配置され、
    特定のローラは、ベルト幅方向における両端部に形成され且つ抄紙ベルトのはみ出し部を上方へ持ち上げる持上部と、両持上部間に形成されたローラ本体部とを有し、
    持上部の直径はローラ本体部の直径よりも大きく、
    横漏れ防止手段は特定のローラの持上部からなることを特徴とする請求項3記載の抄紙装置。
  6. 上記請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の抄紙装置を備えた古紙処理装置であって、
    古紙を離解してパルプ含有液を製造する古紙パルプ製造装置と、古紙パルプ製造装置で得られたパルプ含有液を脱墨する脱墨装置とを有し、抄紙装置は脱墨されたパルプ含有液を脱水して湿紙を製造することを特徴とする古紙処理装置。
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