JP2013226262A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内釜の底部の平面部とコーナR部まで誘導加熱されて発熱するので、効率良く誘導加熱して米と水を対流させて、美味しいご飯に炊ける。
【解決手段】本体1と、本体1の内部に設け上部開口部6fを有した内容器と、上部開口部6fを介して内容器60に着脱自在に収納されクラッド材より成形された内釜2と、内容器60の底部に設け内釜2を加熱する環状の加熱コイル9とを備えた炊飯器において、内釜2は、コーナR部2fを含む底部2gとコーナR部2fに向けて傾斜する側面2eとを備え、内釜2の底部2gの大きさは、コーナR部2fの接続周囲2f3までの外径と前記加熱コイルの外径と同じ大きさに設けたことを特徴とする炊飯器。
【選択図】 図5

Description

本発明は、内釜を誘導加熱して省エネルギー性を向上させる炊飯器に関する。
特許文献1の電気炊飯器では、内ケースの底部に電磁誘導コイルCを配置し、内ケースに着脱自在に収容する内鍋は、非金属材料からなり、底部には電磁誘導コイルCにより渦電流を発生して発熱する誘導発熱体Gを配設し、底部から直立する筒状部とによって構成し、内鍋の内径寸法と誘導発熱体Gの最外径寸法Bをほぼ同じにすることで、誘導発熱体Gの発熱による熱が内鍋内の米の隅々まで行き渡ることができるようにした電気炊飯器が記載されている。
特開2008−259556号公報
近年、ご飯を美味しく炊くために、内鍋に用いられる材料も多彩になり、特許文献1に示す電気炊飯器では、内鍋に非金属材料からなる鍋(例えば、土鍋、セラミック鍋、炭鍋等)が採用されている。
しかし、多くの内鍋は、量産時の生産性を考慮してクラッド材を深絞りして作られている。このような深絞りを行う場合、底部と筒状部とが連続するR部の曲率半径を小さくするとクラッド材の生地が一部だけ引き伸ばされ、R部とR部近傍の生地厚が薄くなったり、最悪の場合に生地が切れたりする課題がある。
また、特定の大きさの前記R部と磁性体で作られた内鍋では、発熱する領域を特定することはできない課題がある。
上記課題は、請求項1においては、本体と、該本体の内部に設け上部開口部を有した内容器と、前記上部開口部を介して前記内容器に着脱自在に収納されクラッド材より成形された内釜と、前記内容器の底部に設け前記内釜を加熱する環状の加熱コイルとを備えた炊飯器において、前記内釜は、コーナR部を含む底部と前記コーナR部に向けて傾斜する側面とを備え、前記内釜の前記底部の大きさは、前記コーナR部の接続周囲までの外径と前記加熱コイルの外径と同じ大きさに設けたものである。
また請求項2においては、前記コーナR部は、R15mmとしたものである。
本発明によれば、内釜の底部の平面部とコーナR部まで誘導加熱されて発熱するので、効率良く誘導加熱して米と水を対流させて、美味しいご飯に炊ける。
一実施例の炊飯器の断面図である。 同炊飯器の外観斜視図である。 同炊飯器の内ケースの断面図である。 同炊飯器の内釜の断面図である。 同炊飯器の内釜と加熱コイルの寸法を説明する断面図である。 同炊飯器の制御系の説明ブロック図である。 同炊飯器の動作図である。
以下、本発明の一実施例について添付図面を用いて詳細に説明する。
本実施例の炊飯器を、図1の断面図を用いて説明する。
本実施例の炊飯器は、本体1の内壁を構成して上部開口部6f(図3)を備える内容器60に内釜2が上部開口部6fを介して着脱自在に挿入され、その内釜2が外蓋3と内蓋4からなる蓋体3Aによって閉鎖される構造となっている。外蓋3の下面には内蓋4に対向して蓋ヒータ30が設けられている。
外蓋3は、図2において本体1の上部に備え、外蓋3の上面には各種炊飯などの設定をする操作部39と操作部による設定などを表示する表示部32を備えている。
図1において、内容器60は側面に設けた後述の真空容器6と底部の底面容器7で構成する。
底面容器7の下面に環状の加熱コイル9を設けている。加熱コイル9によって、鉄などの強磁性金属を含む磁性金属と非磁性金属のクラッド材の一体成形の内釜2が誘導加熱される。
内釜2は上面開口の全周にフランジ部2aを備えている。このフランジ部2aが後述する内釜載置部8aに載置されることで、内釜2が本体1内部に保持される。このとき、内釜2と内容器60との間には空気層17が形成される。
外蓋3は本体1の上部に開閉自在に取り付けられた蓋であって、下面に取り付けられた内蓋4およびパッキン5によって内釜2の上面開口部を封鎖する。
底面容器7は、内釜2の誘導加熱に障害とならないように、例えば、PETやPBT等の磁力線が透過する耐熱樹脂で形成される。また、底面容器7の中央には、内釜2の温度を検出する温度センサ16が設けられている。温度センサ16は、底面容器7の中央部に設けられた筒状の保持部7dに保持され、穴7cを介して内釜2に接触する。
制御手段である制御回路14は、加熱コイル9に電力を供給するインバータ回路を備えており、温度センサ16が検出した温度情報や制御プロセスに応じて、加熱コイル9へ供給する電力を制御する。
本体1内部には、後述の吸気口1bから取り込んだ外気で加熱コイル9や制御回路14などの発熱部品を冷却する冷却手段として冷却ファン15が設けられている。
ここで、図1に示すように、温度センサ16は筒状の保持部7dで囲まれ、保持部7dの下部開口は保護部材18によって塞がれている。従って、冷却ファン15からの冷却風が温度センサ16に直接当たることはなく、冷却風が温度センサ16に与える影響が低減される。
保護部材18の設置には、加熱コイル9から本体1の外殻への熱移動を抑制する目的もあり、保護部材18を発泡樹脂、ゴム、グラスウール、スポンジの何れかで構成することでその断熱性能を高めている。なお、図示しないが、保護部材18には、保持部7dに侵入した水を外部へ排出するための通路が設けられており、保護部材18を介して排出された水は本体1の底面に設けられた開口を通して外部に排出される。
図3の断面図を用いて、本実施例の炊飯器で用いられる内容器60の真空容器6について説明する。ここに示すように、略円筒状の真空容器6は、ともにステンレス製の内ケース6aと外ケース6bの間に真空層6hを形成した中空構造の容器であり、上部には上部開口部6fと、底面6mにはそれより直径の小さい下部開口部6gを備える。上部開口部6fは、後述する内釜2を挿入するための開口であり、下部開口部6gは、後述する加熱コイル9に冷却風を供給するための開口である。
ここに示すように、内ケース6aと外ケース6bの上端を接合し上端部6dを形成し、下端を接合し下端部6eを形成している。上端部6dは、内釜2から構造的に遠ざけるように外側に向け水平方向に設けられ、下端部6eは、後述する加熱コイル9の設置位置より下方で下側に向けて垂直方向に設けられる。また、真空容器6には、上端部6d近傍の逃部6kと、下方内側の段差部6cの二つの段差が設けられている。なお、段差部6cは、図3のように、内側に突出した凸形状にして設けても良いし、真空容器6の内径を絞り細くしたものであっても良い。また、真空容器6の外側は側面6pを備え、側面6pの上部に段差6nが設けられる。
また、真空容器6の側面6pの下部には略水平面で内側に下端部6eに繋がり、下端部6eよりも径が大きく外側の底面6mを備える。尚真空容器6の内側で底面6mの内側に当たる部分で曲面の内側底面6rとその上部の内側面6sを備える。
次に、図1において、本体1に真空容器6を固定する構造を説明する。本体1の上面には、真空容器6の上端部6dおよび逃部6kを覆う枠体8が設けられている。枠体8は、凸状の内釜載置部8aを上面の全周に設けるとともに、内釜載置部8aの内周側を下方に伸ばした内側下垂部8bと、真空容器6の外周側で下垂れる外側下垂部8cのそれぞれを全周に設けて構成される。そして、内側下垂部8bと外側下垂部8cで上端部6dと逃部6kの内側に設けた上部加熱手段34を挟んで真空容器6を固定する。枠体8と真空容器6の上端部6dの間には、全周に渡って断熱部材11が設けられており、真空容器6から枠体8への伝熱を抑制するとともに、真空容器6と枠体8の隙間を封鎖している。
次に、図1と図5を用いて、底面容器7の下方に設けられた加熱コイル9について説明する。
加熱コイル9は、リッツ線を底面容器7の下方の中心から距離を置いて外側へ回巻して平面の環状に構成する。図5に示すように、内釜2の底面の大きさに対して、加熱コイル9の内径はD1、外径はD2である。
図1で、加熱コイル9の下方には、複数のコイル保持部10が放射状に設けられている。各コイル保持部10は、フェライト10aと、フェライト10aを覆うように埋設した鍔10bで構成され、加熱コイル9は鍔10bの上面に固定される。
また、鍔10bの外周部は、真空容器6の内側底面6rと底面容器7のリブ7bで挟まれており、それらの位置関係が固定される。
そのため底面容器7の下方に配置する加熱コイル9は底面容器7との位置関係が確保されるので、内容器60に挿入される内釜2と加熱コイル9の距離が確保されるものである。
真空容器6の下部には、加熱コイル9の磁気が本体1の下側へ漏れないようにする防磁のためのアルミ製のシールド板21を備えている。そのシールド板21には、本体1の後側に向く加熱コイル9の冷却風の入口21aと本体1の前と左右方向に向き、下端部6e(図3)の内周に沿って複数設けた出口(図示なし)を備える。
なお、図1から明らかなように、冷却ファン15からの冷却風は、本体1の底面に沿って流れた後、間隙22からシールド板21の入口21aを経て真空容器6の下部開口部6g(図3)を介して加熱コイル9の近傍に供給され、冷却風はシールド板21の出口(図示なし)から間隙22へ排気し本体1の排気口(図示なし)へ流れる。加熱コイル9の下面は、コイル保持部10と接触する部分以外が露出しているため、冷却ファン15からの冷却風によって効率的に冷却されるので、加熱コイル9の過熱を防止でき、絶縁層の熱破壊を防ぐことができる。
ここでは、加熱コイル9による内釜2の誘導加熱で生じる発熱は加熱コイル9と磁性金属である内釜2の距離に大きく依存している。
内釜2の加熱効率を高めるため、内釜2と加熱コイル9を近接させることが望ましい。本実施例では、内釜2と加熱コイル9の両者を近接させて内釜2の加熱効率を確保している。
また、加熱コイル9の下側については、加熱コイル9の下側に真空容器6の下部開口部6g(図3)を設け、真空容器6の下端部6eの内径を加熱コイル9の外径D2(図5)より大きくしている。そして、加熱コイル9から真空容器6を遠ざけて磁性体金属であるステンレス製の真空容器6が誘導加熱されるのを抑制し、結果的に加熱コイル9から内釜2への磁束が集中して内釜2の加熱を確保している。
次に、内釜2の形状について図4、図5を用いて説明する。
前記したように内釜2は、鉄などの強磁性金属を含む磁性金属と非磁性金属のクラッド材で成形され、上面開口の全周に備えたフランジ部2aで内釜載置部8aに載置され、内釜2の底部2gは、底面容器7の下に配置した加熱コイル9と略平行に配置して、本体1の前後左右によって加熱コイル9に対して傾くものではない。内釜2は底部2gと底部2g側へ向けて傾斜する側面2eとを備えている。
内釜2の底部2gは、中央部2bに上方に隆起した隆起部2cを設けている。隆起部2cは中央部2bが最も高く円形になだらかな曲面を形成している。前記した温度センサ16が当接するのは中央部2bの下面である。図5において隆起部2cの外径はE1とする。
そして、隆起部2cの外周には環状に設けて下端面となる平面部2dを形成している。平面部2dは、底面容器7の上方に最も近接し、結果として底面容器7の下方に備える加熱コイル9に最も近接する部分である。図5においてその平面部2dの外径はE2とする。
また、内釜2の底部2gは、平面部2dと側面2eとを繋ぐコーナR部2fを備える。コーナR部2fを平面部2dに繋がるコーナR部2fの外周半分下側となる下半分部2f1と、側面2eに繋がるコーナR部2fの外周半分下側となる上半分部2f2により構成する。図5において、前記下半分部2f1の外径をE3とする。そして、コーナR部2fと側面2eが繋がるコーナR部2fの外径をE4とする。
次に、図5において、加熱コイル9と内釜2の位置関係について説明する。
内釜2の隆起部2cの外径E1は、加熱コイル9の内径D1より大きく設けた。それにより、加熱コイル9の内径D1より外側で加熱コイル9の投影上にある隆起部2cの外周部2c1は加熱コイル9に誘導加熱され、加熱コイル9の内径D1より内側で加熱コイル9の投影上になく、隆起した中央部2c2に向けては、加熱コイル9との距離が離れるので発熱が弱くなる。
次に、内釜2の隆起部2cの外径に設けた平面部2dの外径E2は、加熱コイル9の内径D1より大きく外径D2より小さく設けた。それにより、加熱コイル9の内径D1から外径D2の間では、加熱コイル9の投影上にある平面部2dは加熱コイル9との距離が最も近くなるので発熱が強くなる。
次に、内釜2の平面部2dの外径はE2で、加熱コイル9の外径D2より小さい。そのためコーナR部2fの下半分部2f1のうちで加熱コイル9の外径D2より内側にあって加熱コイル9の投影上にある接続周囲2f3は加熱コイル9に誘導加熱される。
更に、コーナR部2fの下半分部2f1のうち、加熱コイル9の外径D2より大きく、加熱コイル9の投影上にない連続部2f4を含む下半分部2f1の外径はE3である。つまり、隆起部2cと接続周囲2f3の外形と加熱コイル9の外径D2と同じ大きさとなる。そして、内釜2のコーナR部2fの上半分部2f2の外径E4を加熱コイル9の外径D2より大きく設けた。コーナR部2fの上半分部2f2は、加熱コイル9との距離が離れるのでほとんど発熱しない。
内釜2の誘導加熱による発熱は、内釜2の中央部2c2から隆起部2cの外側の外周部2c1に向けて序所に発熱が強くなる第1の発熱と、平面部2dで加熱コイル9に近接して一帯に発熱が強くなる第2の発熱、コーナR部2fの下半分部2f1の接続周囲2f3から接続周囲2f3の外側の連続部2f4に向けて序所に発熱が弱くなる第3の発熱がある。
この場合、コーナR部2fを大きくすると下半分部2f1の連続部2f4より外側で上半分部2f2では加熱コイル9との距離が離れて発熱しなくなる。
コーナR部2fを小さくすると、これら隆起部2cと平面部2dとコーナR部2fで誘導加熱されて、隆起部2cでの第1の発熱と、平面部2dでの第2の発熱と、コーナR部2fでの第3の発熱によることで、効率良く誘導加熱して内釜2内部の水と米を加熱する。
さらに、隆起部2cは上面に凸状に隆起し、隆起部2cは加熱されない加熱コイル9の内径D1部にあるため前述した平面部2dからコーナR部2fにかける温度上昇より緩慢となり、内釜2内の対流は、底部2gから側面側に流れ、側面部では上面方向に流れ、上面部では側面側から中央側に流れ、そして中央部では上面から底部2g側へと向かう対流が起きて、内釜2内で均等にご飯の温度が上昇して美味しいご飯に炊ける。
特にコーナR部2fは、前記した内釜2を前記クラッド材による絞り加工で上部開口の内径がφ190mmで、上部のフランジ2aから底部2gまでの側面2eの高さ120mmとするとき、底部2gと側面2eが絞り加工によってもちぎれるトラブルなく、尚且つ、前記したコーナR部2fで発熱するように構成するときには、コーナR部はR15mmが良い。
次に、図6を用いて制御系のブロック図について説明する。
制御回路14に入力される条件は、内釜2の温度を検出して温度情報を入力する温度検出手段である温度センサ16と、各種の設定ボタンを備えた操作部39がある。
また、前記入力に対して制御回路14から制御されるのは、加熱コイル9と上部加熱手段34と蓋ヒータ30と冷却ファン15と、表示部32がある。
尚、制御回路14はマイコンを主体とした電子的な制御装置であって、ソフトウエアで各種の制御機能を実行するアプリケーションが制御回路14に与えられている。
以上の構成において、次にその動作を説明する。
図7は、炊飯動作と保温動作を実行した場合である。
炊飯に際して、使用者は内釜2に米と適量の水を入れ、本体1内に収納して蓋体3Aを閉じる。
次に、外蓋3上部に配置した操作部39の「入」スイッチを操作して炊飯を開始する。
前記「入」スイッチの信号が制御回路14に入力すると、浸し工程に入る。この浸し工程で米に水を吸わせ、加熱コイル9と上部加熱手段34に小さい電力で通電して加熱を行い、冷却ファン15は動作する。
通常、米はその特性から、水温60℃以下では水に浸すことによって水分を30%(米重量中の水分重量の比)程度まで吸うが、これ以上は長時間放置しても吸うことができない。一般に米を研いでから水に浸しておくのは、炊飯前に米に十分に30%まで水を吸わせるためである。米は、水温が高いほうが早く水を吸う性質がある。40℃〜60℃程度に加熱して行う浸し工程の時間は、15分程度である。
この浸し工程において、加熱コイル9が内釜2の底部2gを誘導加熱して、隆起部2cと平面部2dとコーナR部2fの下半分部2f1で主に発熱して、水を対流させて、米が吸う水の温度を上昇させている。また、冷却ファン15によって風は流れているが、内容器60の外側に内釜2の熱が逃げずに内釜2を加熱する。
次に、浸し工程が終了すると、加熱工程に入る。この加熱工程では、加熱コイル9に通電して内釜2の底部2gの加熱を行い、同時に加熱コイル9を冷却するために冷却ファン15を動作する。また、上部加熱手段34と蓋ヒータ30の加熱は行わない。
加熱コイル9に通電すると、高周波磁界が発生し、この磁界が内釜2を通ると、内釜2内に渦電流が発生し、内釜2が有する電気抵抗によってジュール熱に変換して発熱する。そして、この発熱によって、内釜2が100℃に加熱され、内釜2の水が沸騰する。やがて、米が水を吸って水がなくなり、内釜2の温度が110℃まで急上昇すると、内釜2の底部2g外側底面に当接している温度センサ16がその温度を検出して制御回路14に信号を送り、その結果、加熱コイル9への通電が停止し、加熱が終了する。この加熱工程は約10分である。
この加熱工程において、加熱コイル9が内釜2の底部2gを誘導加熱して、隆起部2cと平面部2dとコーナR部2fの下半分部2f1で主に発熱して、水と米を対流させて温度を上昇させている。また、冷却ファン15によって風は流れているが、内容器60の外側に内釜2の熱が逃げずに内釜2を加熱する。また、加熱された内釜2の熱が内容器60から逃げ出ることも無く、大変効率よくご飯を炊き上げることができる。
この加熱工程が終了すると、蒸らし工程に移行する。蒸らし工程では加熱コイル9と上部加熱手段34と蓋ヒータ30に通電して内釜2の温度が100℃を維持している。蒸らし中に内蓋4についた露を蓋ヒータ30の加熱で内蓋4が加熱され、露を飛ばすことができる。
蒸らし工程の時間は20分程度であり、上部加熱手段34と蓋ヒータ30は、加熱を停止している時間よりも加熱している時間を長くする。これによって、ふっくらとしたつやのある美味しいご飯を炊き上げることができる。
この蒸らし工程において、加熱コイル9が内釜2の底部2gを誘導加熱して、隆起部2cと平面部2dとコーナR部2fの下半分部2f1で主に発熱して、内釜2を高温に保っている。また、冷却ファン15によって風は流れているが、内容器60の外側に内釜2の熱が逃げずに内釜2を加熱する。
保温時には、制御回路14によって時間により保温温度を変化させ、加熱コイル9と上部加熱手段34で加熱し、蓋ヒータ30で内蓋4についた露を飛ばして保温する。保温時には底部加熱手段34が小電力のため冷却が不要のため冷却ファン15は動作しない。
この保温時において、内容器60の外側に内釜2の熱が逃げずに内釜2を加熱する。
以上の動作によって内釜2の中の熱の放散を抑えて、美味なご飯に仕上げ、加熱によるご飯の乾燥や劣化を少なくするとともに、省エネルギー性を向上させることができる。
上記した本実施例によれば、内釜2の底部2gの平面部2dとコーナR部2fまで誘導加熱されて発熱するので、効率良く誘導加熱して米と水を対流させて、美味しいご飯に炊ける。
1 本体
2 内釜
2a フランジ部
2b 中央部
2c 隆起部
2d 平面部
2f コーナR部
2f1 下半分部
2f3 接続周囲
2g 底部
3 外蓋
4 内蓋
6 真空容器
6f 上部開口部
7 底面容器
8 枠体
9 加熱コイル
14 制御回路
15 冷却ファン
16 温度センサ
60 内容器
D1 加熱コイル9の内径
D2 加熱コイル9の外径
E1 隆起部2cの外径
E3 下半分部2f1の外径

Claims (2)

  1. 本体と、該本体の内部に設け上部開口部を有した内容器と、前記上部開口部を介して前記内容器に着脱自在に収納されクラッド材より成形された内釜と、前記内容器の底部に設け前記内釜を加熱する環状の加熱コイルとを備えた炊飯器において、
    前記内釜は、コーナR部を含む底部と前記コーナR部に向けて傾斜する側面とを備え、前記内釜の前記底部の大きさは、前記コーナR部の接続周囲までの外径と前記加熱コイルの外径と同じ大きさに設けたことを特徴とする炊飯器。
  2. 前記コーナR部は、R15mmとしたことを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
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